JP2015048306A - ヘアコンディショニング組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布時の感触に優れ、傷んだ髪の塗布時からすすぎ時、乾燥後まで優れたコンディショニング効果を示し、且つ、粘度の安定化を速やかに行うことが可能なヘアコンディショニング組成物を提供する。【解決手段】(A)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン、(B)高級アルコール及び(C)コンディショニング基剤を含有するコンディショニング組成物。【選択図】図1
Description
本発明は、塗布時の感触に優れ、傷んだ髪の塗布時からすすぎ時、乾燥後まで優れたコンディショニング効果を示し、且つ、粘度の安定化を速やかに行うことが可能な毛髪用組成物に関する。
一般的に毛髪や頭皮の汚れや、過剰な皮脂を除去するためシャンプーで洗髪を行う。しかし、洗髪により、髪に必要な油分まで除去され保湿力が低下し、パサツキ感やゴワゴワ感が感じられる。また、外観上も艶がなくまたは縮れた状態のままになることが多い。更に毛髪は乾燥すると静電気により櫛通りを悪化させ、ブラッシングによる物理的損傷により毛髪の損傷、枝毛、切れ毛が発生し易くなる。そこで一般的にはシャンプーで洗髪後、ヘアコンディショナー等の処理剤を使用してこのような問題を解決している。ヘアコンディショナー等の処理剤で毛髪にコンディショニング効果を付与する目的で一般的には、カチオン界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライド(以後略称STAC)等が使用されている。しかし、STACを主成分とした場合、毛髪への吸着性が高いため毛髪に対する柔軟性は優れているものの、油剤や保湿剤の吸着性が弱く、乾燥後の感触が十分でない場合がある。また、STACは皮膚刺激が強く、生分解性も悪く環境面にも問題もある。一方、カチオン界面活性剤の代わりに最近ではアミドアミン化合物等を配合し、増粘性(ゲル形成性)と経時安定性に優れ、毛髪に充分な滑らか感、しっとり感、柔軟性、さらさら感、軽い仕上がり感を付与する毛髪処理剤組成物が、特許文献1及び特許文献2に提案されている。
また、コンディショナーは、その配合を行う際、粘度の安定化に時間がかかることも一般的であり、粘度の安定化を速やかに行う処方開発も求められている。
また、コンディショナーは、その配合を行う際、粘度の安定化に時間がかかることも一般的であり、粘度の安定化を速やかに行う処方開発も求められている。
本発明の目的は、塗布時の感触に優れ、傷んだ髪の塗布時からすすぎ時、乾燥後まで優れたコンディショニング効果を示し、且つ、粘度の安定化を速やかに行うことが可能なヘアコンディショニング組成物を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミンを下記成分(A)、(B)、(C)に配合することで、毛髪への塗布時になじみ性が良く、毛髪乾燥後に滑らかな指通りを付与するヘアコンディショニング組成物提供する。
即ち、本発明は下記の発明を提供する。
(A)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン
[但し式中R1は直鎖、分枝鎖又は不飽和を含んでもよい炭素数12〜15のアルキル基又はアルケニル基、
又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、
炭素数10以下のものを3〜20質量%、
炭素数12のものを30〜70質量%、
炭素数14のものを10〜30質量%含有する混合アルキル基、又はアルケニル基を示し、
A1O、A2Oが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。
m,nは互いに独立に0以上の実数であり、 1≦m+n≦2の関係がある。]
(B)高級アルコール
(C)コンディショニング基剤
(A)、(B)及び(C)を含有するコンディショニング組成物。
即ち、本発明は下記の発明を提供する。
(A)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン
又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、
炭素数10以下のものを3〜20質量%、
炭素数12のものを30〜70質量%、
炭素数14のものを10〜30質量%含有する混合アルキル基、又はアルケニル基を示し、
A1O、A2Oが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。
m,nは互いに独立に0以上の実数であり、 1≦m+n≦2の関係がある。]
(B)高級アルコール
(C)コンディショニング基剤
(A)、(B)及び(C)を含有するコンディショニング組成物。
本発明によるヘアコンディショニング組成物は、実施例、比較例の結果に見るように毛髪へのなじみ性、指通り製、乾燥後のまとまりに優れ、且つ、ヘアコンディショニング組成物調整後の粘度の安定性に優れることが確認された。
本発明のヘアコンディショニング組成物の成分Aのポリオキシアルキレンアルキルアミンとしては、PEG−2ドデシルアミン、PEG−1/PPG−1ドデシルアミン、PPG−2ドデシルアミン、PEG−2ココナッツアミン、PEG−1/PPG−1ココナッツアミン、PPG−2ココナッツアミン、PEG−2テトラデシルアミン、PEG−1/PPG−1テトラデシルアミン、PPG−2テトラデシルアミン、PEG−2ペンタデシルアミン、PEG−1/PPG−1ペンタデシルアミン、PPG−2ペンタデシルアミンなどが挙げられる。特に好ましくは、PEG−2ドデシルアミン、PEG−2ココナッツアミン、PEG−2テトラデシルアミンである。
本発明において、成分Aのポリオキシアルキレンアルキルアミンは、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中の0.1〜10重量%で、より好ましくは0.5〜4重量%である。この範囲内であれば、ポリオキシアルキレンアルキルアミンによる毛髪へのなじみ性向上が十分に得られ、粘度の安定化を速やかに行うことが可能となる。0.1重量%未満では毛髪へのなじみ性が十分に得られず、また、10重量%を超えて配合すると組成物の粘度の安定化を速やかに行うことができなくなるため適さない。
本発明のヘアコンディショニング組成物の成分Bの高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコールなどの直鎖アルコール、乃至は、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分岐型アルコールなどが挙げられる。特に好ましくは、セチルアルコール、ステアリルアルコールである。
本発明において、成分Bの高級アルコールは、必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中0.5〜10重量%が適当であり、更に好ましくは3〜8重量%である。この範囲内であれば、高級アルコールによる適度な粘性が得られる。0.5重量%未満では粘性が十分に得られず、また、10重量%を超えて配合すると組成物の粘性が高すぎてしまい、毛髪に馴染みにくくなるため適さない。
本発明のヘアコンディショニング組成物の成分Cのコンディショニング基剤としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライドなどの4級アンモニウム塩、または、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどのアミドアミン化合物が挙げられる。なお、特に好ましくは、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドが挙げられる。
本発明において、成分Cのコンディショニング基剤は、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を併用して用いることができ、その含有量は全成分中の0.1〜6重量%で、より好ましくは1〜4重量%である。この範囲内であれば毛髪に対する優れたコンディショニング効果が得られる。0.1重量%未満では十分なコンディショニング効果が得られず、6重量%を超えて配合した場合は仕上がり時の毛髪が硬くなってしまう傾向があるため適さない。
更に本発明の効果を妨害しない範囲で他のアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、および通常洗浄剤あるいは化粧品、毛髪コンディショニングに用いられる他の成分、例えば、動物、植物、魚貝類、微生物由来の抽出物、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、エステル類、シリコーン、保湿剤、水溶性高分子、被膜剤、紫外線吸収剤、消炎剤、金属封鎖剤、低級アルコール、糖類、アミノ酸類、有機アミン類、合成樹脂エマルジョン、pH 調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、抗菌剤、香料などを必要に応じて1種あるいは2種以上用いても良い。
本発明の効果に関して以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
製造例1 PEG−2ココナッツアミンの合成
1リットルのオートクレーブにココナッツアミン(1.0mol)を仕込み、窒素置換、昇温後に150±5℃でエチレンオキサイド付加(2.0mol)を実施した。エチレンオキサイド導入後1時間の熟成を行い、熟成終了後の反応液を1リットルのナスフラスコに移し、トッピング(70〜80℃、−0.096MPa、15分間)を行い、目的物を取り上げた。
1リットルのオートクレーブにココナッツアミン(1.0mol)を仕込み、窒素置換、昇温後に150±5℃でエチレンオキサイド付加(2.0mol)を実施した。エチレンオキサイド導入後1時間の熟成を行い、熟成終了後の反応液を1リットルのナスフラスコに移し、トッピング(70〜80℃、−0.096MPa、15分間)を行い、目的物を取り上げた。
ヘアコンディショニング組成物を実施例1と比較例1表に示す。また、株式会社ビューラックス製の30センチメートルの長さの人毛黒髪を用い、実施例1と比較例1のヘアコンディショニング組成物を塗布している時の「毛髪へのなじみ(のび)」、「指通り」、および「すすぎの速さ」、「乾燥後のまとまり」を比較した結果を図1に示した。図1の使用感評価より、実施例1は比較例1と同等またはそれ以上の毛髪に対するコンディショニング効果を有することが明らかとなった。
また一般的に、ヘアコンディショニング組成物は製造後に粘度を安定させるため、熟成時間を要するが、表2に示した実施例2は比較例2と比べ、ヘアコンディショニング組成物を製造後、粘度の安定が早いということがわかった。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、塗布時の感触に優れ、傷んだ髪の塗布時からすすぎ時、乾燥後まで優れたコンディショニング効果を示し、且つ、粘度の安定化を速やかに行うことが可能となる。
Claims (1)
- 下記成分(A)、(B)及び(C)を含有するコンディショニング組成物。
(A)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン
又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、
炭素数10以下のものを3〜20質量%、
炭素数12のものを30〜70質量%、
炭素数14のものを10〜30質量%含有する混合アルキル基、又はアルケニル基を示し、
A1O、A2Oが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。
m,nは互いに独立に0以上の実数であり、 1≦m+n≦2の関係がある。]
(B)高級アルコール
(C)コンディショニング基剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013178802A JP2015048306A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | ヘアコンディショニング組成物 |
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JP2013178802A JP2015048306A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | ヘアコンディショニング組成物 |
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JP2015048306A true JP2015048306A (ja) | 2015-03-16 |
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ID=52698605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013178802A Pending JP2015048306A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | ヘアコンディショニング組成物 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019049722A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-14 | 株式会社Adeka | 水系ゲル化剤を含む毛髪化粧料組成物、並びに該水系ゲル化剤及び該毛髪化粧料組成物の製造方法 |
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2013
- 2013-08-30 JP JP2013178802A patent/JP2015048306A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019049722A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-14 | 株式会社Adeka | 水系ゲル化剤を含む毛髪化粧料組成物、並びに該水系ゲル化剤及び該毛髪化粧料組成物の製造方法 |
JPWO2019049722A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2020-08-20 | 株式会社Adeka | 水系ゲル化剤を含む毛髪化粧料組成物、並びに該水系ゲル化剤及び該毛髪化粧料組成物の製造方法 |
JP7179004B2 (ja) | 2017-09-07 | 2022-11-28 | 株式会社Adeka | 水系ゲル化剤を含む毛髪化粧料組成物、並びに該水系ゲル化剤及び該毛髪化粧料組成物の製造方法 |
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