JP2015068496A - 圧抜き機構付き負荷保持弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油圧アクチュエータの圧抜き作業を容易に行うことができ、負荷保持弁装置全体をコンパクトに形成することができるようにする。【解決手段】 負荷保持弁装置17の切換弁22を、負荷保持位置(a)と負荷保持解除位置(b)とに加えて、油圧シリンダ9の圧抜きを行うための圧抜き位置(c)に切換える構成としている。負荷保持弁装置17のハウジングには、逆止弁21とは反対側の位置で切換弁22のスプール弁体30に当接し、切換弁22を圧抜き位置(c)に切換える操作を行う圧抜きプラグ35を含んだ操作機構34を設けている。切換弁22のスプール弁体30には、圧抜き位置(c)に切換えられたときにアクチュエータポート18D側の負荷圧通路24Dをタンクポート19C側の低圧通路24Fに連通させる圧抜き用油路31を設けている。【選択図】 図2
Description
本発明は、油圧ショベルに代表される建設機械に好適に用いられる圧抜き機構付き負荷保持弁装置に関する。
一般に、油圧ショベルに代表される建設機械は、オペレータが方向制御弁を中立位置から切換操作することにより油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等の油圧シリンダ)を駆動して、作業具としてのバケットにより土砂等の掘削作業を行うものである。
この種の従来技術による建設機械は、前記方向制御弁を中立位置に保持しているときに、油圧アクチュエータからの負荷圧がリーク(漏洩)すると、油圧アクチュエータが不用意に動いてしまう可能性がある。そこで、このような不具合が発生するのを防ぐため、建設機械の油圧回路には、一般にアンチドリフト弁または落下防止弁等と呼ばれる負荷保持弁装置が設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、特許文献1による従来技術は、油圧アクチュエータの不用意な動きを防止する負荷保持機能を有しているが、圧抜き機能を有してはいない。油圧アクチュエータのメンテナンス作業を行う場合に、油圧アクチュエータ内の圧油(油液)を外部に排出する圧抜き作業が必要となる。このため、圧抜き専用の弁を油圧回路中に別途設けることがある。しかし、この場合には、装置全体が大型化し、構成が複雑になるという問題がある。
一方、特許文献2による従来技術は、油圧圧砕機を油圧ショベルのフロント先端から取外した状態でも内部の高圧油を排出できるようにした圧抜き装置を提案している。しかし、この場合の圧抜き装置は、油圧圧砕機のパイロットチェック弁(パイロット操作逆止弁)に外部から付加的に設けられるものであり、負荷保持弁装置に組込まれる構成ではない。このため、付加的に設けた圧抜き装置により全体が大型化し、コンパクトに構成することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、油圧アクチュエータの圧抜き作業を容易に行うことができ、全体をコンパクトに形成することができるようにした圧抜き機構付き負荷保持弁装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明よる圧抜き機構付き負荷保持弁装置は、油圧アクチュエータに接続されるアクチュエータポート、油圧ポンプとタンクからなる油圧源に方向制御弁を介して接続される油圧源ポート、タンクに接続されるタンクポートおよびパイロット圧の供給を受けるパイロットポートが設けられたハウジングと、前記アクチュエータポートと油圧源ポートとの間に位置して前記ハウジングに開,閉弁可能に設けられ、前記アクチュエータポートからの負荷圧を受圧することにより閉弁して前記油圧アクチュエータの負荷を保持する逆止弁と、前記アクチュエータポートとタンクポートとの間に位置して前記ハウジングに設けられ、常時は負荷保持位置となって前記逆止弁が前記負荷圧を受圧するのを許し、前記負荷保持位置から負荷保持解除位置へと切換わったときには前記負荷圧を前記タンクポートに逃がし前記逆止弁による前記負荷の保持を解除する切換弁とを備え、該切換弁は、前記負荷保持位置と負荷保持解除位置とに加えて、前記油圧アクチュエータの圧抜きを行うための圧抜き位置に選択的に切換えられる構成とし、前記ハウジングには、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記切換弁に当接し、当該切換弁を前記圧抜き位置に切換える操作を行う操作機構を設け、前記切換弁は、前記圧抜き位置に切換えられたときに前記アクチュエータポートを前記タンクポートに連通させる圧抜き用油路を有する構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記圧抜き用油路は、前記切換弁が圧抜き位置に切換えられたときに前記アクチュエータポートから前記タンクポートに向けて流れる油液の流量を制限する絞り油路により構成している。
請求項3の発明によると、前記切換弁は、前記ハウジング内に固定して設けられ、弁体摺動穴を有すると共に前記逆止弁との間に前記負荷圧を背圧として作用させる背圧室を形成し、前記アクチュエータポートに連通する負荷圧通路と前記タンクポートに連通する低圧通路とが前記弁体摺動穴に開口して設けられた筒状の弁本体と、該弁本体の弁体摺動穴内に挿嵌して設けられ、常時は弁ばねにより前記負荷保持位置に付勢されて前記負荷圧通路と前記背圧室とを連通させ、前記弁ばねに抗して前記弁体摺動穴内を前記負荷保持解除位置まで摺動変位したときに前記背圧室を前記低圧通路に連通させる弁体とを含んで構成され、前記操作機構は、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記弁体に当接し、前記弁ばねに抗して前記負荷保持解除位置から前記圧抜き位置まで前記弁体を前記弁体摺動穴内で摺動変位させる操作を行う構成とし、前記弁体には、前記圧抜き位置まで前記弁体摺動穴内を摺動変位したときに前記アクチュエータポート側の前記負荷圧通路を前記タンクポート側の前記低圧通路に連通させる前記圧抜き用油路を設ける構成としている。
請求項4の発明によると、前記切換弁の弁本体には、前記弁体を挟んで前記操作機構とは反対側の位置で前記弁体に当接,離間可能に配置され、前記弁体が前記負荷保持解除位置から前記圧抜き位置まで変位するときに前記弁ばねと一緒に前記弁体を前記操作機構の操作方向とは逆向きに付勢する圧抜き設定ばねを設け、該圧抜き設定ばねは、前記弁ばねよりも大きなばね力を有する構成としている。
さらに、請求項5の発明によると、前記操作機構は、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記ハウジングに螺合して設けられ、該ハウジングに対する螺合位置を変えることにより前記切換弁を前記圧抜き位置に向けて押動する圧抜きプラグにより構成している。
上述の如く、請求項1の発明による圧抜き機構付き負荷保持弁装置は、切換弁を挟んで逆止弁とは反対側の位置でハウジングに設けた操作機構を操作することにより、前記切換弁を負荷保持位置、負荷保持解除位置から圧抜き位置に切換えることができ、このときに切換弁は圧抜き用油路により、アクチュエータポートをタンクポートに連通させることができる。このように、圧抜き機構付き負荷保持弁装置は、前記操作機構を用いて切換弁を圧抜き位置に選択的に切換えることにより、油圧アクチュエータ内の圧油(油液)を外部に排出する圧抜き作業を容易に行うことができ、油圧アクチュエータのメンテナンス作業を効率的に行うことができる。
しかも、請求項1の発明によれば、圧抜き機構付き負荷保持弁装置のハウジングに逆止弁とは反対側の位置で切換弁に当接し当該切換弁を圧抜き位置に切換える操作を行う操作機構を設け、前記切換弁は、前記圧抜き位置に切換えられたときにアクチュエータポートをタンクポートに連通させる圧抜き用油路を有する構成とすることにより、従来技術のように、圧抜き専用の油路をハウジングに新たに追加して設ける必要がなくなり、切換弁の内部には圧抜き用油路を設けるだけでよい。このため、圧抜き機構付き負荷保持弁装置をコンパクトに形成することができ、ハウジングを小型化することができる。
請求項2の発明は、切換弁に設けた圧抜き用油路を絞り油路として形成することにより、前記切換弁が圧抜き位置に切換えられたときにアクチュエータポートからタンクポートに向けて排出される油液の流量を制限することができる。このため、油圧アクチュエータ内の油液を外部に排出する圧抜き作業を安定して行うことができる。
請求項3の発明によれば、切換弁を、筒状の弁本体と、該弁本体の弁体摺動穴内に挿嵌して設けられた弁体とにより構成することができ、切換弁の弁体は、常時は弁ばねにより負荷保持位置に付勢されて負荷圧通路と背圧室とを連通させ、油圧アクチュエータからの負荷圧を逆止弁に対して背圧として作用させることができる。一方、切換弁の弁体は、前記弁ばねに抗して弁体摺動穴内を負荷保持解除位置まで摺動変位したときに前記背圧室を低圧通路に連通させ、前記逆止弁に背圧が作用するのを低く抑えることができる。さらに、操作機構は、逆止弁とは反対側の位置で弁ばねに抗して弁体を弁体摺動穴内で摺動変位させ、該弁体を負荷保持解除位置から圧抜き位置まで移動させる操作を行うことができる。このときに、弁体に設けた圧抜き用油路は、アクチュエータポートに連通する負荷圧通路からタンクポートに連通する低圧通路に向けて、油圧アクチュエータ内の油液を排出させることができ、圧抜き作業を安定して行うことができる。
請求項4の発明は、切換弁の弁本体に設けた圧抜き設定ばねを、弁体を挟んで操作機構とは反対側の位置で該弁体に当接,離間可能に配置し、前記圧抜き設定ばねのばね力を切換弁の弁ばねよりも大きなばね力に設定している。このため、前記操作機構(または、パイロットポートから供給されるパイロット圧)により弁体を弁ばねに抗して負荷保持位置から負荷保持解除位置へと変位させるときに、圧抜き設定ばねが撓み変形することはなく、弁体を前記弁ばねのみに抗して負荷保持解除位置へと切換えることができる。即ち、前記パイロット圧によって弁体が圧抜き位置まで切換えられるような誤動作を、圧抜き設定ばねを用いることにより防ぐことができる。
しかし、前記操作機構により弁体を負荷保持解除位置から圧抜き位置まで変位させるときには、前記圧抜き設定ばねが弁ばねと一緒に前記弁体を前記操作機構の操作方向とは逆向きに付勢するように撓み変形する。このため、操作機構を手動操作するオペレータは、弁ばねと圧抜き設定ばねの両方が撓み変形するときのばね反力によって、切換弁の弁体が負荷保持解除位置から圧抜き位置まで変位しているか否かを知ることができ、操作機構を用いた圧抜き作業を安定して行うことができる。
請求項5の発明は、切換弁を挟んで逆止弁とは反対側の位置でハウジングに螺合して設けられた圧抜きプラグにより操作機構を構成することができる。圧抜きプラグは、例えばレンチ等の工具を用いて外部から回転操作すると、ハウジングに対する螺合位置が変わるので、これによって、前記切換弁の弁体を圧抜き位置に向けて押動することができる。
以下、本発明の実施の形態による圧抜き機構付き負荷保持弁装置を、油圧ショベルの油圧シリンダ駆動回路に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図10にわたる添付図面を参照して詳細に説明する。
図中、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、下部走行体2と共に油圧ショベル1の車体を構成する上部旋回体3と、後述の作業装置8とを含んで構成されている。
4は上部旋回体3のフレームを構成する旋回フレームで、この旋回フレーム4は、複数の鋼板等を溶接することにより形成された頑丈な支持構造体として構成されている。旋回フレーム4上には、その前部側に運転室を画成するキャブ5が設けられ、該キャブ5の後側には、例えばディーゼルエンジンからなる原動機(図示せず)、後述の油圧ポンプ10等を内部に収容する建屋カバー6が設けられている。旋回フレーム4の後端側には、カウンタウエイト7が着脱可能に設けられ、該カウンタウエイト7は、前部側の作業装置8に対して上部旋回体3全体の重量バランスをとるものである。
8は旋回フレーム4の前側に設けられた作業装置で、該作業装置8は、基端側が旋回フレーム4の前部に俯仰動可能に取付けられたブーム8Aと、該ブーム8Aの先端側に俯仰動可能に取付けられたアーム8Bと、例えば土砂等の掘削作業を行うため該アーム8Bの先端側に回動可能に設けられた作業具としてのバケット8Cとにより大略構成されている。
作業装置8のブーム8Aは、ブームシリンダ8Dにより旋回フレーム4に対して上,下に俯仰動され、アーム8Bは、ブーム8Aの先端側でアームシリンダ8Eにより上,下に俯仰動される。また、作業具としてのバケット8Cは、アーム8Bの先端側で作業具用シリンダとしてのバケットシリンダ8Fにより上,下に回動されるものである。
ここで、図2に示す油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ9は、例えばブームシリンダ8D、アームシリンダ8Eまたはバケットシリンダ8Fのいずれかを構成するものである。油圧シリンダ9は、チューブ9A、ピストン9Bおよびロッド9Cを有し、ピストン9Bは、チューブ9A内をボトム側とロッド側の2つの油室A,Bに画成している。ロッド9Cは、その基端側がピストン9Bに固着され、ロッド9Cの先端側は、チューブ9A外に突出している。油圧シリンダ9のロッド9Cは、チューブ9A内の油室A,Bに給排される圧油により伸長,縮小される。なお、油圧アクチュエータとしては、油圧シリンダ9に限らず、例えば旋回用の油圧モータ、走行用の油圧モータまたは回転ドラム駆動用の油圧モータ等であってもよい。
10はタンク11と共に油圧源を構成するメインの油圧ポンプで、該油圧ポンプ10は、例えば上部旋回体3の建屋カバー6内に設けられた前記エンジンにより回転駆動される。これにより、油圧ポンプ10は、タンク11内から吸込んだ作動油を高圧な圧油として吐出し、この圧油を油圧シリンダ9の油室Aまたは油室Bに向けて供給するものである。
12A,12Bは油圧ポンプ10,タンク11に対して油圧シリンダ9を接続する一対の主管路で、該主管路12A,12Bのうち一方の主管路12Aは、油圧シリンダ9の油室Aと後述の方向制御弁13との間に接続され、他方の主管路12Bは、油圧シリンダ9の油室Bと方向制御弁13との間に接続されている。ここで、主管路12A,12Bは、油圧ポンプ10からの圧油を後述の方向制御弁13を介して油圧シリンダ9の油室A,Bに給排することにより、油圧シリンダ9のロッド9Cをチューブ9Aから伸縮動作させるものである。
一方の主管路12Aは、油圧シリンダ9の油室Aに接続されたアクチュエータ側管路12A1 と、後述の方向制御弁13を介して前記油圧源に接続される油圧源側管路12A2 とを含んで構成されている。後述する負荷保持弁装置17の逆止弁21は、アクチュエータ側管路12A1 と油圧源側管路12A2 との間に配設され、両者間の連通,遮断を行うものである。
13は油圧シリンダ9を駆動制御するための方向制御弁で、該方向制御弁13は、図2に示すように、油圧ポンプ10、タンク11と油圧シリンダ9との間に設けられた油圧パイロット式方向制御弁からなり、左,右両側には油圧パイロット部13A,13Bが設けられている。方向制御弁13は、後述のパイロット操作弁15から油圧パイロット部13A,13Bにパイロット圧が供給されることにより、中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)のいずれかに切換えられる。
方向制御弁13が中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えられたときには、油圧ポンプ10からの圧油が主管路12Bを介して油圧シリンダ9の油室Bに供給され、油室A内の油液(戻り油)は主管路12Aを介してタンク11へと排出される。これにより、油圧シリンダ9はロッド9Cが縮小する方向に駆動される。方向制御弁13が中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えられたときには、油圧ポンプ10からの圧油が主管路12Aを介して油圧シリンダ9の油室Aに供給され、油室B内の油液は主管路12Bを介してタンク11へと排出される。これにより、油圧シリンダ9はロッド9Cが伸長する方向に駆動される。このように、油圧シリンダ9が伸,縮駆動されるときに、油圧ポンプ10から油圧シリンダ9に給排される圧油の流量は、方向制御弁13のストローク量(即ち、後述する操作レバー15Aの傾転操作量)に対応して可変に制御される。
14はタンク11と共にパイロット油圧源を構成するパイロットポンプで、該パイロットポンプ14は、前記エンジンによってメインの油圧ポンプ10と一緒に回転駆動される。パイロットポンプ14は、後述のパイロット操作弁15に対してパイロット圧を供給するものである。
15は油圧シリンダ9を遠隔操作する減圧弁型のパイロット操作弁(以下、操作弁15という)である。この操作弁15は、油圧ショベル1のキャブ5(図1参照)内に設けられ、オペレータによって傾転操作される操作レバー15Aを有している。操作弁15は、そのポンプポートがパイロットポンプ14に接続され、タンクポートがタンク11に接続されている。操作弁15の出力ポートは、パイロット管路16A,16Bを介して方向制御弁13の油圧パイロット部13A,13Bに接続されている。
オペレータが操作レバー15Aを傾転操作したときに、操作弁15は、その操作量に対応したパイロット圧をパイロット管路16A,16Bを通じて方向制御弁13の油圧パイロット部13A,13Bに供給する。これにより、方向制御弁13は、中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)のいずれか一方に操作レバー15Aの操作量に対応したストローク量で切換え操作されるものである。
17は本実施の形態で採用した圧抜き機構付き負荷保持弁装置(以下、負荷保持弁装置17という)で、該負荷保持弁装置17は、油圧ポンプ10およびタンク11からなる油圧源と油圧シリンダ9の油室A(即ち、ボトム側油室)との間に方向制御弁13を介して設けられている。負荷保持弁装置17は、一般に落下防止弁またはアンチドリフト弁と呼ばれるもので、後述のハウジング18,19、逆止弁21、切換弁22および操作機構34を含んで構成されている。
即ち、負荷保持弁装置17は、図2に示すように、方向制御弁13が中立位置(イ)に復帰しているときに、油圧シリンダ9の油室Aから圧油(負荷圧)がリーク(漏洩)して油圧シリンダ9が不用意に動いてしまうのを防ぐもので、このために、切換弁22は、後述の背圧室26内に前記負荷圧を導入することによって、逆止弁21を閉弁状態に保持するようにパイロット操作するものである。
18,19は負荷保持弁装置17の外殻を構成するハウジングで、該ハウジング18,19は、図3に示すように、互いに衝合面18A,19Aの位置で衝合され、例えばボルト(図示せず)等で着脱可能に固定されることにより、負荷保持弁装置17の外殻を構成するものである。負荷保持弁装置17の分解洗浄等を行うときには、ハウジング18,19が衝合面18A,19Aの位置で互いに分離される。これにより、逆止弁21および切換弁22等の取外し作業を行うことができる。なお、ハウジング18,19は、予め一体物として形成することもできる。
ここで、ハウジング18,19のうち一方のハウジング18は、方向制御弁13の弁ハウジング(外殻)を兼用するもので、他方のハウジング19に比較して大きなブロック構造をなして形成されている。一方のハウジング18には、軸方向の一側が衝合面18Aに開口し、軸方向の他側が弁座18Bとなった弁体収容穴18Cが形成されている。この弁体収容穴18C内には、弁座18Bに離着座するように後述の逆止弁21が開,閉弁可能に収容されている。
また、一方のハウジング18には、弁体収容穴18Cの径方向に延びるアクチュエータポート18Dと、前記弁座18Bを介して弁体収容穴18Cと連通する油圧源ポート18Eとが設けられている。アクチュエータポート18Dは、主管路12Aのアクチュエータ側管路12A1 を介して油圧シリンダ9の油室Aに接続されている。油圧源ポート18Eは、油圧ポンプ10とタンク11からなる油圧源に方向制御弁13、油圧源側管路12A2 を介して接続されるものである。
他方のハウジング19には、図3に示す如く後述の弁筒部材24が嵌合して取付けられる弁筒嵌合穴19Bが有蓋な穴として形成されている。この弁筒嵌合穴19Bは、軸方向の一側が蓋部となって閉塞され、軸方向の他側は、弁体収容穴18Cと軸方向で対向するように衝合面19Aに開口している。弁筒嵌合穴19Bの周壁側には、該弁筒嵌合穴19Bの径方向外側にL字状なして延びタンク11に接続されるタンクポート19Cと、パイロット管路16Aに接続されパイロット圧の供給を受けるパイロットポート19Dとが設けられている。
また、他方のハウジング19には、弁筒嵌合穴19Bの軸方向(長さ方向)中間部位に負荷圧導入ポート19Eが形成されている。該負荷圧導入ポート19Eは、ハウジング19の衝合面19Aとタンクポート19Cとの間に位置するように配置されている。負荷圧導入ポート19Eは、ハウジング18,19間にわたって形成された連通路20によりアクチュエータポート18Dに常時連通されている。負荷圧導入ポート19Eは、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ9)に接続されるアクチュエータポートの一部を構成するものである。連通路20は、ハウジング18,19間を衝合面18A,19Aとほぼ直交する方向に延び、アクチュエータポート18Dと負荷圧導入ポート19Eとを常時連通させる油路として形成されている。
さらに、他方のハウジング19には、弁筒嵌合穴19Bの軸方向一側(蓋部側)に弁筒嵌合穴19Bよりも小径に形成されたプラグ取付穴19Fが設けられている。該プラグ取付穴19Fには、後述の圧抜きプラグ35が螺合して取付けられている。プラグ取付穴19Fは、後述する操作機構34の一部を構成するものである。
21はハウジング18の弁体収容穴18C内に設けられた逆止弁で、該逆止弁21は、図3に示すように、弁体収容穴18C内に摺動可能に挿嵌されたポペット弁体により構成され、ばね21Aにより常時閉弁方向に付勢されている。このばね21Aは、後述のばね受部材25と逆止弁21との間に配設されている。逆止弁21は、所謂パイロット操作逆止弁として用いられ、弁座18Bに離着座することによりアクチュエータポート18Dを油圧源ポート18Eに対して連通,遮断するものである。
即ち、逆止弁21は、アクチュエータポート18Dと油圧源ポート18Eとの間に位置してハウジング18の弁体収容穴18C内に開,閉弁可能に設けられている。そして、逆止弁21は、アクチュエータポート18D(具体的には、負荷圧導入ポート19E)からの負荷圧を後述の背圧室26側で受圧する。これにより、逆止弁21は閉弁状態となり、油圧シリンダ9の油室Aを油圧源ポート18Eに対して遮断し、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ9)の負荷を保持するものである。
22は逆止弁21と共に落下防止弁またはアンチドリフト弁を構成する切換弁で、該切換弁22は、前記アクチュエータポート(即ち、負荷圧導入ポート19E)とタンクポート19Cとの間に位置してハウジング19の弁筒嵌合穴19B内に設けられている。切換弁22は、図2に示すように、後述の弁ばね28によって常時は負荷保持位置(a)におかれ、この負荷保持位置(a)では、負荷圧導入ポート19Eからの負荷圧を背圧室26に導入し、この負荷圧で逆止弁21を閉弁状態に保つように、前記負荷圧を逆止弁21に受圧させる。
切換弁22が負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)へと切換わったときには、前記負荷圧がタンクポート19Cに逃がすように排出される。これにより、切換弁22は、逆止弁21による前記負荷の保持を解除する。さらに、切換弁22は、負荷保持位置(a)と負荷保持解除位置(b)とは別に、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ9)の圧抜きを行うための圧抜き位置(c)に選択的に切換えられる構成となっている。ここで、切換弁22は、後述の弁本体23とスプール弁体30とを含んで構成されている。
23は切換弁22の弁ケーシングを構成する筒状の弁本体で、該弁本体23は、ハウジング19の弁筒嵌合穴19B内に固定して設けられ、弁筒嵌合穴19B内を軸方向一側から他側へと延びた段付筒状の弁筒部材24と、該弁筒部材24の軸方向他側に嵌合手段等で固定して設けられた有底筒状のばね受部材25とにより構成されている。
ここで、弁筒部材24には、その中心軸線に沿って延びる弁体摺動穴24Aが形成され、該弁体摺動穴24Aの軸方向一側には、ハウジング19のプラグ取付穴19Fと軸方向で対向し該プラグ取付穴19Fに連通する段付穴24Bが設けられている。弁筒部材24の軸方向他側(弁体摺動穴24Aを挟んで段付穴24Bとは軸方向の反対側)には、ばね受部材25が嵌合して取付けられる嵌合筒部24Cが設けられている。弁筒部材24の嵌合筒部24Cは、ハウジング18の弁体収容穴18C内に環状隙間Sをもって挿入されている。この環状隙間Sは、後述の傾斜通路24Eと背圧室26との間を常時連通している。
また、弁筒部材24には、弁体摺動穴24Aの径方向に延びて該弁体摺動穴24Aに開口し、アクチュエータポート(負荷圧導入ポート19E)に常時連通した負荷圧通路24Dと、該負荷圧通路24Dと嵌合筒部24Cの基端側との間に位置して弁体摺動穴24Aに開口し、該弁体摺動穴24Aの径方向と軸方向とに対し斜めに傾斜して延びた傾斜通路24Eと、タンクポート19Cに常時連通する低圧通路24Fとが形成されている。
低圧通路24Fは、弁体摺動穴24Aから径方向外側に離間して軸方向に延びるように形成され、負荷圧通路24Dおよび傾斜通路24Eとは異なる位置で弁筒部材24に設けられている。また、弁筒部材24には、弁体摺動穴24Aと低圧通路24Fとを軸方向他側で互いに連通させる油溝24G(図5参照)が形成され、該油溝24Gは、低圧通路24Fを弁体摺動穴24Aに開口させる油路を構成するものである。
さらに、弁筒部材24の軸方向一側には、段付穴24Bの内,外を径方向で連通させる複数のパイロット孔24Hが形成されている。これらのパイロット孔24Hは、ハウジング19のパイロットポート19Dに接続されることにより、後述のパイロット油室37にパイロット管路16Aからのパイロット圧を供給したり、または外部に排出したりするものである。
弁本体23のばね受部材25は、その開口部側が弁筒部材24の嵌合筒部24Cに嵌合して設けられている。そして、ばね受部材25は、ハウジング18の弁体収容穴18C内に隙間をもって挿入され、その底部側は逆止弁21と軸方向で対向配置されている。ばね受部材25は、弁体収容穴18C内で逆止弁21との間に前記負荷圧を背圧として作用させる背圧室26を形成し、この背圧室26内には、逆止弁21とばね受部材25との間にばね21Aが配設されている。
図7に示すように、ばね受部材25には、大径のばね収容穴25Aと、該ばね収容穴25Aの底部側に形成された有底のストッパ収容穴25Bとが形成されている。ばね収容穴25Aの底部側には、例えば摩擦係合するようにワッシャ27が固定して取付けられている。ストッパ収容穴25B内には、後述の可動ストッパ32がワッシャ27を介して抜止め状態で取付けられている。ストッパ収容穴25Bよりも大径のばね収容穴25A内には、切換弁22の弁ばね28が収容されている。
図3に示すように、弁ばね28は、ワッシャ27,29間に縮装(プリセット)状態で配設され、後述のスプール弁体30を負荷保持位置(a)に向けて常時付勢するものである。ワッシャ29は、スプール弁体30よりも大なる外径に形成され、ワッシャ29の外周側は、弁筒部材24の下面(即ち、弁体摺動穴24Aの軸方向他側に位置する端面)に当接するように、弁ばね28により付勢されている。このように、ワッシャ29は、その外周側が弁筒部材24の下面に当接することにより、スプール弁体30が弁体摺動穴24A内を上方(即ち、後述の圧抜きプラグ35側)に向けてこれ以上に摺動変位するのを規制する。
30は弁筒部材24の弁体摺動穴24A内に挿嵌して設けられた弁体としてのスプール弁体である。このスプール弁体30は、軸方向一側の端面30Aが弁筒部材24の段付穴24Bの位置まで延び、後述するパイロット油室37内のパイロット圧を受圧する。スプール弁体30の軸方向他側には、小径ロッド状のプッシャ30Bが一体形成され、該プッシャ30Bは、ワッシャ29の内周側を貫通してばね受部材25のばね収容穴25A内へと挿入されている。
スプール弁体30の外周側には、弁筒部材24の負荷圧通路24Dを傾斜通路24Eに対して連通,遮断する環状凹溝30Cと、該環状凹溝30Cの軸方向他側位置に形成された複数の切欠き30Dとが設けられている。これらの切欠き30Dは、切換弁22が図2中の負荷保持解除位置(b)、即ちスプール弁体30が図9に示す位置まで摺動変位したときに環状凹溝30Cと低圧通路24Fとの間を油溝24Gを介して連通させ、これにより、前記背圧室26を低圧通路24Fに連通させるものである。
図3に示すように、スプール弁体30は、常時は弁ばね28により圧抜きプラグ35側に向けて付勢されている。このとき、切換弁22は図2に示す負荷保持位置(a)におかれ、弁筒部材24の負荷圧通路24Dと傾斜通路24Eとは、スプール弁体30の環状凹溝30Cを介して連通される。これにより、負荷圧導入ポート19Eは、弁筒部材24の負荷圧通路24D、傾斜通路24E、スプール弁体30の環状凹溝30Cおよび前記環状隙間Sを介して背圧室26に連通される。
このため、逆止弁21は、背圧室26からの負荷圧を受圧して閉弁状態に保持される。即ち、油圧シリンダ9の油室Aにアクチュエータ側管路12A1 を介して接続されたアクチュエータポート18Dは、逆止弁21により油圧源ポート18Eに対して遮断され、逆止弁21は、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ9)の負荷を保持するものである。
31はスプール弁体30に設けられた内部通路としての圧抜き用油路で、該圧抜き用油路31は、スプール弁体30内を軸方向に延びた軸穴31Aと、該軸穴31Aと連通するようにスプール弁体30の径方向に穿設された径方向穴31B,31Cとにより構成されている。これらの径方向穴31B,31Cのうち、一方の径方向穴31Bは、スプール弁体30の端面30Aと環状凹溝30Cとの間に位置してスプール弁体30に形成され、負荷圧通路24Dに対して連通,遮断される。他方の径方向穴31Cは、スプール弁体30のプッシャ30Bの基端側部位と各切欠き30Dとの間に位置してスプール弁体30に形成され、弁筒部材24の油溝24Gを介して低圧通路24Fに連通,遮断されるものである。
切換弁22が図2に示す圧抜き位置(c)に切換わったとき、即ちスプール弁体30が図10に示す位置まで弁体摺動穴24A内を摺動変位したときには、一方の径方向穴31Bが負荷圧通路24Dに連通され、他方の径方向穴31Cは、ばね受部材25のばね収容穴25A、弁筒部材24の弁体摺動穴24Aおよび油溝24Gを介して低圧通路24Fに連通される。これにより、圧抜き用油路31は、アクチュエータポート18D(負荷圧導入ポート19E)をタンクポート19Cに連通させ、油圧シリンダ9の油室Aから圧油(油液)を外部に排出する圧抜き作業が行われる。
ここで、圧抜き用油路31は、軸穴31Aと径方向穴31B,31Cのうち、いずれか1つまたは複数の穴が小径な絞り油路を構成している。このため、切換弁22が圧抜き位置(c)に切換えられたときに、圧抜き用油路31は、アクチュエータポート18Dからタンクポート19Cに向けて流れる油液の流量を制限することができ、油圧シリンダ9の圧抜き作業を安定して行うことができる。
32はばね受部材25のストッパ収容穴25B内に変位可能に設けられた可動ストッパで、該可動ストッパ32は、ばね収容穴25Aの底部側に設けたワッシャ27により、ストッパ収容穴25B内に抜止め状態で取付けられている。ばね受部材25のストッパ収容穴25B内には、可動ストッパ32をワッシャ27に当接する位置まで予め決められたばね力をもって付勢する圧抜き設定ばね33が設けられている。
ここで、圧抜き設定ばね33は、切換弁22の弁ばね28よりも大きなばね力に設定されている。このため、スプール弁体30が弁ばね28に抗して図9に示す位置、即ち負荷保持解除位置(b)まで摺動変位するときに、圧抜き設定ばね33が可動ストッパ32により撓み変形されることはない。換言すると、後述するパイロット油室37に供給されたパイロット圧によって、スプール弁体30が弁体摺動穴24A内を下向きに変位するときに、ストッパ収容穴25B内で可動ストッパ32が下向きに変位することがないように、圧抜き設定ばね33のばね力は予め大きな力に設定されている。
しかし、切換弁22が図2に示す負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで変位されるときには、図10に示すように、スプール弁体30のプッシャ30Bがワッシャ27の内周側を貫通して可動ストッパ32に当接し、ストッパ収容穴25B内で可動ストッパ32が下向きに変位するように圧抜き設定ばね33は撓み変形される。即ち、圧抜き設定ばね33は、後述の圧抜きプラグ35を手動で操作したときにのみ撓み変形され、前記パイロット圧によって撓み変形されることはないようにばね力が設定されている。
可動ストッパ32と圧抜き設定ばね33とは、スプール弁体30を挟んで圧抜きプラグ35とは軸方向の反対側でスプール弁体30のプッシャ30Bに当接,離間可能に配置されている。そして、切換弁22が図2に示す負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)へと切換えられ、スプール弁体30のプッシャ30Bが可動ストッパ32に当接しているときに、圧抜き設定ばね33は、弁ばね28と一緒にスプール弁体30を圧抜きプラグ35の操作方向とは逆向きに付勢するものである。
34は負荷保持弁装置17の一部である圧抜き機構を構成する操作機構で、該操作機構34は、ハウジング19のプラグ取付穴19Fに螺合して設けられた圧抜きプラグ35と、該圧抜きプラグ35の緩止めを行うロックナット36とにより構成されている。圧抜きプラグ35による圧抜き操作を後述の如く行うため、プラグ取付穴19Fに対して圧抜きプラグ35を回転操作するときに、ロックナット36は必要に応じて緩み方向に回転される。しかし、圧抜きプラグ35の回転操作を行わないときには、圧抜きプラグ35の緩止めを行うため、ロックナット36は締付け方向に回転されるものである。
圧抜きプラグ35には、その軸方向一側にプラグ取付穴19Fからハウジング19の外部に突出する雄ねじ部35Aが設けられ、該雄ねじ部35Aの突出端側には、例えばレンチ等の工具(図示せず)が係合される有底の係合穴35Bが形成されている。圧抜きプラグ35の軸方向他側には、弁筒部材24の段付穴24B内をスプール弁体30の端面30Aに向けて延びるロッド部35Cが設けられている。
圧抜きプラグ35は、前記係合穴35Bに前記レンチ等の工具を係合させた状態で、この工具を用いて外部から回転操作される。これによって、圧抜きプラグ35は、ハウジング19のプラグ取付穴19Fに対する雄ねじ部35Aの螺合位置が変わるので、ロッド部35Cにより切換弁22のスプール弁体30を圧抜き位置(c)に向けて押動することができる。
即ち、負荷保持弁装置17のオペレータがロックナット36を緩めた状態で圧抜きプラグ35を、例えば時計回り方向に回転操作すると、ハウジング19のプラグ取付穴19Fに雄ねじ部35Aが螺合した圧抜きプラグ35は、ロッド部35Cの先端をスプール弁体30の端面30Aに向けて軸方向に押動するように操作される。これにより、圧抜きプラグ35は、切換弁22のスプール弁体30を挟んで逆止弁21とは反対側の位置でスプール弁体30の端面30Aに当接し、切換弁22を負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)を介して圧抜き位置(c)へと切換える操作を行うものである。
37は弁筒部材24の段付穴24Bと圧抜きプラグ35との間に形成されたパイロット油室で、該パイロット油室37内には、パイロット管路16Aからのパイロット圧がパイロットポート19D、各パイロット孔24Hを介して供給される。そして、弁筒部材24(スプール摺動穴24A)内のスプール弁体30は、パイロット油室37内のパイロット圧に従ってスプール摺動穴24A内を軸方向に変位するものである。
切換弁22のスプール弁体30は、弁筒部材24内のパイロット油室37に供給されるパイロット圧が弁ばね28の付勢力よりも小さいときに、図2に示す負荷保持位置(a)に配置される。このとき、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧は、図3中に矢印で示すように、アクチュエータ側管路12A1 から連通路20を介して他方のハウジング19の負荷圧導入ポート19Eに導かれる。これにより、油圧シリンダ9の油室Aの負荷圧は、図3中に示す矢印に沿って負荷圧通路24D、スプール弁体30の環状凹溝30C、傾斜通路24Eおよび環状隙間S等を介して背圧室26に供給される。
この結果、パイロット操作式の逆止弁21は、背圧室26からの背圧とばね21Aとにより弁座18Bに向けて押圧される。即ち、負荷保持弁装置17の逆止弁21は、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧を背圧として受圧し、弁座18Bに対して強く着座される。これにより、逆止弁21は、ハウジング18内のアクチュエータポート18Dを油圧源ポート18Eに対して遮断すると共に、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧が主管路12Aを通じて方向制御弁13側に漏洩するのを防ぐものである。
一方、弁筒部材24内のパイロット油室37に供給されるパイロット圧が弁ばね28の付勢力よりも大きくなったときには、スプール弁体30が弁ばね28に抗してばね受部材25のばね収容穴25A内へと下向きに摺動変位し、切換弁22は、図2に示す負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)に切換わる。このため、他方のハウジング19の負荷圧導入ポート19Eと弁筒部材24の負荷圧通路24Dは、スプール弁体30によって傾斜通路24Eから遮断される。
このとき、ばね受部材25と逆止弁21との間の背圧室26は、傾斜通路24E、スプール弁体30の環状凹溝30C、切欠き30Dおよび油溝24Gを介してタンクポート19Cに連通する。この結果、背圧室26内の圧力はタンク圧のレベルまで低下する。そして、この状態でハウジング18のアクチュエータポート18Dと油圧源ポート18Eとの間(即ち、弁座18Bの前,後)には、例えばばね21Aの付勢力よりも大きい差圧が発生し、この差圧によって、逆止弁21は開弁され、主管路12A内の圧油(または戻り油)が弁座18Bの前,後に流通するのを許すものである。
本実施の形態による油圧シリンダ9の負荷保持弁装置17は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、油圧ショベルのオペレータが図2に示す操作レバー15Aを手動操作すると、操作弁15からパイロット管路16A,16Bを通じて方向制御弁13の油圧パイロット部13A,13Bにパイロット圧が供給される。これにより、方向制御弁13は、図2に示す中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)のいずれかに切換えられる。
そして、方向制御弁13を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えたときには、油圧ポンプ10からの圧油が主管路12Aの油圧源側管路12A2 内に向けて供給される。この場合、圧油の圧力は、油圧シリンダ9の油室Aの負荷圧よりも高圧となるので、逆止弁21は油圧源側管路12A2 からの高圧で開弁される。これにより、油圧シリンダ9の油室Aには、主管路12Aのアクチュエータ側管路12A1 から圧油が供給され、油室Bからは戻り油が主管路12Bを介してタンク11へと排出され、油圧シリンダ9のロッド9Cは、チューブ9Aから伸長する方向に駆動される。
一方、方向制御弁13を中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えたときには、油圧ポンプ10からの圧油が主管路12Bを介して油圧シリンダ9の油室Bに供給され、油室A内の圧油は、戻り油となって主管路12A(アクチュエータ側管路12A1 )に排出される。このとき、負荷保持弁装置17のパイロット油室37には、パイロット管路16Aからのパイロット圧が供給されているので、切換弁22は、前述した通り、図2に示す負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)に弁ばね28に抗して切換わる。
これにより、負荷保持弁装置17の逆止弁21は開弁し、油圧シリンダ9の油室Aからの戻り油は、アクチュエータ側管路12A1 、逆止弁21、油圧源側管路12A2 および方向制御弁13を介してタンク11に排出されるようになる。このため、油圧シリンダ9のロッド9Cは、チューブ9A内に向けて縮小する方向に駆動される。
ここで、負荷保持弁装置17は、方向制御弁13が中立位置(イ)にある間はパイロット管路16A内のパイロット圧がタンク圧に近い低圧状態にあるので、切換弁22が図2に示す負荷保持位置(a)に復帰している。このため、油圧シリンダ9の油室A内の負荷圧は、負荷圧導入ポート19E、負荷圧通路24D、スプール弁体30の環状凹溝30C、傾斜通路24Eおよび環状隙間S等を介して背圧室26に供給される。そして、背圧室26内の圧力は、背圧として逆止弁21に受圧される。
この結果、パイロット操作式の逆止弁21は、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧によって閉弁状態に保持され、ハウジング18内のポート18D,18E間(主管路12Aの管路12A1 ,12A2 間)を遮断する。これにより、負荷保持弁装置17は、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧がハウジング18のアクチュエータポート18Dから油圧源ポート18E側に漏洩するのを逆止弁21で防ぎ、油圧シリンダ9のロッド9Cが縮小方向へと不用意に動くのを禁止するものである。
ところで、油圧シリンダ9のメンテナンス作業等を行う場合には、油圧シリンダ9内の圧油(油液)を外部に排出する圧抜き作業が必要となる。しかし、このために圧抜き専用の弁を、油圧回路中に別途設けた場合には、装置全体が大型化し、構成が複雑になるという問題がある。
そこで、本実施の形態では、負荷保持弁装置17の切換弁22を、負荷保持位置(a)と負荷保持解除位置(b)とに加えて、油圧シリンダ9の圧抜きを行うための圧抜き位置(c)に選択的に切換える構成としている。負荷保持弁装置17のハウジング19には、切換弁22を挟んで逆止弁21とは反対側の位置で切換弁22のスプール弁体30に当接し、切換弁22を圧抜き位置(c)に切換える操作を行う圧抜きプラグ35を含んだ操作機構34を設け、切換弁22のスプール弁体30には、圧抜き位置(c)に切換えられたときにアクチュエータポート18D側の負荷圧通路24Dをタンクポート19C側の低圧通路24Fに連通させる圧抜き用油路31を設ける構成としている。
即ち、本実施の形態によれば、操作機構34の圧抜きプラグ35をハウジング19の外部から工具等で回転操作することにより、前述の如く操作弁15からのパイロット圧をパイロット油室37に供給することなく、負荷保持弁装置17の切換弁22を図2に示す負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)、さらに圧抜き位置(c)へと切換えることができる。
ここで、切換弁22を負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)に切換える場合は、図9に示すように、負荷保持弁装置17のオペレータがロックナット36を緩めた状態で圧抜きプラグ35を回転操作する。即ち、ハウジング19のプラグ取付穴19Fに雄ねじ部35Aが螺合した圧抜きプラグ35は、ロッド部35Cの先端をスプール弁体30の端面30Aに軸方向(下向き)に押付けるように操作される。これにより、圧抜きプラグ35は、スプール弁体30の端面30Aに当接しつつ、切換弁22(弁筒部材24)の弁体摺動穴24A内でスプール弁体30を弁ばね28に抗して下方に摺動変位させる。
切換弁22が負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)に切換わったときには、図9に示す如く、スプール弁体30のプッシャ30Bが弁ばね28に抗してばね受部材25のばね収容穴25A内へと突出するように変位し、他方のハウジング19の負荷圧導入ポート19Eと弁筒部材24の負荷圧通路24Dは、スプール弁体30によって傾斜通路24Eから遮断される。
このとき、ばね受部材25と逆止弁21との間の背圧室26は、傾斜通路24E、スプール弁体30の環状凹溝30C、切欠き30Dおよび油溝24Gを介してタンクポート19Cに連通するため、背圧室26内の圧力はタンク圧のレベルまで低下する。そして、この状態でハウジング18のアクチュエータポート18Dと油圧源ポート18Eとに発生する圧力(即ち、油圧シリンダ9の負荷圧)によって逆止弁21は開弁される。
しかし、図2に示す方向制御弁13が中立位置(イ)にある限り、主管路12A,12Bは、油圧ポンプ10およびタンク11に対して遮断されているので、油圧シリンダ9内の圧油(または油液)が外部に排出されることはなく、この状態で圧抜き作業を行うことはできない。
そこで、油圧シリンダ9の圧抜き作業を行うときには、負荷保持弁装置17のオペレータがロックナット36を緩めた状態で圧抜きプラグ35を再度回転操作する。この場合、図10に示すように、圧抜きプラグ35は、スプール弁体30を弁体摺動穴24A内で弁ばね28に抗して下方に摺動変位させつつ、スプール弁体30のプッシャ30Bをワッシャ27を介して可動ストッパ32に当接させ、ばね受部材25内で可動ストッパ32を圧抜き設定ばね33に抗して作動限界位置まで変位させる。
このとき、圧抜き設定ばね33は、切換弁22の弁ばね28よりも大きなばね力に設定されているので、圧抜きプラグ35を手動により回転操作するオペレータは、弁ばね28に加えて圧抜き設定ばね33が撓み変形するときのばね反力によって、切換弁22のスプール弁体30が負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで変位しているか否かを知ることができ、操作機構34(圧抜きプラグ35)を用いた油圧シリンダ9の圧抜き作業を安定して行うことができる。
切換弁22のスプール弁体30が、図2に示す負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで変位されたときには、図10に示すように、圧抜き用油路31の径方向穴31Bが弁筒部材24の負荷圧通路24D(即ち、ハウジング19の負荷圧導入ポート19Eおよびアクチュエータポート18D)に連通される。圧抜き用油路31の径方向穴31Cは、ばね受部材25のばね収容穴25A、弁筒部材24の弁体摺動穴24Aおよび油溝24Gを介して低圧通路24Fに連通される。
このため、スプール弁体30に設けた圧抜き用油路31により、アクチュエータポート18D(負荷圧導入ポート19E)を低圧通路24Fおよびタンクポート19Cに連通させることができる。即ち、油圧シリンダ9の油室Aからの圧油(油液)を、図10中に示す矢印に沿ってアクチュエータポート18D、負荷圧導入ポート19E、圧抜き用油路31、低圧通路24Fおよびタンクポート19Cへとタンク11側に排出する圧抜き作業を行うことができる。
かくして、本実施の形態で採用した圧抜き機構付き負荷保持弁装置17は、切換弁22を挟んで逆止弁21とは反対側の位置でハウジング19に設けた操作機構34の圧抜きプラグ35を手動で回転操作することにより、切換弁22を負荷保持位置(a)、負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)に切換えることができ、このときに切換弁22は圧抜き用油路31によりアクチュエータポート18Dをタンクポート19Cに連通させることができる。
このように、圧抜き機構付き負荷保持弁装置17は、圧抜きプラグ35を用いて切換弁22を圧抜き位置(c)に選択的に切換えることにより、油圧シリンダ9内の圧油(油液)を外部に排出する圧抜き作業を容易に行うことができ、油圧シリンダ9を含んだ各種の油圧アクチュエータのメンテナンス作業を効率的に行うことができる。
しかも、負荷保持弁装置17のハウジング19には、逆止弁21とは反対側の位置で切換弁22のスプール弁体30に当接し、切換弁22のスプール弁体30を圧抜き位置(c)に切換える操作を行う操作機構34の圧抜きプラグ35を設け、切換弁22のスプール弁体30には、圧抜き位置(c)に切換えられたときにアクチュエータポート18Dをタンクポート19Cに連通させる圧抜き用油路31を設ける構成としている。
これにより、本実施の形態による負荷保持弁装置17は、従来技術で述べたように、圧抜き専用の油路をハウジングに新たに追加して設ける必要がなくなり、切換弁22のスプール弁体30内に圧抜き用油路31を設けるだけでよくなる。このため、圧抜き機構付き負荷保持弁装置17を全体としてコンパクトに形成することができ、ハウジング18,19を小型化することができる。
切換弁22のスプール弁体30に設けた圧抜き用油路31は、絞り油路として形成することにより、切換弁22が圧抜き位置(c)に切換えられたときにアクチュエータポート18Dからタンクポート19Cに向けて排出される油液の流量を小さく抑えるように制限することができる。このため、油圧シリンダ9内の油液を外部に排出する圧抜き作業を緩やかに安定した速度で行うことができる。
本実施の形態で採用した負荷保持弁装置17によれば、切換弁22を、弁筒部材24及びばね受部材25からなる筒状の弁本体23と、弁本体23(弁筒部材24)の弁体摺動穴24A内に挿嵌して設けられたスプール弁体30とにより構成することができる。スプール弁体30は、弁ばね28により負荷保持位置(a)に付勢されている間は、負荷圧通路24Dと背圧室26とを連通させ、油圧シリンダ9の油室Aからの負荷圧を逆止弁21に対して背圧として作用させることができる。
一方、切換弁22のスプール弁体30は、弁ばね28に抗して弁体摺動穴24A内を負荷保持解除位置(b)まで摺動変位したときに背圧室26を低圧通路24Fに連通させ、逆止弁21に前記負荷圧が背圧として作用するのを抑えることができる。さらに、操作機構34の圧抜きプラグ35は、逆止弁21とは反対側の位置で弁ばね28に抗してスプール弁体30を摺動変位させ、該スプール弁体30を負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで移動させる操作を行うことができる。
しかも、弁本体23のばね受部材25には、大径のばね収容穴25Aと有底のストッパ収容穴25Bとを形成し、ストッパ収容穴25B内には、ワッシャ27により可動ストッパ32を抜止め状態で取付けると共に、可動ストッパ32をワッシャ27に当接する位置まで付勢する圧抜き設定ばね33を設けている。該圧抜き設定ばね33のばね力は、切換弁22の弁ばね28よりも大きなばね力に設定している。
このため、操作機構34の圧抜きプラグ35によりスプール弁体30を弁ばね28に抗して負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)へと変位させるときに、圧抜き設定ばね33が撓み変形することはなく、スプール弁体30を弁ばね28のみに抗して負荷保持解除位置(b)に切換えることができる。即ち、切換弁22が圧抜き位置(c)まで誤って切換えられるのを防ぐことができる。
換言すると、図2に示す操作弁15からのパイロット圧をパイロット管路16Aを介して切換弁22のパイロット油室37に供給した場合に、切換弁22が負荷保持位置(a)から負荷保持解除位置(b)を通過して圧抜き位置(c)まで誤って切換えられるのを防ぐことができる。即ち、パイロット油室37のパイロット圧によってスプール弁体30が弁体摺動穴24A内を下向きに変位するときには、例えば図9に示すストッパ収容穴25B内で可動ストッパ32が下向きに変位することがないように、圧抜き設定ばね33のばね力は、前記パイロット圧の力よりも予め大きな力に設定されている。
しかし、圧抜きプラグ35を用いて、スプール弁体30を負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで変位させるときには、圧抜き設定ばね33が弁ばね28と一緒にスプール弁体30を圧抜きプラグ35の操作方向とは逆向きに付勢するように撓み変形する。このため、圧抜きプラグ35を操作するオペレータは、弁ばね28と圧抜き設定ばね33の両方が撓み変形するときのばね反力によって、スプール弁体30が負荷保持解除位置(b)から圧抜き位置(c)まで変位しているか否かを知ることができ、操作機構34の圧抜きプラグ35を用いた圧抜き作業を安定して行うことができる。
なお、前記実施の形態では、切換弁22の弁本体23を、弁筒部材24とばね受部材25との2部材により構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば切換弁の弁本体を予め単一の部材として形成し、この単一部材からなる弁本体に、負荷圧通路、低圧通路および弁体摺動穴を設ける構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、圧抜き機構付き負荷保持弁装置17を油圧シリンダ9の駆動回路に適用する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば旋回用の油圧モータ、走行用の油圧モータまたはロープウインチ等の回転ドラム用の油圧モータを回転駆動する油圧アクチュエータ駆動回路に適用される圧抜き機構付き負荷保持弁装置であってもよい。
さらに、前記実施の形態は、建設機械の代表例として旋回フレーム4の前部側に運転室を画成するキャブ5が設けられた油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば旋回フレーム上に設けた運転席をキャノピで上側から覆う構成とした油圧ショベル、またはホイールローダ等の建設機械に適用してもよいものである。
9 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
10 油圧ポンプ
11 タンク
12A,12B 主管路
13 方向制御弁
15 パイロット操作弁
16A,16B パイロット管路
17 圧抜き機構付き負荷保持弁装置
18,19 ハウジング
18B 弁座
18C 弁体収容穴
18D アクチュエータポート
18E 油圧源ポート
19B 弁筒嵌合穴
19C タンクポート
19D パイロットポート
19E 負荷圧導入ポート(アクチュエータポート)
19F プラグ取付穴
21 逆止弁
22 切換弁
23 弁本体
24 弁筒部材
24A スプール摺動穴
24D 負荷圧通路
24E 傾斜通路
24F 低圧通路
24G 油溝
25 ばね受部材
26 背圧室
27,29 ワッシャ
28 弁ばね
30 スプール弁体(弁体)
30B プッシャ
30C 環状凹溝
30D 切欠き
31 圧抜き用油路
32 可動ストッパ
33 圧抜き設定ばね
34 操作機構
35 圧抜きプラグ
36 ロックナット
37 パイロット油室
10 油圧ポンプ
11 タンク
12A,12B 主管路
13 方向制御弁
15 パイロット操作弁
16A,16B パイロット管路
17 圧抜き機構付き負荷保持弁装置
18,19 ハウジング
18B 弁座
18C 弁体収容穴
18D アクチュエータポート
18E 油圧源ポート
19B 弁筒嵌合穴
19C タンクポート
19D パイロットポート
19E 負荷圧導入ポート(アクチュエータポート)
19F プラグ取付穴
21 逆止弁
22 切換弁
23 弁本体
24 弁筒部材
24A スプール摺動穴
24D 負荷圧通路
24E 傾斜通路
24F 低圧通路
24G 油溝
25 ばね受部材
26 背圧室
27,29 ワッシャ
28 弁ばね
30 スプール弁体(弁体)
30B プッシャ
30C 環状凹溝
30D 切欠き
31 圧抜き用油路
32 可動ストッパ
33 圧抜き設定ばね
34 操作機構
35 圧抜きプラグ
36 ロックナット
37 パイロット油室
Claims (5)
- 油圧アクチュエータに接続されるアクチュエータポート、油圧ポンプとタンクからなる油圧源に方向制御弁を介して接続される油圧源ポート、前記タンクに接続されるタンクポートおよびパイロット圧の供給を受けるパイロットポートが設けられたハウジングと、
前記アクチュエータポートと油圧源ポートとの間に位置して前記ハウジングに開,閉弁可能に設けられ、前記アクチュエータポートからの負荷圧を受圧することにより閉弁して前記油圧アクチュエータの負荷を保持する逆止弁と、
前記アクチュエータポートとタンクポートとの間に位置して前記ハウジングに設けられ、常時は負荷保持位置となって前記逆止弁が前記負荷圧を受圧するのを許し、前記負荷保持位置から負荷保持解除位置へと切換わったときには前記負荷圧を前記タンクポートに逃がし前記逆止弁による前記負荷の保持を解除する切換弁とを備え、
該切換弁は、前記負荷保持位置と負荷保持解除位置とに加えて、前記油圧アクチュエータの圧抜きを行うための圧抜き位置に選択的に切換えられる構成とし、
前記ハウジングには、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記切換弁に当接し、当該切換弁を前記圧抜き位置に切換える操作を行う操作機構を設け、
前記切換弁は、前記圧抜き位置に切換えられたときに前記アクチュエータポートを前記タンクポートに連通させる圧抜き用油路を有する構成としてなる圧抜き機構付き負荷保持弁装置。 - 前記圧抜き用油路は、前記切換弁が圧抜き位置に切換えられたときに前記アクチュエータポートから前記タンクポートに向けて流れる油液の流量を制限する絞り油路により構成してなる請求項1に記載の圧抜き機構付き負荷保持弁装置。
- 前記切換弁は、
前記ハウジング内に固定して設けられ、弁体摺動穴を有すると共に前記逆止弁との間に前記負荷圧を背圧として作用させる背圧室を形成し、前記アクチュエータポートに連通する負荷圧通路と前記タンクポートに連通する低圧通路とが前記弁体摺動穴に開口して設けられた筒状の弁本体と、
該弁本体の弁体摺動穴内に挿嵌して設けられ、常時は弁ばねにより前記負荷保持位置に付勢されて前記負荷圧通路と前記背圧室とを連通させ、前記弁ばねに抗して前記弁体摺動穴内を前記負荷保持解除位置まで摺動変位したときに前記背圧室を前記低圧通路に連通させる弁体とを含んで構成され、
前記操作機構は、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記弁体に当接し、前記弁ばねに抗して前記負荷保持解除位置から前記圧抜き位置まで前記弁体を前記弁体摺動穴内で摺動変位させる操作を行う構成とし、
前記弁体には、前記圧抜き位置まで前記弁体摺動穴内を摺動変位したときに前記アクチュエータポート側の前記負荷圧通路を前記タンクポート側の前記低圧通路に連通させる前記圧抜き用油路を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の圧抜き機構付き負荷保持弁装置。 - 前記切換弁の弁本体には、前記弁体を挟んで前記操作機構とは反対側の位置で前記弁体に当接,離間可能に配置され、前記弁体が前記負荷保持解除位置から前記圧抜き位置まで変位するときに前記弁ばねと一緒に前記弁体を前記操作機構の操作方向とは逆向きに付勢する圧抜き設定ばねを設け、
該圧抜き設定ばねは、前記弁ばねよりも大きなばね力を有する構成としてなる請求項3に記載の圧抜き機構付き負荷保持弁装置。 - 前記操作機構は、前記切換弁を挟んで前記逆止弁とは反対側の位置で前記ハウジングに螺合して設けられ、該ハウジングに対する螺合位置を変えることにより前記切換弁を前記圧抜き位置に向けて押動する圧抜きプラグにより構成してなる請求項1,2,3または4に記載の圧抜き機構付き負荷保持弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013206327A JP2015068496A (ja) | 2013-10-01 | 2013-10-01 | 圧抜き機構付き負荷保持弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013206327A JP2015068496A (ja) | 2013-10-01 | 2013-10-01 | 圧抜き機構付き負荷保持弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015068496A true JP2015068496A (ja) | 2015-04-13 |
Family
ID=52835351
Family Applications (1)
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JP2013206327A Pending JP2015068496A (ja) | 2013-10-01 | 2013-10-01 | 圧抜き機構付き負荷保持弁装置 |
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JP (1) | JP2015068496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109469657A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-15 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 液压系统和钻井机 |
-
2013
- 2013-10-01 JP JP2013206327A patent/JP2015068496A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109469657A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-15 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 液压系统和钻井机 |
CN109469657B (zh) * | 2018-12-26 | 2024-02-02 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 液压系统和钻井机 |
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