JP2015067371A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の階床をサービスする複数のかごと、行先階を登録するための乗場行先階登録装置とを具えたエレベータにおいて、入口階などの特定の階床の混雑を緩和又は抑制する。
【解決手段】本発明の群管理制御装置10は、複数の階床に対して複数のかご20を就役させており、特定の階床には乗場行先階登録装置30が設けられたエレベータを制御する。群管理制御装置は、乗場行先階登録装置を介して入力された行先階を乗場呼びとして登録すると共に、当該乗場呼びに対してかごを割り当てる。群管理制御装置は、各かごについて、当該かごが特定の階床に所定の方向で到達する時点での、特定の階床における待ち人数の予測値を決定し、あるかごについて決定した待ち人数の予測値が所定値以上となる場合、当該かごを、特定の階床以外の階床でなされた乗場呼びに応答させない運転モードで運転させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗場行先階登録装置を具えたエレベータの群管理制御装置に関するものである。
近年、複数の階床をサービスする複数のかごと、乗客が乗場に設置された行先階を登録するための乗場行先階登録装置とを具えたエレベータが普及している(たとえば、特許文献1参照)。このようなエレベータでは、乗場行先階登録装置の操作により登録された行先階を、かごを群管理制御する制御手段が何れかのかごに割り当てることによって、行先階ごとに乗客を複数のかごに分担させて輸送することが可能である。
このような特徴を有することから、例えば、乗場行先階登録装置を具えたエレベータをオフィスビルに設置することで、従来の一般的なエレベータを設置した場合と比較して輸送能力を高めて、出勤時などにおけるロビー階の乗場の混雑を低減することが可能となる。
特開2007−191263号公報
乗場行先階登録装置を具えた上記のようなエレベータでは、乗場行先階登録装置で登録された行先階に割り当てられたかごに対応した乗場扉の前にて、乗客は、かごの到着を待つことから、エレベータホールにて、乗客は、複数の乗場扉の前に分散して配置される。その結果、出勤時などの混雑時には、建物の入口階のエレベータホールにおける乗客の移動が困難になる虞がある。
より具体的には、建物の入口階のエレベータホールにおける乗客数、つまりエレベータの待ち人数が多くなると、乗場行先階登録装置で行先階を登録した結果、エレベータホールの奥に乗場扉があるかごへの乗車を指示された乗客は、その乗場扉に向かってエレベータホール内を移動することが困難になる事態が起こり得る。最悪の場合、指示されたかごに乗れない事態や、指示されたかごに乗れなかった乗客が、乗場行先階登録装置で行先階を再登録することを希望しても、エレベータホール内にて身動きがとれない事態が起こることも懸念される。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、複数の階床をサービスする複数のかごと、乗客が乗場にて行先階を登録するための乗場行先階登録装置とを具えたエレベータにおいて、入口階に代表される特定の階床の混雑を緩和又は抑制するエレベータの群管理制御装置を提供する。
本発明のエレベータの群管理制御装置は、複数の階床に対して複数のかごを就役させており、前記複数の階床の中の特定の階床には少なくとも1つの乗場行先階登録装置が設けられたエレベータを制御する群管理制御装置であって、前記少なくとも1つの乗場行先階登録装置を介して入力された行先階を乗場呼びとして登録すると共に、当該乗場呼びに対して前記複数のかごから1つのかごを割り当て、各かごについて、当該かごが前記特定の階床に所定の方向で到達する時点での、前記特定の階床における待ち人数の予測値を決定し、あるかごについて決定した待ち人数の予測値が所定値以上となる場合、当該かごを、前記特定の階床以外の階床でなされた乗場呼びに応答させない第1運転モードで運転させることを特徴とする。
本発明のエレベータの群管理制御装置では、あるかごの待ち人数の予測値が前記所定値から所定の閾値を引いた値未満である場合、そのかごを、前記特定の階床以外の階床でなされた乗場呼びに応答させる第2運転モードで運転させてよい。
本発明のエレベータの群管理制御装置では、前記複数のかごの待ち人数の予測値を所定の周期毎に繰り返し決定し、ある周期にてあるかごについて決定された待ち人数の予測値が、前記所定値未満であり、且つ、前記所定値から所定の閾値を引いた値以上である場合、そのかごについて、前の周期で決定された運転モードを維持してよい。
本発明のエレベータの群管理制御装置では、前記特定の階床は、前記エレベータが設置された建屋の入口階であり、前記所定の方向は、上方向であってよい。
入口階のような特定の階床において、かごの到着を待つ乗客でエレベータホールが混雑している場合にて、特定の階床以外の階の乗場呼びにかごを応答させると、そのかごの入口階への到達が遅れてしまい、その階床の混雑状況を悪化させてしまう。本発明では、各かごについて、そのかごが特定の階床に到達する時点における、その階床のエレベータホールの乗客の待ち人数を予測し、待ち人数の予測値が所定値以上となる場合に、そのかごに、特定の階床以外の乗場呼びを通過させる、又は、特定の階床以外の乗場呼びに応答させない制御を群管理制御装置が行なう。これによって、本発明では、特定の階床の待ち客が優先的に輸送されて、その階床における混雑が抑制又は緩和される。
図1は、本発明の実施例であるエレベータの群管理制御装置を用いたエレベータシステムの概要を示す説明図である。 図2は、本発明の実施例のエレベータの群管理制御装置が行なう、乗場呼び通過制御処理を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施例に係るエレベータシステムのかご制御装置が行なう、かご運転制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明について、図面を用いて具体的に説明する。図1に、本発明の実施例である群管理制御装置を用いたエレベータシステムの概要を示す。エレベータシステムは、複数の階床に対して複数のかご20を就役させたエレベータを統括的に制御する群管理制御装置10と、これらかご20がサービスする各階床に設けられた乗場行先階登録装置30と、各かご20に対応して各階床に設けられる表示装置40と、各かご20を制御するかご制御装置50とを具えている。群管理制御装置10は、かご制御装置50、乗場行先階登録装置30及び表示装置40と通信可能に接続されている、
乗場行先階登録装置30は、テンキー等の入力手段と、液晶ディスプレイ等の表示手段とを具えており、各階床のエレベータホールにて、ホール入口やかごの乗場扉の間に設置される。乗場行先階登録装置30の入力手段としては、乗客によって押下されるボタンであったり、タッチパネルを例示でき、また、乗客に所持され、所定の行先階が記録されているICカードと、その行先階情報を読み取るカードリーダにより構成することもできる。
乗場行先階登録装置30の入力手段を操作して、乗客が所望の行先階を入力すると、その行先階の情報が群管理制御装置10に送信される。群管理制御装置10は、その行先階を乗場呼びとして登録すると共に、かご20の運転状況等に基づいてその乗場呼びに割り当てるかご20を決定する。そして、群管理制御装置10は、割り当てたかご20を特定する情報(一般的には、かご20に付された号機番号)を、登録された行先階が入力された乗場行先階登録装置30に送信する。割り当てられたかご20の情報が、その乗場行先階登録装置30の表示手段に表示されることで、乗客は、そのかご20に対応した乗場扉の前へと移動する。かご20が到着すると、乗場扉が開いて、待っていた乗客がかご20に乗り込む。乗客は、かご20内にて行先階を登録することなく、所望の行先階へと輸送される。
表示装置40は、各階床における各かご20の乗場扉の上に設けられており、例えば、その乗場扉に対応したかご20に割り当てられた階床が表示される。表示装置40には、例えば、液晶ディスプレイが使用される。
群管理制御装置10は、例えば、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイス(図示せず)等を具えたコンピュータ装置を用いて構成されており、上述したかご20の割り当て処理を記述したプログラムや、後述する乗場呼び通過制御処理を記述したプログラムを実行する。各かご制御装置50も、同様のコンピュータ装置を用いて構成されており、後述するかご運転制御処理等を記述したプログラムを実行する。これらプログラムは、ROM、或いは、群管理制御装置10又はかご制御装置50に設けられたフラッシュメモリやハードディスクなどの記録媒体(図示せず)に格納される。
図1では、図示の都合上、3つのかご20と、それらに対応した3つのかご制御装置50と3つの表示装置40を示しているが、かご20の数と、これらのかご20がサービスする階床の数とは、本発明の作用効果が得られる限りにおいて制限されるものではない。また、図1では、図示の都合上、3つの乗場行先階登録装置30のみが図示されているが、本発明の作用効果が得られる限りにおいて、かご20がサービスする(又は停止可能な)各階床に設けられる乗場行先階登録装置30の数も制限されるものではない。
本発明の特徴は、特定の階床(以下、「基準階」と称する)にて混雑が起こることが予想される場合、又は、基準階が混雑している場合において、基準階の乗客を、基準階以外の階(以下、「一般階」と称する)の乗客よりも優先的に輸送することで、基準階における混雑を抑制又は緩和する点にある。ここで、基準階は、エレベータシステムの主たる利用階であって、通常、最も混雑が発生し易い、エレベータシステムが設置される建物の入口階とされる。
もちろん、本発明では、入口階以外の階床が基準階とされてもよく、例えば、図1に示した実施例の群管理制御装置10が、スカイロビー方式のエレベータシステムの下層ブロックに適用されている場合には、かご20が停止可能な最上階(スカイロビー)が基準階とされてもよい。また、本発明を用いたエレベータシステムがオフィスビルに設置されている場合には、食堂や飲食店が設けられている(入口階以外の)階床が基準階とされてもよい。
図2は、群管理制御装置10が行なう乗場呼び通過制御処理を示すフローチャートである。この乗場呼び通過制御処理は、エレベータシステムの運転中、所定の周期毎に、例えば、1秒毎に1回実行される。
図2に示した乗場呼び通過制御処理では、群管理制御装置10は、最初のステップにて、各かごについて、そのかごが基準方向で基準階に到着する時における基準階の待ち人数(待ち乗客数)を予測する(ステップS1)。ここで、基準方向とは、かご20により基準階から乗客が輸送される方向であって、基準階が建物の入口階又は1階である場合には、通常、上方向となる。
例えば、上述したスカイロビー方式のエレベータシステムに本発明が適用されて、最上階が基準階となる場合には、基準方向は、下方向となる。基準階に停止したかご20が、上方の階床と下方の階床に乗客を輸送可能である場合には、その基準階で停止したかご20が(例えば、一日あたり)下方向よりも上方向に走行する回数が多い場合には、上方向が基準方向とされ、上方向よりも下方向に走行する回数が多い場合には、下方向が基準方向とされる。
ステップS1における待ち人数予測は、以下のように行なわれる。
まず、群管理制御装置10は、基準階において登録された、基準方向の行先階の割当数を、各かご20毎にカウントすることによって、現時点における各かご20に対する基準階、基準方向の待ち人数N[1],N[2],・・・,N[m]を計測する。ここで、1〜mは、各かご20に付された号機番号であって、mは、最大号機番号である。待ち人数N[1],N[2],・・・,N[m]の各々は、各かご20について、基準階に設けられた群管理制御装置10を介して行先階が登録されることでそのかご20が割り当てられた回数をカウントすることによって決定される。なお、x号機のかご20が、基準階に基準方向で到着した時点で、N[x]は初期化されて、0に設定される。これは、x号機を待っていた乗客の全員がx号機のかご20に乗り込むことを想定している。
群管理制御装置10は、基準階、基準方向の待ち人数N[1],N[2],・・・,N[m]に基づいて、基準階、基準方向の現時点における待ち人数の合計Nsumを、以下の式により求める。
Figure 2015067371
また、群管理制御装置10は、基準階、基準方向における直近の所定時間T(分)内の行先階登録数dを用いて、基準階、基準方向における乗客到着率λ(人数/秒)を以下の式により求める。
Figure 2015067371
群管理制御装置10は、現在の各かご20の走行状態、階床間の走行時間、乗場呼びの発生状況などに基づいて、基準階、基準方向に対する各かご20の予想応答時間W[x](秒)を算出する(xは、かご20の号機番号)。基準階、基準方向で停止中のかご20の予想応答時間W[x]は、0秒とする。予想応答時間W[x]の算出方法については、既存の群管理制御装置が採用している乗場呼びに対する待ち時間予測方法を用いることができる。
群管理制御装置10は、基準階、基準方向に対する予想応答時間W[x]が短い順に、かご20の号機番号A[1],A[2],・・・,A[m]を設定する。これは、かご20の到着順に処理を行なうための前処理として行われる。
そして、群管理制御装置10は、A[x]号機のかご20が基準階を基準方向で出発する時の乗車人数P[x]を、以下の式により求める。
Figure 2015067371
ここで、maxpは、かご20の最大乗客数であって、例えば、かご20の乗車定員の80%の値にされる。αは、分散割当係数であって、群管理制御装置10にて登録される行先階の何割程度が先着するかご20に割り当てられるかを示す値である。分散割当係数αは、群管理制御装置10の行先階割当アルゴリズムに応じて設定されるが、以下の式を用いて簡易的に決定されてもよい。
Figure 2015067371
上式にて、Sは、1つのかご20に割り当て可能な行先階の数の上限値であり、Fは、かご20がサービスする階床の数(但し、基準階を除く)である。例えば、11階建ての建物のエレベータシステムが設置されており、かご20が全ての階床をサービスする場合には、F=10となる。また、各かご20の停止回数を抑制して輸送効率を上げる観点から、Sは、例えば3〜4程度に設定される。
例えば、A[1]号機のかご20(最初に到着するかご20)、A[2]号機のかご20(2番目に到着するかご20)及びA[3]号機のかご20(3番目に到着するかご20)が基準階を基準方向で出発する時の予測乗車人数P[1]、P[2]及びP[3]は夫々、以下のように求められる。
Figure 2015067371
予測乗車人数P[1]を示す式にて、N[A[1]]は、最初に到着するA[1]号機に対する現時点における待ち人数である。λ・W[A[1]]・α は、最初に到着するA[1]号機に割り当てられるであろう予測乗客数である。つまり、N[A[1]]+λ・W[A[1]]・αは、最初に到着するA[1]号機が到着するまでに発生するA[1]号機の待ち人数を示している。N[A[1]]+λ・W[A[1]] ・αが、maxpより小さければ、N[A[1]]+λ・W[A[1]]・αが、最初に到着するA[1]号機のかご20が基準階を基準方向で出発する時の予測乗車人数P[1]となる。N[A[1]]+λ・W[A[1]] ・αが、maxp以上であれば、maxpが予測乗車人数P[1]となる。
予測乗車人数P[2]を示す式にて、N[A[2]]+(λ・W[A[2]]−(P[1]−N[A[1]]))・αは、2番目に到着するA[2]号機が到着するまでに発生するA[2]号機の待ち人数を示している。2番目に到着するA[2]号機に割り当てられるであろう乗客数(λ・W[A[2]]−(P[1]−N[A[1]]))・αは、P[1]−N[A[1]]を、λ・W[A[2]]から減算した上で、係数αを掛けることで求められている。
そして、群管理制御装置10は、A[n]号機のかご20が基準階に基準方向で到着した時の(基準階のエレベータホールにおける)予測待ち人数Q[n]を、以下の式により求める(nは、基準階、基準方向に対するかご20の応答順)。
Figure 2015067371
例えば、A[1]号機、A[2]号機及びA[3]号機に関する予測待ち人数Q[1]、Q[2]及びQ[3]は夫々、以下のように求められる。
Figure 2015067371
予測待ち人数Q[1]は、基準階、基準方向の現時点における待ち人数の合計Nsumに、最初に到着するA[1]号機が到着される前に新たに発生するであろう待ち人数λ・W[A[1]]を加えて算出される。予測待ち人数Q[2]は、基準階、基準方向の現時点における待ち人数の合計Nsumに、2番目到着するA[2]号機が到着される前に新たに発生するであろう待ち人数λ・W[A[2]]を加えると共に、予測乗車人数P[1]を減算することで算出される。
このようにして、図2のステップS1にて、予測待ち人数Q[n]が求められると、群管理制御装置10は、かご20の号機番号を示す変数carに、初期値1を設定する(ステップS3)。そして、car号機に関する予測待ち人数Q[A[car]]が、予め設定された待ち人数の上限値以上であるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5にて、Q[A[car]]が、予め設定された待ち人数の上限値以上であると判定された場合(ステップS5のYes)、つまり、car号機のかご20が基準方向で到着する時の基準階の予測待ち人数が上限値以上になって基準階のエレベータフロアが混雑していると予測される場合、群管理制御装置10は、car号機のかご20について、乗場呼び通過モードの有無を表す変数をONに(つまり、car号機のかご20が乗場呼び通過モードで運転されるように)設定する(ステップS7)。
ステップS5にて、Q[A[car]]が、予め設定された待ち人数の上限値未満であると判定された場合(ステップS5のNo)、群管理制御装置10は、Q[A[car]]が、待ち人数の上限値から所定の閾値を引いた値未満であるか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9にて、Q[A[car]]が、待ち人数の上限値から所定の閾値を引いた値未満であると判定された場合(ステップS9のYes)、つまり、car号機のかご20が基準階に基準方向で到着する時の予測待ち人数が上限値から閾値を引いた値未満であって、その時に基準階のエレベータフロアが混雑していないと予測される場合、群管理制御装置10は、car号機のかご20について、乗場呼び通過モードの有無を表す変数をOFFに(つまり、car号機のかご20が、一般階の乗場呼びに応答する通常モードで運転されるように)設定する(ステップS11)。
上述したように、図2に示す乗場呼び通過制御処理は、エレベータシステムの運転中、所定の周期毎に繰り返し実行される。ステップS7又S11の後、群管理制御装置10は、1つ前の周期にて実行されたステップS7又S11にて設定された値と、今回実行されたステップS7又S11にて設定された値とを比較して、乗場呼び通過モードの有無を示す変数が、前回から変化した否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13にて、乗場呼び通過モードの有無を示す変数が変化したと判定された場合(ステップS13のYes)、群管理制御装置10は、car号機のかご20のかご制御装置50に、ステップS7又S11にて設定された乗場呼び通過モードの有無を示す変数の値を送信する(ステップS15)。car号機のかご20のかご制御装置50は、群管理制御装置10から受信した乗場呼び通過モードの有無を示す変数の値に基づいて、かご20の運転を制御する。この点については、後述する。
群管理制御装置10は、ステップS15の後、変数carがかご20の最大号機番号以上であるか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17は、ステップS13にて、乗場呼び通過モードの有無を示す変数が、前回から変化していないと判定された場合(ステップS13のNo)、或いは、ステップS9にて、Q[A[car]]が、待ち人数の上限値から所定の閾値を引いた値以上であると判定された場合にも実行される(ステップS9のNo)。
ステップS17にて、変数carがかご20の最大号機番号未満であると判定された場合(ステップS17のNo)、群管理制御装置10は、変数carをインクリメントして(ステップS19)、ステップS5及び以後のステップを再度実行する。ステップS17にて、変数carがかご20の最大号機番号以上であると判定された場合(ステップS17のYes)、つまり、全てのかご20について、運転モードが決定されると、図2に示す処理は終了し、次の周期にて、再度ステップS1から実行される。
ステップS9にて、Q[A[car]]が、待ち人数の上限値から所定の閾値を引いた値以上であると判定された場合、つまり、Q[A[car]]が上限値未満であるが、上限値から所定の閾値を引いた値以上と判定される場合には、群管理制御装置10は、乗場呼び通過モードの有無を示す変数を、前回の周期で実行されたステップS7又S11にて求めた値に維持する。例えば、上限値が数十人程度に設定される場合、閾値は数人程度に設定される。このような処理を行なうことで、かご20の運転モードの変化が頻繁に行なわれる事態が抑制される。
図3は、各かご制御装置50が行なうかご20の運転を制御するかご運転制御処理を示すフローチャートである。図3に示すかご運転制御処理は、エレベータシステムの運転中、所定の周期毎に、例えば1秒毎に1回実行される。
各かご制御装置50は、まず、制御対象であるかご20が走行中であるか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31にて、かご20が走行中であると判定された場合(ステップS31のYes)、かご制御装置50は、かご20の現在階が基準階であり、且つ、かご20の現在方向が基準方向であるか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33にて、かご20の現在階が基準階ではない、又は、かご20の現在方向が基準方向ではないと判定されると(ステップS33のNo)、かご制御装置50は、かご20の現在階から見て、かご20の現在方向に応答すべき乗場呼びがあるか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35にて、かご20の現在階から見て、かご20の現在方向に応答すべき一般階の乗場呼びがあると判定された場合(ステップS35のYes)、かご制御装置50は、乗場呼び通過モードがONにされているか否かを判定する(ステップS37)。乗場呼び通過モードがONである場合、かご制御装置50は、一般階の乗場呼びに応答しないで、かご20を乗場呼びがなされた階床を通過させる(ステップS39)。乗場呼び通過モードがOFFである場合、かご制御装置50は、一般階の乗場呼びに応答して、かご20を乗場呼びがなされた階床に停止させる(ステップS41)。
ステップS39又はS41の後、図3に示すかご運転制御処理は終了し、次の周期にてステップS31から再度実行される。ステップS31にて走行中でないと判定された場合(ステップS31のNo)、ステップS33にて、かご制御装置50は、かご20の現在階が基準階であり、且つ、かご20の現在方向が基準方向であると判定された場合(ステップS33のYes)、ステップS35にて、応答すべき乗場呼びがないと判定された場合も同様である(ステップS35のNo)。
乗場呼び通過モードがONにされているかご20が、一般階の乗場呼びに応答せず基準階に向かって走行することで、基準階のエレベータホールにて混雑が予測される場合、又は現に混雑している場合にて、かご20の基準階への到着が早くなり、基準階における混雑の抑制又は緩和がなされる。
本実施例では、乗場行先階登録装置30が各階床に設けられているが、全て又は一部の一般階には、乗場行先階登録装置30の代わりに、一般的なアップダウンボタン形式の乗場呼びボタンが設けられてよい。このようなケースでは、アップダウンボタン形式の乗場呼びボタンが設けられた階床の乗場呼びが、乗場呼び通過モードがONにされているかご20に応答されない場合、群管理制御装置10は、その乗場呼びを別のかご20に割り当て直してもよい。
本実施例では、乗場行先階登録装置30が各階床に設けられていることから、乗場呼びに対して割り当てられたかご20が乗場呼び登録時に乗客に案内されている。従って、本実施例では、ステップS39が実行されることでかご20が応答しなかった一般階の乗場呼びは、乗場呼び通過モードがOFFにされた後にそのかご20が応答されるのが好ましい。しかしながら、本実施例において、各階床に設けられている表示装置40で割当の変更を案内することにより、乗場呼び通過モードでかご20が運転されることで応答されなかった一般階の乗場呼びを別のかご20に割り当てることは可能である。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
10 群管理制御装置
20 かご
30 乗場行先階登録装置
40 表示装置
50 かご制御装置

Claims (4)

  1. 複数の階床に対して複数のかごを就役させており、前記複数の階床の中の特定の階床には少なくとも1つの乗場行先階登録装置が設けられたエレベータを制御する群管理制御装置であって、
    前記少なくとも1つの乗場行先階登録装置を介して入力された行先階を乗場呼びとして登録すると共に、当該乗場呼びに対して前記複数のかごから1つのかごを割り当て、
    各かごについて、当該かごが前記特定の階床に所定の方向で到達する時点での、前記特定の階床における待ち人数の予測値を決定し、
    あるかごについて決定した待ち人数の予測値が所定値以上となる場合、当該かごを、前記特定の階床以外の階床でなされた乗場呼びに応答させない第1運転モードで運転させることを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. あるかごの待ち人数の予測値が前記所定値から所定の閾値を引いた値未満である場合、当該かごを、前記特定の階床以外の階床でなされた乗場呼びに応答させる第2運転モードで運転させる、請求項1に記載のエレベータの群管理制御装置。
  3. 前記複数のかごの待ち人数の予測値を所定の周期毎に繰り返し決定し、
    ある周期にてあるかごについて決定された待ち人数の予測値が、前記所定値未満であり、且つ、前記所定値から所定の閾値を引いた値以上である場合、当該かごについて、前の周期で決定された運転モードを維持する、請求項1又は請求項2に記載のエレベータの群管理制御装置。
  4. 前記特定の階床は、前記エレベータが設置された建屋の入口階であり、前記所定の方向は、上方向である、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータの群管理制御装置。
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