JP2015054429A - 孔版印刷装置、及び、給紙装置 - Google Patents

孔版印刷装置、及び、給紙装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷の生産性を高める印刷モードを実行する場合に、版における複数の穿孔部の間隔をある程度短く設定しても、給紙装置から給送される用紙にジャムなどの給送不良が生じにくい、孔版印刷装置、及び、給紙装置を提供する。【解決手段】版Mに複数の穿孔部MG1、MG2が版胴10の走行方向に沿うように間隔をあけて形成されて、給紙装置から給送される複数の用紙P1、P2に複数の穿孔部MG1、MGに対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、給紙装置から給送される用紙P2の先行する用紙P1に対する紙間が、版Mにおける複数の穿孔部MG1、MG2に対応する間隔よりも大きく、給紙装置から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度を、1枚目の用紙の給紙速度や版胴10の走行速度よりも大きくなるように制御する。【選択図】図5

Description

この発明は、版胴に巻装される版に複数の穿孔部を形成した状態で複数枚の用紙に画像を順次印刷する孔版印刷装置と、そのような孔版印刷装置やその他の画像形成装置に設置される給紙装置と、に関するものである。
従来から、孔版印刷装置において、印刷の生産性を高めることを目的として、1つの版(マスター)に複数の穿孔部を版胴の走行方向(回転方向)に沿うように間隔をあけて形成して、給紙装置から給送される複数の用紙に複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する技術が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、セットされた原稿における画像の画像情報や、パソコンなどから入力された画像の画像情報に基いて、画像に対応した穿孔部が形成されるように、製版部で版(マスター)が製版される。そして、製版部で製版された版は、版胴に巻装され担持される。一方、版胴に対向する位置には、版胴に対して接離可能に形成された押圧部材(プレスローラ)が設けられている。そして、搬送手段によって版胴と押圧部材との間に向けてタイミングを合わせて用紙が搬送されると、版にインクを供給しながら、版胴と押圧部材との間に用紙と版とを挟みむように押圧部材を版胴に圧接させて、用紙に所望の画像が印刷されることになる。
そして、このような孔版印刷装置において、印刷の生産性を高める印刷モード(倍速印刷モード)を実行する場合には、製版部で製版される版に、走行方向に沿って間隔をあけて、複数の画像に対応した複数の穿孔部を形成する。そして、複数の穿孔部が並設された版が版胴に巻装された状態で、版胴を1回転させる間に、版胴と押圧部材との間に向けて給紙装置から搬送手段を経由して複数の用紙を順次搬送して、それらの用紙に複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する。
従来の孔版印刷装置は、印刷の生産性を高める印刷モード(倍速印刷モード)を実行する場合に、版や版胴が走行方向に長くなってしまうのを防止するために版に形成される複数の穿孔部の間隔をある程度短く設定してしまうと、給紙装置から給送される紙間の短い用紙にジャムなどの給送不良が生じてしまい易かった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、印刷の生産性を高める印刷モードを実行する場合に、複数の穿孔部(画像)の間隔をある程度短く設定しても、給紙装置から給送される用紙にジャムなどの給送不良が生じにくい、孔版印刷装置、及び、給紙装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる孔版印刷装置は、所望の画像の画像情報に基いて版に穿孔部を形成する製版部と、前記製版部で製版された版が巻装された状態で所定方向に走行する版胴と、走行する前記版胴における前記版の前記穿孔部の位置にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置と、を備え、前記版に複数の前記穿孔部が前記版胴の走行方向に沿うように間隔をあけて形成されて、前記給紙装置から給送される複数の用紙に前記複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、前記給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記版における前記複数の穿孔部に対応する間隔よりも大きく、前記給紙装置から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度が1枚目の用紙の給紙速度や前記版胴の走行速度よりも大きくなるように制御される印刷モードが実行されるものである。
本発明によれば、印刷の生産性を高める印刷モードを実行する場合に、複数の穿孔部(画像)の間隔をある程度短く設定しても、給紙装置から給送される用紙にジャムなどの給送不良が生じにくい、孔版印刷装置、及び、給紙装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における孔版印刷装置を示す全体構成図である。 孔版印刷装置の要部を示す構成図である。 版胴に巻装される版に2つの穿孔部が形成された状態を示す図である。 版胴に巻装される版に3つの穿孔部が形成された状態を示す図である。 版に2つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 版に3つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 変形例1として、版に2つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 変形例1として、版に3つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 変形例2として、版に2つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 版に1つの穿孔部を形成したときの、給紙装置から給送される用紙の搬送時間と搬送距離との関係を示す速度線図である。 種々の通紙条件で印刷をおこなったときの諸元値を示す表図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、孔版印刷装置1(画像形成装置)の全体の構成・動作について説明する。
図1において、1はデジタル式の孔版印刷装置(装置本体)、2は原稿が載置される原稿台、3は原稿の画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、4は原稿読込部3で読み込んだ画像情報に基いて版M(マスター)に穿孔部を形成(製版)する製版部、5は印刷前の用紙Pをレジストローラ13の位置に向けて給送する給紙装置(給紙部)、6は使用済みの版M(マスター)を版胴10から回収する排版部、7は印刷後の用紙Pが排紙・積載される排紙収納部、10は製版部4で製版された版M(マスター)が巻き付けられる版胴(印刷部)、13は走行する版胴10の穿孔部の位置にタイミングを合わせて用紙Pを搬送する搬送手段としてのレジストローラ(搬送ローラ)、15は版胴10に圧接して用紙Pに印刷をおこなうためのプレスローラ(押圧部材)、を示す。
図1及び図2を参照して、通常印刷モード時(版Mに1つの穿孔部を形成して画像を印刷するモードである。)における、孔版印刷装置1の動作について簡単に説明する。
まず、作業者によって、原稿が原稿台2にセットされて操作パネル上にて所定の操作がされると、原稿読込部3にて原稿の画像情報が光学的に読み取られる。そして、原稿読込部3で読み取られた画像情報に基いて、製版部4で版M(マスター)が作成される。すなわち、製版部4で、版Mに、原稿の画像に対応した穿孔部(原稿画像部)が形成される。
そして、製版部4で製版された版Mがクランパ12に先端部が位置決めされた状態で版胴10(ドラム)に巻装される。そして、版胴10は、製版部4で製版された版Mが巻装された状態で、所定方向(図1の時計方向である。)に所定の回転速度(プロセス線速)で走行(回転)することになる。
一方、給紙装置5において給紙トレイ50の給紙リフト台51上に積載された用紙Pは、不図示の駆動機構によって昇降する給紙リフト台51によって、最上方の用紙Pが給紙ローラ54に当接する位置まで移動される。そして、上方の用紙Pが給紙ローラ54によって図2の白矢印方向に搬送されて、分離ローラ53と分離パッド55とによって用紙Pの重送が防止された状態で、最上方の用紙Pのみが給紙ローラ54及び分離ローラ53によって、給紙経路K0を経由してレジストローラ13(搬送手段)の位置に向けて搬送(給送)される。また、給紙トレイ50から連続的に用紙Pを給送するときには、このような給紙動作が繰り返されることになる。
なお、本実施の形態における給紙装置5は、レジストローラ13に向けて給送する用紙Pの給紙速度(搬送速度)を可変できるように速度可変型駆動モータ(不図示である。)が設置されている。詳しくは、給紙ローラ54と分離ローラ53とは、タイミングベルト等の連結手段を介して速度可変型駆動モータから駆動力が伝達されるように構成されていて、制御部によって制御された速度可変型駆動モータの駆動によって所望の回転速度で回転することになる。
通常印刷モード時において、給紙装置5における用紙Pの給紙速度は、版胴10の線速(プロセス線速)とほぼ同等になるように設定されている。これに対して、印刷の生産性を高める印刷モード(倍速印刷モード)が実行されるときに、給紙装置5における用紙Pの給紙速度は、所定の条件のもと可変されることになるが、これについては後で詳しく説明する。
図2を参照して、その後、給紙装置5によって給紙経路K0に搬送された用紙Pは、その先端部が紙検知センサ61(レジストセンサ)によって検知された後に、搬送手段としてのレジストローラ13の位置に達する。このとき、レジストローラ13は回転が停止した状態になっていて、用紙Pは、その先端部がレジストローラ13のニップに入り込んで、適度に撓んだ状態になって用紙Pの斜行が補正される。
なお、紙検知センサ61(レジストセンサ)は、光学センサであって、その位置に達する用紙Pの先端部を検知する他、その位置を通過する用紙Pの後端部をも検知して、それらの検知結果に基いて、レジストローラ13の回転・回転停止の制御や、給紙装置5からの給紙動作の制御をおこなっている。
その後、用紙Pは、回転駆動が開始されたレジストローラ13によって、版胴10とプレスローラ15(押圧部材)とによって形成されるニップ部(版胴10とプレスローラ15とが圧接する位置である。)に向けてタイミングを合わせて搬送される。詳しくは、レジストローラ13は、制御部に制御された駆動モータ(不図示である)によって回転駆動されて、版胴10に巻装された版Mの穿孔部が用紙Pの所望位置に合致するように、その位置にある用紙Pをニップ部に向けて任意のタイミングで搬送する。
なお、版胴10に巻装された版Mの穿孔部の位置は、版胴10に対向する位置検知センサ60(フォトセンサ)がクランパ12の位置を検知することによって検知される。
そして、ニップ部に搬送された用紙Pは、クランパ12によって版Mが位置決めされた状態の版胴10のニップ部にて、インクローラ11から版胴10及び版Mを介して押し出されたインクによる所望の印刷工程がおこなわれる。
その後、印刷が終了した用紙Pは、分離部材20によって排紙搬送経路K1に案内されて、搬送ベルト装置30の搬送ベルト(吸引装置としての吸引ファン31による用紙Pの吸引がおこなわれている。)に搬送されながら排紙収納部7に排紙される。
次に、このように構成された孔版印刷装置1において、特徴的な構成・動作について、図3及び図5(又は、図4、図6)を参照して詳述する。
本実施の形態における孔版印刷装置1は、版Mに複数の穿孔部MG1、MG2が版胴10の走行方向(回転方向)に沿うように間隔をあけて形成されて、給紙装置5から給送される複数の用紙P1、P2に複数の穿孔部MG1、MG2に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、給紙装置5から給送される用紙P2の先行する用紙P1に対する紙間が、版Mにおける複数の穿孔部MG1、MG2に対応する間隔よりも大きく、給紙装置5から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度(V給2)が1枚目の用紙の給紙速度(V給1)や版胴10の走行速度(プロセス線速Vp)よりも大きくなるように制御される「印刷モード(特殊印刷モード)」が実行される。なお、本実施の形態では、1枚目の給紙速度(V給1)と、プロセス線速(Vp)と、が同等になるように設定されているため、(V給1)=(Vp)<(V給2)なる関係が成立する。
そして、図5(又は、図6)を参照して、この「特殊印刷モード」は、版胴10において版Mが複数回の周期の印刷に用いられるときに、1回目の周期でおこなわれ、2回目以降の周期では給紙装置5から給送されるすべての用紙Pの給紙速度が1回目の周期における2枚目以降の用紙の給紙速度(V給2)と同等になるように制御される。
詳しくは、図3を参照して、版胴10に巻装される版胴1周分の版M(マスタ)には、版胴10の回転方向に沿って2つの穿孔部MG1、MG2(原稿画像)が間隔(2B+E)をあけて形成されている。そして、このような版Mが装着された版胴10が1回転する間に、2枚の用紙P1、P2を連続的に給紙して、第1の用紙P1に第1の穿孔部MG1に対応する画像を印刷して、第2の用紙P2に第2の穿孔部MG2に対応する画像を印刷する。このような「特殊印刷モード(倍速印刷モード)」をおこなうことで、印刷の生産性を高めることができる。なお、このときの原稿は、1つの原稿で2つの穿孔部MG1、MG2を形成する場合もあれば、第1の原稿で第1の穿孔部MG1を形成して第2の原稿で第2の穿孔部MG2を形成する場合もある。
本実施の形態における孔版印刷装置1において、版胴10は、直径が180mm程度に、周長が565.5mm程度に設定されていて、通常印刷モード時において、A3SEF(A3縦サイズ)やDLTSEF(DLT縦サイズ)に対応した穿孔部を版Mに形成できるように構成されている。したがって、特殊印刷モード(倍速印刷モード)時には、1つの版Mに、A4LEF(A4横サイズ)やLTLEF(LT横サイズ)以下の穿孔部を回転方向に並設できることになる。
ここで、1つの版Mに形成する穿孔部MG1、MG2間には、20〜30mmの隙間(余白)を設けている。これは、プレスローラ15の位置で圧力をかけて印刷するときの動作に余裕度をもたせるためである。また、用紙Pを搬送する上で、制御上の余裕度や、版胴10から用紙Pを分離する時間や、用紙Pを排紙するときに用紙Pの衝突を回避する余裕度、を確保するためにも、上述した隙間(余白)は必要になる。
図3は、LTLEF(LT横サイズ)に対応した2つの穿孔部MG1、MG2を版Mに形成して「特殊印刷モード」をおこなう場合の例である。
図3において、版Mの回転方向(走行方向)の長さXは550.5mm、版Mの先端部と第1穿孔部MG1との距離Cは88.7mm、版Mの後端部と第2穿孔部MG2との距離Dは20mm、用紙P1、P2に対する穿孔部MG1、MG2の回転方向の範囲Aの余白Bは5mm、用紙P1、P2の搬送方向の長さLは215.9mm、用紙P1、P2の紙間Eは20mm、に設定されている(図11の表図も参照できる)。
そして、孔版印刷装置1の制御部から「特殊印刷モード(倍速印刷モード)」を実行する指令があると、製版部4で対応する版Mが製版されて、その版Mが版胴10に巻き付けられて版胴10の回転が開始される。そして、版胴10の先端部(クランパ12)の位置が位置検知センサ60で検知されると、不図示の速度可変型駆動モータによって給紙ローラ54や分離ローラ53の回転駆動が開始される。このとき、速度可変型駆動モータは、所定の加速をおこなった後に、給紙ローラ54及び分離ローラ53の線速を第1の給紙速度(V給1)で等速回転して、1枚目の用紙を給送する。なお、本実施の形態では、第1の給紙速度(V給1)がプロセス線速(Vp)と同等に設定されている。
その後、1枚目の用紙Pは、レジストローラ13の位置でレジスト補正された後に、版胴10に巻き付けられた版Mの第1穿孔部MG1と位置が合うタイミングで、レジストローラ13が回転開始してプロセス線速Vpと同じ搬送速度で搬送される。このとき、給紙ローラ54と分離ローラ53とは、レジストローラ13によって用紙Pが搬送され始めた直後に駆動が停止されて、用紙Pにより連れ回りすることになる。なお、給紙ローラ54と分離ローラ53とには、それぞれ、ワンウェイクラッチが組み込まれている。
その後、レジストローラ13は、紙検知センサ61によって1枚目の用紙Pの後端がレジストローラ13を抜けた状態が検知されると、その直後から次の2枚目の用紙Pの先端がレジストローラ13に達するまで、回転駆動が停止される。
そして、給紙装置5から2枚目の用紙Pが給送されることになる。ここで、2枚目の用紙Pは、1枚目の用紙Pに対して、図3に示す版M上において設定された紙間E(20mmである。)よりも大きな紙間(本実施の形態では、50mmである。)をあけて、給紙装置5から給紙される。このときの2枚目の用紙Pを給紙開始するトリガは、位置検知センサ60で検知された版Mの先端位置から第2穿孔部MG2までの距離に合わせて、最終的に2枚目の用紙Pが間に合うようなタイミングにて設定される。すなわち、給紙ローラ54と分離ローラ53とは、速度可変型駆動モータによって1枚目の用紙Pと同じ加速度にて加速され、2枚目の用紙Pが1枚目の用紙Pよりも速い給紙速度(V給2)でレジストローラ13の位置に向けて搬送される。そして、駆動停止した状態のレジストローラ13によって2枚目の用紙Pのレジスト補正がされることになる。
その後、版胴10に巻き付けられた版Mの第2穿孔部MG2と位置が合うタイミングで、レジストロ−ラ13が回転駆動を開始して、2枚目の用紙Pがプロセス線速(Vp)と同じ搬送速度で搬送される。このときの、レジストローラ13の下流側における1枚目の用紙と2枚目の用紙との紙間は、版M上において設定された紙間Eと同等で、20mmになる。すなわち、本制御によれば、給紙開始からレジストローラ13に至る間での用紙の紙間のみが、版M上で設定された紙間Eよりも大きくなることになる。
このように、本制御によれば、大きな紙間で2枚目の用紙を搬送制御することができるので、ノイズ(外乱因子)の影響を受けづらい給紙をおこなうことができる。したがって、ロバスト性の高い給紙制御ができて、給紙動作におけるジャムの発生を軽減することができる。
なお、本実施の形態において、分離ローラ53の位置での分離性能を確保するために、第2給紙速度(V給2)は1300mm/sec以下であり、第1給紙速度(V給1)は1280mm/sec以下であってファーストコピータイム等を満足する値に設定することが好ましい。
また、本実施の形態では、第1給紙速度(V給1)をプロセス線速(Vp)と同等に設定したが、1枚目の印刷が完了するまでの時間仕様や、第1穿孔部MG1に対応する印刷タイミングに間に合えば、第1給紙速度(V給1)をプロセス線速(Vp)より小さく設定することもできるし大きく設定することもできる。
そして、本実施の形態では、図5に示すように、3枚目以降の用紙Pの給紙線速を、2枚目の用紙Pの給紙速度(V給2)と同等になるように設定して給紙制御をおこなっている。すなわち、版胴10の2回転目(2周期目)以降の給紙速度は、版胴10の1回転目(1周期目)の2枚目の給紙速度(V給2)と同等に設定されている。
これにより、複数の穿孔部MG1、MG2が形成された1つの版Mを用いて版胴10を複数回転させて効率的に大量の印刷をおこなう場合であっても、給紙動作におけるジャムの発生を軽減することができる。
なお、このような制御をおこなう場合、3枚目以降の奇数枚目の用紙Pは、スタートタイミングが早い分だけ、レジストローラ13の位置での待機時間が長くなることになる。
以下、補足的に、本実施の形態のものとは異なり、2枚目以降の給紙速度(V給2)も1枚目の給紙速度(V給2)と同様にプロセス線速(Vp)と同等に設定して給紙した場合(従来の構成である。)の不具合について詳述する。
給紙装置5とレジストローラ13との間に、画像位置を合わせるための紙検知センサ61(レジストセンサ)を設置して給紙制御をおこなう場合、次の用紙Pの先端位置のON検知を紙検知センサ61のON検知1回で確定するときにセンサ応答時間だけ時間を要することになる。先行する用紙Pの後端抜けを検知しない場合、紙検知センサ61として高精度な反射型センサを用いたときには0.5msec程度のセンサ応答時間を要し、紙検知センサ61として一般的な反射型センサを用いたときには1.0msec程度のセンサ応答時間を要する。
高精度な反射型センサを用いた場合を例にすると、用紙Pの搬送速度が600mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が0.3mmになり、用紙Pの搬送速度が1000mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が0.5mmになり、用紙Pの搬送速度が1500mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が0.75mmになる。
ただし、実際の制御では、先行する用紙Pの後端抜けを検知してから、次の用紙Pの先端を検知することになるので、先行する用紙Pの後端抜けを検知したり、チャタリングを考慮して2回連続検知にて確定する制御を実施するなどすると、2.0msecのポーリング時間や、0.5msecのセンサ応答時間(2回目)をさらに要することになる。また、次の用紙Pの先端を検知する分として、0.5msecのセンサ応答時間をさらに要することになり、合計で5.5msecのセンサ応答時間を要することになる。また、一般的な反射型センサを用いた場合には、合計で7.0msecのセンサ応答時間を要することになる。
高精度な反射型センサを用いた場合を例にすると、用紙Pの搬送速度が545mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が3.0mmになり、用紙Pの搬送速度が1000mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が5.5mmになり、用紙Pの搬送速度が1500mm/secであればセンサ応答時間に対応する搬送距離が8.25mmになる。
さらに、実際の制御では、先行する用紙Pの後端抜け(紙検知センサOFF)から次の用紙PのON検知までの余裕度を加算することになるので、高精度な反射型センサを用いた場合であっても、給紙時において先行する用紙Pと次の用紙Pとの紙間(搬送距離)が短いと、ジャムが発生し易くなっていた。特に、高速で給紙する装置においては、用紙の分離動作等も高速でおこなわれることになり、用紙の給送動作が不安定になってしまうことになる。
このような問題に対して、本実施の形態では、給紙時において先行する1枚目の用紙Pと次の用紙P(2枚目以降の用紙)との紙間を大きく設定して、その分だけ2枚目以降の用紙Pの給紙速度(V給2)を速く設定しているので、ジャム等のない安定した給紙動作をおこなうことができる。
図4は、B5LEF(B5横サイズ)に対応した3つの穿孔部MG1〜MG3を版Mに形成して「特殊印刷モード」をおこなう場合の例である。
図4において、版Mの回転方向(走行方向)の長さXは676mm、版Mの先端部と第1穿孔部MG1との距離Cは80mm、版Mの後端部と第3穿孔部MG3との距離Dは20mm、用紙P1〜P3に対する穿孔部MG1〜MG3の回転方向の範囲Aの余白Bは5mm、用紙P1〜P3の搬送方向の長さLは182mm、用紙P1〜P3の各紙間Eは20mm、版胴10の径が220mm、に設定されている(図11の表図も参照できる)。
このような設定で特殊印刷モードが実行される場合にも、図6を参照して、1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2との紙間と、2枚目の用紙P2と3枚目の用紙P3との紙間とは、それぞれ、給紙開始時には50mmに、レジストローラ13による搬送時には20mmになるように制御している。また、給紙時における2枚目以降の用紙の給紙速度(V給2)は1枚目の給紙速度(V給1)やプロセス線速(Vp)よりも大きな値に設定されている。これにより、図3、図5の場合と同様に、安定した給紙動作がおこなわれることになる。
ここで、本実施の形態では、図10を参照して、版Mに単数の穿孔部が形成されて、給紙装置5から給送される用紙Pにその穿孔部に対応する画像を印刷する場合(通常印刷モード時である。)に、給紙装置5から給送される用紙Pの給紙速度が版胴10の走行速度(プロセス線速Vp)と略同等になるように制御される。
1つの版Mに1つの穿孔部を形成する通常印刷モード時では、版胴10が1回転する間に給紙装置5から次の用紙Pが給送されることになり、用紙Pと用紙Pとの紙間に余裕があるため、給紙時の線速をすべてプロセス線速(Vp)と同等に設定して、長い時間をかけて分離・給送動作をおこない騒音の発生を抑えている。
なお、本実施の形態において、版胴10において版Mが複数回の周期(回転)の印刷に用いられるときに、その周期(回転)ごとに「特殊印刷モード」がおこなわれるように制御することもできる。すなわち、図7、図8に示すように、版胴10の1周期(1回転)ごとに、1枚目の給紙速度(V給1)をプロセス線速(Vp)と同等にして、2枚目の給紙速度や3枚目の給紙速度をそれよりも大きな給紙速度(V給2)に設定するとともに、1枚目の用紙Pと2枚目の用紙との紙間や2枚目の用紙Pと3枚目の用紙との紙間を対応する穿孔部の間隔よりも大きく設定する。
公知の技術から、倍速印刷をおこなう場合に、版Mの後端の余白は20〜60mm程度、版胴10に巻き掛けた版Mの先端と後端との隙間は15mm程度、版Mの先端から第1穿孔部MG1までの距離は80〜100mm程度、必要になることがわかっている。
図7に示すように、1周期目の2枚目の用紙Pと、2周期目の1枚目の用紙Pと、の紙間は、113.7mmに設定されている。また、図8に示すように、1周期目の3枚目の用紙Pと、2周期目の1枚目の用紙Pと、の紙間は、105.2mmに設定されている。このように、先行する周期の最終の用紙Pと、次の周期の1枚目の用紙Pと、の紙間は、比較的大きく設定できるので、さらに給紙時の紙間を大きく設定して給紙速度を速める制御をおこなう必要はない。
このように、版胴10が1回転して次の周期の印刷が開始される間に給紙装置5から次の用紙Pが給送されることになり、その間の用紙Pと用紙Pとの紙間に余裕があるため、そのときの給紙時の線速をプロセス線速(Vp)と同等に設定して、長い時間をかけて分離・給送動作をおこない騒音の発生を抑えることができる。
また、本実施の形態において、版Mに複数の穿孔部が版胴10の走行方向に沿うように間隔をあけて形成されて、給紙装置5から給送される複数の用紙Pに複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、給紙装置5から給送される用紙Pの先行する用紙に対する紙間が版Mにおいて対応する複数の穿孔部の間隔よりも大きくなり、給紙装置5から給送されるすべての用紙Pの給紙速度が版胴10の走行速度(プロセス線速)よりも大きくなるように制御されるように、「特殊印刷モード」を設定することもできる。すなわち、図9に示すように、特殊印刷モード時に、給紙装置5から給紙されるすべての用紙Pの給紙速度がプロセス線速(Vp)よりも大きな給紙速度(V給2)になるように設定する。
このような制御をおこなう場合には、特殊印刷モードにおいて給紙速度が1種類に統一されるため、給紙制御が比較的容易になる。
また、本実施の形態において、給紙装置5における速度可変型駆動モータ(給紙速度を可変する駆動モータである。)を、給紙速度を可変しても、その加速度が一定になるように形成することができる。
このように、給紙速度を可変しても給紙ローラ54と分離ローラ53とを駆動するモータ加速度が一定になることで、加速度テーブルを1種類にして制御することができるので、制御上のバグなどが発生する不具合を低減することができる。
また、本実施の形態において、給紙装置5における速度可変型駆動モータ(給紙速度を可変する駆動モータである。)を、給紙速度を増速する場合に、その加速度が小さくなるように形成することができる。
このような制御をおこなうと、特殊印刷モード時において第2給紙速度(V給2)で給紙するときの、モータ立ち上がり時の加速度が小さくなるため、加速による用紙Pのスベリが小さくなって、分離ローラ53による分離動作も良好におこなわれ、狙いの給紙紙間を確保しやすくなる。
また、本実施の形態において、給紙装置5を、用紙Pの種類やサイズに基いて、用紙Pを給送するタイミング、給紙速度、速度可変型駆動モータの加速度、のうち少なくとも1つを可変制御するように構成することもできる。すなわち、用紙Pと給紙ローラ54との間の摩擦力の情報や、給紙される用紙Pのサイズの情報、に基いて、用紙Pの給紙開始タイミングや給紙線速やモータ加速度を可変することができる。
詳しくは、給紙ローラ54との間の摩擦力が大きくなるような用紙Pを用いた場合、給紙ローラ54や分離ローラ53の位置でスリップが生じにくいので、スリップによって紙間が広がる現象も生じにくくなる。そのため、給紙開始タイミングを可変する場合には、制御が成立するギリギリの大きさまで、次の用紙Pの給紙時の紙間を大きくすることができる。また、給紙速度を可変する場合には、スリップの線速依存性により、許容できるスリップ量まで給紙速度を上げることができる。また、モータ加速度を可変する場合には、スリップのモータ加速度依存性により、許容できるスリップ量までモータ加速度を上げることができる。
これに対して、給紙ローラ54との間の摩擦力が小さくなるような用紙Pを用いた場合、給紙ローラ54や分離ローラ53の位置でスリップが生じやすいので、スリップによって紙間が広がる現象も生じやすくなる。そのため、給紙開始タイミングを可変する場合には、制御が成立するギリギリの大きさまで、次の用紙Pの給紙時の紙間を小さくする。また、給紙速度を可変する場合には、スリップの線速依存性により、制御上成立する給紙速度まで給紙速度を下げる。また、モータ加速度を可変する場合には、スリップのモータ加速度依存性により、制御上成立するスリップ量までモータ加速度を下げる。
また、サイズの小さな用紙Pを用いた場合、給紙ローラ54や分離ローラ53の位置でスリップが生じにくいので、スリップによって紙間が広がる現象も生じにくくなる。そのため、給紙開始タイミングを可変する場合には、制御が成立するギリギリの大きさまで、次の用紙Pの給紙時の紙間を大きくすることができる。また、給紙速度を可変する場合には、スリップの線速依存性により、許容できるスリップ量まで給紙速度を上げることができる。また、モータ加速度を可変する場合には、スリップのモータ加速度依存性により、許容できるスリップ量までモータ加速度を上げることができる。
これに対して、サイズの大きな用紙Pを用いた場合、給紙ローラ54や分離ローラ53の位置でスリップが生じやすいので、スリップによって紙間が広がる現象も生じやすくなる。そのため、給紙開始タイミングを可変する場合には、制御が成立するギリギリの大きさまで、次の用紙Pの給紙時の紙間を小さくする。また、給紙速度を可変する場合には、スリップの線速依存性により、制御上成立する給紙速度まで給紙速度を下げる。また、モータ加速度を可変する場合には、スリップのモータ加速度依存性により、制御上成立するスリップ量までモータ加速度を下げる。
このような制御をおこなうことで、給紙装置5からレジストローラ13までの間で用紙Pの紙間を確実に適正化することができるので、給紙動作においてノイズの影響が少なくなって、ロバスト性の高い給紙制御がおこなわれ、ジャムの発生を防ぐことができる。具体的に、滑り易い用紙Pや大サイズ紙を用いる場合には、給紙ローラ54や分離ローラ53が滑り易いので、給紙開始時の先行する用紙との紙間を標準的な狙いより小さ目に設定する。これに対して、滑りにくい用紙Pや小サイズ紙を用いる場合には、給紙ローラ54や分離ローラ53が滑りにくいので、給紙開始時の先行する用紙との紙間を標準的な狙いより大き目に設定する。
なお、本実施の形態では、給紙装置5に給紙トレイ50を1つ設けて、1つの給紙トレイ50から連続的に給紙動作をおこない特殊印刷モードをおこなうように構成した。
これに対して、給紙装置5に給紙トレイ50を複数設けて、複数の給紙トレイ50から交互に給紙動作をおこない特殊印刷モードをおこなうように構成することもできる。このように、複数の給紙トレイ50から交互に用紙Pを給紙することにより、1つの給紙トレイ50から連続的に用紙Pを給紙する場合に比べて、より大きい給紙紙間を得ることができるため、給紙動作時のジャム等の発生をさらに軽減することができる。
また、本実施の形態では、版胴10の走行速度(回転速度)を第1給紙速度(V給1)と同等な値に固定して、特殊印刷モードをおこなうように構成した。
これに対して、版胴10の走行速度(回転速度)を第1給紙速度(V給1)と第2給紙速度(V給2)とに可変して、特殊印刷モードをおこなうように構成することもできる。具体的に、第1給紙速度(V給1)で給紙される場合には版胴10の走行速度を第1給紙速度(V給1)と同等になるように制御して、第2給紙速度(V給2)で給紙される場合には版胴10の走行速度を第2給紙速度(V給2)と同等になるように制御する。
これにより、プロセス線速と給紙速度とが一体的に可変されて、給紙装置5からプレスローラ15の位置までの搬送制御が単純化される。
また、本実施の形態では、給紙装置5から用紙Pを順次給送して用紙Pのオモテ面のみに画像を形成して、特殊印刷モードをおこなうように構成した。
これに対して、自動両面搬送装置を設置して、給紙装置5から給送した用紙Pのオモテ面に加えてウラ面へも画像を形成して、特殊印刷モードをおこなうように構成することもできる。例えば、第1穿孔部に対応する画像が印刷された用紙Pのウラ面に第2穿孔部に対応する画像が印刷されるようにすることもできる。
そのような場合には、片面合成や両面画像を形成する孔版印刷装置であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができることになる。
以上説明したように、本実施の形態においては、版Mに複数の穿孔部MG1、MG2が版胴10の走行方向(回転方向)に沿うように間隔をあけて形成されて、給紙装置5から給送される複数の用紙P1、P2に複数の穿孔部MG1、MG2に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、給紙装置5から給送される用紙P2の先行する用紙P1に対する紙間が、版Mにおいて対応する複数の穿孔部MG1、MG2の間隔よりも大きくなり、給紙装置5から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度(V給2)が、1枚目の用紙の給紙速度(V給1)や版胴10の走行速度(プロセス線速Vp)よりも大きくなるように制御される。これにより、印刷の生産性を高める特殊印刷モードを実行する場合に、複数の穿孔部MG1、MG2の間隔をある程度短く設定しても、給紙装置5から給送される用紙Pにジャムなどの給送不良が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、原稿台2にセットされた原稿に基いて製版をおこなう孔版印刷装置1に対して本発明を適用したが、パソコン等の外部装置から入力された画像情報に基いて製版をおこなう孔版印刷装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、押圧部材としてプレスローラ15(ローラ部材)を用いたが、押圧部材はこれに限定されることなく、例えば、押圧部材としてベルト状部材やパッド状部材を用いることもできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、給紙装置5が設置された孔版印刷装置1に対して本発明を適用したが、給紙装置が設置されたその他の画像形成装置(例えば、電子写真方式の画像形成装置や、インクジェット方式の画像形成装置である。)に対しても本発明を適用することができる。
その場合、画像形成部にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置であって、複数の用紙を紙間をあけて給送して、これらの用紙に対して前記画像形成部において間隔をあけて複数の画像をそれぞれ順次形成する場合に、当該給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記画像形成部において対応する前記複数の画像の間隔よりも大きくなり、当該給紙装置から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度が1枚目の用紙の給紙速度や前記画像形成部における前記複数の画像の移動速度よりも大きくなるように制御されることになる。
または、画像形成部にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置であって、複数の用紙を紙間をあけて給送して、これらの用紙に対して前記画像形成部において間隔をあけて複数の画像をそれぞれ順次形成する場合に、当該給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記画像形成部において対応する前記複数の画像の間隔よりも大きくなり、当該給紙装置から給送されるすべての用紙の給紙速度が前記画像形成部における前記複数の画像の移動速度よりも大きくなるように制御されることになる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 孔版印刷装置(画像形成装置)、
4 製版部、
5 給紙装置、
10 版胴、
12 クランパ、
13 レジストローラ(搬送手段)、
15 プレスローラ(押圧部材)、
53 分離ローラ、
54 給紙ローラ、
55 分離パッド、
60 位置検知センサ、
61 紙検知センサ(レジストセンサ)、
P、P1〜P3 用紙、
M 版(マスター)、 MG1〜MG3 穿孔部。
特開平7−137413号公報 特許第2981905号公報

Claims (10)

  1. 所望の画像の画像情報に基いて版に穿孔部を形成する製版部と、
    前記製版部で製版された版が巻装された状態で所定方向に走行する版胴と、
    走行する前記版胴における前記版の前記穿孔部の位置にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置と、
    を備え、
    前記版に複数の前記穿孔部が前記版胴の走行方向に沿うように間隔をあけて形成されて、前記給紙装置から給送される複数の用紙に前記複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、前記給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記版における前記複数の穿孔部に対応する間隔よりも大きく、前記給紙装置から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度が1枚目の用紙の給紙速度や前記版胴の走行速度よりも大きくなるように制御される印刷モードが実行されることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 前記印刷モードは、前記版胴において前記版が複数回の周期の印刷に用いられるときに、1回目の周期でおこなわれ、2回目以降の周期では前記給紙装置から給送されるすべての用紙の給紙速度が1回目の周期における2枚目以降の用紙の給紙速度と同等になるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 前記印刷モードは、前記版胴において前記版が複数回の周期の印刷に用いられるときに、その周期ごとにおこなわれることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  4. 所望の画像の画像情報に基いて版に穿孔部を形成する製版部と、
    前記製版部で製版された版が巻装された状態で所定方向に走行する版胴と、
    走行する前記版胴における前記版の前記穿孔部の位置にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置と、
    を備え、
    前記版に複数の前記穿孔部が前記版胴の走行方向に沿うように間隔をあけて形成されて、前記給紙装置から給送される複数の用紙に前記複数の穿孔部に対応するそれぞれの画像を順次印刷する場合に、前記給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記版における前記複数の穿孔部に対応する間隔よりも大きく、前記給紙装置から給送されるすべての用紙の給紙速度が前記版胴の走行速度よりも大きくなるように制御される印刷モードが実行されることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 前記版に単数の前記穿孔部が形成されて、前記給紙装置から給送される用紙に前記穿孔部に対応する画像を印刷する場合に、前記給紙装置から給送される用紙の給紙速度が前記版胴の走行速度と略同等になるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の孔版印刷装置。
  6. 前記給紙装置は、給紙速度を可変して用紙を給送するための速度可変型駆動モータを備え、
    前記速度可変型駆動モータは、給紙速度を可変する場合であっても、その加速度が一定になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の孔版印刷装置。
  7. 前記給紙装置は、給紙速度を可変して用紙を給送するための速度可変型駆動モータを備え、
    前記速度可変型駆動モータは、給紙速度を増速する場合に、その加速度が小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の孔版印刷装置。
  8. 前記給紙装置は、
    給紙速度を可変して用紙を給送するための速度可変型駆動モータを備え、
    用紙の種類又は/及びサイズに基いて、用紙を給送するタイミング、給紙速度、前記速度可変型駆動モータの加速度、のうち少なくとも1つを可変制御することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の孔版印刷装置。
  9. 画像形成部にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置であって、
    複数の用紙を紙間をあけて給送して、これらの用紙に対して前記画像形成部において間隔をあけて複数の画像をそれぞれ順次形成する場合に、当該給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記画像形成部において対応する前記複数の画像の間隔よりも大きく、当該給紙装置から給送される2枚目以降の用紙の給紙速度が1枚目の用紙の給紙速度や前記画像形成部における前記複数の画像の移動速度よりも大きくなるように制御されることを特徴とする給紙装置。
  10. 画像形成部にタイミングを合わせて用紙を搬送する搬送手段の位置に向けて用紙を給送する給紙装置であって、
    複数の用紙を紙間をあけて給送して、これらの用紙に対して前記画像形成部において間隔をあけて複数の画像をそれぞれ順次形成する場合に、当該給紙装置から給送される用紙の先行する用紙に対する紙間が前記画像形成部において対応する前記複数の画像の間隔よりも大きく、当該給紙装置から給送されるすべての用紙の給紙速度が前記画像形成部における前記複数の画像の移動速度よりも大きくなるように制御されることを特徴とする給紙装置。
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