JP5091034B2 - 建設機械の油圧回路装置 - Google Patents

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本発明は建設機械の油圧回路装置に係わり、特に、油圧ショベルや油圧ショベルを母体として構成される解体機、深穴掘削機等の作業機械に搭載され、油圧アクチュエータに負荷が作用する状況で油圧アクチュエータの負荷側(油圧アクチュエータの被駆動体の自重が作用する側)に接続される油圧管路のバースト(破断)や油漏れ等が生じた場合に負荷の落下を防止する配管破断制御弁を備えた油圧回路装置に関する。
例えば油圧ショベルのブームシリンダには、常時、掘削アタッチメントであるフロント作業機の自重と積み荷荷重を合わせた重量が負荷としてシリンダ縮小方向に作用するため、ブームシリンダの負荷側(縮小側)に接続された油圧管路がバーストしたり、コントロールバルブその他の箇所で油漏れが発生したりすると、掘削アタッチメントが落下する危険がある。このため、特にクレーン仕様の油圧ショベルや長尺アタッチメントを装着する作業機械における油圧アクチュエータの負荷側に接続された油圧管路には、上記バースト等の異常事態が発生したときに、ブームシリンダから負荷側の油圧管路への圧油の流出を止めて負荷の落下を防止する配管破断制御弁(安全弁という場合もある)が備えられている。
このような配管破断制御弁を備えた油圧回路装置を開示するものとして特許文献1がある。これは、油圧アクチュエータの動作時に保持弁の開口を制御する保持弁制御手段を設け、負荷側管路の圧力が一定値以上となる正常時には、保持弁開口を、そのときのコントロールバルブのメータアウト開口よりも十分大きな値に設定し、負荷側管路の圧力が一定値以下に低下する異常時(負荷側管路のバースト時)に、保持弁開口を、アクチュエータ速度が保持弁が無い場合よりも低くなる値に設定するようにしたものである。これによりコントロールバルブのバルブ開口単独の場合と同様の操作性を確保しながら、保持弁本来の安全機能を果たし、しかも、保持弁開口を、コントロールバルブのバルブ開口に縛られずに単独で簡単に設定することができるようにしている。
また、配管破断制御弁と類似した構造を備えた負荷保持切換弁装置を有する負荷保持装置を開示するものとして特許文献2がある。これは、負荷保持弁に負荷保持弁用パイロット圧で操作する開閉手段を設け、その開閉手段を、負荷保持弁用パイロット圧で作動して負荷保持弁を開閉するパイロット操作弁と、負荷保持弁用パイロット圧を方向切換弁用パイロット圧に同期させるパイロット圧同期手段とで構成したものである。これにより負荷保持弁及び方向切換弁(コントロールバルブ)の連動タイミングを規制してアクチュエータの操作性を向上している。パイロット圧同期手段は、具体的には方向切換弁の切換スプールに追加設置したタイミング切換位置部として構成されている。
特開2004−60821号公報 特開平10−267009号公報
配管破断制御弁とコントロールバルブとを有する油圧回路装置では、操作レバーが非操作状態にあり、コントロールバルブが中立位置にあるときでも、コントロールバルブからの漏れ、配管破断制御弁の制御部からの漏れがあるため、配管破断制御弁とコントロールバルブ間の油圧管路(負荷側の油圧管路)内の圧力はタンク圧若しくはそれに近い低圧となり、配管破断制御弁前後(油圧アクチュエータと負荷側の油圧管路との間)に圧力差が生じる。この状態で操作レバーを操作して操作量を徐々に大きくしてゆくとき、コントロールバルブが配管破断制御弁とほぼ同時に開弁するか配管破断制御弁に僅かに先行して開弁する場合は、配管破断制御弁が開弁した瞬間に上記圧力差により油圧アクチュエータから配管破断制御弁とコントロールバルブ間の油圧管路内に圧油が流入し、その圧油は更にコントロールバルブを通過してタンクへと排出されるため、アクチュエータはスムーズに動き始め、駆動操作性の低下は生じない。しかし、コントロールバルブの開口よりも配管破断制御弁の開口が先行する場合には、配管破断制御弁が開弁した瞬間に油圧アクチュエータから油圧管路内に流入した圧油は、一瞬、油圧管路内に閉じ込められ、それに伴ってアクチュエータがわずかに動いた後停止し、その後コントロールバルブの開口が始まった時点で油圧管路内の圧油がコントロールバルブの開口を流れ、再度アクチュエータが動き始めるという現象を生じる。
このように配管破断制御弁とコントロールバルブを有する油圧回路装置においては、配管破断制御弁とコントロールバルブの開き始めのタイミング(開弁タイミング)に不整合が生じた場合は、油圧アクチュエータからタンクへの圧油の排出が不連続的となり、それに伴ってアクチュエータの動き始めの動作も不連続的となり、駆動操作性が低下する。このような不都合を回避するためには、配管破断制御弁とコントロールバルブの開弁タイミングのチューニングが必要があり、従来はそのチューニングに多大の労力と工数を要していた。
特許文献1記載の油圧回路装置では、上記のような配管破断制御弁とコントロールバルブ間の開弁タイミングの不整合に対しては手当がされておらず、両バルブ間に開弁タイミングの不整合があった場合は、その不整合を解消することができない。また、その結果、配管破断制御弁とコントロールバルブの開弁タイミングのチューニングに多大の労力と工数を要していた。
特許文献2記載に記載の油圧回路装置では、パイロット圧同期手段を設けることにより負荷保持弁及び方向切換弁(コントロールバルブ)の連動タイミングを規制し、アクチュエータ動き始めの操作性の低下を防止しようとしている。そのパイロット圧同期手段は、具体的には方向切換弁(コントロールバルブ)の切換スプールに追加設置したタイミング切換位置部として構成されている。しかし、一般に、保持弁とコントロールバルブには両者の製造公差に起因する開弁タイミングのバラツキがあり、これによっても保持弁とコントロールバルブ間の開弁タイミングの不整合が生じる。特許文献2記載の構成では、このような保持弁とコントロールバルブ間の開弁タイミングの不整合には対応することができない。
また、パイロット圧同期手段は、方向切換弁(コントロールバルブ)の切換スプールにタイミング切換位置部を追加設置したものであるため、その分、切換スプールが長くなり、コントロールバルブが長大化するという問題もある。
本発明の目的は、配管破断制御弁とコントロールバルブとを備えた油圧回路装置において、配管破断制御弁とコントロールバルブ間に開弁タイミングの不整合があった場合でも、アクチュエータからの圧油をスムーズに排出することを可能とし、配管破断制御弁とコントロールバルブの開弁タイミングのチューニングを不要とする建設機械の油圧回路装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、本発明は、操作手段からの制御パイロット圧によって操作されるコントロールバルブと、このコントロールバルブに第1及び第2油圧管路を介して接続された油圧アクチュエータとを備え、前記第1油圧管路は前記油圧アクチュエータの被駆動体の自重が作用する側に接続された油圧管路である建設機械の油圧回路装置において、前記第1油圧管路に配置され、前記油圧パイロット操作手段からの制御パイロット圧に応じて開口面積を変化させる配管破断制御弁と、前記コントロールバルブに対し並列に接続された並列メータアウト回路とを備え、前記並列メータアウト回路は、上流側が前記第1油圧管路に連通するよう接続され、下流側がタンクラインに連通するよう接続された並列油路と、前記並列油路に配置され、前記第1油圧管路に圧油を供給するよう前記コントロールバルブが操作されたときに前記並列油路を閉じる第1開閉手段とを有するものとする。
このように構成した本発明においては、第1油圧管路に圧油を供給するようコントロールバルブが操作されたときは、並列メータアウト回路の並列油路が閉じられるため、コントロールバルブから第1油圧管路に供給された圧油は従来通り配管破断制御弁を経由して油圧アクチュエータへと供給され、油圧アクチュエータを駆動でき、第2油圧管路に圧油を供給するようコントロールバルブが操作されたときは、油圧アクチュエータからの排出油は配管破断制御弁及びコントロールバルブを通ってタンクに戻されるが、このときは第1開閉手段は閉じられないため、第1油圧管路は並列メータアウト回路を介してタンクラインに連通し、コントロールバルブの開弁タイミングは無効化される。これにより配管破断制御弁とコントロールバルブ間に開弁タイミングの不整合があった場合でも(コントロールバルブの開弁に先行して配管破断制御弁が開弁した場合でも)、配管破断制御弁が開弁した瞬間に第1油圧管路へと流入した圧油は並列メータアウト回路からタンクラインを経由してタンクへと流出するため、第1油圧管路に流入した圧油は第1油圧管路内に閉じ込められることがなく、アクチュエータからの圧油はスムーズにタンクへと排出され、油圧アクチュエータの動き始めの駆動操作性の低下は生じない。また、第1油圧管路が並列メータアウト回路を介してタンクラインに連通することで、コントロールバルブの開弁タイミングが無効化されるため、配管破断制御弁とコントロールバルブの開弁タイミングのチューニングが不要となる。
また、並列メータアウト回路はコントロールバルブの切換スプールとは別の部位に形成されているので、コントロールバルブの切換スプールには特別な細工を施すことは不要であり、コントロールバルブの長大化が回避される。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記並列メータアウト回路は、前記並列油路に配置され、外部操作により前記並列油路を閉じることを可能とする第2開閉手段を更に有する。
これにより油圧回路装置に配管破断制御弁を装着するときは、第2開閉手段を開けることにより並列メータアウト回路は有効化され、上記(1)で述べた作用効果が得られ、油圧回路装置に配管破断制御弁を装着しないときは、第2開閉手段を閉じることによりコントロールバルブを単独で機能させることができる。これにより配管破断制御弁の有無に係わらず、安価に構成したコントロールバルブを共用することができる。
(3)また、上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記並列メータアウト回路は、前記第1開閉手段が開位置にあるときに機能する絞り要素を更に有する。
これにより配管破断制御弁を装着したときの第1油圧管路側のメータアウトの開口面積は、配管破断制御弁とコントロールバルブと並列メータアウト回路の絞り要素のそれぞれの開口面積の合成となり、コントロールバルブの開口面積特性をベースとして適切なメータアウトの合成開口面積特性を設定することが可能となる。
(4)更に、上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記並列メータアウト回路の前記第1開閉手段が開位置にあるときの通路面積は、前記コントロールバルブ及び前記配管破断制御弁の最大開口面積に等しいか、それよりも大きい。
これにより配管破断制御弁を装着したときは、並列メータアウト回路によりコントロールバルブの開口面積特性が無効化され、配管破断制御弁の開口面積特性のみで第1油圧管路側のメータアウトの流量制御を行うことができる。その結果、配管破断制御弁の開口面積特性をコントロールバルブの開口面積特性と同じに設定した場合は、配管破断制御弁の有無に係わらずメータアウトの開口面積特性を同じにでき、配管破断制御弁の有無でアクチュエータの操作性に差を生じさせることを回避できる。
(5)また、上記(2)において、好ましくは、前記第2開閉手段は、前記並列油路の一部を構成する着脱式の接続管路と、この着脱式の接続管路を取り外したときに、前記並列油路の他の部分の開口端部を閉じるプラグとを有する。
(6)上記(2)において、前記第2開閉手段は、前記並列油路に設けられた手動開閉弁を有していてもよい。
本発明によれば、配管破断制御弁とコントロールバルブとを備えた油圧回路装置において、配管破断制御弁とコントロールバルブ間に開弁タイミングの不整合があった場合でも、アクチュエータからの圧油をスムーズに排出することが可能となり、配管破断制御弁とコントロールバルブの開弁タイミングのチューニングが不要となる。また、コントロールバルブの切換スプールには特別な細工を施すことが不要であり、コントロールバルブ4の長大化が回避される。
また、本発明によれば、配管破断制御弁の有無に係わらず、安価に構成したコントロールバルブを共用することができる。
また、本発明によれば、コントロールバルブの開口面積特性をベースとして適切なメータアウトの合成開口面積特性を設定することができる。
更に、本発明によれば、配管破断制御弁の有無に係わらずメータアウトの開口面積特性を同じにでき、配管破断制御弁の有無でアクチュエータの操作性に差を生じさせることがを回避できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
<構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図であり、図2は図1に示される配管破断制御弁の拡大図である。
図1及び図2において、本実施の形態に係わる油圧回路装置は、図示しない原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から吐出された油圧により駆動される油圧アクチュエータであるブームシリンダ2と、油圧ポンプ1からブームシリンダ2に供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブ4を含むバルブユニット40と、ブームシリンダ2の筒体外面上に取り付けられ、ブームシリンダ2のボトム側室2aに接続された配管破断制御弁10と、図示しないパイロットポンプからの吐出油に基づいて制御パイロット圧を生成し、コントロールバルブ4を切換え操作する油圧パイロット式の操作レバー装置6と、バルブユニット40に設けられ、コントロールバルブ4に対し並列に接続された並列メータアウト回路20とを備えている。
バルブユニット40はポンプライン3及びタンクライン9を介して油圧ポンプ1及びタンク8に接続され、第1及び第2の1対の油圧管路5a,5bを介して配管破断制御弁10及びブームシリンダ2のロッド側室2bとに接続され、更にバルブユニット40は1対のパイロット管路7a,7bを介して操作レバー装置6に接続されている。
また、バルブユニット40には内部通路41,42,43a,43b,44a,44bが形成されており、コントロールバルブ4のポンプポート及びタンクポートはそれぞれ内部通路41,42を介してポンプライン3及びタンクライン9に接続され、コントロールバルブ4の2つのアクチュエータポートはそれぞれ内部通路43a,43bを介して第1及び第2油圧管路5a,5bと接続され、コントロールバルブ4の受圧室4a,4bはそれぞれ内部通路44a、44bを介して1対のパイロット管路7a,7bと接続されている。
このようにコントロールバルブ4のポンプポート及びタンクポートはそれぞれポンプライン3及びタンクライン9を介して油圧ポンプ1に接続され、コントロールバルブ4の2つのアクチュエータポートの一方は第1油圧管路5a及び配管破断制御弁10を介してブームシリンダ2のボトム側室2aに接続され、コントロールバルブ4の他方のアクチュエータポートは第2油圧管路5bを介してブームシリンダ2のロッド側室2bに接続されている。また、操作レバー装置6は1対のパイロット管路7a,7bを介してコントロールバルブ4の受圧室4a,4bを接続されている。
また、バルブユニット40には内部通路44aから分岐した内部通路45及び内部通路44bから分岐した内部通路46が形成されている。これら内部通路45,46と並列メータアウト回路20については後述する。
配管破断制御弁10は、主弁としてのポペット弁11と、操作レバー装置6からの制御パイロット圧によって作動しポペット弁11を作動させるパイロット弁としてのスプール弁12とを備えている。
ポペット弁11は、図2に示すように、ポペット弁体11aと、メインポート13を介して第1油圧管路5aに接続された配管接続室11bと、メインポート14を介してブームシリンダ2のボトム側2aに接続されたシリンダ接続室11cと、背圧室11dとを有し、ポペット弁体11aは背圧室11dの圧力を背面で受け、シリンダ接続室11cと配管接続室11bとの間を遮断及び連通させるようハウジング内に摺動自在に配置されている。ポペット弁体11aには、シリンダ接続室11cと背圧室11dとを連通させる通路11eと、この通路11eに設けられた絞り要素(固定絞り要素)11fが設けられている。背圧室11d内にはポペット弁体11aを図示の遮断位置に保持するバネ(図示せず)が配設されている。
ポペット弁11のシリンダ接続室11cは、パイロット通路15、スプール弁12及びパイロット通路16を介して配管接続室11bと接続されており、ポペット弁11の背圧室11dは、パイロット通路17、スプール弁12及びパイロット通路16を介して配管接続室11bと接続されている。
スプール弁12は、パイロット通路15とパイロット通路16との連通を制御する第1可変絞り部12aと、パイロット通路17とパイロット通路16との連通を制御する第2可変絞り部12bとを備えている。スプール弁12の閉弁方向作動端部にはスプール弁12の初期開弁力を設定するバネ12cが設けられ、スプール弁12の開弁方向作動端部には、バルブユニット40の内部通路45に接続されたパイロット管路18に接続され、操作レバー装置6で生成された制御パイロット圧が導かれる受圧室12dが設けられ、この受圧室12dに導かれる制御パイロット圧による制御力とバネ12cの付勢力とのバランスによってスプール弁12の移動量が決定され、この移動量に応じてスプール弁12の第1及び第2可変絞り部12a,12bの開口面積が変化し、パイロット流量を遮断、連通及び制御する。
並列メータアウト回路20は、上流側が第1油圧管路5aに接続された内部通路43aから分岐し、下流側がタンクライン9に接続された内部通路42から分岐し、コントロールバルブ4に対して並列に接続された並列油路21と、並列油路21に配置された開閉弁22とを備えている。すなわち、並列油路21は、上流側が第1油圧管路5aに連通するよう接続され、下流側がタンクライン9に連通するよう接続されている。開閉弁22は、第1油圧管路5aに圧油を供給するようコントロールバルブ4が操作されたときに並列油路21を閉じる第1開閉手段を構成する。
並列油路21は、第1油圧管路5aに接続された内部通路43aから分岐した上流側通路21aと、タンクライン9に接続された内部通路42から分岐した下流側通路21bと、上流側通路21a及び下流側通路21bに接続金具(図示せず)を介して接続された中間通路としての接続管路(ホース)21eとから構成されている。接続管路(ホース)21eはオペレータが接続金具を操作することにより上流側通路21a及び下流側通路21bから分離され、バルブユニット40から取り外すことができる。接続管路(ホース)21eを取り外した状態では、上流側通路21aと下流側通路21bの開口端部はプラグ21f,21gにより閉じられる(図6参照)。接続管路21eとプラグ21f,21gは、並列油路21に設けられ、外部操作により並列油路21を閉じることを可能とする第2開閉手段を構成する。
開閉弁22は並列油路21の上流側通路21aに配置され、図示下側の閉位置と図示上側の開位置との間で切り換え可能である。開閉弁22は絞り要素(固定絞り要素)23を内蔵しており、開閉弁22の開位置でその絞り要素23が機能する。すなわち、開閉弁22の開位置は絞り開位置である。また、開閉弁22は弁体22aを閉位置に付勢するバネ22bと、内部通路46を介して内部油路44bに接続された受圧室22cとを有している。コントロールバルブ4が中立位置にあるとき、パイロット管路7bの制御パイロット圧はタンク圧であり、開閉弁22の受圧室22cもタンク圧となっているため、開閉弁22はバネ22bの付勢力で図示の開位置に保持されている。操作レバー装置6をパイロット管路7b側に制御パイロット圧が発生するよう操作し、コントロールバルブ4を圧管路5aに油圧ポンプ1からの圧油が供給されるよう図示左側の位置に操作したときは、その制御パイロット圧が開閉弁22の受圧室22cにも導かれ、開閉弁22は閉位置に切り換えられ、並列油路21は閉じられる。一方、操作レバー装置6をパイロット管路7a側に制御パイロット圧が発生するよう操作し、コントロールバルブ4を圧管路5bに油圧ポンプ1からの圧油が供給されるよう図示右側の位置に操作したときは、開閉弁22の受圧室22cはタンク圧に維持され、開閉弁22はバネ22bの付勢力で開位置に保持される。
<油圧ショベル>
図3は、本発明の油圧回路装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す図である。
図3において、油圧ショベルは下部走行体100と、上部旋回体101と、フロント作業機102とを有している。下部走行体100には左右の走行モータ50a,50bが配置され、この走行モータ50a,50bによりクローラ100aが回転駆動され、前方又は後方に走行する。上部旋回体101には旋回モータ53が搭載され、この旋回モータ53により上部旋回体101が下部走行体100に対して右方向又は左方向に旋回される。フロント作業機102は、ブーム103、アーム104、バケット105を有し、ブーム103は図1に示したブームシリンダ2により上下動され、アーム104及びバケット105はそれぞれアームシリンダ54及びバケットシリンダ55によりダンプ側(開く側)又はクラウド側(掻き込む側)に操作される。ブームシリンダ2のボトム側の筒体外面上に配管破断制御弁10が取り付けられている。
ブームシリンダ2は、フロント作業機102の全体(ブーム103、アーム104、バケット105、アームシリンダ54、バケットシリンダ55等)を支えており、ブームシリンダ2の作動時は、ブームシリンダ2の縮み方向にフロント作業機102の全荷重(被駆動体の自重)と積み荷の荷重が作用し、その結果ブームシリンダ2のボトム側室2aにはそれらの荷重による負荷圧が発生している。第1油圧管路5aは、そのようなブームシリンダ2の被駆動体の自重が作用する側であるボトム側室2aに接続された油圧管路である。
<開口面積特性>
図4は、コントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性(符号X)、配管破断制御弁10の合成開口面積特性(符号Y)、開閉弁22が開位置にあり、絞り要素23が機能するときの並列メータアウト回路40の開口面積特性(符号Z)、それらを合成したメータアウト合成開口面積特性(符号R)を示す図である。図中、横軸は操作レバー装置6からパイロット管路7aに出力される制御パイロット圧(符号Pi)であり、縦軸は開口面積(符号A)である。
コントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性Xは、制御パイロット圧Piが0〜Pi1の範囲にあるときは開口面積は0であり、制御パイロット圧PiがPi1を越えると、制御パイロット圧Piが上昇するに従って開口面積が徐々に増加するように設定されている。
配管破断制御弁10の合成開口面積特性Yは、制御パイロット圧Piが0〜Pi1の範囲にあるときは合成開口面積は0であり、制御パイロット圧PiがPi1を越えPi2になるまでは制御パイロット圧Piが大きくなるに従って合成開口面積は徐々に増加し、制御パイロット圧PiがPi2を超えると合成開口面積は急激に増大して、最大のAmaxとなるように設定されている。ただし、制御パイロット圧の全範囲において、配管破断制御弁10の合成開口面積はコントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積よりも大きくなるように設定されている。
並列メータアウト回路40の絞り要素23の開口面積は比較的小さめのAaであり、絞り要素23が機能するときの並列メータアウト回路40の開口面積特性Zはその開口面積Aaで一定となる。この開口面積Aaは、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4との製造公差に起因する開弁タイミングのバラツキにより、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4間に開弁タイミングの不整合が生じ、コントロールバルブ4の開弁に先行して配管破断制御弁10が開弁した場合でも、第1油圧管路5aが並列メータアウト回路20の並列油路21を介してタンクライン9に連通することでコントロールバルブ4の開弁タイミングを無効化できるとともに、メータアウト合成開口面積特性Rとコントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性Xの差が、アクチュエータの駆動操作性の相違でみた場合、無視できるほど小さくなるような大きさに設定されている。開口面積Aaは、例えば、最大開口面積Amaxの2〜6%程度であり、本実施の形態では5%である。
コントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積、配管破断制御弁10の合成開口面積及び開閉弁22が開位置にあるときの並列メータアウト回路40の開口面積と、それらの合成開口面積を下記のように表す。
A1:コントロールバルブ4のメータアウト側開口面積
A2:配管破断制御弁10の開口面積(A2>A1)
Aa:並列メータアウト回路40の開口面積
TOTAL:合成開口面積
開口面積A1,A2,Aaとそれらの合成開口面積ATOTALとは下記の関係にある。

1/ATOTAL =(1/A2)+(1/(A1+Aa))・・・(1)

合成開口面積ATOTALは上記の関係式(1)から求めることができ、メータアウト合成開口面積特性Rは図4に破線で示すようになる。すなわち、制御パイロット圧PiがPia以上になると(Pi≧Piaになると)、A2≧Aaであり、メータアウト合成開口面積特性Rは関係式(1)から求まる曲線となる。
欧州では、ブームシリンダ2の荷重負荷側の第1油圧管路5aに配管破断制御弁を設けた場合の配管破断制御弁の性能として、ISO8643により、実車定格吊り上げ能力の1/2のテスト負荷をかけ、その負荷の作動速度を200mm/secに設定しておいて、ブームシリンダ2の荷重負荷側の第1油圧管路5aをバーストさせたときのシリンダ速度(負荷の落下速度)がその作動速度の2倍(400mm/sec)未満であることが義務づけられている。図4において、Abは、実車定格吊り上げ能力の1/2のテスト負荷をかけたときに負荷の作動速度が200mm/secとなるときの合成開口面積である。このときの制御パイロット圧はPibであり、制御パイロット圧がPibとなるときの配管破断制御弁10の開口面積はAcは、Ac<2Abとなるように設定されている。これによりブームシリンダ2の荷重負荷側の第1油圧管路5aがバーストしたとき、シリンダ速度(負荷の落下速度)がその作動速度の2倍(400mm/sec)未満となる。
なお、図4は、それぞれの特性を分かりやすく示すため、縦軸(開口面積)のスケールを拡大して示している。前述したように並列メータアウト回路40の絞り要素23の開口面積Aaは、例えば、最大開口面積Amaxの2〜6%程度であるため、メータアウト合成開口面積特性Rとコントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性Xは近似しており、両者の差は、アクチュエータの駆動操作性の相違でみた場合、無視できるほど小さいと言うことができる。
<配管破断制御弁10の合成開口面積特性Y>
配管破断制御弁10の合成開口面積特性Yは、ポペット弁11の開口面積特性と、スプール弁12の第1及び第2可変絞り部12a,12bの開口面積特性と、ポペット弁体11a内の絞り要素(固定絞り要素)11fの開口面積特性との合成である。
図5は、スプール弁12の第1可変絞り部12aの開口面積特性(符号C)と、スプール弁12の第2可変絞り部12bの開口面積特性(符号D)と、ポペット弁体11a内の絞り要素11fの開口面積特性(符号E)と、第1可変絞り部12aの開口面積特性と絞り要素11fの開口面積特性の合成開口面積特性(符号F)と、ポペット弁11の開口面積特性(符号G)と、それらの合成開口面積特性である配管破断制御弁10の開口面積特性(符号Y)を示す図である。図中、横軸は操作レバー装置6からパイロット管路7aに出力される制御パイロット圧(符号Pi)であり、縦軸は開口面積(符号A)である。
制御パイロット圧Piが0〜Pi1の範囲にあるときは、スプール弁12の第1可変絞り部12aは閉じており、制御パイロット圧PiがPi1を越えると、実線Cで示すようにスプール弁12の第1可変絞り部12bが開き始め、制御パイロット圧Piが上昇するにしたがって第1可変絞り部12aの開口面積が増加する。また、制御パイロット圧Piが0〜Pi2(Pi2>Pi1)の範囲にあるときは、スプール弁12の第2可変絞り部12bは閉じており、この制御パイロット圧Piの範囲では、第2可変絞り部12bが閉じているため、背圧室11dの圧力は低下せず、ポペット弁11(ポペット弁体11a)も閉じている。制御パイロット圧PiがPi2を越えると、実線Dで示すようにスプール弁12の第2可変絞り部12bが開き始め、制御パイロット圧Piが上昇するにしたがって第2可変絞り部12aの開口面積が増加する。第2可変絞り12bが開き始めると、背圧室11dが第2可変絞り部12bを介してメインポート13に連通し、ポペット弁11のシリンダ接続室11c、ポペット弁体11a内の絞り要素11f、背圧室11d、パイロット通路17、第2可変絞り部12b、パイロット通路16、メインポート13、第1油圧管路5a、コントロールバルブ4及び並列メータアウト回路40を介してタンク12へと至る圧油の流れが生じ、絞り要素11fでの圧損により背圧室11dの圧力が低下する。このため、制御パイロット圧Piが更に上昇してPi3(>Pi2)を越え、上記圧油の流れの流量が増加すると、背圧室11dの圧力低下によりポペット弁11(ポペット弁体11a)は開弁し、実線Gで示すようにポペット弁11の開口面積は一機に増加して最大となる。
<動作>
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。
(1)ブーム上げ動作時(ブームシリンダ2のボトム側室2aへの圧油供給時)
操作レバー装置6をパイロット管路7bに制御パイロット圧が発生するよう操作すると、その制御パイロット圧がパイロット管路7bを介してコントロールバルブ4の受圧室4bに供給され、コントロールバルブ4は図示左側の位置に切り換えられる。コントロールバルブ4が図示左側の位置に切り換えられると、油圧ポンプ1から吐出された圧油はコントロールバルブ4を介して第1油圧管路5aへと供給される。また、このとき、開閉弁22の受圧室22cにもその制御パイロット圧が導かれ、開閉弁22は閉位置に切り換えられ、並列油路21は閉じられる。その結果、第1油圧管路5aに供給された圧油は、配管破断制御弁10のポペット弁11のポペット弁体11aを押し開き、ブームシリンダ2のボトム側室2aに供給される。ブームシリンダ2のロッド側室2bの圧油は第2油圧管路5b、コントロールバルブ4を介してタンク8へと排出される。これによりブームシリンダ2は伸長方向に駆動され、ブーム103(図3)は上げ方向に駆動される。
(2)ブーム下げ動作時(ブームシリンダ2のボトム側室2bからの圧油排出時)
操作レバー装置6をパイロット管路7aに制御パイロット圧が発生するよう操作したときは、そのパイロット圧がコントロールバルブ4の受圧室4a及び配管破断制御弁10のスプール弁12の受圧室12dに供給される。コントロールバルブ4はその制御パイロット圧により図示右側の位置に切り換えられ、油圧ポンプ1から吐出された圧油は、コントロールバルブ4及び第2油圧管路5bを介してブームシリンダ2のロッド側室2bに供給される。また、配管破断制御弁10のスプール弁12は受圧室12dに与えられたパイロット圧により開弁し、これに伴って配管破断制御弁10のポペット弁11も開弁する。そしてこのときは、開閉弁22はバネ22bの付勢力で図示上側の開位置(絞り開位置)に保持されており、第1油圧管路5aは開閉弁22及びコントロールバルブ4の両方を介してタンク8に連通し、ブームシリンダ2のボトム側室2aの圧油は配管破断制御弁10のポペット弁11、第1油圧管路5a、コントロールバルブ4及び並列メータアウト回路20(開位置にある開閉弁22)を介してタンク8へと排出される。これによりブームシリンダ2は収縮方向に駆動され、ブーム103(図3)は下げ方向に駆動される。
また、操作レバー装置6のレバー操作量に応じてコントロールバルブ4と配管破断制御弁10と並列メータアウト回路20の合成開口面積は、図4にメータアウト合成開口面積特性Rで示すように変化するため、操作レバー装置6のレバー操作量に応じて排出流量を制御しつつ速度調整を行うことができる。そして、前述したように、メータアウト合成開口面積特性Rはコントロールバルブ4単独でのメータアウトの開口面積特性Xと近似しており、コントロールバルブ4のみでブーム下げの流量制御をした場合と同等の操作性が得られる。
また、並列メータアウト回路20の開閉弁22が開位置(絞り開位置)に保持され、第1油圧管路5aが並列メータアウト回路20の並列油路21を介してタンクライン9に連通することでコントロールバルブ4の開弁タイミングは無効化される。その結果、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4間に開弁タイミングの不整合があり、コントロールバルブ4の開弁に先行して配管破断制御弁10が開弁した場合でも、配管破断制御弁10が開弁した瞬間に第1油圧管路5aへと流入した圧油は並列メータアウト回路20からタンクライン9を経由してタンク8へと流出するため、第1油圧管路5aに流入した圧油は第1油圧管路5a内に閉じ込められることがなく、ブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油をスムーズにタンク8へと排出することができ、ブームシリンダ2の動き始めの駆動操作性の低下は生じない。また、第1油圧管路5aが並列メータアウト回路20の並列油路21を介してタンクライン9に連通することでコントロールバルブ4の開弁タイミングは無効化されるため、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4の開弁タイミングのチューニングが不要となる。
更に、並列メータアウト回路20はコントロールバルブ4の切換スプールとは別の部位に形成されているので、コントロールバルブ4の切換スプールには特別な細工を施すことは不要であり、コントロールバルブ4の長大化が回避される。
(3)負荷圧を保持する場合
操作レバー装置6を操作せず、コントロールバルブ4を中立位置にして負荷を保持する場合は、ブームシリンダ2のボトム側室2aに負荷圧が発生して高圧となり、その高圧が絞り要素11fを介して背圧室11dに導かれ、ポペット弁体11aが背圧室11dの高圧により図示下方に付勢されることにより、ポペット弁11は遮断位置に保持される(チェック弁機能)。これによりブームシリンダ2のボトム側の負荷圧を保持し、リーク量を減少させる。
(4)ブーム下げ動作中に第1油圧管路5aがバーストした場合
ブーム下げ動作中(正常時)は、上記のように配管破断制御弁10とコントロールバルブ4が開弁し、第1油圧管路5aにブームシリンダ2のボトム側の圧力(負荷圧)を作用させつつ、コントロールバルブ4と配管破断制御弁10と並列メータアウト回路20の合成開口面積に応じて排出流量を制御し、速度調整を行う。このような状況下で、万一、第1油圧管路5aがバーストした場合は、第1油圧管路5a内の圧力はほぼ大気圧に低下するため、配管破断制御弁10のポペット弁11のポペット弁体11aが背圧室11dの高圧により図示下方に付勢されて、ポペット弁11は遮断位置へと押し戻される。これにより、オペレータが操作レバー装置6の操作レバーを中立に戻して制御パイロット圧をタンク圧(0)とし、配管破断制御弁10のスプール弁12を図示左側の閉位置に戻すことにより、ブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油の流出は阻止され、それ以上のブームの落下が防止される。
また、このとき、オペレータが操作レバー装置6の操作レバーを中立に戻すまでの間、ブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油の一部がスプール弁12を介して流出するが、制御パイロット圧がPib付近にあるときは、配管破断制御弁10の開口面積(スプール弁12の第1可変絞り部12aの特性Cの開口面積)Acは、メータアウト合成開口面積特性Rによる開口Abの2倍よりも小(Ac<2Ab)であり、そのときの負荷の落下速度は配管バースト前の作動速度の2倍未満となるため、シリンダ速度(負荷の落下速度)をISO8643に規定する安全な速度に保つことができる。
<配管破断制御弁10を装着しない場合>
図6は、配管破断制御弁10を装着しない場合の油圧回路装置の図1と同様な油圧回路図である。負荷側の第1油圧管路5aはブームシリンダ2のボトム側室2aに直接接続され、オペレータが図示しない接続金具を操作することによりパイロット管路18はバルブユニット40の内部通路45から分離され、内部通路45の開口端部はプラグ21eにより閉じられる。並列メータアウト回路20においても、並列油路21の上流側通路21a及び下流側通路21bから、オペレータが接続金具を操作することにより接続管路(ホース)21eが分離され、上流側通路21aと下流側通路21bの開口端部はプラグ21f,21gにより閉じられる。
このように構成した油圧回路装置においては、ブーム下げ動作時(ブームシリンダ2のボトム側室2bからの圧油排出時)は、コントロールバルブ4を単独で操作することによりブームシリンダ2から流出する圧油の流量が制御され、ブームシリンダ2の収縮方向の駆動速度が制御される。
このように配管破断制御弁10を装着しないときは、接続管路(ホース)21eを取り外して並列油路21を閉じることにより、コントロールバルブ4を単独で機能させることができ、これにより配管破断制御弁10の有無に係わらず、安価に構成したコントロールバルブを共用することができる。
また、前述したように、メータアウト合成開口面積特性Rとコントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性Xは近似しており、両者の差は、アクチュエータの駆動操作性の相違でみた場合、無視できるほど小さい。その結果、操作レバー装置6のレバー操作量に応じて排出流量を制御しつつ速度調整を行う時の操作性は、配管破断制御弁10を装着した図1に示す油圧回路装置におけるものと同等となる。その結果、配管破断制御弁10の有無に係わらず、安価に構成した同じコントロールバルブ4を用いて同等のアクチュエータ操作性を得ることができる。
<効果>
以上のように本実施の形態によれば、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4とを備えた油圧回路装置において、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4間に開弁タイミングの不整合があっても、ブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油をスムーズに排出することが可能となり、配管破断制御弁10とコントロールバルブ4の開弁タイミングのチューニングが不要となる。また、コントロールバルブ4の切換スプールには特別な細工を施すことが不要であり、コントロールバルブ4の長大化が回避される。
また、配管破断制御弁10の有無に係わらず、安価に構成したコントロールバルブ4を共用することができ、しかも、配管破断制御弁10があるときのメータアウトの開口面積特性は配管破断制御弁がないときのメータアウトの開口面積特性と近似するため、配管破断制御弁10の有無でアクチュエータの操作性に大きな差を生じさせることがない。
更に、メータアウトの合成開口面積特性Rはコントロールバルブ4の開口面積特性Xをベースとして設定されているため、配管破断制御弁10は欧州ISO8643の規定を考慮した開口面積特性を得る通常の構成とすることができ、コントロールバルブ4及び配管破断制御弁10共、今までのものと同じものを使用することができる。
<第2の実施の形態>
図7は、本発明の第2の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図である。
図7において、本実施の形態の油圧回路装置はバルブユニット40Aを有し、バルブユニット40Aは、コントロールバルブ4に対し並列に接続された並列メータアウト回路20Aを備えている。並列メータアウト回路20Aは、上流側が第1油圧管路5aに接続された内部通路43aから分岐し、下流側がタンクライン9に接続された内部通路42から分岐し、コントロールバルブ4に対して並列に接続された並列油路21Aと、並列油路21Aに配置された開閉弁22(第1開閉手段)及び手動開閉弁48(第2開閉手段)とを備えている。それ以外の構成は図1に示す第1の実施の形態のものと同じである。
このように構成した本実施の形態は、配管破断制御弁10の有無に応じた並列メータアウト回路20Aの開閉を第1の実施の形態における着脱式の接続管路21eに代え、手動開閉弁48で行うようにしており、配管破断制御弁10を装着したときは手動開閉弁48を開状態とし、配管破断制御弁10を装着しないときは手動開閉弁48を閉状態として使用する。これにより手動開閉弁48を開状態としたときの油圧回路装置の動作は、第1の実施の形態における着脱式の接続管路21eを装着したときの油圧回路装置の動作と同じとなり、手動開閉弁48を閉状態としたときの油圧回路装置の動作は、第1の実施の形態における着脱式の接続管路21eを装着したときの油圧回路装置の動作と同じとなる。したがって、本実施の形態のよっても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
<第3の実施の形態>
図8は、本発明の第3の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図である。
図8において、本実施の形態の油圧回路装置は配管破断制御弁10Bとバルブユニット40Bとを有している。
配管破断制御弁10Bは、操作レバー装置6からの制御パイロット圧によって作動する主弁としてのスプール弁30と、シリンダ2のボトム側室2aからの圧油の流出を防止するロードチェック弁31とを備えている。スプール弁30は、操作レバー装置6からの制御パイロット圧に対しコントロールバルブ4と同じメータアウトの開口面積特性を有している。
バルブユニット40Bはコントロールバルブ4に対し並列に接続された並列メータアウト回路20Bを備え、並列メータアウト回路20Bは、上流側が第1油圧管路5aに接続された内部通路43aから分岐し、下流側がタンクライン9に接続された内部通路42から分岐し、コントロールバルブ4に対して並列に接続された並列油路21と、並列油路21の上流側通路21aに配置された開閉弁22B(第1開閉手段)とを備えている。開閉弁22Bは、図示下側の閉位置と図示上側の開位置との間で切り換え可能である。また、開閉弁22Bは、第1及び第2の実施の形態における開閉弁22と異なって絞り要素(固定絞り要素)23を備えておらず、開閉弁22Bは開位置で全開する。開閉弁22Bの全開状態での開口面積はコントロールバルブ4及びスプール弁30の最大開口面積Amaxに等しいか、それよりも大きく設定されている。また、並列油路21の通路断面積も、コントロールバルブ4及びスプール弁30の最大開口面積Amaxに等しいか、それよりも大きく設定されている。
それ以外の構成は図1に示す第1の実施の形態のものと同じである。
このように構成した本実施の形態において、配管破断制御弁10の有無に応じて並列メータアウト回路20Bの開閉を着脱式の接続管路21eによって行う点は第1の実施の形態と同じであり、配管破断制御弁10を装着したときは図8に示すように接続管路21eを接続し、配管破断制御弁10を装着しないときは接続管路21eを取り外し、図6に示すように上流側通路21a及び下流側通路21bの開口端部をプラグ21f,21gにより閉塞する。
そして、配管破断制御弁10を装着したときのブーム下げ動作時(ブームシリンダ2のボトム側室2bからの圧油排出時)は、並列メータアウト回路20Bの開閉弁22Bが全開するため、コントロールバルブ4のメータアウト側の開口面積特性Xは無効化され、配管破断制御弁10Bのスプール弁30のメータアウトの開口面積特性が単独で機能する。スプール弁30のメータアウトの開口面積特性は、コントロールバルブ4のメータアウトの開口面積特性Xと同じに設定されている。これによりコントロールバルブ4のみでブーム下げ動作を行う場合と同じ操作性が得られる。
また、ブーム下げ動作中に第1油圧管路5aがバーストした場合は、オペレータが操作レバー装置6の操作レバーを中立に戻すまでの間、ブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油の一部がスプール弁30を介して流出するが、ブーム下げ動作中の流量制御は配管破断制御弁10Bのスプール弁30のみで行っているため、第1油圧管路5aがバーストする前後前でブームシリンダ2のボトム側室2aからの圧油の流出流量は同じであり、フロント作業機(負荷)の落下速度は増加しない。これにより第1油圧管路5aがバースとしたときの負荷の落下速度は配管バースト前の作動速度の2倍未満となるため、負荷の落下速度をISO8643に規定する安全な速度に保つことができる。
したがって、本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、配管破断制御弁10Bの開口面積特性をコントロールバルブ4と同じにするだけでよく、マッチングが不要となる。
なお、以上の実施の形態では、操作レバー装置6をパイロット管路7b側に制御パイロット圧が発生するよう操作したとき、その制御パイロット圧を開閉弁の受圧室22cに導き、開閉弁22を閉位置に切り換えるように構成したが、制御パイロット圧に代え、第1油圧管路5aにつながる内部通路43aの圧力を導いてもよい。操作レバー装置6をパイロット管路7b側に制御パイロット圧が発生するよう操作し、油圧ポンプ1からブームシリンダ2のボトム側室2aに圧油を供給してブームシリンダ2を伸長駆動するときの第1油圧管路5a内の圧力は、通常、例えば20MPa以上であり、操作レバー装置6をパイロット管路7a側に制御パイロット圧が発生するよう操作し、ブームシリンダ2のボトム側室2aの圧油をメータアウト制御しながら排出するときの第1油圧管路5a内の圧力は、通常、高くても10MPa程度である。したがって、開閉弁22,22Bのバネ22bの強さを15MP程度に設定すれば、操作レバー装置6をパイロット管路7a側に制御パイロット圧が発生するよう操作したときは、開閉弁22,22Bを開位置に保ち、操作レバー装置6をパイロット管路7b側に制御パイロット圧が発生するよう操作したときは開閉弁22,22Bを閉位置に切り換えるようにすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図である。 図1に示した配管破断制御弁の拡大図である。 本発明の油圧回路装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す図である。 図1及び図2に示すコントロールバルブのメータアウト側の開口面積特性(符号X)、配管破断制御弁の合成開口面積特性(符号Y)、開閉弁が開位置にあるときの並列メータアウト回路の開口面積特性(符号Z)、それらを合成したメータアウト合成開口面積特性(符号R)を示す図である。 配管破断制御弁の合成開口面積特性(符号Y)と、配管破断制御弁を構成するスプール弁の第1可変絞り部の開口面積特性(符号C)、スプール弁の第2可変絞り部の開口面積特性(符号D)、ポペット弁体内の絞り要素の開口面積特性(符号E)、第1可変絞り部の開口面積特性と絞り要素の開口面積特性の合成開口面積特性(符号F)との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置の配管破断制御弁を装着しない場合の図1と同様な油圧回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる建設機械の油圧回路装置を示す油圧回路図である。
符号の説明
1 油圧ポンプ
2 ブームシリンダ
2a ロッド側室
2b ボトム側室(負荷側)
3 ポンプライン
4 コントロールバルブ
4a,4b 受圧室
5a,5b 油圧管路
6 操作レバー装置
7a,7b パイロット管路
8 タンク
9 タンクライン
10,10B 配管破断制御弁
11 ポペット弁(主弁)
11a ポペット弁体
11b 配管接続室
11c シリンダ接続室
11d 背圧室
11e 通路
11f 絞り要素(固定絞り要素)
12 スプール弁(パイロット弁)
12a 第1可変絞り部
12b 第2可変絞り部
12c バネ
12d 受圧室
15,16,17 パイロット通路
18 パイロット管路
20,20A,20B 並列メータアウト回路
21,21A 並列油路
21a 上流側通路
21b 下流側通路
21e 中間通路(接続管路)(第2開閉手段)
21f,21g プラグ(第2開閉手段)
22,22B 開閉弁(第1開閉手段)
22a 弁体
22b バネ
22c 受圧室
23 絞り要素(固定絞り要素)
40,40A,40B バルブユニット
41,42,43a,43b,44a,44b 内部通路
45,46 内部通路
48 手動開閉弁(第2開閉手段)
100 下部走行体
101 上部走行体
102 フロント作業機
103 ブーム
104 アーム
105 バケット

Claims (6)

  1. 操作手段からの制御パイロット圧によって操作されるコントロールバルブと、このコントロールバルブに第1及び第2油圧管路を介して接続された油圧アクチュエータとを備え、前記第1油圧管路は前記油圧アクチュエータの被駆動体の自重が作用する側に接続された油圧管路である建設機械の油圧回路装置において、
    前記第1油圧管路に配置され、前記油圧パイロット操作手段からの制御パイロット圧に応じて開口面積を変化させる配管破断制御弁と、
    前記コントロールバルブに対し並列に接続された並列メータアウト回路とを備え、
    前記並列メータアウト回路は、
    上流側が前記第1油圧管路に連通するよう接続され、下流側がタンクラインに連通するよう接続された並列油路と、
    前記並列油路に配置され、前記第1油圧管路に圧油を供給するよう前記コントロールバルブが操作されたときに前記並列油路を閉じる第1開閉手段とを有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の油圧回路装置において、前記並列メータアウト回路は、前記並列油路に配置され、外部操作により前記並列油路を閉じることを可能とする第2開閉手段を更に有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  3. 請求項1又は2記載の建設機械の油圧回路装置において、前記並列メータアウト回路は、前記第1開閉手段が開位置にあるときに機能する絞り要素を更に有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  4. 請求項1又は2記載の建設機械の油圧回路装置において、前記並列メータアウト回路の前記第1開閉手段が開位置にあるときの通路面積は、前記コントロールバルブ及び前記配管破断制御弁の最大開口面積に等しいか、それよりも大きいことを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  5. 請求項2記載の建設機械の油圧回路装置において、前記第2開閉手段は、前記並列油路の一部を構成する着脱式の接続管路と、この着脱式の接続管路を取り外したときに、前記並列油路の開口端部を閉じるプラグとを有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  6. 請求項2記載の建設機械の油圧回路装置において、前記第2開閉手段は、前記並列油路に設けられた手動開閉弁を有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
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