JP2008205766A - 情報端末及び情報端末の制御方法 - Google Patents

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JP2008205766A JP2007038915A JP2007038915A JP2008205766A JP 2008205766 A JP2008205766 A JP 2008205766A JP 2007038915 A JP2007038915 A JP 2007038915A JP 2007038915 A JP2007038915 A JP 2007038915A JP 2008205766 A JP2008205766 A JP 2008205766A
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Abstract

【課題】携帯型情報端末を落としたときに、携帯型情報端末自身で落下を検出して紛失や
盗難による不正使用を防止する。
【解決手段】外部との無線通信が可能な無線通信制御部及び秘匿情報を格納する秘匿情報
格納部を有する携帯型情報端末であって、落下状態を検出する落下検出手段(ステップS
51)と、該落下検出手段で落下状態を検出したときに前記無線通信制御部での無線通信
及び前記秘匿情報格納部に格納されている秘匿情報の読出しの少なくとも一方を禁止する
機能停止手段(ステップ53)とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信が可能な無線通信制御部及び秘匿情報を格納する秘匿情報格納部を
有する情報端末に関する。
情報端末として、例えば携帯電話端末及び該携帯電話端末と対になって使用される位置
登録端末を備えると共に、上記携帯電話端末及び位置登録端末を組として収容する交換機
と、前記携帯電話端末のための位置情報を保持する網サービス制御装置とを有する携帯電
話網を備え、前記携帯電話端末及び位置登録端末に携帯電話網に位置登録要求を行う位置
登録手段が夫々設けられ、携帯電話端末及び位置登録端末の各位置情報の差異を検出した
ときに、システム保守者にメッセージ送信することにより、加入者が携帯電話端末の紛失
や盗難を認識していない場合でもシステム保守者が携帯電話端末の紛失や盗難を察知して
、不正使用を確実に防止するようにした携帯電話システムが知られている(例えば特許文
献1参照)。
また、携帯通信端末を紛失したり盗難にあった者が、個人端末を使用してインターネッ
ト網にアクセスして携帯電話会社の紛失処理用ホームページでその携帯無線端末の電話番
号と暗証番号とを入力することにより、紛失処理サーバで該当する携帯無線端末の最後に
検出された位置を位置情報格納メモリから検索するか通信ログメモリから通信ログを読み
出して、ホームページ情報を通知すると共に、所定の手数料を徴収するようにした携帯無
線端末の紛失処理システムも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平9−191342号公報 特開2001−309434号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、携帯電話端末自身では
落下状態を察知することができず、携帯電話端末が落下することによる紛失や盗難を認識
することはできないと共に、携帯電話端末と対にして使用する位置登録端末を設けなけれ
ばならず、システム全体が大形化すると共に、加入者が携帯電話端末と位置登録端末とを
個別に所持する必要があり、位置登録端末を忘れた場合には携帯電話端末が使用できなく
なり、不便であるという未解決の課題がある。
また、特許文献2に記載された従来例にあっては、携帯無線端末を紛失したり盗難にあ
ったりした者が個人端末からインターネット網を介して携帯電話会社の紛失処理用ホーム
ページにアクセスするようにしたもので、この従来例でも携帯無線端末自体には落下状態
を検出することはできず、落下による紛失や盗難にあったときの不正使用を迅速に中止さ
せることはできないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、情報端末
を落としたときに、不正使用を防止することができる情報端末を提供することを目的とし
ている。
上記目的を達成するために、第1の技術手段に係る情報端末は、情報端末であって、無
線通信を制御する無線通信制御部と、秘匿情報を格納する秘匿情報格納部と、前記情報端
末の落下している状態を検出する落下検出手段と、前記落下検出手段で落下している状態
を検出した場合に前記無線通信及び前記秘匿情報格納部に格納されている秘匿情報の読出
しのうち、少なくとも一方の機能を停止する機能停止手段とを備えていることを特徴とし
ている。
この第1の技術手段では、情報端末が落下検出手段を備え、この落下検出手段で落下し
ている状態を検出したときに機能停止手段で、無線通信制御部での無線通信及び秘匿情報
格納部に格納されている秘匿情報の読出しのうち、少なくとも一方の機能を停止するので
、情報端末が落下して紛失したとしても他人に不正使用されたり、秘匿情報を見られたり
することを確実に防止することができる。
また、第2の技術手段に係る情報端末は、第1の技術手段において、前記落下検出手段
は、上下加速度検出手段を有し、前記落下している状態は、前記上下加速度検出手段で無
重力状態を検出した状態であることを特徴としている。
この第2の技術手段では、上下加速度検出手段を有し、この上下加速度検出手段では、
情報端末が落下したときには、自由落下による無重力状態を表す上下加速度が検出される
ので、この無重力状態を検出することにより、落下している状態であることを正確に検出
することができる。
さらに、第3の技術手段に係る情報端末は、上記第1又は第2の技術手段において、暗
証番号の入力を受け付ける暗証番号入力手段と、前記暗証番号入力手段で入力された暗証
番号によって、前記機能停止手段による機能の停止を解除する機能停止解除手段と、を備
えることを特徴としている。
この第3の技術手段では、暗証番号入力手段で入力された暗証番号により、機能停止手
段による機能の停止を解除することができ、ユーザーが情報端末を落とした場合には、ユ
ーザー自身が拾って暗証番号を入力することにより、通常の作動状態に復帰させることが
できる。
さらにまた、第4の技術手段に係る情報端末は、上記第3の技術手段において、前記暗
証番号入力手段を介して、所定時間以内に前記暗証番号が入力されない場合は、設定され
た送信先にメッセージを送信するメッセージ送信手段を備えることを特徴としている。
この第4の技術手段では、暗証番号入力手段を介して所定時間以内に暗証番号が入力さ
れない場合は、設定された送信先、例えばユーザーのメールアドレスに紛失したことを表
すメッセージを送信するので、ユーザはこのメッセージを受信したときに、紛失したこと
を認識することができる。
なおさらに、第5の技術手段に係る情報端末は、上記第3の技術手段において、前記情
報端末の現在位置を測位する現在位置測位手段を有し、前記メッセージは、前記現在位置
測位手段で測位した現在位置に関する情報を含むことを特徴としている。
この第5の技術手段では、情報端末の現在位置を測位する現在位置測位手段を有し、こ
の現在位置測位手段で測位した現在位置に関する情報を含むメッセージを設定された送信
先に送信するので、情報端末の現在位置を正確に確認することができる。
なおさらに、第6の技術手段に係る情報端末の制御方法は、無線通信を制御する無線通
信制御部と、秘匿情報を格納する秘匿情報格納部とを有する情報端末の制御方法であって
、前記情報端末の落下している状態を検出する落下検出工程と、前記落下検出工程で落下
している状態を検出した場合に前記無線通信及び前記秘匿情報格納部に格納されている秘
匿情報の読出しのうち、少なくとも一方の機能を停止する機能停止工程とから構成される
ことを特徴としている。
この第6の技術手段では、第1の技術手段と同様の効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
図中、1はナビゲーション機能を有する携帯電話機、PDA(Personal Digital Assis
tants)等で構成される携帯型情報端末であって、この携帯型情報端末1はCPU2及び
現在時刻を算出する時計部3等を内蔵する演算処理部4を有する。
この演算処理部4には、GPS(Global Positioning System)受信部5で受信した位置
情報衛星6から送信される位置情報信号が入力されている。また、自律測位演算を行うた
めの歩数を検出するための上下加速度検出信号を出力すると共に、携帯型情報端末1の落
下時に0gの落下検出信号を出力する落下検出手段としての上下加速度センサ7及び方位
を検出するための水平方向における2次元の角速度を検出するジャイロ等の角速度センサ
8の検出信号が夫々AD変換器9及び10を介して演算処理部4に入力される。
また、演算処理部4には、携帯電話機能を発揮する携帯電話制御処理プログラム、ナビ
ゲーション表示を行うナビゲーション処理プログラム、GPS受信部5で受信した位置情
報信号に基づいてGPS測位演算を行うGPS測位演算用プログラム、自律測位演算を行
う自律測位演算用プログラム等の演算処理部4のCPU2で実行する各種処理プログラム
を格納するROM11と、演算処理部4の演算過程で必要とするデータ等を記憶するRA
M12と、アドレス帳、送受信済みメール、発信履歴、着信履歴等を記憶するフラッシュ
メモリ等で構成される秘匿情報格納部としてのメモリ19とが接続されている。
さらに、演算処理部4には、携帯電話機能によって近傍の基地局と無線通信を行うRF
送受信部13が接続されていると共に、演算処理部4で演算処理されたナビゲーション表
示情報、所定のメニュー情報、電子メール情報等を表示する例えば液晶表示器で構成され
る表示部14が接続されている。
さらにまた、演算処理部4には、キー入力部15、マイク16、スピーカ17及び振動
モータ18が接続されている。
そして、演算処理部4では、CPU2で、通常の携帯電話機と同様の音声送受信処理及
び電子メール送受信処理を行う携帯電話制御処理と、第1の現在位置演算部としてのGP
S測位演算処理及び第2の現在位置演算部としての自律測位演算処理を行ってナビゲーシ
ョン表示を行うナビゲーション処理と、このナビゲーション処理に使用するGPS測位演
算処理及び自律測位演算処理と、携帯型情報端末1の落下を検出して所定の機能を停止さ
せる落下監視処理とを少なくとも実行する。
CPU2で実行する携帯電話制御処理は、例えばメインプログラムとして実行され、図
2に示すように、先ず、ステップS1で、着信があったか否かを判定し、着信があったと
きには、ステップS2に移行して、着信が電話機能であるか電子メール機能であるかを判
定し、電話機能であるときには、ステップS3に移行して通常の電話着信処理を含む音声
通話処理を実行し、オンフック状態(電話回線切断状態)となると前記ステップS1に戻
り、電子メールであるときにはステップS4に移行して電子メール受信処理を実行してか
ら前記ステップS1に戻る。
また、前記ステップS1の判定結果が、着信がないときには、ステップS5に移行して
、送信状態であるか否かを判定し、送信状態ではないときには前記ステップS1に戻り、
送信状態であるかときには、ステップS6に移行して、送信が電話機機能であるか電子メ
ール機能であるかを判定し、送信が電話機能であるときには、ステップS7に移行して通
常の送信先の電話番号を送信する電話送信処理を含む音声通話処理を実行し、オンフック
状態となると前記ステップS1に戻り、送信が電子メール機能であるときにはステップS
8に移行して、作成した電子メールを該当するアドレスに送信する電子メール送信処理を
実行してから前記ステップS1に戻る。
CPU2で実行するナビゲーション処理は、図示しないメニュー画面でナビゲーション
処理の開始が選択されたときに実行開始され、図3に示すように、先ず、ステップS11
で、自律測位演算処理によってRAM12の第2の現在位置記憶領域に記憶された第2の
現在位置を現在位置として読込み、次いでステップS12に移行して、読込んだ現在位置
とその近傍の地図情報とに基づいてナビゲーション表示情報を生成し、次いでステップS
13に移行して、生成したナビゲーション表示情報を表示部14に供給して表示し、次い
でステップS14に移行して図示しないメニュー画面でナビゲーション処理の終了が選択
されたか否かを判定し、ナビゲーション処理の終了が選択されていないときには、前記ス
テップS11に戻り、ナビゲーション処理の終了が選択されたときにはステップS15に
移行して、GPS測位演算処理及び自律測位演算処理を停止させてからナビゲーション処
理を終了する。
CPU2で実行するGPS測位演算処理は、図4に示すように、所定時間毎のタイマ割
込処理として実行され、先ず、ステップS21で、電源投入時の初期状態であるか否かを
判定し、電源投入時の初期状態であるときには、ステップS22に移行して、位置情報衛
星6から送信される位置情報信号を受信してGPS測位演算を開始する測位演算開始時刻
を設定してからステップS25に移行し、電源投入時の初期状態ではないときにはステッ
プS23に移行して、現在時刻がステップS22で設定した測位演算開始時刻であるか否
かを判定し、測位演算開始時刻ではないときにはステップS24に移行して、GPS測位
フラグF1を“0”にセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラム
に復帰し、測位演算開始時刻であるときにはステップS25に移行する。
このステップS25では、GPS受信部5に対して位置情報衛星6から送信される位置
情報信号を受信する受信処理動作を行うGPS受信指令を出力し、次いでステップS26
に移行して、GPS受信部5から位置情報信号が入力されたか否かを判定し、位置情報信
号が入力されていないときにはステップS27に移行して、位置情報信号非受信回数を計
数する非受信カウント値Nをインクリメントし、次いでステップS28に移行して、非受
信カウント値Nが所定値Nsに達したか否かを判定し、N<Nsであるときには前記ステ
ップS26に戻り、N≧Nsであるときには、ステップS29に移行してGPS測位フラ
グF1を“0”にセットしてからタイマ割込処理を終了する。
また、ステップS16の判定結果が、GPS受信部5から位置情報信号が入力されたも
のであるときには、ステップS30に移行して、位置情報信号に基づいて緯度・経度座標
で表される第1の現在位置P1を算出すると共に、測位時刻T1を算出し、次いでステッ
プS31に移行して、算出した第1の現在位置P1及び測位時刻T1をRAM12に形成
した第1の現在位置情報記憶領域に更新記憶し、次いでステップS32に移行してGPS
測位フラグF1を“1”にセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰する。
また、自律測位演算処理は、図5に示すように、所定時間毎のタイマ割込処理として実
行され、先ず、ステップS41で、GPS測位フラグF1が“0”から“1”に切換わっ
た直後であるか否かを判定し、GPS測位フラグF1が“0”から“1”に切換わった直
後であるときにはステップS42に移行して、RAM12の第1の現在位置記憶領域に記
憶されている第1の現在位置P1を読込み、これを第2の現在位置P2としてRAM12
に形成した第2の現在位置記憶領域に更新記憶してからステップS43に移行し、GPS
測位フラグF1が“0”から“1”に切換わった直後ではないときには直接ステップS4
3に移行する。
このステップS43では、角速度センサ8で検出した角速度θvを読込み、次いでステ
ップS44に移行して角速度θvを積分して方位θを算出してからステップS45に移行
する。
このステップS45では、加速度センサ7で検出した上下加速度G読込み、次いでステ
ップS46に移行して、上下加速度Gの変化パターンから歩数Pを算出し、次いでステッ
プS47に移行して算出した歩数Pに予め設定した歩幅Wを乗算して移動距離Lを算出し
、次いでステップS48に移行して、算出した方位θ及び移動距離LとRAM12の第2
の現在位置記憶領域に記憶されている第2の現在位置P2とに基づいて新たな第2の現在
位置P2を算出して、これをRAM12の第2の現在位置記憶領域に更新記憶してからタ
イマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
これら図4のGPS測位処理及び図5の自律測位演算処理が現在位置測位手段に対応し
ている。及び上下加速度センサ7、角速度センサ8が第2の現在位置演算部に対応してい
る。
さらに、CPU2で実行する落下監視処理は、図6に示すように、所定時間毎のタイマ
割込処理として実行され、先ず、ステップS51で、上下加速度センサ7から落下状態を
検出する0g信号が入力されたか否かを判定し、0g信号が入力されていないときにその
ままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、0g信号が入力された
ときにはステップS52に移行する。
このステップS52では、0g信号の入力を、携帯型情報端末1が所定距離(例えば5
0cm)落下する場合の落下時間Tf(例えば0.3sec)以上継続しているか否かを
判定し、0g信号の入力が落下時間Tf未満であるときには落下状態ではないと判断して
そのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、0g信号の入力が
落下時間Tf以上継続しているときにはステップS53に移行する。
このステップS53では、前述した携帯電話制御処理自体を禁止させる機能ロック処理
を行ってからステップS54に移行して所定の待機時刻を設定し、次いでステップS55
に移行して、暗証番号の入力要求を表すメッセージ情報を表示部14に表示してからステ
ップS56に移行する。
このステップS56では、キー入力部15から暗証番号の入力があったか否かを判定し
、暗証番号の入力がないときにはステップS57に移行して、時計部3の現在時刻が前記
ステップS54で設定した待機時刻に達したか否かを判定し、待機時刻に達していないと
きには前記ステップS56に戻り、待機時刻に達した場合には、携帯型情報端末1を紛失
したか盗難にあった可能性が高いものと判断してステップS58に移行して、前述した自
律測位演算手段で算出した現在位置を電子メールに書込み、この現在位置を含む電子メー
ルを予め設定されたユーザーの個人端末、会社の端末等の指定されたメールアドレスに送
信してから処理を終了する。
一方、前記ステップS56の判定結果が、暗証番号が入力されたときにはステップS5
9に移行して、入力された暗証番号が正しいか否かを判定し、暗証番号が正しいときには
ステップS60に移行して前述したステップS53で設定した機能ロック処理を解除して
からタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS59の判定結果が、入力された暗証番号が正しくない場合には、
ステップS61に移行して、暗証番号が正しくない旨のメッセージ情報を表示部14に表
示してからステップS62に移行し、暗証番号の誤入力回数Neをインクリメントし、次
いでステップS63に移行して、暗証番号の誤入力回数Neが設定回数Nsに達したか否
かを判定し、N<Nsであるときには前記ステップS54に戻り、N=Nsであるときに
は前記ステップS58に移行する。
この図6の処理で、ステップS51〜S53の処理が機能停止手段に対応し、ステップ
S55及びS56の処理が暗証番号入力手段に対応し、ステップS60の処理が機能停止
解除手段に対応し、ステップS58の処理がメッセージ送信手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、携帯型情報端末1の電源を投入すると、図4に示すGPS測位演算処理及び図5に
示す自律測位演算処理が実行開始される。
このため、GPS測位演算処理では、電源投入後の初期状態であるので、これ以降のG
PS測位演算の開始時刻を設定し(ステップS12)、次いでGPS受信部5に対してG
PS受信指令を出力してGPS受信部5で位置情報衛星6からの位置情報信号の受信処理
を開始させる(ステップS15)。
そして、GPS受信部5から位置情報衛星6の位置情報信号が入力されると、入力され
た位置情報信号に基づいて緯度・経度座標でなる第1の現在位置P1を算出すると共に、
GPS測位時刻T1を算出し(ステップS20)、算出した第1の現在位置P1及びGP
S測位時刻T1をRAM12の第1の現在位置情報記憶領域に更新記憶し(ステップS2
1)、次いでGPS測位フラグF1を“1”にセットしてからタイマ割込処理を終了して
所定のメインプログラムに復帰する。
このとき、携帯型情報端末1を屋内で使用して位置情報衛星6からの位置情報信号をG
PS受信部5で受信できない場合やビル群の谷間でフェージング現象によって位置情報信
号を受信できない場合には、GPS受信部5からCPU2に位置情報信号が入力されない
ので、非受信カウント値Nをインクリメントし、この非受信カウント値Nが予め設定した
設定値Ns以上となるまで待機するが、非受信カウント値Nが設定値Ns以上となると、
GPS測位フラグF1を“0”にリセットしてタイマ割込処理を終了して所定のメインプ
ログラムに復帰する。
一方、図5の自律測位演算処理では、上述したGPS測位演算処理で、GPS測位フラ
グF1が“0”から“1”に反転した直後で、第1の現在位置P1が演算された直後であ
るときには、RAM12の第1の現在位置情報記憶領域に記憶されている第1の現在位置
P1を読込んで、これを第2の現在位置としてRAM12の第2の現在位置情報記憶領域
に記憶してから、タイマ割込処理を終了する(ステップS32)。
しかしながら、GPS測位フラグF1が“0”から“1”に切換わった直後ではないと
きには、角速度センサ8で検出した角速度θvを読込み(ステップS33)、この角速度
θvを積分して方位θを算出し(ステップS34)、加速度センサ7で検出した上下加速
度Gを読込み(ステップS35)、次いで上下加速度Gに基づいて歩数Pを算出し(ステ
ップS36)、算出した歩数Pと歩幅Wとによる移動距離Lを算出し(ステップS37)
、算出した移動距離L及び方位θとに基づいて第2の現在位置P2を算出し、算出した第
2の現在位置P2をRAM12の第2の現在位置情報記憶領域に更新記憶する(ステップ
S38)。
このように、図4のGPS測位演算処理及びステップS5の自律測位演算処理が実行さ
れることにより、第1の現在位置P1及びGPS測位時刻T1が所定時刻毎に更新される
と共に、このGPS測位演算処理での第1の現在位置P1及びGPS測位時刻T1が更新
されるまでの間では、自律測位演算処理によって方位θ及び移動距離Lによる第2の現在
位置P2の更新が行われる。
この状態で、例えばメニュー画面を表示部14に表示してナビゲーション処理の開始を
選択する等の所定のナビゲーション開始操作を行うことにより、CPU2で図3のナビゲ
ーション処理が実行開始される。
このナビゲーション処理では、先ず、図3のナビゲーション処理で、RAM12に記憶
された第2の現在位置P2を現在位置として読込み(ステップS1)、読込んだ現在位置
とその近傍の地図情報とに基づいてナビゲーション表示情報を生成し(ステップS2)、
生成したナビゲーション表示情報を表示部14に出力して現在位置と近傍の地図を表すナ
ビゲーション表示を行う(ステップS3)。
一方、ユーザーが携帯型情報端末1を衣服のポケットやバック内等に所持している状態
では、上下加速度センサ7で検出される上下加速度は上下移動がない状態の重力加速度1
gを表しており、ユーザーが歩行することにより携帯型情報端末1が上下動した場合でも
上下加速度が重力加速度0gに相当する落下加速度となることはないため、上下加速度セ
ンサ7から0g信号が出力されることはなく、前述した図6の落下監視処理が実行された
ときに、ステップS51からそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラム
に復帰する。このため、機能ロック処理が行われることはなく、携帯型情報端末1の使用
を継続することができる。
しかしながら、ユーザーが所持している携帯型情報端末1が衣服のポケットやバック等
から落下したときには、重力加速度1gが打ち消される無重力状態となり、上下加速度セ
ンサ7から0g信号が出力される。このため、図6の落下監視処理で、ステップS51か
らステップS52に移行することになり、携帯型情報端末1が所定距離例えば50cm以
上落下すると、0g信号が所定落下時間Tf以上継続することになり、ステップS52か
らステップS53に移行して、図2に示す携帯電話制御処理の作動を停止させて携帯電話
機能の作動を禁止する機能ロック処理を行う。
このため、携帯型情報端末1は、所定距離以上落下している状態では、携帯電話機能の
作動が禁止されるので、携帯型情報端末1を取得した第3者が携帯型情報端末1を使用し
ようとしても携帯型情報端末1そのものを使用することができなくなる。
ところが、ユーザーが携帯型情報端末1を落としたことに気がついて携帯型情報端末1
を拾った場合には、ステップS55で表示部14に暗証番号の入力メッセージが表示され
ているので、所定の待機時刻以内に正規の暗証番号を入力すると、ステップS56〜ステ
ップS59を経てステップS60に移行し、ステップS53で実行した機能ロック処理を
解除することにより、携帯型情報端末1の携帯電話機能が回復されることになり、通常の
使用が可能となる。なお、ユーザーが正規の暗証番号の入力を誤った場合には、ステップ
S59からステップS61に移行して、誤入力メッセージが表示部14に表示され、ステ
ップS62で誤入力回数Neがインクリメントされるが、正しい暗証番号を把握している
正規のユーザーであればこの誤入力回数Neが設定回数Nsに達することはないので、前
記ステップS54に戻って新たな待機時刻が設定されることにより、この待機時刻に達す
るまでに正規の暗証番号を入力すれば、機能ロック処理を解除することができる。
これに対して、第三者が落下した携帯型情報端末1を取得して、不正に携帯型情報端末
1を使用する場合には、前述したように、携帯型情報端末1が落下した状態で、携帯電話
機能の作動が禁止されてから暗証番号の入力メッセージが表示部14に表示されているの
で、第三者が適当な暗証番号を入力した場合には、正規の暗証番号とは異なることにがほ
とんどである。
このため、ステップS59からステップS61に移行して、誤入力メッセージが表示部
14に表示され、ステップS62で誤入力回数Neがインクリメントされる。この誤入力
回数Neが設定回数Ns未満であるときには前記ステップS54に戻って新たに待機時刻
が設定される。
第三者が上記暗証番号の誤入力状態を繰り返して誤入力回数Neが設定回数Nsに達す
ると、ステップS58に移行して、自律測位演算処理でRAM12の第2の現在位置情報
記憶領域に記憶されている現在位置が電子メールに書込まれ、この電子メールが予め設定
されたユーザーの個人端末、会社の端末等のメールアドレスに送信される。
このため、携帯型情報端末1のユーザーは携帯型情報端末1の落下に気がつかない場合
でも、設定されたメールアドレスで現在位置を書込んだ電子メールを受信することにより
、携帯型情報端末1の紛失に気がつくことになり、携帯型情報端末1を何処で落としたか
を正確に把握することができ、紛失場所を管轄する問い合わせ部署に問い合わせることが
できる。
なお、上記実施形態においては、図6の落下監視処理におけるステップS53で、図2
に示す携帯電話制御処理の作動を禁止する機能ロック処理を行う場合について説明したが
、これに限定されるものではなく、携帯電話制御処理自体を禁止するのではなく、携帯電
話制御処理の内携帯電話機能の発呼処理及び電子メールの送信処理をのみを禁止するよう
にしてもよく、この場合には、携帯電話機能及び電子メールの受信機能は使用可能である
ので、携帯型情報端末1のユーザーが紛失した携帯型情報端末1の返却を要求する電話や
電子メールを受信させることができ、返却交渉を行うことができる利点がある。
また、携帯電話機能そのものではなく、第三者に悪用されたくない秘匿データとしての
メモリ19に記憶されているアドレス帳データ、送受信済みメール、発信履歴、着信履歴
の読出しのみを禁止して、第三者の悪用を防止するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態においては、GPS受信部及びジャイロセンサを備える構成とし
たが、これらは必ずしも必要ではなく、上下加速度センサにより、携帯情報端末の落下を
検出した場合に携帯電話制御処理を禁止または、一部の機能を禁止することができればよ
い。
また、上記実施の形態においては、上下加速度センサが0gを検出した場合に落下状態
であると判定したが、これに限定されるものではなく、複数軸の加速度センサを有し、そ
れら複数軸の加速度センサが全て、0g近傍を示すことをもって落下と判定するようにし
てもよい。
また、上記実施の形態においては、暗証番号の誤入力回数が設定回数Nsに達すると、
電子メールが予め設定されたユーザのメールアドレスに送信される構成としたが、電子メ
ールに限定されるものではなく、予め設定された電話番号に音声メッセージを送信したり
、予め設定されたFAX番号にFAX文書を送信する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、携帯型情報端末における実施形態としたが、携帯型
に限らず、据置型の情報端末、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータに適用し
てもよい。
本発明の一実施形態を示すブロック図である。 CPUで実行する携帯電話制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 CPUで実行するナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。 CPUで実行するGPS測位演算処理手順の一例を示すフローチャートである。 CPUで実行する自律測位演算処理手順の一例を示すフローチャートである。 CPUで実行する落下監視処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…携帯型情報端末、2…CPU、3…時計部、4…演算処理部、5…GPS受信部、
6…位置情報衛星、7…上下加速度センサ、8…角速度センサ、11…ROM、12…R
AM、14…表示部、19…メモリ

Claims (6)

  1. 情報端末であって、
    無線通信を制御する無線通信制御部と、
    秘匿情報を格納する秘匿情報格納部と、
    前記情報端末の落下している状態を検出する落下検出手段と、
    前記落下検出手段で落下している状態を検出した場合に前記無線通信及び前記秘匿情報
    格納部に格納されている秘匿情報の読出しのうち、少なくとも一方の機能を停止する機能
    停止手段と
    を備えていることを特徴とする情報端末。
  2. 前記落下検出手段は、上下加速度検出手段を有し、前記落下している状態は、前記上下
    加速度検出手段で無重力状態を検出した状態であることを特徴とする請求項1に記載の情
    報端末。
  3. 暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力手段と、
    前記暗証番号入力手段で入力された暗証番号によって、前記機能停止手段による機能の
    停止を解除する機能停止解除手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報端末。
  4. 前記暗証番号入力手段を介して、所定時間以内に前記暗証番号が入力されない場合は、
    設定された送信先にメッセージを送信するメッセージ送信手段
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
  5. 前記情報端末の現在位置を測位する現在位置測位手段を有し、
    前記メッセージは、前記現在位置測位手段で測位した現在位置に関する情報を含むことを
    特徴とする請求項4に記載の情報端末。
  6. 無線通信を制御する無線通信制御部と、秘匿情報を格納する秘匿情報格納部とを有する
    情報端末の制御方法であって、
    前記情報端末の落下している状態を検出する落下検出工程と、
    前記落下検出工程で落下している状態を検出した場合に前記無線通信及び前記秘匿情報
    格納部に格納されている秘匿情報の読出しのうち、少なくとも一方の機能を停止する機能
    停止工程と
    から構成される情報端末の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017536605A (ja) * 2014-09-29 2017-12-07 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 紛失防止通知方法および盗難防止装置

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