JP2015054038A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第1の従来例としての特開2003−528号公報においては、複数の異なる波長域の蛍光画像間の比率から色相画像を求め、参照光の照射により得られる参照光反射画像の光強度から明度画像を求め、両画像を合成して合成画像を得るに際し、反射画像の測定精度を高めて、より正確な合成画像を取得するようにしている。
また、第2の従来例としてのWO2011−048886号公報においては、複数の蛍光画像と、1つの蛍光画像と参照光による参照光画像とを合成した合成画像を生成し、また複数の蛍光画像と参照光画像の明るさを個別に調整可能にした蛍光観察装置を開示している。
自家蛍光内視鏡(従来)は、観察対象が自家蛍光であるため、観察において蛍光のある/なしが発生せず、明るさの変動は発生しない。一方、本システムでは蛍光薬剤利用を想定しており、蛍光薬剤の利用により観察領域により蛍光のある/なしが発生し、これにより色調の変化が自家蛍光観察に比べて大きい。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、撮像部により撮像する範囲を、蛍光を発生する領域と蛍光を発生しない領域間で移動したような場合においても、観察画像の明るさの変動を抑制することができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
(第1の実施形態)
図1に示すように本発明の第1の実施形態の内視鏡装置1は、被検体の体腔内に挿入され、患部等の被写体を撮像する内視鏡2と、内視鏡2に対して照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2の撮像手段を駆動すると共に、撮像手段の出力信号に対する信号処理を行う信号処理装置としてのプロセッサ4と、プロセッサ4から出力される画像信号を表示する表示手段又は表示部を構成するモニタ5と、を有する。なお、光源装置3とプロセッサ4とを1つの筐体内に収納しても良いし、別体にしても良い。
内視鏡2は細長の挿入部11と、この挿入部11の後端に設けられた操作部12と、この操作部12から延出されるユニバーサルケーブル13とを有する。
光源装置3は、蛍光観察を行い易いように、蛍光観察用照明光としての励起光と、参照光とを発生し、発生した照明光をライトガイド14の後端に供給(入射)する。
光源装置3は、ランプ点灯回路16により赤外領域と可視領域を含む光を発生するランプ17を有し、このランプ17の光はその照明光路上に配置された光量を絞る絞り18,回転フィルタ19を通り、集光レンズ20により集光されてライトガイド14の後端に入射する。
回転フィルタ19は、モータ21の回転軸に連結され、回転フィルタ制御回路22は回転フィルタ19が一定速度で回転するようにモータ21の回転を制御する。
図2は、励起光フィルタ25と参照光フィルタ26との透過特性を示す。本実施形態においては、励起光フィルタ25は、赤(R)の波長領域の光を透過し、参照光フィルタ26は緑(G)の波長領域の光を透過する。
また、図2においては、後述するように励起光カットフィルタ34の透過特性も示す。この励起光カットフィルタ34は、励起光フィルタ25を通った照明光が撮像部36に入射しないように赤(R)の波長領域の光を遮断し、かつ(患部32側で反射された)参照光を通過する特性を有する。
先端部11aには照明窓30aに隣接して観察窓30bが配置され、この観察窓30bには対物レンズ33及び励起光カットフィルタ34が配置され、対物レンズ33の結像位置に撮像素子としての例えば電荷結合素子(CCDと略記。)35が配置されている。後述するように撮像素子としてCCD35の代わりにCMOSイメージャを採用しても良い。
なお、狭義には、CCD35が撮像部36を形成すると定義することができる。
CCD35は挿入部11、操作部12,ユニバーサルケーブル13内を挿通された信号線を介して、プロセッサ4と着脱自在に接続される。プロセッサ4は、CCD駆動回路41を有し、このCCD駆動回路41が生成したCCD駆動信号をCCD35に印加し、CCD35は、CCD駆動信号の印加により撮像面に結像された光学像を光電変換して撮像情報となるアナログの撮像信号を出力する。
撮像信号は、プロセッサ4内のアナログ処理回路42に入力され、プリアンプによる増幅、相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理がされた後、A/D変換回路43によりデジタル信号に変換される。
調光回路45は、観察に適した所定の明るさの観察画像を得るために、この調光回路45に入力される画像信号の明るさとなる調光基準値を算出又は生成する調光基準値算出部を構成する調光基準値算出回路46と、この調光基準値算出回路46により算出された調光基準値が、所定の明るさの目標値に到達するように、該調光基準値に乗じる係数としてのゲインを算出するゲイン算出部を構成するゲイン算出回路47とを有し、ゲイン算出回路47は、算出したゲインを調光信号として出力する。
デジタル処理回路44の出力信号は、切替を行うセレクタ51を介して同時化メモリ52a,52bに入力される。
セレクタ51及び同時化メモリ52a,52bは、回転フィルタ制御回路22による回転フィルタ19の回転に同期して切り替えられる。なお、図1に示すように回転フィルタ制御回路22は、CCD駆動回路41、調光回路45及び感度制御回路48に対して、回転フィルタ19の回転に同期した同期信号を送り、CCD駆動回路41、調光回路45及び感度制御回路48は、この同期信号に同期して動作する。
マトリクス回路53により変換されたR,G,Bの色信号は、D/A変換回路54a,54b,54cによりアナログのR,G,Bの色信号に変換される。
上記撮像部36による撮像信号から生成される撮像画像(又は内視鏡画像)に相当する画像信号は、加算回路55a,55b,55cを経てモニタ5のR,G,BチャンネルRch,Gch,Bchに出力され、図3に示すようにモニタ5の表示面(表示エリア)5aにおける内視鏡画像表示エリア5bに、蛍光画像6aと参照光画像6bとが重畳して表示される。
また、表示面5aは、八角形の内視鏡画像表示エリア5bと、その周囲の表示エリアとしての周囲表示エリア5cとから構成され、この周囲表示エリア5cにおける一部の領域に患者情報6cが表示される。
また、本実施形態においては、モニタ5の周囲における術者Dがモニタ5を観察する環境(つまり術者環境)の明るさ情報を測定又は検出する明るさ測定部としての明るさ検出センサ(単に明るさセンサと略記)56を有する。
図3は、モニタ5の表示面5aを術者Dが観察する様子を示すと共に、モニタ5の表示面5a近傍の明るさを明るさセンサ56が検出している様子を示している。
調整部57は、明るさセンサ56の検出信号における例えば明るさレベル又は輝度レベルに対応した変換信号に変換する変換回路57aと、変換信号の大きさに応じた彩度を調整するデータを予め格納したテーブル57bと、テーブル57bから読み出されたデータにより、彩度が調整された周囲画像信号を生成する周囲画像生成部57cとを有する。周囲画像生成部57cから出力される周囲画像信号は、加算回路55a,55b,55cに入力され、周囲画像信号により周囲表示エリア5cに表示される周囲画像6dの彩度が調整される。
換言すると、調整部57は、明るさ測定部を構成する明るさセンサ56により測定(又は検出)された明るさに応じた彩度の調整量の情報を格納する格納部としてのテーブル57bを有し、明るさセンサ56による明るさと、該明るさに対応するテーブル57bに格納された調整量とに基づき、前記内視鏡表示エリア5bに表示される重畳画像の周囲の領域としての周囲表示エリア5cに表示される周囲画像6dの彩度を調整する周囲画像生成部57cを有する。
調光基準値算出回路46は、切替スイッチ61と、蛍光画像明るさ算出回路62aと、参照光画像明るさ算出回路62bと、乗算回路63a,63bと、係数格納メモリ64と、加算回路65とから構成される。蛍光を撮像する撮像信号と参照光を撮像する撮像信号とはA/D変換回路43を経た画像信号となり、回転フィルタ制御回路22からの切替信号に同期して切り替えられる調光基準値算出回路46を構成する切替スイッチ61を経て蛍光画像明るさ算出回路62aと、参照光画像明るさ算出回路62bとに交互に入力される。
乗算回路63a,63bによりそれぞれ乗算された第1の明るさと、第1の明るさは加算回路65により加算されて、調光回路45に入力される調光対象となる画像の明るさとしての調光基準値(又は調光算出値)として出力される。
ゲイン算出回路47から出力される調光信号により、照明光の照明光量と、撮像部36による感度又はゲイン等を調整する明るさ調整部を形成している。この明るさ調整部は、調光回路45に入力される画像信号に基づいて算出された現在の画像の明るさとしての調光基準値に基づいて生成した調光信号により、照明光量等を調整して、目標明るさ目標値としての調光目標値に近づけるように明るさ調整を行う。
具体的には、調光回路45は、調光信号により感度制御回路48及びCCD駆動回路41を介してCCD35のゲイン(又は撮像ゲイン)を制御(調整)すると共に、絞り制御回路23を介して絞り18を通る照明光を(調整)する。
例えば、調光信号が1より大きい場合には、この調光信号はCCD35のゲインを大きくするように制御(調整)し、また絞り18の開口量を大きくして、絞り18を通る照明光の光量を増大させる。
なお、本実施形態においては、光源装置3内で照明光の照明光量を調整することにより、照明窓30aから出射される励起光と参照光との各照明光量を調整するようにしているが、ランプ17から照明窓30aに至る途中において照明光量を調整するようにしても良い。
このように制御することにより、調光信号が1になるように調光する明るさ調整部を備える。
また、本実施形態においては、上記係数格納メモリ64に格納した第1の係数k1と第2の係数k2とを、少なくともk1<k2の条件を満たすように設定している。つまり、本実施形態においては、第1の係数k1は、第2の係数k2に比較して小さくなるように設定している。本実施形態においては、例えばk1=0.5,k2=1.5に設定している。この場合、第1の係数は、第2の係数の数分の1(例えば1/3)に設定されている。この数値の場合に限定されるものでない。
また、本実施形態においては、上記マトリクス回路53は、蛍光の画像信号Sfと参照光の画像信号Srとから以下の変換式1によりR,G,Bの色信号に変換する。
[式1]
上記変換式1により生成されるRの色信号は、蛍光の画像信号Sfに係数k3(=0.41)が乗じられ、Gの色信号は、参照光の画像信号Srに係数k4(=0.87)が乗じられ、Bの色信号は、参照光の画像信号Srに係数k5(=0.97)が乗じられて生成される。
つまり、蛍光の画像信号を係数k3を乗算したRの色信号を生成すると共に、参照光の画像信号を係数k3よりも大きな係数k4又はk5を乗算したG,Bの色信号を生成して、表示部を構成するモニタ5におけるR,G,Bのチャンネルに出力するようにしている。また、本実施形態においては、蛍光の画像信号と参照光の画像信号とを重畳した重畳画像の画像信号を生成する場合、表示部で疑似カラー表示する際、マトリクス回路53により互いに異なる色に割り当てて重畳画像を生成するようにしている。
内視鏡装置1の電源が投入され、内視鏡装置1の各部は動作状態となる。なお、患部32には、内視鏡2による検査前に、予め、蛍光物質が投与されている。
光源装置3は、ランプ17が点灯し、またモータ21により回転フィルタ19が一定速度で回転する。そして、ステップS1に示すように光源装置3は励起光と参照光との照明光を交互に発生する。
ステップS2に示すように撮像部36を構成するCCD35は、励起光の照明により、患部32側から発せられる蛍光を撮像して、蛍光の撮像信号を生成すると共に、参照光の照明により、患部32側から反射された参照光を撮像して、参照光の撮像信号を生成する。
蛍光の撮像信号と参照光の撮像信号は、プロセッサ4内のアナログ処理回路42,A/D変換回路43,デジタル処理回路44等を経て信号処理されて蛍光の画像信号と参照光の画像信号が生成される。蛍光の画像信号と参照光の画像信号は、同時化メモリ52a,52bにそれぞれ格納される。
ステップS3に示すようにR,G,Gの色信号は、重畳画像生成回路55を経てモニタ5に出力され、モニタ5の内視鏡画像表示エリア5bには、図3に示すように蛍光画像6aと参照光画像6bとが重畳して表示される。
また、ステップS4に示すように調整部57は、明るさセンサ56により検出された明るさ情報に基づいて周囲表示エリア5cの周囲画像6dの彩度を調整する。
一方、上記A/D変換回路43により変換された蛍光の画像信号と参照光の画像信号とは調光回路45に入力され、ステップS5に示すように調光基準値算出回路46は、第1の係数k1及び第2の係数k2を用いて調光基準値を算出する。
ステップS7に示すように調光回路45は算出したゲインを調光信号として感度制御回路48と、絞り制御回路23に出力し、調光回路45に入力される画像信号から生成れる明るさとしての調光基準値を調光目標値に到達させる(一致させる)ように調光処理を開始する。調光処理が開始すると、以下のステップS8とS9の処理を行う。ステップS8において感度制御回路48と絞り制御回路23は、ゲインが1であるか否かを判定する。
ゲインが1でない場合には、ステップS9においてゲインの値に応じて感度制御回路48と絞り制御回路23は、CCD35の感度の調整と、絞り18による照明光量を調整し、次のステップS10の処理に移る。
本実施形態においては、上記のように第1の係数k1と第2の係数k2とを設定して調光基準値を算出しているので、蛍光画像6aの領域が小さくなるために蛍光画像6aによる明るさが減少しても、上記の条件を満たさないような調光基準値を設定した場合に比較して、調光基準値の変化量を抑制することができる。
換言すると、本実施形態においては、調光基準値を主に参照光の画像信号の明るさに基づいて決定するようにしているので、蛍光を発生する領域が変化した場合に、調光基準値はあまり大きく変化しないし、調光目標値からのずれ量も抑制される。そのため、調光回路45により調光を行った際の観察画像の明るさの変動を抑制することができる
。
ステップS10において、電源OFFにされていない場合には、ステップS1又はS2の処理に戻り、上述した処理を続行し、電源がOFFにされた場合には、図5の処理を終了する。
このように動作する第1の実施形態によれば、撮像部36により撮像する範囲を、蛍光を発生する領域と蛍光を発生しない領域間で移動したような場合においても、観察画像の明るさの変動を抑制することができる。
また、マトリクス回路53は、係数k3よりも係数k4,k5を大きく条件を満たすように設定しているので、撮像部36により撮像する範囲を、蛍光を発生する領域と蛍光を発生しない領域間で移動したような場合においても、観察画像の色調の変動を、この条件を満たさない場合よりも抑制することができる。
また、調光ウェイトが小さい(調光によって明るさの変動を抑制しづらい)蛍光画像にかかる係数を参照光画像にかかる係数に対して相対的に下げることで、変動の絶対値(色調変動への影響度)を下げ、出力画像の色調変動を抑制することが出来る。
図1に示した構成においては、調光回路45が生成する調光信号により、撮像部36を構成するCCD35の感度やゲインを調整すると共に、絞り18を通る照明光量を調整することにより、調光回路45に入力される画像信号の調光基準値が調光目標値に近づくようにフィードバックするような調光システム(又は明るさ調整部)を形成している。なお、更に、調光信号により、撮像部36により生成される撮像信号に対するゲイン(ゲイン量)を調整するようにしても良い。
また、このようにフィードバックする調光システムとして、調光回路の調光信号を感度制御回路48のみに入力してCCD35の感度やゲインを調整するようにしても良い。
また、このようにフィードバックする調光システムとして、調光回路の調光信号をランプ点灯回路16に入力してランプ17が点灯した際の照明光量を調整するようにしても良い。このようにした場合、調光する範囲が狭くなることを除けば、図1の構成の場合とほぼ同様の効果を有する。
図6は、本発明の第2の実施形態の内視鏡装置1Bの全体構成を示す。本実施形態の内視鏡装置1Bは、図1の内視鏡装置1における、フィードバックするクローズ系でない開放系(オープン系)となる構成にしている。
そして、調光回路45の出力信号となる調光信号をデジタル処理回路44内の明るさ調整部としてのデジタル可変アンプ44aに印加し、調光信号に応じてデジタル可変アンプ44aのゲインを調整する構成にしている。
この場合、調光信号のゲインが1より大きい場合には、デジタル可変アンプ44aのゲインを大きくするように調整し、調光信号のゲインが1より小さい場合には、デジタル可変アンプ44aのゲインを小さくするように調整する。
また、本実施形態においては、重畳画像生成回路55として、マトリクス回路53,D/A変換回路54a,54b,54c、加算回路55a,55b,55cを含む構成で定義している。
その他の構成は、第1の実施形態と同様の構成である。本実施形態の動作は、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS9の処理としてデジタル可変アンプのゲインの調整に変更した内容となる。
また、マトリクス回路53により、撮像部36により撮像する範囲を、蛍光を発生する領域と蛍光を発生しない領域間で移動したような場合においても、観察画像の色調の変動を抑制することができる。
また、術者Dがモニタ5を観察している環境の明るさを検出し、検出した明るさに応じて周囲画像6dの彩度を調整するようにしているので、環境の明るさが変化した場合にも術者Dの眼の疲れを軽減することができる。
なお、上述した実施形態においては、回転フィルタ19を用いた面順次方式の内視鏡装置の場合で説明したが、励起光と参照光とを同時に照射し、CCD35として色分離フィルタを備えた同時方式の内視鏡装置の構成にしても良い。
図7の内視鏡装置1Cは、図6の内視鏡装置1Bにおいて、CCD35の代わりにCMOSイメージャ(CMOSと略記)35′を用いて撮像部36を構成している。このCMOS35′は、CCD35の場合と同様に赤外領域の蛍光に対して光電変換する機能を有する。また、図7の内視鏡装置1Cは、図6の内視鏡装置1Bにおいて、CCD駆動回路41の代わりにCMOS駆動回路41′を備え、このCMOS駆動回路41′は、CMOS35′を駆動する。
また、この内視鏡装置1Cは、図6の内視鏡装置1Bにおいて、ランプ17の代わりに発光ダイオード(LEDと略記)17′を用いた光源装置3を採用している。具体的には、この光源装置3は、LED17′と、LED17′を点灯(発光)させるLED点灯回路16′と、LED17′の光量を絞る絞り18と、絞り18を経た照明光の光量を集光してライトガイド14に供給する集光レンズ20と、LED点灯回路16′の点灯を制御する点灯制御回路22′と、絞り18による通過光量を制御する絞り制御回路23とを備える。
点灯制御回路22′は、LED点灯回路16′に対して、所定の周期で励起光発生用LED17aと、参照光発生用LED17bとを交互に点灯させる点灯制御信号を送ると共に、この点灯制御信号に同期した同期信号をCMOS駆動回路41′、調光回路45、感度制御回路48に送る。そして、CMOS駆動回路41′、調光回路45及び感度制御回路48は、この同期信号に同期して動作する。なお、セレクタ51及び同時化メモリ52a,52bは、同期信号又は点灯制御信号同期して切り替えられる。その他の構成は、図6の場合と同様である。
また、照明光を発生する光源装置3として、LED17′を採用することにより、ランプ17の場合よりも省電力化することができると共に、メカニカルに回転駆動する機構(具体的にはモータ21、回転フィルタ19)を必要としないので、摩耗による特性の劣化を解消できる。なお、LED17′を用いた光源装置3を第1の実施形態に適用することもできる。また、第1の実施形態に対しても、撮像素子としてのCCD35の代わりにCMOS(イメージャ)35′を用いた撮像部36を採用しても良い。
つまり、CMOS35′の場合には、照明光で照明する照明期間には、励起光発生用LED17aと、参照光発生用LED17bとを、同時に点灯させ、光電変換された信号を読み出す読出期間においては、励起光発生用LED17aと、参照光発生用LED17bとを、同時に消灯させると良い。このように間欠の点灯をすると、1フレーム内の信号読み出しを行った際に読み出しのタイミングに依存して露光期間がずれてしまうことを防止でき、動きのある被写体を撮像する場合に対しても、良好な画質の画像を生成できる。
なお、上述した変形例の場合を含む実施形態を部分的に組み合わせて構成される実施形態も本発明に属する。
Claims (5)
- 励起光により励起され、蛍光を発する蛍光物質が投与された被検体に、前記励起光と前記被検体の形態情報を取得するための参照光とを照明光として出射する照明部と、
前記励起光により励起された前記蛍光物質からの蛍光を受光して蛍光撮像情報を生成し、さらに前記参照光が照明された前記被検体からの光を受光して参照光撮像情報を生成する撮像部と、
前記蛍光撮像情報に基づいて生成される蛍光画像情報と、前記参照光撮像情報に基づいて生成される参照光画像情報とを重畳した重畳画像を生成する重畳画像生成部とを有する内視鏡装置であって、
前記撮像部において生成された前記蛍光撮像情報又は前記蛍光画像情報の明るさに第1の係数を乗じた第1の明るさと、前記撮像部において生成された前記参照光撮像情報又は前記参照光画像情報の明るさに第2の係数を乗じた第2の明るさと、の和である調光基準値を算出する調光基準値算出部と、
前記調光基準値算出部において算出された前記調光基準値が所定の明るさに対応する調光目標値に到達するように、前記調光基準値に乗じる係数を算出するゲイン算出部と、を有し、
前記第1の係数は前記第2の係数に比べて小さいことを特徴とする内視鏡装置。 - さらに前記重畳画像を表示するための表示部と、
前記表示部近傍の明るさを測定する明るさ測定部と、
前記明るさ測定部において測定された前記明るさに基づき、前記表示部に表示される前記重畳画像の周囲の領域の彩度を調整する調整部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - さらに、前記重畳画像生成部は、前記重畳画像の生成に用いられる蛍光撮像情報に第3の係数を乗じ、前記重畳画像の生成に用いられる参照光撮像情報に前記第3の係数よりも大きな第4の係数を乗じ、
前記第3の係数が乗じられた前記蛍光撮像情報と前記第4の係数が乗じられた前記参照光撮像情報とをそれぞれ異なる色に割り当て、
前記異なる色に割り当てられた前記蛍光撮像情報と前記参照光撮像情報とを重畳して前記重畳画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記調整部は、前記明るさ測定部において測定された明るさに応じて前記彩度の調整量の情報を格納した格納部を有し、
前記明るさ測定部において測定された前記明るさと、前記格納部において格納された前記調整量とに基づき、前記重畳画像の周囲の領域の彩度を調節することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。 - さらに、前記ゲイン算出部において算出された前記係数に基づき、前記照明部から出射する前記励起光及び前記参照光の照明光量、又は、前記撮像部における撮像ゲイン、又は、前記撮像部において生成された撮像信号に対するゲイン量を調整する明るさ調整部、を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
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