JP2009188526A - サーバ装置、捜索支援システムおよび捜索支援方法 - Google Patents
サーバ装置、捜索支援システムおよび捜索支援方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始を可能にするとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させること。
【解決手段】アクセスポイント15の通信エリア50内で紛失された第1の携帯機器10aは、紛失と自ら判断してサーバ装置20に紛失通知を送信する。サーバ装置20は、第1の携帯機器10aに対応する識別情報と、通信エリア50内に進入した第2の携帯機器10bに対応する識別情報とを取得して、取得した識別情報と識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係情報とに基づいて、第1の携帯機器10aの紛失者と第2の携帯機器10bの保持者と信頼関係の有無を判定する。サーバ装置20は、信頼関係有の場合には、第2の携帯機器10bに対して紛失物存在通知を送信する一方で、信頼関係無の場合には、紛失物存在通知の送信を禁止する。紛失物存在通知を受信した第2の携帯機器10bは、その保持者に対して報知する。
【選択図】図1
【解決手段】アクセスポイント15の通信エリア50内で紛失された第1の携帯機器10aは、紛失と自ら判断してサーバ装置20に紛失通知を送信する。サーバ装置20は、第1の携帯機器10aに対応する識別情報と、通信エリア50内に進入した第2の携帯機器10bに対応する識別情報とを取得して、取得した識別情報と識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係情報とに基づいて、第1の携帯機器10aの紛失者と第2の携帯機器10bの保持者と信頼関係の有無を判定する。サーバ装置20は、信頼関係有の場合には、第2の携帯機器10bに対して紛失物存在通知を送信する一方で、信頼関係無の場合には、紛失物存在通知の送信を禁止する。紛失物存在通知を受信した第2の携帯機器10bは、その保持者に対して報知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始を可能にするとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させることができるサーバ装置、捜索支援システムおよび捜索支援方法に関する。
特許文献1には、届け出された紛失物の捜索を、不特定多数の第三者の携帯機器を用いて行うことが可能な構成が開示されている。携帯機器は、届け出された情報に基づいて遺失物の捜索を行い、無線タグを取り付けた紛失物に接近したとき、測位により紛失物の位置を検出する。
特許文献2には、ユーザが気付かずにキーを衣服のポケットや鞄等から落としても、落下時の衝撃を振動センサによって検出し、キーの機能を制限する構成が開示されている。
特許文献3には、所持品の遺失を未然に防ぐため、無線通信機は、所持品に付加された無線タグへ識別情報の問い合わせを行い、無線タグからの応答がないとき、ユーザに報知する構成が開示されている。
特許文献4には、届け出された紛失物の捜索を、不特定多数の第三者の携帯機器を用いて行うことが可能な構成が開示されている。携帯機器は、任意の物品に取り付けられた無線タグから識別情報を読み取り、読み取った識別情報と登録リスト中の識別情報とを比較し、一致した場合には、画像表示およびバイブレータで報知を行う。
特開2005−3627号公報
特開2005−171666号公報
特開2006−4257号公報
特開2006−92128号公報
近年、多数の無線アクセスポイント(以下単に「アクセスポイント」という)が設置されるとともに、アクセスポイントを利用可能な近距離の無線通信機能を有する携帯機器が普及してきたが、アクセスポイントを紛失物の捜索に有効利用するまでには、至っていない。
特許文献1、4の構成では、無線タグが取り付けられた紛失物を無線タグの読み取り機能を有する携帯機器を用いて捜索可能だが、紛失物の届け出を当事者が行わない限り、紛失物の捜索を開始できない。また、不特定多数の第三者が紛失物の捜索に参加できる一方で、収拾者を制限できないので、紛失物が、不特定の第三者に知られてしまうとともに、第三者に収拾されてしまうというセキュリティ上の問題がある。
特許文献2の構成では、キー自身のロック機能により不正操作をブロックできるが、紛失物の捜索はできない。
特許文献3の構成では、無線タグに対するアクセスの反応だけで紛失の有無を判断するようになっているので、所持品自身が紛失物であるか否かを判断することはできない。また、所持品の遺失を未然に防ぐことはできても、紛失物の捜索はできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、近距離の無線通信機能を有する携帯機器が紛失された場合に、紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始を可能にするとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させることができるサーバ装置、捜索支援システムおよび捜索支援方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器および前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器と前記無線アクセスポイントを介して通信可能なサーバ装置であって、前記第1の携帯機器から紛失通知を受信して、前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得手段と、前記通信エリア内に前記第2の携帯機器が進入したとき、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得手段と、前記第1の識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得手段によって取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1の携帯機器のユーザと前記第2の携帯機器のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定手段と、前記信頼関係判定手段によって前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に送信して、前記第2の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者に報知する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止する通知制御手段を備えたことを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器から紛失通知を受信して第1の携帯機器に対応する識別情報を取得するとともに、前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器に対応する識別情報を無線アクセスポイントから取得し、取得された識別情報と信頼関係情報とに基づいて、第1の携帯機器の紛失者と第2の携帯機器の保持者との信頼関係の有無を判定して、信頼関係が有ると判定された場合のみ第2の携帯機器に紛失物存在通知が送信されるので、紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始が可能であるとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信し、前記第1の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者にアピールする一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止することを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、信頼者に紛失物の早期発見を促すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼レベルを示す信頼レベル情報を含み、前記信頼関係判定手段は、前記信頼レベル情報に基づいて前記ユーザ間の信頼レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合でも前記ユーザ間の信頼レベルが閾値未満の場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止することを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、信頼者のうちで信頼レベルが高い特定の信頼者のみに対して紛失物の発見を促すことができるので、紛失物の不正使用が抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記通知制御手段は、前記信頼レベルが前記閾値以上と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信して、前記第1の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者にアピールする一方で、前記信頼レベルが前記閾値未満と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止することを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、信頼者のうちで特に信頼レベルが高い特定の信頼者のみに対して紛失物の早期発見を促すことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2または4に記載の発明において、前記通知制御手段は、前記紛失物存在通知を受信した前記第2の携帯機器からの要求があったときに、前記進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信することを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、信頼者以外の第3者によって紛失物が収拾されてしまうことを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の発明において、前記第1の携帯機器が人に保持されて移動中の場合、前記第1の携帯機器から定期的に移動中通知を受信して前記第1の携帯機器の移動状況を管理する移動状況管理手段を備え、前記通知制御手段は、前記移動状況の要求元に対して前記移動状況を送信することを特徴とするサーバ装置を提供する。
この発明によれば、紛失物が第三者により保持されて移動している場合でも、紛失物の移動状況を把握することができる。
請求項7に記載の発明は、無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器および前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器と、サーバ装置とが、前記無線アクセスポイントを介して通信可能に構成された捜索支援システムであって、前記第1の携帯機器は、紛失されたか否かを自ら判断する紛失判断手段と、紛失と判断されたときに前記サーバ装置に紛失通知を送信する通信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記第1の携帯機器から前記紛失通知を受信して、前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得手段と、前記通信エリア内に前記第2の携帯機器が進入したとき、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得手段と、前記第1の識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得手段によって取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1の携帯機器のユーザと前記第2の携帯機器のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定手段と、前記信頼関係判定手段によって前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に送信する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止する通知制御手段と、を備え、前記第2の携帯機器は、前記紛失物存在通知を受信したとき、前記第1の携帯機器の存在を報知する報知手段を備えることを特徴とする捜索支援システム。
この発明によれば、無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器が紛失と自ら判断して紛失通知を送信し、サーバ装置が、紛失通知を受信して第1の携帯機器に対応する識別情報を取得するとともに、前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器に対応する識別情報を無線アクセスポイントから取得して、取得された識別情報と信頼関係情報とに基づいて、第1の携帯機器の紛失者と第2の携帯機器の保持者との信頼関係の有無を判定し、信頼関係が有ると判定された場合のみ第2の携帯機器に紛失物存在通知を送信して第2の携帯機器に報知させるので、紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始が可能であるとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止し、前記第1の携帯機器は、前記進入通知を受信したとき、発光、表示および音出力のうち少なくともいずれかによって自己の存在をアピールすることを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、信頼者に紛失物の早期発見を促すことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼レベルを示す信頼レベル情報を含み、前記サーバ装置の前記信頼関係判定手段は、前記信頼レベル情報に基づいて前記ユーザ間の信頼レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合でも前記ユーザ間の信頼レベルが閾値未満の場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、信頼者のうちで信頼レベルが高い特定の信頼者のみに対して紛失物の発見を促すことができるので、紛失物の不正使用が抑制される。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記信頼レベルが前記閾値以上と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信する一方で、前記信頼レベルが前記閾値未満と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止し、前記第1の携帯機器は、前記進入通知を受信したとき、発光、表示および音出力のうち少なくともいずれかによって自己の存在をアピールすることを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、信頼者のうちで特に信頼レベルが高い特定の信頼者のみに対して紛失物の早期発見を促すことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項8または10に記載の発明において、前記第1の携帯機器は、該第1の携帯機器が移動中であるか否かを判断する移動中判断手段を備え、前記紛失通知送信後、前記第1の携帯機器が人に保持されて移動中の場合、前記サーバ装置に対して定期的に移動中通知を送信し、前記サーバ装置は、前記第1の携帯機器から前記移動中通知を受信して前記第1の携帯機器の移動状況を管理する移動状況管理手段を備え、前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記移動状況の要求元に対して前記移動状況を通知することを特徴とする請求項7ないし11のうちいずれか1項に記載の捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、信頼者以外の第3者によって紛失物が拾得されてしまうことを防止することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のうちいずれか1項に記載の発明において、前記サーバ装置は、前記第1の携帯機器が人に保持されて移動中の場合、前記第1の携帯機器から定期的に移動中通知を受信して前記第1の携帯機器の移動状況を管理する移動状況管理手段を備え、前記移動状況の要求元に対して前記移動状況を送信することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、紛失物が第三者により保持されて移動している場合でも、紛失物の移動状況を把握することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載の発明において、前記信頼関係情報を管理するデータベースを備えることを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、データベースで信頼関係情報を一元管理することができる。
請求項14に記載の発明は、請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載の発明において、前記第1の携帯機器は、前記信頼関係情報を記憶する記憶手段を備え、前記紛失通知の送信時、前記信頼関係情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、ユーザは、サーバ装置に信頼関係情報の登録を要求する操作を行う必要がないので、利便性がよい。
請求項15に記載の発明は、請求項7ないし14のうちいずれか1項に記載の発明において、前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼関係の親子関係が設定可能であることを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、信頼関係を細分化して、発見を促すことができる。
請求項16に記載の発明は、請求項7ないし15のうちいずれか1項に記載の発明において、前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記無線アクセスポイントを介して、前記第1の携帯機器および前記第2の携帯機器のうち少なくとも一方の電源供給状態の切り換えが可能であることを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、携帯機器の電源供給状態に限らず、携帯機器に通知を送信することが可能になる。
請求項17に記載の発明は、請求項7ないし16のうちいずれか1項に記載の発明において、前記第1の携帯機器は、落下を検知する落下検知手段と、一定期間の静止を検知する静止検知手段とを備え、落下を検知後、一定期間以上の静止を検知したときに、前記紛失通知を送信することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、ユーザが落として紛失したかどうかを、携帯機器自身が的確に判断することができる。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記第1の携帯機器は、手振れ検知用のセンサを有するカメラであって、前記手ぶれ検出用のセンサを用いて落下および静止を検知することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、手振れ検知用のセンサを用いるので、新たなハードウェアの追加が不要であり、装置コストのアップを防止できる。
請求項19に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記第1の携帯機器は、手振れ検知用のセンサを有するカメラであって、前記手ぶれ検出用のセンサを用いて前記第1の携帯機器の移動を判断することを特徴とする捜索支援システムを提供する。
この発明によれば、手振れ検知用のセンサを用いるので、新たなハードウェアの追加が不要であり、装置コストのアップを防止できる。
請求項20に記載の発明は、無線アクセスポイントと、前記無線アクセスポイントの通信エリア内の携帯機器と前記無線アクセスポイントを介して通信可能なサーバ装置とを用いる捜索支援方法であって、第1の携帯機器が、紛失されか否かを自ら判断して、紛失と判断されたときに前記サーバ装置に紛失通知を送信するステップと、前記サーバ装置が、前記第1の携帯機器から前記紛失通知を受信して前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得ステップと、前記通信エリア内に第2の携帯機器が進入したとき、前記サーバ装置が、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得ステップと、前記サーバ装置が、前記第1の識別情報取得ステップで取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得ステップで取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定ステップと、前記信頼関係判定ステップで信頼関係有と判定された場合には、前記サーバ装置が、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に対して送信する一方で、信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を行わないステップと、前記第2の携帯機器が、前記紛失物存在通知を受信したとき、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを報知するステップを含むことを特徴とする捜索支援方法を提供する。
本発明によれば、近距離の無線通信機能を有する携帯機器が紛失された場合に、紛失物の届け出を行わなくても捜索の開始を可能にするとともに、信頼者に紛失物の発見を促して拾得させることができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る捜索支援システムの一実施形態の全体構成図である。
図1において、ユーザの携帯機器10(10a、10b、10c)およびパーソナルコンピュータ100は、アクセスポイント15を介して、インターネット16に接続される。携帯機器10は、例えば、デジタルカメラ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
アクセスポイント15は、近距離の無線通信により、通信エリア50内の携帯機器10およびパーソナルコンピュータ100と接続される。アクセスポイント15の代表例としては、いわゆる無線LANアクセスポイントが挙げられる。アクセスポイント15と携帯機器10およびパーソナルコンピュータ100との間の通信方式としては、例えば、IEEE802.11、IEEE802.15等が用いられる。これら以外の通信方式を用いてもよい。
サーバ装置20は、インターネット16に接続されており、アクセスポイント15を介して、アクセスポイント15の通信エリア50内に存在するユーザの携帯機器10およびパーソナルコンピュータ100と通信する。
図2は、サーバ装置20のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、サーバ装置20は、主として、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、LCD(Liquid Crystal Display)等からなるディスプレイ203、キーボード等からなる操作部204、インターネット16に接続されるネットワークインターフェース205、および、ハードディスク206を含んで構成されている。
図3は、サーバ装置20の機能的構成例を示すブロック図である。図3において、サーバ装置20は、主として、通信手段220、第1の識別情報取得手段221、第2の識別情報取得手段222、信頼関係判定手段223、通知制御手段240、移動状況管理手段242、登録手段244、および、データベース250を含んで構成されている。
通信手段220は、アクセスポイント15を介して、アクセスポイント15の通信エリア50内に位置するユーザの携帯機器10およびパーソナルコンピュータ100と通信を行う。
第1の識別情報取得手段221は、通信手段220によって携帯機器(例えば図1の10a)から紛失通知を受信して、その携帯機器10aに対応する識別情報を取得する。以下では、紛失通知送信元の携帯機器10aを「第1の携帯機器」といい、「第1の携帯機器」に対応する識別情報を「第1の識別情報」という。また、「第1の携帯機器」を紛失したユーザを「紛失者」という。「紛失通知」は、第1の携帯機器10aがアクセスポイント15の通信エリア50内で紛失されたことを示す。
第2の識別情報取得手段222は、第1の携帯機器10aが存在しているアクセスポイント15の通信エリア50内に他の携帯機器(例えば図1の10b)が進入したとき、その携帯機器10bに対応する識別情報を、通信手段220によってアクセスポイント15から取得する。以下では、第1の携帯機器10aが存在している通信エリア50内に進入した携帯機器10bを「第2の携帯機器」といい、「第2の携帯機器」に対応する識別情報を「第2の識別情報」という。
「識別情報」としては、例えば、各携帯機器毎に付与されている端末ID、または、各携帯機器10に対応するユーザIDを用いる。端末IDおよびユーザIDの組み合わせを用いてもよい。
信頼関係判定手段223は、第1の識別情報取得手段221によって取得された第1の識別情報と、第2の識別情報取得手段222によって取得された第2の識別情報と、これらの識別情報が予め関連付けられたユーザ間の信頼関係の有無を示す信頼関係情報とに基づいて、第1の携帯機器10aの紛失者と第2の携帯機器10bの保持者との間の信頼関係の有無を判定する。
また、信頼関係判定手段223は、信頼関係情報に含まれている信頼レベル情報に基づいて、ユーザ間の信頼レベルが閾値以上であるか否かの判定を行う。
通知制御手段240は、第1の携帯機器10aおよび第2の携帯機器10bに対する各種通知の送信の有無を制御する。通知制御の態様には各種あり、本例では、いずれかの態様をユーザ本人が選択可能である。
第1の通知制御態様では、信頼関係判定手段223によってユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、通信手段220を用いて、紛失物存在通知を第2の携帯機器10bに送信するとともに、進入通知を第1の携帯機器10aに送信する。その一方で、信頼関係判定手段223によってユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、紛失物存在通知の送信および進入通知の送信を禁止する。
第2の通知制御態様では、信頼関係判定手段223によってユーザ間の信頼レベルが閾値以上であると判定された場合には、通信手段220を用いて、紛失物存在通知を第2の携帯機器10bに送信するとともに、進入通知を第1の携帯機器10aに送信する。その一方で、信頼関係判定手段223によってユーザ間の信頼レベルが閾値未満であると判定された場合には、紛失物存在通知の送信および進入通知の送信を禁止する。
ここで、「紛失物存在通知」は、第1の携帯機器10aがアクセスポイント15の通信エリア50内に紛失物として存在することを知らせる通知である。また、「進入通知」は、第2の携帯機器10bがアクセスポイント15の通信エリア50内に進入したことを知らせる通知である。
また、通知制御手段240は、アクセスポイント15を介して、通信エリア50内の携帯機器10の電源供給状態を切り換える電源オンオフ機能を有する。通知制御手段240は各種の電源オンオフ機能を有している。
第1の電源オンオフ機能として、通知制御手段240は、第2の携帯機器10bに紛失物存在通知を送信する際、第2の携帯機器10bが報知不能な電源オフ状態である場合、アクセスポイント15を介して、第2の携帯機器10bを報知可能な電源オン状態に切り換える。
第2の電源オンオフ機能として、通知制御手段240は、第1の携帯機器10aに進入通知を送信する際、第1の携帯機器10aがアピール不能な電源オフ状態である場合、アクセスポイントを介して、第1の携帯機器10aをアピール可能な電源オン状態に切り換える。
ここで、「報知」は、第1の携帯機器10aが紛失物として通信エリア50内に存在していることを、第2の携帯機器10bが第2の携帯機器10bを保持している信頼者に対して知らせる機能である。「アピール」は、第1の携帯機器10aの存在を、第1の携帯機器10a自身が第2の携帯機器10bを保持している信頼者に対して直接的に知らせる機能である。
なお、本明細書において、携帯機器10の電源オフ状態とは、ユーザの電源オフ操作等により、ユーザに対するサービス機能が停止されているが、携帯機器10の必要最小限に限定された部分のみに対して電源が供給されている状態(「スタンバイ状態」ともいう)である。電源オン状態は、ユーザの電源オン操作等により、ユーザに対するサービス機能を実行可能な状態(「サービス可能状態」ともいう)である。
移動状況管理手段242は、紛失通知を送信した第1の携帯機器10aが人に保持されて移動中の場合、通信手段220によって第1の携帯機器10aから定期的に移動中通知を受信して、第1の携帯機器10aの移動状況を管理する。「移動中通知」は、紛失通知送信元の第1の携帯機器10aが人に収拾されて移動中であることを示す。例えば、移動状況管理手段242は、移動中通知の受信時間(年月日時分秒)と、移動中通知を中継したアクセスポイント15の位置(またはアクセスポイント15の識別情報)と、第1の携帯機器10aによって取得されて移動中通知に含まれている情報とを、データベース250に記録する。
また、移動状況管理手段242は、紛失者または紛失者と信頼関係を有する信頼者のユーザ端末(例えば図1の10b、10cまたは100)からの要求に応じて、データベース250に記録されている第1の携帯機器10aの移動状況を、通信手段220によって要求元のユーザ端末に通知する。これにより、紛失者または信頼者は、紛失物の移動状況を確認することができる。
登録手段244は、携帯機器10あるいはパーソナルコンピュータ100で設定入力された各種の情報(例えば信頼関係情報)を、データベース250に登録する手段である。
図3の機能的構成例のサーバ装置20の構成要素と図2の具体的構成例のサーバ装置20の構成要素との対応関係について簡単に説明すると、図3の通信手段220は主として図2のネットワークインターフェース205によって構成されており、図3の第1の識別情報取得手段221、第2の識別情報取得手段222、信頼関係判定手段223、通知制御手段240、移動状況管理手段242および登録手段244は主として図2のCPU201によって構成されている。
データベース250は、信頼関係情報、移動状況などの各種の情報を管理する。
信頼関係情報の一例を図4に示す。図4に示す信頼関係情報では、紛失者となりえる本人の携帯機器のID(識別情報)と、紛失者と信頼関係を有する信頼者の携帯機器のID(識別情報)と、本人と信頼者との間の信頼レベルとが、互いに関連付けられて、構成されている。
信頼レベル(「ID優先度」ともいう)は、例えば、家族(レベル4)>友達(レベル3)>知人(レベル2)>会社の人(レベル1)というように、紛失者の信頼の度合いを示す。
信頼レベルとして、複数のグループを設定可能である。信頼レベルを、複数階層に細分化して設定してもよい。
また、信頼関係情報は、信頼関係の親子関係が設定可能である。例えば、家族の中の親子関係と同じように、信頼レベルとして、「会社」というグループの中に、「課」というグループを設定可能である。
図4に示す信頼関係情報では、本人の携帯機器のIDと信頼者の携帯機器のIDとが関連付けられて登録されており、本人と信頼関係が無い第三者の携帯機器のIDは登録されていない。したがって、本例では、第1の識別情報取得手段221で取得された第1の携帯機器のID(紛失物のIDである)と、第2の識別情報取得手段222で取得された第2の携帯機器のID(紛失物が存在している通信エリア50内に進入した携帯機器のIDである)との組み合わせが、信頼関係情報内に有ることを認証することにより、第2の携帯機器の保持者(進入者)が信頼者であると判断する。その一方で、IDの組み合わせが信頼関係情報内に無い場合には、進入者が非信頼者であると判断する。
なお、信頼関係情報は図4に示した一例に特に限定されない。例えば、信頼関係情報に信頼関係の有無を示すフラグ(信頼関係有無フラグ)を設けて、本人との間に信頼関係が有る場合には信頼関係有無フラグをオン:1に設定し、信頼関係が無い場合には信頼関係有無フラグをオフ:0に設定するようにしてもよい。
図4に示した信頼関係情報の内容は、ユーザ端末(例えば図1の10a、10c、100)で設定入力することができる。信頼レベルの細分化および親子関係をユーザが設定入力することも可能である。ユーザ端末で設定入力された信頼関係情報は、サーバ装置20に対して送信され、サーバ装置20の登録手段244によってデータベース250に登録される。
図5は、携帯機器10の一例としてのデジタルカメラ(以下単に「カメラ」という)のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図5において、カメラ10は、主として、CPU101、メモリ102、ディスプレイ103、操作部104、撮影部105、手振れ検知部106、手振れ補正部107、発光部108、スピーカ109、マイクロホン110、および、近距離無線通信部111を含んで構成されている。
ディスプレイ103は、例えば、LCDによって構成されている。
撮影部105は、光学レンズと、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を含んで構成されている。
手振れ検知部106は、手振れ量を検知するものである。例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ(角速度センサ)等が挙げられる。
手振れ補正部107は、手振れ検知部106で検知された手振れ量に応じて、手振れ補正を行う。手振れ補正の方式としては、撮影部105の光学レンズの移動により補正する方式、撮影部105の撮像素子の移動により補正する方式、画像処理により電子的に補正する方式等が挙げられる。
発光部108は、例えば、フラッシュ、発光ダイオード等によって構成されている。
近距離無線通信部111は、アクセスポイント15との間で近距離(例えば30m以内)の無線通信を行うものである。
CPU101、メモリ102、操作部104、スピーカ109、および、マイクロホン110は、周知のハードウエアデバイスを用いることができる。
なお、携帯機器10は、図5に示すカメラには特に限定されない。近距離無線通信機能を有する他のカメラであってもよい。携帯電話、PDA等の携帯機器であってもよい。
図6は、携帯機器10の機能的な構成例を示すブロック図である。
図6において、携帯機器10は、アクセスポイント15を介してサーバ装置20と通信する通信手段120と、本携帯機器10の落下を検知する落下検知手段121と、本携帯機器10が静止状態であることを検知する静止検知手段122と、落下検知手段121および静止検知手段122の検知結果に基づいて、本携帯機器10が紛失されたか否かを判断する紛失判断手段123と、本携帯機器10の振動を検知する振動検知手段124と、振動検知手段124の検知結果に基づいて、本携帯機器10が人に保持されて移動中であるか否かを判断する移動中判断手段125と、本携帯機器10が人に収拾されたか否かを判断する収拾判断手段126と、信頼関係情報等の設定入力に用いられる設定入力手段127と、本携帯機器10の存在を他の携帯機器の保持者に対してアピールするアピール手段131と、他の携帯機器が紛失物として存在することを本携帯機器10の保持者に報知する報知手段132と、携帯機器10を統括制御する制御手段140と、各種の情報を記憶する記憶手段150を含んで構成されている。
本例の紛失判断手段123は、落下検知手段121によって携帯機器10の落下を検知後、静止検知手段122によって一定期間以上の静止状態を検知したとき、携帯機器10が紛失されたと判断する。
本例の移動中判断手段125は、振動検知手段124によって検知される振動の状態に基づいて、人に保持されて移動中であるか否かを判断する。
本例のアピール手段131は、本携帯機器10の存在を、発光、表示、音出力等によってアピールする。
本例の報知手段132は、他の携帯機器10がアクセスポイント15の通信エリア内に存在していることを、表示(画像表示、メッセージ表示など)、振動、発光、音出力等によって報知する。
本例の制御手段140は、第1の制御として、紛失判断手段123によって携帯機器10が紛失されたと判断されたとき、通信手段120を用いてサーバ装置20に紛失通知を送信する。第2の制御として、通信手段120によってサーバ装置20から進入通知を受信したとき、本携帯機器10が紛失物としてアクセスポイント15の通信エリア50内に存在することを、アピール手段131を用いてアピールする。第3の制御として、通信手段120によってサーバ装置20から紛失物存在通知を受信したとき、他の携帯機器10がアクセスポイント15の通信エリア50内に存在することを、報知手段132を用いて報知する。第4の制御として、紛失通知の送信後、人に保持されて移動中であると判断したとき、通信手段120を用いてサーバ装置20に移動中通知を送信する。第5の制御として、ユーザが設定入力手段127を用いて信頼関係情報を設定入力したとき、その情報を通信手段120を用いてサーバ装置20に送信し、データベース250に登録させる。第6の制御として、ユーザが設定入力手段127を用いてアピール要求を入力したとき、通信手段120を用いてサーバ装置20にアピール要求を送信することにより、サーバ装置20を介して紛失物に対してアピールを要求する。第7の制御として、ユーザが設定入力手段127を用いて移動状況要求を入力したとき、通信手段120を用いてサーバ装置20に移動状況要求を送信し、通信手段120を用いてサーバ装置20から移動状況を受信する。
図6の機能的構成例の携帯機器10の構成要素と図5の具体的構成例の携帯機器10の構成要素との対応関係について簡単に説明すると、図6の通信手段120は主として図5の近距離無線通信部111によって構成されており、図6の落下検知手段121、静止検知手段122および振動検知手段124は図5の手振れ検知部106によって構成されており、図6の紛失判断手段123、移動中判断手段125、収拾判断手段126および制御手段140は主として図5のCPU101によって構成されており、図6の設定入力手段127は主として図5の操作部104によって構成されており、図6のアピール手段131は主として発光部108およびスピーカ109によって構成されており、図6の報知手段132は主として図5のディスプレイ103によって構成されており、図6の記憶手段150は主として図5のメモリ102によって構成されている。
図1の捜索支援システムでの捜索支援処理の第1実施例について、説明する。
図7は、捜索支援処理の第1実施例の流れを示すフローチャートである。特定のアクセスポイント15の通信エリア50内で、図8(A)に示すように、あるユーザ61がカメラ10aを落としたとき、図7の捜索支援処理がスタートする。以下では、落下により紛失されたカメラ10aを「紛失物」といい、カメラ10aを紛失したユーザ61を「紛失者」という。
ステップS1にて、紛失物10a自身が紛失と判断する。図8(B)において、アクセスポイント15とその通信エリア50内の紛失物10aとの間では、無線通信の接続が可能であり、紛失物10aは、アクセスポイント15を介してサーバ装置20に紛失通知を送信する。本例では、紛失通知に紛失物10aのIDが含まれている。
ステップS2にて、サーバ装置20は、紛失通知を受信して、紛失物10aのIDを取得する。本例では、紛失通知から紛失物10aのIDを抽出する。
また、図8(C)に示すように、紛失物10aが存在している通信エリア50内に携帯機器10bが進入したとき、図8(D)に示すように、アクセスポイント15とその通信エリア50内の携帯機器10b等との間では、無線通信の接続が可能になる。
ステップS3にて、サーバ装置20は、通信エリア50内に進入した携帯機器10bのIDを取得する。本例では、アクセスポイント15と携帯機器10bとの間で無線通信の接続が可能になったとき、あるいは実際に無線通信の接続が確立したときに、アクセスポイント15からサーバ装置20に対して、携帯機器10bの存在を示す通知(接続可能通知または接続確立通知)が送信される。この通知には、携帯機器10bのIDが含まれている。
ステップS4にて、サーバ装置20は、携帯機器10b、10aのIDを認証する。本例では、予め届け出されたIDの組み合わせ(紛失物のIDと信頼者の携帯機器のID)が信頼関係情報としてデータベース(図3の250)で管理されている。サーバ装置20は、取得された携帯機器10a、10bのIDの組み合わせと、データベース250で管理されているIDの組み合わせとを照合する。
ステップS5にて、サーバ装置20は、紛失物10aがまだ紛失中の状態であるか否かを確認する。紛失中の状態である場合には、ステップS6に進み、紛失中の状態でない場合には、本処理を終了する。なお、紛失物10aが既に信頼者等によって収拾された場合には、紛失中の状態ではないと判断する。
ステップS6にて、サーバ装置20は、携帯機器10bの保持者62が信頼者であるか否かを確認し、ステップS7にて、確認結果に基づいて信頼者か否かを判定する。すなわち、ステップS2で取得された紛失物10aのIDと、ステップS3で取得された携帯機器10bのIDと、データベース250で管理されている信頼関係情報とに基づいて、紛失物10aの紛失者と携帯機器10bの保持者との間の信頼関係の有無を判定する。
本例では、符号10bを付した携帯機器の保持者62のみが信頼者である。符号10cおよび10dを付した携帯機器の保持者63、64は非信頼者である。
信頼者と判定された場合にはステップS8に進む一方で、信頼者ではないと判定された場合にはステップS3に戻る。
ステップS8にて、サーバ装置20は、信頼者の携帯機器10bに紛失物存在通知を送信する。紛失物存在通知は、アクセスポイント15の通信エリア50内に紛失物10aが存在していることを示す。非信頼者の携帯機器10c、10dには、紛失物存在通知は送信されない。
ステップS9にて、サーバ装置20は、信頼者62が通信エリア50内に入ったこと、すなわち、アクセスポイント15の通信エリア50内に信頼者62の携帯機器10bが進入したことを示す進入通知を、紛失物10aに送信する。非信頼者の携帯機器10c、10dの進入時には、進入通知は送信されない。
ステップS10にて、進入通知を受信した紛失物10aは、アピールを開始する。すなわち、図8(E)に示すように、紛失物10aは、自らの存在を信頼者62に直接的に知らせる。例えば、フラッシュの発光、音出力等で知らせる。“SOS”信号にてフラッシュ発光を行ってもよい。
ステップS11にて、図8(E)に示すように、信頼者の携帯機器10bは、メッセージを表示して、紛失物10aの存在を信頼者に報知する。例えば、表示画面に“○○さんのカメラが付近にあり!”というメッセージを表示する。図8(F)に示すように、紛失物10aの画像(カメラの画像)を表示してもよい。表示形態および表示内容は、紛失者61が任意に設定できる。
ステップS12にて、信頼者62が紛失物を発見済みの場合には、ステップS14に進み、未発見の場合には、信頼者62が捜索し(ステップS13)、ステップS11に戻る。
ステップS14にて、紛失物10aは、図8(G)に示すように信頼者62によって収拾されたか否かを検知する。本例では、落下の検知に用いたセンサを用いて収拾検知を行う。
ステップS15にて、収拾されたと判定された場合には、ステップS16に進み、未収拾と判定された場合には、ステップS14に戻る。
ステップS16にて、紛失物10aは、アピールを終了する。
ステップS17にて、本処理の終了をユーザに通知する。すなわち、信頼者62に収拾された紛失物10aはサーバ装置20に収拾通知を送信し、サーバ装置20は信頼者62の携帯機器10bに収拾通知を転送し、信頼者62の携帯機器10bは本処理が終了したことを表示等により知らせる。
なお、紛失物10aによるアピールの開始および終了のタイミングは、信頼者がその携帯機器10bによって操作可能な構成としてもよい。例えば、進入通知は、紛失物存在通知を受信して信頼者の携帯機器10bからの要求があったときのみ、紛失物10aに対して送信する。すなわち、信頼者がその携帯機器10bを操作して紛失物10b自身によるアピール開始を求めたときのみ、信頼者の携帯機器10bからサーバ装置20に対して進入通知(アピール開始指示を兼ねる)の送信を要求し、サーバ装置20から紛失物10aに対して進入通知を送信する。また、信頼者がその携帯機器10bを操作して紛失物10b自身によるアピール終了を求めたときには、信頼者の携帯機器10bからサーバ装置20に対してアピール終了指示の送信を要求し、サーバ装置20から紛失物10aに対してアピール終了指示を送信する。
図1の捜索支援システムでの捜索支援処理の第2実施例について、説明する。
図9は、捜索処理の第2実施例の流れを示すフローチャートである。特定のアクセスポイント15の通信エリア50内で、図10(A)に示すように、あるユーザ61が携帯電話10aを落としたとき、図9の捜索支援処理がスタートする。以下では、落下により紛失された携帯電話10aを「紛失物」といい、携帯電話10aを紛失したユーザ61を「紛失者」という。
ステップS21、S22は、第1実施例でのステップS1、S2と同様である。すなわち、紛失物10a自身が紛失を積極的に判断して、図10(B)に示すように、アクセスポイント15を介してサーバ装置20に紛失通知を送信する(ステップS21)。サーバ装置20は、紛失通知を受信して、紛失物10aのIDを取得する(ステップS22)。
図10(C)に示すように、複数の信頼者62、63の携帯機器10b、10cが通信エリア50内に進入した場合について、説明する。
ステップS23〜S27は、第1実施例でのステップS3〜S7と同様である。図10(D)に示すように、通信エリア50内に進入した携帯機器10b、10cとアクセスポイント15との間で無線通信の接続が可能になったとき、あるいは実際に無線通信の接続が確立したとき、アクセスポイント15からサーバ装置20に対して携帯機器10b、10cの存在を示す通知が送信される。サーバ装置20は、携帯機器10b、10cのIDをアクセスポイント15から取得して(ステップS23)、ID認証を行い(ステップS24)、紛失中の状態であるか否かを判定し(ステップS25)、紛失中の状態であればIDに基づいて信頼者か否かの確認を行って(ステップS26)、ステップS27にて信頼者と判定された場合にはステップS28に進む一方で、信頼者ではないと判定された場合にはステップS23に戻る。
ステップS28にて、サーバ装置20は、信頼者の信頼レベルを確認し、ステップS29にて、特定の信頼レベル以上か否かを判定する。すなわち、信頼関係情報に基づいて、各携帯機器10b、10cを保持している各信頼者62、63の信頼レベルが閾値以上であるか否かを判定する。例えば、友達以上であるか否かを確認する。
信頼レベルの閾値は、予めユーザが設定入力しておくことができる。例えば、信頼レベルを、家族>友達>知人>会社の人・・・とレベル分けしておき、各信頼者ごとに、どの信頼レベルであるかを設定入力しておく。
ステップS30〜S39は、第1実施例でのステップS8〜S17と同様である。ただし、本実施例では、信頼関係が特定のレベル以上である信頼者(「特定信頼者」という)に対してのみ、紛失物存在の報知を行う。例えば、図10(D)において、紛失者の友達62と、紛失者の単なる知人63とが、同時に通信エリア50に入った場合、図10(E)に示すように、特定信頼者である友達62の携帯機器10bのみに紛失物存在通知を送信して、図10(F)に示すように、友達62のみに対して紛失物10aの存在を報知する。特定信頼者ではない単なる知人63の携帯機器10cに対しては紛失物存在通知が送信されないので、単なる知人63には紛失物の存在が報知されない。したがって、図10(G)に示すように、友達62が紛失物10aを収拾することになる。
なお、第1実施例および第2実施例において、信頼関係情報がデータベース250で管理されている場合を例に説明したが、このような場合に本発明は限定されない。例えば、図6に示す携帯機器10において、記憶手段150が信頼関係情報を記憶し、紛失通知の送信時、制御手段140が記憶手段150から信頼関係情報を読み出して、信頼関係情報を紛失通知に付加して、通信手段120を用いてサーバ装置20に対して送信する。また、図3に示すサーバ装置20において、紛失通知の受信時、信頼関係判定手段223は、紛失通知から信頼関係情報を抽出して、ユーザ間の信頼関係の有無の判定(または信頼レベルが閾値以上であるか否かの判定)を行う。
次に、携帯機器10での紛失判断処理(図7のステップS1および図9のステップS21)について、詳細に説明する。
図11は、携帯機器10での紛失判断処理の一例の流れを示すフローチャートである。本例では、図12に示すようにユーザ61が携帯機器10を落として紛失した場合、携帯機器10自身が紛失されことを積極的に判断する。図13は、落とされた携帯機器10の経時的な状態変化(落下開始71、落下中72、着地73および放置74)を示す。
なお、本例の携帯機器10は、図5に示すカメラであり、手振れ検知部106を有する。手振れ検知部106は、加速度センサを含んで構成されている。本例では、手振れ検知部106の加速度センサを、図6の落下検知手段121および静止検知手段122として用いる。
図11に示す紛失判断処理は、所定のプログラムに従い、携帯機器10のCPU(図5の101)によって、実行される。
ステップS61にて、加速度センサによって、携帯機器10の加速度を検知する。
ステップS62にて、加速度の状態を確認する。例えば、加速度の大きさと落下中判定用の閾値とを比較して、加速度が閾値を超えているか否かを判定することにより、落とされたか否かを判断する。すなわち、重力に相当する加速度を検出することにより、図13の落下中72の状態を検出する。また、例えば、振動の有無の検知(振動検知)を行い、検知された振動の振幅(dB)と衝撃波判定用の閾値とを比較して、振動の振幅が閾値を超えているか否かを判定することにより、落とされたか否かを判断する。振動の周波数と衝撃波判定用の閾値とを比較して、振動の周波数が閾値を超えているか否かを判定することにより、落とされたか否かを判断してもよい。すなわち、着地時の衝撃波を検出することにより、図13の着地73の状態を検出する。なお、誤検出を確実に防止するためには、図13の落下中72の状態および着地73の状態の両方が時系列で順番に生じていることを確認することが、好ましい。
ステップS63にて、落下か否かを判定する。例えば、落下中72の重力による加速度および着地72の衝撃波の両方が時系列で順番に検出された場合には、落下と判定する。
落下と判定された場合には、ステップS64に進み、落下でないと判定された場合には、ステップS61に戻る。
ステップS64にて、静止状態を確認する。例えば、加速度センサで検知される加速度を積分して、携帯機器10の速度を求める。
ステップS65にて、静止状態か否かを判定する。例えば、携帯機器10の速度の大きさ(速さ)と静止判定用の閾値とを比較して、速度の大きさが閾値未満である場合には、静止状態であると判断する。
ステップS66にて、静止状態のまま一定期間経過したか否かを判定する。静止状態のまま一定期間(例えば10秒)を経過した場合には、ステップS67に進み、そうでない場合には、ステップS64に戻る。
ステップS67にて、サーバ装置20に対して紛失通知の送信を行う。
なお、本例では、操作部(図5の104)によって電源オフ操作が行われ、携帯機器10全体としては電源オフ状態であるときでも、少なくともCPU(図5の101)および手振れ検知部106を含む紛失判断処理に必要な部分に対して電源供給が行われている。
本例では、手振れ検知用の加速度センサを落下検知手段121および静止検知手段122として用いて紛失判断を行う場合を例に説明したが、このような場合に本発明は特に限定されない。加速度センサの代わりに、あるいは加速度センサと併せて、角速度センサ(ジャイロセンサ)、衝撃センサ、振動センサなどを用いてもよい。
次に、携帯機器10での移動中判断処理について、説明する。
図14は、携帯機器10での移動中判断処理の一例の流れを示すフローチャートである。本例では、図12に示すようにユーザ61が携帯機器10aを落として紛失した後、携帯機器10aが不測の第三者に収拾されて移動した場合、携帯機器10a自身が移動中であることを積極的に判断する。本例の携帯機器10aは、図5に示したカメラであり、手振れ検知部106を有する。手振れ検知部106は、加速度センサを含んで構成されており、この加速度センサを図6の振動検知手段124として用いる。図14に示す移動中判断処理は、所定のプログラムに従い、携帯機器10aのCPU(図5の101)によって、実行される。この移動中判断処理は、図11に示した紛失判断処理のステップS67に続いて、実行される。すなわち、図16(A)に示すように、携帯機器10aからアクセスポイント15を介してサーバ装置20に紛失通知を送信した後に行われる。
ステップS71にて、振動検出の有無を判定する。振動検出の有無は、図6の設定入力手段127を用いて、ユーザが予め設定しておくことができる。サーバ装置20から振動検出の有無を設定することも可能である。
振動検出有と判定された場合には、ステップS72に進み、振動検出無と判定されていた場合には、ステップS71に戻る。
ステップS72にて、加速度センサによって、携帯機器10aの振動を検知する。例えば、加速度を積分して速度を求め、その速度の経時変化を監視することにより、振動を検知する。
ステップS73にて、検知された振動の状態を確認する。例えば、振動の振幅(dB)および周期を求める。
ステップS74にて、図16(B)に示すように、紛失された携帯機器10aを第三者64が収拾して移動中であるか否かを判定する。図16(C)に示すように、携帯機器10aには、歩行に起因する振動が発生するので、その振動の振幅を検知する。例えば、振動の振幅を検知して、検知した振幅を歩行中判定用の閾値と比較する。振動の周期を歩行中判定用の閾値と比較してもよい。例えば、振動の周期が人の歩周期(人が一歩に要する時間である)の範囲内(例えば0.5〜1.5秒)であるか否かを判定する。
人に収拾されて移動中であると判定された場合には、ステップS75に進み、移動中でないと判定された場合には、ステップS71に戻る。
ステップS75にて、紛失物としての携帯機器10aの状況を監視する。例えば、第三者によって操作されているか否かを確認する。マイクロホン(図5の110)によって録音を行ってもよい。また、撮影部(図5の105)によって撮影された画像を記録する。
ステップS76にて、図16(D)に示すように、アクセスポイント15を介してサーバ装置20に移動中通知を送信することにより、紛失物としての携帯機器10aの状況を定期的にサーバ装置20に通知する。移動中通知は、携帯機器10aの状況(例えば、第三者の操作状況や、移動中の録音内容)を含む。
なお、本例では、電源オフ操作が行われて、携帯機器10全体としては電源オフ状態であるときでも、少なくともCPU(図5の101)および手振れ検知部(図5の106)を含む移動中判断処理に必要な部分に対して電源供給が行われている。
以上、手振れ検知用の加速度センサを振動検知手段124として用いて移動中判断を行う場合を例に説明したが、このような場合に本発明は特に限定されない。専用の振動センサを用いてもよい。
次に、サーバ装置20での移動状況管理処理について、説明する。
図15は、サーバ装置20での移動状況管理処理の一例の流れを示すフローチャートである。この移動状況管理処理は、図14に示した移動中判断処理での移動中通知の送信(ステップS76)に続いて、その移動中通知を受信したサーバ装置20で実行される。具体的には、サーバ装置20のCPU(図2の201)によって、所定のプログラムに従い、実行される。
ステップS81にて、サーバ装置20は、紛失物の状態を記録する。例えば、移動中通知の受信時間、移動中通知を中継したアクセスポイント15の位置(またはアクセスポイント15の識別情報)、および、移動中通知に含まれている携帯機器10の状況(例えば、第三者の操作状況、移動中の録音内容、第三者の撮影画像など)を、データベース250に記録する。
ステップS82にて、紛失者のユーザの端末に対して、紛失物の状況を通知する。例えば、紛失者ユーザの携帯電話(紛失物とは異なる携帯機器である)、または、図1のパーソナルコンピュータ100)に通知する。例えば、第三者の操作状況、移動中の録音内容、第三者の撮影画像などが紛失者のユーザの端末に対して転送される。
信頼者の携帯機器からの要求に対して、紛失物の状況を通知するようにしてもよい。例えば、図16(E)に示すように、アクセスポイント15の通信エリア内に信頼者62が進入したとき、サーバ装置20は信頼者62の携帯機器10bの存在を認識して信頼者62の携帯機器10bに対して紛失物存在通知を送信する。信頼者62の携帯機器10bで紛失物の存在が報知されたとき、信頼者62はその携帯機器10bを操作してサーバ装置20に対して移動状況通知を要求する。そうすると、サーバ装置20は信頼者62の携帯機器10bに紛失物10aの移動状況通知を送信し、信頼者62の携帯機器10bで紛失物10aの移動状況が表示される。これにより、信頼者62は、紛失物10aが第三者64に拾得されたことを知り、その第三者に対して紛失物10aを要求することができる。
なお、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
例えば、携帯機器10は図5に示したデジタルカメラには特には限定されず、あらゆる携帯機器に適用することができることは、もちろんである。
10…携帯機器、15…アクセスポイント(無線アクセスポイント)、20…サーバ装置、120…携帯機器の通信手段、121…携帯機器の落下検知手段、122…携帯機器の静止検知手段、123…携帯機器の紛失判断手段、124…携帯機器の振動検知手段、125…携帯機器の移動中判断手段、126…携帯機器の収拾判断手段、127…携帯機器の設定入力手段、131…携帯機器のアピール手段、132…携帯機器の報知手段、140…携帯機器の制御手段、150…携帯機器の記憶手段、220…サーバ装置の通信手段、221…サーバ装置の第1の識別情報取得手段、222…サーバ装置の第2の識別情報取得手段、223…サーバ装置の信頼関係判定手段、240…サーバ装置の通知制御手段、242…サーバ装置の移動状況管理手段、244…サーバ装置の登録手段、250…データベース
Claims (20)
- 無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器および前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器と前記無線アクセスポイントを介して通信可能なサーバ装置であって、
前記第1の携帯機器から紛失通知を受信して、前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得手段と、
前記通信エリア内に前記第2の携帯機器が進入したとき、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得手段と、
前記第1の識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得手段によって取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1の携帯機器のユーザと前記第2の携帯機器のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定手段と、
前記信頼関係判定手段によって前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に送信して、前記第2の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者に報知する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止する通知制御手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。 - 前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信し、前記第1の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者にアピールする一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
- 前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼レベルを示す信頼レベル情報を含み、
前記信頼関係判定手段は、前記信頼レベル情報に基づいて前記ユーザ間の信頼レベルが閾値以上であるか否かを判定し、
前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合でも前記ユーザ間の信頼レベルが閾値未満の場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記通知制御手段は、前記信頼レベルが前記閾値以上と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信して、前記第1の携帯機器によって前記第1の携帯機器の存在を前記第2の携帯機器の保持者にアピールする一方で、前記信頼レベルが前記閾値未満と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止することを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
- 前記通知制御手段は、前記紛失物存在通知を受信した前記第2の携帯機器からの要求があったときに、前記進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信することを特徴とする請求項2または4に記載のサーバ装置。
- 前記第1の携帯機器が人に保持されて移動中の場合、前記第1の携帯機器から定期的に移動中通知を受信して前記第1の携帯機器の移動状況を管理する移動状況管理手段を備え、
前記通知制御手段は、前記移動状況の要求元に対して前記移動状況を送信することを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 無線アクセスポイントの通信エリア内で紛失された第1の携帯機器および前記通信エリア内に進入した第2の携帯機器と、サーバ装置とが、前記無線アクセスポイントを介して通信可能に構成された捜索支援システムであって、
前記第1の携帯機器は、
紛失されたか否かを自ら判断する紛失判断手段と、
紛失と判断されたときに前記サーバ装置に紛失通知を送信する通信手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1の携帯機器から前記紛失通知を受信して、前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得手段と、
前記通信エリア内に前記第2の携帯機器が進入したとき、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得手段と、
前記第1の識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得手段によって取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1の携帯機器のユーザと前記第2の携帯機器のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定手段と、
前記信頼関係判定手段によって前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に送信する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止する通知制御手段と、
を備え、
前記第2の携帯機器は、
前記紛失物存在通知を受信したとき、前記第1の携帯機器の存在を報知する報知手段を備えることを特徴とする捜索支援システム。 - 前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信する一方で、前記ユーザ間の信頼関係無と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止し、
前記第1の携帯機器は、前記進入通知を受信したとき、発光、表示および音出力のうち少なくともいずれかによって自己の存在をアピールすることを特徴とする請求項7に記載の捜索支援システム。 - 前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼レベルを示す信頼レベル情報を含み、
前記サーバ装置の前記信頼関係判定手段は、前記信頼レベル情報に基づいて前記ユーザ間の信頼レベルが閾値以上であるか否かを判定し、
前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記ユーザ間の信頼関係有と判定された場合でも前記ユーザ間の信頼レベルが閾値未満の場合には、前記紛失物存在通知の送信を禁止することを特徴とする請求項7に記載の捜索支援システム。 - 前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記信頼レベルが前記閾値以上と判定された場合には、前記第2の携帯機器が前記通信エリア内に進入したことを知らせる進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信する一方で、前記信頼レベルが前記閾値未満と判定された場合には、前記進入通知の送信を禁止し、
前記第1の携帯機器は、前記進入通知を受信したとき、発光、表示および音出力のうち少なくともいずれかによって自己の存在をアピールすることを特徴とする請求項9に記載の捜索支援システム。 - 前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記紛失物存在通知を受信した前記第2の携帯機器からの要求があったときに、前記進入通知を前記第1の携帯機器に対して送信することを特徴とする請求項8または10に記載の捜索支援システム。
- 前記第1の携帯機器は、該第1の携帯機器が移動中であるか否かを判断する移動中判断手段を備え、前記紛失通知送信後、前記第1の携帯機器が人に保持されて移動中の場合、前記サーバ装置に対して定期的に移動中通知を送信し、
前記サーバ装置は、前記第1の携帯機器から前記移動中通知を受信して前記第1の携帯機器の移動状況を管理する移動状況管理手段を備え、
前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記移動状況の要求元に対して前記移動状況を通知することを特徴とする請求項7ないし11のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。 - 前記信頼関係情報を管理するデータベースを備えることを特徴とする請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。
- 前記第1の携帯機器は、前記信頼関係情報を記憶する記憶手段を備え、前記紛失通知の送信時、前記信頼関係情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。
- 前記信頼関係情報は、前記ユーザ間の信頼関係の親子関係が設定可能であることを特徴とする請求項7ないし14のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。
- 前記サーバ装置の前記通知制御手段は、前記無線アクセスポイントを介して、前記第1の携帯機器および前記第2の携帯機器のうち少なくとも一方の電源供給状態の切り換えが可能であることを特徴とする請求項7ないし15のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。
- 前記第1の携帯機器は、落下を検知する落下検知手段と、一定期間の静止を検知する静止検知手段とを備え、落下を検知後、一定期間以上の静止を検知したときに、前記紛失通知を送信することを特徴とする請求項7ないし16のうちいずれか1項に記載の捜索支援システム。
- 前記第1の携帯機器は、手振れ検出用のセンサを有するカメラであって、前記手ぶれ検知用のセンサを用いて落下および静止を検知することを特徴とする請求項17に記載の捜索支援システム。
- 前記第1の携帯機器は、手振れ検知用のセンサを有するカメラであって、前記手ぶれ検出用のセンサを用いて前記第1の携帯機器の移動を判断することを特徴とする請求項12に記載の捜索支援システム。
- 無線アクセスポイントと、前記無線アクセスポイントの通信エリア内の携帯機器と前記無線アクセスポイントを介して通信可能なサーバ装置とを用いる捜索支援方法であって、
第1の携帯機器が、紛失されか否かを自ら判断して、紛失と判断されたときに前記サーバ装置に紛失通知を送信するステップと、
前記サーバ装置が、前記第1の携帯機器から前記紛失通知を受信して前記第1の携帯機器に対応する第1の識別情報を取得する第1の識別情報取得ステップと、
前記通信エリア内に第2の携帯機器が進入したとき、前記サーバ装置が、前記無線アクセスポイントから前記第2の携帯機器に対応する第2の識別情報を取得する第2の識別情報取得ステップと、
前記サーバ装置が、前記第1の識別情報取得ステップで取得された前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報取得ステップで取得された前記第2の識別情報と、これらの識別情報が関連付けられたユーザ間の信頼関係を示す信頼関係情報とに基づいて、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の信頼関係の有無を判定する信頼関係判定ステップと、
前記信頼関係判定ステップで信頼関係有と判定された場合には、前記サーバ装置が、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを知らせる紛失物存在通知を前記第2の携帯機器に対して送信する一方で、信頼関係無と判定された場合には、前記紛失物存在通知の送信を行わないステップと、
前記第2の携帯機器が、前記紛失物存在通知を受信したとき、前記第1の携帯機器が紛失物として存在することを報知するステップと、
を含むことを特徴とする捜索支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008024082A JP2009188526A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | サーバ装置、捜索支援システムおよび捜索支援方法 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2009188526A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015070402A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 京セラ株式会社 | 携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラム |
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2008
- 2008-02-04 JP JP2008024082A patent/JP2009188526A/ja active Pending
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JP2017028562A (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 京セラ株式会社 | 電子機器 |
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