JP2015056300A - 平面発光体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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【課題】安価な設備で有機EL素子を密封封止できる平面発光体の製造装置及び製造方法を提供する。【解決手段】平面発光体20の製造装置10であって、表面に有機EL素子が形成された素子基板21の裏面を支持する台座部11と、封止基板22を素子基板21と接触しない位置で、かつ、素子基板21の表面に対向させて保持する基板保持部12と、封止基板22の上面を押圧することで基板保持部12による保持を解除させ、基板保持部12に保持されていた封止基板22を素子基板21に貼り合わせる押圧部17と、少なくとも素子基板21及び封止基板22を収容する減圧可能な密閉空間を有する減圧チャンバ19とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、有機EL素子を有する平面発光体の製造装置及び製造方法に関し、特に、有機EL素子を挟む2枚の基板を貼り合わせる装置及び方法に関する。
有機EL(Electroluminescence)素子を有する平面発光体は、液晶に比べ、薄型軽量、低消費電力、高速応答、及び、高コントラスト等の特徴を持った発光パネルとして、照明装置及びディスプレイ装置への応用が検討されている。
有機EL素子は、大気中の水分及び酸素の影響を受けて劣化しやすいため、外気を遮断するように封止される。そのために、有機EL素子が形成された基板及び封止用の基板の一方に封止材を塗布しておき、真空(減圧)下で、2枚の基板を貼り合わせた後に、封止材を硬化させる密封封止等が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、平面表示装置の製造装置として、開閉可能な扉を有する気密な減圧チャンバと、減圧チャンバ内に設けられたステージと、減圧チャンバ内に設けられ、ステージを加熱するヒータと、減圧チャンバ内に設けられ、減圧チャンバを閉空間である圧力室とヒータ及びステージを収容する収容室とに区分するように移動可能に形成された弾性シートと、減圧チャンバ外から弾性シートを移動させるシート移動機構等を備える装置が開示されている。この製造装置によれば、封止基板に熱硬化性樹脂フィルムを積層する工程と、熱硬化性樹脂フィルムが積層された封止基板と発光素子を有する素子基板とを熱硬化性樹脂フィルム及び発光素子を内側にし、熱硬化性樹脂フィルムを囲う枠形状の封止材を間にして減圧雰囲気下で貼り合わせる工程と、貼り合わせた封止基板と素子基板との間に位置する封止材により封止基板と素子基板とを減圧雰囲気下で接合する工程と、貼り合わせた封止基板と素子基板との間に位置する熱硬化性樹脂フィルムを大気圧雰囲気下で加熱して硬化させる工程とが行われる。これにより、有機EL素子の密封封止が行われる。
特開2010−80087号公報
しかしながら、特許文献1の密封封止では、減圧チャンバ内で駆動されるステージが必要であり、さらに、基板を保持するステージに対する要求加工精度が非常に高い等、要求項目が多い。そのために、特許文献1の製造装置では、設備価格が高価になってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、安価な設備で有機EL素子を密封封止できる平面発光体の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る平面発光体の製造装置の一形態は、対となる基板と、前記対となる基板間に挟まれた有機EL素子とを有する平面発光体の製造装置であって、前記対となる基板の一方であって表面に前記有機EL素子が形成された基板の裏面を支持する台座部と、前記対となる基板の他方を前記対となる基板の一方の表面に対向させて保持する保持部と、前記保持部が保持している基板の表面を押圧することで、前記保持部による保持を解除させ、前記保持部に保持されていた基板を前記台座部に支持されている基板に貼り合わせる押圧部と、少なくとも前記対となる基板を収容する減圧可能な密閉空間を有する減圧チャンバとを備える。
ここで、前記押圧部は、前記保持部が保持している基板と略平行に配置された、前記保持部が保持している基板を押圧するための板体を有してもよい。
また、前記押圧部はさらに、前記板体と前記保持部が保持している基板との間に配置された緩衝材を有し、前記板体により、前記緩衝材を介して、前記保持部が保持している基板の表面を押圧してもよい。
また、前記対となる基板間には、平面視において前記有機EL素子を囲むようにシール材が塗布されており、前記緩衝材は、少なくとも、前記対となる基板を平面視したときに前記シール材と重なる位置に肉部を有し、かつ、前記平面視において前記有機EL素子と重なる箇所に空洞部を有してもよい。
また、前記保持部が保持している基板は、前記台座部に支持された基板の上方に位置し、前記平面発光体の製造装置はさらに、前記保持部と前記台座部との間に、前記保持部による保持が解除されたときにおける前記保持部に保持されていた基板の落下をガイドするガイド部を備えてもよい。
また、前記保持部は、前記対となる基板の他方を、当該基板の側面との摩擦によって保持していてもよい。
また、前記押圧部は、前記密閉空間内に配置され、当該密閉空間が減圧された時に膨張する減圧時膨張体を有し、前記減圧時膨張体による膨張によって、前記保持部が保持している基板の表面を押圧してもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る平面発光体の製造方法の一形態は対となる基板と、前記対となる基板間に挟まれた有機EL素子とを有する平面発光体の製造方法であって、前記対となる基板の一方であって表面に前記有機EL素子が形成された基板を台座部に載置する載置ステップと、前記対となる基板の他方を、前記対となる基板の一方と接触しない位置で、かつ、前記対となる基板の一方の表面に対向させて保持部に保持させる保持ステップと、前記載置ステップ及び前記保持ステップの後に、少なくとも前記対となる基板が存在する空間を大気圧よりも減圧する減圧ステップと、前記減圧ステップの後に、前記保持部が保持している基板の表面を押圧することで、前記保持部による保持を解除させ、前記保持部に保持されていた基板を前記台座部に支持されている基板に貼り合わせる押圧ステップとを含む。
本発明により、安価な設備で有機EL素子を密封封止できる平面発光体の製造装置及び製造方法が実現される。
よって、有機EL素子を有する平面発光体の照明装置等への応用が活発化されてきた今日において、本発明の実用的意義は極めて高い。
本発明の実施の形態における平面発光体の製造装置の構成を示す断面図 同製造装置の基板保持部と封止基板との位置関係を示す平面図 同製造装置によって製造される平面発光体の構造を示す断面図 同製造装置に備えられる緩衝材の例を示す図 同製造装置を用いた平面発光体の製造方法の手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態の第1変形例に係る製造装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態の第2変形例に係る製造装置の構成を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
図1は、本実施の形態における平面発光体20の製造装置10の構成を示す断面図である。図2は、図1に示される製造装置10の基板保持部12と基板保持部12に保持された封止基板22との位置関係を示す平面図である。図3は、図1に示される製造装置10によって製造される平面発光体20の構造を示す断面図である。なお、本明細書における「上(上方)」、「下(下方)」は、図1に示される製造装置10の設置状態における方向を指す。
この製造装置10は、減圧下で有機EL素子23を密封封止するために2枚の基板(素子基板21及び封止基板22)を貼り合わせる装置であり、台座部11、基板保持部12、押圧部17、シャフト18、及び、減圧チャンバ19を備える。押圧部17は、本実施の形態では、上板支持用バネ13、緩衝材14、上板15及び錘16から構成される。
台座部11は、素子基板21の裏面(下面)を支持する基台であり、例えば、金属製の矩形状の板体である。この台座部11は、素子基板21を台座部11に固定するための基板固定部11aを有する。基板固定部11aは、例えば、素子基板21の側面を押圧することで素子基板21を固定する枠体から構成される。
台座部11の上面の4つの角部のそれぞれには、直立するように、シャフト18が固定されている。シャフト18は、基板保持部12を固定したり、基板の貼り合わせ時の上板15の下降をガイドしたりする等のために設けられ、例えば、金属製の棒である。なお、シャフト18のうち、基板保持部12と台座部11との間における部分は、基板保持部12による保持が解除されたときにおける封止基板22の落下をガイドするガイド部の役割をも果たしている。ここで、よりガイド機能を確実にするために、基板保持部12と台座部11との間におけるシャフト18の部分にガイド用の部材を取り付けることで、封止基板22を真っすぐに落下させるガイドを形成してもよい。これにより、封止基板22と素子基板21との貼り合わせ位置の精度が確保される。
素子基板21は、貼り合わせの対象である対となる基板の一方であり、本実施の形態では、表面(上面)に有機EL素子23が形成されており、例えば、有機EL素子23が形成されたガラス基板である。有機EL素子23は、図3に示されるように、透明導電層である陽極層23a、有機発光層23b及び陰極層23cの積層構造を有する。なお、有機EL素子23には、図示されていない電子注入層、電子輸送層、正孔輸送層、正孔注入層等が形成される場合もある。
本実施の形態では、素子基板21には、密封封止のために、シール材30及び充填材31が塗布されている。シール材30は、密封封止によって有機EL素子23を外気から遮断するダム材としての封止材であり、素子基板21を平面視したときに有機EL素子23を囲むように(有機EL素子23が形成されていない周縁領域に)塗布される。充填材31は、素子基板21、封止基板22及びシール材30で囲まれる密閉空間を充填するフィル材としての封止材であり、有機EL素子23が形成された領域等に塗布される。シール材30及び充填材31は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂等からなる光硬化型接着性樹脂、熱硬化型接着性樹脂、2液硬化型接着性樹脂、又は、ポリエチレン及びポリプロピレン等の酸変性物からなる熱可塑性接着性樹脂等である。接着樹脂には、無機フィラー等を混入することが望ましい。接着樹脂に無機フィラー等を混入することで、水分の透過率を更に下げることができる。充填材31には、樹脂中に乾燥剤が含有されているものを用いてもよい。その乾燥剤は、例えば、CaO、ゼオライト等の吸湿材料である。また、シール材30の粘度は、充填材31の粘度より高いことが好ましい。塗布については、エポキシ系樹脂の粘度及び膜厚等に応じて、ロールコート、スピンコート、スクリーン印刷、スプレーコート、スリットコート、スキージ塗布等の印刷法、又は、ディスペンスによる描画塗布等を用いることができる。
基板保持部12は、封止基板22を、素子基板21に対向させて、素子基板21と一定の間隔をあけた状態で、保持する保持部であり、図2に示されるように、枠体12a、2個の封止基板保持用バネ12b、及び、2個の突起部12cで構成される。封止基板22は、基板保持部12に保持されている状態では、素子基板21と封止基板22とが接触しない、つまり、素子基板21に塗布されたシール材30及び充填材31が封止基板22と接触していない位置に保持される。
枠体12aは、保持する封止基板22を囲む板状の枠であり、シャフト18を貫通させるための4つのシャフト用貫通孔18aを有する。封止基板保持用バネ12bは、枠体12aの外側面と突起部12cとの間に挿入され、その弾性力によって突起部12cを封止基板22の側面に押し当てる役割を果たすバネである。突起部12cは、封止基板保持用バネ12bの弾性力によって封止基板22の側面に当接し、摩擦力によって、封止基板22が落下しないように、保持する。なお、封止基板22は、2つの突起部12cによって、平面視において直交する2つの方向から付勢され、枠体12aの一つの内周角(2つの内周側面)に押し当てられることで、素子基板21と対向する位置に位置決めされて保持される。
封止基板22は、対となる基板の他方の一例であり、貼り合わせる前においては、基板保持部12に保持される。この封止基板22は、ソーダーガラス、無アルカリガラス等の透明部材、又は、ステンレス、アルミなどの金属材料により形成されている。封止基板22の厚みは、取り扱いの利便性と機械的特性の観点から、0.3〜1.2mm程度が望ましい。なお、台座部11と基板保持部12には、位置決めピン用の穴があけられており、位置決めピンによって設置位置が決まる。位置決めピンの精度は、概ね±0.05程度が望ましい。
押圧部17は、基板保持部12が保持している封止基板22の表面(上面)を押圧することで、基板保持部12による保持を解除させ、封止基板22を素子基板21に押し当て(加圧し)て貼り合わせる機能を有する機構部である。本実施の形態では、押圧部17は、緩衝材14、上板15、上板支持用バネ13、及び、錘16から構成される。
緩衝材14は、基板保持部12が保持している封止基板22の上面(封止基板22と上板15との間)に配置され、上板15が下降して圧迫されたときに、封止基板22の上面を均等な力で下方に押圧する。緩衝材14の材質は、NRスポンジ、ウレタン材、シリコンゴム等の弾性材である。緩衝材14の形状は、例えば、封止基板22と同程度のサイズの平面形状である。ただし、緩衝材14は、少なくとも、封止基板22を平面視したときにシール材30と重なる位置に肉部(材料が詰まった箇所)14aを有し、かつ、その平面視において有機EL素子23と重なる箇所に空洞部(くり貫き箇所)14bを有するのが好ましい。上板15が下降し、緩衝材14によって封止基板22が押圧されたときに、シール材30が塗布された箇所に対して肉部14aによって重点的に荷重が印加されるのが好ましいからである。
たとえば、図4に示されるように、平面発光体20に、間隔をおいて2行2列に並ぶ4箇所に有機EL素子23が形成されている場合には、緩衝材14として、次の構造を有するのが好ましい。つまり、緩衝材14には、有機EL素子23の形成領域に対応する4箇所に空洞部14bを形成しき、有機EL素子23が形成されない領域(枠及び格子部分)に対応する箇所に肉部14aを形成しておく。なお、減圧下において上板15が緩衝材14を押圧している状態では、緩衝材14の空洞部14bと上板15と封止基板22とで密閉空間が形成され、その密閉空間と外部空間とで真空度が異なる状態になってしまう可能性がある。このような状態の発生を避けるために、空洞部14bと緩衝材14の外部空間とを接続する空気抜き用のスリット又は貫通孔を緩衝材14に形成しておくのが好ましい。
上板15は、基板保持部12が保持している封止基板22と略平行(実質的に平行な状態)に配置され、緩衝材14を介して、封止基板22を押圧するための板体である。この上板15は、緩衝材14に対して上方から平面的に均一に荷重を印加(加圧)するために、板状のものが好ましく、さらに、材質としては、荷重を印加しても撓んだり曲がったりしないもの(望ましくは、ステンレス)が好ましい。上板15は、4箇所において4本のシャフト18によって貫通され、4本のシャフト18の基板保持部12と上板15との間の箇所に設けられた4つの上板支持用バネ(スプリング)13によって支えられている。
この上板15は、その上面に錘16が載せられるまでは、緩衝材14と接触しない位置(例えば、上板15と緩衝材14とが約1cmだけ離れた位置)に支持される。上板15の上面に錘16が載せられた後は、上板15は、上板支持用バネ13の弾性力に抗して、下方に沈み込み、緩衝材14を介して封止基板22を押圧する。その結果、基板保持部12による封止基板22の保持が解除され、さらに封止基板22が下方に押圧されることで、封止基板22が素子基板21に押し当てられ、封止基板22と素子基板21とがシール材30及び充填材31によって貼り合わされる。なお、この上板15にも、台座部11及び基板保持部12と同様の位置決めピン用の穴があけられており、位置決めピンによって、位置が決められる。
錘16は、押圧部17による押圧力の源であり、例えば、数kgの金属塊である。この錘16は、真空用の直線導入機等の直線運動可能なもので上下動が可能である。押圧部17が封止基板22を押圧するときに、錘16が下降されて上板15の上面に置かれる。
減圧チャンバ19は、少なくとも素子基板21及び封止基板22を収容する減圧可能な密閉空間(真空槽)を有する減圧チャンバの一例であり、本実施の形態では、台座部11、基板保持部12、押圧部17、及び、シャフト18が減圧チャンバに収容されている。減圧チャンバ19は、図示されていない真空ポンプによって密閉空間(真空槽)が真空引き(減圧)される。なお、減圧チャンバ19には、密閉空間(真空槽)の真空度を調整できる構成を備えることが望ましい。基板の貼り合わせ後に、段階的に密閉空間(真空槽)の真空度を大気圧に戻すことで、シール材30及び充填材31へのダメージを避けるためである。
次に、以上のように構成された本実施の形態における製造装置10による平面発光体20の製造方法について説明する。
図5は、製造装置10を用いた平面発光体20の製造方法の手順を示すフローチャートである。
まず、錘16を上板15の上方(上板15から離れた位置)に保持した状態で、大気下において、貼り合わせの対象となる素子基板21及び封止基板22を製造装置10にセットする(載置ステップS10、保持ステップS11)。つまり、まず、シール材30及び充填材31を塗布した素子基板21を台座部11に載置し(載置ステップS10)、続いて、封止基板22を基板保持部12に保持させる(保持ステップS11)。なお、載置ステップS10と保持ステップS11とは、先後逆の順序であってもよい。また、素子基板21を台座部11に載置した後に、シール材30及び充填材31を素子基板21に塗布してもよい。
次に、封止基板22の上面に緩衝材14を置き、緩衝材14の上方に上板15をセットする(S12)。なお、上板15のセットについては、上板15が上板支持用バネ13に当接するまで、上板15を貫通するシャフト18に沿って、ゆっくりと上板15を降ろす。この時点で、上板15は、緩衝材14と接触しない位置に支持される。
続いて、減圧チャンバ19を真空引きすることで、素子基板21及び封止基板22が存在する空間(真空槽)を大気圧よりも減圧する(減圧ステップS13)。たとえば、真空度0.1Pa程度まで減圧する。
減圧が完了した後に、錘16を下降させて上板15の上面に載せる(押圧ステップS14)。これにより、上面に錘16が載せられた上板15は、上板支持用バネ13の弾性力に抗して、下方に沈み込み、緩衝材14を介して封止基板22を押圧する。その結果、基板保持部12による封止基板22の保持が解除され、さらに封止基板22が錘16によって下方に押圧されることで、封止基板22が素子基板21に押し当てられ、封止基板22と素子基板21とがシール材30及び充填材31によって貼り合わされる。
その後、減圧チャンバ19を大気圧に戻し、貼り合わされた平面発光体20を大気中で乾燥させる。これにより、有機EL素子23が封止された平面発光体20が完成する。
以上のように、本実施の形態のおける製造装置10によれば、減圧チャンバ内で駆動される加圧機構及びステージ等の高価な設備をもつことなく、安価な緩衝材14を介して錘16の重みによって上板15により封止基板22が素子基板21に押し当てられる。これにより、安価な設備ではあるが、緩衝材14によって封止基板22の上面が均一に押圧され、有機EL素子23が確実に密封封止される。
つまり、本実施の形態における平面発光体20の製造装置10は、表面に有機EL素子23が形成された素子基板21の裏面を支持する台座部11と、封止基板22を素子基板21と接触しない位置で、かつ、素子基板21の表面に対向させて保持する基板保持部12と、封止基板22の上面を押圧することで基板保持部12による保持を解除させ、基板保持部12に保持されていた封止基板22を素子基板21に貼り合わせる押圧部17と、少なくとも素子基板21及び封止基板22を収容する減圧可能な密閉空間を有する減圧チャンバ19とを備える。
そして、本実施の形態における平面発光体20の製造方法は、表面に有機EL素子23が形成された素子基板21を台座部11に載置する載置ステップと、封止基板22を素子基板21と接触しない位置で、かつ、素子基板21の表面に対向させて基板保持部12に保持させる保持ステップと、上記載置ステップ及び保持ステップの後に、少なくとも素子基板21及び封止基板22が存在する空間を大気圧よりも減圧する減圧ステップと、上記減圧ステップの後に、封止基板22の表面(上面)を押圧することで基板保持部12による保持を解除させ、封止基板22を素子基板21に貼り合わせる押圧ステップとを含む。
これにより、減圧チャンバ内で駆動されるステージ等の高価な設備をもつことなく、安価な緩衝材14を介して錘16の重みによって上板15で封止基板22を素子基板21に押し当てる。よって、安価な設備で、平面発光体20における有機EL素子が密封封止される。
ここで、押圧部17は、封止基板22と略平行に配置された、封止基板を押圧するための上板15を有する。これにより、平板の上板15により、封止基板22の上面が、全体にわたって、均一に下方に押圧される。
また、押圧部17はさらに、上板15と封止基板22との間に配置された緩衝材14を有し、上板15により、緩衝材14を介して、封止基板22の表面(上面)を押圧する。これにより、緩衝材14によって、上板15からの押圧力が分散され、封止基板22の上面が、全体にわたって、偏りなく均一に下方に押圧される。
また、素子基板21及び封止基板22の間には、平面視において有機EL素子23を囲むようにシール材30が塗布されており、緩衝材14は、少なくとも、素子基板21及び封止基板22を平面視したときにシール材30と重なる位置に肉部14aを有し、かつ、その平面視において有機EL素子23と重なる箇所に空洞部14bを有する。これにより、緩衝材14の肉部14aによって、シール材30が塗布された箇所に対応する封止基板22の上面の位置だけが強く下方に押圧され、有機EL素子23に大きな力を加えることなく、封止基板22と素子基板21とが貼り合わされる。
また、封止基板22は、素子基板21の上方に位置し、製造装置10はさらに、基板保持部12と台座部11との間に、基板保持部12による保持が解除されたときにおける封止基板22の落下をガイドするガイド部を備える。つまり、シャフト18のうち、基板保持部12と台座部11との間における部分は、基板保持部12による保持が解除されたときにおける封止基板22の落下をガイドするガイド部の役割を果たす。これにより、基板保持部12による保持が解除されたときにおける封止基板22の落下がガイドされ、封止基板22と素子基板21との貼り合わせ位置の精度が確保される。
また、基板保持部12は、封止基板22を、封止基板22の側面との摩擦によって保持する。これにより、簡易な構造で、封止基板22の保持と解除とが行われ、製造装置10の設備コストが低減される。
なお、上記実施の形態では、基板の貼り合わせ時の押圧力の源として、錘16が用いられたが、これに代えて、減圧された時に膨張する物(減圧時膨張体)を用いてもよい。図6は、押圧部17を構成する錘16に代えて、減圧時膨張体を用いた、本実施の形態の第1変形例に係る製造装置10aの構成を示す断面図である。本図に示されるように、この製造装置10aでは、図1の錘16に代えて、上板15の上面に、減圧時膨張体の一例であるパック40が置かれ、さらに、そのパック40の上に天板41が置かれている。つまり、本変形例では、押圧部17は、上板支持用バネ13、緩衝材14、上板15、パック40及び天板41から構成される。
パック40は、減圧された時に膨張する減圧時膨張体の一例であり、例えば、外殻をシールされたアルミパック等である。このようなパック40は、大気圧又は減圧状態においてパック素材によって密閉空間を形成してシールすることで作製できる。パック40の内部空間の真空度とパック素材とを適切に選択することで、減圧チャンバ19の減圧時にパック40が膨張する程度、つまり、基板の貼り合わせ時の押圧力の大きさを調整できる。
天板41は、パック40が膨張したときに上方への膨らみを阻止する板であり、4箇所で貫通する4本のシャフト18によってガイドされ、貫通したシャフト18の上端に固定されたストッパ42によって、上方への移動が規制される。
このような構造によって、減圧チャンバ19を減圧したときに、ストッパ42によって上方への移動が規制された天板41と上板支持用バネ13で支えられた上板15とに挟まれたパック40が膨張し、その膨張力によって、上板15が下方に押圧される。それ以降は、上記実施の形態において錘16が下降して上板15に載置されたときと同様にして、封止基板22と素子基板21との貼り合わせが行われる。
以上のように、本変形例における製造装置10aによれば、押圧部17は、減圧チャンバ19の密閉空間内に配置され、当該密閉空間が減圧された時に膨張する減圧時膨張体としてもパック40を有し、パック40による膨張によって、封止基板22の上面を押圧する。これにより、減圧チャンバ19を減圧したときに、パック40が膨張し、その膨張力によって、上板15が下方に押圧される。よって、減圧チャンバ19の密閉空間(真空槽)に錘16及び錘16を上下させる機構を設置する空間を確保できない場合であっても、小さな空間に設置できる減圧時膨張体により、押圧部17による押圧力の発生を確保できる。
なお、パック40に弁を設け、減圧チャンバ19用の真空ポンプとは別の真空ポンプで、パック40の内部空間の真空度を制御してもよい。たとえば、減圧チャンバ19の減圧前に、パック40の内部空間を減圧チャンバ19の減圧後と同程度の真空度に減圧しておき、減圧チャンバ19の減圧後、基板を貼り合わせるときに、パック40の内部空間を大気に開放する。このとき、パック40の内部空間を大気に開放する程度(内部空間の気圧)を制御することで、基板の貼り合わせ時の押圧力の大きさを制御することができる。
また、上記実施の形態では、基板の貼り合わせ前においては上板15が緩衝材14に接しないように、シャフト18に上板支持用バネ13が設けられたが、図7に示されるように、錘16と上板15とを固着して一体化させてもよい。図7は、錘16と上板15とを一体化させた、本実施の形態の第2変形例に係る製造装置10bの構成を示す断面図である。本図に示されるように、基板の貼り合わせ時においては、一体化された錘16と上板15とが下降し、緩衝材14の上に置かれる。つまり、本変形例では、押圧部17は、緩衝材14、上板15及び錘16から構成される。
このような製造装置10bにより、上板15と緩衝材14との接触を回避するための上板支持用バネ13は不要になる。さらに、緩衝材14への荷重力は、錘16と上板15の荷重の合計となり、上板支持用バネ13による押圧力のロスが回避されるとともに、封止基板22への押圧力の設計が容易になる。
なお、錘16だけでなく、緩衝材14も上板15と一体化されていてもよい。これにより、作業者は、基板設置のみ対応すればよく、緩衝材14の設置時の工程における不良(作業ミス等)を無くせる。さらに、台座部分の位置あわせが出来るならば、緩衝材14も上板15と同一に扱っても問題ない。また、上板15のガイド用のシャフト18も、真空槽の底面部設置ならば、基板設置時に干渉しない。さらに、基板トレー(素子基板21)の位置あわせは台座部11上の低頭ピンにて対応すればよい。これならば上板15等は邪魔にならない。但し、低頭ピン用の逃げ穴を上板15に設けることが必要となる。
以上、本発明に係る平面発光体の製造装置及び製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
たとえば、上記実施の形態では、素子基板21に、シール材30及び充填材31が塗布されたが、シール材30及び充填材31の少なくとも一方が封止基板22に塗布されてもよい。
また、上記実施の形態では、台座部11に素子基板21が置かれ、基板保持部12に封止基板22が保持されたが、これとは逆に、台座部11に封止基板22が置かれ、基板保持部12に素子基板21が保持されてもよい。
10 製造装置
11 台座部
11a 基板固定部
12 基板保持部
12a 枠体
12b 封止基板保持用バネ
12c 突起部
13 上板支持用バネ
14 緩衝材
14a 肉部
14b 空洞部
15 上板
16 錘
17 押圧部
18 シャフト
18a シャフト用貫通孔
19 減圧チャンバ
20 平面発光体
21 素子基板
22 封止基板
23 有機EL素子
23a 陽極層
23b 有機発光層
23c 陰極層
30 シール材
31 充填材
40 パック
41 天板
42 ストッパ

Claims (8)

  1. 対となる基板と、前記対となる基板間に挟まれた有機EL素子とを有する平面発光体の製造装置であって、
    前記対となる基板の一方であって表面に前記有機EL素子が形成された基板の裏面を支持する台座部と、
    前記対となる基板の他方を前記対となる基板の一方の表面に対向させて保持する保持部と、
    前記保持部が保持している基板の表面を押圧することで、前記保持部による保持を解除させ、前記保持部に保持されていた基板を前記台座部に支持されている基板に貼り合わせる押圧部と、
    少なくとも前記対となる基板を収容する減圧可能な密閉空間を有する減圧チャンバと
    を備える平面発光体の製造装置。
  2. 前記押圧部は、前記保持部が保持している基板と略平行に配置された、前記保持部が保持している基板を押圧するための板体を有する
    請求項1記載の平面発光体の製造装置。
  3. 前記押圧部はさらに、前記板体と前記保持部が保持している基板との間に配置された緩衝材を有し、前記板体により、前記緩衝材を介して、前記保持部が保持している基板の表面を押圧する
    請求項2記載の平面発光体の製造装置。
  4. 前記対となる基板間には、平面視において前記有機EL素子を囲むようにシール材が塗布されており、
    前記緩衝材は、少なくとも、前記対となる基板を平面視したときに前記シール材と重なる位置に肉部を有し、かつ、前記平面視において前記有機EL素子と重なる箇所に空洞部を有する
    請求項3記載の平面発光体の製造装置。
  5. 前記保持部が保持している基板は、前記台座部に支持された基板の上方に位置し、
    前記平面発光体の製造装置はさらに、前記保持部と前記台座部との間に、前記保持部による保持が解除されたときにおける前記保持部に保持されていた基板の落下をガイドするガイド部を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の平面発光体の製造装置。
  6. 前記保持部は、前記対となる基板の他方を、当該基板の側面との摩擦によって保持している
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の平面発光体の製造装置。
  7. 前記押圧部は、前記密閉空間内に配置され、当該密閉空間が減圧された時に膨張する減圧時膨張体を有し、前記減圧時膨張体による膨張によって、前記保持部が保持している基板の表面を押圧する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の平面発光体の製造装置。
  8. 対となる基板と、前記対となる基板間に挟まれた有機EL素子とを有する平面発光体の製造方法であって、
    前記対となる基板の一方であって表面に前記有機EL素子が形成された基板を台座部に載置する載置ステップと、
    前記対となる基板の他方を、前記対となる基板の一方と接触しない位置で、かつ、前記対となる基板の一方の表面に対向させて保持部に保持させる保持ステップと、
    前記載置ステップ及び前記保持ステップの後に、少なくとも前記対となる基板が存在する空間を大気圧よりも減圧する減圧ステップと、
    前記減圧ステップの後に、前記保持部が保持している基板の表面を押圧することで、前記保持部による保持を解除させ、前記保持部に保持されていた基板を前記台座部に支持されている基板に貼り合わせる押圧ステップと
    を含む平面発光体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018158569A (ja) * 2017-01-17 2018-10-11 マブン オプトロニックス カンパニー リミテッドMaven Optronics Co., Ltd. 真空膜積層のためのシステムおよび方法

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