JP3661145B2 - 伸縮アーム付作業機の油圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸縮アーム付作業機の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
基礎堀り工事、上下水道工事、マンホール工事などにおける竪穴掘り作業には、伸縮アームの先端にクラムシェルバケットを装着した伸縮アーム付作業機が用いられる。図5を参照して説明すると、伸縮アーム付作業機は、下部走行体1と、下部走行体1上に水平方向に旋回自在に装着された上部旋回体2と、上部旋回体2に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム3と、ブーム3の先端に取付けられた伸縮自在な伸縮アーム4と、伸縮アーム4の下端に取付けられたクラムシェルバケット5と、上部旋回体2とブーム3の間に介在されたブーム揺動シリンダ3aと、ブーム3と伸縮アーム4の間に介在されたアーム揺動シリンダ4aとを備えている。上部旋回体2は運転室2aを備えている。
【0003】
伸縮アーム4は、多段式の箱型に形成され、その中に配設された片ロッド式の油圧シリンダであるアーム伸縮シリンダ10とワイヤによって伸縮作動される。クラムシェルバケット5は、一対のバケットが両ロッド式の油圧シリンダであるバケット開閉シリンダ28によって開閉され、シリンダロッドの一端が伸縮アーム4に他端が一対のバケットの開閉中心にそれぞれ回動自在に取付けられ、シリンダ本体と一対のバケットがリンクによってそれぞれ連結されている。竪穴掘り作業は、運転室2aにおける操縦操作により、アーム伸縮シリンダ10及びバケット開閉シリンダ28を作動させ、開口したクラムシェルバケット5を伸縮アーム4を延ばし竪穴Hの底に下ろし、バケットを閉じながら穴底を掘削しバケット内に土砂を収容し、伸縮アーム4を縮めてクラムシェルバケット5を竪穴Hの外に引上げ、ダンプトラックなどにバケット内の土砂を放出する。
【0004】
上述の伸縮アーム付作業機の油圧回路について図6を参照して説明する。この油圧回路は、伸縮アーム側に備えられたアーム伸縮シリンダ10及びバケット開閉シリンダ28と、機体本体側に備えられた、メインポンプ7の吐出油をアーム伸縮シリンダ10及びバケット開閉シリンダ28それぞれに供給するアームコントロール弁9及びバケットコントロール弁27と、これらのコントロール弁をパイロットポンプ8の吐出油により操作するアーム操作パイロット弁15及びバケット操作パイロット弁30と、伸縮アーム側と機体本体側の間を結ぶ、アームコントロール弁9とアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bとの間のボトム油路Y1及びロッド室Rとの間のロッド油路Y2、バケットコントロール弁27とバケット開閉シリンダ28の開側油室Oとの間のシリンダ油路S1及び閉側油室Cとの間のシリンダ油路S2とを備えている。メインポンプ7及びパイロットポンプ8は原動機6により駆動される。メインポンプ7は、可変容量機構7aを備え、その最大吐出圧力はメインリリーフ弁12により規定される。
【0005】
この油圧回路はさらに、伸縮アーム側のロッド油路Y2に、伸縮アーム4の落下を防ぐ落下防止弁11、及びアーム伸縮シリンダ10の伸び速度を制限するスローリターン弁14を備えている。また、伸縮アーム側のボトム油路Y1には、ボトム室Bの油圧を制限してアーム伸縮シリンダ10の座屈を防止する座屈防止用リリーフ弁13を備えている。リリーフ弁13と機体本体側のタンク40との間には、解放された油を流すリリーフ油路D1を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したとおりの形態の従来の伸縮アーム付作業機の油圧回路には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0007】
(1)シリンダの作動速度の遅れ:
伸縮アーム側と機体本体側とを結ぶ油路Y1、Y2、S1、S2、D1は、作業機の構造上長いので油路の圧力損失が大きく、例えば伸縮アーム側から機体本体側のタンク40への戻り油の圧力損失が大きくなり、アーム伸縮シリンダ10の縮み速度、バケット開閉シリンダ28の開閉速度が遅くなる問題がある。この圧力損失はまた、メインポンプ7の吐出圧力を増加させることになるので、図7に示すように、圧力の増加に伴い流量が減少し、このことからもシリンダの作動速度が遅くなる。そして、作業能率を悪化させ、また作動油の発熱、エネルギー損失などの問題も発生させる。特にアーム伸縮シリンダ10は、竪穴を深堀りする伸縮アーム4のために比較的大きな作動ストロークが要求されるので、作動時の油量も多く、また縮み作動時にはロッド室に供給される油量に対しボトム室からの戻り油量が増幅され、上述の問題が発生しやすい。
【0008】
(2)伸縮シリンダのボトム室のバキューム現象:
座屈防止用のリリーフ弁13からタンク40につながるリリーフ油路D1も長いので、その圧力損失によりリリーフ弁の背圧が高くなる。したがって、図8に示すように、特性線aで示すリリーフ弁単品のリリーフ圧力と流量との関係に対し、特性線bで示すリリーフ油路D1の圧力損失が生じるので、リリーフ弁13の入口の圧力とリリーフ流量の関係が特性線cのようになり、座屈防止のための圧力を所定流量で所定の値に設定すると、低い圧力でリリーフ弁13から圧油が逃げるようになる。したがって、ボトム油路Y1に圧油を供給しアーム伸縮シリンダ10を伸ばすときに、低い圧力でリリーフ弁13が開き、メインポンプ7から供給される流量の一部がアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bに供給されなくなり、またアーム伸縮シリンダ10はクラムシェルバケット5の重量などにより伸び方向に引っ張られるので、ボトム室Bにバキューム現象が生じ、アーム伸縮シリンダ10の操作制御性が悪くなる。さらに、頻繁にこのバキューム現象が生じると、アーム伸縮シリンダ10のシール等を劣化させる。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、伸縮アームを装着した伸縮アーム付作業機において、伸縮アームと機体本体との間を結ぶ油路の圧力損失によるアーム伸縮シリンダ、バケット開閉シリンダなどの作動速度が遅くなる問題を改善する油圧回路を提供することである。また、アーム伸縮シリンダの座屈を防止するリリーフ弁の圧力を適切に設定することができるようにしバキューム現象を除くようにした油圧回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、伸縮アームおよびその先端にクラムシェルバケットを装着した伸縮アーム付作業機において、該アームを伸縮させるアーム伸縮シリンダのボトム室と作業機本体のアームコントロール弁とを結ぶボトム油路と並列に、該ボトム室と作業機本体のタンクとを結ぶタンク油路を備え、タンク油路とボトム室との接続部にアーム伸縮シリンダの縮み操作のときに開口する開閉弁を備え、かつ該クラムシェルバケットを開閉させるバケット開閉シリンダの一対のシリンダ油路の各々を分岐して、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路を該タンク油路に連通させる切換弁を備えている、ことを特徴とする伸縮アーム付作業機の油圧回路である。
【0011】
そして、アーム伸縮シリンダのボトム室とアームコントロール弁を結ぶボトム油路の他に、並列にタンクにつながるタンク油路を設け、油路を2系統にして圧力損失を減らす。さらに、伸縮アームに装着されたクラムシェルバケットの開閉シリンダの戻り油路をタンク油路にもつなげ、油路を2系統にして圧力損失を減らす。
【0014】
請求項2に記載された発明は、伸縮アームおよびその先端にクラムシェルバケットを装着した伸縮アーム付作業機において、該アームを伸縮させるアーム伸縮シリンダのボトム室と作業機本体のアームコントロール弁とを結ぶボトム油路と並列に、ボトム室とアームコントロール弁とを結ぶ追加ボトム油路を備え、追加ボトム油路とアームコントロール弁との接続部にアーム伸縮シリンダの縮み操作のときに作業機本体のタンクに開口する開閉弁を備え、かつ該クラムシェルバケットを開閉させるバケット開閉シリンダの一対のシリンダ油路の各々を分岐して、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路を追加ボトム油路に連通させる切換弁を備えている、ことを特徴とする伸縮アーム付作業機の油圧回路である。
【0015】
そして、アーム伸縮シリンダのボトム室とアームコントロール弁を結ぶボトム油路の他に、並列に追加ボトム油路を設け、油路を2系統にして圧力損失を減らす。さらに、伸縮アームに装着されたクラムシェルバケットの開閉シリンダの戻り油路を追加ボトム油路にもつなげ、油路を2系統にして圧力損失を減らす。
【0018】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2記載の伸縮アーム付作業機の油圧回路において、アーム伸縮シリンダのボトム室を所定の圧力で解放する座屈防止用リリーフ弁を備え、この座屈防止用リリーフ弁の設定圧力が、アーム伸縮シリンダ伸び操作のときには所定の座屈防止圧力よりも高い圧力に変更されるものである。
【0019】
そして、アーム伸縮シリンダの伸び操作のときには設定圧力を高くし座屈防止用リリーフ弁から圧油が逃げないようにしてバキューム現象を防止する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路について、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0023】
第1の実施形態について、図1を参照して説明する。なお、図1において図6と実質上同一の部分は同一の符号で示されている。
【0024】
この油圧回路は、伸縮アーム側に備えられたアーム伸縮シリンダ10と、機体本体側に備えられた、メインポンプ7の吐出油をアーム伸縮シリンダ10に供給するアームコントロール弁9及びアームコントロール弁9をパイロットポンプ8の吐出油により操作するアーム操作パイロット弁15と、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bとアームコントロール弁9とを結ぶボトム油路Y1及びアーム伸縮シリンダ10のロッド室Rとアームコントロール弁9とを結ぶロッド油路Y2と、ボトム油路Y1と並列にボトム室Bと機体本体側のタンク40とを結ぶタンク油路Tとを備えている。タンク油路Tとボトム室Bとの接続部には、アーム伸縮シリンダ10の縮み操作のときに開口する開閉弁18を備えている。
【0025】
伸縮アーム側にはまた、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bを所定の圧力で解放する座屈防止用リリーフ弁20、及びボトム室Bとロッド室Rとの間に、アーム伸縮シリンダ10の伸び操作のときにロッド室Rをボトム室Bの方向への流れのみを許容して連通させる再生弁17を備えている。
【0026】
伸縮アーム側にはさらに、ロッド油路Y2に、伸縮アーム4の落下防止弁11、及びアーム伸縮シリンダ10の伸び速度を制限するスローリターン弁14を備えている。落下防止弁11及びスローリターン弁14については、従来より用いられている周知のものであるので、必要な場合を除いてその説明を省略する。
【0027】
開閉弁18は、ボトム室Bとタンク油路Tの連通をパイロット回路18bにより開閉するロジック弁18aを備えている。パイロット回路18bにはアーム伸縮シリンダ10の伸び操作信号により切換えられる電磁切換弁19によりパイロット油が給排される。電磁切換弁19は、機体本体側のアーム操作パイロット弁15の伸張側の弁15aが操作されると、そのパイロット油路に設けられた圧力スイッチ25が作動してリレー26を介した伸び操作信号としての電気信号により作動位置「A」に位置付けられる。電磁切換弁19は、非作動位置「N」においてはパイロット回路18bをボトム室Bにつながるボトム油路Y1に連結し、作動位置「A」においてはドレーン油路D2を介してタンク40に解放する。パイロット回路18bにパイロット油が供給されない非作動位置「N」においては、ボトム室Bとタンク油路Tの連通は閉じ、パイロット回路18bにシリンダ油路Y1から圧油が供給されると、ロジック弁18aのばね室がドレーン油路D2に解放されボトム室Bとタンク油路Tは連通する。
【0028】
座屈防止用リリーフ弁20は、ボトム室Bを所定の圧力でタンク油路Tに解放するリリーフ弁本体20aと、リリーフ弁本体20aのベントポートに連結されたベント用リリーフ弁20bと、ベントポートとベント用リリーフ弁20bの間に設けられた開閉弁20cとを備えている。開閉弁20cは、パイロット油によって切換えられ、そのパイロットポートには、アーム伸縮シリンダ10のロッド油路Y2からドレーン油路D2につながる油路のオリフィス23、24の間に接続されている。開閉弁20cはパイロット圧油が供給されない非作動位置「N」においては開状態に位置付けられる。アーム伸縮シリンダ10の伸縮作動中は、ロッド油路Y2からオリフィス23を介して圧油が導かれ所定の圧力になると作動位置「A」に切換わり、リリーフ弁本体20aのベントポートを閉じる。
【0029】
このリリーフ弁本体20aの設定圧力は、開閉弁20cが作動位置「A」でベントポートが閉じられた状態において所定の座屈防止設定圧力よりも高く、かつアーム伸縮シリンダ10の作動中に圧油が逃げない圧力に設定され、開閉弁20cが非作動位置「N」でベントポートが開けられた状態においては、リリーフ弁本体20aのベントポートがベント用リリーフ弁20bにつながり、リリーフ弁本体20aの圧力はベント用リリーフ弁20bによる座屈防止設定圧力に設定される。
【0030】
再生弁17は、ロッド油路Y2とヘッド油路Y1の間に介在され、パイロット油により開に切換えられる常時閉の切換弁で形成され、ロッド油路Y2側にはヘッド側油路Y1側への流れのみを許容する逆止弁17aが設けられている。パイロット油は、アーム伸縮シリンダ10の伸び操作信号により切換えられる電磁切換弁16により給排される。電磁切換弁16は、非作動位置「N」においては再生弁17のパイロット回路をドレーン油路D2を介してタンク40に解放し、作動位置「A」においてはボトム室Bにつながるボトム油路Y1に連結する。
【0031】
電磁切換弁16は、機体本体側のアーム操作パイロット弁15の伸張側の弁15aが操作されると、そのパイロット油路に設けられた圧力スイッチ25が作動してリレー26を介した伸び操作信号としての電気信号により作動位置「A」に位置付けられる。したがって、再生弁17は電磁切換弁19の非作動位置「N」においては閉じられ、作動位置「A」において開けられる。
【0032】
上述したとおりの第1の実施形態の作用について図1を参照して説明する。
【0033】
(1)アーム伸縮シリンダの縮み作動:
アーム操作パイロット弁15の弁15bを操作して、アームコントロール弁9を室「B」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、ロッド油路Y2を流れ、スローリターン弁14のチェック弁14aから落下防止弁11のチェック弁11bを経て、アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rに導かれる。一方、開閉弁18のパイロット回路18bには、非作動位置「N」の電磁切換弁19を介してボトム室Bの圧油が導かれるので、開閉弁18のばね室はドレーン油路D2に解放され、開閉弁18は開状態になり、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bから排出される油は、ボトム油路Y1からアームコントロール弁9に流れる流れと、開閉弁18からタンク油路Tに流れる流れの2系統を流れて機体本体のタンク40に戻る。
【0034】
そして、ボトム室Bとタンク40の間の圧力損失が従来のロッド油路Y1のみの場合に比較して低下する。また、アーム伸縮シリンダ10の縮み時のボトム室Bの圧力が下がるので、メインポンプ7の吐出圧力は従来よりも低くなり、その結果ポンプ特性(図7)によりポンプ流量は増える。したがって、アーム伸縮シリンダ10の縮み速度を速くすることができ、また作業能率を向上させることができる。
【0035】
(2)アーム伸縮シリンダの伸び作動、座屈防止用リリーフ弁:
アーム操作パイロット弁15の弁15aを操作して、アームコントロール弁9を室「A」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、ボトム油路Y1を通りアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bに導かれる。開閉弁18のパイロット回路18bは、リレー26からの電気信号により作動位置「A」に切換えられた電磁切換弁19を介してドレーン油路D2に接続されているので、開閉弁18は閉状態になり、ボトム油路Y1とタンク油路Tの連通は断たれる。
【0036】
アーム伸縮シリンダ10の伸び作動中は、座屈防止用リリーフ弁20の開閉弁20cのパイロット回路には、オリフィス23を介してアーム伸縮シリンダ10のロッド室Rにつながるロッド油路Y2の圧油が導かれ、開閉弁20cは作動位置「A」に切換わる。そして、リリーフ弁本体20aのベントポートは閉じられるので、リリーフ弁本体20aはそれ自体の設定圧力になる。この設定圧力は、座屈防止設定圧力よりも高く、かつアーム伸縮シリンダ10の作動中に圧油が逃げない圧力に設定されているので、ボトム室Bに供給される圧油は逃げない。
【0037】
アーム伸縮シリンダ10が伸びて、アーム4の先端のクラムシェルバケット5(図5)が接地すると、アーム伸縮シリンダ10の作動は停止される。それに伴い、ロッド室Rの圧力は下がり、開閉弁20cはパイロット回路の圧力が下がるので非作動位置「N」に戻る。その結果、リリーフ弁本体20aのベントポートはベント用リリーフ弁20bにつながり、リリーフ弁本体20aの圧力はベント用リリーフ弁20cで設定される。ベント用リリーフ弁20cは、座屈防止用リリーフ弁20を座屈防止設定圧力に設定するので、クラムシェルバケット5が接地すると座屈防止用リリーフ弁20の設定圧力は自動的に座屈防止設定圧力に下がり、ブーム伸縮シリンダ10の座屈を防止することができる。
【0038】
(3)アーム伸縮シリンダの伸び作動、再生弁:
アーム伸縮シリンダ10の伸び操作のときは、アーム操作パイロット弁15の弁15aに設けられた圧力スイッチ25が作動し、リレー26を介して電磁切換弁16が非作動位置「N」から作動位置「A」に切換えられ、再生弁17及び落下防止弁11のパイロット回路にブーム伸縮シリンダ10のボトム室Bの圧力が供給される。そして再生弁17は、電磁切換弁16の作動位置「A」を介してパイロット回路に導かれた圧油により作動位置「A」に切換えられる。一方、アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rの圧油は、落下防止弁11のポペット弁11aが開きスローリターン弁14の絞り弁14b、ロッド油路Y2を介して、再生弁17及びアームコントロール弁9に導かれる。再生弁17は作動位置「A」に切換えられるので、アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rから排出された圧油の大半が再生弁17からボトム室B側に再生され、残りがアームコントロール弁9からタンク40に戻る。このとき、電磁切換弁19は、リレー26からの電気信号により作動位置「A」に切換わっており、開閉弁18はパイロット回路18bが非作動位置「N」になり閉じた状態になる。したがって、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにはメインポンプ7の吐出流量にロッド室Rから再生された流量が加わった十分な流量が供給される。
【0039】
かくして、アーム伸縮シリンダ10の伸び作動のときの、従来の座屈防止用リリーフ弁からの圧油の逃げは防止され、またメインポンプ7の流量及び再生弁17から再生される流量が全てアーム伸縮シリンダ10に供給されるので、アーム伸縮シリンダ10を高速で伸ばした場合でも、ボトム室Bに十分な流量が供給される。そして、バキューム現象が生じにくくなり、操作制御性が改善され、シール等の劣化も防止され、かつ従来に比較して伸縮アーム4の伸び速度をアップすることができる。
【0040】
第2の実施形態について図2を参照して説明する。なお、図2において図1と同一の部分は同一の符号で示し、その説明は必要な場合を除いて省略する。
【0041】
この油圧回路は、上述の第1の実施の形態(図1)に対して、伸縮アーム側にさらにクラムシェルバケット5のバケット開閉シリンダ28を備え、機体本体側にさらに、バケット開閉シリンダ28にメインポンプ7の吐出油を供給するバケットコントロール弁27と、バケットコントロール弁27をパイロットポンプ8の吐出油により操作するバケット操作パイロット弁30と、バケットコントロール弁27とバケット開閉シリンダ28の開側油室Oとの間のシリンダ油路S1、及び閉側油室Cとの間のシリンダ油路S2とを備えている。また、シリンダ油路S1、S2各々を分岐して、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路をタンク油路Tに連通させる切換弁29を備えている。
【0042】
切換弁29は、シリンダ油路S1、S2とタンク油路Tとの連通を常時は閉じる中立位置に保持された3位置弁により構成され、シリンダ油路S1に圧油が供給されると作動位置「A」に切換えられシリンダ油路S2をタンク油路Tに連通させ、シリンダ油路S2に圧油が供給されると作動位置「B」に切換えられシリンダ油路S1をタンク油路Tに連通させる。
【0043】
上述したとおりの第2の実施形態の作用について説明する。なお、第1の実施の形態において述べた、アーム伸縮シリンダ、座屈防止用リリーフ弁、再生弁などの作用については、重複を避けて必要な場合を除いて説明を省略する。
【0044】
(1)バケット開閉シリンダの単独操作:
バケット操作パイロット弁30の弁30aを操作して、バケットコントロール弁27を室「A」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、シリンダ油路S2を経て、バケット開閉シリンダ28の室Cに導かれる。このとき切換弁29はそのパイロット回路にこの圧油が導かれ作動位置「B」に切換えられ、室Oにつながるシリンダ油路S1の分岐された油路はタンク油路Tに連通する。逆にバケット操作パイロット弁30の弁30bを操作して、バケットコントロール弁27を室「B」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、シリンダ油路S1を経て、バケット開閉シリンダ28の室Oに導かれる。このとき切換弁29はそのパイロット回路にこの圧油が導かれ作動位置「A」に切換えられ、室Cにつながるシリンダ油路S2の分岐された油路はタンク油路Tに連通する。かくして、バケット開閉シリンダ28から排出された油は、シリンダ油路S1あるいはS2からバケットコントロール弁27に流れる流れと、切換弁29からタンク油路Tに流れる流れの2系統を流れて機体本体のタンク40に戻る。
【0045】
したがって、従来に比較して、タンク40への戻り油の圧力損失が低下し、またメインポンプ7の吐出圧力も従来よりも低くなり吐出流量が増えるので、バケット開閉シリンダ28の作動速度を速くすることができる。
【0046】
(2)アーム伸縮シリンダとバケット開閉シリンダの連動操作:
アーム伸縮シリンダ10の伸び操作とバケット開閉シリンダ28の操作を連動した場合、切換弁29につながっているタンク油路Tには、アーム伸縮シリンダ10からの油の流れがないので、バケット開閉シリンダ28の戻り油は切換弁29を介してタンク油路Tに、バケット開閉シリンダ28の単独操作と同様に流れる。したがって、バケット開閉シリンダ28の戻り油は、切換弁29とバケットコントロール弁27の両方からタンク40に戻るので、アーム伸縮シリンダ10の伸び操作とバケット開閉シリンダ28を連動した場合は、バケット開閉シリンダ28単独操作と同じ開閉速度が得られる。
【0047】
一方、アーム伸縮シリンダ10の縮み操作とバケット開閉シリンダ28の操作を連動した場合、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bからの戻り油はボトム油路Y1、タンク油路Tの2系統の油路を流れるので、従来の単一の油路に比較してこの間の圧力損失が下がる。また、バケット開閉シリンダ28の戻り油の一部は切換弁29を介してタンク油路Tに流れるので、バケット開閉シリンダ28の速度は、従来の技術において連動操作した場合よりも速くすることができる。
【0048】
上記の作用により、アーム伸縮シリンダ10とバケット開閉シリンダ28の連動操作においても、アーム伸縮シリンダ10の速度を速くでき、バケット開閉速度を上げることができるので、作業サイクルタイムを短縮でき、作業能率を向上させることができる。
【0049】
第3の実施形態について図3を参照して説明する。なお、図3において図1と同一の部分は同一の符号で示し、その説明は必要な場合を除いて省略する。
【0050】
この油圧回路は、上述の第1の実施の形態(図1)におけるアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bとタンク40とを結ぶタンク油路T、及びボトム室Bとタンク油路Tとの接続部の開閉弁18に代えて、ボトム室Bとアームコントロール弁9とを結ぶボトム油路Y1と並列に、ボトム室Bとアームコントロール弁9とを結ぶ追加ボトム油路Y3を備え、追加ボトム油路Y3とアームコントロール弁9との接続部にはアーム伸縮シリンダ10の縮み操作のときに作業機本体のタンク40に開口する開閉弁31を備えている。また、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bを所定の圧力で解放する座屈防止用リリーフ弁20は、作業機本体側に備えられている。
【0051】
開閉弁31は、追加ボトム油路Y3とタンク40の連通をパイロット回路31bにより開閉するロジック弁31aを備えている。パイロット回路31bにはアーム伸縮シリンダ10を縮み操作するときのアーム操作パイロット弁15の弁15bのパイロット油が供給される。ロジック弁31aは、そのパイロット回路31bにパイロット油が供給されない非作用位置「N」においては、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにつながる追加ボトム油路Y3とタンク40との連通を閉じ、パイロット回路31bにパイロット油が供給されると、ロジック弁31aのばね室がドレーン油路D2に解放され追加ボトム油路Y3がタンク40に連通する。アーム操作パイロット弁15の伸び側の弁15aが操作されるときは開閉弁31にはパイロット油は供給されないので、ロジック弁31aのばね室はドレーンに解放されず追加ボトム油路Y3とタンク40の連通は閉じられる。
【0052】
座屈防止用リリーフ弁20の構成は前述の通りであるが、リリーフ弁本体20aはボトム油路Y1を所定の圧力でタンク40に解放する。また、リリーフ弁本体20aのベントポートとベント用リリーフ弁20bの間に設けられた開閉弁20cへのパイロット油の供給方法が異なっている。すなわち、この第3の実施の形態においては、開閉弁20cに供給されるパイロット圧油は、ロッド油路Y2が分岐されドレーン油路D2につながる油路に設けられたオリフィス23及び24の間から導かれる。
【0053】
上述したとおりの第3の実施形態の作用について説明する。
【0054】
(1)アーム伸縮シリンダの縮み作動:
アーム操作パイロット弁15の弁15bを操作して、アームコントロール弁9を室「B」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、ロッド油路Y2を流れ、スローリターン弁14のチェック弁14aから落下防止弁11のチェック弁11bを経て、アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rに導かれる。一方、開閉弁31のパイロット回路31bには、弁15bのパイロット油が分岐され導かれるので、開閉弁31のばね室はドレーン油路D2に解放され、開閉弁31は開状態になり、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bから排出される戻り油は、ボトム油路Y1からアームコントロール弁9に流れる流れと、追加ボトム油路Y3を流れ開閉弁31に流れる流れの2系統を流れて機体本体のタンク40に戻る。
【0055】
そして、従来のロッド油路Y1のみの場合に比較して、ボトム室Bとタンク40間の圧力損失が低下する。また、アーム伸縮シリンダ10の縮み時のボトム室Bの圧力が下がるので、メインポンプ7の吐出圧力は従来よりも低くなり、その結果ポンプ特性(図7)により、ポンプ流量が増える。したがって、アーム伸縮シリンダ10の縮み速度は速くなる。
【0056】
(2)アーム伸縮シリンダの伸び作動、再生弁:
アーム操作パイロット弁15の弁15aを操作して、アームコントロール弁9を室「A」に切換えると、開閉弁31は閉じ状態であるので、メインポンプ7の吐出油は、ボトム油路Y1及び追加ボトム油路Y3を通り2つの油路でアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bに導かれる。また、弁15aに設けられている圧力スイッチ25が作動し、リレー26を介して電磁切換弁16が非作動位置「N」から作動位置「A」に切換えられ、再生弁17及び落下防止弁11のパイロット回路にブーム伸縮シリンダ10のボトム室Bの圧力が供給される。アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rの圧油は、落下防止弁11のポペット弁11aが開きスローリターン弁14の絞り弁14b、ロッド油路Y2を介して、再生弁17及びアームコントロール弁9に導かれる。再生弁17は、電磁切換弁16を介してパイロット回路に導かれた圧油により作動位置「A」に切換えられるので、アーム伸縮シリンダ10のロッド室Rから排出された圧油の大半は再生弁17からボトム室B側に再生され、残りはアームコントロール弁9からタンク40に戻る。したがって、メインポンプ7の吐出流量にロッド室Rから再生された流量が加わり、十分な流量がアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bに供給される。
【0057】
(3)アーム伸縮シリンダの伸び作動、座屈防止用リリーフ弁:
アーム伸縮シリンダ10の伸び作動中は、座屈防止用リリーフ弁20の開閉弁20cのパイロット回路には、オリフィス23を介しアーム伸縮シリンダ10のロッド室Rにつながるロッド油路Y2の圧油が導かれ、開閉弁20cは作動位置「A」に切換わる。そして、リリーフ弁本体20aのベントポートが閉じられ、リリーフ弁本体20aはそれ自体の設定圧力になる。この設定圧力は、座屈防止設定圧力よりも高く、かつアーム伸縮シリンダ10の作動中に圧油が逃げない圧力に設定されているので、供給される圧油は逃げない。
【0058】
したがって、アーム伸縮シリンダ10の伸び作動中に座屈防止用リリーフ弁20から圧油が逃げないので、メインポンプ7の供給流量及び再生弁17から再生される流量は全てアーム伸縮シリンダ10に供給され、かつアームコントロール弁9からアーム伸縮シリンダ10への圧油供給油路はボトム油路Y1、追加ボトム油路Y3の2系統であるので、その間の圧力損失が従来技術及び第1の実施の形態よりも下がり、メインポンプ7の吐出流量が増加する。その結果、アーム伸縮シリンダ10を高速で伸ばした場合でもボトム室Bに十分な流量を供給できるので、バキューム現象が生じにくくなり伸縮アーム4の伸び速度を実施の形態1よりもさらにアップすることができる。
【0059】
アーム伸縮シリンダ10が伸びて、アーム4の先端に装着されたクラムシェルバケット5が接地すると、アーム伸縮シリンダ10の作動は停止される。それに伴い、ロッド室Rの圧力は下がり、開閉弁20cはパイロット回路の圧力が下がるので非作動位置「N」に戻る。その結果、リリーフ弁本体20aのベントポートがベント用リリーフ弁20bにつながり、リリーフ弁本体20aの圧力はベント用リリーフ弁20cで設定される。ベント用リリーフ弁20cは、座屈防止用リリーフ弁20を座屈防止設定圧力に設定するので、クラムシェルバケット5が接地すると座屈防止用リリーフ弁20の設定圧力は自動的に座屈防止設定圧力に下がり、ブーム伸縮シリンダ10の座屈を防止することができる。
【0060】
上記の作用により、伸縮アーム4の伸び速度を実施の形態1よりも速くすることができるので、作業能率をさらに向上させることができる。また、本実施の形態においては開閉弁31および座屈防止用リリーフ弁20を機体本体側に設けたので、実施の形態1に比較して伸縮アーム側の配管を簡単にでき、かつ伸縮アームの重量を軽減することができる。
【0061】
第4の実施形態について図4を参照して説明する。なお、図4において図2及び図3と同一の部分は同一の符号で示し、その説明は必要な場合を除いて省略する。
【0062】
この油圧回路は、上述の第3の実施の形態(図3)に対して、第2の実施の形態(図2)において用いられた、伸縮アーム側にさらにクラムシェルバケット5のバケット開閉シリンダ28を備え、機体本体側にさらに、バケット開閉シリンダ28にメインポンプ7の吐出油を供給するバケットコントロール弁27と、バケットコントロール弁27をパイロットポンプ8の吐出油により操作するバケット操作パイロット弁30と、バケットコントロール弁27とバケット開閉シリンダ28の開側油室Oとの間のシリンダ油路S1、及び閉側油室Cとの間のシリンダ油路S2とを備えている。また、シリンダ油路S1、S2各々を分岐し、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路を追加ボトム油路Y3に連通させる切換弁29を備えている。
【0063】
さらに、この実施の形態においては、追加ボトム油路Y3とアームコントロール弁9との接続部の、アーム伸縮シリンダ10の縮み操作のときに作業機本体のタンク40に開口する開閉弁として、第3の実施の形態(図3)における開閉弁31に代えて開閉弁32を備えている。
【0064】
開閉弁32は、ロジック弁32aとパイロット回路32bを備え、パイロット回路32b以外は開閉弁31と同一である。パイロット回路32bにはアーム伸縮シリンダ10を伸び操作するときのアーム操作パイロット弁15の弁15aのパイロット油が供給される。そしてロジック弁32aは、パイロット回路32bにパイロット油が供給された作用位置「A」においては、すなわちアーム伸縮シリンダ10の伸び操作時には、追加ボトム油路Y3とタンク40の連通が閉じられ、パイロット油が供給されない非作用位置「N」においては、すなわちアーム伸縮シリンダ10の伸び操作されない時、例えば縮み操作の時には、ばね室がドレーン油路D2に解放されアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにつながる追加ボトム油路Y3がタンク40に連通する。
【0065】
上述したとおりの第4の実施形態の作用について説明する。なお、第3の実施の形態において述べた、アーム伸縮シリンダ、座屈防止用リリーフ弁、再生弁などの作用については、重複を避けて必要な場合を除いて説明を省略する。
【0066】
(1)バケット開閉シリンダの単独操作:
バケット操作パイロット弁30の弁30aを操作して、バケットコントロール弁27を室「A」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、シリンダ油路S2を経てバケット開閉シリンダ28の室Cに導かれる。このとき切換弁29はそのパイロット回路にこの圧油が導かれ作動位置「B」に切換えられ、室Oにつながるシリンダ油路S1の分岐された油路は追加ボトム油路Y3に連通する。逆にバケット操作パイロット弁30の弁30bを操作して、バケットコントロール弁27を室「B」に切換えると、メインポンプ7の吐出油は、シリンダ油路S1を経て、バケット開閉シリンダ28の室Oに導かれる。このとき切換弁29はそのパイロット回路にこの圧油が導かれ作動位置「A」に切換えられ、室Cにつながるシリンダ油路S2の分岐された油路は追加ボトム油路Y3に連通する。かくして、バケット開閉シリンダ28から排出された油は、シリンダ油路S1あるいはS2からバケットコントロール弁27に流れる流れと、切換弁29から追加ボトム油路Y3に流れる2系統を流れて機体本体のタンク40に戻る。
【0067】
したがって、従来に比較して、タンク40への戻り油の圧力損失が低下するので、またメインポンプ7の吐出圧力は従来よりも低くなりポンプ流量が増えるので、バケット開閉シリンダ28の作動速度を速くすることができる。
【0068】
(2)アーム伸縮シリンダとバケット開閉シリンダの連動操作:
アーム伸縮シリンダ10の伸び操作とバケット開閉シリンダ28の操作を連動した場合、アーム伸縮シリンダ10の圧油供給油路がボトム油路Y1及び追加ボトム油路Y3の2系統になるので、実施の形態1(図1)よりもこの間の圧力損失が下がる。また、バケット開閉シリンダ28の戻り油が切換弁29を介してアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにつながる追加ボトム油路Y3に供給されるので、アーム伸縮シリンダ10伸び操作とバケット開閉シリンダ28の操作を連動した場合には、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにより多くの油が供給されることになり、連動時にアーム伸縮シリンダ10に流量をさらに供給でき、バキューム現象がより発生しにくくなる。
【0069】
アーム伸縮シリンダ10の縮み操作とバケット開閉シリンダ28の操作を連動した場合、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bからの戻り油はボトム油路Y1及び追加ボトム油路Y3の2系統になるので、この間の圧力損失が下がる。したがって、バケット開閉シリンダ28の戻り油の一部が切換弁29を介してアーム伸縮シリンダ10のボトム室Bにつながる追加ボトム油路Y3に流れるので、バケット開閉シリンダ28の速度を従来のものにおける連動操作よりも速くすることができる。
【0070】
さらにこの実施の形態においては、アーム伸縮シリンダ10の伸び作動時以外は、開閉弁32はタンク40に開口しているので、追加ボトム油路Y3からタンク40につながる油路が確保され、実施の形態3(図3)よりもバケットの開閉速度がさらに向上する。
【0071】
上記の作用により、アーム伸縮シリンダ10とバケット開閉シリンダ28の連動操作においてもアーム伸縮シリンダ10の速度を確保でき、かつバケット開閉速度を上げることができるので、作業サイクルタイムを短縮でき、作業能率を向上させることができる。
【0072】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0073】
(1)クラムシェルバケット:
本実施の形態においては、伸縮アーム4の先端にクラムシェルバケット5が装着されているが、伸縮アームに装着されるのはクラムシェルバケット5に限定されるものではない。
【0074】
(2)開閉弁:
本実施の形態においては、アーム伸縮シリンダ10のボトム室Bとタンク油路Tとの接続部に備えられる開閉弁18として、電磁切換弁19により開閉されるロジック弁18aを備えているが、開閉弁の容量、圧力損失などに問題がなければ、これを電気信号により直接切換えられる電磁開閉弁にしてもよい。同様に、追加ボトム油路とタンクとの接続部の開閉弁31も、パイロット油により直接切換えられるパイロット操作式の開閉弁にしてもよい。
【0075】
(3)再生弁:
また、本実施の形態においては、再生弁17は電磁切換弁16のパイロット油により切換えられる油圧パイロット操作の切換弁が用いられているが、再生弁の容量、圧力損失などに問題がなければ、これを電気信号により直接切換えられる電磁開閉弁にしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路によれば、伸縮アームを装着した伸縮アーム付作業機において、伸縮アームと機体本体との間を結ぶ油路の圧力損失によるアーム伸縮シリンダ、バケット開閉シリンダなどの作動速度が遅くなる問題を改善する油圧回路が提供される。また、アーム伸縮シリンダの座屈を防止するリリーフ弁の圧力を適切に設定することができるようにしバキューム現象を除くようにした油圧回路が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路の第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路の第2の実施の形態を示す回路図。
【図3】本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路の第3の実施の形態を示す回路図。
【図4】本発明に従って構成された伸縮アーム付作業機の油圧回路の第4の実施の形態を示す回路図。
【図5】伸縮アーム付作業機の側面図。
【図6】伸縮アーム付作業機の従来の油圧回路図。
【図7】メインポンプの吐出圧力と流量の関係を示す特性線図。
【図8】従来の座屈防止用リリーフ弁の特性線図。
【符号の説明】
4:伸縮アーム
5:クラムシェルバケット
9:アームコントロール弁
10:アーム伸縮シリンダ
11:落下防止弁
13:座屈防止用リリーフ弁
14:スローリターン弁
15:アーム操作パイロット弁
17:再生弁
18:開閉弁
20:座屈防止用リリーフ弁
27:バケットコントロール弁
28:バケット開閉シリンダ
29:切換弁
30:バケット操作パイロット弁
31:開閉弁
32:開閉弁
40:タンク
B:ボトム室
D1:リリーフ油路
D2:ドレーン油路
R:ロッド室
S1:シリンダ油路
S2:シリンダ油路
T:タンク油路
Y1:ボトム油路
Y2:ロッド油路
Y3:追加ボトム油路
Claims (3)
- 伸縮アームおよびその先端にクラムシェルバケットを装着した伸縮アーム付作業機において、
該アームを伸縮させるアーム伸縮シリンダのボトム室と作業機本体のアームコントロール弁とを結ぶボトム油路と並列に、該ボトム室と作業機本体のタンクとを結ぶタンク油路を備え、タンク油路とボトム室との接続部にアーム伸縮シリンダの縮み操作のときに開口する開閉弁を備え、
かつ該クラムシェルバケットを開閉させるバケット開閉シリンダの一対のシリンダ油路の各々を分岐して、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路を該タンク油路に連通させる切換弁を備えている、
ことを特徴とする伸縮アーム付作業機の油圧回路。 - 伸縮アームおよびその先端にクラムシェルバケットを装着した伸縮アーム付作業機において、
該アームを伸縮させるアーム伸縮シリンダのボトム室と作業機本体のアームコントロール弁とを結ぶボトム油路と並列に、ボトム室とアームコントロール弁とを結ぶ追加ボトム油路を備え、追加ボトム油路とアームコントロール弁との接続部にアーム伸縮シリンダの縮み操作のときに作業機本体のタンクに開口する開閉弁を備え、
かつ該クラムシェルバケットを開閉させるバケット開閉シリンダの一対のシリンダ油路の各々を分岐して、いずれか一方の油路に圧油が供給されたときに他方の油路を追加ボトム油路に連通させる切換弁を備えている、
ことを特徴とする伸縮アーム付作業機の油圧回路。 - アーム伸縮シリンダのボトム室を所定の圧力で解放する座屈防止用リリーフ弁を備え、この座屈防止用リリーフ弁の設定圧力が、アーム伸縮シリンダ伸び操作のときには所定の座屈防止圧力よりも高い圧力に変更される、請求項1又は2記載の伸縮アーム付作業機の油圧回路。
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