JP2015067986A - パラペット天端の通気構造 - Google Patents

パラペット天端の通気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015067986A
JP2015067986A JP2013201152A JP2013201152A JP2015067986A JP 2015067986 A JP2015067986 A JP 2015067986A JP 2013201152 A JP2013201152 A JP 2013201152A JP 2013201152 A JP2013201152 A JP 2013201152A JP 2015067986 A JP2015067986 A JP 2015067986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
top end
wall panel
outdoor floor
parapet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013201152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6250347B2 (ja
Inventor
智代 清水
Tomoyo Shimizu
智代 清水
悟志 松原
Satoshi Matsubara
悟志 松原
田中 潔
Kiyoshi Tanaka
潔 田中
美穂 砂金
Miho Isago
美穂 砂金
佐野 真哉
Masaya Sano
真哉 佐野
直彦 吉田
Naohiko Yoshida
直彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lonseal Corp
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Lonseal Corp
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lonseal Corp, Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Lonseal Corp
Priority to JP2013201152A priority Critical patent/JP6250347B2/ja
Publication of JP2015067986A publication Critical patent/JP2015067986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6250347B2 publication Critical patent/JP6250347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】 外壁パネルの通気層内への漏水がなく、外壁パネルの両面間での水と空気の通り抜けを可能としたパラペット天端の通気構造を提供する。
【解決手段】 屋外床1の縁から立ち上がり内部に通気層2aを有する外壁パネル2と、その天端面に沿って被せられ外壁表裏両面間の水と空気の通り抜けを可能とした笠木3とを備える。外壁屋外床1側の側面から天端面に渡って被せられる防水シート9に、通気層2aと連通する通気開口9aを設ける。防水シート9の下側で外壁天端面に、通気層2aと通気開口9aとを連通させる連通開口8aを有する下地板8を設け、その上に防水シート9を介して防水役物10を設ける。防水役物10は、通気開口9aに重なる通気開口10aが形成され防水シート9上に固着される底板部10bと、通気開口10aの周囲で立ち上がる立上り部10cと、通気開口10aの上方を覆う天井面部10dとを有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建物の陸屋根やバルコニーなどの屋外床の縁から立ち上がり内部に通気層を有する外壁パネルと、この外壁パネルの天端面に沿って被せられる笠木とを備えるパラペット天端の通気構造に関する。
外壁の天端をパラペットとする場合、アルミ製等の笠木を被せる納まりがある。外壁天端の笠木部は、笠木の中に水と空気の通り抜けが可能なオープンな設計とするのが一般的であるが、外壁に通気層があり、その出口を笠木付近に設ける場合は、笠木の中に水を入れないクローズな設計とし、通気の出口に外部から雨水が浸入しないように配慮するケースが一般的である。
特開2011−127340号公報 特開2012−193609号公報
屋上やベランダ等でパラペット天端から雨水をオーバーフローさせる場合、雨水の浸入を防ぐために防水シート巻き込んでいるが、外壁の通気層も塞いでしまうため、空気をどのように抜くかという課題がある。この課題に対して、特許文献1では防水シートに孔を設けて通気している。しかし、この構造では雨水を確実に防水することができない。
また、通気の出口を設ける場合、雨水の入口となる恐れがあり、十分な防水性能を確保する必要がある。そのため、笠木の外壁へのかぶり寸法を確保するために笠木の見付け寸法が大きくなるなど、意匠性を損なうという課題がある。笠木をクローズな設計とする場合は、アルミの線膨張係数が大きいために、伸縮によりジョイントから漏水する問題がある。
この発明の目的は、外壁パネルの通気層内への漏水を生じることなく、外壁パネルの表裏両面間での水と空気の通り抜けを可能としたパラペット天端の通気構造を提供することである。
この発明のパラペット天端の通気構造は、屋外床の縁から立ち上がり内部に通気層を有する外壁パネルと、この外壁パネルの天端面に沿って被せられ前記天端面との間で外壁表裏両面間の水と空気の通り抜けを可能とした笠木とを備えるパラペット天端の通気構造であって、前記外壁パネルの前記屋外床側の側面から天端面に渡って被せられる防水シートに、前記通気層と連通する通気開口を設け、前記防水シートの下側で前記外壁パネルの天端面に、前記通気層と前記通気開口とを連通させる連通開口を有する下地板を設け、前記笠木の内部で前記下地板上に前記防水シートを介して防水役物を設置している。前記防水役物は、前記防水シートの通気開口に連通する通気開口が形成され防水シート上に固着される底板部と、前記通気開口の周囲で前記底板部から立ち上がる立上り部とを有する。
なお、外壁パネルのうち、屋外床よりも上方の部分がパラペットを構成していても、また、外壁パネルの全体がパラペットであってもよい。この明細書において、「外壁パネル」は、パラペットを含める意味として使用する。
この構成によると、外壁パネルの通気層の空気は、下地板の連通開口、防水シートの通気開口、防水役物の通気開口を経て笠木の内部の通気路に至り、外壁の屋外床側または両側に排出される。また、屋外床側から雨水がオーバーフローして、笠木の内部の通気路に浸入してきても、外壁パネルの通気層への雨水の浸入を前記防水役物が阻止する。すなわち、防水役物は、外壁パネルの前記通気層に連通する通気開口が形成された底板部の周囲に立上り部が設けられているので、通気を可能としながら通気開口へ雨水が浸入するのを阻止することができる。また、外壁パネルは、屋外床側の側面から天端面に渡って防水シートが被せられているので、屋外床側から笠木の内部の通気路に雨水が浸入しても、浸入してきた雨水で外壁パネルが濡れるのを防止することができる。
これらのことから、外壁パネルの通気層内への漏水を生じることなく、外壁パネルの両面間での水と空気の通り抜けを可能としたパラペット天端の通気構造となる。
この発明において、前記防水役物は、前記立上り部上に設けられて前記通気開口の上方を覆う天井面部を有していても良い。この場合、通気を可能としながら通気開口へ雨水が浸入するのを、より一層確実に阻止することができる。
この発明において、前記防水役物の前記立上り部は、前記通気開口の周囲の4方の立板部を有し、反屋外床側に位置する1方の立板部のみが他の3方の立板部よりも低く、この低い立板部の上端と前記天井面部との間の隙間で通気を行うものとしても良い。
反屋外床側の立板部を低くしてその上から通気を行う構造であり、他の3方の立板部は高く、また天井面部で防水役物内の空間の上方が覆われているため、屋外床側から雨水がオーバーフローして笠木内の通気路を流れるときに、その雨水が通気用の隙間から外壁パネルの通気層に浸入することが防止される。
この発明において、前記防水役物の前記立上り部は、前記通気開口の周囲の4方のうち、反屋外床側となる1方を除く3方に立板部が設けられ、前記1方で前記底板部と前記天井面部との間の隙間で通気を行うものとしても良い。
この構成の場合も、反屋外床側となる1方を除く3方は立板部が高く、また天井面部で防水役物内の空間の上方が覆われているため、屋外床側から雨水がオーバーフローして笠木内の通気路を流れるときに、その雨水が通気用の隙間から外壁パネルの通気層に浸入することが防止される。
この発明において、前記防水役物の前記立上り部の一つとして、前記外壁パネル幅方向の両端に、前記屋外床側から反屋外床側に至るに従って側方へ離れる斜めのひれ部を有するものとしても良い。
このように、防水役物の立上り部として、前記斜めのひれ部を付加した場合、屋外床側から笠木の内部の通気路に浸入して防水役物に雨水が流れてきても、ひれ部のガイド作用で防水役物から外壁パネルの幅方向に雨水が離れてゆくので、外壁パネルの通気層への雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
この発明において、前記防水役物の前記立上り部における前記外壁パネル幅方向の両端に位置する前記立板部、および前記天井面部は、いずれも、前記通気開口よりも反屋外床側に延びるものとしても良い。
この構成の場合、前記立板部等が前記通気開口よりも反屋外床側に延びるため、屋外床側から笠木の内部の通気路に浸入してきた雨水が、防水役物の通気開口へ逆向きに回り込んで流れることが生じ難く、外壁パネルの通気層への雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
この発明において、前記防水役物の前記立上り部は、前記外壁パネル幅方向の両端の前記立板部の間に1枚または複数枚の仕切り板部を有するものとしても良い。この仕切り板部があることで、屋外床側から笠木の内部の通気路に浸入してきた雨水が、防水役物の通気開口へ逆向きに回り込んで流れることがより生じ難くなり、外壁パネルの通気層への雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
この発明のパラペット天端の通気構造は、屋外床の縁から立ち上がり内部に通気層を有する外壁パネルと、この外壁パネルの天端面に沿って被せられ前記天端面との間で外壁表裏両面間の水と空気の通り抜けを可能とした笠木とを備えるパラペット天端の通気構造であって、前記外壁パネルの前記屋外床側の側面から天端面に渡って被せられる防水シートに、前記通気層と連通する通気開口を設け、前記防水シートの下側で前記外壁パネルの天端面に、前記通気層と前記通気開口とを連通させる連通開口を有する下地板を設け、前記笠木の内部で前記下地板上に前記防水シートを介して防水役物を設置し、この防水役物は、前記防水シートの通気開口に連通する通気開口が形成され防水シート上に固着される底板部と、前記通気開口の周囲で前記底板部から立ち上がる立上り部とを有するものとしたため、外壁パネルの通気層内への漏水がなく、外壁パネルの両面間での水と空気の通り抜けを可能としたパラペット天端の通気構造とすることができる。
この発明の第1の実施形態にかかるパラペット天端の通気構造を示す縦断面図である。 同パラペット天端の通気構造における防水役物の平面図である。 同パラペット天端の通気構造の部分分解斜視図である。 同パラペット天端の通気構造の部分斜視図である。 同パラペット天端の通気構造が適用される外壁の概要を示す正面図である。 同パラペット天端の通気構造の外壁パネル天端部を示す斜視図である。 防水役物の他の構成例を正面側から見た斜視図である。 (A)は同防水役物を側方から見た斜視図、(B)は同防水役物の一部を破断して示す斜視図である。 同防水役物の平面図である。 防水役物のさらに他の構成例を正面側から見た斜視図である。 同防水役物を側方から見た斜視図である。 防水役物のさらに他の構成例を正面側から見た斜視図である。 (A)は防水役物のさらに他の構成例を示す平面図、(B)は同縦断面図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図6と共に説明する。このパラペット天端の通気構造は、図1に縦断面図で示すように、建物の陸屋根やバルコニーなどの屋外床1の縁から立ち上がり内部に通気層2aを有する外壁パネル2と、この外壁パネル2の天端面に沿って被せられ前記天端面との間で外壁表裏両面間の水と空気の通り抜けを可能とした通気路11を構成する笠木3とを備える。前記建物は、戸建住宅等の住宅であっても、その他の建物であっても良い。外壁パネル2は、軽量溝形鋼等からなるパネルフレーム4と、このパネルフレーム4の両面に配置された合板などからなる下地材5,6と、パネルフレーム4の屋外床1側とは反対側(反屋外床側)に前記下地材5を介して張られた外装面材7と、パネルフレーム4の屋外床1側に前記下地材6を介して張られた裏側面材7Aを有する。下地材5,6は、パネルフレーム4の各フレーム材に沿って延びる細長い板状である。パネルフレーム4の内周側の空間内には断熱材(図示せず)が充填されている。前記外装面材7とパネルフレーム4との間に前記通気層2aが介在し、この通気装置2aは外壁パネル2の天端面に開口している。笠木3は、アルミ製の成形品等からなる。
外壁パネル2の天端面には、図3に分解斜視図で示すように、前記通気層2aに沿って開口する連通開口8aを有する塩ビ鋼板などからなる下地板8が、前記天端面の長手方向に一部に設けられる。連通開口8aは、下地板8の長手方向に並んで複数形成されている。下地板8の反屋外床側の端部には下向きに延びるフランジ部8bが形成され、このフランジ部8bが外壁パネル2の外装面材7に押し当てられている。外壁パネル2には、その屋外床1側の側面から天端面の前記下地板8の上面に渡って防水シート9が被せられる。この例では、防水シート9は屋外床の上面を覆う部分から一体に延びている。この防水シート9には、前記下地板8の連通開口8aに整合状態に連通して外壁パネル2の通気層2aと連通する通気開口9aが設けられる。すなわち、前記下地板8の連通開口8aは、外壁パネル2の通気層2aと防水シート9の通気開口9aとを連通させる。
図1の笠木3の内部には、前記下地板8上に前記防水シート9を介して防水役物10が設置される。図4は、防水役物10の設置状態を斜視図で示す。この防水役物10は、図2に平面図で示すように、防水シート9上に接着等により固着される水平な板状の底板部10bと、防水シート9の通気開口9aの周囲で前記底板部10bから立ち上がる立上り部10cと、この立ち上り部10cに設けられて防水シート9の通気開口9aの上方を覆う水平な板状の天井面部10dとを有し、底板部10bには防水シート9の通気開口9aと重なる通気開口10aが形成されている。
防水役物10の立上り部10cは、通気開口10aの周囲の4方の板状の立板部10ca,10cb,10ccを有し、反屋外床側に位置する1方の立板部10caのみが他の3方の立板部10cb,10ccよりも低く、この低い立板部10caの上端と前記天井面部10dとの間の隙間で通気を行うようにされている。また、防水役物10の立上り部10cは、外壁パネル2の幅方向の両端の前記立板部10cbの間に1枚または複数枚(ここでは2枚)の仕切り板部10cdを有する。
なお、ここでは、低い立板部10caの両端部が前記通気開口10aに沿ってL字状に折れ曲がり、外壁パネル2の幅方向の両端の前記立板部10cbと平行な内側の立板部とされているが、低い立板部10caの両端部は外壁パネル2の幅方向の両端の前記立板部10cbまで延びて形成されていても良い。図2に平面図で示すように、防水役物10の立上り部10cにおける前記外壁パネル2の幅方向の両端に位置する立板部10cb、および天井面部10dは、いずれも前記通気開口10aよりも反屋外床側に延びて設けられている。また、天井面部10dの反屋外床側の端部には、図1のように上方に延びるフランジ部10daが形成され、天井面部10dの上面に付着した雨水が天井面部10dの下面に及ぶのを前記フランジ部10daで阻止するようにされている。
外壁パネル2の天端の下地板8上には、前記防水シート9を介して前記防水役物10が設置される他に、図3のように、笠木受12および意匠外壁支柱用防水役物13が設置される。笠木3は、前記笠木受12によって外壁パネル2の天端に被さるように支持される。また、前記意匠外壁支柱用防水役物13によって意匠外壁支柱14が外壁パネル2の天端の下地板8上に支持される。防水役物10は、外壁パネル2の1枚毎に1つまたは複数設置される。図5は、複数枚並ぶ外壁パネル2のそれぞれに1つの防水役物10が設置されている状態を概略の正面図で示している。図6は、複数枚並ぶ外壁パネル2の天端に前記防水役物10と笠木受12が交互に並んで設置されている状態を斜視図で示している。
図1に示すように、笠木3は、外壁パネル2の前後両側に張り出す部分3a,3bを有する。笠木3の前方つまり反屋外床側の張出し部分3aは下方に折れ曲がった断面L字状に形成され、その下端には外壁パネル2の天端側に延びて前記下地板8のフランジ部8aの下端に押し当てられる吹上り防止材15が取付けられている。吹上り防止材15は、外壁パネル2の天端面と笠木3との間に形成される通気路11の反屋外床側を閉じて、吹上りの空気が前記通気路11内に浸入するのを阻止するフラップ状の部材である。笠木3の後方つまり屋外床1側の張出し部分3bは下方に折れ曲がった断面L字状に形成され、前記通気路11が屋外床1側に開放されている。
この構成のパラペット天端の通気構造によると、外壁パネル2の通気層2aの空気は、下地板8の連通開口8a、防水シート9の通気開口9a、防水役物10の通気開口10aを経て笠木3の内部の通気路11に至り、屋外床1側に排出される。また、屋外床1側から雨水がオーバーフローして、笠木3の内部の通気路11に浸入してきても、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入を防水役物10が阻止する。すなわち、防水役物10では、前記通気層2aに連通する通気開口10aが形成された底板部10bの周囲に立上り部10cが設けられ、この立上り部10cには前記通気開口10aの上方を覆う天井面部10dが設けられているので、通気開口10aへ雨水が浸入するのを阻止することができる。また、外壁パネル2は、屋外床1側の側面から天端面に渡って防水シート9が被せられているので、屋外床1側から笠木3の内部の通気路11に雨水が浸入しても、浸入してきた雨水で外壁パネル2が濡れるのを防止することができる。
前記立上り部10cを構成する4方の立板部10ca,10cb,10ccのうち、反屋外床側に面する立板部10caは、他の立板部10cb,10ccより低くされているので、その立板部10caと天井面部10dとの隙間から、外壁パネル2の通気層2aの空気を笠木3の通気路11に排出することができる。
また、この実施形態では、防水役物10の立上り部10cにおける外壁パネル2の幅方向の両端に位置する立板部10cb、および天井面部10dが、底板部10bの通気開口10aよりも反屋外床側に延びているので、屋外床1側から笠木3の内部の通気路11に浸入してきた雨水は、前記立板部10cb、および天井面部10dに遮られて底板部10bの通気開口10aに近づき難く、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
なお、吹上りの空気と共に雨水が、前記吹上り防止材15を越えて通気路11内に浸入することがあっても、前記防水役物10の機能により、外壁パネル2の通気層2a内に吹上りに伴う雨水が浸入するのを阻止することもできる。
これらのことから、このパラペット天端の通気構造によると、外壁パネル2の通気層2a内への漏水がなく、外壁パネル2の両面間での水と空気の通り抜けを可能とした通気構造とすることができる。
図7ないし図9は、前記防水役物10の他の構成例を示す。この構成例では、立上り部10cが、上記した立板部10ca,10cb,10cc、および仕切り板部10cdの他に、外壁パネル2の幅方向の両端に、屋外床1側から反屋外床側に至るに従って側方へ離れる斜めのひれ部10ceを有している。ひれ部10ceの高さは、外壁パネル2の幅方向の両端に位置する立板部10cbと同じ高さとされている。その他の構成は、図1〜図6に示した防水役物10の場合と同様である。なお、図8(B)は、図8(A)に示す防水役物10の一部を破断した斜視図を示している。
このように、防水役物10の立上り部10cとして、前記斜めのひれ部10ceを付加した場合、雨水が屋外床1側から笠木3の内部の通気路11に浸入して防水役物10に近づいてきても、前記ひれ部10ceのガイド作用で、図8(A),図9に矢印で示すように防水役物10から外壁パネル2の幅方向に雨水が離れてゆき、また、前記ヒレ部10ceによる遮蔽によって、反屋外床側からの吹き上りの空気と雨水が防水役物10内側へ侵入すること自体を減少させることができるので、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
図10および図11は、前記防水役物10のさらに他の構成例を示す。この構成例は、図7〜図9に示した構成例において、前記ひれ部10ceの高さを立板部10cbより低くしたものであり、その他の構成は図7〜図9に示したものと同様である。この場合、ひれ部10ceの高さが低い分だけ雨水を案内するガイド作用は多少劣るものの、防水役物10から外壁パネル2の幅方向に雨水が離れてゆくことは同じであり、防水役物10内側へ侵入した空気を屋外床1側へと排出する作用を増すことができ、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
図12は、前記防水役物10のさらに他の構成例を示す。この構成例は、図10〜図11に示した構成例において、前記ひれ部10ceの高さを反屋外床側へと徐々に低くしたものであり、その他の構成は図7〜図9に示したものと同様である。この場合、雨水を案内するガイド作用と防水役物10内側へ侵入した空気を反屋外床1側へと排出する作用の両方をより効果的にし、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入をより確実に阻止することができる。
図13は、前記防水役物10のさらに他の構成例を示す。この構成例では、立上り部10cとして、底板部10bの通気開口10aの周囲の4方のうち、反屋外床側となる1方を除く3方に立板部10cb,10ccが設けられ、前記1方における底板部10bと天井面部10dとの間の隙間で通気を行うようにされている。すなわち、この構成例は、図1〜図6に示した防水役物10において、立板部10caを省略した構成とされている。その他の構成は、図1〜図6に示した防水役物10の場合と同様である。なお、図13(A)はこの構成例の防水役物10の平面図を示し、図13(B)はその縦断面図を示している。
この構成例では、底板部10bの通気開口10aの周囲の4方のうち、反屋外床側となる1方の立板部を省略しているので、外壁パネル2の通気層2aへの雨水の浸入の度合いは多少高くなるが、他の立板部10cb,10ccと天井面部10dとで十分に雨水の浸入を阻止することができる。また、1方の立板部を省略したことから、外壁パネル2の通気層2aと笠木3の内部の通気路11との間の通気性をそれだけ高められるという効果が得られる。
1…屋外床
2…外壁パネル
2a…通気層
3…笠木
8…下地板
8a…連通開口
9…防水シート
9a…通気開口
10…防水役物
10a…通気開口
10b…底板部
10c…立上り部
10ca,10cb,10cc…立板部
10cd…仕切り板部
10ce…ひれ部
10d…天井面部

Claims (7)

  1. 屋外床の縁から立ち上がり内部に通気層を有する外壁パネルと、この外壁パネルの天端面に沿って被せられ前記天端面との間で外壁表裏両面間の水と空気の通り抜けを可能とした笠木とを備えるパラペット天端の通気構造であって、
    前記外壁パネルの前記屋外床側の側面から天端面に渡って被せられる防水シートに、前記通気層と連通する通気開口を設け、
    前記防水シートの下側で前記外壁パネルの天端面に、前記通気層と前記通気開口とを連通させる連通開口を有する下地板を設け、
    前記笠木の内部で前記下地板上に前記防水シートを介して防水役物を設置し、
    この防水役物は、前記防水シートの通気開口に連通する通気開口が形成され防水シート上に固着される底板部と、前記通気開口の周囲で前記底板部から立ち上がる立上り部とを有する、ことを特徴とするパラペット天端の通気構造。
  2. 請求項1に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部上に設けられて前記通気開口の上方を覆う天井面部を有することを特徴とするパラペット天端の通気構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部は、前記通気開口の周囲の4方にそれぞれ位置する立板部を有し、反屋外床側に位置する1方の立板部のみが他の3方の立板部よりも低く、この低い立板部の上端と前記天井面部との間の隙間で通気を行うパラペット天端の通気構造。
  4. 請求項1または請求項2に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部は、前記通気開口の周囲の4方のうち、反屋外床側となる1方を除く3方に立板部が設けられ、前記1方で前記底板部と前記天井面部との間の隙間で通気を行うパラペット天端の通気構造。
  5. 請求項3または請求項4に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部の一つとして、前記外壁パネル幅方向の両端に、前記屋外床側から反屋外床側に至るに従って側方へ離れる斜めのひれ部を有するパラペット天端の通気構造。
  6. 請求項3ないし請求項4のいずれか1項に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部における前記外壁パネル幅方向の両端に位置する前記立板部、および前記天井面部は、いずれも、前記通気開口よりも反屋外床側に延びるパラペット天端の通気構造。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載のパラペット天端の通気構造において、前記防水役物の前記立上り部は、前記外壁パネル幅方向の両端の前記立板部の間に1枚
    または複数枚の仕切り板部を有するパラペット天端の通気構造。
JP2013201152A 2013-09-27 2013-09-27 パラペット天端の通気構造 Active JP6250347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013201152A JP6250347B2 (ja) 2013-09-27 2013-09-27 パラペット天端の通気構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013201152A JP6250347B2 (ja) 2013-09-27 2013-09-27 パラペット天端の通気構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015067986A true JP2015067986A (ja) 2015-04-13
JP6250347B2 JP6250347B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=52834963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013201152A Active JP6250347B2 (ja) 2013-09-27 2013-09-27 パラペット天端の通気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6250347B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288866A (ja) * 2000-04-05 2001-10-19 Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd 建築物に於ける通気構造
JP2005016247A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Sekisui House Ltd パラペット及び陸屋根構造
US20090173025A1 (en) * 2008-01-07 2009-07-09 Ralph Michael Fay Wall system and method of forming same

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288866A (ja) * 2000-04-05 2001-10-19 Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd 建築物に於ける通気構造
JP2005016247A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Sekisui House Ltd パラペット及び陸屋根構造
US20090173025A1 (en) * 2008-01-07 2009-07-09 Ralph Michael Fay Wall system and method of forming same

Also Published As

Publication number Publication date
JP6250347B2 (ja) 2017-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6208795B2 (ja) 笠木通気部品
JP4988955B1 (ja) 笠木下換気構造体
JP6261172B2 (ja) 軒天換気材
JP2014031640A (ja) 軒天換気構造体
JP6867110B2 (ja) 換気材及び換気構造
JP5259000B1 (ja) 笠木下換気構造体
JP5551293B1 (ja) 換気構造体
JP2011032856A (ja) 換気機能付き屋根
JP6250347B2 (ja) パラペット天端の通気構造
JP2008150904A (ja) 建築物の小屋裏換気構造
JP4869639B2 (ja) 水切部材及び建物通気構造
JP5269263B1 (ja) 笠木下換気構造体
JP6803609B2 (ja) 換気構造体
JP2018080478A (ja) 通気板および通気板を用いた壁材
JP5342051B2 (ja) 建築物の小屋裏換気構造
JP2014009587A (ja) 笠木下換気構造体
JP2012233340A (ja) 外壁構造
JP6247466B2 (ja) 換気装置および換気構造
JP2018184748A (ja) 笠木構造体
JP7189493B2 (ja) 建造物
JP5918729B2 (ja) 排水部材および枠材上部の排水構造
TWM526600U (zh) 屋頂之構造
JP2018150711A (ja) 換気構造
JP2015151724A (ja) 屋根用換気部材
JP6422339B2 (ja) 建物の通気構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6250347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250