JP2015070402A - 携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】落下等による紛失を回避すること。【解決手段】1つの態様において、携帯電子機器(例えば、スマートフォン)は、加速度センサと、前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するコントローラとを有する。携帯電子機器(例えば、スマートフォン)は、加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行する。【選択図】図1

Description

本出願は、携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラムに関する。
近年、携帯電話、スマートフォン又はタブレットなどの携帯型の電子機器の中には、紛失を回避するための機能を備えるものが存在する。例えば、特許文献1には、操作手段から入力がなく、また最新の現在位置情報が特定エリア情報の範囲内になく、しかも計時手段の出力が所定時間を超過していると判別された際に、置き忘れの発生を検知する置き忘れ検知手段を備える携帯通信端末が開示されている。
特開2008−182564号公報
上記電子機器は、置き忘れだけでなく、身辺からの落下等による紛失の恐れがある。上記携帯型の電子機器は、軽量化及び小型化が進んでおり、落下等による紛失が増加する可能性が高い。このため、上記携帯型の電子機器に搭載される機能の1つとして、落下等による紛失を回避するための機能の必要性が高まりつつある。
1つの態様に係る携帯電子機器は、加速度センサと、前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するコントローラとを有し、前記コントローラは、前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行する。
1つの態様に係る制御方法は、加速度センサを有する携帯電子機器を制御する制御方法であって、前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するステップと、前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行するステップとを含む。
1つの態様に係る制御プログラムは、加速度センサを有する携帯電子機器に、前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するステップと、前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行するステップとを実行させる。
図1は、実施形態に係るスマートフォンのブロック図である。 図2は、実施形態1に係るスマートフォンによる処理の概要を説明するための図である。 図3は、実施形態1に係るスマートフォンによる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施形態2に係るスマートフォンによる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態3に係るスマートフォンによる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態4に係るスマートフォンによる処理手順を示すフローチャートである。
本出願に係る携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、携帯電子機器の一例として、スマートフォンを取り上げて説明する。
(実施形態1)
図1を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の機能的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るスマートフォンのブロック図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。重複する説明は省略することがある。
図1に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12と、計時装置13と、加速度センサ15と、バイブレータ18とを備える。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、重ねて配置されてもよいし、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。ディスプレイ2Aが表示する文字、画像、記号、及び図形等を含む画面には、ロック画面と呼ばれる画面、及びホーム画面と呼ばれる画面が含まれる。ホーム画面は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面又は標準画面と呼ばれることもある。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等(以下、単に「指」という)がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する指の接触を、接触された場所のタッチスクリーンディスプレイ2上での位置とともに、コントローラ10に通知する。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
コントローラ10(スマートフォン1)は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいて、ジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、指を用いて、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対して行われる操作である。コントローラ10(スマートフォン1)が、タッチスクリーン2Bを介して判別するジェスチャには、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトが含まれるがこれらに限定されない。
ボタン3は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン3の数は、単数であっても、複数であってもよい。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2の輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、ディスプレイ2が顔に近づけられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、1つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサ5として用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる無線通信規格には、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格と、近距離無線の通信規格がある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANの通信規格には、例えば、ZigBee(登録商標)がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
通信ユニット6は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号をコントローラ10に送出する。スマートフォン1は、GPS衛星との通信機能を通信ユニット6から分散させて、通信ユニット6から独立した個別の通信部を設けてもよい。
レシーバ7は、音出力部である。レシーバ7は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援するためのプログラムとが含まれる。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、例えば、ディスプレイ2に画面が表示される。アプリケーションの動作を支援するためのプログラムには、例えば、OSが含まれる。アプリケーション及びアプリケーションの動作を支援するためのプログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、通話アプリケーション9B、メールアプリケーション9C、ブラウザアプリケーション9D、カメラアプリケーション9E、電話帳データ9F及び設定データ9Zなどを記憶する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1の各種制御に関する機能を提供する。実施形態1において、制御プログラム9Aは、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1の落下を検出した場合には、スマートフォン1の落下を検出した後、一定時間静止したままの状態にあることを検出することを条件として、報知を実行するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、加速度センサ15が検出した出力に基づいてスマートフォン1の落下又は静止などの状態を判定する場合、加速度センサ15の仕様によって適宜判定する。加速度センサ15が静止時に重力加速度(例えば、9.8[m/s])を出力する仕様であれば、制御プログラム9Aは、加速度センサ15が検出した出力に基づいて重力加速度が検出された場合には、スマートフォン1が静止している状態であると判定する。制御プログラム9Aは、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、重力加速度と同じ方向であって、かつ重力加速度とは異なる値の加速度が検出された場合には、スマートフォン1が落下している状態であると判定する。制御プログラム9Aは、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、重力加速度とは逆方向の加速度が検出された場合には、スマートフォン1がピックアップされた状態(拾い上げられた状態)であると判定する。制御プログラム9Aは、加速度センサ15が静止時に重力加速度(例えば、9.8[m/s])を出力しないオフセット設定を有する仕様である場合には、オフセット設定に応じた加速度を適宜判定する。
その他、制御プログラム9Aは、通信ユニット6などを制御することによって、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)などを用いた通信を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aは、通信ユニット6などを制御することによって、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等を用いた近距離無線通信を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6及びマイク8などを制御することによって、通話を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aは、例えば、ブラウザアプリケーション9Dにより取得される情報をディスプレイ2Aに表示させる際に、タッチスクリーン2Bにより検出される接触に基づいて制御するための機能を提供する。
制御プログラム9Aにより提供される機能は、通話を実現させる場合、通話アプリケーション9Bなどのストレージ9に記憶される他のプログラムなどが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。制御プログラム9Aにより提供される各機能は、複数のプログラムモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6から取得したGPS衛星からの電波信号に基づいて、スマートフォン1の位置の測位を行うための機能を提供する。
通話アプリケーション9Bは、通話を実現するための機能を提供する。メールアプリケーション9Cは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Dは、ブラウジング機能を提供する。カメラアプリケーション9Eは、画像および動画像の撮影、編集および管理などを行うための機能を提供する。ストレージ9に記憶されるアプリケーションは一例に過ぎない。図1に示すもの以外に、メモ帳アプリケーション、動画アプリケーション、ナビゲートアプリケーション、音楽プレイヤーアプリケーション、計算機アプリケーション、付箋アプリケーションなど、複数のアプリケーションが記憶されていてもよい。
電話帳データ9Fは、電話番号、メールアドレスなどの情報を含む。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関連する各種の設定及び処理に関する情報を含む。例えば、設定データ9Zには、スマートフォン1の落下を判定するための加速度の情報、スマートフォン1が落下してからの時間を判定するための情報が含まれる。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−Chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、レシーバ7、スピーカ11、計時装置13及びバイブレータ18を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、及び加速度センサ15を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、加速度センサ15に関する各種制御を実行する構成部分と、その他の各種制御を実行する構成部分とが物理的に分散されていてもよい。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、スマートフォン1の各種制御に関する機能を提供する。実施形態1において、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1の落下又は静止を検出する処理を実現する。
具体的に説明すると、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、加速度センサ15が検出した出力に基づいてスマートフォン1の落下又は静止などの状態を判定する場合、加速度センサ15の仕様によって適宜判定する。加速度センサ15が静止時に重力加速度(例えば、9.8[m/s])を出力する仕様であれば、コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて重力加速度が検出された場合には、スマートフォン1が静止している状態であると判定する。コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、重力加速度と同じ方向であって、かつ重力加速度とは異なる値の加速度が検出された場合には、スマートフォン1が落下している状態であると判定する。コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、重力加速度とは逆方向の加速度が検出された場合には、スマートフォン1がピックアップされた状態(拾い上げられた状態)であると判定する。コントローラ10は、加速度センサ15が静止時に重力加速度(例えば、9.8[m/s])を出力しないオフセット設定を有する仕様である場合には、オフセット設定に応じた加速度を適宜判定する。
実施形態1において、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、スマートフォン1の落下を検出した後、一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行する処理を実現する。
具体的に説明すると、コントローラ10は、スマートフォン1の落下を検出すると、計時装置13を起動して、スマートフォン1が落下してからの経過時間の計測を開始する。続いて、コントローラ10は、スマートフォン1の落下を検出した後、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する。すなわち、コントローラ10は、スマートフォン1が落下後静止したままの状態であるかを判定する。例えば、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下後静止したままの状態で、かつ経過時間が閾値を超えている場合には、落下したスマートフォン1が一定時間静止したままの状態にあることを検出する。コントローラ10は、スマートフォン1が一定時間静止したままの状態にあることを検出すると、スピーカ11からアラーム音又は音声ガイダンスを出力して、スマートフォン1が落下してから放置されたままの状態にあることをユーザに報知する。コントローラ10は、スピーカ11から音又は音声を出力する他、バイブレータ18を駆動してスマートフォン1を振動させたり、スマートフォン1に搭載されている発光部(LEDなど)を点滅させたりするなどの方法で報知してもよい。
スピーカ11は、音出力部である。スピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。
カメラ12は、撮影した画像を電気信号へ変換する。カメラ12には、例えば、ディスプレイ2に面している物体を撮影するインカメラ、ディスプレイ2の反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラが含まれる。
計時装置13は、時間を計測する。計時装置13は、例えば、時間を計測するための信号を作り出す水晶振動子などを備える。
加速度センサ15は、スマートフォン1の加速度を検出する。加速度センサ15は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用したセンサである。加速度センサ15は、多軸方向の加速度を検出可能な構成であってもよいし、加速度と角速度を同時に検出できる構成であってもよい。
バイブレータ18は、スマートフォン1の一部又は全体を振動させる。バイブレータ18は、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。バイブレータ18による振動は、着信等の各種のイベントを利用者に報知するために用いられる。
図2は、実施形態1に係るスマートフォン1による処理の概要を説明するための図である。図2に示すように、スマートフォン1は、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、スマートフォン1の地面100等への落下を検出すると(ステップS11)、計時装置13を起動して、地面100等に落下してからの経過時間を計測する(ステップS12)。スマートフォン1は、地面100等に落下後静止したままの状態で、かつ経過時間が閾値を超えている場合には、一定時間静止したままの状態にあることを検出し、スピーカ11からアラーム音又は音声ガイダンスを出力して、スマートフォン1が地面100等に落下してから放置されたままの状態にあることをユーザに報知する(ステップS13)。
図3を用いて、実施形態1に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図3は、実施形態1に係るスマートフォン1による処理手順の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。
図3に示すように、コントローラ10は、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、スマートフォン1の落下を検出したかを判定する(ステップS101)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出した場合には(ステップS101、Yes)、計時装置13を起動して、スマートフォン1が落下してからの経過時間の計測をスタートする(ステップS102)。
続いて、コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS103)。すなわち、コントローラ10は、スマートフォン1が落下後静止したままの状態であるかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS103,No)、続いて、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定する(ステップS104)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えている場合には(ステップS104,Yes)、スピーカ11からアラーム音を出力して報知を実行し(ステップS105)、図3に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えていない場合には(ステップS104,No)、ステップS103の処理手順に戻る。
ステップS103において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS103,Yes)、図3に示す処理手順を終了する。
ステップS101において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出していない場合には(ステップS101、No)、図3に示す処理手順を終了する。
上述してきたように、実施形態1では、スマートフォン1が、スマートフォン1の落下を検出した後、一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行する処理を実現する。このため、実施形態1によれば、落下等によるスマートフォン1の紛失を回避することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1において、報知開始後、スマートフォン1が拾い上げられたことを検出した場合には、報知を終了するようにしてもよい。実施形態2に係るスマートフォン1の機能構成は、基本的には実施形態1と同様であるが、以下に説明する点が異なる。
実施形態2において、制御プログラム9Aは、報知を行った後、加速度センサ15により重力方向とは逆方向の加速度が検出された場合には、報知を終了するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、重力加速度とは逆方向の加速度が検出された場合には、スマートフォン1がピックアップされた状態(拾い上げられた状態)であると判定し、アラーム音などの出力を停止して報知を終了するための機能を提供する。
実施形態2において、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、報知を行った後、加速度センサ15により重力方向とは逆方向の加速度が検出された場合には、報知を終了する処理を実現する。コントローラ10は、例えば、重力加速度とは逆方向の加速度が検出された場合には、スマートフォン1がピックアップされた状態(拾い上げられた状態)であると判定し、アラーム音などの出力を停止して報知を終了する処理を実現する。
図4を用いて、実施形態2に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図4は、実施形態2に係るスマートフォン1による処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。図4に示す処理手順のうち、ステップS206及びステップS207の手順が、実施形態1に係るスマートフォン1の処理手順(例えば、図3参照)とは異なる。
図4に示すように、コントローラ10は、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、スマートフォン1の落下を検出したかを判定する(ステップS201)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出した場合には(ステップS201、Yes)、計時装置13を起動して、スマートフォン1が落下してからの経過時間の計測をスタートする(ステップS202)。
続いて、コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS203)。すなわち、コントローラ10は、スマートフォン1が落下後静止したままの状態であるかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS203,No)、続いて、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定する(ステップS204)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えている場合には(ステップS204,Yes)、スピーカ11からアラーム音を出力して報知を実行する(ステップS205)。
続いて、コントローラ10は、報知を行った後、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS206)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS206,Yes)、アラーム音の出力を停止して報知を終了し(ステップS207)、図4に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS206,No)、ステップS206の判定を繰り返す。
ステップS204において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えていない場合には(ステップS204,No)、ステップS203の処理手順に戻る。
ステップS203において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS203,Yes)、図4に示す処理手順を終了する。
ステップS101において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出していない場合には(ステップS201、No)、図4に示す処理手順を終了する。
実施形態2では、スマートフォン1が、報知開始後、スマートフォン1が拾い上げられたことを検出した場合には、報知を終了する。このため、実施形態2によれば、ユーザがアラーム音を停止させる操作などを行う必要がなく、ユーザの利便性を向上させることができる。
(実施形態3)
上記実施形態1において、ユーザが乗り物に乗車中である場合には、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定することなく、報知を実行するようにしてもよい。実施形態3に係るスマートフォン1の機能構成は、基本的には実施形態1と同様であるが、以下に説明する点が異なる。
実施形態3において、制御プログラム9Aは、落下を検出した後、乗り物内であるかを判定し、乗り物内である場合には、報知を実行するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、通信ユニット6から取得したGPS衛星からの電波信号に基づいて、スマートフォン1の位置の測位を行うことにより、位置の移動速度に基づいて、乗り物内であるかを判定する機能を提供してもよいし、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、移動速度を算出して乗り物内であるかを判定する機能を提供してもよい。
実施形態3において、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、落下を検出した後、乗り物内であるかを判定し、乗り物内である場合には、報知を実行する処理を実現する。コントローラ10は、例えば、通信ユニット6から取得したGPS衛星からの電波信号に基づいて、スマートフォン1の位置の測位を行うことにより、位置の移動速度に基づいて、乗り物内であるかを判定してもよいし、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、移動速度を算出して乗り物内であるかを判定してもよい。
図5を用いて、実施形態3に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図5は、実施形態3に係るスマートフォン1による処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。図5に示す処理手順のうち、ステップS302の手順が、実施形態1に係るスマートフォン1の処理手順(例えば、図3参照)とは異なる。
図5に示すように、コントローラ10は、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、スマートフォン1の落下を検出したかを判定する(ステップS301)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出した場合には(ステップS301、Yes)、続いて、乗り物内であるかを判定する(ステップS302)。
コントローラ10は、判定の結果、乗り物内ではない場合には(ステップS302,No)、計時装置13を起動して、スマートフォン1が落下してからの経過時間の計測をスタートする(ステップS303)。
続いて、コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS304)。すなわち、コントローラ10は、スマートフォン1が落下後静止したままの状態であるかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS304,No)、続いて、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定する(ステップS305)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えている場合には(ステップS305,Yes)、スピーカ11からアラーム音を出力して報知を実行し(ステップS306)、図5に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えていない場合には(ステップS305,No)、ステップS304の処理手順に戻る。
ステップS304において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS304,Yes)、図5に示す処理手順を終了する。
ステップS302において、コントローラ10は、判定の結果、乗り物内である場合には(ステップS302,Yes)、ステップS306の処理手順に移り、アラーム音を出力して報知を実行する。
ステップS301において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出していない場合には(ステップS301、No)、図5に示す処理手順を終了する。
実施形態3では、スマートフォン1が、ユーザが乗り物に乗車中である場合には、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定することなく、報知を実行する。このため、実施形態3によれば、ユーザの状況に応じて、報知を行うタイミングを変更することができ、スマートフォン1の紛失の可能性を低くすることができる。
(実施形態4)
上記実施形態3において、上記実施形態2と同様に、報知開始後、スマートフォン1が拾い上げられたことを検出した場合には、報知を終了するようにしてもよい。以下では、図6を用いて、実施形態4に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図6は、実施形態4に係るスマートフォン1による処理手順を示すフローチャートである。図6に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。図6に示す処理手順のうち、ステップS407及びステップS408の手順が、実施形態3に係るスマートフォン1の処理手順(例えば、図5参照)とは異なる。
図6に示すように、コントローラ10は、加速度センサ15により検出された出力に基づいて、スマートフォン1の落下を検出したかを判定する(ステップS401)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出した場合には(ステップS401、Yes)、続いて、乗り物内であるかを判定する(ステップS402)。
コントローラ10は、判定の結果、乗り物内ではない場合には(ステップS402,No)、計時装置13を起動して、スマートフォン1が落下してからの経過時間の計測をスタートする(ステップS403)。
続いて、コントローラ10は、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS404)。すなわち、コントローラ10は、スマートフォン1が落下後静止したままの状態であるかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS404,No)、続いて、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えているかを判定する(ステップS405)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えている場合には(ステップS405,Yes)、スピーカ11からアラーム音を出力して報知を実行する(ステップS406)。
続いて、コントローラ10は、報知を行った後、加速度センサ15が検出した出力に基づいて、スマートフォン1がピックアップされたかを判定する(ステップS407)。
コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS407,Yes)、アラーム音の出力を停止して報知を終了し(ステップS408)、図6に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出しない場合には(ステップS407,No)、ステップS407の判定を繰り返す。
ステップS405において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1が落下してからの経過時間が閾値を超えていない場合には(ステップS405,No)、ステップS404の処理手順に戻る。
ステップS404において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1がピックアップされたことを検出した場合には(ステップS404,Yes)、図6に示す処理手順を終了する。
ステップS402において、コントローラ10は、判定の結果、乗り物内である場合には(ステップS402,Yes)、ステップS406の処理手順に移り、アラーム音を出力して報知を実行する。
ステップS401において、コントローラ10は、判定の結果、スマートフォン1の落下を検出していない場合には(ステップS401、No)、図6に示す処理手順を終了する。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図1に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図1に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、携帯電子機器の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B 通話アプリケーション
9C メールアプリケーション
9D ブラウザアプリケーション
9E カメラアプリケーション
9F 電話帳データ
9Z 設定データ
10 コントローラ
11 スピーカ
12 カメラ
15 加速度センサ
18 バイブレータ

Claims (4)

  1. 加速度センサと、
    前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するコントローラと
    を有し、
    前記コントローラは、前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行する携帯電子機器。
  2. 前記コントローラは、前記報知を行った後、前記加速度センサにより重力方向とは逆方向の加速度が検出された場合には、前記報知を終了する請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 加速度センサを有する携帯電子機器を制御する制御方法であって、
    前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するステップと、
    前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行するステップと
    を含む制御方法。
  4. 加速度センサを有する携帯電子機器に、
    前記加速度センサが検出した出力に基づいて、携帯電子機器の落下又は静止を検出するステップと、
    前記落下を検出した後、携帯電子機器が一定時間静止したままの状態にあることを検出した場合には、報知を実行するステップと
    を実行させる制御プログラム。
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