JP2015070029A - プリント配線板の製造方法、及びプリント配線板 - Google Patents

プリント配線板の製造方法、及びプリント配線板 Download PDF

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Abstract

【課題】配線部の第一金属皮膜の薄化及びビア穴への良好なつきまわり性での第一金属皮膜形成を実現する。【解決手段】セミアディティブ工法において、絶縁層にビア穴を形成する。次に、絶縁層の表面全体及びビア穴に第一金属皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を露光、現像する。次に、レジスト皮膜現像後に露出する第一金属皮膜上に第二金属皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を除去する。次に、レジスト皮膜除去後に露出する第一金属皮膜を除去する。なお、第一金属皮膜を形成する際には、絶縁層にフィルム層を介して絶縁層にビア穴を形成し、絶縁層上のフィルム層を除去せず、ビア穴に第一金属皮膜を形成する。次に、フィルム層を除去して絶縁層とビア穴に第一金属皮膜を形成する。絶縁層に形成する第一金属被膜は、ビア穴に形成する第一金属皮膜よりも薄い構造である。【選択図】図1B

Description

本発明は、プリント配線板及びその製造方法に関する。
プリント配線板は、電子部品や半導体素子等を実装するために広く用いられている。そして、近年の電子機器の小型化、高機能化の要求に伴い、プリント配線板には、回路の高密度化や薄型化が望まれている。
上記の高密度なプリント配線板を製造する方法の1つとして、多層ビルドアップ配線板の製造に用いられるビルドアップ工法が知られている。この方法は、絶縁基板上に配線層を形成したコア層の上に絶縁層を形成し、更にその上に配線層を形成し、更に絶縁層を形成するという工程を繰り返すことにより、多層ビルドアップ配線板を形成するというものである。
多層ビルドアップ配線板を例に挙げて、従来のプリント配線板の製造方法を図面に基づいて説明する。図2、図3A、図3Bは、従来のプリント配線板の製造方法で得られる多層ビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。
まずは、一般的にコア層と呼ばれているビルドアップ配線板のベースとなる層について説明する。図2(a)のように、ガラスエポキシ基板等のリジット材料を含有する両面銅張基板21にドリルやレーザーを用いて貫通孔22を形成し、高圧洗浄や過マンガン酸塩浴に浸漬することで孔内の樹脂残渣を除去する。次に、無電解銅めっき、電解銅めっき23を行ない基板表面及貫通孔内に銅膜を形成する。銅膜で被覆された貫通孔をスクリーン印刷にて孔埋めインク24で埋め込んだ後、表面にはみ出した余分な樹脂をバフ等の研磨で除去する。
次に、図2(b)のように、感光性のレジストを基板全面に塗布した後、フォトリソグラフィーによりレジストパターン25を形成する。
次に、図2(c)のように、塩化第二銅液等のエッチング液を用いてレジストパターンで被覆されていない銅膜部を除去し、レジストを剥離することで第一配線層26を形成する。一般的にこれらはコア層27と呼ばれている。
次に、コア層の上下層に形成するビルドアップ層について説明する。コアの配線層表面を粗化処理した後に、図3A(a)のように、コア基板が絶縁基板31であり、絶縁基板31は、第一配線層32が形成されている場合で説明する。図3A(a)のように、シート状の絶縁樹脂を粘着し、絶縁層33を形成する。なお、絶縁層の形成にあたってはシート状の樹脂を粘着する方法が均一な厚さの樹脂層を簡易に形成できる観点から好ましいが、液状の樹脂を塗布する方法でも良い。絶縁層の材料としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等が用いられる。
次に、図3A(b)のように、絶縁樹脂表面からビア穴(Via hole)34をレーザー照射にて形成する。レーザーとしては、UVレーザー、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー等が用いられる。そして、過マンガン酸塩浴に浸漬することによって、樹脂表面の粗面化と穴内の洗浄を行なう。なお、この穴は上下配線層を電気的に接続するためのビアとなるため、穴の寸法、形状が高密度化と高信頼性の観点から非常に重要である。
次に、ビルドアップ層の配線層形成について説明する。配線層の形成方法としてはエッチングで配線パターンを形成するサブトラクティブ法とめっきで配線パターンを形成するアディティブ工法に分かれる。更にアディティブ工法には無電解めっきで配線パターンを形成するフルアディティブ工法と電解めっきで配線パターンを形成するセミアディティブ工法に分かれる。高密度基板にはセミアディティブ工法が一般的に適用されているため、セミアディティブ工法について説明する。
図3A(c)のように絶縁樹脂表面及び穴内を過マンガン酸塩浴により粗化、デスミア(desmear)処理をし、触媒めっき36を付与した後に、図3B(d)のように、無電解銅めっき37を行なう。これは絶縁層に導電性を付与し、電解銅めっきを可能となるようにするために行なうものである。次に、感光性レジストを基板全面に塗布する。感光性レジストには厚みの均一性に優れているドライフィルムタイプを用いられることが多い。そして、図3B(e)のように、フォトリソグラフィーによりレジストパターン38を形成する。そして、図3B(f)のように、電解めっきによりレジストパターン38で被覆されていない部分に銅膜を形成し、配線パターン39を形成すると共に、上下層間の電気的接続をとるために空けたビア穴34へもめっきを行なうことでビア40が形成される。なお、ビア40は穴壁をめっきで被覆したコンフォーマルビアと、穴内を全てめっきで充填されたフィルドビア(filled via)がある。これはめっき液の組成と添加剤を選定することで使い分けることが可能である。近年は高密度化に有利なスタックビア構造を取るためにフィルドビアを用いられることが多い。なお、フィルドビアは上記のように穴をめっきで埋め込む以外に導電性ペーストで埋め込む方法もある。なお、本事例ではめっきで埋め込んだフィルドビア構造を図示した。
次に、図3B(g)のように、レジストをNaOH等のアルカリ水溶液で剥離した後、露出した無電解めっき皮膜を過酸化水素/硫酸系等の水溶液で溶解除去し、過マンガン酸カリウム溶液でめっき触媒36を除去する。
なお、特許文献1によれば、プリント配線板製造方法においてレーザーでのビア形成プロセスにおいて発生するビアのテーパー(先細り、円錐)形状を是正し層間の電気的接続を上げるために、ペットフィルムを介して絶縁樹脂にビア穴の形成を行うことを解決手段としている。
特許5094323号公報
高密度なプリント配線板の例として、多層プリント配線板や多層ビルドアップ配線板が広く知られている。多層プリント配線板は、絶縁基板上に絶縁層を介して複数の配線層が形成されており、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されている。また、多層ビルドアップ配線板は、スルーホールが形成されたコア基板の両面のそれぞれに絶縁層を介して複数の配線層が形成されており、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されている。
このような多層プリント配線板や多層ビルドアップ配線板の製造工程において、セミアディティブ工法にてビルドアップ層配線層を形成する場合、絶縁層上の第一金属皮膜を除去する際に回路(第二金属皮膜)が細るというサイドエッチングの問題があった。
この問題によって、回路形成幅が狭くなるほど回路剥がれが発生する。エッチング量を減らすことができるので、この回路細りを低減させるために第一金属皮膜の薄化が有効であると考えられる。
しかし、第一金属皮膜の薄化によってビア穴への第一金属皮膜のつきまわり性(throwing power)が悪化する。ビア穴への第一金属皮膜のつきまわり性の悪化は、第一金属皮膜と第一金属被膜上に形成するビアの接続界面においてクラックを引き起こし、上下層間の電気的接続が確保されない問題を発生させる。
本発明は、上記の問題に鑑み、配線部の第一金属皮膜の薄化及びビア穴への良好なつきまわり性での第一金属皮膜形成を実現することで、回路剥がれを抑えると共に層間の電気的接続信頼性確保が可能なプリント配線板及びその製造方法である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプリント配線板の製造方法では、絶縁基板上に絶縁層を介して複数の配線層が形成され、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されてなる多層プリント配線板を製造する際に、セミアディティブ工法を用いる。まず、絶縁層にビア穴を形成する。次に、絶縁層の表面全体及びビア穴に第一金属皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を露光、現像する。次に、レジスト皮膜現像後に露出する第一金属皮膜上に第二金属皮膜を形成する。次に、レジスト皮膜を除去する。次に、レジスト皮膜除去後に露出する第一金属皮膜を除去する。このようなセミアディティブ工法において、第一金属皮膜を形成する際に、絶縁層にフィルム層を介して絶縁層にビア穴を形成し、絶縁層上のフィルム層を除去せず、ビア穴に第一金属皮膜を形成する。次に、フィルム層を除去して絶縁層とビア穴に第一金属皮膜を形成する。なお、絶縁層に形成する第一金属被膜は、ビア穴に形成する第一金属皮膜よりも薄い構造である。
本発明の一態様に係るプリント配線板の製造方法によれば、配線部の第一金属皮膜の薄化及びビア穴への良好なつきまわり性での第一金属皮膜形成を実現することで、回路剥がれを抑えると共に層間の電気的接続信頼性確保が可能なプリント配線板を得ることができる。
本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法の前半の工程で得られるビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法の後半の工程で得られるビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。 従来のプリント配線板の製造方法で得られるビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。 従来のプリント配線板の製造方法の前半の工程で得られるビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。 従来のプリント配線板の製造方法の後半の工程で得られるビルドアップ配線板の一例を示す模式断面図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
ここでは、多層ビルドアップ配線板を例に挙げて、本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法を図面に基づいて説明する。図1A及び図1Bは、本実施形態に係るプリント配線板の製造方法で得られる多層ビルドアップ配線板を示す模式断面図である。
本実施形態では、図1A(a)のように、コア基板が絶縁基板1であり、絶縁基板1は、第一配線層2がフィルム層4を介した絶縁層3を介して形成されている。なお、コア基板を多層ビルドアップ配線板に置き換えることは容易である。多層ビルドアップ配線板は、スルーホールが形成されたコア基板の両面のそれぞれに絶縁層を介して複数の配線層が形成されている。絶縁基板1は、リジット基板、フレキシブル基板、テープ状のいずれでも良い。絶縁層3としては、絶縁性を有すれば特に限定するものではなく、液状又はシート状の絶縁性樹脂でも良い。絶縁層3の例として、エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、ポリイミド樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリフェニレンエーテル樹脂系等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。フィルム層4の材料の例として、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等のポリオレフィン、ポリカーボネート等が挙げられる。
次に、図1A(b)のように、フィルム層4を介した絶縁層3にビア穴5をレーザーにて開ける。レーザーの例として、UVレーザー、炭酸ガスレーザーやエキシマレーザー等が挙げられる。ビア穴を開けた際に、ビア内にスミア(smear:樹脂残渣)6が発生する。
次に、図1A(c)のように、ビア内のスミア6の除去をする。スミア6の除去方法の例として、スミア6を溶解可能な溶液に浸漬して除去する方法等が挙げられる。例えば、スプレーや浸漬をして、過マンガン酸カリウム溶液又は過マンガン酸ナトリウム溶液を、絶縁層3に接触させる方法が挙げられる。
次に、図1A(d)のように、フィルム層4及びビア穴5にめっき触媒7を付与する。めっき触媒7は、銅やニッケル等の無電解めっきの触媒として働くものであれば、特に限定するものではない。めっき触媒7の周囲に金属を析出することによりめっき触媒7間(めっき触媒7同士)を接続して絶縁部に金属皮膜を形成するものや、絶縁部に沈着することにより絶縁部に導電性を与え、その導電性を用いて絶縁部に金属皮膜を形成する、一般にダイレクトプレーティング(直接めっき)と呼ばれる方法に用いられる導電性を有するものが挙げられる。めっき触媒7の例として、パラジウムを含有するものや、パラジウム及びスズを含有するものや、カーボン、グラファイト等の炭素を含有するものや、銅の錯体を含有するものや、導電性ポリマーを含有するもの等が挙げられる。
次に、図1A(e)のように、フィルム層4及びビア穴5に基本第一金属皮膜8を形成する。基本第一金属皮膜8は、ビア穴に対して十分に形成されることが好ましい。基本第一金属皮膜8の形成方法の例として、無電解めっき、スパッタ法等が挙げられる。この基本第一金属皮膜8としては、後の工程でのエッチングの容易性及び導電性が優れる必要があるために銅が好ましい。
次に、図1A(f)のように、基本第一金属皮膜8を形成したフィルム層4を除去する。フィルム層4を除去する方法の例として、絶縁層3からフィルム層4を剥す方法が挙げられる。
次に、図1A(g)のように、絶縁層3及びビア穴5に形成した基本第一金属皮膜8に追加めっき触媒9を付与する。追加めっき触媒9は、めっき触媒7と同様に、銅やニッケル等の無電解めっきの触媒として働くものであれば、特に限定するものではない。追加めっき触媒9の例として、パラジウムを含有するものや、パラジウム及びスズを含有するものや、カーボン、グラファイト等の炭素を含有するものや、銅の錯体を含有するものや、導電性ポリマーを含有するもの等が挙げられる。
次に、図1B(h)のように、ビア穴5及びビア穴5に形成した基本第一金属皮膜8に追加第一金属皮膜10を形成する。追加第一金属皮膜10は、絶縁層3が露出せずビア穴に対して十分に形成され、厚みが薄いことが好ましい。追加第一金属皮膜10の形成方法の例として、基本第一金属皮膜8と同様に、無電解めっき、スパッタ法等が挙げられる。基本第一金属皮膜8と追加第一金属皮膜10を総称して、第一金属皮膜11とする。
次に、図1B(i)のように、レジスト被膜12を形成する。レジスト被膜12としては、図1B(j)のようにビア13及び第二金属皮膜14を形成するめっき液に耐え、このめっきを行ったときに、その表面に第二金属皮膜14が形成されにくいものであれば特に限定するものではない。レジスト被膜12の例として、液状の感光性樹脂又はシート状の感光性フィルム等が挙げられる。
次に、図1B(j)のように、第二金属皮膜14を形成する。第二金属皮膜14の形成方法の例として、電解めっき、無電界めっき等が挙げられる。なお、このとき、形成する第二金属皮膜14の厚みは、レジスト被膜12の厚みより薄くする必要がある。これは、図1B(k)のようにレジスト被膜12を除去する際に、第二金属皮膜14の厚みよりレジスト被膜12の厚みが厚いとレジスト被膜12が除去されにくいためである。
次に、図1B(k)のように、レジスト被膜12を除去する。レジスト被膜12を除去する除去液の例として、アルカリ又は溶剤型の剥離液等が挙げられる。
次に、図1B(l)のように、露出した第一金属皮膜11をエッチング除去する。この第一金属皮膜11をエッチングして除去する方法の例として、第一金属皮膜11を溶解可能な溶液に浸漬する方法等が挙げられる。例えば、スプレーや浸漬をして、過酸化水素/硫酸系等の水溶液を、第一金属皮膜11に接触させる方法が挙げられる。
次に、図1B(m)のように、絶縁層3の表面に残留する追加めっき触媒9を除去する。このように絶縁層3の表面に残留する追加めっき触媒9を除去すると、回路間の絶縁性が向上するため、特に信頼性が優れたプリント配線板となり好ましい。この絶縁層3の表面に残留する追加めっき触媒9を除去する方法の例として、追加めっき触媒9を溶解可能な溶液に浸漬して除去する方法等が挙げられる。例えば、スプレーや浸漬をして、過マンガン酸カリウム溶液又は過マンガン酸ナトリウム溶液を、絶縁層3に接触させる方法が挙げられる。
<実施例1>
第一配線層を形成し、図1A(a)のように、形成した第一配線上にフィルム状の絶縁樹脂をラミネートし35μm厚の絶縁樹脂層を形成した。次に、図1A(b)のように、PETフィルムを介して絶縁樹脂層にCO2レーザーにてφ60μmのビア穴を形成し、図1A(c)のように、過マンガン酸カリウム溶液でスミアを除去した。次に、図1A(d)のように、無電解めっき触媒を付与し、図1A(e)のように、無電解銅めっきにて無電解銅めっき層を1.0μmの厚さに形成した。次に、図1A(f)のように、PETフィルムを除去し、図1A(g)のように、無電解めっき触媒を付与し、図1B(h)のように、無電解銅めっきにて無電解銅めっき層を0.5μmの厚さに形成した。これにより、ビアの無電解めっき厚は、1.5μmとなった。次に、図1B(i)のように、無電解銅めっき層の表面に25μm厚のドライフイルムレジストを被覆し、露光、現像により、レジストパターンを形成した。次に、図1B(j)のように、硫酸銅浴を用いて電解銅めっきを施し、厚さが15μmの電解銅めっき層を形成して配線パターン及びビアを形成した。次に、図1B(k)のように、レジストを剥離し、図1B(l)のように、過酸化水素/硫酸系エッチング液を用いて無電解銅めっき層をエッチング除去した。次に、図1B(m)のように、過マンガン酸カリウム溶液で無電解めっき触媒を除去した。
<比較例1>
第一配線層を形成し、図3A(a)のように、形成した第一配線上にフィルム状の絶縁樹脂をラミネートし35μm厚の絶縁樹脂層を形成した。次に、図3A(b)のように、絶縁樹脂層にCO2レーザーにてφ60μmのビア穴を形成した。次に、図3A(c)のように、過マンガン酸カリウム溶液でスミアを除去し、無電解めっき触媒を付与した。次に、図3B(d)のように、無電解銅めっきにて無電解銅めっき層を1.5μmの厚さに形成し、図3B(e)のように、無電解銅めっき層の表面に25μm厚のドライフイルムレジストを被覆し、露光、現像により、ライン/スペースが10/10μm(ライン及びスペースが共に10μm)のレジストパターンを形成した。次に、図3B(f)のように、硫酸銅浴を用いて電解銅めっきを施し、厚さが15μmの電解銅めっき層を形成して配線パターン及びビアを形成した。次に、図3B(g)のように、レジストを剥離し、過酸化水素/硫酸系エッチング液を用いて無電解銅めっき層をエッチング除去し、過マンガン酸カリウム溶液で無電解めっき触媒を除去した。
<比較例2>
第一配線層を形成し、図3A(a)のように、形成した第一配線上にフィルム状の絶縁樹脂をラミネートし35μm厚の絶縁樹脂層を形成した。次に、図3A(b)のように、絶縁樹脂層にCO2レーザーにてφ60μmのビア穴を形成した。次に、図3A(c)のように、過マンガン酸カリウム溶液でスミアを除去し、無電解めっき触媒を付与した。次に、図3B(d)のように、無電解銅めっきにて無電解銅めっき層を0.5μmの厚さに形成した。次に、図3B(e)のように、無電解銅めっき層の表面に25μm厚のドライフイルムレジストを被覆し、露光、現像により、ライン/スペースが10/10μm(ライン及びスペースが共に10μm)のレジストパターンを形成した。次に、図3B(f)のように、硫酸銅浴を用いて電解銅めっきを施し、厚さが15μmの電解銅めっき層を形成して配線パターン及びビアを形成した。次に、図3B(g)のように、レジストを剥離し、過酸化水素/硫酸系エッチング液を用いて無電解銅めっき層をエッチング除去し、過マンガン酸カリウム溶液で無電解めっき触媒を除去した。
実施例1及び比較例1で得られた配線パターンの断面を確認した。表1の結果から分かるように、比較例1の配線パターンのトップ径の細りが3.2μm程度であったのに対して実施例1の配線パターンのトップ径の細りが1.1μm程度であった。この結果から、配線パターンの無電解銅めっき層を薄化することによってサイドエッチングによる回路細りを低減できていることが確認できた。
実施例1及び比較例2で得られたプリント配線板に対して、JPCA規格に準じ、熱サイクル(1000回)試験を行い、ビア接続界面のクラックの発生数を確認した。表1の結果から分かるように、比較例2のビアのクラック発生数が6(観察数15)であったのに対して実施例1のビアのクラック発生数が0(観察数15)であった。この結果から、ビア穴への良好なつきまわり性での電解銅めっき層を形成することによってビア接続界面のクラックの発生を低減できていることが確認できた。
Figure 2015070029
<まとめ>
多層ビルドアップ配線板は、絶縁基板上に絶縁層を介して複数の配線層が形成されている。また、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されてなる多層プリント配線板又はスルーホールが形成されたコア基板の両面のそれぞれに絶縁層を介して複数の配線層が形成されている。また、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されている。セミアディティブ工法にてビルドアップ層配線層を形成する場合、絶縁層3上の第一金属皮膜11を除去する際に回路(第二金属皮膜14)が細るというサイドエッチングの問題があった。
この問題によって、回路形成幅が狭くなるほど回路剥がれが発生する。エッチング量を減らすことができるので、この回路細りを低減させるために第一金属皮膜の薄化が有効である。
しかし、第一金属皮膜の薄化によってビア穴5への第一金属皮膜のつきまわり性が悪化する。ビア穴への第一金属皮膜のつきまわり性の悪化は、第一金属皮膜と第一金属被膜上に形成するビア13の接続界面であってクラックを引き起こし、上下層間の電気的接続が確保されない問題を発生させる。
そこで、本実施形態に係るプリント配線板の製造方法は、図1A及び図1Bのように、フィルム層4を介した絶縁層3に形成したビア穴5を形成し、絶縁層上のフィルム層を除去せずにビア穴に第一金属被膜8を形成する工程とフィルム層を除去して絶縁層とビア穴に追加第一金属皮膜10を形成する工程を行うことにより、絶縁層に形成する第一金属被膜11をビア穴に形成する第一金属皮膜よりも薄く形成する。なお、基本第一金属皮膜8と追加第一金属皮膜10を総称して、第一金属皮膜11とする。
本実施形態に係るプリント配線板は、絶縁基板上に絶縁層を介して複数の配線層が形成されており、複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されている。本実施形態に係るプリント配線板の製造方法は、セミアディティブ工法であり、絶縁層にビア穴を形成する工程と、絶縁層の表面全体及びビア穴に第一金属皮膜を形成する工程と、レジスト皮膜を形成する工程と、レジスト皮膜を露光、現像する工程と、レジスト皮膜現像後に露出する第一金属皮膜上に第二金属皮膜を形成する工程と、レジスト皮膜を除去する工程と、レジスト皮膜除去後に露出する第一金属皮膜を除去する工程を有する。第一金属皮膜を形成する工程は、第一金属皮膜を形成する工程は、絶縁層にフィルム層を介して絶縁層にビア穴を形成し、絶縁層上のフィルム層を除去せず、ビア穴に第一金属皮膜を形成する工程と、フィルム層を除去して絶縁層とビア穴に第一金属皮膜を形成する工程を有する。絶縁層に形成する第一金属被膜は、ビア穴に形成する第一金属皮膜よりも薄い構造である。
また、本実施形態に係るプリント配線板の製造方法では、スルーホールが形成された絶縁基板の両面に、複数の配線層が形成される。また、本実施形態に係るプリント配線板の製造方法では、第一金属皮膜が無電解めっき法により形成される。また、本実施形態に係るプリント配線板の製造方法では、第二金属皮膜が電解めっき法により形成される。
このように、配線部の第一金属皮膜の薄化及びビア穴への良好なつきまわり性での金属皮膜形成を実現することで、回路剥がれを抑えると共に層間の電気的接続信頼性確保が可能なプリント配線板を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
本発明を用いれば、回路剥がれを抑えると共に層間の電気的接続信頼性確保が可能なプリント配線板及びその製造方法の提供が可能となる。
1・・・絶縁基板
2・・・第一配線層
3・・・絶縁層
4・・・フィルム層
5・・・ビア穴
6・・・スミア(樹脂残渣)
7・・・めっき触媒
8・・・基本第一金属皮膜
9・・・追加めっき触媒
10・・・追加第一金属皮膜
11・・・第一金属皮膜
12・・・レジスト皮膜
13・・・ビア
14・・・第二金属皮膜
21・・・両面銅張基板
22・・・貫通孔
23・・・電解銅めっき
24・・・孔埋めインク
25・・・レジストパターン
26・・・第一配線層
27・・・コア層
31・・・コア基板
32・・・第一配線層
33・・・絶縁層
34・・・ビア穴
35・・・スミア
36・・・めっき触媒
37・・・無電解めっき
38・・・レジストパターン
39・・・配線パターン
40・・・ビア

Claims (5)

  1. 絶縁基板上に絶縁層を介して複数の配線層が形成され、前記複数の配線層の層間がフィルドビアにて電気的に接続されてなる多層プリント配線板の製造方法であって、
    絶縁層にビア穴を形成する工程と、
    前記絶縁層の表面全体及び前記ビア穴に第一金属皮膜を形成する工程と、
    レジスト皮膜を形成する工程と、
    前記レジスト皮膜を露光、現像する工程と、
    前記レジスト皮膜現像後に露出する前記第一金属皮膜上に第二金属皮膜を形成する工程と、
    前記レジスト皮膜を除去する工程と、
    前記レジスト皮膜除去後に露出する前記第一金属皮膜を除去する工程と、
    を有し、
    前記第一金属皮膜を形成する工程は、
    前記絶縁層にフィルム層を介して前記絶縁層に前記ビア穴を形成し、前記絶縁層上の前記フィルム層を除去せず、前記ビア穴に前記第一金属皮膜を形成する工程と、
    前記フィルム層を除去して前記絶縁層と前記ビア穴に前記第一金属皮膜を形成する工程と、
    を有し、
    前記絶縁層に形成する前記第一金属被膜は、前記ビア穴に形成する前記第一金属皮膜よりも薄い構造であることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 前記多層プリント配線板は、スルーホールが形成された絶縁基板の両面に、前記複数の配線層が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 前記第一金属皮膜を形成する工程において、前記第一金属皮膜を、無電解めっき法により形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリント配線板の製造方法。
  4. 前記第二金属皮膜を形成する工程において、前記第二金属皮膜を、電解めっき法により形成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のプリント配線板の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法で製造されたプリント配線板。
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