JP2015066659A - クーラント噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラント噴射装置において、クーラントの噴射圧力を高めつつ、ノズルに作用するクーラントの流体力を軽減する。
【解決手段】中空シャフト11をハウジング6に挿入し、軸受12、13によって回転可能に支持し、回転部分をOリング14、15によってシールする。クーラントを入口通路19から入口室10及び貫通穴18を介して中空シャフト11のクーラント通路17に供給し、中空シャフト11の先端部に取付けられたノズル31から噴射する。モータ4により、中空シャフト11を回転させてノズル31の回転角を調整する。ノズル通路46の断面積をクーラント通路17よりも小さくして、噴射圧力を高める。ノズル通路46とクーラント通路17との間に、クーラント通路17よりも断面積の小さい複数のノズル貫通穴44を設け、ノズル31に作用する流体力を軽減してノズル31の抜けを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械を用いてワークを機械加工する際に、加工部位にクーラントを噴射するためのクーラント噴射装置に関するものである。
一般的に、工作機械を用いて切削加工、研削加工等の機械加工を行う場合、潤滑、冷却、切屑除去、溶着防止等のため、加工部位にクーラント(切削油剤、研削油剤等)を供給しながら加工が行なわれる。このような機械加工においては、加工の安定性、加工精度を確保する観点から、加工部位に適切にクーラントを供給することが望まれている。そこで、NC工作機械、マシニングセンタ等の自動工作機械において、加工の進行に応じてクーラントの噴射角度を自動的に調整することにより、加工部位に適切にクーラントを噴射するようにしたクーラント噴射装置が種々提案されている。この種のクーラント噴射装置では、クーラントを噴射するノズルをモータによって駆動し、工具の交換、機械加工の進行等に応じてノズルの位置、角度を調整することにより、加工部位に正確にクーラントを噴射するようにしている。
また、クーラント噴射装置は、機械加工によって生じるクーラントの飛沫、切屑の飛散に曝されるため、ノズルを駆動するサーボモータ、減速ギヤ機構等に対して充分な防滴性及び防塵性が要求され、また、マシニングセンタ、NC工作機械等の自動工作機械の限られたスペースに設置する必要があるため、小型化が望まれている。このような要求に応じるものとして、例えば特許文献1には、クーラントの流路を形成する中空シャフトをモータの出力軸に連結して回転駆動し、この中空シャフトにクーラント噴射ノズル一体化することにより、防滴性、防塵性を高めると共に小型化を可能にしたクーラント噴射装置が開示されている。
特開2012−228739号公報
クーラント噴射装置は、切屑の除去効果を高める等の目的からクーラントの噴射圧力を高める要求がある。一方、クーラント噴射装置のノズル部には、クーラントの噴射圧力が作用する上に、噴射の開始及び停止時に水撃作用が生じることがあり、充分な信頼性及び耐久性が要求される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、防滴性、防塵性に優れ、小型化を可能にすると共に、クーラントの噴射圧力を高めることができるクーラント噴射装置を提供すること目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、クーラントを噴射するノズルと、該ノズルの回転角度を調整するモータとを備えたクーラント噴射装置において、
ハウジングと、該ハウジングに回転可能かつ液密的に挿入され、内部にクーラント通路が形成された中空シャフトと、前記中空シャフトの側壁に設けられた貫通穴と、前記ハウジングに設けられて前記貫通穴を介して前記クーラント通路に連通する入口通路とを備え、
前記中空シャフトの一端部と前記モータの出力軸とは、同軸上に配置されて連結され、
前記ノズルは、前記クーラント通路よりも断面積が小さいノズル通路を有し、前記クーラント通路と前記ノズル通路とは、これらの間に設けられたノズル貫通穴を介して連通していることを特徴とする。
請求項2の発明に係るクーラント噴射装置は、上記請求項1の構成において、前記ノズル通路と前記ノズル貫通穴との間に、ノズル室が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明に係るクーラント噴射装置は、上記請求項1又は2の構成において、前記ノズル貫通穴は、前記中空シャフトの側壁に形成され、前記ノズル通路と前記クーラント通路とが略直角に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係るクーラント噴射装置は、上記請求項1乃至3のいずれかの構成において、前記ノズルは、前記ノズル通路が形成されたノズル本体を有し、該ノズル本体は、前記中空シャフトに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明に係るクーラント噴射装置は、上記請求項1乃至4のいずれかの構成において、前記ノズル貫通穴は2つ以上設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明に係るクーラント噴射装置は、上記請求項5の構成において、各前記ノズル貫通穴は、前記クーラント通路よりも断面積が小さく、複数の前記ノズル貫通穴の合計断面積は、前記クーラント通路の断面積よりも大きいことを特徴とする。
請求項1の発明に係るクーラント噴射装置によれば、小型化が可能になると共に、シールが必要な部位を少なくして防滴性及び防塵性を高めることができる。また、クーラント通路よりも断面積が小さいノズル通路を設けたことにより、クーラントの噴射圧力を高めることができる。このとき、クーラント通路とノズルとの間に設けたノズル貫通穴により、クーラントの流れによってノズルに作用する力を軽減することができる。
請求項2の発明に係るクーラント噴射装置によれば、ノズル室の容積により、クーラントの流速を低下させると共にノズル通路へのクーラントの流れを安定化させることができる。
請求項3の発明に係るクーラント噴射装置によれば、クーラント通路からノズル通路へのクーラントの流れが略直角に折曲される。
請求項4の発明に係るクーラント噴射装置によれば、ノズル通路を有するノズル本体を容易に交換することができる。
請求項5の発明にかかるクーラント噴射装置によれば、クーラント通路からノズル通路へ向うクーラントの流れが複数のノズル貫通穴によって分散される。
請求項6の発明にかかるクーラント噴射装置によれば、クーラント通路からノズル通路へ向うクーラントの流れの急な圧力降下が抑制され、クーラントの流れによってノズルに作用する力を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るクーラント噴射装置の縦断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル部分のA−A線による断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル本体の変形例の縦断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル本体の他の変形例の縦断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル本体の更に他の変形例の縦断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル本体の更に他の変形例の縦断面図である。 図1に示すクーラント噴射装置のノズル本体の更に他の変形例の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るクーラント噴射装置1は、NCボール盤、NCフライス盤、NC旋盤、マシニングセンタ等の数値制御(NC)工作機械に取付けられて加工部位にクーラントを噴射するためのものであって、ケース2内に、可動ノズルユニット3及びモータ4が収容されて一体化(ユニット化)されている。
ケース2は、略直方体で一側が開口した箱状の本体に、可動ノズルユニット3及びモータ4を収容し、開口部を蓋体によって閉じて内部を密閉可能なものとすることができる。ケース2の内部の端部と可動ノズルユニット3との間には、隙間が設けられてセンサ室5が形成されている。また、ケース2の内面には、リブ2A等の凹凸が設けられて、可動ノズルユニット3及びモータ4との間に放熱用の隙間が形成されている。ケース2は、合成樹脂、アルミニウム合金等の適当な材料で形成することができる。ケース2には、工作機械等に取付けるために、適宜、ボルト穴、ネジ孔等の取付穴2Cを有するブラケット等の取付部2Dが設けられる。
可動ノズルユニット3は、ハウジング6を備えている。ハウジング6は、略直方体の外形形状を有し、中央部の中径ボア7A、並びに、両端部の大径ボア7B及び小径ボア7Cからなる段付の開口部が貫通されている。大径ボア7Bには、小径ボア7Cと同径のガイドボア8Aを有するガイド部材8が液密的に嵌合されている。ハウジング6の小径ボア7C及びガイド部材8のガイドボア8Aには、ハウジング6を貫通する中空シャフト11が回転可能かつ液密的に挿入されている。これにより、ハウジング6の中径ボア7Aと中空シャフト11との間に、入口室10が形成されている。中径ボア7Aと小径ボア7Cとの間の段部、及び、ガイド部材8の入口室10側の端部には、入口室10に連なるテーパ部7D、8Bが形成されている。ハウジング6は、合成樹脂等の適当な材料で形成し、適宜、肉抜きを施すことができる。
中空シャフト11は、ハウジング6の大径ボア7Bにガイド部材8に隣接して嵌合された軸受12と、ハウジング6の小径部7C側の端部に形成された軸受ボア7Eに嵌合された軸受13とによって回転可能に支持されている。中空シャフト11とハウジング6の小径ボア7C及びガイド部材8のガイドボア8Aとの間は、それぞれOリング14、15によってシールされている。Oリング14、15は、複数設けられて多段シールとなっている。さらに、ハウジング6は、小径ボア7Cと軸受ボア7Eとの間に配置されたOリング15Aによって中空シャフト11との間をシールしている。また、ガイド部材8は、ガイドボア8Aと軸受12との間に配置されたOリング14Aによって中空シャフト11との間をシールしている。中空シャフト11は、センサ室5を通り、ケース2の端部に設けられた開口16を貫通してケース2の外部へ延びている。
中空シャフト11には、その軸心に沿って延びるクーラント通路17が形成され、クーラント通路17の一端部は、中空シャフト11がケース2の外部へ延びる先端部で開口し、モータ4側の端部は閉塞されている。また、中空シャフト11の側壁には、クーラント通路17と入口室10とを連通させる複数の貫通穴18が貫通されている。ハウジング6の側壁には、入口室10に連通する入口通路19が設けられ、入口通路19は、ハウジング6から突出し、ケース2の側壁に設けられた開口20を貫通してケース2の外部へ延びている。
中空シャフト11のモータ4側の端部には、連結部21が形成されている。モータ4の出力軸23には、連結部21に係合するカプラ24が圧入されている。出力軸23の先端部は、カプラ24を貫通して突出している。中空シャフト11の連結部21は、先端部が二面取りされて凸状に形成され、中心部にカプラ24から突出した出力軸23の先端部を受入れるボア21Aが設けられて二股状になっている。カプラ24は、連結部21の凸状に形成された先端部を受入れる溝部を有する凹形状に形成されている。そして、連結部21とカプラ24との係合により、中空シャフト11とモータ4の出力軸23との間で回転力を伝達する。ハウジング6の端部には、結合部材22を介してモータ4が結合されて、ハウジング6とモータ4とが一体化されている。結合部材22は、中空シャフト11とモータ4の出力軸23とを同軸上に位置決めしている。結合部材22とハウジング6との間は、Oリング22Aによってシールされている。なお、中空シャフト11の連結部21及びモータ4の出力軸23に取付けられたカプラ24の形状は、上述の二面取り形状に限らず、これらの間で回転力を伝達可能なものであれば、他の形状でもよい。
モータ4は、出力軸23の回転角を制御可能なものであり、公知のサーボモータあるいはステッピングモータとすることができる。また、ステッピングモータとしては、可変リラクタンス型、永久磁石型、又は、これらを組み合わせたハイブリッド型のいずれを用いてもよいが、本実施形態では、調整可能なステップ角が充分小さいことからハイブリッド型ステッピングモータを採用している。
モータ4と一体化されたハウジング6は、ケース2の開口20を貫通して外部に延出した入口通路19の外周のネジ部19Aにシール材25(ゴムワッシャ等)及びワッシャ26を介して管継手27をねじ込むことによってモータ4と共にケース2に固定されている。ケース2の開口16から外部に突出した中空シャフト11と、ケース2の開口16と間の隙間は、中空シャフト11に取付けられたリップシール28によってシールされている。
センサ室5内には、中空シャフト11の原点位置を検出する原点位置センサ29が設けられている。原点位置センサは、中空シャフト11に固定されたマグネットホルダ29Aと、マグネットホルダ29Aに対向してケース2側に固定された素子29Bとからなり、これらに取付けられた、磁石及びホール素子等による磁界の変化等に基づいて、中空シャフト11の原点位置を検出する。モータ4及び原点位置センサ29に接続されるリード線(図示せず)は、ケース2に設けられたコネクタ30を介して外部の制御回路(図示せず)に接続される。
ケース2には、ケース2内にエアを供給するエア供給口(図示せず)を設けることができ、エア供給口からエアを供給してケース2内を常時正圧に維持することにより、クーラントの飛沫、微細な切粉等の異物がケース2内へ侵入することを防止できる。
ケース2から外部に突出した中空シャフト11の先端部には、中空シャフト11に対して直角方向に向けられたノズル31が取付けられている。ノズル31は、中空シャフト11に嵌合する略有底円筒状のノズルホルダ32に、ノズルホルダ32から直角方向に延びる先細り形状のノズル本体33が取付けられて一体化されたものである。
略有底円筒状のノズルホルダ32は、中空シャフト11が挿入、嵌合されるボア34を有し、ボア34の中間部に、拡径された大径部34Aが形成されている。ノズルホルダ32の側壁には、大径部34Aに連通するネジ穴35が貫通されている。ケース2から外部に突出した中空シャフト11の先端部の外周には、ノズルホルダ32のボア34に挿入されたとき、ボア34の大径部34Aの両側部分に対向する位置に、それぞれシール溝36、37が形成されている。シール溝36、37には、Oリング38、39が装着され、ボア34と中空シャフト11との間をシールする。中空シャフト11の外周部には、更に、シール溝37よりも基端側に環状の固定溝40が形成されている。ノズルホルダ32の側壁には、中空シャフト11の固定溝40に対向してネジ穴42が貫通されている。そして、中空シャフト11の先端部をノズルホルダ32のボア34に挿入し、ネジ穴42にセットスクリュー41をねじ込んで、その先端部を中空シャフト11の固定溝40に係合、押圧させることにより、ノズルホルダ32を中空シャフト11に固定する。中空シャフト11は、その先端部がボア34の底部に当接することにより、挿入位置が規定される。中空シャフト11がボア34に挿入されることにより、ボア34の大径部34Aと中空シャフト11との間にノズル室43が形成される。
ノズルホルダ32のボア34に挿入される中空シャフト11の側壁には、ノズル室43に連通する1つ又は複数のノズル貫通穴44が貫通されている。本実施形態では、ノズル貫通穴44は、円周方向に沿って等間隔で4つ設けられている。各ノズル貫通穴44の断面積は、中空シャフト11のクーラント通路17の断面積よりも小さく、複数のノズル貫通穴44の合計断面積は、クーラント通路17の断面積よりも大きくなっている。
ノズル本体33は、先細り形状で、基端部に形成されたネジ部45をノズルホルダ32のネジ穴35にねじ込むことによってノズルホルダ32に取付けられる。ノズル本体33には、その軸方向に沿ってノズル通路46が貫通しており、ノズル通路46の基端は、ノズル室43に接続し、先端はノズル本体33の先端部に開口する。ノズル通路46の断面積は、中空シャフト11のクーラント通路17の断面積よりも小さくなっている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
クーラント噴射装置1は、ノズル31を適当な方向に向けて、NC工作機械、マシニングセンタ等の自動工作機械に取付けられる。また、入口通路19が管継手27を介してポンプ等を含むクーラントの供給源に接続され、モータ4及び原点位置センサ29がケース2に設けられたコネクタ30を介して制御回路に接続される。そして、クーラントを入口通路19から供給し、入口室10、貫通穴18及びクーラント通路17、ノズル貫通穴44、ノズル室43及びノズル本体33のノズル通路46を通して噴射する。
モータ4の出力軸23を回転させ、出力軸23に連結された中空シャフト11の回転角を制御することにより、ノズル31の回転角度を調整することができ、クーラントを所望の方向に噴射することができる。なお、ハウジング6内に形成された入口室10を省略して、入口通路19から中空シャフト11の貫通穴18に直接クーラントを供給するようにしてもよい。
これにより、自動工作機械の工具の交換による工具先端位置の変化や、機械加工の進行によるノズルから加工位置までの距離の変化などに応じてノズル31の回転角を調整して、加工部位へ正確にクーラントを噴射することが可能になる。このとき、モータ4として、ステッピングモータを用いているので、オープンループによる制御が可能であり、サーボモータを用いてクローズドループによる制御を行う場合に比して、モータの駆動回路を簡素化することができる。
ノズル31の回転角を制御する際、切削加工部位に対してクーラントを的確に当てるためにノズルの噴射角度を調節することに加えて、クーラントの噴射によって加工部位の切屑を払うようにより広い角度範囲でノズル31を移動させることで、切屑の除去を促進することができる。ノズルの回転は一定速度または速度を変化させながら行うことができる。また、モータ4としてステッピングモータを使用することにより、NC工作機械の補助動作のための制御コード(いわゆるMコード)をモータ4の制御信号として利用してノズル31の回転角を加工部位に追従させる制御が可能となるので、クーラント噴射装置の制御回路を簡素化することができる。
ノズル31を回転させる中空シャフト11の内部のクーラント通路17にクーラントを流通させることにより、クーラント噴射装置1の小型化、特に、軸方向の寸法の短縮が可能になり、また、シールが必要な部位を少なくして、防滴性及び防塵性を高めることができる。また、ケース2にエア供給口を設け、ケース2内にエアを供給してケース2内を常時正圧とすることにより、クーラントの飛沫及び微細な切粉等の異物のケース2への侵入を効果的に防止することができる。
モータ4(ステッピングモータ)の出力軸23の回転角の初期位置の原点調整(0点調整)は、中空シャフト11に取付けた原点位置センサ29の検出位置に基づいて行うことができる。このとき、ノズル31は、セットスクリュー41によって中空シャフト11に固定され、原点位置センサ29が取付けられた中空シャフト11に対して任意の原点位置に固定することができるので、ケース2内の原点位置センサ29の固定位置を変えることなく、ノズル31の原点調整を容易に調整することができる。
ノズル本体33のノズル通路46の断面積をクーラント通路17の断面積よりも充分小さくすることにより、噴射圧力を高めることができる。これにより、噴射されたクーラントの直進性を高め、必要部位に効率よくクーラントを供給することができる。
このとき、中空シャフト11のクーラント通路17を流れるクーラントは、ノズル貫通穴44からノズル室43へ流れる際、直角に方向が変換されるのでクーラントが内側の壁に衝突することによる衝撃力が発生する。しかし、本発明では、クーラントは、クーラント通路17から、複数のノズル貫通穴44を通ってより広い空間であるノズル室43へ流れて、流速が低下するので、断面積の小さいノズル通路46に流入する際に、ノズル本体33に作用する衝撃力が軽減される。また、ノズル室43の容積により十分な量のクーラントがノズル室43に蓄えられるので、ノズル通路46へのクーラントの流れを安定化させることができる。また、複数のノズル貫通穴44の合計断面積が中空シャフト11のクーラント通路17の断面積よりも大きくなっているので、クーラント通路17からノズル通路46へクーラントが貫通穴44を通して通過する際のエネルギー損失が抑えられるので急な圧力降下を抑制し、さらにクーラントがノズル室43の内側に衝突して作用する衝撃力が分散されることにより、ノズル31が中空シャフト11から抜けるのを防止することができる。
ノズル本体33は、クーラントの噴射時に作用する流体力が軽減されるため、高い強度が要求されないので、合成樹脂等による製造が可能になり、軽量化及び低コスト化が可能になる。ノズル本体33は、ネジ部45をネジ穴35にねじ込むことにより、ノズルホルダ32に取付けられているので、ノズル本体33を容易に交換することができ、使用する加工機械等に応じてノズル本体33の形状を変更することができる。
次に、ノズル本体33の変形例について、図3乃至図7を参照して説明する。なお、以下の説明においては、上記実施形態の説明に対し、同様の又は対応する部分については、同じ参照符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図3(a)に示す例は、ノズル本体33のノズル通路46を先細りのテーパ状としたものである。図3(b)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の先端部に先細りのテーパ部46Aが設けられている。図3(c)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の先端部に小径部46Bが設けられている。
図4(a)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の内周面に、軸方向に沿って延びる複数の直線状の溝46Cが形成されている。図4(b)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の内周面に、一条の螺旋状の溝46dが設けられている。なお、螺旋状の溝46dは、例えばコイルスプリングを伸ばした形状の線材をノズル通路46内に挿入して固定することにでも形成することができる。図4(c)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の内周面に、複数条の螺旋状の溝46eが設けられている。
図5(a)及び(b)に示す例では、ノズル本体33のノズル通路46の先端の開口部は、複数の小穴46Fとなっている。なお、図5(a)は、ノズル本体33の縦断面図であり、図5(b)は、ノズル本体33の先端部の正面図である。
図6に示す例は、ノズル本体33の先端部46Gを所定の角度で折曲した形状としたものである。また、図7に示す例は、ノズル本体33の先端部を平板状に形成して、ノズル通路46の開口部46Hをスリット状にしたものである。
このように、クーラント噴射装置1の使用態様に応じて、様々な種類のノズル本体33を容易に装着及び交換することができ、クーラント噴射装置1の汎用性を高めることができる。
1…クーラント噴射装置、4…モータ、6…ハウジング、11…中空シャフト、17…クーラント通路、18…貫通穴、19…入口通路、23…出力軸、31…ノズル、44…ノズル貫通穴、46…ノズル通路
また、クーラント噴射装置は、機械加工によって生じるクーラントの飛沫、切屑の飛散に曝されるため、ノズルを駆動するサーボモータ、減速ギヤ機構等に対して充分な防滴性及び防塵性が要求され、また、マシニングセンタ、NC工作機械等の自動工作機械の限られたスペースに設置する必要があるため、小型化が望まれている。このような要求に応じるものとして、例えば特許文献1には、クーラントの流路を形成する中空シャフトをモータの出力軸に連結して回転駆動し、この中空シャフトにクーラント噴射ノズル一体化することにより、防滴性、防塵性を高めると共に小型化を可能にしたクーラント噴射装置が開示されている。

Claims (6)

  1. クーラントを噴射するノズルと、該ノズルの回転角度を調整するモータとを備えたクーラント噴射装置において、
    ハウジングと、該ハウジングに回転可能かつ液密的に挿入され、内部にクーラント通路が形成された中空シャフトと、前記中空シャフトの側壁に設けられた貫通穴と、前記ハウジングに設けられて前記貫通穴を介して前記クーラント通路に連通する入口通路とを備え、
    前記中空シャフトの一端部と前記モータの出力軸とは、同軸上に配置されて連結され、
    前記ノズルは、前記クーラント通路よりも断面積が小さいノズル通路を有し、前記クーラント通路と前記ノズル通路とは、これらの間に設けられたノズル貫通穴を介して連通していることを特徴とするクーラント噴射装置。
  2. 前記ノズル通路と前記ノズル貫通穴との間に、ノズル室が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクーラント噴射装置。
  3. 前記ノズル貫通穴は、前記中空シャフトの側壁に形成され、前記ノズル通路と前記クーラント通路とが略直角に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクーラント噴射装置。
  4. 前記ノズルは、前記ノズル通路が形成されたノズル本体を有し、該ノズル本体は、前記中空シャフトに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクーラント噴射装置。
  5. 前記ノズル貫通穴は2つ以上設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクーラント噴射装置。
  6. 各前記ノズル貫通穴は、前記クーラント通路よりも断面積が小さく、複数の前記ノズル貫通穴の合計断面積は、前記クーラント通路の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のクーラント噴射装置。
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