JP2015060225A - 成形された液晶素子及び偏光素子を含む可変光学眼用器具 - Google Patents

成形された液晶素子及び偏光素子を含む可変光学眼用器具 Download PDF

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Abstract

【課題】 可変光学力を有する眼用レンズを提供する方法及び装置を提供する。
【解決手段】 可変光学挿入物は、異なる曲率半径を有する表面を有し得る。可変光学挿入物は、偏光素子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、可変光学挿入物は、光の偏光成分に異なる影響を与え、2焦点型の眼内器具とすることができる。エネルギー源が、眼用レンズ内に含まれる可変光学挿入物に動力を供給することが可能である。いくつかの実施形態において、眼用レンズは、シリコーンハイドロゲルから注型成形される。様々な眼用レンズ実在物には、屈折特性を電気的に制御するために電気活性液晶層が含まれ得る。
【選択図】 図1

Description

(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2013年9月17日に出願された米国特許仮出願第61/878,723号の優先権を主張する。
(発明の分野)
本発明は、可変光学性能を有する眼用レンズ器具、より詳しくは、いくつかの実施形態において、液晶素子を利用する可変光学挿入物を有する眼用レンズの製造に関する。
(関連技術の考察)
従来、コンタクトレンズ又は眼内レンズのような眼用レンズは、所定の光学品質を提供してきた。例えば、コンタクトレンズは、以下の、視覚補正機能性、美容増進効果、及び治療的効果の1つ又は複数を提供し得るが、視覚補正機能と組み合わせられる。各機能は、レンズの物理的特性によって与えられる。基本的に、屈折品質をレンズに組み込む設計が、視覚補正機能性を提供する。レンズに組み込まれる顔料は、美容増進効果を与えることができる。レンズに活性薬剤を組み込むことによって、治療的機能性を与えることができる。
これまでのところ、眼用レンズにおける光学品質はレンズの物理的特性によっていた。一般的に、光学設計は決定された後、レンズの製造中、例えば、注型成形又は旋盤加工などを通してレンズに付与されていた。レンズがいったん形成されてしまえば、レンズの光学品質は変化しない。しかしながら、着用者らは時折、視力の調節を提供するために、着用者らが利用できる1つを超える焦度を有することが有益であるとみなすことがある。眼鏡をかけている者が眼鏡を変えて光学補性を変更できるのとは違い、コンタクトレンズを装着している者又は眼内レンズを装着している者は、さしたる努力をせずに或いは眼鏡をコンタクトレンズ又は眼内レンズで補完しないで、光学補性といった光学特性を変化させることができなかった。
したがって、本発明は、電圧を印加できかつ眼用器具に組み込むことができる液晶素子であって、レンズの光学品質を変化できる液晶素子を有する可変光学挿入物に関する技術革新を包含する。かかる眼用器具の例としては、コンタクトレンズ又は眼内レンズが挙げられる。更に、液晶素子を有する可変光学挿入物を有する眼用レンズを形成するための方法及び装置が提示される。いくつかの実施形態にはまた、可変光学部分を更に含む、堅く、又は形成可能な印加された挿入物を有する、注型成形シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズも含まれてよく、ここで挿入物は、生物適合性様式にて、眼用レンズ内に含まれる。
したがって、本発明は、可変光学挿入物を有する眼用レンズ、可変光学挿入物を含む眼用レンズを形成する装置、及びその製造方法の開示を含む。エネルギー源が、可変光学挿入物上に沈着されるか、又はアセンブルされてよく、挿入物は、第1鋳型部分と第2鋳型部分のうちの1つ、又は両方の近くに配置され得る。反応性モノマー混合物を含む組成物(以下、反応性モノマー混合物と呼ぶ)が、第1鋳型部分と第2鋳型部分の間に配置される。第1鋳型部分は、第2鋳型部分の近くに位置し、これによって、印加された媒体挿入物を有するレンズ空洞と、そのレンズ空洞中、少なくともいくつかの反応性モノマー混合物が形成され、この反応性モノマー混合物が、眼用レンズを形成するために、化学線に曝露される。レンズは、反応性モノマー混合物が暴露される化学線の制御を介して形成される。いくつかの実施形態において、眼用レンズスカート又は挿入物封入層は、標準ハイドロゲル眼用レンズ処方物から構成され得る。多くの挿入物材料に対して許容可能な適合を提供し得る特性を有する例示的な材料としては、例えば、Narafilconファミリー(Narafilcon A及びNarafilcon Bなど)、Etafilconファミリー(Etafilcon Aなど)、Galyfilcon A及びSenofilcon Aが挙げられる。
液晶素子を有する可変光学挿入物を形成する方法と、得られる挿入物は、様々な実施形態の重要な様態である。いくつかの実施形態において、液晶は、液晶に静止配向を設定し得る2つのアライメント層の間に配置され得る。これら2つのアライメント層は、可変光学部分を含む基質層上に沈着される電極を通して、エネルギー源と電気的に導通され得る。電極は、エネルギー源への中間相互連結を通して、又は挿入物中に埋め込まれた成分を通して直接、印加され得る。
アライメント層の印加によって、液晶中で静止配向から印加された配向にシフトが生じ得る。2つの印加レベル、オン又はオフによって作動する実施形態において、液晶は、1つの印加された配向のみを有し得る。印加が、エネルギーレベルのスケールに沿って起こる、他の代替の実施形態において、液晶は、複数の印加された配向を有し得る。また更なる実施形態は、印加プロセスが、印加パルスを通して異なる状態間のスイッチを引き起こし得ることを誘導し得る。
得られた分子のアライメント及び配向は、液晶層を通過する光に影響を与え、それによって、可変光学挿入物中の変化が引き起こされ得る。例えば、アライメント及び配向は、入射光における屈折特性とともに作動し得る。更には、この効果には、光の偏光の変更が含まれ得る。いくつかの実施形態には、印加がレンズの焦点特性を変更する、可変光学挿入物が含まれ得る。
いくつかの実施形態において、液晶層は、液晶分子を含む重合性混合物が、重合化を引き起こされる様式で形成され得る。様々な方法で重合を制御することにより、液晶分子の小滴は、形成すると、重合層から分離する可能性がある。いくつかの実施形態では、このプロセスは、小滴がナノスケールとなるように制御されてよく、ここでナノスケールとは、小滴群の平均直径又は中位径が長さ約1マイクロメートル未満であることを意味してよい。いくつかの更なる見解では、平均直径又は中位径は長さ約0.1マイクロメートル未満であり得る。
したがって、いくつかの実施形態において、眼用器具は、眼用器具内に液晶分子を含む可変光学挿入物を組み込むことによって形成され得る。可変挿入物の少なくとも一部分は、眼用器具の光学ゾーン内に配置され得る。可変挿入物は、前方挿入部品と、後方挿入部品を含み得る。前方及び後方挿入部品は、様々な様式にて湾曲したそれらの表面の何れか、又は両方を有してよく、いくつかの実施形態において、前方挿入部品上の後方表面の曲率半径は、後方挿入部品の前方表面の曲率半径とは異なって良い。エネルギー源は、レンズ内及び挿入物内に含まれてよく、いくつかの例示的な実施形態において、エネルギー源は、エネルギー源の少なくとも一部分が、器具の非光学ゾーン内にあるように配置され得る。
挿入物は少なくとも1つの第1液晶分子材料を含んでいてよく、小滴内に液晶材料が含まれていてもよく、その場合、小滴群の平均直径又は中位径は、長さ1マイクロメートル未満の直径であってもよく、又はナノスケールであるとみなされ得る。
いくつかの実施形態において、眼用器具は、コンタクトレンズであり得る。
いくつかの実施形態において、眼用器具の挿入物は、限定はされないが、ITOのような透明材料などの様々な材料から作成される電極を含み得る。第1電極は、前方湾曲部品の後方表面近くに配置されてよく、第2電極は、後方湾曲部品の前方表面近くに配置されてよい。第1電極及び第2電極にわたって電位を適用すると、電極間に配置される液晶層にわたって電界が確立され得る。液晶層にわたって電界を適用することで、層内の液晶分子が電界と物理的に整列する可能性がある。いくつかの実施形態では、液晶分子は、液晶層内の小滴の中に配置されてもよく、また、いくつかの実施形態では、小滴の寸法は、平均直径1マイクロメートル未満であり得る。液晶分子が電界と整列すると、そのアライメントによって、光線が液晶分子を含む層を横断すると考えられる光学特性に変化が生じる可能性がある。非限定的な例は、アライメントの変化によって屈折率が変更する可能性があるということであり得る。いくつかの実施形態において、光学特性における変化は、結果として、液晶分子を含む層を含むレンズの焦点特性における変化をもたらし得る。
いくつかの実施形態において、記載したような眼用器具は、プロセッサを含み得る。
いくつかの実施形態において、記載したような眼用器具は、電気回路を含み得る。電気回路は、眼用器具内で電気回路が流れるように制御するか、又は命令し得る。電気回路は、エネルギー源から第1及び第2電極素子まで流れる電流を制御し得る。
挿入器具は、いくつかの実施形態において、1つを超える前方挿入部品と1つの後方挿入部品から構成され得る。中間部品又は部品類は、前方挿入部品と後方挿入部品の間に配置され得る。一例において、液晶含有層は、前方挿入部品と中間挿入部品との間に配置され得る。可変挿入物の少なくとも一部分は、眼用器具の光学ゾーン内に配置され得る。前方、中間及び後方挿入部品は、様々な様式にて湾曲したそれらの表面のいずれか、又は両方を有してよく、いくつかの実施形態において、前方挿入部品上の後方表面の曲率半径は、中間挿入部品の前方表面の曲率半径とは異なり得る。エネルギー源は、レンズ内、又は挿入物内に含まれてよく、いくつかの例示的な実施形態において、エネルギー源は、エネルギー源の少なくとも一部分が、器具の非光学ゾーン中にあるように、配置されてよい。
前方挿入部品、後方挿入部品及び少なくとも1つの第1中間挿入部品を有する挿入物は、少なくとも1つの第1液晶分子を含んでいてよく、小滴内に液晶分子が含まれていてもよく、その場合、小滴群の平均直径又は中位径は、長さ1ミクロン未満の直径であってもよく、又はナノスケールであるとみなされ得る。
前方挿入部品、後方挿入部品及び少なくとも1つの第1中間挿入部品を有する、いくつかの実施形態において、眼用器具は、コンタクトレンズであり得る。
いくつかの実施形態において、前方挿入部品、後方挿入部品及び少なくとも1つの第1中間挿入部品を有する眼用器具の挿入物は、非限定的な例として、ITOのような透明材料などの様々な材料から作成される電極を含み得る。第1電極は、前方湾曲部品の後方表面近くに配置されてよく、第2電極は、中間部品の前方表面近くに配置されてよい。第1電極及び第2電極にわたって電位を適用すると、電極間に配置される液晶層にわたって電界が確立され得る。液晶層にわたって電界を適用することで、層内の液晶分子が電界と物理的に整列する可能性がある。いくつかの実施形態では、液晶分子は、液晶層内の小滴の中に配置されてもよく、また、いくつかの実施形態では、小滴の寸法は、平均直径1マイクロメートル未満であり得る。液晶分子が電界と整列すると、そのアライメントによって、光線が液晶分子を含む層を横断すると考えられる光学特性に変化が生じる可能性がある。非限定的な例は、アライメントの変化によって屈折率が変更する可能性があるということであり得る。いくつかの実施形態において、光学特性における変化は、結果として、液晶分子を含む層を含むレンズの焦点特性における変化をもたらし得る。
いくつかの実施形態において、中間部品は、一緒に結合する複数の部品を含み得る。
挿入器具が、前方挿入部品、後方挿入部品及び中間部品又は部品類から構成され得るいくつかの例示的な実施形態において、液晶含有層が、前方挿入部品と中間部品との間、又は中間部品と後方挿入部品との間に配置され得る。更に、偏光素子も、可変挿入器具内に配置され得る。可変挿入物の少なくとも一部分は、眼用器具の光学ゾーン内に配置され得る。前方、中間及び後方挿入部品は、様々な様式にて湾曲したそれらの表面のいずれか、又は両方を有してよく、いくつかの実施形態において、前方挿入部品上の後方表面の曲率半径は、中間挿入部品の前方表面の曲率半径とは異なり得る。エネルギー源は、レンズ内、又は挿入物内に含まれてよく、いくつかの例示的な実施形態において、エネルギー源は、エネルギー源の少なくとも一部分が、器具の非光学ゾーン中にあるように、配置されてよい。
本発明の前述の特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、添付の図面に示すような本発明の好ましい実施形態に関する以降のより詳細な説明から明らかであろう。
本発明のいくつかの実施形態を実施するのに有用であり得る、例示的な鋳型アセンブリ装置構成成分を図示している。 可変光学挿入物実施形態を有する、電圧を印加された眼用レンズ例示的な実施形態を図示している。 可変光学挿入物実施形態を有する、電圧を印加された眼用レンズ例示的な実施形態を図示している。 可変光学挿入物の断面図を図示しており、ここで、可変光学挿入物の前方及び後方湾曲部品は異なる曲率を有し、可変光学部分は液晶から構成され得る。 可変光学挿入物を有する眼用レンズ器具の断面図を図示しており、ここで、可変光学部分は、液晶から構成され得る。 可変光学部分が液晶から構成され得る、例示的な実施形態又は可変光学挿入物を図示している。 可変光学部分が液晶から構成され得る、可変光学挿入物の代替の実施形態を図示している。 可変光学部分が液晶から構成され得り、挿入物が偏光素子も含み得る、可変光学挿入物の代替の実施形態を図示している。 可変光学部分が液晶から構成され得る、可変光学挿入物の代替の例示的な実施形態、及び偏光成分が実施形態を横切る際に影響を受け得る様式を図示している。 液晶から構成され得る可変光学挿入物を有する眼用レンズを形成するための方法の工程を図示している。 液晶から構成される可変光学挿入物を、眼用レンズ鋳型部分に配置する装置要素の一例を図示している。 本発明のいくつかの実施形態を実施するために使用され得るプロセッサを図示している。
本発明は、可変光学挿入物を有する眼用レンズを製造するための方法及び装置を含み、可変光学部分は、液晶又は自身が液晶構成成分を含む組成物材料から構成される。更に、本発明は、眼用レンズに組み込まれた液晶から構成される可変光学挿入物を有する眼用レンズを含む。
本発明によると、眼用レンズは、埋め込まれた挿入物、及びエネルギーの保存手段としての電気化学セル又は電池のようなエネルギー源で形成される。いくつかの例示的な実施形態において、エネルギー源を含む材料は封入され、眼用レンズがその中に配置される環境から単離され得る。いくつかの例示的な実施形態において、エネルギー源は、一次構成又は充電式構成中で使用し得るアルカリ電気化学セル化学を含み得る。
着用者制御調節器具を、光学部分を変化させるために使用し得る。調節器具としては例えば、電圧出力を増加させる又は減少させる、又はエネルギー源を印加する又は脱印するための、電子器具又は受動器具が挙げられる。いくつかの例示的な実施形態はまた、測定したパラメータ又は着用者入力にしたがって、自動化装置を介して、可変光学部位を変更するための自動化調節器具を含み得る。着用者入力としては、例えば、ワイヤレス装置によって制御されるスイッチが挙げられる。ワイヤレスとしては、例えば、無線周波数制御、磁気スイッチング、光のパターン化した放射、及びインダクタンススイッチングが挙げられる。他の例示的な実施形態において、活性化が、生物学機能に対する応答にて、又は眼用レンズ内の検出素子の測定に対する応答にて、発生し得る。他の例示的な実施形態は、非限定的な例として、周囲照明条件中の変化によって誘引される活性化からの結果であり得る。
光学出力における変化が、電極の印加によって作られた電界によって液晶層内に再アライメントが生じ、それによって、得られた配向から印加された配向へ分子のシフトが発生し得る。他の例示的な実施形態において、例えば偏光状態の変化、特に偏光回転によって、電極の印加による液晶層の変更によって引き起こされる異なる効果が引き出され得る。
液晶層を有するいくつかの例示的な実施形態において、印加され得る眼用レンズの非光学ゾーン部分中に素子が存在し得る一方、他の例示的な実施形態では、印加を必要しないであろう。印加のない例示的な実施形態において、液晶は、いくつかの外部因子、例えば周囲温度、又は周辺光などに基づいて受動的に変化し得る。
液晶レンズは、その本体上に偏光入射に対する電気的に可変の屈折率を提供し得る。光学軸配向が第1レンズに対して第2レンズ中で回転する2つのレンズの組み合わせによって、レンズ要素は周辺の非偏光に対する屈折率を変化させることができる。
電気的に活性な液晶層を電極と組み合わせることによって、物理的実態が、電極にわたって電界を適用することによって制御され得るように誘導され得る。液晶層の周辺上に存在する誘電体層が存在する場合、誘電体層にわたる場と、液晶層にわたる場が、電極にわたる場内に組み込まれ得る。三次元形状において、層にわたる場の組み合わせの特性は、電気力学原理及び誘電体層と液晶層の形状に依存して推定され得る。誘電体層の効果的な電気厚は、不均一様式で作成され、電極にわたる場の効果は、誘電体の効果的な形状によって「成形」されてよく、液晶層内の屈折率における立体的に成形された変化を作り出し得る。いくつかの例示的な実施形態において、そのような成形は結果として、可変焦点特性を選定する能力を有するレンズとなり得る。
他の例示的な実施形態は、液晶層を含む物理的レンズ素子が、異なる焦点特性を有するようにそれら自身が成形される時に、誘導され得る。液晶層の電気的に可変の屈折率を次いで、電極の利用を通して、液晶層にわたる電界の適用に基づいて、レンズの焦点特性に変化を導入するために使用し得る。液晶層の屈折率は、実効屈折率とて呼ばれ、屈折率に関連する各処理が、実効屈折率と同様の意味として考慮することが可能であり得る。実効屈折率は、例えば、異なる屈折率を有する複数の領域の重ね合わせから発生し得る。いくつかの例示的な実施形態において、効果的な様態は、様々な領域的な寄与の平均であり得るが、他の例示的な実施形態において、効果的な様態は、入射光における領域的又は分子的効果の重ね合わせであり得る。前方収容表面が液晶層と作成する形状と、後方収容表面が液晶層と作成する形状は、最初の順番に対して、システムの焦点特性を決定し得る。
以下の項では、本発明の実施形態の「発明を実施するための形態」が記載される。好ましい実施形態及び代替の実施形態の説明はいずれも、あくまで例示的な実施形態に過ぎないものであって、当業者にとって、変形、改変、及び変更が明らかとなり得ることは理解される。したがって、例示的な実施形態は、基礎となる発明の範囲を限定するものではないと理解されるべきである。
用語集
本発明を目的とする明細書本文及び特許請求の範囲において、以下の定義が適用される、様々な用語が使用され得る。
アライメント層:本明細書で使用するとき、液晶層内の分子の配向に影響を与え、整列させる液晶層に隣接する層を指す。生じた分子のアライメント及び配向は、液晶層を通過する光に影響を与え得る。例えば、アライメント及び配向は、入射光における屈折特性とともに作動し得る。更には、この効果には、光の偏光の変更が含まれ得る。
電気的導通:本明細書で使用するとき、電界によって影響を受けることを指す。導電材料の場合、その影響が電流の流れに起因するものである場合もあれば、又はその影響を受けた結果として電流の流れが生ずる場合もある。他の材料において、一例として、力線に沿って永続的に配向する傾向及び分子双極子の誘導などの影響を引き起こす電位場であり得る。
印加された:本明細書で使用するとき、電流を供給することができる、又は内部に蓄積された電気的エネルギーを有することができる状態であることを指す。
印加された配向:本明細書で使用するとき、エネルギー源によって駆動された電位場の効果によって影響を受ける際の液晶の分子の配向を指す。例えば、液晶を含む器具は、エネルギー源がオン又はオフの何れかで動作する場合に、1つの印加された配向を有し得る。他の実施形態において、印加された配向は、適用されたエネルギーの量による影響が及んだ規模に合わせて変化し得る。
エネルギー:本明細書で使用するとき、ある物理系が仕事をする能力のことを指す。本発明においては多くの場合、仕事中に電気的作用を為し得る能力を指す。
エネルギー源:本明細書で使用するとき、生物医学用器具を印加された状態にエネルギーを供給するか、又は配置することができる器具を指す。
エネルギーハーベスター:本明細書で使用するとき、環境からエネルギーを抽出可能であり、それを電気エネルギーに変換する器具を指す。
眼内レンズ:本明細書で使用するとき、眼内に埋め込まれる眼用レンズを指す。
レンズ形成用混合物、又は反応性混合物若しくは反応性モノマー混合物(RMM):本明細書で使用されるとき、硬化及び架橋され得るか、又は架橋して眼用レンズを形成することができるモノマー材料又はプレポリマー材料を指す。様々な実施形態には、UVブロッカー、毛髪染料、光開始剤又は触媒などの1つ又は複数の添加剤、又は例えばコンタクトレンズ又は眼内レンズのような眼用レンズ内で望まれる他の添加剤とのレンズ形成混合物が挙げられる。
レンズ形成表面:本明細書で使用するとき、レンズを成型するのに使用される表面を指す。いくつかの実施形態において、任意のかかる表面は、光学品質表面仕上げを有してよく、これは、十分に滑らかであり、鋳造表面との接触において、レンズ形成混合物の重合化によって製造されるレンズ表面が、光学的に許容可能であるように形成されることを示唆している。更に、いくつかの実施形態において、レンズ形成表面は、レンズ表面に、例えば、球面状、非球面状及び円柱状電力、波面収差補正、及び角膜トポグラフィー補正などの所望の光学特性を付与するために必要である形状を有し得る。
液晶:本明細書で使用するとき、従来の液体と固体結晶との間の特性を有する物質の状態を指す。液晶は、固体として特徴付けられ得ないが、その分子が、若干のアライメントを示す。本明細書で使用するとき、液晶は、特定の相又は構造に限定されないが、液晶は特定の静止配向を有し得る。液晶の配向及び相は、液晶の部類に応じて、外部力(例えば、温度、磁気、又は電気)によって操作され得る。
リチウムイオンセル:本明細書で使用するとき、リチウムイオンがセルを通じて移動することにより電気的エネルギーを発生する電気化学セルのことを指す。典型的には電池とよばれるこの電気化学セルは、その典型的な形態に再印加又は再充電され得る。
媒体挿入物又は挿入物:本明細書で使用するとき、眼用レンズ内で、エネルギー源を支持することが可能な形成可能又は剛性の基質を指す。いくつかの実施形態において、媒体挿入物はまた、1つ又は複数の可変光学部分を含む。
鋳型:本明細書で使用するとき、レンズを未硬化配合物から形成するのに使用され得る剛性又は半剛性の物体を指す。いくつかの好ましい鋳型は、前方湾曲鋳型部分及び後方湾曲鋳型部分を形成する2つの鋳型部分を含む。
眼用レンズ又はレンズ:本明細書で使用されるとき、眼内又は眼上に存在する任意の眼用器具を指す。これらの器具は、光学補正をもたらすか、又は化粧用であり得る。例えば、用語「レンズ」は、コンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼用挿入物、光学挿入物又はそれを通して視覚が補正されるか改変される、又はそれを通して、視覚が損なわれることなく眼の生理学が化粧的に増強される(例えば虹彩色)他の同様の器具を意味し得る。いくつかの実施形態において、本発明の好ましいレンズは、例えばシリコーンハイドロゲル及びフルオロヒドロゲルを含む、シリコーンエラストマー又はハイドロゲルから作成されるソフトコンタクトレンズである。
光学ゾーン:本明細書で使用するとき、眼用レンズの着用者がそこを通して見ることになる、眼用レンズの領域を指す。
電力:本明細書において使用するとき、単位時間当たりに行われる仕事又は移送されるエネルギーのことを指す。
再充電可能又は再印加可能:本明細書で使用するとき、仕事を行うためのより高い能力を有する状態へと回復するための能力を指す。本発明においては多くの場合、特定の速度で、特定の復旧された時間の間、電流を流す能力を回復させる能力を指す。
再印加、又は再充電:本明細書で使用するとき、仕事をするためのより高い能力を有する状態までエネルギー源を回復することを指す。本発明においては多くの場合、特定の速度で、特定の復旧された時間の間、電流を流す能力を回復させる能力を指す。
鋳型から離型された:本明細書で使用するとき、鋳型から完全に分離されているか、又は軽く揺動することによって取り外すか若しくはスワブによって押し出すことができるようにごく緩く結合しているレンズを指す。
静止配向:本明細書で使用するとき、その静止した、非印加状態における、液晶器具の分子の配向を指す。
可変光学:本明細書で使用するとき、光学品質、例えばレンズの光出力又は偏光角を変化させる能力を指す。
眼用レンズ
図1を参照すると、密封及び封入された挿入物を含む眼用器具を形成するための装置100が描写されている。この装置は、例示的な前方湾曲鋳型102及び適合する後方湾曲鋳型101を含む。眼用器具の可変光学挿入物104及び本体103は、前方湾曲鋳型102と後方湾曲鋳型101内部に配置され得る。いくつかの例示的な実施形態において、本体103の材料は、ハイドロゲル材料であってよく、可変光学挿入物104が、本材料によって全表面が囲まれてよい。
可変光学挿入物104は、複数の液晶層109及び110を含み得る。他の例示的な実施形態には、単一の液晶層が含まれてよく、そのいくつかは、後の項にて議論される。装置100の使用によって、多くの密封された領域を有する要素の組合せから構成される新規の眼用器具が作製され得る。
いくつかの例示的な実施形態において、可変光学挿入物104を有するレンズは、剛性中心ソフトスカート設計を含んでよく、ここで、液晶層109及び110を含む中心剛性光学素子は、大気、及び前側及び後側表面上のそれぞれに角膜表面と直接接触する。レンズ材料(典型的にはヒドロゲル材料)のソフトスカートが、剛性光学素子の周辺に結合し、剛性光学素子がまた、得られる眼用レンズにエネルギーと機能性を追加し得る。
図2Aを参照すると、可変光学挿入物の例示的な実施形態の200にて上下、図2B、250にて断面描写が示されている。この描写では、エネルギー源210は、可変光学挿入物200の周辺部分211内に図示されている。エネルギー源210としては、例えば薄膜、再充電可能リチウムイオン電池、又はアルカリセル系電池が挙げられる。エネルギー源210は、相互連結形体214に連結して、相互連結を許容し得る。例えば、225及び230にて更なる相互連結は、エネルギー源210をアイテム205のような回路に連結し得る。他の例示的な実施形態において、挿入物は、その表面上に沈着した相互連結形体を有し得る。
いくつかの例示的な実施形態において、可変光学挿入物200は、可撓性基質を含み得る。この可撓性基質は、すでに議論されたのと同様の様式で、又は他の手段によって、典型的なレンズ形状に近似する形状に形成され得る。しかしながら、更に可撓性を追加するために、可変光学挿入物200は、放射状の切断部などの追加的な形状形体をその長さに沿って含み得る。集積回路、分離要素、受動部品などの205によって示唆されるような複数の電子要素が存在してよく、またそのような器具を含み得る。
可変光学部分220もまた図示される。可変光学部分220は、同様に、液晶層にわたって確立された電界を典型的に変化させ得る、可変光学挿入物を通した電流の適用を通して、コマンド上で変化され得る。いくつかの例示的な実施形態において、可変光学部分220は、透明基質の2つの層間に液晶の薄層を含む。典型的には、電子回路205の作動を通して、可変光学要素を電子的に活性化及び制御する多くの様式が存在し得る。電子回路は、様々な様式でシグナルを受信してよく、アイテム215などの挿入物中にも存在し得る検出素子と連結され得る。いくつかの例示的な実施形態において、可変光学挿入物は、眼用レンズを形成するためのハイドロゲル材料又は他の好適な材料から構成され得るレンズスカート255内に封入され得る。これらの例示的な実施形態において、眼用レンズは、眼用スカート255、及び自身が液晶材料の層又は領域を含むか、又は液晶材料を含む封入された眼用レンズ挿入物200を含み得る。
液晶素子を含む可変光学挿入物
図3を参照すると、アイテム300である、2つの異なる成形されたレンズ部品のレンズ効果の図示が見られ得る。すでに言及したように、本発明分野の可変光学挿入物は、2つの異なって成形されたレンズ部品内に、電極及び液晶層システムを封入することによって形成され得る。電極及び液晶層システムは、350にて図示するように、レンズ部品間の空間を占有し得る。320にて前方湾曲部品が見られ、310にて後方湾曲部品が見られ得る。
非限定的な例において、前方湾曲部品320は、空間350と相互作用する湾曲成形表面を有し得る。この形状は、いくつかの実施形態において、330として描写される曲率半径及び焦点335を有するものとして更に特徴付けられ得る。様々なパラメータ特性を有する他の更に複雑な形状も、本発明技術の範疇において形成することができるが、例示目的では、単純な球状を表すこともある。
同様の非限定的な様式にて、後方湾曲部品310は、空間350と相互作用する凹凸成形された表面を有し得る。この形状は、いくつかの実施形態において、340として描写される曲率半径及び焦点345を有するものとして更に特徴付けられ得る。様々なパラメータ特性を有する他の更に複雑な形状も、本発明技術の範疇において形成することができるが、例示目的では、単純な球状を表すこともある。
300のような型のレンズがどのように作動し得るかを図示するために、アイテム310及び320を含む材料は屈折率値nを有し得る。空間350内で、液晶複合材料が、屈折率に関する値を整合するために、非限定的な例にて選択され得る。したがって、光線が、レンズ部品310及び320、及び空間350を横断する時、これらは焦点特性を調節し得る様式で、様々な境界に対して反応しないであろう。その機能において、示していないレンズの部分が、入射光線に対する異なる屈折率が推定される、空間350内の液晶層となり得る様々な要素の印加を活性化し得る。非限定的な例において、得られた屈折率が低下し得る。ここで、各材料境界にて、光の経路が、表面の焦点特性と、屈折率の変化に基づいて変更されるように、成形され得る。
モデルは、スネルの法則:sin(シータ)/sin(シータ)=n/nに基づき得る。例えば、境界は、部品320と空間350によって形成され得る;シータは、境界において入射線と面法線とがなす角度であり得る。シータは、境界を出る際に線と面法線とがなすモデル化された角度であり得る。nは、空間350の屈折率を表してよく、nは、部品320の屈折率を表してよい。nがnと等しくない場合、角度シータとシータも異なるであろうう。したがって、空間350中の液晶層の電子的に可変の屈折率が変化する場合、光線が境界にてとる経路も変化するであろう。
図4を参照すると、眼用レンズ400は、埋め込まれた可変光学挿入物410を有して示される。眼用レンズ400は、前方湾曲表面401と後方湾曲表面402とを有し得る。挿入物410は、液晶層404を有する可変光学部分403を有し得る。いくつかの例示的な実施形態において、挿入物410は、複数の液晶層404及び405を有し得る。挿入物410の部分は、眼用レンズ400の光学ゾーンと重なり合ってよい。
図5を参照すると、眼用レンズ内に挿入され得る可変光学部分500が、液晶層530を有して図示される。可変光学部分500は、本明細書の他の項にて議論されたように、材料及び構造関連の同様の多様性を有し得る。いくつかの例示的な実施形態において、透明電極545が、第1透明基質550上に配置され得る。第1レンズ表面540は、誘電性膜と、いくつかの例示的な実施形態においては、第1透明電極545上に配置され得るアライメント層から構成され得る。いくつかの例示的な実施形態においては、第1レンズ表面の誘電体層の形状は、図示されたような誘電体の厚さにおいて局所的に変化した形状を形成し得る。かかる局所的に変化した形状は、図3を参照して説明した形状効果を上回る、レンズ部品の付加的な焦点屈折力をもたらす可能性がある。なお更なる例示的実施形態においては、この形状の層は、第1透明電極545と基材550との組み合わせの上に射出成型により形成され得る。
いくつかの例示的な実施形態においては、第1透明電極545及び第2透明電極520は、様々な方法で成形され得る。いくつかの実施例においては、この成形により、印加を別々に適用することができる別個の領域がそれぞれ形成され得る。他の実施例では、電極は、レンズの中央部から周辺部へ向かってらせん状などのパターンで形成されていてよく、液晶層530にわたって可変電界を適用することができる。いずれの場合も、かかる電極の成形は、電極上に誘電体層を成形することに加えて又は前記誘電体層を成形する代わりに行われてよい。これらの方法での電極の成形によって、操作中にレンズ部品の追加的な焦点屈折力が得られる可能性もある。
液晶層530は、第1透明電極545と第2透明電極520の間に配置され得る。第2透明電極520は、上部基材510に堆積されてよく、上部基材510から底部基材550までが形成された器具には、眼用レンズの可変光学部分500が備わっている可能性がある。2つのアライメント層が更に、誘電体層上の540及び525に配置されてもよく、そして液晶層530を包囲していてもよい。540及び525に位置するアライメント層は、眼用レンズの静止配向を規定するように機能し得る。いくつかの例示的実施形態においては、電極層520及び545は、液晶層530と電気的に導通されてよく、静止配向から少なくとも1つの電圧印加配向へと配向を変化することができる。
図6Aを参照すると、眼用レンズに挿入され得る、2つの液晶層620及び640を有する別の可変光学挿入物600が示されている。液晶領域周辺の種々の層の態様はそれぞれ、図5の偏光光学挿入物500に関する記載と同様に多様であってよい。いくつかの例示的実施形態では、アライメント層は、単一液晶素子の機能に偏光感度を組み込むことができる。第1基材610で形成された第1液晶系素子であって、620と第2基材630とで囲むような空間に介在する複数の層が好ましくは第1偏光を有し得るものを、第2基材630上の第2表面で形成された第2液晶系素子であって、640と第3基材650とで囲むような空間に介在する、好ましくは第2偏光を有する複数の層と組み合わせることで、そこへの入射光の偏光態様に反応しないレンズの電気的に可変な焦点特性という効果を持った組み合わせが形成され得る。
例示的素子600にて、500における実施例と関連付けられる様々な型及び多様性を有する2つの電気的に活性な液晶層の組み合わせが、3つの基質層を用いて形成され得る。他の実施例において、器具は、4つの異なる基質の組み合わせによって形成され得る。このような実施例において、中間基質630は2つの層に分割され得る。基質が後で組み合わされる場合、アイテム600に対して同様に機能する器具がもたらされ得る。4つの層の組み合わせが、加工差違が、液晶素子に対するアライメント形体を定義する段階の部分に関連し得る、620及び640液晶層両方周辺に同様の器具が構築され得る、要素の製造に関する従来の実施例を提示し得る。また更なる実施例において、レンズ素子が、500にて描写されるように90°の回転で球対称又は対称となるように単一液晶層を囲む場合、2つの部品を組み立てる前にお互いに対して90°回転させることで2つの部品が600にて描写されるような型の構造に組み立てられ得る。
入射光の偏光態様に感受性でない代替の例示的な実施形態は、図6Bのアイテム660に関して見られ得る。実施形態において、660にて、図5に関する議論で言及された種類の単一光学素子が、620にて液晶素子を含む活性液晶層を囲む、第1及び第2挿入部品をそれぞれ610及び630にて有して見られ得る。上述したように、整列した液晶素子は、入射光の異なる偏光成分において異なる働きをし得る。しかしながら、2つの整列した液晶層を直交した配置で組み合わせるかわりに、偏光フィルター層が図6Bアイテム665にて配置され得る。いくつかの例示的な実施形態では、偏光フィルターによって、直交偏光成分をブロックしつつ、アイテム620のアライメントと一致する偏光が通過することが可能となり得る。したがって、液晶層620の電気的に活性な焦点態様は、入射光の偏光成分は1つであるが、レンズ上の入射光に単一の影響を生み出し得る。
図6Bの660の実施形態では、665にて偏光フィルターを描写しており、いくつかの実施形態では静的であってよく、他の実施形態では電気的に活性であってよい。この層は、例示的な様式において、収容のために2つの挿入部品の間に配置され得る。かかる例示的な実施形態では、図6Bにおいて、第2挿入部品630と第3挿入部品650との間に配置され得る偏光成分665として見られ得る。非限定的な意味で、整列した液晶を含む光学器具において偏光素子を使用するのに関する多くの実施形態が存在し、ここで、偏光素子は、2つの挿入部品の間に存在せずに第1又は第2挿入部品のいずれかの上で作製される。あるいは、液晶層620及び関連する偏光素子665の両方はともに、例えば、第1及び第2挿入部品間に配置され得る。
活性態様及び受動態様を有する単一偏光感受性液晶層を含む2焦点眼用器具
図6Cを参照すると、液晶層を有する眼用器具から異なる種類の器具が生じ得る。図6A及び6Bに関する実施形態において、整列した液晶層の単層が入射光の異なる偏光成分によって異なって反応する特性は、使用者の網膜に単一の光の光学態様又は焦点態様をもたらす器具を作製する異なる様式によって得られたものである。図6Cに関する異なる種類の器具において、液晶材料の単一整列層が異なる様式で異なる入射光の偏光成分に作用するという事実によって、眼用器具部品の機能が定義される。かかる器具は、単一偏光感受性液晶層を含む2焦点眼用器具の種類として特徴付けられ得る。図4に記載される種類の眼用レンズは、400には液晶層を含む挿入物500が設けられ得る。記載される様々な種類の層はアライメント層によって整列され得るため、特定の偏光状態に対して感受性を有する。器具が焦点調節機能を有し、単一整列液晶層を有するか、あるいは2層器具であって液晶層の1つはもう1つの液晶層に対して直交方向で整列されており、眼用レンズ400液晶層の1つはもう1つとは異なるレベルで電気的に印可される場合、眼用レンズ400上の入射光670は、各偏光方向において2つの異なる焦点特性に分かれ得る。描写されるように、1つの偏光成分681は光路680を焦点682まで集束し、他の偏光成分691は光路690を焦点692まで集束し得る。
眼内器具の現況技術においては、使用者の目に対して複数の焦点画像が同時に存在する種類の2焦点器具がある。ヒトの脳は、2つの画像を仕分けし、異なる画像と認識する能力を有し得る。図6Cにおける器具は、そのような2焦点能力を優れた様式で搬送し得る。全体像の領域を遮断し、異なる領域に焦点を合わせるのではなく、図6Cにて描写される種類の液晶層は、光670を可視窓全体にわたる2つの偏光成分681及び691に分割し得る。入射光670が偏光依存性を有さない限り、画像は、焦点特性のみを有する場合であるのと同様に見える。他の例示的な実施形態においては、かかる眼用レンズ器具は、拡大した画像をもたらすように選択された偏光で情報を表示する異なる効果において定義された偏光で投影される光源と組み合され得る。液晶ディスプレイは、光は、定義された偏光特性を有するかかるディスプレイから現れ得るため、このような固有の周囲条件をもたらし得る。複数の焦点特性を有する器具を利用する能力から生じる多くの実施形態が存在し得る。
他の例示的な実施形態では、器具の焦点を能動制御する能力によって、器具が2焦点条件の範囲を有することが可能となり得る。静止状態又は非印可状態は、中距離で1つの偏光は集束されておらず、もう1つの偏光は集束されている2焦点偏光を含み得る。レンズが双安定している場合、更に、活性化中距離要素は近接の画像、又は他の実施形態においては焦点距離の範囲に集束し得る。2焦点特性によって、使用者は、様々な種類の利点を有し得る様々な距離で集束された画像を有する距離環境を同時に認識できるようになり得る。
材料
マイクロインジェクション成形の実施形態には、例えば、約6mm〜10mmの直径、約6mm〜10mmの前方表面半径、約6mm〜10mmの後方表面半径、及び約0.050mm〜1.0mmの中心厚を有するレンズを形成するために使用されるポリ(4−メチルペント−1−エン)コポリマー樹脂が含まれ得る。いくつかの例示的な実施形態には、約8.9mmの直径、約7.9mmの前方表面半径、約7.8mmの後方表面半径、0.200mmの中心厚、及び約0.050mm径のエッジプロファイルを有する挿入物が含まれる。
図1の可変光学挿入物104は、図1の眼用レンズを形成するために使用される鋳型部分101及び102内に配置され得る。鋳型部分101及び102材料としては、例えば、1つ又は複数のポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート及び改変ポリオレフィンのポリオレフィンが挙げられる。他の鋳型としては、セラミック又は金属性材料が挙げられる。
好ましい脂環式コポリマーは、2つの異なる脂環式ポリマーを含む。様々な等級の脂環式コポリマーは、105℃〜160℃の範囲のガラス転移温度を有し得る。
いくつかの例示的な実施形態において、本発明の鋳型は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、主鎖中に脂環式部位を含む改変ポリオレフィン及び環状ポリオレフィンのようなポリマーを含み得る。この配合物は、いずれか又は両方の鋳型の半分において使用されてよく、ここで、この配合物が、後方湾曲上で使用され、前方湾曲が脂環式コポリマーからなることが好ましい。
本発明による鋳型100を作成するいくつかの好ましい方法において、射出成形が公知の技術にしたがって使用されるが、例示的な実施形態にはまた、例えば、旋盤、ダイアモンドチューニング又はレーザーカッティングを含む、他の技術によって作られた鋳型も含まれ得る。
典型的には、レンズは、両方の鋳型部分101及び102の少なくとも1つの表面上に形成される。しかしながら、いくつかの実施形態において、レンズの1つの表面が、鋳型部分101及び102から形成されてよく、レンズのもう一方の表面が、旋盤方法又は他の方法を用いて形成されてよい。
いくつかの例示的な実施形態において、好ましいレンズ材料には、シリコーン含有成分が含まれる。「シリコーン含有成分」は、モノマー、マクロマー又はプレポリマー中に少なくとも1個の[−Si−O]を含有する成分である。好ましくは、合計Si及び結合Oは、シリコーン含有成分中に、当該シリコーン含有成分の総分子量の約20重量%よを超える、更に好ましくは30重量%を超える量で存在する。有用なシリコーン含有成分は、好ましくは、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニル、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド及びスチリル官能基などの重合性官能基を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、挿入物を取り囲む、また挿入物封入層とも呼ばれる、眼用レンズスカートが、標準ハイドロゲル眼用レンズ処方物から構成され得る。多くの挿入物材料に対して許容可能な適合を提供し得る特性を有する例示的な材料としては、Narafilconファミリー(Narafilcon A及びNarafilcon Bなど)、Etafilconファミリー(Etafilcon Aなど)が挙げられる。本明細書の技術と一致する材料の性質に関して、より技術的に包括的な説明は以下に続く。当業者は、説明された以外の他の材料もまた、密封され、封入された挿入物の許容可能なエンクロージャ又は部分的なエンクロージャを形成することができ、請求の範囲と一致しており、これに含まれると見なされるべきであるということを理解するであろう。
好適なシリコーン含有成分は、式Iの化合物を含む:
Figure 2015060225
式中、
は、独立して、一価の反応基、一価のアルキル基、又は一価のアリール基、更に、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を含み得る前述のもののいずれか;及び、更に、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン又はそれらの組合せから選択される官能基を含み得る1〜100のSi−O繰り返し単位を含む一価のシロキサン鎖、から選択され;
式中、b=0〜500であり、bが0以外の際、bは表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、
式中、少なくとも1つのRは、一価の反応基を含み、いくつかの例示的な実施形態において、1〜3のRは一価の反応基を含む。
本明細書で使用するとき、「一価の反応基」は、フリーラジカル及び/又はカチオン重合を受け得る基である。フリーラジカル反応性基の非限定的な例としては、(メタ)アクリレート、スチリル、ビニル、ビニルエーテル、C1〜6アルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、C1〜6アルキル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、C2〜12アルケニル、C2〜12アルケニルフェニル、C2〜12アルケニルナフチル、C2〜6アルケニルフェニルC1〜6アルキル、O−ビニルカルバメート及びO−ビニルカーボネートが挙げられる。カチオン反応性基の非限定的な例としては、ビニルエーテル又はエポキシド基及びこれらの混合物が挙げられる。1つの実施形態において、フリーラジカル反応基は、(メタ)アクリレート、アクリルオキシ、(メタ)アクリルアミド、及びこれらの混合物を含む。
好適な一価のアルキル基及びアリール基としては、置換及び非置換のメチル、エチル、プロピル、ブチル、2−ヒドロキシプロピル、プロポキシプロピル、ポリエチレンオキシプロピル、これらの組み合わせなどの非置換の一価のC〜C16アルキル基、C〜C14アリール基が挙げられる。
1つの例示的な実施形態において、bはゼロであり、1つのRは一価の反応基であり、少なくとも3つのRは、1〜16個の炭素原子を有する一価のアルキル基から選択され、他の例示的な実施形態においては、1〜6個の炭素原子を有する一価のアルキル基から選択される。本例示的な実施形態のシリコーン成分の非限定的な例としては、2−メチル−、2−ヒドロキシ−3−[3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキザニル]プロポキシ]プロピルエステル(「SiGMA」)、
2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルオキシプロピル−トリ(トリメチルシロキシ)シラン、
3−メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(「TRIS」)、
3−メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、及び
3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサンが挙げられる。
別の例示的な実施形態において、bは2〜20、3〜15であるか又はいくつかの実施形態においては3〜10であり、少なくとも1つの末端Rは一価の反応基を含み、残りのRは1〜16個の炭素原子を有する一価のアルキル基から選択され、別の実施形態においては1〜6個の炭素原子を有する一価のアルキル基から選択される。更に別の例示的な実施形態において、bは3〜15であり、1つの末端Rは一価の反応基を含み、他の末端Rは1〜6個の炭素原子を有する一価のアルキル基を含み、残りのRは1〜3個の炭素原子を有する一価のアルキル基を含む。本発明のシリコーン成分の非限定的な例としては、(モノ−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル)−プロピルエーテル末端ポリジメチルシロキサン(400〜1000MW))(「OH−mPDMS])、モノメタクリルオキシプロピル末端のモノ−n−ブチル末端ポリジメチルシロキサン(800〜1000MW)、(「mPDMS」)が挙げられる。
他の例示的な実施形態において、bは5〜400又は10〜300であり、両方の末端Rは一価の反応基を含み、残りのRは独立して、炭素原子間にエーテル結合を有し、更にハロゲンを含み得る、1〜18個の炭素を原子を有する一価のアルキル基から選択される。
シリコーンハイドロゲルレンズが望ましい、1つの例示的な実施形態において、本発明のレンズは、ポリマーが作成される、反応性モノマー成分の総重量に対して、少なくとも約20、好ましくは約20〜70重量%のシリコーン含有成分を含む反応性混合物から作成されるであろう。
別の例示的な実施形態において、1〜4個のRはビニルカーボネート又は以下の式のカルバメートを含む。
Figure 2015060225
式中、YはO−、S−又はNH−を示し、
Rは、水素又はメチルを意味し、dは1、2、3又は4、及びqは0又は1である。
シリコーン含有ビニルカーボネート又はビニルカルバメートモノマーは、具体的には、1,3−ビス[4−(ビニルオキシカルボニルオキシ)ブト−1−イル]テトラメチル−ジシロキサン、3−(ビニルオキシカルボニルチオ)プロピル−[トリス(トリメチルシロキシ)シラン]、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、トリメチルシリルエチルビニルカーボネート、トリメチルシリルメチルビニルカーボネート、及び以下を含む。
Figure 2015060225
約200未満の弾性率を有する生物医学用器具が所望される場合、1個のRのみが一価の反応基を含むものとし、残りのR基のうちの2個以下は、一価のシロキサン基を含む。
別のクラスのシリコーン含有成分としては、以下の式のポリウレタンマクロマーが挙げられる:
式IV〜VI
G)
E(A) 又は
E(G)
式中、
Dは、6〜30個の炭素原子を有するアルキルジラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、シクロアルキルジラジカル、アリールジラジカル又はアルキルアリールジラジカルを意味し、
Gは、1〜40個の炭素原子を有するアルキルジラジカル、シクロアルキルジラジカル、アルキルシクロアルキルジラジカル、アリールジラジカル又はアルキルアリールジラジカルを意味し、これは、主鎖中にエーテル、チオ又はアミン結合を含有してよく;
はウレタン又はウレイド結合を意味し、
は、少なくとも1であり;
Aは以下の式の二価重合ラジカルを意味する:
Figure 2015060225
11は、1〜10個の炭素原子を有するアルキル又はフルオロ置換アルキル基を独立して意味し、これは炭素原子間にエーテル結合を含んでよく;yは少なくとも1であり;pは400〜10,000の部分重量を提供し;E及びEはそれぞれ独立して以下の式に示される重合性不飽和有機ラジカルを示す:
Figure 2015060225
式中、R12は水素又はメチルであり;R13は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカル又はa−CO−Y−R15ラジカルであり;YはO−、Y−S−、又は−NH−であり;R14は1〜12個の炭素原子を有する二価のラジカルであり;Xは−CO−又は−OCO−を意味し;Zは−O−又は−NH−を意味し;Arは6〜30個の炭素原子を有する芳香族ラジカルを意味し;wは0〜6であり;xは0又は1であり;yは0又は1であり;zは0又は1である。
1つの好ましいシリコーン含有成分は、以下の式で示されるポリウレタンマクロマーである:
Figure 2015060225
式中、R16は、イソホロンジイソシアネートのジラジカルなどのイソシアネート基除去後のジイソシアネートのジラジカルである。別の好適なシリコーン含有マクロマーは、フルオロエーテル、ヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン、イソホロンジイソシアネート及びイソシアネートエチルメタクリレートの反応によって形成される式X(式中、x+yは10〜30の範囲の数である)の化合物である。
Figure 2015060225
本発明で使用するのに好適な他のシリコーン含有成分には、ポリシロキサン基、ポリアルキレンエーテル基、ジイソシアネート基、ポリフッ素化炭化水素基、ポリフッ素化エーテル基及び多糖類基を含有するマクロマー;末端のジフルオロ置換炭素原子に結合した水素原子を有する極性のフッ素化グラフト又は側鎖基を含むポリシロキサン;エーテルを含有する親水性シロキサニルメタクリレート;並びにポリエーテル基及びポリシロキサニル基を含有するシロキサニル結合及び架橋性モノマーが含まれる。任意の上記ポリシロキサンは、本発明において、シリコーン含有成分としても使用され得る。
液晶材料
本明細書で議論した液晶層型に一致する特徴を有し得る多くの材料が存在し得る。有益な毒性を有する液晶が好ましく、天然に由来したコレステリル系液晶材料が有用であり得ることが想定され得る。他の実施例において、眼用挿入物の封入技術と材料が、典型的に、ネマチック又はコレステリックN又はスメチック液晶又は液晶混合物に関する広いカテゴリーのものであり得る、LCDディスプレイ関連材料を含み得る材料の幅広い選択が許容され得る。TN、VA、PSVA、IPS及びFFS適用のためのMerck Specialty chemicals Licristal混合物のような市販されている混合物、及び他の市販されている混合物が、液晶層を形成するために、材料選択を形成し得る。
非限定的な意味において、混合物又は処方物には、以下の液晶材料が含まれ得る:1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−4−イソチオシアネートベンゼン液晶、(4−オクチル安息香酸及び4−ヘキシル安息香酸)などの安息香酸化合物、(4’−ペンチル−4−ビフェニルカルボニトリル、4’−オクチル−4−ビフェニルカルボニトリル、4’−(オクチル)−4−ビフェニルカルボニトリル、4’−(ヘキシルオキシ)−4−ビフェニルカルボニトリル、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル、4’−(ペンチルオキシ)−4−ビフェニルカルボニトリル、4’−ヘキシル−4−ビフェニルカルボニトリル)などのカルボニトリル化合物、及び4,4’−アゾキシアニソール。
非限定的な意味において、室温にてnpar−nperp>0.3の特定の高複屈折を示している処方物を、液晶層形成材料として使用し得る。例えば、W1825として呼ばれるかかる処方物は、AWAT及びBEAM Engineering for Advanced Measurements Co.(BEAMCO)から入手可能であり得る。
本発明の概念において有用であり得る他のクラスの液晶材料が存在し得る。例えば、強誘導体液晶が、電界指向液晶実施様態に関する機能を提供し得るが、また磁場相互作用のような他の効果も導入し得る。電磁放射の材料との相互作用もまた異なり得る。
アライメント層材料:
記載した例示的な実施形態の多くにおいて、眼用レンズ内の液晶層は、挿入物境界にて、様々な様式にて整列される必要があり得る。例えばアライメントは、挿入物の境界に対して平行であるか、又は垂直であってよく、このアライメントは、様々な表面の適切な処理によって得られてよい。処理には、アライメント層による液晶(LC)を含む挿入物の基質のコーティングを含み得る。これらのアライメント層を本明細書で記載する。
様々な型の液晶系器具中で一般に実施される技術は、摩擦技術であり得る。本技術は、液晶を封入するために使用される挿入部品の1つのような、湾曲した表面を構成するために適合されてよい。一例として、表面はポリビニルアルコール(PVA)層によってコーティングされ得る。例えば、PVA層は、1重量%水溶液を用いて、スピンコーティングされ得る。溶液を、およそ60秒間、1000rpmにてスピンコーティングに適用し、次いで乾燥させてよい。続いて、乾燥した層を柔らかい布でこすってよい。非限定的な例において、柔らかい布はベルベットであってよい。
フォト−アライメントが、液晶封入においてアライメント層を産出するための他の技術であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、フォト−アライメントは、その非接触性質と、大規模製造の可能性によって望ましい。非限定的な例において、液晶可変光学部分中で使用されるフォト−アライメント層は、典型的なUV波長の線状偏光の分極に対して直角の方向で大部分が整列可能な二色性アゾベンゼン色素(アゾ色素)から構成され得る。そのようなアライメントは、反復性トランス−シス−トランスフォトアイソマー化プロセスの結果であってよい。
一例として、PAADシリーズアゾベンゼン色素を、3000rpmにて30秒間、DMF中1重量%溶液からスピンコーティングし得る。続いて、得られた層を、(例えば325nm、351nm、365nmなど)UV波長、又は可視光波長(400〜500nm)の線状偏光ビームに曝露し得る。光源は様々な形態を取ってよい。いくつかの例示的な実施形態において、光は、例えばレーザー源から始まってよい。LED、ハロゲン及び白熱のような他の光源が他の非限定的な例である。様々な形態の光が、必要に応じて様々なパターンで偏光した前又は後のいずれかで、光は光学レンズ器具の利用を通して様々な様式で視準され得る。レーザー源からの光は、例えば本質的に、一定程度の視準を有し得る。
アゾベンゼンポリマー、ポリエステル、メソジェニック4−(4−メトキシシンナモイルオキシ)ビフェニル側鎖等を有する光架橋性ポリマー液晶に基づいた様々な光異方性材料が現在公知である。そのような材料の例としては、スルホニックビズアゾダイSD1及び他のアゾベンゼン色素、とりわけBEAM Enginerring for Advanced Measurements Co.(BEAMCO)から入手可能なPAAD−シリーズ材料、ポリ(ビニルシンナメート)及びその他が挙げられる。
いくつかの例示的な実施形態において、PAADシリーズアゾ色素の水溶液又はアルコール溶液を使用することが望ましい。いくつかのアゾベンゼン色素、例えばメチルレッドを、液晶層を直接ドーピングすることによってフォトアライメントのために使用し得る。アゾベンゼン色素の、偏光への曝露が、所望のアライメント条件を作製する境界層に対して、液晶層のバルクへ、バルク内へ、アゾ色素の分散及び接着を引き起こし得る。
メチルレッドのようなアゾベンゼン色素はまた、ポリマー、例えばPVAとの組み合わせで使用され得る。許容され得る液晶の隣接層のアライメントを実施可能な他の光異方性材料が、現在公知である。これらの例としては、クマリン、ポリエステル、メソジェニック4−(4−メトキシシンアモイルオキシ)−ビフェニル側鎖を有する光架橋性ポリマー液晶、ポリ(ビニルシンナメート)などに基づく材料が挙げられる。フォトアライメント技術は、液晶のパターン化された配向を含む実施形態に対して有利であり得る。
アライメント層を作成する他の例示的な実施形態において、アライメント層は、挿入物部品基質上、酸化シリコーンの真空蒸着によって得られ得る。例えば、SiOは、約0.1mPa(約10−6mbar)のような低圧にて蒸着し得る。前方及び後方挿入部品の作製とともに、射出成形されるナノスケールサイズで、アライメント形体を提供することが可能であり得る。これらの成形された形体を、様々な様式にて、言及した材料、又は物理的アライメント形体と直接相互作用し、液晶分子のアライメント配向内にパターン化したアライメントを伝送し得る他の材料でコーティングし得る。
イオンビームアライメントが、液晶封入においてアライメント層を作成するためのもう1つの技術であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、視準されたアルゴンイオン又は集束ガリウムイオンビームを、規定の角度/配位にて、アライメント層上で衝突させ得る。このタイプのアライメントはまた、酸化シリコーン、ダイヤモンド様炭素(DLC)、ポリイミド及び他のアライメント材料を整列するために使用され得る。
また更なる例示的な実施形態は、形成された後、挿入物部品に対して物理的アライメント形体の作製に関連し得る。他の液晶に基づく技術において一般的であるような摩擦技術を、物理的溝を作製するために、成形された表面上で実施し得る。表面をまた、それらの上に小さな溝付き形体を作製するために、成形後エンボス加工プロセスにかけてもよい。また更なる例示的な実施形態が、様々な種類の光学パターン化プロセスを含んでよい、エッチング技術の利用から誘導されてよい。
誘電材料
誘電性膜及び誘電体を本明細書で記載する。非限定的な例によって、液晶可変光学部分中で使用される誘電膜又は誘電体は、本明細書で記載される本発明に適切な特徴を有する。誘電体は、誘電体として、単独で、又は一緒に機能する、1つ又は複数の材料層を含み得る。複数の層を、単一の誘電体よりも優れた誘電性性能を達成するために使用し得る。
誘電体は、離散的に可変光学部分に対して望まれる厚さ、例えば1〜10μmにて、欠損のない絶縁層を許容し得る。欠損は、誘電体を通した誘電性許容電気的及び/又は化学的接触中の穴であると当業者によって公知であるような、ピンホールを指し得る。与えられた厚さでの誘電体は、破壊電圧に対しての要求をみたし、例えば誘電体は100ボルト以上で耐えるべきである。
誘電体は、湾曲した、円錐、球及び複合三次元表面(例えば湾曲表面又は非平面表面)上への製造を許容し得る。ディップ−及びスピン−コーティングの典型的な方法を使用してよく、又は他の方法を使用し得る。
誘電体は、可変光学部分、例えば液晶又は液晶混合物、溶媒、酸及び塩基、又は液晶領域の形成において存在し得る他の材料中、化学物質からのダメージに低抗し得る。誘電体は、赤外、紫外及び可視光からのダメージに低抗し得る。望まないダメージとしては、本明細書で記載したパラメータ、例えば破壊電圧及び光伝送に対する悪化が挙げられ得る。誘電体は、イオンの透過に抵抗し得る。誘電体は、潜在的電極及び/又は基質へ、例えば接着促進層の利用にて、接着し得る。誘電体は、低汚染、低表面欠損、共形コーティング及び低表面粗さを許容するプロセスを用いて製造され得る。
誘電体は、与えられた電極区域に対するキャパシタンスを減少させるために、システムの電気操作、例えば、低比誘電率と両立する比誘電率又は誘電率を有し得る。誘電体は、高抵抗率を有してよく、それによって非常に小さな電流が、高適用電圧でさえも流れることを許容する。誘電体は、光学器具にとって望まれる品質、例えば高透過率、低分散及び特定の範囲内の屈折率を有し得る。
例えば、非限定的な誘電性材料としては、1つ又は複数のParylene−C、Parylene−HT、Silicon Dioxide、Silicon Nitride及びTeflon AFが挙げられる。
電極材料
電極を、液晶領域にわたり電界を達成するための、電位を適用するために、本明細書で記載する。電極は一般に、電極として単独又は一緒に機能する1つ又は複数の材料を含む。
電極は、おそらく接着促進剤(例えばメタアクリルオキシピルトリメトキシシラン)の利用にて、システム中、潜在する基質、誘電性コーティング又は他の目的物に接着し得る。電極は、有益な天然の酸化物を形成するか、又は有益な酸化層を作製するために処理され得る。電極は、高光伝送及び低反射を有して、透明、実質的に透明、又は不透明であり得る。電極は公知の処理方法にて、パターン化されるか、エッチングされてよい。例えば、電極を、フォトリソグラフパターン化及び/又はリフトオフプロセスを用いて、蒸発、スパッタリング又は電気鍍金が施され得る。
電極を、本明細書で記載した電気システム中で使用するための好適な抵抗率を有するように、例えば与えられた幾何学的構造物中低抗に対する要求をみたすように設計され得る。
電極は、1つ又は複数のインジウム酸化第一スズ(ITO)、アルミニウムドープ化酸化亜鉛(AZO)、金、ステンレススチール、クロム、グラフェン、グラフェンドープ化層及びアルミニウムから製造され得る。これは包括的なリストではないことが理解されるであろう。
プロセス
以下の方法工程は、本発明のいくつかの態様により実施してもよいプロセスの例として与えられる。本方法工程が示される順番は限定を意図するものではなく、他の順番を用いて本発明を実施しても良いものと理解されるべきである。更に、全ての段階が、本発明を実施するために必要とするわけではなく、更なる段階が、本発明の様々な実施形態内に含まれてよい。更なる実施形態が実用的であり、かかる方法は、当該請求項の十分に範囲内であるということは、当業者には明白であり得る。
図7を参照すると、フローチャートが、本発明を実施するために使用し得る例示段階を図示している。701にて、第1基質層は後方湾曲表面を含んでよく、他の基質層の表面の形状とは異なってよい第1型の形状を有する上面を有し得るように形成される。いくつかの例示的な実施形態において、差には、光学ゾーン中に存在し得る少なくとも一部分における異なる表面の曲率半径が含まれ得る。702にて、第2基質層が、前方湾曲表面又は中間表面、又はより複雑な器具に対する中間表面の一部分を含み得るように形成される。703にて、電極層が、第1基質層上に沈着され得る。沈着は、例えば蒸着又はエレクトロプレーティングによって発生し得る。いくつかの例示的な実施形態において、第1基質層は、光学ゾーン中の領域及び非光学ゾーン中の領域両方を有する挿入物の一部分であり得る。電極沈着プロセスは、いくつかの例示的な実施形態において、相互連結形体を同時に定義し得る。いくつかの例示的な実施形態において、誘電体層が、相互連結又は電極上に形成され得る。誘電体層は、例えば二酸化シリコーンなどの多くの絶縁及び誘電体層を含み得る。
704にて、第1基質層が更に、先に沈着した電極層上に、アライメント層を追加するように処理され得る。アライメント層は、基質の上面層上に沈着してよく、ついで標準アライメント層の特性である、溝付き形体を作製するために、標準様式、例えば摩擦技術にて、又はエネルギー粒子又は光への曝露での処理によって、処理し得る。光異方性材料の薄層を、様々な特徴を有するアライメント層を形成するために光曝露で処理し得る。
705にて、第2基質層が更に処理され得る。電極層は、段階703と類似の様式にて、第2基質層上に沈着され得る。ついで、いくつかの例示的な実施形態において、706にて、誘電体層を、電極層上の第2基質層上に適用し得る。誘電体層が、その表面にわたって可変厚を有して形成され得る。一例として、誘電体層が、第1基質層上で成形されてよい。あるいは、先に形成された誘電体層が、第2基質部品の電極表面上に接着され得る。
707にて、アライメント層は、704での処理段階と同様の様式にて、第2基質層上で形成され得る。707の後、眼用レンズ挿入物の少なくとも一部分を形成し得る2つの別の基質層が、結合される状態であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、708にて、2つの部品が、互いに近接に運ばれ、ついで液晶材料が、部品間中に充填され得る。非限定的な例として、空洞が排気され、液晶材料が続いて、排気された空間内にながれることが許容される、真空に基づく充填を含む、多くの様式が、部品間内に液晶を充填させるために存在する。更に、レンズ挿入部品間の空間中に存在するキャピラリー力が、液晶材料での空間の充填を補助し得る。709にて、2つの部品が、互いに近くに運ばれ、ついで密封されて、液晶を有する可変光学素子を形成し得る。非限定的な例として、接着剤、シーラント、o−リングのような物理的シーリング要素、及びスナップロック形体の利用を含む、部品を一緒に密封する多くの様式が存在し得る。
いくつかの例示的な実施形態において、709にて形成された型の2つの部品が、方法段階701から709を繰り返すことによって作製されてよく、そこでアライメント層が、非偏光の焦度を調節し得るレンズを許容するために、互いからオフセットである。そのような実施形態において、2つの可変光学層が統合されて、単一の可変光学挿入物を形成し得る。710にて、可変光学部分が、エネルギー源及び中間体に連結してよく、接続した要素がその上に配置され得る。
711にて、段階710での結果である可変光学挿入物が、鋳型部分内に配置され得る。可変光学挿入物は、1つ又は複数の要素を含んでもよく、含まなくてもよい。いくつかの好ましい実施形態において、可変光学挿入物は、機械配置を介して鋳型部分内に配置される。機械配置としては、例えば、表面実装要素を配置するために、本工業において公知であるような、ロボット又は他のオートメーションが含まれてよい。可変光学挿入物のヒト配置がまた、本発明の範囲内である。したがって、任意の機械配置又はオートメーションが、鋳型部分によって含まれる反応性混合物の重合化が、得られる眼用レンズ内に可変光学を含めるであろうように、鋳造鋳型部分内に、エネルギー源を有する可変光学挿入物を配置するために効果的であるように使用され得る。
いくつかの例示的な実施形態において、可変光学挿入物が、基質に接続した鋳型部分中に配置される。エネルギー源及び1つ又は複数の要素がまた、基質に接続され、可変光学挿入物と電気敵に導通する。要素には、例えば、可変光学挿入物に適用された出力を制御するための回路が含まれ得るしたがって、いくつかの例示的な実施形態において、要素は、例えば第1光学出力と第2光学出力間の状態の変化のような、1つ又は複数の光学特徴を変更するために、可変光学挿入物を作動させるための制御機構を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、プロセッサ器具、MEMS、NEMS又は他の要素が、可変光学挿入物内に配置され、エネルギー源と電気的に接触する。712にて、反応性モノマー混合物が、鋳型部分内に沈着し得る。713にて、可変光学挿入物が、反応性混合物と接触して位置し得る。いくつかの例示的な実施形態において、可変光学の配置と、モノマー混合物の沈着の順番は逆でもよい。714にて、第1鋳型部分が、第2鋳型部分の近くに配置されて、少なくともいくつかの反応性モノマー混合物を有するレンズ形成空洞と、空洞内に可変光学挿入物を形成する。以上で議論したように、好ましい実施形態には、また空洞内であり、可変光学挿入物と電気的に導通する、エネルギー源と1つ又は複数の要素が含まれる。
715にて、空洞内の反応性モノマー混合物が重合される。重合は、例えば、化学線及び熱のいずれか又は両方への曝露によって達成され得る。716にて、眼用レンズが、当該眼用レンズを作製する挿入物封入重合化材料に接着するか、又は封入される可変光学挿入物を有する鋳型部分から取り除かれる。
本発明が、任意の公知のレンズ材料からなるハード又はソフトコンタクトレンズ、又はそのようなレンズを作成するために好適な材料を提供するために使用され得るが、好ましくは、本発明のレンズは、約0〜約90パーセントの水分含量を有するソフトコンタクトレンズである。更に好ましくは、レンズは、モノマー含有ヒドロキシ基、カルボキシル基、又はこれらの両方から作成される、若しくは、シロキサン、ヒドロゲル、シリコーンヒドロゲル、及びこれらの組み合わせ等のシリコーン含有ポリマーから作成される。本発明のレンズを形成するのに有用な材料は、重合開始剤等の添加剤に加えて、マクロマー、モノマー、及びこれらの組み合わせの混合物を反応させることによって、作成され得る。好適な材料としては、シリコーンマクロマー及び親水性モノマーから作成されるシリコーンヒドロゲルが挙げられる。
装置
図8を参照すると、自動化装置810が、1つ又は複数の転送インターフェース811を有して図示される。それぞれ関連づけられている可変光学光学挿入物814を備えた複数の鋳型部分が、パレット813上に収容され、転送インターフェース811に提示される例示的な実施形態には、例えば、個々に可変光学挿入物814を配置している単一のインターフェース、又は同時に可変光学挿入物814を複数の鋳型部分内に配置している複数のインターフェース(示していない)を、いくつかの実施形態において、各鋳型部分中で、含み得る。配置は、転送インターフェース811の垂直運動815を介して生じ得る。
本発明のいくつかの例示的な実施形態の他の様態には、眼用レンズの本体が、これらの要素の周辺に成形される一方で、可変光学挿入物814を支持するための装置が含まれる。いくつかの例示的な実施形態において、可変光学挿入物814と、エネルギー源が、レンズ鋳型内の保持点に固定され得る(示していない)。保持点は、レンズ本体を形成するものと同種の重合材料によって固定され得る。他の例示的な実施形態としては、その上に可変光学挿入物814とエネルギー源が固定されてよい、鋳型部分内にプレポリマーの層が挙げられる。
挿入器具中に含まれるプロセッサ
ここで図9を参照すると、コントローラ900が、本発明のいくつかの例示的な実施形態にて使用され得るように図示されている。コントローラ900はプロセッサ910を含むが、このプロセッサは、通信デバイス920に結合した1つ又は複数のプロセッサ構成要素を含み得る。いくつかの例示的な実施形態において、コントローラ900は、眼用レンズ中に配置されるエネルギー源にエネルギーを伝達するために使用され得る。
コントローラには、通信チャンネルを介してエネルギーを通信するために設定された通信デバイスに連結した、1つ又は複数のプロセッサが含まれ得る。通信デバイスは、可変光学挿入物の眼用レンズ内への1つ又は複数の配置、又は可変光学器具を操作するためのコマンドの伝送を電子的に制御するために使用され得る。
通信デバイス920を使用することによってまた、例えば、1つ又は複数のコントローラ装置又は製造機器要素と通信し得る。
プロセッサ910は、記憶デバイス930とも通信する。記憶デバイス930は、磁気記憶デバイス(例えば、磁気テープ及びハードディスクドライブ)、光記憶デバイス、及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス及びリードオンリーメモリ(ROM)デバイスなどの半導体記憶デバイスを含む、任意の適切な情報記憶デバイスを備え得る。
記憶デバイス930は、プロセッサ940を制御するためのプログラム910を記録し得る。プロセッサ910は、プログラム940の指示を実行し、それによって、本発明に従って作動する。例えば、プロセッサ910は、可変光学挿入物の配置、処理デバイスの配置などを記述する情報を受信し得る。記憶デバイス930はまた、1つ又は複数のデータベース950、960内に、眼に関連したデータを保存し得る。データベース950及び960には、可変光学レンズへ、又は可変光学レンズからのエネルギーを制御するための、特定の制御ロジックが含まれ得る。
本文中、参照が、図中に図示された要素に対して実施された。多くの素子が、理解のために、本技術分野の例示的な実施形態を描写するため、参照のために描写される。実際の形体の相対スケールは、描写したものと明確に異なってよく、描写した相対スケールからの差が、本明細書の目的内で想定されるべきである。例えば、液晶分子は、挿入物部分のスケールに対して描写するために、極端に小さいスケールであってよい。分子のアライメントのような因子の再現を許容するために、挿入部品に対して同様のスケールにて、液晶分子を表す形体の描写がしたがって、実際の実施形態において、非常に異なる相対スケールを想定し得るそのような描写スケールの一例である。
図示及び説明されたものは、最も実用的かつ好ましい実施形態であると考えられるが、当業者であれば、本明細書に説明及び図示した特定の設計及び方法からの変更はそれ自体当業者にとって自明であり、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく使用できることは明らかであろう。本発明は、説明及び図示される特定の構造に限定されるものではないが、付属の特許請求の範囲に含まれ得るすべての改変例と一貫性を有するものとして解釈されなければならない。
〔実施の態様〕
(1) 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
前記光学ゾーン内に少なくとも一部分を含み、挿入物前方湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記後方湾曲部品の前方表面との表面曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
液晶材料の層を含む前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
(2) 前記レンズがコンタクトレンズである、実施態様1に記載の眼用レンズ器具。
(3) 更に、
前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1導電性材料層と、
前記後方湾曲部品の前記前方表面に近接する第2導電性材料層と、を含む、実施態様2に記載の眼用レンズ器具。
(4) 前記第1電極材料層及び前記第2電極材料層にわたって電位が適用される際、前記液晶材料の層は、前記液晶材料の層を横断する光線に影響を与える、その実効屈折率を変化させる、実施態様3に記載の眼用レンズ器具。
(5) 前記可変光学挿入物は、レンズの焦点特性を変更する、実施態様4に記載の眼用レンズ器具。
(6) 更にプロセッサを含む、実施態様3に記載の眼用レンズ器具。
(7) 前記エネルギー源から前記第1電極層及び前記第2電極層への電気エネルギーの流れを制御する電気回路を更に含む、実施態様4に記載の眼用レンズ器具。
(8) 更に偏光素子を含む、実施態様7に記載の眼用レンズ器具。
(9) 2つの直交する偏光成分を含む入射光は、前記2つの成分において異なる焦点特性を有して集束する、実施態様7に記載の眼用レンズ器具。
(10) 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
前記光学ゾーン内に少なくとも一部分が含まれており、挿入物前方湾曲部品、中間湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記中間湾曲部品の前方表面との曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
少なくとも液晶材料の第1及び第2層を含む、前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
(11) 前記レンズがコンタクトレンズである、実施態様10に記載の眼用レンズ器具。
(12) 更に、
前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1電極材料層と、
前記中間湾曲部品の前記前方表面に近接する第2電極材料層と、を含み、
前記液晶材料の第1層は、前記第1電極材料層と前記第2電極材料層との間に存在する、実施態様11に記載の眼用レンズ器具。
(13) 前記第1電極材料層及び前記第2電極材料層にわたって電位が適用される際、前記液晶材料の第1層は、前記液晶材料の第1層を横断する光線に影響を与える、その屈折率を変化させる、実施態様12に記載の眼用レンズ器具。
(14) 前記可変光学挿入物は、レンズの焦点特性を変更する、実施態様13に記載の眼用レンズ器具。
(15) 前記中間湾曲部品は、一緒に結合される2つの湾曲部品の組み合わせである、実施態様10に記載の眼用レンズ器具。
(16) 更に電気回路を含み、前記電気回路は、前記エネルギー源から前記第1電極層及び前記第2電極層への電気エネルギーの流れを制御する、実施態様12に記載の眼用レンズ器具。
(17) 前記電気回路はプロセッサを備える、実施態様16に記載の眼用レンズ器具。
(18) 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
前記光学ゾーン内に少なくとも一部分が含まれており、挿入物前方湾曲部品、中間湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記中間湾曲部品の前方表面との曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
少なくとも液晶材料の第1層及び偏光素子を含む前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
(19) 前記レンズがコンタクトレンズである、実施態様18に記載の眼用レンズ器具。
(20) 更に、
前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1電極材料層と、
前記中間湾曲部品の前記前方表面に近接する第2電極材料層と、を含む、実施態様19に記載の眼用レンズ器具。

Claims (20)

  1. 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
    前記光学ゾーン内に少なくとも一部分を含み、挿入物前方湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記後方湾曲部品の前方表面との表面曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
    前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
    液晶材料の層を含む前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
  2. 前記レンズがコンタクトレンズである、請求項1に記載の眼用レンズ器具。
  3. 更に、
    前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1導電性材料層と、
    前記後方湾曲部品の前記前方表面に近接する第2導電性材料層と、を含む、請求項2に記載の眼用レンズ器具。
  4. 前記第1電極材料層及び前記第2電極材料層にわたって電位が適用される際、前記液晶材料の層は、前記液晶材料の層を横断する光線に影響を与える、その実効屈折率を変化させる、請求項3に記載の眼用レンズ器具。
  5. 前記可変光学挿入物は、レンズの焦点特性を変更する、請求項4に記載の眼用レンズ器具。
  6. 更にプロセッサを含む、請求項3に記載の眼用レンズ器具。
  7. 前記エネルギー源から前記第1電極層及び前記第2電極層への電気エネルギーの流れを制御する電気回路を更に含む、請求項4に記載の眼用レンズ器具。
  8. 更に偏光素子を含む、請求項7に記載の眼用レンズ器具。
  9. 2つの直交する偏光成分を含む入射光は、前記2つの成分において異なる焦点特性を有して集束する、請求項7に記載の眼用レンズ器具。
  10. 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
    前記光学ゾーン内に少なくとも一部分が含まれており、挿入物前方湾曲部品、中間湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記中間湾曲部品の前方表面との曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
    前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
    少なくとも液晶材料の第1及び第2層を含む、前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
  11. 前記レンズがコンタクトレンズである、請求項10に記載の眼用レンズ器具。
  12. 更に、
    前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1電極材料層と、
    前記中間湾曲部品の前記前方表面に近接する第2電極材料層と、を含み、
    前記液晶材料の第1層は、前記第1電極材料層と前記第2電極材料層との間に存在する、請求項11に記載の眼用レンズ器具。
  13. 前記第1電極材料層及び前記第2電極材料層にわたって電位が適用される際、前記液晶材料の第1層は、前記液晶材料の第1層を横断する光線に影響を与える、その屈折率を変化させる、請求項12に記載の眼用レンズ器具。
  14. 前記可変光学挿入物は、レンズの焦点特性を変更する、請求項13に記載の眼用レンズ器具。
  15. 前記中間湾曲部品は、一緒に結合される2つの湾曲部品の組み合わせである、請求項10に記載の眼用レンズ器具。
  16. 更に電気回路を含み、前記電気回路は、前記エネルギー源から前記第1電極層及び前記第2電極層への電気エネルギーの流れを制御する、請求項12に記載の眼用レンズ器具。
  17. 前記電気回路はプロセッサを備える、請求項16に記載の眼用レンズ器具。
  18. 光学ゾーン及び非光学ゾーンを有する可変光学挿入物を備えた眼用レンズ器具であって、
    前記光学ゾーン内に少なくとも一部分が含まれており、挿入物前方湾曲部品、中間湾曲部品及び挿入物後方湾曲部品を含む可変光学挿入物であって、前記光学ゾーン内の少なくとも前記一部分において、前記前方湾曲部品の後方表面と前記中間湾曲部品の前方表面との曲率半径が異なる、可変光学挿入物と、
    前記非光学ゾーンを含む少なくとも1つの領域中、前記挿入物中に埋め込まれたエネルギー源と、
    少なくとも液晶材料の第1層及び偏光素子を含む前記可変光学挿入物と、を含む、眼用レンズ器具。
  19. 前記レンズがコンタクトレンズである、請求項18に記載の眼用レンズ器具。
  20. 更に、
    前記前方湾曲部品の前記後方表面に近接する第1電極材料層と、
    前記中間湾曲部品の前記前方表面に近接する第2電極材料層と、を含む、請求項19に記載の眼用レンズ器具。
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