JP2015054219A - 脱水状態判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定者に負担を掛けることなく、脱水状態の判定を常時行う。
【解決手段】被測定者の手首に照射したレーザ光の戻り光を受光し、この戻り光を解析して血流量を測定する血流量測定手段を有し、被測定者がある高低差hで手を挙げて静止した際に、血流量が一旦低下して上昇に反転し一定に回復するのに伴い、その反転から回復までの回復血流量BFrと血流回復時間Trを測定し、回復血流量BFrを血流回復時間Trで除算して血流回復勾配Hを算出する。被測定者の正常時の予備測定に伴い算出された基準血流回復勾配Hsを同被測定者の通常時の測定に伴い算出された血流回復勾配Hpで除算した水分比率低下度Rmが、所定の低下度閾値以上か否かに応じて脱水状態か否かを判定し、脱水状態であると判定された場合には、水分補給メッセージを音声出力して水分摂取を促す。
【選択図】 図7

Description

本発明は、脱水状態を判定するための脱水状態判定装置に関する。
脱水症状は、生体中の水分が減少する病態であり、日常しばしば発現し、特に、発汗や体温上昇により多くの水分が体内から体外に排出される運動時や気温の高い時に多く発現する症状である。脱水症状は、その自覚症状が無い段階であっても、熱中症や脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることが知られている。
従来、日常生活中の脱水症状を手軽に知るための脱水状態判定装置が考えられている。この従来の脱水状態判定装置は、被測定者の身体に交流電流を印加して生体電気インピーダンス値を測定し、測定された生体電気インピーダンス値に基づいて被測定者の脱水状態を判定するものである。この装置では、被測定者が、脱水状態を適切なタイミングで忘れることなく確実に検査するために、予め指定された時刻にブザーを鳴らして被測定者に装置本体を両手で把持することを促し、前記生体電気インピーダンス値を測定して脱水状態を判定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−034946号公報
前記従来の脱水状態判定装置では、被測定者が、脱水状態を忘れることなく確実に検査するために、予め指定された時刻に鳴るブザーに対応して生体電気インピーダンス値の測定を行わなければならないという不便さがあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、被測定者に負担を掛けることなく、脱水状態の判定を常時行うことが可能になる脱水状態判定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る脱水状態判定装置は、被測定者の部位の血流量を測定する血流量測定手段と、前記被測定者の部位の位置の変化を検出する位置検出手段と、この位置検出手段により前記被測定者の部位の位置の変化が検出された際に、前記血流量測定手段により測定される血流量の回復状態を測定する血流回復測定手段と、この血流回復測定手段により測定された血流量の回復状態に基づいて脱水状態であるか判定する水分量判定手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、被測定者に負担を掛けることなく、脱水状態の判定を常時行うことが可能になる。
本発明の脱水状態判定装置の実施形態に係る腕時計型脱水状態判定装置10の外観構成を示す正面図。 前記腕時計型脱水状態判定装置10の背面構成を示す平面図。 前記脱水状態判定装置10により脱水状態を判定する方法について説明する図であり、被測定者の挙手前から挙手後に渡る手首の血流量の変化を示す。 前記脱水状態判定装置10のCPUを含む電子回路とソフトウエアとによって構成される各部の機能を示すブロック図。 前記脱水状態判定装置10による脱水状態判定処理の全体の流れを示すフローチャート。 前記脱水状態判定装置10による予備測定処理SAを示すフローチャート。 前記脱水状態判定装置10による通常測定処理SBを示すフローチャート。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の脱水状態判定装置の実施形態に係る腕時計型脱水状態判定装置10の外観構成を示す正面図である。
図2は、前記腕時計型脱水状態判定装置10の背面構成を示す平面図である。
この腕時計型脱水状態判定装置10は、図1に示すように、例えば人体Nの手首に装着されて使用され、時刻や血圧、脱水状態の判定結果等を表示する表示部11を備える。
また、この腕時計型脱水状態判定装置10の背面10Bには、図2に示すように、光出力孔12aと光入力孔12bとが隣接して形成され、光出力孔12aの奥にはレーザ光を人体Nに照射するレーザダイオードが、光入力孔12bの奥には前記照射したレーザ光の人体Nからの戻り光を受光するフォトダイオードが配置される。
前記レーザ光は、皮膚や皮下組織などの静止している生体組織によって周波数を保ったまま散乱される。一方、血管中を移動する赤血球を主とした血球細胞によって散乱された光は、その移動速度に応じた微少量の波長シフトを受ける。前記戻り光はこの2種の散乱光の干渉により生じたうなりを伴っている。そして、この脱水状態判定装置10では、前記フォトダイオードが受光した戻り光のうなり成分を解析して血流量を計算する。
具体的には、前記フォトダイオードの出力信号に対し、高速フーリエ変換(FFT)を行い、周波数の重み付けをし、適当な周波数範囲で積分を行って1次モーメントを演算する。演算された1次モーメントに比例定数を掛け、レーザ光の受光強度によらないよう受光信号の全パワーで規格化し、血流量を算出する。
図3は、前記脱水状態判定装置10により脱水状態を判定する方法について説明する図であり、被測定者の挙手前から挙手後に渡る手首の血流量の変化を示す。
手を体側に垂らした状態からある高さまで挙げて静止させると、血流量は一旦低下するが、やがて上昇に転じて回復に向かう。さらに時間が経過すると、血流量はあるところでほぼ一定となる。
血流量が上昇に転じてから一定になるまでの時間を計測する。これを血流回復時間Trとする。次に、血流量が上昇に転じた時点の血流量BF1と、血流量が一定になった時点での血流量BF2の差を計測する。これを回復血流量BFrとする。さらに回復血流量BFrを血流回復時間Trで除算したものを血流回復勾配Hとする。
被測定者が脱水状態に陥ると、血液中の水分比率が低下するため、その血流量が正常な状態に比べて低下し、且つ挙手後の血流量の回復度合いが鈍くなる。
従って、被測定者の正常状態での血流量Aに応じた血流回復勾配Hを基準血流回復勾配Hsとして予め測定して記録しておき、記録された基準血流回復勾配Hsをこの後に測定された同じ被測定者の血流量Bに応じた血流回復勾配Hpで除算した比率が所定の閾値以上になった場合、被測定者は脱水状態であると判定できる。
なお、挙手前と挙手後の手首の高低差hが小さくなると、前記血流回復勾配Hも小さくなるので、本実施形態では、被測定者の正常状態での測定に伴う高低差h0とその後の測定に伴う高低差h1との比率に基づいて、脱水状態判定時の血流回復勾配Hpを補正する。
図4は、前記脱水状態判定装置10のCPUを含む電子回路とソフトウエアとによって構成される各部の機能を示すブロック図である。
脱水状態判定装置10は、光学測定部21と加速度測定部22と計時部23を備える。
光学測定部21は、前記光出力孔12aを通して人体Nにレーザ光を照射するレーザダイオードと、前記光入力孔12bを通して戻り光を受光するフォトダイオードと、フォトダイオードの受光信号を増幅する増幅部を有し、この増幅部により増幅された戻り光の受光信号を血流量計算部24に出力する。
加速度計測部22は、3軸加速度センサを有し、この加速度センサにより検出された3軸方向の加速度値を位置推定部25に出力する。
計時部23は、年月日時刻の計時回路を有し、その計時信号を図示しない時計処理部に出力すると共に血流変化パターン判定部26に出力する。
血流量計算部24は、前記光学測定部21から出力された戻り光の受光信号を入力し、前述したように、当該戻り光に含まれるうなり成分を解析して血流量を計算し、計算された血流量を血流変化パターン判定部26に出力する。
位置推定部25は、加速度計測部22から出力された加速度値を入力し、入力された加速度値を積分して装置本体の位置を計算し、計算された装置本体の位置を血流変化パターン判定部26に出力する。
血流変化パターン判定部26は、血流量計算部24から出力される血流量と、位置推定部25から出力される装置本体の位置と、計時部23から出力される計時信号を入力し、前記回復血流量BFr、血流回復時間Tr、血流回復勾配H、装置本体の高低差hを測定して血流変化パターンを判定する。この血流変化パターン判定部26により測定した各測定データは、血流変化パターン記録部27と水分量判定部とに選択的に出力される。
血流変化パターン記録部27は、被測定者が正常な状態で行う予備測定処理に伴い、前記血流変化パターン判定部26により測定された血流回復勾配Hと装置本体の高低差hとを基準血流回復勾配Hsと基準高低差h0として記録する。この血流変化パターン記録部27により記録した基準血流回復勾配Hsと基準高低差h0とは、被測定者の通常測定処理に伴い水分量判定部28に出力される。
水分量判定部28は、前記血流変化パターン記録部27から入力した基準血流回復勾配Hsと前記血流変化パターン判定部26から入力した通常測定処理での血流回復勾配Hpとに基づき血液中の水分比率Rmを計算し、計算された水分比率Rmが所定の閾値以上であるか否かにより脱水状態であるか否かを判定する。
この際、前記血流変化パターン判定部26から入力した通常測定処理での高低差h1を前記血流変化パターン記録部27から入力した基準高低差h0により除算して高度補正指数Cを算出し、前記血流回復勾配Hpをその高度補正指数Cにより除算して補正血流回復勾配Hcを算出する。そして、前記基準血流回復勾配Hsを前記補正血流回復勾配Hcで除算して被測定者の正確な血液中の水分比率Rmを算出し、被測定者が脱水状態であるか否かを判定する。
メッセージ作成部29は、前記水分量判定部28から入力された被測定者が脱水状態であるか否かの判定結果に応じて音声出力部30から出力するメッセージを作成する。
音声出力部30は、前記メッセージ作成部29により作成されたメッセージを外部に音声として出力する。
このように構成された脱水状態判定装置10は、前記CPUが当該判定装置の制御プログラムに記述された各種の処理の命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる各種の機能を実現する。
次に、前記構成の腕時計型脱水状態判定装置10の動作について説明する。
図5は、前記脱水状態判定装置10による脱水状態判定処理の全体の流れを示すフローチャートである。
この脱水状態判定処理では、先ず、被測定者が正常な状態で予備測定処理(ステップSA)を実行し、この後に通常測定処理(ステップSB)を常時実行する。
図6は、前記脱水状態判定装置10による予備測定処理SAを示すフローチャートである。
被測定者は、水分が十分に摂取された状態、例えば食後所定時間内に、この予備測定処理SAを行う。
装置本体のユーザ操作に応じて、予備測定処理が開始されると、メッセージ作成部29により予め作成された手下げ要求メッセージ「手を体側に垂らしてください」の音声が音声出力部30から出力される(ステップA1)。被測定者は、この手下げ要求メッセージに応じて脱水状態判定装置10を装着した手を体側に垂らした状態で静止させておく。
加速度測定部22により測定される加速度値の変化がなくなることで、装置本体が静止したことが検出されると(ステップA2(Yes))、光学測定部21により出力される人体Nからの戻り光の受光信号に基づいて、血流量計算部24による血流量BFの測定(計算)が開始される(ステップA3)。
すると、前記音声出力部30から手上げ要求メッセージ「手首を肩の高さまで上げて止めて下さい」の音声が出力される(ステップA4)。被測定者が、この手上げ要求メッセージに応じて手を上げて止めると、加速度測定部22により測定される加速度値の変化がなくなることで、装置本体が静止したことが検出される(ステップA5(Yes))。
ここで、位置推定部25から出力される手上げ前後の装置本体の位置に基づいて、血流変化パターン判定部26によりその高低差hが計算され、基準高低差h0として血流変化パターン記録部27に記録される(ステップA6)。
被測定者の手が上げられると、図3で示したように、その血流量BFは一旦低下するが、やがて上昇に転じて血流量BFは回復に向かう。さらに時間が経過すると、被測定者の血流量BFはあるところでほぼ一定となる。
血流量計算部24から出力される血流量BFの変化に基づいて、その血流量BFが回復方向に反転したと判断されると(ステップA7(Yes))、計時部23から出力される計時信号に基づいて、血流変化パターン判定部26により当該血流量反転時点からの時間の測定が開始される(ステップA8)。
この後、前記血流量計算部24から出力される血流量BFの変化に基づいて、その血流量BFがほぼ一定になったと判断されると(ステップA9(Yes))、前記血流量反転時点からの時間の測定が終了され、その経過時間が血流回復時間Trとして記録される(ステップA10)。
すると、前記血流量計算部24により測定(計算)された血流量BFの反転時点での血流量BF1と一定になった時点での血流量BF2との差が、回復血流量BFrとして計算される。そして、この回復血流量BFrが前記血流回復時間Trで除算されて血流回復勾配Hが算出され、基準血流回復勾配Hsとして血流変化パターン記録部27に記録される(ステップA11)。
すると、音声出力部30から終了メッセージ「測定が終了しました」の音声が出力される。
これにより、血流変化パターン記録部27には、被測定者が正常な状態での予備測定処理に伴う基準血流回復勾配Hsと基準高低差h0が記録される。
図7は、前記脱水状態判定装置10による通常測定処理SBを示すフローチャートである。
この通常測定処理SBは、前記予備測定処理SAの後、日常において常時実行される。
加速度測定部22により測定される加速度値に応じて装置本体が静止していないこと、つまり装置本体の移動が検出され、被測定者が装置本体を装着して動いていると判断されると(ステップB1(No))、光学測定部21により出力される人体Nからの戻り光の受光信号に基づいて、血流量計算部24による血流量BFの測定(計算)が開始される(ステップB2)。
さらに、加速度測定部22により測定される加速度値に応じて、被測定者が動く中での装置本体の上昇に伴う鉛直方向への移動距離が計算され(ステップB3)、その移動距離が所定値以上になったか否か判断される(ステップB4)。
装置本体の上昇に伴う移動距離が所定値以上になることで、予め設定された高低差以上の手上げがされたと判断されると(ステップB4(Yes))、次に、加速度測定部22により測定される加速度値の変化がなくなり、装置本体が静止したか判断される(ステップB5)。
装置本体が静止しと判断されると(ステップB5(Yes))、前記予備測定処理SAでの動作と同様に、当該通常測定処理SBでの高低差h1と、回復血流量BFrと、血流回復時間Trとが測定(計算)される(ステップB6〜B10)。
そして、前記測定された被測定者の回復血流量BFrが血流回復時間Trで除算されて血流回復勾配Hpが算出され(ステップB11)、前記予備測定処理SAに伴い記録された基準高低差h0と今回の高低差h1とに基づいた前記血流回復勾配Hpの補正処理が実行される(ステップBH)。
この補正処理BHでは、先ず、今回の通常測定処理SBに伴う高低差h1が前記予備測定処理SAに伴う基準高低差h0で除算され高度補正指数Cが算出される(ステップBH1)。
そして、前記今回の通常測定処理SBに伴う血流回復勾配Hpが前記高度補正指数Cで除算され補正血流回復勾配Hcが算出される(ステップBH2)。
すると、水分量判定部28において、前記血流変化パターン記録部27に記録された基準血流回復勾配Hsが前記補正血流回復勾配Hcで除算され、被測定者の現在の水分比率低下度Rmが算出される(ステップB12)。
そして、この水分比率低下度Rmが所定の低下度閾値以上であるか否かにより脱水状態であるか否かが判定され(ステップB13)、脱水状態であると判定された場合には(ステップB13(Yes))、メッセージ作成部29により作成された被測定者に水分摂取を促すための水分補給メッセージが、音声出力部30から音声として出力される(ステップB14)。
具体的には、例えば今回の通常測定処理SBに伴う高低差h1が30cmで前記予備測定処理SAに伴う高低差h0が60cmであった場合、高度補正指数C=h1/h0=0.5となる。そして、今回の通常測定処理SBに伴う血流回復勾配Hpが“0.7”であった場合、前記高度補正指数C=0.5で除算した補正血流回復勾配Hcは、Hc=Hp/C=1.4となる。予備測定処理SAに伴う基準血流回復勾配Hsが“2”であったとすると、水分比率低下度Rm=Hs/Hc=2/1.4=1.43となる。そして、この水分比率低下度Rm=1.43が所定の低下度閾値以上に大きい場合には、前記水分補給メッセージを出力することになる。
一方、前記水分比率低下度Rmが所定の低下度閾値未満であることにより脱水状態ではないと判定された場合には(ステップB13(No))、当該通常測定処理SBが繰り返し実行され、被測定者が意識すること無しに、常時、脱水状態であるか否かの判定が行われる(ステップB13→B1〜B13)。そして、脱水状態であると判定された場合には、直ちに前記水分補給メッセージが出力される(ステップB13(Yes))→B14)。
したがって、前記構成の腕時計型脱水状態判定装置10によれば、被測定者の手首に照射したレーザ光の戻り光を受光し、この戻り光を解析して血流量を測定する血流量測定手段を有し、被測定者がある高低差hで手を挙げて静止した際に、血流量が一旦低下して上昇に反転し一定に回復するのに伴い、その反転から回復までの回復血流量BFrと血流回復時間Trを測定し、回復血流量BFrを血流回復時間Trで除算して血流回復勾配Hを算出する。被測定者の正常時の予備測定に伴い算出された基準血流回復勾配Hsを同被測定者の通常時の測定に伴い算出された血流回復勾配Hpで除算した水分比率低下度Rmが、所定の低下度閾値以上か否かに応じて脱水状態か否かを判定し、脱水状態であると判定された場合には、水分補給メッセージを音声出力して水分摂取を促す。
このため、被測定者の正常時の予備測定を行った後は、被測定者に負担を強いることなく、常時血液中の水分量を監視して水分補給を適切に促すことができる。これにより熱中症を未然に防げる。また血液の粘度を適正に保つことができるので、エコノミー症候群や就寝中の循環器系障害等のリスクも低減できる。
また、前記構成の腕時計型脱水状態判定装置10によれば、被測定者の正常時の予備測定に伴う手首の高低差hを基準高低差h0として記録しておき、この基準高低差h0を通常時の高低差h1で除算した高度補正指数Cを算出する。そして、前記通常時の血流回復勾配Hpは当該高度補正指数Cで除算して補正血流回復勾配Hcとし、前記基準血流回復勾配Hsを当該補正血流回復勾配Hcで除算して高精度な水分比率低下度Rmを算出する。
このため、被測定者は何ら意識することなしに、常時より正確に脱水状態か否かの判定を受けることができる。
なお、前記実施形態では、血流量の測定にレーザダイオードとフォトダイオードを配置した光学センサを用いたが、光学センサの代わりに超音波センサを用いて血流量の測定を行ってもよい。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
被測定者の部位の血流量を測定する血流量測定手段と、
前記被測定者の部位の位置の変化を検出する位置検出手段と、
この位置検出手段により前記被測定者の部位の位置の変化が検出された際に、前記血流量測定手段により測定される血流量の回復状態を測定する血流回復測定手段と、
この血流回復測定手段により測定された血流量の回復状態に基づいて脱水状態であるか判定する水分量判定手段と、
を備えたことを特徴とする脱水状態判定装置。
[2]
前記血流量測定手段は、前記被測定者の手首に装着され、当該手首の血流量を測定し、
前記位置検出手段は、前記被測定者の手首の位置が所定の高低差以上に上げられた変化を検出し、
前記血流回復測定手段は、前記位置検出手段により前記被測定者の手首の位置が所定の高低差以上に上げられた変化が検出された際に、前記血流量測定手段により測定される血流量が一旦低下した後に上昇に転じてから一定に回復するのまでの回復血流量と回復時間を測定し、
前記水分量判定手段は、前記血流回復測定手段により測定された回復血流量と回復時間から算出される血流回復勾配に基づいて脱水状態であるか判定する、
ことを特徴とする[1]に記載の脱水状態判定装置。
[3]
前記水分量判定手段は、前記血流回復測定手段により予め測定された回復血流量と回復時間から算出された基準血流回復勾配と今回測定された回復血流量と回復時間から算出された血流回復勾配との比に基づいて血液中の水分低下度を判定する、
ことを特徴とする[2]に記載の脱水状態判定装置。
[4]
前記位置検出手段により検出される前記被測定者の手首の位置の高低差を測定する高低差測定手段を備え、
前記水分量判定手段は、前記高低差測定手段により予め測定された高低差と今回測定された高低差とに基づいて補正指数を算出する補正指数算出手段を有し、前記基準血流回復勾配と前記補正指数算出手段により算出された補正指数により補正した今回の血流回復勾配との比に基づいて血液中の水分低下度を判定する、
ことを特徴とする[3]に記載の脱水状態判定装置。
[5]
前記位置検出手段は、加速度センサを有し、この加速度センサから出力される加速度値に基づいて前記被測定者の部位の位置の変化を検出する、
ことを特徴とする[1]ないし[4]の何れかに記載の脱水状態判定装置。
[6]
前記血流量測定手段は、光学センサを有し、この光学センサからの出力信号に基づいて被測定者の部位の血流量を測定する、
ことを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の脱水状態判定装置。
10 …腕時計型脱水状態判定装置
N …人体
10B…装置背面
11 …表示部
12a…光出力孔
12b…光入力孔
21 …光学測定部
22 …加速度計測部
23 …計時部
24 …血流量計算部
25 …位置推定部
26 …血流変化パターン判定部
27 …血流変化パターン記録部
28 …水分量判定部
29 …メッセージ作成部
30 …音声出力部

Claims (6)

  1. 被測定者の部位の血流量を測定する血流量測定手段と、
    前記被測定者の部位の位置の変化を検出する位置検出手段と、
    この位置検出手段により前記被測定者の部位の位置の変化が検出された際に、前記血流量測定手段により測定される血流量の回復状態を測定する血流回復測定手段と、
    この血流回復測定手段により測定された血流量の回復状態に基づいて脱水状態であるか判定する水分量判定手段と、
    を備えたことを特徴とする脱水状態判定装置。
  2. 前記血流量測定手段は、前記被測定者の手首に装着され、当該手首の血流量を測定し、
    前記位置検出手段は、前記被測定者の手首の位置が所定の高低差以上に上げられた変化を検出し、
    前記血流回復測定手段は、前記位置検出手段により前記被測定者の手首の位置が所定の高低差以上に上げられた変化が検出された際に、前記血流量測定手段により測定される血流量が一旦低下した後に上昇に転じてから一定に回復するのまでの回復血流量と回復時間を測定し、
    前記水分量判定手段は、前記血流回復測定手段により測定された回復血流量と回復時間から算出される血流回復勾配に基づいて脱水状態であるか判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱水状態判定装置。
  3. 前記水分量判定手段は、前記血流回復測定手段により予め測定された回復血流量と回復時間から算出された基準血流回復勾配と今回測定された回復血流量と回復時間から算出された血流回復勾配との比に基づいて血液中の水分低下度を判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の脱水状態判定装置。
  4. 前記位置検出手段により検出される前記被測定者の手首の位置の高低差を測定する高低差測定手段を備え、
    前記水分量判定手段は、前記高低差測定手段により予め測定された高低差と今回測定された高低差とに基づいて補正指数を算出する補正指数算出手段を有し、前記基準血流回復勾配と前記補正指数算出手段により算出された補正指数により補正した今回の血流回復勾配との比に基づいて血液中の水分低下度を判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の脱水状態判定装置。
  5. 前記位置検出手段は、加速度センサを有し、この加速度センサから出力される加速度値に基づいて前記被測定者の部位の位置の変化を検出する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の脱水状態判定装置。
  6. 前記血流量測定手段は、光学センサを有し、この光学センサからの出力信号に基づいて被測定者の部位の血流量を測定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の脱水状態判定装置。
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