JP2015070229A - 巻線装置及び巻線方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻枠の範囲やサイズに限定されることなく、導線を巻く巻線装置及び巻線方法を提供する。【解決手段】少なくとも第1〜第3の3辺が平面に形成された巻枠100に導線を巻回する巻線装置において、前記巻枠から離間して設けられたベース20と、このベースに設けられ、前記巻枠の第1辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む固定用車輪32と、このベースに設けられ、前記巻枠の第2辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む駆動用車輪42と、このベースに設けられ、前記巻枠の第3辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む巻線供給ローラ56と、この巻線供給ローラを前記巻枠の第3辺側に付勢する弾性部材51,52と、前記巻線供給ローラに導線を供給するコイル供給リール55と、前記駆動用車輪を回転駆動するモータ43とを備えている。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、巻線装置及び巻線方法に関する。
超伝導体、発電機及びモータ等のように電磁コイルによって磁場を発生させる装置が知られている。このような装置を製造する際には、巻線装置を用いて巻枠に導線を巻き付けるコイル巻線工程が行われる(例えば、特許文献1,2参照)。コイル巻線工程では、導線を高寸法精度で曲げ成形することで、所望の性能を有するコイルを製造する。
導線を供給してコイル状に巻いていくためのヘッドが巻枠以外の装置に固定されているため、巻く範囲やサイズが制限されていた。このため、巻枠の範囲やサイズに限定されることなく、導線を巻く巻線装置及び巻線方法が必要とされている。
本発明の実施形態は、少なくとも第1〜第3の3辺が平面に形成された巻枠に導線を巻回する巻線装置において、前記巻枠から離間して設けられたベースと、このベースに設けられ、前記巻枠の第1辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む固定用車輪と、このベースに設けられ、前記巻枠の第2辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む駆動用車輪と、このベースに設けられ、前記巻枠の第3辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む巻線供給ローラと、この巻線供給ローラを前記巻枠の第3辺側に付勢する弾性部材と、前記巻線供給ローラに導線を供給するコイル供給リールと、前記駆動用車輪を回転駆動するモータとを備えている。
図1は一実施の形態に係る巻線装置10とこの巻線装置が適用される巻枠100を示す斜視図、図2は巻線装置10の要部を示す斜視図、図3は巻線装置10の要部を異なる方向から見た斜視図、図4は巻線装置10の固定用車輪32・駆動用車輪42・巻線供給ローラ56と、巻枠100の位置関係を示す断面図である。
巻枠100は、電磁コイルによって磁場を発生させる装置に組み込まれるコイル装置を構成しており、この巻枠100に所定の導線を巻き付けることでコイル装置を形成する。巻枠100の断面は矩形状であり、側面101,102,103,104を有している。巻枠100の断面は少なくとも三辺が平面状であることが必要となり、本実施の形態における三辺は、側面101が第1辺、側面102が第2辺、側面103が第3辺に相当する。なお、側面101と側面103、側面102と側面104は互いに対向する位置にある。巻枠100はループ状であり、その延長方向をX方向とする。また、巻線は、テープ状の導線Dを複数回巻回することで形成される。導線Dには、両面テープや予め接着剤等が塗布されているため、重ねて押圧することで固定される。
巻線装置10は、板状のベース20と、このベース20に取り付けられた固定用車輪部30と、ベース20に取り付けられた駆動用車輪部40と、ベース20に取り付けられた巻線供給部50とを備えている。
固定用車輪部30は、ベース20に取り付けられた固定用車輪支持部31と、この固定用車輪支持部31に回転自在に設けられ、巻枠100の側面101に当接する固定用車輪32とを備えている。固定用車輪32は回転することで、X方向に沿って進むように配置されている。
駆動用車輪部40は、ベース20に取り付けられた駆動用車輪支持部41と、この駆動用車輪支持部41に回転自在に設けられ、巻枠100の側面102に当接する駆動用車輪42と、この駆動用車輪42を回転駆動するモータ43とを備えている。駆動用車輪42は回転することで、X方向に進むように配置されている。モータ43には、予め決められたプログラムに沿って駆動する制御部、もしくは、外部からの指示信号によって駆動する制御部が組み込まれている。
巻線供給部50は、ベース20に一対のばね(弾性部材)51,52を介して取り付けられたガイドレール53と、このガイドレール53に沿って図3中矢印P方向に沿って往復動するスライダ54と、このスライダ54に設けられたコイル供給リール55と、スライダ54にブラケット54aを介して設けられ、巻枠100の側面103に当接する巻線供給ローラ56と、スライダ54にブラケット54bを介して設けられ、コイル供給リール55と巻線供給ローラ56との間に配置され、巻線Mの方向を変換する従動ローラ57とを備えている。巻線供給ローラ56は回転することで、X方向に進むように配置されている。なお、巻線供給ローラ55は、ばね51,52により、側面103側に付勢される。
なお、巻枠100の断面形状が変わる場合は、スライダ54を適宜往復動させることで、適切な位置に巻線供給ローラ56が当接するように調整する。
このように構成された巻線装置10は、次のようにして導線Dを巻枠100に巻き付ける。なお、予めコイル供給リール55から導線Dが巻線供給ローラ56に供給されている。すなわち、巻線装置10が巻枠100に跨がらせ、固定用車輪32と駆動用車輪42とが巻枠100の側面101と側面102に当接させる。また、これに伴い巻線供給ローラ56は、ばね51,52により側面103に当接される。導線Dの先端は側面103に貼り付けられる。
モータ43を作動させると、駆動用車輪42が回転し、側面102上を走行開始する。これに伴い、固定用車輪32と巻線供給ローラ56が回転する。巻線供給ローラ56から導線Dが側面103上に供給され、貼り付けられていく。
なお、導線Dが弛んだり、引っ張り過ぎないようにするためには所定の張力が必要となるが、モータ43で適宜調整する。
さらに駆動用車輪42が回転することで、巻線装置10が巻枠100上を進み、一周する。この周回を繰り返すことで、導線Dが巻枠100の上に巻回され、コイル装置(不図示)が形成される。
このように巻線装置10及びこの巻線装置10を用いた巻線方法によれば、巻線装置10自体が巻枠100の上を進行して巻線動作を行うため、巻枠100の範囲や大きさに制限がなく、大型のコイル装置にも適用することが可能となる。また、回転軸が比較的少ないため、制御が簡便であり、製造コストを抑えることができる。
図5は、巻線装置10の固定用車輪32・駆動用車輪42・巻線供給ローラ56と、巻枠100の位置関係の別の例を示す断面図である。すなわち、固定用車輪32・駆動用車輪42・巻線供給ローラ56は、図4に示すようなものの他、固定用車輪32と駆動用車輪42とが対向する位置に設けてもよく、巻枠100から脱落しない位置関係であれば、適宜変更してもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、本発明では、表示装置としては、液晶表示装置、有機EL表示装置が一例として挙げられ、接着剤については、発明の要旨を逸脱しないものを使用することが可能である。
10…巻線装置、20…ベース、30…固定用車輪部、32…固定用車輪、40…駆動用車輪部、42…駆動用車輪、43…モータ、50…巻線供給部、55…コイル供給リール、56…巻線供給ローラ、100…巻枠、101,102,103,104…側面、D…導線。
Claims (2)
- 少なくとも第1〜第3の3辺が平面に形成された巻枠に導線を巻回する巻線装置において、
前記巻枠から離間して設けられたベースと、
このベースに設けられ、前記巻枠の第1辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む固定用車輪と、
このベースに設けられ、前記巻枠の第2辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む駆動用車輪と、
このベースに設けられ、前記巻枠の第3辺に当接し、回転することで前記巻枠の延伸方向に進む巻線供給ローラと、
この巻線供給ローラを前記巻枠の第3辺側に付勢する弾性部材と、
前記巻線供給ローラに導線を供給するコイル供給リールと、
前記駆動用車輪を回転駆動するモータとを備えていることを特徴とする巻線装置。 - 少なくとも第1〜第3の3辺が平面に形成された巻枠に導線を巻回する巻線方法において、
回転することで前記巻枠の延伸方向に進む固定用車輪を前記巻枠の第1辺に当接させ、
回転することで前記巻枠の延伸方向に進む駆動用車輪を前記巻枠の第2辺に当接させ、
回転することで前記巻枠の延伸方向に進む巻線供給ローラを前記巻枠の第3辺に弾性的に当接させ、
前記巻線供給ローラに導線を供給し、
前記駆動用車輪を回転駆動することを特徴とする巻線方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013205797A JP2015070229A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 巻線装置及び巻線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013205797A Pending JP2015070229A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 巻線装置及び巻線方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015070229A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105939085A (zh) * | 2016-04-26 | 2016-09-14 | 德清晨丰电气有限公司 | 一种电机转子绕线机的张力调节架 |
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2013
- 2013-09-30 JP JP2013205797A patent/JP2015070229A/ja active Pending
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