JP2015054612A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータ装置を含めた車両用駆動装置の全体を小型化するとともに、車両搭載時における好適なレイアウトを実現する。
【解決手段】本発明は、回転電機と、変速装置TMと、差動歯車装置DFと、インバータ装置3とを備える車両用駆動装置1に関する。車両搭載状態で、差動歯車装置DFの回転軸心X3が、変速装置TMの回転軸心X1に対して下方かつ車両後方Rに配置されている。差動歯車装置DFの上方において、インバータ装置3を構成するコンデンサ36の少なくとも一部と変換ユニット31の少なくとも一部とが、車両前後方向Lに互いに重複し、かつ、それらが差動歯車装置DFと車両前後方向Lに重複するように配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機と、この回転電機を制御するインバータ装置とを備える車両用駆動装置に関する。
組み合わせて用いることが予定されるユニットは、1つのケースに一体化してしまうことが望ましい。このような観点から、回転電機〔モータジェネレータMG1,MG2〕と、この回転電機を制御するインバータ装置〔パワー制御ユニット21〕とを1つのケース内に収容した車両用駆動装置が、特開2007−166803号公報(特許文献1)に開示されている。インバータ装置は、直流電力を平滑するコンデンサ〔平滑用コンデンサC2〕と、直流交流変換を行う変換ユニット〔インバータ14,22〕とを含んでいる。
特許文献1の装置において、インバータ装置を構成するコンデンサと変換ユニットとは、車両前後方向の異なる位置に、互いに並ぶように配置されている。このようなレイアウトでは、特許文献1の図6にも示されているようにコンデンサが車両前後方向に突出して、装置全体の大型化につながる。また、特許文献1では、コンデンサ及び変換ユニットの、回転電機との関係におけるレイアウトについては記載されているものの(段落0081等を参照)、さらに車両搭載時の車両前後方向との関係を考慮したレイアウトについては、記載されていない。
特開2007−166803号公報
そこで、インバータ装置を含めた車両用駆動装置の全体を小型化するとともに、車両搭載時における好適なレイアウトを実現することが望まれる。
本発明に係る車両用駆動装置の特徴構成は、
回転電機と、
前記回転電機と軸方向に並べて配置される変速装置と、
前記変速装置と回転軸心が平行状であって別軸に配置される差動歯車装置と、
直流電力を平滑するコンデンサと直流交流変換を行う変換ユニットとを含み、前記回転電機を制御するインバータ装置と、を備え、
車両搭載状態で、前記差動歯車装置の回転軸心が、前記変速装置の回転軸心に対して、下方かつ車両後方に配置され、
前記差動歯車装置の上方において、前記コンデンサの少なくとも一部と前記変換ユニットの少なくとも一部とが車両前後方向に互いに重複し、かつ、前記コンデンサの少なくとも一部及び前記変換ユニットの少なくとも一部が前記差動歯車装置と車両前後方向に重複するように配置されている点にある。
本願において、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
また、「車両前後方向」とは、車両の直進時の進行方向に平行な方向を表す。
この特徴構成によれば、コンデンサと変換ユニットとが車両前後方向に重複するので、これらが車両前後方向の異なる位置に並ぶように配置される場合に比べて、車両前後方向に小型化することができる。また、コンデンサ及び変換ユニットを車両後方に寄せて配置することが可能となるので、車両の前進走行時に、仮に衝突が起こったとしても、その衝撃が高圧部品であるコンデンサにまでは及びにくい。よって、衝突安全性を高めることができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。
1つの態様として、前記コンデンサが、前記変換ユニットの下方において、上下方向に見て前記変換ユニットと重複するように配置されていると好適である。
本願において、2つの部材の配置に関して、「ある方向に見て重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを意味する。
この構成によれば、コンデンサと変換ユニットとが上下方向に見て重複するので、両者間を短い配線長で電気的に接続することができる。
1つの態様として、前記コンデンサ及び前記変換ユニットの少なくとも一方が、前記変速装置と上下方向に重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、コンデンサ及び変換ユニットの全体が変速装置とは異なる上下方向の位置を占めるように配置される場合に比べて、上下方向に小型化することができる。
1つの態様として、前記変速装置並びに前記差動歯車装置と回転軸心が平行状であって別軸に配置されるカウンタギヤ機構をさらに備え、車両搭載状態で、前記カウンタギヤ機構の回転軸心が、上下方向で前記変速装置の回転軸心よりも上方であって、かつ、車両前後方向で前記変速装置の回転軸心と前記差動歯車装置の回転軸心との間に配置され、前記コンデンサ及び前記変換ユニットの少なくとも一方が、前記カウンタギヤ機構と上下方向に重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、コンデンサ及び変換ユニットの全体がカウンタギヤ機構とは異なる上下方向の位置を占めるように配置される場合に比べて、上下方向に小型化することができる。
1つの態様として、前記変速装置を収容するケースを備え、前記インバータ装置を収容するインバータ収容室が、前記ケースの外周壁に沿って形成されていると好適である。
この構成によれば、変速装置を収容するケースの外周壁に沿ってその外側にインバータ収容室を形成することで、当該インバータ収容室の中へのケース内の油の浸入を抑制することができる。また、専用のインバータケースを介することなく、インバータ収容室においてインバータ装置をケースに直接的に固定することが容易となり、部品点数を低減するとともに装置全体の小型化を図ることができる。
車両用駆動装置の概略構成を示す模式図 車両用駆動装置の車両搭載状態を示す模式図 車両用駆動装置を軸方向に見た図 車両用駆動装置を上下方向に見た図 車両用駆動装置の分解斜視図 各構成部品を軸方向に見た配置関係を示す模式図 各構成部品を軸方向に見た配置関係の別態様を示す模式図 各構成部品を軸方向に見た配置関係の別態様を示す模式図
本発明に係る車両用駆動装置の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る車両用駆動装置1は、車輪Wの駆動力源として内燃機関E及び回転電機MGの両方を備えた車両(ハイブリッド車両)を駆動するための車両用駆動装置(ハイブリッド車両用駆動装置)である。具体的には、車両用駆動装置1は、1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置として構成されている。なお、以下の説明では、各部材についての方向や位置等に関する用語は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態をも含む概念である。また、各部材についての方向は、それらが車両用駆動装置1に組み付けられた状態での方向を表す。
図1に示すように、車両用駆動装置1は、内燃機関Eに駆動連結される入力軸Iと、複数(本例では2つ)の車輪Wのそれぞれに駆動連結される複数(本例では2つ)の出力軸Oと、回転電機MGと、変速装置TMと、差動歯車装置DFとを備えている。なお、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力(トルクと同義)を伝達可能に連結された状態を意味する。この概念には、2つの回転要素が一体回転するように連結された状態や、1つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態が含まれる。本実施形態では、車両用駆動装置1は、係合装置CLと、カウンタギヤ機構Cとをさらに備えている。係合装置CL、回転電機MG、変速装置TM、カウンタギヤ機構C、及び差動歯車装置DFは、入力軸Iと出力軸Oとを結ぶ動力伝達経路に設けられている。これらは、入力軸Iの側から記載の順に設けられている。また、これらは、ケース(駆動装置ケース)2内に収容されている。
回転電機MGは、入力軸Iと同軸に配置されている。変速装置TMは、入力軸I及び回転電機MGの回転軸心の方向に並べて配置されている。本実施形態では、変速装置TMは、入力軸I及び回転電機MGと同軸に配置されている。入力軸I、回転電機MG、及び変速装置TMは、内燃機関Eの側から記載の順に配置されている。カウンタギヤ機構Cは、入力軸I等と回転軸心が平行状であって別軸に配置されている。さらに、差動歯車装置DFは、入力軸I等及びカウンタギヤ機構Cと回転軸心が平行状であって別軸に配置されている。なお、「平行状」とは、平行、又は実質的に平行とみなせる状態(例えば5°以下の角度で交差する状態)を意味する。
本実施形態では、入力軸I、回転電機MG、及び変速装置TMに共通の回転軸心を“第一軸心X1”と称する。また、カウンタギヤ機構Cの回転軸心を“第二軸心X2”と称し、差動歯車装置DFの回転軸心を“第三軸心X3”と称する。第一軸心X1、第二軸心X2、及び第三軸心X3は、これらに平行な軸方向Aに見て、三角形(本例では中心角が約90°〜110°程度の鈍角三角形)の頂点に位置するように配置されている。このような複軸構成(本例では三軸構成)は、例えば車両用駆動装置1がFF(Front Engine Front Drive)車両に搭載される場合の構成として適している(図2を参照)。
なお、本実施形態に係る車両用駆動装置1は、内燃機関Eとの接続方向である軸方向Aが、前後方向(車両前後方向)Lに対して直交するように配置された、横置き型の駆動装置として構成されている(図2を参照)。本実施形態では、車両が前進走行する際の進行方向側を前後方向Lにおける“前方サイドF”と称し、その反対側を“後方サイドR”と称する。車両搭載状態(車両に搭載された状態)を現した図3に示すように、第三軸心X3は、第一軸心X1よりも下方かつ後方サイドRに配置されている。第二軸心X2は、上下方向Vでは第一軸心X1及び第三軸心X3よりも上方に配置されている。また、第二軸心X2は、前後方向Lでは第一軸心X1と第三軸心X3との間(第一軸心X1よりも後方サイドRであって第三軸心X3よりも前方サイドF)に配置されている。
また、本実施形態では、軸方向Aにおける、回転電機MGから見て内燃機関E側(図1の右側)へ向かう方向を「軸第一方向A1」と定義する。また、回転電機MGから見て変速装置TM側(図1の左側)へ向かう方向を「軸第二方向A2」と定義する。
図1に示すように、入力部材としての入力軸Iは、内燃機関Eに駆動連結される。内燃機関Eは、機関内部における燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す原動機(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等)である。本実施形態では、内燃機関Eの出力軸(クランクシャフト等)に、入力軸Iが駆動連結される。内燃機関Eの出力軸と入力軸Iとは、ダンパ等を介して駆動連結されても良い。
係合装置CLは、入力軸Iと回転電機MGとを結ぶ動力伝達経路に設けられている。係合装置CLは、入力軸I(内燃機関E)と回転電機MGとを選択的に駆動連結する。この係合装置CLは、車輪Wから内燃機関Eを切り離す内燃機関切離用係合装置として機能する。本実施形態では、係合装置CLは、油圧駆動式の摩擦係合装置として構成されている。なお、電磁駆動式の摩擦係合装置や噛み合い式の係合装置等であっても良い。
回転電機MGは、ケース2に固定されたステータStと、当該ステータStの径方向内側に回転自在に支持されたロータRoとを有する。回転電機MGは、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを果たすことが可能である。回転電機MGは、インバータ装置3を介して直流電源としての蓄電装置B(バッテリやキャパシタ等)に電気的に接続されている。回転電機MGは、蓄電装置Bから電力の供給を受けて力行し、又は、内燃機関Eのトルクや車両の慣性力により発電した電力を蓄電装置Bに供給して蓄電させる。回転電機MGのロータRoは、中間軸Mと一体回転するように駆動連結されている。この中間軸Mは、変速装置TMの入力軸(変速入力軸)でもある。
本実施形態では、変速装置TMは、複数の歯車機構と複数の変速用係合装置とを備え、変速比の異なる複数の変速段を切替可能な自動有段変速装置である。なお、変速装置TMとして、変速比を無段階に変更可能な自動無段変速装置や、変速比の異なる複数の変速段をドライバの手動により切替可能に備えた手動式有段変速装置、固定変速比の単一変速段を備えた定変速装置等を用いても良い。変速装置TMは、中間軸Mに入力される回転及びトルクを、各時点における変速比に応じて変速するとともにトルク変換して、当該変速装置TMの出力部材(変速出力部材)である変速出力ギヤGoに伝達する。
変速出力ギヤGoは、カウンタギヤ機構Cに駆動連結されている。カウンタギヤ機構Cは、共通の軸部材にそれぞれ形成された第一ギヤG1と第二ギヤG2とを有する。第一ギヤG1は、変速装置TMの変速出力ギヤGoに噛み合っている。第二ギヤG2は、差動歯車装置DFの差動入力ギヤGiに噛み合っている。本実施形態では、第二ギヤG2は、第一ギヤG1に対して軸第一方向A1側(内燃機関E側)に配置されている。第二ギヤG2は、第一ギヤG1よりも小径に(歯数が少なく)形成されている。
差動歯車装置(出力用差動歯車装置)DFは、出力部材としての出力軸Oを介して車輪Wに駆動連結されている。差動歯車装置DFは、差動入力ギヤGiと、当該差動入力ギヤGiに連結された差動本体部(差動歯車装置DFの本体部)とを有する。差動本体部は、互いに噛合する複数の傘歯車とそれらを収容する差動ケースとを含んで構成され、差動機構の中心的役割を果たす。差動歯車装置DFは、回転電機MGの側から変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cを介して差動入力ギヤGiに入力される回転及びトルクを、差動本体部にて左右2つの出力軸O(すなわち、左右2つの車輪W)に分配して伝達する。これにより、車両用駆動装置1は、内燃機関E及び回転電機MGの少なくとも一方のトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させることができる。
車両用駆動装置1は、中間軸Mに駆動連結された機械式オイルポンプ(図示せず)を備えている。機械式オイルポンプは、内燃機関E及び回転電機MGの少なくとも一方が回転している状態で、これらのトルクによって油を吐出する。また、本実施形態では、車両用駆動装置1は、入力軸Iと出力軸Oとを結ぶ動力伝達経路から独立して設けられたポンプ用回転電機(図示せず)により駆動される電動オイルポンプ50(図3を参照)をさらに備えている。電動オイルポンプ50は、ポンプ用回転電機が回転している状態で、そのトルクによって油を吐出する。
機械式オイルポンプ及び電動オイルポンプ50の少なくとも一方から吐出された油は、変速装置TMに備えられる変速用係合装置の係合の状態の制御や、回転電機MGの冷却、各部位の潤滑等のために供される。なお、本実施形態では、電動オイルポンプ50を備えていることで、内燃機関Eの停止状態でも、変速用係合装置に油を供給してその係合状態を形成することができ、適切に車両を発進させることができる。本実施形態に係る車両用駆動装置1は、アイドリングストップ機能を有するハイブリッド車両用の駆動装置に好適に適用することができる。
図4に示すように、回転電機MG及び変速装置TM等を収容するケース2は、軸方向Aに分割形成された第一ケース部21と第二ケース部28とを備えている。第一ケース部21は、主に変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cの収容空間を形成する。第二ケース部28は、主に回転電機MG及び係合装置CLの収容空間を形成する。本実施形態では、第一ケース部21と第二ケース部28とに跨って、差動歯車装置DFの収容空間が形成されている(図5も参照)。なお、第二ケース部28は、第一ケース部21に対して軸第一方向A1側から接合されている。また、本例では車両用駆動装置1がダンパを備える場合の構成を例示しており、ダンパの収容空間を形成する第三ケース部29が、第二ケース部28に対して軸第一方向A1側から接合されている。このように、第三ケース部29、第二ケース部28、及び第一ケース部21は、内燃機関Eからの軸方向Aに沿った離間長さが記載の順に大きくなるように配置されている。
図3に示すように、回転電機MGを制御するインバータ装置3は、ケース2に一体化されている。インバータ装置3は、当該インバータ装置3を収容するインバータケース等を介することなく、直接的にケース2に固定されて一体化されている。すなわち、本実施形態に係る車両用駆動装置1では、インバータケースレス構造が採用されている。このようなインバータケースレス構造では、専用のインバータケースを設ける必要がないことはもちろんのこと、当該インバータケースをケース2に固定するための固定座を設ける必要もない。よって、部品点数の低減により低コスト化を図ることができる。また、装置全体の小型化を図ることもできる。
図4に良く示されているように、本実施形態では、インバータ装置3は、回転電機MG等を収容する第二ケース部28ではなく、変速装置TM等を収容する第一ケース部21に固定されている。本実施形態では、装置全体の軸方向Aの長さを短く抑えるべく、大径かつ薄型の回転電機MGが用いられている。このため、変速装置TMは回転電機MGに比べて小径となっており、変速装置TMの径方向外側には、回転電機MGの外径と変速装置TMの外径との差異によって生じる環状空間が形成されている。そこで、この環状空間の少なくとも一部を有効利用してインバータ装置3を配置することで、一体化されるインバータ装置3を含めた車両用駆動装置1の全体を小型化している。また、インバータ装置3は、第二ケース部28に対して内燃機関Eとは反対側に配置された第一ケース部21に固定されている。このように、インバータ装置3を内燃機関Eからより離間して配置することで、内燃機関Eの熱による影響がインバータ装置3に及ぶのを抑制することができる。また、内燃機関Eの近傍に配置される補機類を避けて比較的余裕のある空間にインバータ装置3を配置することができる。
図3及び図4に示すように、第一ケース部21は、変速装置TM、カウンタギヤ機構C、及び差動歯車装置DFの外形に沿って異形筒状に形成された外周壁22と、この外周壁22から外側に向かって突出するように対向配置された一対の突出壁23とを有する。外周壁22と一対の突出壁23とによって区画された空間はインバータ収容室Pとなっている。このように、インバータ収容室Pが、ケース2(第一ケース部21)の外周壁22に沿って形成されている。そして、このインバータ収容室Pに、インバータ装置3が収容されている。インバータ装置3は、インバータ収容室Pにおいて、ケース2(第一ケース部21)に一体的に固定されている。
インバータ装置3は、変換ユニット31とコンデンサ36とを含む。変換ユニット(直流/交流変換ユニット)31は、直流電力と交流電力とを変換する。図3に示すように、変換ユニット31は、平板状のベースプレート32と、このベースプレート32上に固定された複数のスイッチング素子33とを有する。ベースプレート32は、熱伝導性の高い材料(例えば、銅やアルミニウム等の金属材料)で構成されており、ヒートシンクとしても機能する。スイッチング素子33としては例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等が用いられる。変換ユニット31は、例えばダイオード等からなる整流素子を含み、当該整流素子がスイッチング素子33に対して並列に接続されている。また、ベースプレート32には、スイッチング素子33をスイッチング制御する制御基板34が固定されている。変換ユニット31は、全体として、扁平な直方体状に形成されている。
コンデンサ36は、蓄電装置Bと変換ユニット31との間で受け渡しされる直流電力を平滑化(その変動を抑制)する。コンデンサ36としては、例えば合成樹脂からなるフィルムコンデンサや、無機材料からなるセラミックコンデンサ等を用いることができる。このようなコンデンサ36は、その大きさ及び形状に関する設計自由度が比較的大きく、配置される空間の大きさ及び形状に応じた調整が可能である。本例では、コンデンサ36は、変換ユニット31に比べて扁平率の低い直方体状(塊状)に形成されている。
本実施形態では、インバータ装置3は、ポンプ制御ユニット38をさらに含む。ポンプ制御ユニット38は、電動オイルポンプ50を駆動するためのポンプ用回転電機を制御する。ポンプ制御ユニット38は、変換ユニット31と同様に、スイッチング素子とそれを制御する制御基板とを中核として構成されている。ポンプ制御ユニット38も、変換ユニット31と同様に、全体として扁平に形成されている。
図4及び図5に示すように、本実施形態では、ケース2は、一対の突出壁23どうしをつなぐ渡り壁部24を有する。また、ケース2は、外周壁22から渡り壁部24に向かって延びる板状の隔離壁25(図3を参照)を有する。インバータ収容室Pは、隔離壁25によって第一収容部P1と第二収容部P2とに区画されている。第一収容部P1に変換ユニット31及びポンプ制御ユニット38が収容され、第二収容部P2にコンデンサ36が収容されている。
図3及び図5に示すように、第一収容部P1と第二収容部P2とは互いに異なる方向に開口している。具体的には、車両搭載状態で、第一収容部P1が上方に向かって開口しているとともに、第二収容部P2が後方サイドRに向かって開口している。これにより、変換ユニット31及びポンプ制御ユニット38を、上下方向Vに沿って上方から第一収容部P1に挿入して第一ケース部21に固定することができる。また、コンデンサ36を、前後方向Lに沿って後方サイドRから第二収容部P2に挿入して第一ケース部21に固定することができる。変換ユニット31及びポンプ制御ユニット38と、コンデンサ36とは、互いに独立した工程によって第一ケース部21に固定することができる。なお、この状態で、第一収容部P1が第一カバー41で覆われ、第二収容部P2が第二カバー42で覆われる。
ところで、車両用駆動装置1が搭載された車両は、基本的にはドライバの操作に基づいて運転されるため、不慮の事故(例えば衝突事故)が発生する可能性がある。画像認識技術を利用した衝突回避機能付き車両であったとしても、対象物との速度差や天候等次第では、衝突事故の可能性が完全にゼロとなるわけではない。このため、車両用駆動装置1は、当初から、衝突安全性を考慮した車載レイアウトで設計されていることが好ましい。この点に鑑み、本発明の重要なポイントの1つは、衝突安全性に優れたレイアウト設計を採用している点である。また、それを、車両用駆動装置1の全体の小型化を図りながら実現可能としている点も、本発明の重要なポイントの1つである。以下、車両搭載状態を念頭に置いて、これらの点について説明する。
上述したように、本実施形態では、第三軸心X3は、第一軸心X1よりも下方かつ後方サイドRに配置されている(図3及び図6を参照)。すなわち、差動歯車装置DFは、全体として、回転電機MG及び変速装置TMよりも下方かつ後方サイドRに配置されている。このため、差動歯車装置DFの上方に、前後方向Lに沿って前方サイドFから後方サイドRを見た場合に回転電機MG及び変速装置TMの少なくとも一部(ここでは、変速装置TMの上方側の一部)と重複する空間が存在することになる。この空間の一部は、上下方向Vで第一軸心X1よりも上方に配置され、かつ、前後方向Lで第一軸心X1と第三軸心X3との間に配置された第二軸心X2を回転軸心とするカウンタギヤ機構Cによって占められている。
カウンタギヤ機構Cは、全体として、回転電機MG及び変速装置TMよりも上方かつ後方サイドRに配置されている。また、差動歯車装置DFは、全体として、カウンタギヤ機構Cよりも下方かつ後方サイドRに配置されている。このため、差動歯車装置DFの上方には、上記空間の他の一部として、前後方向Lに沿って前方サイドFから後方サイドRを見た場合にカウンタギヤ機構Cの少なくとも一部(ここでは、第一ギヤG1が形成された部材及び第二ギヤG2が形成された部材の概ね上半分)と重複する空間が存在する。この空間を、本実施形態では“重複空間S”と称する。この重複空間Sは、径方向に互いに隣接して配置されるカウンタギヤ機構Cの仮想外周面と差動歯車装置DFの外周面との間に形成される、軸方向から見て略V字状の谷状空間となっている。なお、“カウンタギヤ機構Cの仮想外周面”とは、第一ギヤG1が形成された部材と第二ギヤG2が形成された部材とを2つの底面とする円錐台状の仮想面である。
図6に示すように、コンデンサ36と変換ユニット31とは、差動歯車装置DFの上方において、それぞれ差動歯車装置DFと同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。言い換えれば、コンデンサ36の少なくとも一部と変換ユニット31の少なくとも一部とは、差動歯車装置DFの上方において、それぞれ差動歯車装置DFと前後方向Lに重複するように配置されている。つまり、2つの部材の配置に関して、ある方向において当該2つの部材が互いに同じ位置(領域)を占めることを、ここでは「その方向に重複する」と表現する。コンデンサ36は、より具体的には、差動歯車装置DFの上方かつカウンタギヤ機構Cよりも後方サイドRにおいて、差動歯車装置DFと同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。コンデンサ36の少なくとも一部は、差動歯車装置DFの上方かつカウンタギヤ機構Cよりも後方サイドRにおいて、差動歯車装置DFと前後方向Lに重複するように配置されている。コンデンサ36は、その大部分が、差動歯車装置DFにおける第三軸心X3よりも後方サイドRの部分が占める前後方向Lの範囲内に収まるように配置されている。
また、コンデンサ36は、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cと、それぞれ同じ上下方向Vの位置を占める部分を有するように配置されている。言い換えれば、コンデンサ36の少なくとも一部は、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cと、それぞれ上下方向Vに重複するように配置されている。コンデンサ36は、変速装置TMの上端部よりも上方に突出し、かつ、カウンタギヤ機構Cにおける第二軸心X2よりも上方の部分が占める上下方向Vの範囲内にその大部分が収まるように配置されている。コンデンサ36が配置されたこのような位置は、上述した“重複空間S”でもある。
本実施形態では、差動歯車装置DFの上方かつカウンタギヤ機構Cの後方サイドRに存在する重複空間Sにコンデンサ36を配置するので、車両の前進走行時に、回転電機MG、変速装置TM、及びカウンタギヤ機構Cより後方に、コンデンサ36を配置することができる。よって、車両の前進走行時に、仮に不慮の衝突事故が起こったとしても、その衝撃は、比較的大径かつ大重量の回転電機MG及び変速装置TMや、その後方サイドRに配置されたカウンタギヤ機構Cによって吸収され、コンデンサ36にまでは及びにくい。このため、不慮の衝突事故の発生時における、高圧部品であるコンデンサ36の損傷や車体フレームへのコンデンサ36の接触等に起因する漏電等の発生を、未然に、有効に抑制することができる。従って、衝突安全性を向上させることができる。
なお、上述した重複空間Sは、車両用駆動装置1のケース2の内部に生じ得るデッドスペースの1つである。このため、そのような位置にコンデンサ36を配置することで、ケース2の内部にデッドスペースが生じるのを極力抑制することができる。このとき、本実施形態のようにフィルムコンデンサやセラミックコンデンサ等で構成されるコンデンサ36は、形状自由度が比較的高いため、その外形を重複空間Sの立体的形状に適合させやすい。よって、ケース2の内部に生じ得るデッドスペースを極力小さく抑えることができる。
変換ユニット31は、差動歯車装置DFの上方かつ変速装置TMよりも後方サイドRにおいて、差動歯車装置DFと同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。言い換えれば、変換ユニット31の少なくとも一部は、差動歯車装置DFの上方かつ変速装置TMよりも後方サイドRにおいて、差動歯車装置DFと前後方向Lに重複するように配置されている。また、変換ユニット31は、カウンタギヤ機構Cの上方かつ変速装置TMよりも後方サイドRにおいて、カウンタギヤ機構Cと同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。変換ユニット31の少なくとも一部は、カウンタギヤ機構Cの上方かつ変速装置TMよりも後方サイドRにおいて、カウンタギヤ機構Cと前後方向Lに重複するように配置されている。
また、本実施形態では、変換ユニット31とポンプ制御ユニット38とが、前後方向Lに沿って並ぶように同一平面状に配置されている。変換ユニット31及びポンプ制御ユニット38は、その全体が、差動歯車装置DF及びカウンタギヤ機構Cの全体が占める前後方向Lの範囲内に収まるように配置されている。変換ユニット31とポンプ制御ユニット38とは、概ね、前後方向Lにおいて第二軸心X2に対して互いに反対側に位置するように配置されている。変換ユニット31は、第二軸心X2よりも後方サイドRに配置され、ポンプ制御ユニット38は、その大部分が第二軸心X2よりも前方サイドFに配置されている。
コンデンサ36と変換ユニット31とは、差動歯車装置DFの上方において、互いに同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。言い換えれば、コンデンサ36の少なくとも一部と変換ユニット31の少なくとも一部とは、差動歯車装置DFの上方において、前後方向Lに互いに重複するように配置されている。本実施形態では、変換ユニット31が、コンデンサ36及びカウンタギヤ機構Cの上方において、コンデンサ36及びカウンタギヤ機構Cのそれぞれと同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するように配置されている。変換ユニット31の少なくとも一部が、コンデンサ36及びカウンタギヤ機構Cの上方において、コンデンサ36及びカウンタギヤ機構Cのそれぞれと前後方向Lに重複するように配置されている。
コンデンサ36は、変換ユニット31の下方において、上下方向Vに見て変換ユニット31と重複する(実際に重なる)ように配置されている。本実施形態では、コンデンサ36と変換ユニット31との重複部分の前後方向Lの幅は、コンデンサ36の前後方向Lの幅の半分以上となっている。変換ユニット31は、コンデンサ36と変換ユニット31との電気的接続部材(バスバー等)の設置スペースを後方サイドRに確保しつつ(図3を参照)、インバータ収容室P内において後方サイドRに寄せて配置されている。変換ユニット31とコンデンサ36とは、全体として、軸方向Aに見て下方に向かって屈曲するL字状に配置されている。
このように、本実施形態では、コンデンサ36と変換ユニット31とが互いに同じ前後方向Lの位置を占める部分を有するので、変換ユニット31を後方サイドRに寄せて配置することができる。このため、車両の前進走行時に、回転電機MG及び変速装置TMにより、コンデンサ36のみならず、変換ユニット31をも少なくとも部分的に遮蔽することができる。よって、衝突安全性をさらに高めることができる。
また、コンデンサ36と変換ユニット31とは、上下方向Vに近接して配置されている。これらは、上下方向Vに実質的に隔離壁25のみを隔てて対向するように配置されている(図3を参照)。これにより、コンデンサ36と変換ユニット31とを、最短の配線長で電気的に接続している。さらに、本実施形態では、それぞれ扁平に形成された変換ユニット31とポンプ制御ユニット38とは、同程度の高さ寸法を有しており、実質的に同じ上下方向Vの位置を占めるように配置されている。これにより、ケース2(外周壁22)からの上下方向Vへの突出量も、極力小さく抑えられている。
このように、本実施形態では、変換ユニット31、コンデンサ36、及びポンプ制御ユニット38が、車両への搭載時のレイアウトやそれぞれの形状特性(形状自由度や扁平率等)を考慮して、上述したような各仕様を満足するように配置されている。これにより、特に高圧部品であるコンデンサ36を十分に遮蔽して、衝突安全性を向上させることができる。また、インバータ装置3を構成する変換ユニット31、コンデンサ36、及びポンプ制御ユニット38も含めた車両用駆動装置1の全体が、図3及び図6に示すように、軸方向Aに見て横長の矩形状に構成されている。そして、当該横長の矩形状の外形の中に、各構成部品が互いに干渉することなく密集して配置されている。これにより、インバータ装置3等も含めた車両用駆動装置1の全体が、効果的に小型化されている。
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係る車両用駆動装置の、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、コンデンサ36が変換ユニット31の下方に配置された構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば図7に示すように、変換ユニット31が差動歯車装置DF及びカウンタギヤ機構Cの共通の接線方向に対して平行状に配置され、コンデンサ36がその変換ユニット31の上方に配置されても良い。
(2)上記の実施形態では、コンデンサ36及び変換ユニット31のうちのコンデンサ36のみが、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cとそれぞれ同じ上下方向Vの位置を占める部分を有する(上下方向Vに重複する)ように配置された構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば変換ユニット31のみが、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cとそれぞれ同じ上下方向Vの位置を占める部分を有するように配置されても良い。或いは、コンデンサ36及び変換ユニット31の両方が、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cとそれぞれ同じ上下方向Vの位置を占める部分を有するように配置されても良い(図7を参照)。或いは、コンデンサ36及び変換ユニット31の少なくとも一方が、変速装置TM及びカウンタギヤ機構Cのうちのカウンタギヤ機構Cのみと同じ上下方向Vの位置を占める部分を有するように配置されても良い(図8を参照)。
(3)上記の実施形態では、変換ユニット31とコンデンサ36とが上下方向Vに見て互いに重なるように配置されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。変換ユニット31とコンデンサ36とは、少なくとも互いに同じ前後方向Lの位置を占める部分を有する(前後方向Lに重複する)ように配置されていれば良く、例えば軸方向Aの異なる位置に配置される等により、上下方向Vに見て互いに重なっていなくても良い。
(4)上記の実施形態では、インバータ装置3が変換ユニット31とコンデンサ36とポンプ制御ユニット38を含み、これらの全てがインバータ収容室Pに配置された構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えばポンプ制御ユニット38が、変換ユニット31及びコンデンサ36とは別に、インバータ収容室Pの外に配置されても良い。この場合、例えばポンプ制御ユニット38がケース2内に配置されても良い。また、インバータ装置3が、昇圧回路を構成するための各種部品をさらに含んでも良い。この場合、そのための追加の部品の配置位置は、装置全体を過度に大型化させない範囲内で、衝突安全性を考慮して決定すれば良い。
(5)上記の実施形態では、インバータ装置3が、インバータケース等を介することなく直接的にケース2に固定されて一体化された構成(インバータケースレス構造)を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、インバータ装置3が、専用のインバータケースを介してケース2に固定されても良い。
(6)上記の実施形態では、インバータ装置3が、変速装置TM等を収容する第一ケース部21に固定された構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えばインバータ装置3が、回転電機MG等を収容する第二ケース部28に固定されても良い。また、インバータ装置3が、第一ケース部21と第二ケース部28とに跨るように固定されても良い。
(7)上記の実施形態では、変速入力軸としての中間軸Mと変速出力部材としての変速出力ギヤGoとが同軸に配置された、一軸構成の変速装置TMを念頭に置いて説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、変速入力軸と変速出力部材とが別軸に配置された複軸構成の変速装置TMを用いても良い。この場合であっても、その変速装置TMの回転軸心(第一軸心X1)は、当該変速装置TMの入力軸(変速入力軸)の回転軸心に基づいて規定されるものとする。この場合、“変速装置TMが回転電機MGと同軸に配置される”とは、変速入力軸の回転軸心と回転電機MG(ロータRo)の回転軸心とが一致することを意味し、変速出力部材の回転軸心と回転電機MG(ロータRo)の回転軸心とは不一致であっても良い。
(8)上記の実施形態では、ハイブリッド車両用の駆動装置に本発明を適用した例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、車両の車輪Wの駆動力源として回転電機MGのみを備えた電動車両用の駆動装置にも、本発明を適用することができる。
(9)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えばハイブリッド車両用の駆動装置に利用することができる。
1 :車両用駆動装置
2 :ケース
3 :インバータ装置
22 :外周壁
31 :変換ユニット
36 :コンデンサ
MG :回転電機
TM :変速装置
C :カウンタギヤ機構
DF :差動歯車装置
P :インバータ収容室
X1 :第一軸心(変速装置の回転軸心)
X3 :第三軸心(差動歯車装置の回転軸心)
V :上下方向
L :前後方向(車両前後方向)
F :前方サイド(車両後方)
R :後方サイド(車両前方)
S :重複空間

Claims (5)

  1. 回転電機と、
    前記回転電機と軸方向に並べて配置される変速装置と、
    前記変速装置と回転軸心が平行状であって別軸に配置される差動歯車装置と、
    直流電力を平滑するコンデンサと直流交流変換を行う変換ユニットとを含み、前記回転電機を制御するインバータ装置と、を備え、
    車両搭載状態で、前記差動歯車装置の回転軸心が、前記変速装置の回転軸心に対して、下方かつ車両後方に配置され、
    前記差動歯車装置の上方において、前記コンデンサの少なくとも一部と前記変換ユニットの少なくとも一部とが車両前後方向に互いに重複し、かつ、前記コンデンサの少なくとも一部及び前記変換ユニットの少なくとも一部が前記差動歯車装置と車両前後方向に重複するように配置されている車両用駆動装置。
  2. 前記コンデンサが、前記変換ユニットの下方において、上下方向に見て前記変換ユニットと重複するように配置されている請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記コンデンサ及び前記変換ユニットの少なくとも一方が、前記変速装置と上下方向に重複するように配置されている請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記変速装置並びに前記差動歯車装置と回転軸心が平行状であって別軸に配置されるカウンタギヤ機構をさらに備え、
    車両搭載状態で、前記カウンタギヤ機構の回転軸心が、上下方向で前記変速装置の回転軸心よりも上方であって、かつ、車両前後方向で前記変速装置の回転軸心と前記差動歯車装置の回転軸心との間に配置され、
    前記コンデンサ及び前記変換ユニットの少なくとも一方が、前記カウンタギヤ機構と上下方向に重複するように配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記変速装置を収容するケースを備え、
    前記インバータ装置を収容するインバータ収容室が、前記ケースの外周壁に沿って形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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