JP2015049794A - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、および、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】小さい文字を判別可能な画像を印刷する技術を提供する。
【解決手段】対象画像を表す対象データを解析することによって、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域を検出する。検出された小文字領域内の小文字を符号化してシンボル画像を生成する。検出された小文字領域に応じて修正された出力画像を表す出力データを生成する。生成された出力データを、画像を印刷する印刷部に送信する。ここで、出力データとしては、シンボル画像が小文字領域上に配置された出力データが、生成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像を印刷するための、画像処理装置、および、コンピュータプログラムに関するものである。
従来から、画像を印刷する種々の技術が提案されている。例えば、最小文字サイズが閾値未満である場合に、印刷を中止するか、それとも、印刷を開始するかを、ユーザに選択させる技術が提案されている。また、アウトライン文字の密度と、アウトライン文字をビットマップに展開したビットマップ文字の密度と、の差が閾値より大きければ、文字のつぶれが大きいと判断し、標準のアウトラインデータの代わりに、略字などのつぶれにくい代替文字を選択する技術が提案されている。
特開平9−190172号公報 特開2003−150339号公報 特開2008−213263号公報 特開2008−242760号公報
ところが、文字サイズが小さい場合には、小さい文字を判別可能な印刷済画像を得ることができない場合があった。また、略字等の代替文字が利用される場合に、文字サイズが小さいことに起因して、印刷された文字を適切に判別できない場合があった。
本発明の主な利点は、小さい文字を判別可能な画像を印刷する技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
画像処理装置であって、
対象画像を表す対象データを解析することによって、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域を検出する検出部と、
前記検出された小文字領域内の前記小文字を符号化してシンボル画像を生成するシンボル生成部と、
前記検出された小文字領域に応じて修正された出力画像を表す出力データを生成する出力データ生成部と、
前記生成された出力データを、画像を印刷する印刷部に送信するデータ送信部と、
を備え、
前記出力データ生成部は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、閾値以下の文字サイズの小文字が、符号化された小文字を表すシンボル画像によって表されるので、シンボル画像を利用することによって小文字を判別することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記対象画像が、前記閾値を超える文字サイズの文字である大文字を表す領域である大文字領域を含む場合に、前記出力データ生成部は、前記大文字領域内の前記大文字をそのまま表す前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、閾値を超える文字サイズの大文字が出力画像によってそのまま表されるので、対象画像からの修正を抑制しつつ、シンボル画像を利用することによって小文字を判別することができる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の画像処理装置であって、
前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まる場合に、前記出力データ生成部は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、画像処理装置。
この構成によれば、小文字領域の外にシンボル画像がはみ出ることが抑制されるので、対象画像からの修正を抑制しつつ、小文字を判別可能な出力画像を印刷できる。
[適用例4]
適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記小文字領域内の前記小文字を拡大して表す拡大画像を前記小文字領域外に配置し、前記拡大画像の存在を示唆する示唆画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、示唆画像を利用することによって、拡大画像が観察される可能性を高め、そして、拡大画像を利用することによって小文字を判別することができる。
[適用例5]
適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記シンボル画像を前記小文字領域外に配置し、前記シンボル画像の存在を示唆する示唆画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、示唆画像を利用することによって、シンボル画像が観察される可能性を高め、そして、シンボル画像を利用することによって小文字を判別することができる。
[適用例6]
適用例1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記シンボル生成部は、1つの小文字領域内の複数の前記小文字で形成される文字列を、一部分ずつ表す複数の前記シンボル画像を生成し、
前記出力データ生成部は、前記複数のシンボル画像が前記1つの小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、1つの小文字領域によって表される複数の小文字で形成される文字列を、複数のシンボル画像によって、適切に表すことが出来る。
[適用例7]
適用例3に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合に、前記小文字領域内の前記小文字を表す文字データを、記憶装置に格納させる、文字データ処理部を有し、
前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記記憶装置上の前記文字データにアクセスするためのアクセス情報を表す画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
画像処理装置。
この構成によれば、記憶装置に格納された文字データを利用することによって小文字を判別できる。
[適用例8]
コンピュータプログラムであって、
対象画像を表す対象データを解析することによって、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域を検出する検出機能と、
前記検出された小文字領域内の前記小文字を符号化してシンボル画像を生成するシンボル生成機能と、
前記検出された小文字領域に応じて修正された出力画像を表す出力データを生成する出力データ生成機能と、
前記生成された出力データを、画像を印刷する印刷部に送信するデータ送信機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記出力データ生成機能は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
プログラム。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および画像処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。 印刷処理のフローチャートである。 対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。 対象データの修正処理のフローチャートである。 2次元コードの配置の決定処理のフローチャートである。 対象データの修正処理の別の実施例を示すフローチャートである。 対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。 画像処理システム1000cを示す説明図である。 2次元コードの配置の決定処理を示すフローチャートである。 対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。この画像処理システム1000は、画像処理装置100と、画像処理装置100に接続されたプリンタ300と、を有している。
画像処理装置100は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータである。画像処理装置100は、CPU110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、表示部140と、操作部150と、デバイスインタフェース160と、を有している。
揮発性記憶装置120は、例えば、いわゆるDRAMであり、不揮発性記憶装置130は、例えば、いわゆるフラッシュメモリである。不揮発性記憶装置130は、CPU110によって実行されるプログラム132を、格納している。CPU110は、プログラム132を実行することによって、種々の機能を実現する。本実施例では、CPU110は、対象データ取得部210と、検出部220と、シンボル生成部230と、出力データ生成部240と、データ送信部250と、のそれぞれの処理部の機能を実現する。各処理部の詳細については、後述する。また、CPU110は、プログラム(例えば、プログラム132)の実行に利用される種々の中間データを、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に、一時的に格納する。
表示部140は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部150は、ユーザによる操作を受け入れる装置であり、例えば、表示部140上に重ねて配置されたタッチパネルである。ユーザは、操作部150を操作することによって、印刷指示等の種々の指示を入力可能である。デバイスインタフェース160は、画像処理装置100とは異なる他の装置と通信するためのインタフェースであり、例えば、USBインタフェースである。このデバイスインタフェース160には、プリンタ300が接続されている。
プリンタ300は、印刷媒体(例えば、紙)上に画像を印刷する装置であり、制御装置310と、印刷機構320と、デバイスインタフェース360と、を有している。デバイスインタフェース360は、画像処理装置100のデバイスインタフェース160と同じ規格のインタフェースである。デバイスインタフェース360は、デバイスインタフェース160に接続されている。印刷機構320は、本実施例では、シアンCとマゼンタMとイエロYとブラックKのそれぞれのインクを用いるインクジェット式の印刷機構である。ただし、印刷機構320としては、他の方式の印刷機構(例えば、レーザ式プリンタ)を採用可能である。制御装置310は、図示しないCPUと揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置とを有するコンピュータである。制御装置310は、不揮発性記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって、プリンタ300の動作を制御する。例えば、制御装置310は、画像処理装置100から受信した印刷データを用いて、画像を印刷する。
図2は、印刷処理のフローチャートである。印刷処理は、処理対象のデータによって表される画像を印刷する処理である。印刷処理は、例えば、ユーザが画像処理装置100に対して印刷を指示した場合に、画像処理装置100のCPU110によって開始される。本実施例では、ユーザは、操作部150を操作することによって、印刷指示を入力し、そして、印刷処理の対象のデータを指定する。以下、印刷処理の対象のデータを「対象データ」と呼ぶ。また、対象データによって表される画像を「対象画像」と呼ぶ。
対象データの形式としては、例えば、PostScript(登録商標)やPDF(Portable Document Format)形式等のPDL(Page Description Language)形式を採用可能である。また、対象データとしては、予め画像処理装置100の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に格納されたデータを採用してもよく、この代わりに、図示しないネットワーク上のサーバに格納されたデータを採用してもよい。以下、不揮発性記憶装置130に格納されたPDF形式の対象データが指定されたこととして、説明を行う。
図2の最初のステップS100では、対象データ取得部210(図1)は、対象データを取得する。図3は、対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。図3(A)は、対象画像TI1を示している。図3(A)の例では、対象画像TI1は、写真画像Op1と、文字列Ot1〜Ot4と、を表している。第1文字列Ot1と第4文字列Ot4とのそれぞれの文字サイズは、十分に大きいので、そのまま印刷された場合に、ユーザは、印刷された文字列を目視で容易に読むことができる。一方、第2文字列Ot2と第3文字列Ot3とのそれぞれの文字サイズは、そのまま印刷された場合に文字を目視で読むことができないほどに、小さい。
図2の次のステップS110では、対象データを修正することによって、修正済データが生成される。図3(B)、図3(C)は、修正済データによって表される画像TI1m、AI1aの例を示す概略図である。図3(B)の画像TI1m(「修正済画像TI1m」とも呼ぶ)は、対象画像TI1(図3(A))を修正して得られる画像である。具体的には、対象画像TI1の第2文字列Ot2が、第2文字列Ot2を表す2次元コードSi2に置換され、第3文字列Ot3が、示唆画像Ri3aに置換されている。修正済画像TI1mの他の部分は、対象画像TI1と同じである。図3(C)の画像(「追加画像AI1a」とも呼ぶ)は、修正済画像TI1mとは異なるページに印刷される画像であり、第3文字列Ot3を表す2次元コードSi3と、参照番号Ri3bと、を表している。後述するように、これらの画像TI1m、AI1aが、印刷される。以下、印刷される画像の全体を、「出力画像」とも呼ぶ。例えば、図3の例では、修正済画像TI1mと追加画像AI1aとの全体が、出力画像に対応する。また、本実施例では、修正済データの形式は、対象データの形式と同じである。画像の修正の詳細については、後述する。
図2の次のステップS120では、出力データ生成部240は、修正済データのラスタライズ処理を行うことによって、出力画像TI1m、AI1aを表すビットマップデータを生成する。生成されるビットマップデータは、例えば、赤Rと緑Gと青Bとの3つの色成分の階調値(例えば、0から255までの256階調)で複数の画素(以下「印刷画素」とも呼ぶ)のそれぞれの色を表している。
次のステップS130では、出力データ生成部240は、ビットマップデータの色変換を行う。具体的には、出力データ生成部240は、印刷画素毎に、赤Rと緑Gと青Bの階調値を、複数の色材のそれぞれの階調値(ここでは、シアンC、マゼンタM、イエロY、ブラックKのそれぞれの階調値)に、変換する。この色変換は、予め準備されたルックアップテーブルに従って、行われる。
次のステップS140では、出力データ生成部240は、色変換済のビットマップデータを用いてハーフトーン処理を行い、ハーフトーン処理の結果に応じて、印刷データを生成する。ハーフトーン処理としては、いわゆる誤差拡散法に従った処理が行われる。この代わりに、ディザマトリクスを用いる方法を採用してもよい。
次のステップS150では、データ送信部250は、生成された印刷データを、プリンタ300に送信する。プリンタ300の制御装置310は、受信した印刷データに従って印刷機構320を制御することによって、出力画像を印刷する。
なお、印刷データは、プリンタ300によって解釈可能な形式で、出力画像TI1m、AI1aを表している。このような印刷データは、出力画像を表す出力データに対応する。
図4は、対象データの修正処理(図2:S110)のフローチャートである。最初のステップS200では、検出部220(図1)は、対象データを解析することによって、対象画像中のオブジェクトを表すオブジェクト領域を、オブジェクトの種類を区別して、検出する。例えば、文字領域と、写真領域と、イラスト領域とが、区別して検出される。対象画像からは、互いに離れた複数のオブジェクト領域が、検出され得る。図3(A)の例では、1つの写真領域Op1aと、4つの文字領域Ot1a〜Ot4aとが、検出される。
オブジェクト領域の検出方法としては、公知の種々の方法を採用可能である。例えば、対象データの形式がPDL形式(例えば、PDF形式)のデータである場合、対象データを記述言語に従って解析することによって、画像中のオブジェクト領域を検出可能である。
図4の次のステップS210では、出力データ生成部240は、ステップS200で検出されたオブジェクト領域から、1つの未処理のオブジェクト領域を、処理対象として選択する(以下、選択されたオブジェクト領域を「対象オブジェクト領域」と呼ぶ)。
次のステップS220では、検出部220は、対象オブジェクト領域の種類が「文字」であるか否かを判定する。種類が「文字」ではない場合(S220:No)、処理は、ステップS290に移行する。
種類が「文字」である場合(S220:Yes)、次のステップS230で、検出部220は、対象データを解析することによって、対象オブジェクト領域の文字サイズを特定する。特定される文字サイズは、印刷される場合の文字サイズである。対象データの形式がPDL形式である場合、対象データを記述言語に従って解析することによって、文字サイズを特定可能である。
次のステップS240では、検出部220は、特定された文字サイズが、所定の閾値以下であるか否かを判定する。この閾値は、印刷された文字の目視による判別が可能な文字サイズの下限に対応し、予め実験的に決定されている。ここでは、図3(A)の文字列Ot1、Ot4のそれぞれの文字サイズが、閾値よりも大きく、文字列Ot2、Ot3のそれぞれの文字サイズが、閾値以下であることとする。文字サイズが閾値よりも大きい場合(S240:No)、処理は、ステップS290に移行する。
文字サイズが閾値以下である場合(S240:Yes)、対象オブジェクト領域は、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域に対応する。このように小文字領域が検出された場合(S240:Yes)、次のステップS250で、シンボル生成部230は、対象オブジェクト領域の文字列を表す2次元コードを表すシンボル画像データを生成する。例えば、対象オブジェクト領域が第2文字領域Ot2a(図3(A))である場合、シンボル生成部230は、符号化された第2文字列Ot2を表す2次元コードSi2(図3(B))を表す画像データを生成する。対象オブジェクト領域が第3文字領域Ot3aである場合、シンボル生成部230は、符号化された第3文字列Ot3を表す2次元コードSi3(図3(C))を表す画像データを生成する。
次のステップS260では、出力データ生成部240は、2次元コードの配置を決定する。図5は、2次元コードの配置の決定処理のフローチャートである。最初のステップS300では、出力データ生成部240は、対象オブジェクト領域(ここでは、文字領域)のサイズを特定する。次のステップS310では、出力データ生成部240は、2次元コードのサイズが、対象オブジェクト領域のサイズ未満であるか否かを判定する。
具体的には、対象オブジェクト領域からはみ出ないように対象オブジェクト領域上に2次元コードを配置可能である場合に、2次元コードのサイズが、対象オブジェクト領域のサイズ未満であると判定される。本実施例では、オブジェクト領域の形状が矩形であり、2次元コードの形状も矩形である。従って、2次元コードの高さが対象オブジェクト領域の高さ未満であり、かつ、2次元コードの幅が対象オブジェクト領域の幅未満である場合に、2次元コードのサイズが、対象オブジェクト領域のサイズ未満であると判定される。また、本実施例では、2次元コードのサイズ(印刷された場合のサイズ)は、予め決められたサイズに設定されている。図3の例では、第2文字列Ot2の2次元コードSi2は、第2文字領域Ot2aよりも小さいこととする。また、第3文字列Ot3の2次元コードSi3は、第3文字領域Ot3aよりも大きいこととする。
2次元コードが対象オブジェクト領域(文字領域)よりも小さい場合(S310:Yes)、次のステップS320で、出力データ生成部240は、2次元コードの位置を、対象オブジェクト領域内に、決定する。本実施例では、2次元コードの位置は、対象オブジェクト領域の中心位置に、決定される。例えば、図3(B)に示すように、第2文字列Ot2の2次元コードSi2の位置は、第2文字領域Ot2a内に決定される。ステップS320が完了したことに応じて、図5の処理が終了する。
2次元コードが対象オブジェクト領域よりも大きい場合(S310:No)、次のステップS330で、出力データ生成部240は、2次元コードの位置を、対象オブジェクト領域外に、決定する。本実施例では、新たな印刷ページが追加され、2次元コードの位置は、新たに追加されたページ内に、決定される。例えば、図3(C)に示すように、第3文字列Ot3の2次元コードSi3の位置は、修正済画像TI1m(図3(B))とは異なる印刷ページ内に、決定される。
次のステップS340では、出力データ生成部240は、示唆画像を表す示唆データを生成し、示唆画像の位置を、対象オブジェクト領域内に決定する。示唆画像は、対象オブジェクト領域外に配置される2次元コードを参照するための参照情報を表している。本実施例では、参照情報として、参照番号が用いられる。図3(C)に示すように、2次元コードSi3の近くに参照番号Ri3bが、配置される。示唆画像は、この参照番号を、表している。ステップS340が完了したことに応じて、図5の処理が終了する。
図4の次のステップS270では、出力データ生成部240は、2次元コードを、ステップS260で決定された位置に配置する。例えば、対象オブジェクト領域が第2文字領域Ot2aである場合、第2文字領域Ot2a内に、2次元コードSi2が配置される(図3(B))。対象オブジェクト領域内に2次元コードが配置される場合、対象オブジェクト領域内の文字列は消去される。すなわち、文字列が2次元コードに置換される。例えば、第2文字領域Ot2aからは、第2文字列Ot2が消去される。ただし、文字列を消去せずに、文字列上に2次元コードが配置されてもよい。また、対象オブジェクト領域が第3文字領域Ot3aである場合、新たに追加されたページ内に、2次元コードSi3が配置される(図3(C))。2次元コードが、対象オブジェクト領域外に配置される場合、出力データ生成部240は、参照情報を、2次元コードの近くに配置する。図3(C)の例では、2次元コードSi3の近くに、参照番号Ri3bが、配置される。
次のステップS280では、ステップS260で示唆画像の配置が決定されている場合に、出力データ生成部240は、示唆画像を配置する。例えば、対象オブジェクト領域が第3文字領域Ot3aである場合、第3文字領域Ot3a内に、示唆画像Ri3aが、配置される。なお、示唆画像Ri3aで表される文字列の文字サイズは、上記の所定の閾値より大きい。
次のステップS290では、出力データ生成部240は、全てのオブジェクト領域の処理が終了したか否かを判定する。未処理のオブジェクト領域が残っている場合(S290:No)、処理はステップS210に戻る。全てのオブジェクト領域の処理が終了している場合(S290:Yes)、図4の処理が終了する。なお、生成された全ての2次元コードのそれぞれを、対応する文字領域内に配置することが可能な場合には、新たな印刷ページは追加されずに、各2次元コードが、対応する文字領域上に配置される。
以上のように、本実施例では、対象画像TI1が、閾値以下の文字サイズの第2文字列Ot2を表す場合に、出力画像TI1mでは、符号化された第2文字列Ot2を表す2次元コードSi2が、元の第2文字領域Ot2a上に配置される。従って、ユーザは、印刷された画像中の2次元コードSi2を利用することによって、第2文字列Ot2を判別することができる。例えば、ユーザは、2次元コードを解析する機能を有する携帯電話を利用することによって、2次元コードを復号し、第2文字列Ot2を判別することができる。
また、対象画像TI1が、閾値よりも大きい文字サイズの文字列Ot1、Ot4を表す場合に、出力画像TI1mは、それらの文字列Ot1、Ot4を、そのまま、表している。従って、対象画像TI1からの修正を抑制することができる。
また、閾値よりも小さい文字サイズの第2文字領域Ot2aが検出され、かつ、第2文字領域Ot2aの第2文字列Ot2を表す2次元コードSi2が、第2文字領域Ot2a内に収まる場合に、出力データ生成部240は、2次元コードSi2を、第2文字領域Ot2a上に配置する。従って、2次元コードSi2が第2文字領域Ot2aの外にはみ出ることが抑制されるので、対象画像TI1からの修正を抑制できる。また、印刷された出力画像TI1mを観察したユーザは、2次元コードSi2が、第2文字領域Ot2aの文字列Ot2を表していることを、容易に理解できる。
また、閾値よりも小さい文字サイズの第3文字領域Ot3aが検出され、かつ、第3文字領域Ot3aの第3文字列Ot3を表す2次元コードSi3が、第3文字領域Ot3a内に収まらない場合には、出力データ生成部240は、2次元コードSi3を、第3文字領域Ot3a外に配置し、2次元コードSi3の存在を示唆する示唆画像Ri3aを、第3文字領域Ot3a上に配置する。従って、2次元コードSi3がユーザによって観察される可能性を高めることができる。そして、ユーザは、2次元コードSi3を利用することによって、第3文字列Ot3を容易に判別することができる。
なお、2次元コードが文字領域内に収まらない場合には、出力データ生成部240は、2次元コードの代わりに、拡大された文字列を表す拡大画像を、文字領域外に配置してもよい。そして、出力データ生成部240は、拡大画像の存在を示唆する示唆画像を、文字領域上に配置してもよい。図3(D)は、追加画像AI1a(図3(C))の代わりに利用可能な追加画像AI1bを示している。追加画像AI1aからの差異は、2次元コードSi3が、拡大画像Lt3に置換されている点だけである。追加画像AI1bの参照番号Ri3bは、追加画像AI1aの参照番号Ri3bと、同じである。拡大画像Lt3は、文字サイズがステップS240の閾値以上(例えば、閾値と同じ)になるように拡大された第3文字列Ot3を表している。出力データ生成部240は、図5のステップS310でNoの判定結果が得られたことに応じて、拡大画像Lt3を表すデータを生成し、図4のステップS270で、2次元コードを配置する代わりに、拡大画像Lt3を配置する。
この構成によれば、拡大画像Lt3がユーザによって観察される可能性を示唆画像Ri3aによって高めることができる。そして、ユーザは、拡大画像Lt3を観察することによって、容易に、第3文字列Ot3を判別することができる。
B.第2実施例:
図6は、対象データの修正処理の別の実施例を示すフローチャートである。図6の処理は、図4の処理の代わりに利用される。第2実施例では、1つの文字領域の文字列の文字数が多い場合に、その文字列が、複数の2次元コードに分散して、表現される。図6では、図4のステップと同じステップに、同じ符号を付して、その説明を省略する。図2、図5の処理は、第1実施例と同じである。また、印刷処理の実行に利用される画像処理システムの構成は、図1に示す画像処理システム1000の構成と同じである。
図7は、対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。図7(A)は、対象画像TI2を示している。図3(A)の対象画像TI1との差異は、文字列Ot3、Ot4が省略されて、この代わりに、第5文字列Ot5が追加されている点だけである。第5文字列Ot5の文字サイズは、図6のステップS240の閾値以下である。また、第5文字列Ot5の文字数は、第1文字列Ot1や第2文字列Ot2と比べて、多い。以下、この対象画像TI2を用いて、説明を行う。
図6のステップS200〜S240は、図4の実施例と同じである。ステップS240の判定結果がYesである場合、次のステップS242で、シンボル生成部230(図1)は、対象オブジェクト領域の文字数をカウントする。対象データの形式がPDL形式である場合、対象データを記述言語に従って解析することによって、文字数を特定可能である。
次のステップS244では、シンボル生成部230は、文字列の表現に必要な2次元コードの数を決定する。本実施例では、1つの2次元コードで表現可能な最大文字数が予め決められている。出力データ生成部240は、文字領域の文字数を、最大文字数で除算することによって、2次元コードの数を決定する。図7(A)の例では、対象オブジェクト領域が、第2文字領域Ot2aである場合、2次元コードの数は「1」に決定される。対象オブジェクト領域が、第5文字列Ot5を表す第5文字領域Ot5aである場合、2次元コードの数が、「4」に決定される。
図6の次のステップS250では、シンボル生成部230は、2次元コードを生成する。生成される2次元コードの数は、ステップS244で決定された数と同じである。例えば、対象オブジェクト領域が第5文字領域Ot5aである場合、シンボル生成部230は、4つの2次元コードを生成する。具体的には、シンボル生成部230は、第5文字列Ot5を、4つの部分文字列Ot51〜Ot54に分割する(図7(B))。そして、4つの部分文字列Ot51〜Ot54のそれぞれを表す4つの2次元コードSi51〜Si54を、生成する。
文字列の分割方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、複数の部分文字列の間で文字数がほぼ同じとなるように、文字列が分割されてもよい。また、句読点で文字列が分割されてもよい。
図6の次のステップS260では、図5の実施例と同様に、2次元コードの配置が決定される。図5のステップS310では、出力データ生成部240は、対象オブジェクト領域に応じて生成された1個以上の2次元コードを、対象オブジェクト領域内に、互いに重ならないように配置可能である場合に、「Yes」の判定を行う。ステップS320では、出力データ生成部240は、1個以上の2次元コードのそれぞれの位置を、互いに重ならないように、対象オブジェクト領域内に、決定する。図7(C)は、対象画像TI2に応じて生成される修正済画像TI2mを示している。図示するように、第5文字領域Ot5a内に、4つの2次元コードSi51〜Si54が、互いに重ならないように、配置されている。
1個以上の2次元コードのうちの少なくとも1つが対象オブジェクト領域外にはみ出る場合(S310:No)、次のステップS330で、出力データ生成部240は、1個以上の2次元コードのそれぞれの位置を、対象オブジェクト領域外に、決定する。本実施例では、図3(C)の追加画像AI1aと同様に、1個以上の2次元コードは、新たな印刷ページ上に、互いに重ならないように、配置される(図示省略)。なお、1個以上の2次元コードの代わりに、図3(D)のように、拡大された文字列を表す拡大画像が配置されてもよい。
図6の続くステップS270、S280は、図4の実施例と同様に、進行する。1つの対象オブジェクト領域に応じて複数の2次元コードが生成された場合には、出力データ生成部240は、ステップS260で決定された位置に従って、複数の2次元コードを配置する(例えば、図7(C)の第5文字領域Ot5a参照)。
以上のように、本実施例では、シンボル生成部230は、1つの文字領域Ot5aの文字列Ot5の文字数が多い場合には、その文字列を一部分ずつ表す複数の2次元コードSi51〜Si54を生成し、出力データ生成部240は、複数の2次元コードSi51〜Si54が、文字領域Ot5a上に配置された修正済画像TI2mを表す出力データを生成する。従って、文字数が多い場合であっても、複数の2次元コードを利用することによって、適切に文字列を表すことができる。なお、複数の2次元コードを文字領域上に配置する場合には、元の文字列が消去される。この代わりに、元の文字列上に、2次元コードを配置してもよい。
なお、2次元コードの数は、対象オブジェクト領域の大きさに応じて、決定されてもよい。例えば、出力データ生成部240は、対象オブジェクト領域内に配置可能な2次元コードの最大数を、2次元コードの数として決定してもよい。この場合、出力データ生成部240は、図5のステップS310で、対象オブジェクト領域の文字数が、決定された数の2次元コードで表現可能な最大文字数以下である場合に、「Yes」の判定を行えばよい。
C.第3実施例:
図8は、第3実施例の画像処理システム1000cを示す説明図である。図1に示す画像処理システム1000からのハードウェア上の差異は、ネットワーク600と、ネットワーク600に接続されたサーバ500と、が追加され、さらに、画像処理装置100cに、通信インタフェース170が追加されている点である。通信インタフェース170は、ネットワーク600に接続されており、サーバ500と通信可能である。画像処理装置100cのハードウェア構成の他の部分は、図1の画像処理装置100のハードウェア構成と、同じである。また、不揮発性記憶装置130に格納されたプログラム132cを実行するCPU110によって実現される機能として、文字データ処理部260が追加されている。出力データ生成部240aの機能は、文字データ処理部260に合わせて、修正されている。他の処理部210、220、230、250は、図1の処理部210、220、230、250と、同じである。以下、画像処理システム1000cの要素のうちの画像処理システム1000の要素と同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する。
サーバ500は、制御装置510と、不揮発性記憶装置530と、通信インタフェース570と、を有している。通信インタフェース570は、ネットワーク600に接続されており、画像処理装置100cと通信可能である。不揮発性記憶装置530は、例えば、ハードディスクドライブである。制御装置510は0、図示しないCPUと揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置とを有するコンピュータである。制御装置510は、図示しない不揮発性記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって、サーバ500の動作を制御する。例えば、制御装置510は、画像処理装置100から受信したデータを、不揮発性記憶装置530に格納する。そして、制御装置510は、ネットワーク600を介して受信した要求に応じて、不揮発性記憶装置530に格納されたデータを、要求元の装置に提供する。
図9は、第3実施例における、2次元コードの配置の決定処理を示すフローチャートである。図9の処理は、図5の処理の代わりに利用される。第3実施例では、2次元コードが対象オブジェクト領域内に収まらない場合に、文字列を表す文字データが、サーバ500に格納され、対象オブジェクト領域上には、アクセス画像が配置される(詳細は、後述)。図9では、図5のステップと同じステップに、同じ符号を付して、その説明を省略する。図2、図4の処理は、第1実施例と同様である(変更点については、後述する)。なお、図4の処理の代わりに、図6の処理が適用されてもよい。
図10は、対象画像と出力される画像とのそれぞれの例を示す概略図である。図10(A)は、対象画像TI1を示し、図10(B)は、対象画像TI1に応じて生成される修正済画像TI1mxを示している。対象画像TI1は、図3(A)の対象画像TI1と同じである。以下、この対象画像TI1を用いて、説明を行う。
図9のステップS300、S310は、図5のステップS300、S310と、それぞれ同じである。ステップS310の判定結果が「No」である場合、次のステップS350で、文字データ処理部260は、対象オブジェクト領域の文字列を表す文字データを、サーバ500に送信し、サーバ500の不揮発性記憶装置530に格納させる。例えば、対象オブジェクト領域が第3文字領域Ot3a(図10(A))である場合、文字データ処理部260は、第3文字列Ot3を表す文字データDt3(図8)を、サーバ500に送信する。サーバ500の制御装置510は、受信した文字データDt3を、不揮発性記憶装置530に格納する。文字データとしては、例えば、文字を表す文字コードのデータ列であるプレーンテキストを採用可能である。また、文字列を表すHTML形式のデータを採用してもよい。
次のステップS360では、出力データ生成部240aは、アクセス画像を表すアクセスデータを生成し、アクセス画像の位置を、対象オブジェクト領域内に決定する。アクセス画像は、サーバ500の記憶装置に格納された文字データにアクセスするためのアクセス情報を表す画像である。本実施例では、アクセス情報として、URLが用いられる。ステップS360が完了したことに応じて、図9の処理は終了する。
なお、2次元コードが対象オブジェクト領域内に収まる場合(S310:Yes)、ステップS320は、図5のステップS320と同様に実行される。そして、ステップS320が完了したことに応じて、図5の処理が終了する。
図4のステップS280では、出力データ生成部240aは、示唆画像の代わりに、アクセス画像を、対象オブジェクト領域上に配置する。例えば、対象オブジェクト領域が第3文字領域Ot3aである場合、第3文字領域Ot3a内に、アクセス画像Ai3が、配置される(図10(B))。この際、第3文字列Ot3は消去される。すなわち、第3文字列Ot3が、アクセス画像Ai3に置換される。ただし、第3文字列Ot3を消去せずに、第3文字列Ot3上にアクセス画像Ai3が配置されてもよい。
なお、アクセス情報(例えば、URL)は、文字データ処理部260によって決定される。サーバ500の制御装置510は、文字データ処理部260によって指定されたURLに従って、文字データDt3を格納する。この代わりに、サーバ500の制御装置510が、アクセス情報を決定してもよい。この場合、制御装置510は、決定したアクセス情報を、画像処理装置100cに通知する。そして、出力データ生成部240aは、受信したアクセス情報を用いて、アクセス画像を生成する。
以上のように生成される修正済画像TI1mx(図10(B))と、図3(B)の修正済画像TI1mと、の間の差異は、示唆画像Ri3aの代わりにアクセス画像Ai3が配置されている点だけである。修正済画像TI1mxの他の部分は、図3(B)の修正済画像TI1mと同じである。また、本実施例では、図3(C)で示すような追加ページの必要がない。
以上のように、第3実施例では、ユーザは、アクセス画像Ai3に従ってサーバ500の文字データDt3を利用することによって、文字列Ot3を判別できる。例えば、ユーザは、アクセス画像Ai3によって表されるURLにWebブラウザを用いてアクセスすることによって、文字列Ot3を判別することができる。なお、アクセス画像Ai3は、URLを示す文字列であると説明したが、URLの文字列を符号化した2次元コードをアクセス画像としてもよい。たとえば、ユーザは、携帯電話等から2次元コードを解析して得られたURLにアクセスすることによって、文字列Ot3を判別することができる。
D.変形例:
(1)対象データの形式としては、PDL形式に限らず、他の任意の形式を採用可能である。例えば、JPEG形式等のビットマップ形式を採用してもよい。この場合、検出部220による対象画像中のオブジェクト領域を検出する方法として、例えば、以下の方法を採用可能である。すなわち、対象画像を複数の処理領域(例えば、所定サイズの矩形領域)に分割し、処理領域毎に画素値(例えば、輝度値)の分散を算出し、分散が第1閾値よりも小さい処理領域を文字領域に分類し、分散が第2閾値(第2閾値>第1閾値)よりも大きい処理領域を写真領域に分類し、分散が第1閾値以上第2閾値以下である処理領域をイラスト領域に分類する。そして、同じ種類の処理領域が連続することによって構成される1つの連続な領域を、1つのオブジェクト領域として抽出する。なお、オブジェクト領域の検出には、分散に限らず、他の種々の情報(例えば、各処理領域で用いられている色の数)を採用可能である。また、複数の情報を組み合わせることによって、複数の種類のそれぞれのオブジェクト領域を検出してもよい。
また、対象データの形式がビットマップ形式である場合、検出部220は、例えば、公知のOCR(Optical Character Recognition)技術で利用される文字認識処理を用いることによって、対象オブジェクト領域の文字サイズを特定可能である。また、シンボル生成部230は、例えば、公知のOCR技術にて利用される文字認識処理を用いることによって、対象オブジェクト領域の文字数を特定可能である。
(2)プリンタ300によって解釈可能なデータ形式としては、ハーフトーン処理済の印刷データ形式に限らず、任意のデータ形式を採用可能である。例えば、PDL形式(例えば、PDF形式)を採用してもよく、また、JPEG形式等のビットマップ形式を採用してもよい。また、出力データの形式としては、プリンタ300によって解釈可能な任意の形式を採用可能である。
(3)符号化された文字(通常は、文字列)を表す画像であるシンボル画像としては、2次元コードに限らず、符号化された文字を表す種々の画像を採用可能である。例えば、1次元のバーコードを採用してもよい。
(4)図5の実施例において、シンボル画像を対象オブジェクト領域(すなわち、文字領域)内に収めることができない場合(S310:No)、シンボル画像の配置としては、新たな印刷ページに限らず、対象オブジェクト領域外の種々の配置を採用可能である。例えば、対象画像が、シンボル画像を包含可能な余白を含む場合には、出力データ生成部240は、シンボル画像の位置を、余白中に決定してもよい。一般には、シンボル画像の位置としては、対象オブジェクト領域外の、他のオブジェクト領域とは重ならない位置を、採用することが好ましい。こうすれば、シンボル画像がオブジェクトを隠すことを抑制できる。
また、シンボル画像の代わりに拡大画像を配置する場合(図3(D))、拡大画像の配置としては、新たな印刷ページに限らず、シンボル画像の配置と同様の種々の配置(例えば、余白中)を採用可能である。
対象オブジェクト領域外に、シンボル画像、または、拡大画像が配置される場合には、シンボル画像、または、拡大画像の存在を示唆する示唆画像が、対象オブジェクト領域内に配置されることが好ましい。示唆画像としては、参照番号を表す画像に限らず、「別紙参照」等のメッセージを表す画像を採用してもよい。
(5)図8〜図10の実施例において、文字データとしては、プレーンテキストやHTML形式のデータに限らず、文字列を表す任意の形式のデータを採用可能である。例えば、文字列を含む画像を表すビットマップデータを採用してもよい。いずれの場合も、文字データを格納する記憶装置としては、ネットワーク600に接続されたサーバ500の記憶装置(例えば、不揮発性記憶装置530)に限らず、種々の記憶装置を採用可能である。例えば、画像処理装置100に接続されたリムーバブルメモリ(図示せず。例えば、USBフラッシュメモリ)を採用してもよい。この場合、アクセス情報としては、文字データの格納場所を表すパス名を採用可能である。
(6)データ修正処理の手順としては、図4、図6の手順に限らず、種々の手順を採用可能である。例えば、ステップS250が、ステップS260よりも後に実行されてもよい。
(7)画像処理システムの構成としては、図1、図8に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、画像処理装置100とプリンタ300とが、1つの装置(例えば、複合機)に組み込まれてもよい。
(8)画像処理のための機能(例えば、図1の処理部210〜250、図8の処理部210〜230、240a、250、260)は、パーソナルコンピュータとは異なる種類の装置(例えば、デジタルカメラ、スキャナ、携帯電話)によって実現されてもよい。また、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、画像処理のための機能を一部ずつ分担して、全体として、画像処理のための機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが画像処理装置に対応する)。
(9)また、上記各実施例では、対象画像のサイズをそのまま変えずに印刷を行う場合を例に説明したが、印刷設定条件に従って縮小印刷する場合に、対象データの修正を適用してもよい。この場合、画像処理装置は、対象データおよび印刷設定条件を取得し、印刷設定条件に従い縮小印刷を行った場合の文字サイズを用いて、文字が、所定の閾値以下の小文字であるかを判断してもよい。
(10)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1のシンボル生成部230の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100、100c...画像処理装置、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132、132c...プログラム、140...表示部、150...操作部、160...デバイスインタフェース、170...通信インタフェース、210...対象データ取得部、220...検出部、230...シンボル生成部、240、240a...出力データ生成部、250...データ送信部、260...文字データ処理部、300...プリンタ、310...制御装置、320...印刷機構、360...デバイスインタフェース、500...サーバ、510...制御装置、530...不揮発性記憶装置、570...通信インタフェース、600...ネットワーク、1000、1000c...画像処理システム

Claims (8)

  1. 画像処理装置であって、
    対象画像を表す対象データを解析することによって、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域を検出する検出部と、
    前記検出された小文字領域内の前記小文字を符号化してシンボル画像を生成するシンボル生成部と、
    前記検出された小文字領域に応じて修正された出力画像を表す出力データを生成する出力データ生成部と、
    前記生成された出力データを、画像を印刷する印刷部に送信するデータ送信部と、
    を備え、
    前記出力データ生成部は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記対象画像が、前記閾値を超える文字サイズの文字である大文字を表す領域である大文字領域を含む場合に、前記出力データ生成部は、前記大文字領域内の前記大文字をそのまま表す前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まる場合に、前記出力データ生成部は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記小文字領域内の前記小文字を拡大して表す拡大画像を前記小文字領域外に配置し、前記拡大画像の存在を示唆する示唆画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記シンボル画像を前記小文字領域外に配置し、前記シンボル画像の存在を示唆する示唆画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記シンボル生成部は、1つの小文字領域内の複数の前記小文字で形成される文字列を、一部分ずつ表す複数の前記シンボル画像を生成し、
    前記出力データ生成部は、前記複数のシンボル画像が前記1つの小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  7. 請求項3に記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合に、前記小文字領域内の前記小文字を表す文字データを、記憶装置に格納させる、文字データ処理部を有し、
    前記小文字領域が検出され、かつ、前記シンボル画像が前記小文字領域内に収まらない場合には、前記出力データ生成部は、前記記憶装置上の前記文字データにアクセスするためのアクセス情報を表す画像が前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    画像処理装置。
  8. コンピュータプログラムであって、
    対象画像を表す対象データを解析することによって、閾値以下の文字サイズの文字である小文字を表す領域である小文字領域を検出する検出機能と、
    前記検出された小文字領域内の前記小文字を符号化してシンボル画像を生成するシンボル生成機能と、
    前記検出された小文字領域に応じて修正された出力画像を表す出力データを生成する出力データ生成機能と、
    前記生成された出力データを、画像を印刷する印刷部に送信するデータ送信機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記出力データ生成機能は、前記シンボル画像が、前記小文字領域上に配置された前記出力データを生成する、
    プログラム。
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