JP2015070113A - 磁性シートおよびこれを用いた電子機器 - Google Patents

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【課題】アンテナの通信特性を高めることが可能な磁性シートおよびこれを用いた電子機器を提供する。【解決手段】本発明の一形態にかかる磁性シート5は、長手方向が同一方向の複数の第1磁性繊維6、および複数の第1磁性繊維6を被覆した第1樹脂部7を有する第1シート8と、長手方向が同一方向の複数の第2磁性繊維9、および複数の第2磁性繊維9を被覆した第2樹脂部10を有する第2シート11とを備え、第1シート8および第2シート11は、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って並んでおり、第1磁性繊維6の長手方向と第2磁性繊維9の長手方向とは、異なる。【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器(例えば通信機器、コンピュータ機器およびICカード)に使用される磁性シートおよびこれを用いた電子機器に関するものである。
従来、電子機器には、例えば、ワイヤレス給電用または近距離無線通信用のアンテナの特性を向上させるために、磁性シートが使用されている。
特許文献1には、磁性粉末と樹脂などの有機結合剤とを含む複合磁性シート(磁性シート)が記載されている。特許文献1の磁性シートでは、磁性粉末を用いていることから磁性シートにおける磁性材料の含有割合が低下しやすい。それ故、磁性シートの透磁率が低下しやすいため、電子機器におけるアンテナの通信特性が低下しやすかった。
したがって、アンテナの通信特性を高めることが可能な磁性シートが要求されている。
特開平11−87980号公報
本発明は、アンテナの通信特性を高めることが可能な磁性シートおよびこれを用いた電子機器を提供することによって上記要求を解決する。
本発明の一形態にかかる磁性シートは、長手方向が同一方向の複数の第1磁性繊維、および該複数の第1磁性繊維を被覆した第1樹脂部を有する第1シートと、長手方向が同一方向の複数の第2磁性繊維、および該複数の第2磁性繊維を被覆した第2樹脂部を有する第2シートとを備え、前記第1シートおよび前記第2シートは、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って並んでおり、前記第1磁性繊維の長手方向と前記第2磁性繊維の長手方向とは、異なる。
本発明の一形態にかかる磁性シートによれば、アンテナの通信特性を高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる電子機器の厚み方向への断面図である。 図1に示す電子機器の上面図(アンテナコイル側の主面の図)である。 図1に示す磁性シートの斜視図である。 図3に示す第1シートないし第4シートの主面方向への断面図である。 図3に示す第1シートにおける第1磁性繊維の長手方向に垂直な断面の部分拡大図である。 図5に示す第1磁性繊維の斜視図である。 図2に示す電子機器の上面図において第1シートないし第4シートを示した、上面透過図である。
以下に、本発明の一実施形態における磁性シートを用いた電子機器を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2に示した電子機器1は、例えば通信機器、コンピュータ装置およびICカード等の電子機器として用いられ、例えばワイヤレス給電または近距離無線通信の機能を有するものである。
電子機器1は、アンテナコイル2と、アンテナコイル2が主面に配された樹脂基板3と、樹脂基板3のアンテナコイル2とは反対側に配された金属板4と、樹脂基板3と金属板4との間に介された磁性シート5とを備えている。
アンテナコイル2は、外部のアンテナとの間に磁界を発生させて電磁波の送受信をすることによって、ワイヤレス給電用または近距離無線通信用のアンテナとして機能するものである。このアンテナコイル2は、樹脂基板3を介して磁性シート5の主面上に配されている。アンテナコイル2は、例えば銅などの導電材料からなり、例えば環状または渦巻き状の平面コイルをなしている。本実施形態のアンテナコイル2は、矩形状であり、4辺それぞれに対応する一部である第1部分2a、第2部分2b、第3部分2cおよび第4部分2d(以下、第1部分2aないし第4部分2dとも言う)を有する。この第1部分2aないし第4部分2dは、第1部分2aないし第4部分2dの順に環状に並んでいる。
樹脂基板3は、アンテナコイル2を支持するものである。この樹脂基板3は、例えばガラスエポキシ基板などを用いることができる。この樹脂基板3は、電子機器1の匡体の一部であっても構わない。
金属板4は、例えば電子機器1の電池を覆う接地導体などであり、例えばアルミニウムなどの金属材料からなる。
磁性シート5は、アンテナコイル2の磁界が金属板4に達することを抑制し、金属板4における渦電流の発生を低減するものである。これにより、渦電流によってアンテナコイル2の磁界が弱まることを抑制し、電子機器1におけるアンテナの通信特性を向上させることができる。
本実施形態の磁性シート5は、主面および側面を有する四角板状であり、磁性シート5の主面は矩形状である。この磁性シート5の幅は、例えば1mm以上100mm以下である。なお、磁性シート5は、主面および側面を有する平板状であればよく、四角板状でなくても構わないし、厚み方向(Z方向)への貫通孔が形成されていても構わない。
本実施形態の磁性シート5は、図3ないし図6に示すように、長手方向が同一方向の複数の第1磁性繊維6、および複数の第1磁性繊維6を被覆した第1樹脂部7を有する第1シート8を備える。
その結果、磁性材料として繊維状である第1磁性繊維6を用いているため、例えば磁性材料として球状または扁平状などの磁性粒子を用いた場合と比較して、第1磁性繊維6の反磁場係数を低減できる。したがって、第1磁性繊維6の透磁率を高めることができる。
さらに、複数の第1磁性繊維6の長手方向が同一方向に沿っているため、この方向における第1シート8の透磁率を高めることができる。したがって、複数の第1磁性繊維6の長手方向と、複数の第1磁性繊維6に隣接するアンテナコイル2の一部である第1部分2aの長手方向との向きの関係を調節することによって、アンテナコイル2の第1部分2a
に対する第1シート8の透磁率を高めることができる。
本実施形態の第1シート8は、主面および側面を有する三角板状であり、第1シート8の主面は、二等辺直角三角形状である。第1シート8の厚みは、例えば50μm以上500μm以下である。なお、第1シート8は、主面および側面を有する平板状であればよく、三角板状でなくてもよい。
第1磁性繊維6は、例えばFe−Al−Si系合金もしくはFe−Ni系合金等の金属材料またはフェライト焼結体などのセラミック材料からなる。中でも、第1磁性繊維6はセラミック材料からなることが望ましい。その結果、第1磁性繊維6が金属材料からなる場合と比較して、第1磁性繊維6における渦電流の発生を抑制し、第1シート8の透磁率を高めることができる。本実施形態において、図5および図6に示すように、第1シート8は厚み方向(Z方向)において複数の第1磁性繊維6を有しており、第1磁性繊維6は円柱状である。第1磁性繊維6の幅(直径)は、例えば10μm以上500μm以下であり、第1磁性繊維6の長さは、例えば0.5mm以上5mm以下である。その結果、第1磁性繊維6をより細長形状とし、第1磁性繊維6の反磁場係数をより低減できる。
本実施形態において、複数の第1磁性繊維6の長手方向は、第1シート8の主面に平行である。その結果、複数の第1磁性繊維6の長手方向における透磁率を高めることができる。なお、複数の第1磁性繊維6の長手方向は、第1シート8の主面に対して傾いていても構わないが、第1シート8の主面に対して直交していないことが好ましい。
本実施形態において、少なくとも一つの第1磁性繊維6は、第1シート8の一の側面から第1シート8の他の側面に渡って形成されている。その結果、第1磁性繊維6をより細長形状とし、第1磁性繊維6の反磁場係数をより低減できる。
本実施形態において、図7に示すように、複数の第1磁性繊維6の長手方向(X方向)は、アンテナコイル2の第1部分2aの長手方向(Y方向)に直交している。その結果、第1部分2aに対する第1シート8の透磁率をより高めることができる。なお、第1磁性繊維6の長手方向と第1部分2aの長手方向とは、直交していなくてもよい。第1磁性繊維6の長手方向と第1部分2aの長手方向とがなす角度を調節することによって、第1部分2aに対する第1シート8の透磁率を容易に調節できる。この場合に、第1磁性繊維6の長手方向と第1部分2aの長手方向とがなす角度は、例えば45°以上90°以下である。
第1樹脂部7は、第1磁性繊維6同士の隙間に充填されており、第1磁性繊維6同士を互いに接着するものである。この第1樹脂部7は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはシリコーン樹脂などの樹脂材料からなる。
本実施形態の磁性シート5は、長手方向が同一方向の複数の第2磁性繊維9、および複数の第2磁性繊維9を被覆した第2樹脂部10を有する第2シート11をさらに備える。その結果、第1シート8と同様に、第2シート11を薄型化しつつ、第2シート11の透磁率を高めることができる。また、本実施形態の第2シート11は、第1シート8と同様の構成を有する。
本実施形態において、第1シート8および第2シート11は、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って並んでいる。図3においては、第1シート8および第2シート11のそれぞれの主面が同一面上に位置するように、第1シート8および第2シート11が並んでいる。その結果、矩形状であるアンテナコイル2の第1部分2aおよび第2部分2bそれぞれに対して、第1シート8および第2シート1
1それぞれを対応させることができる。すなわち、第1部分2aに第1シート8を隣接させて、第2部分2bに第2シート11を隣接させることができる。この際に、第1部分2aの長手方向と第2部分2bの長手方向とは、異なる。
一方、本実施形態において、第1磁性繊維6の長手方向と第2磁性繊維9の長手方向とは、異なる。その結果、第1部分2aの長手方向に対する第1磁性繊維6の長手方向の向きと、第2部分2bの長手方向に対する第2磁性繊維9の長手方向の向きとを適宜調節することによって、第1部分2aに対する第1シート8の透磁率を高めつつ、第2部分2bに対する第2シート11の透磁率を高めることができる。したがって、電子機器1におけるアンテナの通信特性を向上させることができる。
本実施形態において、第1磁性繊維6の長手方向(X方向)と第2磁性繊維9の長手方向(Y方向)とは、直交している。その結果、アンテナコイル2が矩形状である場合に、第1部分2aに対する第1シート8の透磁率を高めつつ、第2部分2bに対する第2シート11の透磁率を高めることができる。
本実施形態の磁性シート5は、長手方向が同一方向の複数の第3磁性繊維12、および複数の第3磁性繊維12を被覆した第3樹脂部13を有する第3シート14をさらに備える。その結果、第1シート8と同様に、第3シート14を薄型化しつつ、第3シート14の透磁率を高めることができる。また、本実施形態の第3シート14は、第1シート8と同様の構成を有する。
本実施形態の磁性シート5は、長手方向が同一方向の複数の第4磁性繊維15、および複数の第4磁性繊維15を被覆した第4樹脂部16を有する第4シート17をさらに備える。その結果、第1シート8と同様に、第4シート17を薄型化しつつ、第4シート17の透磁率を高めることができる。また、本実施形態の第4シート17は、第1シート8と同様の構成を有する。
本実施形態において、第1シート8、第2シート11、第3シート14および第4シート17(以下、第1シート8ないし第4シート17とも言う)は、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って、第1シート8、第2シート11、第3シート14および第4シート17の順に、環状に並んでいる。図3においては、第1シート8ないし第4シート17のそれぞれの主面が同一面上に位置するように、第1シート8ないし第4シート17は、第1シート8ないし第4シート17の順に環状に並んでいる。
その結果、前述した第1部分2aおよび第2部分2bと第1シート8および第2シート11との対応に加えて、矩形状であるアンテナコイル2の第3部分2cおよび第4部分2dそれぞれに対して、第3シート13および第4シート17それぞれを対応させることができる。すなわち、第3部分2cに第3シート14を隣接させて、第4部分2dに第4シート17を隣接させることができる。この際に、第3部分2cの長手方向と第4部分2dの長手方向とは、異なる。
一方、本実施形態において、第3磁性繊維12の長手方向と第4磁性繊維15の長手方向とは、異なる。その結果、第1磁性繊維6および第2磁性繊維9の場合と同様に、第3部分2cに対する第3シート14の透磁率を高めつつ、第4部分2dに対する第4シート17の透磁率を高めることができる。したがって、電子機器1におけるアンテナの通信特性を向上させることができる。
本実施形態において、第1磁性繊維6の長手方向(X方向)と第3磁性繊維12の長手
方向(X方向)とは、同一方向である。その結果、アンテナコイル2が矩形状である場合に、第1部分2aに対する第1シート8の透磁率を高めつつ、第3部分2cに対する第3シート11の透磁率を高めることができる。
本実施形態において、第2磁性繊維9の長手方向(Y方向)と第4磁性繊維15の長手方向(Y方向)とは、同一方向である。その結果、アンテナコイル2が矩形状である場合に、第2部分2bに対する第2シート11の透磁率を高めつつ、第4部分2dに対する第4シート17の透磁率を高めることができる。
本実施形態においては、第1シート8の主面の直角である角部と、第2シート11の主面の直角である角部と、第3シート14の主面の直角である角部と、第4シート17の主面の直角である角部とは、互いに接続している。その結果、磁性シート5を容易に平板状として、磁性シート5の透磁率を高めることができる。
本実施形態の磁性シート5は、図3に示すように、第1シート8および第2シート11が主面に接着した樹脂シート18をさらに備えている。その結果、磁性シート5としての強度を高めることができる。また、第1シート8および第2シート11を含む磁性シート5を容易に形成することができる。このように磁性シート5を形成することにより、各シートの形状や各磁性繊維の長手方向の向きを容易に調節することができる。
樹脂シート18は、例えばエポキシ樹脂またはPET樹脂などの樹脂材料からなる樹脂フィルムを用いることができる。樹脂シート18の厚みは、例えば20μm以上200μm以下である。樹脂シート18の厚みは、第1シート8ないし第4シート17の厚みよりも小さいことが好ましい。その結果、磁性シート5の透磁率を高めつつ、磁性シート5を薄型化することができる。樹脂シート18は、第1シート8および第2シート11にエポキシ樹脂などの接着部材を介して接着していても構わないし、第1シート8および第2シート11に直接接着していても構わない。
本実施形態において、第1シート8の側面と第2シート11の側面とは、互いに接している。なお、第1シート8の側面と第2シート11の側面との間に隙間が形成されていても構わない。
本実施形態において、第1シート8および第2シート11と同様に、第3シート14および第4シート17は樹脂シート18の主面に接着しており、第3シート8の側面と第4シート117の側面とは互いに接している。
次に、前述した磁性体シート1の製造方法を説明する。
(1)複数の第1磁性繊維6を作製する。具体的には、例えば以下のように行なう。
まず、有機バインダーと複数の磁性粒子とを混合し、この混合物を繊維状に成形する。この成形体を例えば800℃〜1500℃で焼成することによって、磁性粒子の焼結体からなる複数の第1磁性繊維6を作製することができる。
(2)第1シート8を作製する。具体的には、例えば以下のように行なう。
まず、磁場印加装置を用いて、複数の第1磁性繊維6に直線状の磁界を印加することによって、複数の第1磁性繊維6を同一方向に配向させて、長手方向が同一方向の複数の第1磁性繊維6からなる繊維層を形成する。この複数の第1磁性繊維6同士の間に未硬化樹脂を配した後、例えば加熱などを行なって未硬化樹脂を硬化させることによって、複数の
第1磁性繊維6を被覆した第1樹脂部7を形成して、複数の第1磁性繊維6および第1樹脂部7を有するシートを作製する。このシートを切断して所望の形状とすることによって、第1シート8を作製することができる。
ここで、複数の第1磁性繊維6に直線状の磁界を印加する際の磁界の方向、またはシートを切断した形状を適宜調節することによって、第1シート8における複数の第1磁性繊維6の長手方向の向きを調節することができる。
未硬化樹脂は、液状樹脂を用いることができる。この液状樹脂を繊維層に塗布して第1磁性繊維6同士の間に浸透させることによって、磁性粒子2同士の間に気泡が残存することを低減することができる。また、繊維層を水平方向から傾けた状態で、液状樹脂を粉末層に塗布することが望ましい。その結果、液状樹脂が繊維層の主面に平行な方向に沿って移動するため、第1磁性繊維6同士の間に気泡が残存することを低減することができる。なお、液状樹脂は、ISO472:1999に準ずるA−ステージの状態である。
また、未硬化樹脂は、シート状樹脂を用いても構わない。この場合、シート状樹脂を繊維層上に積層し、この積層体を積層方向に加熱加圧することによって、第1磁性繊維6同士の間に未硬化樹脂を配することができる。なお、シート状樹脂は、ISO472:1999に準ずるB−ステージの状態である。
(3)第2シート11ないし第4シート17を作製する。具体的には、例えば第1シート8と同様の方法で行なう。
(4)磁性シート5を作製する。具体的には例えば以下のように行なう。
まず、樹脂シート18を準備する。この樹脂シート18と第1シート5ないし第4シート17との間に未硬化樹脂を介在させる。次に、例えば加熱などを行なって未硬化樹脂を硬化させて接着部材とすることによって、樹脂シート18と第1シート5ないし第4シート17とを接着させる。これにより、磁性シート8を作製することができる。
ここで、第1シート5ないし第4シート17の配置を調節することによって、磁性シート5における第1磁性繊維6ないし第4磁性繊維18の配置や向きを容易に調節することができる。それ故、例えば磁性材料の組成などを変更しなくても、アンテナコイル2の形状や要求される特性に合わせて磁性シート8の透磁率を容易に調節することができる。
本発明は、前述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、改良、組合せ等が可能である。
例えば、前述した実施形態では、磁性シート5を電子機器1に用いた構成を例に説明したが、磁性シート5は他の用途に用いても構わない。また、磁性シート5と磁性シート5の主面上に配されたアンテナコイル2とを有する電子部品として用いても構わない。この電子部品は、前述した電子機器1またはその他の用途に用いることができる。
また、前述した実施形態では、磁性シート5をワイヤレス給電用または近距離無線通信用のアンテナに用いた構成を例に説明したが、磁性シート5をスイッチング電源からの不要輻射によって高周波信号に生じるノイズを抑制するためのノイズ抑制シートとして用いても構わない。
また、前述した実施形態では、電子機器1が樹脂基板3および金属板4を備えた構成を例に説明したが、電子機器1は樹脂基板3および金属板4を備えていなくても構わない。
この場合に、アンテナコイル2は、磁性シート5に接していても構わない。
また、前述した実施形態では、磁性シート5が第1シート8ないし第4シート17を有する構成を例に説明したが、磁性シート5は、少なくとも第1シート8および第2シート11を有していればよく、例えば3つまたは5つ以上のシートで構成されていても構わない。これらのシートは、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って環状に並んでいることが好ましい。
また、前述した実施形態では、磁性シート5が樹脂シート18を有する構成を例に説明したが、磁性シート5は、樹脂シート18を有していなくても構わない。この場合に、第1シート8ないし第4シート17は、樹脂基板3の主面に接着していても構わないし、第1シート8ないし第4シート17それぞれの側面同士をエポキシ樹脂などの接着部材で接着しても構わない。
1 電子機器
2 アンテナコイル
3 樹脂基板
4 金属板
5 磁性シート
6 第1磁性繊維
7 第1樹脂部
8 第1シート
9 第2磁性繊維
10 第2樹脂部
11 第2シート
12 第3磁性繊維
13 第3樹脂部
14 第3シート
15 第4磁性繊維
16 第4樹脂部
17 第4シート
18 樹脂シート

Claims (7)

  1. 長手方向が同一方向の複数の第1磁性繊維、および該複数の第1磁性繊維を被覆した第1樹脂部を有する第1シートと、
    長手方向が同一方向の複数の第2磁性繊維、および該複数の第2磁性繊維を被覆した第2樹脂部を有する第2シートとを備え、
    前記第1シートおよび前記第2シートは、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って並んでおり、
    前記第1磁性繊維の長手方向と前記第2磁性繊維の長手方向とは、異なることを特徴とする磁性シート。
  2. 請求項1に記載の磁性シートにおいて、
    少なくとも一つの前記第1磁性繊維は、前記第1シートの一の側面から前記第1シートの他の側面に渡って形成されていることを特徴とする磁性シート。
  3. 請求項1に記載の磁性シートにおいて、
    前記第1磁性繊維の長手方向と前記第2磁性繊維の長手方向とは、直交していることを特徴とする磁性シート。
  4. 請求項1に記載の磁性シートにおいて、
    前記第1シートおよび前記第2シートが主面に接着した樹脂シートをさらに備えたことを特徴とする磁性シート。
  5. 請求項1に記載の磁性シートにおいて、
    長手方向が同一方向の複数の第3磁性繊維、および該複数の第3磁性繊維を被覆した第3樹脂部を有する第3シートと、
    長手方向が同一方向の複数の第4磁性繊維、および該複数の第4磁性繊維を被覆した第4樹脂部を有する第4シートとを備え、
    前記第1シート、前記第2シート、前記第3シートおよび前記第4シートは、それぞれの主面が互いに平行であるとともにそれぞれの主面に平行な方向に沿って、前記第1シート、前記第2シート、前記第3シートおよび前記第4シートの順に、環状に並んでおり、
    前記第3磁性繊維の長手方向と前記第4磁性繊維の長手方向とは、異なることを特徴とする磁性シート。
  6. 請求項5に記載の磁性シートにおいて、
    前記第1磁性繊維の長手方向と前記第3磁性繊維の長手方向とは、同一方向であり、
    前記第2磁性繊維の長手方向と前記第4磁性繊維の長手方向とは、同一方向であることを特徴とする磁性シート。
  7. 請求項1ないし6に記載の磁性シートと、
    該磁性シートの主面上に配されたアンテナコイルとを備えた電子機器。
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