JP2015051685A - エネルギ表示装置 - Google Patents

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Toshikatsu Katagiri
敏勝 片桐
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Abstract

【課題】電気エネルギと位置エネルギの総量を直感的に把握することが可能なエネルギ表示装置を提供する。【解決手段】エネルギ表示装置34の表示部32は、第1増加方向に表示面積を増加させて電気エネルギ量を表示する第1表示82と、第1増加方向と同一方向又は逆方向である第2増加方向に表示面積を増加させて位置エネルギ量を表示する第2表示92とを表示する。第1表示82と第2表示92は、第1増加方向又は第2増加方向に沿って連続する連続表示96を形成する。連続表示96は、電気エネルギ量と位置エネルギ量との和の増減に応じて表示面積が変化する。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置のエネルギを電動機に供給して走行する電動車両のエネルギ表示装置に関する。
特許文献1では、燃費に関連する表示がディスプレイ30で行われる。具体的には、ディスプレイ30は、燃費表示部31と、エネルギ内訳表示部32と、蓄積エネルギ表示部33を有する(図2)。燃費表示部31には、車両1の燃費が表示される([0017])。エネルギ内訳表示部32には、車両1の減速時(エンジン2の停止時)における消費エネルギ、すなわち、ブレーキによる吸収エネルギ321とモータ3による回生エネルギ322との内訳が棒グラフによって表示される。このエネルギ内訳表示部32は、エンジン2の停止による減速時に表示され、エンジン2の運転時には非表示状態となる([0017])。蓄積エネルギ表示部33には、車両1に蓄積されているエネルギの量が表示される。具体的には、車両1の運動エネルギと位置エネルギとの合計蓄積量331とバッテリ7の電気エネルギの蓄積量332とが並んで縦棒グラフによって表示される([0018])。
特開2002―274219号公報
上記のように、特許文献1では、車両1の運動エネルギと位置エネルギとの合計蓄積量331とバッテリ7の電気エネルギの蓄積量332とが並んで縦棒グラフによって表示される([0018]、図2)。このため、特許文献1の表示では、運動エネルギと位置エネルギとの合計蓄積量331と電気エネルギの蓄積量332それぞれを個別に把握することができる。しかしながら、特許文献1では、電気エネルギ(蓄電エネルギ)と位置エネルギの総量を直感的に把握することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を考慮してなされたものであり、電気エネルギと位置エネルギの総量を直感的に把握することが可能なエネルギ表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエネルギ表示装置は、蓄電装置の電気エネルギを電動機に供給して走行する電動車両のエネルギ表示装置であって、前記エネルギ表示装置は、前記蓄電装置に蓄えられている電気エネルギ量を把握する電気エネルギ量把握部と、前記電動車両の位置エネルギ量を把握する位置エネルギ量把握部と、表示部とを備え、前記表示部は、前記電気エネルギ量に応じた大きさで第1増加方向に表示面積を増加させ又は前記第1増加方向とは反対の第1減少方向に前記表示面積を減少させて前記電気エネルギ量を表示する第1表示と、前記位置エネルギ量に応じた大きさで第2増加方向に表示面積を増加させ又は前記第2増加方向とは反対の第2減少方向に前記表示面積を減少させて前記位置エネルギ量を表示する第2表示とを表示し、前記第1増加方向と前記第2増加方向は同一方向又は逆方向であり、前記第1表示と前記第2表示は、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って連続する連続表示を形成し、前記連続表示は、前記電気エネルギ量と前記位置エネルギ量との和の増減に応じて表示面積が変化することを特徴とする。
本発明によれば、電気エネルギ量を表示する第1表示と、位置エネルギ量を表示する第2表示の両方が表示される。また、第1表示と第2表示の増加方向は同一方向又は逆方向であり且つ第1表示及び第2表示は、第1増加方向又は第2増加方向に沿って連続する連続表示を形成する。さらに、連続表示は、電気エネルギ量と位置エネルギ量との和の増減に応じて表示面積が変化する。従って、電気エネルギと位置エネルギの総量を直観的に把握することが可能となる。
前記第1増加方向及び前記第2増加方向が互いに逆方向である場合、前記第1表示の増減の基準位置を示す第1基準位置と、前記第2表示の増減の基準位置を示す第2基準位置は、いずれも前記連続表示の内側に設けられてもよい。
これにより、電気エネルギ量及び位置エネルギ量それぞれの基準位置が固定されたままとなるため、電気エネルギ量及び位置エネルギ量それぞれの増減を正確に認識し易くなる。このため、例えば、車両が力行しているにもかかわらず、位置エネルギ量が増加することで、電気エネルギが減少していないとユーザが誤認することを防止することが可能となる。
前記エネルギ表示装置では、前記電気エネルギ量に基づく第1航続可能距離を演算し、前記位置エネルギ量に基づく第2航続可能距離を演算し、前記第1航続可能距離と前記第2航続可能距離を、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って互いに離れた位置に表示し、前記第1航続可能距離は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、前記第2航続可能距離は、前記連続表示の前記第2表示側に表示されてもよい。これにより、ユーザは、電気エネルギ及び位置エネルギで走行できる距離それぞれを別々に把握することが可能となる。
前記第1航続可能距離の視認性は、前記第2航続可能距離の視認性よりも大きくしてもよい。これにより、位置エネルギ量に基づく第2航続可能距離を、電気エネルギ量に基づく第1航続可能距離と見間違えることを防止することが可能となる。従って、例えば、登坂が続き、位置エネルギを運動エネルギに変換できないような状態が継続しても、ユーザにとって、電気エネルギに基づく航続可能距離を認識し易くすることができる。
前記電気エネルギ及び位置エネルギの消費量の合計値に占める前記電気エネルギの消費量の割合である電気エネルギ使用割合を演算し、前記合計値に占める前記位置エネルギの消費量の割合である位置エネルギ使用割合を演算し、前記電気エネルギ使用割合と前記位置エネルギ使用割合を、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って互いに離れた位置に表示し、前記電気エネルギ使用割合は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、前記位置エネルギ使用割合は、前記連続表示の前記第2表示側に表示されてもよい。これにより、ユーザは、その時点において車両が消費しているエネルギのうち電気エネルギ及び位置エネルギの寄与度を把握することが可能となる。
前記エネルギ表示装置では、前記電気エネルギを消費中であることを示す電気エネルギ消費表示及び前記位置エネルギを消費中であることを示す位置エネルギ消費表示の組合せ、並びに前記電気エネルギを蓄積中であることを示す電気エネルギ蓄積表示及び前記位置エネルギを蓄積中であることを示す位置エネルギ蓄積表示の組合せの一方又は両方を表示し、前記電気エネルギ消費表示又は前記電気エネルギ蓄積表示は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、前記位置エネルギ消費表示又は前記位置エネルギ蓄積表示は、前記連続表示の前記第2表示側に表示されてもよい。これにより、ユーザは、その時点で電気エネルギ及び位置エネルギが消費中又は蓄積中であることを簡易に知ることが可能となる。
本発明によれば、電気エネルギ量を表示する第1表示と、位置エネルギ量を表示する第2表示の両方が表示される。また、第1表示と第2表示の増加方向は同一方向又は逆方向であり且つ第1表示及び第2表示は、第1増加方向又は第2増加方向に沿って連続する連続表示を形成する。さらに、連続表示は、電気エネルギ量と位置エネルギ量との和の増減に応じて表示面積が変化する。従って、電気エネルギと位置エネルギの総量を直観的に把握することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るエネルギ表示装置を備える電動車両の概略全体構成図である。 前記エネルギ表示装置の表示部の表示画面の一例を示す図である。 第1実施形態において、前記電動車両の移動とこれに伴うエネルギ表示部の表示の変化の一例を示す図である。 第1実施形態のバッテリ電子制御装置において、電気エネルギ量に基づく航続可能距離を算出する方法を説明する機能ブロック図である。 比較例に係るバッテリ電子制御装置において、電気エネルギ量に基づく航続可能距離を算出する方法を説明する機能ブロック図である。 第1実施形態における電費及び航続可能距離の算出の考え方を説明するための図である。 第1実施形態のバッテリ電子制御装置において、位置エネルギ量に基づく航続可能距離を算出する方法を説明する機能ブロック図である。 第2実施形態における電動車両の走行状態とエネルギ表示部の表示の関係の一例を示す図である。 第2実施形態のバッテリ電子制御装置において、電気エネルギ使用割合及び位置エネルギ使用割合を算出する方法を説明する機能ブロック図である。 第1変形例において、電動車両の移動とこれに伴うエネルギ表示部の表示の変化の一例を示す図である。 第2変形例において、電動車両の移動とこれに伴うエネルギ表示部の表示の変化の一例を示す図である。 図12A〜図12Dは、第3〜第6変形例に係るエネルギ表示部を示す図である。 図13A〜図13Cは、第7〜第9変形例に係るエネルギ表示部を示す図である。 第10変形例に係る電動車両の走行状態とエネルギ表示部の表示との関係の一例を示す図である。 第11変形例に係る電動車両の走行状態とエネルギ表示部の表示との関係の一例を示す図である。 図16A〜図16Cは、第12変形例に係るエネルギ表示部を電気エネルギ使用割合及び位置エネルギ使用割合の組合せ毎に示す図である。 第13変形例に係る電動車両の走行状態とエネルギ表示部の表示との関係の一例を示す図である。 第14変形例に係る電動車両の走行状態とエネルギ表示部の表示との関係の一例を示す図である。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るエネルギ表示装置34を備える電動車両10の概略全体構成図である。電動車両10(以下「車両10」ともいう。)は、走行モータ12(以下「モータ12」ともいう。)と、インバータ14と、バッテリ16と、ナビゲーション装置18と、車速センサ20と、電圧センサ22と、電流センサ24と、SOCセンサ26と、モータ電子制御装置28(以下「モータECU28」、「MOT ECU28」又は「ECU28」という。)と、バッテリ電子制御装置30(以下「バッテリECU30」、「BAT ECU30」又は「ECU30」という。)と、表示部32とを有する。エネルギ表示装置34は、主として、バッテリECU30及び表示部32により構成される。
[1−2.電力系]
モータ12は、3相交流ブラシレス式であり、インバータ14を介してバッテリ16から供給される電力に基づいて車両10の駆動力(以下「モータ駆動力F」又は「駆動力F」という。)[N](又はトルク[N・m])を生成する。また、モータ12は、回生を行うことで生成した電力(以下「回生電力Preg」という。)[W]をバッテリ16に出力することでバッテリ16を充電する。回生電力Pregは、図示しない補機等に対して出力してもよい。
インバータ14は、3相ブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ12に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流をバッテリ16に供給する。
バッテリ16は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。第1実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。なお、インバータ14とバッテリ16との間に図示しないDC/DCコンバータを設け、バッテリ16の出力電圧又はモータ12の出力電圧を昇圧又は降圧してもよい。
[1−3.ナビゲーション装置18]
ナビゲーション装置18は、GPS(Global Positioning System)を用いて車両10の現在位置を検出し、ユーザ(乗員)に対して目的地までの経路を案内する。目的地の入力は、図示しないタッチパネルを用いることができる。或いは、表示部32をタッチパネルとし、目的地の入力ができるようにしてもよい。また、ナビゲーション装置18は、地図情報を記憶した記憶装置(図示せず)を有する。ナビゲーション装置18は、GPS衛星からの位置情報及び記憶装置に記憶されている地図情報に基づき車両10の現在位置を特定する。前記地図情報には、標高H[m]に関する情報(以下「標高情報Ih」という。)が含まれる。
なお、図1では、ナビゲーション装置18を車両10に取り付けるタイプを想定しているが、これに限らず、スマートフォン等の携帯情報端末をナビゲーション装置18として用いてもよい。また、地図情報は外部サーバに記憶しておき、必要に応じてナビゲーション装置18に提供してもよい。
[1−4.各種センサ]
車速センサ20は、車両10の実際の車速V[km/h]を検出し、ECU34に出力する。電圧センサ22は、バッテリ16の出力電圧(以下「バッテリ電圧Vbat」という。)[V]を検出してバッテリECU30に出力する。電流センサ24は、バッテリ16の出力電流(以下「バッテリ電流Ibat」という。)[V]を検出してECU30に出力する。SOCセンサ26は、バッテリ16の充電状態(SOC:state of charge)[%]を検出し、ECU30に出力する。
[1−5.モータECU28]
モータECU28は、各種センサからの出力に基づいてインバータ14を制御することにより、モータ12の出力(電動機動力)を制御する。ECU28は、入出力部、演算部及び記憶部(いずれも図示せず)を有する。
[1−6.バッテリECU30]
第1実施形態のバッテリECU30は、バッテリ16及び表示部32を制御する。図1に示すように、バッテリECU30は、入出力部40、演算部42及び記憶部44を有する。
演算部42は、主としてバッテリ16を制御するバッテリ制御部50と、主として表示部32を制御する表示制御部52とを有する。表示制御部52は、電気エネルギ表示制御部54(電気エネルギ量把握部)及び位置エネルギ表示制御部56(位置エネルギ量把握部)を有する。電気エネルギ表示制御部54は、バッテリ16に充電されている電気エネルギEeに関する表示を制御する。位置エネルギ表示制御部56は、車両10の現在の標高Hに応じた位置エネルギEpに関する表示を制御する。記憶部44は、バッテリECU30で用いるプログラム及びデータを記憶する。
[1−7.表示部32]
表示部32は、バッテリECU30からの制御信号Scに基づき各種の表示を行う。表示部32は、例えば、液晶パネル又は有機エレクトロルミネッセンス(EL)パネルにより構成され、図示しないフロントパネルに設けられる。表示部32は、ナビゲーション装置18の案内画面を表示する機能を有してもよい。
図2には、表示部32の表示画面60の一例が示されている。図2に示すように、表示画面60は、車速表示部62及びエネルギ表示部64を含む。車速表示部62は、車速センサ20が検出した車速Vを表示する。
エネルギ表示部64は、車両10で利用されるエネルギに関する情報を表示する。具体的には、エネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72を含む。
電気エネルギ表示部70は、バッテリ16に蓄積された電気エネルギEeに関する情報(以下「電気エネルギ関連情報Iee」という。)を表示する。具体的には、電気エネルギ表示部70は、電気エネルギバー82を表示する電気エネルギバー表示部80と、航続可能距離De1(以下「第1航続可能距離De1」ともいう。)を表示する第1航続可能距離表示部84とを含む。
電気エネルギバー表示部80では、バッテリ16に蓄えられている電気エネルギEeの量(以下「電気エネルギ量Qee」という。)に応じて電気エネルギバー82の長さ又は面積が増減する。第1実施形態において、電気エネルギバー82の増加方向(第1増加方向)は上方向であり、減少方向(第1減少方向)は下方向である。第1航続可能距離表示部84では、電気エネルギ量Qeeに対応して算出された航続可能距離De1が表示される。
位置エネルギ表示部72は、車両10の現在の標高Hに応じた位置エネルギEpに関する情報(以下「位置エネルギ関連情報Iep」という。)を表示する。具体的には、位置エネルギ表示部72は、位置エネルギバー92を表示する位置エネルギバー表示部90と、航続可能距離De2(以下「第2航続可能距離De2」ともいう。)を表示する第2航続可能距離表示部94とを含む。
位置エネルギバー表示部90では、車両10の現在の標高Hに対応する位置エネルギEpの量(以下「位置エネルギ量Qep」という。)に応じて位置エネルギバー92の長さ又は面積が増減する。第1実施形態において、位置エネルギバー92の増加方向(第2増加方向)は下方向であり、減少方向(第2減少方向)は上方向である。すなわち、電気エネルギバー82と位置エネルギバー92とでは伸びる方向が逆向きである。第2航続可能距離表示部94では、位置エネルギ量Qepに対応して算出された航続可能距離De2が表示される。
上下方向において、電気エネルギバー82と位置エネルギバー92は、隙間を挟んで連続している。当該隙間はなくてもよい。以下では、電気エネルギバー82と位置エネルギバー92を合わせて連続表示96ともいう。電気エネルギバー82の増減の基準位置(ゼロ点)を示す第1基準位置P1と、位置エネルギバー92の増減の基準位置(ゼロ)を示す第2基準位置P2は、いずれも連続表示96の内側に設けられている。
図2に示すように、第1実施形態では、位置エネルギ量Qepに対応する第2航続可能距離De2よりも、電気エネルギ量Qeeに対応する第1航続可能距離De1を大きく表示する。これにより、第1航続可能距離De1の視認性を高めている。
2.第1実施形態の制御
以下、第1実施形態のエネルギ表示に関連する制御について説明する。
[2−1.概要]
図3は、第1実施形態において、車両10の移動とこれに伴うエネルギ表示部64の表示の変化の一例を示す図である。図3において、上側の車両10の表示は、地点P11〜P13において車両10が登坂し、地点P13〜P15において車両10が降坂している様子を簡易的に示すものであり、表示部32に実際に表示される訳ではない。
地点P11〜P13の間、車両10が登坂すると、電気エネルギ量Qeeを示す電気エネルギバー82の長さ及び面積は減少し、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1は短くなる。その一方、位置エネルギ量Qepを示す位置エネルギバー92の長さ及び面積は増加し、位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2は長くなる。車両10の登坂に伴い、電気エネルギEe及び位置エネルギEpの総量(すなわち、電気エネルギ量Qeeと位置エネルギ量Qepの合計)は減少する。このため、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の長さの合計は、地点P11と比較して地点P13の方が短くなり、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の面積の合計は、地点P11と比較して地点P13の方が小さくなる。
次に、地点P13〜P15の間、車両10が降坂すると、電気エネルギバー82の長さ及び面積は、車両10の回生により増加し、第1航続可能距離De1は長くなる。その一方、位置エネルギバー92の長さ及び面積は減少し、第2航続可能距離De2は短くなる。図3の例では、車両10の降坂に伴い、電気エネルギEe及び位置エネルギEpの総量は増加する。
[2−2.電気エネルギ量Qeeの算出及び電気エネルギバー82の表示]
第1実施形態では、SOCセンサ26が算出したバッテリSOCを車両10の電気エネルギ量Qeeを示すものとして用いる。すなわち、バッテリECU30(電気エネルギ表示制御部54)は、電気エネルギバー82の長さ又は面積をバッテリSOCに応じて変化させる。電気エネルギ量Qeeの算出方法は、特許文献1(特開2002−274219号公報)に記載の方法を用いてもよい。
[2−3.位置エネルギ量Qepの算出及び位置エネルギバー92の表示]
第1実施形態では、位置エネルギ量Qepの算出を次のように行う。すなわち、バッテリECU30(位置エネルギ表示制御部56)は、下記の式(1)を用いて車両10の運動エネルギ量Qemを算出する。
Qem=1/2×W×V2 (1)
式(1)において、Wは、車両10の等価慣性質量であり、Vは、車速センサ20が検出した車速である。
また、バッテリECU30は、下記の式(2)を用いて位置エネルギ量Qepの単位時間当たりの変化量ΔQep(以下「位置エネルギ変化量ΔQep」ともいう。)を算出する。
ΔQep=Pm−L−ΔQem (2)
式(2)において、Pmは、モータ12の出力であり、Lは、車両10の走行に伴うエネルギ損失であり、ΔQemは、運動エネルギ量Qemの単位時間当たりの変化量である。
バッテリECU30は、式(2)を用いて算出した位置エネルギ変化量ΔQepを積分していくことで位置エネルギ量Qepを算出する。そして、バッテリECU30は、算出した位置エネルギ量Qepに応じて、位置エネルギバー92の長さ又は面積を変化させる。位置エネルギ量Qpeの算出方法は、特許文献1(特開2002−274219号公報)に記載のものを用いてもよい。
[2−4.電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1の算出及び表示]
図4は、第1実施形態のバッテリECU30において、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1を算出する方法を説明する機能ブロック図である。図4に示すように、バッテリECU30(電気エネルギ表示制御部54)は、第1電費算出部100と、バッテリ残容量算出部102(以下「残容量算出部102」ともいう。)と、第1航続可能距離算出部104とを有する。
第1電費算出部100は、電気エネルギEeに基づく車両10の電費M1(以下「第1電費M1」ともいう。)[km/Ah]を算出する。残容量算出部102は、バッテリ16の残容量Qr1(以下「バッテリ残容量Qr1」ともいう。)[Ah]を算出する。第1航続可能距離算出部104は、電費M1とバッテリ残容量Qr1から航続可能距離De1を算出する。
(2−4−1.第1電費算出部100)
(2−4−1−1.比較例)
第1電費算出部100の理解を容易化するため、第1電費算出部100の説明に入る前に、その比較例について説明しておく。なお、第1実施形態の第1電費算出部100の代わりに、比較例の第1電費算出部100を用いることも可能である。
図5は、比較例に係るバッテリECU30(電気エネルギ表示制御部54)において、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1を算出する方法を説明する機能ブロック図である。第1実施形態に係るバッテリECU30と同一の又は対応する構成要素には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。比較例に係るECU30は、第1実施形態と同様、第1電費算出部100、バッテリ残容量算出部102及び第1航続可能距離算出部104を有する。比較例に係る第1電費算出部100は、第1電流消費量算出部110と、第1走行距離算出部112と、第1除算部114とを有する。
第1電流消費量算出部110は、電流センサ24からのバッテリ電流Ibatを積算してバッテリ電流Ibatの消費量(積算値)である電流消費量C(以下「第1電流消費量1」ともいう。)[Ah]を算出する。第1走行距離算出部112は、車速センサ20からの車速Vに基づいて単位時間当たり(演算周期毎)の車両10の移動距離(以下「距離変化量ΔD」という。)を算出する。そして、第1走行距離算出部112は、距離変化量ΔDを積算して車両10の走行距離D(以下「第1走行距離D1」ともいう。)を算出する。第1除算部114は、第1走行距離算出部112からの走行距離D1を、第1電流消費量算出部110からの電流消費量C1で割って電費M1を算出する(M1=D1/C1)。
(2−4−1−2.比較例の問題点)
上記のように、図5の比較例によっても、電費M1を算出することができる。しかしながら、車両10が降坂時に回生をしている場合、バッテリ電流Ibatは、負の値を示すこととなる。このため、比較例の第1電流消費量算出部110では、降坂回生時において電流消費量C1が非常に小さくなってしまう。その場合、第1電費算出部100(第1除算部114)が算出する電費M1(瞬時値)は、非常に高い値を示してしまい、実際の電費との乖離が大きくなってしまう。反対に、車両10が登坂している場合、第1電費算出部100(第1除算部114)が算出する電費M1(瞬時値)は、非常に低い値を示してしまい、実際の電費との乖離が大きくなってしまう。
なお、ここにいう実際の電費とは、比較的長い時間(例えば、車両10による走行を開始してから現時点までの時間又は図示しない外部充電器により充電する間隔)における値を意味する。当該比較的長い時間としては、例えば、10秒から60分のいずれかの値を想定している。
(2−4−1−3.第1電費算出部100の概要)
上記のような比較例の課題を踏まえ、第1実施形態の第1電費算出部100は、(特に、後述する第1電流消費量算出部110において)路面の勾配を考慮して電費M1を算出する。
図4に示すように、第1電費算出部100は、第1電流消費量算出部110と、第1走行距離算出部112と、第1除算部114とを有する。第1電流消費量算出部110は、バッテリ電流Ibatの消費量C(第1電流消費量C1)を算出する。第1走行距離算出部112は、車両10の走行距離D(第1走行距離D1)を算出する。第1除算部114は、第1電流消費量算出部110が算出した電流消費量C1と、第1走行距離算出部112が算出した第1走行距離D1に基づいて車両10の電費(第1電費M1)を算出する。
(2−4−1−4.第1電流消費量算出部110)
第1実施形態の第1電流消費量算出部110は、車両10が降坂回生又は登坂している際に算出される電費M1(瞬時値)と、実際の電費との乖離を避けるため、電流センサ24からのバッテリ電流Ibatを補正した上で、電流消費量C1を出力する(詳細は、後述する。)。
図6は、第1実施形態における電費M及び航続可能距離Deの算出の考え方を説明するための図である。図6では、電気エネルギEe及び位置エネルギEpそれぞれについて平地、登坂及び降坂での電費M及び航続可能距離Deの算出の考え方を示している。
電気エネルギEeに基づいて電費M(第1電費M1)及び航続可能距離De(第1航続可能距離De1)を算出する場合、車両10が平地を走行中であれば、現在の電流消費量C1(補正なし)及び走行距離D1に基づいて電費M1を算出する。そして、当該電費M1と現在の電気エネルギ量Qee(バッテリ残容量Qr1)に基づいて航続可能距離De1を算出する。
また、車両10の登坂中において電気エネルギEeに基づいて電費M(第1電費M1)及び航続可能距離De(第1航続可能距離De1)を算出する場合、上り坂が続くことを想定して電費M1及び航続可能距離De1を算出する。すなわち、車両10が登坂中の場合、電流消費量C1が増大し、電費M1が悪化するが、そのような電費M1の悪化を許容して電費M1及び航続可能距離De1を算出する。これにより、実際に上り坂が継続した場合でも、ユーザは、電気エネルギ量Qee及び航続可能距離De1を適格に把握することが可能となる。
車両10が降坂中において電気エネルギEeに基づいて電費M(第1電費M1)及び航続可能距離De(第1航続可能距離De1)を算出する場合、下り坂が続くのではなく、直ぐに平地に入ることを想定して電費M1及び航続可能距離De1を算出する。すなわち、車両10が降坂中の場合、電流消費量C1が減少し、電費M1が改善するが、そのような電費M1の改善を許容せずに電費M1及び航続可能距離De1を算出する。これにより、実際に下り坂が継続しなかった場合でも、ユーザは、電気エネルギ量Qee及び航続可能距離De1を適格に把握することが可能となる。
次に、第1電流消費量算出部110の具体的構成について説明する。図4に示すように、第1電流消費量算出部110は、標高変化量算出部120と、標高変化量−電力補正値変換テーブル122(以下「変換テーブル122」という。)と、電流補正値算出部124と、加算部126と、積算部128とを有する。
標高変化量算出部120は、ナビゲーション装置18からの標高情報Ihに基づいて、現在の標高Hの単位時間当たりの変化量(以下「標高変化量ΔH」という。)を算出する。
変換テーブル122は、標高変化量ΔHと電力補正値Pc[W]との関係を規定している。そして、変換テーブル122は、標高変化量算出部120が算出した標高変化量ΔHに対応する電力補正値Pcを出力する。電力補正値Pcは、車両10の降坂中に、電費M1及び航続可能距離De1が過度に改善すること(電費M1及び航続可能距離De1が発散すること)を抑制するために用いる補正値である。
電流補正値算出部124は、変換テーブル122からの電力補正値Pcを、電圧センサ22からのバッテリ電圧Vbatで割った値を電流補正値Icとして出力する(Ic=Pc/Vbat)。
加算部126は、電流センサ24からのバッテリ電流Ibat(実測値)と、電流補正値算出部124からの電流補正値Icを加算して補正電流Ibatcを算出する。
積算部128は、所定期間における加算部126からの補正電流Ibatcの積算値を電流消費量C1として算出する。
図4の変換テーブル122の中には、変換テーブル122で用いる特性の一例が示されている。上記のように、第1実施形態では、図6に示すような考え方で電費M1及び航続可能距離De1を算出する。すなわち、平地走行時には、平地が続くことを想定し、登坂時には登坂が続くことを想定し、降坂時には降坂が続かず直ぐに平地に入ることを想定して、電費M1及び航続可能距離De1を算出する。このため、第1実施形態の変換テーブル122は、標高変化量ΔHがゼロである場合(平地に対応)又は正の値である場合(登坂に対応)、電力補正値Pcをゼロとする。これにより、電流補正値算出部124で算出される電流補正値Icはゼロとなる。また、加算部126で算出される補正電流Ibatcは、バッテリ電流Ibatと等しくなる。
また、変換テーブル122は、標高変化量ΔHが負の値である場合(降坂に対応)、標高変化量ΔHの絶対値が増加するに連れて、電力補正値Pcを増加させる。そうすると、電流補正値算出部124で算出される電流補正値Icは、標高変化量ΔHの絶対値が増加すると増加する。これにより、加算部126で算出される補正電流Ibatcは、バッテリ電流Ibat(負の値)よりも大きくなる(すなわち、補正電流Ibatcは、正の値に近くなる又は正の値となる。)。従って、車両10の降坂中には、電費M1又は航続可能距離De1が不自然に改善することを避けることが可能となる。
(2−4−1−5.第1走行距離算出部112)
第1走行距離算出部112は、比較例と同様、車速センサ20からの車速Vに基づいて単位時間当たり(演算周期毎)の車両10の移動距離(距離変化量ΔD)を算出する。そして、第1走行距離算出部112は、距離変化量ΔDを積算して車両10の走行距離D(第1走行距離D1)を算出する。積算する距離変化量ΔDのサンプル数(積算期間)は、積算部128における補正電流Ibatcのサンプル数(積算期間)に対応させて設定する。
(2−4−1−6.第1除算部114)
第1除算部114は、比較例と同様、第1走行距離算出部112からの走行距離D1を、第1電流消費量算出部110からの電流消費量C1で割って電費M1を算出する(M1=D1/C1)。
(2−4−2.バッテリ残容量算出部102)
残容量算出部102は、SOCセンサ26からのSOC[%]を、SOC−バッテリ残容量変換テーブル130(以下「変換テーブル130」という。)を用いてバッテリ残容量Qr(以下「第1バッテリ残容量Qr1」又は「バッテリ残容量Qr1」ともいう。)[Ah]に変換する。バッテリ残容量Qr1は、電気エネルギ量Qeeに対応する。
図4の変換テーブル130の中には、変換テーブル130で用いる特性の一例が示されている。図4に示すように、変換テーブル130では、SOCとバッテリ残容量Qr1との関係が予め規定されている。すなわち、SOCが所定値を上回ると、SOCの増加に応じてバッテリ残容量Qr1が増加する。
(2−4−3.第1航続可能距離算出部104)
第1航続可能距離算出部104は、第1電費算出部100からの電費M1と残容量算出部102からのバッテリ残容量Qr1とを乗算して航続可能距離De1を算出する(De1=M1×Qr1)。航続可能距離De1は、バッテリ残容量Qr1を用いて算出されるため、電気エネルギ量Qeeに基づく値である。
[2−5.位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2の算出及び表示]
図7は、第1実施形態のバッテリECU30において、位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2を算出する方法を説明する機能ブロック図である。図7に示すように、バッテリECU30(位置エネルギ表示制御部56)は、第2電費算出部140と、位置エネルギ量算出部142と、第2航続可能距離算出部144とを有する。
(2−5−1.第2電費算出部140)
(2−5−1−1.第2電費算出部140の概要)
第1電費算出部100と同様、第2電費算出部140は、(特に、後述する第2電流消費量算出部150において)路面の勾配を考慮して電費M2(以下「第2電費M2」ともいう。)を算出する。
図7に示すように、第2電費算出部140は、第2電流消費量算出部150と、第2走行距離算出部152と、第2除算部154とを有する。第2電流消費量算出部150は、バッテリ電流Ibatの消費量(以下「第2電流消費量C2」又は「電流消費量C2」という。)[Ah]を算出する。第2走行距離算出部152は、車両10の走行距離(以下「第2走行距離D2」という。)を算出する。第2除算部154は、第2電流消費量算出部150が算出した電流消費量C2と、第2走行距離算出部152が算出した第2走行距離D2に基づいて車両10の電費M(第2電費M2)を算出する。
(2−5−1−2.第2電流消費量算出部150)
第1実施形態の第2電流消費量算出部150は、車両10が降坂回生又は登坂している際に算出される電費M2(瞬時値)と、実際の電費との乖離を避けるため、電流センサ24からのバッテリ電流Ibatを補正した上で、電流消費量C2を出力する(詳細は後述する。)。
図6に示すように、位置エネルギEpに基づいて電費M(第2電費M2)及び航続可能距離De(第2航続可能距離De2)を算出する場合、車両10が平地走行中、登坂中又は降坂中のいずれの場合も、その時点から所定の標高変化量ΔHで基準標高Href[m]まで降坂していった場合を想定した上で、現在の電流消費量C2及び走行距離D2に基づいて電費M2を算出する。ここにいう基準標高Hrefとしては、例えば、海抜基準(例えば、海抜0m)、ナビゲーション装置18で設定された目的地の標高H又は車両10が通常使用する充電設備が存在する位置の標高Hを用いることができる。或いは、基準標高Hrefは、例えば、ナビゲーション装置18のインタフェース等を介して選択できるように構成してもよい。或いは、車両10が起動した地点又は停止した地点の標高Hを基準標高Hrefとすることも可能である。
そして、当該電費M2と現在の位置エネルギ量Qep(バッテリ残容量Qr2)に基づいて航続可能距離De2を算出する。これにより、ユーザは、位置エネルギ量Qep及び航続可能距離De2を適格に把握することが可能となる。
次に、第2電流消費量算出部150の具体的構成について説明する。図7に示すように、第2電流消費量算出部150は、標高変化量算出部160と、標高変化量−電力補正値変換テーブル162(以下「変換テーブル162」という。)と、電流補正値算出部164と、加算部166と、積算部168とを有する。このうち、変換テーブル162以外は、第1電流消費量算出部110と同様である。すなわち、第2電流消費量算出部150の標高変化量算出部160、電流補正値算出部164、加算部166及び積算部168は、第1電流消費量算出部110の標高変化量算出部120、電流補正値算出部124、加算部126及び積算部128と同様である。このため、これらの構成要素については、詳細な説明を省略する。
変換テーブル162は、標高変化量ΔHと電力補正値Pcとの関係を規定している。そして、変換テーブル162は、標高変化量算出部160が算出した標高変化量ΔHに対応する電力補正値Pcを出力する。ここでの電力補正値Pcは、車両10の降坂中に、電費M2及び航続可能距離De2が過度に改善すること(電費M2及び航続可能距離De2が発散すること)を抑制するために用いる補正値である。
図7の変換テーブル162の中には、変換テーブル162で用いる特定の一例が示されている。上記のように、第1実施形態では、図6に示すような考え方で電費M2及び航続可能距離De2を算出する。すなわち、車両10が平地走行中、登坂中又は降坂中のいずれの場合も、その時点から所定の標高変化量ΔHで基準標高Hrefまで降坂していった場合を想定した上で、現在の電流消費量C2及び走行距離D2に基づいて電費M2を算出する。
このため、変換テーブル162は、標高変化量ΔHがゼロである場合(平地に対応)、電力補正値Pcをゼロとする。標高変化量ΔHが正の値である場合(登坂に対応)、標高変化量ΔHの絶対値が増加するに連れて、電力補正値Pcを減少させる(換言すると、負の電力補正値Pcの絶対値を増加させる。)。そうすると、電流補正値算出部164で算出される電流補正値Icは、標高変化量ΔHの絶対値が増加すると減少する。これにより、加算部166で算出される補正電流Ibatcは、バッテリ電流Ibat(正の値)よりも小さくなる(すなわち、補正電流Ibatcは、ゼロに近くなる。)。従って、車両10の登坂中には、登坂に起因する位置エネルギEpの消費の影響を軽減して電費M2又は航続可能距離De2を算出することが可能となる。換言すると、車両10の登坂中には、電費M2又は航続可能距離De2が不自然に悪化することを避けることが可能となる。
また、変換テーブル162は、標高変化量ΔHが負の値である場合(降坂に対応)、標高変化量ΔHの絶対値が増加するに連れて、電力補正値Pcを増加させる。そうすると、電流補正値算出部164で算出される電流補正値Icは、標高変化量ΔHの絶対値が増加すると増加する。これにより、加算部166で算出される補正電流Ibatcは、バッテリ電流Ibat(負の値)よりも大きくなる(すなわち、補正電流Ibatcは、正の値に近くなる又は正の値となる。)。従って、車両10の降坂中には、電費M2又は航続可能距離De2が不自然に改善することを避けることが可能となる。
(2−5−1−3.第2走行距離算出部152)
第2走行距離算出部152は、第1走行距離算出部112と同様、車速センサ20からの車速Vに基づいて単位時間当たり(演算周期毎)の車両10の距離変化量ΔDを算出する。そして、第2走行距離算出部152は、距離変化量ΔDを積算して車両10の走行距離D2を算出する。なお、第2走行距離算出部152を設ける代わりに、第1走行距離算出部112が算出した走行距離D1を走行距離D2として用いてもよい。
(2−5−1−4.第2除算部154)
第2除算部154は、第1除算部114と同様、第2走行距離算出部152からの走行距離D2を、第2電流消費量算出部150からの電流消費量C2で割って電費M2を算出する(M2=D2/C2)。
(2−5−2.位置エネルギ量算出部142)
位置エネルギ量算出部142は、ナビゲーション装置18からの標高情報Ihが示す標高Hを、標高−SOC変換テーブル170(以下「変換テーブル170」という。)を用いてSOC[%]に変換する。図7の変換テーブル170の中には、変換テーブル170で用いる特性の一例が示されている。すなわち、標高Hが高くなるに連れて、SOCを高く設定する。
さらに、位置エネルギ量算出部142は、SOC−バッテリ残容量変換テーブル172(以下「変換テーブル172」という。)を用いてSOCを、バッテリ残容量Qr(以下「第2バッテリ残容量Qr2」又は「バッテリ残容量Qr2」ともいう。)[Ah]に変換する。変換テーブル172の特性は、変換テーブル130(図4)と同様である。なお、SOCへの変換を介さずに、標高Hから直接バッテリ残容量Qr2に変換してもよい。
位置エネルギ量算出部142で算出されるバッテリ残容量Qr2は、位置エネルギ量Qepをバッテリ残容量の形で示したものである。
(2−5−3.第2航続可能距離算出部144)
第2航続可能距離算出部144は、第2電費算出部140からの電費M2と位置エネルギ量算出部142からのバッテリ残容量Qr2とを乗算して航続可能距離De2を算出する(De2=M2×Qr2)。航続可能距離De2は、位置エネルギ量Qepに対応するバッテリ残容量Qr2を用いて算出されるため、位置エネルギ量Qepに基づく値である。
3.第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、電気エネルギ量Qeeを表示する電気エネルギバー82(第1表示)と、位置エネルギ量Qepを表示する位置エネルギバー92(第2表示)の両方が表示される(図2及び図3参照)。また、電気エネルギバー82の増加方向(第1増加方向)と位置エネルギバー92の増加方向(第2増加方向)は逆方向(平行)であり且つ電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92は、第1増加方向又は第2増加方向に沿って連続する連続表示96を形成する(図2及び図3参照)。さらに、連続表示96は、電気エネルギ量Qeeと位置エネルギ量Qepとの和の増減に応じて表示面積が変化する。従って、電気エネルギEeと位置エネルギEpの総量を直観的に把握することが可能となる。
第1実施形態において、電気エネルギバー82(第1表示)の増減の基準位置を示す第1基準位置P1と、位置エネルギバー92(第2表示)の増減の基準位置を示す第2基準位置P2は、いずれも連続表示96の内側に設けられる(図2及び図3)。
これにより、電気エネルギバー82の第1基準位置P1及び位置エネルギバー92の第2基準位置P2それぞれが固定されたままとなるため、バッテリ16(蓄電装置)の電気エネルギ量Qee及び車両10の位置エネルギ量Qepそれぞれの増減を正確に認識し易くなる。このため、例えば、車両10が力行しているにもかかわらず、位置エネルギ量Qepが増加することで、電気エネルギ量Qeeが減少していないとユーザが誤認することを防止することが可能となる。
第1実施形態において、エネルギ表示装置34では、電気エネルギ量Qeeに基づく第1航続可能距離De1を演算し(図4)、位置エネルギ量Qepに基づく第2航続可能距離De2を演算する(図7)。また、エネルギ表示装置34では、第1航続可能距離De1と第2航続可能距離De2を、電気エネルギバー82の増加方向(第1増加方向)又は位置エネルギバー92の増加方向(第2増加方向)に沿って互いに離れた位置に表示し、第1航続可能距離De1は、連続表示96の電気エネルギバー82側に表示され、第2航続可能距離De2は、連続表示96の位置エネルギバー92側に表示される(図2及び図3)。これにより、ユーザは、電気エネルギEeで走行できる第1航続可能距離De1及び位置エネルギEpで走行できる第2航続可能距離De2それぞれを別々に把握することが可能となる。
第1実施形態において、第2航続可能距離De2よりも、第1航続可能距離De1の方が文字が大きいため、第1航続可能距離De1の視認性は、第2航続可能距離De2の視認性よりも大きい。これにより、位置エネルギ量Qepに基づく第2航続可能距離De2を、電気エネルギ量Qeeに基づく第1航続可能距離De1と見間違えることを防止することが可能となる。従って、例えば、登坂が続き、位置エネルギEpを運動エネルギに変換できないような状態が継続しても、ユーザにとって、電気エネルギEeに基づく航続可能距離De1を認識し易くすることができる。
B.第2実施形態
1.概要(第1実施形態との相違)
第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態(図1)と同様である。以下では、第1実施形態と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、バッテリ電子制御装置30a(以下「バッテリECU30a」又は「ECU30a」という。)(図9)の構成及び制御が、第1実施形態のECU30と異なる。
図8は、第2実施形態における車両10の走行状態とエネルギ表示部64の表示との関係の一例を示す。第1実施形態と同様、表示画面60のエネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72を含む。第2実施形態の電気エネルギ表示部70は、第1航続可能距離表示部84に加え、電気エネルギEeの使用割合(以下「電気エネルギ使用割合R1」、「使用割合R1」又は「割合R1」という。)を表示する第1使用割合表示部180を含む。使用割合R1は、車両10が走行のために消費しているエネルギ量のうち電気エネルギ量Qeeの割合を意味する。
第2実施形態の位置エネルギ表示部72は、第2航続可能距離表示部94の代わりに、位置エネルギEpの使用割合(以下「位置エネルギ使用割合R2」、「使用割合R2」又は「割合R2」という。)を表示する第2使用割合表示部182を含む。使用割合R2は、車両10が走行のために消費しているエネルギ量のうち位置エネルギ量Qepの割合を意味する。
2.第2実施形態の制御(電気エネルギ使用割合R1及び位置エネルギ使用割合R2の算出)
図9は、第2実施形態のバッテリECU30aにおいて、電気エネルギ使用割合R1及び位置エネルギ使用割合R2を算出する方法を説明する機能ブロック図である。図9に示すように、バッテリECU30aは、バッテリ残容量算出部102と、第1積算部190と、位置エネルギ量算出部142と、第2積算部192と、加算部194と、第1除算部196と、第2除算部198とを有する。
バッテリ残容量算出部102及び位置エネルギ量算出部142は、第1実施形態におけるものと同様である。すなわち、バッテリ残容量算出部102は、SOCセンサ26からのSOCを変換テーブル130を用いてバッテリ残容量Qr1に変換する。位置エネルギ量算出部142は、ナビゲーション装置18からの標高情報Ihが示す標高Hを、変換テーブル170を用いてSOCに変換する。そして、位置エネルギ量算出部142は、変換テーブル172を用いてSOCをバッテリ残容量Qr2に変換する。
第1積算部190は、所定期間におけるバッテリ残容量算出部102からの第1バッテリ残容量Qr1の減少量の積算値を電気エネルギ消費量Cc1(以下「消費量Cc1」ともいう。)[Ah]として算出する。すなわち、前回の残容量Qr1(Qr1n-1)と今回の残容量Qr1(Qr1n)の差Qr1n-1−Qr1nを積算して消費量Cc1として算出する。但し、差Qr1n-1−Qr1nが負の値である場合、積算値に当該差Qr1n-1−Qr1nを含めない又はゼロを加算する。電気エネルギEeの充電分を除くためである。
同様に、第2積算部192は、所定期間における位置エネルギ量算出部142からの第2バッテリ残容量Qr2の減少量の積算値を位置エネルギ消費量Cc2(以下「消費量Cc2」ともいう。)[Ah]として算出する。すなわち、前回の残容量Qr2(Qr2n-1)と今回の残容量Qr2(Qr2n)の差Qr2n-1−Qr2nを積算して消費量Cc2として算出する。但し、差Qr2n-1−Qr2nが負の値である場合、積算値に当該差Qr2n-1−Qr2nを含めない又はゼロを加算する。位置エネルギEpの増加分を除くためである。
加算部194は、第1積算部190からの電気エネルギ消費量Cc1と、第2積算部192からの位置エネルギ消費量Cc2の和を総消費量Ctotal[Ah]として算出する(Ctotal=Cc1+Cc2)。第1除算部196は、第1積算部190からの電気エネルギ消費量Cc1を、加算部194からの総消費量Ctotalで割った商に100を掛けて電気エネルギ使用割合R1[%]を算出する(R1=(Cc1/Ctotal)×100)。第2除算部198は、第2積算部192からの位置エネルギ消費量Cc2を、加算部194からの総消費量Ctotalで割った商に100を掛けて位置エネルギ使用割合R2を算出する(R2=(Cc2/Ctotal)×100)。
バッテリECU30a(電気エネルギ表示制御部54)は、電気エネルギ使用割合R1を第1使用割合表示部180に表示させる。また、バッテリECU30a(位置エネルギ表示制御部56)は、位置エネルギ使用割合R2を第2使用割合表示部182に表示させる。
上記のような構成によれば、平地走行時又は登坂時の場合、電気エネルギ消費量Cc1は正の値を示すが、位置エネルギ消費量Cc2はゼロ又はその近傍値となる。このため、割合R1が例えば100%となり、割合R2が例えば0%となる。また、車両10が緩やかな坂道を下る場合(緩降坂時の場合)、電気エネルギ消費量Cc1及び位置エネルギ消費量Cc2の両方が正の値を示す。このため、割合R1が例えば50%となり、割合R2が例えば50%となる。車両10が急な坂道を下る場合(急降坂時の場合)、位置エネルギ消費量Cc2は正の値を示すが、電気エネルギ消費量Cc1はゼロ又はその近傍値となる。このため、割合R1が例えば0%となり、割合R2が例えば100%となる。
3.第2実施形態の効果
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて以下の効果を奏することができる。
第2実施形態によれば、エネルギ表示装置34では、電気エネルギ消費量Cc1及び位置エネルギ消費量Cc2の合計値である総消費量Ctotalに占める電気エネルギ消費量Cc1の割合である電気エネルギ使用割合R1を演算し、総消費量Ctotalに占める位置エネルギ消費量Cc2の割合である位置エネルギ使用割合R2を演算する(図9)。また、エネルギ表示装置34では、割合R1、R2を、電気エネルギバー82の増加方向(第1増加方向)又は位置エネルギバー92の増加方向(第2増加方向)に沿って互いに離れた位置に表示し、割合R1は、連続表示96の電気エネルギバー82側に表示され、割合R2は、連続表示96の位置エネルギバー92側に表示される(図8)。これにより、ユーザは、その時点において車両10が消費しているエネルギのうち電気エネルギEe及び位置エネルギEpの寄与度を把握することが可能となる。
C.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.適用対象
上記各実施形態では、駆動源(原動機)としてモータ12のみを有する電動車両10(いわゆる電気自動車(battery car))に対してエネルギ表示装置34を適用した(図1)。しかしながら、表示部32の表示(図2、図3等)に着目すれば、エネルギ表示装置34をその他の種類の電動車両(例えば、ハイブリッド車両又は燃料電池車両)に適用することも可能である。或いは、電気エネルギEeにより移動する部位を有し、前記部位の移動により位置エネルギEpが変化する装置又はシステム(例えば、エレベータ又はクレーン)にエネルギ表示装置34を適用することも可能である。
2.エネルギ表示部64
[2−1.エネルギ表示部64の表示内容]
上記各実施形態では、エネルギ表示部64において2種類のエネルギの量を示すバー(すなわち、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92)を表示した(図2、図3及び図8)。しかしながら、電動車両10の種類によっては、3種類以上のエネルギの量を示すバーをエネルギ表示部64に表示してもよい。
例えば、車両10が燃料電池車両である場合、燃料ガス(水素)の量に基づいて燃料電池の発電エネルギの量(以下「FC発電エネルギ量Qfc」という。)を推定する。そして、推定したFC発電エネルギ量Qfcの量に応じたバーを、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92に加えて表示してもよい。
或いは、車両10がハイブリッド車両である場合、燃料(ガソリン、軽油等)の量に基づいてエンジンの生成エネルギの量(以下「エンジン生成エネルギ量Qeng」という。)を推定する。そして、推定したエンジン生成エネルギ量Qengに応じたバーを、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92に加えて表示してもよい。
[2−2.電気エネルギEe及び位置エネルギEpの表示方法]
第1実施形態では、エネルギ表示部64の表示を図2又は図3のようなものとし、第2実施形態では、エネルギ表示部64の表示を図8のようなものとした。しかしながら、例えば、電気エネルギ量Qeeを示す表示(第1表示)と位置エネルギ量Qepを示す表示(第2表示)を併せて行う観点からすれば、図2若しくは図3又は図8の表示に限らない。
例えば、第1実施形態における表示では、電気エネルギバー82の第1基準位置P1(ゼロ点)と位置エネルギバー92の第2基準位置P2(ゼロ点)を上下で近接させ且つ固定した(図2及び図3)。しかしながら、例えば、電気エネルギバー82の第1基準位置P1は、位置エネルギバー92の上端と一緒に移動可能とすることも可能である。
図10は、第1変形例において、車両10の移動とこれに伴うエネルギ表示部64の表示の変化の一例を示す図である。図10において、上側の車両10の表示は、地点P21〜P23において車両10が登坂し、地点P23〜P25において車両10が降坂している様子を簡易的に示すものであり、表示部32に実際に表示される訳ではない。
第1変形例において、バッテリECU30は、電気エネルギバー82(又は電気エネルギバー表示部80)の基準位置(ゼロ点)である第1基準位置P1を、位置エネルギバー92の上端と一緒に移動させる。また、バッテリECU30は、位置エネルギバー92(又は位置エネルギバー表示部90)の基準位置(ゼロ点)である第2基準位置P2を連続表示96の下端で固定する。換言すると、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92のいずれも増加方向は上方向であり、減少方向は下方向である。
このため、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92を組み合わせた連続表示96の下端が常に固定され、電気エネルギ量Qee又は位置エネルギ量Qepの増減に応じて連続表示96の上端が変化する。従って、連続表示96全体の大きさを把握し易くすることが可能となる。
図11は、第2変形例において、車両10の移動とこれに伴うエネルギ表示部64の表示の変化の一例を示す図である。図11において、上側の車両10の表示は、地点P31〜P33において車両10が登坂し、地点P33〜P34において車両10が降坂し、地点P34〜P35において車両10が登坂している様子を簡易的に示すものであり、表示部32に実際に表示される訳ではない。また、第2変形例では、上記実施形態と同様、電気エネルギバー82の基準位置(ゼロ点)である第1基準位置P1と、位置エネルギバー92の基準位置(ゼロ点)である第2基準位置P2を上下で近接させ且つ固定している。このため、電気エネルギバー82の増加方向は上方向であるのに対し、位置エネルギバー92の増加方向は下方向である。
第2変形例では、位置エネルギバー表示部90において、位置エネルギバー92とは別に、予定位置エネルギ枠200(以下「枠200」ともいう。)を表示させる。枠200は、ナビゲーション装置18に入力された目的地(ここでは地点P35)の標高Hに応じた位置エネルギ量Qep(又は、位置エネルギバー92の下端)に合わせて表示される枠である。
枠200を表示するためには、次のような処理が行われる。すなわち、ナビゲーション装置18は、現在の標高Hに加え、目的地(地点P35)の標高HをバッテリECU30に通知する。バッテリECU30は、受信した目的地の標高Hに応じた枠200を位置エネルギバー表示部90に表示する。
上記各実施形態及び第1・第2変形例では、電気エネルギバー82(第1表示)の増加方向(第1増減方向)及び位置エネルギバー92(第2表示)の増加方向(第2増減方向)を上下方向(垂直方向)とした(図2、図3、図8、図10及び図11)。しかしながら、例えば、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92を表示する観点からすれば、これに限らない。例えば、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の増加方向を横方向(水平方向)又は斜め方向とすることも可能である。
上記各実施形態及び第1・第2変形例では、電気エネルギバー82(第1表示)及び位置エネルギバー92は、長方形状とした(図2、図3、図8、図10及び図11)。しかしながら、例えば、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92は、その他の形状とすることも可能である。例えば、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92を平行四辺形状又は台形状とすることもできる。或いは、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92を四角形以外の形状(例えば、湾曲形状)とすることも可能である。
図12A〜図12Dは、第3〜第6変形例に係るエネルギ表示部64を示す図である。第3変形例(図12A)では、エネルギ表示部64の電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の増加方向が横方向である。また、第3変形例(図12A)では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92はそれぞれ台形状であり、両者が向き合う側の辺が短く、反対側の辺が長い。
第4変形例(図12B)では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の増加方向が横方向であり、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92はそれぞれ台形状である。また、第4変形例(図12B)では、電気エネルギバー82は、位置エネルギバー92に対して向き合う側の辺が短く、反対側の辺が長い。位置エネルギバー92は、電気エネルギバー82に対して向き合う側の辺が長く、反対側の辺が短い。その結果、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92が1つの台形を形成する。
第5変形例(図12C)では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92の増加方向が斜め方向であり且つ電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92は一直線に配置される。また、第5変形例(図12C)では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92は、平行四辺形状である。
第6変形例(図12D)では、電気エネルギバー82の増加方向は左斜め方向であり、位置エネルギバー92の増加方向は右斜め方向である。また、第6変形例(図12D)では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92は、平行四辺形状である。
上記各実施形態及び上記各変形例では、電気エネルギバー82(第1表示)及び位置エネルギバー92(第2表示)を用いて電気エネルギ量Qee及び位置エネルギ量Qepを表示した。しかしながら、電気エネルギ量Qee及び位置エネルギ量Qepを表示する観点からすれば、これに限らない。例えば、電気エネルギ量Qee及び位置エネルギ量Qepを同心円状に表示してもよい。その場合、例えば、電気エネルギ量Qeeの表示の外側に位置エネルギ量Qepの表示を配置する(その逆の配置も可能である。)。また、位置エネルギ量Qepの基準位置(第2基準位置P2)を、位置エネルギ量Qepを示す円の内側(内縁側)に配置し、電気エネルギ量Qeeの基準位置(第1基準位置P1)を、電気エネルギ量Qeeを示す円の外側(外縁側)に配置して隣り合わせて固定することができる。
或いは、電気エネルギ量Qeeの基準位置P1を同心円の中心とし、位置エネルギ量Qepの基準位置P2を、電気エネルギ量Qeeを示す同心円の外縁と一緒に移動させてもよい。
[2−3.航続可能距離De1、De2]
第1実施形態では、電気エネルギ量Qee及び位置エネルギ量Qepそれぞれに基づいて航続可能距離De1、De2を表示した(図2及び図3参照)。しかしながら、例えば、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92を表示する観点からすれば、航続可能距離De1、De2の一方又は両方の表示を省略してもよい。第2実施形態(図8)並びに後述する第7〜第14変形例(図13A〜図18)は、航続可能距離De1のみが表示され、航続可能距離De2が表示されない例である。
第1実施形態では、電気エネルギバー82の上側に航続可能距離De1を表示し、位置エネルギバー92の下側に航続可能距離De2を表示した。しかしながら、航続可能距離De1、De2を表示する観点からすれば、航続可能距離De1、De2の表示位置はこれに限らない。例えば、電気エネルギバー82の左側又は右側に航続可能距離De1を表示し、位置エネルギバー92の左側又は右側に航続可能距離De2を表示してもよい。
第1実施形態では、位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2よりも、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1を大きく表示することで、航続可能距離De1の視認性を高めた。しかしながら、その他の方法で航続可能距離De1の視認性を高めることも可能である。例えば、航続可能距離De2よりも航続可能距離De1の輝度を高めてもよい。或いは、航続可能距離De2よりも航続可能距離De1を太くしてもよい。或いは、航続可能距離De2よりも航続可能距離De1を目立つ色で表示してもよい。
また、例えば、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1及び位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2を表示する観点からすれば、両者の視認性を等しくすることも可能である。或いは、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1よりも、位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2の視認性を高めてもよい。この場合、車両10が平地走行中又は降坂中である場合、電気エネルギ量Qeeに基づく航続可能距離De1の視認性を高め、車両10が登坂中である場合、位置エネルギ量Qepに基づく航続可能距離De2の視認性を高めてもよい。
[2−4.電気エネルギ使用割合R1及び位置エネルギ使用割合R2]
第2実施形態では、電気エネルギバー82の上側に電気エネルギ使用割合R1を表示し、位置エネルギバー92の下側に位置エネルギ使用割合R2を表示した。しかしながら、使用割合R1、R2を表示する観点からすれば、使用割合R1、R2の表示位置はこれに限らない。例えば、電気エネルギバー82の左側又は右側に使用割合R1を表示し、位置エネルギバー92の左側又は右側に使用割合R2を表示してもよい。
第2実施形態では、電気エネルギ使用割合R1及び位置エネルギ使用割合R2それぞれを文字で示した(図8)。しかしながら、使用割合R1、R2を表示する観点からすれば、これに限らない。例えば、使用割合R1、R2を棒グラフ又は円グラフで表示することも可能である。或いは、電気エネルギ使用割合R1を電気エネルギバー82の輝度又は色合いで示し、位置エネルギ使用割合R2を位置エネルギバー92の輝度又は色合いで示すことも可能である。
図13A〜図13Cは、第7〜第9変形例に係るエネルギ表示部64を示す図である。第7・第8変形例(図13A及び図13B)では、使用割合R1、R2を棒グラフで表示する。具体的には、第7・第8変形例のエネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72に加え、電気エネルギ使用割合表示部210及び位置エネルギ使用割合表示部212を含む。
電気エネルギ使用割合表示部210は、使用割合R1に応じて長さ又は面積が増減する電気エネルギ使用割合バー220を含む。位置エネルギ使用割合表示部212は、使用割合R2に応じて長さ又は面積が増減する位置エネルギ使用割合バー222を含む。バー220、222により連続表示224が形成される。
図13A及び図13Bに示すように、第7変形例に比べ、第8変形例の方が、表示部210、212が上下方向に短い。また、第7変形例では表示部210、212の間に隙間があるが、第8変形例では表示部210、212の間に隙間がない。
第9変形例(図13C)では、使用割合R1、R2を円グラフで表示する。具体的には、第9変形例のエネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72に加え、エネルギ使用割合表示部230を含む。エネルギ使用割合表示部230は、電気エネルギ使用割合R1に応じて面積が増減する電気エネルギ対応領域232と、位置エネルギ使用割合R2に応じて面積が増減する位置エネルギ対応領域234とを含む。
図14は、第10変形例に係る車両10の走行状態とエネルギ表示部64の表示との関係の一例を示す。第10変形例(図14)では、車両10のイラストレーション242の上下において使用割合R1、R2を表示する。具体的には、第10変形例のエネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72に加え、エネルギ使用割合表示部240を含む。エネルギ使用割合表示部240は、車両10のイラストレーション242に加え、電気エネルギ対応領域244と、位置エネルギ対応領域246とを含む。
電気エネルギ対応領域244は、電気エネルギ使用割合R1が0%以外のときにイラストレーション242の上側に表示され、使用割合R1が0%のときは表示されない。このため、領域244は、車両10が平地を走行しているとき、登坂しているとき又は緩やかな坂を下っているとき(緩降坂しているとき)に表示され、急な坂を下っているとき(急降坂しているとき)は表示されない。領域244は、電気エネルギバー82と同色の矩形状表示248と、矩形状表示248内に配置され、使用割合R1を示す電気エネルギ使用割合表示250とを含む。
位置エネルギ対応領域246は、位置エネルギ使用割合R2が0%以外のときにイラストレーション242の下側に表示され、使用割合R2が0%のときは表示されない。このため、領域244は、車両10が平地を走行しているとき及び登坂しているときは表示されず、緩降坂しているとき又は急降坂しているときに表示される。領域246は、位置エネルギバー92と同色の矩形状表示252と、矩形状表示252内に配置され、使用割合R2を示す位置エネルギ使用割合表示254とを含む。
図15は、第11変形例に係る車両10の走行状態とエネルギ表示部64の表示との関係の一例を示す。第11変形例(図15)では、車両10のイラストレーション242の周辺(主に上下)において使用割合R1、R2を表示する。具体的には、第11変形例のエネルギ表示部64は、電気エネルギ表示部70及び位置エネルギ表示部72に加え、エネルギ使用割合表示部260を含む。エネルギ使用割合表示部260は、車両10のイラストレーション242に加え、電気エネルギ対応領域262と、位置エネルギ対応領域264とを含む。
電気エネルギ対応領域262は、電気エネルギ使用割合R1が0%以外のときにイラストレーション242の周囲に表示され、使用割合R1が0%のときは表示されない。このため、領域262は、車両10が平地を走行しているとき、登坂しているとき又は緩降坂しているときに表示され、急降坂しているときは表示されない。領域262は、電気エネルギバー82と同色の矩形状である。領域262は、イラストレーション242の上側の特定地点(例えば、図15の平地の場合の上端)を基準位置とし、使用割合R1が大きくなるほど、その下端が下方に向かって伸びる。
位置エネルギ対応領域264は、位置エネルギ使用割合R2が0%以外のときにイラストレーション242の周囲に表示され、使用割合R2が0%のときは表示されない。このため、領域264は、車両10が平地を走行しているとき及び登坂しているときは表示されず、緩降坂しているとき又は急降坂しているときに表示される。領域264は、位置エネルギバー92と同色の矩形状である。領域264は、イラストレーション242の下側の特定地点(例えば、図15の急降坂の場合の下端)を基準位置とし、使用割合R2が大きくなるほど、その上端が上方に向かって伸びる。
図16A〜図16Cは、第12変形例に係るエネルギ表示部64を使用割合R1、R2の組合せ毎に示す図である。なお、図16A〜図16Cにおいて割合R1、R2を示す数値(例えば、図16Aにおける100%、0%)は、理解の容易化のために示したものであり、実際のエネルギ表示部64には表示されないことに留意されたい(但し、それらの数値を表示してもよい。)。第12変形例では、電気エネルギ使用割合R1を電気エネルギバー82の輝度又は色合いで示し、位置エネルギ使用割合R2を位置エネルギバー92の輝度又は色合いで示す。例えば、割合R1が100%であり、割合R2が0%である場合、電気エネルギバー82の輝度を最も高くし、位置エネルギバー92の輝度を最も低くする。一方、割合R1が0%であり、割合R2が100%である場合、電気エネルギバー82の輝度を最も低くし、位置エネルギバー92の輝度を最も高くする。
第2実施形態(図8)では、電気エネルギ使用割合R1及び位置エネルギ使用割合R2を文字で表示し、第7〜第11変形例(図13A〜図13C、図14、図15)では、割合R1、R2をグラフ又は図形で表示した。これらは、その時点における割合R1、R2そのものに基づいての表示であった。しかしながら、例えば、電気エネルギEe及び位置エネルギEpの一方又は両方が消費又は蓄積されていることを示す観点からすれば、これらに限らない。例えば、割合R1、R2の単位時間当たりの変化量(時間微分値又は増減の方向)を使用割合R1、R2に加え又はこれらに代えて表示することも可能である。
図17は、第13変形例に係る車両10の走行状態とエネルギ表示部64の表示との関係の一例を示す。第13変形例(図17)では、電気エネルギEe及び位置エネルギEpのいずれか又は両方が消費されていることを示す。具体的には、第13変形例のエネルギ表示部64は、車両10のイラストレーション242と、電気エネルギ消費表示270と、位置エネルギ消費表示272とを含む。
電気エネルギ消費表示270は、電気エネルギEeが消費されていること(換言すると、電気エネルギ量Qeeの時間微分値が負であること)を示す。表示270は、電気エネルギEeの消費量がゼロを上回るとき(すなわち、電気エネルギ量Qeeの時間微分値が負のとき)にイラストレーション242の上側に表示され、電気エネルギEeの消費量がゼロ以下のときは表示されない。このため、表示270は、車両10が平地を走行しているとき、登坂しているとき又は緩降坂しているときに表示され、急降坂しているときは表示されない。
表示270は、電気エネルギ表示部70からイラストレーション242に向かって延在し、先端が矢印状である。表示270の内部では、電気エネルギバー82と同色の部位が徐々にイラストレーション242に近づくように動画表示される。これにより、電気エネルギバー82が示す電気エネルギEeが車両10で消費されている様子を示す。
位置エネルギ消費表示272は、位置エネルギEpが消費されていること(換言すると、位置エネルギ量Qepの時間微分値が負であること)を示す。表示272は、位置エネルギEpの消費量がゼロを上回るとき(すなわち、位置エネルギ量Qepの時間微分値が負のとき)にイラストレーション242の下側に表示され、位置エネルギEpの消費量がゼロ以下のときは表示されない。このため、表示272は、車両10が平地を走行しているとき及び登坂しているときは表示されず、緩降坂又は急降坂しているときに表示される。
表示272は、位置エネルギ表示部72からイラストレーション242に向かって延在し、先端が矢印状である。表示272の内部では、位置エネルギバー92と同色の部位が徐々にイラストレーション242に近づくように動画表示される。これにより、位置エネルギバー92が示す位置エネルギEpが車両10で消費されている様子を示す。
第13変形例(図17)によれば、電気エネルギEeを消費中であることを示す電気エネルギ消費表示270及び位置エネルギEpを消費中であることを示す位置エネルギ消費表示272の組合せを表示し、電気エネルギ消費表示270は、連続表示96の電気エネルギバー82(第1表示)側に表示され、位置エネルギ消費表示272は、連続表示96の位置エネルギバー92(第2表示)側に表示される(図17)。これにより、ユーザは、その時点で消費されているエネルギが、電気エネルギEe及び位置エネルギEpのいずれか又は両方であるかを簡易に知ることが可能となる。
図18は、第14変形例に係る車両10の走行状態とエネルギ表示部64の表示との関係の一例を示す。第14変形例(図18)では、第13変形例(図17)の構成又は制御に加え、電気エネルギEe及び位置エネルギEpのいずれか又は両方が蓄積されていることを示す。具体的には、第14変形例のエネルギ表示部64は、車両10のイラストレーション242、電気エネルギ消費表示270及び位置エネルギ消費表示272に加え、電気エネルギ蓄積表示280及び位置エネルギ蓄積表示282を含む。
電気エネルギ蓄積表示280は、電気エネルギEeが蓄積されていること(換言すると、電気エネルギ量Qeeの時間微分値が正であること)を示す。表示280は、電気エネルギEeが蓄積されているとき(すなわち、電気エネルギ量Qeeの時間微分値が正のとき)にイラストレーション242の上側に表示され、電気エネルギEeが蓄積されていないときは表示されない。このため、表示280は、車両10が平地を走行しているとき、登坂しているとき及び緩降坂しているときは表示されず、急降坂しているときに表示される。
表示280は、イラストレーション242から電気エネルギ表示部70に向かって延在し、先端が矢印状である。表示280の内部では、電気エネルギバー82と同色の部位が徐々にイラストレーション242から遠ざかるように動画表示される。これにより、電気エネルギバー82が示す電気エネルギEeが車両10で蓄積されている様子を示す。
位置エネルギ蓄積表示282は、位置エネルギEpが蓄積されていること(換言すると、位置エネルギ量Qepの時間微分値が正であること)を示す。表示282は、位置エネルギEpが蓄積されているとき(すなわち、位置エネルギ量Qepの時間微分値が正のとき)にイラストレーション242の下側に表示され、位置エネルギEpが蓄積されていないときは表示されない。このため、表示282は、車両10が平地を走行しているとき並びに緩降坂及び急降坂しているときは表示されず、登坂しているときに表示される。
表示282は、イラストレーション242から位置エネルギ表示部72に向かって延在し、先端が矢印状である。表示282の内部では、位置エネルギバー92と同色の部位が徐々にイラストレーション242から遠ざかるように動画表示される。これにより、位置エネルギバー92が示す位置エネルギEpが車両10で蓄積されている様子を示す。
第14変形例(図18)によれば、第13変形例(図17)における作用及び効果に加え、次の作用及び効果を奏することができる。すなわち、第14変形例(図18)によれば、電気エネルギEeを蓄積中であることを示す電気エネルギ蓄積表示280及び位置エネルギEpを蓄積中であることを示す位置エネルギ蓄積表示282の組合せを表示し、電気エネルギ消費表示270及び電気エネルギ蓄積表示280は、連続表示96の電気エネルギバー82(第1表示)側に表示され、位置エネルギ消費表示272及び位置エネルギ蓄積表示282は、連続表示96の位置エネルギバー92(第2表示)側に表示される(図18)。これにより、ユーザは、その時点で電気エネルギEe及び位置エネルギEpが消費中又は蓄積中であることを簡易に知ることが可能となる。
なお、各表示270、272、280、282は、電気エネルギEe及び位置エネルギEpが消費中又は蓄積中のいずれであるかを示すものであれば、第13変形例(図17)又は第14変形例(図18)に示すようなものである必要はない。例えば、イラストレーション242を省略した状態で、表示270、280を電気エネルギバー82と平行に表示し、表示272、282を位置エネルギバー92と平行に表示することも可能である。或いは、表示270、280については、矢印表示の代わりに「増加中」との文字を表示し、表示272、282については、矢印表示の代わりに「減少中」との文字を表示することも可能である。
3.各種演算
[3−1.標高H]
上記各実施形態では、ナビゲーション装置18が検出した現在位置及びナビゲーション装置18が記憶している地図情報に基づいて現在の標高Hを判定した。しかしながら、現時点における車両10の標高Hを判定する観点からすれば、その他の方法により現在の標高Hを判定してもよい。例えば、GPS情報に基づいて、現在の標高Hを直接算出することも可能である。或いは、車両10の傾きを検出する傾斜センサ(図示せず)を設け、傾斜センサが検出した傾きと、車速センサ20からの車速Vに基づく移動距離とを用いて現在の標高Hを求めてもよい。換言すると、基準標高Hrefからの標高Hの変化量を前記傾きと前記移動距離に基づいて算出することで現在の標高Hを算出することも可能である。同様に、車両10のトルクと車速Vの関係から現在の標高Hを求めることも可能である。
[3−2.電力補正値Pc]
上記各実施形態では、特に変換テーブル122、162に基づく電力補正値Pcを用いて電流消費量C1、C2又は電費M1、M2を補正した(図4及び図7)。しかしながら、例えば、降坂時における電費M1、M2が過度に良い数値を示すことを避ける観点からすれば、電費M1、M2又は電流消費量C1、C2の補正方法はこれに限らない。例えば、バッテリECU30は、降坂時における回生電力Pregを算出し、これをバッテリ電圧Vbatで割った値(Preg/Vbat)を電流補正値Icとして用いてもよい。
[3−3.位置エネルギ量Qep]
上記各実施形態の位置エネルギ量算出部142(図7)は、標高H[m]をSOC[%]に変換した後、SOCをバッテリ残容量Qr2に変換して用いた。しかしながら、例えば、航続可能距離De2を算出するために位置エネルギ量Qepを算出する観点からすれば、これに限らない。例えば、位置エネルギ量算出部142(図7)は、SOCを介さずに、標高Hから直接バッテリ残容量Qr2を算出してもよい。
4.その他
上記各実施形態及び上記各変形例では、電気エネルギバー82及び位置エネルギバー92からなる連続表示96を表示した(図2、図3、図8、図10、図11、図12A〜図18)。しかしながら、例えば、電流消費量C1、C2又は電費M1、M2の算出方法に着目すれば、電気エネルギ量Qee及び位置エネルギ量Qepをその他の方法(例えば、特許文献1の図2と同様の方法)で表示してもよい。
10…電動車両 12…モータ(電動機)
16…バッテリ(蓄電装置) 32…表示部
34…エネルギ表示装置
54…電気エネルギ表示制御部(電気エネルギ量把握部)
56…位置エネルギ表示制御部(位置エネルギ量把握部)
82…電気エネルギバー(第1表示) 92…位置エネルギバー(第2表示)
96…連続表示 270…電気エネルギ消費表示
272…位置エネルギ消費表示 280…電気エネルギ蓄積表示
282…位置エネルギ蓄積表示 De1…第1航続可能距離
Cc1…電気エネルギ消費量 Cc2…位置エネルギ消費量
Ctotal…総消費量(消費量の合計値)
De2…第2航続可能距離 Ee…電気エネルギ
P1…第1基準位置 P2…第2基準位置
Qee…電気エネルギ量 Qep…位置エネルギ量
R1…電気エネルギ使用割合 R2…位置エネルギ使用割合

Claims (6)

  1. 蓄電装置の電気エネルギを電動機に供給して走行する電動車両のエネルギ表示装置であって、
    前記エネルギ表示装置は、
    前記蓄電装置に蓄えられている電気エネルギ量を把握する電気エネルギ量把握部と、
    前記電動車両の位置エネルギ量を把握する位置エネルギ量把握部と、
    表示部と
    を備え、
    前記表示部は、
    前記電気エネルギ量に応じた大きさで第1増加方向に表示面積を増加させ又は前記第1増加方向とは反対の第1減少方向に前記表示面積を減少させて前記電気エネルギ量を表示する第1表示と、
    前記位置エネルギ量に応じた大きさで第2増加方向に表示面積を増加させ又は前記第2増加方向とは反対の第2減少方向に前記表示面積を減少させて前記位置エネルギ量を表示する第2表示と
    を表示し、
    前記第1増加方向及び前記第2増加方向は同一方向又は逆方向であり、
    前記第1表示と前記第2表示は、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って連続する連続表示を形成し、
    前記連続表示は、前記電気エネルギ量と前記位置エネルギ量との和の増減に応じて表示面積が変化する
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
  2. 請求項1記載のエネルギ表示装置において、
    前記第1増加方向及び前記第2増加方向は互いに逆方向であり、
    前記第1表示の増減の基準位置を示す第1基準位置と、前記第2表示の増減の基準位置を示す第2基準位置は、いずれも前記連続表示の内側に設けられる
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
  3. 請求項1又は2記載のエネルギ表示装置において、
    前記電気エネルギ量に基づく第1航続可能距離を演算し、
    前記位置エネルギ量に基づく第2航続可能距離を演算し、
    前記第1航続可能距離と前記第2航続可能距離を、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って互いに離れた位置に表示し、
    前記第1航続可能距離は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、
    前記第2航続可能距離は、前記連続表示の前記第2表示側に表示される
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
  4. 請求項3記載のエネルギ表示装置において、
    前記第1航続可能距離の視認性は、前記第2航続可能距離の視認性よりも大きい
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエネルギ表示装置において、
    前記電気エネルギ及び位置エネルギの消費量の合計値に占める前記電気エネルギの消費量の割合である電気エネルギ使用割合を演算し、
    前記合計値に占める前記位置エネルギの消費量の割合である位置エネルギ使用割合を演算し、
    前記電気エネルギ使用割合と前記位置エネルギ使用割合を、前記第1増加方向又は前記第2増加方向に沿って互いに離れた位置に表示し、
    前記電気エネルギ使用割合は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、
    前記位置エネルギ使用割合は、前記連続表示の前記第2表示側に表示される
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエネルギ表示装置において、
    前記電気エネルギを消費中であることを示す電気エネルギ消費表示及び前記位置エネルギを消費中であることを示す位置エネルギ消費表示の組合せ、並びに前記電気エネルギを蓄積中であることを示す電気エネルギ蓄積表示及び前記位置エネルギを蓄積中であることを示す位置エネルギ蓄積表示の組合せの一方又は両方を表示し、
    前記電気エネルギ消費表示又は前記電気エネルギ蓄積表示は、前記連続表示の前記第1表示側に表示され、
    前記位置エネルギ消費表示又は前記位置エネルギ蓄積表示は、前記連続表示の前記第2表示側に表示される
    ことを特徴とするエネルギ表示装置。
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