JP2015047194A - X線診断装置およびそのデータ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のX線画像を貼り合わせて診断に使用する医療用画像を生成する作業をより効率的に行える、X線診断装置を提供する。
【解決手段】X線診断装置100は、被検体50にX線を照射するX線管70と、X線検出器80と、被検体50を載置して体軸方向に移動する天板60と、X線検出器80の検出結果に基づくX線画像を記憶する記憶装置184、186と、制御部150、152、180と、操作部160と、表示部200と、を備える。さらに、記憶装置184、186には、被検体の関心領域を重なり合う複数の撮影位置に分けて撮影したX線画像が記憶され、表示部200に前記X線画像の撮影位置が複数個表示され、表示された前記撮影位置を選択することにより選択された前記撮影位置の前記X線画像が表示され、撮影された複数のX線画像から長尺画像を生成するためのX線画像が特定され、前記特定されたX線画像に基づいて長尺画像が生成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体にX線を照射してX線画像を撮影するX線診断装置に関する。
X線診断装置は、被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器で検出することにより被検体のX線信号を検出し、検出したX線信号に基づいてX線画像を生成する。生成したX線画像は、表示装置に表示されたり、X線診断装置に接続されているプリンタに送信されて印刷されたり、ネットワークを利用して外部のサーバーに送信されたり、する。
撮影されたX線画像は、体の色々な部分の診断に利用される。このため診断目的、診断対象部位によって、複数のX線画像が繋ぎ合わされて診断に使用されるX線画像が生成される場合がある。これについて、以下、下肢静脈の形状などを確認する下肢静脈造影検査の例で説明する。この検査では、足背静脈に血管造影剤を注入して血管内を流れる造影剤の撮影画像を取得する。このように血管内を流れる造影剤の撮影画像を撮影することにより、下肢静脈の形状などの情報を得るための下肢静脈造影検査が行われる。得られたX線画像から、静脈の閉塞、狭窄、副行路の形成、弁の異常、静脈血栓、静脈瘤等の色々な病変を確認することができる。
下肢静脈造影検査では、造影剤が血管内を移動することにより関心領域が検出器の撮影範囲を超えることがしばしば生じる。この場合には、造影剤の移動を追いかけるようにX線診断装置の検出器又は天板を移動させながら、関心領域を複数の撮影にてカバーするように造影像を撮影する。このようにした複数の撮影を行うことにより、関心領域をカバーする下肢全体の静脈血管の造影像を撮影する。複数の撮影を行うことにより、下肢の関心領域の静脈血管の造影像を撮影した後、複数の静脈血管の造影画像はお互いを貼り合わせて一枚の医用画像として合成する。このようにして全撮影領域が一望できるような画像である長尺画像を生成する。
長尺画像を生成するためには検査中に撮影された撮影画像を適切な位置に配置して貼り合わせる操作が行われる。撮影された撮影画像を貼り合わせる技術について例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている方法は、貼り合わせのために造影像の撮影時に撮影画像と同時に映像系の幾何学的な位置情報を記録し、撮影画像を貼り合わせる時に各撮影画像を幾何学的な位置情報を用いて自動的に配置する方法である。
特開2004−236910号公報
X線撮影が不十分であった場合に改めてX線撮影を行うことは大変な無駄であり、被験者への影響が大変大きい。特に造影像を用いたX線撮影が不十分であった場合に、再検査の実施は臨床上大変な困難を伴う。従って、単に関心領域をカバーする目的だけでなく、より適切なX線画像を得るために、必要以上の像、例えば造影像が撮影される。診断に使用する医療用画像を生成するために互いに貼り合わせるX線画像をX線撮影された画像から選び出す作業が生じる。撮影されたX線画像が多い場合には多くのX線撮影された画像から貼り合わせに使用する画像を選択する作業が生じる。複数の撮影画像からあるいは多くの撮影画像から、貼り合わせるX線画像を選択する作業をより効率的に行えることが望ましい。
本発明の目的は、複数のX線画像を貼り合わせて診断に使用する医療用画像を生成する作業をより効率的に行える、X線診断装置あるいはそのデータ処理方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のX線診断装置は、被検体にX線を照射するX線管と、X線を検知するX線検出器と、前記被検体を載置して前記被検体の体軸方向に移動する天板と、前記X線検出器の検出結果に基づくX線画像を記憶する記憶装置と、制御部と、操作を行う操作部と、表示部と、を備え、前記記憶装置には、被検体の関心領域を重なり合う複数の撮影位置に分けて撮影したX線画像が記憶され、前記表示部に前記X線画像の撮影位置が複数個表示され、表示された前記撮影位置を選択することにより選択された前記撮影位置の前記X線画像が表示され、撮影された複数のX線画像から長尺画像を生成するためのX線画像が特定され、前記特定されたX線画像に基づいて長尺画像が生成される、ことを特徴としている。
本発明によれば、複数のX線画像を貼り合わせて診断に使用する医療用画像を生成する作業をより効率的に行える、X線診断装置あるいはそのデータ処理方法を得ることができる。
本発明の一実施例であるX線診断装置の構成を示す図。 複数のX線画像を接合するために使用される表示部200の表示内容を示す。 撮影されたX線画像の位置関係を表示領域250に表示する動作の手順をフローチャートで示す図。 本発明の一実施例であるX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成する手順の一の状態を示す図。 図4の長尺画像生成画面を生成する手順の別の状態を示す図。 図4の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 図4の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 図4の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 本発明の一実施性であるX線診断装置による長尺画像の生成処理についての全体の動作についてのフローチャートを示す図。 図9のフローチャートにおける、長尺画像の生成処理の詳細の動作についてのフローチャートを示す図。 本発明の別の実施例であるX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成する手順の一の状態を示す図。 図11の長尺画像生成画面を生成する手順の別の状態を示す図。 図11の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 図11の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 図11の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 本発明のさらに別の実施例であるX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成する手順の一の状態を示す図。 図16の長尺画像生成画面を生成する手順の別の状態を示す図。 図16の長尺画像生成画面を生成する手順のさらに別の状態を示す図。 本発明のさらに別の実施例であるX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成する構成を説明する図である。 図19のX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成する手順の一の状態を示す図。 図19の長尺画像生成画面を生成する手順の別の状態を示す図。 図19のX線診断装置における、長尺画像生成画面を生成処理の詳細の動作についてのフローチャートを示す図。
本明細書の添付図面において、略同じ動作をなし略同じ機能を有する構成、あるいは略同じ処理を行うステップには、同一の符号を付す。同じ構成や同じステップについて、説明の繰り返しを省略する場合がある。
〔1.X線診断装置100の全体構成〕
図1は、本発明の一実施例であるX線診断装置100の全体構成を示すブロック図である。X線診断装置100は、X線を照射しX線画像の画像データを取得するX線撮影機構部110と、X線撮影機構部110で取得した画像データを加工処理する制御部150と、制御部150からの画像データを記憶したり表示部200へ送信したりするなどの処理を行うデータ処理部170と、操作者が色々な操作を行うための操作卓160と、生成したX線画像などを表示する表示部200と、を備えている。
操作卓160が操作者によって操作されることによりX線撮影機構部110が制御され、被検体50の撮影位置にX線管70から絞り72を介してX線が照射され、被検体50の撮影位置を透過したX線がX線検出器80により検出され、X線の画像データが得られる。X線検出器80によって得られた画像データが制御部150によって処理され、データ処理部170に送られる。データ処理部170により受信された画像データは、表示部200により表示されたり、記憶装置に記憶されたりする。
次に各構成についてさらに具体的に説明する。X線撮影機構部110は、X線を被検体50の撮影位置に照射し、撮影位置を含む被検体50を透過したX線の線量分布を画像データとしてX線検出器80により取得する。X線撮影機構部110は、X線を発生して照射するX線管70と、X線管70が発生したX線の照射範囲を絞込みX線の照射方向を整える絞り72と、X線管70や絞り72を支持する支持機構76と、被検体50を載置しさらにポジショニングするための天板60と、X線管70と被検体50を挟んで対向する位置に配置されているX線検出器80と、被検体50に対するX線撮影の位置や場合によってはX線撮影の角度を調整する作用をする機構制御部82や、X線管70がX線を発生するための高電圧を発生してX線管70に印加する高電圧発生装置90や、高電圧発生装置90を制御するX線制御部84を有している。
X線管70は、熱電子を放出する陰極と電子を受けてX線を発生させる陽極を備えており、X線管70が発生したX線は、天板60に載置された被検体50の撮影位置に照射される。X線検出器80は、被検体50を挟んでX線管70と対向する位置に配置され、被検体50を透過したX線を検出する。X線検出器80は、例えば半導体からなるX線検出素子を二次元方向に配列して形成され、各X線検出素子がそれぞれX線量を計測することにより、2次元のX線の線量分布のデータが得られ、この線量分布のデータに基づいてX線画像を生成することができる。
制御部150により検出された画像データを基に、種々の画像処理を行う装置である。制御部150は、X線検出器80で検出されてデジタル信号に変換された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて診断に供するように画像処理を行い、画像処理された画像データをデータ処理部170に送信する。制御部150では、画像処理として例えば、ガンマ変換や、階調変換処理や、その他、画像の拡大や縮小、画像の上下や左右の反転、白黒の反転などを含む色々な画像処理が行われる。
データ処理部170は、制御部150が色々処理した画像データを受け、受け取った画像データを記憶したり、受け取った画像データや記憶された画像データを操作者の操作に応じて表示部200に表示したりする。データ処理部170は、画像データに対する各種操作を行うデータ制御部180や、各種の画像処理を行うために画像データを一時的に記憶する主記憶装置184や、画像データを保存する補助記憶装置186や、画像データを表示部200に表示するための制御を行う表示制御部192や、データ処理部170を制御するための操作を行うキーボード174あるいはポインティングデバイスの一例であるマウス172等を、備えている。
データ制御部180は、制御部150からの画像データを受信して補助記憶装置186に記憶する。制御部150からは画像データと共に撮影位置の情報も送られてくるので、データ制御部180は受信した画像データと共にその撮影位置の情報も、各画像データにそれぞれリンクした状態で、補助記憶装置186に記憶する。操作者が、キーボード174又はマウス172を介して画像表示の操作を行うと、補助記憶装置186に記憶された画像データが主記憶装置184に一時的に記憶され、表示制御部192を介して表示部200に表示される。またデータ処理部170では、表示部200に表示されている画像に対して、ガンマ変換や、階調変換処理や、画像の拡大や縮小や、画像の上下あるいは左右の反転や、白黒表示の反転などの画像処理を行うことができ、画像処理を施した画像データを補助記憶装置186に記憶することも可能である。
データ制御部180により処理されるガンマ変換における数値ガンマは、映像機器に関係する数値である。ディスプレイ等の画像を出力する機器において、例えば電圧やデジタルデータの数値などの入力値と例えば画像の明るさ等の出力値の関係は、一次関数で示される関係ではなく、数値0を最小の明るさ、数値1を最大の明るさとした場合で示されるカーブに近似した関係となることが多い。この関係は冪乗の関係となり冪乗の指数γをガンマ値と呼ぶ。画像データの入出力機器はそれぞれ固有のガンマ値を持っている。一般的なCRTディスプレイのガンマ値は2.2に近い値である。液晶ディスプレイは、表示の原理がCRTディスプレイとは異なるが、ガンマ値がCRTディスプレイに近似した値になるよう調整されている。CRTディスプレイが持つ冪関数的な濃度階調は、CRTに使われる三極管の性質によるものでもあったが、人間の視覚にとっては階調を均等に感じさせる効果があった。これらのことはヴェーバー・フェヒナーの法則に関係している。
操作者が操作卓160を操作することにより、X線撮影機構部110はX線撮影あるいはX線透視の動作を行う。操作卓160には、X線撮影あるいはX線透視を行う色々な条件を設定するためのインターフェースの作用を為し、撮影条件や透視条件を入力し設定することができるが、さらに撮影や透視の対象を調整することができるデバイスが色々設けられている。これらのデバイス、例えばパネルスイッチあるいはレバーの如きポインティングデバイス、などを操作することにより、色々な指示を行うことができる。
操作卓160を介して、撮影位置や透視位置の調整を行う操作が行われると、操作卓160から前記位置調整の情報が制御部150に送られ、さらに制御指令が制御部150から機構制御部82や寝台制御部86に送られる。機構制御部82は、天板60に対して天板60の短軸方向である矢印77の方向にX線管70やX線検出器80の位置を調整して、被検体50の撮影位置を調整する。この調整は例えば支持機構76が有するアーム78の長さを変えることで行われる。さらに必要に応じで、被検体50とX線管70との間隔を調整するために、支持機構76におけるアーム78の高さを矢印75の方向に調整する。以下で説明する一連の撮影では、矢印75の方向の制御を行うことなく、矢印77の調整で十分に対応できる。むしろ矢印75の方向の移動を固定して、矢印77の方向と次に説明する天板60の移動とにより、一連の撮影を行うことにより、血管などの画像の大きさ例えば縮尺が変わるのを抑制でき、画像を繋ぎ合わせることが容易となる。このことは繋ぎ合わせて作られた画像の画質を高い値に維持することにもつながる。
X線の撮影位置を天板60の長軸方向に移動するには、天板60に対してX線管70やX線検出器80の位置を天板60の長軸方向に移動しても良いが、この実施例では寝台制御部86により天板60をその長軸方向に移動する。この方が構造は簡単となる、あるいはさらに制御が容易である等の効果がある。
操作卓160は上述したようにX線撮影機構部110や寝台制御部86の制御あるいはX線検出器80で取得した画像データの処理を行うための操作に利用するが、データ処理部170の制御についての操作も行うことができる。データ処理部170で行う画像処理機能の全部または一部の操作を可能とすることで、操作の利便性が向上することができる。
X線撮影機構部110によって取得された画像データは、データ処理部170に送られ、主記憶装置184や必要に応じ補助記憶装置186に記憶する。データ処理部170が有する主記憶装置184に記憶されている画像データは表示部200で表示することができる。ただ、主記憶装置184に記憶されている画像データのみしか表示しないなど、表示部200の動作を限定する必要は無く、例えばデータ制御部180から表示制御部192に送られた画像データあるいは表示したい情報を広く表示できる。このようにすることが大変便利である。また、X線撮影機構部110が透視状態で動作している場合に、得られた透視画像をデータ制御部180から表示制御部192へ送ることにより、表示部200によってX線の透視画像が、表示部200にリアルタイムに表示される。このことにより、操作者は撮影の位置や撮影のタイミングを決めることができ、適切なX線画像を得ることができる。さらに撮影の失敗も低減できる。
〔2.X線画像の接合操作の説明〕
〔2.1 接合操作に使用する操作画面210の説明〕
X線撮影を行いたい被検体50の関心領域が、1回のX線撮影でカバーできない大きさである場合に、関心領域を複数に分けてX線撮影し、撮影した複数枚のX線画像を接合して関心領域全体のあるいは関心領域の主要部分の画像を作成する。例えば下肢静脈造影検査を具体例として説明する。造影剤を使用したX線撮影が広く行われているが、このような撮影では、1回の撮影で関心領域の全体を撮影することが困難な場合に、関心領域を単に複数に分けてX線撮影するだけでなく、造影剤を例えば血管内に注入した後、造影剤の移動に合わせてX線撮影の位置を変えてX線撮影することが必要である。
この場合には、造影剤の移動を追いかけるようにX線診断装置のX線管70やX線検出器80を、あるいは被検体50を載置した天板60を移動させながら、複数のX線撮影を行う。このようにした複数のX線撮影を行うことにより、関心領域をカバーする下肢全体の静脈血管の造影像を撮影する。複数の撮影を行うことにより得られた、静脈血管に関する複数の造影画像を、互いに貼り合わせて一枚の医用画像として合成する。このようにして関心領域の全体を見ることができるX線画像である長尺画像を得ることができる。
図2は、複数に分けて撮影されたX線画像を接合するための接合操作に使用される、表示部200に表示される操作画面210を示す。接合操作を始める前にX線画像の撮影が行われ、撮影された一連の画像がファイルとして補助記憶装置186に記憶される。このX線撮影の例は下肢全体の静脈血管の造影像をX線撮影する例であり、X線撮影を行うために被検体50の下肢静脈に造影像が注入される。下肢静脈では血液が足首の方から心臓の方に向かって流れるので、静脈の足首に近い方に造影像が注入される。静脈を流れる造影像の位置が、例えば撮影するX線画像のできるだけ中央に位置するように、操作卓160を操作し、天板60の位置やX線管70の位置を調整する。例えば静脈を流れる造影像の位置が足首の方から心臓の方に移動するのに合わせて、天板60を移動する。従って先ず足首に近い方からX線撮影が行われ、徐々に心臓に近づく方向に撮影位置が移動する。また関心領域の位置がX線画像のできるだけ中央に位置する方が望ましいので、支持機構76のアーム78を調整して、天板60の短軸方向おける撮影位置を、すなわち被検体50の体軸を横切る方向の撮影位置を調整する。このようにして撮影された一連のX線画像は、1つのファイルとして番号や名称などの名前が付され、補助記憶装置186に記憶される。さらに上記ファイルに含まれる各X線画像は、それぞれを特定するための番号あるいは時間その他特定するための情報が付され、補助記憶装置186に順に記憶される。従って記憶されたファイルは複数あるいは多数のX線画像によって構成される。
静脈を流れる造影像の位置に沿った一連のX線撮影が行われ、撮影が終了すると、撮影されたX線画像を接合する操作が行われる。図2はこの接合操作に使用される表示部200の表示内容を示す。表示領域250は検査中に撮影されたX線画像を表示するための領域である。長尺画像生成画面の起動時、表示領域250が設定され、例えば検査中に撮影されたX線画像の一部あるいは全部が表示領域250に複数の破線で示すように表示される。この実施例では、破線枠1〜9で示すごとく、9個の破線枠が表示されていて、各破線枠は撮影されたX線画像に対応している。例えば破線枠1は、1番目に撮影されたX線画像を表し、破線枠2は、2番目に撮影されたX線画像を表す。検査中に撮影されたX線画像は上述したように撮影位置を変えながら撮影される。もちろん同じ位置を複数回撮影しても良い。実施例で示したX線画像の撮影位置は、毎回撮影位置が変わっているが、毎回撮影位置を変える必要はない。造影剤の流れと撮影のタイミングを合わせることが望ましく、このためにはむしろ同じ位置で複数回撮影することが望ましい。同じ位置で複数回撮影することにより、撮影位置を流れる造影剤とのタイミングを合すことができる確率が高くなる。
表示領域250は、X線画像の撮影位置を表示することができる。この実施例では撮影位置を2次元で表示している例であり、横方向の座標を矢印292で、縦方向の座標を矢印294で表す。表示領域250の矢印292は、被検体50の体軸を横切る方向すなわち図1に記載の矢印77の方向の座標を表しており、矢印294は、体軸方向すなわち天板60の長軸方向の座標を表している。撮影された各X線画像の撮影位置は、図1の矢印77の方向と天板60の長軸方向との2次元座標で表すことができる。また上述したように、図2の矢印292や矢印294が示す座標系で各X線画像の撮影位置を表すことができる。図2に示す破線枠1〜破線枠9は、矢印292や矢印294を2次元の座標軸とした場合の撮影位置を表示されている。
破線枠1〜破線枠9で示される各X線画像の撮影位置を表す情報は、色々な方法で得ることができるが、例えば図1に示す寝台制御部86の動作状態や動作指令の情報を利用して図2の矢印294に対応する座標情報を得ることができる。同様に、図1に示す機構制御部82の動作状態や動作指令の情報を利用して図2の矢印292に対応する座標情報を得ることができる。これらの座標情報を撮影されたX線画像と共に補助記憶装置186に記憶する。一連のX線撮影画像のファイルを構成する各X線画像は、それぞれX線画像とその撮影位置の画像とがリンクした状態で、補助記憶装置186に記憶され、また補助記憶装置186から読み出すことができる。
図2に記載された表示部200の操作画面210の表示領域252には、X線画像の接合処理を行う対象となっている一連のX線画像のファイル名や、被検者名や、被検者の性別や、被検者の年齢や、一連の撮影を行った検査業務を特定するための検査IDや、検査対象の部位、などが表示される。また表示領域254は、検査中に撮影されたX線画像の中から、長尺画像を生成するのに使用するX線画像を選択する操作に使用される。検査中に撮影された各X線画像には順に番号が付される。図示の画像特定欄256に記載された番号は、上述の番号であり、この番号により各X線画像を特定することができる。但し各画像の特定は、この方法に限るものではなく、各撮影画像を特定する機能を有していればよく数字だけでなく文字を使用しても良い。表示領域252には画像番号欄256や、選択の指示を行う適用欄257や、表示の順位あるいは接合の順位を指示する順位欄258が設けられている。
表示領域250は、表示領域250にて選定されたX線画像を互いに合成する場合に、接合位置を適切な位置関係とするために、互いのX線画像の位置関係を調整する操作を行うための領域である。表示領域250に表示されたX線画像を、ポインティングデバイスを使用してカーソルなどで直接指示して特定すると、あるいは表示領域250の画像特定欄256の該当番号を指定することにより特定すると、特定されたX線画像の表示領域250における座標位置を、位置調整部260に記載の移動ボタンの操作により調整することができる。位置調整部260には、特定したX線画像を矢印294の方向である図の上下方向すなわち被検体50の体軸方向に移動する移動ボタン262や移動ボタン264が設けられている。また特定したX線画像を矢印292の方向である図の左右方向すなわちアーム78の長さを調整する方向の移動ボタン268や移動ボタン266が設けられている。移動ボタン268や移動ボタン266を操作することにより、表示領域250に表示された指定のX線画像(元画像と記す場合がある)を矢印292の方向に移動することができ、接合対象の2つのX線画像位置関係を矢印292の方向で調整することが可能となる。同様に上述の移動ボタン262あるいは移動ボタン264を操作すると、表示領域250に表示された指定のX線画像を矢印294の方向に移動することができ、接合対象の2つのX線画像位置関係を矢印294の方向で調整することが可能となる。
長尺画像生成ボタン272は元画像選択領域250にて選定した元画像の画像データから長尺画像の生成を実行するボタンである。終了ボタン274は長尺画像生成画面を終了するボタンである。
〔2.2 X線画像の撮影位置の表示動作〕
次に上述した操作画面210を利用した接合操作について図を用いて説明する。接合操作を行う以前に、本接合操作に使用するためのX線画像を事前に撮影し、その撮影位置を示す情報と共に補助記憶装置186に記憶する。接合操作が開始されると、撮影されたX線画像の位置関係が表示領域250に表示される。この表示動作を図3に記載のフローチャートに基づいて説明する。
長尺画像生成操作が開始されると、図3に記載のステップS120で開始されるフローチャートの実行が開始される。長尺画像生成操作の開始の指示は例えば操作卓160の操作により開始される。操作卓160の他にキーボード174やマウス172による操作で長尺画像生成操作が開始されるようにしても良い。長尺画像生成操作の開始の指示がなされ、さらにステップの記載を省略したが、長尺画像生成操作の処理を行う対象のファイルが指定されると、ステップS124において処理対象画像を先頭の画像にして次にステップS122を実行する。ステップS122において表示領域250に撮影位置を表示すべき対象の表示が完了したかが判断される。最初は撮影位置の表示が完了していないので、ステップS122から実行がステップS132へ移動する。
ステップS122での必要な撮影位置の表示が完了したかどうかの判断は、例えば接合操作を行うために指定された対象ファイルが有するX線画像で表示領域250にその撮影位置が表示される対象数が補助記憶装置186に記憶された情報から得られ、実際に撮影位置の表示処理を行った数が前記表示される対象数に達したかどうかで判断することができる。また他の方法として、表示処理を行った画像数が対象画像数に達したかを判断しても良い。もちろんその他の方法でも良い。例えば撮影した全てのX線画像の位置を表示領域250に表示する場合には、前記対象画像数は撮影した総画像数になる。
ステップS132で、最初のX線撮影画像を補助記憶装置186から読み出し、さらに最初のX線撮影画像の撮影位置を表す座標データを補助記憶装置186から読み出し、主記憶装置184に一時的に記憶する。図2の表示領域252には対象ファイルの名称やその他上述した情報が表示される。また表示領域254の画像特定欄256には最初のX線画像を特定する「1」が表示される。
表示部200に表示される操作画面210の座標軸、例えば操作画面210の左上端を原点として矢印292や矢印294で示される座標系に、最初のX線画像の撮影位置の座標データに基づいて撮影位置が表示される。この表示位置は、図2の破線枠1により表示される。破線枠1の位置に半透明のX線画像を表示しても良いし、図示の破線で示すごとくX線画像の枠だけを表示しても良い。以下このような画像を総称してサムネイルと記載する。表示領域250に表示された破線枠1で示されるサムネイル1は画像特定欄256の記載「1」で特定することができる。画像特定欄256の記載「1」を選択すると表示領域250に表示された破線枠(以下サムネイルと記す)1が特定される。
ステップS142で最初の画像に対するサムネイル1が表示される。次にステップS144が実行されて、ステップS132やステップS134の対象画像の更新を行う。全ての処理が終了していないので、ステップS122からステップS132に実行が移り、次のX線画像が補助記憶装置186から読み出され、さらにステップS134でステップS132の処理対象のX線画像の撮影位置の座標情報が読み出される。ステップS142で読み出された撮影位置の座標情報に基づき表示領域250にサムネイル2が表示される。次にステップS144で対象画像が更新される。このようにして撮影された画像のサムネイル1からサムネイル9の全てが表示される。
表示すべきX線画像の全ての撮影位置を表すサムネイルの表示が完了すると、ステップS122で処理の終了が検知され、ステップS150で終了報告の処理がなされ、ステップS120により開始されるフローチャートの実行が終了する。
この実施例では、説明を簡単にするために、ファイルを構成するX線画像を9枚とし、さらに全てのX線画像のサムネイルの表示を行うものとした。しかし全てのX線画像のサムネイルを表示するものに限る必要が無い。特定の条件を満たすものだけを選択してサムネイルの表示を行う様にしても良い。
〔2.3 X線画像の接合処理〕
説明を簡単にするために、被検体の関心領域を重なり合う9つの撮影位置に分けて撮影し、前記9つの撮影位置にてそれぞれ撮影した9枚のX線画像で撮影されたファイルが補助記憶装置186に記憶されると仮定する。なお、前記ファイルは主記憶装置184に記憶するようにしても良いが、大容量のデータは補助記憶装置186に記憶される方が、色々便利なことが多い。また一例として全てのX線画像に対してそのサムネイルの表示を行うものとして接合操作の説明を行う。
図2において、画像特定欄256を操作することにより、表示領域250に表示されたサムネイルの内の対象となるサムネイルが特定される。図4と図5を用いてより具体的に説明する。図4で、画像特定欄256は、表示領域250に表示された各サムネイルを選択するための欄であり、画像特定欄256の番号「1」を選択すると、番号「1」の適用欄257や順位欄258を含む行全体が他の行と表示内容が変化し、画像特定欄256の番号「1」が選択されたことが、明らかとなる表示状態になる。さらに表示領域250のサムネイル1の表示内容がX線画像に変化する。操作者は番号「1」に対応したX線画像をチェックし、接合のために使用するX線画像として選択するかどうかを判断する。
接合のために使用するX線画像として選択する場合には、操作者は表示領域254の画像特定欄256の番号「1」に対応する適用欄257を選択する。すなわち画像特定欄256に記載されている番号を選択すると、選択されたサムネイルの表示に変わってX線画像が表示される。操作者がX線画像を確認して長尺画像を生成するための接合操作に使用するかどうかを判断する。長尺画像を生成するための接合操作に使用する場合には、適用欄257に選択の入力を行う。
適用欄257に選択を入力する操作を行う状態を図5に記載する。適用欄257に選択の入力を行うと、対象のX線画像が選択されたことを示す表示に変わる。図4に記載の画像特定欄256の選択操作では、表示領域250のサムネイルがX線画像に置き換わるが、画像特定欄256の選択操作を止めると、置き換わったX線画像が再び元のサムネイル表示に戻る。このことにより、表示領域250のX線画像の撮影位置を見ながら、画像特定欄256に記載されているサムネイルの選択用番号を選択することによりその内容であるX線画像を表示して確認することができる。例えば番号「1」を選択するとサムネイル1の表示の位置にサムネイルに変わってX線画像が表示される。番号「1」の選択を止め、番号「3」を選択すると、サムネイル1の位置に表示されたX線画像が再びサムネイルに変わり、番号「3」のサムネイル3がX線画像の表示に変わり、サムネイル3が表示されていた位置に表示される。このように画像特定欄256の番号を切り替えることにより、切り替えられたサムネイルだけがX線画像にかわり、今まで表示されていたX線画像はサムネイルに変わる。選択されたサムネイルだけがX線画像に変わるので、表示領域250が見易い。
表示領域250に表示されたサムネイルのX線画像を確認し、X線画像の接合処理に使用することを決定した場合には、図5に記載のように適用欄257に、前記接合処理の使用の決定を意味する操作を行う。この実施例では、適用欄257の欄を選択する。この選択により、前記接合処理の使用の決定を意味するマーク「レ」が表示される。該当する画像番号である画像番号「1」の適用欄257の選択項目の“適用”列がチェックされると、項目に対応する画像番号の画像データが接合処理に使用する画像として選定される。この時、表示領域250に表示されているサムネイルの選定されたサムネイルは選定状態となり、他のサムネイルとは区別される表示となる。さらに選択されたサムネイルに変わって撮影されたX線画像が表示される。また選択された特定された順番、すなわち特定された順番が順位欄258に表示される。この例では、全ての画像データから最初に選定された画像データとなるので、順位欄258に表示順位「1」が設定され、表示される。
表示領域250の画像番号「2」に表示されたサムネイル2により示される撮影位置が、画像番号「2」の指示操作あるいは表示されているサムネイル2の指示操作により、選択されると、図6に記載のように、表示領域250の内の選択されたサムネイルの撮影画像が最前面に表示される。このように選択された撮影位置の撮影画像が最前面に表示されることにより、撮影内容の確認が極めて容易となる。これにより、長尺画像の生成に使用するかどうかの特定判断を容易に行うことができる。実際のX線撮影では、本実施例よりはるかに多くのX線画像が撮影され、撮影されたX線画像の内より、例えば造影剤の流れとの関係で、好ましい撮影画像が選択されることになる。上述したように先ず撮影位置を選択し、選択された撮影位置のX線画像を確認し、長尺画像の生成に適用するかどうかを判断する。このような作業がより効率よく行え、あるいは高い信頼性を維持した状態で行えるかどうかが大変重要である。本実施例では、選択された撮影位置の撮影画像が最前面に表示されるので、判断し易く判断ミスを低減でき、あるいは上記判断を効率よく行うことが可能である。
表示領域250に特定のサムネイルが表示され、場合によっては全てのサムネイルが表示され、表示されたサムネイルは、長尺画像生成画面を作成するための処理開始時に、撮影画像と共に記憶された撮影位置情報に基づき、表示領域250に設定された矢印292や矢印294に基づく座標に沿って、自動的に配置される。しかし、機構制御部82や寝台制御部86の制御に基づく天板60やX線管70の実際の移動位置に、機械的な制御誤差が生じることがある。
良質な長尺画像を生成する為には、接合処理を行う2つのX線画像の位置関係が微調整されることが望ましい場合がある。この場合には、操作者が、表示されている2つのX線画像の重なり具合の位置関係を手動で微調整できることが望ましい。このような目的のために、表示領域260に移動ボタン262や移動ボタン264や移動ボタン266や移動ボタン268が設けられている。これらの移動ボタン262や移動ボタン264や移動ボタン266や移動ボタン268を操作することにより、これらの移動ボタンに基づいて、接合するX線画像の一方を他方に対して移動することができる。すなわち表示領域260は位置調整部として動作する。
図6の記載では、画像番号1に接合するX線画像として画像番号4が選択され、この実施例では画像番号1に画像番号4が接合される。画像番号2や画像番号3が撮影されたが、これらは長尺画像に使用する対象から外された。良質の長尺画像を得るために画像番号1と画像番号4の撮影画像目的物が互いに合うように互いの位置関係を微調整することが望ましい。この微調整を位置調整部として動作する表示領域260により行うことができる。
具体的には画像番号4が図6における操作で選択されており、また図7では図6と同様に画像番号4が選択されているので位置調整部としての表示領域260の操作により、画像番号4の表示位置を少しずつ移動することが可能となる。例えば表示領域260の移動ボタン266を操作すると画像番号4の表示位置を少しずつ移動ボタン266に表示の矢印の方向である右方向に移動することが可能である。また表示領域260の移動ボタン268を操作すると、移動ボタン266に表示されている矢印方向である左方向に少しずつ移動することが可能である。ここで、図6に示すように、点線で示す画像番号4のサムネイル表示は、適用欄257の欄の選択が行われるまでは位置の変更がなされず、元の位置のままとし、適用欄257の欄の選択が行われてから上記移動された画像番号4の表示位置へ移動されるようにしても良い。また、適用欄257の欄の選択後であっても、元の位置に戻れるようにしても良い。また、これに対応して、上記表示位置を移動した画像番号4の撮像画像を元の位置に戻れるようにしても良い。
画像番号1のX線画像の注目組織、例えば静脈血管に注目し、画像番号1に表示された注目組織である静脈血管と画像番号4に表示された注目組織である静脈血管とが連続して接続されるように一方の画像番号4の撮影位置を微調整する。微調整が終了した時点で、適用欄257に適用の入力操作を行うと、画像番号4は適用画像として選択される。
本説明では、適用画像として選択されている画像番号1に対する画像番号4の位置関係の微調整を終了してから、適用欄257に適用の入力操作を行ったが、これに限るものではない。先に画像番号4に対して適用の入力操作を行ってから、次に画像番号1に対する画像番号4の位置関係の微調整を行っても良い。また画像番号4を固定し、画像番号1の方を移動することにより、画像番号1と画像番号4との位置関係を微調整しても良い。
長尺画像を生成するのに使用する画像として画像番号1を選択し、選択操作として適用欄257に適用の操作を行うと、図6に記載の如く、画像番号1は適用画像としての表示に変わり、順位欄258に1が表示される。次に図8に記載のように適用欄257に「レ」を入力すると、順位欄258に記載の画像番号1の順位が「1」から「2」に変わり、画像番号4の順位が「1」となる。これらの数字は自動的に表示されるが、必要に応じて変更することが可能である。
順位欄258に記載の数字は、表示領域250に表示の画像の重なり順番を表している。順位が小さいほど前面に表示されることを意味する。図8に記載の例では、画像番号4の画像が最前面に表示され、その下に、画像番号1の画像が表示されることを意味する。新たに設定された画像番号のX線画像が1となり最前面に表示され、他の画像番号はそれに伴って1つずつ番号が増加し、背面の方に表示順位が移動する。操作者が、手動で順位欄258の順番を変更すると、変更された順番に重なり具合が入れ替わる。例えば画像番号1の順位を「1」とし、画像番号4の順位を「2」とすると、図8に示す画像番号1が画像番号4の前面に表示される。
このようにして、長尺画像を生成するために使用するX線画像の特定を行い、また重なり合うX線画像間の位置関係の微調整を行った後に、長尺生成ボタン272をすなわち合成処理を指示する操作を行うと、順位欄258に記載の順に合成処理が行われる。順位欄258に記載の順は、順の数値の小さい方から大きい方に向けて行っても良いし、順の数値の大きい方から小さい方に向けて行っても良い。重要なことは互いに重なり合っているX線画像を互いに接合処理することが重要である。
長尺画像の生成が完了すると長尺画像の画像データは自動的に補助記憶装置186に記憶され、表示部200の表示領域250には、生成された長尺画像のサムネイルが表示される。生成された長尺画像に問題が無ければ、長尺画像の生成動作を終了するための終了の操作を、終了ボタン274を操作することにより、行う。また生成された長尺画像に不完全などやその他の問題があり、適用画像の選定あるいは接合対象画像の位置関係の微調整、等を再度実施する場合は、再編集ボタン276を操作することにより、適用画像の選定処理や接合動作の再実施を行うことができる。
〔2.4 長尺画像の生成処理の流れ〕
上記長尺画像の生成処理についての関するフローチャートチャートを図9に示し、図9の長尺画像生成処理の詳細を図10に示す。図9のフローチャートにおいて接合処理が開始されると、図3を用いて説明した処理が行われ、表示部200の表示領域250に撮影位置を表すサムネイルが、複数個、あるいは所定の数、あるいは全て表示される。撮影されたX線画像の数が多い場合は、その全ての撮影位置を表示することは表示が煩雑となり、処理の効率を低下させたり、誤りが生じやすくなったりなどの悪影響が出るので、幾つかに分割して処理しても良い。例えば天板60の移動範囲に沿って幾つかに分割して処理する方法が考えられる。
図9に示すように、ステップS200で接合処理のステップが開始する。ステップS202で、天板60の移動範囲に沿って幾つかに分割し、分割した最初の範囲を表示した場合には、その範囲の処理が終わると、ステップS226で、次の範囲に関する処理を行うようにして、分割した範囲を順に処理するようにしても良い。X線画像の撮影枚数が多い場合には、このようにすることで、処理し易くなる効果がある。
ステップS204で、表示された撮影位置を表す画像番号を指定すると、ステップS206で指定された画像番号の撮影位置に表示されたサムネイルに変わってX線画像が表示される。一方ステップS204で画像番号が指定されない場合はステップS206の処理を行わないで、ステップS212の処理が行われる。ステップS212で、適用欄257が操作されると操作された適用欄257には記号「レ」が表示され、操作された適用欄257の対象となるX線画像が、長尺画像の生成に使用される適用画像として選択される。ステップS214で表示領域250に表示されたX線画像が、適用画像として選択されたことを表す表示に変わる。例えば太枠で囲まれた画像に変わる、あるいは表示の色が適用画像を意味する色に変わる。さらにステップS216で順位欄258に順位が付される。上述したように新たに適用指定された画像番号の順位欄258に順位「1」が設定され、他の適用された画像番号の順位欄258の順位は1ずつ繰り下がる処理が行われる。ステップS212で、適用欄257の選択でない場合には、ステップS214やステップS216の処理が行われることなく、ステップS222が実行される。
ステップS222では、表示領域260の位置調整部の操作が行われたかどうかが判断される。例えば、移動ボタン262や移動ボタン264、移動ボタン266、移動ボタン268の操作がなされると、ステップS224で対象X線画像の表示座標が微調整される。上記ステップS204からステップS225におけるデータの変更などの結果が、ステップS225で主記憶装置184に記憶される。例えばステップS225で微調整された画像位置は、ステップS225で主記憶装置184に記憶される。これらのデータは、以下のステップS300の長尺画像生成処理において利用される。
長尺生成ボタン272が操作されたかどうかをステップS230で判断し、長尺生成ボタン272の操作が行われていない場合には、さらに長尺画像生成処理の前段階の処理が行われるものとして、再びステップS204からの処理を繰り返す。また、上述したように撮影された撮影位置を全て表示すると煩雑となる場合には、天板60の移動範囲を幾つかに領域に分け、領域毎にステップS202からステップS203の処理を行い、上記領域の単位で順に処理しても良い。その場合には、上記領域の切り替えの操作に基づいて、破線で示したステップS226からステップS202に実行が戻り、ステップS202で次の領域の撮影位置が表示される。このようにして分割した全領域の処理が終了すると、長尺生成ボタン272の操作に基づき、ステップS230からステップS300へ実行が移る。
ステップS300で上述した接合処理が行われる。この接合処理の詳細は、図10を用いて後述する。ステップS300による長尺画像処理が終了すると、ステップS380で操作者が終了ボタン274を操作したか再編集ボタン276を操作したかを判断する。操作者が再編集ボタン276を操作した場合には、再び処理をステップS204に戻し、上述の処理をやり直す。一方操作者が終了ボタン274を操作した場合には、目標とする長尺画像が得られたとして、ステップS390で、長尺画像の生成処理を終了する。
〔2.5 図9のステップS300、長尺画像の生成処理〕
図10にステップS300の詳細な処理内容を示す。なお破線は処理に伴うデータの流れを示す。図9に記載のステップS230で、図2に記載の長尺生成ボタン272が操作されると、図10に記載のステップS300の実行が開始される。先ず図2の順位欄258に記載の順位1より順に接合処理を行う例で説明するため、順位iの値をステップS302で「1」にする。ステップS312は、適用画像として選択された最後尾の処理が終了したかを判断するステップであり、このステップで接合処理の終了を判断する。接合処理が終了するまでは、ステップS312の次に、ステップS322が実行される。
ステップS322で、順位欄258の順位1のX線画像の画像データを主記憶装置184から読み出し、さらにステップS324で順位1のX線画像の撮影位置を表す座標データを読み出す。読み出した画像データと座標データを基に、接合処理を行う長尺描画領域にX線画像を描画する。次にステップS322で順位欄258の順位iを更新する。例えば順位iは、ステップS332の処理の結果「2」となる。順位2の画像データがステップS322で読み出され、またその座標がステップS324で読み出され、ステップS326で、既に描画されている順位1のX線画像に重なりを持って順位2の画像が描画される。
ステップS328で、順位1のX線画像と順位2のX線画像滑らかに接合するための処理が行われる。さらにステップS332で、処理対象の順位が更新される。描画領域のデータは、自動的に主記憶装置184に記憶される。適用として選択されたX線画像の全ての処理が終了すると、ステップS312から実行が、ステップS340に移り、長尺描画領域のデータである長尺X線画像が主記憶装置184に移される。さらにステップS340において、長尺X線画像が主記憶装置184から補助記憶装置186に保存され、長く保持される。このようにして長尺画像生成処理がステップS350において終了する。この後図9で説明したステップS380が実行される。
本実施例では、キーボード174やマウス172などの捜査手段を用いて、同一検査内で撮影された複数の画像データの中から長尺画像の生成に使用する適用画像を容易に選定することができる。また長尺画像の画像データを迅速に生成ですることが可能となる。
〔3.他の実施例〕
上述の実施例では、撮影位置を表すサムネイルの選択や、適用画像の選択や、2つのX線画像の位置関係の微調整などを表示領域250に隣接して設けられたそれぞれの領域、例えば表示領域254の画像特定欄256を操作する、あるいは表示領域254の適用欄257を操作する、あるいは表示領域260の移動ボタン262や移動ボタン264、移動ボタン266、移動ボタン268を操作するなどして行っていた。しかし、図11から図15に示す実施例では、表示領域250に表示されたサムネイル1を直に操作することにより、行うことができる。
以下図を用いて具体的に説明する。なお、基本的な考え方は、上述の実施例と同じである。また同一構成については、同じ符号を付しており、説明を省略する表示部200はタッチパネル式モニタを使用している。従って表示内容に対応して表示部200の表示画面を手で触れて、操作することが可能である。図11に示す如く、表示部200に表示されたサムネイルの外枠にタッチすることにより、サムネイルを選択でき、サムネイルの表示をX線画像の表示に変えることができる。このようにして、撮影位置を表すサムネイルをタッチすることにより、そのX線画像をチェックすることが極めて容易となる。
選択されたX線画像をさらに操作することにより、例えば図12に記載のように、サムネイル上の画像番号をタッチすることにより、長尺画像の生成に使用する適用画像として選定することができる。また、再度画像番号をタッチすることにより適用画像の選定を解除することも可能である。また表示領域250に表示されている選定されていないサムネイルを例えばその外枠をクリックするなどして選択すると、クリックされたサムネイルが選択状態となり、さらにそのX線画像が図11に示す如く、最前面に表示される。
また画像番号1に対して画像番号4の接合位置の位置関係を微調整したい場合に、図2に記載の位置調整部として動作する表示領域260の移動ボタンを操作する代わりに、図13に示す如く、例えば選択された画像番号4のサムネイルの外枠をドラッグすることにより、ドラッグした方向に画像番号4のX線画像の接合位置を移動することができる。図13の方法により、画像番号4のX線画像を移動して画像番号1の接合位置に、位置合わせした後、画像番号4の番号をタッチすることにより、適用画像として選定することが可能となる。ここで選定されたX線画像の表示順序が最優先となり、画像番号4のX線画像が最前面に配置される。
さらに適用画像を追加する場合は、表示領域250に表示されているサムネイルを、例えば外枠をタッチするなどして選択することにより、特定し、さらにサムネイル上の画像番号をタッチすること適用画像として追加することができる。ここで、適用画像に選定したX線画像の中から最前面に表示されるX線画像をタッチすると、表示順位を変更でき、例えば最前面に移動することが可能となる。
またさらに、図15に示すように、表示領域250に表示されているサムネイルを、例えばマウスでのドラッグ選択することにより、X線画像を表示して、このX線画像をマウスの操作により移動することができる。これにより各画像番号間の位置の調整をすることが容易に行える。
本実施例では、表示領域250に表示されたサムネイルを直接操作することにより、色々な処理を行うことができ、操作がより簡単に行える効果がある。またサムネイルやX線画像を直接操作することが可能となるので、誤りが低減される。
〔4.さらに他の実施例〕
図16から図18に記載の実施例は、本発明が適用されたさらに他の実施例を記す。なお、他の図面に付された符号と同じ符号は、同じ構成を示し、略同じ動作をする。同じ符号の構成については説明を省略する。上述した実施例では、検査終了後に長尺画像生成画面を起動し長尺X線画像を生成する。本実施例では長尺画像生成画面を、検査中即ちX線撮影の途中に起動する。このようにすることにより、不足した撮影画像を表示領域250の表示内容から検知することができる。ただちに不足した撮影画像を撮影することができる。次に具体的な動作を説明する。
検査中に長尺画像生成画面を起動する。表示領域250を参照することにより、撮影画像が不足していることを調べることが可能となる。例えば撮影した画像の撮影位置を図16に示すように表示領域250に表示する。図16に記載のように、破線部分が撮影されていないことが判明したとする。この場合にまず撮影位置設定ボタン57をクリックする。
次に、マウス172を使って表示領域250から画像撮影が必要な領域にマウス172のカーソルを移動させ、マウス172をクリックすると、データ処理部170から機構制御部82および寝台制御部86に対してクリックした位置情報が送信され、機構制御部82および寝台制御部86は制御指令の位置情報に基づいて映像系を移動させ、図18に示す、画像番号5の画像がX線検出器80によって検出され、表示部200に表示される。図16に記載のように、破線部分42が撮影されていないことが判明したとする。この場合にまず撮影位置設定ボタン57をクリックする。次に、マウス172を使って表示領域250における画像撮影が必要な領域44にマウス172のカーソルを移動させ、マウス172をクリックする。撮影に必要な領域44がデータ処理部170に取り込まれる。データ処理部170から機構制御部82および寝台制御部86に対してクリックした領域44の位置情報が送信され、機構制御部82および寝台制御部86は制御指令の位置情報に基づいて映像系が移動する。図18に示す、画像番号5の画像がX線検出器80によって検出され、表示部200に表示される。操作者の撮影操作により画像番号5の撮影されたX線画像が取り込まれ、保持される。
上記映像系とは、撮影位置を制御する機構およびその機構により動かされるX線管70やX線検出器80であり、主なものの一つは寝台制御部86により制御される天板60、他の1つはX線管70やX線検出器80およびこれらの位置を制御する機構制御部82および機構制御部82により制御される支持機構76である。映像系の移動が完了した後、操作者が操作卓160を操作して画像番号5で示されるX線画像を撮影する。このようにして、表示領域250で撮影位置を指示することにより、指示された撮影位置のX線画像を得ることができる。
本実施例により、検査中に不足したX線画像を容易に検知でき、迅速に撮影することができる。造影剤は時間と共に移動するので、不足したX線画像を素早く検知し、早く対応することが大切である。
〔5.さらに他の実施例〕
〔5.1 動画画像の観察に基づく撮影〕
造影剤を静脈血管に注入した場合に、静脈を流れる造影剤にタイミングを合わせてX線画像の撮影を行うことが重要である。1回の撮影で造影剤の流れのタイミングを合わせることは大変難しい。本実施例では2つの改良点を要している。第1の改良点は、操作者が造影剤の流れとX線画像の撮影のタイミングとを合わせ易くするために、撮影位置での造影剤の流れ状態を動画の表示の如く表示し、その時々刻々変わる状態を見ながら撮影できるようにしたことである。第2の改良点は、同一の撮影位置で複数回の撮影を可能とし、同一撮影位置で得られた複数のX線画像の中から望ましいX線画像を選択して、上述した適用画層とすることが可能なようにしたことである。
図19は、上記動画画像と同一撮影位置での複数枚の撮影画像を保持する原理を説明する図面である。なお、破線はデータの流れを表している。撮影位置が制御されて定まると、その撮影位置でのX線検出器80の検出結果が一定時間毎に、例えば1秒間に所定の回数取り込まれ、表示部200の表示面に動画画像312として表示される。この動画画像を見ることにより、操作者は造影剤の血管内の移動状態を観察することが可能となる。例えば静脈血管の撮影に対して良い造影剤の流れ状態にタイミングを合わせて、操作者が撮影の操作を行うことにより、質の高いX線画像を得ることができる。撮影された画像322が、動画画像312に隣接して表示される。
操作者は動画画像312を観察しながら、1回だけでなく、複数回、例えば必要と思われる回数、撮影操作を行うことができ、得られた画像は、撮影位置情報と共に主記憶装置184あるいは補助記憶装置186に記憶される。造影剤の移動に合わせて、撮影位置を移動させ、移動した新たな撮影位置で上述した方法により、動画画像を観察しながらX線画像を撮影することができる。このようにして1つの撮影位置に対して複数枚の画像を得ることができ、造影剤の流れ状態にタイミングを合わせた撮影が可能となる。
〔5.2 同一撮影位置における撮影画像の選択〕
図19で説明した方法により、同一撮影位置において複数枚の画像が撮影されており、これらの画像から望ましい画像を選択して、上記適用画像とすることが望ましい。図20および図21は、1つの撮影位置に複数枚の撮影画像が存在する場合の取り扱いを説明する説明図である。上述の例と同様、撮影位置を表すサムネイル1が選択されると、サムネイル1の先頭に位置するX線画像が表示される。このX線画像と共に同一サムネイルにおけるX線画像を順番に表示するためのスクロール手段であるスクロールバー30が表示される。スクロールバー30のスクロールマーク31や32を選択することにより、表示されるサムネイル1のX線画像を切り替えて表示することができる。サムネイル1の数字「1」を選択するとか適用欄257を操作するなどをして、好ましいX線画像を適用画像として選択することができる。
上記同様に、図21に示すように、サムネイル4を選択すると、サムネイル4に複数の撮影画像が存在する場合に、スクロールバー36が先頭の撮影画像と共に表示される。スクロールバー36が有するスクロールマーク37や38を選択すると、サムネイル4に関するX線画像を順に切り替えて表示することができる。次に適用画像の選択操作を行うと、サムネイル4の位置に表示されているX線画像が選択されて、適用画像として登録される。このように同一撮影位置で複数回の撮影を行い、複数のX線画像から好ましいX線画像を選択できることで、造影剤の流れとタイミングを合わせ易くなり、画像の質を向上することができる。この結果、得られる長尺画像の質を向上することができる。
〔6.撮影漏れの検出〕
長尺画像の撮影において、撮影漏れが生じないようにすることが重要である。被検者の体軸方向において、撮影画像が互いに重なりを持ってつながることが望ましい。もし重なり部分が途中で途切れると、長尺画像を生成することが困難となる。図22は一定時間毎に実行され、上記課題を解決するフローチャートである。図12のフローチャートが短い周期で実行されるので、操作者にとっては常に本フローチャートが動作しているかのごとく機能する。
ステップS400が開始され、ステップS402で撮影位置が被検者の体軸方向に移動したかどうかが、検知される。移動していなければステップS412、ステップS414およびステップS416の実行は必要が無いので、ステップS432の実行に移る。撮影位置が移動した場合には、新たに移動した撮影位置が一つ前の撮影位置に対して重なり部分を有するか否かをステップS412で演算する。例えば天板60を移動し過ぎたために重なり部分が無いことがステップS412の演算で明らかになると、ステップS414から実行がステップS416に移る。ステップS416でエラーを表示し、また撮影位置に重なり部分が無いことを警告表示する。
操作者は、この時点で、警告を受けて例えば天板60を戻すことにより、問題を解決することができる。造影剤の移動に伴って撮影位置を決めることが重要であり、対応が遅れると、撮影できなくなる恐れがある。この実施例では、移動に基づき直ぐにエラーの警告がでるので、素早く対応することができ、造影剤の移動に間に合わせることができる。
ステップS432で撮影が終了したかどうかを判断し、もし撮影が終了した場合には、ステップS434で撮影漏れが無いかどうかが演算される。ステップS434の演算の結果重なり部分を介して各X線画像が繋がる場合には、撮影漏れが無いと判断する。もし漏れがあればステップS444に実行が移り、警告が発せられ、エラー表示が出る。この時点で問題点が見付かれば、被検者は天板60に載置された状態であり、漏れた部分のX線撮影を行うなどの対応を行うことができる。
30:スクロールバー、31:スクロールマーク、32:スクロールマーク、36:スクロールバー、37:スクロールマーク、38:スクロールマーク、42:破線部分、44:領域、50:被検体、57:撮影位置設定ボタン、60:天板、70:X線管、72:絞り、75:矢印、76:支持機構、77:矢印、78:アーム、80:X線検出器、82:機構制御部、84:X線制御部、86:寝台制御部、90:高電圧発生装置、100:X線診断装置、110:X線撮影機構部、150:制御部、160:操作卓、170:データ処理部、172:マウス、174:キーボード、180:データ制御部、184:主記憶装置、186:補助記憶装置、192:表示制御部、200:表示部、210:操作画面、250:表示領域、252:表示領域、254:表示領域、256:画像特定欄(画像番号欄)、257:適用欄、258:順位欄、260:位置調整部、262:移動ボタン、264:移動ボタン、266:移動ボタン、268:移動ボタン、272:長尺画像生成ボタン、274:終了ボタン、292:矢印、294:矢印、312:動画画像、322:撮像画像。

Claims (10)

  1. 被検体にX線を照射するX線管と、
    X線を検知するX線検出器と、
    前記被検体を載置して前記被検体の体軸方向に移動する天板と、
    前記X線検出器の検出結果に基づくX線画像を記憶する記憶装置と、
    制御部と、
    操作を行う操作部と、
    表示部と、を備え、
    前記記憶装置には、被検体の関心領域を重なり合う複数の撮影位置に分けて撮影したX線画像が記憶され、
    前記表示部に前記X線画像の撮影位置が複数個表示され、表示された前記撮影位置を選択することにより選択された前記撮影位置の前記X線画像が表示され、
    撮影された複数のX線画像から長尺画像を生成するためのX線画像が特定され、前記特定されたX線画像に基づいて長尺画像が生成される、ことを特徴とするX線診断装置。
  2. 請求項1に記載のX線診断装置において、
    表示された2つの前記X線画像の位置関係を調整する位置調整部が設けられ、前記位置調整部の操作に基づき表示された前記X線画像の位置関係が変わることを特徴とする、ことを特徴とするX線診断装置。
  3. 請求項1に記載のX線診断装置において、
    前記記憶装置には、複数の撮影位置に分けて撮影された複数のX線画像に加え、前記複数のX線画像の撮影位置を表す情報が記憶され、前記表示部に画面に設けられる表示領域の座標に従って、前記複数の撮影位置がその撮影位置を表す情報に基づく前記表示領域の座標位置に表示される、ことを特徴とするX線診断装置。
  4. 請求項3に記載のX線診断装置において、
    前記天板の位置を制御する寝台制御部とX線を発生するX線管の位置を制御する機構制御部とが設けられ、前記撮影位置を表す情報は前記前記天板の位置と前記X線管の位置に対応している、ことを特徴とするX線診断装置。
  5. 請求項4に記載のX線診断装置において、
    前記X線管が発生したX線が前記X線検出器により検出され、前記X線検出器によって造影剤が注入された前記被検体を透過した前記X線が検出され、前記X線検出器による検出結果を所定時間間隔で連続して前記表示部で表示することにより、前記表示部の画面には、前記被検体を流れる前記造影剤の状態が表示され、撮影指示の操作に基づき、前記X線検出器の検出結果がX線画像として取り込まれてその時の撮影位置を表す情報と共に前記記憶装置に記憶される、ことを特徴とするX線診断装置。
  6. 請求項4に記載のX線診断装置において、
    前記天板の移動操作に基づく新たな撮影位置が、前の撮影位置と体軸方向において重なり合うかを演算し、重なりあわない場合に警告を行う、ことを特徴とするX線診断装置。
  7. 請求項1に記載のX線診断装置において、
    選択された前記撮影位置において複数個のX線画像が撮影されている場合に、前記選択操作により前記複数個のX線画像の内の1つが表示され、さらに表示されていない前記複数個の内の他のX線画像を表示する記号が表示され、前記記号が操作されることにより、前記複数個の内の他のX線画像が表示される、ことを特徴とするX線診断装置。
  8. 請求項1に記載のX線診断装置において、
    前記撮影位置が選択されると選択された前記撮影位置のX線画像が表示され、接合処理に使用する前記適用画像の決定操作を行うと、前記撮影位置の前記X線画像が、適用画像を表す表示に変わる、ことを特徴とするX線診断装置。
  9. 請求項1または請求項8に記載のX線診断装置において、
    互いに重なり合う複数の前記撮影位置が、表示部に設けられた表示領域に表示され、前記撮影位置が選択されると選択された前記撮影位置のX線画像が最前面に表示され、さらに他の選択位置が新たに選択されると新たに選択された撮影位置のX線画像が最前面に表示される、ことを特徴とするX線診断装置。
  10. X線管が発生したX線を被検体に照射する第1ステップと、
    X線検出器によりX線を検知する第2ステップと、
    前記被検体を載置する天板を前記被検体の体軸方向に移動する第3ステップと、
    前記X線検出器の検出結果に基づき、前記被検体の関心領域を重なり合う複数の撮影位置に分けて撮影したX線画像を記憶装置に記憶する第4ステップと、
    前記X線画像を表示部に表示する第5ステップと、
    前記表示部に前記X線画像の撮影位置が複数個表示される第6ステップと、
    表示された前記撮影位置を選択することにより選択された前記撮影位置の前記X線画像が表示される第7ステップと、
    撮影された複数のX線画像から長尺画像を生成するためのX線画像が特定される第8ステップ、
    前記特定されたX線画像に基づいて長尺画像が生成される第9ステップと、
    を備えることを特徴とするX線診断装置のデータ処理方法。
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