JP2015064498A - 反射型表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示媒体の表示特性を損なうことなく表示可能な色または色調の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体が各々所望の箇所に配置された反射型表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】対向する基板間に電気応答性材料を含む表示媒体が封入されている反射型表示装置を製造する方法であって、前記一側の基板上に前記表示媒体を配置し、当該表示媒体が各セル内に封止されるよう、前記隔壁の頂面と前記他側の基板とを前記接着層を介して接着する表示媒体封止工程を備え、前記表示媒体封止工程は、前記一側の基板の前記第2の領域に形成されたセル内に流動性のある状態の樹脂を配置して保護層を形成する保護層形成工程と、保護層形成工程の後に実施され、前記一側の基板の前記第1の領域に第1の表示媒体を配置する第1表示媒体配置工程と、前記保護層除去工程の後に実施され、前記一側の基板の前記第2の領域に第2の表示媒体を配置する第2表示媒体配置工程と、を含んでいることを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ペーパー等に応用されている反射型表示装置の製造方法に関する。
反射型表示装置として、最近、電気泳動表示装置が広く用いられている。電気泳動表示装置とは、空気中または分散媒中の電気泳動体(通常は電気泳動する粒子)の電気的な泳動、すなわち粒子移動を利用して情報を表示する装置である。通常、2枚の基板間に電界を与えることで電気的な泳動の状態が制御され、それによって所望の表示が実現されるように構成される。電気泳動体としては、荷電粒子の他、荷電粉体をも利用され得る。その場合、当該荷電粉体は気体中を電気的に泳動する。
電気泳動表示装置は、近年では特に、電子ペーパーとしての応用が注目されている。電子ペーパーとして応用する場合には、印刷物レベルの視認性(目にやさしい)、情報書き換えの容易性、低消費電力、軽量といった利点を享受できる。
電気泳動表示装置では、通常、表示媒体に含まれている電気泳動体の電気的な泳動の状態によって、情報を2つの色で表示可能である。そして、表示可能な2つの色の組み合わせは、表示媒体に含まれる荷電粒子の色や分散媒の色を所望のように選択することにより、所望のように選択し得る。
このような電気泳動表示装置において、3以上の色で表示を行うために、表示可能な色の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体を用意して、当該複数種類の表示媒体を各々所望の箇所に配置することが採用されている。
例えば特許文献1(特許第4797282号公報)には、マイクロカプセルに封入された表示媒体をバインダと共に塗布する工程と、塗布された表示媒体のパターニングを行って所望の箇所以外の表示媒体を除去する工程と、を交互に繰り返すことで所望の表示媒体を所望の箇所に配置する方法が開示されている。
また、特許文献2(特許第4170896号公報)には、まず、ある表示媒体を全てのセル内に配置して所望の箇所のセルにのみ樹脂で蓋を形成して当該表示媒体を当該セル内に封止した後、他のセルから表示媒体を除去し、当該他のセルに他の表示媒体を配置することで、所望の表示媒体を所望の箇所に配置する方法が開示されている。
また、特許文献3(特開2010−204481号公報)には、粉体の表示媒体を所望の箇所に配置する方法であって、所望の箇所に対応する箇所に開口が設けられているマスクを利用して、当該開口を介して表示媒体を配置する方法が開示されている。
特許第4797282号公報 特許第4170896号公報 特開2010−204481号公報
本件発明者は、所望の箇所に所望の表示媒体を配置する方法について鋭意研究を重ねるうち、以下のような知見を得るに至った。
表示媒体をパターニングして所望の箇所に配置する場合、表示媒体をパターニングに適したものとするために当該表示媒体を特殊な材料で形成することが必要となる。このため、所望の表示特性を有する表示媒体を形成する、ということが困難である。
また、セル内に表示媒体を配置した後に当該表示媒体を除去して他の表示媒体を配置する場合、先に配置された表示媒体をセル内から完全に除去しきれなければ、先に配置された表示媒体が後から配置される表示媒体にとって不純物となってしまい、後から配置される表示媒体の表示特性が損なわれてしまうことがある。
また、開口を有するマスクを利用して表示媒体を配置する場合、表示媒体が液状であると、表示媒体がマスクの裏面に液回りしてしまって、所望の箇所以外の場所にも表示媒体が配置されてしまうことがある。
本発明は、このような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、反射型表示装置の表示品質を損なうことなく表示可能な色、更には色調、の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体を各々所望の箇所に配置可能な反射型表示装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する基板間に電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置を製造する方法であって、一側の基板上に複数のセルを区画する隔壁を形成する隔壁形成工程と、前記隔壁の頂面上または他側の基板上に接着層を形成する接着層形成工程と、前記一側の基板上に前記表示媒体を配置し、当該表示媒体が各セル内に封止されるよう、前記隔壁の頂面と前記他側の基板とを前記接着層を介して接着する表示媒体封止工程と、を備え、前記他側の基板は、少なくとも、前記一側の基板の第1の領域に対向して配置される第1の他側基板片と、当該一側の基板の第2の領域に対向して配置される第2の他側基板片と、を含んでおり、前記表示媒体封止工程は、前記一側の基板の前記第2の領域に形成されたセル内に流動性のある状態の樹脂を配置して保護層を形成する保護層形成工程と、前記保護層が形成された前記一側の基板の前記第1の領域に第1の表示媒体を配置する第1表示媒体配置工程と、前記第1の表示媒体が前記一側の基板の前記第1の領域の各セル内に封止されるよう、当該第1の領域の前記隔壁の頂面と前記第1の他側基板片とを前記接着層を介して接着する第1他側基板片接着工程と、前記第1他側基板片接着工程の後に実施され、前記一側の基板から前記保護層を除去する保護層除去工程と、前記保護層除去工程の後に実施され、前記一側の基板の前記第2の領域に第2の表示媒体を配置する第2表示媒体配置工程と、前記第2の表示媒体が前記一側の基板の前記第2の領域の各セル内に封止されるよう、当該第2領域の前記隔壁の頂面と前記第2の他側基板片とを前記接着層を介して接着する第2他側基板片接着工程と、を含んでいることを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
本発明によれば、第1表示媒体が第1の領域のセル内に配置される時、第2の領域のセル内には樹脂が配置されている。したがって、第1の表示媒体が第2の領域のセル内に配置されることが防止され、第2の領域のセル内に配置される第2の表示媒体に第1の表示媒体が混入してしまうということも、防止される。また、第1及び第2の表示媒体をパターニングを行うことなく配置することが可能であるため、第1及び第2の表示媒体をパターニングに適した材料で形成する必要が無く、所望の表示特性を有する第1及び第2の表示媒体を形成することが容易である。この結果、表示媒体の表示特性を損なうことなく表示可能な色または色調の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体が各々所望の箇所に配置された反射型表示装置、を製造することが容易である。
好ましくは、前記樹脂は、水に対して可溶性の樹脂であり、前記保護層除去工程では、前記保護層は、水に溶解されて除去される。この場合、保護層を除去することが容易である。また、隔壁や接着層の機能を損なうことなく、保護層を除去することが容易である。さらに、保護層除去後に配置される表示媒体の表示特性を損なう虞もない。このような樹脂は、例えば、ポリビニルアルコールである。
好ましくは、前記樹脂は、有機溶剤に対して可溶性の樹脂であり、前記保護層除去工程では、前記保護層は、有機溶剤に溶解されて除去される。この場合も、保護層を除去することが容易である。
好ましくは、前記樹脂は、アルカリ溶剤に対して可溶性の樹脂であり、前記保護層除去工程では、前記保護層は、アルカリ溶剤に溶解されて除去される。この場合も、保護層を除去することが容易である。
好ましくは、前記表示媒体封止工程は、前記第1他側基板片接着工程の前に実施され、前記第1の他側基板片上であって、前記一側の基板の前記第1の領域を囲むことができるような位置に第1のシール材を配置する第1シール材配置工程と、前記第2他側基板片接着工程の前に実施され、前記第2の他側基板片上であって、前記一側の基板の前記第2の領域を囲むことができるような位置に第2シール材を配置する第2シール材配置工程と、を更に含んでいる。この場合、第1他側基板片接着工程において、一側の基板と第1の他側基板片との間の第1の領域上の空間が密閉され、また、第2他側基板片接着工程において、一側の基板と第2の他側基板片との間の第2の領域上の空間が密閉される。このため、第1の領域及び第2の領域に形成されるセル内に、外部から空気や水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが抑制される。
好ましくは、前記表示媒体封止工程において、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とは、互いに隣り合って配置され、当該反射型表示装置の製造方法は、前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片及び前記第2の他側基板片の前記一側の基板に対向する側とは反対の側に、当該第1の他側基板片及び当該第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間の間隙を覆うように、防湿フィルムを設ける防湿フィルム配置工程を更に備えている。この場合、第1の領域及び第2の領域に形成されるセル内に、第1の他側基板片及び第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間の間隙を通じて外部から水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが防止される。また、第1の他側基板片及び第2の他側基板片自体の防湿性を補う、ということが可能である。
好ましくは、前記表示媒体封止工程において、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とは、互いに隣り合って配置され、当該反射型表示装置の製造方法は、前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片及び前記第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間に、目詰め材を配置する目詰め材配置工程を更に備えている。この場合も、第1の領域及び第2の領域に形成されるセル内に、第1の他側基板片及び第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間の間隙を通じて外部から空気や水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが防止される。
好ましくは、当該反射型表示装置の製造方法は、前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とを電気的に接続する導電性部材を配置する導電性部材配置工程を更に備えている。この場合、第1の他側基板片及び第2の他側基板片に形成されている電極の取り出し電極として、共通の取り出し電極を用いることが可能である。
本発明によれば、表示媒体の表示特性を損なうことなく表示可能な色または色調の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体が各々所望の箇所に配置された反射型表示装置、を製造することが容易である。
図1は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。 図4は、隔壁の頂部の幅の定義について説明する図である。 図5は、接着層形成工程の一例を概略的に示す図である。 図6は、第1表示媒体封止工程の一例を概略的に示す図である。 図7は、第2表示媒体封止工程の一例を概略的に示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態による反射型表示装置は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する基板間11,16に電気応答性材料を含む表示媒体131,132が封入されていて、基板11,16間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をするようになっている。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「透光性」とは、光を透過する性質、という程度の意味である。本実施の形態においては、視認側に配置される基板は、全光透過率が50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上となるような透光性を有している。
図1乃至図7において、他側の基板16は、複数の他側基板片161,162を含んでおり、一側の基板11及び各他側基板片161,162の面上には、電極が設けられているが、電極の図示は省略されている。本実施の形態においては、一側の基板11が視認側に配置され、他側の基板16が非視認側に配置される。もっとも、複数の他側基板片161,162を含む他側の基板16が、視認側に配置されてもよい。
視認側に配置される一側の基板11としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の透光性フィルムや透光性ガラスに、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の透光性を有する電極(透光性電極)を付したものが、典型的に用いられ得る。
透光性電極は、塗工法やスパッタリング、真空蒸着法、CVD法等によって形成され得る。透光性電極は、アクティブマトリクス駆動の場合及びセグメント駆動の場合は共通電極として用いられるので、必ずしもパターンが形成されている必要は無く、基板全面が電極であってもよい。一方、パッシブマトリクス駆動の場合、対向する両方の基板はパターン電極である必要があるため、透光性電極もストライプなどのパターンで形成される。また、透光性電極は、少なくとも一側の基板11の表示領域を覆うように形成される。ここで、表示領域とは、反射型表示装置における所望の表示に利用される領域をいう。本実施の形態では、反射型表示装置は、第1の表示領域と第2の表示領域とを有しており、一側の基板11は、第1の表示領域に対応する第1の領域111と、第2の表示領域に対応する第2の領域112と、を有している。なお、反射型表示装置の表示領域の数としては、任意の数が採用可能であり、3以上の数も採用可能である。
一側の基板11の厚みは、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
一側の基板11は、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
他側の基板16は、本実施の形態においては、一側の基板11の第1の領域111に対向して配置される第1の他側基板片161と、一側の基板11の第2の領域112に対向して配置される第2の他側基板片162と、を含んでいる。もっとも、他側の基板16に含まれる他側基板片の数としては、反射型表示装置の表示領域の数に対応して、任意の数が採用可能であり、3以上の数も採用可能である。本実施の形態の反射型表示装置において、第1の他側基板片161と第2の他側基板片162とは、互いに隣り合って配置されている。
第1の他側基板片161の形状及び寸法、並びに、第2の他側基板片162の形状及び寸法は、互いに干渉することなく、それぞれ一側の基板11の第1の領域111及び第2の領域112を覆うことができるように決定されている。また、本実施の形態においては、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の縁部のうち、互いに隣り合って配置される縁部161e及び162eは、隔壁12の頂面上に当該頂面に沿って配置可能なように決定されている。すなわち、当該縁部161e及び162eの形状は、隔壁12のパターンが格子状である場合には、格子状のパターンに沿った直線形状であり、隔壁12のパターンがハニカム状である場合には、当該ハニカム状のパターンに沿った凹凸のある形状である。ここで、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片の162「縁部」とは、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の周縁部をいう。
非視認側に配置される第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162としては、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等の基材の表示媒体側の面に金属等の導電性材料によって電極(対向電極)が形成されたものが用いられ得る。また、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162は、透光性を有する基材が用いられてもよい。さらに透光性を有しているが不透明な基材であってもよく、電極面とは異なるもう一方の面を粗面化した不透明なガラス基材、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ得る。本実施の形態では、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162は、非視認側に配置されるため、透光性を有している必然性はない。しかし、熱膨張特性など一側の基板11と同じ物性が必要とされる場合は、一側の基板11と同様の透光性の部材が使用され得る。
第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の厚みも、一側の基板11の厚みと同様に、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
対向電極としては、セグメント駆動およびパッシブマトリクス駆動の場合はパターン状の電極、また、アクティブマトリクス駆動の場合はTFT(Thin Film Transistor)が配置される画素電極が用いられる。もっとも対向電極が一側の基板11上に設けられ、透光性電極が第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162上に設けられていてもよい。
第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162も、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
<反射型表示装置の製造方法>
図2は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。
図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。図3に示すように、まず、一般には水平方向に載置される一側の基板11の上面に、例えばフォトリソグラフィ法(紫外線(UV)照射による露光→現像→焼成)によって、隔壁12が形成される。隔壁12は、後述する複数のセルを規定する部材である。
ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「セル」とは、粒子や粉体の沈降や偏在に起因して表示の不良、特にコントラストの低下を防止するべく上下の電極基板11,16間に形成された隔壁12によって分割された、電気泳動する粒子や粉体の微小な泳動空間、すなわち移動空間を意味する。もっとも、当該移動空間は、マイクロカプセル等、他の構造物によって分割されてもよい。また、電気応答性材料の沈降や偏在の虞が低い場合には、隔壁12は、第1の領域111及び第2の領域112をそれぞれ囲むように形成されればよく、第1の表示領域111及び第2の領域112を複数の領域に区画するように形成されなくてもよい。さらに、表示媒体が固められてシート状にされたものが上下の電極基板11,16間に配置される場合には、隔壁12は形成されなくてもよい。
隔壁12は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂等によって構成可能であり、隔壁12の形成方法は、フォトリソグラフィ法の他、エンボス加工などの型転写方法も採用され得る。さらに、所望のパターンの構造物を隔壁として製造しておいて、それを一側の基板11に貼り付けるという方法も採用され得る。
隔壁12のパターンは、円、格子、ハニカム状(六角形)、その他の多角形など、基本的に任意である。セルの開口率は、70%以上が好ましく、特に90%以上が好ましい。高開口率であるほど、表示可能エリアが広くなるため、高コントラストを得ることができる。本実施の形態では、コントラストと隔壁12の強度の観点から、開口率は、80%〜98%の範囲内であることが好ましい。
隔壁12の高さは、5〜50μm、好ましくは10〜50μmである。5μm以下では、充填するインキ量が少なく、十分な表示特性、特にコントラストが得られない一方、50μm以上では、パネルの厚みが大きすぎて、駆動電圧が上昇し過ぎてしまう。低駆動電圧で良好な表示特性が得られるという観点から、10〜50μmの範囲の高さが好適である。
セルのサイズ(ピッチ)は、表示パネルの大きさにもよるが、0.05mm〜1mmピッチ、好ましくは0.1mm〜0.5mmピッチである。ここで、「ピッチ」とは、隣接する単位パターンを重ねるべく移動させるのに必要な距離を意味している。
隔壁12の頂面の幅は、好ましくは9μm以上である。隔壁12の頂面の幅が9μm未満である場合、隔壁12の長さが60μm以上に亘るようなパターンでは、少なくとも隔壁12の一部が倒れたり、剥がれたり、剥がれた隔壁12が基板上を移動したりする。そうなった場合には、隔壁12による粒子の移動を防ぐという機能が失われ、表示品質が劣化してしまう。
また、隔壁12の頂面の幅は、第1の領域111及び第2の領域112においては、50μm以下、好ましくは20μm以下である。一方、好適な範囲の上限である50μmというのは、目視したときに隔壁12が目立ち過ぎない上限である。
これに対し、隔壁12の頂面の幅は、第1の領域111と第2の領域112との間の第3の領域113においては、当該第3の領域は反射型表示装置の所望の表示に利用されない領域であるため、50μm以上であってもよい。もっとも、表示領域を十分に確保するために、第3の領域113における隔壁12の頂面の幅は、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。
本実施の形態においては、隔壁12は、第3の領域113では、第1の領域111及び第2の領域112と比較して、隔壁12の頂面の幅が大きくなるように形成される。第3の領域113において隔壁12上には、後述するように、第1及び第2の他側基板片161,162の互いに隣り合う縁部161e及び162eが配置されることとなる。したがって、本実施の形態の反射型表示装置においては、図1に示すように、他側の基板16の側から一側の基板11の側に向かう方向に見て、当該縁部161e及び162eの下方に位置する隔壁12の領域では、当該縁部161e,162eの下方に位置する当該領域以外の隔壁12の領域161c,162cと比較して、隔壁12の他側の基板16側の頂面の幅が大きい。
ここで、隔壁12の頂面の幅の定義を、図4に示す。頂面の角が丸まっていなければ、図4(a)や図4(b)に示すように、頂面の幅はそのまま定義される。一方、頂面の角が丸まっている場合には、図4(c)や図4(d)に示すように、頂面の延長面と壁面の延長面との交線間の幅として理解される。評価のための測定方法としては、隔壁12が形成された一側の基板11を硬化性樹脂にて包埋し、ミクロートーム(大和光機工業株式会社製:FX−801)により隔壁12の断面を切り出し、走査電子顕微鏡(SEM)によって撮影した画像に基づいて各幅を測定することができる。
第3の領域113における隔壁12の頂面の幅が第1の領域111及び第2の領域112における隔壁12の頂面の幅よりも大きくなるようにするために、隔壁12は、第3の領域113において、第1の領域111及び第2の領域112におけるよりも、図2に示すように隔壁12の幅が大きくなるように形成されてもよく、あるいは、図4(b)及び図4(d)に示すように隔壁12の頂面が拡大されている、というように形成されてもよい。
次に、隔壁12上に接着層22が形成される(接着層形成工程:図2の工程(2))。この接着層形成工程では、例えば転写法や印刷法により、ポリエステル系熱可塑性接着剤のような熱可塑性樹脂が、1μm〜100μmの厚みで形成される。好ましくは、1μm〜50μmの厚みで形成され、特に好ましくは、1μm〜20μmの厚みで形成される。
転写法として典型的な熱転写法の一例について具体的な説明を補足すれば、図5に示すように、例えば基材21としてのPETフィルム上に20μmの厚みでポリエステル系熱可塑性接着剤のような接着剤221を形成した転写シート20を用意する。次に、この転写シート20を、接着剤221の面が一側の基板11の隔壁12の頂面上に配置されるように、一側の基板11と対向して配置する。この状態で、一側の基板11と転写シート20とを、常温で1kPaの圧力でラミネートする。ラミネートの後で、これをヒートシール剤221の軟化温度以上の温度である例えば120℃に保たれたホットプレート上において1分間加熱し、その後転写シート20を剥離する。これにより、隔壁12上に例えば6μm程度の接着層22が形成される。もっとも、接着層22は、第1の他側基板片161上及び第2の他側基板片162の対向電極の側に形成されてもよい。
接着層22を形成するための接着剤221としては、熱可塑性材料を用いた接着剤が好ましく、加熱により軟化して、冷却すると固化する性質を有し、冷却と加熱を繰り返した場合に、塑性が可逆的に保たれる材料である。
熱可塑性材料からなる接着剤221を接着層22として用いた場合には、転写シート基材21上の固化している接着剤221をその軟化温度を超える温度にまで加熱することにより軟化させて、隔壁頂面のみに確実に接着剤221を熱転写することもできる。また、熱転写後の接着剤221は常温まで冷却して再び固化することにより、タック、すなわちねばつきが無くなるため、取り扱いの便宜が極めて良い。また、タック、すなわちねばつきが無いことによって、セル内に充填された表示媒体131,132が接着剤221と接着してしまうことがない。そして、再び隔壁頂面の接着剤221をその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることにより、タック、すなわちねばつきを有するようになるため、他側の基板16に確実に接着される。他側の基板16との接着後の接着剤221は、再び常温においてはタック、すなわちねばつきが無いため、やはり表示媒体131,132が接着剤221と接着してしまうことがなく、表示品質の低下のおそれもない。
具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの熱可塑性ベースポリマーや、天然ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などの熱可塑性エラストマーを主成分とし、粘着性付与樹脂や可塑剤を配合した樹脂が主に使用される。
隔壁12と接着剤221との密着性を上げるために、隔壁12に紫外線照射やプラズマ処理などにより表面処理が施されてもよいし、プライマーが形成されてもよい。あるいは、接着剤221の方にシランカップリング剤が添加されてもよい。
次に、一側の基板11上に表示媒体が配置され、表示媒体131,132が各セル内に封止されるよう、隔壁12の頂面と他側の基板16とが接着層22を介して接着される(表示媒体封止工程:図2の工程(3)及び工程(4))。
表示媒体131,132としては、少なくとも1種以上の電気応答性材料を含むインキが用いられ得る。電気応答性材料としては、電荷粒子材料、液晶材料があり、電荷粒子材料には白や黒、カラーなどの色づけされた粒子が電場に応答して移動するいわゆる電気泳動材料、または、いわゆるツイストボールに代表される材料、すなわち電場により回転され得る粒子であって各粒子が一方の側と他方の側とで互いに異なる色または色調を有するという材料、または、電場により移動するナノ粒子材料等がある。一方、液晶材料は、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)で知られる透過と散乱を電気的に制御する材料や、液晶に色素を混合した材料、コレステリック液晶材料などがある。これらの電気応答性を有し光学特性を変化させる材料は、種類を問わずセルに隔離する必要があり、本発明の適用対象である。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「色調」とは、「色の強弱や濃淡の調子」を意味する。
本実施の形態では、表示媒体としては、第1の電気応答性材料を含む第1の表示媒体131と、第1の電気応答性材料の色とは異なる色の第2の電気応答性材料を含む第2の表示媒体132と、が用いられる。例えば、第1の表示媒体131は、白色の電気応答性材料と黒色の電気応答性材料とを含んでおり、第2の表示媒体132は、白色の電気応答性材料と赤色の電気応答性材料とを含んでいる。もっとも、第1の表示媒体131及び第2の表示媒体132は、共通の色の(白色の)電気応答性材料を含んでいなくてもよい。例えば、第1の表示媒体131が青色の電気応答性材料と黒色の電気応答性材料とを含んでいるのに対し、第2の表示媒体132は、緑色の電気応答性材料と赤色の電気応答性材料とを含んでいてもよい。
また、表示媒体としては、第1の電気応答性材料を含む第1の表示媒体131と、第1の電気応答性材料の色調とは異なる色調の第2の電気応答性材料を含む第2の表示媒体132と、が用いられてもよい。例えば、第1の表示媒体131が白色の電気応答性材料と黒色の電気応答性材料とを含んでいるのに対し、第2の表示媒体132は、白色の電気応答性材料と灰色の電気応答性材料とを含んでいてもよい。
また、表示媒体封止工程は、図2に示すように、第1の表示媒体131を一側の基板11の第1の領域111の各セル内に封止する工程(第1表示媒体封止工程:図2の工程(3))と、第2の表示媒体132を一側の基板11の第2の領域112の各セル内に封止する工程(第2表示媒体封止工程:図2の工程(4))と、を含んでいる。
図6は、本実施の形態による第1表示媒体封止工程の一例を概略的に示す図である。まず、一側の基板11の第2の領域112に形成されたセル内に、流動性のある状態の樹脂が、当該樹脂に当該セルが埋没するように配置されて、保護層71が形成される(保護層形成工程)。ここで、「流動性」とは、重力によって流れ動くことが可能であり形状が一定しない性質、という程度の意味である。
保護層71を形成するために用いられる樹脂としては、様々な樹脂が採用可能であるが、好ましくは、水や有機溶剤、アルカリ溶液などの溶剤に溶解する可溶性材料からなる樹脂であり、さらに好ましくは、アクリル系やポリイミド系、ポリビニルアルコール系などの有機系のオリゴマーまたはポリマーからなる樹脂である。このような樹脂を採用することにより、後述する保護層除去工程において、保護層71は、溶剤を用いて容易に除去され得る。
本実施の形態においては、保護層71を形成するための樹脂として、ポリビニルアルコール(PVA)が用いられる。ポリビニルアルコールは水に容易に溶解するため、後述する保護層除去工程において、保護層71は、水を用いて容易に除去され得る。さらに、保護層71を除去するための溶剤として水を用いることができるため、隔壁や接着層の機能を損なうことなく保護層71を除去可能であり、さらに、保護層71除去後に第2の領域112のセル内に配置される第2の表示媒体132の表示特性を損なう虞もない。
なお、ポリビニルアルコールは一般に、重合度とけん化度とにより、その性質が大きく支配される。本実施の形態においては、保護層71の実質的な機能自体は、重合度とけん化度とに大きく左右されることはない。ただし、保護層71を塗膜として形成する場合には、その成膜の容易さから、低重合度や高けん化度であることが好ましい。すなわち、低重合度の場合には、粘性が下がるので、保護層71を薄膜として形成し易くなる。また、高けん化度の場合には、水への溶解性が向上するので、塗膜用の溶液の調整が容易となり、また保護層71の除去も容易となる。なお具体的には、重合度は500〜600、けん化度は98%以上であることが好ましい。なお、このような重合度及びけん化度を有する材料としては、例えばクラレポバールPVA−105(クラレ製、重合度500、けん化度98〜99%)、クラレポバールPVA−103(クラレ製、重合度300、けん化度98.1〜98.7%)、ゴーセノールNL−05(日本合成化学工業製、重合度500、けん化度98.5%以上)、ユニチカポバールUF−050G(ユニチカ製、重合度500、けん化度98.5%以上)等が挙げられる。
次に、一側の基板11の第2の領域112に形成されたセルは保護層71の樹脂で満たされているが、第1の領域111に形成されたセルは空である、という状態で、一側の基板11の第1の領域111に、第1の表示媒体131が配置される(第1表示媒体配置工程)。第1の表示媒体131は、(1)ディスペンサあるいはインクジェット、ダイコートから一側の基板11上に滴下され、(2)アプリケータあるいはドクターブレード、ドクターナイフ、中央スキージによって、第1の領域111において面内均一となるように塗布される。
次に、第1の他側基板片161上であって、一側の基板11の第1の領域111を囲むことができるような位置に第1シール材61が配置される(第1シール材配置工程)。
第1のシール材61の配置方法の一例について具体的な説明を補足すれば、第1のシール材61として例えば紫外線硬化性樹脂のような接着剤が、ディスペンサを用いて線幅0.5mm、高さ50μmで線状に塗布されることによって配置される。もっとも、第1のシール材61は、ディスペンサの他に、各種の印刷法によって、あるいは、熱圧着によっても配置可能である。
ここで、紫外線硬化性樹脂は、紫外線で硬化された後はポリマー化して化学的に安定な状態になる。したがって、第1のシール材61として紫外線硬化性樹脂を用い、紫外線で硬化させれば、当該樹脂と第1の表示媒体131とが混ざってしまって表示媒体131の表示性能が劣化してしまう、という虞がない。なお、第1のシール材61に使用される紫外線硬化性樹脂は、好ましくは、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレートのモノマー、オリゴマーであり、例えば、サートマー製CN966、CN981、CN2003A、CN964、CN9893NS、スリーボンド製3033、3034、3057、3052、3054、3056B、3170D、イー・エッチ・シー(株)製LCB−610などが適用可能である。もっとも、第1のシール材61は、紫外線硬化樹脂の他に、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂、ヒートシール樹脂等によっても構成可能である。
さらに、第1のシール材61は、好ましくは接着性を有する。この場合、一側の基板11ないし第1の他側基板片161に歪みがあることなどによって一側の基板11ないし第1の他側基板片161の姿勢が平坦に保たれにくい場合であっても、後述する第1他側基板片接着工程において、一側の基板11上に第1の表示媒体131が配置された状態で一側の基板11に第1の他側基板片161が接着される際に、第1のシール材61と一側の基板11ないし第1の他側基板片161との間に間隙が形成されず、一側の基板11の第1の領域111に配置された第1の表示媒体131が第1のシール材61で囲まれた領域の外に移動してしまうことがない。この結果、第1のシール材61で囲まれた領域において、表示ムラやセル内における気泡の発生が生じる虞がない。接着性を有する第1のシール材61としては、フィルムやガラスなどの基材表面と反応することができるヒドロキシル基、アルコキシ基、ウレタン基、エポキシ基などの官能基を有するものが好ましい。
第1のシール材61は、本実施の形態では、紫外線硬化樹脂のような紫外線硬化性材料を含む接着剤である。また、第1のシール材61は、本実施の形態では、第1の他側基板片161上に配置されるが、一側の基板11上に第1の領域111を囲むように配置されてもよい。
次に、第1の表示媒体131が一側の基板11の第1の領域111の各セル内に封止されるよう、第1の他側基板片161が、第1の領域111の隔壁12上に形成された接着層22の上に配置され、第1の領域111の隔壁12の頂面と第1の他側基板片161とが、当該接着層22を介して接着される(第1他側基板片接着工程)。本実施の形態の第1他側基板片接着工程では、接着層22として転写された接着剤221を加熱させて接着力を得るようになっている。具体的には、ラミネータ91によって所定の熱圧着圧力(ラミネート圧力)を付与しながら、接着剤221を周辺からその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることによって、第1の領域111の隔壁12上の接着材221と第1の他側基板片161とを接着する。もっとも、他の熱圧着の態様が採用されてもよい。
次に、紫外線を露光して第1のシール材61が硬化され、一側の基板11上に保護層71が配置されたまま、一側の基板11上の余剰の第1の表示媒体131が拭き取られて除去される(余剰第1表示媒体除去工程)。余剰の第1の表示媒体131は、当該表示媒体131が液体の状態でウエス等を用いて拭き取られてもよいし、余剰の第1の表示媒体131は、乾燥されてその固形分(粒子)のみが一側の基板11及び第1の他側基板片161上に残された状態で拭き取られてもよい。
もっとも、余剰の第1の表示媒体131は、一側の基板11及び第1の他側基板片161を洗浄液で洗浄することにより除去されてもよい。この場合、洗浄液としては、好ましくは接着層22を溶解させないものが採用される。例えば、接着層22が有機溶剤に溶解する材料で形成されている場合には、純水が採用され得る。この場合、保護層71も同時に除去することが可能であり、すなわち、余剰第1表示媒体と、後述する保護層除去工程と、を同時に行うことができる。また、接着層22が極性溶媒に溶解する材料で形成されている場合には、非極性溶媒が採用され得る。さらに、余剰の第1の表示媒体131の除去は、スポンジやブラシを用いて一側の基板11及び第1の他側基板片161からこすり落としながら行われてもよく、一側の基板11及び第1の他側基板片161に洗浄液を高圧ノズルで吹き付けることによりなされてもよい。
図7は、本実施の形態による第2表示媒体封止工程の一例を概略的に示す図である。まず、一側の基板11の第2の領域112に形成された保護層71が除去される(保護層除去工程)。保護層71の除去は、保護層71を溶解させ得る溶剤を用いて保護層71を溶解させることによりなされる。本実施の形態においては、保護増71は、ポリビニルアルコールを用いて形成されているため、保護層71を除去するための溶剤として、水が採用され得る。
次に、保護層71が除去され、一側の基板11の第2の領域112に形成されたセルを開放した状態で、一側の基板11上に第2の表示媒体132が配置される(第2表示媒体配置工程)。第2の表示媒体132は、第1の表示媒体131と同様に、(1)ディスペンサあるいはインクジェット、ダイコートから一側の基板11上に滴下され、(2)アプリケータあるいはドクターブレード、ドクターナイフ、中央スキージによって第2の領域112において面内均一となるように塗布される。
次に、第2の他側基板片162上であって、一側の基板11の第2の領域112を囲むことができるような位置に第2のシール材62が配置される(第2シール材配置工程)。本実施の形態においては、第2のシール材62としては、第1のシール材61と同様のシール材が採用される。また、第2のシール材62は、第1のシール材61の配置と同様に、ディスペンサを用いて線幅0.5mm、高さ50μmで線状に塗布されることによって配置される。
次に、第2の表示媒体132が一側の基板11の第2の領域112の各セル内に封止されるよう、第2の領域112の隔壁12の頂面と第2の他側基板片162とが、接着層22を介して接着される(第2他側基板片接着工程)。本実施の形態の第2他側基板片接着工程においても、接着層22として転写された接着剤221を加熱させて接着力を得るようになっている。具体的には、ラミネータ91によって所定の熱圧着圧力(ラミネート圧力)を付与しながら、接着剤221を周辺からその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることによって、隔壁12と第2の他側基板片162とを接着する。もっとも、他の熱圧着の態様が採用されてもよい。
次に、紫外線を露光して第2のシール材62が硬化される。その後、一側基板11上の余剰の第2の表示媒体132が除去される(余剰第2表示媒体除去工程)。本実施の形態においては、余剰の第2の表示媒体132は、余剰の第1の表示媒体131と同様に、ウエス等を用いて拭き取られる。
第2表示媒体封止工程の後で、第1の他側基板片161と第2の他側基板片162とが電気的に接続されるよう、導電性部材14として導電性ペーストが配置される。導電性ペーストは、例えば銀ペーストのような金属ペーストであり、例えばディスペンサあるいはインクジェット、タンポ印刷、パット印刷、スタッピング印刷によって所定位置、例えば第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e及び162e間、に塗布される。
図2に戻って、第2表示媒体封止工程の後で、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の一側の基板11に対向する側とは反対の側に、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間の間隙を覆うように、防湿フィルム19が配置される(防湿フィルム配置工程:図2の工程(5))。ここで、「防湿フィルム」とは、防湿性を有するフィルムであり、本件の明細書及び特許請求の範囲において「防湿性」とは、湿気の透過を防ぐ性質、という程度の意味である。防湿フィルム19は、40℃、90%RHにおける水蒸気透過量が0.1g/m/day以下であることが好ましく、さらに0.001g/m/day以下であることが好ましい。
本実施の形態では、防湿フィルム19は、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162全体を覆うように配置される。もっとも、防湿フィルム19は、一側の基板11上にも配置されてよい。このような防湿フィルム19が配置されることにより、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間の間隙を通して外部から表示パネル内へ水分が侵入する、ということが防止される。さらに、他側の基板16を構成する第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162自体の防湿性を高めることができる。また、防湿フィルム19が一側の基板11上に配置される場合には、一側の基板11自体の防湿性を高めることもできる。
防湿フィルム19は、当該防湿フィルム19が視認側に配置される場合には、透光性を有している必要がある。この場合、防湿フィルム19としては、例えば透光性を有する基材フィルムにSiOのような珪素酸化物を蒸着させることにより作製されたものが採用され得る。一方、防湿フィルム19が視認側とは反対の側に配置される場合には、防湿フィルム19は、透光性を有していなくてもよい。したがって、この場合、防湿フィルム19としては、基材フィルムに銅やアルミニウムなどの金属膜を形成したものが採用可能である。
本実施の形態においては、まず、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の防湿フィルム19が配置される側の面上に、接着剤222が面内均一に塗布される。その後、当該接着剤222に防湿フィルム19が接着される。
なお、接着剤222としては、接着剤221と同様の接着剤が採用可能である。また、シール材61,62と同様のシール材も採用可能である。接着剤222としてシール材61,62と同様のシール材が採用される場合、防湿フィルム19の代わりに前述のような防湿性を有しないフィルムが配置されてもよい。
さらに、防湿フィルム19を配置する前に、目詰め材が、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間に配置されてもよい。目詰め材が当該縁部161e,162eの間に配置されることにより、当該縁部161e,162eの間の間隙を通して、外部から表示パネル内への空気や水分に侵入が防止される。目詰め材としては、接着剤221と同様の接着剤が採用可能である。また、シール材61,62と同様のシール材も採用可能である。本実施の形態では、防湿フィルム19を接着させる接着剤222が、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の縁部161e,162eの間にも配置されて、目詰め材の役割を果たしている。
さらに、視認側の基板には、反射防止フィルムやハードコードフィルムが設けられてもよい。反射防止フィルムの機能は、光源の映り込みを防止することにある。また、ハードコートフィルムの機能は、表示パネル表面に傷が形成されるのを防止することである。
その後、外周封止処理が施されて、所望の反射型表示装置の製造が完了する。
以上のように、本実施の形態によれば、第1表示媒体131が第1の領域111のセル内に配置される時、第2の領域112のセル内には樹脂が配置されている。したがって、第1の表示媒体131が第2の領域112のセル内に配置されることが防止され、第2の領域112のセル内に配置される第2の表示媒体132に第1の表示媒体131が混入してしまうということも、防止される。また、第1及び第2の表示媒体131,132をパターニングを行うことなく配置することが可能であるため、第1及び第2の表示媒体131,132をパターニングに適した材料で形成する必要が無く、所望の表示特性を有する第1及び第2の表示媒体131,132を形成することが容易である。この結果、表示媒体の表示特性を損なうことなく表示可能な色または色調の組み合わせが異なる複数種類の表示媒体が各々所望の箇所に配置された反射型表示装置、を製造することが容易である。
また、保護層71の樹脂は水に対して可溶性の樹脂、具体的にはポリビニルアルコールであり、保護層除去工程では、保護層71は水に溶解されて除去される。このため、保護層71を除去することが容易である。また、隔壁12や接着層22の機能を損なうことなく、保護層71を除去することが可能である。さらに、保護層除去後に配置される第2の表示媒体132の表示特性を損なう虞もない。
なお、保護層71の樹脂として有機溶剤に対して可溶性の樹脂が採用された場合も、保護層除去工程において、保護層71は、有機溶剤によって容易に除去され得る。また、保護層71の樹脂としてアルカリ溶剤に対して可溶性の樹脂が採用された場合も、前記保護層除去工程において、保護層71は、アルカリ溶剤によって容易に除去され得る。
また、表示媒体封止工程は、第1他側基板片接着工程の前に実施され、第1の他側基板片161上であって、一側の基板11の第1の領域111を囲むことができるような位置に第1のシール材61を配置する第1シール材配置工程と、第2他側基板片接着工程の前に実施され、第2の他側基板片162上であって、一側の基板11の第2の領域112を囲むことができるような位置に第2シール材62を配置する第2シール材配置工程と、を更に含んでいる。これにより、第1他側基板片接着工程において、一側の基板11と第1の他側基板片161との間の第1の領域111上の空間が密閉され、また、第2他側基板片接着工程において、一側の基板11と第2の他側基板片162との間の第2の領域112上の空間が密閉される。これにより、第1の領域111及び第2の領域112に形成されるセル内に、外部から空気や水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが抑制される。
また、表示媒体封止工程において、第1の他側基板片161と第2の他側基板片162とは、互いに隣り合って配置され、当該反射型表示装置の製造方法は、表示媒体封止工程の後に実施され、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の一側の基板11に対向する側とは反対の側に、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間の間隙を覆うように、防湿フィルム19を設ける防湿フィルム配置工程を更に備えている。これにより、第1の領域及び第2の領域に形成されるセル内に、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間の間隙を通じて外部から水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが防止される。また、第1の他側基板片161及び第2の他側基板162片自体の防湿性を補う、ということが可能である。
また、当該反射型表示装置の製造方法は、表示媒体封止工程の後に実施され、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間に、目詰め材222を配置する目詰め材配置工程を更に備えている。これにより、第1の領域及び第2の領域に形成されるセル内に、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間の間隙を通じて外部から空気や水分が侵入して表示品質が低下してしまう、ということが防止される。
また、反射型表示装置の製造方法は、表示媒体封止工程の後に実施され、第1の他側基板片161と第2の他側基板片162とを電気的に接続する導電性部材を配置する導電性部材配置工程を更に備えている。これにより、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162に形成されている電極の取り出し電極として、共通の取り出し電極を用いることが可能である。
次に、実際に行われた実施例について説明する。
<反射型表示装置の実施例>
一側の基板11として、150mm×150mm×厚さ0.125mmのPETフィルム(東洋紡製A4100)の一方の面に透光性電極として酸化インジウムスズ(ITO)蒸着膜(厚さ0.2μm)が設けられた基板が用意された。透光性電極は、スパッタリング、真空蒸着法、CVD法などの一般的な成膜方法によって形成され、酸化インジウムスズ(ITO)の他に、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等によっても形成され得る。
次に、当該一側の基板11に、ネガ型感光性樹脂材料(デュポンMRCドライフィルムレジスト(株)製のドライフィルムレジスト)を20μmの厚さにラミネートして100℃、1分間の条件で加熱し、次いで露光マスクを使用して露光(露光量500mJ/cm)し、その後、1%KOH水溶液を用いた現像を30秒行い、200℃、60分間の条件で焼成することで、正方格子状のパターンを有する隔壁12が形成された。隔壁12は、その幅が、一側の基板11の第1の領域111及び第2の領域112において20μm、第1の領域111と第2の領域112との間の第3の領域113において200μm、となるように形成された。
そして、転写フィルム基材21として厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム21(帝人・デュポン社製)が用いられ、これにヒートシール剤221(東洋紡製バイロン630)が厚さ20μmでダイコーダにて塗布され、乾燥された。これにより、10μmの接着層を有するロール状の転写シート20が作製された。なお、ヒートシール剤221の軟化温度は約110℃であった。
そして、転写フィルム20の上に、一側の基板11が、その隔壁12が形成されている側の面を下にした状態で載せられ、この状態で、1kPa程度の押圧力で常温でラミネートされた。その後、ヒートシール剤221の周辺がその軟化温度を超える温度、例えば130℃程度にまで加熱され、その状態で一側の基板11が、転写フィルム20から剥離された。その結果、ヒートシール剤221が隔壁12の頂面の全面に熱転写された。隔壁12の頂面からヒートシール剤221の頭頂部までの高さは、約6μmであった。
次いで、他側の基板16を構成する第1の他側基板片131及び第2の他側基板片132として、それぞれ、75mm×150mm×厚さ0.125mmのPETフィルム(東洋紡製A4100)に、2インチ相当のパネルの駆動電極に相当するITO電極である対向電極が形成されたものが用いられた。
続いて、保護層71を形成するための樹脂としてポリビニルアルコールが用意され、ポリビニルアルコールが、一側の基板11の第2の領域112の隔壁12上に形成されたセル内に充填され、第2の領域112全体に亘って保護層71が形成された。
次に、第1の表示媒体131及び第2の表示媒体132として、以下の成分を有するインキが用意された。
<インキ成分>
・電気泳動粒子 ・・・60重量部
・分散液 ・・・40重量部
第1の表示媒体131には、白色の電気泳動粒子と、黒色の電気泳動粒子と、が重量比約1:1の割合で含まれていた。また、第2の表示媒体132には、白色の電気泳動粒子と、緑色の電気泳動粒子と、が重量比約1:1の割合で含まれていた。
まず、第1の表示媒体131がディスペンサから一側の基板11の第1の領域111に滴下されて、アプリケータ(テスター産業製)にて、一側の基板11の表面より50μmのギャップにて、第1の表示媒体131が塗工された。塗工は、一側の基板11の第1の領域111の中心を基準に、75mm×150mmの位置に行われ、膜厚は35μmとした。
次に、第1の他側基板片161の上に、一側の基板11の第1の領域111を囲むことができるような位置に第1のシール材61としての紫外線硬化樹脂(イー・エッチ・シー(株)製:LCB−610)が、ディスペンサ(不図示)を用いて切れ目無く配置された。
そして、大気中にて、一側の基板11の第1の領域111に、第1の他側基板片161を重ね合わせた。このとき、第1の他側基板片161は、第1の他側基板片161の縁部の一辺が一側の基板11の第3の領域113において隔壁12上に隔壁12に沿って位置するように、位置決めされた。そして、ラミネータ91で一定の押圧力をさらに付与しつつ、セルギャップ間隔が0.02mmとなるように、一側の基板11の第1の領域111の隔壁12上の接着層22と、第1の他側基板片161とが密着された。このとき、一側の基板11と第1の他側基板片161との間に気泡が残らないように、第1の他側基板片161はカールされた状態で、一側の基板11及び第1の他側基板片161の一方の側から対向する他方の側に向けて、隔壁12内のセル容積を超える余剰の第1の表示媒体131を押し出しながら、貼り合わされた。この結果、一側の基板11の第1の領域111のセル内には規定量の第1の表示媒体131のみが充填された。
その後、紫外線を露光(露光量700mJ/cm)して第1のシール材61を硬化させた後、一側の基板11上の余剰の第1の表示媒体131が、液状のまま、ウエスを用いて拭き取られた。
次に、一側の基板11に形成された保護層71が水を用いて除去され、一側の基板11の第2の領域に、第2の表示媒体132が配置された。第2の表示媒体132は、第1の表示媒体131と同様に、ディスペンサから一側の基板11の第2の領域112に滴下されて、アプリケータにて塗工された。塗工は、一側の基板11の第2の領域112の中心を基準に、75mm×150mmの位置に行われ、膜厚は35μmとした。
次に、第2の他側基板片162の上に、一側の基板11の第2の領域112を囲むことができるような位置に、第2のシール材62としての紫外線硬化樹脂(イー・エッチ・シー(株)製:LCB−610)が、ディスペンサ(不図示)を用いて切れ目無く配置された。
そして、大気中にて、一側の基板11の第2の領域112に、第2の他側基板片162を重ね合わせた。このとき、第2の他側基板片162は、第2の他側基板片162の縁部の一辺が一側の基板11の第3の領域113において隔壁12上に隔壁12に沿って位置するように、位置決めされた。そして、ラミネータ91で一定の押圧力をさらに付与しつつ、セルギャップ間隔が0.02mmとなるように、一側の基板11の第2の領域112の隔壁12上の接着層22と、第2の他側基板片162とが密着された。このとき、一側の基板11と第2の他側基板片162との間に気泡が残らないように、第2の他側基板片162はカールされた状態で、一側の基板11及び第2の他側基板片162の一方の側から対向する他方の側に向けて、隔壁12内のセル容積を超える余剰の第2の表示媒体132を押し出しながら、貼り合わされた。この結果、一側の基板11の第2の領域112のセル内には規定量の第2の表示媒体132のみが充填された。
その後、紫外線を露光(露光量700mJ/cm)して第2のシール材62を硬化させた後、一側の基板11上の余剰の第2の表示媒体132が、液状のまま、ウエスを用いて拭き取られた。
その後、第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の互いに隣り合う縁部161e,162eの間に、第3シール材としてのヒートシール剤222が、当該縁部161e,162eの間を埋めるように配置された。さらに、ヒートシール剤222が第1の他側基板片161及び第2の他側基板片162の一側の基板11に対向する側とは反対の側に、面内均一に塗布され、当該ヒートシール剤222に防湿フィルムが接着された。
その後、両方の基板11,16の周辺にディスペンサ(不図示)を用いて紫外線硬化樹脂(イー・エッチ・シー(株)製:LCB−610)を塗工して封止し、紫外線を露光(露光量700mJ/cm)して硬化させた(外周封止処理)。以上の工程で、複数の表示パネルが作製された。
以上のようにして得られた表示パネルについて表示品質を評価したが、第1の表示領域における表示品質も、第2の表示領域における表示品質も、いずれも良好であった。また、一側の基板11の第1の領域のセル内及び第2の領域のセル内を観察したところ、第1の領域のセル内に第2の表示媒体132は観察されず、第2の領域のセル内において第1の表示媒体131は観察されなかった。
11 一側の基板
12 隔壁
131 第1の表示媒体
132 第2の表示媒体
161 第1の他側基板片
162 第2の他側基板片
20 転写シート
21 PETフィルム
22 接着層
221 ヒートシール材
71 保護層
91 ラミネータ

Claims (9)

  1. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する基板間に電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、前記基板間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をする、反射型表示装置を製造する方法であって、
    一側の基板上に複数のセルを区画する隔壁を形成する隔壁形成工程と、
    前記隔壁の頂面上または他側の基板上に接着層を形成する接着層形成工程と、
    前記一側の基板上に前記表示媒体を配置し、当該表示媒体が各セル内に封止されるよう、前記隔壁の頂面と前記他側の基板とを前記接着層を介して接着する表示媒体封止工程と、
    を備え、
    前記他側の基板は、少なくとも、前記一側の基板の第1の領域に対向して配置される第1の他側基板片と、当該一側の基板の第2の領域に対向して配置される第2の他側基板片と、を含んでおり、
    前記表示媒体封止工程は、
    前記一側の基板の前記第2の領域に形成されたセル内に流動性のある状態の樹脂を配置して保護層を形成する保護層形成工程と、
    保護層形成工程の後に実施され、前記一側の基板の前記第1の領域に第1の表示媒体を配置する第1表示媒体配置工程と、
    前記第1の表示媒体が前記一側の基板の前記第1の領域の各セル内に封止されるよう、当該第1の領域の前記隔壁の頂面と前記第1の他側基板片とを前記接着層を介して接着する第1他側基板片接着工程と、
    前記第1他側基板片接着工程の後に実施され、前記一側の基板から前記保護層を除去する保護層除去工程と、
    前記保護層除去工程の後に実施され、前記一側の基板の前記第2の領域に第2の表示媒体を配置する第2表示媒体配置工程と、
    前記第2の表示媒体が前記一側の基板の前記第2の領域の各セル内に封止されるよう、当該第2領域の前記隔壁の頂面と前記第2の他側基板片とを前記接着層を介して接着する第2他側基板片接着工程と、
    を含んでいる
    ことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  2. 前記樹脂は、水に対して可溶性の樹脂であり、
    前記保護層除去工程では、前記保護層は、水に溶解されて除去される
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  3. 前記樹脂は、ポリビニルアルコールである
    ことを特徴とする請求項2に記載の反射型表示装置の製造方法。
  4. 前記樹脂は、有機溶剤に対して可溶性の樹脂であり、
    前記保護層除去工程では、前記保護層は、有機溶剤に溶解されて除去される
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  5. 前記樹脂は、アルカリ溶剤に対して可溶性の樹脂であり、
    前記保護層除去工程では、前記保護層は、アルカリ溶剤に溶解されて除去される
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  6. 前記表示媒体封止工程は、
    前記第1他側基板片接着工程の前に実施され、前記第1の他側基板片上であって、前記一側の基板の前記第1の領域を囲むことができるような位置に第1のシール材を配置する第1シール材配置工程と、
    前記第2他側基板片接着工程の前に実施され、前記第2の他側基板片上であって、前記一側の基板の前記第2の領域を囲むことができるような位置に第2のシール材を配置する第2シール材配置工程と、
    を更に含んでいる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  7. 前記表示媒体封止工程において、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とは、互いに隣り合って配置され、
    当該反射型表示装置の製造方法は、
    前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片及び前記第2の他側基板片の前記一側の基板に対向する側とは反対の側に、当該第1の他側基板片及び当該第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間の間隙を覆うように、防湿フィルムを設ける防湿フィルム配置工程
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  8. 前記表示媒体封止工程において、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とは、互いに隣り合って配置され、
    当該反射型表示装置の製造方法は、
    前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片及び前記第2の他側基板片の互いに隣り合う縁部の間に、目詰め材を配置する目詰め材配置工程
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  9. 前記表示媒体封止工程の後に実施され、前記第1の他側基板片と前記第2の他側基板片とを電気的に接続する導電性部材を配置する導電性部材配置工程
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
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