JP2015069068A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takeshi Fukuda
福田  剛士
敬亮 吉田
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Abstract

【課題】上流側の搬送手段と下流側の搬送手段との間で、記録材の引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現可能にした画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、ループ検知手段(220,221)の検知に基づいて定着手段(40)の転写手段(5)に対する記録材搬送速度を制御して記録材(P)のループ量を調整するループ制御を行う制御手段を備えている。制御手段は、露光の開始タイミングから、記録材の搬送方向先端が定着ニップ部の近傍に到達するまでの時間が所定時間経過したときループ制御を開始する。これにより、記録材の引っ張り合いの発生を回避しつつ小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立が実現可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等を採用した複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式等を用いた画像形成装置では、感光ドラム上に形成された潜像を現像して可視画像化し、この可視画像(トナー画像)を記録材(シート)に静電気力と圧力により転写させ、トナー画像を熱と圧力で定着させることで記録材上に形成する。
上記画像形成装置では、定着装置の加熱ローラが加熱で径が変わって記録材搬送速度が変化するため、転写位置と定着位置との間の搬送路に、記録材のループ量を検知するループ検知センサを配置して構成したものがある。この構成では、制御部が、検知センサで検知したループ量の検知結果に基づき、定着装置の搬送速度を加減速制御する。これにより、転写装置と定着装置との間で記録材の引っ張り合いが起こらないようにすると共に、転写装置と定着装置間の速度差で発生する記録材のループ程度が一定以上にならないようにしている(特許文献1参照)。
特開平10−97154号公報
上記特許文献1に記載の技術では、転写装置(転写手段)と定着装置(定着手段)との間で記録材の引っ張り合いが起こらないように定着装置の所定搬送速度を遅くしながらループ制御を行う。このループ制御では、定着装置の平均搬送速度が転写搬送速度より遅く、形成されるループのために記録材後端(搬送方向上流端)の位置が遅れ気味となる。そのため、連続通紙時には、後続する記録材の先端と先行する記録材の後端との間の距離(紙間)が縮まって、紙詰まり検知マージンが少なくなってしまう。
また、特許文献1記載の技術では、ループ制御の開始トリガーの発生を、定着ニップ下流側の内排紙センサへの記録材先端(搬送方向下流端)の到達時としている。そのため、開始トリガーの発生が所定速度より遅い定着ニップ部の通過後であることや、記録材の挙動によるバラツキ等を考慮すると、シークエンス設計上の記録材位置(シート位置)よりも遅れ気味になり易い。これと共に、前述のように紙詰まり検知マージンが少なくなることがあるため、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立が困難となる懸念がある。また、このような上流側の転写装置とその下流側の定着装置間での懸念は、例えば定着装置とその下流側の排紙ローラ等の搬送手段との間でも生じる可能性がある。
本発明は、上流側の搬送手段と下流側の搬送手段との間で、記録材の引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現可能にした画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、回転可能な像担持体と、帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記像担持体に形成された潜像をトナー像として現像する現像手段と、転写ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記現像手段で現像されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記転写手段で転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段と、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間の搬送路にて記録材に形成されるループを検知するループ検知手段と、前記ループ検知手段の検知に基づいて前記定着手段の前記転写手段に対する記録材搬送速度を制御して記録材のループ量を調整するループ制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記露光の開始タイミングから、記録材の搬送方向先端が前記定着ニップ部の近傍に到達するまでの時間が所定時間経過したとき前記ループ制御を開始することを特徴とする。
本発明は、画像形成装置において、回転可能な像担持体と、転写ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記像担持体で形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記転写手段で転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段と、排出ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記定着手段で定着された記録材を外部に排出するように前記定着手段の下流に配置された下流搬送手段と、前記定着手段の前記転写手段に対する記録材搬送速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記下流搬送手段による記録材搬送速度を、前記定着手段の記録材搬送速度の変化に応じて変更する制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、上流側の搬送手段と下流側の搬送手段との間で、記録材の引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現可能にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略全体構成図。 第1の実施形態に係る速度制御を行う定着装置を示す斜視図。 第1の実施形態に係る二次転写部から排紙部への記録材搬送路を示す断面図。 第1の実施形態に係る速度制御を行う制御系を示すブロック図。 第1の実施形態に係る速度制御における処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る二次転写部から排紙部への記録材搬送路を示す断面図。 第2の実施形態に係る速度制御における処理を示すフローチャート。
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態の具体例について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下、第1の実施形態は、本発明に係る定着手段としての定着装置の定着搬送速度制御を中心に説明し、第2の実施形態は、本発明に係る下流搬送手段としての排紙ローラ対の排紙搬送速度制御を中心に説明する。
<第1の実施形態>
[画像形成装置]
まず、図1を参照して、本実施形態における画像形成装置50について説明する。図1は、タンデム型フルカラープリンタである画像形成装置50を示し、記録材(シート)Pの搬送方向に沿って断面した概略構成断面図である。
図1に示すように、画像形成装置50は装置本体50aを備えており、装置本体50aには、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応する構成の画像形成部10が設けられている。また、装置本体50aには、画像形成装置50の各部を制御する、制御手段としての制御部300が設けられている。なお、画像形成装置50で用いられる記録材Pは、トナー像(トナー画像)を形成されるものであり、具体例として普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、厚紙、オーバーヘッドプロジェクター用のものなどがある。
画像形成部10は、中間転写ベルト58の周方向に沿って配列された画像形成ユニット1a,1b,1c,1dを備えている。画像形成ユニット1a〜1dはそれぞれ、回転可能な感光ドラムa,b,c,dを有している。なお、本実施形態で、感光ドラムa〜dを全て用いるフルカラー印刷モードの場合は、感光ドラムaが本発明に係る像担持体を構成し、感光ドラムdのみを用いるBk単色印刷モード(モノクロモード)の場合は、感光ドラムdが本発明に係る像担持体を構成する。
感光ドラムa〜dは、対応する帯電器60で夫々に予め帯電された後、画像形成部10下方の、角面体ポリゴンミラー56を有する露光手段としてのレーザスキャナ6で夫々に露光されて静電潜像(潜像)を形成される。そして、現像手段としての現像器59により静電潜像がトナー像として現像される。
感光ドラムa〜dに形成された各トナー像は、中間転写ベルト58の内周側にて各感光ドラムa〜dに対向して配置された一次転写ローラ2a〜2dに一次転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト58に順次、一次転写される。各感光ドラムa〜dと、中間転写ベルト内周面に一次転写ローラ2a〜2dが夫々当接している各部のベルト表面との間のニップ部により、一次転写部N1が形成されている。
無端ベルト状の中間転写ベルト58は、二次転写内ローラ51と、張架ローラ52,53とによって張架されている。中間転写ベルト58の二次転写内ローラ51で張架される部分と、その対向する二次転写外ローラ3aとの間には、転写ニップ部からなる二次転写部5が形成されている。二次転写外ローラ3aと、この二次転写外ローラ3aが当接する中間転写ベルト58とにより、二次転写部5を備えた転写手段61が構成される。二次転写部5は、記録材Pを挟持搬送しつつ、現像器(現像手段)59で現像されたトナー像を記録材Pに二次転写する。
なお、本実施形態では、中間転写体として中間転写ベルト58を用いているが、これに限らず、感光ドラムa〜dから記録材に直接転写する方式を採用することも可能である。
一方、記録材Pは、装置本体50aの底部に設けられた給紙カセット4から給送ローラ8により1枚ずつ送り出された後、給送ローラ8下流の搬送路45を通って、レジストローラ9a,9bからなるレジストローラ対9のニップ部に送り込まれる。レジストローラ対9は、記録材Pを一旦受け止め、記録材Pが斜行している場合にその斜行を補正する。そして、レジストローラ対9は、中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像と同期を取って、記録材Pを、中間転写ベルト58と二次転写外ローラ3aとの間の二次転写ニップ部からなる二次転写部5に送り込む。
中間転写ベルト58上のカラーのトナー像は、二次転写部5において二次転写バイアスが印加される二次転写外ローラ3aを介して記録材Pに二次転写される。その後、記録材上のトナー像は、二次転写部5の下流の定着前搬送路30を通り、その下流の定着手段としての定着装置40の定着ニップ部Nに送り込まれ、定着ニップ部Nで加熱及び加圧されることによって記録材Pに定着される。このように、定着装置40は、定着ニップ部Nで記録材Pを挟持搬送しつつ、転写手段61の二次転写部5で二次転写されたトナー像を記録材Pに定着させる。
記録材Pの片面だけにトナー像を形成する場合、記録材Pは、切換え部材(切換えフラッパ)46の切り換えにより、定着装置40の下流に配置された排紙ローラ対11を介して排紙トレイ12上に排出される。
一方、記録材両面にトナー像を形成する場合、定着ニップ部Nでトナー像を定着された記録材は、排紙ローラ対11に搬送されその搬送方向後端(搬送方向上流端)が反転ポイント42に達した時点で排紙ローラ対11の逆回転でスイッチバック搬送される。この記録材Pは、切換え部材46の切り換えで両面搬送路47に送り込まれ、搬送ローラ対13により搬送されて再搬送路48から搬送路45に送り込まれ、片面画像形成時と同様の過程を経て、他方の面にトナー像を形成されて排紙トレイ12上に排出される。
なお、切換え部材46、排紙ローラ対11のスイッチバック動作で構成される部分は反転手段の一例であり、他の構成を採用することも可能である。また、本実施形態では、排紙ローラ対11で反転しているが、印刷の生産性を高めるために、反転部を設けたり排紙部を複数設けたりして、排紙ローラ対11以外の場所で反転を行っても良い。
画像形成装置50では、搬送路を搬送中の記録材Pの状態を検知する手段として、搬送路内に、記録材Pを検知する検知センサが配置されている。すなわち、レジストローラ対9の下流ではレジセンサ200が記録材検知を行い、定着装置40の下流では内排紙センサ210が記録材検知を行い、排紙ローラ対11の下流では排紙センサ201が記録材検知を行う。制御部300は、各センサからの検知信号に応じて各部を制御して、選択的に次工程へ移行させる。
例えば、搬送路を搬送途中に、いずれかのセンサのオン時間がシークエンス上の規定時間より長かったり、いずれかのセンサへの到達がシークエンス上の規定時間より遅れたりした場合、制御部300は、どこかで記録材Pが詰まったと判断する。そして、詰まりの状態が進行しないように検知信号に基づいて各ローラの駆動部(不図示)を停止させる。
装置本体50aには、上記センサ200,210,201、及び後述のループセンサ220が、対応するジャム(紙詰まり)を検知した場合に、詰まった記録材Pを装置本体内から除去できるように構成される。その実現のため、開閉扉80がヒンジ90を回動中心として時計方向に回動するように配置されている。そして、定着前搬送路30、二次転写外ローラ3a、レジストローラ対9の一方のレジストローラ9aは、開閉扉80に支持されている。この開閉扉80が開放されると、搬送路45から排紙ローラ対11までの間で、定着装置40以外の搬送路が開放されるように構成されている。なお、ループセンサ220と、その対応するループセンサフラグ221(図3参照)とにより、二次転写部5の転写ニップ部と定着ニップ部Nとの間の搬送路にて記録材Pに形成されるループを検知するループ検知手段が構成される。
[定着装置]
次に、本実施形態における定着装置40について、図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、本実施形態に係る定着装置40を示す斜視図、図3は、二次転写部5から排紙ローラ対11の排出ニップ部57への記録材搬送路を示す断面図である。
図3に示すように、定着装置40は、転写されたトナー像を加熱及び加圧して定着するための定着ローラ100と、定着ローラ100に対向する対向ローラ101とを備え、両ローラ100,101間に定着ニップ部Nを形成している。定着ローラ100及び対向ローラ101は、表面に低摩擦係数の離型層を有する中空形状の円筒体として構成され、定着ローラ100は加熱のための加熱部材106を内部に備えている。
図2に示すように、定着装置40における対向ローラ101は、その軸方向の両側に配置された支持部材110,110にローラ軸受103を介して支持されている。定着ローラ100は、その軸方向の両側にて支持部材110,110にそれぞれ回動支軸55で回動可能に支持された加圧レバー120,120に、ローラ軸受102(片側は不図示)を介して支持されている。これら構成部品は、図3に示す定着フレーム130と定着カバー131に収容されて一体的にユニット化されており、定着装置40は装置本体50aに対して着脱可能なユニットとして構成されている。
支持部材110,110はそれぞれ定着カバー131に支持され、加圧レバー120,120はそれぞれ、回動支軸55を介して支持部材110に回動可能に支持されている。定着ローラ100と対向ローラ101は、圧縮コイルばね54により互いに圧接されて両ローラ間に定着ニップ部Nを形成している。
図3に示すように、記録材Pの搬送を補助するため、定着ニップ部Nの下流には出口ガイド105とこれに対向する出口対向ガイド107とが配置されている。定着ローラ100と対向ローラ101は、定着モータ403(図4)を有する駆動機構(不図示)により回転されると、両ローラ100,101間の定着ニップ部Nに記録材Pを通過させて記録材上の未定着トナー像を加熱及び加圧して定着し、下流に搬送する。
[二次転写部〜排紙ローラ対間の記録材検知構成]
図3に示すように、二次転写部5の上流側にはレジセンサ200が、二次転写部5と定着ニップ部Nとの間にはループセンサ220がそれぞれ配置されている。ループセンサ220は、二次転写部5の転写ニップ部と定着ニップ部Nとの間の搬送路にて記録材Pに形成されるループを検知する。さらに、定着ニップ部Nの下流側には内排紙センサ210が、排紙ローラ対11の下流側には排紙センサ201がそれぞれ配置されている。
定着ニップ部Nの下流における定着ローラ100及び対向ローラ101の軸方向両側には、出口ガイド105,105が配置されている。出口ガイド105,105間には、いわゆるフォトインタラプタセンサである、検知部210aを有する内排紙センサ210が配置されている。さらに、出口ガイド105,105間には、トーションばね212で付勢された内排紙センサフラグ211が配置されている。
内排紙センサフラグ211は、シート接触部211aと遮光部211bとを一体に有している。シート接触部211aは、定着ニップ部下流の搬送路49を遮断するように、出口ガイド105と出口対向ガイド107とを跨ぐように配置され、トーションばね212により図3の反時計方向に回動付勢されて出口対向ガイド107に先端が近接している。
検知部210aは、所定の隙間をあけて互いに対向する発光部と受光部を有し、検知作動状態において発光部から出射される光を受光部で受けており、この受光状態ではオフ信号を発し、発光部と受光部間を遮光部211bで遮光されるとオン信号を発する。つまり、内排紙センサフラグ211による検知では、遮光部211bが検知部210aの発光部・受光部間で照射されている光を透光状態と遮光状態に切り換えることに基づいて検知信号を出力する。透光状態ではオフ信号を出力し、遮光状態ではオン信号を出力する。
また、二次転写部5と定着装置40との間には、二次転写部5から排出された記録材Pの搬送姿勢を補助しつつ定着装置40に送り込む目的で、定着前搬送路30が設けられている。この定着前搬送路30には、いわゆるフォトインタラプタセンサである、検知部220aを有するループセンサ220が配置されている。さらに、定着前搬送路30には、トーションばね222で付勢されたループセンサフラグ221が配置されている。
ループセンサフラグ221は、シート接触部221a及び遮光部221bを一体に有している。シート接触部221aは、二次転写部5と定着装置40と間の略中間辺りで、搬送中の記録材Pに接触するように定着前搬送路30に突出し、その突出状態を維持するようにトーションばね222によって図3の反時計回り方向に付勢されている。遮光部221bは、定着前搬送路30の内側に設けられたループセンサ220の検知部220aを検知可能に位置しており、トーションばね222で付勢されて待機位置に位置している。
ループセンサ220は、上述した内排紙センサ210と同様に、ループセンサフラグ221の遮光部221bがループセンサ220の検知部220aで光を透光状態と遮光状態に切り換えることで検知信号を出力する。この場合も、透光状態ではオフ信号を出力し、遮光状態ではオン信号を出力する。
また、搬送路49の下流側に配置された排紙ローラ対11の上方には、排紙ローラ対11の排出ニップ部57からの記録材Pの突出を検知するため、いわゆるフォトインタラプタセンサである、検知部201aを有する排紙センサ201が配置されている。さらに、排紙センサ201に対向する位置には、トーションばね203で付勢された排紙センサフラグ202が配置されている。
排紙センサフラグ202は、シート接触部202a及び遮光部202bを一体に有している。シート接触部202aは、排出ニップ部57の直下流部分で、排出される記録材Pに接触するように突出し、その突出状態を維持するようにトーションばね203によって図3の反時計回り方向に付勢されている。遮光部202bは、排紙センサ201の検知部201aを検知可能に位置しており、トーションばね203で付勢されて待機位置に位置している。
排紙センサ201も、上述した内排紙センサ210と同様に、排紙センサフラグ202の遮光部202bが排紙センサ201の検知部201aで光を透光状態と遮光状態に切り換えることで検知信号を出力する。この場合も、透光状態ではオフ信号を出力し、遮光状態ではオン信号を出力する。
なお、本実施形態では、ループセンサ220、内排紙センサ210、排紙センサ201としてフォトインタラプタセンサを用いているが、センサフラグを用いずに記録材の搬送状態を直接に検知する光学式センサを用いて検知する構成とすることも可能である。
また、ループセンサ220の位置は、本実施形態では定着前搬送路30の略中間辺りとしているが、この位置に限らず、記録材Pと接触し記録材Pのループを検知できる位置であれば、他の位置に設けることも可能である。なお、図3における符号221offはオフ信号出力位置を、221onはオン信号出力位置を、Lsはループ解消状態を、Ldはループ形成状態をそれぞれ示す。
[制御系]
次に、図4を参照して、本実施形態の画像形成装置50における制御系及びその制御動作について説明する。なお、図4は、本実施形態における速度制御を行う制御系を示すブロック図である。
画像形成装置50(図1参照)は、画像形成動作を制御する制御手段としてのCPUからなる制御部300を有している。制御部300には、制御部300が実行するプログラムを予め記憶したROM301と、制御部300が実行するプログラムの変数等を記憶したRAM302とが接続されている。
ROM301には、例えば、次の(i)〜(iv)のデータが記憶されている。
(i)画像形成する条件である記録材Pのサイズや種類に係るデータ。
(ii)画像形成色モードや、片面か両面かの画像形成モードに係るデータ。
(iii)温湿度検知部材(不図示)やローラ温度検知部材(不図示)等の検知結果に基づき選択的に画像形成条件を導く制御条件テーブルに係るデータ。
(iv)画像形成モードに応じたモータの回転数等の制御条件に係るデータ。
RAM302には、ROM301が記憶する制御条件の中で、ユーザ操作や保守操作で変更が必要な条件はRAM302に記憶し、状況に応じて書き換え可能な設定値が記憶されている。
制御部300には、排紙センサ201、内排紙センサ210、ループセンサ220及びレジセンサ200が接続されており、各センサから出力される検知信号が制御部300に入力される。制御部300は、これら各検知信号に基づいて、露光開始信号500を出力する。制御部300には駆動回路303が接続されており、制御部300は、駆動回路303を介して、露光モータ400、搬送モータ401、作像(画像形成)モータ402、定着モータ403、及び排紙モータ404の駆動をそれぞれ制御する。
[各モータの構成及び制御動作]
次に、本実施形態に係る画像形成装置50における各モータの構成及び制御動作について、図1、図3及び図4を参照して説明する。
露光モータ400は、主に静電潜像(潜像)を作成するためのモータで、レーザスキャナ6内に収納されている。露光モータ400は、レーザスキャナ6における角面体ポリゴンミラー56を駆動回転する。ポリゴンミラー56は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した画像データに基づき点灯された、Y、M、C、Bk各色の半導体レーザから照射されたレーザ光を偏向走査して感光ドラムa〜d上に潜像を作成する。なお、本実施形態では、半導体レーザを用いてレーザ光を照射しているが、これに限らず、LEDを点灯制御するなどの構成を備えた露光装置を用いることも可能である。
搬送モータ401は、主に記録材Pの搬送を行うモータで、給紙カセット4からの給紙やレジストローラ対9等、記録材Pの搬送に関わるローラを駆動回転している。駆動伝達のギア列(不図示)に電磁クラッチ(不図示)等を用いて、タイミングを計って各ローラを回転し、記録材Pを搬送している。基本的には記録材Pが一定の搬送速度となるように駆動回転しているが、必要に応じて加減速制御を行うこともある。
作像(画像形成)モータ402は、主に画像を形成し、二次転写部5までトナー像を搬送するためのモータである。作像モータ402は、感光ドラムa〜dや、現像器59の現像剤搬送スクリュー(不図示)、中間転写ベルト58の駆動ローラである二次転写内ローラ51(図1)、一次転写ローラ2a〜2d、二次転写ローラとしての二次転写外ローラ3aを夫々回転駆動する。作像(画像形成)を担う作像モータ402は、極めて高い精度の一定速でトナー像を作成して搬送するように回転制御される。
定着モータ403は、主に定着ローラ100及び対向ローラ101を駆動回転しつつ加熱及び加圧された記録材Pを下流に搬送する。定着ローラ100及び対向ローラ101は、定着ローラ内部からの加熱部材106の熱で外径が変化するため、定着モータ403の回転が一定であっても記録材Pの搬送速度が変化する。そのため、制御部300により、定着装置40の定着搬送速度制御を行っている。
排紙モータ404は、主に排紙ローラ対11を駆動していて、前述のように、排紙トレイ12への排出時には正回転し、両面搬送路47への搬送時には逆回転して記録材Pを搬送する。
各モータ400〜404は、パルスモータやDCサーボモータ等が用いられ、回転速度をコンマ数%の割合で速度制御することが可能に構成されている。
[画像形成時の動作の詳細]
次に、本実施形態に係る、定着搬送速度制御を行う画像形成時の動作の詳細について、図1〜図5に基づいて説明する。なお、図5は、本実施形態に係る定着搬送速度制御における処理を示すフローチャートである。
印刷データを受け取ると、制御部300は、印刷データを画像データ化して、作像(画像形成)開始指示を出す(ステップS1)。そして、制御部300が各モータ400〜404に回転開始指示を出すと、駆動回路303を介して、ROM301に記憶された所定の回転速度で各モータの回転を開始する(S2)。
記録材Pの搬送工程において、制御部300は、給紙カセット4から記録材Pの給紙を開始させ(S8)、レジストローラ対9に向けて記録材Pを1枚ずつ送り込み、搬送モータ401を一旦停止させてレジストローラ対9で記録材Pを待機させる。
作像工程(画像形成工程)において、制御部300は、中間転写ベルト58の速度が一定の速度Vsで駆動するように作像モータ402を回転させる。これと共に、露光開始後の感光ドラムa〜dの潜像書き込み速度が中間転写ベルト58の中間転写ベルト速度Vsと略一致するように、露光モータ400を回転させ始める。この略一致速度は、作像前に中間転写ベルト58上に速度安定化制御用パッチ(不図示)の読み取り結果に基づいて、制御部300が演算し、ROM301に記録された条件に沿って速度を設定する。
定着装置40では、加熱部材106により定着ローラ100と対向ローラ101の表面がROM301に記憶された所定の温度に達すると、制御部300が、定着加熱スタンバイの指示を出しつつ(S3:YES)、定着モータ403を回転させ始める(S4)。制御部300は、このときの定着搬送速度がVmとなるように、ROM301に記憶された回転数で定着モータ403を回転させる(S5)。本実施形態では、例えば、定着搬送速度Vmを、中間転写ベルト58の中間転写ベルト速度Vsと略一致させた速度としている。
また、上記ステップS4では、制御部300の制御により、排紙モータ404が定着モータ403の回転開始に合わせて回転し始める。排紙ローラ対11は、排紙モータ404により排紙搬送速度Vexで回転するように駆動される。排紙搬送速度Vexは、中間転写ベルト58の中間転写ベルト速度Vsよりも遅い速度である。
本実施形態においては、例えば、排紙搬送速度Vexを、中間転写ベルト速度Vsの97%の速度とすることができる。ここで、排紙搬送速度Vexを中間転写ベルト速度Vsより遅くするのは、記録材Pが、定着装置40の定着ニップ部Nと排紙ローラ対11の排出ニップ部57との両方で挟持された状態で引っ張り気味にされて定着工程中の画像を乱さないようにするためである。
排紙搬送速度Vexは、定着装置40の搬送速度平均値との関係でこの平均値以下となる必要がある。つまり、以下の関係が成り立つように制御される。
中間転写ベルト速度Vs>定着装置40の搬送速度平均値>排紙搬送速度Vex
なお、各モータ400〜404の開始タイミングは、本実施形態での設定に限定されるものではない。例えば、印刷データを受け取ったタイミングでもよく、予めスタンバイ状態であれば状態に応じて開始タイミングを変更する必要がある。
次に、制御部300は、定着装置40からの定着加熱スタンバイ(S3:YES)及びモータ回転開始により作像開始スタンバイを制御部300が受けると(S6:YES)、作像開始許可信号を出す(S7)。そして、制御部300は露光開始信号500(図4参照)を出して、感光ドラムa〜d上に静電潜像の作成を開始させる(S9)。
そして、静電潜像がトナー像として現像された形で中間転写ベルト58に一次転写され始めた後、制御部300は、再給紙開始指示を出し、レジストローラ対9を回転駆動して記録材Pを送り始める(S10)。この信号(再給紙開始指示)は、二次転写部5において、中間転写ベルト上のトナー画像と記録材Pの先端(搬送方向下流端)との位置が適度になる二次転写を行えるように、タイミングを見計らって出力される。適度な先端画像位置とは、例えば、画像書き込み領域の先端からすべてに画像が書かれていた場合で、適度な記録材Pの先端余白となる例えば4mmとなるような画像位置を意味する。
ここで、シート長(記録材長)の検知について説明する。すなわち、再給紙開始(S10)によりレジストローラ対9から送り出された記録材Pの先端がレジセンサ200に到達し、レジセンサ200がオンを検知することで(S12:YES)、シート長の検知が開始される(S14)。
その後、記録材Pの後端(搬送方向上流端)がレジストローラ対9及びレジセンサ200を通過し、レジセンサ200が記録材(シート)Pを排出したオフを検知することで(S16:YES)、シート長の検知が終了する(S18)。制御部300は、レジセンサ200のオンからオフまでの通過時間と中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、記録材Pの搬送方向の長さを算出する。
例えば、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secで、通過時間が1.35秒である場合には、通過長さが297mmであり、ROM301に記憶された規格サイズに照合してA4の縦長さと略一致するため、制御部300はA4の縦通紙と判断する。
この際の通過長さ(mm)の算出式は、以下の通りである。
通過長さ(mm)=中間転写ベルト速度Vs(mm/sec)×レジセンサ200通過時間(sec)
本実施形態では、シート長の検知をレジセンサ200で行っているが、給紙カセット4に記録材Pをセットしたときに、給紙カセット4内に設けられた不図示のシート規制板の位置等に基づいて長さを検知することも可能である。
そして、記録材Pは、その先端が二次転写部5に到達し、二次転写部5で二次転写工程を実施されながら定着装置40に向けて搬送される。
ここで、記録材Pが二次転写部5を通過して定着装置40の定着ニップ部Nに入る前に、露光開始信号500の出力から所定時間Ti経過したことの割込により(S11:YES)、制御部300は、次のように制御する。つまり、中間転写ベルト速度Vsと略等しい定着搬送速度Vmから、中間転写ベルト速度Vsより遅い定着搬送速度Viに切り換える(S13)。
定着搬送速度Viは、中間転写ベルト速度Vsより少し遅い速度である。本実施形態では、例えば、定着搬送速度Viを中間転写ベルト速度Vsの、98%の速度としている。ここで、定着搬送速度Viを中間転写ベルト速度Vsよりも遅くするのは、記録材Pが二次転写部5と定着ニップ部Nの両方で挟持された直後に、記録材Pが引っ張られ気味となって二次転写画像が乱れるような不都合が生じないようにするためである。
なお、本実施形態では、記録材Pの先端が定着装置40の定着ニップ部Nに突入する前に、定着搬送速度を定着搬送速度Viに切り換えているが、次のように構成することも可能である。即ち、定着モータ403の回転開始時の定着搬送速度を定着搬送速度Viと同速度に設定して速度切り換えを実施しないようにする制御、或いは、設定値は同じにして切り換える制御、などのように構成することも可能である。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Tiは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像(感光ドラムa〜dを全て用いるフルカラー印刷モード)である場合、以下の距離(A)〜(D)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(D)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離(A)、(B)、(C)、(D)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tiを算出する。
ここで、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(D)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態において以下の設計値として算出すると、以下のようになる。
(A)感光ドラムa上でY(イエロー)の露光位置から一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置までの距離は、露光位置から一次転写ニップが感光ドラムaに関して180度の位置関係にあり、感光ドラム直径φ20とすると、以下となる。
φ20×π×180÷360=31.416mm
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置から、Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置までの距離は、感光ドラム同士のピッチが85mmなので、4色間では以下となる。
85×3=255mm
(C)Bk(ブラック)の感光ドラムdと一次転写ローラ2dとのニップ点(一次転写部N1)から、二次転写部5の二次転写点までの距離は、60mmである。
(D)二次転写部5から、定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離は、定着ニップ部Nに記録材Pが突入する前に定着搬送速度Viへの速度切り換えが間に合う距離である。この距離を、二次転写部5から定着ニップ部Nまでを100mmとして、その略中間あたりの50mmとした。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は、
(A)+(B)+(C)+(D)=396.416mm
となる。そして、所定時間Tiの算出式は、以下のようになっている。
露光位置から速度切換え位置までの距離(mm)÷中間転写ベルト速度Vs(mm/sec)=所定時間Ti
従って、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secであると、露光開始信号500の出力(露光の開始タイミング)からの所定時間Tiは、1.802秒となる。
また、白黒画像の作像(感光ドラムdのみを用いるBk単色印刷モード)の場合は、以下の距離(A)、(C)、(D)とする。
(A)感光ドラムd上でのBk(ブラック)の露光位置から、一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置から二次転写部5の位置までの距離。
(D)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(D)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(D)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tiを算出する。ここで、距離(A)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(D)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様に、距離31.416mm
(C)前記同様に、距離60mm
(D)前記同様に、距離50mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(C)+(D)=141.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tiは、0.643秒となる。
次いで、制御部300は、記録材Pの先端(搬送方向下流端)が定着装置40の定着ニップ部Nに到達すると、定着工程を行いながら排紙ローラ対11に向けて搬送させる。この際、制御部300は、記録材Pが定着装置40の定着ニップ部Nを超えた辺りで、露光開始信号500から所定時間Ts経過したことによる割込により(S15:YES)、定着搬送速度制御としてループ制御モードを開始する(S17)。
制御部300は、ループ制御モードでの定着搬送速度を、記録材Pがループセンサフラグ221に接触してループセンサフラグ221を動作させたのに連動して得られるループセンサ220の検知状態に基づいて、選択的に切り換える。
このように本実施形態の制御部300は、ループセンサ220及びループセンサフラグ221の検知に基づいて、定着装置40の二次転写部5に対する記録材搬送速度を制御して記録材Pのループ量を調整するループ制御を行う。制御部300は、露光の開始タイミングから、二次転写部5の転写ニップ部を通過した記録材Pの搬送方向先端が定着ニップ部Nの近傍に到達する所定時間Tsの経過後にループ制御を開始する。すなわち、制御部300は、露光の開始タイミングから、記録材Pの搬送方向先端が定着ニップ部Nの近傍に到達するまでの時間が所定時間Ts経過(所定時間経過)したときループ制御を開始する。
上記「定着ニップ部Nの近傍に到達する」とは、記録材先端が定着ニップ部Nに挟持された状態と共に、記録材先端が定着ニップ部Nに突入せずその手前側に位置する状態をも含む。つまり、本実施形態では、記録材先端が定着装置40の定着ニップ部Nを越えてからループ制御モードを開始している。しかし、記録材先端が定着ニップ部Nに突入する前の設定としても良く、前述のように、記録材先端が定着ニップ部Nに突入した後に記録材Pがループを形成している設定であるなら良い。
以上のように本実施形態では、上流側の搬送手段である転写手段61と下流側の搬送手段である定着装置40との間で、記録材Pの引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現することができる。
次いで、ループ制御モード中のループセンサ220による検知の状態と定着搬送速度について説明する。
すなわち、制御部300は、ループセンサ220の検知状態がオンになった場合(S19:YES)、以下のように制御する。つまり、ループセンサフラグ221が記録材Pにより押されて定着前搬送路30及び入口ガイド104に近づいて、ループセンサ220がオンするオン信号出力位置221on(図3参照)になったとき、記録材Pはループ形成状態Ldである。このため、制御部300は、それまでの定着搬送速度を、ループを解消するために中間転写ベルト速度Vsより速い定着搬送速度Vhに切り換える(S22)。本実施形態では、定着搬送速度Vhを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、101%の速度としている。
一方、制御部300は、ループセンサ220の検知状態がオフになった場合(S19:NO)、以下のように制御する。つまり、ループセンサフラグ221が記録材Pにより待機位置に戻され、定着前搬送路30及び入口ガイド104から遠ざかり、ループセンサ220がオフするオフ信号出力位置221offになったとき、記録材Pはループ解消状態Lsである。このため、制御部300は、それまでの定着搬送速度を、ループを形成するために中間転写ベルト速度Vsより遅い定着搬送速度Vlに切り換える(S21)。本実施形態で、定着搬送速度Vlを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、95%の速度としている。
ループ制御モード中は、前記の様に定着搬送速度を切り換えながら、二次転写部5と定着装置40との間で記録材Pの過ループや記録材Pの引っ張りによる二次転写部5での画像不良が起きないようにする。このため、制御部300は、記録材Pの姿勢がループ形成状態Ldとループ解消状態Lsとの間でループを作りつつ搬送されるように、定着搬送速度制御を行う。
この時の記録材搬送中の定着搬送速度の平均値は、例えば中間転写ベルト速度Vsの、略98%となっている。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Tsは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像である場合、以下の距離(A)〜(C)、(E)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離(A)、(B)、(C)、(E)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tsを算出する。
ここで、前記と同様に、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(E)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様、距離31.416mm
(B)前記同様、距離255mm
(C)前記同様、距離60mm
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までは、記録材Pが定着ニップ部Nを超えた直後の距離であり、二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでを100mmとして、少し超えた110mmとした。
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(B)+(C)+(E)=456.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tsは、2.075秒となる。
また、白黒画像の作像の場合は、以下の距離(A)、(C)、(E)とする。
(A)感光ドラムd上でのBk(ブラック)の露光位置から、一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置から二次転写部5の位置までの距離。
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(E)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(E)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tsを算出する。
ここで、距離(A)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(E)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様、距離31.416mm
(C)前記同様、距離60mm
(E)前記同様、距離110mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(C)+(E)=201.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tsは、0.915秒となる。
次いで、記録材Pは、搬送方向後端(搬送方向上流端)が二次転写部5に到達し、二次転写工程が終了されて、記録材後端(搬送方向後端)が二次転写部5から排出される。ここで、制御部300は、記録材後端が二次転写部5を超えた辺りで、露光開始信号500の出力から所定時間Teの経過による割込により(S23:YES)、ループ制御モードを終了して(S24)、定着搬送速度を定着搬送速度Voに切り換える(S25)。なお、定着搬送速度Voは、中間転写ベルト速度Vsより少し速い速度である。本実施形態では、定着搬送速度Voを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、102%の速度としている。
このように本実施形態の制御部300は、定着装置40により搬送している記録材Pの搬送方向後端が二次転写部5を抜けた時点でループ制御を終了して、定着装置40の記録材搬送速度を転写手段61の記録材搬送速度より速くなるように制御している。これにより、以下の効果を得ることができる。
即ち、定着搬送速度を中間転写ベルト速度Vsより速くするのは、二次転写部5と定着装置40の定着ニップ部Nとの間での引っ張りによる画像乱れを無くするために、前述したような必要があった。つまり、記録材Pが定着ニップ部Nに進入する前の定着搬送速度の遅めや、ループ制御モードにより、定着搬送速度の平均速度を中間転写ベルト速度Vs(即ち、転写搬送速度(二次転写部5の記録材搬送速度))より遅くする必要があった。そのため、記録材後端の位置は、後続する記録材Pに対して理想的な記録材間の距離(紙間)が短くなっている。その遅れを取り戻す目的で、記録材後端が二次転写部5から排出されて、記録材Pが定着装置40に引っ張られない状態になってから、中間転写ベルト速度Vsより速い定着搬送速度(定着装置40の記録材搬送速度)に切り換えている。
なお、本実施形態では、記録材後端が二次転写部5を超えた辺りで定着搬送速度を定着搬送速度Voに切り換えているが、記録材Pがループを形成していれば、定着装置40は記録材Pを引っ張られずにループを解消するだけである。従って、記録材後端が二次転写部5を超える前に定着搬送速度Voに切り換える設定にすることも可能である。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Teは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像である場合、以下の距離(A)〜(C)、(F)、(G)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(F)記録材長(シート長)。
(G)二次転写部5から任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離を加算した距離(A)+(B)+(C)+(F)+(G)と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Te算出する。
ここで、前記と同様に、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(F)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。(G)は、記録材長の検知結果からROM301に記憶された規格サイズの長さである。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様、距離31.416mm
(B)前記同様、距離255mm
(C)前記同様、距離60mm
(F)A4縦サイズの記録材Pにつき、297mm
(G)二次転写部5から記録材後端が排出されて少し進んだ位置10mmとした。
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。すなわち、
露光位置から速度切換え位置:(A)+(B)+(C)+(F)+(G)=653.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Teは、2.970秒となる。
また、白黒画像の作像の場合は、以下の距離(A)、(C)、(F)、(G)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(F)記録材長(シート長)。
(G)二次転写部5から任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(F)+(G)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(F)、(G)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Teを算出する。
ここで、前記と同様に、距離(A)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(F)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。(G)は、記録材長の検知結果からROM301に記憶された規格サイズの長さである。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様に、距離31.416mm
(C)前記同様に、距離60mm
(F)前記同様に、距離297mm
(G)前記同様に、距離10mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。すなわち、
露光位置から速度切換え位置:(A)+(C)+(F)+(G)=398.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Teは、1.811秒となる。
次に、装置が作像中ではなく記録材Pが作像最終の記録材であれば(S26:NO)、制御部300は、記録材Pを、定着装置40及び排紙ローラ対11を経由して排紙トレイ12上に排出する。この時、制御部300は、定着搬送速度を、前記した定着搬送速度Voのまま切り換えることなく、排紙センサ201の記録材排出を検知したら(S20:YES)、作像を終了させ(S27)、各モータ400〜404の回転を停止させる(S28)。
次に、記録材Pの搬送方向後端(記録材後端)が二次転写部5に到達し、二次転写工程が終了されて、記録材後端が二次転写部5から排出された時に、後続の印刷記録材がある場合、即ち、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合について説明する。
すなわち、上記ステップS25で、定着搬送速度が定着搬送速度Voに切り換えられた時に、作像中であれば(S26:YES)、定着搬送速度制御は、後続する記録材Pの露光開始信号500からのシークエンスを繰り返す(S9)。つまり本制御部300は、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合、後続する記録材が定着ニップ部Nに突入する前に、転写手段61より速くなっている定着装置40の記録材搬送速度を、転写手段61の記録材搬送速度より遅くなるように制御する。これにより、先行する記録材Pに関するシークエンスと並行して、次印刷記録材Pのシークエンスを動作させることができる。これは、後続する記録材Pが給紙カセット4から搬送される場合であっても、また両面印刷で両面搬送路47から搬送される場合であっても、同様に定着搬送速度制御が行われる。
また、本実施形態の制御部300は、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合に、定着装置40により搬送する記録材Pが上記連続印刷の最後で且つ搬送方向後端が二次転写部5を抜けた記録材Pであるときには、以下のように制御する。つまり、制御部300は、転写手段61の記録材搬送速度より速くなっている定着装置40の記録材搬送速度を維持する。
以上説明した本実施形態による効果について、以下に例を挙げて説明する。
すなわち、本実施形態では、例えば、記録材間の距離(紙間)を25mmとしている。二次転写部5から排出前の定着搬送速度は、中間転写ベルト速度Vsよりも遅い、約98%の速度で、A4縦通紙においては、A4縦長297mm÷0.98=303.06、で、約6mmの遅れとなっている。ここで、紙詰まり検知マージンを10mmとした場合、残マージンは、25−10−6=9mm、となる。
例えば、定着搬送速度制御の切り換えを従来技術のセンサ検知で行った場合、例えば、記録材先端が5mmカールして検知が遅れると、次のようになるおそれがある。即ち、残マージンが4mmとなったり、センサフラグの動作バラツキが0.01秒あると、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secで、220mm/sec×0.01sec=2.2mmとなる。このように、紙詰まり検知マージンを減らす傾向にあり、通常搬送での紙詰まりの確率があがる。
以上説明したように、本実施形態では、定着装置40の速度可変のタイミングのトリガーを、露光の開始タイミングからの所定時間Tsとし、センサによる検知をループ制御開始のトリガーとしていない。これにより、紙挙動依存やセンサのオンやオフのバラツキ依存やセンサ応答性依存を無くすことができ、タイミング遅れを抑止することができる。つまり、上流側の搬送手段である二次転写部5と下流側の搬送手段である定着装置40との間で、記録材Pの引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現可能にすることができる。
さらに、記録材後端の排紙タイミングを、露光の開始タイミングからの所定時間Te後をトリガーとしてループ制御を終了しつつ増速することで、転写中の画像を引っ張ることなく、ループ制御中の搬送距離遅れを取り戻すことができる。これにより、紙詰まり検知マージンを確保しつつ、小紙間・高生産性への対応を行うことが可能な定着搬送速度制御を行う画像形成装置50を提供できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について、第1の実施形態で用いた図1、図2及び図4を共通に参照しつつ、新たな図6及び図7を参照して説明する。なお、図7のフローチャートは図5と異なっているが、図6は、記録材Pの記載状態は異なるが基本的な構成は図3と同様である。本実施形態では、第1の実施形態と同一の部材には同一の符号を付すと共に、構成、機能が同じものについてはその説明を省略する。
本実施形態における画像形成装置50は、定着装置40とその上流の二次転写部5間での搬送速度制御と、排紙ローラ対11とその上流の定着装置40との間での搬送速度制御を行うように構成される。下流搬送手段としての排紙ローラ対11は、排出ニップ部57で記録材Pを挟持搬送しつつ、定着装置40で定着された記録材Pを外部に排出するように定着装置40の下流に配置される。
本実施形態の制御部300は、排紙ローラ対11上流の定着装置40の定着速度の可変制御(定着ループ制御)を行いつつ、定着装置40と排紙ローラ対11との速度不一致を解消するために、排紙搬送速度制御(排出ループ制御)を行う。すなわち、制御手段としての制御部300は、定着装置(定着手段)40の転写手段61に対する記録材搬送速度を制御する。そして制御部300は、排紙ローラ対(下流搬送手段)11による記録材搬送速度を、定着装置40の記録材搬送速度の変化に応じて変更する制御を行う。
本実施形態では、ループセンサ220とループセンサフラグ221とにより、二次転写部5の転写ニップ部と定着ニップ部Nとの間の搬送路にて記録材Pに形成されるループを検知する第1ループ検知手段が構成される。また、内排紙センサ210と内排紙センサフラグ211とにより、定着ニップ部Nと排出ニップ部57との間の搬送路49にて記録材Pに形成されるループを検知する第2ループ検知手段が構成される。
[画像形成時の動作の詳細]
次に、本実施形態に係る、定着搬送速度制御(定着ループ制御)と排紙搬送速度制御(排出ループ制御)を行う画像形成時の動作の詳細について、図6及び図7に基づいて説明する。
印刷データを受け取ると、制御部300は、印刷データを画像データ化して、作像(画像形成)開始指示を出す(ステップS31)。そして、制御部300が各モータ400〜404に回転開始指示を出すと、駆動回路303を介して、ROM301に記憶された所定の回転速度で各モータの回転を開始する(S32)。
記録材Pの搬送工程において、制御部300は、給紙カセット4から記録材Pの給紙を開始させ(S39)、レジストローラ対9に向けて記録材Pを1枚ずつ送り込み、搬送モータ401を一旦停止させてレジストローラ対9で記録材Pを待機させる。
作像工程(画像形成工程)において、制御部300は、中間転写ベルト58の速度が一定の速度Vsで駆動するように作像モータ402を回転させる。これと共に、露光開始後の感光ドラムa〜dの潜像書き込み速度が中間転写ベルト58の中間転写ベルト速度Vsと略一致するように、露光モータ400を回転させ始める。この略一致速度は、作像前に中間転写ベルト58上に速度安定化制御用パッチ(不図示)の読み取り結果に基づいて、制御部300が演算し、ROM301に記録された条件に沿って速度を設定する。
定着装置40では、加熱部材106により定着ローラ100と対向ローラ101の表面がROM301に記憶された所定の温度に達すると、制御部300が定着加熱スタンバイの指示を出しつつ(S33:YES)定着モータ403を回転させ始める(S34)。制御部300は、このときの定着搬送速度がVmとなるように、ROM301に記憶された回転数で定着モータ403を回転させる(S37)。本実施形態では、例えば、定着搬送速度Vmを、中間転写ベルト58の中間転写ベルト速度Vsと略一致させた速度としている。
また、上記ステップS34では、制御部300の制御により、排紙モータ404が定着モータ403の回転開始に合わせて回転し始める。排紙ローラ対11の速度は、排紙搬送速度Vhmで回転するように駆動される(S36)。この排紙搬送速度Vhmは、中間転写ベルト速度Vsに対する定着搬送速度Vmの割合よりも一定の低い割合で回転するように駆動される。本実施形態では、例えば、定着搬送速度Vmを中間転写ベルト58の速度Vsと略一致した速度としているため、一定の低い割合として1%低くした中間転写ベルト速度Vsの99%の速度とする。
ここで、排紙搬送速度を中間転写ベルト速度Vsより遅くするのは、記録材が定着装置40の定着ニップ部Nと排紙ローラ対11の排出ニップ部57との両方で挟持した状態で記録材Pが引っ張り気味となって定着工程中の画像を乱さないようにするためである。排紙搬送速度は、定着装置40の搬送速度平均値との関係が以下となる必要がある。
中間転写ベルト速度Vs>定着装置40の搬送速度平均値>排紙ローラ対11の搬送平均速度
なお、各モータ400〜404の開始タイミングは、本実施形態での設定に限定されるものではない。例えば、印刷データを受け取ったタイミングでもよく、予めスタンバイ状態であれば状態に応じて開始タイミングを変更する必要がある。
次に、制御部300は、定着装置40からの定着加熱スタンバイ(S33:YES)及びモータ回転開始により作像開始スタンバイを制御部300が受けると(S35:YES)、作像開始許可信号を出す(S38)。そして、制御部300は露光開始信号500(図4参照)を出して、感光ドラムa〜d上に静電潜像の作成を開始させる(S40)。
そして、静電潜像がトナー像として現像された形で中間転写ベルト58に一次転写され始めた後、制御部300は、再給紙開始指示を出し、レジストローラ対9を回転駆動して記録材Pを送り始める(S41)。この信号(再給紙開始指示)は、二次転写部5において、中間転写ベルト上のトナー画像と記録材Pの先端(搬送方向下流端)との位置が適度になる二次転写を行えるように、タイミングを見計らって出力される。適度な先端画像位置とは、例えば、画像書き込み領域の先端からすべてに画像が書かれていた場合で、適度な記録材Pの先端余白となる例えば4mmとなるような画像位置を意味する。
ここで、シート長(記録材長)の検知について説明する。すなわち、再給紙開始(S41)によりレジストローラ対9から送り出された記録材Pの先端がレジセンサ200に到達し、レジセンサ200がオンを検知することで(S44:YES)、シート長の検知が開始される(S46)。
その後、記録材Pの後端(搬送方向上流端)がレジストローラ対9及びレジセンサ200を通過し、レジセンサ200が記録材(シート)Pを排出したオフを検知することで(S48:YES)、シート長の検知が終了する(S51)。制御部300は、レジセンサ200のオンからオフまでの通過時間と中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、記録材Pの搬送方向の長さを算出する。
例えば、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secで、通過時間が1.35秒である場合には、通過長さが297mmであり、ROM301に記憶された規格サイズに照合してA4の縦長さと略一致するため、制御部300はA4の縦通紙と判断する。
この際の通過長さ(mm)の算出式は、以下の通りである。
通過長さ(mm)=中間転写ベルト速度Vs(mm/sec)×レジセンサ200通過時間(sec)
本実施形態では、シート長の検知をレジセンサ200で行っているが、給紙カセット4に記録材Pをセットしたときに、給紙カセット4内に設けられた不図示のシート規制板の位置等に基づいて長さを検知することも可能である。
そして、記録材Pは、その先端が二次転写部5に到達し、二次転写部5で二次転写工程を実施されながら定着装置40に向けて搬送される。
ここで、記録材Pが二次転写部5を通過して定着装置40の定着ニップ部Nに入る前に、露光開始信号500の出力から所定時間Ti経過したことの割込により(S43:YES)、制御部300は、以下のような制御を行う。即ち、制御部300は、中間転写ベルト速度Vsと略等しい定着搬送速度Vmから、中間転写ベルト速度Vsより遅い定着搬送速度Viに切り換える(S45)。
ここで、制御部300は、排紙ローラ対11の速度を、定着搬送速度切り換えタイミングに同期して排紙搬送速度Vhmから排紙搬送速度Vhiに切り換える(S42)。
定着搬送速度Viは、中間転写ベルト速度Vsより少し遅い速度である。本実施形態でも、例えば、定着搬送速度Viを中間転写ベルト速度Vsの、98%の速度としている。ここで、定着搬送速度Viを中間転写ベルト速度Vsよりも遅くするのは、記録材Pが二次転写部5と定着ニップ部Nの両方で挟持された直後に、記録材Pが引っ張られ気味となって二次転写画像が乱れるような不都合が生じないようにするためである。
また、排紙搬送速度Vhiは、中間転写ベルト速度Vsに対する定着搬送速度Viの割合よりも一定の低い割合の速度である。本実施形態においては、例えば、排紙搬送速度Vhiを、中間転写ベルト速度Vsの97%の速度としている。
なお、本実施形態では、記録材Pの先端が定着装置40の定着ニップ部Nに突入する前に、定着搬送速度を定着搬送速度Viに切り換えているが、次のように構成することも可能である。即ち、定着モータ403の回転開始時の定着搬送速度を定着搬送速度Viと同速度に設定して速度切り換えを実施しないようにする制御、或いは、設定値は同じにして切り換える制御、などのように構成することも可能である。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Tiは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像(感光ドラムa〜dを全て用いるフルカラー印刷モード)である場合、以下の距離(A)〜(D)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(D)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離(A)、(B)、(C)、(D)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tiを算出する。
ここで、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(D)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態において以下の設計値として算出すると、以下のようになる。
(A)感光ドラムa上でY(イエロー)の露光位置から一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置までの距離は、露光位置から一次転写ニップが感光ドラムaに関して180度の位置関係にあり、感光ドラム直径φ20とすると、以下となる。
φ20×π×180÷360=31.416mm
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置から、Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置までの距離は、感光ドラム同士のピッチが85mmなので、4色間では以下となる。
85×3=255mm
(C)Bk(ブラック)の感光ドラムdと一次転写ローラ2dとのニップ点(一次転写部N1)から、二次転写部5の二次転写点までの距離は、60mmである。
(D)二次転写部5から、定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離は、定着ニップ部Nに記録材Pが突入する前に定着搬送速度Viへの速度切り換えが間に合う距離である。この距離を、二次転写部5から定着ニップ部Nまでを100mmとして、その略中間あたりの50mmとした。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は、
(A)+(B)+(C)+(D)=396.416mm
となる。そして、所定時間Tiの算出式は、以下のようになっている。
露光位置から速度切換え位置までの距離(mm)÷中間転写ベルト速度Vs(mm/sec)=所定時間Ti
従って、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secであると、露光開始信号500の出力(露光開始のタイミング)からの所定時間Tiは、1.802秒となる。
また、白黒画像の作像(感光ドラムdのみを用いるBk単色印刷モード)の場合は、以下の距離(A)、(C)、(D)とする。
(A)感光ドラムd上でのBk(ブラック)の露光位置から、一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置から二次転写部5の位置までの距離。
(D)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでの間の任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(D)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(D)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tiを算出する。ここで、ROM301、RAM302への記憶状況は、前記と同様である。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様に、距離31.416mm
(C)前記同様に、距離60mm
(D)前記同様に、距離50mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(C)+(D)=141.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tiは、0.643秒となる。
次いで、制御部300は、記録材Pの先端(搬送方向下流端)が定着装置40の定着ニップ部Nに到達すると、定着工程を行いながら排紙ローラ対11に向けて搬送させる。この際、制御部300は、記録材が定着装置40の定着ニップ部Nを超えた辺りで、露光開始信号500から所定時間Ts経過したことによる割込により(S47:YES)、定着搬送速度制御及び排紙搬送速度制御としてループ制御モードを開始する(S50)。
制御部300は、ループ制御モード(定着ループ制御)での定着搬送速度を、記録材Pがループセンサフラグ221に接触してループセンサフラグ221を動作させたのに連動して得られるループセンサ220の検知状態に基づいて選択的に切り換える。
制御部300は、ループ制御モード(排出ループ制御)での排紙搬送速度を、記録材Pが内排紙センサフラグ211に接触して内排紙センサフラグ211を動作させたのに連動して得られる内排紙センサ210の検知状態に基づいて選択的に切り換える。
なお、本実施形態において、ループモード制御中は紙詰まり検知の誤検知となるので紙詰まり検知を行わないが、排紙センサ201を用いたり、新たにセンサを追加したりすることで紙詰まり検知を行うように構成することも可能である。
ここで、記録材先端が定着装置40の定着ニップ部Nを超えてからループ制御モードを開始しているが、記録材先端が定着ニップ部Nに突入する前の設定としても良い。つまり、前述したように、記録材先端が定着ニップ部Nに突入した後に記録材Pがループを形成している設定であるなら良い。
次いで、ループ制御モード中のループセンサ220による検知の状態と定着搬送速度について説明する。
すなわち、制御部300は、ループセンサ220の検知状態がオンになった場合(S54:YES)、以下のように制御する。つまり、ループセンサフラグ221が記録材Pにより押されて定着前搬送路30及び入口ガイド104に近づいて、ループセンサ220がオンするオン信号出力位置221on(図6参照)になったとき、記録材Pは定着上流ループ形成状態TLdである。このため、制御部300は、それまでの定着搬送速度を、ループを解消するために中間転写ベルト速度Vsより速い定着搬送速度Vhに切り換える(S57)。本実施形態では、定着搬送速度Vhを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、101%の速度としている。
一方、制御部300は、ループセンサ220の検知状態がオフになった場合(S54:NO)、以下のように制御する。つまり、ループセンサフラグ221が記録材Pにより待機位置に戻され、定着前搬送路30及び入口ガイド104から遠ざかり、ループセンサ220がオフするオフ信号出力位置221offになったとき、記録材Pは定着上流ループ解消状態TLsである。このため、制御部300は、それまでの定着搬送速度を、ループを形成するために中間転写ベルト速度Vsより遅い定着搬送速度Vlに切り換える(S56)。本実施形態で、定着搬送速度Vlを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、95%の速度としている。
ループ制御モード中は、前記の様に定着搬送速度を切り換えながら、二次転写部5と定着装置40との間で記録材Pの過ループや記録材Pの引っ張りによる二次転写部5での画像不良が起きないようにする。このため、制御部300は、記録材Pの姿勢が定着上流ループ形成状態TLdと定着上流ループ解消状態TLsとの間でループを作りつつ搬送されるように、定着搬送速度制御を行う。
この時の記録材搬送中の定着搬送速度の平均値は、例えば中間転写ベルト速度Vsの、略98%となっている。
次に、ループ制御モード中における内排紙センサ210の検知状態と排紙搬送速度について説明する。
すなわち、制御部300は、内排紙センサ210の検知状態がオンになった場合(S49:YES)、以下のように制御する。つまり、内排紙センサフラグ211が記録材Pに押されて出口ガイド105に近づいて、オン信号出力位置221onになったとき、記録材Pは定着下流ループ形成状態HLdとなっている。このため、制御部300は、それまでの排紙搬送速度を、ループを解消するために中間転写ベルト速度Vsより速いか略同等の排紙搬送速度Vhhに切り換える(S53)。本実施形態では、排紙搬送速度Vhhを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、100%の速度としている。
一方、制御部300は、内排紙センサ210の検知状態がオフになった場合(S49:NO)、以下のように制御する。つまり、内排紙センサフラグ211が記録材Pに待機位置に戻され、出口ガイド105から遠ざかり、内排紙センサ210がオフするオフ信号出力位置211offになったとき、記録材Pは定着下流ループ解消状態HLsとなっている。このため、制御部300は、それまでの排紙搬送速度を、ループを形成するために中間転写ベルト速度Vsより遅い排紙搬送速度Vhlに切り換える(S52)。本実施形態では、排紙搬送速度Vhlを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、94%の速度としている。
ループ制御モード中、制御部300は、前記の様に排紙搬送速度を切り換えながら、排紙搬送速度制御を行っている。これにより、定着装置40と排紙ローラ対11間で記録材Pの過ループや引っ張りによる定着装置下流部での画像不良が起きないように、記録材Pの姿勢が定着下流ループ形成状態HLdと定着下流ループ解消状態HLsの間でループを作りつつ搬送される。この場合の記録材搬送中の排紙搬送速度平均値は、中間転写ベルト速度Vsの、略97%となっている。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Tsは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像である場合、以下の距離(A)〜(C)、(E)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離(A)、(B)、(C)、(E)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Ts算出する。
ここで、前記と同様に、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(E)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様に、距離31.416mm
(B)前記同様に、距離255mm
(C)前記同様に、距離60mm
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までは、記録材Pが定着ニップ部Nを超えた直後の距離であり、二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nまでを100mmとして、少し超えた110mmとした。
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(B)+(C)+(E)=456.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tsは、2.075秒となる。
また、白黒画像の作像の場合は、以下の距離(A)、(C)、(E)とする。
(A)感光ドラムd上でのBk(ブラック)の露光位置から、一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置から二次転写部5の位置までの距離。
(E)二次転写部5から定着装置40の定着ニップ部Nを超えた任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(E)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(E)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Tsを算出する。なお、ROM301、ROM302への記憶は前記と同様である。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様、距離31.416mm
(C)前記同様、距離60mm
(E)前記同様、距離110mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。
露光位置から速度切換え位置までの距離(A)+(C)+(E)=201.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Tsは、0.915秒となる。
次いで、記録材Pは、搬送方向後端(搬送方向上流端)が二次転写部5に到達し、二次転写工程が終了されて、記録材後端(搬送方向後端)が二次転写部5から排出される。ここで、制御部300は、記録材後端が二次転写部5を超えた辺りで、露光開始信号500の出力から所定時間Teの経過による割込により(S58:YES)、ループ制御モードを終了させる(S61)。そして、制御部300は、定着搬送速度を定着搬送速度Voに切り換え(S63)、排紙搬送速度を、定着搬送速度切り換えタイミングに同期して排紙搬送速度Vhoに切り換える(S60)。なお、ループモード制御の終了後は、内排紙センサ210による前記の紙詰まり検知を行い始める。
このように本実施形態の制御部300は、第1ループ検知手段(220,221)の検知に基づいて定着装置40の転写手段61に対する記録材搬送速度を制御して記録材Pの定着ループ量を調整する定着ループ制御を行う。これと共に、制御部300は、第2ループ検知手段(210,211)の検知に基づいて排紙ローラ対11の定着装置40に対する記録材搬送速度を、定着ループ制御に同期するように制御して記録材Pの排出ループ量を調整する排出ループ制御を行う。これにより、上流側の搬送手段である定着装置40と下流側の搬送手段である排紙ローラ対11との間で、記録材Pの引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現することができる。
そして制御部300は、定着ループ制御を、レーザスキャナ6による露光開始のタイミングから、二次転写部5を通過した記録材Pの搬送方向先端が定着ニップ部Nの近傍に到達する所定時間Tsの経過後に開始する。すなわち、制御部300は、露光の開始タイミングから、記録材Pの搬送方向先端が定着ニップ部Nの近傍に到達するまでの時間が所定時間Ts経過(所定時間経過)したとき定着ループ制御を開始する。これと共に、制御部300は、排出ループ制御を、定着ループ制御の開始に同期して開始する。この「定着ニップ部Nの近傍に到達する」とは、記録材先端が定着ニップ部Nに挟持された状態と共に、記録材先端が定着ニップ部Nに突入せずその手前側に位置する状態をも含む。
なお、定着搬送速度Voは中間転写ベルト速度Vsより少し速い速度である。本実施形態では、定着搬送速度Voを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、102%の速度としている。また、排紙搬送速度Vhoは、中間転写ベルト速度Vsに対する定着搬送速度Voの割合よりも一定の低い割合の速度である。本実施形態では、排紙搬送速度Vhoを、例えば中間転写ベルト速度Vsの、101%の速度としている。
ここで、定着搬送速度を中間転写ベルト速度Vsより速くするのは、二次転写部5と定着装置40の定着ニップ部Nとの間での引っ張りによる画像乱れを無くするために、前述したような必要があった。つまり、記録材Pが定着ニップ部Nに進入する前の定着搬送速度の遅めや、ループ制御モードにより、定着搬送速度の平均速度を中間転写ベルト速度Vs(即ち、転写搬送速度)より遅くする必要があった。そのため、記録材後端の位置は、後続する記録材Pに対して理想的な記録材間の距離(紙間)が短くなっている。その遅れを取り戻す目的で、記録材後端が二次転写部5から排出されて、記録材Pが定着装置40に引っ張られない状態になってから、中間転写ベルト速度Vsより速い定着搬送速度(定着装置40の記録材搬送速度)に切り換えている。
さらに、排紙搬送速度も定着装置40の下流で速度ミスマッチによる画像不良が発生しないように、制御部300は、定着搬送速度の切り換えに同期したタイミングかつ一定の低い速度となるように速度を切り換える。
なお、本実施形態では、記録材後端が二次転写部5を超えた辺りで定着搬送速度を定着搬送速度Voに切り換えているが、記録材Pがループを形成していれば、定着装置40は記録材Pを引っ張られずにループを解消するだけである。従って、記録材後端が二次転写部5を超える前に定着搬送速度Voに切り換える設定にすることも可能である。
ここで、露光開始信号500の出力からの所定時間Teは、以下により算出される。すなわち、カラー画像の作像である場合、以下の距離(A)〜(C)、(F)、(G)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(B)Y(イエロー)の一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置からBk(ブラック)の一次転写ローラ2dのニップ位置までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(F)記録材長(シート長)。
(G)二次転写部5から任意の位置までの距離。
そして、制御部300は、これらの距離を加算した距離(A)+(B)+(C)+(F)+(G)と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Te算出する。
ここで、前記と同様に、距離(A)、(B)、(C)は、構成上決まった距離としてROM301に記憶されており、距離(F)は、必要に応じて可変できる距離としてRAM302に記憶される。(G)は、記録材長の検知結果からROM301に記憶された規格サイズの長さである。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様、距離31.416mm
(B)前記同様、距離255mm
(C)前記同様、距離60mm
(F)A4縦サイズの記録材Pにつき、297mm
(G)二次転写部5から記録材後端が排出されて少し進んだ位置10mmとした。
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。すなわち、
露光位置から速度切換え位置:(A)+(B)+(C)+(F)+(G)=653.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Teは、2.970秒となる。
また、白黒画像の作像の場合は、以下の距離(A)、(C)、(F)、(G)とする。
(A)感光ドラムa上でのY(イエロー)の露光位置から、一次転写ローラ2aの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)までの距離。
(C)Bk(ブラック)の一次転写ローラ2dの一次転写ニップ位置(図1の一次転写部N1)から二次転写部5の位置までの距離。
(F)記録材長(シート長)。
(G)二次転写部5から任意の位置までの距離。
従って、露光位置から速度切換え位置までの距離は(A)+(C)+(F)+(G)となるため、制御部300は、この距離(A)、(C)、(F)、(G)を加算した距離と、その時の中間転写ベルト速度Vsとに基づいて、所定時間Teを算出する。なお、ROM301、RAM302への記憶は、前記と同様である。
例えば、本実施形態では、以下の設計値として算出する。
(A)前記同様に、距離31.416mm
(C)前記同様に、距離60mm
(F)前記同様に、距離297mm
(G)前記同様に、距離10mm
そして、前記同様の算出式で求めると以下となる。すなわち、
露光位置から速度切換え位置:(A)+(C)+(F)+(G)=398.416mm
そして、中間転写ベルト速度Vsが220mm/secの場合に、所定時間Teは、1.811秒となる。
次に、装置が作像中ではなく記録材Pが作像最終の記録材であれば(S65:NO)、制御部300は、記録材Pを、定着装置40及び排紙ローラ対11を経由して排紙トレイ12上に排出する。この時、制御部300は、定着搬送速度を切り換えず、前記した定着搬送速度Voのままとする。
また、制御部300は、記録材後端が抜けて排紙センサ210がオフされ、記録材Pが内排紙センサ210を抜けたことが検知された後は(S59:YES)、排紙搬送速度を排紙搬送速度Vholに切り換える(S62)。さらに、制御部300は、排紙センサ201により記録材の排出が検知されると(S55:YES)、作像終了を受け(S64)、各モータ400〜404の回転を停止させる(S66)。
次に、記録材Pの搬送方向後端(記録材後端)が二次転写部5に到達し、二次転写工程が終了されて、記録材後端が二次転写部5から排出された時に、後続の印刷記録材がある場合、即ち、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合について説明する。
すなわち、上記ステップS63で、定着搬送速度が定着搬送速度Voに切り換えられた時に、作像中であれば(S65:YES)、定着搬送速度制御は、後続する記録材Pの露光開始信号500からのシークエンスを繰り返す(S40)。それは、先行する記録材Pに関するシークエンスと並行して、次印刷記録材Pのシークエンスが動作されている。これは、後続する記録材Pが給紙カセット4から搬送される場合であっても、また両面印刷で両面搬送路47から搬送される場合であっても、同様に定着搬送速度制御が行われる。
また、排紙搬送速度制御においては、先行する記録材Pの排出が排紙センサ201で検知された後に、定着搬送速度と同期するシークエンスに戻る。
また、本実施形態の制御部300は、排紙ローラ対11の速度制御で記録材Pの後端が二次転写部5を抜けた後は、次のようにすることもできる。つまり、排紙ローラ対11の記録材搬送速度を、定着ループ制御との同期を終了して転写手段61の記録材搬送速度より速い記録材搬送速度に切り換えることができる。この場合、内排紙センサ210を用いた排出ループ制御で後端が遅れ気味だった記録材Pを、後端が二次転写部5を抜けた時点から速い記録材搬送速度で送り出すことで、遅れを取り戻すことができる。
また、本実施形態の制御部300は、転写手段61の記録材搬送速度より速い排紙ローラ対11の記録材搬送速度を、定着ニップ部Nと二次転写部5の双方で記録材Pを挟持搬送し始めると、定着装置40の記録材搬送速度と同期をとる排出ループ制御に戻す。これにより、排紙ローラ対11と定着装置40との間で適正な排紙搬送速度制御(排出ループ制御)を行うことができる。
以上説明したように本実施形態では、定着装置40の定着搬送速度制御(定着ループ制御)に同期して、定着下流搬送部である排紙ローラ対11の排紙搬送速度制御(排出ループ制御)を行う。また、定着装置下流である定着装置40と排紙ローラ対11との間においても、定着装置上流でのループ制御に同期してループ制御を行うことができる。
このため、上流側の搬送手段である定着装置40と下流側の搬送手段である排紙ローラ対11との間で、記録材Pの引っ張り合いの発生を回避しながら、小紙間・高生産性への対応と紙詰まり検知との両立を実現可能にすることができる。これにより、記録材Pに定着された画像が定着後の搬送路においてリブ擦れ跡を形成されるような不都合の発生を、確実に抑止することが可能になる。
なお、本実施形態では、定着装置40として一対のローラである定着ローラ100及び対向ローラ101を具備した定着方式を採用しているが、この定着方式に限定されるものではない。例えば、定着部材側や加圧部材側に無端状ベルトを用いたり、電磁誘導加熱による定着方式を用いたりすることも可能である。
また、定着装置下流の搬送部として最終排紙の排紙ローラ対11を採用したが、これに限らず、最終排紙部ではない、排紙ローラ対11の上流側に配置されるような内排紙ローラ対に対して、排出ループ制御を行うように構成することも可能である。この場合も、定着装置40のループ制御の速度変動に対して排紙ローラ対11が合わずに搬送リブや搬送コロ等に記録材が接触する際の接触圧で画像に筋跡が付くような不都合の発生を回避することができる。
5…転写ニップ部(二次転写部)/6…露光手段(レーザスキャナ)/11…下流搬送手段(排紙ローラ対)/40…定着手段(定着装置)/49…搬送路/50…画像形成装置/57…排出ニップ部/59…現像手段(現像器)/61…転写手段/210,211…第2ループ検知手段(内排紙センサ,内排紙センサフラグ)/220,221…ループ検知手段,第1ループ検知手段(ループセンサ,ループセンサフラグ)/300…制御手段(制御部)/a〜d…像担持体(感光ドラム)/N…定着ニップ部/P…記録材/Ts…所定時間

Claims (9)

  1. 回転可能な像担持体と、
    帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、
    前記像担持体に形成された潜像をトナー像として現像する現像手段と、
    転写ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記現像手段で現像されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記転写手段で転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段と、
    前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間の搬送路にて記録材に形成されるループを検知するループ検知手段と、
    前記ループ検知手段の検知に基づいて前記定着手段の前記転写手段に対する記録材搬送速度を制御して記録材のループ量を調整するループ制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記露光の開始タイミングから、記録材の搬送方向先端が前記定着ニップ部の近傍に到達するまでの時間が所定時間経過したとき前記ループ制御を開始する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記定着手段により搬送している記録材の搬送方向後端が前記転写ニップ部を抜けた時点で前記ループ制御を終了して、前記定着手段の記録材搬送速度を前記転写手段の記録材搬送速度より速くなるように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合に、後続する記録材が前記定着ニップ部に突入する前に、前記転写手段の記録材搬送速度より速くなっている前記定着手段の記録材搬送速度を、前記転写手段の記録材搬送速度より遅くなるように制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、入力されたジョブ情報が連続印刷に係る場合に、前記定着手段により搬送する記録材が前記連続印刷の最後で且つ搬送方向後端が前記転写ニップ部を抜けた記録材であるときには、前記転写手段の記録材搬送速度より速くなっている前記定着手段の記録材搬送速度を維持する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 回転可能な像担持体と、
    転写ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記像担持体で形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記転写手段で転写されたトナー像を記録材に定着させる定着手段と、
    排出ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、前記定着手段で定着された記録材を外部に排出するように前記定着手段の下流に配置された下流搬送手段と、
    前記定着手段の前記転写手段に対する記録材搬送速度を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記下流搬送手段による記録材搬送速度を、前記定着手段の記録材搬送速度の変化に応じて変更する制御を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間の搬送路にて記録材に形成されるループを検知する第1ループ検知手段と、
    前記定着ニップ部と前記排出ニップ部との間の搬送路にて記録材に形成されるループを検知する第2ループ検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1ループ検知手段の検知に基づいて前記定着手段の前記転写手段に対する記録材搬送速度を制御して記録材の定着ループ量を調整する定着ループ制御を行うと共に、前記第2ループ検知手段の検知に基づいて前記下流搬送手段の前記定着手段に対する記録材搬送速度を、前記定着ループ制御に同期するように制御して記録材の排出ループ量を調整する排出ループ制御を行う、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段を備え、
    前記制御手段は、前記定着ループ制御を、前記露光手段による露光開始のタイミングから、記録材の搬送方向先端が前記定着ニップ部の近傍に到達するまでの時間が所定時間経過したとき開始すると共に、前記排出ループ制御を、前記定着ループ制御の開始に同期して開始する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記下流搬送手段の速度制御で記録材の後端が前記転写ニップ部を抜けた後の前記下流搬送手段の記録材搬送速度を、前記定着ループ制御との同期を終了して、前記転写手段の記録材搬送速度より速い記録材搬送速度に切り換える、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記転写手段の記録材搬送速度より速い前記下流搬送手段の記録材搬送速度を、前記定着ニップ部と前記転写ニップ部の双方で記録材を挟持搬送し始めると、前記定着手段の記録材搬送速度と同期をとる前記排出ループ制御に戻す、ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017207648A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018146657A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及びプログラム
US11192742B2 (en) 2017-10-26 2021-12-07 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus

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