JP2015060548A - 広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラム - Google Patents

広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】広告コンテンツの広告効果を向上させること。【解決手段】本願に係る広告管理装置は、配信部と、算出部とを有する。配信部は、コンテンツに表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認コンテンツを配信する。算出部は、配信部によって配信された確認コンテンツに対するユーザの応答に基づいて、コンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤り選択率を算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラムに関する。
近年、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、ウェブページの所定の位置に企業や商品等に関する広告コンテンツを表示することが行われている。このような広告コンテンツは、例えば、静止画像や動画像やテキストデータなどのアイコンであり、広告主によって提供されるウェブページ(以下、広告主ページと表記する)へのハイパーリンク(以下、単に「リンク」と表記する)が張られる。そして、ユーザによって広告コンテンツがクリックされた場合に、広告ページが表示される。
このような広告表示に関する技術ではないが、ウェブページの遷移に関する技術として、リンク先の誤選択を軽減し、仮に誤選択した場合でもページ遷移の履歴を視覚的に把握可能で使い勝手の向上を図る技術が知られている。
特開2006−236205号公報 特開2002−140440号公報
しかしながら、上記の従来技術では、広告効果を高精度に測定できるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、ページ遷移の履歴を視覚的に把握させる技術に留まり、ユーザが真に広告コンテンツをクリックしたか否かに基づく正確な広告を測定できるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告効果を高精度に測定可能にすることができる広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る広告管理装置は、コンテンツに表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、前記広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認コンテンツを配信する配信手段と、前記配信手段によって配信された確認コンテンツに対する前記ユーザの応答に基づいて、前記コンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤り選択率を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、広告効果を高精度に測定可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る広告システムによる広告配信処理の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る広告システムによる広告配信処理の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る広告管理システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る広告記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る提供者記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る誤クリック率記憶部の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る対策部による処理の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る広告管理装置による誤クリック率の算出処理手順を示すフローチャートである。 図10は、変形例に係る誤クリック率記憶部の一例を示す図である。 図11は、変形例に係る対策部による処理の一例を示す図である。 図12は、変形例に係る誤クリック率記憶部の一例を示す図である。 図13は、変形例に係る誤クリック率記憶部の一例を示す図である。 図14は、広告管理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る広告管理装置、広告管理方法及び広告管理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.算出処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る算出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。図1では、広告管理システム100が、ユーザによって広告コンテンツが誤ってクリックされた割合を算出する例を示す。なお、以下では、ユーザが無意識に広告コンテンツを誤ってクリックした操作を「誤クリック」と表記する。また、ユーザが意識的に広告コンテンツをクリックした操作を「正クリック」と表記する。また、以下では、誤クリック及び正クリックのうち、誤クリックの割合を「誤クリック率」と表記する。
図1の例では、ユーザによって利用される端末装置10は、スマートフォン等の携帯端末である。かかる端末装置10は、広告コンテンツC11が表示されるウェブページを表示する。広告コンテンツC11には、広告主によって提供される広告主ページへのリンクが張られる。
ここで、広告コンテンツC11がユーザによってクリックされたものとする。この場合に、広告管理システム100は、広告コンテンツC11をクリックしたか否かをユーザに確認させるためのウェブページ(以下、「確認ページ」と表記する)を端末装置10に配信する。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツC11がクリックされた場合であっても、広告主ページを表示せずに、確認ページを表示することとなる。
図1に示した確認ページには、広告主ページに遷移するための進むボタンB11と、元のウェブページに戻るための戻るボタンB12とが含まれる。すなわち、端末装置10は、ユーザによって進むボタンB11がクリックされた場合には、広告主ページを表示する。一方、端末装置10は、ユーザによって戻るボタンB12がクリックされた場合には、元のウェブページを表示する。
そして、端末装置10は、確認ページ上でユーザ操作が行われた場合に、かかるユーザ操作に関する操作情報を広告管理システム100に送信する。具体的には、端末装置10は、進むボタンB11及び戻るボタンB12のいずれがクリックされたかを示す操作情報を広告管理システム100に送信する。
そして、広告管理システム100は、端末装置10から受信した操作情報に基づいて、誤クリック率を算出する。例えば、広告管理システム100は、「ユーザが戻るボタンB12をクリックした回数」を「確認ページを端末装置10に配信した回数」で除算することにより、ウェブページ毎に、広告コンテンツが誤ってクリックされた割合である誤クリック率を算出する。
このように、実施形態に係る広告管理システム100は、広告コンテンツがクリックされた場合に確認ページを配信することで、ウェブページ毎の誤クリック率を算出することができる。これにより、広告管理システム100の管理者等は、ウェブページ毎に、ユーザが意識的に広告コンテンツをクリックした割合を把握することができる。すなわち、広告管理システム100の管理者等は、ウェブページ毎に、かかるウェブページに広告コンテンツを表示した場合における真の広告効果を測定することができる。このようなことから、広告管理システム100は、広告効果を高精度に測定可能にすることができる。
一例を挙げて説明すると、現状、CV(Conversion)又はCVR(Conversion Rate)とった指標値に基づいて、広告効果が測定される場合がある。このようなCVR等に基づいて広告効果を高精度に測定するためには、広告コンテンツの配信数が大量に必要となる。一方、実施形態に係る広告管理システム100では、誤クリック率を算出することで、広告コンテンツの配信数が大量でなくても、ユーザが意識的に広告コンテンツをクリックした割合を求めることができるので、広告枠毎の広告効果を高精度に算出することが可能となる。
なお、上記では、ユーザが広告コンテンツC11を選択する操作を「クリック」と表記した。しかし、図1の例のようにタッチパネルが採用される端末装置10では、ユーザの選択操作を「タップ」と呼ぶことがある。また、ユーザの視線が広告コンテンツに向いている場合に、ユーザが広告コンテンツを選択する操作を行ったものとして判定する装置も知られている。以下では、「クリック」や「タップ」や「視線による選択」を総称して、単に「クリック」と表記する。すなわち、「誤クリック率」とは、ユーザが広告コンテンツを誤ってタップした割合等を示す場合がある。
〔2.システム構成〕
次に、図2及び図3を用いて、実施形態に係る広告システムについて説明する。図2及び図3は、実施形態に係る広告システム1による広告配信処理の一例を示す図である。なお、図2では、ユーザが広告コンテンツC11を誤ってクリックした例を示す。一方、図3では、ユーザが意識的に広告コンテンツC11をクリックした例を示す。
図2に示すように、実施形態に係る広告システム1には、端末装置10と、情報提供装置20と、広告主サーバ30と、広告管理システム100とが含まれる。
端末装置10は、例えば、携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。
情報提供装置20は、コンテンツの一例であるウェブページを配信するサーバ装置である。例えば、情報提供装置20は、ニュースサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、オークションサイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。なお、以下では、情報提供装置20によって配信されるウェブページを「配信ページ」と表記する場合がある。
広告主サーバ30は、広告主によって管理される。例えば、広告主サーバ30は、自社の商品等を宣伝するための広告主ページを配信する。
広告管理システム100は、広告配信サーバ110と、広告管理装置120とを有する。広告配信サーバ110は、広告コンテンツを配信するサーバ装置である。広告管理装置120は、広告コンテンツに対するユーザ操作を管理する情報処理装置である。
〔2−1.誤クリック時の処理〕
続いて、図2に示した処理の流れについて説明する。図2に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、配信ページの取得要求を情報提供装置20に送信する(ステップS11)。例えば、端末装置10は、配信ページの取得要求として、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストを送信する。
続いて、情報提供装置20は、端末装置10から受信した取得要求に応じて、広告枠SP11が含まれる配信ページW11を端末装置10に配信する(ステップS12)。広告枠SP11は、配信ページW11において広告コンテンツが表示される領域である。この配信ページW11には、端末装置10に広告コンテンツを取得させる広告取得要求が含まれる。具体的には、配信ページW11には、広告取得要求として、広告コンテンツを保持する広告配信サーバ110のURL(Uniform Resource Locator)が記述される。
続いて、端末装置10は、配信ページW11に含まれる広告取得要求に従って、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ110に送信する(ステップS13)。例えば、端末装置10は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを送信する。
続いて、広告配信サーバ110は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受信した場合に、端末装置10からのアクセスを識別するためのアクセスIDを払い出す。言い換えれば、広告配信サーバ110は、ステップS13における通信を識別するためのアクセスIDを払い出す。図2の例では、広告配信サーバ110は、アクセスID「A1」を払い出したものとする。そして、広告配信サーバ110は、払い出されたアクセスID「A1」と、端末装置10に広告コンテンツの取得要求を送信させた配信ページW11のURLとを対応付けて記憶する(ステップS14)。なお、広告配信サーバ110は、端末装置10から受信したHTTPリクエストに設定されているリファラ(HTTP referrer)を参照することで、配信ページW11のURLを取得することができる。
そして、広告配信サーバ110は、端末装置10から受信した取得要求に応じて、アクセスID「A1」とともに、広告コンテンツC11を端末装置10に配信する(ステップS15)。
続いて、端末装置10は、情報提供装置20から受信した配信ページW11とともに、広告配信サーバ110から受信した広告コンテンツC11を表示する。具体的には、端末装置10は、広告枠SP11に広告コンテンツC11が配置された配信ページW11を表示する。
ここで、端末装置10のユーザによって広告コンテンツC11をクリックする操作が行われたものとする。この場合に、端末装置10は、広告主ページの取得要求を広告管理装置120に送信する(ステップS16)。このとき、端末装置10は、ステップS15において受信したアクセスID「A1」についても広告管理装置120に送信する。
続いて、広告管理装置120は、端末装置10から広告主ページの取得要求を受信した場合に、アクセスID「A1」とともに、確認ページW12を端末装置10に配信する(ステップS17)。具体的には、広告管理装置120は、広告管理装置120へのリンクが張られる進むボタンB11と、配信ページW11へのリンクが張られる戻るボタンB12とを含む確認ページW12を配信する。なお、広告管理装置120は、ステップS14において広告配信サーバ110により記憶されたアクセスIDとリファラとの対応関係から、戻るボタンB12のリンク先URLを特定することができる。
続いて、端末装置10は、広告管理装置120から受信した確認ページW12を表示する。ここで、ユーザによって戻るボタンB12をクリックする操作が行われたものとする。この場合に、端末装置10は、戻るボタンB12に張られているリンク先にアクセスすることで、配信ページW11を再度表示する。さらに、端末装置10は、アクセスID「A1」とともに、戻るボタンB12をクリックする操作が行われたことを示す操作情報を広告管理装置120に送信する(ステップS18)。言い換えれば、端末装置10は、広告コンテンツC11に対するクリックが誤クリックであったことを示す操作情報を送信する。
そして、広告管理装置120は、端末装置10から受信した操作情報に基づいて、誤クリック率を算出する(ステップS19)。具体的には、広告管理装置120は、ステップS18において端末装置10から受信したアクセスIDと、ステップS14において記憶されたアクセスIDとリファラとの対応関係から、ユーザが広告コンテンツC11を誤クリックした配信ページW11を特定する。そして、広告管理装置120は、誤クリック率として、配信ページW11に表示された広告コンテンツがユーザに誤ってクリックされた割合を算出する。このとき、広告管理装置120は、広告コンテンツ毎に誤クリック率を算出するのではなく、配信ページ毎に誤クリック率を算出する。すなわち、広告管理装置120は、配信ページ毎に、かかる配信ページに表示された任意の広告コンテンツがユーザに誤ってクリックされた割合を算出する。
〔2−2.正クリック時の処理〕
続いて、図3に示した処理の流れについて説明する。なお、図3に示したステップS21〜S27は、図2に示したステップS11〜S17と同様である。図3に示すように、端末装置10は、ステップS27において広告管理装置120から受信した確認ページW12を表示する。ここで、ユーザによって戻るボタンB12をクリックする操作が行われたものとする。この場合に、端末装置10は、アクセスID「A1」とともに、進むボタンB11をクリックする操作が行われたことを示す操作情報を広告管理装置120に送信する(ステップS28)。言い換えれば、端末装置10は、広告コンテンツC11に対するクリックが正クリックであったことを示す操作情報を送信する。
そして、広告管理装置120は、端末装置10から受信した操作情報に基づいて、配信ページW11における誤クリック率を算出する(ステップS29)。また、広告管理装置120は、操作情報が正クリックを示す場合には、ステップS26において受信した取得要求を広告主サーバ30に転送する(ステップS30)。
続いて、広告主サーバ30は、広告管理装置120から広告主ページの取得要求が転送された場合に、かかる取得要求に応答して、広告主ページW13を端末装置10に配信する(ステップS31)。これにより、端末装置10は、広告主サーバ30から受信した広告主ページW13を表示する。
〔3.広告管理システムの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る広告管理システム100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る広告管理システム100の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10、情報提供装置20、広告主サーバ30、広告配信サーバ110、広告管理装置120は、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。なお、各装置とネットワーク40との通信は、無線で行われてもよいし、有線で行われてもよい。
また、図4に示した広告配信サーバ110と広告管理装置120とは、ネットワーク40を介さずに互いに通信を行うことができるものとする。具体的には、広告配信サーバ110は、広告管理装置120が保持する各種データを参照することが可能であり、同様に、広告管理装置120は、広告配信サーバ110が保持する各種データを参照することが可能である。一例を挙げると、広告管理装置120は、広告配信サーバ110によって記憶されるアクセスIDとリファラとの対応関係(図2のステップS14、図3のステップS24)を参照することができる。
〔3−1.広告配信サーバの構成〕
図4に示すように、広告配信サーバ110は、通信部111と、広告記憶部112と、提供者記憶部113と、制御部114とを有する。通信部111は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部111は、ネットワーク40と有線又は無線で接続される。
広告記憶部112及び提供者記憶部113は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
広告記憶部112は、広告主サーバ30を管理する広告主から入稿される広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る広告記憶部112の一例を示す。図5に示した例では、広告記憶部112は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「クリック回数」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主から入稿された広告コンテンツを示す。図5では「広告コンテンツ」に「C11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。なお、図5の例において、「広告コンテンツ」には、図1〜図3に示した広告コンテンツに付した参照符号に該当するものとする。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツが配信ページに1回表示された際に広告主から広告配信者(例えば、広告管理システム100の管理者)に支払われる単価に該当する。「クリック回数」は、広告コンテンツがユーザにクリックされた回数を示す。
すなわち、図5では、広告主ID「A10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツC11を入稿した例を示している。また、図5では、広告コンテンツC11が150回クリックされた例を示している。
なお、広告記憶部112に記憶される情報は、図5に示した例に限られない。例えば、広告記憶部112は、「CTR(Click Through Rate)」を記憶してもよい。このCTRは、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値に該当する。例えば、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、CTRには、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
提供者記憶部113は、情報提供装置20を管理する情報提供者に関する各種情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る提供者記憶部113の一例を示す。図6に示した例では、提供者記憶部113は、「提供者ID」、「配信ページ」、「クリック単価」、「クリック回数」といった項目を有する。
「提供者ID」は、情報提供装置20を管理する情報提供者を識別するための識別情報を示す。「配信ページ」は、情報提供装置20によって配信される配信ページ、又は、配信ページを識別するための識別情報を示す。図6の例では、「配信ページ」には、配信ページのURLが記憶されるものとする。「クリック単価」は、配信ページに表示された広告コンテンツが1回クリックされた場合に、広告管理システム100の管理者等から情報提供者に支払われる広告表示料金を示す。この「クリック単価」は、情報提供者と広告管理システム100の管理者等との間で予め決定される。「クリック回数」は、配信ページに広告コンテンツが表示された回数を示す。
すなわち、図6では、提供者ID「D10」によって識別される情報提供者が管理する情報提供装置20が、「URL−W11」によって識別される配信ページと、「URL−W12」によって識別される配信ページとを配信した例を示している。また、図6では、「URL−W11」によって識別される配信ページに広告コンテンツが1回クリックされた場合に、広告管理システム100の管理者等から情報提供者に「10円」が広告表示料金として支払われる例を示している。また、図6では、「URL−W11」によって識別される配信ページに表示された広告コンテンツが1200回クリックされた例を示している。このため、提供者記憶部113が図6に示した状態である場合、提供者ID「D10」である情報提供者には、クリック単価「10円」とクリック回数「1200回」との乗算結果「12000円」と、クリック単価「10円」とクリック回数「800回」との乗算結果「8000円」とが支払われることとなる。なお、以下では、「URL−WN」によって識別される配信ページは、配信ページWNであるものとする。例えば、「URL−W11」によって識別される配信ページは、配信ページW11に該当する。
制御部114は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ110内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部114は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部114は、入稿受付部115と、受信部116と、配信部117と、算定部118とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部114の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部114が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部115は、広告主(又は、広告主が利用する広告主端末)から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部115は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部115は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、広告コンテンツ及び入札価格を広告記憶部112に格納する。
受信部116は、広告コンテンツの取得要求を端末装置10から受信する。具体的には、受信部116は、図2のステップS13(又は、図3に示したステップS23)に示したように、配信ページを受信した端末装置10から、広告コンテンツの取得要求を受信する。このとき、受信部116は、端末装置10からのアクセスを識別するためのアクセスIDを払い出し、払い出したアクセスIDと、広告コンテンツの取得要求に設定されているリファラ(すなわち、配信ページのURL)とを対応付けて記憶する。そして、受信部116は、配信ページの配信元である情報提供者の提供者IDに対応付けて、配信ページのURLを提供者記憶部113に格納する。なお、受信部116は、通信部111を介して、アクセスIDとリファラとの対応関係を広告管理装置120に送信してもよい。なお、ここでいう「配信ページの配信元」とは、例えば、ニュース等のコンテンツが掲載される配信ページによって形成される各種サイト(例えば、ポータルサイト)を運営する媒体社等を示す。
配信部117は、受信部116によって広告コンテンツの取得要求が受信された場合に、広告記憶部112に記憶されている広告コンテンツを端末装置10に配信する。例えば、配信部117は、広告記憶部112に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格が高い広告コンテンツを優先的に配信する。また、例えば、配信部117は、広告記憶部112にCTRが記憶されている場合には、CTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先的に配信する。
ただし、この例に限られず、配信部117は、配信ページに関連する広告コンテンツを配信するコンテンツマッチングと呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、配信部117は、配信ページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを配信する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、配信部117は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを配信するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。
算定部118は、広告主に課金する課金額や、情報提供者に支払う支払額を算定する。具体的には、算定部118は、定期的(例えば、1ヶ月毎)に、広告記憶部112に記憶されている広告コンテンツ毎に、入札価格とクリック回数とを乗算する。そして、算定部118は、広告主ID毎に、この乗算結果の総額を求めることで、広告主への課金額を算定する。例えば、広告記憶部112が図5に示した状態であるものとする。この場合、算定部118は、広告コンテンツC11に対応する入札価格「100円」とクリック回数「150回」との乗算結果「15000円」を算出する。同様に、算定部118は、広告コンテンツC12に対応する入札価格「200円」とクリック回数「220回」との乗算結果「44000円」を算出する。そして、算定部118は、双方の乗算結果の合計「59000円」を、広告主ID「A10」によって識別される広告主への課金額として算定する。
また、算定部118は、定期的(例えば、1ヶ月毎)に、提供者記憶部113に記憶されている配信ページ毎に、クリック単価とクリック回数とを乗算する。そして、算定部118は、提供者ID毎に、この乗算結果の総額を求めることで、情報提供者への支払額を算定する。例えば、提供者記憶部113が図6に示した状態であるものとする。この場合、算定部118は、配信ページW21に対応するクリック単価「5円」とクリック回数「700回」との乗算結果「3500円」を算出する。同様に、算定部118は、配信ページW22に対応するクリック単価「5円」とクリック回数「400回」との乗算結果「2000円」を算出する。そして、算定部118は、双方の乗算結果の合計「5500円」を、提供者ID「D20」によって識別される情報提供者への支払額として算定する。
〔3−2.広告管理装置の構成〕
また、図4に示すように、広告管理装置120は、通信部121と、誤クリック率記憶部122と、制御部123とを有する。通信部121は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部121は、ネットワーク40と有線又は無線で接続される。
誤クリック率記憶部122は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。この誤クリック率記憶部122は、誤クリック率に関する各種情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る誤クリック率記憶部122の一例を示す。図7に示した例では、誤クリック率記憶部122は、「配信ページ」、「正クリック回数」、「誤クリック回数」、「誤クリック率」といった項目を有する。
「配信ページ」は、図6に示した配信ページに対応する。「正クリック回数」は、配信ページに表示された広告コンテンツがユーザに正しく意識的にクリックされた回数を示す。「誤クリック回数」は、配信ページに表示された広告コンテンツがユーザに誤ってクリックされた回数を示す。「誤クリック率」は、正クリック回数と誤クリック回数の合計に対する誤クリック回数の割合を示す。例えば、「誤クリック率」は、「誤クリック回数」を「正クリック回数+誤クリック回数」により除算した結果を百分率で表した値に該当する。
すなわち、図7では、配信ページW11に表示された任意の広告コンテンツが、ユーザによって意識的に正しく175回クリックされた例を示している。また、図7では、配信ページW11に表示された広告コンテンツが、ユーザによって誤って25回クリックされた例を示している。
制御部123は、例えば、CPUやMPU等によって、広告管理装置120内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部123は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部123は、受信部124と、配信部125と、算出部126と、対策部127とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部123の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部123が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受信部124は、広告主ページの取得要求を端末装置10から受信する。具体的には、受信部124は、図2のステップS16(又は、図3に示したステップS26)に示したように、ユーザによって広告コンテンツがクリックされた端末装置10から、広告主ページの取得要求を受信する。このとき、受信部124は、アクセスIDとともに広告主ページの取得要求を受信する。
配信部125は、受信部124によって広告主ページの取得要求が受信された場合に、確認ページを端末装置10に配信する。具体的には、配信部125は、図2のステップS17(又は、図3に示したステップS27)に示したように、進むボタンB11及び戻るボタンB12を含む確認ページを配信する。
また、配信部125は、確認ページを受信した端末装置10から、操作情報を受信する。具体的には、配信部125は、図2のステップS18及び図3に示したステップS28に示したように、アクセスIDとともに、広告コンテンツへのクリック操作が誤クリック又は正クリックであることを示す操作情報を受信する。
そして、配信部125は、端末装置10からアクセスIDとともに操作情報を受信した場合に、広告配信サーバ110から受信したアクセスIDとリファラとの対応関係に基づいて、かかるアクセスIDに対応するリファラ(すなわち、配信ページのURL)を特定する。そして、配信部125は、操作情報が正クリックであることを示す場合に、特定した配信ページのURLに対応する誤クリック率記憶部122の正クリック回数に「1」を加算する。一方、配信部125は、操作情報が誤クリックであることを示す場合に、特定した配信ページのURLに対応する誤クリック率記憶部122の誤クリック回数に「1」を加算する。
また、配信部125は、操作情報が正クリックであることを示す場合には、アクセスIDとともに、広告コンテンツがクリックされたことを広告配信サーバ110に通知する。これにより、広告配信サーバ110(例えば、算定部118)は、配信部125から通知された場合に、広告記憶部112のクリック回数、及び、提供者記憶部113のクリック回数に「1」を加算する。
また、配信部125は、操作情報が正クリックであることを示す場合には、受信部124によって受信された広告主ページの取得要求を広告主サーバ30に転送する。具体的には、配信部125は、図3のステップS30に示したように、確認ページにおいて進むボタンB11がクリックされた場合には、広告主ページの取得要求を広告主サーバ30に転送する。
算出部126は、配信部125によって操作情報が受信された場合に、配信ページ毎の誤クリック率を算出する。具体的には、算出部126は、誤クリック率記憶部122に記憶されている誤クリック回数を、正クリック回数及び誤クリック回数の和で除算することにより、誤クリック率記憶部122に記憶されている誤クリック率を更新する。このとき、算出部126は、配信部125によって特定された配信ページに対応する誤クリック率のみを更新してもよい。
対策部127は、誤クリック率記憶部122に記憶されている誤クリック率に基づいて、配信ページの配信元である情報提供者に対して、定期的(例えば、1ヶ月毎)に所定の対策を実行する。例えば、対策部127は、所定の対策として、誤クリック率が所定の誤り閾値以上である配信ページが存在する場合に、かかる配信ページのURL及び誤クリック率を情報提供者に通知する。これにより、対策部127は、配信ページの改善等を情報提供者に促すことができ、結果として、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、例えば、対策部127は、情報提供者に対する対策として、誤クリック率が誤り閾値よりも所定値以上高い配信ページには、広告コンテンツを配信しないよう制御する。具体的には、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも所定値以上高い配信ページを広告対象外の配信ページとして広告配信サーバ110に通知する。これにより、広告配信サーバ110の配信部117は、広告対象外の配信ページを介して広告コンテンツの取得要求を端末装置10から受信した場合であっても、端末装置10に広告コンテンツを配信しない。これにより、対策部127は、配信ページのデザイン変更等を情報提供者に促すことができる。
また、例えば、対策部127は、情報提供者に対する対策として、誤クリック率が誤り閾値以上である場合には、配信ページに広告コンテンツが表示される際に情報提供者に支払われる支払額を減額する。具体的には、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページを配信している情報提供者のクリック単価を減額する。この点について図8に示した例を用いて説明する。図8は、実施形態に係る対策部127による処理の一例を示す図である。
図8の上段には、図6に示した提供者記憶部113を示す。また、ここでは、誤クリック率記憶部122は、図7に示した状態であるものとする。また、上述した誤り閾値は「10.0」であるものとする。この場合、図8の上段に示すように、配信ページW11の誤クリック率は「12.5%」であり、配信ページW12の誤クリック率は「5.0%」であり、配信ページW21の誤クリック率は「8.0%」であり、配信ページW22の誤クリック率は「5.0%」である。すなわち、図8の例では、配信ページW11の誤クリック率「12.5%」は、誤り閾値「10.0」以上である。
この場合、対策部127は、配信ページW11に対応するクリック単価を減額する対策を実行する。具体的には、対策部127は、配信ページW11のクリック単価を減額することを要求する対策要求を広告配信サーバ110に送信する。これにより、広告配信サーバ110(例えば、算定部118)は、配信ページW11のクリック単価を減額する。例えば、広告配信サーバ110は、図8の下段に斜線を付して示したように、配信ページW11のクリック単価を「10円」から「8円」に減額する。
このように、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である場合に、クリック単価を減額することにより、情報提供者に対して配信ページの改善を求めることができる。すなわち、対策部127は、誤クリックが発生しない配信ページを情報提供者に制作させることができる。なお、対策部127は、クリック単価を減額した後に、情報提供者が配信ページのデザインを変更する等して、誤クリック率が誤り閾値よりも低くなった場合には、クリック単価を元に戻す対策を実行してもよい。
なお、上述してきた各処理部による処理は、他の処理部によって行われてもよい。例えば、端末装置10から操作情報を受信する処理部は、配信部125ではなく、受信部124であってもよい。また、例えば、誤クリック率記憶部122の誤クリック回数を更新する処理部は、配信部125ではなく、受信部124や算出部126であってもよい。
〔4.広告管理装置の処理フロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る広告管理装置120による誤クリック率の算出処理について説明する。図9は、実施形態に係る広告管理装置120による誤クリック率の算出処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、広告管理装置120の受信部124は、端末装置10から広告主ページの取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。そして、受信部124は、広告主ページの取得要求を受信していない場合には(ステップS101;No)、広告主ページの取得要求を受信するまで待機する。
一方、受信部124によって広告主ページの取得要求が受信された場合(ステップS101;Yes)、配信部125は、確認ページを端末装置10に配信する(ステップS102)。
続いて、配信部125は、端末装置10から操作情報を受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、配信部125は、操作情報を受信していない場合には(ステップS103;No)、操作情報を受信するまで待機する。
一方、配信部125は、操作情報を受信した場合には(ステップS103;Yes)、操作情報が誤クリックを示すか否かを判定する(ステップS104)。そして、配信部125は、操作情報が誤クリックを示す場合には(ステップS104;Yes)、誤クリック率記憶部122の誤クリック回数を更新する(ステップS105)。
一方、配信部125は、操作情報が正クリックを示す場合には(ステップS104;No)、誤クリック率記憶部122の誤クリック回数を更新せずに、ステップS101において受信した広告主ページの取得要求を広告主サーバ30に転送する(ステップS106)。
続いて、算出部126は、配信部125によって操作情報が受信された後に、誤クリック率記憶部122に記憶されている正クリック回数及び誤クリック回数に基づいて、誤クリック率を算出する(ステップS107)。
〔5.変形例〕
上述した実施形態に係る広告システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告システム1の他の実施形態について説明する。
〔5−1.配信ページの変更要求〕
上述してきた広告管理装置120の対策部127は、情報提供者に対する対策として、配信ページの具体的な改善案を提供してもよい。この点について、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、変形例に係る誤クリック率記憶部222の一例を示す図である。変形例に係る広告管理装置120は、図7に示した誤クリック率記憶部122の代わりに、図10に示した誤クリック率記憶部222を有する。
図10に示すように、誤クリック率記憶部222は、「デザイン情報」といった項目をさらに有する。「デザイン情報」は、配信ページにおける表示態様に関する情報を含む構成情報に該当し、「広告距離」と「広告位置」とに区分けされる。
「広告距離」は、配信ページに設けられた広告枠の位置と、配信ページに設けられたクリック可能な領域の位置との距離を示す。ここでいうクリック可能な領域とは、配信ページに表示されるリンクやボタン等を示す。例えば、図10に示した「広告距離」には、配信ページに表示されるクリック可能な領域のうち、広告枠と最も近い位置に存在するクリック可能な領域と、広告枠との最短距離が記憶される。なお、「広告距離」の単位は、例えば、ピクセルである。
「広告位置」は、配信ページ上における広告枠の位置の座標を示す。例えば、図10に示した「広告位置」には、配信ページの左上の端における(x座標,y座標)を(0,0)とした場合における広告枠の座標が記憶される。
また、変形例に係る対策部127は、配信ページの「広告距離」や「広告位置」を解析し、解析結果を誤クリック率記憶部222に格納する。そして、対策部127は、定期的に誤クリック率記憶部222に記憶されているデザイン情報を解析することで、配信ページの「広告距離」や「広告位置」を変更するよう情報提供者に通知する。
ここで、図11を用いて、変形例に係る対策部127による処理の一例を示す。図11の左側には、端末装置10に、配信ページW11が表示される。配信ページW11に表示されるクリック可能な領域のうち、広告枠SP11と最も近い位置に存在するクリック可能な領域は、リンクLn11であるものとする。この場合、対策部127は、配信ページW11を解析することで、広告枠SP11とリンクLn11との最短距離L11を算出する。また、対策部127は、配信ページW11を解析することで、例えば広告枠SP11における重心の座標を求める。そして、対策部127は、配信ページW11に対応付けて、誤クリック率記憶部222の「広告距離」及び「広告位置」を更新する。
図11の右側には、端末装置10に、配信ページW12が表示される。配信ページW12に表示されるクリック可能な領域のうち、広告枠SP12と最も近い位置に存在するクリック可能な領域は、リンクLn12であるものとする。この場合、対策部127は、広告枠SP12とリンクLn12との最短距離L12を算出するとともに、広告枠SP12の座標を求める。そして、対策部127は、配信ページW12に対応付けて、誤クリック率記憶部222の「広告距離」及び「広告位置」を更新する。
このようにして、対策部127は、誤クリック率記憶部222の「広告距離」及び「広告位置」を更新する。そして、対策部127は、誤クリック率記憶部222に記憶されている「誤クリック率」と「広告距離」との関係や、「誤クリック率」と「広告位置」との関係を定期的に分析する。具体的には、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページを配信している情報提供者に対して、誤クリック率が誤り閾値よりも低い他の配信ページにおけるデザイン情報を通知する。
例えば、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも低い配信ページにおける広告距離の平均値を算出する。そして、対策部127は、算出した広告距離の平均値よりも、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページにおける広告距離の方が低い場合には、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページを配信している情報提供者に対して、広告距離が短すぎる旨を通知する。例えば、対策部127は、上述において算出した広告距離の平均値を通知することで、配信ページにおける広告距離を変更するよう促す。
この点ついて、図10の例を用いて説明する。ここでは、誤り閾値が「10.0」であるものとする。この場合、誤クリック率が誤り閾値「10.0」よりも低い配信ページは、配信ページW12、W21及びW22である。すなわち、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも低い配信ページにおける広告距離の平均値として、「(100+60+80)/3」=「80」を算出する。続いて、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値「10.0」以上である配信ページW11における広告距離「20」と、前述において算出した広告距離の平均値「80」とを比較する。そして、対策部127は、広告距離の平均値「80」よりも広告距離「20」の方が短いので、配信ページW11を配信している情報提供者に対して、配信ページW11における広告距離を「80」以上に変更するよう通知する。
また、例えば、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも低い配信ページにおける広告位置の平均値を算出する。そして、対策部127は、算出した広告位置の平均値と、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページにおける広告位置とが所定の距離閾値よりも離れている場合に、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページを配信している情報提供者に対して、広告位置を変更するよう通知する。例えば、対策部127は、上述において算出した広告位置の平均値を通知することで、配信ページにおける広告位置を変更するよう促す。
これにより、対策部127は、配信ページにおける広告距離や広告位置を変更するよう情報提供者に通知することで、誤クリック率の低減を図ることができる。例えば、誤クリックの原因として、配信ページにおけるクリック可能な領域と広告枠との距離が短いことが考えられる。また、誤クリックの原因として、配信ページの特定の位置に広告枠が配置されていることが考えられる。一例を挙げると、配信ページの最上部に広告枠が配置されている場合に、誤クリック率が上昇することなどが考えられる。上記の対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも小さくなる広告距離や広告位置を情報提供者に通知することで、誤クリック率の軽減を図ることができる。
また、上記例に限られず、対策部127は、デザイン情報が類似する配信ページ群毎に、誤クリック率を算出してもよい。例えば、対策部127は、広告距離が所定の範囲内である配信ページ群毎に、かかる配信ページ群における誤クリック率の平均値を算出する。また、例えば、広告位置が所定の範囲内である配信ページ群毎に、かかる配信ページ群における誤クリック率の平均値を算出する。そして、対策部127は、このように算出した誤クリック率の平均値が最も低い配信ページ群のデザイン情報を、誤クリック率が誤り閾値以上である配信ページを配信している情報提供者に通知してもよい。これにより、対策部127は、誤クリック率を低下させる優れた配信ページのデザインを情報提供者に把握させることができる。
〔5−2.サービス毎の誤クリック率〕
また、上述してきた広告管理装置120は、図7に示した例のように、配信ページ毎の誤クリック率を算出する例を示した。しかし、広告管理装置120の算出部126は、サービス毎の誤クリック率を算出してもよい。この点について、図12を用いて説明する。
図12は、変形例に係る誤クリック率記憶部322の一例を示す図である。変形例に係る広告管理装置120は、図7に示した誤クリック率記憶部122の代わりに、図12に示した誤クリック率記憶部322を有する。
図12に示すように、誤クリック率記憶部322は、「サービスID」毎に、「配信ページ」、「正クリック回数」、「誤クリック回数」、「誤クリック率」を記憶する。この「サービスID」は、情報提供装置20によって提供されるサービスを識別するための識別情報を示す。より具体的に説明すると、情報提供装置20は、例えば、ニュースサイト、天気予報サイト、ショッピングサイトなどの各種サービスを提供する。ここで、情報提供装置20によって提供される各サービスは、複数の配信ページによって形成されることが多い。そして、同一のサイトを形成する複数の配信ページは、同様のデザインであることが多い。具体的には、同一のサイトを形成する複数の配信ページには、同様の位置に広告枠が配置されている場合が多い。
そこで、広告管理装置120は、図12に示した例のように、情報提供装置20によって提供されるサービス毎に、かかるサービスにおいて配信される配信ページ群の誤クリック率を算出してもよい。これにより、広告管理装置120は、サービス毎に、広告効果を高精度に測定可能にすることができる。
そして、図12に示した例の場合、対策部127は、誤クリック率が所定の誤り閾値以上であるサービスが存在する場合に、かかるサービスを提供している情報提供者に対して、上述してきた対策を実行する。これにより、対策部127は、情報提供者に対して、かかるサービスにおいて配信される配信ページを全体的に改善するよう促すことができる。
〔5−3.配信ページと広告コンテンツ〕
また、上述してきた広告管理装置120の算出部126は、配信ページと広告コンテンツとの組合せ毎に、誤クリック率を算出してもよい。この点について、図13を用いて説明する。
図13は、変形例に係る誤クリック率記憶部422の一例を示す図である。変形例に係る広告管理装置120は、図7に示した誤クリック率記憶部122の代わりに、図13に示した誤クリック率記憶部422を有する。
図13に示すように、誤クリック率記憶部422は、「配信ページ」及び「広告コンテンツ」毎に、「正クリック回数」、「誤クリック回数」、「誤クリック率」を記憶する。すなわち、図13では、配信ページW11に表示される広告コンテンツC11に対する誤クリック率が「22.5%」である例を示している。
そして、図13に示した例の場合、対策部127は、誤クリック率に基づいて、情報提供者に対して上述してきた対策を実行するだけでなく、例えば、広告配信サーバ110に対して、誤クリック率が低くなる広告コンテンツを配信するよう要求する。例えば、図13の例の場合、配信ページW11の誤クリック率は、広告コンテンツC11が表示される場合に高いものの、広告コンテンツC12が表示される場合に低い。これは、配信ページと広告コンテンツとの相性が考えられる。例えば、配信ページと広告コンテンツとの色合いが類似している場合には、ユーザが、広告コンテンツであるか否かを判断しにくいために、広告コンテンツを誤ってクリックすること等が考えられる。
そこで、対策部127は、配信ページと広告コンテンツとの組合せ毎の誤クリック率を広告配信サーバ110に提供する。これにより、広告配信サーバ110の配信部117は、配信ページと広告コンテンツとの組合せ毎の誤クリック率に基づいて、各配信ページにとって誤クリック率が低くなる広告コンテンツを端末装置10に配信する。これにより、広告管理装置120は、誤クリック率の低減を図ることができる。
〔5−4.確認ページの省略〕
また、上述してきた広告管理装置120の対策部127は、誤クリック率が誤り閾値よりも所定値以上低い配信ページに対しては、確認ページへの遷移を省略するよう制御してもよい。この点ついて、図7の例を用いて説明する。ここでは、誤り閾値よりも所定値以上低い値を品質閾値とし、かかる品質閾値が「7.0」であるものとする。
図7の例の場合、配信ページW12の誤クリック率「5.0」は、品質閾値「7.0」よりも低い。同様に、配信ページW22の誤クリック率「5.0」は、品質閾値「7.0」よりも低い。この例の場合、配信ページW12及びW22における誤クリック率は十分に低く、誤クリックであるか否かをユーザに確認させる必要性は低いといえる。
そこで、対策部127は、配信ページW12や配信ページW22に表示された広告コンテンツがクリックされた場合であっても、確認ページを端末装置10に配信しないよう配信部125を制御する。この場合、配信部125は、例えば、配信ページW12や配信ページW22に表示された広告コンテンツがクリックされた端末装置10から広告主ページの取得要求を受信した場合には、確認ページを端末装置10に配信せずに、かかる広告主ページの取得要求を広告主サーバ30に転送する。この結果、端末装置10は、確認ページを表示することなく、配信ページW12や配信ページW22から広告主ページに遷移することとなる。
このように、広告管理装置120は、誤クリック率が品質閾値よりも低い配信ページから確認ページに遷移させないようにすることで、ユーザビリティの向上を図ることができる。すなわち、情報提供者は、誤クリック率が十分に低い配信ページを提供することで、ユーザビリティを向上させることができるという恩恵を受けることができる。このようなことから、広告管理装置120は、情報提供者に対して、誤クリック率が低くなるような配信ページを提供するよう促すことができる。
〔5−5.広告枠毎の誤クリック率〕
また、上述してきた広告管理装置120の算出部126は、配信ページと広告枠との組合せ毎に、誤クリック率を算出してもよい。具体的には、配信ページには複数の広告枠が含まれる場合がある。この場合、算出部126は、配信ページ毎ではなく、配信ページと広告枠との組合せ毎に誤クリック率を算出してもよい。これにより、広告管理装置120は、広告枠毎に、広告効果を高精度に測定可能にすることができる。また、広告管理装置120の対策部127は、広告枠毎に上述してきた対策を実行することで、情報提供者に対して、広告枠毎にデザイン変更等を情報提供者に促すことができる。
〔5−6.広告コンテンツ毎の誤クリック率〕
また、上述してきた広告管理装置120の算出部126は、配信ページ毎の誤クリック率を算出するとともに、広告コンテンツ毎の誤クリック率を算出してもよい。例えば、誤クリックの原因として、広告コンテンツのデザインが広告であることをユーザに把握させにくいことが考えられる。この場合、対策部127は、広告コンテンツの誤クリック率が誤り閾値以上である場合に、かかる広告コンテンツを入稿した広告主に対して、広告コンテンツのデザイン変更等を要求してもよい。または、対策部127は、このような広告コンテンツの配信を停止するよう広告配信サーバ110に通知してもよい。
〔5−7.確認ページへの直接アクセス〕
上述してきた確認ページは、ウェブページであるので、ユーザが確認ページのURLを直接ブラウザ等に入力することが考えられる。この場合、広告コンテンツがクリックされていない場合であっても、端末装置10には、確認ページが表示されることとなる。上述した広告管理装置120は、このような対策として、リクエストID毎に、確認ページの配信回数に制限を設けてもよい。また、例えば、広告管理装置120は、広告主ページの取得要求を受信した場合に、リファラに設定されているURLが広告配信対象の配信ページを示さない場合には、確認ページを配信しないように制御してもよい。
〔5−8.装置構成〕
また、上記実施形態では、図7、図10、図12、図13に示した例のように、誤クリック率記憶部122等が正クリック回数を記憶する例を示した。しかし、誤クリック率記憶部122等は、正クリック回数の代わりに、配信ページにおいて広告コンテンツが表示された回数を示す広告表示回数を記憶してもよい。この場合、広告管理装置120は、誤クリック率記憶部122等に記憶されている誤クリック回数を広告表示回数で除算することにより誤クリック率を算出する。
また、上記実施形態では、広告管理システム100に、広告配信サーバ110と広告管理装置120とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ110と広告管理装置120とは1個の装置として形成されてもよい。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ110から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、情報提供装置20が、広告配信サーバ110から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、情報提供装置20は、広告配信サーバ110から取得した広告コンテンツとともに、配信ページを端末装置10に配信する。
〔5−9.その他〕
また、上記実施形態においては、誤クリック率を算出する例を示したが、広告管理装置120は、広告コンテンツが正しく選択される割合である正クリック率(すなわち、誤クリック及び正クリックのうち、正クリックの割合)を算出してもよい。すなわち、広告管理装置120は、正クリック率に基づいて、配信ページの配信元である情報提供者に所定の対策を実行してもよい。この場合であっても、上述してきた同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、ウェブページである配信ページに広告コンテンツが表示される例を示したが、広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、携帯電話ゲーム等の画面に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、配信ページに表示される広告コンテンツの誤クリック率を算出する例を示した。しかし、広告管理装置120は、広告目的でないコンテンツ(例えば、配信ページに含まれるリンクやボタンなど)の誤クリック率を算出してもよい。これにより、配信ページを配信する配信者は、広告管理装置120により算出された誤クリック率に基づいて、誤クリック率が低くなるように配信ページのデザインを変更することができる。すなわち、広告管理装置120は、広告目的でないコンテンツの誤クリック率を算出することで、配信ページにおけるユーザビリティの向上に繋げることができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔5−10.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る広告配信サーバ110や広告管理装置120は、例えば図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、広告管理装置120を例に挙げて説明する。図14は、広告管理装置120の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(ネットワーク40に対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告管理装置120として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部123の機能を実現する。また、HDD1400には、誤クリック率記憶部122(又は、誤クリック率記憶部222や、誤クリック率記憶部322や、誤クリック率記憶部422など)内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ110として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部114の機能を実現する。また、HDD1400には、広告記憶部112や提供者記憶部113内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告管理装置120は、配信部125と、算出部126とを有する。配信部125は、配信ページ(コンテンツの一例)に表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認ページ(確認コンテンツの一例)を配信する。算出部126は、配信部125によって配信された確認ページに対するユーザの応答に基づいて、配信ページにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤クリック率(誤り選択率の一例)を算出する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、配信ページ毎に、ユーザが意識的に広告コンテンツをクリックした割合を管理者等に把握させることができるので、配信ページ毎の広告効果を高精度に測定可能にすることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120は、算出部126によって算出された誤クリック率が誤り閾値(第1閾値の一例)以上である場合に、配信ページの配信元に対して所定の対策を実行する対策部127を有する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、配信ページの改善等を情報提供者に促すことができるので、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120において、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である場合に、所定の対策として、配信ページに広告コンテンツが表示される際に配信元に支払われる支払額を減額する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、情報提供者に対して配信ページの改善を求めることができるので、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120は、配信ページに広告コンテンツが表示される位置に関する情報を含むデザイン情報(構成情報の一例)を記憶する誤クリック率記憶部122を有する。また、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である場合に、所定の対策として、誤クリック率が誤り閾値よりも低い他のコンテンツにおけるデザイン情報を配信ページの配信元に通知する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、配信ページにおける広告距離や広告位置を変更するよう情報提供者に通知することで、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120において、対策部127は、誤クリック率が誤り閾値以上である場合に、所定の対策として、配信ページに表示される広告コンテンツの配信を停止するよう制御する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、情報提供者に対して配信ページの改善を求めることができるので、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120において、対策部127は、算出部126によって算出された誤クリック率が誤り閾値よりも所定値以上低い場合に、広告コンテンツが選択された際に確認ページを配信しないよう配信部125を制御する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、配信ページにおけるユーザビリティの向上を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120において、算出部126は、配信ページと、配信ページに表示される広告コンテンツとの組合せ毎に、誤クリック率を算出する。また、対策部127は、算出部126によって算出された誤クリック率が所定値よりも低くなる広告コンテンツが配信ページに表示されるよう制御する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、誤クリック率の低減を図ることができる。
また、実施形態に係る広告管理装置120において、算出部126は、1以上のコンテンツを提供するサービス毎に、サービスにおいて提供されるコンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される誤クリック率を算出する。
これにより、実施形態に係る広告管理装置120は、サービス毎に、広告効果を高精度に測定可能にすることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
1 広告システム
10 端末装置
20 情報提供装置
30 広告主サーバ
100 広告管理システム
110 広告配信サーバ
112 広告記憶部
113 提供者記憶部
116 受信部
117 配信部
118 算定部
120 広告管理装置
122 誤クリック率記憶部
124 受信部
125 配信部
126 算出部
127 対策部

Claims (10)

  1. コンテンツに表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、前記広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認コンテンツを配信する配信手段と、
    前記配信手段によって配信された確認コンテンツに対する前記ユーザの応答に基づいて、前記コンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤り選択率を算出する算出手段と、
    を備えたことを特徴とする広告管理装置。
  2. 前記算出手段によって算出された誤り選択率が第1閾値以上である場合には、前記コンテンツの配信元に対して所定の対策を実行する対策手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の広告管理装置。
  3. 前記対策手段は、
    前記誤り選択率が前記第1閾値以上である場合に、前記所定の対策として、前記コンテンツに広告コンテンツが表示される際に前記配信元に支払われる支払額を減額する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の広告管理装置。
  4. 前記コンテンツに広告コンテンツが表示される表示態様に関する情報を含む構成情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記対策手段は、
    前記誤り選択率が前記第1閾値以上である場合に、前記所定の対策として、前記誤り選択率が前記第1閾値よりも低い他のコンテンツにおける構成情報を前記コンテンツの配信元に通知する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の広告管理装置。
  5. 前記対策手段は、
    前記誤り選択率が前記第1閾値以上である場合に、前記所定の対策として、前記コンテンツに表示される広告コンテンツの配信を停止するよう制御する、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の広告管理装置。
  6. 前記対策手段は、
    前記算出手段によって算出された誤り選択率が前記第1閾値よりも所定値以上低い場合に、前記広告コンテンツが選択された際に前記確認コンテンツを配信しないよう前記配信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の広告管理装置。
  7. 前記算出手段は、
    前記コンテンツと、前記コンテンツに表示される広告コンテンツとの組合せ毎に、前記誤り選択率を算出し、
    前記対策手段は、
    前記算出手段によって算出された誤り選択率が所定値よりも低くなる広告コンテンツが前記コンテンツに表示されるよう制御する、
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の広告管理装置。
  8. 前記算出手段は、
    1以上のコンテンツを提供するサービス毎に、当該サービスにおいて提供されるコンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される誤り選択率を算出する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の広告管理装置。
  9. コンピュータが実行する広告管理方法であって、
    コンテンツに表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、前記広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認コンテンツを配信する配信工程と、
    前記配信工程によって配信された確認コンテンツに対する前記ユーザの応答に基づいて、前記コンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤り選択率を算出する算出工程と、
    を含んだことを特徴とする広告管理方法。
  10. コンテンツに表示される広告コンテンツがユーザによって選択された場合に、前記広告コンテンツを選択する操作であるか否かを確認するための確認コンテンツを配信する配信手順と、
    前記配信手順によって配信された確認コンテンツに対する前記ユーザの応答に基づいて、前記コンテンツにおいて広告コンテンツが誤って選択される割合である誤り選択率を算出する算出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする広告管理プログラム。
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