JP2015066896A - 熱収縮包装用多層フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線吸収剤のブリードアウトが抑制されることにより、紫外線の透過を抑制することができ、且つ、ヒートシール性に優れた熱収縮包装用多層フィルムを提供する。【解決手段】A層、B層、及びC層がこの順に積層された熱収縮包装用多層フィルムであって、前記A層及びC層は、ポリエチレン系樹脂を含み、前記B層は、ポリエチレン系樹脂を含み、且つ、前記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤を0.1〜8質量部含有し、前記B層の平均密度は、前記A層及びC層のいずれの平均密度よりも、0.015g/cm3以上低い、ことを特徴とする熱収縮包装用多層フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、熱収縮包装用多層フィルムに関する。
従来、飲料缶、食品、工業材料、建築部材、床材等を包装する際に、段ボールが用いられている。これらの飲料缶等を段ボールにより包装すると重量が増加するため、近年では、軽量化を図るために熱収縮包装用フィルムが用いられている。
上述の熱収縮包装用フィルムは、被包装物を紫外線等の光から保護するため、着色して用いられたり、紫外線吸収剤を添加して用いられたりしている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2011−51124号公報 特開2007−69487号公報 特許第2968016号公報
しかしながら、上述の包装用フィルムを着色する方法では、着色によるフィルムの全光線透過率が低下し、包装された状態での商品の意匠性が低下するので、包装用フィルムは透明であることが要求される。また、上述の紫外線吸収剤を添加する方法では、熱収縮包装用フィルムとして使用する場合には、紫外線吸収剤が包装用フィルム表面にブリードアウトし、被包装物を包装する際のヒートシール性が低下するという問題がある。
よって、紫外線吸収剤のブリードアウトが抑制され、紫外線の透過を抑制することができ、且つ、ヒートシール性に優れた包装用フィルムの開発が望まれている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、紫外線吸収剤のブリードアウトが抑制されることにより、紫外線の透過を抑制することができ、且つ、ヒートシール性に優れた熱収縮包装用多層フィルムを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、A層、B層、及びC層がこの順に積層された熱収縮包装用多層フィルムにおいて、上記A層及びC層がポリエチレン系樹脂を含み、上記B層がポリエチレン系樹脂を含み、且つ、上記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤を0.1〜8質量部含有し、更に、上記B層の平均密度を、上記A層及びC層のいずれの平均密度よりも、0.015g/cm以上低い構成とすることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の熱収縮包装用多層フィルムに関する。
1.A層、B層、及びC層がこの順に積層された熱収縮包装用多層フィルムであって、
前記A層及びC層は、ポリエチレン系樹脂を含み、
前記B層は、ポリエチレン系樹脂を含み、且つ、前記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤を0.1〜8質量部含有し、
前記B層の平均密度は、前記A層及びC層のいずれの平均密度よりも、0.015g/cm以上低い、
ことを特徴とする熱収縮包装用多層フィルム。
2.前記紫外線吸収剤が、トリアジン系紫外線吸収剤である、上記項1に記載の熱収縮包装用多層フィルム。
本発明の熱収縮包装用多層フィルム(以下、単に「多層フィルム」とも表記することがある。)は、紫外線吸収剤を含むB層の両面に、当該B層を挟むようにしてA層及びC層が積層されている。また、紫外線吸収剤を含むB層の平均密度は、A層及びC層のいずれの平均密度よりも0.015g/cm以上低くなっている。このため、B層に含まれる紫外線吸収剤は、より平均密度が高いA層及びC層に移行し難くなっており、多層フィルム表面へのブリードアウトが抑制される。これにより、本発明の熱収縮包装用多層フィルムを用いて被包装物を包装した場合、多層フィルムの紫外線の透過が抑制され、被包装物を紫外線から保護することができる。また、多層フィルム表面への紫外線吸収剤のブリードアウトが抑制されることにより、紫外線吸収剤が多層フィルム表面に存在することによるヒートシール性の低下が抑制され、ヒートシール性に優れた包装用フィルムとなる。
以下、本発明の熱収縮包装用多層フィルムについて詳細に説明する。
本発明の熱収縮性包装用多層フィルムは、A層、B層、及びC層がこの順に積層されており、上記A層及びC層は、ポリエチレン系樹脂を含み、上記B層は、ポリエチレン系樹脂を含み、且つ、上記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤を0.1〜8質量部含有し、上記B層の平均密度は、上記A層及びC層のいずれの平均密度よりも、0.015g/cm以上低い熱収縮包装用多層フィルムである。
(B層)
B層は、ポリエチレン系樹脂を含む層である、ポリエチレン系樹脂層としては、形成された多層フィルムが熱により収縮し、熱収縮包装用フィルムとして機能することができれば特に限定されず、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−α−オレフィン共重合体等が挙げられる。これらのポリエチレン系樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記直鎖状低密度ポリエチレンは、Ziegler触媒や、メタロセン触媒などのシングルサイト系触媒を用いて、エチレンとα−オレフィンとを共重合することにより得ることができ、α−オレフィンの種類や量を調整することによって密度範囲を制御することができる。上記α−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられる。α−オレフィンは、単独で用いてもよいし、二種以上を併用して用いてもよい。
B層の平均密度は、A層及びC層のいずれの平均密度よりも0.015g/cm以上低い。0.020g/cm以上低いことが好ましい。B層の平均密度を上述のように設定することで、紫外線吸収剤の多層フィルム表面へのブリードを抑制することができる。
B層の平均密度は、A層及びC層のいずれの平均密度よりも0.015g/cm以上低ければ特に限定されないが、0.870〜0.930g/cmが好ましく、0.880〜0.930g/cmがより好ましい。上記平均密度は、JIS K7112に準拠した測定方法により測定することができる。
B層の平均密度を上記範囲に調整する方法としては特に限定されないが、例えば、B層に含まれるポリエチレン系樹脂を、平均密度が0.910〜0.930g/cmのポリエチレン系樹脂と、平均密度が0.870〜0.910g/cmのポリエチレン系樹脂とを混合することにより調製し、これらの樹脂の配合割合を適宜設定することにより調整する方法が挙げられる。
上記エチレン系樹脂は、メルトフローレート(MFR)が、0.3〜5g/10分であることが好ましく、0.2〜3g/10分であることがより好ましい。エチレン系樹脂のMFRが小さ過ぎると、B層の成膜性が低下するおそれがある。また、エチレン系樹脂のMFRが大き過ぎると、B層の機械的強度が低下するおそれがある。
上記エチレン系樹脂のMFRは、JIS K7210に準拠した測定方法により、温度190℃、荷重21.18Nの条件下で測定されるメルトマスフローレイトの値である。
B層は、紫外線吸収剤(UVA)を含有する。紫外線吸収剤としては特に限定されず、有機系の紫外線吸収剤等の従来公知のものを用いることができる。有機系の紫外線吸収剤としては、例えば、トリアリールトリアジン系紫外線吸収剤等のトリアジン系紫外線吸収剤;2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;P−t−ブチルフェニルサリシレート等のサリシレート系紫外線吸収剤;2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−アミル−フェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2,5−ビス−[5’−t−ブチルベンゾキサゾリル−(2)]−チオフェン等のチオフェン系紫外線吸収剤等が挙げられる。中でも、トリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。トリアジン系紫外線吸収剤は単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。また、トリアジン系紫外線吸収剤と、それ以外の紫外線吸収剤とを併用して用いてもよい。
B層中の紫外線吸収剤の含有量は、上記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、0.1〜8質量部である。紫外線吸収剤の含有量が1質量部未満であると、紫外線の透過を十分に抑制できず、8質量部を超えると、紫外線吸収剤がブリードアウトし易くなる。紫外線吸収剤の含有量は、1.0〜5.0質量部であることが好ましい。
B層には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、光安定剤、酸化防止剤、滑剤、顔料などの他の添加剤が添加されていてもよい。
B層は、単層から構成されていてもよいし、複数の層から構成されていてもよい。B層が複数の層から構成される場合、例えば、B層を2層とし、A層、B層及びC層の合計で、本発明の熱収縮包装用多層フィルムを5層とする層構成が挙げられる。
(A層及びC層)
A層及びC層は、上記B層の両面に、B層を挟むようにして積層される層である。
A層及びC層は、ポリエチレン系樹脂を含む。A層及びC層に含まれるポリエチレン系樹脂の種類としては、上記B層に含まれるポリエチレン系樹脂と同一のものを用いることができる。
A層及びC層のそれぞれの平均密度は、上記B層の平均密度よりも0.015g/cm以上高い。0.020g/cm以上高いことが好ましく、0.025g/cm以上高いことがより好ましい。A層及びC層のそれぞれの平均密度を上述のように設定することで、紫外線吸収剤の多層フィルム表面へのブリードアウトを抑制することができる。また、A層及びC層のそれぞれの平均密度と、B層の平均密度との差の上限は、特に限定されないが、0.050g/cm程度が好ましく、0.040g/cm程度がより好ましい。
A層及びC層の平均密度は、それぞれ、B層の平均密度よりも0.015g/cm以上高ければ特に限定されないが、0.910〜0.960g/cmが好ましく、0.920〜0.950g/cmがより好ましい。
上記平均密度は、JIS K7112に準拠した測定方法により測定することができる。
A層及びC層の平均密度を上記範囲に調整する方法としては特に限定されないが、例えば、A層及びC層に含まれるポリエチレン系樹脂を、0.940〜0.960の高密度ポリエチレン系樹脂と、0.910〜0.930の低密度ポリエチレン系樹脂とを混合することにより調製し、高密度ポリエチエチレン系樹脂と、低密度ポリエチレン系樹脂との配合割合を適宜設定することにより調整する方法が挙げられる。
A層及びC層は、紫外線吸収剤を含んでいてもよい。A層及びC層に含まれる紫外線吸収剤の種類等は、上記B層に用いられる紫外線吸収剤と同一である。多層フィルム表面への紫外線吸収剤のブリードアウトを抑制できる点で、A層及びC層は、紫外線吸収剤を含まないことが好ましい。
A層及びC層には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、光安定剤、酸化防止剤、滑剤、顔料などの他の添加剤が添加されていてもよい。
本発明の熱収縮包装用多層フィルムの全層の厚みの合計は、15〜200μmが好ましく、30〜100μmがより好ましい。多層フィルムの厚みが薄過ぎると、紫外線の透過が十分に抑制できないおそれがあり、多層フィルムの機械強度が低下するおそれがある。多層フィルムの厚みが厚過ぎると、多層フィルムの成膜が困難となるおそれがあり、また、ヒートシールがし難くなるおそれがある。
本発明の熱収縮用多層フィルムを構成する各層の厚み比は、A:B:C=1:1:1〜1:6:1であることが好ましく、1:1:1〜1:4:1がより好ましい。A層及びC層が薄過ぎると、紫外線吸収剤がブリードアウトし易くなって、多層フィルムの透明性及びヒートシール性が低下するおそれがある。また、A層及びC層が厚過ぎると、多層フィルムのヒートシール性が低下するおそれがある。
ある。
(製造方法)
本発明の熱収縮包装用多層フィルムを製造する製造方法としては特に限定されず、多層インフレーション法等の従来公知の方法が挙げられる。上記多層インフレーション法としては、例えば、各層を構成する樹脂等の成分を押出機内で溶融混練することにより溶融状態の樹脂組成物を調製し、押出機から当該樹脂組成物を円形のダイスに供給し、円形のダイスから樹脂組成物を共押出しして、円筒状のフィルムを製膜すると共に、当該円形のダイスの中心部から圧縮空気を供給し、上記製膜された円筒状のフィルムを周方向に延伸することによって多層フィルムを製造する方法が挙げられる。本発明の多層フィルムを製造する製造方法としては、当該インフレーション法が好適である。
本発明の熱収縮包装用多層フィルムは、A層、B層及びC層がこの順に積層され、紫外線吸収剤を含むB層の平均密度が、A層及びC層のいずれの平均密度よりも0.015g/cm以上低くなっているので、B層に含まれる紫外線吸収剤は、より平均密度が高いA層及びC層に移行し難くなっており、多層フィルム表面へのブリードアウトが抑制される。これにより、本発明の熱収縮包装用多層フィルムを用いて被包装物を包装した場合、紫外線の透過が抑制され、被包装物を紫外線から保護することができる。また、多層フィルム表面への紫外線吸収剤のブリードアウトが抑制されることにより、紫外線吸収剤が多層フィルム表面に存在することによるヒートシール性の低下が抑制され、ヒートシール性に優れている。
本発明の熱収縮包装用多層フィルムの層構成を示す断面図である。
(実施例)
以下、本発明の実施例について説明する。本発明は、下記の実施例に限定されない。
実施例1
押出機の先端が同一の円形のダイスに接続されている多層成膜装置を用意した。A層及びC層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン系樹脂(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)を用意し、多層成膜装置の第1押出機及び第3押出機内で溶融混練して、A層形成用樹脂組成物及びC層形成用樹脂組成物を調製した。
B層を形成するポリエチレン系樹脂として、エチレン−αオレフィン共重合体(密度0.885g/cm、MFR1.0g/10分、ダウケミカル社製 商品名「VP8770G1」)100質量部と、紫外線吸収剤として、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)2質量部とを用意して混合し、多層押出機の第2押出機内で溶融混練して、B層形成用樹脂組成物を調製した。
上述のようにして調製されたそれぞれの樹脂組成物を、多層成膜装置の第1押出機〜第3押出機から共押出することにより、A層、B層及びC層がこの順に積層された、厚みが60μmの熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
実施例2
B層に用いられる紫外線吸収剤を、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(商品名「キマソーブ81」)2.0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
実施例3
A層及びC層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)50質量部と、高密度ポリエチレン(密度0.952g/cm、MFR0.8g/10分、旭化成ケミカル社製)50質量部とを混合して、A層形成用樹脂組成物及びC層形成用樹脂組成物を調製した。また、B層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)100重量部と、紫外線吸収剤として、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)2質量部とを混合して、B層形成用樹脂組成物を調製した。それ以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
実施例4
A層及びC層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)20質量部と、高密度ポリエチレン(密度0.952g/cm、MFR0.8g/10分、旭化成ケミカル社製)80質量部とを混合して、A層形成用樹脂組成物及びC層形成用樹脂組成物を調製した。また、B層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)100重量部と、紫外線吸収剤として、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)2質量部とを混合して、B層形成用樹脂組成物を調製した。それ以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
実施例5
B層に用いられる紫外線吸収剤を、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)8.0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
実施例6
B層に用いられる紫外線吸収剤を、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)0.1質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
比較例1
B層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)100重量部と、紫外線吸収剤として、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)2質量部とを混合して、B層形成用樹脂組成物を調製した。それ以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
比較例2
A層及びC層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)70質量部と、高密度ポリエチレン(密度0.952g/cm、MFR0.8g/10分、旭化成ケミカル社製)30質量部とを混合して、A層形成用樹脂組成物及びC層形成用樹脂組成物を調製した。また、B層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)100重量部と、紫外線吸収剤として、トリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製 商品名「チヌビン1577ED」)2質量部とを混合して、B層形成用樹脂組成物を調製した。それ以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
比較例3
B層を形成するポリエチレン系樹脂として、低密度ポリエチレン(密度0.922g/cm、MFR0.4g/10分、旭化成ケミカル社製 商品名「M2204」)100重量部と、紫外線吸収剤として、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(商品名「キマソーブ81」)2質量部とを混合して、B層形成用樹脂組成物を調製した。それ以外は、実施例1と同様にして熱収縮包装用多層フィルムを作製した。
作製した実施例1〜6、及び比較例1〜3の熱収縮包装用多層フィルムについて、以下の評価を行った。
<透明性試験>(目視評価)
得られた熱収縮包装用多層フィルムの表面を軽く擦り、目視により透明性を下記基準に従って評価した。
〇:ブリードアウトが見られない
△:やや白く見える
×:全面にわたって白く見える
<透明性試験>(ヘイズ差測定)
得られた熱収縮包装用多層フィルムの表面をアルコールで軽く拭き取り、JIS K7105に準拠した方法によりヘイズを測定した。測定後の熱収縮包装用多層フィルムを、60℃、40RH%のインキュベーターに入れて3日間保管した後に、再度ヘイズを測定した。保管前のヘイズに対する保管後のヘイズの増加の割合を、保管前のヘイズを100%として算出し、下記基準に従って評価した。
○:5%未満
△:5%以上〜10%未満
×:10%以上
<全光線透過率測定>
熱収縮包装用多層フィルムを、60℃、40RH%のインキュベーターに入れて3日間保管した後に、JIS K7105に準拠した方法により全光線透過率を測定し、下記基準に従って評価した。
○:85%以上
×:85%未満
<ヒートシール強度>
JIS K1707に準拠した測定方法により、シール温度150℃、シール時間1秒間、シールバー巾0.5mmの測定条件でヒートシール強度を測定し、下記基準に従って評価した。
○:9.0N以上
×:9.0N未満
<紫外線透過率>
分光光度計(日立製作所 製品名「U−3000」)を用いて、作製された熱収縮包装用多層フィルムの波長350nmにおける全光線透過率を測定し、下記基準に従って評価した。
○:40%未満
×:40%以上
<包装適正評価>
スリーブ包装機(ニッサンキコー社製 製品名「S−650LT」)を用いて、包装物をシュリンク包装し、仕上がり状況を下記基準に従って評価した。
○:フィルムが熱収縮し、綺麗に仕上がる
×:フィルムが熱収縮せず、弛んだ状態で仕上がる。
結果を表1に示す。
Figure 2015066896
1…熱収縮包装用多層フィルム、2…A層、3…B層、4…C層

Claims (2)

  1. A層、B層、及びC層がこの順に積層された熱収縮包装用多層フィルムであって、
    前記A層及びC層は、ポリエチレン系樹脂を含み、
    前記B層は、ポリエチレン系樹脂を含み、且つ、前記ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤を0.1〜8質量部含有し、
    前記B層の平均密度は、前記A層及びC層のいずれの平均密度よりも、0.015g/cm以上低い、
    ことを特徴とする熱収縮包装用多層フィルム。
  2. 前記紫外線吸収剤が、トリアジン系紫外線吸収剤である、請求項1に記載の熱収縮包装用多層フィルム。
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