JP2015069120A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止できる定着装置、および、その定着装置を備える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
周回移動するエンドレスベルト20と、エンドレスベルト20の内方に配置されるハロゲンランプ32と、ハロゲンランプ32に向かい合い、エンドレスベルト20の内面に接触するニップ板33と、ハロゲンランプ32を囲む金属製のステイ35と、ステイ35を被覆する樹脂製のステイカバー36とを備える定着ユニット6において、ステイカバー36に、ニップ板33の前端部33Dに向かい合う突出壁44を、ステイ35よりも前方に配置されるように設ける。エンドレスベルト20とニップ板33との間に塗布された潤滑剤がニップ板33の前端部からステイ35に向かって流れることを、突出壁44によって防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に用いられる定着装置、および、その定着装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真装置が採用される画像形成装置として、現像剤像を担持する感光体と、感光体から用紙に現像剤像を転写する転写部材と、現像剤像が転写された用紙を加熱して用紙に現像剤像を定着させる定着装置とを備える画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置に用いられる定着装置として、例えば、加圧ローラ(press roller)と、斜め下方から加圧ローラに接触する加熱ユニット(heating unit)とを備える定着装置(fusing device)が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
加熱ユニットは、加圧ローラとのニップ部分(nip)を下方から上方へ通過するように周回移動する定着ベルト(fusing belt)と、定着ベルトの内方に位置する熱源(heat source)と、熱源を収容し、定着ベルトの内面に接触する加圧部(press portion)を有するニップ形成部材(nip defining member)と、加圧部に隣接し、定着ベルトの周回移動を案内するベルトガイド部材(belt guide member)とを備えている。
米国特許2011/0158720
しかるに、上記した特許文献1に記載されるような定着装置では、一般に、定着ベルトを円滑に周回させるために、定着ベルトと加圧部との間に潤滑剤が塗布される。
しかし、特許文献1の定着装置のように、加熱ユニットが斜め下方から加圧ローラに接触する場合、加熱されて流動性が高くなった潤滑剤が加圧部とベルトガイド部材との間に浸み込み、ニップ形成部材の内部に浸入するおそれがある。
潤滑剤がニップ形成部材の内部に浸入すると、潤滑剤が熱源によって過度に加熱されて、臭気が発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止できる定着装置、および、その定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
(1)上記した目的を達成するために、本発明の定着装置は、周回移動するように構成されるエンドレスベルトと、エンドレスベルトの内方に配置される加熱部材と、加熱部材に向かい合い、エンドレスベルトの内面に接触するように構成される接触部材と、エンドレスベルトの内面と接触部材との間に塗布される潤滑剤と、接触部材とともに加熱部材を囲む金属製の第1フレームと、第1フレームを被覆する樹脂製の第2フレームとを備える。
接触部材は、エンドレスベルトのうちの接触部材に接触する部分が移動する移動方向において、第1フレームよりも下流に突出する突出部を有する。
第2フレームは、突出部よりも移動方向下流へ延び、エンドレスベルトの内面に沿うように構成される案内部と、第1フレームよりも移動方向下流、かつ、案内部の移動方向下流端縁よりも移動方向上流に配置され、突出部と向かい合う第1壁とを有する。
このような構成によれば、樹脂製の第2フレームは、第1フレームよりも移動方向下流において、接触部材の突出部と向かい合う第1壁を有している。
そのため、潤滑剤が接触部材の突出部と第2フレームとの間に浸入したとしても、第1壁によって、それ以上の潤滑剤の浸入を規制することができる。
その結果、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止できる。
(2)突出部は、第2フレームと向かい合い、第1壁の移動方向下流に位置する第2壁を有してもよい。
このような構成によれば、接触部材の第2壁により、第2フレームの第1壁よりも移動方向下流において潤滑剤の浸入を規制することができる。
その結果、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを、より防止できる。
(3)第2フレームは、エンドレスベルトの内面に向かって延び、第2壁の移動方向下流に間隔を隔てて位置する第3壁を有してもよい。
このような構成によれば、第3壁と第2壁との間に潤滑剤を溜めて、潤滑剤が第3壁よりも移動方向下流へ流失することを防止できる。
その結果、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止できながら、潤滑剤の流失を防止できる。
(4)第2フレームは、第1壁よりも移動方向下流において、案内部を貫通する少なくとも1つの貫通穴を有してもよい。
このような構成によれば、第1壁の移動方向下流に溜まった潤滑剤を、貫通穴を介して案内部を通過させて、再度、案内部よりも周回方向下流のエンドレスベルトに供給することができる。
これにより、エンドレスベルトに再供給された潤滑剤を、エンドレスベルトの周回移動によって、再度、エンドレスベルトと接触部材との間に供給することができる。
その結果、エンドレスベルトと接触部材との間で、潤滑剤を効率よく利用することができる。
(5)第2フレームは、第1フレームを被覆する被覆部と、貫通穴に連続し、被覆部の外周面に沿って延びる溝とをさらに有してもよい。
このような構成によれば、貫通穴を介して案内部を通過した潤滑剤を、被覆部の外周面に沿って流し、案内部に対してより周回方向下流のエンドレスベルトに供給することができる。
言い換えると、エンドレスベルトと接触部材との接触部分に対してより近傍において、エンドレスベルトに潤滑剤を再供給することができる。
その結果、エンドレスベルトと接触部材との間に確実に潤滑剤を再供給することができ、エンドレスベルトと接触部材との間で、潤滑剤をより効率よく利用することができる。
(6)本発明の画像形成装置は、現像剤像を担持するように構成される像担持体と、像担持体に接触するように配置され、現像剤像を記録媒体に転写するように構成される転写部材と、転写部材よりも上方に位置する上記の定着装置とを備える。案内部は、第1壁よりも上方に位置する。
このような構成によれば、第1壁の移動方向下流に溜まった潤滑剤を、重力によって、エンドレスベルトと接触部材との間に戻すことができる。
その結果、エンドレスベルトと接触部材との間で、潤滑剤を効率よく利用することができる。
本発明の定着装置によれば、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止できる。これにより、第1フレームに付着した潤滑剤が加熱されることによる臭気の発生を防止できる。
また、本発明の定着装置を備える画像形成装置によれば、潤滑剤が金属製の第1フレームに付着することを防止し、さらに、エンドレスベルトと接触部材との間で、潤滑剤を効率よく利用することができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタを示す中央断面図である。 図2は、図1に示す定着ユニットの中央断面図である。 図3は、図2に示す加熱ユニットの左前方から見た分解斜視図である。なお、図3では、ハロゲンランプを省略している。 図4は、図2に示す加熱ユニットの左後方から見た分解斜視図である。なお、図4では、ハロゲンランプを省略している。 図5は、図2に示す加熱ユニットの前上方から見た斜視図である。 図6は、図2に示す加熱ユニットの前下方から見た斜視図である。 図7は、プリンタの変形例を説明する説明図である。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、本体ケーシング2と、プロセスユニット4と、スキャナユニット5と、定着装置の一例としての定着ユニット6とを備えている。
なお、以下の説明において、プリンタ1の方向に言及するときには、プリンタ1を水平に載置した状態を上下の基準とする。すなわち、図1の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図1の紙面右方が前方であり、図1の紙面左方が後方である。また、プリンタ1を前方から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前が左方であり、紙面奥が右方である。図1において、後下方から前上方へ向かう方向は、移動方向の一例である。
本体ケーシング2は、略ボックス形状を有している。
プロセスユニット4は、本体ケーシング2の上下方向略中央に配置されている。プロセスユニット4は、ドラムユニット7と、現像ユニット8とを備えている。
ドラムユニット7は、像担持体の一例としての感光ドラム9と、転写部材の一例としての転写ローラ10と、スコロトロン型帯電器11とを備えている。
感光ドラム9は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。感光ドラム9は、ドラムユニット7の後端部に、回転可能に支持されている。
転写ローラ10は、感光ドラム9の後方に配置されている。転写ローラ10は、感光ドラム9の後端部に接触している。
スコロトロン型帯電器11は、感光ドラム9の上方に間隔を隔てて配置されている。
現像ユニット8は、現像ローラ12と、供給ローラ13と、層厚規制ブレード14と、トナー収容部19とを備えている。
現像ローラ12は、現像ユニット8の後端部に回転可能に支持されている。現像ローラ12は、感光ドラム9の前下端部に接触している。
供給ローラ13は、現像ローラ12の前下方に配置されている。供給ローラ13は、現像ローラ12の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード14は、現像ローラ12の前上方に配置されている。層厚規制ブレード14は、現像ローラ12の前端部に接触している。
トナー収容部19は、供給ローラ13および層厚規制ブレード14の前方に配置されている。トナー収容部19は、現像剤の一例としてのトナーを収容している。
スキャナユニット5は、本体ケーシング2の上下方向略中央において、プロセスユニット4の前方に配置されている。スキャナユニット5は、感光ドラム9に向けて画像データに基づくレーザービームLを出射し、感光ドラム9の周面を露光する。
定着ユニット6は、本体ケーシング2の後上端部において、プロセスユニット4の上方に配置されている。定着ユニット6は、後で詳述するが、エンドレスベルト20と、エンドレスベルト20を加熱する加熱ユニット15と、エンドレスベルト20を挟むように加熱ユニット15の後上方に配置される定着ローラ16とを備えている。
そして、プリンタ1に印刷ジョブが入力され、画像形成動作が開始されると、トナー収容部19内のトナーは、供給ローラ13と現像ローラ12との間で摩擦帯電され、層厚規制ブレード14によって厚さが規制されて、一定厚さの薄層として現像ローラ12の表面に担持される。
一方、感光ドラム9の表面は、スコロトロン型帯電器11によって一様に帯電された後、スキャナユニット5によって露光される。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム9の表面に形成される。そして、現像ローラ12に担持されるトナーが感光ドラム9の表面上の静電潜像に供給されることにより、感光ドラム9の表面上に現像剤像の一例としてのトナー像が担持される。
本体ケーシング2の底部に設けられる用紙載置部17に載置された記録媒体の一例としての用紙Pは、各種ローラの回転により、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム9と転写ローラ10との間に給紙される。そして、用紙Pには、感光ドラム9と転写ローラ10との間を通過するときに、トナー像が転写され、画像が形成される。
続いて、用紙Pは、加熱ユニット15と定着ローラ16との間を通過するときに加熱および加圧される。このとき、用紙Pには、画像が熱定着される。その後、用紙Pは、本体ケーシング2の上壁に設けられる排紙トレイ18に排紙される。
このように用紙Pは、プリンタ1の画像形成動作において、用紙載置部17から排紙トレイ18へ、側面視略C字状に搬送される。
2.定着ユニットの詳細
定着ユニット6は、上記し、図1に示すように、加熱ユニット15と、エンドレスベルト20と、定着ローラ16とを備えている。また、定着ユニット6は、潤滑剤を有している。
(1)加熱ユニット
以下の加熱ユニット15の説明において、方向に言及するときには、便宜的に、後述するニップ板33が上方に配置された状態を基準とする。具体的には、図3〜6に示す方向矢印を基準とする。すなわち、加熱ユニット15は、その上端部が後上方を向くように、本体ケーシング2内に配置されている。
加熱ユニット15は、図2および図3に示すように、左右方向に延びる略角筒形状を有している。加熱ユニット15は、第2フレームの一例としてのステイカバー36と、第1フレームの一例としてのステイ35と、反射板34と、加熱部材の一例としてのハロゲンランプ32と、接触部材の一例としてのニップ板33とを備えている。
ステイカバー36は、図3および図4に示すように、耐熱性の樹脂からなり、左右方向に延び、上端部が開放された略ボックス形状を有している。ステイカバー36は、被覆部41と、案内部の一例としての第1ガイド42と、第1壁の一例としての突出壁44と、第2ガイド43と、図5および図6に示すように、貫通穴46と、溝47とを有している。
被覆部41は、図2および図3に示すように、左右方向に延び、上端部が開放された略ボックス形状を有している。
第1ガイド42は、被覆部41の前壁の上端部から前方へ延びている。第1ガイド42は、側面視略扇形の柱形状を有している。第1ガイド42の後端部の上端部は、被覆部41の前壁の上面よりも上方に突出している。第1ガイド42の周面42Aは、前方へ向かうにつれて下方へ湾曲している。第1ガイド42は、凹部45を有している。
凹部45は、第1ガイド42の上面から下方へ凹み、左右方向に延びている。凹部45の後端部は、開放されている。凹部45の底面は、被覆部41の前壁の上面よりも上方に配置されている。なお、凹部45の前壁45Aは、第3壁の一例である。
突出壁44は、第1ガイド42の後方に間隔を隔てて配置されている。突出壁44は、被覆部41の前壁の上端部の後端部から上方へ延び、左右方向に延びている。突出壁44の後面は、被覆部41の前壁の後面と面一である。
第2ガイド43は、被覆部41の後壁の上端部から後方へ延びている。第2ガイド43は、側面視略扇形の柱形状を有している。第2ガイド43の周面43Aは、後方へ向かうにつれて下方へ湾曲している。
貫通穴46は、図5に示すように、第1ガイド42と突出壁44との間において、被覆部41の前壁の上端部の左右方向中央に配置されている。貫通穴46は、被覆部41の前壁と第1ガイド42との連続部分を上下方向に貫通している。貫通穴46は、平面視略円形状を有している。
溝47は、図6に示すように、第1部分47Aと、第2部分47Bとを有している。
第1部分47Aは、被覆部41の前面の左右方向中央に配置されている。第1部分47Aは、被覆部41の前面から後方へ凹み、被覆部41の前面の上下方向すべてにわたるように、上下方向に延びている。第1部分47Aの上端部は、貫通穴46の下端部に連続している。
第2部分47Bは、被覆部41の下面の左右方向中央に配置されている。第2部分47Bは、被覆部41の下面から上方へ凹み、被覆部41の下面の前後方向すべてにわたるように、前後方向に延びている。第2部分47Bの前端部は、第1部分47Aの下端部に連続している。第2部分47Bの後端部は、開放されている。
ステイ35は、図2および図3に示すように、ステイカバー36の被覆部41の前後方向内方に配置されている。ステイ35は、ステンレスや鉄などの高い剛性を有する金属からなり、左右方向に延び、上端部が開放された略角筒形状を有している。ステイ35の前壁は、突出壁44に向かい合う部分において、突出壁44の上端縁よりも下方に位置している。
反射板34は、ステイ35内の前後方向内方に配置されている。反射板34は、金属からなり、左右方向に延び、上端部が開放された略角筒形状を有している。反射板34の内面は、鏡面加工されている。
ハロゲンランプ32は、反射板34の前後方向内方に配置されている。ハロゲンランプ32は、左右方向に沿って延びる略円柱形状を有している。ハロゲンランプ32の左右方向両端部のそれぞれは、ステイカバー36の左右方向両側壁のそれぞれに支持されている。
ニップ板33は、加熱ユニット15の上端部において、ハロゲンランプ32の上方に配置されている。すなわち、ニップ板33は、ステイ35とともに、ハロゲンランプ32および反射板34を囲んでいる。ニップ板33は、左右方向に延びる略平板形状を有している。ニップ板33の下面は、黒色に塗装されている。ニップ板33は、平坦部33Aと、第2壁の一例としての突出壁33Bと、湾曲部33Cとを有している。
平坦部33Aは、左右方向に延びる略平板形状を有している。平坦部33Aの上面は、前後左右に延びる平面である。平坦部33Aの前端部33Dは、ステイ35の前壁よりも前方に突出し、ステイカバー36の突出壁44の上面44Aに向かい合って配置されている。平坦部33Aの前端部33Dは、突出部の一例である。
突出壁33Bは、平坦部33Aの前端部から下方へ突出し、左右方向に延びている。突出壁33Bの下面33Eは、ステイカバー36の突出壁44の上面44Aよりも下方に配置されている。つまり、突出壁33Bは、前後方向に見て、ステイカバー36の突出壁44に重なっている。突出壁33Bのうち、ステイカバー36の突出壁44と重複する部分の寸法Lは、例えば、0.3mm以上、好ましくは、0.5mm以上、より好ましくは、2.0mm以上であり、例えば、15mm以下、好ましくは、7.0mm以下、より好ましくは、5.0mm以下である。また、突出壁33Bは、ステイカバー36の突出壁44と第1ガイド42と間において、ステイカバー36の突出壁44の前方に近接し、第1ガイド42の後方に間隔を隔てて配置されている。すなわち、突出壁33Bは、ステイカバー36の突出壁44の前面44Bにわずかに間隔を隔てて向かい合っている。また、突出壁33Bは、第1ガイド42の凹部45の前壁45Aの後方に間隔を隔てて配置されている。
湾曲部33Cは、平坦部33Aの後端部から後方へ延び、後方へ向かうにつれて下方へ湾曲する湾曲板形状を有している。湾曲部33Cの後端部は、第2ガイド43の前上方に配置されている。
(2)エンドレスベルトおよび潤滑剤
エンドレスベルト20は、耐熱性と可撓性とを有するフィルムであり、左右方向に延びる略筒形状を有している。エンドレスベルト20は、その内面がニップ板33の上面に接触するように、加熱ユニット15の周囲に巻かれている。エンドレスベルト20の左右方向寸法W1は、ニップ板33の前端部33Dの左右方向寸法よりもわずかに短く、凹部45の左右方向寸法よりも長い。また、エンドレスベルト20のうち、画像形成可能な用紙Pのうちの最大の左右方向寸法を有する用紙Pに接触可能な部分の左右方向寸法W2は、凹部45の左右方向寸法よりも短い。
潤滑剤は、エンドレスベルト20の内面およびニップ板33の上面の少なくとも一方に塗布されている。潤滑剤としては、例えば、増稠剤や添加剤を分散させたグリースなどが挙げられる。潤滑剤の粘度は、180℃において、例えば、1mm/s以上であり、例えば、10mm/s以下である。潤滑剤の粘度が上記下限値を下回ると、潤滑剤の流動性が過度に高くなり、エンドレスベルト20の内面とニップ板33の上面との間から流失する場合がある。潤滑剤の粘度が上記上限値を上回ると、潤滑剤の流動性が過度に低くなり、貫通穴46および溝47内に潤滑剤を流すことが困難になる場合がある。
(3)定着ローラ
定着ローラ16は、図1に示すように、スポンジなどの弾性を有する材料からなり、左右方向に延びる略円柱形状を有している。
3.定着ユニットの動作
以下、図1および図2を参照しながら、定着ユニットの動作を説明する。
加熱ユニット15は、その左右方向両端部において、定着ローラ16に向かって、後上方へ押圧されている。これにより、加熱ユニット15は、左右方向両端部が後上方へ持ち上がるように、わずかに撓んでいる。つまり、ステイカバー36の前壁の上面は、左右方向両端部が後上方へ持ち上がるように、わずかに撓んでいる。
また、上記した画像形成動作において、ハロゲンランプ32は、ニップ板33と定着ローラ16との間のエンドレスベルト20の温度が、例えば、179℃以上、例えば、181℃以下となるように、制御される。
そして、上記した画像形成動作が開始されると、定着ローラ16は、本体ケーシング2からの駆動力により、左側面視反時計回りに回転する。すると、エンドレスベルト20は、定着ローラ16の回転に従動して、左側面視時計回りに周回移動する。つまり、エンドレスベルト20は、ニップ板33と定着ローラ16との間を前上方へ向かって移動する。このとき、エンドレスベルト20の上端部は、第1ガイド42の周面42Aに接触し、第1ガイド42の周面42Aに沿うように移動する。
すると、潤滑剤は、エンドレスベルト20の内面に付着して、ニップ板33と定着ローラ16との間から前上方へ移動し、第1ガイド42と突出壁44との間や、第1ガイド42の凹部45に溜まる。
第1ガイド42と突出壁44との間に溜まった潤滑剤は、自重によって、第1ガイド42と突出壁44との間を左右方向中央へ流れ、貫通穴46内に流入する。
また、第1ガイド42の凹部45に溜まった潤滑剤は、自重によって、凹部45内を後方へ流れ、第1ガイド42と突出壁44との間に流入し、その後、第1ガイド42と突出壁44との間を左右方向中央へ流れ、貫通穴46内に流入する。
貫通穴46内に流入した潤滑剤は、溝47の第1部分47A内を前下方へ流れた後、第2部分47B内を後下方へ流れ、エンドレスベルト20の下端部の内面に滴下する。
エンドレスベルト20の下端部の内面に滴下した潤滑剤は、エンドレスベルト20の周回移動に伴って、再び、ニップ板33とエンドレスベルト20との間に供給される。
4.作用効果
(1)この定着ユニット6およびプリンタ1によれば、図2に示すように、樹脂製のステイカバー36は、ステイ35よりも前方において、ニップ板33の平坦部33Aの後端部と向かい合う突出壁44を有している。
そのため、潤滑剤がニップ板33の前端部33Dとステイカバー36の第1ガイド42との間に浸入したとしても、突出壁44によって、それ以上の潤滑剤の浸入を規制することができる。
その結果、潤滑剤が金属製のステイ35に付着することを防止できる。
(2)この定着ユニット6およびプリンタ1によれば、図2に示すように、ニップ板33の平坦部33Aの前端部33Dは、ステイカバー36の突出壁44の前方に位置する突出壁33Bを有している。
そのため、ニップ板33の突出壁33Bにより、ステイカバー36の突出壁44よりも前方において、潤滑剤の浸入を規制することができる。
その結果、潤滑剤が金属製のステイ35に付着することを、より防止できる。
(3)この定着ユニット6およびプリンタ1によれば、図2に示すように、ステイカバー36の第1ガイド42は、凹部45を有している。凹部45の前壁45Aは、ニップ板33の突出壁33Bの前方に間隔を隔てて位置している。
そのため、凹部45の前壁45A壁とニップ板33の突出壁33Bとの間に潤滑剤を溜めて、潤滑剤が凹部45の前壁45Aよりも前方へ流失することを防止できる。
その結果、潤滑剤が金属製のステイ35に付着することを防止できながら、潤滑剤の流失を防止できる。
(4)この定着ユニット6およびプリンタ1によれば、図2に示すように、ステイカバー36は、突出壁44よりも前方において、第1ガイド42の後端部、すなわち被覆部41と第1ガイド42との連続部分を貫通する貫通穴46を有している。
そのため、突出壁44の前方に溜まった潤滑剤を、貫通穴46を介して第1ガイド42を通過させて、再度、エンドレスベルト20の下端部に供給することができる。
なお、エンドレスベルト20に再供給された潤滑剤は、エンドレスベルト20の周回移動によって、再度、エンドレスベルト20とニップ板33との間に供給される。
その結果、エンドレスベルト20とニップ板33との間で、潤滑剤を効率よく利用することができる。
(5)この定着ユニット6およびプリンタ1によれば、図2に示すように、ステイカバー36は、貫通穴46に連続し、被覆部41の外周面に沿って延びる溝47を有している。
そのため、貫通穴46を介して第1ガイド42を通過した潤滑剤を、被覆部41の外周面に沿って流し、エンドレスベルト20の下端部に供給することができる。
言い換えると、周回方向において、よりエンドレスベルト20とニップ板33との接触部分の近傍に、潤滑剤を再供給することができる。
その結果、エンドレスベルト20とニップ板33との間に確実に潤滑剤を再供給することができ、エンドレスベルト20とニップ板33との間で、潤滑剤をより効率よく利用することができる。
(6)このプリンタ1によれば、図1に示すように、定着ユニット6は、感光ドラム9および転写ローラ10の上方において、第1ガイド42が被覆部41よりも上方に位置するように配置されている。
そのため、ステイカバー36の突出壁44の前方に溜まった潤滑剤を、重力によってエンドレスベルト20の下端部に供給し、その後、エンドレスベルト20の周回移動により、エンドレスベルト20とニップ板33との間に再供給することができる。
その結果、エンドレスベルト20とニップ板33との間で、潤滑剤を効率よく利用することができる。
5.変形例
(1)上記した実施形態では、加熱ユニット15は、ニップ板33が後上方に配置されるように、本体ケーシング2内に配置されている。しかし、加熱ユニット15は、例えば、図7に示すように、ニップ板33が上方に配置されるように、本体ケーシング2内に配置されてもよい。
この場合、第1ガイド42の凹部45に溜まった潤滑剤は、貫通穴46内に流入し、溝47の第1部分47A内を下方へ流れて、エンドレスベルト20の下端部の内面に滴下する。
この変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(2)上記した実施形態では、貫通穴46は、第1ガイド42と突出壁44との間に1つ配置されている。しかし、貫通穴46は、例えば、第1ガイド42と突出壁44との間において、複数、配置されていてもよい。
この変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 プリンタ
6 定着ユニット
9 感光ドラム
10 転写ローラ
20 定着フィルム
32 ハロゲンランプ
33 ニップ板
33B 突出壁
33D 前端部
35 ステイ
36 ステイカバー
41 被覆部
42 第1ガイド
44 突出壁
45A 前壁
46 貫通穴
47 溝

Claims (6)

  1. 周回移動するように構成されるエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内方に配置される加熱部材と、
    前記加熱部材に向かい合い、前記エンドレスベルトの内面に接触するように構成される接触部材と、
    前記エンドレスベルトの内面と前記接触部材との間に塗布される潤滑剤と、
    前記接触部材とともに前記加熱部材を囲む金属製の第1フレームと、
    前記第1フレームを被覆する樹脂製の第2フレームと
    を備え、
    前記接触部材は、前記エンドレスベルトのうちの前記接触部材に接触する部分が移動する移動方向において、前記第1フレームよりも下流に突出する突出部を有し、
    前記第2フレームは、
    前記突出部よりも前記移動方向下流へ延び、前記エンドレスベルトの内面に沿うように構成される案内部と、
    前記第1フレームよりも前記移動方向下流、かつ、前記案内部の前記移動方向下流端縁よりも前記移動方向上流に配置され、前記突出部と向かい合う第1壁と
    を有する
    ことを特徴とする、定着装置。
  2. 前記突出部は、前記第2フレームと向かい合い、前記第1壁の前記移動方向下流に位置する第2壁を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2フレームは、前記エンドレスベルトの内面に向かって延び、前記第2壁の前記移動方向下流に間隔を隔てて位置する第3壁を有する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第2フレームは、前記第1壁よりも前記移動方向下流において、前記案内部を貫通する少なくとも1つの貫通穴を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記第2フレームは、
    前記第1フレームを被覆する被覆部と、
    前記貫通穴に連続し、前記被覆部の外周面に沿って延びる溝と
    をさらに有する
    ことを特徴とする、請求項4に記載の定着装置。
  6. 現像剤像を担持するように構成される像担持体と、
    前記像担持体に接触するように配置され、前記現像剤像を記録媒体に転写するように構成される転写部材と、
    前記転写部材よりも上方に位置する請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置と
    を備え、
    前記案内部は、前記第1壁よりも上方に位置する
    ことを特徴とする、画像形成装置。
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