JP2015066944A - 記録装置 - Google Patents

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Takashi Koyanagi
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【課題】ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体を記録装置にセットする際の操作性を向上する。【解決手段】ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体Pを支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送する無端ベルト3と、無端ベルト3により搬送される被記録媒体Pにインクを吐出して記録する記録ヘッド15と、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第1シャフト10に取り付けられ、該第1シャフト10を回転軸として回転して無端ベルト3に被記録媒体Pを送出する送出部4と、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第2シャフト7に取り付けられ、該第2シャフト7を回転軸として回転して無端ベルト3から送出された被記録媒体Pを巻き取る回収部5と、を備え、送出部4と無端ベルト3と回収部5とを、第1シャフト10及び第2シャフト7に沿って、記録装置1の内部の構成部材に対して、相対移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置に関する。
従来から、インクを吐出して被記録媒体に記録するインクジェット式の記録装置が使用されている。このうち、例えば、特許文献1には、被記録媒体として粘着テープを使用する記録装置が開示されている。
特開2007−237704号公報
特許文献1で開示されるような、従来の、ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体にインクを吐出して記録する記録装置では、該被記録媒体を記録装置にセットする際の操作性が悪かった。これは、該被記録媒体を記録装置にセットする際、該搬送経路に該被記録媒体を導入するが、該被記録媒体の搬送経路が狭いうえ、該記録装置の構成部材が邪魔になっていたためである。
そこで、本発明の目的は、ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体を記録装置にセットする際の操作性を向上することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体を支持面で支持して該被記録媒体を搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトにより搬送される前記被記録媒体にインクを吐出して記録する記録ヘッドと、前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に延びる第1シャフトに取り付けられ、該第1シャフトを回転軸として回転して前記無端ベルトに前記被記録媒体を送出する送出部と、前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に延びる第2シャフトに取り付けられ、該第2シャフトを回転軸として回転して前記無端ベルトから前記被記録媒体を巻き取る回収部と、を備え、前記送出部と前記無端ベルトと前記回収部とを、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに沿って、前記記録装置の内部の構成部材に対して、相対移動可能であることを特徴とする。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記記録ヘッドによる記録時の前記被記録媒体の搬送経路には、ヒーターが設けられ、前記送出部と前記無端ベルトと前記回収部とを、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに沿って、前記ヒーターから離れる方向に、相対移動可能であることを特徴とする。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記記録ヘッドによる記録時における前記第1シャフトに対する前記送出部の位置は機械的又は電気的に決められていることを特徴とする。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記記録ヘッドによる記録時における前記第2シャフトに対する前記回収部の位置は機械的又は電気的に決められていることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記第1シャフトは、前記送出部を該第1シャフトに固定して回転可能であることを特徴とする。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記第2シャフトは、前記回収部を該第2シャフトに固定して回転可能であることを特徴とする。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第2の態様において、前記記録ヘッドと前記ヒーターとの間に、断熱材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被記録媒体の記録装置へのセット時において、被記録媒体のセット部の位置を、記録時の位置から移動することができる。すなわち、ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体を記録装置にセットする際の操作性を向上することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例2に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例3に係る記録装置の要部を表す概略平面図。
[実施例1](図1〜図3)
以下に、本発明の実施例1に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施例の記録装置1を表す概略側面図である。
なお、本実施例の記録装置1における下記の説明において、粘着剤が塗られた貼付面Paと粘着剤が塗られていない非貼付面Pnとを有するロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体Pの非貼付面Pnに対して記録を行う場合について説明している。しかしながら、本実施例の記録装置1は、所謂両面テープと呼ばれる両面に貼付面を有する被記録媒体に記録することも可能である。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの貼付面Paを支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する無端ベルト3を備えている。
ここで、被記録媒体Pにおいて、支持面2で支持される側の面を第1面17、該第1面17と反対側の面であって記録ヘッド15からインクを吐出されて記録画像が形成される側の面を第2面18とする。なお、本実施例においては、第1面17が貼付面Paであり、第2面18が非貼付面Pnである。
また、被記録媒体PのロールR1から無端ベルト3に該被記録媒体Pを送出する送出部4と、無端ベルト3から被記録媒体PをロールR2として巻き取って回収する回収部5と、を備えている。
そして、送出部4と無端ベルト3と回収部5とで、被記録媒体Pのセット部S1を構成している。
なお、「無端ベルトに被記録媒体を送出する送出部」とは、送出部が自ら駆動して無端ベルトに被記録媒体を繰り出す構成のほか、本実施例のように、送出部が従動することにより無端ベルトに被記録媒体を繰り出す構成も含む意味である。
ここで、回収部5は、回転方向C1に回転する駆動ローラー6と、弧面同士で接触しており、搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第2シャフト7を回転軸として回転方向C2に回転する。
また、無端ベルト3は、複数の回転体としての従動ローラー8及び従動ローラー9に張架されている。そして、無端ベルト3の支持面2は、非粘着面であるが、被記録媒体Pの第1面17(貼付面Pa)が貼り付いた状態で該被記録媒体Pを支持する。このため、被記録媒体Pがセット部S1に支持された状態において、回収部5が回転方向C2に回転すると、被記録媒体Pが回収部5によって引っ張られ、従動ローラー8及び従動ローラー9は回転方向C2に回転する。
そして、送出部4は、従動ローラー8及び従動ローラー9が回転方向C2に回転すると、被記録媒体Pが無端ベルト3によって引っ張られ、方向Bに延びる第1シャフト10を回転軸として回転方向C2に回転し、無端ベルト3に被記録媒体Pを送出する。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送精度を向上するため、被記録媒体Pの搬送経路における送出部4と無端ベルト3との間に、ガイドローラー11を備えている。
また、本実施例の記録装置1は、ロールR1から被記録媒体Pを剥離する際に剥離帯電した該被記録媒体Pを記録前に除電するために、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、除電部12を備えている。
なお、本実施例の除電部12は、被記録媒体Pと非接触で該被記録媒体Pの除電が可能なイオナイザーを用いているが、イオナイザーに限定されない。例えば、イオナイザーの代わりに除電ローラー、除電ブラシを用いることができる。
また、除電部12としてイオナイザーを用いる場合、イオナイザーで発生するイオンを効果的に被記録媒体Pに送るためにファンなどの送風部を設けてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、被記録媒体Pの第2面18(非貼付面Pn)を表面酸化する酸化処理部13を備える。
本実施例で使用するような、ロール状であるテープ状の被記録媒体Pの非貼付面Pnには、該被記録媒体Pを剥離しやすくするため、剥離剤等が塗られている場合があり、該非貼付面Pnにインクを吐出して記録するのは困難な場合がある。しかしながら、本実施例の記録装置1によれば、非貼付面Pnである第2面18を表面酸化する酸化処理部13を備える。このため、非貼付面Pnにインクを吐出して記録することを容易に行うことができる。
ここで、被記録媒体Pの表面酸化処理について説明する。
本実施例の記録装置1のように、記録ヘッド15からインクを吐出されて記録画像が形成される側の面(第2面18)に、必要に応じて、表面酸化処理を施すことが好ましい。この表面酸化処理により被記録媒体Pに形成されたインク受容層における塗工性の向上や基材との密着性の向上を図ることができるためである。表面酸化処理の具体例としては、いわゆる、コロナ(放電)処理、フレーム処理、プラズマ処理、グロー放電処理、オゾン処理より選ばれた処理方法などが挙げられ、好ましくはコロナ処理である。処理量は、コロナ処理の場合は600〜12000J/m(10〜200W・分/m)、好ましくは1200〜9000J/m(20〜180W・分/m)である。コロナ放電処理の効果を十分に得るには600J/m(10W・分/m)以上であり、12000J/m(200W・分/m)超では処理の効果が頭打ちとなるので12000J/m(200W・分/m)以下で十分である。
また、ロール状であるテープ状の被記録媒体Pの貼付面Paに用いられる粘着剤について説明する。
貼付面Paに用いられる粘着剤としては、天然ゴムや合成ゴムなどのゴム系の樹脂やシリコーン樹脂等を鉱物油等の溶媒に溶かした非水性の粘着剤や、アクリル樹脂やビニル樹脂などの水溶性樹脂を含有する水性の粘着剤など、特に限定なく公知のものを用いることができる。
また、ロール状であるテープ状の被記録媒体Pの非貼付面Pnに塗られる剥離剤について説明する。
剥離剤は、ロール状であるテープ状の被記録媒体Pを剥離するために好ましく非貼付面Pnに塗られるものである。剥離剤には、適度な剥離性能、剥離剤が塗られる基材への高い密着性、粘着剤への非移行性が求められる。
剥離剤は、大きく分けてシリコーン系と非シリコーン系に分類される。
シリコーン系の剥離剤は、基材に塗布して硬化密着する必要がある。このため、熱硬化型、照射硬化型、その他にさらに分類される。
熱硬化型のシリコーン系の剥離剤の例として、付加反応型シリコーン、縮合反応型シリコーン、が挙げられる。
照射硬化型のシリコーン系の剥離剤の例として、紫外線照射により硬化するUV硬化型シリコーン、電子線硬化型シリコーン、が挙げられる。
非シリコーン系の剥離剤は、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン系、フッ素系、その他にさらに分類される。
このうち、長鎖アルキルポリマーが主流であり、長鎖アルキルポリマーの例として、アルキル化ポリマー、長鎖アルキルアクリレート重合体、が挙げられる。特に、炭素数が12以上の長鎖アルキルポリマーを好ましく用いることができる。
ただし、本実施例の記録装置1において使用可能な被記録媒体Pは、このような粘着剤が貼付面Paに塗られた被記録媒体Pや、このような剥離剤が非貼付面Pnに塗られた被記録媒体Pに限定されない。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における従動ローラー8と対向する位置に、圧着ローラー14を備えている。従動ローラー8と対向する位置において、該圧着ローラー14により被記録媒体Pを無端ベルト3に圧着させることによって、被記録媒体Pの第1面17と支持面2とを確りと貼り付け、支持面2で被記録媒体Pを確りと支持して搬送することができる。
また、無端ベルト3による被記録媒体Pの搬送経路には記録ヘッド15が備えられている。記録装置1は、キャリッジ16を介して搬送方向Aと交差する方向Bに記録ヘッド15を往復移動させながら、記録ヘッド15から被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の記録画像を第2面18に形成する。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド15を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向Bに複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの前記方向B全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pの一方を固定し他方を移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの前記方向Bのノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの前記方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
上記のように、本実施例の記録装置1は、第1面17が貼付面Paであるテープ状の被記録媒体Pの該第1面17を支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送する無端ベルト3を備えている。そして、無端ベルト3により搬送される被記録媒体Pの第1面17とは反対側の第2面18にインクを吐出して記録する記録ヘッド15を備えている。
すなわち、本実施例の記録装置1は、テープ状の被記録媒体Pの貼付面Paを無端ベルト3に貼り付けて、テープ状の被記録媒体Pの移動に無端ベルト3の移動を追従させることができる。このため、テープ状の被記録媒体Pの撓み及び変形を抑制しつつ高い搬送精度で搬送することができる。
また、本実施例の支持面2は、非粘着面であるため、支持面2と貼付面Paである第1面17とが過度に貼り付くことを抑制している。このため、本実施例の記録装置1は、支持面2と第1面17との剥離負荷を軽減でき、被記録媒体Pを高い搬送精度で搬送することができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1において、無端ベルト3は複数の回転体(従動ローラー8及び従動ローラー9)に張架され、前記複数の回転体は何れも従動ローラーである。
しかしながら、前記複数の回転体のうちの少なくともいずれか1つを駆動ローラーとし、無端ベルト3を前記駆動ローラーの回転力により移動する構成としてもよい。
このような構成とすることにより、テープ状の前記被記録媒体Pの移動に無端ベルト3の移動を精度よく追従させることができる。このため、テープ状の被記録媒体Pの撓み及び変形を抑制しつつ高い搬送精度で搬送することができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1の無端ベルト3は複数の回転体に張架されている。そして、図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、前記複数の回転体に張架された無端ベルト3の内側にヒーター19を備えている。なお、後述のように、本実施例の記録装置1は、セット部S1が記録装置1の内部の構成部材に対して移動可能であるため、別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、前記複数の回転体の間において加熱するヒーター19を備えている。
このように、ヒーター19は前記複数の回転体に張架された無端ベルト3の内側に設けられているので、記録装置1の空間が有効活用できており、該記録装置1の大型化を抑制している。
なお、該ヒーター19は、記録ヘッド15から被記録媒体Pに吐出されたインクを乾燥するために設けられている。そして、ヒーター19で発生する熱を効率よく前記インクに伝えるために、前記インクが存在し得る方向である上方向以外は断熱材20で覆われている。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路におけるヒーター19と対向する位置に、被記録媒体Pの第2面18側から前記インクを乾燥させる赤外線ヒーター21を備えている。このため、ヒーター19により被記録媒体Pの第1面17側からのみ前記インクを乾燥させる構成の記録装置に比べて乾燥性能が向上している。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15と、ヒーター19及び赤外線ヒーター21と、の間に断熱壁22(断熱材)を備えている。このため、ヒーター19及び赤外線ヒーター21の熱が記録ヘッド15に伝わって、記録ヘッド15から吐出されるインクが乾燥するということを抑制している。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における従動ローラー9と対向する位置に、圧着ローラー23を備えている。従動ローラー9と対向する位置において、該圧着ローラー23により被記録媒体Pを無端ベルト3に圧着させることによって、被記録媒体Pの第1面17と支持面2とを確りと貼り付け、支持面2で被記録媒体Pを確りと支持して搬送することができる。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送精度を向上するため、被記録媒体Pの搬送経路における無端ベルト3と回収部5との間に、ガイドローラー24を備えている。
また、本実施例の記録装置1は、無端ベルト3に付着したインク等を清掃可能なベルト清掃部25を備えている。ベルト清掃部25としては、不織布やPET(ポリエチレンテレフタラート)等で支持面2を清掃する構成のものや、回転式の清掃ブラシで支持面2を清掃する構成のもの等、特に限定なく用いることができる。なお、支持面2に対する清掃性とコストとの簡単から、支持面2が非粘着面である場合は不織布やPETで支持面2を清掃する構成のものが好ましく、支持面2が粘着面である場合は回転式の清掃ブラシで支持面2を清掃する構成のものが好ましい。
次に、本実施例の記録装置1のセット部S1に被記録媒体Pをセットする際(セット時)におけるセット部S1の位置について説明する。
図2は本実施例の記録装置1の要部を表す概略平面図であり、図2(A)は記録時におけるセット部S1の位置を表し、図2(B)はセット時におけるセット部S1の位置を表している。
なお、図2においては、説明に対する理解を容易にするため、駆動ローラー6、ガイドローラー11、除電部12、酸化処理部13、圧着ローラー14、赤外線ヒーター21、圧着ローラー23及びガイドローラー24を省略している。
図2(A)及び図2(B)で表されるように、本実施例の記録装置1のセット部S1は、回収部5が取り付けられる第2シャフト7及び送出部4が取り付けられる第1シャフト10に沿って、搬送方向Aと交差する方向Bに移動可能である。
ユーザーは、セット部S1にテープ状の被記録媒体Pを取り付ける際、セット部S1を図2(B)で表される位置に移動して、セット部S1に被記録媒体Pを取り付けることができる。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、無端ベルト3に被記録媒体Pを送出する送出部4と、無端ベルト3から被記録媒体Pを回収する回収部5と、を備え、送出部4と無端ベルト3と回収部5とを有するセット部S1を、記録装置1の内部の構成部材に対して、相対移動可能である。
このため、ユーザーは、被記録媒体Pの該記録装置1へのセット時において、セット部S1の位置を、図2(A)で表される記録時の位置から移動することができる。すなわち、本実施例の記録装置1は、該セット時における操作性を向上している。
なお、本実施例の記録装置1では、記録時においてキャリッジ16に搭載された記録ヘッド15は第3シャフト26に沿って方向Bに往復移動しながら記録を行う。そして、記録が終了すると、メンテナンスボックス27の上部に移動する。すなわち、メンテナンスボックス27の上部は、記録ヘッド15のホームポジションに該当する。
上記説明について、さらに別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体Pを支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送する無端ベルト3を備える。また、無端ベルト3により搬送される被記録媒体Pにインクを吐出して記録する記録ヘッド15を備える。また、被記録媒体Mの搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第1シャフト10に取り付けられ、該第1シャフト10を回転軸として回転して無端ベルト3に被記録媒体Pを送出する送出部4を備える。また、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第2シャフト7に取り付けられ、該第2シャフト7を回転軸として回転して無端ベルト3から被記録媒体Pを巻き取る回収部5を備える。そして、セット部S1を、第1シャフト10及び第2シャフト7に沿って、記録装置1の内部の構成部材に対して、相対移動可能である。
このような構成により、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの該記録装置1へのセット時において、セット部S1の位置を、記録時の位置から移動することができ、該セット時における操作性を向上している。
また、本実施例の記録装置1は、図2で表されるように、記録ヘッド15による記録時の被記録媒体Pの搬送経路には、ヒーター19が設けられ、セット部S1を、第1シャフト10及び第2シャフト7に沿って、ヒーター19から離れる方向に、相対移動可能である。
本実施例の記録装置1は、ヒーター19を有するので被記録媒体Pに吐出されたインクの乾燥速度を向上できるうえ、セット部S1をヒーター19から離れる方向に相対移動可能であるので該セット部S1を冷ましてから被記録媒体Pをセットできる。
また、本実施例の記録装置1は、度当て28が第1シャフト10に設けられている。そして、度当て28により、記録ヘッド15による記録時における第1シャフト10に対する送出部4の位置は機械的に決められている。
このように、本実施例の記録装置1では、記録時における第1シャフト10に対する送出部4の位置は、機械的に決められているがこのような構成に限定されない。例えば、記録時における第1シャフト10に対する送出部4の位置が、電気的に決められていてもよい。
なお、記録時における第1シャフト10に対する送出部4の位置が電気的に決められている例としては、第1シャフト10に対して送出部4がモーターの回転駆動により移動する構成である場合においてモーターの回転数が決められている場合等が挙げられる。
このような構成とすることで、第1シャフト10に対する送出部4の位置がずれることにより搬送不良が発生するということを抑制できる。
また、本実施例の記録装置1は、度当て29が第2シャフト7に設けられている。そして、度当て29により、記録ヘッド15による記録時における第2シャフト7に対する回収部5の位置は機械的に決められている。
このように、本実施例の記録装置1では、記録時における第2シャフト7に対する回収部5の位置は、機械的に決められているがこのような構成に限定されない。例えば、記録時における第2シャフト7に対する回収部5の位置が、電気的に決められていてもよい。
なお、記録時における第2シャフト7に対する回収部5の位置が電気的に決められている例としては、第2シャフト7に対して回収部5がモーターの回転駆動により移動する構成である場合においてモーターの回転数が決められている場合等が挙げられる。
このような構成とすることで、第2シャフト7に対する回収部5の位置がずれることにより搬送不良が発生するということを抑制できる。
また、本実施例の記録装置1では、第1シャフト10は送出部4を該第1シャフト10に固定して回転可能である。
このような構成とすることで、本実施例の記録装置1は、簡単な構成で高い搬送精度を有している。
また、本実施例の記録装置1では、第2シャフト7は回収部5を該第2シャフト7に固定して回転可能である。
このような構成とすることで、本実施例の記録装置1は、簡単な構成で高い搬送精度を有している。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図3は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部30には、記録装置1の全体の制御を司るCPU31が設けられている。CPU31は、システムバス32を介して、CPU31が実行する各種制御プログラムやメンテナンスシーケンス等を格納したROM33と、データを一時的に格納可能なRAM34と、接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、記録ヘッド15を駆動するためのヘッド駆動部35と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、キャリッジ16を移動させるためのキャリッジモーター37、駆動ローラー6の駆動源である搬送モーター38、図2で表されるようにセット部S1を方向Bに移動させる該セット部S1の移動機構の駆動源であるセット部移動モーター39、の各モーターを駆動させるためのモーター駆動部36と接続されている。
さらに、CPU31は、システムバス32を介して、入出力部40と接続されており、入出力部40は、記録装置1に設けられユーザーによる各種指示を受付けるタッチパネル41、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC42、と接続されている。
なお、記録時における第1シャフト10に対する送出部4の位置が電気的に決められている構成や、記録時における第2シャフト7に対する回収部5の位置が電気的に決められている構成とする場合、制御部30がセット部移動モーター39の回転数を制御する構成とすることができる。
次に、本実施例の記録装置1で好ましく使用ができるインクに付いて説明する。
本実施例の記録装置1では、色材として染料を含有する染料インク、色材として顔料を含有する顔料インク、色材を含有しないクリアインクなど、特に制限なく様々な種類のインクを使用することができる。
また、蛍光を発する化合物を含有する蛍光インク、環境変化に対応して色が変化する化合物を含有するインク、特定の条件により色が消失する化合物を含有するインクなどを使用することもできる。また、上記に例示したインクを限定なく組み合わせて使用することもできる。これらのインクをテープ上の記録媒体に記録することで、簡易にセキュリティーラベル、環境変化記録ラベル、画像消失ラベルを作成することが可能となり、有用である。また、当該インクが貼付面に記録された場合、画像の保護性も高まり一層良好である。
このようなインクのうち、例えば、前記インクとして、蛍光を発する化合物を含有する蛍光インクを記録ヘッド15から吐出して記録することができる。
例えば、該蛍光インクとして通常の状態では非可視であり特定波長を照射すると可視できるインクを使用し、該インクにより特定の情報記録をすることで、被記録媒体Pの偽造を抑制することができる。
なお、蛍光を発する化合物を含有する蛍光インクと、色材を含有する着色インクと、の両方を用いて記録してもよい。
このようなインクのうち、例えば、前記インクとして、環境変化に対応して色が変化する化合物を含有するインクを記録ヘッド15から吐出して記録することができる。
このようなインクを使用することにより、該インクが記録された被記録媒体P及び該被記録媒体Pが貼られた物品が、特定の環境(例えば温度、湿度)に置かれたかどうかを判断することができる。
なお、環境変化に対応して色が変化する化合物を含有するインクと、色材を含有する着色インクと、の両方を用いて記録してもよい。
このようなインクのうち、例えば、前記インクとして、特定の条件により色が消失する化合物を含有するインクを記録ヘッド15から吐出して記録することができる。
ここで、「特定の条件により色が消失する化合物」とは、例えば、紫外線照射により色が消失する化合物が挙げられるが、これに限定されない。
このようなインクを使用することにより、該インクが記録された被記録媒体Pにおいて、該インクにより形成された記録画像が不要になった場合に、該記録画像を消失させることができる。
なお、特定の条件により色が消失する化合物を含有するインクと、色材を含有する着色インクと、の両方を用いて記録してもよい。
なお、蛍光を発する化合物を含有する蛍光インクの例としては、例えば、特開2012−126907号公報、特開2010−126566号公報、特開2008−95104号公報、特開2012−31254号公報に開示されるインクを使用できる。
また、環境変化に対応して色が変化する化合物を含有するインクの例としては、例えば、特開2005−291825号公報、特開2009−67863号公報、特開2009−185086号公報、特開2010−247358号公報に開示されるインクを使用できる。
また、特定の条件により色が消失する化合物を含有するインクの例としては、例えば、特開2010−59233号公報、特開2012−219189号公報、特開2012−224789号公報、特開2013−10812号公報に開示されるインクを使用できる。
次に、本実施例の記録装置1で好ましく使用ができるインク(以下、本実施形態のインク組成物とも言う)に付いてさらに説明する。
[インク組成物]
本実施形態のインク組成物は、色材と、樹脂エマルジョンを含むと好ましい。より好ましくは、色材は顔料であり、ワックス粒子をさらに含んでいると良い。
[樹脂エマルジョン]
本実施形態のインク組成物は、樹脂エマルジョンを含むと良い。樹脂エマルジョンは、樹脂被膜を形成することで、インク組成物を被記録媒体P上に十分定着させて記録画像の耐擦性を良好にする効果を発揮する。上記の効果により樹脂エマルジョンを含有するインク組成物を用いて記録された記録物は、インク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体P上で密着性、耐擦性に特に優れたものとなる。
樹脂エマルジョンのTgは、50℃以上150℃以下であり、60℃以上120℃以下であることが好ましく、70℃以上100℃以下であることがより好ましい。Tgが上記範囲内であることにより、樹脂エマルジョン同士が会合することが抑制され記録安定性により優れ、記録物の耐擦性にもより優れる。なお、Tgは融点と同様に、DSCにより測定することができる。
樹脂エマルジョンとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレート、アクリルアミド、オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニルエーテル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、及び塩化ビニリデンの単独重合体又は共重合体、フッ素樹脂、及び天然樹脂等が挙げられる。中でも、(メタ)アクリル系樹脂及びスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかが好ましく、アクリル系樹脂及びスチレン−アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかがより好ましく、スチレン−アクリル酸共重合体系樹脂がさらに好ましい。なお、上記の共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、及びグラフト共重合体のうちいずれの形態であってもよい。
樹脂エマルジョンは、市販品を用いてもよく、以下のように乳化重合法等を利用して作製してもよい。インク組成物中の樹脂をエマルジョンの状態で得る方法としては、重合触媒及び乳化剤を存在させた水中で、上述した水溶性樹脂の単量体を乳化重合させることが挙げられる。乳化重合の際に使用される重合開始剤、乳化剤、及び分子量調整剤は従来公知の方法に準じて使用できる。
樹脂エマルジョンの平均粒子径は、インクの保存安定性及び記録安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm〜400nmの範囲であり、より好ましくは20nm〜300nmの範囲である。
樹脂エマルジョンは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。樹脂の中でも樹脂エマルジョンの樹脂固形分含有量は、インク組成物の総質量(100質量%)に対して、0.1〜15質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましい。含有量が上記範囲内であることにより、記録物の耐擦性と記録安定性を一層良好にすることができる。
[ワックス粒子]
本実施形態のインク組成物は、50℃以上170℃以下の融点を有するワックス粒子を含有していてもよい。ワックス粒子は、表面の滑り性が良好な皮膜を形成する。そのため、上記ワックス粒子を含有する本実施形態のインク組成物を用いて形成された記録物は耐擦性に優れる。
ワックス粒子の融点は、50℃以上170℃以下であり、90℃以上140℃以下であることがより好ましい。融点が上記範囲であることにより、耐擦性により優れる記録物を得ることができる。なお、融点は、示差走査熱量計(DSC)により測定することができる。また、ワックス粒子の融点は、例えば、そのワックス粒子を構成する複数の構成単位の比率を調整することで制御することができる。
ワックス粒子の種類は、特に限定されないが、ポリエチレンワックス粒子及びポリプロピレンワックス粒子のうち少なくとも一方を含であると良い。
ワックス粒子のインク組成物中への添加量としては、インク組成物の全質量を基準として、ワックス固形分として0.1〜2.0質量%が好ましく、0.2〜1.0質量%がより好ましい。添加量が上記範囲内であることにより、耐擦性により優れる。
ワックス粒子の平均粒子径は、0.02〜0.5μmが好ましく、0.04〜0.3μmがより好ましい。平均粒子径が上記範囲であることにより、耐擦性により優れる。
なお、本願発明における平均粒子径は特に断りが無い限りレーザー回折・散乱法により測定された体積基準の平均粒子径である。
ワックス粒子の固形分総量と、樹脂エマルジョンの固形分総量との質量比は、1:5〜5:2であることが好ましく、2:5〜2:1であることがより好ましく、1:2〜3:2であることがさらに好ましい。上記範囲であることにより、耐擦性に一層優れる記録物を与え、高温記録時においても耐擦性の劣化が更に抑制され、かつ記録安定性にもより優れる。
[標準沸点280℃以上のアルキルポリオール]
本実施形態のインク組成物は、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まないのが好ましい。ここで、「実質的に含まない」とは、所定の成分を添加する意義を十分に達成する量を超えて添加しない程度の意味である。インク組成物における標準沸点280℃以上のアルキルポリオールの含有量は、インク組成物の全質量に対して、0質量%以上1.0質量%未満が好ましく、0質量%以上0.5質量%未満がより好ましく、0質量%以上0.1質量%未満がさらに好ましく、0質量%以上0.05質量%未満がよりさらに好ましく、0質量%以上0.01質量%未満がさらにより好ましく、0質量%以上0.001質量%未満が最も好ましい。含有量が上記範囲であることにより、インク組成物を用いた記録物の耐擦性が、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールにより低下することが抑制され、より耐擦性に優れた記録物を得ることができる。
[非プロトン性極性溶媒]
本実施形態のインク組成物は、非プロトン性極性溶媒をさらに含むことが好ましい。非プロトン性極性溶媒を含むことにより、顔料等の固着を抑制することができ、耐目詰まり性に優れるものとなる。また、塩化ビニル等の記録媒体に対しての定着性を向上させる効果がある。非プロトン性極性溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホラスアミド(HMPA)、ピロリドン系溶媒、ラクトン、ジオキサン等が挙げられる。非プロトン性極性溶媒は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このなかでもピロリドン系溶媒を用いることにより、インク組成物の定着性をより向上させることができる。ピロリドン系溶媒としては、特に限定されないが、具体的には、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、N−ブチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドンが挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
非プロトン性極性溶媒のインク中への添加量としては、1.0〜30質量%が好ましく、2〜25質量%がより好ましく、一層好ましくは12質量%以上25質量%以下である。添加量が上記範囲内であることにより、インク中のワックスおよび樹脂成分の分散安定および相溶性により優れる。
[その他の成分]
本実施形態で用いるインク組成物は、水溶性樹脂、水、有機溶剤、界面活性剤、消泡剤、樹脂分散剤、グリコールエーテル類、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤等を含有することができる。本実施形態で用いるインク組成物は、これらの成分を含有していると、その特性がさらに向上する場合がある。
[水溶性樹脂]
本実施形態のインク組成物は、水溶性樹脂をさらに含むと好ましい。水溶性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、セルロースアセテートブチレート等の繊維系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体樹脂が挙げられる。これらの水溶性樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。水溶性樹脂を含むことにより、記録画像の光沢性が向上する。
[水]
本実施形態のインク組成物は、水を含むと好ましい。水は、インク組成物の主となる媒体であり、乾燥により蒸発飛散する成分である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射又は過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。水を含む場合、環境性及び画像乾燥性の観点から、水の含有量は50質量%以上である事が好ましい。
[有機溶剤]
本実施形態のインク組成物は、沸点150℃〜250℃の有機溶剤をさらに含んでもよい。沸点150℃〜250℃の有機溶剤は、インク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体上
で加熱により蒸発して、非記録媒体にインクを定着させることができる。
沸点150℃〜250℃の有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。
[実施例2](図4)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施例の記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1における下記の説明において、粘着剤が塗られた貼付面Paと粘着剤が塗られていない非貼付面Pnとを有するロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体Pの貼付面Paに対して記録を行う場合について説明している。しかしながら、本実施例の記録装置1は、所謂両面テープと呼ばれる両面に貼付面を有する被記録媒体に記録することも可能である。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの非貼付面Pnを支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する無端ベルト3を備えている。
ここで、被記録媒体Pにおいて、支持面2で支持される側の面を第1面17、該第1面17と反対側の面であって記録ヘッド15からインクを吐出されて記録画像が形成される側の面を第2面18とする。なお、本実施例においては、第1面17が非貼付面面Pnであり、第2面18が貼付面Paである。
また、被記録媒体PのロールR1から無端ベルト3に該被記録媒体Pを送出する送出部4と、無端ベルト3から被記録媒体PをロールR2として巻き取って回収する回収部5と、を備えている。
そして、送出部4と無端ベルト3と回収部5とで、被記録媒体Pのセット部S2を構成している。
ここで、回収部5は、回転方向C2に回転する駆動ローラー6と、弧面同士で接触しており、搬送方向Aと交差する方向Bに延びる第2シャフト7を回転軸として回転方向C1に回転する。
また、無端ベルト3は、複数の回転体としての従動ローラー8及び従動ローラー9に張架されている。そして、無端ベルト3の支持面2は、粘着面であるが、被記録媒体Pの第1面17(非貼付面Pn)を貼り付けた状態で該被記録媒体Pを支持する。このため、被記録媒体Pがセット部S2に支持された状態において、回収部5が回転方向C1に回転すると、被記録媒体Pが回収部5によって引っ張られ、従動ローラー8及び従動ローラー9は回転方向C2に回転する。
そして、送出部4は、従動ローラー8及び従動ローラー9が回転方向C2に回転すると、被記録媒体Pが無端ベルト3によって引っ張られ、方向Bに延びる第1シャフト10を回転軸として回転方向C1に回転し、無端ベルト3に被記録媒体Pを送出する。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送精度を向上するため、被記録媒体Pの搬送経路における送出部4と無端ベルト3との間に、ガイドローラー43を備えている。
また、本実施例の記録装置1は、ロールR1から被記録媒体Pを剥離する際に剥離帯電した該被記録媒体Pを記録前に除電するために、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、除電部12を備えている。
なお、本実施例の除電部12は、被記録媒体Pと非接触で該被記録媒体Pの除電が可能なイオナイザーを用いているが、イオナイザーに限定されない。例えば、イオナイザーの代わりに除電ローラーを用いることができる。ただし、イオナイザーは被記録媒体Pに非接触で該被記録媒体Pの除電ができるため、貼付面Paである第2面18に接触することなく、被記録媒体Pを剥離する際に剥離帯電した該被記録媒体Pを記録前に除電することができるので好ましく用いることができる。
また、除電部12としてイオナイザーを用いる場合、イオナイザーで発生するイオンを効果的に被記録媒体Pに送るためにファンなどの送風部を設けてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、無端ベルト3を挟んで従動ローラー8と対向する位置に、風力により被記録媒体Pを無端ベルト3に押圧する押圧部44を備えている。このため、風力により非接触で被記録媒体Pを無端ベルト3に押圧し、第1面17と支持面2とを確りと貼り付け、支持面2で被記録媒体Pを確りと支持して搬送することができる。
なお、本実施例の記録装置1は、押圧部44として風力により被記録媒体Pを無端ベルト3に押圧する構成の押圧部を備えているが、シリコンローラーにより被記録媒体Pを無端ベルト3に押圧する構成の押圧部を備えていてもよい。シリコンローラーは被記録媒体Pの貼付面Paに貼り付きにくいため、被記録媒体Pを無端ベルト3に押圧し、第1面17と支持面2とを確りと貼り付け、支持面2で被記録媒体Pを確りと支持して搬送することができるためである。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における従動ローラー9と対向する位置に、押圧部44と同様の押圧部45を備えている。そして、被記録媒体Pの搬送経路における無端ベルト3と回収部5との間に、ガイドローラー46を備えている。
また、記録ヘッド15、キャリッジ16、断熱材20、赤外線ヒーター21、断熱壁22、ベルト清掃部25については、実施例1の記録装置1と同様であるため、詳細な説明を省略するが、本実施例の特徴は以下のように表現できる。
なお、実施例1の記録装置1におけるヒーター19の代わりに設けられるヒーター47は、60℃以下で加熱するヒーターである。
本実施例の記録装置1は、テープ状の被記録媒体Pの第1面17を支持面2で支持して該被記録媒体Pを搬送する無端ベルト3と、無端ベルト3により搬送される被記録媒体Pの第1面17とは反対側の貼付面Paである第2面18にインクを吐出して記録する記録ヘッド15と、を備える。
すなわち、本実施例の記録装置1は、テープ状の被記録媒体Pを無端ベルト3の粘着面に貼り付けて、該被記録媒体Pの移動に無端ベルト3の移動を追従させることができる。このため、テープ状の被記録媒体Pの撓み及び変形を抑制しつつ高い搬送精度で搬送することができる。
また、本実施例の支持面2は、粘着面であるため、支持面2に第1面17を貼り付けて被記録媒体Pを搬送できる。このため、被記録媒体Pを高い搬送精度で搬送することができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1において、無端ベルト3は複数の回転体(従動ローラー8及び従動ローラー9)に張架され、前記複数の回転体は何れも従動ローラーである。
しかしながら、前記複数の回転体のうちの少なくともいずれか1つを駆動ローラーとし、無端ベルト3を前記駆動ローラーの回転力により移動する構成としてもよい。
このような構成とすることにより、テープ状の前記被記録媒体Pの移動に無端ベルト3の移動を精度よく追従させることができる。このため、テープ状の被記録媒体Pの撓み及び変形を抑制しつつ高い搬送精度で搬送することができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1の無端ベルト3は複数の回転体に張架されている。そして、図4で表されるように、本実施例の記録装置1は、前記複数の回転体の間において60℃以下で加熱するヒーター47を備えている。
このように、ヒーター47は前記複数の回転体に張架された無端ベルト3の内側に設けられているので、記録装置1の空間が有効活用できており、該記録装置1の大型化を抑制している。さらに、ヒーター47は、60℃以下で加熱するので、大気解放された貼付面Paである第2面18の粘着剤が乾燥し固化することを抑制している。
また、本実施例の記録装置1も、実施例1の記録装置1と同様、送出部4と無端ベルト3と回収部5とで構成されるセット部S2を、記録装置1の内部の構成部材に対して、相対移動可能である。このため、被記録媒体Pの該記録装置1へのセット時において、セット部S2の位置を、記録時の位置から移動することができ、該セット時における操作性を向上することができる。
本実施例の記録装置1のように、被記録媒体Pの貼付面Paに記録可能な記録装置においては、被記録媒体Pの貼付面Pa(第2面18)に塗られる粘着剤がアクリル樹脂及びビニル樹脂の少なくとも一方を含有する被記録媒体Pを用いることが好ましい。アクリル樹脂及びビニル樹脂は水溶性の樹脂であるため、アクリル樹脂及びビニル樹脂上に水性インクを用いて記録した場合、記録品質の低下を抑制することができる。このため、環境負荷の小さい水性インクを用いて該貼付面Paに記録することを容易に行うことができるためである。
[実施例3](図5)
次に、実施例3の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本実施例の記録装置1の要部を表す概略平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1における電気的な構成についてのブロック図は、実施例1の記録装置1と同様、図3で表される。
本実施例の記録装置1は、実施例1の記録装置1のセット部S1と、実施例2の記録装置1のセット部S2と、の両方を備えている。そして、セット部S1の支持面である第1支持面2aは被記録媒体Pの貼付面Paを支持し、セット部S2の支持面である第2支持面2bは被記録媒体Pの非貼付面Pnを支持する。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの非貼付面Pnに記録する非貼付面記録モードと、被記録媒体Pの貼付面Paに記録する貼付面記録モードとを有している。そして、ユーザーは、タッチパネル41及びPC42の少なくとも一方により、非貼付面記録モードと貼付面記録モードとを選択できる。
ユーザーがタッチパネル41又はPC42により非貼付面記録モードか貼付面記録モードかを選択すると、制御部30は、該選択を受付け、選択された記録モードに対応するセット部を記録時の位置に移動するようセット部移動モーター39等を制御する。
ここで、図5は、非貼付面記録モードかユーザーにより選択され、セット部S1が記録時の位置に移動した状態を表している。
なお、本実施例の記録装置1は、貼付面記録モードかユーザーにより選択された場合、セット部S1及びセット部S2が共に図5において方向Bのうちの方向B1に移動することにより、セット部S2が記録時の位置に至るよう構成されている。
上記の説明について別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、貼付面Paと貼付面Pnとを有するテープ状の被記録媒体Pにインクを吐出して記録する記録ヘッド15を備えている。また、被記録媒体Pの貼付面Paを第1支持面2aで支持して該被記録媒体Pを搬送する第1無端ベルト3aを備えている。また、被記録媒体Pの非貼付面Pnを第2支持面2bで支持して該被記録媒体Pを搬送する第2無端ベルト3bを備えている。そして、被記録媒体Pの非貼付面Pnに記録する非貼付面記録モードと、被記録媒体Pの貼付面Paに記録する貼付面記録モードとを有し、非貼付面記録モードで記録する際には第1無端ベルト3aで被記録媒体Pを搬送し、貼付面記録モードで記録する際には第2無端ベルト3bで被記録媒体Pを搬送する。
このため、本実施例の記録装置1は、貼付面Paと非貼付面Pnとを有するテープ状の被記録媒体Pに対して、該貼付面Paと該非貼付面Pnとの両方に記録することができる。
また、本実施例の記録装置1の第2支持面2bは粘着面である。このため、第2支持面2bに非貼付面Pnである被記録媒体Pの第1面17を貼り付けて被記録媒体Pを搬送でき、被記録媒体Pを高い搬送精度で搬送することができる。
また、本実施例の記録装置1の第1支持面2aは、非粘着面である。このため、第1支持面2aと貼付面Paである被記録媒体Pの第1面17とが過度に貼り付くことを抑制できる。このため、第1支持面2aと被記録媒体Pの第1面17との剥離負荷を軽減でき、被記録媒体Pを高い搬送精度で搬送することができる。
なお、本実施例の記録装置1の第1支持面2aは非粘着面であるが、第1支持面2aが第2支持面2bの粘着面よりも粘着性の弱い粘着面であっても、第1支持面2aと貼付面Paである被記録媒体Pの第1面17とが過度に貼り付くことを抑制できる。このため、第1支持面2aが第2支持面2bの粘着面よりも粘着性の弱い粘着面のものも好ましく使用できる。
また、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pを使用可能であり、実施例1の記録装置1と同様、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、図1で表されるような、被記録媒体Pを表面酸化する酸化処理部13を備えている。そして、該酸化処理部13は、非貼付面記録モードで記録する際には、被記録媒体Pの非貼付面Pnを表面酸化することができる。一方、貼付面記録モードで記録する際は、粘着力の低下を防止するため表面酸化の処理は行わないことが好ましい。貼付面には粘着剤などが塗布されており、当該材料がインクを受容するように機能するので、非貼付面よりもインクの定着が容易であり不具合は生じ難い。
ロール状であるテープ状の被記録媒体Pの非貼付面Pnには、該被記録媒体Pを剥離しやすくするため、剥離剤等が塗られている場合があり、該非貼付面Pnにインクを吐出して記録するのは困難な場合がある。しかしながら、本実施例の記録装置1は、非貼付面Pnを表面酸化する酸化処理部13を備えているので、非貼付面Pnにインクを吐出して記録することを容易に行うことができる。
また、本実施例の記録装置1は、実施例1及び実施例2の記録装置1と同様、第1無端ベルト3a及び第2無端ベルト3bは複数の回転体に張架されており、前記複数の回転体の間において加熱するヒーター19を備えている。そして、ヒーター19は、非貼付面記録モードで記録する際には被記録媒体Pを加熱し、貼付面記録モードで記録する際には非貼付面記録モードにおける被記録媒体Pの加熱温度よりも低い温度で加熱する又は被記録媒体Pの加熱をしないように、制御部30により制御されている。理由としては、貼付面には粘着剤などが塗布されており、当該材料がインクを受容するように機能するので、非貼付面よりもインクの定着が容易であり加熱温度は低くすることで、被記録媒体Pや記録装置1に対する負荷を減らすことが可能である。
このように、ヒーター19は前記複数の回転体に張架された前記無端ベルトの内側に設けられるので、記録装置1の空間を有効活用でき、該記録装置の大型化を抑制している。また、ヒーター19は、非貼付面記録モードで記録する際には被記録媒体Pを加熱し、貼付面記録モードで記録する際には非貼付面記録モードにおける被記録媒体Pの加熱温度よりも低い温度で加熱する又は被記録媒体Pの加熱をしないように、制御部30により制御されている。このため、大気解放された被記録媒体Pの貼付面Paの粘着剤が乾燥し固化することを抑制している。
また、本実施例の記録装置1は、実施例1及び実施例2の記録装置1と同様、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、図1及び図4で表されるような、除電部12(イオナイザー)を備えている。
イオナイザーは被記録媒体Pに非接触で該被記録媒体Pの除電ができるため、本実施例の記録装置1は、貼付面Paに接触することなく、被記録媒体Pを剥離する際に剥離帯電した該被記録媒体Pを記録前に除電することができる。
上記のように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送経路における記録ヘッド15の上流側に、除電部12としてイオナイザーを備えているが、イオナイザーの代わりに除電ローラーを備えていてもよい。特に、第1除電ローラーと、該第1除電ローラーよりも被記録媒体Pとの接触面積が小さい第2除電ローラーと、を備え、非貼付面記録モードで記録する際には第1除電ローラーを用いて被記録媒体Pの非貼付面Pnを除電し、貼付面記録モードで記録する際には第2除電ローラーを用いて被記録媒体Pの貼付面Paを除電する構成が好ましい。
このような構成であれば、貼付面Paへの接触面積を低減しつつ、被記録媒体Pを剥離する際に剥離帯電した該被記録媒体Pを記録前に除電することができる。
また、本実施例の記録装置1は、貼付面記録モードで記録する際に染料インクを使用することができる。貼付面には粘着剤などが塗布されており当該材料がインクを受容するように機能するので、染料のような内部浸透により発色する色材をインクの色材として使用出来る。染料については、本願明細書に記載したものの他、公知の染料いずれも用いることが可能である。
1 記録装置、2 支持面、2a 第1支持面、2b 第2支持面、3 無端ベルト、
3a 第1無端ベルト、3b 第2無端ベルト、4 送出部、5 回収部、
6 駆動ローラー、7 第2シャフト、8 従動ローラー、9 従動ローラー、
10 第1シャフト、11 ガイドローラー、12 除電部(イオナイザー)、
13 酸化処理部、14 圧着ローラー、15 記録ヘッド、16 キャリッジ、
17 第1面、18 第2面、19 ヒーター、20 断熱材、
21 赤外線ヒーター、22断熱壁、23 圧着ローラー、24 ガイドローラー、
25 ベルト清掃部、26 第3シャフト、27 メンテナンスボックス、
28 度当て、29 度当て、30 制御部、31 CPU、32 システムバス、
33 ROM、34 RAM、35 ヘッド駆動部、36 モーター駆動部、
37 キャリッジモーター、38 搬送モーター、39 セット部移動モーター、
40 入出力部、41 タッチパネル、42 PC、43 ガイドローラー、
44 押圧部、45 押圧部、46 ガイドローラー、P 被記録媒体、
Pa 被記録媒体Pの貼付面、Pb 被記録媒体Pの非貼付面、
R1 被記録媒体Pのロール、R2 被記録媒体Pのロール、S1 セット部、
S2 セット部

Claims (7)

  1. ロール状に巻かれたテープ状の被記録媒体を支持面で支持して該被記録媒体を搬送する無端ベルトと、
    前記無端ベルトにより搬送される前記被記録媒体にインクを吐出して記録する記録ヘッドと、
    前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に延びる第1シャフトに取り付けられ、該第1シャフトを回転軸として回転して前記無端ベルトに前記被記録媒体を送出する送出部と、
    前記被記録媒体の搬送方向と交差する方向に延びる第2シャフトに取り付けられ、該第2シャフトを回転軸として回転して前記無端ベルトから前記被記録媒体を巻き取る回収部と、を備え、
    前記送出部と前記無端ベルトと前記回収部とを、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに沿って、前記記録装置の内部の構成部材に対して、相対移動可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドによる記録時の前記被記録媒体の搬送経路には、ヒーターが設けられ、
    前記送出部と前記無端ベルトと前記回収部とを、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに沿って、前記ヒーターから離れる方向に、相対移動可能であることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドによる記録時における前記第1シャフトに対する前記送出部の位置は機械的又は電気的に決められていることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドによる記録時における前記第2シャフトに対する前記回収部の位置は機械的又は電気的に決められていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記第1シャフトは、前記送出部を該第1シャフトに固定して回転可能であることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記第2シャフトは、前記回収部を該第2シャフトに固定して回転可能であることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドと前記ヒーターとの間に、断熱材を備えることを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106956507A (zh) * 2015-12-09 2017-07-18 精工爱普生株式会社 印刷装置

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