JP2015047622A - 鍛造用スイングプレス - Google Patents

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Abstract

【課題】成形負荷を大きく低減できる鍛造用スイングプレスを提供する。【解決手段】プレスフレーム1に回転自在に取付けられた偏心軸8と、偏心軸8に連結されて昇降するコンロッド11と、下金型36を載せるベッド2を備えるプレスであって、コンロッド11の昇降動作に揺動動作を加える揺動ガイドを備えており、コンロッド11の下面に取付ける上金型16の下面が、下方に凸となる曲面をなしており、かつ曲面が揺動動作の方向に沿って変化している。偏心軸8の回転に伴ってコンロッド11が昇降しつつ揺動ガイドによって揺動するので、コンロッド11の下面に取付けた上金型16も揺動しながら、その一端部から他端部に向けて順々に下金型36に接触加圧していく。このように成形は上金型16の一端部から他端部に向けて部分的に進行するので、加圧力は小さくてすみ、駆動源が小形のもので足りる。【選択図】図1

Description

本発明は、鍛造用スイングプレスに関する。さらに詳しくは、上下金型を用いて金属材料を圧縮または打撃することで任意の形に成形する際に金型を揺動させる型式の新規な鍛造用プレスに関する。
従来鍛造用機械プレスでは、非特許文献1に示すように、プレスフレームの上部に偏心軸を回転自在に取付け、コンロッドの上端部を偏心軸に装着し、下端部をリストピンに装着してスライドに連結しており、駆動源により与えられた偏心軸の回転運動をスライドの往復運動に変換している。また、スライドの往復運動の真直性を満足させるためにスライドはフレームに取り付けられたギブによりガイドされている。
往復運動に変換されたスライドの下面には上金型が取り付けられ、ベッド上に固定された下金型に接近して、下金型の上に置かれた素材を上下金型で加圧することで成形している。
上記の構造は伝統的なものであり、これらの従来型の鍛造用機械プレスでは、上金型はその下面が水平を保ったまま降下することが特徴である。この成形プロセスにおいて、上下金型間寸法は金型全幅にわたり一律に小さくなっていき、下死点に近づくほど急激に負荷が上昇し下死点で最大となる。このように上下金型の全面で一律に加圧していくと、金型の一部分で加圧するよりも当然ながら負荷は大きいものとなる。
プレス設備は、下死点で発生する最大負荷以上の公称能力を持つものを選定する必要があり、負荷が大きいことに対応させて大型の設備を用いなければならない。
また、近年はサーボモータで駆動するプレスが開発されているが、熱間鍛造用プレスでは高速成形が要求されることから、大きなモータトルクが必要となり、このような電源容量の大型化に伴って非常に高価な設備となっている。
本発明者は、プレス負荷の減少をテーマに鋭意研究した結果、上金型を揺動させ上下金型の加圧を部分的に行い、かつ連続的に変位させることで、鍛造品の成形を徐々に行い、鍛造に必要な負荷を低減することができることを見出した。
ところで、スライドを揺動させる形式にプレスとして、特許文献1の従来技術がある。この従来技術は、1つのクランク軸で下死点位置およびモーションの異なる複数のスライド作動を行わせることを目的としたものである。
その構造は、クランク軸の偏心部に連結されたコンロッドと、並列配設された複数のプランジャガイドに摺動自在に嵌装された各プランジャ型スライドとをリンクで連結させ、コンロッドの下端部をクランク軸の回転に伴って下端部中心の上下移動を許容しかつその下端部中心を回転中心として回動可能に案内する対応形状軸受部材に嵌装したものである。
しかし、この従来技術では、スライドは揺動するが上金型自体は揺動せず、上金型は下金型に対して平行な姿勢で支下死点まで降下し圧下する。
したがって、金型の全面で加圧する点では従来の伝統的な機械プレスと同じであり、プレス負荷が大きいという問題を解消できるものではない。
特開平6−55295号公報
塑性加工シリーズ「鍛造」321〜326頁 1995年8月30日初版第1刷(株)コロナ社
本発明は上記事情に鑑み、本発明者が鋭意研究した結果に基づく全く新たな発想に基づき完成したもので、成形負荷を大きく低減できる鍛造用スイングプレスを提供することを目的とする。
第1発明の鍛造用スイングプレスは、プレスフレームに回転自在に取付けられた偏心軸と、一端側が該偏心軸に連結されて該偏心軸の回転により所定方向へ往復動作するコンロッドと、第一の金型を固定する固定部を備えるプレスであって、前記コンロッドの往復動作に揺動動作を加える揺動ガイドを備えており、前記コンロッドの他端側に第二の金型が取付けられており、前記第二の金型の表面または前記第一の金型の表面が、相対する金型へ向かって凸となる曲面をなしており、かつ該曲面が前記揺動動作の方向に沿って変化していることを特徴とする。
第2発明の鍛造用スイングプレスは、第1発明において、前記揺動ガイドが、前記コンロッドの前記他端部側を回転可能に支持し、前記コンロッドの往復動作に伴い前記所定方向へ往復動作可能な被ガイド体と、前記プレスフレームに設けられた前記所定方向に延びたガイド部とからなり、該ガイド部は前記被ガイド体の前記所定方向へ往復動作を案内するものであることを特徴とする。
第3発明の鍛造用スイングプレスは、第1または第2発明において、前記コンロッドの前記他端部側に前記第二の金型が前記第一の金型に相対するように取付けられており、該第二の金型のパーティングラインが前記コンロッドの前記他端部側の回転中心に一致していることを特徴とする
第4発明の鍛造用スイングプレスは、第1、第2または第3発明において、前記偏心軸の駆動源が、サーボモータであることを特徴とする。
第5発明の鍛造用スイングプレスは、第4発明において、前記駆動源を制御する制御装置を備えており、該制御装置が、前のサイクルでの成形が完了後に遅くとも前記第二の金型が上死点を越えた位置で入制御し、前記第二の金型が下死点を越えて成形が完了するまでは前記入制御を保持し、ついで切制御を行う入切制御部を有することを特徴とする。
第6発明の鍛造用スイングプレスは、第4発明において、前記偏心軸の駆動源を制御する制御装置を備えており、該制御装置が前記偏心軸の下死点近傍以外の前記コンロッドの角速度の大きい領域において前記偏心軸の回転を低速で回転させる回転角制御部を備えることを特徴とする。
第7発明の鍛造用スイングプレスは、第4発明において、シャットハイトを調整するシャットハイト調整機構と、前記偏心軸の駆動源を制御する制御装置を備えており、該制御装置が、前記偏心軸の正転・停止・逆転を制御する正逆転制御部であることを特徴とする。
第8発明の鍛造用スイングプレスは、第1発明において、前記第一の金型を前記固定部上で所定方向と直交する平面内で回転させる回転機構を備えることを特徴とする。
第1発明によれば、偏心軸の回転に伴ってコンロッドが昇降しつつ揺動ガイドによって揺動するので、コンロッドの下面に取付けた上金型も一端部から他端部に向けて順々に下金型に接触加圧していく。このとき、上金型の下面(または下金型の上面)は下に凸の曲面(または上に凸の曲面)をなしているので、上金型の下死点前後の領域で下金型上の素材に対する加圧力は加圧点の移動に合わせて配分され、通常の金型を用いて鍛造成形するのと同様な加圧効果が得られる。しかも、成形は上・下金型の一端部から他端部に向けて順々に進行するので、加圧力は小さくてすみ、駆動源が小形のもので足りる。
このような上・下金型による型成形を一気に行わないで、徐々に進行させる第1発明のコンセプトは革新的なものであり、かつそれによって得られるプレスの小形化と低コスト化も顕著なものである。
第2発明によれば、プレスフレームに設けられたガイド部がコンロッド下端部に取付けた被ガイド体をガイドする。このとき、被ガイド体の昇降を案内するので、偏心軸の回転に伴ってコンロッドが昇降するが、同時にコンロッドの下端部が揺動する。このため、上金型がその一端部から他端部に向けて順に下金型に対し接触していって型鍛造することができる。
第3発明によれば、上金型のパーティングラインが被ガイド体の回転中心と一致しているので、上金型の運動は上下運動とガイド体の回転中心にも対する揺動運動となり、相対する下金型の上面の成形位置に対して前後方向の位置ずれをほぼ無くすことができる。
前記第1発明によれば成形負荷が小さくなるので、大出力をもたないサーボモータを駆動源として使用することが可能である。それゆえ第4発明のようにサーボモータを使うことによって高い制御性を発揮でき、動力源の入切り点を可変にし、低高速の切り換えを可能とし、正逆運転の繰返しを可能とすることができる。このため、制御性に優れた鍛造用機械プレスが得られる。
第5発明によれば、上金型の下死点前から下死点直下までの加圧はもとより、下死点直下からその後も駆動力を加えて加圧することができるので、下金型上の素材に対して前半の加圧工程も後半の加圧工程も加圧力を加えられるので、加工効率が向上し成形精度も高くなる。
第6発明によれば、コンロッドの加速の大きい領域ではコンロッドが高角速度で揺動するので潤滑油を大きく飛散させやすいが、この領域での回転を低速にすれば衝突時の速度を抑制して潤滑油の飛散を防止しやすい。
第7発明によれば、偏心軸を正転させ、下金型上の素材を上金型の一端部から他端部に向けて順に接触させて加圧し、いったん偏心軸を停止させた状態でシャットハイトを小さくし、次いで偏心軸を逆転させて下金型上の素材を上金型の他端部から一端部に向けて順に接触させて加圧する一連の成形動作を繰り返すことができる。このような繰り返し成形を行うことによって、負荷を小さくしながら素材を望む型に鍛造することができる。
第8発明によれば、下金型の素材を一度加圧し、ついで回転機構によって下金型を水平面内で回転させると、当初加圧できなかった部分も加圧できる。このため、上下金型より幅の大きい素材であっても型鍛造することができる。
本発明の一実施形態に係る鍛造用スイングプレスの正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 (A)はコンロッドの平面図、(B)は同正面図である。 (A)はコンロッドの側面図、(B)は図4のV−V線断面図である。 (A)および(B)はコンロッドの揺動動作の説明図である。 コンロッドと上金型の下死点前から下死点後に至る間の動作状態説明図である。 コンロッドと上金型が下死点前から下死点上に至るまでの揺動動作説明図である。 一実施形態に係る上金型と下金型の説明図である。 他の実施形態に係る上金型と下金型の説明図である。 下金型36を回転させる実施形態の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2に基づき、まず鍛造用スイングプレスPの鍛造プレスとしての基本構造を説明する。
1はプレスフレームで、下方のベッド2と上方の上部フレーム3とこれらを互いに連結する4本のコラム4を備えている。
各コラム4にはタイロッド5が通されており、これによりベッド2とクラウン3が強固に締結されている。そして、左側の前後のコラム4,4の間にはサイドフレーム6が固定され、右側の前後のコラム4,4の間にもサイドフレーム6が取付けられている。
図1および図3に示すように、左右のサイドフレーム6,6の上方部分には、ブッシュ7を嵌めた孔が形成され、その孔内に偏心軸8が回転自在に挿入されている。図示する偏心軸8は、中央部分の偏心部8aとその両側の軸部8b,8bとから構成された公知のものである。
偏心軸8は、その端部に駆動源であるモータ9が連結されている。モータとしては特に制限なく種々のものが使用できるが、制御性のよいサーボモータの使用が好ましい。サーボモータ9を用いた場合、それにはコンピュータ等で構成した制御装置10が接続される。
前記偏心軸8の偏心部8aには、コンロッド11が連結されている。本発明においては伝統的なプレス構造と異なり従来の鍛造プレスで用いられていたスライドを有しない。スライドを用いずコンロッド11に特有の構造を付与したところに特徴がある。
そこでまず、コンロッド11自体の構造を図4および図5に基づき説明する。
コンロッド11は、左右2本の縦ブロック12,12が横ブロック13により縦方向中央部で連結された構造である。
左右の縦ブロック12,12の上部には前記偏心軸8の偏心部8aを通す孔14,14が形成されている。
左右の縦ブロック12,12の下部、具体的には横ブロック13の下面には、金型ホルダー15を介して上金型16(特許請求の範囲にいう第二の金型に相当する)が取付けられるようになっている。
つぎに、コンロッド11を揺動させるための揺動ガイドを説明する。
揺動ガイドはコンロッド11側の被ガイド体20とプレスフレーム側のガイド溝25(図1〜3参照)とからなる。
前記左右の縦ブロック12,12の下端部の外側面には、それぞれ被ガイド体20が設けられている。この被ガイド体20は、長方形の角体であるガイドブロック21とそのガイドブロック21の中心に嵌めた軸受22とからなる。
そして、左右の縦ブロック12,12の下端部には外方に突出する支軸23が形成されており、この支軸23に前記被ガイド体20の軸受22が回転自在に嵌められている。
図3に示すように、サイドフレーム6の下方部分の内側にはガイド溝25が上下方向に延びるように形成されている。また、このガイド溝25は図2に示すように、サイドフレーム6の幅方向(前後方向)の中央位置に形成されている。換言すれば、偏心軸8の軸心位置とガイド溝25の中心はプレスの前後方向(図2における紙面の上下方向)で一致している。なお、本発明において、特許請求の範囲にいう「ガイド部」は本実施形態のようなガイド溝に限らず、その他任意のガイド機構を用いることができる。
このガイド溝25内に前記被ガイド体20が嵌められて上下に摺動可能である。このためコンロッド11は偏心軸8の回転に伴って昇降するとき、下端部の被ガイド体20は偏心することなく昇降する。なお、偏心軸8の回転に伴うコンロッド11の上部の回転動作は、軸受22で吸収される。
図1に示すように、ベッド2の上面には金型ホルダー35を設置し、その上面に下金型36(特許請求の範囲にいう第二の金型に相当する)を取付けている。
図1の状態は上金型16が下死点位置に降りてきた状態である。この状態で上金型16の下面と下金型36の上面は最接近して加圧している状態であり、この状態における上金型16の下面は上下金型を分けるパーティングラインL16となっている。
このパーティングラインL16は被ガイド体20の軸心と一致させられている。ただし、完全一致でなくても良く、多少ずれてもよい。なお、その利点は後述する。
図6の(A)(B)は、偏心軸8の回転に伴うコンロッド11の昇降と揺動の動作を示している。
図6(A)は偏心軸8の偏心部8bが真下を向いているのでコンロッド11は最下降した状態である。つまり、上金型16は下死点位置となる。
図6(B)は偏心軸8の偏心部8bが上死点位置から270°反時計方向に回転した状態を示している。このとき、コンロッド11の上部は左側に移動するが、下部の被ガイド体20はプレスフレーム(サイドフレーム6)のガイド溝が25内に嵌合しているので、横移動はしない。このため、コンロッド11は全体として左向きに傾斜する。
また、偏心軸8の偏心部8bが、図6(B)とは反対向き(つまり、下死点から90°反時計回り)に回転すると、コンロッド11は全体として上端部が右向きに傾斜する。
上記のごとき動きは、コンロッド11の下面がシーソーのように揺動することを意味している。このような動作の間、ガイドブロック21はガイド溝25内で昇降し、また軸受22はコンロッド11の傾斜運動(揺動動作)を許容する。
図7において、Iは上金型16の下死点前30°の位置を示し、同様にIIは下死点前から10°、IIIは下死点位置を、IVは下死点後10°を、Vは下死点後30°の位置を示している。
偏心軸8が反時計回りに回るとき、コンロッド11は左傾斜から直立へ、さらに右傾斜の順で姿勢変更する。このとき、上金型16の下面は、I位置で図中左下りの傾斜姿勢、II位置で傾斜角が減少、III位置で水平、IV位置で図中右下りの小傾斜が生じ、V位置で右下りの傾斜姿勢をとる。つまり、コンロッド11の昇降と傾斜に伴い、上金型16は前記IからVに示す揺動動作を行う。また、上金型16の下面の移動軌跡は上向きに凸の曲面となる。
なお、このように揺動しても被ガイド体20の昇降経路はガイド溝25で案内されているので、上金型16は下金型36に対しズレを生ずることはない。
図8は図7のIからIIIの状態を拡大して示している。成形時に必要な上金型16の揺動角度θは偏心軸8の偏心量とコンロッド11の長さHの比によって決定される。成形開始時の適正な揺動角は、成形される素材の性質や、形状あるいは許容される成形負荷によって変わるので、適正な揺動角は偏心軸8の偏心量とコンロッド11の長さHを選択することによって付与すればよい。
本発明のように、1つの素材を1工程中において順次に加工して成形する場合、上下金型が成形時の各時刻において1点で接触するような形状とし、下死点近傍のコンロッドの運動(揺動と上下運動)によって、成形領域全てにわたり、下金型に対して上金型が基本的に連続的に接触するような幾何学的形状とすることが好ましい。
このような金型形状を得るには、a)上金型の下面を下向きに凸の曲面とし下金型の上面をフラットとするものと、b)上金型の下面をフラットとし、下金型の上面を上向きに凸の曲面とするものとの二つの方法がある。
図9は上記a)のタイプの上金型16と下金型36を示している。また、上金型16の傾斜面θが30〜0°の範囲で変化するときの上金型下面の位置を示している。
上金型16の下面16fは、上金型両端を結ぶフラットな線L16と比較するとよく分かるように、下向きに凸の曲面を有しており、曲面は揺動方向に沿って上金型16の図中左端(一端)から中央を越えて図中右端(他端)に向けて変化している。この曲面は、上金型16の下面が下死点近傍で描く軌跡(図7参照)の反転形状である。
下金型36の上面36fは湾曲してないフラットな平面に仕上げられている。なお、上下金型とも上金型の揺動中に上下金型の成形位置が正確に対応するように形状付与した金型でなければならない。
本発明における上記金型を用いた成形は、1工程中において上・下金型の一端部から他端部に向けて順々に進行するので、加圧力は小さくてすむ。このため、プレスの駆動源は小形のもので足りる。また、鍛造音も減少させることができる。
そして、上下金型の分割面であるパーティングラインL16が被ガイド体20の軸心と一致しているので、上金型の運動は上下運動とガイド体の回転中心も対する揺動運動となり、相対する下金型の上面の成形位置に対して前後方向の位置ずれをほぼ無くすことができる。
図1に示すように、本実施形態はサーボモータ9の動作を制御する制御装置10を備えている。また、この制御装置10はコンピュータ等で構成され、基本動作の制御プログラムの外、専用のプログラムソフトからなる入切制御部10A、回転角制御部10B、正逆転制御部10Cを有している。
入切制御部10Aは、上金型16が上死点を越えた位置で入制御し、上金型16が下死点を越えて成形が完了するまでは入制御を保持し、ついで切制御を行うものである。なお、入切制御部10Aは、上金型16が上死点を越えた位置で入制御するのではなく、超える前に入制御をしても良い。すなわち、入切制御部10aは、前のサイクルでの成形が完了後に遅くとも上金型16が上死点を越えた位置で入制御すればよい。
このような入切制御を行うと、上金型16の下死点前から下死点直下までの加圧はもとより、下死点直下からその後も駆動力を加えて加圧することができるので、下金型36上の素材に対して前半の加圧工程も後半の加圧工程も加圧力を加えることができ、加工効率が向上し成形精度も高くなる。
回転角制御部10Bは、偏心軸8の下死点近傍以外のコンロッド11の角速度の大きい領域、たとえば偏心軸8の90°、270°近傍において偏心軸8の回転を低速で回転させる制御を行うものである。
このような回転角制御を行うと、コンロッド11の角速度の大きい領域ではコンロッド11が高角速度で揺動するため潤滑油を大きく飛散させやすいが、この領域(偏心軸8の90°、270°近傍)での回転を低速にすれば衝突時の速度を抑制して潤滑油の飛散を防止しやすくなる。
本実施形態では、シャットハイトを調整するシャットハイト調整装置が設けられている。シャットハイト調整装置は公知のものをとくに制限なく採用できる。たとえば、偏心軸8のジャーナル部に偏心スリーブを設けたもの、偏心軸8の偏心部8aとコンロッド11の連結孔との間に偏心スリーブを設けたもの、ベッド2側にウェッジ調整機構を設けたもの、ボルスターと下金型36との間にウェッジ調整機構を設けたものなどを例示できる。
本実施形態はまた正逆転制御部10Cを備えている。この正逆転制御部10Cは、偏心軸8の正転・停止・逆転を制御する正逆転制御を行うものである。
前記シャットハイト調整と正逆転制御を組合わせると、偏心軸8を正転させ、下金型36上の素材を上金型16の一端部から他端部を順に接触させて加圧し、加圧後にシャットハイトを小さくして、次いで偏心軸8を逆転させて下金型36上の素材を上金型16の他端部から一端部を順に接触させて加圧する一連の成形動作が可能となる。このような振り子モーションを繰り返すことによる追い込み鍛造も可能となり、このような追い込み鍛造を行うことによって、より負荷を小さくしながら素材を望む型に鍛造することができる。
つぎに、本発明の他の実施形態を説明する。
前記実施形態では、金型形状を上金型16の下面が下向きに凸の曲面に仕上げられたものであったが、本実施形態では金型形状を前記b)のタイプとしたものである。すなわち、図10に示すように、下金型36の上面36fは、上向きに凸の曲面に仕上げられたものであり、上金型16の揺動動作の方向に沿って変化している。つまり、この曲面は、下金型両端を結ぶフラットな線L36と比較するとよく分かるように、上金型16の下面が下死点近傍で描く軌跡(図7参照)と同形状である。
また、図9は上金型16の傾斜角θが30〜0°の範囲で変化するときの上金型下面の位置を示している。
そして、上金型16の下面16fは、フラットな平面に仕上げられている。なお、上下金型とも上金型の揺動中に上下金型の成形位置が正確に対応するように形状付与した金型でなければならない。
このような実施形態でも、前記実施形態と同様に、成形は上・下金型の一端部から他端部に向けて順々に進行するので、加圧力は小さくてすみ、駆動源が小形のもので足りる。また、鍛造音も減少させることができる。
前記実施形態では下金型36はベッド2上に固定されていたが、本実施形態では、図11に示すように、ベッド2上で水平面内で回転可能に構成されている。
つまり、下金型ホルダー35か、あるいは適当な回転台座37に下金型36を固定し、ギヤ駆動等の手段で下金型ホルダー35か回転台座37を水平面内で回転可能とされている。
たとえば、歯車のような円形の鍛造品を仕上げる場合、上金型16の幅W16が鍛造品の幅より狭くても、一度加工した後、回転台座37を回転させれば未加工領域を加工できる。このような作業を何度か繰り返すことで、幅広の鍛造品を小型の金型を用いて加工することができる。
1 プレスフレーム
2 ベッド
3 クラウン
6 サイドフレーム
8 偏心軸
9 サーボモータ
10 制御装置
11 コンロッド
16 上金型
20 被ガイド体
25 ガイド溝
36 下金型

Claims (8)

  1. プレスフレームに回転自在に取付けられた偏心軸と、一端側が該偏心軸に連結されて該偏心軸の回転により所定方向へ往復動作するコンロッドと、第一の金型を固定する固定部を備えるプレスであって、
    前記コンロッドの往復動作に揺動動作を加える揺動ガイドを備えており、
    前記コンロッドの他端側に第二の金型が取付けられており、
    前記第二の金型の表面または前記第一の金型の表面が、相対する金型へ向かって凸となる曲面をなしており、かつ該曲面が前記揺動動作の方向に沿って変化している
    ことを特徴とする鍛造用スイングプレス。
  2. 前記揺動ガイドが、
    前記コンロッドの前記他端部側を回転可能に支持し、前記コンロッドの往復動作に伴い前記所定方向へ往復動作可能な被ガイド体と、
    前記プレスフレームに設けられた前記所定方向に延びたガイド部とからなり、
    該ガイド部は前記被ガイド体の前記所定方向へ往復動作を案内するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造用スイングプレス。
  3. 前記コンロッドの前記他端部側に前記第二の金型が前記第一の金型に相対するように取付けられており、
    該第二の金型のパーティングラインが前記コンロッドの前記他端部側の回転中心に一致している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の鍛造用スイングプレス。
  4. 前記偏心軸の駆動源が、サーボモータである
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の鍛造用スイングプレス。
  5. 前記駆動源を制御する制御装置を備えており、
    該制御装置が、前のサイクルでの成形が完了後に遅くとも前記第二の金型が上死点を越えた位置で入制御し、前記第二の金型が下死点を越えて成形が完了するまでは前記入制御を保持し、ついで切制御を行う入切制御部を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の鍛造用スイングプレス。
  6. 前記偏心軸の駆動源を制御する制御装置を備えており、
    該制御装置が、前記偏心軸の下死点近傍以外の前記コンロッドの角速度の大きい領域において前記偏心軸の回転を低速で回転させる回転角制御部を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の鍛造用スイングプレス。
  7. シャットハイトを調整するシャットハイト調整機構と、前記偏心軸の駆動源を制御する制御装置を備えており、
    該制御装置が、前記偏心軸の正転・停止・逆転を制御する正逆転制御部である
    ことを特徴とする請求項4記載の鍛造用スイングプレス。
  8. 前記第一の金型を前記固定部上で所定方向と直交する平面内で回転させる回転機構を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造用スイングプレス。
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