JP2015146274A - 防水型コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる外径寸法を有する多種類の電線が接続された端子金具を備える場合であっても、安定した防水性能を発揮することができる、新規な構造の防水型コネクタを提供すること。
【解決手段】マットシール18が、複数のシール用挿通孔16を有するベース板部38と、複数のシール用挿通孔16の周囲からコネクタハウジング14側に突設されて相互に離隔した複数の第1挿入筒部40を備える一方、複数の第1挿入筒部40が対応する複数のキャビティー12にそれぞれ挿入配置されており、各キャビティー12に収容された各端子金具22から延出する電線24が各第1挿入筒部40に挿通配置されることで、各第1挿入筒部40の外面に設けられた環状シール部46が各キャビティー12の内面30に圧接されているようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水性能が向上された防水型コネクタに関するものである。
従来から、防水性能が向上された防水型コネクタとして、例えば特開2008−204960号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。この防水型コネクタは、複数のキャビティーを有するコネクタハウジングと、複数のキャビティーにそれぞれ収容された複数の端子金具とを有している。そして、略平板状の弾性部材からなる所謂マットシールをコネクタハウジングの後部に開口して形成された収容凹部に密接配設する一方、複数の端子金具に接続された電線をマットシールに設けられた複数のシール用挿通孔に密接状態で挿通することで、コネクタハウジングの後方開口部の防水性の確保や、電線を伝ったキャビティー内への水入り防止が実現されるようになっている。
ところで、近年の車載電装品の増加により、防水型コネクタも多極化が進んでおり、コネクタが多極化するほどコネクタの端子金具に接続される電線が多種類となり、電線の外径がそれぞれ異なる場合が生じる。
ところが、防水側コネクタで使用されるマットシールは、一体的に構成された厚肉平板状の単一部材であり、電線が挿通される複数のシール用挿通孔がそれぞれ同じ内径寸法で複数箇所に貫設された構造とされている。それ故、外径寸法が異なる多種類の電線が各シール用挿通孔に挿通されると、シール用挿通孔間でゴム圧縮率にばらつきが生じ、マットシール全体がいびつに変形することが避けられず、マットシールの異形な変形により各シール用挿通孔でのシール性が安定して確保できないおそれがあった。
また、外径寸法の大きい電線がシール用挿通孔に挿通された際にかかるシール用挿通孔が過大に拡張され、マットシール全体の弾性変形により周囲のシール用挿通孔と対応するキャビティの位置関係にずれが生じるおそれもあった。これにより、その後に周囲のシール用挿通孔に別の端子金具を挿通しようとした場合に、シール用挿通孔を挿通した後の端子金具がキャビティの側壁に干渉して端子金具の挿入作業に支障を来たすおそれもあった。
特開2008−204960号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、異なる外径寸法を有する多種類の電線が接続された端子金具を備える場合であっても、安定した防水性能を発揮することができる、新規な構造の防水型コネクタを提供することにある。
本発明の第一の態様は、複数のキャビティーを有するコネクタハウジングと、前記複数のキャビティーにそれぞれ収容された複数の端子金具と、前記コネクタハウジングの後方に配設されて前記複数の端子金具に接続された電線が挿通される複数のシール用挿通孔を有するマットシールとを備えてなる防水型コネクタにおいて、前記マットシールが、前記複数のシール用挿通孔を有するベース板部と、前記複数のシール用挿通孔の周囲から前記コネクタハウジング側に突設されて相互に離隔した複数の第1挿入筒部を備える一方、前記複数の第1挿入筒部が対応する前記複数のキャビティーにそれぞれ挿入配置されており、各前記キャビティーに収容された各前記端子金具から延出する前記電線が各前記第1挿入筒部に挿通配置されることで、各前記第1挿入筒部の外面に設けられた環状シール部が各前記キャビティーの内面に圧接されていることを特徴とする。
本態様によれば、マットシールは、複数のシール用挿通孔の周囲からコネクタハウジング側に突設されて相互に離隔した複数の第1挿入筒部が、複数のシール用挿通孔が貫設された単一のベース板部を介して一体化された構造を有している。従って、端子金具に接続された外径寸法の異なる多種類の電線が、それぞれベース板部のシール用挿通孔とそれに連接する第1挿入筒部に挿入された場合には、第1挿入筒部が相互に離隔して設けられていることから、各第1挿入筒部の弾性変形の影響がマットシール全体に及ぶことが回避されている。その結果、マットシール全体がいびつに変形することを防止でき、各シール用挿通孔および各第1挿入筒部におけるシール性を安定して確保することができる。
しかも、各シール用挿通孔に連接する各第1挿入筒部が、対応するキャビティーに収容配置されていることから、第1挿入筒部が挿入ガイドの役割を担い、仮にキャビティーとシール用挿通孔の多少の位置ずれが生じていても、端子金具を所望のキャビティーにスムーズに挿入でき、端子金具の挿入作業を確実且つ効率よく行うことができる。
さらに、各第1挿入筒部の外面に環状シール部が設けられており、かかる環状シール部が第1挿入筒部を挿通する電線によってキャビティー内面に圧接されるようになっている。これにより、仮に、外径寸法の異なる多種類の電線が挿通されてベース板部にいびつな変形が生じても、各キャビティー内において環状シール部で確実な防水性が図られており、一層安定した防水性能を発揮することができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記マットシールにおいて、前記ベース板部の板厚寸法が、前記第1挿入筒部の軸方向寸法の1/2以下とされているものである。
本態様によれば、ベース板部の板厚寸法が、第1挿入筒部の軸方向寸法の1/2以下とされていることから、外径寸法の異なる多種類の電線が挿通されてベース板部にいびつな変形が生じた場合でも、その影響を有利に抑えることができ、相互に離隔した第1挿入筒部によって安定した防水性能がより有利に発揮される。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記第1挿入筒部が、軸方向で相互に離隔する複数の厚肉環状部とそれらの間に配設された薄肉環状部を有しており、前記厚肉環状部によって前記環状シール部が構成されているものである。
本態様によれば、軸方向で相互に離隔する複数の厚肉環状部によって、第1挿入筒部の環状シール部が構成されており、その間に薄肉環状部が設けられている。従って、薄肉環状部によって厚肉環状部の大小様々な弾性変形を有利に吸収することにより、外径寸法の異なる電線に対して第1挿入筒部による防水性能を安定して発揮することができるのである。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングの各前記キャビティーにおいて、各前記第1挿入筒部が挿入配置される挿入筒部配設領域が円形断面形状で形成されている一方、前記第1挿入筒部が前記挿入筒部配設領域に対応する円形断面形状で形成されているものである。
本態様によれば、第1挿入筒部と挿入筒部配設領域がいずれも円形断面形状とされていることから、環状シール部の圧接力が周方向で略一定に発現でき、第1挿入筒部による防水性能を一層安定して発揮することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記マットシールの後方に配設されて前記マットシールを前記コネクタハウジングに保持する保持部材をさらに備えている一方、前記保持部材が前記複数の端子金具の前記電線が挿通される複数の電線挿通孔を有しており、前記マットシールが、前記複数のシール用挿通孔の周囲から前記保持部材側に突設されて相互に離隔した複数の第2挿入筒部を備え、前記複数の第2挿入筒部が対応する前記複数の電線挿通孔に挿入配置されているものである。
本態様によれば、前記保持部材に設けられた複数の電線挿通孔に対しても、マットシールのシール用挿通孔に連接する第2挿入筒部をそれぞれ挿入配置することができる。従って、マットシールを介してコネクタハウジングと保持部材の位置決めを一層安定して行うことができ、端子金具のコネクタハウジングのキャビティーへの挿入作業をより一層確実且つ安定して行うことが可能となる。
本発明によれば、マットシールの第1挿入筒部が相互に離隔して設けられていることから、端子金具に接続された外径寸法の異なる多種類の電線が第1挿入筒部に挿入された場合の各第1挿入筒部の弾性変形の影響がマットシール全体に及ぶことが回避されている。また、各シール用挿通孔に連接する各第1挿入筒部が対応するキャビティーに収容配置されていることから、仮にキャビティーとシール用挿通孔に多少の位置ずれが生じても、端子金具を所望のキャビティーにスムーズに挿入できる。さらに、各第1挿入筒部の外面に環状シール部が設けられていることにより、仮に外径寸法の異なる多種類の電線が挿通されてマットシールのベース板部にいびつな変形が生じても、各キャビティー内において環状シール部で確実な防水性を図ることができる。
本発明の第一の実施形態としての防水型コネクタを示す断面図。 図1に示す防水型コネクタの分解断面図。 図2に示すマットシールの正面図。 本発明の第二の実施形態としての防水型コネクタを示す断面図。 図4に示す防水型コネクタの分解断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜3に、本発明の第一の実施形態としての防水型コネクタ10を示す。図1及び図2に示されているように、防水型コネクタ10は、8個のキャビティー12を有するコネクタハウジング14と、コネクタハウジング14の後方に配設されて8個のシール用挿通孔16を有するマットシール18と、マットシール18の後方に配設されてマットシール18をコネクタハウジング14に保持する保持部材20と、を含んで構成されている。コネクタハウジング14の8個のキャビティー12にはそれぞれ端子金具22が収容されている一方、端子金具22には電線24が接続されている。電線24は、端子金具22の後方に延び出しており、マットシール18に設けられた対応するシール用挿通孔16と保持部材20に設けられた対応する電線挿通孔26を挿通して外部に延出されるようになっている。そして、このような構成とされた防水型コネクタ10に対して、前方側(図1中、左側)より図示しない各種車載電装品に設けられた相手側コネクタが連結されるようになっている。なお、理解を容易とするために、図1において端子金具22と電線24を仮想線で示す一方、図1以外の図においては端子金具22と電線24を除いた状態で示している。また、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
コネクタハウジング14は、図1〜3に示されているように、略ブロック形状とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。コネクタハウジング14の内部には、8個のキャビティー12が貫通形成されている。具体的には、コネクタハウジング14の図示しない前面側および後面28側において、前方及び後方に向かって開口する円形断面形状の8個のキャビティー12が形成されている。加えて、コネクタハウジング14の前方側のキャビティー12の内面30には、内方に向かって突出すると共に前方に向かって突出高さが大きくなるように形成された略三角形状の係合突部32が設けられている。また、係合突部32近傍には係合突部32を解除するための係合解除孔34がコネクタハウジング14の外面36に開口するように設けられている。
マットシール18は、図1〜3に示されているように、8個のシール用挿通孔16を有する平板状のベース板部38と、8個のシール用挿通孔16の周囲からベース板部38の板厚方向の一方の側すなわちコネクタハウジング14側に突設されて相互に離隔した8個の円筒形状の第1挿入筒部40と、を含んで構成されており、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)等のゴム材料やその他弾性部材によって一体的に形成されている。ここで、マットシール18のベース板部38の板厚寸法:tは、好ましくは第1挿入筒部40の軸方向寸法:Lの1/2以下の範囲内に設定されている。本実施形態では、図2に示されているように、マットシール18のベース板部38の板厚寸法:tは、第1挿入筒部40の軸方向寸法:Lの1/10程度とされている。また、第1挿入筒部40は、軸方向(図2中、左右方向)で相互に離隔する3個の厚肉環状部42とそれらの間に配設された2個の薄肉環状部44を有しており、厚肉環状部42によって環状シール部46が構成されている。
保持部材20は、図1〜3に示されているように、略偏平ブロック形状とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。保持部材20には、マットシール18の8個のシール用挿通孔16に対応する位置に8個の電線挿通孔26が貫通形成されている。なお、電線挿通孔26は、シール用挿通孔16よりも大径とされている。
図1に示されているように、端子金具22には電線24が接続されている。より詳細には、端子金具22には、電線24の端末48に露呈された芯線50が固着されている。なお、電線24は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線50が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆52で覆われた構造とされている。
端子金具22は、電線24の絶縁被覆52に対して圧着された被覆圧着部54と、絶縁被覆52の端部から延出する芯線50が固着された芯線固着部56と、芯線固着部56から延出して図示しない相手側コネクタに対して導通可能に接続される接続部58を含んで構成されている。接続部58には外方に向かって開口する係合孔60が貫設されている。なお、端子金具22は、導電性を有し且つプレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて一体的に形成されている。
このような構成とされた防水型コネクタ10においては、先ず、マットシール18の8個の第1挿入筒部40が、コネクタハウジング14の対応するキャビティー12内に後方からそれぞれ挿入配設される。この挿入配設されたキャビティー12内の挿入筒部配設領域62は、キャビティー12と同様の円形断面形状とされている一方、第1挿入筒部40も円筒形状すなわち挿入筒部配設領域62に対応する円形断面形状で形成されている。
次に、保持部材20がコネクタハウジング14の後面28に図示しない係合手段によって組み付けられることにより、マットシール18がコネクタハウジング14に保持されるようになっている。
続いて、電線24が接続された端子金具22が、保持部材20の後方から電線挿通孔26及びマットシール18のシール用挿通孔16と第1挿入筒部40を挿通してコネクタハウジング14のキャビティー12内に挿入配設されることにより、防水型コネクタ10が構成される。そして、コネクタハウジング14の前方側よりキャビティー12に挿入された相手側コネクタの図示しないコネクタ端子が、キャビティー12に収容された端子金具22に嵌め込まれることにより、図示しない相手側コネクタに接続されるようになっている。
ここで、端子金具22に設けられた係合孔60にはキャビティー12の内面30に設けられた係合突部32が係合されており、抜けが防止されるようになっている。また、マットシール18の第1挿入筒部40の厚肉環状部42で決まる最小内径寸法:R1(図1参照)が、キャビティー12に収容された端子金具22から延出し且つ第1挿入筒部40に挿通配置される電線24の外径寸法:R2よりも小さく形成されていることから、第1挿入筒部40の厚肉環状部42が電線24によってキャビティー12の内面30に押し付けられることにより、厚肉環状部42の外面に設けられた環状シール部46がキャビティー12の内面30に圧接されているようになっている。
このような構成とされた防水型コネクタ10によれば、マットシール18は、相互に離隔した8個の第1挿入筒部40が単一のベース板部38を介して一体化された構造とされている。それ故、8個の第1挿入筒部40に挿通される電線24の外径寸法がそれぞれ異なっていたとしても、個々の第1挿入筒部40の弾性変形の影響が他の第1挿入筒部40やマットシール18全体に及ぶことが回避され、個々の第1挿入筒部40におけるシール性を安定して確保することができる。しかも、ベース板部38の板厚寸法:tが、第1挿入筒部40の軸方向寸法:Lの1/2以下とされていることから、外径寸法の異なる電線24が挿通されてベース板部38にいびつな変形が生じた場合でも、その影響を有利に抑えることができ、相互に離隔した第1挿入筒部40によって安定した防水性能がより有利に発揮される。なお、マットシール18のベース板部38の板厚寸法:tは、好ましくは第1挿入筒部40の軸方向寸法:Lの1/20以上1/5以下の範囲内に設定されていることが望ましい。すなわち、1/20未満だとベース板部38が強度不足となるおそれが生じる一方、1/5以下とすることでベース板部38のいびつな変形を一層有利に抑えることができる。
また、マットシール18の第1挿入筒部40が、コネクタハウジング14の対応するキャビティー12内に収容配置されていることから、仮にコネクタハウジング14のキャビティー12に対してベース板部38に形成されたシール用挿通孔16の位置が多少ずれていたとしてもかかる位置ずれは解消することができるので、端子金具22を所望のキャビティー12にスムーズに挿入することができ、端子金具22の挿入作業を確実且つ効率よく行うことができる。
さらに、第1挿入筒部40が軸方向で相互に離隔する厚肉環状部42とそれらの間に配設された薄肉環状部44から構成されていることから、第1挿入筒部40に外径寸法の異なる電線24が挿通されたことによる厚肉環状部42の大小様々な弾性変形を薄肉環状部44によって有利に吸収することができる。しかも、厚肉環状部42が電線24によってキャビティー12の内面30に押し付けられることにより、仮にベース板部38が外径寸法の異なる電線24の挿通によりいびつな変形をしていたとしても、厚肉環状部42の外面に設けられた環状シール部46がキャビティー12の内面30に圧接されているようになっていることから、キャビティー12内において環状シール部46により確実な防水性が図られており、一層安定した防水性能を発揮することができる。加えて、第1挿入筒部40と挿入筒部配設領域62がいずれも円形断面形状とされていることから、環状シール部46のキャビティー12の内面30に対する圧接力を周方向で略均一とすることができ、第1挿入筒部40の環状シール部46による防水性能を一層安定して発揮することができる。
次に、図4及び図5を用いて、本発明の第二の実施形態としての防水型コネクタ64について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。すなわち、かかる防水型コネクタ64は、マットシール66が、8個のシール用挿通孔16の周囲からベース板部38の板厚方向の他方の側すなわち保持部材20側に突設されて相互に離隔した8個の円筒形状の第2挿入筒部68を備え、8個の第2挿入筒部68が対応する保持部材20の電線挿通孔26に挿入配置されている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。本実施形態の防水型コネクタ64においても、前実施形態に比して第2挿入筒部68が新たに追加されただけであることから、前実施形態の防水型コネクタ10と略同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、保持部材20に設けられた電線挿通孔26に対しても、マットシール66のシール用挿通孔16に連接する第2挿入筒部68をそれぞれ挿入配置することができることから、マットシール66を介してコネクタハウジング14と保持部材20の位置決めを一層安定して行うことができ、端子金具22のキャビティー12内への挿入作業をより一層確実且つ安定して行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、キャビティー12や端子金具22やシール用挿通孔16や第1挿入筒部40や第2挿入筒部68は8個のもので説明を行ったが、個数及びその配列については任意に設定可能である。また、厚肉環状部42や薄肉環状部44の個数についても同様に任意に設定可能である。さらに、端子金具22は、雌型端子、雄型端子の何れであってもよい。
10,64:防水型コネクタ、12:キャビティー、14:コネクタハウジング、16:シール用挿通孔、18,66:マットシール、20:保持部材、22:端子金具、24:電線、26:電線挿通孔、30:内面、38:ベース板部、40:第1挿入筒部、42:厚肉環状部、44:薄肉環状部、46:環状シール部、62:挿入筒部配設領域、68:第2挿入筒部

Claims (5)

  1. 複数のキャビティーを有するコネクタハウジングと、前記複数のキャビティーにそれぞれ収容された複数の端子金具と、前記コネクタハウジングの後方に配設されて前記複数の端子金具に接続された電線が挿通される複数のシール用挿通孔を有するマットシールとを備えてなる防水型コネクタにおいて、
    前記マットシールが、前記複数のシール用挿通孔を有するベース板部と、前記複数のシール用挿通孔の周囲から前記コネクタハウジング側に突設されて相互に離隔した複数の第1挿入筒部を備える一方、
    前記複数の第1挿入筒部が対応する前記複数のキャビティーにそれぞれ挿入配置されており、
    各前記キャビティーに収容された各前記端子金具から延出する前記電線が各前記第1挿入筒部に挿通配置されることで、各前記第1挿入筒部の外面に設けられた環状シール部が各前記キャビティーの内面に圧接されていることを特徴とする防水型コネクタ。
  2. 前記マットシールにおいて、前記ベース板部の板厚寸法が、前記第1挿入筒部の軸方向寸法の1/2以下とされている請求項1に記載の防水型コネクタ。
  3. 前記第1挿入筒部が、軸方向で相互に離隔する複数の厚肉環状部とそれらの間に配設された薄肉環状部を有しており、前記厚肉環状部によって前記環状シール部が構成されている請求項1又は2に記載の防水型コネクタ。
  4. 前記コネクタハウジングの各前記キャビティーにおいて、各前記第1挿入筒部が挿入配置される挿入筒部配設領域が円形断面形状で形成されている一方、前記第1挿入筒部が前記挿入筒部配設領域に対応する円形断面形状で形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の防水型コネクタ。
  5. 前記マットシールの後方に配設されて前記マットシールを前記コネクタハウジングに保持する保持部材をさらに備えている一方、
    前記保持部材が前記複数の端子金具の前記電線が挿通される複数の電線挿通孔を有しており、
    前記マットシールが、前記複数のシール用挿通孔の周囲から前記保持部材側に突設されて相互に離隔した複数の第2挿入筒部を備え、前記複数の第2挿入筒部が対応する前記複数の電線挿通孔に挿入配置されている請求項1〜4の何れか1項に記載の防水型コネクタ。
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