JP2015070006A - 太陽電池用集電シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属配線部3を、物理的切削手段によって、所望の平面形状パターンで切削することにより、樹脂基材2上に金属配線部3を形成する切削工程を備え、切削工程の開始時における金属箔の表面には保護膜7が積層されており、切削工程における深さ方向の切削範囲の制御は、物理的接触によって被接触物の位置変動を感知可能な接触式位置センサー82から得る位置情報に基づいて行われ、位置情報は、保護膜7と接触式位置センサー82との物理的接触によって取得される情報である太陽電池用集電シートの製造方法。
【選択図】図4
Description
本発明に係る太陽電池用集電シートの一実施形態である太陽電池用集電シート1について、適宜各図面を参照しながら説明する。太陽電池用集電シート1は、図1、図2及び図7に示す通り、樹脂基材2の表面に、金属箔からなる導電性の金属配線部3が形成されている積層体である。
樹脂基材2としては、シート状に成形された絶縁性の樹脂シートを適宜用いることができる。ここで、シート状とはフィルム状を含む概念であり本発明において両者に差はない。
図1及び図2に示す通り、金属配線部3は、太陽電池用集電シート1の表面上に導電性基材を積層してなる配線パターンである。金属配線部3は、複数の太陽電池素子4から電気を取り出すために、図2に示す通り、複数の微細な櫛形形状の金属配線が、交差或いは接触せずに、近接して配置される複雑なパターンとして樹脂基材2の表面に形成される。そのような金属配線部3は、複数の太陽電池素子4から、電気を取り出し、取り出した電気を集電して太陽電池モジュール100の外に送り出す機能を有する。
金属配線部3は、接着剤層6を介して樹脂基材2の表面に接着されている。接着方法は、ウレタン系、ポリカーボネート系、エポキシ系等の接着剤を使用したドライラミネート法によることが好ましい。接着剤層6の厚さは3μm以上15μm以下とする。本発明の製造方法によれば、接着剤層6の厚さを3μm以上とすることにより、切削工程における、深さ方向の切削範囲の微細な制御誤差を安全に吸収して、絶縁性の低下につながる不要な切削が樹脂基材2内に及ぶリスクを回避することができる。
図3及び図4に示す通り、太陽電池集電シートは、以下に詳細を説明する切削工程の開始時において、金属箔30の表面に保護膜7が積層されている。樹脂基材2、金属箔30、保護膜7が積層された状態の積層体に対して切削工程を行うことにより、本発明の太陽電池用集電シート1を得ることができる。
尚、図9に示す通り、太陽電池用集電シート1は、太陽電池素子4の他、他の部材と一体化されて太陽電池モジュール100となる。尚、図9に示す通り、樹脂基材2の裏面側に予め別のETFE、耐加水PET等からなる裏面保護シート9を一体化することにより、裏面保護シート一体型の太陽電池用集電シート1としてもよい。このような裏面保護シート一体型の太陽電池用集電シートは、樹脂基材2の裏面側に裏面保護シート9をドライラミネーション法等によって積層することにより製造することができる。
次に、図3〜図8を参照しながら、本発明の太陽電池用集電シートの製造方法について説明する。尚、ここでは、樹脂基材2が第1樹脂基材21と第2樹脂基材22とからなる多層シートである場合について説明する。
次に、本発明の太陽電池用集電シート1を好ましく用いることのできる太陽電池モジュール100について説明する。図9は、太陽電池モジュール100について、その層構成の一例を例示する断面の模式図である。太陽電池モジュール100は、受光面側から、ガラス等からなる透明前面基板10、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、ポリエチレン等からなる前面封止材層2A、太陽電池素子4、裏面保護シート9と一体化された太陽電池用集電シート1が順に積層された構成である。太陽電池素子4から取り出された電気は、太陽電池用集電シート1の金属配線部3を介して太陽電池モジュール100から取り出される。
次に本発明の一実施形態である太陽電池用集電シート1を備える太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。
2 樹脂基材
21 第1樹脂基材
22 第2樹脂基材
2A 前面封止材層
3 金属配線部
30 金属箔
4 太陽電池素子
5 非配線部
51 切削溝
6 接着剤層
7 保護膜
8 切削装置
81 切削刃
82 接触式位置センサー
9 裏面保護シート
10 透明前面基板
100 太陽電池モジュール
Claims (6)
- 樹脂基材の表面に金属配線部が積層されてなる太陽電池用集電シートの製造方法であって、
前記樹脂基材上に積層された金属箔を、物理的切削手段によって、所望の平面形状パターンで切削することにより、前記樹脂基材上に前記金属配線部を形成する切削工程を備え、
前記切削工程の開始時における前記金属箔の表面には保護膜が積層されており、
前記切削工程における深さ方向の切削範囲の制御は、物理的接触によって被接触物の位置変動を感知可能な接触式位置センサーから得る位置情報に基づいて行われ、
前記位置情報は、前記保護膜と前記接触式位置センサーとの物理的接触によって取得される情報であることを特徴とする太陽電池用集電シートの製造方法。 - 前記金属箔が銅箔であり、前記保護膜が樹脂フィルムである請求項1に記載の太陽電池用の集電シートの製造方法。
- 前記金属箔は、前記樹脂基材に接着剤層を介して積層されており、
前記深さ方向の切削範囲は、前記保護膜と前記金属箔を貫通して、前記接着剤層内にまでは達しているが、前記樹脂基材にまでは達しておらず、
前記接着剤層の厚さが3μm以上15μm以下である請求項1又は2に記載の太陽電池用集電シートの製造方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載の製造方法によって製造された太陽電池用集電シートであって、
前記金属配線部の表面に前記保護膜が積層されている太陽電池用集電シート。 - 請求項1から3のいずれかに記載の製造方法によって製造された太陽電池用集電シート又は請求項4に記載の太陽電池用集電シートであって、
前記樹脂基材の裏面に、裏面保護シートが更に積層されている裏面保護シート一体型の太陽電池用集電シート。 - 請求項1から3のいずれかに記載の製造方法によって製造された太陽電池用集電シートに、バックコンタクト型の太陽電池素子が積層されている太陽電池モジュール。
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JP2012204716A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Toppan Printing Co Ltd | 金属箔パターン積層体および金属箔の型抜き方法 |
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