JP2015059386A - 水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光センサを用いた水栓装置において、無駄な電力消費をせずに確実に反射光以外の光を検出して、反射光以外の光に起因する誤動作をしない水栓装置を提供する。【解決手段】水栓装置は、光を投光する投光手段と、前記光が対象物に当たり反射された反射光を受光する第1の受光手段と、前記反射光に応じて受信信号を出力する出力手段と、吐水部に給水する給水路に設けられ、前記給水路を開閉する電磁弁と、前記反射光以外の光を受光する第2の受光手段と、前記出力手段の出力値が所定の状態になったときに人体の有無を判定する処理と、前記出力手段の出力値が第1のしきい値以上になったときに前記第2の受光手段を駆動して前記反射光以外の光の有無を判定する処理と、を実行する制御手段と、を備えている。【選択図】 図2

Description

本発明は、光センサによって人体の有無を検出して吐止水動作を行う水栓装置に関する。
水栓装置では、センサで人体を検出して電磁弁を駆動することにより、吐止水を制御している。特に、ラッチ式電磁弁を採用した水栓装置は、開/閉動作の切り替えの際に瞬間的に電力を消費するのみであり、開または閉の状態を保持するための電力を必要とする通常の電磁弁に比べて駆動電力が少なく、節電に効果がある。しかし、センサとして光センサを用いた場合、太陽光によってセンサが誤検出をしてしまうことがあった。
そこで、太陽光による光センサの誤検出を防止する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1には、センサ出力オフのときに反射光の入力がないことを確認するオフ検知の技術が開示されている。
特開2002−168966号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、頻繁にオフ検知を行っており、その度に光センサを駆動するため多くの電力を消費している。そのため、ラッチ式電磁弁を使用して節電を図っている水栓装置には搭載できない技術であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、光センサを用いた水栓装置において、無駄な電力消費をせずに確実に反射光以外の光を検出して、反射光以外の光に起因する誤動作をしない水栓装置を提供することである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、水栓装置は、光を投光する投光手段と、前記光が対象物に当たり反射された反射光を受光する第1の受光手段と、前記反射光に応じて受信信号を出力する出力手段と、吐水部に給水する給水路に設けられ、前記給水路を開閉する電磁弁と、前記反射光以外の光を受光する第2の受光手段と、前記出力手段の出力値が所定の状態になったときに人体の有無を判定する処理と、前記出力手段の出力値が第1のしきい値以上になったときに前記第2の受光手段を駆動して前記反射光以外の光の有無を判定する処理と、を実行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、頻繁に反射光以外の光のチェック処理を実行するのではなく、反射光以外の光が存在していると想定される状況では、反射光以外の光のチェック処理を実行する。そのため、無駄な電力消費をせずに確実に反射光以外の光を検出して、反射光以外の光に起因する誤動作をしないことを可能とした。
また、請求項2記載の発明によれば、前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記投光手段と前記出力手段の動作を禁止する、ことを特徴とする。
これにより、反射光以外の光の存在によって光センサが正常な検出動作をできない期間は、光センサの投光動作を停止する。反射光以外の光が存在している期間は、光センサの投光動作を行っても正確な検出判定ができないからである。そのため、反射光以外の光が存在している期間は、光センサの投光動作を停止することで無駄な電力消費をしないことを可能とした。
また、請求項3記載の発明によれば、前記制御手段は、前記出力手段の出力の変動量が所定期間に所定範囲であるとき、前記出力手段の出力レベルを人体無と判断するための基準レベルとして記憶し、前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記基準レベルの更新を禁止する、ことを特徴とする。
これにより、反射光以外の光の存在によって光センサが正常な検出動作をできない期間は、基準レベルの更新を禁止する。反射光以外の光が存在している期間は、光センサの投光動作を行っても正確な反射量データが得られずに、正確な基準レベルに更新できないからである。そのため、反射光以外の光が存在している期間は、人体検出に利用される基準レベルの更新を禁止することで、基準レベルが反射光以外の光の影響を受けることがなくなり、光センサによる人体検出の精度を落とさないことを可能とした。
また、請求項4記載の発明によれば、前記制御手段は、前記出力手段の出力が、前記基準レベルに第2のしきい値を加算した値以上であれば人体有と判断し、前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値以下である、ことを特徴とする。
これにより、人体の検出有無状態が切り替わる前に、反射光以外の光のチェックを必ず行うことになる。反射光以外の光が存在すると、光センサが正常な検出動作をできなくなるが、検出判定が切り替わる程度までの影響を受けていなければ反射光以外の光のチェックをする必要性は低い。言い換えると、光センサの検出状態が切り替わりそうになる手前で反射光以外の光のチェックを行えばよい。
つまり、反射光以外の光のチェック条件を、人体有無の切り替え条件よりも厳しくしなければよい。逆に、反射光以外の光のチェック条件の方をより厳しくしてしまうと、光センサが誤検出をしてしまう可能性がある。こうすることで、より確実に反射光以外の光の存在をチェックすることができ、光センサの誤検出をより確実に防止することを可能とした。
また、請求項5記載の発明によれば、前記制御手段は、人体有から人体無へと判定が切り替わったとき、前記第2の受光手段を駆動する、ことを特徴とする。
これにより、人体を非検出となったときは、反射光以外の光のチェックを必ず行うことになる。反射光以外の光が存在すると、人体による反射光がかき消されてしまうので、光センサは人体を非検出と判断しやすくなる。そのため、人体を検出状態から非検出状態へと切り替わったときは、反射光以外の光による影響を受けている可能性があるため、このタイミングで反射光以外の光のチェックをしておけば、光センサの誤検出を防止することができる。
これにより、光センサの誤検出を防ぎつつ、反射光以外の光のチェックをする頻度を更に少なくできるので、更なる低消費電力での駆動を可能とした。
また、請求項6記載の発明によれば、前記制御手段は、前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記電磁弁を閉駆動して止水する、ことを特徴とする。
これにより、吐水中に反射光以外の光が出現したときは、光センサの検出状態に関わらずに、強制的に止水する。これは、主に手洗い用途の水栓装置に対しての安全停止動作である。手洗い用途の水栓装置では、人体(手)を検出している期間中は吐水をして、非検出になると止水する。ここで、検出中(吐水中)に、反射光以外の光によって光センサの正確な検出動作ができなくなると、非検出の判断ができずに、止水動作ができなくなってしまう。そこで、吐水中に反射光以外の光が出現したときは、確実に止水動作をすることで、水栓装置の安全停止を可能とした。
また、請求項7記載の発明によれば、前記制御手段は、前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したとき、人体検出の積算時間が所定値以上であれば、前記電磁弁を駆動して一定時間の吐水動作を行う、ことを特徴とする。
これにより、人体を検出中に反射光以外の光が出現したときは、それまでの検出時間に応じて吐止水動作を切り替える。これは、主に汚物洗浄用途の水栓装置に対しての安全停止動作である。汚物洗浄用途の水栓装置では、人体を一旦検出してから、その後、非検出になると一定時間の便器洗浄(吐水動作)を行う。ここで、人体検出中に、反射光以外の光によって光センサの正確な検出動作ができなくなると、非検出の判断ができずに、便器洗浄ができなくなってしまう。そこで、人体検出中に反射光以外の光が出現したときは、便器洗浄をして、確実に汚物を洗い流すことで、水栓装置の安全停止を可能とした。
本発明によれば、光センサを用いた水栓装置において、無駄な電力消費をせずに確実に反射光以外の光を検出して、反射光以外の光に起因する誤動作をしない水栓装置を提供することができる。
また、本発明は、人体を検出中に吐水する水栓装置と、人体を一旦検出してから非検出後に吐水する水栓装置とのいずれにも適用可能な技術であり、且つ、反射光以外の光を検出した際には確実に安全停止することが可能となる。
第1の実施形態にかかる水栓装置の概略を断面的に示した模式図である。 本発明の水栓装置の回路図である。 センサの検出動作を行う際の動作を示すタイミングチャートである。 反射光以外の光が存在する際のセンサの動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態にかかる水栓装置のメイン動作を示すフローチャートである。 本発明の水栓装置のセンサ投光サブルーチン動作を示すフローチャートである。 本発明の水栓装置の飽和チェックサブルーチン動作を示すフローチャートである。 本発明の水栓装置の検出判定サブルーチン動作を示すフローチャートである。 本発明の水栓装置のセンサデータ群の更新内容を示す概念図である。 本発明の水栓装置の基準レベル更新サブルーチン動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態にかかる水栓装置のメイン動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態にかかる水栓装置の概略を示した模式図である。 第3の実施形態にかかる水栓装置の概略を示した模式図である。 第3の実施形態にかかる水栓装置のメイン動作を示すフローチャートである。 本発明の水栓装置の便器洗浄サブルーチン動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態にかかる水栓装置のメイン動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態にかかる水栓装置の概略を示した模式図である。
(1)第1の実施形態:
図1は、本実施形態にかかる水栓装置の概略を断面的に示した模式図である。水栓装置100は、対象物(人体や物体等)を検出して自動的な吐止水を行うものであり、洗面台に備え付けられる洗面器1に対して吐止水を行う。
洗面器1は、洗面カウンタ2の上面に設けられる。洗面カウンタ2上には、洗面器1のボウル面1aに対して水を吐出するためのスパウトを構成する水栓3が設けられる。水栓3は、水を吐出する吐水口3aを有し、この吐水口3aから吐出される水が洗面器1のボウル面1a内に吐出されるように設けられる。
水栓3が吐水口3aから吐出する水は、給水路4により供給される。給水路4は、水道管等の給水源から供給される水を吐水口3aへと導く。洗面器1には、排水路5が接続されている。排水路5は、吐水口3aから洗面器1のボウル面1a内に吐水された水を排出する。
水栓装置100は、電磁弁6と、光センサ部8と、コントローラ部9とを備える。光センサ部8とコントローラ部9は分離されており、光センサ部8は水栓3の内部に収容され、電磁弁6及びコントローラ部9は、洗面台の下側に収容される。
光センサ部8とコントローラ部9は、接続ケーブル7で接続されている。コントローラ部9は接続ケーブル7を介して光センサ部8に電源電圧を供給し、接続ケーブル7を介して光センサ部8を制御する。
電磁弁6は、給水路4に設けられ、給水路4の開閉を行う。電磁弁6が開くと、給水路4から供給される水が吐水口3aから吐出される吐水状態となり、電磁弁6が閉じると、給水路4から供給される水が吐水口3aから吐出されない止水状態となる。
電磁弁6は、コントローラ部9に接続されており、コントローラ部9は、電磁弁6を駆動して開/閉動作を制御する。電磁弁6は、コントローラ部9からの制御信号に従って電気的に制御され、給水路4の開閉を行う。このように、電磁弁6は、吐水口3aから吐水される水の給水路4を開閉する給水バルブとして機能する。
電磁弁6は、いわゆるラッチングソレノイドバルブと称される自己保持型電磁弁(ラッチ式電磁弁)であり、ソレノイドコイルへの一方向への通電によって閉状態から開状態に動作(開動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても開状態を保持し、ソレノイドコイルへの他方向への通電によって開状態から閉状態に動作(閉動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても閉状態を保持する。
光センサ部8は、吐水口3aに接近する対象物(手など)を検出する。この吐水口3aの吐水先が、光センサ部8の検知領域となる。光センサ部8は、伝播波を送信し、送信した伝播波を受けた人体等の対象物から反射した伝播波を受信することにより、対象物の位置や動き等を検出する。
光センサ部8は、例えば、赤外光、可視光等の光センサを用いることが可能である。
光センサ部8は、水栓3の吐水口3a近くの内部に設けられ、洗面台の使用者側(図1において左側)に向けて伝播波を送信するように配置される。これにより、光センサ部8は、吐水口3aに人体が近づいてきたことや、吐水口3aに近づいた人体から吐水口3aに向けて手が差し出されたこと等を検出することができる。
光センサ部8は、コントローラ部9に接続される。コントローラ部9には、光センサ部8の出力する信号が入力されており、この信号に基づいて対象物の位置や動き等を検知する。そして、その検出結果に基づいて電磁弁6を制御する。
コントローラ部9は、光センサ部8の出力する信号に基づいて電磁弁6の開/閉動作を制御する。このため、コントローラ部9には、センサ部8からの出力信号が入力される。また、コントローラ部9は、光センサ部8に対して制御信号を出力して、光センサ部8のセンシング動作を制御する。
以上のように、本実施形態の水栓装置100は、電磁弁6と、光センサ部8と、コントローラ部9とを備え、光センサ部8の検出信号に基づいてコントローラ部9が制御することにより、電磁弁6の開/閉動作が制御される。これにより、吐水口3aに接近する対象物の検出結果(洗面台の使用者の動き等)に応じた吐水を行う。
また、光センサ部8は常に動作しているのではなく、センシングを必要とするタイミングに動作をするように、コントローラ部9が制御している。これにより、光センサ部8の消費電力を下げることができる。コントローラ部9は、使用者が不便に感じない程度に光センサ部8のセンシング動作の頻度を下げることで、水栓装置100全体の低消費電力化を図ることができる。
次に、センサの検出動作を説明する。
図2は、本発明の水栓装置100の回路図である。図3はセンサの検出動作を行う際の動作を示すタイミングチャートである。また、図4は、反射光以外の光が存在する際のセンサの動作を示すタイミングチャートである。
反射光以外の光とは、光センサ部8が発光した光以外のものであり、他の装置の光センサや、照明光、太陽光などである。
図2において、40は光センサ部8の出力信号である赤外光を投光する投光素子、30は対象物から反射した赤外光を受光する受光素子である。22は光センサ部8を含む水栓装置100の回路を制御する制御手段であり、光センサ部8の検出結果に応じて電磁弁駆動手段23を駆動して、水栓の自動吐水を行う。
図1で説明したコントローラ部9は、図2では制御手段22と電磁弁駆動手段23に相当する。FET42と抵抗41は、投光素子40に所定の電流を流すための回路であり、制御手段22から出力されるタイミング信号(LEDOUT)により投光素子40がパルス投光する投光手段50が形成されている。
抵抗31とOPアンプ32は受光手段51を構成し、受光素子30が、その受光量に比例して発生する光電流を電圧に変換する。この電圧のAC成分はコンデンサ33を介して抵抗10、11及びOPアンプ12からなる増幅手段52に入力され、増幅される。増幅手段52の出力は、抵抗13、14及びOPアンプ15からなる反転手段53に入力される。反転手段53では、信号振幅は等しく、その極性が反転する。
また、受光手段51の出力は制御手段22にも入力される(ADIN2)。この出力はコンデンサ33を介していないので、AC成分だけでなくDC成分も含んだ信号となる。
更に、増幅手段52の出力はアナログスイッチ16を介して、また、反転手段53の出力はアナログスイッチ17を介して積分手段54に入力される。なお、アナログスイッチ16及び17はそれぞれ、制御手段22から出力されるタイミング信号S2及びS3により、オン/オフされる。
積分手段54は、抵抗18とコンデンサ19、OPアンプ20により構成される。また、21は制御手段22が出力するタイミング信号S1によってオン/オフするアナログスイッチであり、コンデンサ19の放電( 積分手段54のリセット) を行う。積分手段54の出力は制御手段22に入力される(ADIN1)。
ここまで説明した一連の投受光動作を行う回路構成は、図1で説明したセンサ部8に相当する。
また、増幅手段52と反転手段53と積分手段54とは、受光手段51の出力信号を変換していることから、これらをまとめて出力手段55と呼ぶこととする。そして、積分手段54の出力は出力手段55の出力と等しい。
そして、制御手段22により信号S1、S2、S3を制御し、投光のタイミングと積分のタイミングを同期させることにより効果的な信号の積分とノイズ除去を行うことができる。従来から知られているこの動作を図3のタイミングチャートを用いて説明する。
図3は、センサの検出動作を行う際の動作を示すタイミングチャートである。
まず、パルス投光を行う前に、図3のT0のタイミングから所定時間、信号S1によってアナログスイッチ21をオンし、コンデンサ19を放電、すなわち積分手段54をリセットする。この状態の積分手段54の出力電圧(OPアンプ20の出力)が基準(反射信号のゼロ位置)となる。
T1のタイミングでLEDOUT信号がオン出力されてFET42がオンして、投光素子40が投光する。これと同時に、信号S2がオン出力されてアナログスイッチ16がオンし、投光素子40の投光に同期して、反射光に比例した信号である増幅手段出力を積分手段54で積分する。
T2のタイミングでLEDOUT信号がオフする。これと同時に、信号S2がオフし、信号S3がオンしてアナログスイッチ17がオンする。ここでは、投光素子40が投光していない状態の受信信号を、反転手段53によって極性を反転させて積分手段54で積分する。T3のタイミングでは、信号S3がオフ、信号S2がオンして、T1〜T3のタイミングの動作を繰り返す。なお、T1〜T2とT2〜T3の時間間隔は、同じ時間である。こうして、図3のT5のタイミングまで、同一の動作を2回繰り返す。
投光素子40の投光に同期して増幅手段出力を積分することにより、積分手段出力は、投光回数に比例した反射受光量(ADIN1)を出力する。図2の回路の場合、検出対象からの反射光、すなわち投光パルスに同期した信号は、積分手段出力が上昇する側に積分される。
なお、これは図2の構成でそうなるのであって、例えば受光素子30の取り付け極性、増幅手段52の構成(反転型か非反転型か)や増幅段数によっては積分手段出力が下降する側に積分される場合もある。信号が、上昇と下降のどちら方向に積分されるかは本質的な問題ではない。
また、増幅手段出力と反転手段出力を同時間、同回数積分することにより、投光に同期しない成分、つまり光センサ部8の動作環境にあるランダムノイズを打ち消すことができる。こうして、投光と積分動作を繰り返すことで、反射信号量(積分手段出力)は大きくなり、ノイズ成分は小さくなってセンサのS/N比が向上する。以上は良く知られた同期積分の動作である。
以上説明したように、図3は周囲に他の装置の光センサや、照明光、太陽光などの強烈な反射光以外の光が存在しない場合の動作であった。
続いて、反射光以外の光が存在している場合のセンサ動作を図4のタイミングチャートを用いて説明する。
図4は、反射光以外の光が存在する際のセンサの動作を示すタイミングチャートである。
制御手段22による各種タイミング制御は図3の場合と全く同じである。ここで、反射光以外の光のパワーが強烈であると、受光素子30に大きな光電流が流れてOPアンプ32の出力が大きくなる。この状況において、その光電流値がOPアンプ32の出力ダイナミックレンジ(出力限界値)に対して余力があれば、OPアンプ12、OPアンプ15、OPアンプ20の出力波形は図3と同様に形成されるが、OPアンプ32の出力ダイナミックレンジ(出力限界値)に対して余力がない場合、OPアンプ12の反転入力には信号が発生せず、OPアンプ12、OPアンプ15、OPアンプ20の出力波形は図4のようになる。
これは、OPアンプ12の反転入力にはOPアンプ32の交流成分の出力のみが伝達されるように前述したコンデンサ33があるのだが、OPアンプ32の出力が飽和することで、その交流成分が発生しなくなるためである。そして、OPアンプ12の反転入力に信号が発生しないので、最終的に積分手段出力(OPアンプ20の出力量)は0となる。つまり、強烈な反射光以外の光の存在有無によって、積分手段54の信号量(ADIN1)が正しく取り出せないことになる。
この状況は、例えば、水栓装置100が太陽光の差し込む場所に設置されているときに発生する。また、水栓装置100の天井位置に照度の高い照明が設置されていて、その照明の点灯によっても発生する可能性がある。このように、強烈な反射光以外の光が存在する状況では、正確な反射受光量が取り出せず、光センサ部8が誤検出して、水栓装置100が誤吐水をしてしまう危険性があった。
そこで、本実施形態では、ある所定条件が成立した場合にOPアンプ32の出力信号、即ち受光手段51の出力(ADIN2)をチェックすることで、この誤吐水を防止しており、その動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、本実施形態にかかる水栓装置100のメイン動作を示すフローチャートである。
まず、投光タイマと基準レベルタイマをスタートする(S100)。次に、投光タイマが0.5秒経過するまでループして待機する(S101)。この0.5秒は光センサ部8の投光周期であり、設置状況などに応じて変更しても構わない。0.5秒が経過すると(S101のYES)、投光タイマをリセットスタートする(S102)。これは、次の投光周期(0.5秒)を再び計測するためである。
続いて、飽和フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S103)。飽和フラグが1にセットされる条件については後ほど説明するが、飽和フラグの役割は、反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和しているか否かを示すことである。
飽和フラグが1にセットされている場合は(S103のYES)、飽和チェックサブルーチンの処理を実行する(S104)。飽和チェックサブルーチンの処理については後ほど説明するが、このサブルーチンでは、反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和しているか否かをチェックして、飽和していれば飽和フラグを1にセットして、飽和していなければ飽和フラグを0にクリアしている。
飽和チェックサブルーチンの処理が終わった後は、Aの位置に戻り、再び投光タイマが0.5秒経過するまでループして待機する(S101)。
一方、ステップS103で飽和フラグが0にクリアされていれば(S103のNO)、センサ投光サブルーチンを実行する(S110)。センサ投光サブルーチンでは、光センサ部8が図3、図4で説明したタイムチャートの動作を実行する。
図6は、本発明の水栓装置100のセンサ投光サブルーチン動作を示すフローチャートである。これは、図3、図4のタイムチャートの処理をフローチャートにおとしこんだものである。
まず、カウンタを0にクリアする(S200)。このカウンタは投光パルスの発光回数を計測するためのものである。次に、受光回路をONする(S201)。受光回路は、前述した受光手段51、増幅手段52、反転手段53、積分手段54を含んだ回路である。受光回路にはOPアンプが複数存在しており、それらに対して常に電源供給をしていると電力を消費してしまう。そこで、このように、投光動作を行うタイミングでのみ電源供給することで低消費電力化している。
続いて、S1を一定時間ONする(S202)。これは、図3、図4で説明した積分手段のリセット動作に相当する。フローチャート上ではON時間を100usとしているが、回路特性に応じてON時間を変更しても構わない。
続いて、LEDOUTとS2を一定時間ONする(S203)。これは、図3、図4で説明したT1からT2の動作に相当する。フローチャート上ではON時間を100usとしているが、回路特性に応じてON時間を変更しても構わない。
続いて、S3を一定時間ONする(S204)。これは、図3、図4で説明したT2からT3の動作に相当する。フローチャート上ではON時間を100usとしているが、回路特性に応じてON時間を変更しても構わない。
その後、カウンタを1加算して(S205)、カウンタが2に達したか否かをチェックする(S206)。カウンタが2に達していなければ(S206のNO)、再びLEDOUTとS2のON動作に戻る(S203)。これは、図3、図4で説明したT3からT5の動作に相当する。カウンタは、投光パルスの発光回数を表しており、図3、図4のように2回発光する場合は、カウンタの比較値は2となる。
カウンタが2に達した場合は(S206のYES)、ADIN1を測定する(S207)。ADIN1は積分手段54の出力値であり、今回の投光動作による反射受光量(センサデータ)を示している。この反射受光量の変化によって人体の検出をしており、以降、反射受光量のことをセンサデータと呼ぶ。更に言い換えると、このセンサデータは出力手段55の出力となる。 ADIN1の測定終了後は、受光回路をOFFして、図5のメインフローに戻る(S208)。
続いて、図5のメインフローでは、センサデータに変化があったか否かをチェックする(S111)。具体的には、今回のセンサデータ結果(今回のADIN1の測定値)と前回のセンサデータ結果(前回のADIN1の測定値)を比較して、差異があるか否かをチェックしている。
例えば、前回のセンサ動作時点では反射光以外の光が存在していなければ、図3に示すセンサデータとなり、今回のセンサ動作時点では反射光以外の光が存在していれば、図4に示すセンサデータとなる。この場合、センサデータの結果に差異が生じるので「センサデータに変化あり」(S111のYES)となる。
なお、この差異が発生したとするしきい値(第1のしきい値)については水栓装置100の設置状況下に応じて適宜設定してよい。例えば、水栓装置100が使われていない状態のセンサデータが40程度であったとすれば、差異のしきい値は5程度とすることができる。つまり、今回のセンサデータと前回のセンサデータの差分が5以上であれば、「センサデータに変化あり」となる。
また、センサデータに変化があったか否かの別のチェック方法としては、後述する基準レベルとの差異を比較してもよい。基準レベルとは人体を検出していない状態でのセンサデータ値であり、微妙な誤差を吸収するために複数センサデータの平均値を使用している。今回のセンサデータが基準レベルと比較して差異が生じていれば「センサデータに変化あり」としてよい。
この場合も、基準レベルが40であった場合は、差分のしきい値(第1のしきい値)を5としてよい。
センサデータに変化ありとなった場合は(S111のYES)、飽和チェックサブルーチンを実行する(S112)。
図7は、本発明の水栓装置100の飽和チェックサブルーチン動作を示すフローチャートである。
まず、受光回路をONする(S300)。図6で説明したセンサ投光サブルーチンと同様、受光回路は必要なときにだけONするので、無駄な電力を消費せずにすむ。次に、ADIN2を測定する(S301)。ADIN2は受光手段51の出力値であり、反射光以外の光の存在によって、この出力値は変動する。本実施形態の回路構成では、反射光以外の光が強くなるにしたがって、ADIN2の値は大きくなる。ADIN2の測定値によって、反射光以外の光の検出をしており、以降、ADIN2の値を反射光以外の光データと呼ぶ。
反射光以外の光データの測定が終了した後は、受光回路をOFFする(S302)。
なお、飽和チェックサブルーチンでは、ADIN1(積分手段54の出力)は測定する必要がない。そのため、受光回路に供給する電源は、受光手段51のみとしてもよい。そうすることで、更なる低消費電力化を実現できる。
そして、測定した反射光以外の光データ値が大きいか否かをチェックする(S303)。ここでいう「反射光以外の光データ値が大きいか否か」とは、受光手段51の出力値が、OPアンプ32の出力限界値付近に達しているか否か、即ち、OPアンプ32の出力が飽和していないか否かをチェックしているということである。
例えば、OPアンプ32の出力限界値を3.0Vと定めるのならば、測定した反射光以外の光データ値が3.0V相当以上であれば、「反射光以外の光データ値が大きい」ということになり、飽和とみなす。
なお、この飽和とみなすしきい値については、OPアンプ32の出力限界値よりも若干低めに設定しても構わない。これは、出力限界値付近では、OPアンプ32の能力が不安定になりやすく、センサデータの周波数特性や出力のリニア性が失われてしまうためである。例えば、OPアンプ32の出力限界値が3.0Vであるのならば、飽和のしきい値は2.5V程度に設定しておくと、より安定したセンサデータを得ることができる。
このように、受光手段51の出力(OPアンプ32の出力)が完全に飽和する手前で「飽和している」と制御上ではみなすことも、本発明の技術範囲には含まれている。
反射光以外の光データ値の測定結果によって、測定値が大きい場合は(S303のYES)、飽和フラグを1にセットしてメインフローに戻る(S304)。測定値が大きくなければ(S303のNO)、飽和フラグを0にクリアして、メインフローに戻る(S305)。
図5のメインフローに戻ると、飽和フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S113)。0にクリアされていれば(S113のNO)、検出判定サブルーチンを実行する(S130)。なお、ステップS111にて、センサデータに変化なしとなった場合にも(S111のNO)、ステップS130を実行する。
図8は、本発明の水栓装置100の検出判定サブルーチン動作を示すフローチャートである。
ここでは、センサデータの測定値(ステップS110で測定した今回のセンサデータ)が、所定値(基準レベルに検出しきい値(第2のしきい値)を加算した値)以上であるか否かをチェックする(S400)。所定値以上であれば(S400のYES)、検出フラグを1にセットしてメインフローに戻る(S401)。そうでなければ(S400のNO)、検出フラグを0にクリアしてメインフローに戻る(S402)。
ここで、基準レベルとは人体を検出していないときのセンサデータ群の演算値であり、この基準レベルに対して検出しきい値(第2のしきい値)以上のセンサデータの出力状態変化があれば、人体ありと検出している。基準レベルの設定手段については、後述の基準レベル更新サブルーチンの中で説明する。
例えば、基準レベルが40で、検出しきい値(第2のしきい値)を10とすると、今回のセンサ投光動作によるセンサデータが50以上の状態になれば、人体ありと検出することになる。
なお、検出しきい値(第2のしきい値)の大きさは、水栓装置100の設置状況などに応じて適宜変更しても構わない。
続いて、図5のメインフローでは、センサデータ履歴の更新処理を実行する(S131)。これは、過去にセンサ投光動作をしたときの複数センサデータ結果を履歴として管理する処理である。ここで管理されているセンサデータ履歴は、ステップS111と、後述する基準レベル更新サブルーチンの中で使用している。
ステップS111では、今回のセンサデータと前回のセンサデータとの差異をチェックしていたので、ステップS111の処理には、前回のセンサデータが必要となる。そのため、センサデータ履歴として、前回のセンサデータを管理しておく必要がある。
また、後述する基準レベル更新サブルーチンでは、過去のセンサデータ群から基準レベルを算出している。
図9は、本発明の水栓装置100のセンサデータ群の更新内容を示す概念図である。
センサデータを記憶しておくブロック領域は4つある(M1からM4)。ステップS131を実行する前は、M1には前回のセンサデータ(過去1回目のセンサデータ)、M2には過去2回目のセンサデータ、M3には過去3回目のセンサデータ、M4には過去4回目のセンサデータが記憶されている。
ステップS131が実行された後は、M1には今回のセンサデータ、M2には前回のセンサデータ(過去1回目のセンサデータ)、M3には過去2回目のセンサデータ、M4には過去3回目のセンサデータが記憶更新される。つまり、M1からM4には、過去4回分のセンサデータが常に更新されていくことになる。
ここで、ステップS111を実行する段階では、センサデータ群は更新前であるので、前回のセンサデータはM1に記憶されている。つまり、ステップS111では、今回のセンサデータとM1領域のセンサデータとの差異をチェックしていることになる。なお、本実施形態では記憶ブロック数を4回分としたが、記憶ブロック数は適宜増減しても構わない。続いて、メインフローでは、基準レベル更新サブルーチンを実行する(S132)。
図10は、本発明の水栓装置100の基準レベル更新サブルーチン動作を示すフローチャートである。
まず、センサデータが安定しているか否かをチェックする(S500)。センサデータが安定しているとは、所定の期間でサンプリングされたセンサデータ群の変動量が所定の範囲に入っているということである。ここでは、図9で説明したセンサデータ群を演算して、センサデータの安定度をチェックする。具体的には、M1からM4のセンサデータ群から最大値と最小値を探し出し、その差分をチェックする。差分が小さければ「センサデータは安定している」と判断する。例えば、最大値と最小値の差分が3以下であれば、センサデータは安定していると判断できる。センサデータが安定していないと判断する状況としては、人体を検出してセンサデータが大きく上がったとき、反射光以外の光によってセンサデータが大きく下がったときが想定される。
なお、センサデータの安定度のチェック方法としては、前述の方法によらず、標準偏差値で判断してもよいし、最大値(又は最小値)と平均値との差分値で判断してもよい。他にも様々なチェック方法が考えられるが、チェック方法自体は本発明の特徴を限定するものではない。
ステップS500において、センサデータが安定していれば(S500のYES)、基準レベルタイマが60秒経過しているか否かをチェックする(S501)。基準レベルタイマは、図5のメインフローで最初にタイマスタートさせている(S100)。
60秒を経過していれば(S501のYES)、センサデータ平均値を基準レベルとして更新してメインフローへ戻る(S502)。ここで、センサデータ平均値とは、M1からM4に記憶しているセンサデータ群の平均値のことである。一方、60秒を経過していなければ(S501のNO)、何もせずにメインフローへ戻る。
また、ステップS500にてセンサデータが安定していないと判定した場合は(S500のNO)、基準レベルタイマをリセットスタートしてメインフローへ戻る(S503)。
このように、基準レベル更新サブルーチンでは、センサデータが安定している状態が継続していれば、その安定している状態のセンサデータを基準レベルとして更新している。周囲の環境によって基準レベルを最適値に更新するので、安定したセンサ検出動作が実現できている。
なお、本実施形態では、継続時間を60秒としているが、水栓装置100の設置状況などに応じて時間を適宜変更しても構わない。
続いて、図5のメインフローに戻ると、吐水フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S140)。吐水フラグは現在の吐水状態を示しており、吐水中は1にセットされている。
吐水フラグが0にクリアされている場合は(S140のNO)、検出フラグのチェックを実行する(S141)。
検知フラグが1にセットされていれば(S141のYES)、電磁弁を開駆動して吐水を開始する(S142)。そして、吐水フラグを1にセットして(S143)、A地点(S101の手前)へと戻る。また、検出フラグが0にクリアされていれば(S141のNO)、そのままA地点(S101の手前)へと戻る。
一方、ステップS140にて、吐水フラグが1にセットされていれば(S140のYES)、検出フラグのチェックを実行する(S151)。
検出フラグが0にクリアされていれば(S151のNO)、電磁弁を閉駆動して吐水を終了する(S152)。そして、吐水フラグを0にクリアして(S153)、A地点(S101の手前)へと戻る。また、検出フラグが1にセットされていれば(S151のYES)、そのままA地点(S101の手前)へと戻る。
このように、ステップS140以降の処理は、人体を検出している期間は吐水を継続する制御内容となっている。これは、手洗い用途の水栓装置に適した処理内容である。
ここで、図5のメインフローで、まだ説明をしていない処理内容を説明する。ステップS113の処理において、飽和フラグが1にセットされている場合は(S113のYES)、検出フラグを0にクリアする(S120)。
そして、吐水フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S121)。吐水フラグが1にセットされていれば(S121のYES)、閉駆動をして(S122)、吐水フラグを0にクリアして(S123)、A地点(S101の手前)へと戻る。吐水フラグが0にクリアされていれば(S121のNO)、そのままA地点(S101の手前)へと戻る。
ステップS120からステップS123は、受光手段51の出力が飽和しているとみなしたときは、強制的に止水をする処理内容となっている。
受光手段51の出力が飽和しているときは、図4のように積分手段54の出力がなくなるために正確な人体検出動作ができなくなる。そこで、受光手段51の飽和を検出したときは、水栓装置100が安全に停止するように強制止水している。
また、ステップS103からステップS104は、受光手段51の出力が飽和しているとみなしたときは、通常のメイン動作を禁止(省略)して、飽和状態が解除するタイミングを待っている。
これは、受光手段51が飽和状態である状況下で、センサ投光サブルーチン(S110)、検出判定サブルーチン(S130)、センサデータ履歴の更新(S131)、基準レベル更新サブルーチン(S132)、吐水処理(S140からS153)の処理を実行すると、光センサ部8の誤検出並びにコントローラ部9の誤吐水につながるためである。
反射光以外の光の存在がなくなり、ステップS104の飽和チェックサブルーチンによって飽和状態が解除されると(飽和フラグが0にクリアされると)、通常のメイン動作に復帰する(S110以降を実行する)。
また、飽和チェックサブルーチンの処理はステップS104以外にも、ステップS112で実行されている。ステップS112の飽和チェックサブルーチンの処理は、センサデータに変化があったときに実行されており(S111のYES)、センサデータが安定しているときは実行されない。
つまり、図3のタイムチャートの状態が継続中(反射光以外の光が存在しない状況下)では、飽和チェックサブルーチンは実行されず、図3から図4の状態に切り替わったときに(反射光以外の光が存在する状況に切り替わったときに)実行される。
このように、頻繁に反射光以外の光のチェックをするのではなく、反射光以外の光が存在していると想定される状況下では飽和チェックサブルーチンを実行するので、無駄な電力を消費せずに、確実に反射光以外の光を検出でき、最終的には誤吐水を防止することが可能である。
また、受光手段51の出力はADIN2として制御手段22に直接入力されている一方、コンデンサ33と出力手段55とを介してADIN1としても制御手段22に入力されている。既に説明したように、前者は反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和しているか否かのチェックに使用し、後者は人体の検出判定に使用している。
人体の検出判定では、微小な反射光であるために、そのままの信号量では正確な検出判定ができない。反射光が微小である理由は、水栓装置100の低消費電力化のために投光素子40に流す電流を極限まで小さくしていることと、光が人体に反射する際に大きく減衰するためである。そのため、増幅手段52で信号増幅している。
更に、ノイズ耐性を上げるために反転手段53と積分手段54とを使って同期積分をしている。こうすることで、ホワイトノイズに代表されるようなランダムノイズを除去することができる。
一方、反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和する際は、投光素子40の投光パワーに対して圧倒的に大きな光パワーを受光している。そのため、出力手段55を使っての信号処理は不要であり、受光手段51が受光した光電流の信号量で十分な検出が可能である。
つまり、人体検出の際は微小信号を処理するので複雑な受光回路が必要となるが、反射光以外の光をチェックする際は巨大信号を処理するので複雑な受光回路は必要ない。
そして、これまで説明したように受光手段51は人体の検出判定と反射光以外の光のチェックの両方に使用可能である。つまり、人体検出のための反射光を受光する受光手段(第1の受光手段)と、ノイズである反射光以外の光を受光する受光手段(第2の受光手段)とを1つの受光手段51で兼用している。
もちろん、人体の検出用に受光手段を設けて、反射光以外の光のチェック用に別の受光手段を設けることも可能であるが、人体検出用の受光手段でまかなうことができる以上、受光手段51として1つに集約した方が、受光回路の効率化と低コスト化が可能である。
また、反射光以外の光の存在によって受光手段51の出力が飽和しているときは、通常のメイン動作を省略(禁止)している。メイン動作の中には、センサの投光動作(S110)と基準レベルの更新処理(S132)が含まれている。
これまで説明したように、反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和しているときは、人体の検出が正常にできない。つまり、飽和している期間中は、センサの投光動作をしても無駄である。
そのため、センサの投光動作を禁止することで、反射光以外の光を検出している期間中の消費電力を小さくすることが可能である。
同様に、反射光以外の光の存在によって受光手段51の出力が飽和しているときは、人体検出の判定に必要な基準レベルも正常に更新できない。つまり、センサの投光動作を行っても正確な反射受光量が得られない。
そのため、基準レベルの更新処理を禁止することで、記憶している基準レベルが反射光以外の光の影響を受けることがなくなり、基準レベルを正常な状態に保つことができ、人体検出の精度を落とさずにすむ。
また、図5のステップS111とステップS130(特に図8のS400)の関連性について追加で説明する。
ここで、反射光以外の光によって飽和しているか否かのチェックに進む条件(S111のYES)は、人体の検出状態が切り替わる条件よりも緩めにしておいた方が望ましい。
例えば、ステップS400において基準レベルを40として、検出しきい値(第2のしきい値)を10とすると、センサデータが50以上になると、人体有と判定する(S400のYES)。つまり、基準レベルに対して10以上の変化量が発生すると検出状態が切り替わっている。
これに対して、反射光以外の光によって飽和しているか否かのチェックに進む条件としては、センサデータが基準レベルに対して5以上(第1のしきい値以上)の変化量が発生したか否かとすればよい。
こうすることで、人体の検出有無状態が切り替わる前に、反射光以外の光のチェック処理を行うことになる。
反射光以外の光が存在すると、正常な人体検出動作ができなくなるが、検出判定が切り替わる程度までの影響を受けていなければ反射光以外の光のチェックをする必要性は低い。言い換えると、人体の検出動作が切り替わりそうになる手前で反射光以外の光のチェックを行えばよい。逆に、反射光以外の光のチェック条件の方をより厳しくしてしまうと、人体の誤検出をしてしまう可能性がある。
つまり、ステップS112(飽和チェックサブルーチン)よりもステップS130(検出判定サブルーチン)が優先的に実行されないことが望ましい。
こうすることで、より確実に反射光以外の光の存在をチェックすることができ、人体の誤検出をより確実に防止することができる。
また、吐水中に反射光以外の光が出現したときは、強制的に止水している。これは、主に手洗い用途の水栓装置100に対しての安全停止動作である。
手洗い用途の水栓装置100では、人体(手)を検出している期間中は吐水をして、非検出になると止水する。
ここで、検出中(吐水中)に、反射光以外の光によって正確な人体検出動作ができなくなると、非検出の判断ができずに、止水動作ができなくなってしまう。そこで、吐水中に反射光以外の光が出現したときは、確実に止水動作をすることで、水栓装置100を安全に停止させている。
(2)第2の実施形態:
ここからは、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態による水栓装置100の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため、同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態と異なる点は、図5で説明したメインフローの処理内容である。
図11は、第2の実施形態にかかる水栓装置100のメイン動作を示すフローチャートである。第1の実施形態で説明した図5のメインフローとの差異は、ステップS111が無くなり、代わりにステップS160とS161が追加となっている。また、ステップS130の位置が変わっている。
以下、図5と異なる部分の詳細を説明する。
ステップS100からS110までは図5と同じである。ステップS110のセンサ投光サブルーチンの次に、ステップS130の検出判定サブルーチンを移動している。そして、ステップS160とS161を新たに追加している。ステップS111は削除している。
ステップS110のセンサ投光サブルーチンの処理後は、検出判定サブルーチンを実行する(S130)。そして、検出フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S160)。検出フラグが1にセットされていれば(S160のYES)、ステップS131へ進む。
ステップS131以降の処理は図5で説明した内容と同じである。
一方、検出フラグが0にクリアされていれば(S160のNO)、ステップS161へ進み、前回の検出結果が検出だったか否かをチェックする。前回が検出だったか否かの判断は、前回の検出結果をメモリ等に保存しておいてもよいし、図9で説明した前回のセンサデータを参照して判断してもよい。前回が検出だった場合は(S161のYES)、飽和チェックサブルーチンを実行する(S112)。続いて、飽和フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S113)。飽和フラグが1にセットされていれば(S113のYES)、ステップS120へ進む。
ステップS120以降の処理は図5で説明した内容と同じである。
一方、ステップS161で、前回が検出でなかった場合は(S161のNO)、ステップS131へ進む。また、ステップS113で、飽和フラグが0にクリアされていた場合も(S113のNO)、ステップS131へ進む。
本実施形態では、ステップS112の飽和チェックサブルーチンを実行するルートが、第1の実施形態と異なっている。具体的には、今回が非検出であって、前回が検出であった場合に、S112を実行している。
以下、この条件に設定している根拠を説明する。
受光手段51の出力が飽和するとセンサデータ(積分手段54の出力)は0に近づく。また、図8で説明した検出判定サブルーチンの処理内容(特にS400)によれば、センサデータが0に近づいた場合は非検出(検出フラグを0にクリア)となる。
つまり、検出状態が継続していたときに、反射光以外の光によって受光手段51の出力が飽和すると、非検出状態へと切り替わる。よって、検出状態から非検出状態へと切り替わったときは反射光以外の光の影響を受けている可能性があるため、このタイミングで飽和チェックサブルーチンを実行する。
そして、飽和状態であると判断した場合は、安全動作のために強制止水をする。
また、非検出状態が継続中、又は検出状態の継続中であっても、反射光以外の光が発生していることは想定され得る。しかし、誤吐水につながる検出状態の変化が起きる程度の影響までは受けていないということなので、水栓装置100の設置状況によっては、この場合でも飽和チェックサブルーチンを省略することは可能である。
このように、人体の誤検出を防ぎつつも、反射光以外の光のチェック処理を実行する頻度を更に低くすることで、更なる低消費電力化を図ることができる。
(3)第3の実施形態:
ここからは、第3の実施形態について説明する。
これまで説明した第1と第2の実施形態にかかる水栓装置は、図1に示したように、洗面所などに設置される手洗い用途の水栓装置であった。
一方、これより説明する第3の実施形態にかかる水栓装置は、図12に示すように、大便器200などに設置される汚物洗浄用途の水栓装置である。
手洗い用途の水栓装置は人体を検出中に吐水し、非検出中は止水をしている。一方、汚物洗浄用途の水栓装置は人体を一旦検出してから、その後非検出になると一定時間の便器洗浄(吐水動作)を実行する。
また、図13に示すような、小便器300に設置される汚物洗浄用途の水栓装置に関しても本実施形態の範囲には含まれている。
その他、本実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため、同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。
また、第1の実施形態とは、図5で説明したメインフローの処理内容も異なっている。
図14は、第3の実施形態にかかる水栓装置100のメインフローである。第1の実施形態で説明した図5のメインフローとの差異は、ステップS120からS123の処理の代わりにステップS170からS173が入っており、ステップS140からS153の処理の代わりにステップS180からS193が入っている。
以下、図5と異なる処理の部分の詳細を説明する。
ステップS132の基準レベル更新サブルーチンの処理が終わると、検出フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S180)。検出フラグが1にセットされている場合は(S180のYES)、検出タイマが停止中であるか否かをチェックする(S181)。
この検出タイマは、人体を検出している時間を計測するタイマであり、この計測時間(積算時間)が所定値以上になると、人体が非検出になった時点で便器洗浄を実行する。逆を言えば、人体を検出してもその積算時間が所定値以上でなければ、便器洗浄は実行されない。これは、水栓装置100の前方を人が通り過ぎた場合などに、誤って便器洗浄を実行してしまわないようにするためである。
本実施形態では、この所定値を5秒として説明をするが、水栓装置100の設置状況などに応じて適宜時間は変更して構わない。
検出タイマが停止中であった場合は(S181のYES)、検出タイマをリセットスタートしてAの位置(ステップS101の手前)に戻る(S182)。つまり、ステップS182の実行により、人体検出時間の計測が開始する。
一方、検出タイマが停止中でなかった場合は(S181のNO)、既に計測がスタートしているので、何もせずにAの位置(ステップS101の手前)に戻る。
ステップS180において、検出フラグが0にクリアされていた場合は(S180のNO)、検出タイマの計測時間が5秒以上であったか否かをチェックする(S191)。つまり、人体を検出するとステップS182で計測タイマをリセットスタートさせて、人体が非検出になった時点で、今回の人体の検出時間をチェックする。検出タイマの計測時間が5秒以上であれば(S191のYES)、ステップS192へ進み、便器洗浄サブルーチンを実行する。
図15は、本発明の水栓装置100の便器洗浄サブルーチン動作を示すフローチャートである。
まず、電磁弁6を開駆動して吐水を開始する(S600)。次に、吐水を開始してからの時間が一定時間(4秒)を経過するまで待つ(S601)。4秒が経過すると(S601のYES)、電磁弁6を閉駆動して吐水を終了して、メインフローへ戻る(S602)。
つまり、本実施形態では便器洗浄をする一定時間を4秒と設定している。もちろん、4秒以外の時間を適宜設定しても構わない。
図14のメインフローに戻ると検出タイマを停止してAの位置に戻る(S193)。
一方、ステップS191において検出タイマが5秒以上でなかった場合は(S191のNO)、便器洗浄をせずに、検出タイマを停止してAの位置に戻る(S193)。
このように、図12、図13に示すような水栓装置100では、反射光以外の光を検出したときは、それまでの検出時間に応じて便器洗浄動作を実行している。これは、手洗い用途の水栓装置とは異なって汚物洗浄用途の水栓装置では、強制的に止水をしてしまうと、便器内の汚物を洗い流すことができない状況が起き得るからである。
そこで、反射光以外の光によって正常な検出動作ができなくなったとき、直前までの人体検出状況を確認して、使用者が使用中であったと想定されるのであれば、便器洗浄動作を実行することで、確実に汚物等を洗い流す安全動作をすることができる。
(4)第4の実施形態:
ここからは、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第3の実施形態で説明した内容と同様のため、同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施形態と異なる点は、図14で説明したメインフローの処理内容である。
図16は、第4の実施形態にかかる水栓装置100メイン動作を示すフローチャートである。
第3の実施形態で説明した図14のメインフローとの差異は、ステップS111が無くなり、代わりにステップS160とS161が追加となっている。また、ステップS130の位置が変わっている。つまり、第3の実施形態と第4の実施形態との差異は、第1の実施形態と第2の実施形態の差異と同じである。
以下、図14と異なる部分の詳細を説明する。
ステップS100からS110までは図14と同じである。
ステップS110のセンサ投光サブルーチンの次に、ステップS130の検出判定サブルーチンを移動している。そして、ステップS160とS161を新たに追加している。ステップS111は削除している。
ステップS110のセンサ投光サブルーチンの処理後は、検出判定サブルーチンを実行する(S130)。そして、検出フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S160)。
検出フラグが1にセットされていれば(S160のYES)、ステップS131へ進む。
ステップS131以降の処理は図14で説明した内容と同じである。
一方、検出フラグが0にクリアされていれば(S160のNO)、ステップS161へ進み、前回の検出結果が検出だったか否かをチェックする。前回が検出だったか否かの判断は、前回の検出結果をメモリ等に保存しておいてもよいし、図9で説明した前回のセンサデータを参照して判断してもよい。前回が検出だった場合は(S161のYES)、飽和チェックサブルーチンを実行する(S112)。続いて、飽和フラグが1にセットされているか否かをチェックする(S113)。飽和フラグが1にセットされていれば(S113のYES)、ステップS170へ進む。
ステップS170以降の処理は図14で説明した内容と同じである。
一方、ステップS161で、前回が検出でなかった場合は(S161のNO)、ステップS131へ進む。また、ステップS113で、飽和フラグが0にクリアされていた場合も(S113のNO)、ステップS131へ進む。
本実施形態では、ステップS112の飽和チェックサブルーチンを実行するルートが、第3の実施形態と異なっている。具体的には、今回が非検出であって、前回が検出であった場合に、S112を実行している。
この条件に設定している根拠は、第2の実施形態で説明した内容と同じであり、安全動作の内容が便器洗浄動作に代わっている点である。
(5)第5の実施形態:
ここからは、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態による水栓装置の基本構成や制御内容については、第1の実施形態で説明した内容と同様のため、同じ構成には同符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態と異なる点は、図17に示すように、手動で水の吐止水が可能な吐止水スイッチ400が備わっている点である。
図17は、本実施形態にかかる水栓装置100の概略を示した模式図である。
この吐止水スイッチ400によって、光センサ部8の検出状態に関わらず、吐止水スイッチ400を操作する度に吐水と止水とを繰り返すことが可能である。この吐止水スイッチ400による吐止水動作はコップや洗面器等に水をためる際などによく利用される。吐止水スイッチ400の操作信号は接続ケーブル401を介して、コントローラ部9へと伝えられている。
このように、吐止水スイッチ400が備わっている水栓装置100においては、受光手段51の出力が飽和してセンサ動作を停止していても、吐止水スイッチ400によって吐止水動作ができるため、手洗い行為が可能となり使い勝手を損なうことがない。
もちろん、図12、図13に示すような便器洗浄を行う水栓装置に吐止水スイッチ400を備えた場合も同様である。つまり、受光手段51の出力が飽和してセンサ動作を停止していても、吐止水スイッチ400による吐止水動作ができるため、便器洗浄行為が可能となり使い勝手を損なうことがない。
(6)まとめ:
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、水栓装置100が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…洗面器
1a…ボウル面
2…洗面カウンタ
3…水栓
3a…吐水口
4…給水路
5…排水路
6…電磁弁
7…接続ケーブル
8…光センサ部
9…コントローラ部
10…抵抗
11…抵抗
12…増幅手段のOPアンプ
13…抵抗
14…抵抗
15…反転手段のOPアンプ
16…増幅手段出力を積分する際にオンするアナログスイッチ
17…反転手段出力を積分する際にオンするアナログスイッチ
18…抵抗
19…コンデンサ
20…積分手段のOPアンプ
21…積分手段をリセットするアナログスイッチ
22…制御手段
23…電磁弁駆動手段
30…受光素子
31…抵抗
32…受光手段のOPアンプ
33…コンデンサ
40…投光素子
41…抵抗
42…FET
50…投光手段
51…受光手段
52…増幅手段
53…反転手段
54…積分手段
55…出力手段
100…水栓装置
200…大便器
201…本体ケース
300…小便器
400…吐止水スイッチ
401…接続ケーブル

Claims (7)

  1. 光を投光する投光手段と、
    前記光が対象物に当たり反射された反射光を受光する第1の受光手段と、
    前記反射光に応じて受信信号を出力する出力手段と、
    吐水部に給水する給水路に設けられ、前記給水路を開閉する電磁弁と、
    前記反射光以外の光を受光する第2の受光手段と、
    前記出力手段の出力値が所定の状態になったときに人体の有無を判定する処理と、前記出力手段の出力値が第1のしきい値以上になったときに前記第2の受光手段を駆動して前記反射光以外の光の有無を判定する処理と、を実行する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする水栓装置。
  2. 前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記投光手段と前記出力手段の動作を禁止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記出力手段の出力の変動量が所定期間に所定範囲であるとき、前記出力手段の出力レベルを人体無と判断するための基準レベルとして記憶し、
    前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記基準レベルの更新を禁止する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水栓装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記出力手段の出力が、前記基準レベルに第2のしきい値を加算した値以上であれば人体有と判断し、
    前記第1のしきい値は、前記第2のしきい値以下である、
    ことを特徴とする請求項3記載の水栓装置。
  5. 前記制御手段は、
    人体有から人体無へと判定が切り替わったとき、前記第2の受光手段を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の水栓装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したときは、前記電磁弁を閉駆動して止水する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の水栓装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記第2の受光手段の駆動によって前記反射光以外の光を検出したとき、人体検出の積算時間が所定値以上であれば、前記電磁弁を駆動して一定時間の吐水動作を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の水栓装置。
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