JP2015060708A - 車両電子制御ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内に水滴が入ったとしても、浸入した水滴を排出することで回路基板の被水を抑制することができる車両電子制御ユニットを提供する。
【解決手段】車両ECU1は、回路基板3と、コネクタ4と、これらを内部に収容するケース2とを備えている。回路基板3は、コネクタ4が実装された面が車両上下方向において下向きにケース2に取り付けられ、回路基板3とコネクタ4との隙間が車両上下方向において回路基板3よりも低い位置にある。この車両ECU1によると、ケース2内に浸入した水滴は、水滴の重力により回路基板3よりも下に位置するコネクタ4のコネクタ上面4aを流れることになり、回路基板3を被水させることなく、水滴を排出させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される電子制御ユニットに関し、特にその排水構造に関するものである。
近年、自動車の電子制御化が進むにつれて搭載される電子制御ユニットの数が増加している。電子制御ユニットは、通常、ケースに覆われており、そのケースに電子部品を実装した回路基板が収容される。この回路基板に水滴が付着すると回路にショートが生じてしまう懸念がある。
そのため、電子制御ユニットには防滴構造が必要となる。従来の防滴構造について、電子制御ユニットのひとつであるエアバックECUを例に説明する。
エアバックECUは、外部の加速度センサの検出結果とエアバックECU内部に配設されている加速度センサの検出結果とに基づいて、車両が物体に衝突したことを判定し、エアバックの展開制御を行う。
エアバックECUは、車両の前方が衝突した場合だけでなく、車両側方が衝突した場合も判定するために、車両の幅方向中央部であって前席の足元付近のフロアに設置されていることがある。また、車両の幅方向中央部の上方には、飲み物が入ったカップを置くためのカップホルダーが設置されていることがある。
このような配置状態において、車のカップホルダーに置いてある容器から飲み物がこぼれ落ちると、車室床の隙間などからエアバックECUのケース上に水滴がかかることもある。そして、坂道走行等によりエアバックECUが傾くと水滴がケースやコネクタの隙間から内部に浸入する虞がある。内部に浸入した水滴が回路基板上に付着すると、回路にショートが生じてしまう懸念がある。そのため、エアバックECUには、外部から水滴が浸入しないようにする防滴措置が必要とされている。
たとえば、特許文献1に開示の電子制御ユニットは、ケースの隙間やコネクタなどの上方に防滴用のひさしが配設されている。また、他にもケース上面にシートを貼付し、コネクタ上方を覆うものなどがある。これらの措置により回路基板が被水することを防ぐことができる。
特開2008−130359号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術のように、防滴用のひさしやシートを設けたとしても、ケース内への水滴の浸入を確実に防止できるとは限らない。そのため、ケース内へ水滴が浸入した場合の被水対策が望まれていた。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、ケース内に水滴が入ったとしても、浸入した水滴を排出することで回路基板の被水を抑制することができる車両電子制御ユニットを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明は、電子部品が実装された回路基板(3)と、回路基板に実装され、回路基板と外部機器とを電気的に接続するコネクタ(4、40、400)と、回路基板とコネクタとを、コネクタの端面が露出する状態で収容するケース(2、20、200)と、を備えた車両電子制御ユニット(1、10、100)であって、回路基板は、コネクタが実装された面が車両上下方向において下向きにケースに取り付けられ、回路基板とコネクタとの隙間が車両上下方向において回路基板よりも低い位置にあることを特徴とする。
この発明によれば、回路基板は、コネクタが実装された面が車両上下方向において下向きになるようにケースに取り付けられることで、回路基板の下面はコネクタの上面以上の高さに位置する。これによると、ケースとコネクタとの隙間から浸入してくる水滴がコネクタの上面を流れても、回路基板の下面がコネクタの上面以上に位置することから、回路基板を被水させることなく、水滴を排出させることができる。
第一実施形態における車両ECU1の模式断面図である。 第一実施形態におけるケース2の模式斜視図である。 第一実施形態における車両ECU1を前壁部21側から見た模式図である。 第一実施形態におけるコネクタ4にくぼみ部41および排水溝42を形成した状態を示す平面図である。 コネクタ4に回路基板3が接続された状態における図4の切断線IVB−IVBでの矢視断面図である。 第二実施形態における上壁部25に形成された拡散ポケット26、防水壁270、および浸水防止パッド28の状態を示す模式断面図である。 図6の排水構造の拡大図である。 第三実施形態におけるコネクタ400に突起43を形成した状態を示す平面図である。 第三実施形態における車両ECU100の模式断面図である。
以下、本発明の電子制御ユニットを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。また、各実施形態においては、一例として、車両に設けられたエアバックの展開制御を行う車両電子制御ユニット(以下、車両ECU)の排水構造について説明する。
(第一実施形態)
まず、図1〜図5を参照して第一実施形態における車両ECU1の排水構造について説明する。図1に示すように車両ECU1は、ケース2と、回路基板3と、コネクタ4とを備えている。
まず、ケース2について、図2を用いて説明する。ケース2は、樹脂製または金属製の収容部材である。ケース2は、前壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、後壁部24と、上壁部25とが一体的に構成され、下側に開口する略直方体形状である。
また、前壁部21には、前壁部21、右側壁部22、左側壁部23、後壁部24が形成する開口と連通し、その厚さ方向に貫通する開口部210(コネクタ4の露出口に相当)が設けられている。開口部210は、前壁部21の幅方向中央に形成されており、この開口部210を囲うように、開口壁211が、前壁部21から垂直に突き出している。
右側壁部22と左側壁部23には、図2、図3に示すように、各側壁部22、23の底面22a、23a中央部から、図3の左右方向(すなわち、他方の側壁部23、22とは反対方向)に延びる固定部220、230が一体的に形成される。この固定部220、230には図示しないボルト等の取り付け部材が貫通可能な穴が形成されており、固定部220、230を介して、取り付け部材によって、ケース2は所定の車両取付け面Pに固定される。
固定部220、230の底面220a、230aは、各側壁部22、23の底面22a、23aよりも低くなるように形成されている。そのため、図3に示すように、ケース2を車両取付け面Pに取り付けた際には、底面220a、230aと車両取付け面Pとはそれぞれ当接し、各側壁部22、23の底面22a、23aと車両取付け面Pとの間には隙間が確保される。これにより、ケース2は固定部220、230に支持されて車両取付け面Pから浮いている状態となる。
図1に示すように、ケース2の内部には、車両への衝突を検知するための加速度センサやマイクロコンピュータ等の電子部品が実装された回路基板3とコネクタ4とが収容される。コネクタ4は、回路基板3に実装されており、図示しない外部機器を回路基板3と電気的に接続する。
また、図3に示すように、コネクタ4の回路基板3とは反対側の形状は、開口部210に収容可能な形状であり、開口部210側のコネクタ4の端面は、図1に示すように、わずかに開口壁211から露出している。
上壁部25は、図1に示すように、上壁内面25aに設けられた拡散ポケット26と、防水壁27とを備えている。防水壁27は前壁部21に近い位置に形成され、拡散ポケット26は、前壁部21、防水壁27、上壁内面25aにより形成されている。
すなわち、拡散ポケット26は、前壁部21に隣接して設けられている。また、拡散ポケット26は、上壁内面25aの幅方向全体に亘って凹に設けられている。
開口壁211とコネクタ4との間には隙間が存在し、この隙間からケース2内に水滴が浸入するおそれがある。拡散ポケット26では、開口壁211とコネクタ4との隙間からケース2内に浸入し、防水壁27でせき止められた水滴が拡散される。
防水壁27は、拡散ポケット26の一側面を成しており、上壁内面25aから垂直下方に向かって凸に設けられている。拡散ポケット26と防水壁27は、ケース2に回路基板3とコネクタ4を収納した際に、コネクタ4のコネクタ上面4aの上方に位置する。また、防水壁27の下端面とコネクタ4のコネクタ上面4aとの間の隙間は、前壁部21とコネクタ上面4aとの間の隙間よりも小さい。
回路基板3は、車両上下方向において上から回路基板3、コネクタ4の順でケース2に収容される。すなわち回路基板3は、ケース2内においてコネクタ4のコネクタ上面4aよりも上に取り付けられる。そのため、水滴が防水壁27とコネクタ上面4aとの隙間を通って回路基板3に到達したとしても、水滴は回路基板3よりも低い位置を流れる。
コネクタ4は、図4に示すように、コネクタ上面4aに、くぼみ部41と排水溝42とを備える。くぼみ部41は、コネクタ上面4aにおいて幅方向(すなわち、開口部210に平行な方向)全体に亘って凹に設けられている。排水溝42は、コネクタ上面4aのくぼみ部41から端子45が突出する端子側端面4bにかけて形成される。排水溝42の一端はくぼみ部41の一部分から飛び出るように連続して形成され、排水溝42の他端は端子側端面4bに形成される。また、くぼみ部41の底面は、そのくぼみ部41の幅方向に傾斜が形成されており、排水溝42側に向かうにしたがって下方に傾斜する。
排水溝42は、図5に示すように、コネクタ上面4aに形成された部分は、端子側端面4bに向かうにしたがって下方に傾斜する。また、端子側端面4bに形成された部分は、端子側端面4bの高さ方向全体に亘って凹に設けられている。また、排水溝42の下端部分は、図5に示すように、下方に向かうにしたがって端子側端面4bに近づくように、端子側端面4bに対して傾斜する。ここにおける下方とは、図5には図示しない車両取付け面P側のことを示す。
また、排水溝42は、端子45の突出箇所を避けて形成される。本実施形態においては、コネクタ4の端子45が、図4に示すように、多数の端子群451と少数の端子群452とに分かれて突出しており、それらの間の隙間に排水溝42が形成される。
コネクタ4は、回路基板3にはんだ付けなどの一般的な接合方法により接合される。さらに図示しないねじ等の取り付け部材により回路基板3に取り付けられて、回路基板3との接続部分の強度を強くしてもよい。
これにより、回路基板3の主実装面を下向きにして取り付けたときの、コネクタ4の重力方向に対する耐久性を向上させることができる。なお、主実装面とは、電子部品が主として取り付けられている面であり、主実装面を下向きにして回路基板3をケース2に取り付けることで、回路基板3をケース2内において、コネクタ4よりも上方に位置させることが容易になる。
なお、ケース2の開口壁211の少なくとも一方の下端部から他方の下端部方向に突出して形成されるコネクタ支持部(図示省略)を備えてもよい。これによると、コネクタ4が、コネクタ支持部に載架される形で下から支持されるため、コネクタ4の重力方向に対する耐久性を向上させることができる。
次に、上述のように構成された車両ECU1の排水経路について説明する。例えば、車両のカップホルダーに置いてあるドリンクの容器から落下してくる飲み物の水滴がケース2の上壁部25に落ちる場合がある。この水滴が、車両の走行によりコネクタ4側に移動し、開口壁211とコネクタ4との隙間からケース2内に浸入したとする。浸入した水滴は、防水壁27によってせき止められ、拡散ポケット26内で拡散される。拡散された水滴の一部は拡散ポケット26の幅方向に沿って流れる。拡散ポケット26は、前壁部21と同じ幅方向長さである上壁部25の上壁内面25aの幅方向全体に亘って凹に設けられている一方で、コネクタ4は前壁部21の幅方向の一部に形成された開口部210に嵌まる大きさである。よって、水滴が拡散ポケット26の幅方向に沿って流れると、コネクタ4の左右側面を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース2外に排出される。
また、拡散ポケット26の幅方向端部までは流れず、防水壁27とコネクタ4のコネクタ上面4aとの隙間を水滴が通過したとしても、その水滴はくぼみ部41に入り、くぼみ部41の底面につけられた傾斜によって排水溝42に誘導される。さらに、その水滴は排水溝42を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース2外に排出される。
本実施形態によれば、上壁部25の上壁内面25aの幅方向全体に亘って拡散ポケット26が設けられており、また、拡散ポケット26の両端は下方にコネクタ4が存在しない。そのため、ケース2内に浸入した水滴を拡散ポケット26の幅方向端部から下方に落下させることができる。そして、落下した水滴を、ケース2と車両取付け面Pとの間に設けた隙間からケース2の外に排出できる。
さらに、水滴が拡散ポケット26でコネクタ4の幅方向に拡散することで、水滴が防水壁27とコネクタ上面4aとの隙間へ浸入する浸入力を減衰させ、その後の回路基板3側への浸入を抑えることができる。
また、回路基板3はコネクタ4のコネクタ上面4aよりも高い位置に位置する。これによると、防水壁27とコネクタ4との隙間から浸入した水滴は、水滴の重力により回路基板3よりも下に位置するコネクタ4のコネクタ上面4aを流れることになる。このコネクタ上面4aには、くぼみ部41が設けられており、くぼみ部41の底面は排水溝42側に向かうにしたがって下方に傾斜しているため、水滴を排水溝42に誘導させやすくなっている。さらに、排水溝42の底面は、コネクタ上面4aに形成された部分が端子側端面4bに向かうにしたがって下方に傾斜しているため、水滴を端子側端面4bの下端まで誘導し、車両取付け面Pに落下させやすくしている。これにより、回路基板3を被水させることなく、水滴をケース2外に排出することができる。
したがって、水滴が回路基板3の配線に付着することによるショートの発生を抑制することが可能となる。
また、ケース2が固定部220、230を介して車両取付け面Pに直接固定されることで、車両取付け面Pがケース2の下方の開口を塞ぐ役割を果たす。そのため、ケース2の下方の開口を塞ぐためのカバー部材が不要となる。
(変形例1)
上記では、排水溝42がコネクタ4の端子群451、452間の隙間に形成される例を示したが、これに限られるものではない。端子群451、452間の隙間をなくし、代わりに、端子側端面4bの幅方向の一方の端に端子45が形成されていない隙間を設け、その隙間においてくぼみ部41と排水溝42とが連なるように、排水溝42をコネクタ4の幅方向端部に形成してもよい。
(変形例2)
また、くぼみ部41の底面が、そのくぼみ部41の幅方向に排水溝42側に向かうにしたがって下方に傾斜するように形成されている例を示したが、さらにくぼみ部41の底面を長手方向両端部から排水溝42に向かって下方に傾斜するようにしてもよい。これにより、水滴をより排水溝42に誘導することができる。
(第二実施形態)
次に、図6、図7を参照して第二実施形態における車両ECU10の排水構造について説明する。車両ECU10は、第一実施形態の車両ECU1と同様にケース20と、回路基板3と、コネクタ40とから構成されている。なお、前述した第一実施形態と同一構成については、同符号を付して説明を省略する。
ケース20は、第一実施形態とほぼ同様の構成であって、前壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、後壁部24と、上壁部25とから一体的に構成されている。
ケース20には、回路基板3と、回路基板3に接続されたコネクタ40とが収容されている。コネクタ40のコネクタ上面40aは、本実施形態においては平面形状であり、第一実施形態のくぼみ部41や排水溝42は形成されていない。
上壁部25は、図6に示すように、上壁内面25aに設けられた拡散ポケット26と、防水壁270とを備えている。防水壁270は、第一実施形態の防水壁27よりも車両上下方向の長さが短く形成され、防水壁270の下端面には浸水防止パッド28が設けられている。
浸水防止パッド28は、シリコン製の部材であり、防水壁270の下端面の幅方向全体に亘って取り付けられている。浸水防止パッド28の車両上下方向の長さは、防水壁270の下端面とコネクタ上面40aとの隙間以上の長さに形成される。また、浸水防止パッド28は、断面形状が逆U字型になっており、浸入してくる水滴に対して二重の遮断構造をとっている。
具体的な形状としては、図7に示すように、基端から二つのパッド先端部28a、28bに向かうにしたがって徐々に細くなり、パッド先端部28a、28bは尖形形状に形成されている。また、パッド先端部28aは前壁部21側、パッド先端部28bは回路基板3側に向かうように広がって形成されている。そして、回路基板3側のパッド先端部28bは、回路基板3とコネクタ40との隙間により近い形状で入り込み、回路基板3とコネクタ40との隙間を塞ぐことができる。
次に、上述のように構成された車両ECU10の排水経路について説明する。開口壁211とコネクタ40との隙間からケース20内に浸入した水滴は、浸水防止パッド28のパッド先端部28aによってせき止められ、拡散ポケット26内で拡散される。拡散された水滴の一部はパッド先端部28aの幅方向端部まで流れ、コネクタ40の左右側面を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース20外に排出される。
また、仮に、パッド先端部28aとコネクタ上面40aとの隙間から水滴が浸入したとしても、回路基板3側のパッド先端部28bにせき止められ、パッド先端部28bの幅方向端部へと流れる。そして、水滴はコネクタ40の左右側面を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース20外に排出される。
本実施形態によれば、開口壁211とコネクタ40との隙間から浸入した水滴は、コネクタ40のコネクタ上面40aを流れる。しかし、このコネクタ上面40aに浸水防止パッド28のパッド先端部28aが接しているため、コネクタ上面40aとパッド先端部28aとの隙間がほとんどない状態となり、水滴が回路基板3方向へさらに浸入することを防ぐことができる。そして、パッド先端部28aまで流れた水滴は、拡散ポケット26でコネクタ4の幅方向に拡散し、パッド先端部28aの幅方向端部へ流れ、ケース20外に排出される。これにより、水滴が防水壁27とパッド先端部28aとの隙間へ浸入する浸入力を減衰させることができる。
また、仮に、コネクタ上面40aとパッド先端部28aとの隙間から水滴が浸入しても、回路基板3とコネクタ40との隙間にパッド先端部28bが入り込んでその隙間を塞いでいる状態となっているため、回路基板3側への水滴の浸入を防ぐことができる。
そして、浸水防止パッド28内、すなわち、パッド先端部28a、28bの間に浸入した水滴は、パッド先端部28bの幅方向端部まで流れ、そこからケース20外に排出することができる。
さらに、万が一、水滴がパッド先端部28bとコネクタ上面4aとの隙間から回路基板3側へ浸入したとしても、回路基板3はコネクタ40のコネクタ上面40aよりも高い位置に位置する。これによっても水滴が回路基板3の配線に付着することによるショートの発生を抑制することが可能となる。
(変形例3)
上記では、浸水防止パッド28がパッド先端部28a、28bを備えて二重に水滴の浸入を防ぎ排出する例を示したが、浸水防止パッド28のパッド先端部は一つのみでもよい。パッド先端部を一つとする場合も、パッド先端部は根元から直立ではなく、根元から前壁部21側または回路基板3側のいずれか一方に向かうように形成されることが好ましい。
(変形例4)
また、浸水防止パッド28は、上壁内面25aから突出した防水壁270下端面に設けられる例を示したが、上壁内面25aに直接設けられてもよい。この場合、浸水防止パッド28の車両上下方向の長さは、上壁内面25aとコネクタ上面40aとの隙間以上の長さとする。これによると、浸水防止パッド28の基端が上壁内面25aに接し、パッド先端部28a、28bがコネクタ上面40aに接する形になる。これによっても、開口壁211とコネクタ4との隙間から浸入した水滴をせき止めることができる。
(第三実施形態)
次に、図8、図9を参照して第三実施形態における車両ECU100の排水構造について説明する。車両ECU100は、第一実施形態の車両ECU1と同様にケース200と、回路基板3と、コネクタ400とから構成されている。なお、前述した第一実施形態または第二実施形態と同一構成については、同符号を付して説明を省略する。
ケース200は、第一実施形態とほぼ同様の構成であって、前壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、後壁部24と、上壁部250とから一体的に構成されている。上壁部250の上壁内面250aには、防水壁27、270は形成されていない。
また、ケース200には、第一実施形態と同様に回路基板3と、回路基板3に接続されたコネクタ400とが収容されている。
コネクタ400は、図8に示すように、コネクタ上面400aに設けられた突壁43を備えている。突壁43は、コネクタ上面400aからコネクタ400の幅方向全体に亘って凸に設けられている。この突壁43は、本実施形態では、前壁部21側の突壁部43aと回路基板3側の突壁部43bとからなる。
また、図9に示すように、突壁部43a、43bが互いに平行に配置されていることにより、それらの間には突壁溝44が形成される。突壁溝44の底はコネクタ上面400aよりもやや上に位置している。この突壁溝44の底面の両端は、図8に示すように、コネクタ400の左右側面に向かうにしたがって下方に傾斜するように形成される。この傾斜は、突壁部43a、43bの幅方向両端部よりも幅方向中央寄りから開始している。
次に、上述のように構成された車両ECU100の排水経路について説明する。開口壁211とコネクタ400との隙間からケース200内に浸入した水滴は、前壁部21側の突壁部43aによってせき止められる。そして、水滴は突壁部43aの幅方向端部まで誘導され、コネクタ400の左右側面を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース200外に排出される。
また、突壁部43aを越えた水滴は、回路基板3側の突壁部43bにせき止められ、突壁部43a、43b間の突壁溝44に流れ落ちる。流れ落ちた水滴は、突壁溝44の端部まで流れ、突壁溝44端部の底面につけられた傾斜によってコネクタ400の左右側面に誘導される。そして、水滴はコネクタ400の左右側面を伝って降下し、車両取付け面Pに落下してケース200外に排出される。
本実施形態によれば、開口壁211とコネクタ400との隙間から浸入した水滴は、コネクタ上面400aを流れることになる。このコネクタ上面400aには、幅方向全体に亘って突壁部43a、43bが設けられているため、水滴を二回に亘って突壁43(すなわち突壁部43a、43b)の幅方向端部まで誘導し、積極的にケース200外に排出することができる。
さらに、万が一、水滴が突壁部43bを越えてコネクタ上面400aを回路基板3側へ流れたとしても、回路基板3はコネクタ上面400aよりも高い位置に位置する。これによっても水滴が回路基板3の配線に付着することによるショートの発生を抑制することができる。
(変形例5〜8)
上記では、コネクタ400のコネクタ上面400aに突壁43が二本(突壁部43a、43b)設けられている例を示したが、突壁43が一本のみの排水構造としてもよい(変形例5)。また、突壁43を三本以上設けて、水滴が回路基板3側へ流れることをより抑制し、積極的にケース200外に排出されるようにしてもよい(変形例6)。
また、コネクタ上面400aの突壁溝44に連なるように、コネクタ400の左右側面にも溝を設けてもよい。これによると、突壁溝44の幅方向端部まで誘導された水滴は、突壁溝44と一体的に形成された左右側面の溝を伝うことで、確実に左右側面の下端まで降下する。そのため、コネクタ400の左右側面を伝う水滴が、端子側端面へ回り込むのを防ぐことができる(変形例7)。
なお、前述した各実施形態では、電子制御ユニットとして、エアバックの展開制御を行う電子制御ユニットが適用されているが、それに限定されるものではない。例えばエンジンなどを制御する各種の電子制御ユニットに適用してもよい(変形例8)。
また、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更を施すことが可能であり、各実施形態を組み合わせてもよい。
1、10、100 車両ECU、 2、20、200 ケース、 21 前壁部、 210 開口部、 211 開口壁、 22 右側壁部、 23 左側壁部、 24 後壁部、 25 上壁部、 25a 上壁内面、 26 拡散ポケット、 27 防水壁、 28 浸水防止パッド、 28a、28b パッド先端部、 3 回路基板、 4、40、400 コネクタ、 4a、40a、400a コネクタ上面、 4b 端子側端面、 41 くぼみ部、 42 排水溝、 43 突壁、 43a、43b 突壁部、 44 突壁溝、 45 端子

Claims (7)

  1. 電子部品が実装された回路基板(3)と、
    前記回路基板に実装され、該回路基板と外部機器とを電気的に接続するコネクタ(4、40、400)と、
    前記回路基板と前記コネクタとを、該コネクタの端面が露出する状態で収容するケース(2、20、200)と、
    を備えた車両電子制御ユニット(1、10、100)であって、
    前記回路基板は、前記コネクタが実装された面が車両上下方向において下向きに前記ケースに取り付けられ、該回路基板と前記コネクタとの隙間が車両上下方向において該回路基板よりも低い位置にあることを特徴とする車両電子制御ユニット。
  2. 前記ケース(2、20)は、そのケースの上壁部(25)の内面(25a)に、
    前記ケースから前記コネクタの端面が露出する開口部(210)が形成された前記ケースの前壁部(21)に隣接し、この前壁部と、この前壁部と間隔を隔てて前記上壁部の内面から突出して形成された防水壁(27)と、それら前壁部、防水壁との間の前記上壁部とにより形成され、前記前壁部と前記コネクタとの間の隙間から浸入した水滴を拡散させる拡散ポケット(26)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両電子制御ユニット。
  3. 前記ケース(20)において、前記回路基板よりも前記コネクタの露出している端面側に取り付けられ、先端が前記コネクタの上面に接し、基端が前記ケースの上壁部の内面あるいはその内面から突出した壁に接している浸水防止パッド(28)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両電子制御ユニット。
  4. 前記コネクタ(4)の上面であって、前記回路基板よりも前記コネクタの露出している端面側に形成されたくぼみ部(41)と、
    前記コネクタの上面において、前記くぼみ部からそのコネクタの露出している端面側とは反対の端面にかけて形成されている排水溝(42)とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両電子制御ユニット。
  5. 前記くぼみ部の底面は、前記排水溝が形成されている端面側に向かって下方に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両電子制御ユニット。
  6. 前記コネクタ(400)の上面であって、前記回路基板よりも前記コネクタの露出している端面側に形成され、その上面から突出する突壁部(43a、43b)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両電子制御ユニット。
  7. 前記コネクタの幅方向に沿って互いに平行に前記突壁部が2つ形成され、
    前記2つの突壁部の間に形成された突壁溝(44)を備え、
    前記突壁溝の両端部の底面は、前記コネクタの左右側面に向かって下方に傾斜しつつ、前記コネクタの左右側面まで延びていることを特徴とする請求項6に記載の車両電子制御ユニット。
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