JP2015054596A - 自転車用点灯制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昼間における走行においても、内部回路等に高電圧が印加されるのを抑制し、電子回路部品を低耐圧素子で構成できる自転車用点灯制御装置を提供する。【解決手段】自転車の走行に応じて発電する電源部と、前記電源部の発電により発光する発光体と、周囲の照度を検出して、照度電圧として出力する照度検出部と、前記電源部からの出力電流を前記発光体に供給する点灯制御回路とを有し、前記自転車の走行中、前記発光体を明暗に関係なく発光させるとともに、前記照度電圧に基づいて、昼間の発光体の明るさを、夜間に比べて減少させる。【選択図】図7

Description

本発明は、自転車用点灯制御装置に関する。
従来の自転車用点灯制御装置として、例えば、ハブダイナモを電源とした特許文献1に記載されたものがある。これは、自転車の周囲の明暗を光センサにより検出することで、昼間のように明るいときは自動的に前照灯をオフし、夜間のように暗いときには自動的に前照灯をオンするようにしている。
実開平4−133943号公報
このハブダイナモは一般的に自転車の車速(車輪の回転速度)に比例してその発電電圧が高くなる。また、このハブダイナモに接続される負荷によって、内部回路に印加される電圧が変動する。
自転車が夜間に走行する場合は、前照灯を点灯もしくは点滅させるため、発光体が負荷としてはたらく。このため、自転車が夜間に走行する場合には、たとえ車速を上げても、負荷で電力を消費するため、内部回路に高電圧がかかることはない。
しかしながら、自転車が昼間に走行する場合には、前照灯が消灯されているため、ハブダイナモは無負荷状態になる。このため、前照灯の消灯時は、内部回路等に高電圧が印加される。したがって、内部回路には高耐圧の素子を使用する必要があり、コストが高くなるといった問題がある。夜間と同様に、昼間も前照灯を常時点灯すれば高耐圧素子は不要となるが、前照灯が電力を消費するため、ペダルが重くなる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、昼間の走行においても、内部回路等への高電圧の印加を抑制し、内部回路の電子回路部品を低耐圧素子で構成できる自転車用点灯制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、自転車の走行に応じて発電する電源部と、前記電源部の発電により発光する発光体と、周囲の照度を検出して、照度電圧として出力する照度検出部と、前記電源部からの出力電流を前記発光体に供給する点灯制御回路と、を有し、前記自転車の走行中、前記発光体を明暗に関係なく発光させるとともに、前記照度電圧に基づいて、昼間の発光体の明るさを、夜間に比べて減少させたことを特徴とする自転車用点灯制御装置である。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記発光体は、主発光体と前記主発光体より消費電流が小さい副発光体とを有し、前記照度検出部が、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合に前記副発光体を発光させ、一方、前記閾値未満である場合に前記主発光体を発光させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記発光体は、1つの発光体のみを有し、前記照度検出部が、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合に前記発光体に流す電流値は、前記閾値未満である場合に前記発光体に流す電流値よりも少なくすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記電源部は、ハブダイナモであることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記主発光体と前記副発光体の少なくとも一方は、LEDであることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記ハブダイナモは、車輪と共に回転するロータと、前記車輪を回転自在に支持する車輪軸に回転不能に固定され、前記ロータの内周側に配置されたステータと、を有し、前記ロータの回転により、前記ステータのコイルから出力される交番電流を全波整流して前記発光体に供給するように構成され、前記ステータに、位相のずれた交番電流を出力する2相のコイルが設けられていることを特徴とする。
以上説明したように、この発明によれば、照度検出部が従来のように発光体の発光、消光を行うのではなく、発光体の照度制御を行っている。具体的には、照度検出部は、発光体に印加する電流値を昼間と夜間で切り替える。すなわち、本発明によれば、昼間の走行においても、ダイナモの発電した電力を消費させる構成としている。これにより、電子回路への高電圧の印加を防止することができるため、電子回路部品を低耐圧素子で構成できる。そのため、コスト低減した点灯制御装置を製作することができる。
また、昼間の発光体に印加する電流を夜間の発光体に印加する電流より低くする。これより、夜間の発光体に印加する電流で昼間点灯させる場合に比べ、乗り手側の自転車をこぐ負荷を低減できる。
本発明の第1実施形態における点灯制御装置を取り付けた自転車の側面図である。 本発明の第1実施形態におけるハブダイナモの側面図である。 本発明の第1実施形態におけるハブダイナモの断面図である。 本発明の第1実施形態におけるハブダイナモを構成するステータの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるハブダイナモの出力する電圧波形を示す図である。 本発明の第1実施形態における前照灯の平面図を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるブロック図である。 図6の出力を全波整流した後の波形を示す図である。 本発明の第1実施形態における周囲環境における各部の入出力状態と発光体の状態を記した図である。 本発明の第2実施形態における前照灯の平面図を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における点灯制御装置を取り付けた自転車の側面図である。以下の説明では、ハブダイナモ10を自転車1の車輪軸11に取り付け、自転車1の前照灯4に電力を供給する場合について説明する。
(点灯制御装置の取付態様)
図1に示すように、点灯制御装置は、電源部であるハブダイナモ10と前照灯4から構成されている。
自転車1の前輪5は、フレームの一部を構成するフロントフォーク3により車輪軸11を介して回転可能に軸支されている。車輪軸11は、両側がフロントフォーク3にナット(不図示)等により回転不能に締結固定されている。車輪軸11の軸方向中央の大部分には、ハブダイナモ10が車輪軸11と同軸に取り付けられている。このハブダイナモ10は、前輪5の側方に配置された前照灯4に電力を供給している。
ハブダイナモ10は、前輪5のスポーク2に接続されて前輪5と共に車輪軸11の周囲を回転するロータ12と、ロータ12の内周側に位置する状態で車輪軸11に回転不能に取り付けられたステータ13と、を備えている。
以下、車輪軸11の中心軸Oの軸方向を単に軸方向といい、軸方向に直交する方向を径方向といい、中心軸O周りに沿った方向を周方向という。なお、車輪軸11のうち、少なくともステータ13が取り付けられた部分よりも軸方向外側に位置する部分には、雄ねじ部が形成されている。
(ロータ)
図2はハブダイナモの側面図であり、図3はハブダイナモの断面図である。
図2及び図3に示すように、ロータ12は、ハブシェル100を主体に構成されている。ハブシェル100は、円筒状の胴部61と、胴部61の軸方向両端開口を塞ぐ第1のエンドプレート70及び第2のエンドプレート80と、からなる。
図3に示すように、胴部61の軸方向一方P側(図3における左側)の開口は、製作時には開放されており、その開口を塞ぐように、胴部61と別体に製作された第2のエンドプレート80が、所定の組立工程後に胴部61の軸方向一方P側の端部に圧入固定されている。
胴部61の軸方向他方Q側(図3における右側)の開口は、胴部61と一体に形成された第1のエンドプレート70により製作時から閉塞されている。円筒状の胴部61と、胴部61の軸方向Q側の開口を塞ぐ第1のエンドプレート70とは、一体部品のハブシェル本体60として製作されている。ハブシェル本体60と、それと別体の第2のエンドプレート80は、それぞれに一定厚の磁性金属板(主に鉄板)をプレス成形することで製作されている。
ハブシェル本体60の胴部61の軸方向両端部外周には、径方向外側に向かって張り出す左右一対のフランジ部62が形成されている。各フランジ部62は、プレス成形の際に素材である金属板をU字形に折り返し、軸方向内側のフランジ板62aと軸方向外側のフランジ板62bとを互いに密着状態で重ね合わせることで形成されている。各フランジ部62には、軸方向に貫通する支持孔63が周方向に等間隔で複数形成されている。
支持孔63には、図1に示すように、前輪5のリム5aから内径側に延在する複数のスポーク2の内側端部が係合されている。なお、左右のフランジ部62の支持孔63は、半ピッチ分だけ位相がずれて配置されている。
胴部61の軸方向Q側の開口を閉塞する第1のエンドプレート70は、軸方向外側(Q側)に円錐形に膨らんだ環状の側壁71と、この側壁71の内周縁で軸方向内側(P側)に折れ曲がった円筒状のベアリング嵌合壁73と、このベアリング嵌合壁73の軸方向内側(P側)端で径方向内側に折れ曲がったベアリング押え壁74と、前記側壁71の外周縁から径方向外側に向けて連設されたフランジ部75と、を有している。
このフランジ部75が、胴部61の軸方向Q側のフランジ部62の外側のフランジ板62bと一体に連続していることで、胴部61と第1のエンドプレート70とが一体化されている。これにより、一体部品としてのハブシェル本体60が構成される。
また、胴部61の軸方向P側の開口を閉塞する第2のエンドプレート80は、環状の側壁81と、この側壁81の内周縁で軸方向内側(Q側)に折れ曲がった円筒状のベアリング嵌合壁83と、このベアリング嵌合壁83の軸方向内側(Q側)端で径方向内方に折れ曲がったベアリング押え壁84と、前記側壁81の外周縁で軸方向内側(Q側)に折れ曲がった円筒状の圧入嵌合壁85と、を有している。
第2のエンドプレート80は、この円筒状の圧入嵌合壁85を、ハブシェル本体60の胴部61の軸方向P側の開口の内周に圧入嵌合させることで、胴部61に固定されている。
第1のエンドプレート70及び第2のエンドプレート80のベアリング嵌合壁73、83の径方向内側は、同軸上に位置する貫通孔72、82として開口しており、これら貫通孔72、82を画成するベアリング嵌合壁73、83の内周に、ベアリング(軸受)21、22がそれぞれ嵌合されている。そして、ハブシェル100を主体として構成されるロータ12は、ベアリング21、22を介して車輪軸11に回転可能に支持されることで、前輪5の回転と共に車輪軸11を中心に回転するようになっている。すなわち、ロータ12は、前輪5を回転可能に支持するハブとして機能している。
ハブシェル本体60の胴部61の内周には、例えばフェライト等により形成された永久磁石19が配置されている。永久磁石19の外周面の曲率半径は、胴部61の内周面の半径と同等に設定されており、永久磁石19は、ヨークを介さずに磁性材料製の胴部61の内周に直接密着した状態で配置され、例えば接着剤等により貼付されている。永久磁石19を、胴部61の内周面に沿って円筒状に配置することで、永久磁石19はステータ13の外周面全体を覆っている。なお、永久磁石19は、周方向に複数に分割された状態で胴部61の内周に組み込まれている。
この円筒状に配置された永久磁石19の内周面には、N極及びS極の磁極が周方向に沿って交互に着磁されている。具体的には、N極及びS極がそれぞれ14極ずつ、合計28極の磁極が交互にN極及びS極が並ぶように着磁されている。
(ステータ)
図4はハブダイナモを構成するステータの斜視図である。
図4に示すように、ステータ13は、クローポール型の第1のステータユニット20Aと第2のステータユニット20Bとを車輪軸11の軸方向に組み合わせることで構成されており、第1のステータユニット20AはA相の交番電流・電圧を出力し、第2のステータユニット20BはB相の交番電流・電圧を出力するようになっている。
図3に示すように、各ステータユニット20A、20Bは、車輪軸11の周りにボビン(図示略)を介して環状に巻かれたコイル24と、コイル24を包囲すると共に外周部に永久磁石19と対向し且つ磁極の数に対応した極数のティース22(22−1、22−2)を有したステータコア26と、をそれぞれ備えている。
ステータコア26は、環状のコイル24の内周に配置された中心部ヨーク25と、環状のコイル24の軸方向の一方側(Q側)及び他方側(P側)に互いに対向して配置されて内周部が中心部ヨーク25の一端及び他端に磁気的に結合された一対の円板状の側部ヨーク21(21−1、21−2)と、ステータコア26の外周部に配されてロータ12の永久磁石19の内周側に空隙を介して対向し、各側部ヨーク21−1、21−2の外周部に磁気的に結合されて円周方向に交互に配置されたティース22(22−1、22−2)と、からなる。
ティース22(22−1、22−2)は、円板状の側部ヨーク21(21−1、21−2)にそれぞれ一体に形成されている。そして、軸方向の一方側(Q側)の側部ヨーク21−1に一体に形成されたティース22−1と、軸方向の他方側(P側)の側部ヨーク21−2に一体に形成されたティース22−2とが、円周方向に微小間隔を開けて交互に配列されている。なお、各側部ヨーク21−1、21−2は、それぞれ14個のティース22−1、22−2を有し、全ティース22(22−1、22−2)の極数が永久磁石19の磁極数に対応している。
ティース22(22−1、22−2)を一体に有した軸方向Q側及び軸方向P側の側部ヨーク21(21−1、21−2)は同形状のものである。そして、軸方向Q側の側部ヨーク21−1は、ティース22−1を軸方向P側に向け、軸方向P側の側部ヨーク21−2は、ティース22−2を軸方向Q側に向けて、両者は車輪軸11上で互いに組み合わせられている。円板状の側部ヨーク21(21−1、21−2)の中央には、車輪軸11の外周に嵌合する中心孔23が形成されており、この中心孔23によりステータ13は車輪軸11に固定されている。
(第1のステータユニットと第2のステータユニット組み合わせ)
図4に示すように、第1のステータユニット20Aと第2のステータユニット20Bは、各ステータユニット20A、20Bのティース22の位置を所定角度αだけ円周方向に相互にずらして組み合わせられており、これにより、各ステータユニット20A、20Bの各コイル24から、位相のずれたA相とB相の2相の交番電流・電圧が出力されるようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、第1及び第2の各ステータユニット20A(A相)、20B(B相)におけるティース22(22−1、22−2)の極数をP、ティース22(22−1、22−2)のピッチ角をθ、第1のステータユニット20Aのティース22(22−1、22−2)と第2のステータユニット20Bのティース(22−1、22−2)の円周方向のずれ角度をαとしたとき、角度αは、
α=θ/2=(360°/P)/2・・・(1)
を満たすように設定されている。
角度αが式(1)を満たすことにより、第1のステータユニット20Aのコイル24と、第2のステータユニット20Bのコイル24とが、ロータ12の回転に応じて、相互に電気角で90°位相のずれた交番電流・電圧を出力する。
なお、第1のステータユニット20Aと第2のステータユニット20Bとを、ずれ角αだけ周方向に位相ずれした関係に組み合わせるために、図示しない周方向位置決め手段が設けられている。また、図3に示すように互いに隣接する、第1のステータユニット20Aの軸方向P側の側部ヨーク21−2と第2のステータユニット20Bの軸方向Q側の側部ヨーク21−1とは、背中合わせに配置されている。
(規制部)
図3に示すように、車輪軸11のうち、ステータ13の軸方向両側に位置する部分には、ステータ13の軸方向の移動を規制する規制部が設けられている。本実施形態の規制部は、車輪軸11のうち、ステータ13の軸方向P側に設けられたスペシャルナット30と、軸方向Q側に設けられたステータ固定部材37と、を備えている。ステータ13は、車輪軸11の外周に固定されたこれらスペシャルナット30とステータ固定部材37とで、軸方向の定位置に挟持固定されている。
スペシャルナット30は、軸方向P側に形成されたスリーブ部30aと、軸方向P側に形成されてスリーブ部30aに対して外径が拡大されたフランジ部30bとを備えている。そして、内周に形成されている雌ネジ部を車輪軸11の雄ねじ部に螺着することで、車輪軸11の外周に固定されている。
スリーブ部30aの外周面は、第2のエンドプレート80のベアリング嵌合壁83に外輪を嵌合させたベアリング22の内輪の内周に、圧入等により固定されている。フランジ部30bは外径がベアリング22の内径よりも大径に形成され、軸方向P側に位置する端面がベアリング22の内輪に軸方向で当接している。これにより、ベアリング22は、外輪側が車輪軸11周りに回転自在となるように装着されている。
一方、フランジ部30bにおける軸方向P側に位置する端面は、ステータ13の内周部に軸方向で当接している。なお、図4に示すように、スペシャルナット30の外周面には、コイル24を構成する導線の端部をハブダイナモ10の外部に引き出すための溝30cが形成されている。
図3に示すように、第2のエンドプレート80の外側にはコネクタ40が配設され、このコネクタ40にコイル24の導線(図示略)が導入されている。この導線の端部は、スペシャルナット30の溝30c(図4参照)内を経由してコネクタ40の導線引出部43に導かれ、導線引出部43を通ってハブダイナモ10の外部に引き出されている。コネクタ40の内周部には、スペシャルナット30のスリーブ部30aが挿通され、コネクタ40はワッシャ45を介して、ナット46により車輪軸11に固定されている。
車輪軸11におけるステータ固定部材37よりも軸方向Q側には、スリーブ部材50が設けられている。このスリーブ部材50は、内周面に雌ねじ部が形成された筒状の部材であり、軸方向Q側から車輪軸11の雄ねじ部に煉着されている。具体的に、スリーブ部材50は、軸方向P側に形成されたスリーブ本体50aと、軸方向Q側に形成されてスリーブ本体50aに対して外径が拡大されたフランジ部50bとを備えている。
このフランジ部50bは、多角筒状に形成されており、軸方向P側の端面が、第1のエンドプレート70側のベアリング21の内輪に軸方向で当接している。スリーブ本体50aは、円筒状に形成されており、第1のエンドプレート70側のベアリング21の内輪の内周に内嵌されている。具体的に、スリーブ本体50aは、外径がベアリング21の内径と同等か若干大径に設定されており、ベアリング21の内輪の内周に圧入等により固定されている。
第1のエンドプレート70の外側には、ベアリング21及びスリーブ部材50を覆うようにカバー54が装着されている。カバー54は、椀形状に形成された部材であり、外部からロータ12の内部に水や塵浜等が浸入するのを防止している。カバー54の内周部には、スリーブ50を緩み止めするために車輪軸11に螺着されたナット52が配置されている。
(発電の仕組み)
このように構成されたハブダイナモの発電は、以下の要領で行われる。
すなわち、前輪5が回転すると、スポーク2により前輪5に接続されたロータ12が前輪5と共に車輪軸11周りに回転し、永久磁石19がステータ13周りを回転する。
回転する永久磁石19の磁束により、軸方向Q側の側部ヨーク21−1に設けられた第1のティース22−1がN極、軸方向P側の側部ヨーク21−2に設けられた第2のティース22−2がS極となる状態と、第1のティ−ス22−1がS極、第2のティース22−2がN極となる状態と、が交互に繰り返される。これにより、A相の第1のステータユニット20Aのステータコア26とB相の第2のステータユニット20Bのステータコア26に交番磁束が発生し、この交番磁束により、第1及び第2のステータユニット20A、20Bの各コイル24に電流が流れて発電が行われる。
この発電動作において、第1のステータユニット20Aのコイル24から出力される交番電流・電圧と、第2のステータユニット20Bのコイル24から出力される交番電流・電圧とは、位相がずれており、同時に交番電圧が0Vに落ちる点がない。
特に、第1のステータユニット20Aのティース22(22−1、22−2)と第2のステータユニット20Bのティース22(22−1、22−2)の円周方向のずれ角度αがティース22のピッチ角θの1/2に設定されていることにより、図6に示すように、A相とB相の2相のコイル24の電圧波形の位相ずれがちょうど電気角で90°になる。
(前照灯の説明)
図6は前照灯の平面図を示す図である。
図に示されるように、前照灯4はヘッドケース107、前面レンズ103、反射鏡102、主発光体600と、副発光体601と、支持基板104と、制御基板105と、制御基板105上に設けられた照度検出センサ106を備えている。
前面レンズ103はヘッドケース107の前面の開口部を封止している。前面レンズ103は、主発光体600の光軸Mを軸芯とする円形状に形成され、かつ、前方に突出する曲面となって集光レンズとしての機能を備えた構成である。
反射鏡102はヘッドケース107の内面に設けられている。反射鏡の中心部には主発光体600が配置されている。よって、反射鏡102は、主発光体600で発光した光を反射して、前面レンズにより集光して前方を照明する。
主発光体600と副発光体601は、制御基板105から供給される電気により点灯する。主発光体600、副発光体601は例えば、LED(Light Emitting Diode)もしくフィラメントランプである。
主発光体600は、反射鏡102の略中央部に配置され、支持基板104により固定されている。副発光体601は、反射鏡102の略端部に配置され、支持基板104に固定されている。主発光体600と副発光体601はそれぞれ、支持基板104を介して制御基板105と電気的に接続されている。制御基板105と支持基板104に固定された主発光体600及び副発光体601との接続は例えば、リード線やプリント基板、フレキシブル基板などを介して、電気的に接続されていれば良い。
なお、主発光体600は、夜間に発光させる発光体である。副発光体601は、昼間に発光させる発光体である。また、副発光体601は、主発光体600に比較して抵抗値が大きい。
上述したように、副発光体601は昼間のみの発光であるため、夜間に発光させる主発光体600ほど光度は必要ない。そのため、副発光体601は主発光体600に比べ消費電力が小さいものである。これより、昼間の被視認性の向上とともに、昼間に夜間走行用の主発光体600を常時発光させる場合に比べ、負荷が小さい。そのため、発電量が少なくても済むため、ペダルを駆動する負荷が小さくなる。
制御基板105に搭載した回路は、支持基板104の後部に有り、主発光体600もしくは副発光体601を自動的に選択し、点灯させる。また、照度検出センサ106は、制御基板105の下面が設置され、ヘッドケース107の下面に設けられた窓から入る光を受光して周囲の照度を検出している。照度検出センサ106は、例えば、CdS(硫化カドミウム)光センサである。また、制御基板105は、ケーブルを介して、電源部となるハブダイナモ10と電気的に接続されている。
照度検出センサ106の出力信号により、周囲が明るいと判定した場合には、第2制御部は、ハブダイナモ10からの電力を副発光体601に供給する。一方、照度検出センサ106の出力信号により、周囲が暗いと判定した場合には、第1制御部は、ハブダイナモ10からの電力を主発光体600に供給する。
次に、図7を参照して、自転車用点灯制御装置の回路を説明する。
図7は主発光体600、副発光体601を発光させる回路の構成を示す図である。
自転車用点灯制御装置の回路は、電源部10a電源部10b、整流回路部200a、整流回路200b、コンデンサ205、照度検出部400、点灯制御回路部500、主発光体600、副発光体601を備えている。また、整流回路部200a、整流回路200b、コンデンサ205、照度検出部400、点灯制御回路部500は制御基板105に設けられ、主発光体600、副発光体601は支持基板104に設けられている。
図7において、電源部10aは、整流回路部200aの入力に接続されている。また、電源部10bは、整流回路部200bの入力に接続されている。点灯制御回路部500は整流回路部200a、200bの各々の出力に接続されるとともに、主発光体600、副発光体601にそれぞれ接続される。また、照度検出部400は、入力が整流回路部200a及び200bの各々の出力に接続され、出力が点灯制御回路部500に接続されている。
電源部10aは、前輪の回転により発電することでA相の交番電流・電圧を出力するハブダイナモ10内の電源部であり、第1のステータユニット20Aに対応する。一方、電源部10bは、前輪の回転により発電することで、A相とは位相の異なるB相の交番電流・電圧を出力するハブダイナモ10内の電源部であり、第2のステータユニット20Bに対応する。
整流回路部200aはダイオード201a〜204aから構成されるブリッジ型全波整流回路である。電源部aは、図5に示す交番電圧Aをダイオード201a〜204aに出力する。ダイオード201a〜204aは、電源部aから供給される交番電圧を図8に示す電圧Aに全波整流する。整流回路部200bはダイオード201b〜204bから構成されるブリッジ型全波整流回路である。電源部10bは、図5に示す交番電圧Bをダイオード201b〜204bに出力する。ダイオード201b〜204bは、電源部10bから供給される交番電圧を図8に示す電圧Bに全波整流する。
コンデンサ205は、図8に示す電圧A、Bを平滑化して直流電圧を生成し、直流電圧を照度検出センサ106と点灯制御回路部500とに供給する。
照度検出部400は、照度検出センサ106と図示しない比較器から構成さている。照度検出センサ106は、外界の照度を検知し、その照度を電圧(以下、照度電圧)に変換する。比較器は、予め決められた閾値電圧と照度電圧とを比較する。これにより、照度検出部400は、周囲の照度が主発光体600を発光させる必要のある照度か否かを判定する。例えば、照度検出部400は、照度電圧が閾値電圧よりも高い場合は日中、低い場合は夜という判定を行う。
また、自転車の車速が変化すると、それに伴って電源部10a、10bの出力が変化し、整流回路部200a、200bの出力から得られる直流電圧の電圧値も変化する。よって、安定した電圧を生成するために、照度検出部400内に定電圧回路を設置しても良い。
上述した比較器としては、一般的にコンパレータが使用される。よって、コンパレータは照度電圧が予め設定した閾値電圧より高いか低いかを示す信号を出力する。ここで、コンパレータより出力される信号を制御信号とする。例えば、コンパレータは、照度電圧が閾値電圧よりも高い場合はLレベルで、制御信号を出力し、照度電圧が閾値電圧よりも低い場合は、Hレベルで制御信号を出力する。
点灯制御回路部500は、第1制御部300、第2制御部301、インバータ401から構成されている。第1制御部300は、整流回路部200と主発光体600の間に接続され、主発光体600に電力を供給するか否かを制御するスイッチ素子である。第1制御部300は、Hレベルの信号が供給されるとON状態となり、主発光体600に電力を印加する。
第2制御部301は、整流回路部200と副発光体601の間に接続され、副発光体601に電力を供給するか否かを制御するスイッチ素子である。第2制御部301は、Hレベルの信号が供給されるとON状態となり、副発光体601に電力を印加する。
これらの上述したスイッチ素子は例えば、リレーやトランジスタ、サイリスタなどである。また、第1制御部300と第2制御部301の構成は基本的に同じ構成とする。
よって、例えば、第1制御部300にHレベルの信号が入力した場合、第1制御部300のスイッチはON状態となり、主発光体600は発光する。同様に、第2制御部301にHレベルの信号が入力した場合、第2制御部301のスイッチはON状態となり、副発光体601は発光する。
照度検出部400からのHレベルもしくはLレベルの制御信号は、第1制御部300と、インバータ401を介して第2制御部301に接続される。よって、第1制御部300の入力と第2制御部301の入力とは、入力の信号レベルが反転している。例えば、照度検出部400のコンパレータが、Hレベルの制御信号を出力した場合、第1制御部300にHレベルの制御信号が入力される。一方、インバータ401は制御信号をHレベルからLレベルに反転するため、第2制御部には、Lレベルの制御信号が入力される。
すなわち、第1制御部300は、照度検出部400の出力した制御信号によりスイッチON/OFF制御を行う。第2制御部301は、照度検出部400の出力した制御信号をインバータ401で反転した制御信号によりスイッチON/OFF制御を行う。よって、第1制御部300と第2制御部301とは、同時に消灯することがなく、これにより、自転車の走行時において、主発光体600もしくは副発光体601のいずれかが必ず発光する。
このように、照度検出部400は発光体の発光または消光の制御ではなく、ダイナモが発電する走行時において、必ず発電電力が消費されるように、発光させる発光体の種類、つまり主発光体600と副発光体601のいずれかを選択する制御を行う。
図9は、周囲環境における各部の入出力状態と主発光体600、副発光体601の状態を記した図である。
照度検出部400では、例えば、照度電圧が閾値電圧よりも高い場合を周囲環境が副発光体601を発光させる程度に明るいと判断し、低い場合を周囲環境は主発光体600を点灯する程度に暗いと判定する。
照度検出部400は、照度電圧が閾値電圧よりも高い場合にはLレベルの制御信号を出力する。よって、第1制御部300にはLレベルの制御信号が入力される。第2制御部301にはインバータ401を経由するためHレベルの制御信号が入力される。これより、第1制御部300は、内部のスイッチをOFF状態とする。また、第2制御部301は、内部のスイッチをON状態とする。したがって、副発光体601に対して電力を供給する。
照度検出部400は照度電圧が閾値電圧よりも低い場合にはHレベルの制御信号を出力する。よって、第1制御部300にはHレベルの制御信号が入力される。第2制御部301にはインバータ401を経由するためLレベルの制御信号が入力される。これより、第1制御部300は、内部のスイッチをON状態とする。また、第2制御部301は、内部のスイッチをOFF状態とする。したがって、主発光体600に対して電力を供給する。
(効果)
したがって、上述した本実施形態によれば、周囲環境が異なっても、主発光体600もしくは副発光体601のどちらか一方が発光するため、走行時において、ハブダイナモに対して無負荷状態とすることがない。よって部回路等に高電圧が印加されることはない。
また、昼間は副発光体601が発光する事によって、被視認性が向上し、高い安全性を確保することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば副発光体601の代わりに他の抵抗成分を負荷として常時接続してもよい。
また、本実施形態においては、主発光体600や副発光体601に入力する電圧を安定させるために、第1制御部300と第2制御部301、もしくはどちらかに定電圧回路を備えても良い。また、Aの位置に定電圧電源を配置しても良い。
<第2実施形態>
第1実施形態では、主発光体600と副発光体601の2つの発光体を使用する構成である。照度検出部400は、主発光体600と主発光体600よりも消費電力の副発光体601の発光をそれぞれ切り替えることで、発光体に印加する電流を制御した。
一方、第2実施形態では、主発光体600を1つだけ使用する構成である。照度検出部400は、後述するシャント抵抗の抵抗値を切り替えることで、発光体に印加する電流を制御できるようにする。
図10は本第2実施形態の前照灯4Aの平面図を示す図である。なお、図6と同様の構成には同一の符号を付してある。以下、構成及び動作が第1実施形態と異なる点を説明する。
図10に示されるように、前照灯4Aはヘッドケース107、前面レンズ103、反射鏡102、主発光体600、支持基板104、制御基板105A、制御基板105A上に設けられた照度検出センサ106を備えている。
制御基板105Aに搭載した回路は、支持基板104の後部に有り、主発光体600を自動的に点灯させる。
次に、図11を参照して、本第2実施形態の自転車用点灯制御装置の回路を説明する。なお、図7と同様の構成には同一の符号を付してある。以下、構成及び動作が第1実施形態と異なる点を説明する。
本実施形態の自転車用点灯制御装置の回路は、電源部10a、電源部10b、整流回路部200a、整流回路部200b、照度検出部400、点灯制御回路部500A、主発光体600を備えている。また、整流回路部200、照度検出部400、点灯制御回路部500は、制御基板105Aに設けられ、主発光体600は支持基板104に設けられている。
図11において、電源部10aは、整流回路部200aの入力に接続されている。また、電源部10bは、整流回路部200bの入力に接続されている。点灯制御回路部500Aは、整流回路部200a、200bの各々の出力に接続されるとともに、主発光体600に接続される。また、照度検出部400は、入力が整流回路部200a及び200bの各々の出力に接続され、出力が点灯制御回路部500Aに接続されている。
コンデンサ205は、直流電圧を照度検出部400と点灯制御回路部500Aとに供給する、図8に示す電圧を平滑化して直流電圧を生成する。
照度検出部400は、周囲の照度が主発光体600を減光させる必要のある照度か否かを判定する。照度検出部400は、照度電圧が閾値電圧以上の場合は昼間、閾値電圧未満の場合は夜間という判定を行う。照度検出部400は、照度電圧が閾値電圧以上の場合(昼間)、Hレベルの制御信号を点灯制御回路部500Aに出力する。一方、照度検出部400は、照度電圧が閾値電圧未満の場合(夜間)、Lレベルの制御信号を点灯制御回路部500Aに出力する。
点灯制御回路部500Aは、電界効果トランジスタ700、第1シャント抵抗800、第2シャント抵抗801、LED制御回路900を有する。電界効果トランジスタ700(Nチャネル型MOS)は、整流回路部200a、200bと第1シャント抵抗800の間に接続され、主発光体600に電力を供給するか否かを制御するスイッチ素子である。また、電界効果トランジスタ700のゲート端子には、照度検出部400が接続されている。
夜間の場合、電界効果トランジスタ700は、照度検出部400からLレベルの信号がゲート端子に供給され、OFF状態となる。電界効果トランジスタ700がOFF状態となると、主発光体600は、整流回路部200a、200bから第2シャント抵抗801だけを介して電流が供給される。一方、昼間の場合、電界効果トランジスタ700は、照度検出部400からHレベルの信号がゲート端子に供給され、ON状態となる。電界効果トランジスタ700がON状態となると、主発光体600は、整流回路部200から並列に接続された第1シャント抵抗800と第2シャント抵抗801とを介して電流が供給される。
夜間の場合、シャント抵抗を介して接続された点Bと点Cとの間(以下「点BC間」という。)の抵抗値は、並列接続された第1シャント抵抗800の抵抗値と第2シャント抵抗801の抵抗値との合成抵抗値となる。よって、夜間の点BC間の抵抗値は、昼間の点BC間の抵抗値より小さくなる。これより、夜間の主発光体600に印加される電流(以下「発光電流」という。)の電流値は、昼間の発光電流の電流値より大きくなる。
LED制御回路900は、200a、200bの出力端子と主発光体600のアノード側とに接続されている。また、LED制御回路900は、主発光体600のカソード側に接続されている。
LED制御回路900は、点BC間の電圧値を一定時間毎に測定している。LED制御回路900は、シャント抵抗の両端の電圧値が一定値になるように主発光体600のカソードの電圧を調整することで、発光電流を制限している。例えば、夜間の発光電流の上限を300mA、昼間の発光電流の上限を150mAである。シャント抵抗の電圧降下した電圧値の一定値(以下、「目標値」という。)は、300である。第1シャント抵抗800と第2シャント抵抗801は、それぞれ2Ωである。
夜間の場合、電界効果トランジスタ700がOFF状態となり、LED制御回路900は、第2シャント抵抗801の電圧降下による両端の電位差を測定する。乗り手の自転車をこぐ回転数が上がると、ハブダイナモ10(電源部a、b)の発電電圧も上がり、発光電流も上がる。しかし、夜間の発光電流の上限は、300mAである。このため、LED制御回路900は、シャント抵抗の電圧降下した電圧値が目標値以上にならないように、主発光体600のカソードの電圧を調整する。一方、昼間の場合、電界効果トランジスタ700がON状態となり、LED制御回路900は、並列接続された第1シャント抵抗800の抵抗値と第2シャント抵抗801の合成抵抗で電圧降下した電圧値を測定する。乗り手の自転車をこぐ回転数が上がると、ハブダイナモ10(電源部a、b)の発電電圧も上がり、発光電流も上がる。しかし、昼間の場合、発光電流の上限は、150mAである。このため、LED制御回路900は、シャント抵抗の電圧降下した電圧値が目標値以上にならないように、主発光体600のカソードの電圧を調整する。よって、シャント抵抗とLED制御回路900により、発光電流は制限される。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば電界効果トランジスタ700は、Pチャネル型MOSでも良い。また、電界効果トランジスタ700は、リレーやトランジスタ、サイリスタなどの他のスイッチ素子を用いることもできる。
(効果)
したがって、上述した本実施形態によれば、昼間点灯時の発光電流を夜間走行時の発光電流に比べ少なくすることで、走行時において、ハブダイナモに対して無負荷状態とすることがない。よって部回路等に高電圧が印加されることはない。
これにより、上述した第1,2実施形態において、照度検出部400は、発光体に印加する電流値を昼間と夜間で切り替える。すなわち、本発明によれば、昼間の走行においても、ダイナモの発電した電力を消費させる構成としている。これにより、電子回路への高電圧の印加を防止することができるため、電子回路部品を低耐圧素子で構成できる。そのため、コスト低減した点灯制御装置を製作することができる。
さらに、昼間は濃霧の有無に関係なく、発光体が自動発光するため、JIS規格で定められている濃霧時に強制点灯させるスイッチが不要となる。よって、濃霧時の発光操作の煩わしさがなくなるとともに、コスト低減が可能となる
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 自転車
2 スポーク
3 フロントフォーク
4、4A 前照灯
5 前輪
10 ハブダイナモ
10a、10b 電源部
11 車輪軸
12 ロータ
13 ステータ
19 永久磁石
20A 第1のステータユニット
20B 第2のステータユニット
21、22 ベアリング
21−1、21−2 ヨーク
22−1、22−2 ティース
23 中心孔
24 コイル
25 中心部ヨーク
26 ステータコア
30 スペシャルナット
30a、50a スリーブ部
30b、50b、62、75 フランジ部
30c 溝
37 ステータ固定部材
40 コネクタ
43 導線引出部
45 ワッシャ
46、52 ナット
50 スリーブ部材
54 カバー
60 ハブシェル本体
62、75 フランジ部
61 胴部
62a 軸方向内側のフランジ板
62b 軸方向外側のフランジ板
70 第1のエンドプレート
71、81 側壁
72、82 貫通孔
73、83 ベアリング嵌合壁
80 第2のエンドプレート
84 ベアリング押え壁
100 ハブシェル
107 ヘッドケース
103 前面レンズ
102 反射鏡
104 支持基板
105、105A 制御基板
106 照度検出センサ
200 整流回路部
201〜204 ダイオード
205 コンデンサ
300 第1制御部
301 第2制御部
400 照度検出部
401 インバータ
500、500A 点灯制御回路部
600 主発光体
601 副発光体
700 電界効果トランジスタ
800 第1シャント抵抗
801 第2シャント抵抗
900 LED制御回路
本発明の一態様は、自転車の走行に応じて発電する電源部と、前記電源部の発電により発光するLED発光体と、周囲の照度を検出して、照度電圧として出力する照度検出部と、前記電源部からの出力電流を前記LED発光体に供給する点灯制御回路と、を有し、前記自転車の走行中、前記LED発光体に常時前記出力電流を供給するものであって、前記点灯制御回路は、前記照度検出部の前記照度電圧に基づいて、前記LED発光体に流す電流値を切換えるように制御することを特徴とする自転車用点灯制御装置である。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記LED発光体は、主LED発光体と前記主LED発光体より消費電力が小さい副LED発光体からなり、前記点灯制御回路は、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合は、前記副LED発光体を発光させ、前記照度電圧が予め設定された閾値未満である場合は、前記主LED発光体のみを発光させるように電流値を切換え制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述の自転車用点灯制御装置であって、前記LED発光体は、ひとつの発光体のみを有し、前記制御回路は、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合は、前記照度電圧が予め設定された閾値未満である場合に流す電流値よりも小さい電流値で発光させ、前記照度電圧が予め設定された閾値未満である場合は、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合に流す電流値よりも大きい電流値で発光させるように電流値を切換え制御することを特徴とする。

Claims (6)

  1. 自転車の走行に応じて発電する電源部と、
    前記電源部の発電により発光する発光体と、
    周囲の照度を検出して、照度電圧として出力する照度検出部と、
    前記電源部からの出力電流を前記発光体に供給する点灯制御回路と、を有し、
    前記自転車の走行中、前記発光体を明暗に関係なく発光させるとともに、
    前記照度電圧に基づいて、昼間の発光体の明るさを、夜間に比べて減少させたことを特徴とする自転車用点灯制御装置。
  2. 前記発光体は、主発光体と前記主発光体より消費電力が小さい副発光体と、を有し、
    前記照度検出部が、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合に前記副発光体を発光させ、一方、前記閾値未満である場合に前記主発光体を発光させることを特徴とする請求項1に記載の自転車用点灯制御装置。
  3. 前記発光体は、1つの発光体のみを有し、
    前記照度検出部が、前記照度電圧が予め設定された閾値以上である場合に前記発光体に流す電流値は、前記閾値未満である場合に前記発光体に流す電流値よりも少なくすることを特徴とする請求項1に記載の自転車用点灯制御装置。
  4. 前記電源部は、ハブダイナモであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車用点灯制御装置。
  5. 前記主発光体と前記副発光体の少なくとも一方は、LEDであることを特徴とする請求項2に記載の自転車用点灯制御装置。
  6. 前記ハブダイナモは、車輪と共に回転するロータと、
    前記車輪を回転自在に支持する車輪軸に回転不能に固定され、前記ロータの内周側に配置されたステータと、を有し、
    前記ロータの回転により、前記ステータのコイルから出力される交番電流を全波整流して前記発光体に供給するように構成され、
    前記ステータに、位相のずれた交番電流を出力する2相のコイルが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の自転車用点灯制御装置。
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