JP2015068593A - 空調室外ユニット - Google Patents

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幸子 松本
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Tetsutake Kuramori
哲丈 倉守
浩輝 藤田
Hiroki Fujita
浩輝 藤田
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耕治 森本
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Abstract

【課題】本発明の目的は、電装品箱が加湿ユニットのヒータからの熱の影響を受けにくい配置とした空調室外ユニットを提供することである。
【解決手段】空気調和装置10は、電装品箱80と、加湿ロータ63と、ヒータ71aとを備える。電装品箱80は電子部品を有する。加湿ロータ63は、吸湿部61及び放湿部62を有し、板状面が鉛直方向に沿って配置されている。ヒータ71aは、加湿ロータ63を挟んで、電装品箱80とは反対側に配置され、加湿ロータ63から水分を放湿させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、空調室外ユニットに関する。
特許文献1(特開2004−353898号公報)には、加湿ユニットが室外機と一体化されている空気調和機が開示されている。特許文献1の加湿ユニットは、空気中の水分を吸着する加湿ロータと、加湿ロータを加熱するためのヒータと、加湿ロータから取り出した加湿空気を室内へ搬送するファンと、その他の各種部材とを備えている。また、空気調和機の製品高さを抑えるために、加湿ユニットは平板状を呈して室外機の上部に設けられている。よって、加湿ユニット内の加湿ロータの平面と、室外機の設置平面とは概ね一致している。
ここで、室外機の製品高さを抑えるために、室外機内部に加湿ユニットを内蔵した空気調和機が開発されている。室外機の内部には、インバータ等の各種の電子部品が搭載された電装品箱が設けられている。電装品箱を構成する箱体や電子部品は熱に弱いため、加湿ユニットのヒータと電装品箱との位置関係が問題となる。
しかし、特許文献1ではそもそも加湿ユニットが室外機に内蔵されていないため、上記のような加湿ユニットのヒータと電装品箱との位置関係に関する問題が生じていない。そのため、特許文献1は、そのような問題に対する解決方法を開示していない。
そこで、本発明の目的は、電装品箱が加湿ユニットのヒータからの熱の影響を受けにくい配置とした空調室外ユニットを提供することである。
本発明の第1観点に係る空調室外ユニットは、電装品箱と、加湿ロータと、ヒータとを備える。電装品箱は電子部品を有する。加湿ロータは、吸湿部及び放湿部を有し、板状面が鉛直方向に沿って配置されている。ヒータは、加湿ロータを挟んで、電装品箱とは反対側に配置され、加湿ロータから水分を放湿させる。
これにより、加湿ユニットのヒータと電装品箱とをできるだけ離隔することができる。
本発明の第2観点に係る空調室外ユニットは、第1観点に係る空調室外ユニットにおいて、正面視において、ヒータの鉛直面が電装品箱の鉛直面と重なる。
このようにヒータの鉛直面が電装品箱との鉛直面と重なる場合であっても、ヒータと電装品箱とをできるだけ離隔することができる。
本発明の第3観点に係る空調室外ユニットは、第1観点に係る空調室外ユニットにおいて、加湿用ダクトをさらに備える。加湿用ダクトは、加湿ロータと電装品箱との間に設けられ、加湿ロータで加湿された空気を導く。
これにより、加湿用ダクトの分だけさらにヒータと電装品箱とを離隔させることができる。
本発明の第1及び第2観点に係る空気調和機では、加湿ユニットのヒータと電装品箱とをできるだけ離隔することができる。
本発明の第3観点に係る空気調和機では、加湿用ダクトの分だけさらにヒータと電装品箱とを離隔させることができる。
本発明の一実施形態に係る室外機30を備えた空気調和装置10の構成図である。 空気調和装置10の室外機の概要を示す回路図である。 前板46、防護グリル45及び天板48等が外された状態の室外機30の斜視図である。 前板46、防護グリル45、天板48及び電装品箱80等が外された状態の室外機30の正面図である。 天板48が外された状態の室外機30の平面図である。 図5の室外機の機械室42側の拡大図である。 加湿ユニット60の全体構成を示す斜視図である。 加湿ユニット60の分解斜視図である。 加湿ロータ63の吸湿部61及び放湿部62を説明するための説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明にかかる空気調和装置の室外機の実施形態は、以下に説明する実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
<実施形態>
(1)空気調和装置の全体構成の概要
図1は、本発明の一実施形態に係る室外機30を備えた空気調和装置10の構成図である。図2は、空気調和装置10の室外機の概要を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置10は、図1に示されているように、室内機20と室外機30とが連絡配管12によって接続されて構成されている。この空気調和装置10は、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転、給気運転及び排気運転などの複数の運転モードを持っており、これらの運転モードを適宜組み合わせることもできる。
冷房運転や暖房運転においては、室内の空気を冷やしたり温めたりするため、室内機20及び室外機30でそれぞれ熱交換が行われ、連絡配管12を通して室内機20と室外機30との間で熱の移動がある。このような熱交換と熱の移動とを行わせるために、例えば空気調和装置10には図2に示されている冷媒回路が形成される。冷媒回路を形成するため、図2の室内機20には室内熱交換器21が設けられ、室外機30には圧縮機31、四路切換弁32、室外熱交換器33、電動弁34、フィルタ35、アキュムレータ36、液閉鎖弁37及びガス閉鎖弁38が設けられている。また、室内機20と室外機30とを結ぶ液冷媒配管14及びガス冷媒配管16が連絡配管12の中に通っている。
また、加湿運転、給気運転及び排気運転では、室内に外気を供給したり室内の空気を排出したりするため、連絡配管12の給気ダクト18を通して室内機20と室外機30との間で空気の移動がある。特に、加湿運転では、水分を多く含んだ湿度の高い空気を室外機30から室内機20に供給するため室外機30において外気から水分を取り込む。そのために、室外機30には、外気から水分を取り込む機能を持つ加湿ユニット60が設けられている。
(2)冷媒回路の動作
次に、図2を用いて冷媒回路の動作について簡単に説明する。
冷房時には、四路切換弁32が実線の接続になっている。よって、冷房時には、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が四路切換弁32を介して室外熱交換器33に送られる。室外熱交換器33で外気との熱交換が行われて熱を奪われた冷媒は、電動弁34に送られる。高圧液状の冷媒が電動弁34で低圧状態に変化する。電動弁34で膨張した冷媒は、フィルタ35を介して液閉鎖弁37及び液冷媒配管14を通って室内熱交換器21に入る。室内熱交換器21で室内空気との熱交換が行われて熱を奪って温度が上昇した冷媒は、ガス冷媒配管16を通って四路切換弁32に送られる。四路切換弁32では、ガス閉鎖弁38とアキュムレータ36とが接続されている。そのため、ガス冷媒配管16を通って室内熱交換器21から送られてきた冷媒は、アキュムレータ36を介して圧縮機31に送られる。
暖房時には、四路切換弁32が点線の接続になっている。よって、暖房時には、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が室内熱交換器21に送られる。そして、冷房時とは逆の経路をたどって、室外熱交換器33を出た冷媒は圧縮機31に戻ってくる。つまり、圧縮機31、四路切換弁32、ガス冷媒配管16、室内熱交換器21、液冷媒配管14、電動弁34、室外熱交換器33、四路切換弁32、アキュムレータ36及び圧縮機31の順に冷媒が循環する。
(3)室内機の構成
室内機20には、室内熱交換器21の他に、図2に示されているように、モータで駆動される室内ファン22が室内熱交換器21の下流側に設けられている。この室内ファン22はクロスフローファンである。室内ファン22が駆動されると、図1に示されている室内機20上部の吸込口23から吸い込まれた室内空気が、室内熱交換器21を通過して室内機20下部の吹出口24から吹き出される。
また、室内機20には、給気ダクト18の給気口25が、室内熱交換器21の上流側空間に設けられている。給気ダクト18は加湿ユニット60に接続されており、加湿ユニット60から送られてくる湿度の高い空気が給気口25から室内熱交換器21の上流側空間に供給される。このような湿度の高い空気が給気口25から供給されている状態で室内ファン22を駆動することにより、室内機20の吹出口24から吹き出される調和空気の湿度を高くすることができる。例えば、このとき同時に室内熱交換器21を蒸発器として用いて、室内機20に、加湿運転と冷房運転を同時に行わせることができる。
(4)室外機の構成
(4−1)全体構成
図3は、前板46、防護グリル45及び天板48等が外された状態の室外機30の斜視図である。図4は、前板46、防護グリル45、天板48及び電装品箱80等が外された状態の室外機30の正面図である。図5は、天板48が外された状態の室外機30の平面図である。図6は、図5の室外機の機械室42側の拡大図である。
室外機30は、ケーシング40と仕切板43とを備えている。図2、図4〜図6に示すように、ケーシング40の内部空間は、仕切板43によって送風機室41と機械室42とに分けられている。
室外機30には、室外熱交換器33、加湿ユニット60の他に、室外ファン39が備えられている。室外ファン39が駆動されると、外気が室外熱交換器33の後面側から吸い込まれ、室外熱交換器33を通過し、吹出口44(図1、図2参照)から吹き出される。図1に示すように、吹出口44の前面は、防護グリル45で覆われており、外部からプロペラ39bに触れられないようになっている。
加湿ユニット60の少なくとも一部は室外機30の送風機室41に配置され、残りは機械室側42に配置される。
(4−2)詳細構成
(4−2−1)ケーシング40
ケーシング40は、前板46(図1参照)、右側板47(図1参照)、天板48(図1参照)、底板49(図1、図3、図4参照)、左側板50(図1参照)を含む。ケーシング40の内部は、仕切板43によって送風機室41と機械室42とに分けられている。送風機室41には、室外熱交換器33及び室外ファン39が配置されている。機械室42には、圧縮機31及び電装品箱80等が配置されている。
仕切板43は、加湿ユニット60と電装品箱80が配置される部分を除いて、天板48側から底板49側に向って鉛直方向に延びている。また、仕切板43は、幅方向において、室外熱交換器33の右端から前方に向かって機械室42を囲むように円弧状に延びている。その結果、仕切板43は送風機室41から機械室42に風が回り込まないように遮蔽する機能を有している。
また、図1に示すように、前板46には、円形の吹出口44が形成されている。吹出口44には、図3に示すようにその周縁に沿うようにリング状のベルマウス52が取り付けられている。
(4−2−2)圧縮機31
圧縮機31は、機械室42側に位置しており、底板49に固定されている。運転時、圧縮機31は高温になるので、機械室42は送風機室41に比較して温度が高くなっている。
(4−2−3)室外熱交換器33
室外熱交換器33は送風機室41に配置されている。室外熱交換器33は、ケーシング40の背面部と左側板50とに対峙して、L字状に成形されている。また、室外熱交換器33の高さは、天板48と底板49との距離にほぼ等しい寸法を有している。
(4−2−4)室外ファン39
図3に示すように、室外ファン39は、ファンモータ39aによって駆動されるプロペラ39bを有しており、室外熱交換器33の下流側に設けられている。プロペラ39bの一部は、このベルマウス52で囲まれた空間内に入るように配置されている。
(4−2−5)防護グリル45
図1に示すように、防護グリル45は、ケーシング40の前板46に取り付けられ、吹出口44を覆っている。防護グリル45には、外気を吹き出すため、開口部が多数形成されている。
(4−2−6)電装品箱80
図3、図5、図6等に示すように、電装品箱80は、機械室42内のうち、前板46側に設けられている。より詳細には、電装品箱80は、前板46側からの正面視において、加湿ユニット60の手前に配置されている。
電装品箱80は、例えば弾性を有する樹脂材料から一体成型されている。樹脂材料としては、例えばHIPS(High Impact Polystyrene)及びABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等が用いられている。電装品箱80は、箱状の形状を有し、前面全体に開口を有している。つまり、電装品箱80は、前板46側からの正面視において、概ね前面全体に開口を有するように配置されている。
電装品箱80には、圧縮機31および室外ファン39などを駆動するための電子部品を集約した制御基板(図示せず)が搭載されている。制御基板は前面及び背面を有する板状の部材である。電装品箱80は、電子部品等が配置された前面が電装品箱80の開口に面しており、背面が電装品箱80の板状面に沿うように配置されている。よって、前板46を外した状態において、電装品箱80の制御基板が露出する。そのため、電装品箱80内のメンテナンスが容易である。
電装品箱80には、例えばインバータ制御素子などの所定の電子部品を冷却するためのヒートシンク81(図6等参照)が設けられている。ヒートシンク81は、インバータ制御素子等の運転時の発熱を外部に逃すための部材であり、アルミ板及び銅板等から構成され多数のフィン81aを有する。本実施形態では、ヒートシンク81の一部は送風機室41側に配置され、残りは機械室42側に配置されている。しかし、ヒートシンク81の全体が送風機室41側に配置されてもよい。
(4−2−7)加湿ユニット60
図3、図5、図6等に示すように、加湿ユニット60は、前板46側の正面視において、室外熱交換器33に隣接する背面側に配置されている。また、加湿ユニット60は、前板46側からの正面視において、電装品箱80の背面に配置されている。
また、加湿ユニット60は、後述の加湿ロータ63の円盤状面が鉛直方向に沿うように縦方向に配置されている。加湿ロータ63は、後述の図9等に示すように、外気から水分を吸湿するための吸湿部61と、吸湿部61で取り込んだ水分を放出するための放湿部62とを有している。加湿ユニット60は、加湿ロータ63が送風機室41と機械室42とに跨るように配置されている。より具体的には、加湿ロータ63の吸湿部61が仕切板43を挟んで送風機室41側に配置され、加湿ロータ63の放湿部62が仕切板43を挟んで機械室42側に配置される。
加湿ユニット60は、加湿ロータ63の放湿部62を加熱するための後述のヒータ71aを備える。ヒータ71aは、加湿ロータ63を挟んで、電装品箱80とは反対側に配置されている。
(5)加湿ユニット60の詳細構成
図7は加湿ユニット60の全体構成を示す斜視図である。図8は加湿ユニット60の分解斜視図である。図9は加湿ロータ63の吸湿部61及び放湿部62を説明するための説明図である。なお、図9は、図8において、加湿用ダクト73側、つまり前板46側からの正面視における加湿ロータ63の各領域を示している。
(5−1)加湿ロータ63
図8、図9に示すように、加湿ロータ63は、円盤状を呈しており、吸湿部61と放湿部62とを有する。加湿ロータ63は、回転によって先に吸湿部61であった部分が放湿部62になり、先に放湿部62であった部分が吸湿部61になる。加湿ロータ63は、円盤の中心を回転軸として回転するように取り付けられている。加湿ロータ63の周囲には凹凸状のギア63aが設けられている。加湿ロータ63は、ロータ駆動用モータ64a(図8参照)の動力が駆動ギア64b(図8参照)を介してギア63aに伝達されて回転駆動される。本実施形態では、加湿ロータ63は、後述の加湿用ダクト73側から、つまり正面側から見て反時計回り方向に回転する。
加湿ロータ63は、ゼオライト等の焼成によって形成されたハニカム構造のゼオライトロータである。ゼオライト等の吸湿剤は、常温で空気から水分を吸湿し、ヒータ71aなどの熱源で高温に加熱された空気に曝されて温度上昇したときに水分を放出する。つまり、加湿ロータ63のうちの高温の空気にさらされていない側が吸湿部61になり、高温の空気にさらされている側が放湿部62になる。
本実施形態の加湿ロータ63は、図9に示すように、概ね半分の領域が吸湿部61となり、残りの半分が放湿部62となる。吸湿部61は図3〜図6に示すように、送風機室41側に位置する。室外ファン39が駆動されると、室外熱交換器33から吹出口44に向かって空気が流れる。送風機室41側に位置する吸湿部61には、室外熱交換器33からの空気が通過する。一方、放湿部62は機械室42側に位置しており、室外熱交換器33からの空気とは隔離されている。
図9に示すように、放湿部62から吸湿部61に切り替わる境界が、吸湿が始まる境界である吸湿開始境界61−1となる。一方、吸湿部61から放湿部62に切り替わる境界が、放湿が始まる境界である放湿開始境界62−1となる。吸湿開始境界61−1及び放湿開始境界62−1は、仕切板43の鉛直方向に沿って概ね同一の鉛直線上に位置している。
放湿部62は、吸込領域62a、加熱領域62b及び給気領域62cを含む。吸込領域62aは、吸湿開始境界61−1の近傍において、図示しない吸入口から放湿部62に空気を吸い込むための領域である。加熱領域62bは、加湿ロータ63の回転方向とは反対方向において吸込領域62aに隣接し、吸込領域62aに取り込まれた空気を加熱する領域である。給気領域62cは、加熱領域62bを挟んで吸込領域62aと対向して位置し、空気を放出するための領域である。給気領域62cでは、加熱領域62bにおいて加熱された空気により、加湿ロータ63の放湿部62が加熱される。よって、放湿部62は、保持している水分を空気中に放湿し、空気が加湿される。給気領域62cでは、この加湿された空気が後述の加湿用ダクト73を介して室内機20側に放出される。
(5−2)ヒータユニット71
図8に示すように、ヒータユニット71は、ヒータ71aを収容する収容部材71bと、ヒータ71aとを含む。収容部材71bは加湿ロータ63の放湿部62に対応した形状を有している。本実施形態の場合、放湿部62は加湿ロータ63の半分を占めており、収容部材71bは半円形状を有している。また、収容部材71b及びヒータ71aは、加湿ロータ63の放湿部62に対応する領域に配置されている。より詳細には、ヒータ71aは放湿部62のうち加熱領域62bに対応して設けられている。
ヒータ71aは、筒状の筐体の中に電熱線(図示省略)が設けられた構造を有する。ヒータ71aは、図示しない吸入口から吸入されて吸込領域62aから取り込まれた空気を、加熱領域62bにおいて電熱線で加熱する。加熱された空気は、給気領域62cにおいて加湿ロータ63のハニカム構造の開口を通り抜け、加湿ロータ63の放湿部62を加熱する。これにより、放湿部62に保持されていた水分が放湿され、給気領域62cの空気が加湿される。その後、給気領域62cで加湿された空気は後述の加湿用ダクト73から放出される。
ヒータ71aを含むヒータユニット71は、前板46側の正面視において、機械室42の背面側に設けられている。前述の通り、ヒータ71aは加湿ロータ63を加熱するために発熱する。このヒータ71aを含むヒータユニット71は、加湿ロータ63を挟んで電装品箱80とは反対側に設けられている。よって、本実施形態のように加湿ユニット60が空気調和装置10に内蔵された場合であっても、加湿ユニット60のヒータ71aと電装品箱80とをできるだけ離隔することができる。そのため、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に直接的に伝わらず、電装品箱80内の電子部品及び制御基板が熱により劣化するのを抑制できる。また、電装品箱80内には、インバータ制御素子など高温に熱を発する発熱部品も含まれる。そのため電装品箱80にヒートシンクを設けて放熱している。このように積極的に放熱している電装品箱80にヒータ71aからの熱が伝わりにくくして放熱の阻害を抑制できる。
また、電装品箱80にヒータ71aからの熱が伝わりにくいため、電装品箱80を構成する部材の自由度が高まる。つまり、例えば電装品箱80を樹脂などの材料で形成する場合には、耐熱性を考慮して材料を選択する必要がある。上記構成によれば、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わりにくいため、材料の選択の自由度が高まる。
また、加湿ロータ63を基準として、ヒータ71aと電装品箱80とが同一側に配置される場合には、電装品箱80をヒータ71aから遠ざけるためにスペースを確保する必要がある。しかし、加湿ロータ63を挟んで電装品箱80とは反対側にヒータ71aを配置することにより、電装品箱80をヒータ71aから離隔させることができる。よって、電装品箱80とヒータ71aとを離隔させるための別途のスペースを確保する必要がなく、空気調和装置10内のスペースを有効活用できる。
上記実施形態では、正面視において、電装品箱80の鉛直面とヒータユニット71の鉛直面とは約5割程度において重なっている。電装品箱80及びヒータユニット71の形状及び配置によっては、正面視において、ヒータの鉛直面の8割以上が電装品箱の鉛直面と重なり得る。前述の通り、加湿ロータ63を挟んだ状態で、ヒータ71aと電装品箱80とは両側に重畳するように配置される。そのため、ヒータ71aの鉛直面が電装品箱80との鉛直面と重なる場合であっても、ヒータ71aと電装品箱80とをできるだけ離隔することができる。これにより、ヒータ71aと電装品箱80との重畳領域が大きい場合であっても、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わるのを抑制できる。
(5−3)支持板67
支持板67は、加湿ロータ63とヒータユニット71との間に設けられる。支持板67は、ヒータユニット71と概ね同一の半円形状を有している。支持板67は、中央部に開口を有しており、縁部分が加湿ロータ63の放湿部62の外縁に対応した形状を有する。つまり、支持板67は、中央部の開口を半円形状の縁部分が取り囲むように形成されている。
支持板67は加湿ロータ63の放湿部62に対応して配置される。また、支持板67は、ヒータユニット71に面する面においてヒータユニット71を支持する。支持板67によりヒータユニット71が支持されることで、ヒータユニット71が加湿ロータ63の放湿部62に対応するように配置される。特に、支持板67は、ヒータ71aが放湿部62のうち加熱領域62bに対応するように、ヒータユニット71を支持する。
(5−4)ファン75、加湿用ダクト73
図8に示すように、ファン75は、加湿ロータ63を挟んでヒータユニット71とは反対側に設けられている。ファン75は、羽根車75aと、ファンモータ75bとを有する。羽根車75aとファンモータ75bとは加湿用ダクト73を挟んで対向する位置に配置されている。羽根車75aは加湿ロータ63側に設けられる。羽根車75aの回転軸にファンモータ75bの回転軸が直結されている。よって、ファンモータ75bの駆動により、羽根車75aが回転する。羽根車75aは、その回転によって、加湿ロータ63の放湿部62のうち給気領域62cで加湿された空気を加湿用ダクト73に導く。
加湿用ダクト73は、加湿ロータ63を挟んでヒータユニット71とは反対側に設けられている。加湿用ダクト73は、カバー部73aと、接続流路部73bとを有する。カバー部73aは羽根車75aを覆う。接続流路部73bは給気ダクト18に接続される。カバー部73aと接続流路部73bとは一連に形成されている。よって、給気領域62cで加湿された空気は、羽根車75aの回転によってカバー部73aに導入され、接続流路部73bを経て給気ダクト18に導かれる。給気ダクト18に導かれた加湿された空気は、給気ダクト18を経て室内機20の吹出口24から吹き出される。
前述の通り、加湿用ダクト73は、加湿ロータ63を挟んでヒータ71aと反対側に設けられる。よって、電装品箱80とヒータ71aとは、加湿ロータ63及び加湿用ダクト73を挟んで互いに反対側に位置する。加湿ロータ63を挟んでヒータ71aと反対側に加湿用ダクトが設けられることで、加湿用ダクト73の分だけさらにヒータ71aと電装品箱80とを離隔させることができる。これにより、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わるのをさらに抑制できる。
(5−5)支持フレーム65
支持フレーム65は、ファン75、加湿用ダクト73、加湿ロータ63等の加湿ユニット60に含まれる部材全体を支持する。支持フレーム65は、ファン75及び加湿用ダクト73と、加湿ロータ63との間に設けられている。支持フレーム65は、その正面側においてファン75及び加湿用ダクト73を支持し、背面側において加湿ロータ63、支持板67及びヒータ71a等を支持する。
支持フレーム65には、鉛直壁65a、板状部65b及び底面部65cを含む。板状部65bは、加湿ロータ63等の面する部分であり、鉛直方向に板状を成している。
鉛直壁65aは、板状部65bのうち送風機室41側に設けられており、板状部65bから正面側に向かって突出した部材である。鉛直壁65aは、縦方向が鉛直方向に延在し、幅方向が正面側に向かって延在する。この鉛直壁65aは、鉛直方向に延在する仕切板43に沿った形状をしている。つまり、加湿ユニット60が配置される領域においては、仕切板43が底板49から加湿ユニット60に至るまで鉛直方向に延在している。支持フレーム65の鉛直壁65aは、仕切板43の延在方向に沿って仕切板43と同様の円弧状を成して、鉛直方向に延在する。よって、仕切板43及び鉛直壁65aは、底板49から天板48に向かって一連に配置されている。これにより、ケーシング40の内部は、鉛直壁65a及び仕切板43によって送風機室41と機械室42とに分離される。
底面部65cは、板状部65bの底部から正面側に向かって突出した部材である。鉛直壁65a、板状部65b及び底面部65cに取り囲まれた領域に、ファン75及び加湿用ダクト73が収納される。よって、ファン75及び加湿用ダクト73は機械室42側に位置する。
(6)特徴
(6−1)
空気調和装置10は、電装品箱80と、加湿ロータ63と、ヒータ71aとを備える。電装品箱80は電子部品を有する。加湿ロータ63は、吸湿部61及び放湿部62を有し、板状面が鉛直方向に沿って配置されている。ヒータ71aは、加湿ロータ63を挟んで、電装品箱80とは反対側に配置され、加湿ロータ63から水分を放湿させる。
上記空気調和装置10では、電装品箱80のみならず、加湿ロータ63及びヒータ71aを備える加湿ユニット60が空気調和装置10に内蔵されている。ヒータ71aは発熱し、加湿ロータ63から水分を放湿させる。
上記空気調和装置10においては、発熱するヒータ71aを、加湿ロータ63を挟んで電装品箱80とは反対側に配置する。よって、加湿ユニット60が空気調和装置10に内蔵された場合であっても、加湿ユニット60のヒータ71aと電装品箱80とをできるだけ離隔することができる。そのため、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に直接的に伝わらず、電装品箱80内の電子部品及び制御基板が熱により劣化するのを抑制できる。また、電装品箱80内には、インバータ制御素子など高温に熱を発する発熱部品も含まれる。そのため電装品箱80にヒートシンク81を設けて放熱している。このように積極的に放熱している電装品箱80にヒータ71aからの熱が伝わりにくくして放熱の阻害を抑制できる。
また、電装品箱80にヒータ71aからの熱が伝わりにくいため、電装品箱80を構成する部材の自由度が高まる。つまり、例えば電装品箱80を樹脂などの材料で形成する場合には、耐熱性を考慮して材料を選択する必要がある。上記構成によれば、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わりにくいため、材料の選択の自由度が高まる。
また、加湿ロータ63を基準として、ヒータ71aと電装品箱80とが同一側に配置される場合には、電装品箱80をヒータ71aから遠ざけるためにスペースを確保する必要がある。しかし、加湿ロータ63を挟んで電装品箱80とは反対側にヒータ71aを配置することにより、電装品箱80をヒータ71aから離隔させることができる。よって、電装品箱80とヒータ71aとを離隔させるための別途のスペースを確保する必要がなく、空気調和装置10内のスペースを有効活用できる。
(6−2)
空気調和装置10では、正面視において、ヒータ71aの鉛直面が電装品箱80の鉛直面と重なる。
加湿ロータ63を挟んだ状態で、ヒータ71aと電装品箱80とは両側に重畳するように配置される。そのため、ヒータ71aの鉛直面が電装品箱80との鉛直面と重なる場合であっても、ヒータ71aと電装品箱80とをできるだけ離隔することができる。これにより、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わるのを抑制できる。例えば、正面視において、ヒータ71aの鉛直面の8割以上が電装品箱80との鉛直面を重なり得る。
(6−3)
空気調和装置10は加湿用ダクト73をさらに備える。加湿用ダクト73は、加湿ロータ63と電装品箱80との間に設けられ、加湿ロータ63で加湿された空気を導く。
加湿用ダクトは、加湿ロータ63を挟んでヒータ71aと反対側に設けられる。加湿ロータ63の一方の面がヒータ71aにより加熱され、他方の面から加湿ロータ63の水分が放湿される。加湿用ダクトは、加湿ロータ63からの水分により加湿された空気を空気調和装置10外部へ導く。加湿ロータ63を挟んでヒータ71aと反対側に加湿用ダクトが設けられることで、加湿用ダクトの分だけさらにヒータ71aと電装品箱80とを離隔させることができる。これにより、ヒータ71aからの熱が電装品箱80に伝わるのをさらに抑制できる。
(7)変形例
以下に上記実施形態の変形例を説明する。上記実施形態と下記の各変形例とは適宜組み合わせ可能である。
(7−1)変形例1A
上記実施形態では、加湿ユニット60が送風機室41と機械室42とを跨ぐように配置されている。しかし、ヒータ71aを含むヒータユニット71が加湿ロータ63を挟んで電装品箱80とは反対側に設けられていればよく、加湿ユニット60の配置は特に限定されない。例えば、正面視において、空気調和装置10の左側板50側に加湿ユニット60が配置されていてもよい。
(7−2)変形例1B
上記実施形態では、電装品箱80の材料として樹脂を挙げた。しかし、電装品箱80の材料は樹脂に限定されず、例えばアルミ等の金属であってもよい。
(7−3)変形例1C
上記実施形態では、加湿ロータ63の吸湿部61には室外熱交換器33を経由した空気が通過する。しかし、室外機30に設けられた別途の開口を介して直接外気が加湿ロータ63の吸湿部61に供給されてもよい。
(7−4)変形例1D
上記実施形態では、加湿ロータ63の概ね半分の領域が吸湿部61となり、残りの半分が放湿部62となる。しかし、加湿ロータ63において仕切板43を介して送風機室41側が吸湿部61であり、機械室42側が放湿部62であればよく、吸湿部61及び放湿部62がそれぞれ加湿ロータ63の半分の領域を占めている必要はない。
(7−5)変形例1E
上記実施形態では加湿ロータ63は円盤状としたが、板状であり回転可能であれば特に形状は限定されない。
(7−6)変形例1F
上記実施形態では、吸湿開始境界61−1及び放湿開始境界62−1は、仕切板43の鉛直方向に沿って概ね同一の鉛直線状に位置している。しかし、吸湿開始境界61−1及び放湿開始境界62−1の位置は、加湿ロータ63の吸湿部61及び放湿部62の領域に応じて変わり得る。
以上のように、本願発明によれば、加湿ユニット及び電装品箱を備えた空調室外機の室外機に限らず、加湿ユニット及び電装品箱を備えたあらゆる空気調和機に適用可能である。
10 空気調和装置
20 室内機
30 室外機
33 室外熱交換器
40 ケーシング
41 送風機室
42 機械室
43 仕切板
60 加湿ユニット
61 吸湿部
62 放湿部
63 加湿ロータ
71 ヒータユニット
71a ヒータ
73 加湿用ダクト
80 電装品箱
特開2004−353898号公報

Claims (3)

  1. 電子部品を有する電装品箱(80)と、
    吸湿部(61)及び放湿部(62)を有し、板状面が鉛直方向に沿って配置されている加湿ロータ(63)と、
    前記加湿ロータを挟んで、前記電装品箱とは反対側に配置され、前記加湿ロータから水分を放湿させるためのヒータ(71a)と、
    を備える空調室外ユニット。
  2. 正面視において、前記ヒータの鉛直面が前記電装品箱の鉛直面と重なる、請求項1に記載の空調室外ユニット。
  3. 前記加湿ロータと前記電装品箱との間に設けられ、前記加湿ロータで加湿された空気を導く加湿用ダクト(73)をさらに備える、請求項1に記載の空調室外ユニット。
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