JP2015054148A - ネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラム - Google Patents

ネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラム Download PDF

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Hiroyuki Fujiwara
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Abstract

【課題】インクが噴射されてから爪に付着するまでの長い間電界をかけることができ、効率よくインクの飛行方向を曲げることを可能とするネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】指載置部に載置された印刷指U1の爪Tに対して、印刷ヘッド46のインク噴射口461から帯電されたインクを噴射し、印刷ヘッド46のインク噴射口461近傍において第1の電界発生機構7により電界をかけてインクの飛行方向を偏向させ、さらに指載置部又はその近傍において第2の電界発生機構8によりインクに電界をかけてインクの飛行方向を偏向させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラムに関するものである。
従来、印刷ヘッドからインクを噴射して人の指の爪に好みのネイルデザインを印刷するインクジェット方式のネイルプリント装置が知られている。
インクジェット方式の印刷装置の場合、印刷ヘッドを印刷対象物の上方において水平方向に移動させながら印刷を行うことが一般的であり、ネイルプリント装置でも同様の手法がとられている。
しかし、ネイルプリント装置の場合、印刷対象物は、中央部近傍が比較的平坦であり左右両端部にいくほど低くなるように湾曲した湾曲形状を有する爪である。このため、単に印刷ヘッドを爪の上方において水平方向に移動させながらインクを噴射させた場合には、爪の左右の両端部にいくほど爪表面に対するインクの着弾角度が小さくなる。
インクの着弾角度が爪の表面に対して直角でなくなると、インクが爪の表面に付着しづらくなる。また、インクが付着したとしても、インクの粒子が噴射方向に流れることにより、印刷画像の解像度が落ちてしまう。
この点、特許文献1には、印刷ヘッドから噴射されたインク粒子に文字や図形等の文字信号を帯電させる帯電電極と、帯電されたインク粒子に電界をかけて飛行方向を偏向させるための偏向電極とを備え、印刷対象物をインク粒子の偏向方向とほぼ垂直に相対移動させることにより印刷対象物上にドットマトリクス状に文字が形成されるインクジェット記録装置において、印刷対象物の表面が湾曲している場合に、インク粒子の飛行距離、印刷対象物の湾曲部の半径の情報に基づいて、インク粒子飛行距離の短い印字部には低い帯電電圧、インク粒子飛行距離の長い印字部には高い帯電電圧をインク粒子に帯電させ、湾曲面においても均一した文字高さの印字を行う技術が開示されている。
特開2009−179028号公報
しかしながら、ネイルプリント装置の場合、印刷ヘッドと爪との間の空間は狭く、しかも印刷ヘッドは移動するものであるため、印刷ヘッドのインク噴射口近傍に設ける偏向電極はあまり大きくすることができず、このような偏向電極によって作られた電界も狭いものとなる。このため、印刷ヘッドのインク噴射口近傍に設ける偏向電極のみでは、この狭い電界を横切る極僅かな範囲でしかインクの飛行方向を偏向させることができない。このため、特許文献1に記載の構成では、インクの飛行方向を十分に偏向させることができず、爪の表面に対して垂直となる方向からインクを着弾させることが難しいという問題がある。
上記手法により、爪の左右の両端部に垂直方向からインクを着弾させようとすれば、強い電界をかけて横方向から急激にインクの飛行方向を偏向させる必要があるが、このように急角度で偏向させることは事実上困難である。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、インクが噴射されてから爪に付着するまでの長い間電界をかけることができ、効率よくインクの飛行方向を曲げることを可能とするネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
印刷対象である爪を有する指を載置する指載置部と、
前記指載置部に載置された前記指の爪に対してインク噴射口からインクを噴射させる印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍に配置され帯電された前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第1の電界発生機構と、
前記指載置部又はその近傍に配置され前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第2の電界発生機構と、
を備えることを特徴としている。
また、本発明のネイルプリント装置の印刷方法は、
指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射し、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させ、
前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させることを特徴としている。
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに、
指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射させる機能、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、
前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、を実現させることを特徴としている。
本発明によれば、インクが噴射されてから爪に付着するまでの長い間電界をかけて、効率よくインクの飛行方向を曲げることができる。
このため、曲面を有する爪の表面にほぼ垂直方向からインクを付着させることができ、爪の端部まで高精細な画像を印刷することができるとの効果を奏する。
本実施形態に係るネイルプリント装置を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の要部断面図である。 本実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 指固定部に固定された印刷指と印刷ヘッドとの位置関係を示す図であり、爪Tの傾斜角度の大きい端部に印刷を施す場合を示している。 指固定部に固定された印刷指と印刷ヘッドとの位置関係を示す図であり、爪Tの傾斜角度の緩やかな側部に印刷を施す場合を示している。 指固定部に固定された印刷指と印刷ヘッドとの位置関係を示す図であり、爪Tの幅方向の中央部に印刷を施す場合を示している。 従来のネイルプリント装置における指固定部に固定された印刷指と印刷ヘッドとの位置関係を示す図である。 本実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。
図1から図8を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面(天板)の後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板に重ねられた状態からケース本体2の天板に対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
ケース本体2の上面(天板)には操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うものである。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに印刷するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部13が設置されている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。本実施形態において、この表示部13には、例えば、印刷指U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪画像(爪Tの輪郭線等の画像)、爪Tに印刷すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等が適宜表示される。
なお、表示部13の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、例えば、指先やスタイラスペン又は先の尖った棒状の筆記具等によって表示部13の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成される。
図2は、図1に示すネイルプリント装置1の要部断面図である。
図2に示すように、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11aと、この下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠11bと、を備えている。そして、これら下部機枠11a及び上部機枠11bには、印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50(図3参照)等が設けられている。
印刷指固定部20は、下部機枠11aに設けられている。すなわち、下部機枠11aには、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20bが設けられており、これらによって印刷指固定部20が構成されている。印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとは、隔壁21によって仕切られている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷対象である爪Tを有する指(以下「印刷指U1」という)を挿入するめための指挿入部である。
印刷指挿入部20aの底面(本実施形態では隔壁21の上面)は、印刷指U1をxy平面上に載置する指載置部(印刷指載置面)として機能する。
また、印刷指挿入部20a内の両側部には、印刷指U1を指載置部(本実施形態では隔壁21の上面)の上に固定する指固定部22が設けられている。指固定部22は、印刷指挿入部20aの両側部から中央部に向かって徐々に下側が狭くなるように緩やかに傾斜しており、印刷指挿入部20a内に印刷指U1を挿入した際に印刷指U1を両側から挟み込む。これにより、指固定部22の間に配置された印刷指U1が安定し、横方向にぐらつかないように固定される。
印刷指U1の撮影や印刷等は、印刷指U1が指載置部としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面(隔壁21の上面)に載置され、指固定部22によって固定された状態で行われる。
なお、本実施形態では、印刷指挿入部20aに1本ずつ印刷指U1を挿入して爪Tへの印刷等を行う場合を例として説明する。印刷指挿入部20a及び指固定部22の形状、大きさ等は特に限定されないが、各種の指に対応できるように、印刷指挿入部20a及び指固定部22は大人の親指等が挿入された場合でもきつくない程度に形成されている。
また、印刷指挿入部20a内の両側に設けられた指固定部22の上部であって印刷指U1が配置される側(すなわち、印刷指挿入部20aの内側に位置する側)には、後述する第1の電界発生機構7によって発生した電界により飛行方向が偏向されたインク粒子にさらに電界をかけてインクの飛行方向を偏向させる第2の電界発生機構8がそれぞれ埋設されている。第2の電界発生機構8は、プラスの偏向電極とマイナスの偏向電極とで構成されており、この一対の偏向電極に電圧を印加することによって電界を発生させる。帯電状態のインク粒子がこの電界の中を飛行することにより、その飛行方向が偏向される。
なお、第2の電界発生機構8が設けられる位置は、インク粒子が爪Tの表面にできるだけ垂直方向から飛来し付着するようにインク粒子の飛行方向を偏向させることができる位置であればよく、ここに例示した位置に限定されない。
第2の電界発生機構8は、偏向制御部513(図3参照)によって制御され、後述するように、インク粒子の飛行方向をどの程度偏向させるかに応じて一対の偏向電極に印加される電圧が調整される。これにより、第2の電界発生機構8は印加電圧に応じた所定の電界強度の電界を発生させる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(図示せず。以下「非印刷指」という。)を挿入するための指挿入部である。
本実施形態では、印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入し、非印刷指を非印刷指挿入部20bに挿入して、印刷指U1と非印刷指とで隔壁21を挟持することにより、印刷指U1が安定した状態で固定される。
例えば、親指が印刷指U1となる場合には、親指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入し、親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)を非印刷指として非印刷指挿入部20bに挿入する。この場合、ユーザが印刷指U1と非印刷指とで隔壁21を挟持することで印刷指U1が固定される。
なお、隔壁21の指挿入側端部は、印刷指U1と非印刷指とで隔壁21を強く挟持しても指の付け根に負担がかからないように、指挿入方向の断面が、円形や楕円形、多角形等、印刷指U1及び非印刷指の付け根が突き当てられた際に自然に馴染む形状となっていることが好ましい。
図2に示すように、撮影部30は、上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには基板15が設置されており、この基板15の中央部下面には、撮像装置としてのカメラ32が2つ設置されている。カメラ32は、例えば200万画素程度以上の画素を有するものであることが好ましい。
カメラ32は、印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1の爪Tを撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指画像)を得るものである。
本実施形態では、2つのカメラ32は、印刷指挿入部20aに挿入され指固定部22に固定された印刷指U1の爪Tの幅方向にほぼ並んで設けられている。2つのカメラ32のうち、1方のカメラ32は、印刷指挿入部20aの底面に対向して設けられており、爪Tを真上から撮影するものである。また、他方のカメラ32は、爪Tの湾曲形状に沿うように印刷指挿入部20aの底面に対して僅かに傾けて配置されており、爪Tを斜め上方向から撮影するものである。
また、基板15には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。照明灯33は、カメラ32による撮影の際に、印刷指U1の爪Tを照明するものである。なお、照明灯33の数や配置はここに示したものに限定されない。撮影部30は、これらのカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
本実施形態では、撮像装置としての2つのカメラ32によって少なくとも2つの異なった位置・角度から爪Tを撮影することができ、少なくとも2枚の爪画像が取得される。
そして、これらの爪画像に基づいて、後述する爪情報検出部512が、爪Tの輪郭(爪Tの形状)の他、爪Tの曲率や爪Tの垂直位置等の爪情報を検出できるようになっている。すなわち、例えば、爪Tの真上からの画像と、爪Tの斜め上方向からの画像と、を取り込むことにより、爪Tの輪郭だけでなく、爪Tの曲率を正確に検出することができる。
なお、撮影部30によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部52に記憶されてもよい。
この撮影部30は、後述する制御装置50の撮影制御部511(図3参照)に接続され、該撮影制御部511によって制御されるようになっている。
また、印刷部40は、主に上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには、上部機枠11bの両側板に各端部が固定された2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、主キャリッジ42の前壁42a及び後壁42bには2本のガイドロッド44(図2においては手前側の1本のみを図示している。)が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面には、印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、この印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、印刷対象である爪Tの表面(被印刷面)に対しインクを直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。
インクとしては、例えば水性インクが好適に用いられる。なお、インクは、後述する帯電機構6によって帯電させることのできるインクであればよく、水性インクに限定されない。
本実施形態では、後述するように、爪情報検出部512(図3参照)が爪Tの輪郭等の爪情報を検出するようになっており、印刷ヘッド46は、爪情報検出部512により検出された爪情報に基づいて、印刷指U1の爪Tに印刷を行うようになっている。
本実施形態において、印刷部40には、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する印刷ヘッド46が設けられている。なお、印刷部40に設けられる印刷ヘッド46はこの3色のインクを噴射させるものに限定されない。その他の色のインクを噴射させる印刷ヘッド46をさらに備えていてもよい。
各印刷ヘッド46には、それぞれの色のインクを噴射するインク噴射口461が設けられている。
インク噴射口461からインクを噴射させるには、例えば、10V〜12V程度の電圧を、1μs〜3μsの間印加する。この場合、インク噴射口461から噴射されるインクの速度は、6m/s〜10m/s程度であり、1回に噴射されるインクの量は、1pl〜5pl程度となっている。なお、インクを噴射するための電圧や電圧の印加時間、インクの速度や量等は、一例であり、この範囲に限定されるものではない。
インク噴射口461は、図示しないノズルと、このノズルから噴射され粒子状になったインク(これを以下「インク粒子」という。)に電荷を加えて帯電させる帯電機構6と、を備えている。
なお、インクに掛ける電荷としては、プラスとマイナスのどちらでも良い。ただし、水性インクの場合はマイナスに帯電しやすいので、マイナスに帯電させる方がより望ましい。
電極に掛ける電荷について、例えばマイナスに帯電させたインク粒子を曲げるには、曲げたい方向に電気力線が向くように電圧を掛ける。すなわち、プラスとマイナスは引き合うので、インクが曲がる前の方向がマイナスで、実際に曲がる方向がプラスである。
インクに帯電させる電荷がプラスの場合はこの逆であり、インクが曲がる前の方向がプラスで、実際に曲がる方向がマイナスである。
また、印刷ヘッド46におけるインク噴射口461の近傍には、帯電機構6により帯電したインク粒子に電界をかけてインク(インク粒子)の飛行方向を偏向させる第1の電界発生機構7が配置されている。第1の電界発生機構7は、前述の第2の電界発生機構8と同様に、プラスの偏向電極とマイナスの偏向電極とで構成されており、この一対の偏向電極に電圧を印加することによって電界を発生させる。帯電状態のインク粒子がこの電界の中を飛行することにより、その飛行方向が偏向される。
第1の電界発生機構7は、偏向制御部513(図3参照)によって制御され、後述するように、インク粒子の飛行方向をどの程度偏向させるかに応じて一対の偏向電極に印加される電圧が調整される。これにより、第1の電界発生機構7は印加電圧に応じた所定の電界強度の電界を発生させる。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成としてもよい。
主キャリッジ42は動力伝達部(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿ってネイルプリント装置1の左右方向(ネイルプリント装置1の幅方向)に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達部(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿ってネイルプリント装置1の前後方向(図2において左右方向)に移動するように構成されている。
なお、本実施形態において、印刷ヘッド46の移動速度は、368mm/sとなっている。
印刷部40は、これらガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部514(図3参照)に接続され、該印刷制御部514によって制御されるようになっている。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板15等に設置されている。図3は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図3に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている記憶部52とを備えるコンピュータである。
記憶部52は、プログラムメモリ521、デザインデータメモリ522、偏向データメモリ523、爪情報メモリ524を備えている。
プログラムメモリ521は、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムを格納するものである。
本実施形態では、プログラムメモリ521には、例えば、爪Tの爪輪郭や爪Tの曲率等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、インクの飛行方向を偏向させるための飛行方向偏向処理を行うための飛行方向偏向プログラム、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、制御装置50はこれらのプログラムを実行してネイルプリント装置1の各部を制御するようになっている。
また、デザインデータメモリ522は、爪Tに印刷されるネイルデザインの画像データを格納するものである。デザインデータメモリ522に記憶されているネイルデザインの画像データは、例えば矩形のデータであり、各種の爪Tのサイズに対応できるように、一般的な爪Tのサイズよりも大きなサイズのものが用意されている。
また、偏向データメモリ523は、例えば、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度と、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により各電界強度の電界が形成された場合にインク(インク粒子)の飛行方向がどの程度偏向されるかとの対応関係(すなわち、電界強度とインクの飛跡の曲率との対応関係)を示すデータ(これを以下「偏向データ」という。)を記憶するものである。
この偏向データメモリ523に記憶されている偏向データは、ネイルプリント装置1について予めシミュレーション等を行って取得・蓄積されたものであり、例えば装置の工場出荷段階において偏向データメモリ523に格納される。
爪情報メモリ524は、爪情報検出部512によって検出された印刷指U1の爪Tの爪情報を記憶するものである。
ここで爪情報とは、爪Tの輪郭(例えばx,y座標等で表される爪Tの平面的な形状及び水平方向の位置)、及び、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの曲率(爪曲率)等の爪Tの3次元的な形状である。なお、爪Tの高さは必須ではなく、爪Tの輪郭及び爪Tの曲率のみが爪情報として爪情報メモリ524に記憶されてもよい。
制御部51は、機能的に見た場合、撮影制御部511、爪情報検出部512、偏向制御部513、印刷制御部514、表示制御部515等の機能部を含んでいる。これら撮影制御部511、爪情報検出部512、偏向制御部513、印刷制御部514、表示制御部515等としての機能は、制御部51のCPUと記憶部52のROM等に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。なお、制御部51に含まれる機能部はここに挙げたものに限定されない。
撮影制御部511は、撮影部30を制御してカメラ32によりユーザの印刷指U1を撮影させ、爪Tの画像を含む指の画像(以下「爪画像」という。)を取得させるものである。
本実施形態では、撮影制御部511は、2つのカメラ32によって異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上等)から少なくとも2枚の爪画像を取得させる。
撮影部30により取得された爪画像の画像データは、記憶部52に記憶されてもよい。
爪情報検出部512は、撮像装置であるカメラ32によって取得された爪画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、爪Tの輪郭(爪輪郭)や、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」という。)、爪Tの曲率(爪曲率)等の爪Tの3次元的な形状をいう。
爪情報検出部512は、これら爪輪郭、爪Tの3次元的な形状(すなわち、爪高さ、爪曲率等)のうち、少なくとも爪輪郭及び爪曲率を爪情報として検出する。
具体的には、爪情報検出部512は、カメラ32により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像から、爪Tの輪郭(形状)やxy平面上の爪Tの位置を検出し、この輪郭をx,y座標等で表される情報として取得する。爪情報検出部512が爪Tの輪郭(形状)を検出する手法は特に限定されないが、例えば、爪情報検出部512は、カメラ32により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像から爪Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪Tの輪郭(形状)を検出するものである。なお、爪情報検出部512が爪Tの輪郭(形状)を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
また、爪情報検出部512は、印刷指U1の爪Tについてカメラ32により異なる位置(撮影角度)から取得された複数の爪画像に基づいて、爪Tについて爪Tの3次元的な形状としての爪曲率を検出する。ここで、爪曲率とは、爪Tの幅方向における曲率である。爪曲率は、例えば、カメラ32によって爪Tを真上から撮影することにより取得された爪画像と爪Tを斜め上方向から撮影することにより取得された爪画像等、複数の異なる位置(撮影角度)から取得された複数の爪画像を比較して、爪形状の違いや陰影の違いを検出することにより推定することができる。なお、爪情報検出部512が爪Tの爪曲率を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
爪情報検出部512によって検出された結果である爪情報は、記憶部52の爪情報メモリ524に記憶される。
偏向制御部513は、爪情報検出部512により検出された爪情報(本実施形態では爪輪郭及び爪曲率)と偏向データとから印刷ヘッド46の位置及び電界強度を設定する印刷条件設定部として機能するとともに、設定された電界強度の電界が形成されるように第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって発生させる電界の電界強度を調整・制御する。これにより、印刷ヘッド46から噴射されたインク(インク粒子)が爪T上の所望の位置に所望の角度(すなわち、爪Tの表面に対してできるだけ垂直に近い角度)で着弾・付着するように印刷ヘッド46から噴射されるインク(インク粒子)の飛行方向を偏向させる。
なお、爪情報(爪輪郭及び爪曲率)と偏向データとに応じて設定された印刷ヘッド46の位置は印刷制御部514に送られる。
ここで、図4から図7を参照しつつ、偏向制御部513による制御の具体的な内容について説明する。なお、図4から図7において、インク(インク粒子)の飛跡を破線矢印で示し、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって発生する電界を網掛けで模式的に示している。
図4は、爪Tの側端部であって特に爪曲率の大きな部分にインクを付着させる場合を模式的に示した図である。
図4に示すように、爪Tの側端部の爪曲率の大きな部分にインクを付着させる場合には、後述する印刷制御部514(図3参照)が、印刷ヘッド46を、そのインク噴射口461が第2の電界発生機構8の上方又はその近傍に配置される位置に移動させ、偏向制御部513は、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって発生する電界の電界強度を強くする。これにより、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって電界強度の強い電界は広く形成され、印刷ヘッド46から噴射されたインク粒子は、爪表面近くまで電界の中を案内されるとともに、比較的長い間電界の中を通過し、この間に飛行方向が緩やかに、かつ大きく偏向する。このため、インク粒子が爪Tの側端部に対して垂直に近い方向から飛来し、爪Tの表面に着弾する。
印刷ヘッド46と爪Tとの間には狭いスペースしかなく、さらに印刷ヘッド46は左右に移動するため、インク噴射口461に設けられる第1の電界発生機構7を大きくすることは難しい。このため、例えば、図7に示すように、電界を発生させる機構が第1の電界発生機構7のみである場合には、第1の電界発生機構7によって形成された電界を通過する極僅かな範囲でしかインクの飛行方向を偏向させることができない。この場合、インク(インク粒子)を爪Tの表面に付着させることが難しくなるとともに、インク粒子が付着したとしても、爪Tの表面に着弾する際の着弾角度が小さくなり、インクの粒子が噴射方向に流れてしまうため、インク粒子が垂直に近い方向から着弾した場合と比較して画質が低下してしまう。
第1の電界発生機構7のみによってインク粒子を垂直に近い角度で爪の左右の両端部に着弾させようとすれば、強い電界をかけて横方向から急激にインクの飛行方向を偏向させる必要があるが、このように急角度で偏向させることは事実上困難である。
この点、本実施形態のように第1の電界発生機構7の他に、爪Tの近傍に第2の電界発生機構8を設けた場合には、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって発生する電界によってインク粒子の飛行方向を効率的に大きく偏向させ、爪Tの近傍までインク粒子を誘導することができ、インク粒子を爪Tの側端部に対して垂直に近い着弾角度で着弾させることができる。
また、図5は、爪Tの側部(図4に示す位置よりも爪Tの幅方向の中央部に近く、比較的爪曲率の小さい部分)にインクを付着させる場合を模式的に示した図である。
図5に示すように、爪Tの側部であって比較的爪曲率の小さい部分にインクを付着させる場合には、印刷制御部514(図3参照)が、印刷ヘッド46を、そのインク噴射口461がインクを付着させたい位置と第2の電界発生機構8との間の上方に配置されるように移動させ、偏向制御部513は、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8によって発生する電界の電界強度を、図4に示す場合よりも弱くする。これにより、印刷ヘッド46から噴射されたインク粒子は、爪表面近くまで電界の中を案内されるとともに、電界の中を通過する間に飛行方向が緩やかに偏向する。このため、インク粒子が爪Tの側部表面に対して垂直に近い方向から飛来し、爪Tの表面にほぼ直角に近い角度で着弾する。
なお、この場合には、偏向制御部513(図3参照)は、第1の電界発生機構7によって発生する電界の電界強度のみを制御し、第2の電界発生機構8によって発生する電界の電界強度については一定に保つようにしてもよい。このようにした場合でも、印刷ヘッド46の位置が第2の電界発生機構8から離れた分、第2の電界発生機構8によって発生する電界の影響が弱まるため、電界をかけることにより偏向するインクの飛跡の曲率を小さくすることができる。
さらに、図6は、爪Tの幅方向の中央部等、表面がほぼ平面である部分にインクを付着させる場合を模式的に示した図である。
図6に示すように、爪Tの幅方向の中央部等、表面がほぼ平面である部分にインクを付着させる場合には、印刷制御部514(図3参照)が、印刷ヘッド46を、そのインク噴射口461がインクを付着させたい位置の上方に配置されるように移動させ、偏向制御部513は、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8の偏向電極に対する電圧印加を停止させる。これにより、印刷ヘッド46から噴射されたインク粒子は、爪Tの表面に向かってほぼ垂直に飛来し、爪Tの表面にほぼ直角に近い角度で着弾する。
印刷制御部514(図3参照)は、ネイルデザインの画像データに基づく印刷データを印刷部40の印刷ヘッド46に出力し、この印刷データにしたがって印刷ヘッド46により爪Tに印刷が施されるように印刷部40を制御するものである。
本実施形態において、制御部51は、ユーザが操作部12等を操作することによって選択されたネイルデザインの画像データを爪情報検出部512により検出された爪Tの輪郭に合わせ込み、爪情報検出部512により検出された爪Tの輪郭の領域内を印刷対象領域とする印刷データを生成するようになっており、印刷制御部514は、この印刷データを印刷ヘッド46に出力する。
前述のように、本実施形態では、デザインデータメモリ522に記憶されているネイルデザインの画像データは、矩形の大きなサイズのデータであり、印刷データは、このネイルデザインの画像データを爪Tの輪郭に合うように適宜縮小することで生成される。
なお、合せ込み処理の具体的な手法は、特に限定されないが、例えば、印刷対象である爪Tの縦横の長さのうち、長さの短い方を基準として、ネイルデザインが爪Tからはみ出さない大きさまでネイルデザインの画像データを縮小することにより、爪Tの輪郭の領域内に合わせ込み、印刷データが生成される。
また、本実施形態では、印刷条件設定部として機能する偏向制御部513から、爪情報検出部512により検出された爪情報(爪輪郭及び爪曲率)と偏向データとに基づいて設定された印刷ヘッド46の位置の情報が送られるようになっている。
印刷制御部514は、この印刷ヘッド46の位置の情報にしたがって印刷ヘッド46を移動させ、印刷ヘッド46の位置を調整しながら印刷を行わせるようになっている。
表示制御部515は、表示部13を制御して、各種の表示画面を表示させるものである。
本実施形態では、表示制御部515は、例えば、印刷指U1を撮影して得られた指画像や、この指画像中に含まれる爪画像(爪Tの輪郭線等の画像)、爪Tに印刷すべき画像(すなわち、「ネイルデザイン」)を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等を表示部13に表示させるようになっている。
次に、図8等を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による印刷方法について説明する。
このネイルプリント装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置50を起動させる。
表示制御部515は、表示部13にデザイン選択画面を表示させ、ユーザは操作部12の操作釦121等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択することにより、操作部12から選択指示信号が出力されて、図8に示すように、一つのネイルデザインが選定される(ステップS1)。
次に、表示制御部515は、表示部13に印刷指U1(爪T)を装置内にセットするよう指示する指示画面を表示させる(ステップS2)。そして、図2に示すように、ユーザが印刷指U1を印刷指挿入部20a内に挿入し、印刷指U1のセットが完了すると、撮影制御部511が撮影部30を制御して印刷指U1の爪Tを撮影させ、爪画像を取得する(ステップS3)。爪画像が取得されると、爪情報検出部512は、当該爪画像から爪輪郭及び爪Tの3次元的形状である爪曲率を検出する(ステップS4)。
次に、偏向制御部513は、記憶部52の偏向データメモリ523から偏向データを読み出す(ステップS5)。そして、偏向制御部513は、爪情報検出部512により検出された爪情報(爪輪郭及び爪曲率)と偏向データとから、ユーザの爪Tに印刷する場合における印刷ヘッド46の位置及び電界強度を設定する(ステップS6)。設定された印刷ヘッド46の位置は印刷制御部514に送られる。
印刷ヘッド46の位置と、第1の電界発生機構及び第2の電界発生機構により形成すべき電界の電界強度が設定されると、偏向制御部513は、設定された電界強度の電界が形成されるように適宜第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8の偏向電極に印加する電圧を制御する。また、印刷制御部514は、印刷部40を制御して印刷ヘッド46の位置を適宜移動させながらステップS1で選定されたネイルデザインを印刷ヘッド46により爪Tの表面に印刷させる(ステップS7)。これにより、爪Tの平坦な部分だけでなく、曲率の大きな両側端部等でも、爪Tの表面に対してほぼ垂直方向からインク(インク粒子)を飛来させ、適切な角度(すなわち、爪Tの表面に対してほぼ直角に近い角度)で、爪Tの表面の適切な位置にインクを着弾させることができる。
制御部51は、爪Tの全体について印刷が終了したか否かを判断し(ステップS8)、印刷が終了していないと判断される場合(ステップS8;NO)には、ステップS7に戻って処理を繰り返す。他方、印刷が終了していないと判断される場合(ステップS8;YES)には、当該爪Tについての印刷処理を終了する。
なお、他にも印刷する指の爪Tがある場合には、印刷指U1を入れ替えて、上記の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態によれば、印刷指U1の爪Tに対して印刷ヘッド46のインク噴射口461から帯電させたインクを噴射し、印刷ヘッド46のインク噴射口461近傍において、帯電したインクに第1の電界発生機構により電界をかけてインクの飛行方向を偏向させ、指載置部又はその近傍において第2の電界発生機構によりインクにさらに電界をかけてインクの飛行方向を偏向させる。
このため、インクが噴射されてから爪Tに付着するまでの長い間電界をかけることができ、効率よくインクの飛行方向を曲げることができる。すなわち、印刷ヘッド46のインク噴射口461近傍にはあまりスペースが取れないため、第1の電界発生機構を構成する偏向電極はあまり大きくすることができないが、指載置部又はその近傍には大きな偏向電極を配置することが可能である。また、印刷対象である爪Tに近いため、指載置部又はその近傍に第2の電界発生機構を配置した場合には、インク噴射口461から爪Tまでの間に広く電界を形成することができ、インクの飛行方向を緩やかにかつ大きく偏向させ、インクを爪T表面の所望の位置まで適切に誘導することができる。これにより、爪の両側端部のように、指載置部に対して垂直に近い大きな角度を持つ部分についても、爪Tの表面に対して垂直に近い方向からインクを飛来させ、ほぼ直角に近い着弾角度で着弾させることができ、湾曲した爪Tに対して端部まで高精細なネイルデザインを印刷することができる。
また、爪情報検出部512が、爪Tの3次元的な形状(すなわち、爪曲率等)を取得し、この3次元的な爪Tの形状に応じて、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8について、発生させる電界の電界強度を制御するようになっている。これにより、大きく湾曲した爪T等、どのような形状の爪Tであっても、端部まで高精細な印刷を行うことができる。
また、印刷指U1を指載置部の上に固定する指固定部22を備え、第2の電界発生機構8を指固定部22に設けている。これにより、印刷中に印刷指U1のぶれ等に起因して爪Tが位置ずれしたりすることを防止することができる。そして、印刷対象である爪Tに近い位置に第2の電界発生機構8を配置しているため、インク噴射口461から爪Tまでの間に広く電界を形成することができ、インクを爪T表面の所望の位置まで適切に誘導することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、第2の電界発生機構が指固定部22に埋設されている場合を例示したが、第2の電界発生機構が設けられる位置は、指載置部又はその近傍であって、インク粒子が爪Tの表面にできるだけ垂直方向から飛来し付着するようにインク粒子の飛行方向を偏向させることができる位置であればよく、指固定部22に限定されない。
また、第2の電界発生機構は指固定部22に埋設されている場合に限定されず、例えば、指固定部22の表面に固定されていてもよい。
また、本実施形態では、偏向データメモリ523に、インクに帯電させる帯電電圧や第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度とインクの飛跡の曲率との対応関係を示すデータが偏向データとして記憶されている場合を例示したが、偏向データメモリ523に記憶される偏向データは、ここに例示したものに限定されない。
例えば、標準的な形状・曲率を有する擬似爪に対して、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度を変えながら、印刷ヘッド46からインクを噴射させ、各条件下におけるインクの付着位置を記録したものを偏向データとして偏向データメモリ523に記憶させてもよい。この場合、偏向制御部513は、偏向データを参照しつつ、爪情報検出部512によって検出されたユーザの爪Tの爪情報に応じて、適宜微調整を行う。
なお、この場合、大人の爪、子供の爪、女性の爪、男性の爪、親指の爪、小指の爪等、何通りかのパターンの擬似爪を用意して、各擬似爪ごとに偏向データを取得して偏向データメモリ523に記憶させておいてもよい。このように複数パターンの擬似爪についての偏向データを持つ場合には、印刷を行う際に、ユーザが印刷対象となる爪Tの指の種類等を入力・選択することにより、爪Tの実際の形状や曲率に近い擬似爪について得られた偏向データが選択され、当該偏向データに基づいてインクの飛行方向の偏向度合いを調整することができる。このため、より一層ユーザの爪Tに適した精密な制御を行うことができる。また、ユーザが指の種類等を入力しなくても、撮影部30によって取得された印刷指U1の爪画像や爪情報検出部512によって検出されたユーザの爪Tの爪情報に応じて、自動的に、ユーザの爪Tに最も近い擬似爪について得られた偏向データが選択され、これに基づいて偏向制御部513による偏向制御が行われるようにしてもよい。
なお、複数種類のある場合に、ユーザの爪Tが複数の擬似爪の中間的な形状である場合には、当該複数の擬似爪についての偏向データの中間的な値を算出して、これをユーザの爪Tに印刷を行う場合の印刷ヘッド46の位置及び電界強度の値として設定する。
また、本実施形態では、偏向データが、工場出荷段階で予め偏向データメモリ523に記憶されている場合を例示したが、偏向データは予め格納されている場合に限定されない。例えば、ユーザが、自分の爪T若しくはそれに近い擬似爪を用いてシミュレーションを行い、その結果得られた偏向データを偏向データメモリ523に記憶させるようにしてもよい。このようにして得られた偏向データを用いることにより、より一層ユーザの爪Tに合った制御を行うことができる。
また、工場出荷段階で予めデフォルトとしての偏向データが偏向データメモリ523に格納されている場合でも、ユーザが事後的に偏向データを適宜修正、更新できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、爪Tの曲率等に応じて、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8を制御してインクの飛行方向の偏向度合いを調整する場合を例としたが、インクの飛行方向の偏向度合いを調整する手法はこれに限定されない。
例えば、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度又は第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度のいずれか一方のみを調整して、その他は一定に保つようにしてもよい。
このように、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度又は第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度のいずれか一方のみを調整するとした場合には、偏向制御部513による制御が単純になる。
また、この場合、偏向データメモリ523には、調整を行う項目とインクの飛跡の曲率(すなわち、電界の中を通過させた場合に飛行方向がどの程度偏向するか)との対応関係を示すデータが記憶されていればよい。例えば、インクに帯電させる帯電電圧及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度を一定にして、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度のみを調整することによりインクの飛行方向の偏向度合いを調整する場合には、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度とインクの飛跡の曲率との対応関係を示すデータが偏向データとして偏向データメモリ523に記憶される。
また、例えば、第1の電界発生機構7により発生させる電界の電界強度又は第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度を調整する代わりに、帯電機構6によりインク(インク粒子)に帯電させる帯電電圧を調整することでインクの飛行方向の偏向度合いを調整してもよい。
すなわち、インク粒子は、帯電機構6により帯電させた帯電電圧が高いほど、電界の中を通過する際に飛行方向が大きく偏向する。このため、インク粒子を大きく偏向させる場合ほど、帯電機構6によりインク粒子に帯電させる帯電電圧を高くすることで、インク粒子の飛行方向の偏向度合いを調整することができる。
さらに、帯電機構6によりインクに帯電させる帯電電圧、第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度のいずれか2つ以上を組み合わせて制御してもよい。
なお、ユーザの爪Tについて1旦印刷を行った後は、当該印刷の際に設定された印刷ヘッド46の位置情報及び第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度の値を当該ユーザの印刷条件データとして登録できるようにしてもよい。また、この場合、各指種類別に印刷条件データを記憶部52等に登録できるようにしてもよい。
この場合には、次回同じユーザがネイルプリントを行う場合に、当該登録された印刷条件データを適用して印刷ヘッド46の位置情報及び第1の電界発生機構7及び第2の電界発生機構8により発生させる電界の電界強度の値を調整する。これにより、ユーザの爪Tに合った印刷を迅速かつ簡易に行うことができる。
また、本実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次印刷を行うネイルプリント装置1を例としたが、4本の指に対して同時に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。
この場合には、第2の電界発生機構8も挿入される印刷指U1の数だけ用意される。また、指の長さに応じて、例えば第2の電界発生機構8は指挿入方向の比較的手前側に配置され、中指用の第2の電界発生機構8は指挿入方向の比較的奥側に配置されるというように、第2の電界発生機構8の位置を指種によってずらして配置してもよい。
また、本実施形態では、複数のカメラ32を備え、これら複数のカメラ32により異なる位置・角度から爪Tを撮影して複数の爪画像を取得し、爪情報検出部512が、これらの複数の爪画像に基づいて爪Tの曲率(爪Tの3次元的な形状)を検出する例について説明したが、爪情報検出部512が爪Tの曲率(爪Tの3次元的な形状)を検出する手法はこれに限定されない。
例えば、1つのカメラ32を異なる位置・角度に移動させながら複数の爪画像を取得してもよいし、レーザー等を爪に照射しながら爪T形状をスキャンする等によって得られた情報に基づいて爪Tの曲率(爪Tの3次元的な形状)を検出してもよい。
また、本実施形態では、プログラムメモリ521、デザインデータメモリ522、偏向データメモリ523、爪情報メモリ524が制御装置50の記憶部52内に設けられている場合を例としたが、プログラムメモリ521、デザインデータメモリ522、偏向データメモリ523、爪情報メモリ524は制御装置50の記憶部52(ROM、RAM)に設けられている場合に限定されず、別途記憶部が設けられていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象である爪を有する指を載置する指載置部と、
前記指載置部に載置された前記指の爪に対してインク噴射口からインクを噴射させる印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍に配置され帯電された前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第1の電界発生機構と、
前記指載置部又はその近傍に配置され前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第2の電界発生機構と、
を備えることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
前記インクを帯電させる帯電機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記爪の3次元的な形状を取得する爪情報検出部と、
前記爪情報検出部によって取得された爪の3次元的な形状に応じて、前記第1の電界発生機構及び前記第2の電界発生機構の少なくとも何れか一方について、発生させる電界の電界強度を制御する偏向制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記指を前記指載置部上に固定する指固定部を備え、
前記第2の電界発生機構は、前記指固定部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射し、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させ、
前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させることを特徴とするネイルプリント装置の印刷方法。
<請求項6>
コンピュータに、
指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射させる機能、
前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、
前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、を実現させることを特徴とするプログラム。
1 ネイルプリント装置
6 帯電機構
7 第1の電界発生機構
8 第2の電界発生機構
20a 印刷指挿入部
22 指固定部
30 撮影部
32 カメラ
40 印刷部
46 印刷ヘッド
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
461 インク噴射口
511 撮影制御部
512 爪情報検出部
513 偏向制御部
514 印刷制御部
T 爪
U1 印刷指

Claims (6)

  1. 印刷対象である爪を有する指を載置する指載置部と、
    前記指載置部に載置された前記指の爪に対してインク噴射口からインクを噴射させる印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍に配置され帯電された前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第1の電界発生機構と、
    前記指載置部又はその近傍に配置され前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる第2の電界発生機構と、
    を備えることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 前記インクを帯電させる帯電機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記爪の3次元的な形状を取得する爪情報検出部と、
    前記爪情報検出部によって取得された爪の3次元的な形状に応じて、前記第1の電界発生機構及び前記第2の電界発生機構の少なくとも何れか一方について、発生させる電界の電界強度を制御する偏向制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記指を前記指載置部上に固定する指固定部を備え、
    前記第2の電界発生機構は、前記指固定部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  5. 指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射し、
    前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させ、
    前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させることを特徴とするネイルプリント装置の印刷方法。
  6. コンピュータに、
    指載置部に載置された指の爪に対して、印刷ヘッドのインク噴射口から帯電されたインクを噴射させる機能、
    前記印刷ヘッドの前記インク噴射口近傍において、前記インクに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、
    前記指載置部又はその近傍において前記インクにさらに電界をかけて前記インクの飛行方向を偏向させる機能、を実現させることを特徴とするプログラム。
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