JP2015069259A - 電欠注意エリア設定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリにより駆動する車両について、バッテリの電欠の発生を抑制することができる電欠注意エリア設定システムを提供すること。【解決手段】複数の車両について、トリップごとに、車両に備えられたバッテリの充電量の変化を、車両の走行位置と対応させて、充電量履歴情報として取得し、取得した充電量履歴情報において、トリップ中にバッテリの充電量が所定閾値以下となった位置を充電量低下地点として特定し、特定した充電量低下地点の情報に基づいて、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に備えられたバッテリの電欠が発生する可能性があるエリアを特定する電欠注意エリア設定システムに関するものである。
バッテリにより駆動する車両に搭載されるナビゲーションシステムにおいて、車両に備えられたバッテリの充電が実際に行われた充電可能地点のうち、公衆利用が可能であると判定された充電可能地点の情報をユーザに提供する技術(たとえば、特許文献1参照)が知られている。
特開2012−107967号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザが利用可能な充電可能地点の情報を提供するだけであるため、ユーザが充電可能地点の情報を知得していたとしても、車両の走行中に、車両に備えられたバッテリの残量が想定外に低下してしまった場合に、車両が充電可能地点に到達する前に、バッテリの電欠が発生してしまうおそれがあるという問題がある。すなわち、バッテリにより駆動する車両においては、バッテリの充電残量が、道路勾配などの走行環境や、走行速度などの運転状態などに応じて大きく低下することがあるが、ユーザがこのようなバッテリの特性を十分に理解していない場合には、充電可能地点の情報を予め知得していたとしても、想定外の電欠を発生させてしまうおそれがあるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリにより駆動する車両について、バッテリの電欠の発生を抑制することができる電欠注意エリア設定システムを提供することである。
本発明は、複数の車両について、トリップごとに、車両に備えられたバッテリの充電量の変化を、車両の走行位置と対応させて、充電量履歴情報として取得し、取得した充電量履歴情報において、トリップ中にバッテリの充電量が所定閾値以下となった位置を充電量低下地点として特定し、特定した充電量低下地点の情報に基づいて、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定することで、上記課題を解決する。
本発明によれば、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定することができるため、設定した電欠注意エリアの情報をユーザに提供することにより、ユーザの想定外に電欠や充電量低下が発生してしまうことを防止することができ、これにより、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
図1は、第1実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを示す構成図である。 図2は、SOC履歴情報に基づいてSOC低下地点を特定する方法の一例を示す図である。 図3は、特定したSOC低下地点の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを用いて、車両に電欠注意エリアの情報を提供する方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを用いて、車両にSOC低下地点の情報を送信する方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを用いて、ユーザに対して、所定の警告を行うとともに、充電施設の情報を提供する方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを示す構成図である。 図8は、第2実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを用いて、充電スタンドを設置する施設を決定する方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は、本実施形態に係る電欠注意エリア設定システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の電欠注意エリア設定システムは、情報センタ100と、バッテリにより駆動する車両200と、車両200に搭載される車載装置300とから構成される。
図1に示すように、情報センタ100は、通信ネットワーク400を介して車両200と相互に通信が可能になっており、情報の授受を行うことができるようになっている。そして、情報センタ100は、車両200と無線通信することで、車両200に備えられたバッテリのSOC履歴情報を取得する。ここで、SOC履歴情報は、車両200の走行中におけるバッテリのSOCの変化を、走行位置と対応させて検出した情報である。本実施形態においては、このようなSOC履歴情報は、車載装置300により、車両200のトリップ(車両200が出発してから目的地に到着するまでの一連の走行)ごとに検出される。
なお、図1においては、情報センタ100が、1台の車両200と相互に通信する例を示したが、本実施形態の電欠注意エリア設定システムは、多数の車両200から構成され、情報センタ100が、多数の車両200と相互に通信する。
まず、本実施形態における、情報センタ100について説明する。図1に示すように、情報センタ100は、中央処理装置110と、プローブ情報処理装置120と、データベース130と、SOC低下地点特定装置140と、充電パタン分析装置150と、通信制御装置160と、無線通信装置170とを備えている。本実施形態においては、情報センタ100は、車両200から受信したSOC履歴情報に基づいて、車両200のバッテリのSOCが低下しやすい地点を特定し、特定した地点を含むエリアを、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアとして車両200のユーザに通知する施設である。
情報センタ100に備えられている無線通信装置170は、通信ネットワーク400を介して、車両200に備えられている無線通信装置210と無線通信するための装置である。
そして、情報センタ100に備えられている通信制御装置160は、この無線通信装置170を用いて、車両200に備えられている無線通信装置210と情報の送受信を行うための装置である。
具体的には、通信制御装置160は、無線通信装置170を用いて、車両200に備えられている無線通信装置210から、車両200のバッテリのSOC履歴情報を受信するとともに、無線通信装置210に対して、上述した電欠注意エリアの情報を送信する。
なお、車両200に備えられている無線通信装置210からSOC履歴情報が送信されるタイミングは、特に限定されないが、たとえば、車両200のトリップが終了したタイミングや、予め設定された所定の定期的なタイミングなどが挙げられる。
プローブ情報処理装置120は、通信制御装置160が車両200に備えられている無線通信装置210から受信したSOC履歴情報を、車両200のトリップごとに、データベース130に記憶させる。
データベース130は、図1に示すように、プローブ情報蓄積部131と、道路ネットワーク情報記憶部132と、施設POI情報記憶部133と、SOC低下地点情報記憶部134とを備えている。
データベース130のプローブ情報蓄積部131は、上述した通信制御装置160が受信したSOC履歴情報を、プローブデータとして記憶する。また、データベース130の道路ネットワーク情報記憶部132には、ノードや道路リンクなどの道路ネットワークデータを含む地図データが記憶されている。さらに、データベース130の施設POI情報記憶部133には、バッテリの充電施設や、商業施設などのPOI情報が記憶されている。また、データベース130のSOC低下地点情報記憶部134には、後述するSOC低下地点の情報が記憶される。
SOC低下地点特定装置140は、データベース130のプローブ情報蓄積部131に記憶されたSOC履歴情報に基づいて、車両200のバッテリのSOCが低下しやすい地点を、SOC低下地点として特定する。
具体的には、SOC低下地点特定装置140は、データベース130に記憶されたSOC履歴情報を参照し、車両200のトリップ中にバッテリのSOCが所定閾値以下になった地点をSOC低下地点として特定する。
ここで、図2は、SOC低下地点特定装置140が、SOC履歴情報に基づいてSOC低下地点を特定する方法の一例を示す図である。図2においては、車両200がトリップ開始地点からトリップ終了地点まで走行した際におけるSOC履歴情報を、(a)〜(f)の目盛りで示しており、(a)がトリップ開始地点におけるSOCを、(b)〜(e)がトリップの途中の地点におけるSOCを、(f)がトリップ終了地点におけるSOCをそれぞれ示している。
なお、図2の(a)〜(f)においては、目盛りの一番上を満充電容量とし、網掛け部分をバッテリの充電量(残容量)としており、満充電容量に対する充電量の割合によってバッテリのSOCを示している。また、図2の(a)〜(f)においては、下から3番目の目盛りの充電量に対応するSOCを、上述した所定閾値としている。そして、バッテリの充電量を示す網掛け部分においては、所定閾値より上の部分を薄い網掛け、所定閾値以下の部分を濃い網掛けとしている。
図2に示すように、車両200に備えられたバッテリのSOCは、車両200が走行している間に、(a)から(f)に向かって徐々に減少していく。そして、図2に示す例では、(e)においてSOCが所定閾値以下となるため、(e)のSOCが検出された時点における車両200の位置を、SOC低下地点として特定する。
なお、本実施形態においては、このようなSOC低下地点としては、たとえば、山間部の道路、高速道路、急勾配の道路、渋滞が発生しやすい道路、速度制限が設けられている道路など、バッテリの電力を多く消費する道路や、周辺にバッテリを充電するための充電施設が少ない道路などが特定される。
そして、SOC低下地点特定装置140により特定されたSOC低下地点の情報は、データベース130のSOC低下地点情報記憶部134により、図3に示すように、道路ネットワークデータを含む地図データ上にマッピングされて記憶される。
なお、SOC低下地点を特定するための所定閾値としては、特に限定されないが、車両200に備えられたバッテリの電欠が発生するおそれがあるSOC、すなわち、バッテリの充電を行わなければ、車両200が自車両位置周辺の充電施設にたどり着く前に電欠となってしまうおそれがあるSOCとすることができる。
また、所定閾値は、車両200の車種ごとに設定してもよい。たとえば、走行時における電力消費効率に優れた車両200については、バッテリのSOCが低くなっても走行可能な距離が比較的長く、電欠が発生し難いため、所定閾値を小さい値とすることができる。一方、走行時における電力消費効率が比較的劣っている車両200については、バッテリのSOCが高くても走行可能な距離が比較的短く、電欠が発生し易いため、所定閾値を大きい値とすることができる。
なお、本実施形態においては、データベース130に記憶された複数のSOC履歴情報について、上述した図2に示す例のようにして、それぞれSOC低下地点の特定を行うが、この際においては、データベース130に記憶されたSOC履歴情報のうち、特定のSOC履歴情報を除外して、SOC低下地点の特定を行ってもよい。この場合には、除外するSOC履歴情報は、充電パタン分析装置150によって特定する。
たとえば、充電パタン分析装置150は、各車両200の中から、バッテリのSOCが相当低下するまで充電が行われない傾向にある車両200を特定し、特定した車両200のSOC履歴情報を除外する。
具体的には、充電パタン分析装置150は、予め、無線通信装置170により、車両200から、バッテリの充電履歴の情報(少なくとも、充電開始時におけるバッテリのSOCの情報を含む情報)を取得しておく。そして、充電パタン分析装置150は、この充電履歴の情報に基づいて、バッテリの充電を行った回数のうち、充電開始時点におけるSOCが所定の充電開始時閾値以下となっていた回数の割合が所定割合以上である車両200を、低SOC充電車両として特定する。次いで、充電パタン分析装置150は、このように特定した低SOC充電車両のSOC履歴情報を、除外するSOC履歴情報として特定する。
なお、上記の充電開始時閾値としては、SOC低下地点の特定に用いる所定閾値付近の値とすればよく、たとえば、図2に示す例においては、所定閾値付近である下から2〜5番目の目盛りに対応するSOCなどを設定することができる。また上記の所定割合としては、たとえば、各ユーザにおける、充電開始時点のSOCが充電開始時閾値以下となった割合の平均値に、所定値を加えた値などを設定することができる。
これにより、本実施形態においては、SOC低下地点特定装置140によりSOC低下地点の特定を行う際に、バッテリのSOCが相当低下するまで充電が行われない傾向にある低SOC充電車両のSOC履歴情報を除外することができる。そのため、本実施形態によれば、SOC低下地点として特定したい位置(たとえば、バッテリの電力を多く消費する道路や、周辺にバッテリを充電するための充電施設が少ない道路など)以外において、不適当なSOC低下地点が特定されてしまうことを防止することができ、より適切にSOC低下地点を特定することができる。なお、この際においては、SOC低下地点特定装置140により、予め低SOC充電車両を特定しておき、通信制御装置160が、はじめから低SOC充電車両のSOC履歴情報を受信しないようにするという構成としてもよい。
さらに、充電パタン分析装置150は、次のようなSOC履歴情報についても除外する対象とすることができる。すなわち、充電パタン分析装置150は、トリップの開始地点において既にSOCが低くなっているSOC履歴情報について、除外することができる。
具体的には、充電パタン分析装置150は、データベース130に記憶されたSOC履歴情報を参照し、トリップ開始地点におけるバッテリのSOCが所定の出発時閾値以下であったSOC履歴情報を、低SOC出発履歴情報として特定し、この低SOC出発履歴情報を除外する対象とする。
ここで、上記の出発時閾値としては、図2に示す所定閾値より大きい値で適宜設定すればよく、たとえば、図2に示す例においては、下から4〜7番目の目盛りに対応するSOCなどを設定することができる。
これにより、本実施形態においては、SOC低下地点特定装置140によりSOC低下地点の特定を行う際に、トリップの開始地点において既にSOCが低くなっている低SOC出発履歴情報を除外することができる。そのため、SOC低下地点として特定したい位置以外において、不適当なSOC低下地点が特定されてしまうことを防止することができ、より適切にSOC低下地点を特定することができる。
情報センタ100に備えられている中央処理装置110は、上述したプローブ情報処理装置120、SOC低下地点特定装置140、充電パタン分析装置150、通信制御装置160を制御することにより、SOC履歴情報の取得、およびSOC低下地点の特定を行う装置である。加えて、中央処理装置110は、特定したSOC低下地点の情報に基づいて、車両200のバッテリに電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定する。
具体的には、中央処理装置110は、まず、通信制御装置160に指令することにより、車両200のバッテリにおけるSOC履歴情報を、車両200から取得し、取得したSOC履歴情報を、プローブ情報処理装置120によってデータベース130のプローブ情報蓄積部131に記憶させる。
次いで、中央処理装置110は、SOC低下地点特定装置140に指令することにより、データベース130のプローブ情報蓄積部131に記憶されたSOC履歴情報に基づいて、SOC低下地点を特定し、特定したSOC低下地点の情報をデータベース130のSOC低下地点情報記憶部134に記憶させる。
そして、中央処理装置110は、データベース130のSOC低下地点情報記憶部134に記憶させたSOC低下地点の情報に基づいて、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定する。
ここで、電欠注意エリアとしては、たとえば、SOC低下地点から所定距離の範囲や、SOC低下地点から最寄りの充電施設までの範囲を設定することができる。
また、電欠注意エリアは次のように設定することもできる。すなわち、中央処理装置110が、予め、データベース130に記憶された地図データ上に複数の所定範囲を設定しておき、設定した所定範囲内にSOC低下地点が存在した場合に、該所定範囲を電欠注意エリアとして設定することができる。ここで、所定範囲としては、特に限定されないが、たとえば、一定距離の範囲、道路の交通量の粗密に応じて設定した範囲、充電施設の設置数の粗密に応じて設定した範囲などを設定することができる。
この際においては、中央処理装置110は、地図データ上に設定した所定範囲内に、2以上の車両200のSOC履歴情報により特定された複数のSOC低下地点が存在する場合に、該所定範囲を、電欠注意エリアとして設定することとしてもよい。これにより、本実施形態においては、2以上の車両200によるSOC低下地点の情報を参照することができ、より適切に電欠注意エリアを設定することができる。
また、本実施形態では、地図データ上に設定された定範囲内において、同一の車両200から、所定数以上のSOC低下地点が特定された場合には、中央処理装置110は、該車両200によるSOC低下地点の情報を除外して、電欠注意エリアの設定を行うこととしてもよい。ここで、所定数としては、2以上の数を適宜設定することができる。
これにより、本実施形態においては、通勤などで同じ経路を何度も走行していることにより、その経路における道路および交通の情報や、その経路付近に設置された充電施設の情報などを熟知しているユーザの車両200によるSOC低下地点の情報を除外することができるため、より適切に電欠注意エリアを設定することができる。
そして、本実施形態においては、中央処理装置110は、以上のようにして設定した電欠注意エリアの情報を、車両200に送信することにより、ユーザに提供する。具体的には、まず、中央処理装置110が、通信制御装置160により、車両200に備えられている無線通信装置210に、電欠注意エリアの情報を送信する。その後、車載装置300が、車両200に備えられている無線通信装置210により受信された電欠注意エリアの情報を取得し、取得した電欠注意エリアの情報を、車載装置300に備えられている表示装置320に表示することにより、ユーザに提供する。
これにより、本実施形態においては、車両200のバッテリに電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定し、設定した電欠注意エリアの情報をユーザに提供することができるため、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を防ぐことができ、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
なお、本実施形態では、上述した例において、SOC低下地点特定装置140によりSOC低下地点を設定する時点で、低SOC充電車両の情報や、低SOC出発履歴情報を除外する例を示したが、これに代えて、電欠注意エリアを設定する時点で、これらの情報を除外することとしてもよい。
たとえば、中央処理装置110は、各車両200のSOC履歴情報についてSOC低下地点の特定を行った後に、SOC低下地点の特定を行った車両200の中から、低SOC充電車両(すなわち、バッテリのSOCが相当低下するまで充電が行われない傾向にある車両200)を抽出し、この低SOC充電車両によるSOC低下地点を除外して、電欠注意エリアを設定してもよい。これにより、本実施形態においては、低SOC充電車両によるSOC低下地点の情報を除外することで、より適切に電欠注意エリアを設定することができる。
また、中央処理装置110は、各車両200のSOC履歴情報についてSOC低下地点の特定を行った後に、特定したSOC低下地点のうち、低SOC出発履歴情報(すなわち、トリップの開始地点において既にSOCが低くなっているSOC履歴情報)に基づいて特定されたSOC低下地点を除外して、電欠注意エリアを設定してもよい。これにより、本実施形態においては、低SOC出発履歴情報に基づいて特定されたSOC低下地点の情報を除外することで、より適切に電欠注意エリアを設定することができる。
次に、本実施形態における、車載装置300について説明する。車載装置300は、車両200に搭載される装置であり、図1に示すように、処理装置310と、表示装置320と、記憶装置330と、通信制御装置340と、インタフェース装置350とを備えている。
通信制御装置340は、車両200に備えられている無線通信装置210を用いて、情報センタ100に備えられている無線通信装置170と、無線通信により、情報の送受信を行うための装置である。具体的には、通信制御装置340は、処理装置310からの指令に応じて、情報センタ100に備えられている無線通信装置170に対して、車両200のSOC履歴情報を送信する。そして、通信制御装置340は、情報センタ100に備えられている無線通信装置170から、上述した電欠注意エリアの情報を受信する。
処理装置310は、車両200のトリップごとに、車両200の走行位置と対応させて、バッテリのSOCの変化を検出し、検出したSOCの変化の情報を、SOC履歴情報として、記憶装置330に備えられているSOC履歴情報蓄積部331に記憶させる。なお、バッテリのSOCの変化の情報は、たとえば、車両200に備えられた図示しない電圧センサおよび電流センサを用いて、バッテリの電圧および電流を検出し、検出された電圧および電流の値に基づいて、バッテリのSOCを算出することで得ることができる。
そして、処理装置310は、記憶装置330のSOC履歴情報蓄積部331に記憶させたSOC履歴情報を、通信制御装置340により、情報センタ100に送信する。
また、処理装置310は、通信制御装置340により、情報センタ100に備えられている無線通信装置170から送信される電欠注意エリアの情報を受信し、記憶装置330に備えられている電欠注意エリア情報記憶部332に記憶させる。
そして、処理装置310は、記憶装置330の電欠注意エリア情報記憶部332に記憶させた電欠注意エリアの情報を、ディスプレイなどからなる表示装置320に表示することでユーザに提供する。
ここで、電欠注意エリアの情報を表示装置320に表示する方法としては、特に限定されないが、たとえば、表示装置320に地図データを表示し、その地図データ上に、電欠注意エリアを、ユーザが識別可能なように表示する方法が挙げられる。なお、表示装置320に表示する地図データは、予め、記憶装置330に備えられている道路ネットワーク情報記憶部333に記憶されている。
なお、本実施形態においては、処理装置310が電欠注意エリアの情報をユーザに提供する際において、ユーザにより、電欠注意エリアを通過するような走行ルートが設定されていた場合には、処理装置310は、ユーザに対して、電欠注意エリアの情報を提供するとともに、設定された走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨の警告を行うことができる。
たとえば、処理装置310は、表示装置320に表示した地図データ上において、電欠注意エリアを示すとともに、設定された走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨の警告を、ポップアップ画面により表示することができる。あるいは、処理装置310は、車載装置300に備えられている図示しないスピーカなどによって、音声により、設定された走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨を警告してもよい。
これにより、本実施形態においては、走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨の情報を、事前にユーザに提供することができるため、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を、より有効に防ぐことができ、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
さらに、本実施形態においては、処理装置310は、ユーザに電欠注意エリアの情報を提供する際において、併せて、充電施設の情報を提供してもよい。
この際においては、処理装置310が情報を提供する充電施設としては、特に限定されないが、車両200のバッテリの電欠を防止するという観点から、ユーザが車両200を電欠注意エリアに進入させる前に立寄ることができる充電施設が好ましい。
特に、本実施形態においては、ユーザにより走行ルートが設定されており、かつ、設定された走行ルートが将来的に電欠注意エリアを通過するものであった場合には、処理装置310は、ユーザに対して、該走行ルート上または該走行ルート近傍に位置し、かつ、車両200の現在位置から電欠注意エリアまでの間に存在する充電施設の情報を、ユーザに提供することが好ましい。
なお、ユーザに提供する充電施設の情報としては、たとえば、充電施設の名称、位置、営業時間、営業日、充電口数、充電種別(たとえば、「急速充電」か「100V」か「200V」かの別)の情報などが挙げられる。
これにより、本実施形態においては、電欠注意エリアに進入する前に立寄ることができる充電施設の情報をユーザに提供することができ、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を、より有効に防ぐことができるため、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
インタフェース装置350は、ユーザからの指示を処理装置310に伝えるための装置であり、たとえば、リモコンや、表示装置320に実装可能なタッチパネルなどが挙げられる。本実施形態においては、インタフェース装置350は、たとえば、ユーザが、処理装置310に対して、情報センタ100から電欠注意エリアの情報の取得を行うよう指示する際に用いられる。
次いで、本実施形態の動作例を説明する。図4は、本実施形態の電欠注意エリア設定システムを用いて、車両200に電欠注意エリアの情報を提供する方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、中央処理装置110は、無線通信装置170により、通信ネットワーク400を介して、車両200に備えられている無線通信装置210と無線通信することで、車両200のバッテリの充電履歴の情報を取得する。なお、この際において受信する充電履歴の情報には、少なくとも充電開始時におけるバッテリのSOCの情報が含まれている。
ステップS102では、中央処理装置110は、ステップS101で取得した充電履歴の情報に基づいて、充電パタン分析装置150により、低SOC充電車両を抽出する。具体的には、充電パタン分析装置150は、ステップS101で取得された充電履歴の情報に基づいて、バッテリの充電を行った回数のうち、充電開始時点におけるSOCが所定の充電開始時閾値以下となっていた回数の割合が所定割合以上の車両200を、低SOC充電車両として抽出する。
ステップS103では、中央処理装置110は、ステップS102で低SOC充電車両として特定された車両200以外の車両200から、無線通信装置170により、SOC履歴情報を取得する。
ステップS104では、中央処理装置110は、ステップS103で取得されたSOC履歴情報のうち、トリップ開始地点におけるバッテリのSOCが所定の出発時閾値以下であったSOC履歴情報を、低SOC出発履歴情報として抽出する。
ステップS105では、中央処理装置110は、SOC低下地点の特定に用いるSOC履歴情報群を特定する。具体的には、中央処理装置110は、ステップS103で取得されたSOC履歴情報の中から、ステップS104で抽出された低SOC出発履歴情報を除外したものを、SOC低下地点の特定に用いるSOC履歴情報群として特定する。
ステップS106では、中央処理装置110は、ステップS105で特定したSOC履歴情報群の中に、トリップ中において車両200のバッテリのSOCが所定閾値以下になったSOC履歴情報が存在するか否かを判定する。そして、ステップS106において、バッテリのSOCが所定閾値以下になったSOC履歴情報が存在すると判定された場合には、ステップS107へ進む。一方、ステップS106において、バッテリのSOCが所定閾値以下になったSOC履歴情報が存在しないと判定された場合には、ステップS101に戻る。
ステップS106において、バッテリのSOCが所定閾値以下になったSOC履歴情報が存在すると判定された場合には、ステップS107へ進み、ステップS107では、中央処理装置110は、ステップS105で特定したSOC履歴情報群に基づいて、SOC低下地点特定装置140により、SOC低下地点を特定する。具体的には、SOC低下地点特定装置140は、SOC履歴情報群を構成するSOC履歴情報ごとに、車両200のトリップ中にバッテリのSOCが所定閾値以下となった地点を、SOC低下地点として特定する。
ステップS108では、中央処理装置110は、ステップS107で特定したSOC低下地点のうち、所定の車両200によるSOC低下地点を抽出する。具体的には、中央処理装置110は、データベース130に記憶された地図データ上において、予め所定範囲を設定しておき、設定した所定範囲内に、同一の車両200によるSOC低下地点が所定数以上存在する場合に、該車両200によるSOC低下地点を抽出する。
ステップS109では、中央処理装置110は、ステップS107で特定したSOC低下地点の中から、ステップS108で抽出したSOC低下地点を除外したものを、電欠注意エリアの設定に用いるSOC低下地点群として特定する。
ステップS110では、中央処理装置110は、ステップS109で特定したSOC低下地点群に基づいて、電欠注意エリアを設定する。たとえば、中央処理装置110は、予め地図データ上に設定した所定範囲内にSOC低下地点が存在した場合に、該所定範囲を電欠注意エリアとして設定する。
ステップS111では、中央処理装置110は、電欠注意エリアの情報を、無線通信装置170により、車両200に備えられている無線通信装置210に送信する。これにより、本実施形態においては、車載装置300が、車両200に備えられている無線通信装置210から、電欠注意エリアの情報を取得することができ、取得した電欠注意エリアの情報を、車載装置300に備えられている表示装置320に表示することにより、ユーザに提供することができる。
以上のとおり、本実施形態においては、車両200のトリップごとに、車両200に備えられたバッテリのSOCの変化を、車両の走行位置と対応させて、SOC履歴情報として取得し、取得したSOC履歴情報において、バッテリのSOCが所定閾値以下となった位置をSOC低下地点として特定し、特定したSOC低下地点の情報に基づいて、バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定する。そのため、本実施形態によれば、このような電欠注意エリアの情報をユーザに提供することができるため、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を防ぐことができ、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
また、本実施形態においては、SOC履歴情報を取得する際に、電欠のおそれがあるまでバッテリを充電しない傾向にある低SOC充電車両の情報を除外しているため、SOC低下地点の特定および電欠注意エリアの設定を、より適切に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、SOC低下地点を特定する際に、トリップの開始地点において既にSOCが低くなっている低SOC出発履歴情報を除外しているため、SOC低下地点の特定および電欠注意エリアの設定を、より適切に行うことができる。
加えて、本実施形態においては、電欠注意エリアを設定する際に、所定範囲内における同一の車両200によるSOC低下地点の情報を除外しているため、通勤などで同じ経路を何度も走行していることにより、その経路における道路および交通の情報や、その経路付近に設置された充電施設の情報などを熟知しているユーザの車両200によるSOC低下地点の情報を除外することができるため、より適切に電欠注意エリアを設定することができる。
なお、上述した図4のフローチャートでは、ステップS111において、情報センタ100が、設定した電欠注意エリアの情報をそのまま車両200に送信する例を示したが、本実施形態においては、図5に示すフローチャートのように、ステップS111に代えて、ステップS201〜203により、情報センタ100が、設定した電欠注意エリアの情報に基づいて作成した道路リンクの情報を、車両200に送信することとしてもよい。なお、図5に示すフローチャ―は、図4に示すフローチャートと比較して、ステップS101〜110の手順は同じである。そのため、図5に図4と同じステップ符号を付して、その説明に関する記載を援用する。
図5に示すステップS201では、中央処理装置110は、ステップS110で設定した電欠注意エリアに対応する範囲の道路リンクの情報を、データベース130の道路ネットワーク情報記憶部132に記憶された道路ネットワークデータから抽出する。
ステップS202では、中央処理装置110は、抽出した道路リンクの情報に、対応する電欠注意エリアにおけるSOC低下地点の情報を追加する。具体的には、中央処理装置110は、抽出した道路リンクのうち、SOC低下地点が存在する道路リンクに対して、SOC低下地点が存在する旨の属性情報を追加する。
ステップS203では、中央処理装置110は、無線通信装置170により、車両200に備えられている無線通信装置210に、SOC低下地点の情報を追加した道路リンクの情報を送信する。
以上のとおり、本実施形態においては、情報センタ100が、SOC低下地点の情報を、道路リンクの情報として、車両200に送信する。そのため、本実施形態によれば、車載装置300が、車両200に備えられている無線通信装置210から、SOC低下地点の情報を含む道路リンクの情報を取得することができ、取得した道路リンクの情報を、車載装置300の処理装置310により適宜加工して表示装置320に表示することにより、ユーザに対して適切にSOC低下地点の情報を提供することができる。
また、本実施形態においては、ユーザにより車両200の走行ルートが設定されている際において、設定された走行ルートが将来的に電欠注意エリアを通過する場合には、車載装置300が、ユーザに対して、設定された走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨を警告するとともに、所定の充電施設の情報を提供することができる。ここで、図6は、車載装置300により、ユーザに対して、走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨を警告し、さらに充電施設の情報を提供する方法の一例を示すフローチャートである。
まず、図6に示すステップS301では、処理装置310は、ユーザにより車両200の走行ルートが設定されているか否かを判定する。そして、ステップS301において、走行ルートが設定されていると判定された場合には、ステップS302へ進む。一方、ステップS301において、走行ルートが設定されていないと判定された場合には、本処理を終了する。
ステップS301において、走行ルートが設定されていると判定された場合には、ステップS302へ進み、ステップS302では、処理装置310は、ユーザにより設定された走行ルートが、電欠注意エリアを通過するか否かを判定する。そして、ステップS302において、走行ルートが電欠注意エリアを通過すると判定された場合には、ステップS303へ進む。一方、ステップS302において、走行ルートが電欠注意エリアを通過しないと判定された場合には、本処理を終了する。
ステップS302において、走行ルートが電欠注意エリアを通過すると判定された場合には、ステップS303へ進み、ステップS303では、処理装置310は、ユーザに対して、走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨を警告する。たとえば、処理装置310は、表示装置320を用いて、走行ルートが電欠注意エリアを通過する旨を、ポップアップ画面により表示する等の方法により警告する。
ステップS304では、処理装置310は、表示装置320により、ユーザに対して、車両200が電欠注意エリアに進入する前に、車両200のバッテリの充電を行うか否かの選択肢を提示する。
ステップS305では、処理装置310は、ユーザが、ステップS304において車両200のバッテリの充電を行うことを選択したか否かを判定する。そして、ステップS305において、ユーザが充電を行うことを選択したと判定された場合には、ステップS306へ進む。一方、ステップS305において、ユーザが充電を行うことを選択しなかったと判定された場合には、本処理を終了する。
ステップS305において、ユーザが充電を行うことを選択したと判定された場合には、ステップS306へ進み、ステップS306では、処理装置310は、ユーザに対して、設定された走行ルート上または該走行ルート近傍に位置し、かつ、車両200の現在位置から電欠注意エリアまでの間に存在する充電施設の情報を、ユーザに提供する。
以上のとおり、本実施形態においては、電欠注意エリアに進入する前に立寄ることができる充電施設の情報をユーザに提供することができ、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を、より有効に防ぐことができるため、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
<<第2実施形態>>
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の電欠注意エリア設定システムは、図7に示すような構成を有しており、情報センタ100aに、充電スタンド設置場所設定装置180を備えるという点において異なる以外は、第1実施形態に係る電欠注意エリア設定システムと同様の構成を有する。
本実施形態においては、この充電スタンド設置場所設定装置180は、SOC低下地点の情報に基づいて、車両200のバッテリを充電するための充電スタンドを設置するのに適した場所(施設)を設定する。
具体的には、まず、充電スタンド設置場所設定装置180は、中央処理装置110により設定された電欠注意エリアを含む所定エリアを設定し、設定した所定エリア内に存在する施設のうち、充電スタンドを設置可能な施設を、データベース130の施設POI情報記憶部133に記憶されたPOI情報から抽出する。
ここで、充電スタンドを設置可能な施設としては、たとえば、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、サービスエリア、ショッピングセンターなどの商業店舗や、公衆に利用可能な公的施設が挙げられる。また、これらの施設を抽出する所定エリアとしては、特に限定されず、充電スタンドの設置を検討するためのエリアを適宜設定することができる。
次いで、充電スタンド設置場所設定装置180は、上記所定エリアにおける電欠注意エリア内に存在するSOC低下地点の情報に基づいて、抽出した施設に対して、充電スタンドを設置する優先度を設定する。たとえば、充電スタンド設置場所設定装置180は、SOC低下地点に近い施設ほど、高い優先度を設定することができる。また、SOC低下地点のうち、特に車両200のバッテリの電欠が発生しやすいSOC低下地点、すなわち、車両200が通過した直後に電欠する確率が高いSOC低下地点の近くに存在する施設に対しては、より高い優先度を設定することができる。
そして、充電スタンド設置場所設定装置180は、設定した優先度に基づいて、充電スタンドを設置する施設を設定する。たとえば、充電スタンド設置場所設定装置180は、設定した優先度が高い施設から順に、必要数の施設を、充電スタンドを設置する施設に設定することができる。
次いで、本実施形態の動作例を説明する。図8は、情報センタ100aにより、充電スタンドを設置する施設を設定する方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS401では、中央処理装置110は、中央処理装置110により設定された電欠注意エリアを選択する。なお、中央処理装置110により、複数の電欠注意エリアが設定されていた場合には、複数の電欠注意エリアのうち、いずれかの電欠注意エリアを選択する。
ステップS402では、中央処理装置110は、ステップS401で選択した電欠注意エリアを含む所定エリアを設定し、設定した所定エリア内に存在する施設のうち、充電スタンドを設置可能な施設を抽出する。
ステップS403では、中央処理装置110は、ステップS402において充電スタンドを設置可能な施設を抽出できたか否かを判定する。そして、ステップS403において、充電スタンドを設置可能な施設を抽出できたと判定された場合には、ステップS404へ進む。一方、ステップS403において、充電スタンドを設置可能な施設を抽出できなかったと判定された場合には、ステップS406へ進む。
ステップS403において、充電スタンドを設置可能な施設を抽出できなかったと判定された場合には、ステップS406へ進み、ステップS406では、中央処理装置110は、上記所定エリアの外に位置する施設であって、電欠注意エリアに通じる道路近傍に位置し、かつ、充電スタンドを設置可能な施設を抽出する。この際においては、中央処理装置110は、予め設定した所定数の施設が抽出されるまで、抽出範囲を広げて施設の抽出を行うことができる。
ステップS404では、中央処理装置110は、ステップS403またはステップS406において抽出された施設に対して、充電スタンドを設置する優先度のポイントを付与する。たとえば、中央処理装置110は、SOC低下地点に近い施設ほど、多くのポイントを付与する。この際においては、電欠を発生させやすいSOC低下地点、すなわち、車両200が通過した直後に電欠する確率が高いSOC低下地点の近くに存在する施設に対しては、より多くのポイントを付与する。
ステップS405では、中央処理装置110は、施設に対して付与したポイントに応じて、充電スタンドを設置する施設を設定する。たとえば、中央処理装置110は、ポイントが高い施設から順に、必要数の施設を、充電スタンドを設置する施設に設定する。
以上のとおり、本実施形態においては、SOC低下地点の情報に基づいて、充電スタンドを設置する施設を設定することにより、車両200のバッテリのSOCが低下しやすい場所に充電スタンドを設置することができ、これにより、車両200における想定外の電欠や充電量低下の発生を、より有効に防ぐことができるため、電欠や充電量低下によるユーザの不安を緩和することができる。
なお、上述した実施形態において、情報センタ100、100aは本発明の充電量情報取得手段、充電量低下判定手段、充電量低下地点特定手段、電欠注意エリア設定手段、充電情報取得手段、低充電量充電車両抽出手段、および低充電量出発履歴抽出手段に、情報センタ100aはさらに本発明の施設抽出手段、および充電装置設置施設決定手段に、処理装置310は本発明の情報提供手段に、それぞれ相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述した実施形態においては、図1,7に示すように、電欠注意エリア設定システムに、情報センタ100,100a、車両200、および車載装置300が備えられている例を示したが、これらのうち情報センタ100,100aを省略してもよい。情報センタ100,100aを省略した際においては、車載装置300は、情報センタ100,100aが実行する各処理、すなわち、SOC低下地点の特定、電欠注意エリアの設定、および充電スタンドを設置する施設の設定の各処理を実行する。
また、上述した実施形態においては、バッテリのSOCの変化を示すSOC履歴情報に基づいて、SOC低下地点を特定する例を示したが、このようなSOC低下地点に代えて、バッテリの充電量の変化を示す充電量履歴情報に基づいて、充電量低下地点を特定することとしてもよい。
すなわち、車両200のトリップごとに、走行位置に対応したバッテリの充電量の変化を、充電量履歴情報として取得し、取得した充電量履歴情報に基づいて、トリップ中にバッテリの充電量が所定の充電量閾値以下となった位置を充電量低下地点として特定してもよい。この際においては、特定した充電量低下地点に基づいて、電欠注意エリアの設定、および充電スタンドを設置する施設の設定を行う。
100,100a…情報センタ
110…中央処理装置
120…プローブ情報処理装置
130…データベース
140…SOC低下地点特定装置
150…充電パタン分析装置
160…通信制御装置
170…無線通信装置
180…充電スタンド設置場所設定装置
200…車両
210…無線通信装置
300…車載装置
310…処理装置
320…表示装置
330…記憶装置
340…通信制御装置
350…インタフェース装置

Claims (10)

  1. 複数の車両について、トリップごとに、車両に備えられたバッテリの充電量の変化を、車両の走行位置と対応させて、充電量履歴情報として取得する充電量情報取得手段と、
    前記充電量情報取得手段により取得された前記充電量履歴情報について、前記トリップ中において前記バッテリの充電量が所定閾値以下となったか否かを判定する充電量低下判定手段と、
    前記充電量低下判定手段により前記バッテリの充電量が前記閾値以下となったと判定された場合、前記充電量履歴情報に基づいて、充電量が前記閾値以下となった時点における位置を、充電量低下地点として特定する充電量低下地点特定手段と、
    前記充電量低下地点特定手段により特定された前記充電量低下地点の情報に基づいて、前記バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定する電欠注意エリア設定手段と、を備えることを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  2. 請求項1に記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記電欠注意エリア設定手段は、所定範囲内に、2以上の車両の前記充電量履歴情報に基づいて特定された複数の前記充電量低下地点が存在する場合には、該所定範囲を前記電欠注意エリアとして設定することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  3. 請求項1または2に記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    車両に備えられたバッテリの充電履歴の情報を取得する充電情報取得手段と、
    前記充電情報取得手段により取得された充電履歴の情報に基づいて、バッテリの充電を行った回数のうち、充電開始時点における充電量が所定の充電開始時閾値以下となっていた回数の割合が所定割合以上である車両を、低充電量充電車両として抽出する低充電量充電車両抽出手段と、をさらに備え、
    前記充電量情報取得手段による前記充電量履歴情報の取得、前記充電量低下地点特定手段による前記充電量低下地点の特定、または前記電欠注意エリア設定手段による前記電欠注意エリアの設定の際において、前記低充電量充電車両の情報を除外することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記充電量履歴情報のうち、前記トリップの出発時点におけるバッテリの充電量が、所定の出発時閾値以下であった前記充電量履歴情報を、低充電量出発履歴情報として抽出する低充電量出発履歴抽出手段をさらに備え、
    前記充電量低下地点特定手段による前記充電量低下地点の特定、または前記電欠注意エリア設定手段による前記電欠注意エリアの設定の際において、前記低充電量出発履歴情報を除外することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記電欠注意エリア設定手段は、前記充電量低下地点特定手段により、同一の車両から、同一のエリア内において、前記充電量低下地点が所定数以上特定された場合には、該車両の前記充電量低下地点の情報を、前記電欠注意エリア設定手段による前記電欠注意エリアの設定の際には除外することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記電欠注意エリア設定手段により設定された前記電欠注意エリアの情報をユーザに提供する情報提供手段を、さらに備えることを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  7. 請求項6に記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記情報提供手段は、ユーザにより設定された走行ルートが、前記電欠注意エリアを通過するものである場合には、ユーザに対して、前記走行ルートが前記電欠注意エリアを通過する旨の情報を、さらに提供することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  8. 請求項6または7に記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記情報提供手段は、ユーザにより設定された走行ルートが、前記電欠注意エリアを通過するものである場合には、ユーザに対して、該走行ルート上または該走行ルート近傍に位置し、かつ、車両の現在位置から前記電欠注意エリアまでの間に存在する充電施設の情報を、さらに提供することを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の電欠注意エリア設定システムにおいて、
    前記電欠注意エリア設定手段により設定された前記電欠注意エリアを含む所定エリア内に存在する施設のうち、充電装置を設置可能な施設を抽出する施設抽出手段と、
    前記施設抽出手段により抽出された施設に対して、前記充電量低下地点の情報に基づいて、充電装置を設置する優先度を設定し、設定した優先度に応じて、実際に充電装置を設置する施設を決定する充電装置設置施設決定手段と、をさらに備えることを特徴とする電欠注意エリア設定システム。
  10. 複数の車両について、トリップごとに、車両に備えられたバッテリの充電量の変化を、車両の走行位置と対応させて、充電量履歴情報として取得し、
    前記充電量履歴情報において、前記トリップ中に、前記バッテリの充電量が所定閾値以下となった位置が存在する場合には、該位置を充電量低下地点として特定し、
    前記充電量低下地点の情報に基づいて、前記バッテリの電欠が発生する可能性があるエリアである電欠注意エリアを設定することを特徴とする電欠注意エリア特定方法。
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