JP2015048574A - 角部ライナープレートの組立て構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】角部ライナープレートの角部の山形鋼の部分において、圧縮パッキング材を安定した状態で挟み込んで、強固な止水性能を確保できる角部ライナープレートの組立て構造を提供する。
【解決手段】角部ライナープレート13は、角部山形鋼14と、上下の周方向接合フランジ部15と、側端部の縦方向接合フランジ部16とによって囲まれる一対の矩形枠17の内側に、波形鋼板18を一体として取り付けた構成を備える。角部ライナープレート13は、角部山形鋼14の上下の端部に、端面取付けプレート19が、周方向接合フランジ部15の上面又は下面と面一に取り付けられている。上段の角部ライナープレート13の下端の周方向接合フランジ部15と、下段の角部ライナープレート13の上端の周方向接合フランジ部15との間に挟み込まれる圧縮パッキング材20を、端面取付けプレート19まで延設させて、上下の端面取付けプレート19の間に挟み込む。
【選択図】図3

Description

本発明は、角部ライナープレートの組立て構造に関し、特に、ライナープレートを用いて矩形平面形状を有するように形成される環状周壁において、角部分に配置されるL字平面形状の角部ライナープレートを、上下に重ねて組み立てる際の角部ライナープレートの組立て構造に関する。
ライナープレートは、主に土木工事において、簡易な仮設の山留め壁を形成するための部材として用いられるものであり、例えば2.7〜7mm程度の厚さを有する薄い鋼板を、縦方向の断面が波形形状となるように加工して、横長矩形の正面形状を有する枠体の内側に、一体として接合することによって得られるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。またライナープレートは、周方向に複数連設されて、円形、長円形、矩形等の平面形状を有する環状周壁を形成できるように、円弧状、直線状、L字状等の上面形状を備える部材となっており、横長矩形の正面形状の枠体による上下の端部には、接合用の周方向フランジ部が各々設けられていると共に、左右の側端部には、接合用の縦方向接合フランジ部が各々設けられている。
そして、複数のライナープレートを、縦方向接合フランジ部による縦方向接合部を介して、周方向に環状に接合一体化すると共に、複数段に積み重ねて、周方向フランジ部による横方向接合部を介して上下方向に接合一体化することで、周囲の地盤からの土圧や水圧を効率良く支持する山留め壁として、所望の高さの環状周壁を、簡易に且つ容易に地中に形成できるようになっている。
一方、このようなライナープレートによる環状周壁を、仮設の山留め壁としてではなく、例えば建物の下方に設置される地下室の躯体として用いることで、建築コストを割高にすることなく地下室を設けることが可能になると考えられることから、土木工事のみならず、例えば住宅建築物を構築する建築工事においても、ライナープレートによる環状周壁を、地下空間を形成するための本体構造物として地中に設置することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−295170号公報 特開2010−65400号公報 特開2012−180644号公報
しかしながら、ライナープレートによる環状周壁を地中に設置する場合、土木工事においては、環状周壁は、止水性をそれ程要求されない仮設の山留め壁として形成されるので、環状周壁の内側に水が漏れ出たとしても、これを水中ポンプ等を用いて排除することによって、容易に対処することが可能であるが、例えば建築工事において、環状周壁を、地下空間を形成するための本体構造物として用いる場合には、ライナープレートによる環状周壁の内側に水が漏れ出ないように、強固な止水性能が要求されることになる。
このため、複数のライナープレートを周方向や上下方向に接合一体化する際に、縦方向接合フランジ部による縦方向接合部や、周方向フランジ部による横方向接合部に、圧縮パッキング材を挟み込むことによって、強固な止水性能を確保できるようにすることが検討されているが、使用し易い形状の地下空間が得られるように、環状周壁を、矩形平面形状を有するように形成する場合には、特に角部分に配置される角部ライナープレートの部分で、強固な止水性能を確保することが困難になり易い。
すなわち、角部分に配置される角部ライナープレートは、L字形の上面形状を有しており、L字形の角部には、アングル材として一般に知られる、L字断面形状の公知の山形鋼が、L字の解放側を外側に向けた状態で配設されていると共に、L字形の角部ライナープレートの角部を挟んだ両側の側辺部分には、当該角部に配設された山形鋼と、上下一対の周方向フランジ部と、側端部の縦方向接合フランジ部とによる横長矩形の枠体が各々設けられていて、これらの内側に、断面が波形形状の波形鋼板が各々取り付けられた構成を備えている。したがって、L字断面形状の山形鋼が配設された角部では、上下に重ね合されるL字形に折れ曲った山形鋼の線状の端面の間で、圧縮パッキング材を安定した状態で挟み込むことが難しくなるため(図7(a)参照)、強固な止水性能を長期間に亘って確保することができなくなって、漏水を生じやすくなる。
本発明は、角部ライナープレートの角部に配設される山形鋼の部分で、圧縮パッキング材を安定した状態で挟み込むことを可能にして、強固な止水性能を長期間に亘って確保することのできる角部ライナープレートの組立て構造を提供することを目的とする。
本発明は、ライナープレートを用いて矩形平面形状を有するように形成される環状周壁において、角部分に配置されるL字上面形状の角部ライナープレートを、上下に重ねて組み立てる際の組立て構造であって、前記角部ライナープレートは、角部に配置される角部山形鋼と、上下の接合端面を形成する周方向接合フランジ部と、側端部の接合端面を形成する縦方向接合フランジ部とによって囲まれる一対の矩形枠の内側に、縦方向の断面が波形形状となるように加工された波形鋼板が一体として取り付けられた構成を備えており、且つ前記角部ライナープレートは、前記角部山形鋼の上下の端部に、端面取付けプレートが、上面又は下面を前記周方向接合フランジ部の上面又は下面に沿わせるようにして取り付けられており、前記角部ライナープレートを上下に重ねる際に、上段の前記角部ライナープレートの下端の周方向接合フランジ部と、下段の前記角部ライナープレートの上端の周方向接合フランジ部との間に挟み込まれる圧縮パッキング材を、前記角部ライナープレートの前記端面取付けプレートまで延設させて、上下の前記端面取付けプレートの間に挟み込んだ状態で、上下の前記角部ライナープレートがボルト接合されて組み立てられている角部ライナープレートの組立て構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、端面取付けプレートの上面又は下面を周方向接合フランジ部の上面又は下面に沿わせるとは、端面取付けプレートの上面又は下面が、周方向接合フランジ部の上面又は下面と面一に配置されている状態の他、端面取付けプレートまで延設させた圧縮パッキング材を、上下の端面取付けプレートの間に効果的に挟み込むことができる範囲で、端面取付けプレートの上面又は下面が、周方向接合フランジ部の上面又は下面と上下に僅かにずれて配置されている状態も含まれる。
そして、本発明の角部ライナープレートの組立て構造は、前記端面取付けプレートが、前記角部山形鋼の上下の端部において、当該端面取付けプレートの上下方向内側の周縁部分を前記角部山形鋼の内側側面に溶接接合することによって、上面又は下面を前記周方向接合フランジ部の上面又は下面に沿わせるようにして取り付けられていることが好ましい。
また、本発明の角部ライナープレートの組立て構造は、前記圧縮パッキング材が、50〜99%の圧縮率を備えるパッキング材であることが好ましい。
さらに、本発明の角部ライナープレートの組立て構造は、前記圧縮パッキング材が、EPDM(エチレンプロピレンゴム)混和物の発泡体からなることが好ましい。
さらにまた、本発明の角部ライナープレートの組立て構造は、前記角部山形鋼を挟んだ一方の前記周方向接合フランジ部から延設する前記圧縮パッキング材と、他方の前記周方向接合フランジ部から延設する前記圧縮パッキング材とを、前記端面取付けプレートの部分で上下に重ね合わせた状態で、前記圧縮パッキング材が上下の前記端面取付けプレートの間に挟み込まれていることが好ましい。
本発明の角部ライナープレートの組立て構造によれば、角部ライナープレートの角部に配設される山形鋼の部分に端面取付けプレートが配設されるため、圧縮パッキング材を押圧する面積を増大させて、安定した状態で挟み込むことを可能にして、強固な止水性能を長期間に亘って確保することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る組立て構造によって角部ライナープレートを組立てて形成された環状周壁を、基礎部及び周囲の地山を除いた状態で示す斜視図である。 角部ライナープレートによる環状周壁を用いて形成される地下室の構成を説明する略示部分断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る角部ライナープレートの組立て構造を説明する分解斜視図である。 直線部ライナープレートの斜視図である。 角部ライナープレートを内側から見た斜視図である。 (a)は端面取付けプレートの平面図、(b)は、端面取付けプレートの取付け状態を説明する図3のA部をB方向から見た部分側面図、(c)はC方向から見た部分下面図である。 上下の角部ライナープレートの角部山形鋼の間で圧縮パッキング材を挟み込む状態を説明する、(a)は従来技術の要部上面図、(b)は本実施形態の要部上面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る角部ライナープレートの組立て構造10は、図1及び図2に示すように、建物として例えば住宅建築物を構築するための建築工事において、住宅建築物の基礎30の下方に地下室31(図2参照)を、複数のライナープレート12,13を組み立ててなる矩形平面形状を有する環状周壁11(図1参照)を用いて形成する際に、特に環状周壁11の角部に配置される角部ライナープレート13を、強固な止水性能を保持した状態で、上下に積み重ねて複数段に接合一体化できるようにするための組立て構造として採用されたものである。
また、本実施形態では、矩形平面形状を有する環状周壁11は、コンクリート製の地下室用底盤32(図2参照)の上に、複数のライナープレート12,13を、3段に積み重ねることで組み立てられていると共に、組み立てられた環状周壁11を外型枠として、これの内側にコンクリートを打設することによって、所定の厚さの地下室用側壁33が、地下空間を形成するための本体構造物として地中に形成されている。さらに、形成された地下室用側壁33の上方には、住宅建築物の基礎30が、連続して形成されるようになっている。
そして、本実施形態の角部ライナープレートの組立て構造10は、図1に示すように、ライナープレート12,13を用いて矩形平面形状を有するように形成される環状周壁11において、角部分に配置されるL字上面形状の角部ライナープレート13を、上下に重ねて組み立てる際の組立て構造であって、図3に示すように、角部ライナープレート13は、角部に配置される角部山形鋼14と、上下の接合端面を形成する周方向接合フランジ部15と、側端部の接合端面を形成する縦方向接合フランジ部16とによって囲まれる一対の矩形枠17の内側に、縦方向の断面が波形形状となるように加工された波形鋼板18が一体として取り付けられた構成を備えている。角部ライナープレート13は、角部山形鋼14の上下の端部に、端面取付けプレート19が、上面又は下面を周方向接合フランジ部15の上面又は下面に沿わせるようにして取り付けられており、角部ライナープレート13を上下に重ねる際に、上段の角部ライナープレート13の下端の周方向接合フランジ部15と、下段の角部ライナープレート13の上端の周方向接合フランジ部15との間に挟み込まれる圧縮パッキング材20を、角部ライナープレート13の端面取付けプレート19まで延設させて、上下の端面取付けプレート19の間に挟み込んだ状態で、上下の角部ライナープレート13がボルト接合されて組み立てられている。
環状周壁11を形成するライナープレート12,13は、例えば主に土木工事において用いる簡易な山留め材料であり、本実施形態では、矩形平面形状を有する環状周壁11を形成できるように、直線状の上面形状を備える複数の公知の直線部ライナープレート12と、公知のものに上述の改良を加えた、L字状の上面形状を備える複数の角部ライナープレート13とが用いられている。直線部ライナープレート12は、図4に示すように、例えば2.7〜7mm程度の厚さを有する薄い鋼板を、縦方向の断面が波形形状となるように加工して形成された波形鋼板12aを、上下の端部の接合用の周方向接合フランジ部12bと、左右の側端部の接合用の縦方向接合フランジ部12cとによる横長矩形の正面形状を有する枠体12dの内側に、一体として接合することによって得られたものとなっている。周方向接合フランジ部12bと、縦方向接合フランジ部12cには、長さ方向に所定のピッチで、複数のボルト締着孔23a,23bが開口形成されている。
本実施形態では、環状周壁11は、図1に示すように、矩形平面形状の4箇所の角部に角部ライナープレート13を各々配置すると共に、隣接する角部ライナープレート13の間の4箇所の辺部に、各々2枚づつ直線部ライナープレート12を配置して組み立てた単位環状壁11aを、上下に3段に重ね合わせることによって、所定の高さを備えるように形成される。
また、本実施形態では、形成された環状周壁11に、強固な止水性能を長期間に亘って保持できるように、直線部ライナープレート12の周方向接合フランジ部12bや、角部ライナープレート13の周方向接合フランジ部15による横方向接合部22は、これらの接合フランジ部12b,15の間に圧縮パッキング材20(図3参照)を挟み込んだ状態でボルト接合されると共に、直線部ライナープレート12の縦方向接合フランジ部12cや、角部ライナープレート13の縦方向接合フランジ部16による縦方向接合部21も同様に、これらの接合フランジ部12c,16の間に圧縮パッキング材20を挟み込んだ状態でボルト接合されることによって、直線部ライナープレート12や角部ライナープレート13が、上下方向、及び周方向に一体として接合されている。
そして、本実施形態の角部ライナープレートの組立て構造10は、上下に重ね合される角部分の角部ライナープレート13の周方向接合フランジ部15による横方向接合部22において、上段の角部ライナープレート13の下端の周方向接合フランジ部15と、下段の角部ライナープレート13の上端の周方向接合フランジ部15との間に、角部山形鋼14が設けられた部分を含めて、圧縮パッキング材20を安定した状態で挟み込むことを可能にして、地中に設置された環状周壁11や地下用側壁33が、地下水等の水を地下室31に漏水させないようにする強固な止水性能を、長期間に亘って効果的に発揮できるようにする機能を備えている。
すなわち、本実施形態の角部ライナープレートの組立て構造10では、図3及び図5に示すように、角部ライナープレート13は、角部に配置される、例えばL-75×75×6×500のアングル材からなる角部山形鋼14と、上下の接合端面を形成する、帯板形状の鋼製プレートからなる周方向接合フランジ部15と、側端部の接合端面を形成する、帯板形状の鋼製プレートからなる縦方向接合フランジ部16とによって形成される、角部山形鋼14を挟んだ両側の一対の矩形枠17の内側に、縦方向の断面が波形形状となるように加工された、例えば2.7mmの厚さの薄い鋼板からなる波形鋼板18を、一体として取り付けた鋼製部材となっている。接合用の周方向フランジ部15と、接合用の縦方向接合フランジ部16には、長さ方向に所定のピッチで、複数のボルト締着孔23a,23bが開口形成されている。
また、角部ライナープレート13の角部山形鋼14の上下の端部には、端面取付けプレート19が、上面又は下面を周方向接合フランジ部15の上面又は下面に沿わせるようにして、これらが面一になるように取り付けられている。本実施形態では、端面取付けプレート19は、図6(a)〜(c)に示すように、例えば厚さが6mm程度の鋼製プレートからなる、略直角三角形の平面形状を有するプレート片となっている。端面取付プレート19は、好ましくは、角部山形鋼14の上下の端部において、当該端面取付プレート19の上下方向内側の周縁部分を、角部山形鋼14のL字断面の内側側面に溶接接合24することによって、上面又は下面を、周方向接合フランジ部15の上面又は下面に面一に沿わせるようにして取り付けられている。
本実施形態では、直線部ライナープレート12や角部ライナープレート13の、縦方向接合フランジ部12c,16による縦方向接合部21や、周方向フランジ部12b,15による横方向接合部22に挟み込まれる圧縮パッキング材20は、圧縮された状態で隙間を埋めることで、強固な止水性能を発揮する防水テープとして公知の各種の止水用のパッキング材を使用することができる。このような圧縮パッキング材20としては、50〜99%の圧縮率を備えるパッキング材を用いることが好ましい。圧縮パッキング材20がこのような圧縮率を備えることで、より高い止水効果を得ることが可能になる。また縦方向接合部21や横方向接合部22に、圧縮側のひずみや引張側のひずみが出たとしても、これらのひずみに追従して、高い止水効果を維持することが可能になる。特に、圧縮量を50〜70%に調整して、縦方向接合部21や横方向接合部22に挟み込んで取り付けることにより、さらに高い止水効果を維持することが可能になる。
圧縮パッキング材20は、好ましくはEPDM(エチレンプロピレンゴム)混和物の発泡体からなるものを用いることができる。EPDM混和物の発泡体は、耐候性や水密性に優れていることから、縦方向接合部21や横方向接合部22の耐候性や水密性を向上させることが可能になると共に、ウレタンやポリエチレンからなる発泡止水材と比較して、耐熱性に優れている。EPDM混和物の発泡体からなる圧縮パッキング材20としては、例えば商品名「エプトシーラー」(日東電工株式会社製)を使用することができ、例えば圧縮前の厚さが10mmのものを用いることができる。
そして、本実施形態では、角部ライナープレート13を上下に積み重ねる際に、図3に示すように、上段の角部ライナープレート13の下端の周方向接合フランジ部15と、下段の角部ライナープレート13の上端の周方向接合フランジ部15との間に挟み込まれる圧縮パッキング材20を、角部ライナープレート13の端面取付けプレート19まで延設させて、上下の端面取付けプレート19の間に挟み込んだ状態で、上下の角部ライナープレート13がボルト接合されて組み立てられることになる。
これによって、図7(a)に示すように、従来の角部ライナープレートによれば、当該角部ライナープレートのL字形の角部には、公知のL字断面形状の角部山形鋼50が配設されていたことから、上下に重ね合される角部ライナープレートの角部で圧縮パッキング材51を挟み込む際に、線状にL字に折れ曲った角部山形鋼50における、両側に張り出す一対の辺部50aの細幅状の端面の間で、各々圧縮パッキング材51を上下に挟み込むことになると共に、角部山形鋼50を挟んだ一方の周方向接合フランジ部52から延設する圧縮パッキング材51と、他方の周方向接合フランジ部52から延設する圧縮パッキング材51とを、角部山形鋼50角部分で僅かに重ね合わせた状態でしか挟み込むことができなかったのに対して、本実施形態によれば、角部ライナープレート13の角部山形鋼14の上下の端部に、端面取付けプレート19が、上面又は下面を周方向接合フランジ部15の上面又は下面に面一に沿わせるようにして取り付けられているので、図5(b)に示すように、角部ライナープレート13の角部で圧縮パッキング材20を挟み込む際に、上下に重ね合される、線状にL字形に折れ曲った角部山形鋼14の両側の一対の辺部の細幅状の端面のみならず、端面取付けプレート19の間において、広い押圧面積で圧縮パッキング材20を面状に挟み込むことが可能になると共に、好ましくは角部山形鋼14を挟んだ一方の周方向接合フランジ部15から延設する圧縮パッキング材20と、他方の周方向接合フランジ部15から延設する圧縮パッキング材20とを、端面取付プレート19の間で上下に重ね合わせることによって連続させた状態で、且つ安定した状態で挟み込むことが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、角部ライナープレート13を上下に積み重ねて組み立てる際に、角部ライナープレート13の角部に配設される角部山形鋼14の部分においても、圧縮パッキング材20を安定した状態で挟み込むことが可能になるので、ライナープレート12,13を用いて好ましくは本体構造物として形成される環状周壁11や地下側壁部33に、強固な止水性能を長期に亘って効果的に付与することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明は、住宅建築物等の建物を構築する建築工事で地下室を形成する場合に限定されることなく、例えば土木工事において、角部ライナープレートを用いて仮設の山留め壁等を形成する際にも採用することができる。また、端面取付けプレートは、略直角三角形の平面形状を有するプレート片となっている必要は必ずしも無く、例えば略4角形や略4半円形の平面形状を有するプレート片となっていても良い。さらに、上下に複数段に積み重ねられるライナープレートは、上下に隣接するライナープレートの間で縦方向接合フランジ部の位置をずらした状態で、いわゆる千鳥状に配置されて環状周壁を形成するようになっていても良い。
10 角部ライナープレートの組立て構造
11 環状周壁
11a 単位環状壁
12 直線部ライナープレート
12a 波形鋼板
12b 周方向接合フランジ部
12c 縦方向接合フランジ部
12d 矩形枠
13 角部ライナープレート
14 角部山形鋼
15 周方向接合フランジ部
16 縦方向接合フランジ部
17 矩形枠
18 波形鋼板
19 端面取付けプレート
20 圧縮パッキング材
21 縦方向接合部
22 横方向接合部
23a,23b ボルト締着孔

Claims (5)

  1. ライナープレートを用いて矩形平面形状を有するように形成される環状周壁において、角部分に配置されるL字上面形状の角部ライナープレートを、上下に重ねて組み立てる際の組立て構造であって、
    前記角部ライナープレートは、角部に配置される角部山形鋼と、上下の接合端面を形成する周方向接合フランジ部と、側端部の接合端面を形成する縦方向接合フランジ部とによって囲まれる一対の矩形枠の内側に、縦方向の断面が波形形状となるように加工された波形鋼板が一体として取り付けられた構成を備えており、
    且つ前記角部ライナープレートは、前記角部山形鋼の上下の端部に、端面取付けプレートが、上面又は下面を前記周方向接合フランジ部の上面又は下面に沿わせるようにして取り付けられており、
    前記角部ライナープレートを上下に重ねる際に、上段の前記角部ライナープレートの下端の周方向接合フランジ部と、下段の前記角部ライナープレートの上端の周方向接合フランジ部との間に挟み込まれる圧縮パッキング材を、前記角部ライナープレートの前記端面取付けプレートまで延設させて、上下の前記端面取付けプレートの間に挟み込んだ状態で、上下の前記角部ライナープレートがボルト接合されて組み立てられている角部ライナープレートの組立て構造。
  2. 前記端面取付けプレートは、前記角部山形鋼の上下の端部において、当該端面取付けプレートの上下方向内側の周縁部分を前記角部山形鋼の内側側面に溶接接合することによって、上面又は下面を前記周方向接合フランジ部の上面又は下面に沿わせるようにして取り付けられている請求項1記載の角部ライナープレートの組立て構造。
  3. 前記圧縮パッキング材は、50〜99%の圧縮率を備えるパッキング材である請求項1又は2記載の角部ライナープレートの組立て構造。
  4. 前記圧縮パッキング材は、EPDM混和物の発泡体からなる請求項3記載の角部ライナープレートの組立て構造。
  5. 前記角部山形鋼を挟んだ一方の前記周方向接合フランジ部から延設する前記圧縮パッキング材と、他方の前記周方向接合フランジ部から延設する前記圧縮パッキング材とを、前記端面取付けプレートの部分で上下に重ね合わせた状態で、前記圧縮パッキング材が上下の前記端面取付けプレートの間に挟み込まれている請求項1〜4のいずれか1項記載の角部ライナープレートの組立て構造。
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