JP2015066109A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】振分装置を備えた弾球遊技機において、当該振分装置を用いて全く新しい演出を行うことができ、その結果、遊技者に目新しさを感じさせ、遊技の興趣を向上させることができる弾球遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機において、遊技盤6に設けられた遊技領域6Aに、転動する遊技球Pの振分けを行うクルーン100が設けられている。また、振分け後の遊技球Pが転動する第一振分球通路210と第二振分球通路220と、双方の振分球通路210,220が合流する統合球通路230とを備えている。さらに、第一振分球通路210に、第二振分球通路220を通って統合球通路230に至った遊技球Pの速度よりも第一振分球通路210を通って統合球通路230に至った遊技球Pの速度を遅くさせる突起部211が設けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、弾球遊技機に関し、特に、転動する遊技球を振り分ける振分装置を備える弾球遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機の中には、遊技領域にクルーンが配置されており、転動する遊技球を当該クルーンによって振り分け、振り分けられた遊技球が、別々の球通路を通って別々の行き先に行き着くように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、従来、弾球遊技機においてクルーンのような振分装置を用いた演出としては、前記したような、振分装置を通過後の遊技球が、別々の球通路を通って別々の行き先に行き着くものに限られており、目新しさに欠けるものであった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、振分装置を備えた弾球遊技機において、当該振分装置を用いて全く新しい演出を行うことができ、その結果、遊技者に目新しさを感じさせ、遊技の興趣を向上させることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、遊技盤に設けられた遊技領域に備えられ、該遊技領域を転動する遊技球の振分けを行う振分装置と、該振分装置によって一方に振り分けられた遊技球が転動する第一振分球通路と、前記振分装置によって他方に振り分けられた遊技球が転動する第二振分球通路とを有する弾球遊技機において、前記第一振分球通路及び前記第二振分球通路の下流側には、双方の振分球通路が合流する合流点を有しており、前記第一振分球通路と前記第二振分球通路は、前記第一振分球通路を通って前記合流点に至った遊技球の速度と前記第二振分球通路を通って前記合流点に至った遊技球の速度が異なるように通路が形成されている弾球遊技機としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、振分装置を備えた弾球遊技機において、振分装置で異なる球通路に振り分けられた遊技球が同じ合流点に至るようになっていると共に、そのときの遊技球の速度が異なるようになっているため、当該振分装置を用いて遊技球の行き先が同じで速度が異なる、という全く新しい形の演出を行うことができ、その結果、遊技者に目新しさを感じさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態における弾球遊技機として、パチンコ遊技機を例にして図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側(表面側)とし、奥側をパチンコ遊技機の後側(裏面側)として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
まず、本実施の形態におけるパチンコ遊技機全体の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図であり、図2は、同パチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
本実施の形態におけるパチンコ遊技機は、図1に示すように、外枠1、前枠2、窓枠3及び当該窓枠3に覆われた遊技盤6(図2)などを備えている。また、図示は省略するが、パチンコ遊技機の裏面には、液晶ディスプレイ型の表示装置20(図2)等の表示制御や可動演出装置(図示省略)及びLEDなどの発光装置(図示省略)等による遊技演出の制御を行う表示演出サブ制御基板等のサブ制御基板、入賞時におけるパチンコ遊技機の動作等を含むパチンコ遊技機の主要な動作を制御する主制御基板、遊技球の払い出し動作を制御する払出基板、各基板等に電源を供給する電源基板等の各種基板が取り付けられている。
具体的に、外枠1は、図1に示すように、パチンコホールの台島に設置されており、前後面が開口するように四角形状に形成されている。前枠2は、外枠1の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、図1に示すように、この前枠2には、窓枠3と、下皿ユニット4と、遊技盤6とが取り付けられている。
窓枠3は前枠2の前面に装着されている。この窓枠3は前枠2と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。窓枠3の中央には、図1に示すように、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成されている。この窓枠開口部7は、ガラス又はアクリル等の透明板8により被覆されている。また、窓枠開口部7の下方には、上皿ユニット9が配設されており、ここに、賞球や貸球を受けて貯留し、当該遊技球を発射装置(図示省略)に導く上皿10が配置されている。また、窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ11がそれぞれ配設されている。また、窓枠3には複数の装飾LED(図示省略)が配設されている。
下皿ユニット4は、図1に示すように、前枠2の下部であって窓枠3の下方に取り付けられている。この下皿ユニット4の中央部には、上皿10から溢れた遊技球が貯留される下皿12が配設されている。また、下皿ユニット4の右部であって下皿12の右方には、上皿10に貯留された遊技球を後述する遊技領域6Aに発射するための発射装置を遊技者が操作する操作ハンドル14が配設されている。
遊技盤6は、図2に示すように、板状の遊技板6Kを備えた部材であり、この遊技板6Kにおける遊技者側の面である表面側に、遊技球が転動する領域である遊技領域6Aが形成される部材である。遊技盤6は、窓枠3の後方であって、正面視で前枠2の下部を除く略全面に渡って配置されている。なお、遊技盤6の遊技領域6Aは、窓枠3の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板8を介して視認可能に構成されている。
遊技板6Kには、図2に示すように、表面側に、外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cが固定されており、この外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cの間に、発射装置から発射された遊技球の発射通路6Dが区画形成されている。また、外側ガイドレール6B及び内側ガイドレール6Cで囲まれた内側領域に、遊技球が転動する遊技領域6Aが区画形成されている。この遊技領域6Aには、複数の遊技釘6Lが打ち込まれており、発射通路6Dを通して遊技領域6A内に放出された遊技球は、遊技釘に当りながら転動して遊技領域6A内を流下し、最終的に後述する何れかの入賞口又は遊技領域6Aの最下方に位置するアウト口6Eに入る転動遊技を行う。
遊技盤6における遊技領域6Aのほぼ中央部には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の表示装置20が設けられており、この表示装置20を囲むように装飾枠20Bが配設されている。また、表示装置20は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面20Aを有している。
また、図2に示すように、遊技領域6A内において、装飾枠20Bの下方には第一始動入賞口15が配置されている。この第一始動入賞口15は、遊技球が入賞することによって、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
また、図2に示すように、第一始動入賞口15の下方には、第二始動入賞口16が配置されている。この第二始動入賞口16は、開閉可能な一対の可動片16Aを備えており、可動片16Aが閉じているときには第二始動入賞口16には遊技球が入賞しないようになっており、所定条件に基づいて可動片16Aが開放されると第二始動入賞口16に遊技球が入賞可能となるものである。なお、第二始動入賞口16は、可動片16Aが閉じているときには遊技球が入賞可能だが入賞し難くなっており、可動片16Aが開放されると遊技球が入賞し易くなるようになっていても良い。
また、図2に示すように、第二始動入賞口16の下方には、大入賞口17が配置されている。この大入賞口17は、駆動装置により下端部の水平な軸を中心に回動して開閉する開閉扉17Aを備えている。この開閉扉17Aは、遊技状態が大当り遊技状態になると前方へ倒れる方向に可動し、これにより大入賞口17の前面が開口し、多数の遊技球が同時かつ連続的に大入賞口17に入賞可能となる。
そして、第一始動入賞口15に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第一特別図柄表示装置6Gに所定の第一特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。この抽選が当り(大当り)であったときには、大入賞口17を開口させる大当り遊技状態となる。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、第二始動入賞口16に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第二特別図柄表示装置6Hに所定の第二特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。この抽選が当り(大当り)であったときには、大入賞口17を開口させる大当り遊技状態となる。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、図2に示すように、遊技領域6A内の所定位置には、遊技球が入賞可能な一般入賞口19が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、遊技領域6Aの左右下部に複数の一般入賞口19が形成されている)。
また、図2に示すように、表示装置20を囲むように前記した装飾枠20Bが配設されている。この装飾枠20Bには、その下部を覆うように、ステージ20Cが設けられている。また、このステージ20Cの水平方向における中央部の下部には排出口21Cが設けられており、ステージ20Cの中央部から左右にずれた位置には誘導切欠部22Cが設けられている。また、装飾枠20Bの左部には、装飾枠20Bの左方の遊技領域6Aを転動する遊技球Pの一部が入球して通過する第一ワープ通路310が設けられている。そして、遊技球Pが、装飾枠20Bの左方の遊技領域6Aから第一ワープ通路310を通ってステージ20Cの上面に至った場合、ステージ20C上を揺動した後、排出口21C又は誘導切欠部22Cから下方に落下するようになっている。このうち、遊技球が排出口21Cから下方に落下すると、第一始動入賞口15に入賞し易い位置に落下するように構成されている。
また、図2に示すように、装飾枠20Bにおける第一ワープ通路310の上方には、第二ワープ通路320が設けられている。また、装飾枠20Bにおけるステージ20Cの上方には、振分装置としてのクルーン100が設けられている。そして、遊技球Pが、装飾枠20Bの左方の遊技領域6Aから第二ワープ通路320を通ってクルーン100に至った後、図3に示す第一振分球通路210と第二振分球通路220に振り分けられるようになっており、さらに、一旦、振り分けられた遊技球Pが、第一振分球通路210と第二振分球通路220の下流側で双方の球通路210,220が合流する合流点としての統合球通路230を通過するようになっている。
以下、クルーン100、第一振分球通路210、第二振分球通路220、統合球通路230について、図2及び図3を用いて詳述する。図3は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機のクルーン100と第一振分球通路210と第二振分球通路220と統合球通路230とを示す平面図である。
このうち、振分装置としてのクルーン100は、図2及び図3に示すように、すり鉢形状で底面が中心に向かって下り傾斜した遊技球転動部101を有しており、左方の第二ワープ通路320からこの遊技球転動部101に転動してきた遊技球Pは、遊技球転動部101内を転動しながら下方に流下していくようになっている。
また、この遊技球転動部101のすり鉢形状の底面の最下部付近には、遊技球Pが入球可能な第一貫通孔102、第二貫通孔103、第三貫通孔104の3つの貫通孔が形成されており、遊技球転動部101内を転動した遊技球Pは、この3つの貫通孔102〜104の何れかに入球するようになっている。本実施の形態では、第一貫通孔102及び第二貫通孔103が左右に並んでに設けられており、第三貫通孔104が第一貫通孔102と第二貫通孔103より後方に設けられている。
また、クルーン100の下方には、図3に示すように、仕切板240で前後方向に仕切られた第一振分球通路210と第二振分球通路220が設けられている。本実施の形態では、第一振分球通路210が、遊技者に近い前側で、第一貫通孔102及び第二貫通孔103の下方位置に設けられており、第二振分球通路220が、遊技者から遠い後側で、第三貫通孔104の下方位置に設けられている。そして、前側に設けられた第一貫通孔102及び第二貫通孔103に入球した遊技球Pは、その下方位置に設けられた第一振分球通路210に落下するようになっており、後側に設けられた第三貫通孔104に入球した遊技球Pは、その下方位置に設けられた第二振分球通路220に落下するようになっている。
このうち、第一振分球通路210は、所定の傾斜角度で左方から右方にかけて下がるように傾斜された通路であり、図3に示すように、底面に遊技球Pの流れ方や速度に影響を与える速度変更手段としての突起部211が複数配設されている。そして、この第一振分球通路210上を遊技球Pが傾斜に沿って流下するときに、突起部211に衝突することで、遊技球Pの速度が、後述する第二振分球通路220を流下する遊技球Pよりも遅くなるように構成されている。
また、第二振分球通路220は、第一振分球通路210と同じ傾斜角度で左方から右方にかけて下がるように傾斜された通路であり、図3に示すように、底面には、第一振分球通路210の突起部211のような障害物が形成されておらず、滑らかな平面となっている。そして、この第二振分球通路220上を傾斜に沿って流下する遊技球Pの速度は、突起部211がない分だけ、第一振分球通路210を流下する遊技球Pよりも速くなるように構成されている。
また、この第一振分球通路210と第二振分球通路220の下流側(ここでは、右方)には、双方の振分球通路210,220が合流する合流点としての統合球通路230が形成されている。この統合球通路230は、第一振分球通路210と第二振分球通路220の下端(仕切板240が途切れる位置)から下流に向かうにつれて、徐々に遊技球Pが1個だけ通過可能な幅(前後幅)に狭まっていくように形成されている。そして、第一振分球通路210又は第二振分球通路220を通過した遊技球Pが、異なる速度(ここでは、第一振分球通路210の方が、第二振分球通路220よりも遅くなっている)でこの統合球通路230を流下するようになっている。
さらに、本実施の形態では、統合球通路230上には、第一球出口231と第二球出口232の2つの球出口が設けられている。具体的には、図2及び図3に示すように、第一球出口231が、より上流側で遊技球Pが通過可能な貫通孔に形成されており、第二球出口232が、より下流側(ここでは下端)で遊技球Pが右方に落下するような開放部に形成されている。そして、第一振分球通路210を通過して統合球通路230に至った遊技球Pは、その速度が第二振分球通路220を通過して統合球通路230に至った遊技球Pよりも遅いため、第一球出口231で落下し易くなっており、第二振分球通路220を通過して統合球通路230に至った遊技球Pは、その速度が第一振分球通路210を通過して統合球通路230に至った遊技球Pよりも速いため、その勢いで第一球出口231の上を通過し易くなって第二球出口232から右方に落下し易くなっている。
また、本実施の形態では、第二球出口232から落下した遊技球Pが入り易い位置に、通過ゲート18が配置されている。この通過ゲート18は、遊技球が通過すると、当該通過ゲート18に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が普通図柄遊技の抽選を行うものである。この抽選が行われると、図2に示す普通図柄表示装置6Jに所定の普通図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知するようになっている。この抽選の判定結果が当りであったときには、普通図柄当りとなって前記した第二始動入賞口16の可動片16Aが所定時間及び所定回数開放され、遊技球が第二始動入賞口16に入賞可能な状態(遊技者に有利な状態)となる。なお、遊技球が通過ゲート18を通過したことによる普通図柄遊技の抽選の判定結果が外れであったときには、前記した第二始動入賞口16の可動片16Aは開放されず、第二始動入賞口16に遊技球は入賞できない状態のままである。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
すなわち、本実施の形態では、クルーン100で第一振分球通路210に振り分けられた遊技球Pは、第一振分球通路210の突起部211の影響で速度が比較的遅い状態で統合球通路230に至り、その後、速度が第二振分球通路220を通過した遊技球Pに比べて遅いために第一球出口231から落下し易くなり、その結果、通過ゲート18を通過し難くなる。また、クルーン100で第二振分球通路220に振り分けられた遊技球Pは、突起部211がなくその影響を受けない分だけ速度が比較的速い状態で統合球通路230に至り、その後、速度が第一振分球通路210を通過した遊技球Pに比べて速いために第一球出口231に落下せずにその上を通過し易くなって第二球出口232から落下し易くなり、その結果、通過ゲート18を通過し易くなっている。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)は、遊技盤6に設けられた遊技領域6Aに備えられ、該遊技領域6Aを転動する遊技球Pの振分けを行うクルーン(振分装置)100と、該クルーン(振分装置)100によって前方(一方)に振り分けられた遊技球Pが転動する第一振分球通路210と、前記クルーン(振分装置)100によって後方(他方)に振り分けられた遊技球Pが転動する第二振分球通路220とを有するパチンコ遊技機(弾球遊技機)において、前記第一振分球通路210及び前記第二振分球通路220の下流側には、双方の振分球通路210,220が合流する統合球通路(合流点)230を有しており、前記第一振分球通路210と前記第二振分球通路220は、前記第一振分球通路210を通って前記統合球通路(合流点)230に至った遊技球Pの速度と前記第二振分球通路220を通って前記統合球通路(合流点)230に至った遊技球Pの速度が異なるように通路が形成されている(ここでは、第一振分球通路210に速度変更手段としての突起部211が設けられている)パチンコ遊技機(弾球遊技機)としたことを特徴とする。
そして、本実施の形態によれば、クルーン(振分装置)100を備えたパチンコ遊技機(弾球遊技機)において、クルーン(振分装置)100で異なる球通路である第一振分球通路210又は第二振分球通路220に振り分けられた遊技球Pが同じ統合球通路(合流点)230に至るようになっていると共に、そのときの遊技球Pの速度が異なるようになっているため、当該クルーン(振分装置)100を用いて遊技球Pの行き先が同じで速度が異なる、という全く新しい形の演出を行うことができ、その結果、遊技者に目新しさを感じさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、一旦振り分けられた遊技球Pが統合球通路(合流点)230に至った後、その速度に応じて排出され易い球出口231,232が異なるように構成されており、さらに排出される球出口231,232によって遊技が有利な状態となるか否かが決定されるようになっているため、遊技者はクルーン(振分装置)100で振り分けられた遊技球Pの速度に注目して遊技が有利な状態となるか否かを追うこととなる。その結果、遊技者に従来にはない目新しい遊技を提供することができ、遊技の興趣をより向上させることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態では、パチンコ遊技機を用いて説明したが、これに限るものではなく、本発明は、雀球遊技機やアレンジボール等の他の弾球遊技機にも適用可能である。
また、前記した実施の形態では、遊技球Pの速度がより速くなる第二振分球通路220を通過した遊技球Pが、遊技者にとって有利な通過ゲート18を通過し易くなり、遊技球Pの速度がより遅くなる第一振分球通路210を通過した遊技球Pが、遊技者にとって有利な通過ゲート18を通過し難くなるように構成されていたが、これに限るものではない。例えば、図4に示す変形例のように、通過ゲート18Aが第一球出口231の下方に配置されていても良い。これにより、遊技球Pの速度がより速くなる第二振分球通路220を通過した遊技球Pが、第一球出口231の上を通過し易くなって第二球出口232から落下し易くなり、その結果、遊技者にとって有利な通過ゲート18Aを通過し難くなる。また、遊技球Pの速度がより遅くなる第一振分球通路210を通過した遊技球Pが、第一球出口231から落下し易くなり、その結果、遊技者にとって有利な通過ゲート18Aを通過し易くなる。なお、この変形例におけるその他の構成については、前記した実施の形態と同様であるので、図4には同じ符号を付し、その説明は省略する。
また、遊技球Pの速度を変更する速度変更手段としては、前記した実施の形態のように、一方の振分球通路(ここでは、第一振分球通路210)に設けられた突起部211で速度が比較的遅くなる方向に影響を与えるように構成されているものに限らず、何れかの振分球通路又は双方の振分球通路に遊技球の速度が変更されるように影響を与える(速度が比較的速くなる場合と比較的遅くなる場合とその双方の場合を含む)他の構成を有していても良い。
例えば、一方の振分球通路(例えば、第一振分球通路)に、図5(a)に示す階段状通路部215のような、通路上に複数の凹部216が連続して形成された速度変更手段を有しており、ここを遊技球Pが通過することで、遊技球Pの速度が遅くなる方向に影響を与えるように構成されており、他方の振分球通路(例えば、第二振分球通路)は、前記した実施の形態と同様に、このような構成を有しておらずに滑らかな平面となっており、ここを遊技球Pが通過すると、遊技球Pの速度が一方の振分球通路よりも速くなる、というようになっても良い。なお、このとき、階段状通路部215の凹部216は、遊技球Pがその凹部216に留まってしまうことがないように、図5(b)に示すように、底面が下流側に傾斜していることが好ましい。
また、速度が変更されるように影響を与える方法としては、前記したような突起部や凹部等からなる速度変更手段を通路上に設ける場合に限らず、通路の構成自体で速度を変更するようになっていても良い。例えば、一方の振分球通路に対する他方の振分球通路の傾斜角度を変化させて遊技球の速度を変更させるものが挙げられる。また、一方の振分球通路が比較的直線的な通路形状で、他方の振分球通路が遊技球の速度を落とすような形状の曲がり角を設けた通路形状(例えば、ヘアピンカーブのような急角度の曲がり角で遊技球が流下する勢いが一旦落ちる通路形状や、そのような急角度の曲がり角が続くつづら折り状の通路形状など)となっているもの等、、それぞれの振分球通路の通路形状を変化させて遊技球の速度を変更させるものであっても良い。
また、前記した実施の形態では、遊技者に近い側の第一振分球通路210が遊技球Pの速度が比較的遅くなる通路で、遊技者から遠い側の第二振分球通路220が遊技球Pの速度が比較的速くなる通路となっていたが、これに限るものではなく、遊技機の構成や振分装置や構成及び配置等によって、遊技球の速度が比較的遅くなる振分球通路と遊技球の速度が比較的速くなる振分球通路の配置は適宜とすれば良い。
また、振分装置としては、クルーンに限るものではなく、適宜の振分装置を用いれば良い。例えば、電動で回転する円盤状部材に遊技球を保留する球保留部が複数設けられており、当該球保留部に保留された遊技球が円盤状部材の回転と共に回転するようになっており、さらに球保留部の通過経路における複数の箇所には、球保留部に保留された遊技球を異なる振分球通路に振り分ける振分孔(孔が開いたままで常に遊技球が入球可能のものや、孔が開閉して遊技球が入球可能な状態と不可能な状態に切り替わるものがあっても良い)が設けられており、円盤状部材の回転によって球保留部に保留された遊技球がいずれかの振分孔に至り、かつ、当該孔に遊技球が入球可能になっていたときに、遊技球が当該振分孔からいずれかの振分球通路に流下するような装置でも良い。この装置では、遊技球が回転している円盤状部材のどの球保留部にどのタイミングで保留されるか(さらに、振分孔が開閉する場合は、開くタイミングで遊技球が当該振分孔に至るかどうかも加味される)によって、その後にどの振分孔から流下するかが決定するようになっている。また、電気的な振り子装置に遊技球が乗ったタイミングでその行き先が変わるようになっている装置でも良い。
また、振分装置としては、2つの通路に振り分けるものに限らず、3つ以上の通路に振り分けるようになっていても良い。また、振分装置が振り分けたもの全てをそれぞれ異なる振分球通路に転動させ、その下流側で全ての振分球通路が合流して統合球通路を通過するようになっていても良いし、一部は合流せずに異なる通路又は球出口から流下するようになっていても良い。
また、前記した実施の形態では、双方の振分球通路210,220が合流する合流点である統合球通路230において、速度が比較的遅い遊技球が落下する第一球出口231は、通路上に設けられた貫通孔であった。そのため、速度が比較的速い遊技球は、当該貫通孔の第一球出口231を通過する際に、一旦貫通孔に嵌りかけた後に、勢いで通過していくこととなり、それまでの速度よりは第一球出口231を通過後の速度が遅くなり易い構成であった。これに対して、統合球通路及び第一球出口の構成としては、統合球通路が第一球出口の位置で途切れており、速度が比較的遅い遊技球が落下可能な間隙を空けると共に、第二球出口に続く通路が、通路が途切れるまでの高さよりも所定の高さ分だけ下方に設けられている構成であっても良い。このような構成であると、速度が比較的遅い遊技球は第一球出口として設けられた間隙から落下し、速度が比較的速い遊技球は速度を保ったまま第一球出口の間隙をジャンプして通過し、第二球出口に続く下方の通路に飛び移る形となり、第一球出口を通過した後の遊技球の速度が落ちにくい構成となって、第二球出口から落下する際の遊技球の速度が、前記した実施の形態と比べて速い状態を維持することができるものである。
また、統合球通路の先の球出口から遊技球が流下する先に設けられる構成は、通過ゲートに限るものではなく、例えば、始動入賞口や大入賞口等の他の構成であっても良い。
また、振分装置は1つに限るものではなく、複数の振分装置が設けられていても良い。例えば、第一振分装置で各振分球通路に振り分けられた後に統合球通路に至り、統合球通路から何れかの球出口に排出された遊技球を、再度、振り分ける第二振分装置が設けられていても良い。このとき、第二振分装置は、遊技球の速度によって振分け先が異なるように構成されたものであっても良い。また、第二振分装置で、速度に応じて振分け先を異ならせた結果、一方は遊技球が遊技者に有利な状態となる通過ゲートや入賞口にほぼ確実に入球し、他方は遊技球が遊技者に有利な状態となる通過ゲートや入賞口にほぼ確実に入球しないようになっていても良い。
また、統合球通路からの球出口は1つで、その先の構成(第二振分装置等)で遊技球の速度によって遊技球が転動する振分け先を異ならせるようになっていても良い。
また、前記した実施の形態では、各振分球通路210,220が合流する合流点として通路形状の統合球通路230を例に説明したが、これに限るものではなく、各振分球通路が合流してすぐに球出口となるように、合流点がほぼ通路形状をなしておらず球出口のみを有している状態(非常に短い球通路の先に球出口を有している状態)であっても良い。
また、前記した実施の形態では、2つのワープ通路を有しており、そのうちの1つが振分装置であるクルーンに繋がるようになっていたが、これに限るものではなく、例えば、ステージを有しておらずにワープ通路が1つだけであり、当該ワープ通路が振分装置に繋がるようになっていても良い。また、1つのワープ通路に入球した遊技球が、まず、ステージと振分装置の何れかに振り分けられるようになっていても良い。さらに、振分装置に遊技球が供給される起点はワープ通路以外でも良く、例えば、遊技領域を転動する遊技球がそのまま振分装置に入球する等、他の構成から振分装置に遊技球が入球するようになっていても良い。
6…遊技盤、6A…遊技領域、100…クルーン(振分装置)、210…第一振分球通路、220…第二振分球通路、230…統合球通路(合流点)、P…遊技球
Claims (1)
- 遊技盤に設けられた遊技領域に備えられ、該遊技領域を転動する遊技球の振分けを行う振分装置と、
該振分装置によって一方に振り分けられた遊技球が転動する第一振分球通路と、
前記振分装置によって他方に振り分けられた遊技球が転動する第二振分球通路とを有する弾球遊技機において、
前記第一振分球通路及び前記第二振分球通路の下流側には、双方の振分球通路が合流する合流点を有しており、
前記第一振分球通路と前記第二振分球通路は、前記第一振分球通路を通って前記合流点に至った遊技球の速度と前記第二振分球通路を通って前記合流点に至った遊技球の速度が異なるように通路が形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
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