JP2015056678A - 移動通信装置、マップ作成装置、リソース管理装置、無線局管理装置及び無線アクセスシステム - Google Patents

移動通信装置、マップ作成装置、リソース管理装置、無線局管理装置及び無線アクセスシステム Download PDF

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Abstract

【課題】通信エリア内での平均的な受信品質を向上させるための技術を提供する。【解決手段】移動機11Bは、固定無線局12から情報を直接受信する受信位置と当該受信位置での受信品質との対応関係を表す受信品質マップに基づいて、現在位置で固定無線局12から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する。移動機11Bは、固定無線局12から情報を直接受信する第1の受信モードと、固定無線局12から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを、推定した受信品質に基づいて選択する。【選択図】図4

Description

本発明は、移動環境で用いられる移動通信装置が、地上における位置が固定された無線局である固定無線局から情報を受信可能な無線アクセスシステムに関する。
広い領域をカバーするセル(通信エリア)内に、狭い領域をカバーするセルが局所的に形成された無線アクセスシステムが知られている。例えば特許文献1には、広い領域をカバーするマクロセル内に、狭い領域をカバーするピコセルと、ピコセルよりも更に狭い領域をカバーするフェムトセルと、が存在するセルラシステムが開示されている。
特開2013−55446号公報
前述したように、広い領域をカバーする基地局(例えばマクロセル基地局)の通信エリア(セル)内に、狭い領域をカバーする基地局(例えばピコセル基地局)を設置するという手法で、受信品質の高い通信エリアを拡大することが可能である。しかしながら、単にこのような手法で高品質な通信エリアを拡大しようとすると、基地局の設置コストが膨大になるなどの問題があった。
本発明は、通信エリア内での平均的な受信品質を向上させるための技術を提供することを目的としている。
本発明の一側面は、移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)であって、位置検出手段(111)と、マップ取得手段(112)と、直接品質推定手段(115,S102,S202)と、受信処理手段(115,S103,S109,S203,S207)と、を備える。位置検出手段は、現在位置を検出する。マップ取得手段は、地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを取得する。直接品質推定手段は、位置検出手段により検出された現在位置と、マップ取得手段により取得された受信品質マップと、に基づいて、現在位置で固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する。受信処理手段は、固定無線局から情報を直接受信する第1の受信モードと、固定無線局から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを、直接品質推定手段により推定された受信品質に基づいて選択する。
このような移動通信装置によれば、現在位置での推定受信品質に基づいて、固定無線局から情報を直接受信するか否かを選択することができる。したがって、この移動通信装置によれば、現在位置の受信品質に関係なく固定無線局から情報を直接受信する場合と比較して、固定無線局から情報を直接受信する際の受信品質を全体的に高めることが可能となる。その結果、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
本発明の別の側面は、マップ作成装置(33)であって、品質情報取得手段(333,S601)と、作成手段(333,S602〜S603)と、を備える。品質情報取得手段は、移動体に搭載された移動通信装置であって地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を受信する移動通信装置(11,21,61)から、固定無線局から情報を直接受信した位置及び受信品質の対応関係を表す位置品質情報と、移動体に対する移動通信装置の搭載状態を表す状態情報と、を取得する。作成手段は、状態情報の表す搭載状態に応じた分類ごとに、位置品質情報を統計処理して、固定無線局から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを作成する。
このようなマップ作成装置によれば、移動通信装置からの位置品質情報に基づいて受信品質マップを作成することができるため、最新の受信品質マップを容易に作成することが可能となる。しかも、このマップ作成装置によれば、移動通信装置の搭載状態に応じた分類ごとに位置品質情報を統計処理するため、移動通信装置ごとに搭載状態が異なり、搭載状態に起因する受信感度等のばらつきが大きい場合にも、比較的正確な受信品質マップを作成することができる。したがって、このようなマップ作成装置を用いて無線アクセスシステムを構築すれば、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
本発明の別の側面は、リソース管理装置(44)であって、中継情報取得手段(443,S1001)と、決定手段(443,S1002,S1102)と、を備える。中継情報取得手段は、移動環境で用いられる移動通信装置であって地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を直接受信する移動通信装置(11,21,61)である第1の移動通信装置から、当該第1の移動通信装置を介して固定無線局からの情報を受信する他の移動通信装置である第2の移動通信装置の情報を取得する。決定手段は、第1の移動通信装置に対するリソースの割当量を、当該第1の移動通信装置を介して固定無線局からの情報を受信する第2の移動通信装置の数に基づいて決定する。
このようなリソース管理装置によれば、固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置(第1の移動通信装置)に基づいて(第2の移動通信装置を加味せずに)リソースの割当量を決定する場合と比較して、リソースを適切に割り当てることができる。したがって、このようなリソース管理装置を用いて無線アクセスシステムを構築すれば、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
本発明の別の側面は、無線局管理装置(33)であって、受信装置判定手段(333,S1201〜S1202)と、指示手段(333,S1203)と、を備える。受信装置判定手段は、地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から、移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)が情報を直接受信することが可能な通信エリアであって複数の固定無線局の通信エリアが互いに重なる干渉エリアに、固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置が存在するか否かを判定する。指示手段は、受信装置判定手段により固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置が存在しないと判定された干渉エリアを形成する複数の固定無線局に対し、当該干渉エリアにおけるリソースの干渉を許容するための指示を行う。移動通信装置は、固定無線局から情報を直接受信する他の移動通信装置を介して固定無線局から情報を受信可能である。そして、受信装置判定手段は、干渉エリアに存在する移動通信装置であっても干渉エリア外に存在する他の移動通信装置を介して固定無線局から情報を受信する場合には、固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置でないと判定する。
このような無線局管理装置によれば、固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置が干渉エリアに存在するか否かに関係なくリソースが設定される場合と比較して、リソースを有効利用することができる。特に、干渉エリアに存在する移動通信装置であっても干渉エリア外に存在する他の移動通信装置を介して固定無線局から情報を受信する場合には、固定無線局から情報を直接受信する移動通信装置でないと判定するため、リソースの干渉を許容する機会を増やすことができる。したがって、このような無線局管理装置を用いて無線アクセスシステムを構築すれば、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
本発明の別の側面は、移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)が、地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を受信可能な無線アクセスシステム(1〜6)であって、位置検出手段(111)と、マップ取得手段(112)と、直接品質推定手段(115,S102,S202)と、受信処理手段(115,S103,S109,S203,S207)と、を備える。位置検出手段は、移動通信装置の現在位置を検出する。マップ取得手段は、移動通信装置が固定無線局から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを取得する。直接品質推定手段は、位置検出手段により検出された現在位置と、マップ取得手段により取得された受信品質マップと、に基づいて、移動通信装置が現在位置で固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する。受信処理手段は、移動通信装置が固定無線局から情報を直接受信する第1の受信モードと、移動通信装置が固定無線局から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを、直接品質推定手段により推定された受信品質に基づいて選択する。
このような無線アクセスシステムによれば、移動通信装置の現在位置での推定受信品質に基づいて、移動通信装置が固定無線局から情報を直接受信するか否かを選択することができる。したがって、この無線アクセスシステムによれば、移動通信装置が現在位置の受信品質に関係なく固定無線局から情報を直接受信する場合と比較して、移動通信装置が固定無線局から情報を直接受信する際の受信品質を全体的に高めることが可能となる。その結果、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の移動機の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の固定無線局の構成を示すブロック図である。 図4(A)は低品質通信エリアの移動機が他の移動機を介して固定無線局からの情報を受信している状態を示す図、図4(B)は低品質通信エリアの移動機が固定無線局からの情報を直接受信している状態を示す図である。 第1実施形態の移動機が実行する処理のフローチャートである。 図6(A)は高品質通信エリアを拡大するための従来の手法を示す図、図6(B)は第1実施形態の無線アクセスシステムを示す図である。 第2実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の移動機の構成を示すブロック図である。 図9(A)は時刻T=t1における受信状態を示す図、図9(B)は時刻T=t2における受信状態を示す図である。 図10(A)はある移動体についての直接受信レートの変化を示す図、図10(B)は別の移動体についての直接受信レートの変化を示す図である。 第2実施形態の移動機が実行する処理のフローチャートである。 第3実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態の固定無線局の構成を示すブロック図である。 第3実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。 サーバにおいて作成された受信品質マップを示す図である。 第3実施形態の移動機が実行する第1の処理のフローチャートである。 第3実施形態の移動機が実行する第2の処理のフローチャートである。 第3実施形態の移動機が実行する第3の処理のフローチャートである。 第3実施形態のサーバが実行する第1の処理のフローチャートである。 第3実施形態のサーバが実行する第2の処理のフローチャートである。 第4実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 第4実施形態のリソース管理装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態のリソース割当方法を示す図である。 第4実施形態の第1の移動機が実行する第1の処理のフローチャートである。 第4実施形態の第1の移動機が実行する第2の処理のフローチャートである。 第4実施形態のリソース管理装置が実行する第1の処理のフローチャートである。 第4実施形態のリソース管理装置が実行する第2の処理のフローチャートである。 第5実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 図29(A)は割当リソースが排他にされる状態を示す図、図29(B)は割当リソースが排他にされない状態を示す図である。 第5実施形態のサーバが実行する処理のフローチャートである。 第5実施形態の固定無線局が実行する処理のフローチャートである。 第6実施形態の無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 第6実施形態の移動機の構成を示すブロック図である。 図34(A)は車両が信号の手前まで進まずに高品質通信エリアで停止した状態を示す図、図34(B)は後続車両が接近している状態を示す図、図34(C)は後続車両の接近に伴い前方車両が信号の手前まで移動した状態を示す図である。 第5実施形態の移動機が実行する処理のフローチャートである。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す第1実施形態の無線アクセスシステム1は、複数の移動機(移動局)11と、固定無線局12と、を備える。
移動機11は、移動環境で用いられる移動通信装置であり、本実施形態では車両に搭載されている。ただし、移動機11は、車両に組み込まれた装置に限らず、車両に乗車したユーザが所持する可搬型通信装置(例えばスマートフォン等の携帯電話機)であってもよい。移動機11は、無線リンクLaを介して他の移動機11と通信可能に構成されている。
一方、固定無線局12は、地上における位置が固定された無線局であって、移動機11がアクセスする対象の無線局(例えば基地局)である。固定無線局12自体は、インターネットやイントラネットなどに接続されており、ゲートウェイとして機能する。固定無線局12は、無線リンクLbを介して複数の移動機11と通信可能に構成されており、移動機11は、固定無線局12から情報を受信可能である。
移動機11は、図2に示すように、センサ部111と、記憶部112と、移動機間通信部113と、広域通信部114と、制御部115と、を備える。
センサ部111は、GPS受信機やジャイロスコープ等を備え、当該移動機11(自車両)の現在位置を検出する。
記憶部112は、固定無線局12から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップが記憶された記憶装置を備え、記憶装置から受信品質マップを取得する(読み出す)。ここでいう受信品質とは、固定無線局12からの受信状況の良好さを表す任意の品質指標である。受信品質は、例えば、受信強度、信号雑音比、伝送遅延、リソース(周波数や時間スロット)あたりの帯域、遅延ジッタ、受信失敗率など、又はこれらの組み合わせとして定義される。受信品質マップは、例えば、固定無線局12から情報を直接受信することが可能な通信エリア(セル)における各位置の受信品質を、等高線のように表すマップとして実現される。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、車両が走行可能な位置(主に道路に沿った位置)における受信品質を表し、それ以外の位置(車両が走行しない位置)における受信品質を表さないマップとして実現してもよい。本実施形態では、受信品質マップは、外部(固定無線局12又は他のサーバ等)から提供される。また、記憶装置には、ナビゲーション機能などに用いられる地図データが記憶されており、記憶部112は、記憶装置から地図データについても取得可能である。
移動機間通信部113は、他の移動機11(他の車両に搭載された移動機11)との狭域無線通信(狭域網通信)を行い、現在位置を表す位置情報等を送受信する。移動機間通信部113による無線通信には、例えば、周知の無線LANや、700MHz帯高度道路交通システム標準規格(ARIB STD T−109)などの無線規格が用いられる。
広域通信部114は、固定無線局12との広域無線通信を行う。
制御部115は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUがROM等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することにより、移動機11が備える構成要素を統括制御する。
固定無線局12は、図3に示すように、広域通信部121と、制御部122と、を備える。
広域通信部121は、移動機11との広域無線通信を行う。
制御部122は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUがROM等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することにより、固定無線局12が備える構成要素を統括制御する。制御部122は、例えば、当該固定無線局12に対して直接通信を要求している移動機11との間で無線通信を行うように、広域通信部121を制御する。
[1−2.概要]
次に、第1実施形態の無線アクセスシステム1で実行される処理の概要について説明する。無線アクセスシステム1は、移動機11が固定無線局12から所定の情報を受信するためのシステムである。無線アクセスシステム1の用途としては、例えば、ナビゲーション装置で用いられる地図データのダウンロード、インターネットラジオ等のストリーミング配信データの受信、車両の運転支援や自動運転のために提供される情報の受信、などが挙げられる。
固定無線局12から情報を直接受信することが可能な通信エリア(例えば固定無線局12を中心とする一定範囲の通信エリア)において、受信品質は一様ではなく、場所によってムラがある。そこで、第1実施形態の無線アクセスシステム1では、移動機11が、受信品質マップを用いて、所望の情報を高い受信品質で受信するための処理を行う。具体的には、移動機11は、固定無線局12から情報を直接受信する第1の受信モードと、固定無線局12から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを選択する。第1実施形態において、第2の受信モードは、移動機11が他の移動機11を介して固定無線局12から情報を受信する動作モードである。
例えば、図4(A)に示すように、固定無線局12の通信エリアRaのうち、受信品質が比較的高い高品質通信エリアRhに存在する移動機11Aは、動作モードとして第1の受信モードを選択し、固定無線局12から情報を直接受信する。これに対し、受信品質が比較的低い低品質通信エリアに存在する移動機11Bは、自己(移動機11B)よりも受信品質の高い位置に存在する他の移動機11Aと狭域無線通信が可能であることを条件として、第2の受信モードを選択する。この例では、説明を簡単にするため、固定無線局12の通信エリアRaのうち、高品質通信エリアRh以外のエリアを低品質通信エリアとしている。移動機11Bは、第2の受信モードを選択した場合、固定無線局12から情報を直接受信せず、移動機11Aを介して固定無線局12から情報を受信する。なお、前述のとおり、移動機11Aと移動機11Bとは、狭域無線通信で互いの現在位置を表す位置情報等を交換する。
一方、図4(B)に示すように、低品質通信エリアに存在する移動機11Bであっても、自己よりも受信品質の高い位置に存在する他の移動機11と狭域無線通信が可能でなければ、第1の受信モードを選択し、固定無線局12から情報を直接受信する。
[1−3.処理]
次に、移動機11の制御部115(具体的にはCPU)がプログラムに従い実行する具体的処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5に示す処理は、狭域無線通信により他の移動機Xの現在位置を表す位置情報が受信(取得)されたことを契機に開始される(S101)。図5に示す処理が開始されると、制御部115は、当該移動機11(自車両)の現在位置と、記憶部112により取得された受信品質マップと、に基づいて、現在位置で固定無線局12から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する(S102)。以下の説明では、ここで推定した受信品質を、「直接受信品質A」という。
続いて、制御部115は、直接受信品質Aが所定のしきい値TH1以上であるか否かを判定する(S103)。制御部115は、S103で直接受信品質Aがしきい値TH1以上であると判定した場合には(S103:YES)、処理をS104へ移行させる(動作モードとして第1の受信モードを選択する)。そして、制御部115は、固定無線局12からの所定データの直接受信を開始(既に開始されていた場合には継続)し(S104)、図5の処理を終了する。なお、直接受信の開始又は継続とは、所定データが必要な状況において直接受信を開始又は継続することを意味する。
一方、制御部115は、S103で直接受信品質Aがしきい値TH1以上でない(しきい値TH1未満である)と判定した場合には(S103:NO)、処理をS105へ移行させる。そして、制御部115は、S101で受信した位置情報の示す位置(他の移動機Xの現在位置)と、記憶部112により取得された受信品質マップと、に基づいて、移動機Xを介して固定無線局12から情報を受信した場合の受信品質を推定する(S105)。つまり、固定無線局12からの情報を移動機Xの中継により受信した場合の中継受信品質が推定される。
ただし、本実施形態では、移動機Xの現在位置の中継受信品質を単に推定するのではなく、移動機Xの現在位置から所定の走行距離L内での中継受信品質の平均値を、中継受信品質Ca(X)として推定する。このようにしているのは、仮に、移動機Xが現時点で高品質通信エリアRhに存在しているとしても、すぐに高品質通信エリアRhの外へ出てしまうといったことが考えられるからである。走行距離Lは、移動機Xの現在位置からその走行方向へ向かう直線距離として規定してもよく、また、移動機Xの走行ルートに沿った道のりとして規定してもよい。
走行距離Lを直線距離として規定する場合、移動機11(移動機間通信部113)は、他の移動機Xとの狭域無線通信で、前述した位置情報に加え、走行方向を表す方位情報を送受信する。そして、制御部115は、移動機Xの現在位置からその走行方向へ向かう走行距離Lの直線範囲を設定し、その直線範囲で単位距離ごとに検出点を設定し、受信品質マップを参照して各検出点の受信品質を推定する。そして、すべての検出点について推定した受信品質の平均値を、中継受信品質Ca(X)とする。
走行距離Lを道のりとして規定する場合、移動機11(移動機間通信部113)は、他の移動機Xとの狭域無線通信で、前述した位置情報に加え、走行予定ルートを表すルート情報を送受信する。そして、制御部115は、移動機Xの現在位置からその走行予定ルートに沿って走行距離Lの道のり範囲を設定し、その道のり範囲で単位距離ごとに検出点を設定し、受信品質マップを参照して各検出点の受信品質を推定する。そして、すべての検出点について推定した受信品質の平均値を、中継受信品質Ca(X)とする。
なお、ここでは走行距離L内での中継受信品質Ca(X)を推定する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の走行時間Tc内での中継受信品質Ca(X)を推定するようにしてもよい。この場合、移動機11(移動機間通信部113)は、他の移動機Xとの狭域無線通信で、前述した位置情報と、方位情報又はルート情報と、に加えて、他の移動機Xの走行速度Vを表す速度情報を送受信する。そして、制御部115は、前述した一定の走行距離Lに変えて、他の移動機Xの走行速度Vに応じた走行距離L(V)で、前述したように中継受信品質Ca(X)を算出する。このようにすれば、他の移動機Xの走行速度を加味しない場合と比較して、他の移動機X側での受信品質の状況をより適切に推定することができる。一方、このような走行予測に基づく中継受信品質Ca(X)を算出することに代えて、他の移動機Xの現在位置の受信品質を推定するようにしてもよい。
続いて、制御部115は、所定時間内に位置情報を受信した他のいかなる移動機(ここでは移動機Yと総称する。)の中継受信品質(ここでは中継受信品質Ca(Y)と総称する。)よりも、中継受信品質Ca(X)の方が高いか否かを判定する(S106)。つまり、S101で新たに位置情報を受信した移動機Xが、所定時間Tm内(所定時間前から現時点まで)に位置情報を受信したすべての移動機Yの中で、中継受信品質が最も高いか否かを判定する。なお、所定時間内としているのは、古くなった情報を除外するためである。
制御部115は、S106で中継受信品質Ca(Y)よりも中継受信品質Ca(X)の方が高いと判定した場合には(S106:YES)、移動機Xとの間での狭域無線通信の受信品質が所定のしきい値TH2以上であるか否かを判定する(S107)。つまり、移動機Xとの車車間通信の受信品質についても判定される。制御部115は、S107で狭域無線通信の受信品質がしきい値TH2以上であると判定した場合には(S107:YES)、処理をS108へ移行させる。そして、制御部115は、所定時間Tm内での中継受信品質の最大値Cmの値を、中継受信品質Ca(X)の値に更新し(S108)、処理をS109へ移行させる。
一方、制御部115は、S107で狭域無線通信の受信品質がしきい値TH2以上でない(しきい値TH2未満である)と判定した場合には(S107:NO)、処理をS109へ移行させる。また、制御部115は、前述したS106で中継受信品質Ca(X)が中継受信品質Ca(Y)よりも高くないと判定した場合にも(S106:NO)、処理をS109へ移行させる。
S109で、制御部115は、中継受信品質の最大値Cmが現在位置の直接受信品質Aよりも所定値以上高いか否かを判定する。制御部115は、S109で中継受信品質の最大値Cmが直接受信品質Aよりも所定値以上高くないと判定した場合には(S109:NO)、処理をS104へ移行させる(第1の受信モードを選択する)。つまり、直接受信品質Aがしきい値TH1未満であっても、中継受信品質の最大値Cmと直接受信品質Aとの比較に基づいて、中継受信品質の最大値Cmが十分な受信品質でないと判定した場合には、第1の受信モードが選択される。この場合、前述したように、制御部115は、固定無線局12からの所定データの直接受信を開始(既に開始されていた場合には継続)し(S104)、図5の処理を終了する。
一方、制御部115は、S109で中継受信品質の最大値Cmが直接受信品質Aよりも所定値以上高いと判定した場合には(S109:YES)、処理をS110へ移行させる(第2の受信モードを選択する)。そして、制御部115は、他の移動機11を介して固定無線局12から情報を受信するための処理を行う(S110)。具体的には、制御部115は、固定無線局12から所定データを直接受信中である場合には受信を停止し、固定無線局12からの所定データの中継受信を開始(既に開始されていた場合には継続)する。中継受信は、中継受信品質の最大値Cmに対応する移動機11に中継要求を送信し、所定データの中継を行わせることで実現される。既に中継受信が開始されていた場合であって、中継受信品質の最大値Cmに対応する移動機11が変更された場合(前述したS108で中継受信品質の最大値Cmが更新された場合)には、それまでの中継受信を停止して、新たな中継受信を開始する。その後、制御部115は、図5の処理を終了する。
[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]第1実施形態の無線アクセスシステム1によれば、移動機11の現在位置での推定受信品質に基づいて、移動機11が固定無線局12から情報を直接受信するか否かを選択することができる。したがって、この無線アクセスシステム1によれば、移動機11が現在位置の受信品質に関係なく固定無線局12から情報を直接受信する場合と比較して、移動機11が固定無線局12から情報を直接受信する際の受信品質を全体的に高めることが可能となる。その結果、固定無線局の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
すなわち、従来は、例えば図6(A)に示すように、広い領域をカバーするマクロセル基地局12Mの通信エリアにおける受信品質の低いエリアに、狭い領域をカバーするピコセル基地局12Pを設置するという手法で、高品質通信エリアRhを拡大していた。しかしながら、単にこのような手法で高品質な通信エリアを拡大しようとすると、ピコセル基地局12Pの設置コストが膨大になってしまう。加えて、電波伝搬は予測困難であることや、基地局の設置場所に制約があることなどから、通信エリア全域を高品質通信エリアRhとすることは困難であった。
これに対し、第1実施形態の無線アクセスシステム1では、図6(B)に示すように、低品質通信エリアでの無線リソースの消費が低減され、より多くのリソースが高品質通信エリアRhで消費されることになる。したがって、無線アクセスシステム1によれば、基地局追加などのインフラコストの増加を抑えつつ、通信エリア内での無線リソースの利用効率(平均受信品質)及び最低受信品質を向上させる効果が得られる。
[1B]第1実施形態の無線アクセスシステム1では、センサ部111により現在位置が検出された第1の移動機11とは異なる他の移動機11である第2の移動機11(中継候補装置)の現在位置が取得される(S101)。そして、第2の移動機11の現在位置と受信品質マップとに基づいて、第1の移動機11が第2の移動機11を介して固定無線局12から情報を受信した場合の受信品質が推定される(S105)。こうして推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、第1の移動機11の動作モードとして第1の受信モードが選択される。一方、推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、直接受信での推定受信品質と、第2の移動機11を介した受信での推定受信品質と、の比較に基づいて、第1の受信モード及び第2の受信モードのうちいずれか一方の動作モードが選択される。動作モードとして第2の受信モードが選択された場合には、第1の移動機11が第2の移動機11を介して固定無線局12から情報を受信する。したがって、この無線アクセスシステム1によれば、受信品質の低い場所に位置する移動機11であっても、現在位置の受信品質よりも高い受信品質で情報を受信することが可能となる。
なお、第1実施形態では、移動機11が移動通信装置の一例に相当し、センサ部111が位置検出手段の一例に相当し、記憶部112がマップ取得手段の一例に相当する。また、S101が位置取得手段としての処理の一例に相当し、S102が直接品質推定手段としての処理の一例に相当し、S103,S109が受信処理手段としての処理の一例に相当し、S105が中継品質推定手段としての処理の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一符号を用いて説明を省略する。
図7に示す第2実施形態の無線アクセスシステム2は、第1実施形態の無線アクセスシステム1(図1)と同様、複数の移動機21と、固定無線局12と、を備える。ただし、第2実施形態の無線アクセスシステム2では、移動機21が、無線リンクLaを介して他の移動機21と通信可能に構成されていない(通信する必要がない)点で、第1実施形態の無線アクセスシステム1と相違する。固定無線局12の構成は、第1実施形態(図3)と同様である。
移動機21は、図8に示すように、センサ部111と、記憶部112と、広域通信部114と、制御部115と、を備える。つまり、第2実施形態の移動機21は、移動機間通信部113を備えていない点で、第1実施形態の移動機11(図2)と相違する。
[2−2.概要]
次に、第2実施形態の無線アクセスシステム2で実行される処理の概要について説明する。
移動機21は、第1実施形態と同様、固定無線局12から情報を直接受信する第1の受信モードと、固定無線局12から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを選択する。ただし、第2実施形態において、第2の受信モードは、固定無線局12からの情報の直接受信を待機する(受信の開始を遅延させる)動作モードである。
例えば、図9(A)に示すように、時刻T=t1において、移動機21Aは、高品質通信エリアRhに存在するため、動作モードとして第1の受信モードを選択し、固定無線局12から情報を直接受信する。一方、移動機21Bは、低品質通信エリアに存在するため、高品質通信エリアRhまで短時間で到達する場合には、動作モードとして第2の受信モードを選択し、固定無線局12からの情報の直接受信を待機する。なお、移動機21Bは、高品質通信エリアRhまで短時間で到達しない場合には、動作モードとして第1の受信モードを選択する。
そして、図9(B)に示すように、時刻T=t2(t1よりも後の時刻)において、移動機21Aは、高品質通信エリアRhから退出したため、次の高品質通信エリアRhまで短時間で到達する場合には、動作モードとして第2の受信モードを選択する。この場合、移動機21Aは、固定無線局12からの情報の直接受信を中止して待機する。一方、移動機21Bは、高品質通信エリアRhに進入したため、固定無線局12からの情報の直接受信を開始する。
つまり、図10(A)に示すように、移動機21Aは、高品質通信エリアRhを通過中は、固定無線局12からの情報を直接受信し、低品質通信エリアの通過時間が所定値以下であれば、低品質通信エリアを通過中は、固定無線局12からの情報を直接受信しない。同様に、図10(B)に示すように、移動機21Bも、高品質通信エリアRhを通過中は、固定無線局12からの情報を直接受信し、低品質通信エリアを通過中は、固定無線局12からの情報を直接受信しない。
[2−3.処理]
次に、移動機21の制御部115が、前述した図5の処理に代えて実行する具体的処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、図11におけるS202〜S204は、図5におけるS102〜S104と同様の処理であるため、説明を簡略化する。
図11に示す処理は、定期タイマが満了したことを契機に(つまり定期的に)開始される(S201)。図11に示す処理が開始されると、制御部115は、直接受信品質Aを推定し(S202)、直接受信品質Aがしきい値TH1以上であるか否かを判定する(S203)。制御部115は、S203で直接受信品質Aがしきい値TH1以上であると判定した場合には(S203:YES)、固定無線局12からの所定データの直接受信を開始(既に開始されていた場合には継続)する(S204)。続いて、制御部115は、定期タイマを起動し(S205)、図11の処理を終了する。
一方、制御部115は、S203で直接受信品質Aがしきい値TH1以上でない(しきい値TH1未満である)と判定した場合には(S203:NO)、処理をS206へ移行させる。そして、制御部115は、現時点から所定時間Ta経過後の移動機21の現在位置である移動先位置Paと、受信品質マップと、に基づいて、所定時間Ta経過後に固定無線局12から情報を受信した場合の受信品質を推定する(S206)。つまり、固定無線局12からの情報を所定時間Ta経過後に受信した場合の移動先受信品質が推定される。なお、移動先位置Paは、移動機21の走行方向又は走行予定ルートと、移動機21の走行速度と、に基づいて予測される。また、所定時間Taは、情報の受信の遅延が許容される時間の範囲内で設定される。許容される時間(必要とされるリアルタイム性)は、情報を用いるアプリケーションの種類等によって異なり得る。
ただし、本実施形態では、所定時間Ta経過後の移動先位置Paの移動先受信品質を単に推定するのではなく、移動先位置Paから所定の走行距離L内での移動先受信品質の平均値を、移動先受信品質Cpとして推定する。このようにしているのは、仮に、移動先位置Paが高品質通信エリアRh内であっても、すぐに高品質通信エリアRhの外へ出てしまうといったことが考えられるからである。走行距離Lは、移動機21の走行方向へ向かう直線距離として規定してもよく、また、移動機21の走行ルートに沿った道のりとして規定してもよい。
走行距離Lを直線距離として規定する場合、制御部115は、移動先位置Paから移動機21の走行方向へ向かう走行距離Lの直線範囲を設定し、その直線範囲で単位距離ごとに検出点を設定し、受信品質マップを参照して各検出点の受信品質を推定する。そして、すべての検出点について推定した受信品質の平均値を、移動先受信品質Cpとする。
走行距離Lを道のりとして規定する場合、制御部115は、移動先位置Paから移動機21の走行予定ルートに沿って走行距離Lの道のり範囲を設定し、その道のり範囲で単位距離ごとに検出点を設定し、受信品質マップを参照して各検出点の受信品質を推定する。そして、すべての検出点について推定した受信品質の平均値を、移動先受信品質Cpとする。
なお、ここでは走行距離L内での移動先受信品質Cpを推定する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の走行時間Tc内での移動先受信品質Cpを推定するようにしてもよい。この場合、制御部115は、前述した一定の走行距離Lに変えて、自己の走行速度Vに応じた走行距離L(V)で、前述したように移動先受信品質Cpを算出する。このようにすれば、走行速度を加味しない場合と比較して、受信品質の状況をより適切に推定することができる。一方、このような移動先位置Paからの走行予測に基づく移動先受信品質Cpを算出することに代えて、移動先位置Paの受信品質を推定するようにしてもよい。
続いて、制御部115は、移動先受信品質Cpが現在位置の直接受信品質Aよりも所定値以上高いか否かを判定する(S207)。制御部115は、S207で移動先受信品質Cpが直接受信品質Aよりも所定値以上高くないと判定した場合には(S207:NO)、処理をS204へ移行させる(第1の受信モードを選択する)。つまり、直接受信品質Aがしきい値TH1未満であっても、移動先受信品質Cpと直接受信品質Aとの比較に基づいて、移動先受信品質Cpが十分な受信品質でないと判定した場合には、第1の受信モードが選択される。この場合、前述したように、制御部115は、固定無線局12からの所定データの直接受信を開始(既に開始されていた場合には継続)し(S204)、定期タイマを起動して(S205)、図11の処理を終了する。
一方、制御部115は、S207で移動先受信品質Cpが直接受信品質Aよりも所定値以上高いと判定した場合には(S207:YES)、処理をS208へ移行させる(第2の受信モードを選択する)。そして、制御部115は、固定無線局12からの情報の直接受信を待機するための処理として、固定無線局12から所定データを直接受信中である場合には、受信を停止する(S208)。その後、制御部115は、処理をS205へ移行させ、定期タイマを起動して(S205)、図11の処理を終了する。
[2−4.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
[2A]第2実施形態の無線アクセスシステム2では、移動機21の所定時間経過後の現在位置と受信品質マップとに基づいて、当該移動機21が所定時間経過後に固定無線局12から情報を直接受信した場合の受信品質が推定される(S206)。こうして推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、移動機21の動作モードとして第1の受信モードが選択される。一方、推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、直接受信での推定受信品質と、所定時間経過後の推定受信品質と、の比較に基づいて、第1の受信モード及び第2の受信モードのうちいずれか一方の動作モードが選択される。動作モードとして第2の受信モードが選択された場合には、移動機21が固定無線局12からの情報の直接受信を待機する。したがって、この無線アクセスシステム2によれば、移動機11が受信品質の低い場所で固定無線局12からの情報を直接受信することを抑制することができる。
なお、第2実施形態では、それぞれの受信態様での推定受信品質を比較することにより動作モードを選択する構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、移動機61が受信品質の高い(例えばしきい値TH1以上の)通信エリアに到達するまでの時間に応じて動作モードを選択するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、移動機21が移動通信装置の一例に相当し、S202が直接品質推定手段としての処理の一例に相当し、S203,S207が受信処理手段としての処理の一例に相当し、S206が移動先品質推定手段としての処理の一例に相当する。
[3.第3実施形態]
[3−1.構成]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一符号を用いて説明を省略する。
図12に示す第3実施形態の無線アクセスシステム3は、第1実施形態の無線アクセスシステム1(図1)と同様の複数の移動機11及び固定無線局32に加え、サーバ33を備える。サーバ33は、無線又は有線の通信リンクLcを介して固定無線局32と通信可能に構成されている。移動機11の構成は、第1実施形態(図2)と同様である。
固定無線局32は、図13に示すように、第1実施形態(図3)と同様の広域通信部121及び制御部122に加え、通信部323を備える。通信部323は、サーバ33との通信(例えばインターネットを介した通信)を行う。
サーバ33は、図14に示すように、記憶部331と、通信部332と、制御部333と、を備える。記憶部331は、受信品質マップが記憶された記憶装置を備え、記憶装置から受信品質マップを取得する(読み出す)。通信部332は、固定無線局32との通信(例えばインターネットを介した通信)を行う。制御部333は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUがROM等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することにより、サーバ33が備える構成要素を統括制御する。なお、サーバ33は、複数の固定無線局32で共通のものとしてもよく、また、1つの固定無線局32ごとに設けてもよい。後者の場合、サーバ33は、固定無線局32の一部として構成されてもよい。
[3−2.概要]
次に、第3実施形態の無線アクセスシステム3で実行される処理の概要について説明する。
第3実施形態の無線アクセスシステム3では、移動機11が、固定無線局32との通信状況(実際の受信品質)を、現在位置を表す位置情報とともに、プローブ情報として固定無線局32を介してサーバ33へ送信する。サーバ33は、複数の移動機11からのプローブ情報を受信・分析することにより、受信品質マップを作成(更新)する。具体的には、移動機11は、通信環境や通信条件に関するタグ情報をプローブ情報に含めて送信し、サーバ33は、受信したプローブ情報をタグ情報に基づいて分類し、分類したタグ情報に基づいて複数種類の受信品質マップを作成する。
タグ情報としては、例えば、車両の車種(移動機11の機種)、搭載状態(保持状態)、移動状態等が挙げられる。これらの情報は、移動機11の受信感度に影響を与え得る情報である。すなわち、車両の車種に応じて、移動機11の機種や搭載状態などが異なり得るため、車種に応じて受信感度が異なり得る。搭載状態(保持状態)とは、組み込み型装置の場合には組み込み状態、可搬型通信装置の場合にはクレードルによる保持状態(位置や向き等)や乗員による保持状態(位置や向き等)などを表す情報である。したがって、移動機11自体の性能が同等であっても、搭載状態に応じて受信感度が異なり得る。また、移動状態とは、移動機11の移動速度や進行方向等を表す情報である。受信感度は、移動速度が高速であるほど低くなる傾向にある。また、アンテナに指向性がある場合には、進行方向に応じて受信感度が異なり得る。
例えば、搭載状態等に起因して受信感度が低い状態となっている移動機11では、受信感度の高い状態と比較して、受信品質が低く検出されるため、高品質通信エリアRhが狭く検出される。このため、搭載状態等の異なる移動機11からのプローブ情報が混在したプローブ情報に基づいて受信品質マップを作成すると、受信品質の正確性が損なわれてしまう。そこで、本実施形態では、サーバ33が、タグ情報(搭載状態等)に応じた分類ごとにプローブ情報を統計処理して複数種類の受信品質マップを作成し、タグ情報が対応する移動機11へ提供する。
本実施形態では、図15に示すように、車種や搭載状態、移動状態(進行方向や移動速度)に応じて複数種類の受信マップが作成される。なお、図15では理解を容易にするため、固定無線局32と通信可能な通信エリアにおける各位置の受信品質を等高線のように表すマップとして表現している。ただし、実際には、車両が走行しない位置の受信品質は得られないため、車両が走行可能な位置(主に道路に沿った位置)における受信品質を表し、それ以外の位置(車両が走行しない位置)における受信品質を表さないマップとして実現してもよい。
[3−3.処理]
次に、移動機11の制御部115が、前述した図5の処理とは別に実行する具体的処理について説明する。
まず、移動機11がプローブ情報を送信する処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。図16に示す処理は、前回の測定から所定距離以上の移動が検出されたことを契機に(つまり移動距離に応じて周期的に)開始される(S301)。
図16に示す処理が開始されると、制御部115は、固定無線局32から情報を直接受信する場合の受信品質を表す指標値である品質指標値を、広域通信部114から取得する(S302)。なお、広域通信部114とは別に専用のセンサ等を移動機11に設け、当該センサ等を用いて受信品質が検出されるようにしてもよい。
続いて、制御部115は、品質指標値を、移動機11(自車両)の現在位置を表す位置情報、前述したタグ情報及び自己の識別情報とともに、プローブ情報として固定無線局32を介してサーバ33へ送信し(S303)、図16の処理を終了する。
次に、移動機11が受信品質マップをサーバ33へ要求する処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17に示す処理は、前回の受信品質マップの受信から所定距離以上の移動が検出された場合、及び、定期タイマが満了した場合、のうち少なくとも一方が成立したことを契機に開始される(S401)。
図17に示す処理が開始されると、制御部115は、現在位置で固定無線局32から情報を直接受信した場合の受信品質が、所定のしきい値TH3以上であるか否かを判定する(S402)。制御部115は、S402で受信品質がしきい値TH3以上であると判定した場合には(S402:YES)、処理をS403へ移行させる。そして、S403で、制御部115は、受信品質マップの送信要求であるマップ要求を、移動機11(自車両)の現在位置を表す位置情報及び自己の識別情報とともに、固定無線局32を介してサーバ33へ送信し、図17の処理を終了する。
一方、制御部115は、S402で受信品質がしきい値TH3以上でない(しきい値TH3未満である)と判定した場合には(S402:NO)、定期タイマを起動し(S404)、図17の処理を終了する。つまり、受信品質が悪い場合には、受信品質マップの取得が待機される。
次に、移動機11が受信品質マップを受信して更新する処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。図18に示す処理は、受信品質マップのデータ(移動機11の現在位置付近の部分的なデータ)がサーバ33から受信されたことを契機に開始される(S501)。図18に示す処理が開始されると、制御部115は、記憶部112に記憶されている受信品質マップを、受信したデータに基づいて更新し(S502)、図18の処理を終了する。
次に、サーバ33の制御部333が実行する具体的処理について説明する。
まず、サーバ33が、プローブ情報に基づいて受信品質マップを作成(更新)する処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。図19に示す処理は、移動機11からプローブ情報が受信されたことを契機に開始される(S601)。図19に示す処理が開始されると、制御部333は、複数種類の受信品質マップの中から、受信したプローブ情報に含まれるタグ情報に対応する受信品質マップを特定する(S602)。そして、制御部333は、特定した受信品質マップを、プローブ情報に基づいて更新し(S603)、図19の処理を終了する。
次に、サーバ33が、移動機11からのマップ要求に応じて受信品質マップを送信する処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。図20に示す処理は、移動機11からマップ要求が受信されたことを契機に開始される(S701)。
図20に示す処理が開始されると、制御部333は、複数種類の受信品質マップの中から、マップ要求の送信元に対応する受信品質マップを特定する(S702)。マップ要求の送信元に対応する受信品質マップとは、マップ要求の送信元のタグ情報に対応する受信品質マップであり、例えば、マップ要求とともに受信した識別情報に基づき判定される。なお、マップ要求とともにタグ情報が送信され、タグ情報に基づいて受信品質マップが特定されるようにしてもよい。また、対応する受信品質マップが存在しない場合には、類似する受信品質マップが特定されるようにしてもよい。
続いて、制御部333は、特定した受信品質マップのうち、送信元の移動機11の現在位置付近のデータを、固定無線局32を介して移動機11へ送信し(S703)、図20の処理を終了する。
[3−4.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
[3A]第3実施形態の無線アクセスシステム3では、移動機11から、固定無線局32から情報を直接受信した位置及び受信品質の対応関係を表すプローブ情報と、車両に対する移動機11の搭載状態等を表すタグ情報と、がサーバ33によって取得される(S601)。そして、タグ情報の表す搭載状態等に応じた分類ごとに、プローブ情報が統計処理されて受信品質マップがサーバ33によって作成される(S602〜S603)。したがって、この無線アクセスシステム1によれば、移動機11からのプローブ情報に基づいてサーバ33が受信品質マップを作成することができるため、最新の受信品質マップを容易に作成することが可能となる。しかも、無線アクセスシステム3によれば、サーバ33は、移動機11の搭載状態等に応じた分類ごとにプローブ情報を統計処理するため、移動機11ごとに搭載状態等が異なり、搭載状態等に起因する受信感度等のばらつきが大きい場合にも、比較的正確な受信品質マップを作成することができる。したがって、無線アクセスシステム3によれば、固定無線局32の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
[3B]第3実施形態の無線アクセスシステム1では、サーバ33は、移動機11から受信品質マップを要求された場合に、要求元の移動機11の搭載状態に対応する受信品質マップを提供する(S701〜S703)。したがって、無線アクセスシステム3によれば、要求元の移動機11に適した受信品質マップを提供することができる。
なお、第3実施形態では、サーバ33がマップ作成装置の一例に相当し、S601が品質情報取得手段としての処理の一例に相当し、S602〜S603が作成手段としての処理の一例に相当し、S701〜S703が提供手段としての処理の一例に相当し、プローブ情報が位置品質情報の一例に相当し、タグ情報が状態情報の一例に相当する。
[4.第4実施形態]
[4−1.構成]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一符号を用いて説明を省略する。
図21に示す第4実施形態の無線アクセスシステム4は、第1実施形態の無線アクセスシステム1(図1)と同様の複数の移動機11及び固定無線局32に加え、リソース管理装置44を備える。リソース管理装置44は、無線又は有線の通信リンクLdを介して固定無線局32と通信可能に構成されている。移動機11の構成は、第1実施形態(図2)と同様である。固定無線局32の構成は、第3実施形態(図13)と同様である。ただし、第4実施形態では、固定無線局32の通信部323が、リソース管理装置44との通信(例えばインターネットを介した通信)を行う。
リソース管理装置44は、図22に示すように、記憶部441と、通信部442と、制御部443と、を備える。記憶部441は、リソース(例えば時間や周波数)を割り当てる対象とする移動機11の情報等を記憶する。通信部442は、固定無線局32との通信(例えばインターネットを介した通信)を行う。制御部443は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUがROM等の記録媒体に記録されているプログラムに従った処理を実行することにより、リソース管理装置44が備える構成要素を統括制御する。なお、リソース管理装置44は、複数の固定無線局32で共通のものとしてもよく、また、1つの固定無線局32ごとに設けてもよい。後者の場合、リソース管理装置44は、固定無線局32の一部として構成されてもよい。
[4−2.概要]
次に、第4実施形態の無線アクセスシステム4で実行される処理の概要について説明する。
第4実施形態の無線アクセスシステム4では、リソース管理装置44が、固定無線局32から情報を直接受信している移動機11(説明の便宜上「第1の移動機11」という。)に対し、リソース割当を行う。具体的には、リソース管理装置44は、第1の移動機11に対し、当該第1の移動機11に中継を要求している移動機11(説明の便宜上「第2の移動機11」という。)への対応も含めたリソース割当を行う。
例えば、図23に示すように、3台の第2の移動機11への中継を行っている第1の移動機11Aは、合計4台分の移動機11のリソースを必要とする。また、1台の第2の移動機11への中継を行っている第1の移動機11Bは、合計2台分の移動機11のリソースを必要とする。したがって、仮に、第1の移動機11A,11Bに対して同じ分のリソースが割り当てられるとすると、結果として不公平となる。そこで、リソース管理装置44は、第1の移動機11だけでなく第2の移動機11についてもリソース要求元として管理し、第1の移動機11又は第2の移動機11からのリソース要求を受けると、中継を行う第1の移動機11に必要なリソースを割り当てる。例えば、図23の状況では、第1の移動機11Aに対して、第1の移動機11Bの2倍のリソースが割り当てられる。
[4−3.処理]
次に、第1の移動機11の制御部115が、前述した図5の処理とは別に実行する具体的処理について説明する。
まず、第1の移動機11が、自己に対して中継を要求している第2の移動機11の情報をリソース管理装置44へ送信する処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。図24に示す処理は、中継要求の受信等により、中継を要求している第2の移動機11の変化が検出されたことを契機に開始される(S801)。
図24に示す処理が開始されると、制御部115は、自己に中継を要求している第2の移動機11のリストである中継対象リストを更新する(S802)。中継対象リストには、自己(第1の移動機11)の識別情報と、自己に中継を要求している第2の移動機11の識別情報と、が含まれる。続いて、制御部115は、更新後の中継対象リストを固定無線局32を介してリソース管理装置44へ送信し(S803)、図24の処理を終了する。
次に、第1の移動機11が、第2の移動機11からのリソース要求をリソース管理装置44へ転送する処理について、図25のフローチャートを用いて説明する。リソース要求とは、移動機11においてリソースが不足している(例えばデータのダウンロードに時間がかかるなど)と判断された場合に出される要求である。図25に示す処理は、第2の移動機11からリソース要求が受信されたことを契機に開始される(S901)。図25に示す処理が開始されると、制御部115は、第2の移動機11から受信したリソース要求を、固定無線局32を介してリソース管理装置44へ送信(転送)し(S902)、図25の処理を終了する。なお、第1の移動機11によるリソース要求は、必要時に固定無線局32を介してリソース管理装置44へ送信される。
次に、リソース管理装置44の制御部443が実行する具体的処理について説明する。
まず、リソース管理装置44が、中継対象リストを受信して実行する処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。図26に示す処理は、第1の移動機11から中継対象リストが受信されたことを契機に開始される(S1001)。図26に示す処理が開始されると、制御部443は、受信した中継対象リストに記載されたすべての移動機11を含むように、リソース割当対象とする移動機11のリストを更新し(S1002)、図26の処理を終了する。
次に、リソース管理装置44が、移動機11からのリソース要求に応じてリソースの割り当てを行う処理について、図27のフローチャートを用いて説明する。図27に示す処理は、移動機11からリソース要求が受信されたことを契機に開始される(S1101)。図27に示す処理が開始されると、制御部443は、リソース利用状況やリソース割当対象とする移動機11の総数等に基づいて、リソースの割当量を決定し(S1102)、図27の処理を終了する。
[4−4.効果]
以上詳述した第4実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
[4A]第4実施形態の無線アクセスシステム4では、第1の移動機11から、当該第1の移動機11を介して固定無線局32からの情報を受信する第2の移動機11の情報が、リソース管理装置44によって取得される(S1001)。そして、第1の移動機11に対するリソースの割当量が、当該第1の移動機11を介して固定無線局32からの情報を受信する第2の移動機11の数に基づいてリソース管理装置44により決定される(S1002,S1102)。したがって、無線アクセスシステム4によれば、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11(第1の移動機11)に基づいて(第2の移動機11を加味せずに)リソースの割当量を決定する場合と比較して、リソースを適切に割り当てることができる。したがって、無線アクセスシステム4によれば、固定無線局32の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
なお、第4実施形態では、S1001が中継情報取得手段としての処理の一例に相当し、S1002,S1102が決定手段としての処理の一例に相当する。
[5.第5実施形態]
[5−1.構成]
第5実施形態は、基本的な構成は第3実施形態と同様であるため、共通する構成については同一符号を用いて説明を省略する。
図28に示す第5実施形態の無線アクセスシステム5は、第3実施形態の無線アクセスシステム3(図12)と同様の複数の移動機11、固定無線局32及びサーバ33を備える。ただし、第5実施形態の無線アクセスシステム5では、サーバ33が、複数(多数)の固定無線局32で共通のものであって、無線又は有線の通信リンクLcを介して複数の固定無線局32と通信可能に構成されている。移動機11の構成は、第1実施形態(図2)と同様である。また、固定無線局32及びサーバ33の構成は、第3実施形態(図13及び図14)と同様である。
[5−2.概要]
次に、第5実施形態の無線アクセスシステム5で実行される処理の概要について説明する。
図29(A)及び図29(B)に示すように、第5実施形態の無線アクセスシステム5では、通信エリアが互いに重なる干渉エリアRiを形成する固定無線局32同士で、割当リソースを排他とするか否かが、移動機11の状況に応じて選択される。割当リソースを排他にするとは、周波数をずらしたり、時分割にして時間をずらしたりすることで、互いに電波が干渉しないようにすることである。すなわち、干渉エリアRiに存在する移動機11は、固定無線局32同士で割当リソースが排他とされていなければ、固定無線局32から情報を直接受信することができない。ただし、割当リソースを排他にすると、固定無線局32の通信エリアRaのうち、干渉エリアRi以外の通信エリアにおいても割当リソースが大幅に削減されてしまう。
そこで、図29(B)に示すように、干渉エリアRiに存在するすべての移動機11が、干渉エリアRi外の高品質通信エリアRhに存在する移動機11の中継で固定無線局32から情報を受信する場合には、固定無線局32同士で割当リソースを排他としない。つまり、固定無線局32間でリソースを再利用する。一方、図29(A)に示すように、干渉エリアRiに存在する少なくとも1台の移動機11が、固定無線局32から情報を直接受信する必要がある場合には、固定無線局32同士で割当リソースを排他とする。例えば、干渉エリアRi外の高品質通信エリアRhに、中継可能な移動機11が存在しない場合には、干渉エリアRiに存在する移動機11は、固定無線局32から情報を直接受信する。
[5−3.処理]
次に、サーバ33の制御部333が、前述した図19〜図20の処理とは別に実行する具体的処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。図30に示す処理は、プローブ情報の受信等により移動機11の移動が検出されたことを契機に開始される(S1201)。
図30に示す処理が開始されると、制御部333は、干渉エリアRiを形成する固定無線局32のペアであって、情報を直接受信している移動機11が当該干渉エリアRiに存在しないペアのリストである再利用可能リストを抽出する(S1202)。
続いて、制御部333は、再利用可能リストに含まれる固定無線局32へ、再利用可能リストにおける対応する部分(送信先の固定無線局32に関連する部分)のデータを送信し(S1203)、図30の処理を終了する。なお、第4実施形態のようにリソース管理装置44を備える無線アクセスシステムの場合、データの送信先をリソース管理装置44としてもよい。
次に、固定無線局32の制御部122が実行する具体的処理について、図31のフローチャートを用いて説明する。図31に示す処理は、サーバ33から再利用可能リストのデータが受信されたことを契機に開始される(S1301)。
図31に示す処理が開始されると、制御部122は、受信した再利用可能リストのデータから、自己(固定無線局32)と同一リソースを利用可能な他の固定無線局32のリストである無線局リストを抽出する(S1302)。
続いて、制御部122は、自己及び無線局リストに含まれるすべての固定無線局32が利用するリソースの利用を開始し、無線局リストに含まれない固定無線局32が利用するリソースの利用を停止し(S1303)、図31の処理を終了する。
[5−4.効果]
以上詳述した第5実施形態によれば、前述した第3実施形態の効果と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
[5A]第5実施形態の無線アクセスシステム5では、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11が干渉エリアRiに存在するか否かがサーバ33によって判定される(S1201〜S1202)。そして、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11が存在しないと判定された干渉エリアRiを形成する複数の固定無線局32に対し、当該干渉エリアRiにおけるリソースの干渉を許容するための指示がサーバ33によって行われる(S1203)。ここで、干渉エリアRiに存在する移動機11であっても干渉エリアRi外に存在する他の移動機11を介して固定無線局32から情報を受信する場合には、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11でないと判定される。したがって、無線アクセスシステム5によれば、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11が干渉エリアRiに存在するか否かに関係なくリソースが設定される場合と比較して、リソースを有効利用することができる。つまり、隣接する固定無線局32同士で高効率に空間多重を実現することができる。特に、干渉エリアRiに存在する移動機11であっても干渉エリアRi外に存在する他の移動機11を介して固定無線局32から情報を受信する場合には、固定無線局32から情報を直接受信する移動機11でないと判定するため、リソースの干渉を許容する機会を増やすことができる。したがって、無線アクセスシステム5によれば、固定無線局32の通信エリア内での平均的な受信品質を向上させることができる。
なお、第5実施形態では、サーバ33が無線局管理装置の一例に相当し、S1201〜S1202が受信装置判定手段としての処理の一例に相当し、S1203が指示手段としての処理の一例に相当する。
[6.第6実施形態]
[6−1.構成]
第6実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については同一符号を用いて説明を省略する。
図32に示す第6実施形態の無線アクセスシステム6は、第1実施形態の無線アクセスシステム1(図1)と同様、複数の移動機61と、固定無線局12と、を備える。本実施形態において、移動機61は、自動運転機能を有する車両に搭載されている。固定無線局12の構成は、第1実施形態(図3)と同様である。
移動機61は、図33に示すように、第1実施形態と同様のセンサ部111、記憶部112、移動機間通信部113、広域通信部114及び制御部115に加え、車両制御部616を備える。車両制御部616は、移動機61が搭載された車両の移動を制御する。
[6−2.概要]
次に、第6実施形態の無線アクセスシステム6で実行される処理の概要について説明する。
第6実施形態の無線アクセスシステム6では、高品質通信エリアRhに存在する移動機61が一定数以下にならないように、交通に影響しない範囲で移動機61の移動が制御される。
例えば、図34(A)に示すように、信号(停止線)SNの手前が低品質通信エリアであり、更に手前が高品質通信エリアRhであるとする。信号SNへ向かって走行する車両(移動機61A)は、信号SNが赤の状態において、自己(移動機61A)以外に高品質通信エリアRh内に他の移動機61が存在しなければ、信号SNの手前まで進まずに、高品質通信エリアRhで停止する(図34(A))。
その後、図34(B)に示すように、後続車両(移動機61B)が接近し、高品質通信エリアRhに進入した場合、図34(C)に示すように、車両(移動機61A)は再発進し、信号SNの手前まで移動する。後続車両(移動機61B)は、自己(移動機61B)以外に高品質通信エリアRh内に他の移動機61が存在しなければ、高品質通信エリアRhで停止する。
[6−3.処理]
次に、移動機61の制御部115が、前述した図5の処理とは別に実行する具体的処理について、図35のフローチャートを用いて説明する。
図35に示す処理は、狭域無線通信により他の移動機Xの現在位置を表す位置情報が受信(取得)されたことを契機に開始される(S1401)。図35に示す処理が開始されると、制御部115は、移動機Xの現在位置と、記憶部112により取得された受信品質マップと、に基づいて、移動機Xの位置で固定無線局12から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する(S1402)。
続いて、制御部115は、S1402で推定した受信品質が所定のしきい値TH4以上の移動機61が、自己(自車両)から所定の距離内に所定数以上存在するか否かを判定する(S1403)。制御部115は、S1403で受信品質が所定のしきい値TH4以上の移動機61が所定数以上存在すると判定した場合には(S1403:YES)、そのまま図35の処理を終了する。一方、制御部115は、S1403で受信品質が所定のしきい値TH4以上の移動機61が所定数以上存在しないと判定した場合には(S1403:NO)、処理をS1404へ移行させる。S1404で、制御部115は、自己が固定無線局12から情報を直接受信した場合の受信品質が所定のしきい値TH1以上となる通信エリア内で停止するように自車両の移動を制御し、図35の処理を終了する。なお、自車両の移動の制御は、交通に影響しない範囲で行われる。
[6−4.効果]
以上詳述した第6実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
[6A]第6実施形態の無線アクセスシステム6では、推定受信品質が所定のしきい値以上である第2の移動機61(中継候補装置)が、第1の移動機(自装置)61を中心とする所定のエリア内に所定数以上存在するか否かが判定される(S1403)。そして、第2の移動機61が所定数以上存在しないと判定された場合には、第1の移動機61の推定受信品質が所定のしきい値以上となるように、第1の移動機61を搭載する移動体が制御される(S1404)。したがって、無線アクセスシステム6によれば、移動機61を搭載する移動体が受信品質の低い場所に位置することを抑制することができる。
なお、第6実施形態では、移動機61が移動通信装置の一例に相当し、S1402が中継品質推定手段としての処理の一例に相当し、S1403が他装置判定手段としての処理の一例に相当し、S1404が制御手段としての処理の一例に相当する。
[7.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[7A]移動機11,21,61が実行する処理の少なくとも一部を、固定無線局12,32、サーバ33、リソース管理装置44等の他の装置が実行してもよい。例えば、固定無線局12,32が、移動機11,21,61の現在位置を取得し、受信品質マップに基づいて移動機11,21,61の現在位置での受信品質を推定するようにしてもよい。同様に、ある装置が実行する処理の少なくとも一部を、他の装置が実行してもよい。つまり、無線アクセスシステム1〜6において実行される処理の少なくとも一部は、処理主体を特定の装置に限定する必要がない。
[7B]受信品質マップは、記憶部112に記憶されている必要はなく、必要時に外部装置(例えばサーバ33)から移動機11へ提供される(移動機11により取得される)ように構成してもよい。
[7C]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
[7D]本発明は、無線アクセスシステム、移動通信装置、マップ作成装置、リソース管理装置及び無線局管理装置の他、各装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、プログラムを記録した媒体、通信方法など、種々の形態で実現することができる。
1〜6…無線アクセスシステム、11,21,61…移動機、12,32…固定無線局、33…サーバ、44…リソース管理装置、111…センサ部、112…記憶部、113…移動機間通信部、114…広域通信部、115…制御部。

Claims (15)

  1. 移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)であって、
    現在位置を検出する位置検出手段(111)と、
    地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを取得するマップ取得手段(112)と、
    前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、現在位置で前記固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する直接品質推定手段(115,S102,S202)と、
    前記固定無線局から情報を直接受信する第1の受信モードと、前記固定無線局から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを、前記直接品質推定手段により推定された受信品質に基づいて選択する受信処理手段(115,S103,S109,S203,S207)と、
    を備えることを特徴とする移動通信装置。
  2. 請求項1に記載の移動通信装置であって、
    他の前記移動通信装置である中継候補装置の現在位置を取得する位置取得手段(S101)と、
    前記位置取得手段により取得された前記中継候補装置の現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、前記中継候補装置を介して前記固定無線局から情報を受信した場合の受信品質を推定する中継品質推定手段(115,S105,S1402)と、
    を更に備え、
    前記受信処理手段は、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、前記動作モードとして前記第1の受信モードを選択し、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、前記中継品質推定手段により推定された受信品質と、前記直接品質推定手段により推定された受信品質と、の比較に基づいて、前記第1の受信モード及び前記第2の受信モードのうちいずれか一方の前記動作モードを選択し、
    前記動作モードとして前記第2の受信モードを選択した場合には、前記中継候補装置を介して前記固定無線局から情報を受信する
    ことを特徴とする移動通信装置。
  3. 請求項2に記載の移動通信装置であって、
    前記中継品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である前記中継候補装置が、自装置を中心とする所定のエリア内に所定数以上存在するか否かを判定する他装置判定手段(115,S1403)と、
    前記他装置判定手段により前記中継候補装置が前記所定数以上存在しないと判定された場合には、前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上となるように、自装置を搭載する移動体を制御する制御手段(115,S1404)と、
    を更に備えることを特徴とする移動通信装置。
  4. 請求項1に記載の移動通信装置であって、
    所定時間経過後の現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、前記所定時間経過後に前記固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する移動先品質推定手段(115,S206)と、
    を更に備え、
    前記受信処理手段は、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、前記動作モードとして前記第1の受信モードを選択し、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、前記移動先品質推定手段により推定された受信品質と、前記直接品質推定手段により推定された受信品質と、の比較に基づいて、前記第1の受信モード及び前記第2の受信モードのうちいずれか一方の前記動作モードを選択し、
    前記動作モードとして前記第2の受信モードを選択した場合には、前記固定無線局からの情報の直接受信を待機する
    ことを特徴とする移動通信装置。
  5. 移動体に搭載された移動通信装置であって地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を受信する前記移動通信装置(11,21,61)から、前記固定無線局から情報を直接受信した位置及び受信品質の対応関係を表す位置品質情報と、前記移動体に対する前記移動通信装置の搭載状態を表す状態情報と、を取得する品質情報取得手段(333,S601)と、
    前記状態情報の表す前記搭載状態に応じた分類ごとに、前記位置品質情報を統計処理して、前記固定無線局から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを作成する作成手段(333,S602〜S603)と、
    を備えることを特徴とするマップ作成装置(33)。
  6. 請求項5に記載のマップ作成装置であって、
    前記移動通信装置から前記受信品質マップを要求された場合に、要求元の前記移動通信装置の前記搭載状態に対応する前記受信品質マップを提供する提供手段(333,S701〜S703)を更に備える
    ことを特徴とするマップ作成装置。
  7. 移動環境で用いられる移動通信装置であって地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を直接受信する前記移動通信装置(11,21,61)である第1の移動通信装置から、当該第1の移動通信装置を介して前記固定無線局からの情報を受信する他の前記移動通信装置である第2の移動通信装置の情報を取得する中継情報取得手段(443,S1001)と、
    前記第1の移動通信装置に対するリソースの割当量を、当該第1の移動通信装置を介して前記固定無線局からの情報を受信する前記第2の移動通信装置の数に基づいて決定する決定手段(443,S1002,S1102)と、
    を備えることを特徴とするリソース管理装置(44)。
  8. 地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から、移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)が情報を直接受信することが可能な通信エリアであって複数の前記固定無線局の前記通信エリアが互いに重なる干渉エリアに、前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置が存在するか否かを判定する受信装置判定手段(333,S1201〜S1202)と、
    前記受信装置判定手段により前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置が存在しないと判定された前記干渉エリアを形成する複数の前記固定無線局に対し、当該干渉エリアにおけるリソースの干渉を許容するための指示を行う指示手段(333,S1203)と、
    を備え、
    前記移動通信装置は、前記固定無線局から情報を直接受信する他の前記移動通信装置を介して前記固定無線局から情報を受信可能であり、
    前記受信装置判定手段は、前記干渉エリアに存在する前記移動通信装置であっても前記干渉エリア外に存在する他の前記移動通信装置を介して前記固定無線局から情報を受信する場合には、前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置でないと判定する
    ことを特徴とする無線局管理装置(33)。
  9. 移動環境で用いられる移動通信装置(11,21,61)が、地上における位置が固定された無線局である固定無線局(12,32)から情報を受信可能な無線アクセスシステムであって、
    前記移動通信装置の現在位置を検出する位置検出手段(111)と、
    前記移動通信装置が前記固定無線局から情報を直接受信する受信位置と、当該受信位置での受信品質と、の対応関係を表す受信品質マップを取得するマップ取得手段(112)と、
    前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、前記移動通信装置が現在位置で前記固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する直接品質推定手段(115,S102,S202)と、
    前記移動通信装置が前記固定無線局から情報を直接受信する第1の受信モードと、前記移動通信装置が前記固定無線局から情報を直接受信することを制限する第2の受信モードと、のうちいずれか一方の動作モードを、前記直接品質推定手段により推定された受信品質に基づいて選択する受信処理手段(115,S103,S109,S203,S207)と、
    を備えることを特徴とする無線アクセスシステム(1〜6)。
  10. 請求項9に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記位置検出手段により現在位置が検出された第1の前記移動通信装置とは異なる第2の前記移動通信装置の現在位置を取得する位置取得手段(S101)と、
    前記位置取得手段により取得された前記第2の移動通信装置の現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、前記第1の移動通信装置が前記第2の移動通信装置を介して前記固定無線局から情報を受信した場合の受信品質を推定する中継品質推定手段(115,S105,S1402)と、
    を更に備え、
    前記受信処理手段は、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、前記第1の移動通信装置の前記動作モードとして前記第1の受信モードを選択し、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、前記中継品質推定手段により推定された受信品質と、前記直接品質推定手段により推定された受信品質と、の比較に基づいて、前記第1の受信モード及び前記第2の受信モードのうちいずれか一方の前記動作モードを選択し、
    前記動作モードとして前記第2の受信モードを選択した場合には、前記第1の移動通信装置が前記第2の移動通信装置を介して前記固定無線局から情報を受信する
    ことを特徴とする無線アクセスシステム。
  11. 請求項10に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記移動通信装置から、前記固定無線局から情報を直接受信した位置及び受信品質の対応関係を表す位置品質情報と、当該移動通信装置を搭載する移動体に対するの搭載状態を表す状態情報と、を取得する品質情報取得手段(333,S601)と、
    前記状態情報の表す前記搭載状態に応じた分類ごとに、前記位置品質情報を統計処理して前記受信品質マップを作成する作成手段(333,S602〜S603)と、
    を更に備えることを特徴とする無線アクセスシステム。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記第1の移動通信装置から、当該第1の移動通信装置を介して前記固定無線局からの情報を受信する前記第2の移動通信装置の情報を取得する中継情報取得手段(443,S1001)と、
    前記第1の移動通信装置に対するリソースの割当量を、当該第1の移動通信装置を介して前記固定無線局からの情報を受信する前記第2の移動通信装置の数に基づいて決定する決定手段(443,S1002,S1102)と、
    を更に備えることを特徴とする無線アクセスシステム。
  13. 請求項10から請求項12までのいずれか1項に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記移動通信装置(11,21,61)が前記固定無線局から情報を直接受信することが可能な通信エリアであって複数の前記固定無線局の前記通信エリアが互いに重なる干渉エリアに、前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置が存在するか否かを判定する受信装置判定手段(333,S1201〜S1202)と、
    前記受信装置判定手段により前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置が存在しないと判定された前記干渉エリアを形成する複数の前記固定無線局に対し、当該干渉エリアにおけるリソースの干渉を許容するための指示を行う指示手段(333,S1203)と、
    を更に備え、
    前記受信装置判定手段は、前記干渉エリアに存在する前記移動通信装置であっても前記干渉エリア外に存在する他の前記移動通信装置を介して前記固定無線局から情報を受信する場合には、前記固定無線局から情報を直接受信する前記移動通信装置でないと判定する
    ことを特徴とする無線アクセスシステム。
  14. 請求項10から請求項13までのいずれか1項に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記中継品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である前記第2の移動通信装置が、前記第1の移動通信装置を中心とする所定のエリア内に所定数以上存在するか否かを判定する他装置判定手段(115,S1403)と、
    前記他装置判定手段により前記第2の移動通信装置が前記所定数以上存在しないと判定された場合には、前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上となるように、前記第1の移動通信装置を搭載する移動体を制御する制御手段(115,S1404)と、
    を更に備えることを特徴とする無線アクセスシステム。
  15. 請求項9に記載の無線アクセスシステムであって、
    前記移動通信装置の所定時間経過後の現在位置と、前記マップ取得手段により取得された前記受信品質マップと、に基づいて、当該移動通信装置が前記所定時間経過後に前記固定無線局から情報を直接受信した場合の受信品質を推定する移動先品質推定手段(115,S206)と、
    を更に備え、
    前記受信処理手段は、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値以上である場合には、前記移動通信装置の前記動作モードとして前記第1の受信モードを選択し、
    前記直接品質推定手段により推定された受信品質が所定のしきい値未満である場合には、前記移動先品質推定手段により推定された受信品質と、前記直接品質推定手段により推定された受信品質と、の比較に基づいて、前記第1の受信モード及び前記第2の受信モードのうちいずれか一方の前記動作モードを選択し、
    前記動作モードとして前記第2の受信モードを選択した場合には、前記移動通信装置が前記固定無線局からの情報の直接受信を待機する
    ことを特徴とする無線アクセスシステム。
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