JP2015069005A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体の熱がステイおよびカバー部材を介して電線に伝わるのを抑えることを目的とする。【解決手段】定着装置100は、定着ベルト110の内側に配置される発熱体(ハロゲンランプ210)と、発熱体からの輻射熱を受けるニップ部材(ニップ板220)と、発熱体を覆うようにニップ部材を支持するステイ240と、ステイ240を覆うカバー部材130と、カバー部材130の外側に設けられる電線151を備える。カバー部材130は、第1壁(後壁部132)と、第2壁(前壁部131)と、第1壁と第2壁とを連結する第3壁(上壁部133)と、第1壁から突出して当該ステイ240に接触する第1リブ(後側リブ132A)と、第2壁から突出して当該ステイ240に接触する第2リブ(前側リブ131A)と、第3壁から突出して当該ステイ240に接触する第3リブ(上側リブ133A)を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート上にトナー像を熱定着させる定着装置に関する。
従来、定着装置として、筒状の定着フィルムと、定着フィルムの内周面に摺接するニップ板と、ニップ板との間で定着フィルムを挟む加圧ローラと、定着フィルムの内側に配置されるヒータと、ヒータを囲んだ状態でニップ板を支持するステイとを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2008−233886号公報
ところで、前述した技術において、電線を支持するためのカバー部材をステイの外側に当該ステイを覆うように設けることも考えられる。しかしながら、この場合において、カバー部材の内面の略全体をステイに密着させると、ヒータの熱がステイを介してカバー部材に伝わることで、電線が熱の影響を受けるおそれがある。
そこで、本発明は、ヒータ(発熱体)の熱がステイおよびカバー部材を介して電線に伝わるのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内側に配置され、発熱するように構成される発熱体と、前記発熱体と間隔を隔てて配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるように構成されるニップ部材と、前記ニップ部材との間で前記定着ベルトを挟むバックアップ部材と、前記定着ベルトの内側に配置され、前記発熱体を覆うように前記ニップ部材を支持するステイと、前記定着ベルトの内側に配置され、前記ステイを前記発熱体とは反対側から覆うカバー部材と、前記カバー部材の前記ステイとは反対側に設けられ、電気を通すための電線と、を備える。
前記カバー部材は、前記発熱体および前記ステイを挟んで互いに対向する第1壁および第2壁と、前記ステイに対して前記発熱体とは反対側に配置され、前記第1壁と前記第2壁とを連結する第3壁と、前記第1壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第1リブと、前記第2壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第2リブと、前記第3壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第3リブと、を有する。
この構成によれば、カバー部材を構成する各壁とステイとが、各壁に設けられるリブによって離間して配置されることで、各壁とステイとの間に空間が形成され、当該空間が断熱層として機能するので、例えばカバー部材の各壁がステイに密着する構造と比べ、ステイの熱がカバー部材の各壁を介して電線に伝わるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第1リブは、前記定着ベルトの幅方向において、間隔を空けて複数設けられていてもよい。
これによれば、複数の第1リブによって第1壁の剛性を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記発熱体が、前記幅方向において、所定発熱量以下で発熱するように構成される第1発熱部と、前記所定発熱量よりも大きい発熱量で発熱するように構成される第2発熱部と、を有し、前記カバー部材が、前記幅方向において、前記第1発熱部に対応する第1部分と、前記第2発熱部に対応する第2部分と、を有する場合には、前記第2部分の前記幅方向における単位長さの範囲内に配置された第1リブの数は、前記第1部分の前記幅方向における前記単位長さの範囲内に配置された第1リブの数よりも少なくすることができる。
これによれば、発熱量の大きな第2発熱部に対応する第2部分に設けられる第1リブの数が少ないので、発熱量の大きな第2発熱部から第1リブを介して第1壁に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第1リブは、筒状であってもよい。
これによれば、筒状の第1リブによって第1壁の剛性を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記第1壁が、前記ニップ部材の温度を検知するための温度検知部材を設けるための開口を有する場合には、前記第1リブは、前記開口に隣接して設けることができる。
これによれば、開口周りを第1リブで補強することができるので、第1壁の剛性を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記第3リブは、前記定着ベルトの幅方向一端側から他端側に向かって延び、前記幅方向に直交する方向において間隔を空けて複数設けられていてもよい。
これによれば、複数の第3リブの間で幅方向に空気を流すことが可能となるので、当該空気でステイを効率良く冷却することができ、ステイからカバー部材に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
また、前記した構成において、前記カバー部材が、前記幅方向の両端側において、前記第1壁、前記第2壁および前記第3壁を連結する第4壁を有する場合には、前記第4壁は、前記幅方向において前記複数の第3リブの隙間に対向する開口部を有していてもよい。
これによれば、複数の第3リブの間で加熱された空気を一方の開口部から外部に排出し、他方の開口部から複数の第3リブの間に向けて加熱されていない空気を取り入れることができるので、ステイを効率良く冷却することができ、ステイからカバー部材に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第3リブは、筒状であってもよい。
これによれば、筒状の第3リブによって第3壁の剛性を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記電線は、前記第3壁の前記第3リブが設けられる面と反対側の面に配置され、前記第3リブは、前記バックアップ部材から前記ニップ部材に向かう方向に投影したときに、前記電線とは重ならないように配置された構成とすることができる。
これによれば、発熱体からステイおよび第3リブを介して伝わる熱が、電線に伝わるのを抑えることができる。
本発明によれば、発熱体の熱がステイおよびカバー部材を介して電線に伝わるのを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。 定着装置の断面図である。 加熱ユニットを分解して示す斜視図である。 カバー部材と電線の関係を示す斜視図である。 カバー部材を下側から見た拡大斜視図である。 カバー部材を下側から見た平面図である。 第2実施形態におけるハロゲンヒータとリブを示す図である。 リブを筒状に形成した形態を示す拡大斜視図である。 電線と上側リブとの関係を示す斜視図(a)と平面図(b)である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の定着装置100を備えたレーザプリンタ1の概略構成について説明した後、本発明の特徴部分ついて詳しく説明する。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ31と、用紙Pの前側を持ち上げる用紙押圧板32と、給紙ローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストローラ37とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Pは、用紙押圧板32によって給紙ローラ33に寄せられ、給紙ローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置100を通過することで用紙P上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2に示すように、定着装置100は、無端状の定着ベルト110と、定着ベルト110の内側に配置され、定着ベルト110を加熱する加熱ユニット200と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ120と、温度検知部材150と、カバー部材130とを主に備えている。
定着ベルト110は、後述する加熱ユニット200によって加熱される耐熱性と可撓性を有するベルトである。定着ベルト110は、図示しないガイド部材により回転が案内されている。
加圧ローラ120は、弾性変形可能な部材であり、定着ベルト110や後述する加熱ユニット200の下方に配置されている。そして、この加圧ローラ120は、弾性変形した状態で加熱ユニット200(ニップ板220)との間で定着ベルト110を挟むことで、ニップ部Nを形成するようになっている。本実施形態においては、加熱ユニット200および加圧ローラ120は、一方が他方に向けて付勢されることで互いに圧接するように構成されている。
この加圧ローラ120は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着ベルト110(または用紙P)との摩擦力により定着ベルト110を従動回転させるようになっている。これによりトナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ120と加熱された定着ベルト110の間を前から後へ向けて搬送されることでトナー像が熱定着される。
加熱ユニット200は、定着ベルト110を介して用紙P上のトナーを加熱するユニットであり、発熱体の一例としてのハロゲンランプ210と、ニップ部材の一例としてのニップ板220と、反射板230と、ステイ240とを備えている。
ハロゲンランプ210は、ニップ板220や定着ベルト110を加熱することで用紙P上に転写されたトナーを加熱する発熱体であり、定着ベルト110の内側において定着ベルト110の内周面から所定の間隔を隔てて配置されている。ハロゲンランプ210は、左右方向に長いガラス管211と、螺旋状に巻かれてガラス管211内に配置されたフィラメント212とを主に有し、フィラメント212への通電によって定着ベルト110の内側で発熱するように構成されている。
ニップ板220は、ハロゲンランプ210からの輻射熱を受ける板状の部材であり、その下面に筒状の定着ベルト110の内周面が摺接するように、定着ベルト110の内部に配置されている。本実施形態において、ニップ板220は、例えば、後述する鋼製のステイ240より熱伝導率が大きい、アルミニウム板などを加工することで形成されている。
図3に示すように、ニップ板220は、左右に長い板状に形成されたベース部221と、ベース部221の後端に設けられる3つの突出部222とを主に有している。
ベース部221は、その下面が定着ベルト110の内周面に接触する部分であり、ハロゲンランプ210からの熱を、定着ベルト110を介して用紙P上のトナーに伝達するようになっている。
突出部222は、ベース部221の後端の中央付近に2つと、右端部に1つ設けられ、ベース部221の後端から用紙Pの搬送方向に沿って延びて略平板状に形成されている。より詳細に、突出部222は、後述するステイ240の後壁243や反射板230のフランジ部232よりも後方まで延びている(図2参照)。
図2および図3に示すように、反射板230は、ハロゲンランプ210からの輻射熱(主に前後方向や上方向に向けて放射された輻射熱)をニップ板220(ベース部221の上面)に向けて反射する部材であり、ハロゲンランプ210を覆うように、ハロゲンランプ210から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板230によってハロゲンランプ210からの輻射熱をニップ板220に集めることで、ハロゲンランプ210からの輻射熱を効率よく利用することができ、ニップ板220および定着ベルト110を速やかに加熱することができる。
具体的に、反射板230は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きく、後述するステイ240よりも熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などを、略U字状に湾曲させて形成されている。より詳しくは、反射板230は、湾曲形状(断面視略U字状)をなす反射部231と、反射部231のニップ板220側の両端部から前後方向外側にハロゲンランプ210から離れるように延びるフランジ部232とを有している。
ステイ240は、加圧ローラ120とは反対側から前後方向におけるニップ板220の両端部を支持し、ニップ板220に対し加圧ローラ120側から力が作用したときに、その力を受け止める部材である。このステイ240は、比較的剛性が高い、例えば、鋼板などの金属板を、ニップ板220側に開口を有するとともに反射板230(反射部231)に沿った断面視略U字状に屈曲させることにより形成されている。
より詳細に、ステイ240は、ハロゲンランプ210の上方に配置される上壁241と、上壁241の前後端から下方へ延びる前壁242および後壁243とを有している。
図2に示すように、前壁242は、ハロゲンランプ210に対し用紙Pの搬送方向の上流側に位置している。そして、前壁242は、その下端部で、反射板230の前側のフランジ部232をニップ板220との間で挟むとともに、ニップ板220の前端部(ベース部221の前端部)を上から支持している。
後壁243は、ハロゲンランプ210に対し用紙Pの搬送方向の下流側に位置している。そして、後壁243は、その下端部で、反射板230の後側のフランジ部232をニップ板220との間で挟むとともに、ニップ板220の後端部(ベース部221の後端部)を上から支持している。
温度検知部材150は、例えば、サーモスタットやサーミスタなどのセンサであり、ステイ240の後壁243に対してハロゲンランプ210とは反対側に設けられ、ニップ板220の温度を検知している。
具体的に、温度検知部材150は、図3に示すように、ニップ板220の各突出部222に対し1つずつ設けられ、突出部222の上面に接触するように配置されている。そして、温度検知部材150は、突出部222の温度を検知し、その検知結果を、定着装置100(ハロゲンランプ210)を制御するための図示しない制御装置に出力するように構成されている。
図2および図3に示すように、カバー部材130は、定着ベルト110の内側に配置され、ステイ240をハロゲンランプ210とは反対側から覆うように構成されている。このカバー部材130は、断面視略U形状に形成されており、主に、第2壁の一例としての前壁部131と、第1壁の一例としての後壁部132と、第3壁の一例としての上壁部133と、第4壁の一例としての側壁部134と、後壁部132の下端から後方へ向けて延びる支持壁部135とを有している。
前壁部131および後壁部132は、ハロゲンランプ210、反射板230およびステイ240を前後方向に挟んで互いに対向するように配置されている。上壁部133は、ステイ240の上側(ハロゲンランプ210とは反対側)に配置され、前壁部131の上端部と後壁部132の上端部とを連結している。
支持壁部135は、各温度検知部材150を支持する壁であり、ニップ板220の各突出部222に対応する位置には、各温度検知部材150をニップ板220の各突出部222に臨ませるための開口136,137,138が後壁部132に跨るように形成されている。なお、各開口136〜138は、各温度検知部材150の形状に対応した形状に形成されている。また、各温度検知部材150は、各開口136〜138に嵌合されることで、位置決めされていてもよい。
そして、図4に示すように、支持壁部135の各開口136〜138にセットされた各温度検知部材150からは、電気を通すための電線151,152が左右方向外側に延びるように配線されている。具体的に、各電線151,152は、カバー部材130の外側(ステイ240とは反対側)の面を這うように設けられている。
より詳しくは、真ん中の温度検知部材150から延びる各電線151は、後壁部132に沿って上方に延びた後、上壁部133に沿って前方に折り曲げられ、上壁部133の前後方向の略中央の位置で左右方向外側に折り曲げられて左右方向外側に延びるように設けられている。また、左右方向外側に配置される各温度検知部材150から延びる電線152は、後壁部132に沿って左右方向外側に延びるように設けられている。
図5および図6に示すように、前壁部131、後壁部132および上壁部133には、各壁部131〜133から内側(ステイ240側)に向けて突出する複数の前側リブ131A、後側リブ132Aおよび上側リブ133Aが設けられている。ここで、前側リブ131Aは、第2リブの一例に相当し、後側リブ132Aは、第1リブの一例に相当し、上側リブ133Aは、第3リブの一例に相当する。
各リブ131A〜133Aは、図2に示すように、ステイ240に接触しており、これにより、各壁部131〜133とステイ240との間に空間が形成され、当該空間が断熱層として機能するようになっている。
図5に示すように、複数の後側リブ132Aは、上下方向に沿った長尺状に構成され、左右方向(定着ベルト110の幅方向)において間隔を空けて配置されている。複数のうちいくつかの後側リブ132Aは、各開口136〜138に隣接して設けられている。これにより、各開口136〜138の周りが後側リブ132Aによって補強されている。
上側リブ133Aは、上壁部133のうち左右方向の一端側から他端側に向かって連続的に延び、前後方向において間隔を空けて2つ設けられている。これにより、図2に示すように、各上側リブ133Aをステイ240の上壁241に接触させた状態においては、上壁部133、各上側リブ133Aおよび上壁241で囲われた空間を、空気を左右方向に通すための通路とすることが可能となっている。
図6に示すように、複数の前側リブ131Aは、左右方向において、各後側リブ132Aに対応した位置に形成されている。なお、前側リブ131Aは、左右方向において、後側リブ132Aとは異なる位置に設けられていてもよい。
図4に示すように、側壁部134は、各壁部131〜133の左右方向両端に1つずつ設けられ、各壁部131〜133の左右方向両端部を連結している。そして、各側壁部134の上部には、左右方向において2つの上側リブ133Aの隙間に対向する開口部134Aが形成されている。これにより、空気を、一方の開口部134Aからカバー部材130内に入れて、2つの上側リブ133A間の通路を通して、他方の開口部134Aからカバー部材130の外に排出したり、また、2つの上側リブ133A間で加熱された空気を両側の開口部134Aからカバー部材130の外に排出することが可能となっている。なお、一方の開口部134Aから他方の開口部134Aに抜けるような空気の流れを作るためには、例えば、レーザプリンタ1内の空気を外に排出する排気ファンを、本体筐体2の左右のいずれかの壁に設けたり、空気を送り出す送風ファンを、一方の開口部134Aに対向するように設ければよい。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
カバー部材130を構成する各壁部131〜133とステイ240とが、各壁部131〜133に設けられる各リブ131A〜133Aによって離間して配置されることで、各壁部131〜133とステイ240との間に断熱層としての空間を形成することができる。そのため、例えばカバー部材を構成する各壁がステイに密着する構造と比べ、ステイ240の熱がカバー部材130の各壁部131〜133を介して電線151,152に伝わるのを抑えることができる。
各壁部131〜133に対して各リブ131A〜133Aが、それぞれ間隔を空けて複数設けられているので、各壁部131〜133の剛性を向上させることができる。
カバー部材130に形成した各開口136〜138に隣接するように後側リブ132Aを設けたので、各開口136〜138の周りを補強することができ、後壁部132の剛性を向上させることができる。
左右方向に延びる2つの上側リブ133Aの間で左右方向に空気を流すことができるので、当該空気でステイ240を効率良く冷却することができ、ステイ240からカバー部材130に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
左右の側壁部134に2つの上側リブ133Aの隙間に対向する開口部134Aを設けることで、2つの上側リブ133Aの間で加熱された空気を一方の開口部134Aから外部に排出し、他方の開口部134Aから2つの上側リブ133Aの間に向けて加熱されていない空気を取り入れることができる。そのため、ステイ240を効率良く冷却することができるので、ステイ240からカバー部材130に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態を含む以下で説明する実施形態では、先に説明した実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その説明を省略することとする。
図7に示すように、ハロゲンランプ210は、左右方向において、所定発熱量TH以下で発熱するように構成された第1発熱部210Aと、所定発熱量THよりも大きい発熱量で発熱するように構成された第2発熱部210Bとを有している。具体的に、第2発熱部210Bは、第1発熱部210Aの左右方向両側に設けられ、フィラメント212の左右方向における所定長さ当たりの巻き数が第1発熱部210Aよりも多くなるように構成されている。つまり、左右方向両側の第2発熱部210Bは、左右方向中央の第1発熱部210Aよりもフィラメント212が密に巻かれて構成されている。
カバー部材140は、前壁部141、後壁部142および上壁部143により断面視略U形状に構成されており、左右方向において、第1発熱部210Aに対応する第1部分140Aと、第2発熱部210Bに対応する第2部分140Bとを有している。後壁部142のうち第1部分140Aおよび第2部分140Bに相当する部分には、上下方向に沿って長く延びる、左右方向に並んだ複数の後側リブ142Aが設けられている。また、前壁部141には、複数の後側リブ142Aと同じ形状で、かつ、左右方向において同じ位置に配置される複数の前側リブ141Aが設けられている。なお、図7においては、便宜上、上壁部143に設けられるリブの図示は省略する。
第2部分140Bの左右方向における単位長さLの範囲内に配置された後側リブ142Aの数は、第1部分140Aの左右方向における単位長さLの範囲内に配置された後側リブ142Aの数よりも少なくなっている。具体的に、第2部分140Bの単位長さLの範囲内には、後側リブ142Aが1つ設けられており、第1部分140Aの単位長さLの範囲内には、後側リブ142Aが2つ設けられている。なお、単位長さLに対する前側リブ141Aの数も同様となっている。
ここで、本実施形態において、単位長さLは、その範囲内に第1部分140Aの後側リブ142Aが少なくとも2つ配置される長さであればよい。また、単位長さLの範囲内に配置された後側リブ142Aの数は、当該範囲内にその全体が配置される後側リブ142Aの数であり、その範囲内に一部だけが配置される後側リブ142Aの数は含まないものとする。なお、単位長さLと前側リブ142Aの数との関係も同様である。
これによれば、発熱量の大きな第2発熱部210Bに対応する第2部分140Bに設けられる各リブ141A,142Aの数が少ないので、発熱量の大きな第2発熱部210Bから各リブ141A,142Aを介して各壁部141,142に伝わる熱の量を小さく抑えることができる。
なお、本実施形態では、第1部分140Aと第2部分140Bの両方にリブ141A,142Aが設けられていたが、これに限定されず、例えば、第2部分にリブが設けられていない構成であってもよい。この場合、単位長さは、その範囲内に第1部分のリブが少なくとも1つ配置される長さであればよい。
また、図7に示したハロゲンランプ210の構成は一例である。すなわち、図7では、ハロゲンランプ210の発熱量が、ハロゲンランプ210の左右方向両側で左右方向中央よりも大きくなっているが、これに限定されず、例えば、発熱量は、ハロゲンランプの左右方向中央で左右方向両側よりも大きくなっていてもよい。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記各実施形態では、リブの形状を直線状としたが、本発明はこれに限定されず、曲線状であってもよいし、筒状であってもよい。なお、筒状のリブとしては、例えば、円筒状のリブや多角形状のリブであってもよい。
一例を示すと、図8に示すように、四角い筒状のリブ130Aを、カバー部材130を構成する、図示しない前壁部131と、後壁部132と、上壁部133とに形成してもよい。これによれば、筒状のリブ130Aによって各壁部131〜133の剛性を向上させることができる。
また、図9(a),(b)に示すように、カバー部材130の上壁部133に設けられる上側リブ133Bは、加圧ローラ120からニップ板220に向かう方向に投影したときに、電線151とは重ならないように配置された構成とすることができる。具体的に、上側リブ133Bは、第1実施形態における直線状の上側リブ133Aのうち電線151と重なる部分が切り欠かれたような形状となっている。
これによれば、ハロゲンランプ210からステイ240および上側リブ133A,133Bを介して伝わる熱が、電線151に伝わるのを抑えることができる。なお、同様に、後壁部132に設けられる後側リブも、前後方向に投影したときに、後壁部132に沿って延びる電線152とは重ならないように配置された構成としてもよい。
また、第1実施形態では、前側リブ131Aと後側リブ132Aを上下方向に延びるように形成し、上側リブ133Aを左右方向に延びるように形成したが、本発明はこれに限定されず、各リブの延びる方向は任意の方向に設定することができる。
前記各実施形態では、発熱体としてハロゲンランプ210を例示したが、これに限定されず、例えば、発熱体は、カーボンヒータなどであってもよい。
前記各実施形態では、ニップ部材の一例としてニップ板220を例示したが、本発明はこれに限定されず、ニップ部材は、例えば板状でない厚めの部材であってもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材の一例として加圧ローラ120を例示したが、本発明はこれに限定されず、バックアップ部材は、例えばベルト状の加圧部材などであってもよい。
100 定着装置
110 定着ベルト
120 加圧ローラ
130 カバー部材
131 前壁部
131A 前側リブ
132 後壁部
132A 後側リブ
133 上壁部
133A 上側リブ
151 電線
210 ハロゲンランプ
220 ニップ板
240 ステイ

Claims (9)

  1. 無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置され、発熱するように構成される発熱体と、
    前記発熱体と間隔を隔てて配置され、前記発熱体からの輻射熱を受けるように構成されるニップ部材と、
    前記ニップ部材との間で前記定着ベルトを挟むバックアップ部材と、
    前記定着ベルトの内側に配置され、前記発熱体を覆うように前記ニップ部材を支持するステイと、
    前記定着ベルトの内側に配置され、前記ステイを前記発熱体とは反対側から覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の前記ステイとは反対側に設けられ、電気を通すための電線と、を備え、
    前記カバー部材は、前記発熱体および前記ステイを挟んで互いに対向する第1壁および第2壁と、前記ステイに対して前記発熱体とは反対側に配置され、前記第1壁と前記第2壁とを連結する第3壁と、前記第1壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第1リブと、前記第2壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第2リブと、前記第3壁から前記ステイに向けて突出して当該ステイに接触する第3リブと、を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1リブは、前記定着ベルトの幅方向において、間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記発熱体は、前記幅方向において、所定発熱量以下で発熱するように構成される第1発熱部と、前記所定発熱量よりも大きい発熱量で発熱するように構成される第2発熱部と、を有し、
    前記カバー部材は、前記幅方向において、前記第1発熱部に対応する第1部分と、前記第2発熱部に対応する第2部分と、を有し、
    前記第2部分の前記幅方向における単位長さの範囲内に配置された第1リブの数は、前記第1部分の前記幅方向における前記単位長さの範囲内に配置された第1リブの数よりも少ないことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1リブは、筒状であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記第1壁は、前記ニップ部材の温度を検知するための温度検知部材を設けるための開口を有し、
    前記第1リブは、前記開口に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第3リブは、前記定着ベルトの幅方向一端側から他端側に向かって延び、前記幅方向に直交する方向において間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記カバー部材は、前記幅方向の両端側において、前記第1壁、前記第2壁および前記第3壁を連結する第4壁を有し、
    前記第4壁は、前記幅方向において前記複数の第3リブの隙間に対向する開口部を有することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第3リブは、筒状であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記電線は、前記第3壁の前記第3リブが設けられる面と反対側の面に配置され、
    前記第3リブは、前記バックアップ部材から前記ニップ部材に向かう方向に投影したときに、前記電線とは重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
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