JP2015058159A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】周方向への攪拌力は強いが、上下方向への攪拌力が弱いため、鍋内の炊飯物の加熱ムラを解消できていない。【解決手段】加熱調理器は、壁面21及び底面部23を有し、上部に開口を有する加熱調理用内鍋2、被攪拌物を攪拌するための攪拌部材、並びに開口を貫通するような回転軸周りに攪拌部材を回転させる回転体を備えた加熱調理器において、加熱調理用内鍋2は、内側に凸部24を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理器に関し、特に、被攪拌物を攪拌する攪拌部材を備えた加熱調理器に関する。
炊飯器として、米と水を収容する内鍋、内鍋を加熱する加熱手段、回転可能に配置された回転体、及び回転体に取り付けられた攪拌部材を備えるものが知られている。このような炊飯器として、次のものが開示されている。
図13は、特許文献1に示された炊飯器101の断面図である。炊飯器101は、炊飯器本体102、鍋103、加熱手段104、蓋105、及び炊飯器本体102の動作制御を行う制御装置106を備えている。そして、蓋105には、鍋103内の炊飯物を攪拌する攪拌部材107が設けられ、攪拌部材107は回転駆動装置108により駆動される。炊飯工程において、攪拌部材107で炊飯物を攪拌することにより、内鍋103内の炊飯物の温度を均一に近づけて加熱ムラを抑えている。
特開2008−278924号公報
しかしながら、特許文献1に開示された炊飯器では、周方向への攪拌力は強いが、上下方向への攪拌力が弱いため、鍋内の炊飯物の加熱ムラを解消できていない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、炊飯物への攪拌を周方向だけでなく上下方向にも行うことによって、鍋内の炊飯物の加熱ムラを解消することが可能な加熱調理器を提供することにある。
本発明に係る加熱調理器は、壁面及び底面部を有し、上部に開口を有する加熱調理用内鍋、被攪拌物を攪拌するための攪拌部材、並びに開口を貫通するような回転軸周りに攪拌部材を回転させる回転体を備えた加熱調理器において、加熱調理用内鍋は、内側に凸部を設けることを特徴としている。
本発明の一実施態様においては、凸部は、壁面に設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、壁面は、側面部及びコーナー部から成り、コーナー部は、側面部及び底面部を接続しており、凸部は、前記側面部からコーナー部に渡って設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、凸部は、底面部に設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、加熱調理用内鍋は、攪拌部材で被攪拌物を攪拌することによって発生する水流に対し、凸部の下流側に凹部を設けても良い。
本発明に係る炊飯器は、炊飯物への攪拌を周方向だけでなく上下方向にも行うことによって、鍋内の炊飯物の加熱ムラを解消することが可能となり、美味しくご飯を炊き上げることができる。
第1の実施形態の炊飯器の模式断面図である。 第1の実施形態の内鍋の概略斜視図である。 第1の実施形態の内鍋の模式図である。 第1の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 第2の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 第2の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 第3の実施形態の内鍋の概略斜視図である。 第3の実施形態の内鍋の模式図である。 第3の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 第4の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 第5の実施形態の内鍋の模式図である。 第5の実施形態の内鍋内の水流を説明するための図である。 特許文献1に示された炊飯器の断面図である。
〔実施形態1〕
第1の実施形態に係る炊飯器について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態に用いられる炊飯器1の模式断面図である。炊飯器1は、被加熱物を収容するための加熱調理用内鍋となる内鍋2、内鍋2が収納された炊飯器本体3、炊飯器本体3の上部に開閉可能に取り付けられた蓋体4、炊飯器本体3と蓋体4の間に回転可能に配置された回転体5、回転体5に取り付けられた2本のほぼ棒形状の第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7を備える。
内鍋2は磁性材を含むクラッド材で成型されており、例えば米や水を内鍋2内に入れる。また、内鍋2の上端の開口の縁には環状のフランジ部9を設けている。尚、米や水は被加熱物の一例である。
炊飯器本体3は、内鍋2を誘導加熱するための誘導コイルを有する加熱ヒータ8、内鍋2の温度を検知するための温度センサ10、加熱ヒータ8やモータ11などを制御するための図示しない制御部、外ケース12、及び外ケース12内に配置された内ケース13を設けている。また、炊飯器本体3内に内鍋2を収納すると、内ケース13が内鍋2を保持するようになっている。尚、加熱ヒータ8は加熱部の一例であり、図示しないが、内鍋2の側面部にも加熱ヒータ8が設けられている。また、内ケース13は、耐熱性および電気絶縁性を有する材料で形成されている。
蓋体4は、外蓋14、及びその外蓋14の内鍋2側に着脱可能に取り付けられた内蓋15を設けている。また、内蓋15の内鍋2側には、回転体5を回転自在かつ着脱可能に配置する。
外蓋14内には、モータ11、小滑車16、ベルト17、及び大滑車18を配置する。また、モータ11は、DC(直流)ブラシレスモータから構成される。さらに、モータ11は回転軸11aを有し、回転軸11aに小滑車16を固定する。さらに、ベルト17は、タイミングベルトから構成され、小滑車16の外周の一部及び大滑車18の外周の一部に巻回されている。さらに、大滑車18は、回転体5の入力軸19に取り付けられる。これにより、モータ11が発生する回転駆動力は、小滑車16、ベルト17、及び大滑車18を介して回転体5の入力軸19に伝達できるようになっている。つまり、モータ11の駆動に伴って、回転体5、回転体5に取り付けられた第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7を回転している。
内蓋15は、その外周縁部が蓋体4の閉鎖時、内鍋2の上部に設けられたフランジ部9の上面に密着する。これにより、内蓋15の外周縁部と内鍋2のフランジ部9の間がシールされて、その間からおねばなどが流出するのを防ぐことができるようになっている。また、内蓋15は図示しない蒸気穴を有し、内鍋2内の蒸気は蒸気穴を介して炊飯器1の外に排出される。尚、内蓋15の外周縁部は、例えば耐熱性弾性材などの内蓋15の他の部分とは異なる材料で形成しても良い。
回転体5は入力軸19及び軸受部20を有する。軸受部20は、図示しない内蓋15の貫通孔に着脱可能に嵌合している。入力軸19は、軸受部20に対して回転可能に配置される。また、第1攪拌部材6の末端部6a、及び第2攪拌部材7の末端部7aは、回転体5に設けられた回動軸に軸支されて回転する。そうすることにより、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7は、回転体5の回転面にほぼ垂直な起立状態、及び回転体5の回転面にほぼ平行な倒伏状態に成り得る。
尚、回転体5は回転軸が内鍋2の開口を貫通するように配置されていれば、回転軸が内鍋2に対して傾斜して配置されてもよい。具体的には、回転軸が内鍋2の開口面の垂直方向に対して角度を有して配置されてもよい。
第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7は同様の形状を有し、互いに別体に形成される。尚、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7は、同一の形状であっても良く、異なっていても良い。攪拌部材の本数は、用途に応じて増減されると良い。
洗米工程において、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2内の被攪拌物となる米や水を攪拌することにより、水が冷たい冬場などにユーザが手で洗米する手間を省くことができるし、爪にネイルアートを施しているユーザにとっては水に手を入れなくても良い。また、炊飯時の予熱工程において、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2内の米や水を攪拌することにより、内鍋2内の温度を例えば約60℃に均一にできる。一方、予熱工程の次に行われる立ち上げ工程においては、でんぷんの糊化が開始し、攪拌は炊飯液の粘度を過度に上昇させたり、内鍋2内の熱伝達を悪化させるなど、良好な炊飯の逆効果になる。このため、立ち上げ工程に入る前に、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7を倒伏状態にする。そして、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7を倒伏状態のまま回転体5を回転させる。そうすると、内鍋2から噴きこぼれようとしたおねばが遠心力を受けて下降して内鍋2内に戻る。その結果、内鍋2内の米のアルファ化が促進して、旨み成分が多いおいしい御飯が得られる。
図2は、本実施形態に用いられる内鍋2の概略斜視図である。図3は、本実施形態に用いられる内鍋2の模式図である。図3(a)は、内鍋2を側面から見たときの断面図であり、図3(b)は、内鍋2を上面から見たときの図である。
内鍋2は、フランジ部9、側面部21、コーナー部22及び底面部23から成る。また、内鍋2の内側壁面には、側面部21からコーナー部22に渡って凸部24を設けている。ここで、内鍋2の壁面とは、側面部21及びコーナー部22の部分を示すものとする。尚、内鍋2は、アルミニウム等の高熱伝導部材で形成されており、内側に被加熱物の付着を防ぐためのフッ素樹脂をコーティングしている。高熱伝導部材は、プレス又は鋳造で成型される。
図4は、本実施形態に用いられる内鍋2内の水流を説明するための図である。図4(a)は、内鍋2を斜め方向から見たときの図であり、図4(b)は、内鍋2を上面から見たときの側面部21上の断面図である。
図1に示す回転体5を所定の回転方向で回転軸周りに回転し、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2内の米や水を攪拌することによって、内鍋2内で周方向に流れる水流Aが発生する。また、周方向に流れる水流Aに対し、内鍋2に設けられた凸部24によって流れの剥離が生じ、内鍋2の壁面から内側に向かう水流Bが生じる。さらに、水流Bが生じることにより、内鍋2に設けられた凸部24の下流側には、大きな渦が形成されて滞留域Cが生じる。
また、攪拌による回転に伴って内鍋2内の水が壁面側に移動するが、凸部24で水が堰き止められるため、凸部の下流側で水位が下がる。その結果、水流Bに沿って下方向に沈み込む水流Dが生じ、水流Dが底面部23まで到達した後に、中央下部から上昇する水流Eが生じる。このように、周方向の攪拌に加えて、上下方向の攪拌が行われることになり、内鍋2内の米や水の温度がより均一化されることになる。また、米を周方向だけではなく、上下方向にも入れ替えることにより、米の吸水が良くなって旨み成分が増加する。
尚、本実施形態では、内鍋2の内側壁面に1個の凸部24を設けているが、それに限定されない。複数個の凸部24を内鍋2の内側壁面に所定の間隔で配置しても良く、上下方向の水流が複数箇所で生じるため、内鍋2内の米や水の温度がより均一化されることなって、好ましい。
また、本実施形態では、内鍋2の内側壁面に、凸部24を側面部21からコーナー部22に渡って設けているが、それに限定されない。凸部24を側面部21にのみ設けても良いし、コーナー部22のみに設けても良いし、側面部21からコーナー部22を経由して底面部23まで設けても良い。何れにしても、凸部24を内鍋2の内側壁面の少なくとも一部に設ければ良い。
〔実施形態2〕
第2の実施形態に係る炊飯器について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。本実施形態は、内鍋2aの内側壁面において、凸部24に隣接して複数の凹部25又は複数の凸部26を設けていることが第1の実施形態とは異なる。本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
図5は、本実施形態に用いられる内鍋2a内の水流を説明するための図である。図5(a)は、内鍋2aを上面から見たときの側面部21a上の断面図であり、図5(b)は、図5(a)の凸部24及び凹部25の部分の拡大図である。
内鍋2aの内側壁面において、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2a内の米や水を攪拌することよって発生する水流Aに対し、凸部24の下流側に凸部24に沿って複数の凹部25を設けている。内鍋2aの水中では、第1の実施形態と同様に、周方向に流れる水流Aを発生し、内鍋2aの壁面から内側に向かう水流Bを生じる。また、図示しないが、第1の実施形態と同様に、水流Bに沿って下方向に沈み込み水流Dが生じ、その後に中央下部から上昇する水流Eが生じる。
本実施形態では、水流Bが生じることにより、内鍋2aに設けられた凸部24の下流側には、大きな渦が形成されて滞留域C1が生じる。また、内鍋2aの内側壁面において、凸部24の下流側に凹部25を設けているため、凹部25では渦Fが生じる。そして、滞留域C1は、渦Fが存在することによって、第1の実施形態の滞留域Cよりも滞留が減衰している。滞留域が大きい第1の実施形態の滞留域Cでは、寄せ集められた米同士がぶつかったりして栄養素が削れてしまう恐れがあるが、本実施形態の滞留域C1では、栄養素が削られることを抑制できるため、米にやさしい水流となる。
図6は、本実施形態の他の例に用いられる内鍋2b内の水流を説明するための図である。図6(a)は、内鍋2bを上面から見たときの側面部21b上の断面図であり、図6(b)は、図6(a)の凸部24及び凸部26の部分の拡大図である。
内鍋2bの内側壁面において、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2b内の米や水を攪拌することよって発生する水流Aに対し、凸部24の下流側に凸部24に沿って複数の凸部26を設けている。内鍋2bの水中では、第1の実施形態と同様に、周方向に流れる水流Aを発生し、内鍋2bの壁面から内側に向かう水流Bを生じる。また、図示しないが、第1の実施形態と同様に、水流Bに沿って下方向に沈み込み水流Dが生じ、その後に中央下部から上昇する水流Eが生じる。
本実施形態では、水流Bが生じることにより、内鍋2bに設けられた凸部24の下流側には、大きな渦が形成されて滞留域C2が生じる。また、内鍋2aの内側壁面において、凸部24の下流側に凸部26を設けているため、凸部24及び凸部26間、又は凸部26同士の間では渦F1が生じる。そして、滞留域C2は、渦F1が存在することによって、第1の実施形態の滞留域Cよりも滞留が減衰している。そこで、第1の実施形態の滞留域Cでは、寄せ集められた米同士がぶつかったりして栄養素が削れてしまう恐れがあるが、本実施形態の滞留域C1では、栄養素が削られることを抑制できるため、米にやさしい水流となる。
尚、本実施形態では、内鍋2aの内側壁面において、凸部24に隣接して凹部25又は凸部26を複数設けているが、それに限定されず、1個の凹部25又は凸部26を設けても良い。但し、凹部25又は凸部26を複数設けた方が、滞留域C1をより減衰できるため、好ましい。
さらに、本実施形態では、凸部24に隣接して凹部25又は凸部26を内鍋の側面部からコーナー部に渡って設けることに限定されない。例えば、凸部24を側面部からコーナー部に渡って設けている場合、凹部25又は凸部26を側面部からコーナー部に渡って設けても良いし、側面部のみに設けても良いし、コーナー部のみに設けても良い。凸部24に隣接して、内鍋の側面部からコーナー部に渡る部分の少なくとも一部に凹部25又は凸部26を設ければ良い。
〔実施形態3〕
第3の実施形態に係る炊飯器について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。本実施形態は、内鍋2cの内側壁面ではなく、底面部23aの内側に凸部27を設けていることが第1の実施形態とは異なる。本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
図7は、本実施形態に用いられる内鍋2cの概略斜視図である。図8は、本実施形態に用いられる内鍋2cの模式図である。図8(a)は、内鍋2cを側面から見たときの断面図であり、図8(b)は、内鍋2cを上面から見たときの図である。
内鍋2cは、フランジ部9、側面部21c、コーナー部22a及び底面部23aから成る。内鍋2cの底面部23aの内側には、凸部27を設けている。
図9は、本実施形態に用いられる内鍋2c内の水流を説明するための図である。図9(a)は、内鍋2cを斜め方向から見たときの図であり、図9(b)は、内鍋2cを上面から見たときの図である。
内鍋2cの水中では、第1の実施形態と同様に、周方向に流れる水流Aを発生する。本実施形態では、周方向に流れる水流Aに対し、内鍋2cに設けられた凸部27によって流れの剥離が生じ、内鍋2cの底面部23aから上側に向かう水流B1を生じる。また、水流B1が生じることにより、内鍋2cに設けられた凸部27の下流側には、大きな渦が形成されて滞留域C3が生じる。
内鍋2c内の水は、水流B1によって、底部中央付近から上側に向かう流れが促進される。このように、周方向の攪拌に加えて、上下方向の攪拌が行われることになり、内鍋2c内の米や水の温度がより均一化されることになる。また、米を周方向だけではなく、上下方向にも入れ替えることにより、米の吸水が良くなって旨み成分が増加する。
尚、本実施形態では、内鍋2cの底面部23aに1個の凸部27を設けているが、それに限定されない。複数個の凸部27を内鍋2cの底面部23aに所定の間隔で配置しても良く、上下方向の水流が複数箇所で生じるため、内鍋2c内の米や水の温度がより均一化されることなって、好ましい。
また、本実施形態では、内鍋2cの底面部23aに凸部27を設けているが、それに加えて、第1の実施形態の様に、内鍋2cの内側壁面に凸部を設けても良い。内鍋2cの底面部23a及び内側壁面の両方に凸部を設けた方が、上下方向の水流が強くなるため、内鍋2c内の米や水の温度がより均一化されることになって、好ましい。
〔実施形態4〕
第4の実施形態に係る炊飯器について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。本実施形態は、内鍋2dの底面部23bの内側において、凸部27に隣接して凹部28を設けていることが第3の実施形態とは異なる。本実施形態では、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
図10は、本実施形態に用いられる内鍋2c内の水流を説明するための図である。図10(a)は、内鍋2dを側面から見たときの断面図であり、図10(b)は、図10(a)の凸部27及び凹部28の部分の拡大図である。
内鍋2dの底面部23bの内側において、第1攪拌部材6及び第2攪拌部材7で内鍋2d内の米や水を攪拌することよって発生する水流Aに対し、凸部27の下流側に凸部27に沿って凹部28を設けている。内鍋2dの水中では、図示しないが、第3の実施形態と同様に、周方向に流れる水流Aを発生し、内鍋2dの底面部23bから上側に向かう水流B1を生じる。本実施形態では、水流B1が生じることにより、内鍋2dに設けられた凸部27の下流側には、大きな渦が形成されて滞留域C4が生じる。また、内鍋2dの底面部23bの内側において、凸部27の下流側に凹部28を設けているため、凹部28では渦F2が生じる。そして、滞留域C4は、渦F2が存在することによって、第3の実施形態の滞留域C3よりも滞留が減衰している。そこで、第3の実施形態の滞留域C3では、寄せ集められた米同士がぶつかったりして栄養素が削れてしまう恐れがあるが、本実施形態の滞留域C4では、栄養素が削られることを抑制できるため、米にやさしい水流となる。
尚、本実施形態では、内鍋2dの底面部23bの内側において、凸部27に隣接して1個の凹部28を設けているが、それに限定されず、複数個の凹部28を設けても良い。複数個の凹部28を設けた方が、滞留域C4をより減衰できるため、好ましい。
また、本実施形態では、内鍋2dの底面部23bの内側において、凸部27に隣接して凹部28を設けているが、それに限定されず、第2の実施形態の様に、凸部を設けても良い。
〔実施形態5〕
第5の実施形態に係る炊飯器について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。本実施形態は、内鍋2eの内側壁面において、底面側で大きく突出し、上面側で小さく突出している凸部29を設けていることが第1の実施形態とは異なる。本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
図11は、本実施形態に用いられる内鍋2eの模式図である。図11(a)は、内鍋2eを側面から見たときの断面図であり、図11(b)は、内鍋2eを上面から見たときの図である。
内鍋2eの内側壁面において、側面部21dからコーナー部22bに渡って設けられた凸部29は、底面側で大きく突出し、上面側で小さく突出している。
図12は、本実施形態に用いられる内鍋2e内の水流を説明するための図である。図12(a)は、内鍋2eを上面から見たときの側面部21d上の断面図であり、図12(b)は、内鍋2eを上面から見たときのコーナー部22b上の断面図である。
内鍋2eの水中では、第1の実施形態と同様に、周方向に流れる水流Aを発生する。本実施形態では、内鍋2eの側面部21dにおいて、壁面から内側に向かう水流B3を生じ、内鍋2eのコーナー部22bにおいて、壁面から内側に向かう水流B4を生じる。また、図示しないが、水流B3及びB4に沿って下方向に沈み込み水流が生じ、その後に中央下部から上昇する水流が生じる。
ここで、凸部29は側面部よりコーナー部の方が大きく突出しているので、コーナー部に生じる水流B4は、側面部に生じる水流B3よりも内鍋2eの壁面から強く内側に入り込む流れとなる。内鍋2eの下方部は米が溜まり易いが、内鍋2eの下方中央部で上下方向の攪拌が促進されるため、内鍋2e内の米や水の温度がより均一化されることになる。
尚、本実施形態では、内鍋2eの内側壁面に1個の凸部29を設けているが、それに限定されない。複数個の凸部29を内鍋2eの内側壁面に所定の間隔で配置しても良く、上下方向の水流が複数箇所で生じるため、内鍋2e内の米や水の温度がより均一化されることなって、好ましい。
以上、実施形態1〜実施形態5について具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した5つ実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合せて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る加熱調理器は、壁面及び底面部を有し、上部に開口を有する加熱調理用内鍋、被攪拌物を攪拌するための攪拌部材、並びに開口を貫通するような回転軸周りに攪拌部材を回転させる回転体を備えた加熱調理器において、加熱調理用内鍋は、内側に凸部を設けることを特徴としている。
本発明の一実施態様においては、凸部は、壁面に設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、壁面は、側面部及びコーナー部から成り、コーナー部は、側面部及び底面部を接続しており、凸部は、側面部からコーナー部に渡って設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、凸部は、底面部に設けられても良い。
本発明の一実施態様においては、加熱調理用内鍋は、攪拌部材で被攪拌物を攪拌することによって発生する水流に対し、凸部の下流側に凹部を設けても良い。
本発明の一実施態様においては、加熱調理用内鍋は、攪拌部材で被攪拌物を攪拌することによって発生する水流に対し、凸部の下流側に別の凸部を設けても良い。
本発明の一実施態様においては、凸部は、別の凸部より大きく突出しても良い。
本発明の一実施態様においては、凸部は、加熱調理用内鍋の底面側を上面側より大きく突出しても良い。
本発明に係る加熱調理器は、炊飯器等の加熱調理器全般に広く適用することができる。
1 炊飯器
2 内鍋
5 回転体
6 第1攪拌部材
7 第2攪拌部材
8 加熱ヒータ
9 フランジ部
11 モータ
11a 回転軸
21 側面部
22 コーナー部
23 底面部
24 凸部
25 凹部
26 凸部
27 凸部
28 凹部
29 凸部

Claims (5)

  1. 壁面及び底面部を有し、上部に開口を有する加熱調理用内鍋、被攪拌物を攪拌するための攪拌部材、並びに前記開口を貫通するような回転軸周りに前記攪拌部材を回転させる回転体を備えた加熱調理器において、前記加熱調理用内鍋は、内側に凸部を設けることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記凸部は、前記壁面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記壁面は、側面部及びコーナー部から成り、
    前記コーナー部は、前記側面部及び前記底面部を接続しており、
    前記凸部は、前記側面部から前記コーナー部に渡って設けられることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記凸部は、前記底面部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱調理用内鍋は、前記攪拌部材で被攪拌物を攪拌することによって発生する水流に対し、前記凸部の下流側に凹部を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加熱調理器。
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