JP2015064784A - 媒体収納装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Katsumi Ikegami
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Abstract

【課題】搬送時に搬送空間内で搬送方向と交差する方向の位置がばらつく媒体を適切に収納できるようにする。
【解決手段】現金自動預払機は、同一の金種を割り当てた紙幣庫27C1及び27C2の搬送路に対する収納空間の左右方向の位置を相違させた。また制御部は、認識部において搬送路における紙幣の搬送位置を検知し、これを基に紙幣の収納先を紙幣庫27C1又は27C2に選定して搬送させる。これにより現金自動預払機1は、搬送位置が中心線から比較的離れている紙幣を、その搬送位置に応じて紙幣庫27C1又は27C2に適切に割り当てて収納することができ、リサイクルできなくなる可能性を大幅に低減させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は媒体収納装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣のような紙葉状の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う接客部と、紙幣の短辺方向を搬送方向とし搬送路に沿って搬送する搬送部と、紙幣の金種及び真偽等を認識する認識部と、紙幣を一時的に保留する一時保留部と、再利用可能な紙幣を金種ごとに収納する紙幣庫と、再使用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫とを有するものが提案されている。
この現金自動預払機は、入金取引において、顧客が接客部に紙幣を投入すると、投入された紙幣を搬送部により短手方向に沿って搬送し、認識部により正常紙幣と認識された紙幣を一時保留部へ収納する一方、取引すべきでないと認識された紙幣を接客部へ戻して顧客に返却する。
続いて現金自動預払機は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に収納している紙幣を繰り出してその金種を認識部により再認識し、認識された金種に応じて各紙幣庫に収納すると共に、損傷の程度が大きいと認識された紙幣をリジェクト庫に収納する。
ところで現金自動預払機においては、大きさの異なる複数種類の紙幣を取り扱う場合がある。このため現金自動預払機の各部分、すなわち接客部、搬送部及び紙幣庫等は、取り扱う最大の紙幣及び最小の紙幣のいずれについても正常に搬送、集積や分離といった動作を行い得るように設計されている。
具体的に現金自動預払機では、例えば搬送部における搬送路の幅、すなわち搬送方向と交差する交差方向の長さや、紙幣庫において紙幣を収納すべき収納空間の大きさを、当該紙幣の交差方向の長さ、すなわち長辺の長さが最も長い紙幣に合わせて設計している。
この搬送部では、長辺が短い紙幣については、長辺の中心(以下これを紙幣中心と呼ぶ)を搬送路における幅方向の中心(以下これを搬送路中心と呼ぶ)に合わせるようにして搬送することが多い。しかしながら搬送部は、例えば接客部に投入された際の紙幣の位置が左右方向に偏っていた場合等に、長辺の中心を搬送中心から離した状態で搬送することもある。
一方、紙幣庫については、収納すべき紙幣の大きさに合わせて収納空間の大きさを適切に設定することにより、長辺の長さが短い紙幣を整然と、すなわち長辺の位置を揃えて集積させるものがある。
このため紙幣庫では、搬送部により紙幣の紙幣中心を搬送路中心から離した状態で搬送されてきた場合、当該紙幣が収納空間から幅方向にずれてしまい、正しく収納できない恐れがある。
そこで現金自動預払機のなかには、認識部において紙幣を認識する際に、搬送路中心からの紙幣中心のずれ量を検知し、このずれ量が所定の許容範囲を超えた場合には、当該紙幣をリジェクト庫に搬送するようになされたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図12に示す従来の現金自動預払機201では、紙幣庫27の筐体30に対し左右のサイドガイド31L及び31Rの取付位置を調整することにより、紙幣BLにおける長辺の長さ、すなわち左右方向の長さに合わせることができる。
この場合、現金自動預払機201は、搬送路における紙幣BLの左右方向に関する位置(以下これを紙幣位置と呼ぶ)が、サイドガイド31L及び31Rの上部に設けられた案内部32L及び32Rに挟まれた案内間隔WDの範囲内であれば、当該紙幣BLを紙幣庫27に収納することができる。
例えば現金自動預払機201は、図12に示した紙幣BL1〜BL3のうち紙幣BL1及びBL2については、紙幣庫27に収納できるものの、紙幣BL3については、紙幣庫27に収納できないためリジェクト庫に搬送して収納させる。
特開2003−192186号公報(図4、図5等)
しかしながら現金自動預払機201では、紙幣BLそのものは損傷の程度が小さく再利用可能であるにも拘わらず、搬送路中心に対する紙幣中心のずれ量が大きいという理由のみで、当該紙幣BLがリジェクト庫に搬送されてしまう。
このためこの現金自動預払機では、紙幣BLの再利用可能な比率、いわゆるリサイクル率が大幅に低下してしまう。このような場合、現金自動預払機では、紙幣庫に対する紙幣BLの補充のような保守作業の頻度や期間が増加してしまうため、正常に取引処理を行い得る期間の割合、すなわち運用効率が低下してしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、搬送時に搬送空間内で搬送方向と交差する方向の位置がばらつく媒体を適切に収納できる媒体収納装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体収納装置においては、搬送方向と交差する交差方向の長さが媒体よりも大きい搬送空間を有し、媒体を搬送空間内で搬送方向へ搬送する搬送部と、搬送空間内における媒体の交差方向に関する位置を検知する検知部と、搬送部により搬送された媒体を、交差方向の長さが搬送空間よりも小さい収納空間に収納すると共に、当該収納空間の交差方向に関する位置が互いに相違する複数の収納部と、検知部による検知結果を基に、交差方向に関し媒体と対応する位置に収納空間がある収納部を選定し、搬送部により当該媒体を当該収納部へ搬送させる制御部とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、搬送方向と交差する交差方向に関し媒体よりも大きい投入空間を有し、取引対象となる媒体を投入させる媒体投入部と、交差方向の長さが媒体よりも大きい搬送空間を有し、媒体投入部に投入された媒体を搬送空間内で搬送方向へ搬送する搬送部と、搬送空間内における媒体の交差方向に関する位置を検知する検知部と、搬送部により搬送された媒体を、交差方向の長さが搬送空間よりも小さい収納空間に収納すると共に、当該収納空間の交差方向に関する位置が互いに相違する複数の収納部と、検知部による検知結果を基に、交差方向に関し媒体と対応する位置に収納空間がある収納部を選定し、搬送部により当該媒体を当該収納部へ搬送させる制御部とを設けるようにした。
本発明は、搬送時に媒体が搬送空間内で交差方向に関し様々な位置で搬送される可能性があるところ、搬送空間内における当該媒体の位置を検知した上で、当該媒体の位置と対応する位置に収納空間がある収納部を適切に選定して搬送し、収納させることができる。
本発明によれば、搬送空間内における交差方向に関する媒体の位置を検知した上で、当該媒体の位置と対応する位置に収納空間がある収納部を適切に選定して収納させることができる。かくして本発明は、搬送時に搬送空間内で搬送方向と交差する方向の位置がばらつく媒体を適切に収納できる媒体収納装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の外観構成を示す略線的斜視図である。 現金自動預払機のブロック構成を示すブロック図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 紙幣庫の構成を示す略線図である。 紙幣庫の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による紙幣庫情報テーブルを示す略線図である。 第1の実施の形態におけるサイドガイド及び紙幣の位置を示す略線図である。 第1の実施の形態による紙幣収納処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による紙幣庫情報テーブルを示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサイドガイド及び紙幣の位置を示す略線図である。 第2の実施の形態による紙幣収納処理手順を示すフローチャートである。 従来の現金自動預払機における紙幣庫の構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
顧客応対部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされており、カード入出口4、入出金口5、表示部6、入力部7、及びレシート発行口8が設けられている。
また筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括的に制御する制御部11が設けられている。制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになっている。また制御部11は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させるようになっている。
図2にブロック図を示すように、制御部11は、表示部6及び入力部7に加えて、紙幣入出金機12、カードリーダ13及びレシートプリンタ14が接続されており、これらを制御して各種処理を実行させるようになっている。
顧客応対部3(図3)のカード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカードリーダ13(図2)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣BLが排出される部分である。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されており、長辺方向を左右に向けた状態で投入され、また排出される。
表示部6は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、取引に際して必要な情報を表す表示画面を表示する。入力部7は、「0」〜「9」の数字等でなるテンキーや「確定」、「取消」等の各種キーでなる操作入力用のキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作を受け付け、その内容を制御部11へ通知する。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシートプリンタ14(図2)が設けられている。
紙幣入出金機12は、図3に模式的な側面図を示すように、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が内部に組み込まれている。この紙幣入出金機12の各部分は、図2に示したように、制御部11により制御される。
制御部11は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、入力部7(図1)を介して所定の操作入力を受け付けた後、シャッタを開いて接客部21内に設けられた収容器21Aへ紙幣を投入させる。接客部21は、収容器21Aに紙幣が投入されると、シャッタを閉じて当該収容器21A内から紙幣を1枚ずつ繰り出し、第1搬送部22へ受け渡す。第1搬送部22は、複数のローラやベルト等により構成されており、紙幣を短辺方向に沿って進行させ、認識部23へ搬送する。
認識部23は、その内部で紙幣を搬送しながら、撮像素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を認識し、さらに当該紙幣における左右の両端部について、撮像結果等に基づき搬送路内における左右方向の位置(以下これを紙幣位置と呼ぶ)についても認識した上で、その認識結果を制御部11へ通知する。これに応じて制御部11は、取得した認識結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する(詳しくは後述する)。
このとき第1搬送部22は、制御部11の制御に基づき、認識部23において正常紙幣と認識された紙幣を一時保留部24へ搬送する等して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと認識されたリジェクト紙幣を接客部21へ搬送して顧客に返却する。その後制御部11は、投入された紙幣の合計金額を集計して表示部6に表示すると共に、入力部7を介して入金取引を継続するか否かを顧客に選択させる。
ここで制御部11は、顧客により入金取引の中止が指示された場合、一時保留部24に保留している全ての紙幣を第1搬送部22により接客部21へ搬送して顧客に返却する。また制御部11は、顧客により入金取引の継続が指示された場合、一時保留部24に保留している全ての紙幣を第1搬送部22により認識部23へ搬送してその金種及び損傷の程度等を認識させ、その認識結果を取得する。
そして制御部11は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでない紙幣として第1搬送部22から第2搬送部25を介してリジェクト庫26へ搬送して収納させる。また制御部11は、紙幣の損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣として第1搬送部22から第2搬送部25へ搬送し、その金種に応じた紙幣庫27C1〜27C5(以下まとめて紙幣庫27と呼ぶ)に振り分けて収納させる。
また制御部11は、例えば顧客が紙幣を出金する出金取引を行う場合、入力部7(図1、図2)を介して所定の操作入力を受け付けた後、出金すべき金額に応じた紙幣を紙幣庫27から繰り出させ、第2搬送部25及び第1搬送部22により認識部23へ搬送させる。続いて制御部11は、この紙幣を認識部23により認識させた上で、第1搬送部22により接客部21へ搬送して収容器21A内に集積させ、シャッタを開いて顧客に取り出させる。
このように現金自動預払機1は、入金取引において顧客に入金された紙幣のうち再利用可能なものを紙幣庫27内に収納し、以降の出金取引において当該紙幣庫27から繰り出して出金する、といった紙幣の再利用、すなわちリサイクルを行うようになっている。
[1−2.紙幣庫の構成]
次に、紙幣庫27の構成について説明する。紙幣庫27は、図4に模式的な右側面図を示すように、直方体状の筐体30内に媒体としての紙幣BLを取り込んで集積するようになっている。説明の都合上、図4及び以降の図においては、一部の部品を透過させている箇所や省略している箇所がある。
筐体30は前後、左右及び上下の各側面をほぼ閉塞しており、内部に集積された紙幣や各部品等を保護するようになっている。筐体30内には、ほぼ直方体状の内部空間SAが形成されている。
図5に模式的な正面図を示すように、内部空間SAは、左右方向に内部間隔WAだけ離れた左内側面30LU及び右内側面30RUに挟まれた空間となっている。内部空間SA内における左右方向の中央よりも左側及び右側には、それぞれサイドガイド31L及び31Rが設けられている。
サイドガイド31Lは、筐体30の左右方向に関する仮想的な中心線XCよりも左側であって、左内側面30LUから離れた位置に取り付けられている。このサイドガイド31Lは、その右側面31LUにより、紙幣BLを収納すべき空間(以下これを収納空間SCと呼ぶ)における左側の境界面を規定している。
サイドガイド31Rは、サイドガイド31Lと概ね左右対称に構成されており、中心線XCよりも右側であって、右内側面30RUから離れた位置に取り付けられている。このサイドガイド31Rは、その左側面31RUにより、収納空間SCにおける右側の境界面を規定している。
このように収納空間SCは、内部空間SAのうち、サイドガイド31L及び31Rに左右から挟まれた部分となっている。以下では、サイドガイド31Lの右側面31LU及びサイドガイド31Rの左側面31RUの間隔、すなわち収納空間SCにおける左右方向の長さに相当する間隔を収納間隔WCと呼ぶ。
ここで紙幣庫27は、現金自動預払機1において取り扱う紙幣BLのうち長辺の長さが最も長い紙幣及び最も短い紙幣(以下これらをそれぞれ最長紙幣BLL及び最短紙幣BLSと呼ぶ)に対応し得るようになっている。
すなわち図5に示したように、筐体30に対するサイドガイド31L及び31Rの取付可能な位置は、収納空間SCにおける左右方向の長さである収納間隔WCを、最長紙幣BLLの長辺長さWBLに応じた長さから、最短紙幣BLSの長辺長さWBSに応じた長さまで変更できるよう、幅広く設定可能となっている。
このため紙幣庫27は、筐体30における適切な位置にサイドガイド31L及び31Rがそれぞれ取り付けられることにより、最長紙幣BLLから最短紙幣BLSまでのいずれの紙幣BLに対しても、適切な大きさの収納空間SCを構成して適切に収納することができる。因みに収納間隔WCは、収納すべき紙幣BLにおける長辺の長さよりも僅かに長くなるよう設定されている。
ところで紙幣BLは、内部空間SA内の上方において、その左端がサイドガイド31Lの右側面31LUよりも左側に位置していた場合、或いはその右端がサイドガイド31Rの左側面31RUよりも右側に位置していた場合、そのままではサイドガイド31L又は31Rと干渉する恐れがある。
そこでサイドガイド31Lの上端近傍には、左斜め上方へ向かう傾斜面を有する案内部32Lが設けられている。案内部32Lは、紙幣BLの左端が当該案内部32Lの上端である左案内端32LEよりも右側にある場合、すなわち左端が当該案内部32Lのほぼ真上に位置している場合に、当該紙幣BLをその落下に伴って傾斜面に当接させる。
その後案内部32Lは、紙幣BLの左端を傾斜面に摺動させるようにして右方向へ移動させていき、最終的にその左端をサイドガイド31Lの右側面31LUよりも右側に位置させるよう案内することができる。
またサイドガイド31Rの上端近傍には、右斜め上方へ向かう傾斜面を有する案内部32Rが設けられている。案内部32Rは、紙幣BLに対し案内部32Lと左右対称に作用する。すなわち案内部32Rは、紙幣BLの右端がサイドガイド31Rの左側面31RUよりも右側に位置していたとしても、その右端が当該案内部32Rの上端である右案内端32REよりも左側にあれば、その落下に伴って案内部32Rの傾斜面に当接させる。
その後案内部32Rは、紙幣BLの右端を傾斜面に摺動させるようにして左方向へ移動させていき、最終的にその右端をサイドガイド31Rの左側面31RUよりも左側に位置させるよう案内することができる。
このように案内部32L及び32Rは、紙幣BLにおける左右の端部が、サイドガイド31Lの右側面31LU及びサイドガイド31Rの左側面31RUよりも外側に位置し、収納空間SCから左右にはみ出していたとしても、左案内端32LE及び右案内端32REよりも内側であれば、当該紙幣BLをサイドガイド31L及び31Rの内側、すなわち収納空間SC内へ案内することができる。
なお以下では、説明の都合上、中心線XCから案内部32Lの左案内端32LEまでの間隔を左間隔WLと呼び、中心線XCから案内部32Rの右案内端32REまでの間隔を右間隔WRと呼び、左案内端32LE及び右案内端32REの間隔を案内間隔WDと呼ぶ。
また内部空間SA内には、平板状のステージ33が設けられている。ステージ33は、内部空間SA内で板面をほぼ水平に向けるように設けられており、収納すべき紙幣BLを当該ステージ33の上面に重ねて集積する。また筐体30内には、ステージ33を上下に移動させるステージ移動部34が組み込まれている。このステージ移動部34は、図示しないモータやギア、ベルト等の組み合わせにより構成されている。
筐体30における上面後方には、左右方向に長く前後方向に短いスリット状の孔部31Hが穿設されている。この孔部31Hは、紙幣BLを案内する搬送ガイド35と連通している。搬送ガイド35は、2枚の板状部材を前後に対向させており、その隙間を紙幣の搬送路Yとしている。搬送路Yは、孔部31Hから下方へ伸びた後、前方へ湾曲して、内部空間SAの後面上端近傍に連通している。
搬送路Yの近傍には、複数のローラ等が組み合わされた分離放出部36が設けられている。この分離放出部36は、制御部11の制御に基づいて各ローラを適宜回転させることにより、第2搬送部25(図3)から受け渡された紙幣BLを内部空間SA内へ放出して集積させる放出モードと、ステージ33上に集積されている紙幣を1枚ずつに分離して第2搬送部25へ繰り出す分離モードといった2種類の動作モードで動作する。
また搬送路Yの途中には、紙幣BLの通過を検知する通過検知部38が設けられている。この通過検知部38は、検知光Lを発光する発光部と、搬送路Yを挟んだ反対側において当該検知光Lを受光する受光部とにより構成されている。通過検知部38は、当該検知光Lが紙幣BLにより遮光されたか否かを表す通過検知信号を生成して制御部11へ送出する。
制御部11は、この通過検知信号を基に、紙幣BLが搬送路Yを通過したか否かを認識すると共に、そのときの分離放出部36の動作モードと組み合わせてその通過回数を集計することにより、紙幣庫27内に収納されている紙幣BLの枚数を認識することができる。
このように紙幣庫27は、筐体30の内部空間SA内にサイドガイド31L及び31Rをそれぞれ取り付けることにより、当該サイドガイド31L及び31Rに挟まれた空間を収納空間SCとし、当該収納空間SCに紙幣BLを収納するようになっている。
[1−3.収納空間の設定]
次に、紙幣庫27のうち紙幣庫27C1及び27C2に着目して、それぞれにおける収納空間SCの設定について説明する。
上述したように、現金自動預払機1において取り扱う紙幣BLは、その金種により、長辺方向の大きさが異なることがある。このため現金自動預払機1では、その製造時や設置時に、各紙幣庫27に割り当てた金種の紙幣BLにおける長辺長さに応じて、筐体30に対するサイドガイド31L及び31Rの取付位置を調整するようになっている。
図6は、紙幣庫27C1〜27C3について、収納すべき紙幣BLの金種、その長辺長さWB、収納間隔WC、案内間隔WD、左間隔WL及び右間隔WRを表形式の紙幣庫情報テーブルTBL1として表したものである。また制御部11(図2)は、この紙幣庫情報テーブルTBL1を記憶部に予め記憶させている。因みに制御部11は、紙幣庫情報テーブルTBL1の他に、紙幣庫27の内部空間SAにおける左右方向の長さ、すなわち内部間隔WAの値として、「170(mm)」であることを記憶している。
この図6から分かるように、紙幣庫27C1及び27C2は、同一の金種である「5ユーロ」が割り当てられており、長辺長さWB、収納間隔WC及び案内間隔WDの各値がそれぞれ「100(mm)」、「130(mm)」及び「140(mm)」と同一であるものの、左間隔WL及び右間隔WRが互いに相違している。
具体的に紙幣庫27C1は、左間隔WL1が「55(mm)」であるのに対し、右間隔WR1が「85(mm)」であり、収納空間SCの中心が中心線XCに対し右方向へ15[mm]偏るように設定されている。一方、紙幣庫27C2は、左間隔WL2が「85(mm)」であるのに対し、右間隔WR2が「55(mm)」であり、収納空間SCの中心が中心線XCに対し左方向へ15[mm]偏るように設定されている。
このように紙幣庫27C1及び紙幣庫27C2は、互いの筐体30に対する収納空間SCの位置が、互いに左右反対方向へ偏るように設定されている。
ここで図7は、紙幣庫27C1及び27C2を模式的に表した正面図であり、その上方に搬送路Y及び紙幣BLをやはり模式的に表している。特に紙幣BLについては、搬送路Yにおける左右方向の位置が異なる場合の例として、紙幣BL1、BL2、BL3、BL4及びBL5を表している。
また図7において、中心線XCは、紙幣庫27における左右方向の中心であると共に、搬送路における左右方向の中心(以下これを搬送路中心とも呼ぶ)も表している。以下では、この中心線XCから左方向へ左間隔WL1(55mm)及び左間隔WL2(85mm)だけ離れた位置をそれぞれ左位置PL1及びPL2と呼ぶ。同様に、中心線XCから右方向へ右間隔WR1(85mm)及び右間隔WR2(55mm)だけ離れた位置をそれぞれ右位置PR1及びPR2と呼ぶ。
例えば紙幣BL1は、搬送路Yにおいて、左端が左位置PL1よりも右側にあり、且つ右端が右位置PR1よりも左側にあるため、紙幣庫27C1の案内間隔WD1内に位置している。このため紙幣BL1は、紙幣庫27C1内に収納することができる。
これと同様に紙幣BL2及びBL3は、いずれも左端が左位置PL1よりも右側にあり、且つ右端が右位置PR1よりも左側にあるため、紙幣庫27C1の案内間隔WD1内に位置している。このため紙幣BL2及びBL3は、いずれも紙幣庫27C1内に収納することができる。すなわち紙幣庫27C1は、搬送路Yに対し概ね右側に偏った位置にある紙幣BL(紙幣BL1〜BL3)を収納空間SC内に収納することができる。
特に右位置PR1は、内部空間SAにおける右端の位置と一致している。このため紙幣庫27C1は、搬送路内で最も右側に偏った紙幣BLである紙幣BL3についても、案内部32Rにより左方向へ移動させるよう案内した上で、収納空間SC内に収納することができる。
また、紙幣BL4及びBL5は、搬送路Yにおいて、いずれも左端が左位置PL2よりも右側にあり、且つ右端が右位置PR2よりも左側にあるため、紙幣庫27C2の案内間隔WD2内に位置している。このため紙幣BL4及びBL5は、いずれも紙幣庫27C2内に収納することができる。すなわち紙幣庫27C2は、搬送路Yに対し概ね左側に偏った位置にある紙幣BL(紙幣BL4及びBL5)を収納空間SC内に収納することができる。
特に左位置PL2は、内部空間SAにおける左端の位置と一致している。このため紙幣庫27C2は、搬送路内で最も左側に偏った紙幣BLである紙幣BL5についても、案内部32Lにより右方向へ移動させるよう案内した上で、収納空間SC内に収納することができる。
このように紙幣庫27C1及び27C2は、サイドガイド31L及び31Rの取付位置が互いに異なることにより、搬送路Yに対する収納空間SCの位置を相違させている。これにより紙幣庫27C1及び27C2は、互いに異なる範囲である案内間隔WD1の範囲内又は案内間隔WD2の範囲内にそれぞれ位置する紙幣BLをそれぞれ収納することができる。
また紙幣庫27C1及び27C2は、右位置PR1を内部空間SAの右端と一致させると共に、左位置PL2を内部空間SAの左端と一致させている。このため現金自動預払機1は、金種が「5ユーロ」である紙幣BLの紙幣位置が搬送路内におけるいずれの位置であったとしても、紙幣庫27C1又は27C2のいずれかに確実に収納することができる。
[1−4.紙幣収納処理手順]
次に、制御部11による紙幣収納処理手順について説明する。上述したように制御部11は、入金取引において、接客部21に投入された紙幣BLを第1搬送部22により搬送し、認識部23により認識しながら一時保留部24へ搬送する。その後制御部11は、全紙幣BLの金種及び枚数を集計して入金金額を確定した上で、この入金金額を表示部6(図1)に表示して入金取引を継続するか否かを顧客に問い合わせる。
ここで制御部11は、顧客から入力部7を介して入金取引を継続する旨の操作指示を受け付けると、一時保留部24に収納している紙幣BLを1枚ずつ繰り出し、第1搬送部22により認識部23へ搬送して金種、損傷の程度及び紙幣位置を認識させる。続いて制御部11は、図8に示す紙幣収納処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御部11は、認識部23から紙幣BLの認識結果を取得し、これを記憶部に一時的に記憶させた上で、次のステップSP2へ移る。ここで認識結果とは、紙幣BLの金種、真偽や損傷の程度に加えて、紙幣位置、すなわち搬送路内における左右方向に関する当該紙幣BL位置が含まれる。因みに紙幣位置は、中心線XC(図7)からの当該紙幣BLの左右それぞれの両端までの距離として記憶される。
ステップSP2において制御部11は、認識部23から取得した認識結果を基に、紙幣BLの損傷の程度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことはこの紙幣BLを次回以降の出金取引において出金すべきでないこと、すなわちリサイクルすべきでないことを表している。このとき制御部11は、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部11は、第1搬送部22及び第2搬送部25をそれぞれ制御することにより、この紙幣BLをリサイクルできないリジェクト紙幣としてリジェクト庫26(図3)へ搬送して収納させた後、次のステップSP10へ移る。
一方、ステップSP2において否定結果が得られると、このことは紙幣BLが次回以降の出金取引において出金可能であること、すなわちリサイクル可能であることを表している。このとき制御部11は、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4において制御部11は、紙幣BLの金種が「5ユーロ」であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、当該紙幣BLの紙幣位置に拘わらず、その金種が対応付けられた紙幣庫27に当該紙幣BLを収納するべきであることを表している。このとき制御部11は、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部11は、紙幣庫情報テーブルTBL1(図6)を参照してその金種が割り当てられた紙幣庫27(紙幣庫27C3〜27C5)を確認した上で、第1搬送部22及び第2搬送部25をそれぞれ制御することにより、当該紙幣庫27へ搬送して収納させ、次のステップSP10へ移る。
一方、ステップSP4において肯定結果が得られると、このことは紙幣BLの紙幣位置に応じて収納すべき紙幣庫27(紙幣庫27C1又は27C2)を切り替える必要があることを表している。このとき制御部11は、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6において制御部11は、紙幣庫情報テーブルTBL1(図6)を参照することにより、紙幣庫27C1及び27C2それぞれにおける案内間隔WD、すなわちそれぞれの左間隔WL及び右間隔WRの値を読み出し、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において制御部11は、紙幣BLの紙幣位置が紙幣庫27C1における案内間隔WD1(図7)の範囲内であるか否か、すなわち中心線XCから紙幣BLの左端までの距離が左間隔WL1以内であり、且つ中心線XCから右端までの距離が右間隔WR1以内であるか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことは紙幣BLが搬送路内において概ね右寄りに位置しており、当該紙幣BLを紙幣庫27C1へ搬送すれば、必要に応じて案内部32L及び32Rにより案内した上で、その収納空間SC内へ収納できることを表している(図7)。このとき制御部11は、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8において制御部11は、第1搬送部22及び第2搬送部25をそれぞれ制御することにより、この紙幣BLを紙幣庫27C1へ搬送してその収納空間SC内へ収納させた後、次のステップSP10へ移る。
一方、ステップSP7において否定結果が得られると、このことは紙幣BLが搬送路内において概ね左寄りに位置しており、当該紙幣BLを紙幣庫27C2へ搬送すれば、必要に応じて案内部32L及び32Rにより案内した上で、その収納空間SC内へ収納できることを表している(図7)。このとき制御部11は、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9において制御部11は、第1搬送部22及び第2搬送部25をそれぞれ制御することにより、この紙幣BLを紙幣庫27C2へ搬送してその収納空間SC内へ収納させた後、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において制御部11は、紙幣収納処理手順RT1を終了する。因みに制御部11は、一時保留部24に収納された各紙幣BLを1枚ずつ繰り出す度に紙幣収納処理手順RT1を実行することにより、各紙幣BLを各紙幣庫27又はリジェクト庫26へ適切に搬送して収納するようになっている。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による現金自動預払機1は、同一の金種である「5ユーロ」を割り当てた紙幣庫27C1及び27C2に対し、サイドガイド31L及び31Rの取付位置を互いに相違させ、搬送路に対する収納空間SCの左右方向の位置を相違させた。
また現金自動預払機1の制御部11は、認識部23において搬送路における紙幣BLの紙幣位置を検知し、これを基に「5ユーロ」の紙幣BLの収納先を紙幣庫27C1又は27C2に選定し、第1搬送部22及び第2搬送部25により搬送させるようにした。
これにより現金自動預払機1は、搬送位置が搬送路内の左右方向に大きく偏っている紙幣BLを含む、左位置PL2から右位置PR1までの範囲内に位置する紙幣BLを、紙幣庫27C1又は27C2に適切に割り当てて収納することができる(図7)。
これを換言すれば、現金自動預払機1は、紙幣庫27に収納可能な紙幣BLの紙幣位置を、従来の現金自動預払機201(図12)における紙幣庫27のような1個の案内間隔WDのみに相当する範囲から、2個の案内間隔WD1及びWD2の論理和に相当する範囲に拡大することができる。
これにより現金自動預払機1は、損傷の程度が小さく本質的にリサイクル可能な紙幣BLについて、搬送路において紙幣位置が左右方向に大きく偏っているという理由によって紙幣庫27に収納できずリジェクト庫26に収納する可能性、すなわちリサイクルできなくなる可能性を大幅に低減させることができる。
この結果、現金自動預払機1は、紙幣BLを再利用する比率を高めることができ、紙幣庫27に対する紙幣の補充のような保守作業の頻度や期間を必要最小限に止め、正常に取引処理を行い得る期間の割合、すなわち運用効率を高めることができる。
特に紙幣庫27C1及び27C2は、右位置PR1を内部空間SAの右端と一致させると共に、左位置PL2を内部空間SAの左端と一致させるようにした(図7)。このため現金自動預払機1は、金種が「5ユーロ」である紙幣BLが搬送路内における左端又は右端に当接するような、中央から左右方向に大きく偏った紙幣位置にあったとしても、紙幣庫27C1又は27C2のいずれかに確実に収納することができ、損傷の程度が低く再利用可能な紙幣BLを確実に再利用することができる。
また紙幣庫27は、従来の現金自動預払機201(図12)の紙幣庫27と比較して、サイドガイド31L及び31Rの取付位置を変更するだけで良く、その構成を変更する必要が無い。認識部23についても、従来と同様に紙幣BLの紙幣位置を検知すれば良く、その構成や検知方法等を変更する必要が無い。
すなわち現金自動預払機1は、従来と比較して、紙幣庫27C1及び27C2におけるサイドガイド31L及び31Rの取付位置を変更すると共に、制御部11の記憶部に左間隔WL及び右間隔WRを格納した紙幣庫情報テーブルTBL1を記憶させ、制御部11における紙幣収納処理手順(図8)を変更すれば良い。このため現金自動預払機1は、従来からの設計変更等に伴う工数を極めて少なく抑えることができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による現金自動預払機1は、同一の金種を割り当てた紙幣庫27C1及び27C2の搬送路に対する収納空間SCの左右方向の位置を相違させた。また制御部11は、認識部23において搬送路における紙幣BLの紙幣位置を検知し、これを基に紙幣BLの収納先を紙幣庫27C1又は27C2に選定して搬送させる。これにより現金自動預払機1は、紙幣位置が搬送路の中央から比較的離れた紙幣BLについても、その紙幣位置に応じた紙幣庫27C1又は27C2に適切に割り当てて収納することができ、リサイクルできなくなる可能性を大幅に低減させることができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101(図1、図2)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、制御部11に代わる制御部111を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
制御部111は、第1の実施の形態による制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになっている。また制御部111は、やはり制御部11と同様、内部にRAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させるようになっている。
[2−1.収納空間の設定]
第2の実施の形態における制御部111は、図6と対応する図9に示すように、紙幣庫27に関する情報を、紙幣庫情報テーブルTBL1と一部相違する紙幣庫情報テーブルTBL2に格納し、これを記憶部に記憶させている。紙幣庫情報テーブルTBL2は、紙幣庫情報テーブルTBL1と比較して、左共通間隔WCL及び右共通間隔WCRが追加されている点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
すなわちこの第2の実施の形態においても、紙幣庫27C1及び27C2は、同一の金種「5ユーロ」が割り当てられていながら、サイドガイド31L及び31Rの位置が互いに相違することにより、搬送路に対する互いの収納空間SCの位置を相違させている。
左共通間隔WCLは、同一の金種である「5ユーロ」が割り当てられた紙幣庫27C1及び27C2における左間隔WL1及び左間隔WL2のうち小さい値、すなわち中心線XCに近い方の位置を表す値となっている。具体的に左共通間隔WCLは、左間隔WL1と同一の値となっている。
右共通間隔WCRは、左共通間隔WCLと左右対称となっており、紙幣庫27C1及び27C2における右間隔WR1及び右間隔WR2のうち小さい値、すなわち中心線XCに近い方の位置を表す値となっている。具体的に右共通間隔WCRは、右間隔WR2と同一の値となっている。
ここで左共通間隔WCL及び右共通間隔WCRを組み合わせると、図7と対応する図10に示すように、中心線XCを挟んだ共通間隔WFを表すことができる。この共通間隔WFは、紙幣庫27C1における案内間隔WD1と紙幣庫27C2における案内間隔WD2との重複部分、いわば論理積に相当する部分を表している。
このため現金自動預払機101は、紙幣BLの紙幣位置が共通間隔WFの範囲内であれば、当該紙幣BLを紙幣庫27C1及び27C2のいずれの収納空間SCにも収納することができる。
因みに左共通間隔WCL及び右共通間隔WCRは、同一の値である「55(mm)」となっている。このため、紙幣BLの紙幣位置が共通間隔WFの範囲内にあることは、当該紙幣BLにおける長辺の中心(以下これを紙幣中心と呼ぶ)が、搬送路の中心に相当する中心線XCに比較的近いことを意味する。
このように第2の実施の形態による制御部111は、記憶部に記憶させる紙幣庫情報テーブルTBL2に、左共通間隔WCL及び右共通間隔WCRを格納している。
[2−2.紙幣収納処理手順]
次に、制御部111による紙幣収納処理手順について説明する。この第2の実施の形態において制御部111は、金種が「5ユーロ」の紙幣BLについて、紙幣位置が共通間隔WFの範囲内であれば、当該紙幣BLを紙幣庫27C1及び27C2に交互に振り分けるようにして収納させるようになっている。
具体的に制御部111は、入金取引において一時保留部24(図3)に収納している紙幣BLを1枚ずつ繰り出す際に、図8と対応する図11に示す紙幣収納処理手順RT2を開始してステップSP21へ移る。
制御部111は、ステップSP21〜SP26において、紙幣収納処理手順RT1(図8)のステップSP1〜SP6と同様の処理をそれぞれ行い、ステップSP27へ移る。因みに制御部111は、ステップSP26において、紙幣庫情報テーブルTBL2(図9)から左共通間隔WCL及び右共通間隔WCRの各値も読み出す。
ステップSP27において制御部111は、紙幣BLが共通間隔WF(図10)の範囲内であるか否か、すなわち中心線XCから紙幣BLの左端までの距離が左共通間隔WCL以内であり、且つ中心線XCから右端までの距離が右共通間隔WCR以内であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは紙幣BLの紙幣中心が中心線XCに近い位置にあり、当該紙幣BLを紙幣庫27C1及び27C2のいずれにも正しく収納し得ることを表している。このとき制御部111は、次のステップSP28へ移る。
ステップSP28において制御部111は、紙幣BLが共通間隔WFの範囲内であった回数(すなわち枚数)を計数するための共通カウント値を値「1」だけ増加させ、次のステップSP29へ移る。因みにこの共通カウント値は、例えば入金取引の開始時に値「0」に初期化され、それ以降当該入金取引が終了するまで値を維持または更新するようになっている。
ステップSP29において制御部111は、紙幣BLが共通間隔WFの範囲内であった回数が偶数回目であるか否か、具体的には共通カウント値が偶数であるか否かを判定する。制御部111は、ここで否定結果が得られた場合には、紙幣BLを紙幣庫27C1に収納させるべく次のステップSP31へ移り、肯定結果が得られた場合には、紙幣BLを紙幣庫27C2に収納させるべく次のステップSP32へ移る。
一方、ステップSP27において否定結果が得られると、このことは左右方向に関し当該紙幣BLの少なくとも一部が共通間隔WFの範囲外であり、紙幣BLを紙幣庫27C1又は27C2のいずれか一方にのみ適切に収納させ得ることを表している。このとき制御部111は、紙幣BLをその搬送位置に応じて紙幣庫27C1又は27C2のいずれか一方に収納させるべく、次のステップSP31へ移る。
制御部111は、ステップSP31及びSP32において、紙幣収納処理手順RT1(図8)のステップSP8及びSP9と同様の処理をそれぞれ行って紙幣BLを紙幣庫27C1又は27C2に収納させた後、ステップSP33において紙幣収納処理手順RT2を終了する。
[2−3.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による現金自動預払機101は、第1の実施の形態と同様、同一の金種である「5ユーロ」を割り当てた紙幣庫27C1及び27C2に対し、サイドガイド31L及び31Rの取付位置を互いに相違させ、搬送路に対する収納空間SCの左右方向の位置を相違させた。
また現金自動預払機101の制御部111は、第1の実施の形態と同様、認識部23において搬送路における紙幣BLの紙幣位置を検知し、これを基に「5ユーロ」の紙幣BLの収納先を紙幣庫27C1又は27C2に選定し、第1搬送部22及び第2搬送部25により搬送させるようにした。
ただし制御部111は、この第2の実施の形態においては、「5ユーロ」の紙幣BLの紙幣位置が共通間隔WFの範囲内であった場合には、その収納先を紙幣庫27C1及び27C2に交互に切り替えるようにした。
一般に搬送路内においては、紙幣BLの紙幣中心が中心線XCに近い場合が最も多く、すなわち当該紙幣BLが共通間隔WFの範囲内である可能性が最も高い。このため現金自動預払機101では、このような紙幣BLを紙幣庫27C1又は27C2のいずれか一方のみに搬送した場合、収納枚数に大きな偏りが生じてしまう。紙幣庫27が満杯になった場合、現金自動預払機101では、この紙幣BLを回収するための保守作業が必要となり、その間に各種取引処理を行い得なくなってしまう。
この点において現金自動預払機101では、紙幣BLの紙幣位置が共通間隔WFの範囲内である場合に、当該紙幣BLを紙幣庫27C1及び27C2に交互に収納することができるので、当該紙幣庫27C1及び27C2における収納枚数をほぼ均等に揃えることができる。このため現金自動預払機101は、紙幣BLを回収するための保守作業が発生する頻度を極力抑えることができ、各種取引を行い得る期間を延ばして稼働率を高めることができる。
その他の点においても、現金自動預払機101は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による現金自動預払機101は、同一の金種を割り当てた紙幣庫27C1及び27C2の搬送路に対する収納空間SCの左右方向の位置を相違させた。また制御部111は、搬送路における紙幣BLの搬送位置を基に紙幣BLの収納先を決定して搬送させ、紙幣BLの搬送位置が共通間隔WFの範囲内であった場合には、その収納先を紙幣庫27C1及び27C2に交互に切り替えるようにした。これにより現金自動預払機101は、紙幣BLをその搬送位置に応じた紙幣庫27C1又は27C2に収納できるので、当該紙幣BLが再利用できなくなる可能性を大幅に低減でき、その一方で搬送位置が中心線XCに近い紙幣BLを紙幣庫27C1及び27C2に同等に分配して収納させ、収納枚数の偏りによる保守作業の発生頻度を低減させることもできる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、右位置PR1を内部空間SAの右端と一致させると共に、左位置PL2を内部空間SAの左端と一致させ(図7)、搬送路内の右端又は左端に位置する紙幣BLについても紙幣庫27C1又は27C2に収納させ得るようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば右位置PR1を内部空間SAの右端から引き離しても良く、また左位置PL2を内部空間SAの左端から引き離しても良い。これらの場合、案内間隔WD1及びWD2のいずれにも収まりきらない位置にある紙幣BLについては、従来と同様、リジェクト庫26に搬送すれば良い。これにより、案内間隔WD1及びWD2の中心を中心線XCに近づけて配置することができるので、最も多いであろう紙幣中心が中心線XCに近い位置にある紙幣BLを、安定的に収納空間SC内に収納することができる。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、サイドガイド31Lを中心線XCよりも左側に位置させ、且つサイドガイド31Rを中心線XCよりも右側に位置させた場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばサイドガイド31L及び31Rをいずれも中心線XCの左側に位置させても良く、或いはいずれも中心線XCの右側に位置させても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、案内部32L及び32Rにおける上方の面をいずれも平面状の傾斜面とした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば湾曲面や複数の平面を接合させたような面のような種々の形状としても良い。この場合、要は案内部32L及び32Rの上方から紙幣BLが落下してきたときに、当該紙幣BLの落下中にその端部をその上面に摺動させることにより、収納間隔WC(図5、図7)の範囲内に移動させることができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、サイドガイド31L及び31Rの上方に案内部32L及び32Rを設ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば案内部32L及び32Rをサイドガイド31L及び31Rから分離した構成とし、内部空間SA(図5)におけるサイドガイド31L及び31Rの上方や、搬送路Y(図4)の途中等、種々の箇所に設けるようにしても良い。またこの場合、案内部32L及び32Rは、例えば大きさや傾斜角度が異なる複数種類を予め用意しておき、紙幣BLの大きさに応じて交換するようにしても良い。
或いは、左右方向に関し紙幣間隔WB(図7)に対し収納間隔WCが比較的大きい場合等に、案内部32L及び32Rを省略しても良い。この場合、左間隔WL及び右間隔WRについては、中心線XCからサイドガイド31Lの右側面31LUまでの間隔及びサイドガイド31Rの左側面31RUまでの間隔とすれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、筐体30に対しサイドガイド31L及び31Rにおける左右方向の取付位置を調整し得る紙幣庫27において、製造時や設置時等に当該サイドガイド31L及び31Rの取付位置を調整することにより、搬送路に対する収納空間SCの位置を互いに相違させた場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えばサイドガイド31L及び31Rを省略し、収納空間SCの位置が固定された、すなわち内部空間SAが紙幣BLの大きさに合わせて設計された専用の紙幣庫27C1及び27C2等を製造するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、2個の紙幣庫27C1及び27C2に対し同一の金種「5ユーロ」を割り当てた場合について述べた(図6)。しかしながら本発明はこれに限らず、3個以上の紙幣庫27に同一の金種を割り当てるようにしても良い。この場合、各紙幣庫27におけるサイドガイド31L及び31Rの取付位置を互いに相違させることにより、搬送路に対する収納空間SCの位置を互いに相違させ、搬送位置が異なる紙幣BLに幅広く対応できるようにすることが望ましい。第2の実施の形態についても同様であり、特に搬送位置が共通間隔WFの範囲内であった紙幣BLの収納先については、例えば各紙幣庫27を循環式に順次選択することができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、認識部23において、紙幣BLを撮像した画像を基に当該紙幣BLの搬送位置を検知する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば左右方向に沿って複数の光センサをアレイ状に配置しておき、当該光センサにより紙幣BLを検知した位置を基に搬送位置を検知する等、種々の手法により搬送位置を検知しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣庫27の搬送路Y上に設けた通過検知部38により紙幣BLの通過に応じて変化する通過検知信号を基に、制御部11により当該紙幣庫27内に収納されている紙幣BLの枚数を認識する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣BLを認識部23において認識した後、制御部11において収納先を決定する度に、各紙幣庫27における収納枚数を更新しながら記憶する等、種々の手法により各紙幣庫27における紙幣BLの収納枚数を認識しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、金種が「5ユーロ」である紙幣BLについて、搬送位置が共通間隔WFの範囲内であった場合に、その収納先を紙幣庫27C1及び27C2に交互に切り替えるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば通過検知部38(図4)からの通過検知信号を基に得られる紙幣庫27C1及び27C2それぞれにおける紙幣BLの収納枚数を比較し、少ない方に収納するようにしても良い。この場合、紙幣BLの搬送位置が左右いずれか一方に偏る傾向があり、紙幣庫27C1及び27C2における枚数の偏りが生じる恐れがあったとしても、搬送位置が共通間隔WFの範囲内であった紙幣を常に少ない方に収納させてその偏りを解消させることができる。
また例えば、紙幣中心が中心線XCの右側にある紙幣BLを紙幣庫27C1に搬送し、紙幣中心が中心線XCの左側にある紙幣BLを紙幣庫27C1に搬送するようにしても良い。この場合、各紙幣庫27において収納される紙幣BLの、内部空間SA内における左右方向のばらつきを小さく抑えることができ、整然と集積することが可能となる。さらには、その他の種々の手法により、搬送位置が共通間隔WFの範囲内にある紙幣BLの収納先を、紙幣庫27C1及び27C2に適宜振り分けるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、現金自動預払機1全体を統括的に制御する制御部11により紙幣入出金機12の各部を制御し、当該制御部11の記憶部に紙幣庫情報テーブルTBL1(図6)を記憶させると共に当該制御部11により紙幣収納処理手順RT1(図8)を実行する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣入出金機12に専用の紙幣制御部を設け、当該紙幣制御部により紙幣入出金機12の各部を制御し、その記憶部に紙幣庫情報テーブルTBL1を記憶させると共に、当該紙幣制御部により紙幣収納処理手順RT1を実行するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、顧客との間で現金に関する取引処理を行う現金自動預払機1において、制御部11の制御の下で媒体としての紙幣BLを紙幣庫27に収納し、また繰り出す際に本発明を適用した場合について述べた。しかしながらこれに限らず、例えば種々の金券や証券、或いは入場券や整理券等のような種々の紙葉状の媒体を取り扱う装置において、当該媒体を収納し、また繰り出す種々の箇所に本発明を適用するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、搬送部としての第1搬送部22及び第2搬送部25と、検知部としての認識部23と、収納部としての紙幣庫27C1及び27C2と、制御部としての制御部11とによって媒体収納装置としての紙幣入出金機12を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる搬送部と、検知部と、収納部と、制御部とによって媒体収納装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体投入部としての入出金口5及び接客部21と、搬送部としての第1搬送部22及び第2搬送部25と、検知部としての認識部23と、収納部としての紙幣庫27C1及び27C2と、制御部としての制御部11とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体投入部と、搬送部と、検知部と、収納部と、制御部とによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、2以上の収納庫を有し、紙葉状の媒体を各収納庫に収納すると共に、これを繰り出して再利用する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動預払機、11、111……制御部、12……紙幣入出金機、21……接客部、22……第1搬送部、23……認識部、25……第2搬送部、27、27C1、27C2……紙幣庫、30……筐体、30LU……左内側面、30RU……右内側面、31……サイドガイド、31H……孔部、31L、31R……サイドガイド、31LU……右側面、31RU……左側面、32L、32R……案内部、32LE……左案内端、32RE……右案内端、BL……紙幣、PL1、PL2……左位置、PR1、PR2……右位置、SA……内部空間、SC……収納空間、TBL1、TBL2……紙幣庫情報テーブル、WA……内部間隔、WB……紙幣間隔、WC……収納間隔、WCL……左共通間隔、WCR……右共通間隔、WD、WD1、WD2……案内間隔、WF……共通間隔、WL……左間隔、WR……右間隔、XC……中心線、Y……搬送路。

Claims (9)

  1. 搬送方向と交差する交差方向の長さが媒体よりも大きい搬送空間を有し、前記媒体を前記搬送空間内で搬送方向へ搬送する搬送部と、
    前記搬送空間内における前記媒体の交差方向に関する位置を検知する検知部と、
    前記搬送部により搬送された前記媒体を、交差方向の長さが前記搬送空間よりも小さい収納空間に収納すると共に、当該収納空間の交差方向に関する位置が互いに相違する複数の収納部と、
    前記検知部による検知結果を基に、交差方向に関し前記媒体と対応する位置に前記収納空間がある前記収納部を選定し、前記搬送部により当該媒体を当該収納部へ搬送させる制御部と
    を具えることを特徴とする媒体収納装置。
  2. 2以上の前記収納部は、
    前記搬送空間内における交差方向に関する位置が所定の共通範囲内にある前記媒体を収納し得る位置に前記収納空間が設けられた共通範囲収納部であり、
    前記制御部は、前記検知部による検知結果を基に、前記媒体が交差方向に関し前記共通範囲内にあるときには、2以上の前記共通範囲収納部から所定の選定条件に従って1の前記共通範囲収納部を選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体収納装置。
  3. 前記制御部は、前記選定条件に従った選定処理として、2以上の前記共通範囲収納部を順次選定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体収納装置。
  4. 前記収納部それぞれに収納された前記媒体の収納量を検知する収納量検知部
    をさらに具え、
    前記制御部は、前記選定条件に従った選定処理として、2以上の前記共通範囲収納部のうち前記媒体の収納量が少ないものを選定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体収納装置。
  5. 再利用しない前記媒体を収納する非再利用収納部
    をさらに具え、
    前記収納部は、前記媒体を前記収納空間に収納する収納機能に加えて、収納された前記媒体を繰り出して前記搬送部に受け渡す繰出機能を有し、
    前記制御部は、前記検知部による検知結果を基に、交差方向に関していずれの前記収納部も前記媒体と対応する位置に前記収納空間が無い場合には、当該媒体の収納先として前記非再利用収納部を選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体収納装置。
  6. 前記収納部は、交差方向に関し前記収納空間よりも外方に位置する部分のうち前記収納空間からの距離が所定の案内幅以内である部分を、前記収納空間の範囲内へ案内する案内部
    をさらに具え、
    前記制御部は、前記検知部による検知結果を基に、交差方向に関し前記媒体が前記収納空間の範囲内にある前記収納部、又は交差方向に関し前記案内部により前記媒体を前記収納空間へ案内可能である前記収納部を選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体収納装置。
  7. 前記収納部は、
    前記収納空間よりも大きい内部空間を有する筐体と、
    前記内部空間に設けられ、交差方向に関する前記収納空間の範囲を規定する範囲規定部と
    をさらに具え、
    前記筐体に対する前記範囲規定部の取付位置を相違させることにより、前記収納空間の交差方向に関する位置を互いに相違させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体収納装置。
  8. 前記収納部は、
    前記筐体に対し2の前記範囲規定部を設けると共に、当該範囲規定部同士の間隔を相違させることにより、交差方向の長さが相違する前記収納空間をそれぞれ形成し、交差方向の長さが相違する複数種類の前記媒体をそれぞれ収納する
    ことを特徴とする請求項7に記載の媒体収納装置。
  9. 搬送方向と交差する交差方向に関し媒体よりも大きい投入空間を有し、取引対象となる媒体を投入させる媒体投入部と、
    交差方向の長さが前記媒体よりも大きい搬送空間を有し、前記媒体投入部に投入された前記媒体を前記搬送空間内で搬送方向へ搬送する搬送部と、
    前記搬送空間内における前記媒体の交差方向に関する位置を検知する検知部と、
    前記搬送部により搬送された前記媒体を、交差方向の長さが前記搬送空間よりも小さい収納空間に収納すると共に、当該収納空間の交差方向に関する位置が互いに相違する複数の収納部と、
    前記検知部による検知結果を基に、交差方向に関し前記媒体と対応する位置に前記収納空間がある前記収納部を選定し、前記搬送部により当該媒体を当該収納部へ搬送させる制御部と
    を具えることを特徴とする媒体取引装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019152905A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

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