JP2015069785A - コネクタ - Google Patents

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俊祐 奈良間
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Abstract

【課題】電線挿通孔でのシール性の低下が抑制されたコネクタを提供する。【解決手段】複数の端子付き電線を収容するハウジングと、ハウジングの内部に設けられる、弾性材料で形成されたマットシール12と、を備えたコネクタであって、マットシール12は、ハウジングの内面に密接して止水する止水部121と、複数の端子付き電線をそれぞれハウジングの外側から内側に向かう方向に挿通させる複数の電線挿通孔122,123と、を有して形成され、電線挿通孔122,123の内周面には、電線挿通孔122,123におけるハウジングの外側寄り及び内側寄りに位置して端子付き電線の電線部分に当接する一対の電線規制部124,126と、一対の電線規制部124,126間に位置して電線部分の外周面に密接するシール片125,127と、が形成されていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、ワイヤハーネスの端末に設けられるコネクタに関するものである。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載されている。これらの電子機器は、互いの間で電力や制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスによって接続されている。ワイヤハーネスは、複数の電線が束ねられた電線束と、この電線束の端末に取り付けられるコネクタとを備えている。このようなコネクタとしては、複数の端子付き電線を収容するハウジングと、このハウジングの内部に設けられて外部からの水の浸入を防ぐシール部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特表2008−536276号公報 特開2009−117389号公報
ここで、多くの場合、上記のシール部材には、端子付き電線を挿通させる電線挿通孔が設けられている。そして、このようなシール部材を有する従来のコネクタには、電線挿通孔でのシール性が低下して、この電線挿通孔からの水の浸入を許してしまうことがあるという問題があった。
したがって、本発明は、電線挿通孔でのシール性を向上させることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載のコネクタは、少なくとも一端が開口した筒形状を有し、複数の端子付き電線を収容するハウジングと、該ハウジングの開口から嵌入されて該ハウジングの内部に設けられる、弾性材料で形成されたシール部材と、を備えたコネクタであって、前記シール部材は、前記ハウジングの内面に密接して止水する止水部と、前記複数の端子付き電線をそれぞれ前記ハウジングの外側から内側に向かう方向に挿通させる複数の電線挿通孔と、を有して形成され、前記電線挿通孔の内周面には、該電線挿通孔における前記ハウジングの外側寄り及び内側寄りに位置して前記端子付き電線の電線部分に当接する一対の電線規制部と、該一対の電線規制部間に位置して前記電線部分の外周面に密接するシール片と、が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のコネクタは、請求項1記載のコネクタにおいて、前記電線規制部は、前記端子付き電線の挿通方向に沿った平坦面を有し、該平坦面が前記電線部分に当接可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載のコネクタは、請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記電線規制部の内径寸法は、前記シール片先端の内径寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載のコネクタは、請求項1から3のうちいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記シール片は、前記一対の電線規制部間に複数設けられており、前記電線規制部と前記シール片との間には、前記電線挿通孔の内周面が径方向外側に凹んだ第一谷部が形成され、前記複数のシール片間には、前記内周面が径方向外側に凹んだ第二谷部が形成され、前記第一谷部の底の内径寸法は、前記第二谷部の底の内径寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載されたコネクタによれば、電線挿通孔の内周面において、電線部分の外周面に密接するシール片の両側に一対の電線規制部が形成されている。これにより、一対の電線規制部間で、シール片が配置されている箇所での電線部分における、電線挿通孔への挿通方向に交差する方向の動きが規制される。その結果、そのような方向への電線部分の動きに起因する、電線部分の外周面とシール片との密接性の低下が抑制される。つまり、請求項1に記載されたコネクタによれば、電線挿通孔でのシール性を向上させることができる。
請求項2に記載されたコネクタによれば、電線規制部において、端子付き電線の電線部分に当接する部分が平坦面となっているので、電線規制部と電線部分との接触面積が広くなっている。このため、電線部分の動きに対する規制の程度が増し、シール性の低下が一層抑えられることとなる。
請求項3に記載されたコネクタによれば、電線規制部の内径寸法が、シール片先端の内径寸法よりも大きく形成されている。これにより、電線部分の動きは規制されつつも、端子付き電線の、電線規制部による挿抜抵抗が抑えられることとなり、組立性の向上が図られている。さらに、この挿抜抵抗の増加が抑えられることにより、端子付き電線の挿抜いずれのときにも電線規制部の損傷が回避されることとなっている。
請求項4に記載されたコネクタによれば、電線規制部とシール片との間に形成された第一谷部の底の内径寸法が、シール片間に形成された第二谷部の底の内径寸法よりも大きく形成されている。これにより、端子付き電線の挿抜時に電線規制部が変形し易くなっており、この点においても組立性の向上と電線規制部の損傷の回避とが図られることとなっている。
本発明の実施形態にかかるコネクタの分解斜視図である。 図1に示されているコネクタの、図1中の矢印D1方向から見た背面図である。 図1に示されているコネクタの、図2中の切断線A−Aに沿った断面図である。 図1〜図3に示されているシール部材を拡大して示す図である。 シール部材の、図4に示されている断面と同等な断面を示す図である。 シール部材とハウジングとの当接部分を拡大して示す図である。 図5に示されている小サイズの電線挿通孔の拡大断面図である。 シール片形状の別例を示す図である。
本発明の実施形態にかかるコネクタを図1〜図8を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態にかかるコネクタの全体構成について説明する。図1は、コネクタの分解斜視図である。また、図2は、図1に示されているコネクタの、図1中の矢印D1方向から見た背面図であり、図3は、そのコネクタの、図2中の切断線A−Aに沿った断面図である。
本実施形態のコネクタ1は、不図示のワイヤハーネスの端末に設けられ、電子機器等に設けられた相手方コネクタと接続されるものであり、ハウジング11と、シール部材としてのマットシール12と、支持部材としてのシールカバー13と、を備えている。
ハウジング11は、一端が開口した略角筒形状を有する硬質樹脂製の部材であり、電線部分141の先端に端子金具(雌端子)142が圧着された端子付き電線14を収容するものである。このハウジング11の内部には、複数の端子付き電線14の端子金具142が収容される端子収容室112が、開口111側とは反対側に向かって形成されている。端子収容室112には、各端子金具142が抜け止めされた状態で収められる複数の収容孔が設けられている。尚、本実施形態では、端子付き電線14として、電線部分141の太さ及び端子金具142の大きさというサイズが異なる2種類の端子付き電線14が用いられる。このため、端子収容室112には、各サイズの端子付き電線14に対応して、小サイズの収容孔112aと大サイズの収容孔112bとが設けられている。本実施形態では、図1〜図2中の最上段の横一列に大サイズの収容孔112bが配列され、2〜4段の横三列に小サイズの収容孔112aが配列されている。また、ハウジング11の内面における、開口111と端子収容室112との間の箇所には、このハウジング11の内側へと張り出した段差部113が形成されている。また、ハウジング11における開口111近傍の外面には、シールカバー13をハウジング11に固定するための係止突起114が、図1〜図3中での上下各面に2つずつ、合計で4つ形成されている。このハウジング11が、本発明にいうハウジングの一例に相当する。
マットシール12は、例えばシリコーンゴム等の弾性材料で形成された略矩形板状の部材であり、ハウジング11内への水の浸入を防ぐ役割を果たす。このマットシール12は、ハウジング11の開口111から嵌入される。そして、後でも述べるように、マットシール12は、端子収容室112とシールカバー13とで挟まれることで、ハウジング11内に設けられる。
図4は、図1〜図3に示されているマットシールを拡大して示す図である。図4(A)には、マットシール12における、シールカバー13側を向く面の平面図が示されており、図4(B)には、マットシール12を、図4(A)中の矢印D2方向から見た側面図が示されている。また、図4(C)には、マットシール12の、図4(A)中の切断線B−Bに沿った断面図が示されている。
マットシール12では、シールカバー13側を向く面が平坦面となっており、その面の外縁が一周に亘って外側に張り出した止水部120となっている。この止水部120は、その端子収容室112側の根元に、図4に示されているようにテーパ面121が形成されている。このテーパ面121は、ハウジング11の内面に形成された、図1及び図3に示されている段差部113の内縁における開口111側の角に当接する。止水部120は、主に、テーパ面121と段差部113の角との当接によりそのシール性を発揮する。また、マットシール12には、複数の端子付き電線14をそれぞれハウジング11の外側から内側に向かう方向に挿通させる複数の電線挿通孔が、端子収容室112の複数の収容孔112a,112bと一対一に対応する位置に設けられている。本実施形態では、図1〜図4中の最上段の横一列に大サイズの電線挿通孔123が配列され、2〜4段の横三列に小サイズの電線挿通孔122が配列されている。また、各電線挿通孔122,123は、挿通の入口と出口がそれぞれ拡げられており、端子付き電線14の、シールカバー13側からの進入や、端子収容室112の収容孔112aへの進出がスムーズに行われるようになっている。このマットシール12が、本発明にいうシール部材の一例に相当する。また、上記の止水部120が、本発明にいう止水部の一例に相当し、大小両サイズの電線挿通孔122,123それぞれが、本発明にいう電線挿通孔の一例に相当する。マットシール12については、後で、別図を用いてさらに詳細に説明する。
図1〜図3に示されているシールカバー13は、略矩形ブロック形状を有する硬質樹脂製の部材である。シールカバー13には、その外側面に、ハウジング11における上記の4つの係止突起114に引っ掛かる4つの係止環131が設けられている。シールカバー13は、その一部がハウジング11の開口111から内部へと嵌入され、4つの係止環131が4つの係止突起114に係止されることでハウジング11に固定される。ここで、このシールカバー13における、図2に示されている面とは反対側の面が、マットシール12に当接する。そして、シールカバー13は、マットシール12を、ハウジング11における上記の端子収容室112との間に挟んで内部へと押圧して潰しつつハウジング11内に支持する。また、シールカバー13には、複数の端子付き電線14をそれぞれハウジング11の外側から内側に向かう方向に挿通させる複数の電線挿通孔が設けられている。これら複数の電線挿通孔は、マットシール12の複数の電線挿通孔122,123、延いては端子収容室112の複数の収容孔112a,112bと一対一に対応する位置に設けられている。本実施形態では、図1〜図3中の最上段の横一列に大サイズの電線挿通孔133が配列され、2〜4段の横三列に小サイズの電線挿通孔132が配列されている。
本実施形態では、コネクタ1の組み立てに当たり、マットシール12及びシールカバー13をハウジング11に取り付ける前に、これらの部材の電線挿通孔122,123,132,133に端子付き電線14の電線部分141が挿通される。さらに、端子付き電線14の端子金具142が端子収容室112の収容孔112a,112bに収められ、その後に、マットシール12及びシールカバー13がハウジング11に取り付けられる。これは、マットシール12及びシールカバー13が先にハウジング11に取り付けられてしまうと、マットシール12が押圧されるときに電線挿通孔122,123の内径が縮径して端子付き電線14の挿通が困難となるためである。完成したコネクタ1では、端子収容室112の収容孔112a,112bに端子金具142が収まり、マットシール12の電線挿通孔122,123及びシールカバー13の電線挿通孔132,133を電線部分141が挿通した状態となる。また、このコネクタ1は、シールカバー13側とは反対側が、接続対象の相手方コネクタに接続される。接続時には、相手方コネクタの端子金具(雄端子)が、この接続側の面に開口している収容孔112a,112bへと進入し、本実施形態のコネクタ1の端子金具142と接触することとなる。
次に、マットシール12について、図5〜図8を参照してさらに詳細に説明する。尚、これらの図に示されているマットシールは、大小各サイズの電線挿通孔の数や配列、さらにその断面形状が、図1〜図4に示されているマットシール12と若干異なっている。しかしながら、その構造について両者は略同等と見なせるので、図5〜図8では、マットシール及びその構成要素に、図1〜図4に示されている構成要素と同じ符号を付し、以下では、両者を特に区別することなく説明を行う。
図5は、マットシールの、図4に示されている断面と同等な断面を示す図である。図6は、マットシールとハウジングとの当接部分を拡大して示す図である。上述したようにマットシール12は、シールカバー13と、ハウジング11における上記の端子収容室112との間に挟まれて矢印D3が示す方向に押圧される。この押圧により、マットシール12は、上記の止水部120の、端子収容室112側の根元に形成されたテーパ面121が、段差部113の内縁における開口111側の角に押し付けられて密接する。この密接により、止水部120はシール性を発揮する。ここで、本実施形態では、マットシール12は、シールカバー13の押圧によりその厚み方向に潰される。そして、この潰れにより、マットシール12には、図5中の矢印D4が示す面内方向に拡がろうとする拡張力が生じる。上記のテーパ面121には、シールカバー13の押圧方向の力とともに、上記の面内方向の拡張力も加わる。テーパ面121が、これら2方向の力により段差部113の角へ押し付けられることとなるので、両者の高い密接性が得られ、延いては、止水部120によるシール性の向上が図られている。
また、本実施形態では、止水部120の外縁部130も、上記の面内方向の拡張力によりハウジング11の内面に押し付けられてその内面に密接することで、止水部120によるシール性の一助を担っている。
ここで、本実施形態では、マットシール12は、シールカバー13側が平坦面となっており、この平坦面にシールカバー13から押圧力が面で加えられる。このため、マットシール12に生じる上記の拡張力は、例えばシールカバー13側が凹凸を有しシールカバー13から押圧力が部分的に加えられる場合に比べて大きなものとなる。このマットシール12では、シールカバー13側の平坦面への面での押圧により面内方向の拡張力の増大化が図られ、延いては、テーパ面121と段差部113の角との密接性の向上が図られ、止水部120によるシール性の向上が図られている。また、この拡張力の増大化は、止水部120の外縁部130の、ハウジング11の内面への押圧力の向上にもなり、この点においてもシール性の向上が図られている。
また、図6に示されているように、段差部113の内縁における開口111側の角には、マットシール12のテーパ面121に沿って傾斜したハウジング側テーパ面115が形成されている。これにより、シールカバー13によってマットシール12が、矢印D3が示す方向へと押圧されたときに、マットシール12のテーパ面121とハウジング側テーパ面115とが面で当接することとなる。本実施形態では、この面での当接により、両者間の密接性が高められ、この点においてもシール性の向上が図られている。
尚、段差部113の内縁における開口111側の角は、本実施形態とは異なり、ハウジング側テーパ面115が形成されていない凸角であってもよい。この場合、マットシール12が矢印D3が示す方向へと押圧されると、この凸角がテーパ面121に食い込むこととなり、この食い込みによりマットシール12はシール性を発揮することとなる。
ここで、図5に示されているように、マットシール12における小サイズの電線挿通孔122の内周面には、一対の電線規制部124と2つのシール片125とが設けられている。電線規制部124は、電線挿通孔122におけるハウジング11の外側寄りと内側寄りとのそれぞれに設けられた、周方向に一周する円環状の突起である。この電線規制部124は、電線挿通孔122を挿通する端子付き電線14の電線部分141に当接して、この端子付き電線14の挿通方向と交差する方向の電線部分141の動きを規制する役割を果たす。そして、一対の電線規制部124の間に、2つのシール片125が設けられている。このシール片125も、電線挿通孔122の内周面に設けられ、周方向に一周する円環状の突起である。シール片125は、電線挿通孔122を挿通する端子付き電線14の電線部分141の外周面に密接することで、この電線挿通孔122からの水の浸入を阻止する役割を果たす。マットシール12における大サイズの電線挿通孔123についても、小サイズの電線挿通孔122と同様に、その内周面に一対の電線規制部126とシール片127とが設けられている。ただし、この大サイズの電線挿通孔123では、一対の電線規制部126の間に、シール片127が1つだけ設けられている。大小両サイズの電線挿通孔122,123それぞれに設けられた電線規制部124,126が本発明にいう電線規制部の一例に相当し、シール片125,127が本発明にいうシール片の一例に相当する。
以下、電線規制部124,126及びシール片125,126について、小サイズの電線挿通孔122に設けられた電線規制部124及びシール片125を例に挙げて、さらに詳細に説明する。
図7は、図5に示されている小サイズの電線挿通孔の拡大断面図である。本実施形態では、シール片125は、ハウジング11の外側を向く面とハウジング11の内側を向く面とのそれぞれが、端子付き電線14の挿通前には、その挿通方向と略直交する方向に沿った立面となっている。そして、電線挿通孔122に端子付き電線14が挿通されると、シール片125は、その内縁が、電線挿通孔122内を通る端子付き電線14によって、矢印D5が示す挿通方向に引っ張られて変形する。この変形により、シール片125は、端子付き電線14の電線部分141の外周面に広い面積で密接し、この電線挿通孔122からの水の浸入を防ぐシール性を発揮することとなる。そして、本実施形態では、このシール片125の、ハウジング11の外側を向く面とハウジング11の内側を向く面とのそれぞれが、端子付き電線14の挿通前には、上記のような立面となっていることで、シール片125の柔軟性の向上が図られている。コネクタ1(図1参照)の組立時には、端子付き電線14が電線挿通孔122から抜き取られることもあるが、シール片125の柔軟性の向上が図られていることで、端子付き電線14の、シール片125による挿抜抵抗が抑えられる。これにより、本実施形態ではコネクタ1の組立性の向上が図られている。また、この挿抜抵抗が抑えられることで、端子付き電線14の挿抜いずれのときにもシール片125の損傷が回避され、シール片125によるシール性の向上が図られている。
また、シールカバー13によってマットシール12が押圧されたときには、電線部分141の外周面にシール片125が密接した状態の電線挿通孔122の内径が、その押圧によって縮径する。この縮径によっても、このシール片125によるシール性の向上が図られている。
また、本実施形態では、シール片125の両側に設けられた一対の電線規制部124により、上述したように、電線部分141の、挿通方向と交差する方向の動きが規制されている。電線部分141のこのような方向の動きが大きいと、シール片125と電線部分141の外周面との密接性が低下する恐れがある。本実施形態では、一対の電線規制部124により、それら一対の電線規制部124の間で、シール片125が配置されている箇所における電線部分141の動きが規制される。その結果、シール片125と電線部分141の外周面との密接性の低下が抑えられ、延いては、電線挿通孔122でのシール性の低下が抑えられることとなっている。
さらに、本実施形態では、この電線規制部124は、その内縁に、端子付き電線14の挿通方向に沿った平坦面124aを有し、この平坦面124aが電線部分141に当接可能に構成されている。この平坦面124aが、本発明にいう平坦面の一例に相当する。これにより、電線規制部124と電線部分141との接触面積の増加が図られ、その結果、電線部分141の動きに対する規制の程度が増し、シール性の低下が一層抑えられることとなっている。一方で、シール片125については、その内縁が、凸曲面となっており、以って、端子付き電線14が挿通されたときの変形性の向上が図られている。
また、図6に示されているように、電線規制部124の内径寸法φ1は、シール片125の内縁における上記の凸曲面先端の内径寸法φ2よりも大きく形成されている。これにより、電線部分124の動きは規制されつつも、端子付き電線14の、電線規制部124による挿抜抵抗が抑えられることとなり、組立性の向上が図られている。さらに、この挿抜抵抗の増加が抑えられることにより、端子付き電線14の挿抜いずれのときにも電線規制部124の損傷が回避されることとなっている。
ここで、電線規制部124とシール片125との間には、電線挿通孔122の内周面が径方向外側に凹んだ第一谷部128が形成され、2つのシール片125の間には、内周面が径方向外側に凹んだ第二谷部129が形成されている。そして、第一谷部128の底の内径寸法φ3は、第二谷部129の底の内径寸法φ4よりも大きく形成されている。これにより、端子付き電線14の挿抜時に電線規制部124が変形し易くなっており、この点においても組立性の向上と電線規制部124の損傷の回避とが図られている。第一谷部128が、本発明にいう第一谷部の一例に相当し、第二谷部129が、本発明にいう第二谷部の一例に相当する。また、本実施形態では、第一谷部128の幅W1が、第二谷部129の幅W2よりも広くなっている。これによっても、電線規制部124が変形し易くなっており、組立性の向上と電線規制部124の損傷の回避とが図られることとなっている。
また、本実施形態では、図6に示されているように、電線規制部124における、シール片125側の面が、端子付き電線14の挿通前には、その挿通方向と略直交する方向に沿った立面となっている。これにより、この面が挿通方向に対して大きく傾斜した面である場合に比べて、電線規制部124が変形し易くなっており、この点においても組立性の向上と電線規制部124の損傷の回避とが図られている。
尚、シール片については、本実施形態のように、ハウジング11の外側を向く面とハウジング11の内側を向く面とのそれぞれが上記の立面となった形状に限るものではない。シール片の形状は、例えば次の別例のような形状であってもよい。
図8は、シール片形状の別例を示す図である。この図8に示されている別例のシール片125’では、ハウジング11の外側を向く面とハウジング11の内側を向く面とが、端子付き電線14の挿通前に、次のような傾斜面となっている。ハウジング11の外側、即ちシールカバー133(図1〜図3参照)を向く面は、シールカバー133から離れる向きに傾斜した傾斜面となっている。また、ハウジング11の内側、即ち端子収容室112(図1〜図3参照)を向く面は、端子収容室112から離れる向きに傾斜した傾斜面となっている。つまり、この別例のシール片125’は、内縁側に向かって薄くなった形状であり、特にその内縁側で柔軟性が高められている。尚、この別例でも、電線規制部124における、シール片125’側の面は、端子付き電線14の挿通前には、その挿通方向と略直交する方向に沿った立面となっている。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、前述した実施形態では、大小2種類の端子付き電線を用いるべく、端子収容室の収容孔、マットシールの電線挿通孔、シールカバーの電線挿通孔を、それぞれ大小2サイズ設ける形態のコネクタが例示されている。しかしながら、コネクタの形態は、1種類の端子付き電線を用い、端子収容室の収容孔、マットシールの電線挿通孔、シールカバーの電線挿通孔も、それぞれ1サイズに対応したもののみ設ける形態であってもよい。あるいは、3種類以上の端子付き電線を用い、端子収容室の収容孔、マットシールの電線挿通孔、シールカバーの電線挿通孔も、各サイズに対応して3種類以上設ける形態であってもよい。
また、例えば、前述した実施形態では、電線規制部の一例として、電線挿通孔の内周面の周方向に一周する円環状の電線規制部が例示されているが、電線規制部はこれに限るものではない。本発明にいう電線規制部は、例えば、電線挿通孔の内周面に、間隔を開けて周方向に配列された複数の突起からなるもの等であってもよい。
また、例えば、前述した実施形態では、シールカバーがマットシールを押圧する構造の一例として、ハウジング側の係止突起に、シールカバー側の係合環が係合されることでマットシールを押圧する係合タイプの構造が例示されている。しかしながら、マットシールを押圧する構造はこれに限るものではない。マットシールを押圧する構造は、例えば、ハウジング側のガイドレールにシールカバー側のガイド溝がスライド係止されることでマットシールを押圧するスライドタイプの構造であってもよい。あるいは、マットシールを押圧する構造は、このようにハウジングに係止されたシールカバーを、さらに、別体の押圧部材によってマットシールへと押し付ける構造であってもよい。このように、マットシールを押圧する構造は、マットシールをハウジング内へと押圧できる構造であればその具体的な構造を問うものではない。
1 コネクタ
11 ハウジング
12 マットシール(シール部材の一例)
14 端子付き電線
121 止水部
122,123 電線挿通孔
124,126 電線規制部
125,127 シール片

Claims (4)

  1. 少なくとも一端が開口した筒形状を有し、複数の端子付き電線を収容するハウジングと、該ハウジングの開口から嵌入されて該ハウジングの内部に設けられる、弾性材料で形成されたシール部材と、を備えたコネクタであって、
    前記シール部材は、前記ハウジングの内面に密接して止水する止水部と、前記複数の端子付き電線をそれぞれ前記ハウジングの外側から内側に向かう方向に挿通させる複数の電線挿通孔と、を有して形成され、
    前記電線挿通孔の内周面には、該電線挿通孔における前記ハウジングの外側寄り及び内側寄りに位置して前記端子付き電線の電線部分に当接する一対の電線規制部と、該一対の電線規制部間に位置して前記電線部分の外周面に密接するシール片と、が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記電線規制部は、前記端子付き電線の挿通方向に沿った平坦面を有し、該平坦面が前記電線部分に当接可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記電線規制部の内径寸法は、前記シール片先端の内径寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記シール片は、前記一対の電線規制部間に複数設けられており、
    前記電線規制部と前記シール片との間には、前記電線挿通孔の内周面が径方向外側に凹んだ第一谷部が形成され、前記複数のシール片間には、前記内周面が径方向外側に凹んだ第二谷部が形成され、
    前記第一谷部の底の内径寸法は、前記第二谷部の底の内径寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載のコネクタ。
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