JP2015050278A - 光照射デバイスおよび光照射モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、2枚の板状部材の端部から光を照射することができる光照射デバイスを提供する。
【解決手段】 上面11aに開口部13を有する基体10と、開口部12に配置されるとともに一方向に配列した複数の発光素子20と、複数の発光素子20の上方に複数の発光素子20の列に沿って一方向に配列した複数の第1レンズ16とを有することから、紫外線硬化型樹脂にできるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶とカバーガラスおよびタッチパネルなどの接着に用いる紫外線硬化型樹脂の硬化に使用される光照射デバイスおよび光照射モジュールに関する。
従来、紫外線照射装置は、医療やバイオ分野での蛍光反応観察、殺菌用途、電子部品の接着や紫外線硬化型樹脂およびインクの硬化などを目的に広く利用されている。特に、電子部品の分野などで小型部品の接着などに使われる紫外線硬化型樹脂の硬化や、印刷の分野で使われる紫外線硬化型インクの硬化などに用いられる紫外線照射装置のランプ光源には、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどが使用されている。
近年、世界規模で地球環境負荷の軽減が切望されていることから、比較的長寿命、省エネルギーおよびオゾン発生を抑制することができる紫外線発光素子をランプ光源に採用する動きが活発になってきている。
ところが、紫外線発光素子の放射照度は比較的低いため、例えば特許文献1に記載されているように、複数の発光素子を1つの基板に搭載することによって紫外線硬化型インクの硬化に必要な紫外線放射照度を確保している。
このようなデバイスは、広い領域に紫外線を照射するのに適しており、デバイスに対して移動可能な照射物に対しては、放射照度が積算されることから放射照度を確保することができる。
しかしながら、例えば板状部材である液晶とカバーガラスおよびタッチパネルなどの接着を紫外線硬化型樹脂によって行なう場合には、カバーガラスやタッチパネルの外周部に紫外線を透過しない黒色などのデザインが施されることがある。このデザインに対応する位置に配置された紫外線硬化型樹脂に対しては、カバーガラスおよびタッチパネル側から紫外線を照射することができず、紫外線硬化型樹脂の硬化が行なえない。すなわち液晶とカバーガラスおよびタッチパネルとの接着が行なえないという問題があった。
そこで、液晶とカバーガラスおよびタッチパネルの端部から液晶とカバーガラスおよびタッチパネルの間隙に位置する紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することが考えられる。しかし、通常は液晶とカバーガラスおよびタッチパネルの大きさが異なることから、大きいサイズの板状部材の端部から紫外線硬化型樹脂までの距離が長くなる。または、光源を紫外線硬化型樹脂に近づけようとすれば、デバイスを紫外線硬化型樹脂に対して斜めに配置しなければならず、紫外線硬化型樹脂に照射される紫外線の入射角が深くなる。結果として紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の放射照度を高くすることができなかった。よって、2枚の板状部材の大きさが異なる場合であっても、紫外線硬化型樹脂にできるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能な装置が望まれていた。
特開2010−219163号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、2枚の板状部材の端部から光を照射することができ、紫外線硬化型樹脂にできるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能なる光照射デバイスおよび光照射モジュールを提供することを目的とする。
本発明の光照射デバイスは、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、前記2枚の板状部材の端部から光を照射する光照射デバイスであって、上面に開口部を有する基体と、前記開口部に配置されるとともに一方向に配列した複数の発光素子と、前記複数の発光素子の上方に前記複数の発光素子の列に沿って一方向に配列した複数の第1レンズとを有することを特徴とする。
また、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記複数の第1レンズは、前記開口部に接していることを特徴とする。
さらに、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記開口部は、透光性部材で充填されていることを特徴とする。
また、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記複数の第1レンズは、屈折率分布型レンズであることを特徴とする。
さらに、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記開口部には、前記複数の発光素子が照射する光を集光するための第2レンズが収容されていることを特徴とする。
また、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記複数の発光素子のそれぞれの中心を結んだ直線と、前記複数の第1レンズのそれぞれの中心を結んだ直線とは、前記基体の上面側から平面視して平行であり、前記第1レンズの長さは、π/(2×A)以上(3×π)/(2×A)以下(π:円周率、A:屈折率分布定数)であることを特徴とする。
さらに、本発明の光照射デバイスは、上記構成において、前記基体の法線と前記複数の第1レンズのそれぞれの中心を結んだ直線とを含む平面は、前記基体の法線と前記複数の発光素子のそれぞれの中心を結んだ直線を含む平面よりも前記紫外線硬化型樹脂に近いことを特徴とする。
本発明の光照射モジュールは、放熱用部材に上記いずれかの本発明の光照射デバイスが配置されていることを特徴とする。
本発明の光照射デバイスによれば、上面に開口部を有する基体と、前記開口部に配置されるとともに一方向に配列した複数の発光素子と、前記複数の発光素子の上方に前記複数の発光素子の列に沿って一方向に配列した複数の第1レンズとを有することから、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、2枚の板状部材の端部から光を照射することができ、紫外線硬化型樹脂にできるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能になる。
(a)は本発明の光照射デバイスの実施の形態の例を示す平面図である。(b)は(a)に示した光照射デバイスの第1レンズを取り外した状態を示す平面図である。 図1に示した光照射デバイスの1I−1I線に沿った断面図である。 図1に示した光照射デバイスを用いた光照射モジュールを示す平面図である。 図1に示した光照射デバイスの第1変形例を説明する図である。 図1に示した光照射デバイスの第2変形例を説明する図である。 図1に示した光照射デバイスの第3変形例を説明する図である。 (a)は図1に示した光照射デバイスの第4変形例を説明する上面図である。(b)は(a)の7I−7I線に沿った断面図である。
以下、本発明の光照射デバイスおよび光照射モジュールの実施の形態の例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の例は本発明の実施の形態を例示するものであって、本発明はこれらの実施の形態の例に限定されるものではない。
(光照射デバイスの実施の形態)
本発明の光照射デバイスの実施の形態の例を説明する。
図1(a),(b)および図2に示すように、本例の光照射デバイス1は、液晶とカバーガラスおよびタッチパネルなどの接着に用いる紫外線硬化型樹脂の硬化させる紫外線発生光源として機能する。つまり、本例の光照射デバイス1は、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、2枚の板状部材の端部から光を照射する光照射デバイスである。
光照射デバイス1は、上面11aに開口部12を有する基体10と、開口部12に配置されるとともに一方向に配列した複数の発光素子20と、複数の発光素子20の上方に複数の発光素子20の列に沿って一方向に配列した複数の第1レンズ16とを有している。
基体10は、第1絶縁層41および第2絶縁層42が積層されてなる積層体40と、発光素子20と外部電源とを接続する電気配線50とを備え、上面11a側から平面視して矩形状であり、この上面11aに設けられた開口部12内で発光素子20を支持している。基体10は、上面11aに発光素子20を収容する開口部12を有している。なお、本例の基体10の形状は矩形状であるが、これに限定されるものではない。また、本例では開口部12内に1つの発光素子20を支持しているが、複数の発光素子20を支持してもよい。つまり、複数の発光素子20の列に沿った長尺の開口部12としてもよい。
第1絶縁層41は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体およびガラスセラミックスなどのセラミックス、ならびにエポキシ樹脂および液晶ポリマー(LCP)などの樹脂などによって形成される。
電気配線50は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの導電性材料によって所定のパターンに形成されており、発光素子20への電流または発光素子20からの電流を供給するための給電配線として機能する。
第1絶縁層41上に積層された第2絶縁層42には、第2絶縁層42を貫通する開口部12が形成されている。
開口部12の各々の形状は、発光素子20の載置面よりも基体10の上面11a側で孔径が大きくなるように、その内周面14が傾斜しており、平面視すると、例えば円形状の
形状となっている。なお、開口形状は円形状に限られるものではなく、矩形状でもよい。
このような開口部12は、その内周面14で発光素子20の照射した光を上方に反射し、光の取り出し効率を向上させる反射板としての機能を有する。
光の取り出し効率を向上させるため、第2絶縁層42の材料として、紫外線領域の光に対して、比較的良好な反射性を有する多孔質セラミック材料、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、酸化ジルコニウム質焼結体および窒化アルミニウム質焼結体によって形成することが好ましい。また、光の取り出し効率を向上させるという観点では、開口部12の内周面14に金属製の反射膜を設けてもよい。
以上のような、第1絶縁層41および第2絶縁層42からなる積層体40を備えた基体10は、セラミックスなどからなる場合であれば、次のような工程を経て製造される。
まず、複数のセラミックグリーンシートを準備する。開口部12に相当するセラミックグリーンシートには、開口部12に対応する穴をパンチングやレーザー加工などの方法によって形成する。次に、電気配線50となる金属ペーストをグリーンシート上に印刷(図示せず)した上で、この印刷された金属ペーストがグリーンシートの間に位置するようにグリーンシートを積層する。この電気配線50となる金属ペーストとしては、例えばタングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの金属を含有させたものが挙げられる。次に、上記積層体を焼成して、グリーンシートおよび金属ペーストを併せて焼成することによって、電気配線50および開口部12を有する基体10を形成することができる。
また、第1絶縁層41や第2絶縁層42が樹脂からなる場合であれば、基体10の製造方法は、例えば次のような方法が考えられる。
まず、熱硬化性樹脂の前駆体シートを準備する。次に、電気配線50となる金属材料からなるリード端子を前駆体シート間に配置させ、かつリード端子を前駆体シートに埋設するように複数の前駆体シートを積層する。このリード端子の形成材料としては、例えば銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金および鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金などの金属材料が挙げられる。そして、前駆体シートに開口部12に対応する穴をレーザー加工やエッチングなどの方法によって形成した後、これを熱硬化させることにより、基体10が完成する。なお、レーザー加工によって開口部12を形成する場合には、前駆体シートを熱硬化させた後に加工してもよい。
一方、基体10の開口部12内には、発光素子20に電気的に接続された複数の接続パッド13と、この接続パッド13にはんだ、金(Au)線、アルミ(Al)線などの接合材15によって接続された発光素子20とが設けられている。
接続パッド13は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの金属材料からなる金属層によって形成されている。なお、必要に応じて、金属層上に、ニッケル(Ni)層、パラジウム(Pd)層および金(Au)層などをさらに積層してもよい。接続パッド13は、はんだ、金(Au)線およびアルミ(Al)線などの接合材15によって発光素子20に接続される。
また、発光素子20は、例えば、ガリウム砒素(GaAs)や窒化ガリウム(GaN)などの半導体材料からなるp型半導体層およびn型半導体層をサファイア基板などの素子基板21上に積層してなる発光ダイオードや、半導体層が有機材料からなる有機EL素子
などによって構成されている。
この発光素子20は、発光層を有する半導体層22と、基体10上に配置された接続パッド13にはんだ、金(Au)線およびアルミ(Al)線などの接合材15を介して接続された、銀(Ag)などの金属材料からなる素子電極23,24とを備えており、基体10に対してワイヤボンディング接続されている。そして、発光素子20は、素子電極23,24間に流れる電流に応じて所定の波長を持った光を所定の輝度で発する。なお、素子基板21は省略することが可能である。また、発光素子20の素子電極23,24と接続パッド13との接続は、接合材15にはんだなどを使用して、通常のフリップチップ接続技術によって行なってもよい。
本例では、発光素子20が照射する光の波長のスペクトルのピークが、例えば280〜440nmのUV光を発するLEDを採用している。つまり、本例では、発光素子20としてUV−LED素子を採用している。なお、発光素子20は、通常の薄膜形成技術によって形成される。
そして、第1レンズ16は、発光素子20を覆うように配置されて、発光素子20から照射される光を集光する機能を有する。なお、本例の第1レンズ16は、発光素子20のそれぞれに対応して設けられているが、1つの第1レンズ16に対して、複数の発光素子20が対応するように設けてもよい。なお、本例の複数の発光素子20および複数の第1レンズ16は一列上に配列されているが、複数列で配列してもよい。
また、本例の第1レンズ16のそれぞれは、開口部12に接するように配置されている。そして、第1レンズ16のレンズ径の長さを、開口部12の開口径の長さ以上とすれば、発光素子20が照射した光は、直接に、または内周面14で反射されて第1レンズ16に入射することになる。よって、発光素子20で照射した光を効率よく第1レンズ16に入射させることができる。なお、開口部12が複数の発光素子20を収容している長尺状のものである場合、第1レンズ16のレンズ径の長さは、複数の発光素子20の配列方向に直交する方向の開口部12の開口寸法の長さ以上とすればよい。
本例の第1レンズ16は柱状の屈折率分布型レンズである。そして、この第1レンズ16は、発光素子20を覆うように設けられ、発光素子20に対応する位置に貫通孔を有する連結部材18によって支持されている。連結部材18は黒色のエポキシ樹脂などで形成されている。よって、第1レンズ16の一方の端面から入射した光は、第1レンズ16と連結部材18との界面で反射されるため、連結部材18内に出射されるのを抑制されて、第1レンズ16の他方の端面から効率よく出射される。
本例の連結部材18と、基体10とは、図示はしないが接着剤を介して固定されている。
このように、本例の光照射デバイス1は、一方向に配列された複数の発光素子20から照射された光が複数の第1レンズ16で集光されることによって、線状の光を照射することができる。そして、発光素子20から照射された光は、柱状の第1レンズ16の他方の端面から出射されるため、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、できるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能になる。よって、紫外線硬化型樹脂に対して効率よく紫外線を照射することができることから、放射照度を高くすることができ、結果として効率よく紫外線硬化型樹脂を硬化させることが可能になる。
ここで放射照度とは、対象物上における単位面積当たりの光の強さのことであり、対象
物上に紫外線照度計の受光部を設置する通常の測定を行なえばよい。放射照度は単位面積当たりの光強度とも呼ばれ、単位としてはW/cmなどが用いられる。
(光照射モジュール)
本例の光照射モジュール2は、図3に示すように、放熱用部材110と、この放熱用部材110に配置された光照射デバイス1とを備えており、光照射デバイス1はシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの接着材120を介して放熱用部材110の主面に載置されている。
放熱用部材110は、光照射デバイス1の支持体として、また光照射デバイス1が発する熱を外部へ放熱する放熱体として機能する。この放熱用部材110の形成材料としては、熱伝導率の大きい材料が好ましく、例えば種々の金属材料、セラミックス、樹脂材料が挙げられる。本例の放熱用部材110は、銅によって形成されている。
本例の光照射モジュール2によれば、光照射デバイス1の有する上述の効果を奏することができる。
以上、本発明の具体的な実施の形態の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、図4に示す第1変形例のように、開口部12は透光性部材30によって充填されていてもよい。透光性部材30には、光透過性の樹脂材料などの絶縁材料が用いられる。そして、透光性部材30の屈折率を、第1レンズ16の屈折率(屈折率分布型レンズの場合には中心屈折率)および空気の屈折率(約1.0)の間にすれば、発光素子20が照射した光が第1レンズ16の一方の端面で反射するのを抑制して効率よく第1レンズ16に入射させることができる。また、透光性部材30は、発光素子20を良好に封止することにより、外部からの水分の浸入を防止したり、あるいは外部からの衝撃を吸収したりして、発光素子20を保護する機能を有する。なお、第1変形例の透光性部材30の材料は屈折率が約1.4のシリコーン樹脂で形成されている。
また、図5に示す第2変形例のように、開口部12には、発光素子20が照射する光を集光するための第2レンズ17が収容されていてもよい。第2変形例の第2レンズ17は、両凸レンズである。第2レンズ17によって発光素子20の照射した光を集光することによって、第1レンズ16から出射される光のピーク強度を高くすることができる。
なお、第2レンズ17は、図6に示す第3変形例のように、第1変形例で用いた透光性部材30を開口部12に充填させずに、上面11aの法線方向に凸状の凸部30aを有するものとすることによって、発光素子20が照射する光を集光するための第2レンズとして機能させることもできる。つまり、凸部30aは、発光素子20に対応して設けられ、上面11aの法線方向に沿って発光素子20側から断面積が漸次小さくなっている。このような構成とすることによって、透光性部材30が、発光素子20の封止材および発光素子20の照射する光を集光する第2レンズ17としての機能を併せ持つことから、部品点数を少なくすることが可能となることによって光照射デバイス1の製造工程削減および製造コストの削減に貢献する。
さらに、図7に示す第4変形例のように、複数の発光素子20のそれぞれの中心を結んだ直線L2と、複数の第1レンズ16のそれぞれの中心を結んだ直線L3とは、基体10の上面11a側から平面視して平行であってもよい、この場合には、第1レンズ16の長さはπ/(2×A)以上(3×π)/(2×A)以下(π:円周率、A:屈折率分布定数)とする。
このような構成とすることによって、発光素子20が照射する光のピークは、第1レンズ16のそれぞれの中心を結ぶ直線よりも、発光素子20のそれぞれの中心を結んだ直線の反対側に位置することになる。よって、2枚の板状部材のうち、一方の板状部材の大きさが大きい場合、2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、近い位置に第1レンズ16からの紫外線の出射位置を配置することができるとともに、紫外線硬化型樹脂に対して紫外線の入射角を浅くすることができる。つまり、基体10の法線と複数の第1レンズ16のそれぞれ恩中心を結んだ直線とを含む平面を、基体10の法線と複数の発光素子20のそれぞれの中心を結んだ直線を含む平面よりも紫外線硬化型樹脂に近い位置に配置すれば、紫外線硬化型樹脂にできるだけ近い位置に光源を配置可能で、紫外線硬化型樹脂に対して照射される紫外線の光の入射角を浅くすることが可能なため、紫外線硬化型樹脂に照射される紫外線の放射強度を高くすることができる。
なお、第4変形例の場合、発光素子20を発光素子20の中心が開口部12の中心よりも外側に配置している。そのため、開口部12内に配置される接続パッド13および接合材15を発光素子20の配列方向に沿って配置している。
1 光照射デバイス
2 光照射モジュール
10 基体
11a 上面
12 開口部
13 接続パッド
14 内周面
15 接合材
16 第1レンズ
17 第2レンズ
20 発光素子
21 素子基板
22 半導体層
23,24 素子電極
30 透光性部材
30a 第1凸部
40 積層体
41 第1絶縁層
42 第2絶縁層
50 電気配線
110 放熱用部材
120 接着剤

Claims (8)

  1. 2枚の板状部材の間に介在する紫外線硬化型樹脂に対して、前記2枚の板状部材の端部から光を照射する光照射デバイスであって、
    上面に開口部を有する基体と、前記開口部に配置されるとともに一方向に配列した複数の発光素子と、前記複数の発光素子の上方に前記複数の発光素子の列に沿って一方向に配列した複数の第1レンズとを有することを特徴とする光照射デバイス。
  2. 前記複数の第1レンズは、前記開口部に接していることを特徴とする請求項1に記載の光照射デバイス。
  3. 前記開口部は、透光性部材で充填されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光照射デバイス。
  4. 前記複数の第1レンズは、屈折率分布型レンズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光照射デバイス。
  5. 前記開口部には、前記複数の発光素子が照射する光を集光するための第2レンズが収容されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光照射デバイス。
  6. 前記複数の発光素子のそれぞれの中心を結んだ直線と、前記複数の第1レンズのそれぞれの中心を結んだ直線とは、前記基体の上面側から平面視して平行であり、
    前記第1レンズの長さは、π/(2×A)以上(3×π)/(2×A)以下(π:円周率、A:屈折率分布定数)であることを特徴とする請求項4または5に記載の光照射デバイス。
  7. 前記基体の法線と前記複数の第1レンズのそれぞれの中心を結んだ直線とを含む平面は、前記基体の法線と前記複数の発光素子のそれぞれの中心を結んだ直線を含む平面よりも前記紫外線硬化型樹脂に近いことを特徴とする請求項6に記載の光照射デバイス。
  8. 放熱用部材に請求項1〜7のいずれか1項に記載の光照射デバイスが配置されていることを特徴とする光照射モジュール。
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