JP6040649B2 - 発電素子間接合シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上述した通り、バックコンタクト型の太陽電池素子としては、MWT方式、EWT方式を初めとする様々な方式があるが、一般に、これらの太陽電池素子から発電された電気を取り出すためには、複雑な回路が形成された集電シートを太陽電池素子の裏面側に配置することが必須であった。
図1に示す通り、本実施形態の発電素子間接合シート1は、樹脂基材11と、電気接合部(第一の電気接合部)12とを備える。樹脂基材11の表面には、金属箔からなる導電性の電気接合部12が形成されている。
樹脂基材11としては、シート状に成形された樹脂基材を用いることができる。ここで、シート状とはフィルム状を含む概念であり、本発明において両者に差はない。樹脂基材11に用いる樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、ポリエチレン樹脂、及び、ポリエチレンテレフタレート(PET)、を代表的な樹脂として挙げることができるが、アイオノマー、ポリビニルブチラール(PVB)等のオレフィン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、発電素子ロース系等を他の例として挙げることができる。
電気接合部12は、発電素子間接合シート1の表面上に導電性基材を積層してなる導電パターンであり、一の発電素子2と他の発電素子2の端子とを電気的に接合し、更に、発電素子間接合シート1を介して、それらの複数の発電素子2から電気を取り出すための取り出し口となる部分である。電気接合部12は、2以上の発電素子を電気的に接合するために、樹脂基材11上に少なくとも3つ以上、直線状又は、格子状の位置に配置される。
[電気接合部定型化工程]
導電性基材が金属箔である場合について説明する。まず、この工程では、材料とする金属箔を、電気接合部12及び第二の電気接合部12Aに求められる所望の定型形状に、加工する。定型化のための加工方法は特に限定されず、従来公知の打ち抜き方法、裁断方法を適宜採用すればよい。
次に、この工程では、いわゆるドライラミネート法によって、定型化された金属箔を樹脂基材11の表面の所望の位置に接着剤によって接着することによって電気接合部12を形成する。接着剤としては、ウレタン系、ポリカーボネート系、エポキシ系等の接着剤を使用することができる。
次に、本発明の発電素子間接合シート1が使用される太陽電池モジュール4について説明する。図4は、太陽電池モジュール100について、その層構成の一例を例示する断面の模式図である。太陽電池モジュール100は、受光面側から、ガラス等からなる透明前面基板101、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、アイオノマー、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリエチレン等からなる前面封止材層102、発電素子2、発電素子間接合シート1、背面封止材層103、これにフッ素系樹脂フィルムであるETFE、耐加水分解PET等からなる裏面保護シート104が順に積層された構成である。発電素子2から取り出された電気は、発電素子間接合シート1の電気接合部12を介して太陽電池モジュール100から取り出される。
次に本発明の一実施形態である発電素子間接合シート1と自己集電方式のバックコンタクト型の太陽電池素子である発電素子2を接合した接合部材を備える太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。
尚、発電素子間接合シート1は、上記の通り、発電素子2の他、他の部材と一体化する工程を経て、太陽電池モジュールとなるが、その工程に先だって、樹脂基材11の裏面側に予め別のETFE、耐加水PET等の裏面保護シートを一体化することにより、太陽電池モジュール100の製造に用いる裏面保護シート一体化発電素子間接合シートとすることも可能である。
11 樹脂基材
12、12A 電気接合部
2 発電素子
21 正極端子
211 正極配線部
22 負極端子
222 負極配線部
100 太陽電池モジュール
101 透明前面基板
102 前面封止材層
103 背面封止材層
104 裏面保護シート
3 太陽電池用集電シート
31 樹脂シート
32 配線部
Claims (6)
- 非受光面側に集電配線部を備える自己集電方式のバックコンタクト型の太陽電池素子である複数のバックコンタクト型の発電素子同士を、裏面で電気的に接合するための発電素子間接合シートであって、
前記発電素子を支持可能な樹脂基材と、
前記樹脂基材の表面上に導電性基材を積層してなり、隣接する前記発電素子同士を直列に接合する複数の電気接合部と、を備え、
前記導電性基材がACFテープであって、
前記電気接合部の形状が、いずれも矩形形状である、発電素子間接合シート。 - 複数の前記電気接合部が、同一形状であることを特徴とする請求項1に記載の発電素子間接合シート。
- 格子状に配列された前記バックコンタクト型の発電素子を、裏面で電気的に接合するための発電素子間接合シートであって、
一の行内又は列内の隣接する発電素子同士を直列に接合する第一の電気接合部と、
一の行内の発電素子と隣接する他の行内の発電素子とを接合、又は、一の列内の発電素子と隣接する他の列内の発電素子とを接合し、前記第一の電気接合部とは形状が異なる第二の電気接合部と、を備え、
前記第一の電気接合部は、全て同一形状であり、
且つ、前記第二の電気接合部も、全て同一形状であることを特徴とする
請求項1に記載の発電素子間接合シート。 - 前記樹脂基材の前記電気接合部が形成されている側と反対側の面に、裏面保護シートが更に積層されている請求項1から3のいずれかに記載の発電素子間接合シート。
- 請求項1から4のいずれかに記載の発電素子間接合シートに太陽電池素子が積層されている太陽電池モジュールであって、
前記太陽電池素子は、非受光面側に集電配線部を備える自己集電方式のバックコンタクト型の太陽電池素子である太陽電池モジュール。 - 請求項1から4のいずれかに記載の発電素子間接合シートの製造方法であって、
複数の同一形状の導電性基材を樹脂基材上に接着する工程を備える発電素子間接合シートの製造方法。
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