JP2015054053A - 仮設トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロー成形体からなる便槽の上にボックスが着脱自在に設置される仮設トイレにおいて、便槽を引きずっても底面が破損せず、汚物が大量に入った便槽を吊り上げても、便槽とボックスの締結座が破損せず、便槽とボックスの組み立て、分解が迅速に行える仮設トイレを提供する。【解決手段】便槽1は、側面の複数箇所において天面22側と底面側に金型のパーティングラインに沿った中実板状の上下締結座9,33が一体に形成され、その間に凹溝34が形成され、上下フランジ55,56を有する金属製のステイ54が凹溝34内に配置され、ステイ54の下フランジ56が下締結座33に固定され、ステイ54の上フランジ55が上締結座9の下に当接し、ステイ54に固定されたエビ金59のフック61を壁パネル21の下端部の締結座11(掛け部)に掛け、ハンドル63を押し下げて壁パネル21を上締結座9に固定する。【選択図】図2
Description
本発明は、公共の場所、工事現場、イベント会場、パーキング、被災地など、様々な場所に設置される仮設トイレに関し、特にプラスチックのブロー成形体からなる便槽の上にボックスが着脱自在に設置される仮設トイレに関する。
仮設トイレは、特許文献1〜3に記載されているように、ベースとなる便槽と、便槽の上に設置されたフロアパネルと、フロアパネルの上に設置された踏み台と、踏み台の中央部に設置された便器と、フロアパネルの周囲を囲み、便槽に固定されたボックスと、そのほかボックス内に配置された水洗機器等からなる。ボックスは、四方の壁パネルと、天井パネル、及び前方の壁パネルに設置されたドアからなる。
図6,7に示す仮設トイレはその一例で、1は便槽、2はボックス、3はフロアパネルであり、ボックス2は、壁パネル4(左壁パネル)、壁パネル5(前壁パネル)及び図示されていない2枚の壁パネル(右壁パネルと後壁パネル)、ドア6、天井パネル7からなる。これらの構成部材は、いずれもポリエチレン又はポリプロピレン等のプラスチックのブロー成形体からなり、このうちフロアパネル3、壁パネル(壁パネル4,5、右壁パネル、後壁パネル)、ドア6及び天井パネル7は、2重壁ブロー成形体と呼ばれるパネルからなる。
図6,7に示す仮設トイレはその一例で、1は便槽、2はボックス、3はフロアパネルであり、ボックス2は、壁パネル4(左壁パネル)、壁パネル5(前壁パネル)及び図示されていない2枚の壁パネル(右壁パネルと後壁パネル)、ドア6、天井パネル7からなる。これらの構成部材は、いずれもポリエチレン又はポリプロピレン等のプラスチックのブロー成形体からなり、このうちフロアパネル3、壁パネル(壁パネル4,5、右壁パネル、後壁パネル)、ドア6及び天井パネル7は、2重壁ブロー成形体と呼ばれるパネルからなる。
便槽1の左側部には、前後方向に離れた2箇所に上端近傍から下端に達する、内側に凹む凹部(第1凹部8)が形成され、第1凹部8の上端にプラスチックのパリソン同士が圧着した中実板状のフランジ(第1締結座9)が略水平に、便槽1の天面と面一に形成されている。なお、図示していないが、便槽1の右側部にも、前記第1凹部8及び第1締結座9と左右対称位置に、同様の第1凹部及び第1締結座が形成されている。
壁パネル4の下端近傍の、前記第1凹部8に対応する位置(直上位置)に、内側に凹む凹部(第2凹部10)が形成され、第2凹部10の下端にプラスチックのパリソン同士が圧着した中実板状のフランジ(第2締結座11)が略水平に、壁パネル4の下端面と面一に形成されている。また、壁パネル4の上端近傍の前後方向に離れた2箇所に、内側に凹む凹部(第3凹部12)が形成され、第3凹部12の上端にプラスチックのパリソン同士が圧着した中実板状のフランジ(第3締結座13)が略水平に、壁パネル2の上端面と面一に形成されている。なお、図示していないが、ボックス2の右壁パネルにも、前記第2凹部10、第2締結座11、第3凹部12及び第3締結座13と左右対称位置に、同様の第2,第3凹部及び第2,第3締結座が形成されている。
天井パネル7の左側部の下端近傍には、前後方向に離れた2箇所に、内側に凹む凹部(第4凹部14)が形成され、第4凹部14の下端にプラスチックのパリソン同士が圧着した中実板状のフランジ(第4締結座15)が略水平に、天井パネル5の下端面と面一に形成されている。なお、図示していないが、天井パネル7の右側部にも、前記第4凹部14及び第4締結座15と左右対称位置に、同様の第4凹部及び第4締結座が形成されている。
便槽1の上にフロアパネル3とボックス2が配置され、便槽1の水平な天面とボックス2の下面(壁パネル4,5(右壁パネル、後壁パネルも)の下面)が面接触し、第1締結座9と第2締結座11が上下で互いに面接触する。第1締結座9と第2締結座11に穴16,17が形成されており、第1締結座9と第2締結座11が穴16,17を通るボルト(図6,7に図示せず)により締結され、便槽1と壁パネル4が連結されている(右壁パネルも同様の形態で便槽1に連結されている)。
ボックス2において、壁パネル4,5及び右壁パネルと後壁パネルの上に天井パネル7が配置され、天井パネル7の水平な下面と壁パネル4,5(右壁パネル、後壁パネルも)の上面が面接触し、第3締結座13と第4締結座15が上下で互いに面接触する。第3締結座13と第4締結座15に穴18,19が形成され、第3締結座13と第4締結座15が穴18,19を通るボルト(図6,7に図示せず)により締結され、壁パネル2と天井パネル5が連結されている(右壁パネルも同様の形態で天井パネルに連結されている)。
このような仮設トイレを設置場所から撤去又は移動する場合、一般に、便槽内に溜まった汚物をくみ取り車でくみ取り、便槽を空にした後、ボックス上部か便槽上部に設置したフックに吊り上げ索(ワイヤロープ等)を掛け、仮設トイレをクレーンで吊り上げ、トラックの荷台に積み込むようにしている。なお、特許文献4,5には、仮設トイレのボックス上部に設置したフックに吊り上げ索を掛け、クレーンで吊り上げることが記載されている。
ブロー成形体からなる従来の便槽には、次のような問題があった。
(1)便槽とボックスをボルト・ナットで締結するために、便槽の天面に沿って中実板状の締結座(第1締結座9)を形成している。この締結座を形成するためには、便槽のブロー成形金型のパーティングラインを便槽の天面に設定する必要があり、このため、ブロー成形の特性上、ブロー成形に際し底面側が大きく膨張し薄肉化する。仮設トイレの組み立て、設置及び移動などの際、便槽を地面の上で引きずると、薄肉の底面が摩耗して、穴が開くおそれがあるため、取り扱いが難しい。
(1)便槽とボックスをボルト・ナットで締結するために、便槽の天面に沿って中実板状の締結座(第1締結座9)を形成している。この締結座を形成するためには、便槽のブロー成形金型のパーティングラインを便槽の天面に設定する必要があり、このため、ブロー成形の特性上、ブロー成形に際し底面側が大きく膨張し薄肉化する。仮設トイレの組み立て、設置及び移動などの際、便槽を地面の上で引きずると、薄肉の底面が摩耗して、穴が開くおそれがあるため、取り扱いが難しい。
(2)仮設トイレの撤去や移動の際は、ボックス上部か便槽上部に設置したフックに吊り上げ索(ワイヤロープ等)を掛けて吊り上げるが、フック設置部の耐荷重強度が十分でなく、便槽内に汚物が大量に入った状態で吊り上げるのは一般的に困難である。また、便槽の荷重が締結座に集中し、該締結座が破損するおそれがある。さらに、仮に吊り上げることができたとしても、便槽の薄肉の底面が内部の重みで大きく変形し、また、天面側でも締結座以外の箇所が大きく変形(ボックス下端との間に隙間ができるような変形)し、破損のおそれがある。なお、ボックスを取り外して、便槽のみを吊り上げる場合でも、同様の変形が生じる。
(3)便槽とボックスをボルト・ナットにより4箇所以上で締結する構造であるため、仮設トイレを分解したり組み立てたり、あるいは使用後便槽を取り外して洗浄する場合など、便槽の取り外し及び取り付けに手間取り、作業性が悪い。
(3)便槽とボックスをボルト・ナットにより4箇所以上で締結する構造であるため、仮設トイレを分解したり組み立てたり、あるいは使用後便槽を取り外して洗浄する場合など、便槽の取り外し及び取り付けに手間取り、作業性が悪い。
本発明は、従来の仮設トイレについての上記問題点に鑑みてなされたもので、便槽を地面の上で引きずっても底面が破損しにくく、便槽に汚物が大量に入った状態で便槽を吊り上げても締結座が破損しにくく、かつ便槽の底面の変形が少なく、さらに便槽の取り外し及び取り付けが迅速に行えるようにすることを主たる目的とする。また、フック設置部の耐荷重強度を向上させ、便槽に汚物が大量に入った状態で仮設トイレを吊り上げたとき、フック設置部の破損を防止し、かつ天面側でも便槽の変形を抑えて破損を防止することを他の目的とする。
本発明に係る仮設トイレは、プラスチックのブロー成形体からなる便槽の上にボックスが着脱自在に設置される仮設トイレであり、前記便槽は、側面の複数箇所において天面側とその直下の底面側に金型のパーティングラインに沿った中実板状の上下締結座が一体に形成され、前記上下締結座の間に縦方向に凹溝が形成され、上下フランジを有する金属製のステイが前記凹溝内に配置され、前記ステイの下フランジが前記下締結座に固定され、前記ステイの上フランジが前記上締結座の下に当接し、前記ステイにエビ金が固定され、前記ボックスの壁パネルが下端部に前記エビ金のフックを掛ける掛け部を有し、前記エビ金のフックを前記掛け部に掛け、ハンドルを押し下げて前記壁パネルの掛け部を前記上締結座に固定することを特徴とする。
上記仮設トイレにおいて、便槽の上にフロアパネルが設置される場合は、前記フロアパネルの上に前記ボックスを設置することができる。この場合、前記フロアパネルが周囲複数箇所に前記エビ金のフックを掛ける掛け部を有し、前記フロアパネルの掛け部の上に前記壁パネルの掛け部が位置し、前記エビ金ハンドルのフックを前記ボックスの壁パネル及びフロアパネルの掛け部に掛け、ハンドルを押し下げてフロアパネルの掛け部を前記ボックスの壁パネルの掛け部と共に前記上締結座に固定する。
上記仮設トイレにおいて、前記ステイの下フランジと前記下締結座を固定する固定部材に、吊り上げ索を掛止する掛止部材が設置されていることが望ましい。
上記仮設トイレにおいて、前記ステイの下フランジと前記下締結座を固定する固定部材に、吊り上げ索を掛止する掛止部材が設置されていることが望ましい。
本発明に係る仮設トイレの便槽は、金型のパーティングラインを便槽の天面側と底面側の両方に形成したので、ブロー成形に際し、従来のように底面側だけが大きく膨張することがなく、天面だけでなく底面についても薄肉化が抑えられる。このため、仮設トイレの組み立て、設置及び移動などの際、便槽を地面の上で引きずっても、底面に簡単に穴が開くことはなく、取り扱いに余り気を遣わなくてすむ。
本発明に係る仮設トイレの便槽を、ボックスごと又は便槽単体で吊り上げたとき、便槽内に汚物が大量に入った状態であっても、底面の薄肉化が抑えられているため、底面が従来のように大きく変形せず、破損が防止できる。
本発明に係る仮設トイレの便槽を、ボックスごと又は便槽単体で吊り上げたとき、便槽内に汚物が大量に入った状態であっても、底面の薄肉化が抑えられているため、底面が従来のように大きく変形せず、破損が防止できる。
本発明に係る仮設トイレは、便槽に上下締結座を形成し、上下締結座の間の凹溝に金属製のステイを配置し、ステイの下フランジを下締結座に固定し、上フランジを上締結座の下に当接させ、さらにステイにエビ金を設置し、このエビ金で便槽とボックスを固定するようにしたので、便槽に対するボックスの取り付け及び取り外しが迅速にできる。また、便槽の締結座が上下にあり、かつステイで補強されているので、この仮設トイレの便槽を、ボックスごと又は便槽単体で吊り上げたとき、便槽内に汚物が大量に入った状態であっても、締結座が破損するのを防止できる。
本発明に係る仮設トイレにおいて、ステイの下フランジと下締結座を固定する固定部材に、吊り上げ索を掛止する掛止部材を設置し、該掛止部材に吊り上げ索のフックを掛止する場合、便槽に汚物が大量に入った状態で仮設トイレを吊り上げたときでも、フック設置部の破損を防止できるだけでなく、便槽を比較的厚肉の底面付近で支持することになり、便槽の変形が抑えられる。
以下、図1〜図5を参照して、本発明に係る仮設トイレについて説明する。図1〜5に示す仮設トイレの基本構造は、図6,7に示す従来の仮設トイレと同様であるため、後者の仮設トイレの各部位と実質的に同じ部位には、同じ番号を付与している。
本発明に係る仮設トイレは、図1,2,5に示すように、プラスチックのブロー成形体からなる便槽1の上に、同じくプラスチックのブロー成形体からなるフロアパネル3及びボックス2(右壁パネル21及び天井パネル7のみ示す)が設置されている。
便槽1は天面22、ステップ面23、底面24と周面(上下正面25,26、側面27,28及び背面29)からなり、天面22に便器部穴31と汲み取り穴32が形成されている。
本発明に係る仮設トイレは、図1,2,5に示すように、プラスチックのブロー成形体からなる便槽1の上に、同じくプラスチックのブロー成形体からなるフロアパネル3及びボックス2(右壁パネル21及び天井パネル7のみ示す)が設置されている。
便槽1は天面22、ステップ面23、底面24と周面(上下正面25,26、側面27,28及び背面29)からなり、天面22に便器部穴31と汲み取り穴32が形成されている。
便槽1の側面27には、前後方向の2箇所に、天面22に沿って中実板状の上締結座9が略水平に形成され、その直下の底面側(高さ的に底面24の近傍)に同じく中実板状の下締結座33が若干外向き下方に傾斜して形成され、その間に上下方向全長にわたって同一幅で同一深さの凹溝34が形成されている。上下締結座9,33はブロー成形金型のパーティングラインに沿って形成されたものである。便槽1の側面28にも、上下締結座9,33及び凹溝34と対称的に、図示しない上下締結座及び凹溝が形成されている。
このような上下締結座9,33及び凹溝34を有する便槽1は、図3,4に示す一対のブロー成形金型35,36と一対の可動金型37,37を用いてブロー成形することができる。ブロー成形金型35の内面には、図1に示す一点鎖線38,39,40,41より上の部分(天面22、ステップ面23、上正面25、下正面26の上半部、背面29の上方側大部分、及び側面27,28の一部)に対応するキャビティ面が形成されている。ブロー成形金型36の内面には、図1に示す一点鎖線38,42,43,41より下の部分(底面24、下正面26の下半部、背面29の下方側小部分、及び側面27,28の一部)に対応するキャビティ面が形成されている。可動金型37,37はブロー成形金型35の対称位置に水平面内で揺動可能に設置され、その内面には図1に示す一点鎖線39,40,42,43に囲まれた部分(側面27,28の中央部分)に対応するキャビティ面が形成されている。可動金型37,37の内面には、凹溝34に対応する凸条44と、その両側に上下締結座9,33に対応する切り欠き部45,46が形成されている。
図3を参照して便槽1をブロー成形するプロセスの一例を説明すると、次のとおりである。
(1)パリソン47を型開きした一対のブロー成形金型35,36の間に降下させ、下方から図示しないブローパイプをパリソン47内に挿入し、パリソン47の下端をプリピンチする。このとき可動金型37,37は外側に揺動し開いている。
(2)ブロー成形金型35,36の型締めを開始し、同時に前記ブローノズルからエアを導入してパリソン47のプリブローを行う。型閉め開始直後の状態を図3(a)に示す。
(3)ブロー成形金型35,36の型締めの途中で、可動金型37,37を内側に揺動させ、プリブローされたパリソン47を側方から内向きに押さえる。可動金型37,37が内側へ揺動する過程で、パリソン47の一部がブロー成形金型35と可動金型37の切り欠き部45の間に張り出し、図3(b)に示すように、ブロー成形金型35の面と可動金型37の切り欠き部45の面の間に形成される平らな隙間に2重に折り込まれ、互いに溶着する。この溶着した部分が上締結座9となる。また、パリソン47の一部は、ブロー成形金型36と可動金型37の切り欠き部46の間に張り出す。
(1)パリソン47を型開きした一対のブロー成形金型35,36の間に降下させ、下方から図示しないブローパイプをパリソン47内に挿入し、パリソン47の下端をプリピンチする。このとき可動金型37,37は外側に揺動し開いている。
(2)ブロー成形金型35,36の型締めを開始し、同時に前記ブローノズルからエアを導入してパリソン47のプリブローを行う。型閉め開始直後の状態を図3(a)に示す。
(3)ブロー成形金型35,36の型締めの途中で、可動金型37,37を内側に揺動させ、プリブローされたパリソン47を側方から内向きに押さえる。可動金型37,37が内側へ揺動する過程で、パリソン47の一部がブロー成形金型35と可動金型37の切り欠き部45の間に張り出し、図3(b)に示すように、ブロー成形金型35の面と可動金型37の切り欠き部45の面の間に形成される平らな隙間に2重に折り込まれ、互いに溶着する。この溶着した部分が上締結座9となる。また、パリソン47の一部は、ブロー成形金型36と可動金型37の切り欠き部46の間に張り出す。
(4)型締め完了の時点で、図3(c)に示すように、パリソン47の一部が、ブロー成形金型36の面と可動金型37の切り欠き部46の面の間に形成される平らな隙間に、2重に折り込まれ、互いに溶着する。この溶着した部分が下締結座33となる。なお、便槽1の上下締結座9,33及び凹溝34から外れた部分では、図4に示すように、ブロー成形金型35,36と可動金型37,37の間に実質的な大きさの隙間は形成されない。
(5)型締め完了後、前記ブローパイプからパリソン47内に加圧エアを吹き出し、ブロー成形を行う。
(6)成形されたパリソン47を冷却し、エア抜きを行い、ブロー成形金型35,36の型開きを行い、さらに可動金型37,37を外側に開いて、ブロー成形体(便槽1)を取り出す。
(5)型締め完了後、前記ブローパイプからパリソン47内に加圧エアを吹き出し、ブロー成形を行う。
(6)成形されたパリソン47を冷却し、エア抜きを行い、ブロー成形金型35,36の型開きを行い、さらに可動金型37,37を外側に開いて、ブロー成形体(便槽1)を取り出す。
上記製造プロセスから分かるように、一点鎖線38〜43は金型(ブロー成形金型35,36及び可動金型37,37)のパーティングラインを意味する(以下、一点鎖線38〜43をパーティングライン38〜43という)。なお、パーティングライン39,40をつなぐ稜線部48(天面22と側面27の稜線部)、及びパーティングライン42,43をつなぐ稜線部49(底面24と側面27の稜線部)も金型のパーティングラインである(以下、稜線部48,49についてもパーティングライン48,49という)。いうまでもなく、側面28側にも対称的にパーティングラインが形成されている。
便槽1の上記パーティングライン38〜43,48,49に沿った部分及びその近傍は、ブロー成形の特性上、肉厚の減少がほとんどないか抑えられる。天面22及び底面24の大部分の領域はパーティングライン48,49に沿っているから比較的肉厚が大きく、特に上下締結座9,33はパーティングライン48,49に沿い、かつパリソン47が2重に折り込まれ溶着した箇所であるため肉厚が大きく、強度が高くなっている。
便槽1の上記パーティングライン38〜43,48,49に沿った部分及びその近傍は、ブロー成形の特性上、肉厚の減少がほとんどないか抑えられる。天面22及び底面24の大部分の領域はパーティングライン48,49に沿っているから比較的肉厚が大きく、特に上下締結座9,33はパーティングライン48,49に沿い、かつパリソン47が2重に折り込まれ溶着した箇所であるため肉厚が大きく、強度が高くなっている。
ブロー成形後、便槽1の上締結座9には、凹溝34の深さより浅い一対の溝(切り込み)51,51が所定の間隔を置いて形成され、下締結座33には穴52が形成される。
図2に示すように、便槽1の側面27に形成された凹溝34内に、凹溝34の内幅とほぼ同じ幅のステイ53が配置されている(側面28に形成された凹溝にも同様に配置されている)。ステイ53は、凹溝34の上下方向高さとほぼ同じ長さを有する板状の本体部54と、上端及び下端に形成された板状の上下フランジ55,56からなる。上フランジ55には、上締結座9に形成された溝51,51に対応する一対の溝(切り込み)が形成され、下フランジ56には下締結座33に形成された穴52に対応する穴が形成されている。
図2に示すように、便槽1の側面27に形成された凹溝34内に、凹溝34の内幅とほぼ同じ幅のステイ53が配置されている(側面28に形成された凹溝にも同様に配置されている)。ステイ53は、凹溝34の上下方向高さとほぼ同じ長さを有する板状の本体部54と、上端及び下端に形成された板状の上下フランジ55,56からなる。上フランジ55には、上締結座9に形成された溝51,51に対応する一対の溝(切り込み)が形成され、下フランジ56には下締結座33に形成された穴52に対応する穴が形成されている。
ステイ53の上フランジ55は便槽1の上締結座9の下面に当接し、上締結座9に形成された一対の溝51,51と上フランジ55に形成された前記一対の溝は上下に連なっている。下フランジ56は下締結座33の上面に当接し、下締結座33に形成された穴52と下フランジ56に形成された前記穴は上下に連なり、下締結座33と下フランジ56は、両穴を貫通する固定部材(ボルト・ナット)57により固定されている。固定部材57の上端に、リング状の掛止部材58が設置されている。
ステイ53の本体部54にいわゆるエビ金59が固定されている。エビ金59のフック61は、上締結座9に形成された一対の溝51,51と上フランジ55に形成された前記一対の溝に、外側から挿通し得る。
ステイ53の本体部54にいわゆるエビ金59が固定されている。エビ金59のフック61は、上締結座9に形成された一対の溝51,51と上フランジ55に形成された前記一対の溝に、外側から挿通し得る。
フロアパネル3の周囲には、パリソンが2重に溶着して形成された凹状溝62(ボックス2の各壁パネルの下端が収容される)が形成され、この凹状溝62のうち便槽1の上締結座9に対応する位置が締結座62aとして機能し、上締結座9に形成された一対の溝51,51に対応して、前記締結座62aに一対の溝(切り込み)が形成されている。フロアパネル3の締結座62aは便槽1の上締結座9の上面に当接し、締結座62aに形成された前記一対の溝と上締結座9に形成された一対の溝51,51は上下に連なっている。
本仮設トイレにおいて、ボックス2(右壁パネル21,左壁パネル、前壁パネル及び後壁パネルからなる)及び天井パネル7は、実質的に図6,7に示す従来の仮設トイレのものと同じである。ボックス2の右壁パネル21の下端には、フロアパネル3の締結座62aに対応する位置(2箇所)に、パリソンが溶着して形成された板状の締結座11が形成され、その上端には、各締結座11の直上位置に締結座13が形成されている。左壁パネルの上端及び下端にも、同様の締結座が形成されている。また、天井パネル7の下端には、各締結座13に対応する位置に、同じくパリソンが溶着して形成された板状の締結座15が形成されている。
右壁パネル21の締結座11に、フロアパネル3の締結座62aに形成された一対の溝に対応する一対の溝(切り込み)が形成されている。側壁パネル21の締結座11はフロアパネル3の締結座62aの上面に当接し、締結座62aに形成された前記一対の溝と締結座11に形成された前記一対の溝は上下に連なっている。左壁パネルの締結座にも同様の溝(切り込み)が形成される。
エビ金59(計4箇所)のフック61を、ステイ53の上フランジ55に形成された一対の溝、便槽1の上締結座9に形成された一対の溝51,52、フロアパネル3の締結座62aに形成された一対の溝、及び右壁パネル21(及び左壁パネル)の締結座11に形成された一対の溝に通し、締結座11の上に引っ掛け(フック61の上端を引っ掛ける箇所(締結座の一対の溝の間の部分)を、本発明では掛け部という)、ハンドル63を押し下げて右壁パネル21及び左壁パネルの締結座11(掛け部)をフロアパネル3の締結座62a(掛け部)とともに、便槽1の上締結座9(掛け部)上に圧着固定する。便槽1の上締結座9は、ステイ54の上フランジ55により下方から支持されている。これにより、側壁パネル23が便槽1の上に固定される。
一方、天井壁7の近傍では、図5に示すように、各締結座13,15の上にガイドリング64が配置され、締結座13,15とともにボルト・ナット65により互いに締結されている。ガイドリング64は板状の金属材からなり、突出した先端部に吊り上げ索66が通るガイド穴67が形成されている。左壁パネルでも同様のことが行われる。
本仮設トイレをクレーンで吊り上げるときは、吊り上げ索66(計4本)の下端のフックを掛止部材58に引っ掛け、吊り上げ索66をガイドリング64のガイド穴67に通して、その上端をクレーンのフックに掛け、吊り上げる。
本仮設トイレをクレーンで吊り上げるときは、吊り上げ索66(計4本)の下端のフックを掛止部材58に引っ掛け、吊り上げ索66をガイドリング64のガイド穴67に通して、その上端をクレーンのフックに掛け、吊り上げる。
なお、上記の例では、ボックス2の壁パネルを、フロアパネル3を介して便槽1に固定したが、図6,7に示す従来の仮設トイレと同様に、ボックス2の壁パネルを直接便槽1に固定することもできる。
1 便槽
2 ボックス
3 フロアパネル
7 天井パネル
9 上締結座
11 締結座
21 右壁パネル
22 便槽の天面
24 便槽の底面
27,28 便槽の側面
33 下締結座
34 凹溝
38〜43,48,49 金型のパ−ティングライン
51 溝(切り込み)
53 ステイ
55 上フランジ
56 下フランジ
58 掛止部材
59 エビ金
62a 締結座
64 ガイドリング
2 ボックス
3 フロアパネル
7 天井パネル
9 上締結座
11 締結座
21 右壁パネル
22 便槽の天面
24 便槽の底面
27,28 便槽の側面
33 下締結座
34 凹溝
38〜43,48,49 金型のパ−ティングライン
51 溝(切り込み)
53 ステイ
55 上フランジ
56 下フランジ
58 掛止部材
59 エビ金
62a 締結座
64 ガイドリング
Claims (3)
- プラスチックのブロー成形体からなる便槽の上にボックスが着脱自在に設置される仮設トイレにおいて、前記便槽は、側面の複数箇所において天面側とその直下の底面側に金型のパーティングラインに沿った中実板状の上下締結座が一体に形成され、前記上下締結座の間に縦方向に凹溝が形成され、上下フランジを有する金属製のステイが前記凹溝内に配置され、前記ステイの下フランジが前記下締結座に固定され、前記ステイの上フランジが前記上締結座の下に当接し、前記ステイにエビ金が固定され、前記ボックスの壁パネルが下端部に前記エビ金のフックを掛ける掛け部を有し、前記エビ金のフックを前記掛け部に掛け、ハンドルを押し下げて前記壁パネルの掛け部を前記上締結座に固定することを特徴とする仮設トイレ。
- 便槽の上にフロアパネルが設置され、前記フロアパネルの上に前記ボックスが設置され、前記フロアパネルは周囲複数箇所に前記エビ金のフックを掛ける掛け部を有し、前記フロアパネルの掛け部の上に前記壁パネルの掛け部が位置し、前記エビ金ハンドルのフックを前記ボックスの壁パネル及びフロアパネルの掛け部に掛け、ハンドルを押し下げてフロアパネルの掛け部を前記ボックスの壁パネルの掛け部と共に前記上締結座に固定することを特徴とする請求項1に記載された仮設トイレ。
- 前記ステイの下フランジと前記下締結座を固定する固定部材に、吊り上げ索を掛止する掛止部材が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された仮設トイレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013188744A JP2015054053A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 仮設トイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013188744A JP2015054053A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 仮設トイレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015054053A true JP2015054053A (ja) | 2015-03-23 |
Family
ID=52818872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013188744A Pending JP2015054053A (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 仮設トイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015054053A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115008584A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-06 | 唐山贺祥智能科技股份有限公司 | 输送线上坐便器坯体自动气体吹扫除尘装置 |
-
2013
- 2013-09-11 JP JP2013188744A patent/JP2015054053A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115008584A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-06 | 唐山贺祥智能科技股份有限公司 | 输送线上坐便器坯体自动气体吹扫除尘装置 |
CN115008584B (zh) * | 2022-07-11 | 2024-02-02 | 唐山贺祥智能科技股份有限公司 | 输送线上坐便器坯体自动气体吹扫除尘装置 |
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