JP2015047028A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池からの供給電力により二つの負荷を同時に作動させるときの電池電圧の低下を抑制した電源装置を提供する。【解決手段】マイクロコンピュータ30は、ステッピングモータ21と音声回路40が同時に作動しているときに、ステッピングモータ21のON期間においてはスイッチング素子50をOFFして、電池10から駆動回路20に電力供給すると共に、第1コンデンサ61から音声回路40に電力供給し、ステッピングモータ21のOFF期間においてはスイッチング素子50をONして、電池10から第1コンデンサ61に電力を供給して第1コンデンサ61を充電する同時作動対応処理を実行する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電池から負荷に電力を供給する電源装置に関する。
従来より、電池から負荷に電力を供給する電源装置において、電池電圧を検出して電池の消耗度合を判断し、電池電圧が所定電圧未満になったときには、電池交換ランプを点滅させて電池交換を促すようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された電源装置はガスこんろに組み込まれて、複数の電磁弁を駆動するが、複数の電磁弁を同時に駆動すると、電池からの供給電流が多くなって電池電圧が一時的に大きく低下する。そして、電池電圧が所定電圧未満まで低下すると、電池交換を促す処理が実行されるが、実際には電池の残量にはまだ余裕がある場合も多く、不必要な電池交換が行われてしまうおそれがある。
そこで、特許文献1に記載された電源装置においては、複数の電磁弁を同時に駆動することを禁止して電池からの供給電流を制限することにより、電池の残量に余裕がある段階で電池電圧が所定電圧未満になることを防止している。
特開2008−209056号公報
上記特許文献1に記載された電源装置においては、複数の負荷を同時に駆動することを禁止しているため、二つの負荷を同時に作動させる制御を実行することができないという不都合がある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであり、電池電圧の低下を抑制して、二つの負荷を同時に作動させることができる電源装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の電源装置は、
電池と、
前記電池と並列に接続されたコンデンサと、
前記電池と前記コンデンサとの間に接続されて、前記電池と前記コンデンサ間を導通状態と遮断状態とに切換えるスイッチング素子と、
前記電池と前記スイッチング素子との間に接続されて、前記電池からの供給電力により作動し、作動中は該供給電力を所定レベル以上消費するON期間と該供給電力の消費が該所定レベルよりも少ないOFF期間とを切り替えて作動する第1負荷と、
前記コンデンサに接続された第2負荷と、
前記第1負荷と前記第2負荷を同時に作動させるときに、前記ON期間においては前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を遮断状態にして、前記電池から前記第1負荷に電力を供給すると共に、前記コンデンサから前記第2負荷に電力を供給し、前記OFF期間においては前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を導通状態にして、前記電池から前記コンデンサに電力を供給して前記コンデンサを充電する同時作動対応処理を実行する制御部と
を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記制御部は、前記第1負荷と前記第2負荷を同時に作動させるときに前記同時作動対応処理を実行し、前記電池から前記第1負荷への電力供給量が低下する前記OFF期間において、前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を導通状態として前記コンデンサを充電する。そして、前記ON期間において、前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を遮断状態にして、前記電池から前記第1負荷に電力を供給すると共に、前記コンデンサから前記第2負荷に電力を供給する。
そのため、前記電池から前記第1負荷及び前記第2負荷に同時に多量の電力が供給されて、前記電池の電圧が大幅に低下することを抑制して、前記第1負荷及び前記第2負荷を同時に作動させることができる。
また、前記電池の端子間電圧を検出する電圧検出部を備え、
前記制御部は、前記第1負荷と前記第2負荷を同時に作動させるときに、前記電圧検出部により検出される前記電池の端子間電圧が、所定の閾値電圧よりも低いときに限定して、前記同時作動対応処理を実行し、該端子間電圧が該閾値電圧よりも高いときには、前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を導通状態にすることを特徴とする。
この構成によれば、前記電池の端子間電圧が前記閾値電圧よりも高く、前記第1負荷と前記第2負荷を同時に動作させても、前記電池の端子間電圧が前記閾値電圧よりも低い下限電圧(前記電池の寿命低下が促進される電圧)以下にならないときには、前記スイッチング素子による前記導通状態と前記遮断状態との切替えは行われない。そのため、この切替えに伴って発生するリプル電流により、前記コンデンサの寿命が低下することを抑制することができる。
電源装置の構成図。 同時動作対応処理のフローチャート。 同時動作時の電池の端子間電圧の低下状況の説明図。
本発明の実施形態の一例について、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の電源装置1は、ガスコンロに組み込んで使用されるものであり、電池10を電源として、駆動回路20を介してステッピングモータ21と、音声回路40(本発明の第2負荷に相当する)。
なお、駆動回路20とステッピングモータ21は本発明の第1負荷に相当する。また、ステッピングモータ21は、燃料ガスの供給管の開度を変更する流量変更弁(図示しない)を駆動するものである。
電池10の端子間には、第1コンデンサ61(本発明のコンデンサに相当する)と第2コンデンサ60が並列に接続されており、電池10と第1コンデンサ61との間には、電池10と第1コンデンサ61間を導通状態と遮断状態に切り替えるスイッチング素子50(FET,トランジスタ,リレー等)が設けられている。
ステッピングモータ21の駆動回路20は、電池10及び第2コンデンサ60から供給される電力から、ステッピングモータ21の駆動電力を生成して、ステッピングモータ21を駆動する。
音声回路40は、スイッチング素子50がON(導通)状態であるときは、電池10及び第2コンデンサ60と第1コンデンサ61から供給される電力によって作動して、スピーカ41から音声を出力する。また、スイッチング素子50がOFF(遮断)状態であるときには、第1コンデンサ61から供給される電力によって作動する。
マイクロコンピュータ30(以下、マイコン30という)は、CPU、メモリ、入出力回路等により構成され、メモリに保持された制御用プログラムを実行することにより、電源装置1の作動を制御する本発明の制御部としての機能を果たす。
マイコン30には、電圧検出回路70(本発明の電圧検出部に相当する)により検出される電池10の端子間電圧Vsの検出信号が入力される。マイコン30は、電池10の端子間電圧Vsを監視し、端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になったときに電池10の寿命が来たと判断する。そして、ランプ(図示しない)を点滅させて電池10の交換を促す。
また、マイコン30から出力される制御信号Fcにより、スイッチング素子50のON/OFF状態が切り替えられる。また、マイコン30から出力される制御信号Mcにより、駆動回路20を介してステッピングモータ21の作動と停止が切り替えられ、マイコン30から出力される制御信号Scにより、音声回路40の作動と停止が切り替えられる。
ステッピングモータ21は、駆動回路20から間欠的に供給される電力により作動する。そのため、ステッピングモータ21の作動中は、駆動回路20及びステッピングモータ21で消費される電力が所定レベル以上であるON期間と、駆動回路20及びステッピングモータ21で消費される電力が所定レベルよりも少ないOFF期間とに切り替わる。
ここで、図3(a)及び図3(b)は、スイッチング素子50をON状態にして、ステッピングモータ21のみを作動(音声回路は停止)させたとき(a1,a2)と、ステッピングモータ21及び音声回路40を同時に作動させたとき(b1、b2)の、電池10の端子間電圧Vsの変化を示したものである。
図3(a),図3(b)の縦軸は電池10の端子間電圧(Vs)に設定され、横軸は時間(t)に設定されている。
図3(a)は電池10の残量が多く、端子間電圧Vsが比較的高いV1であるときを示しており、t12〜t13,t14〜t15,t16〜t17でステッピングモータ21がON期間になって、電池10の端子間電圧が低下している。また、t11〜t12,t13〜t14,t15〜t16,t17〜t18でステッピングモータ21がOFF期間になって、電池10の端子間電圧が回復している。
電池10の端子間電圧の低下幅は、ステッピングモータ21の単独作動時(図中a1)よりも、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動時(図中b1)の方が大きくなる。
しかし、図3(a)では、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になることはない。そのため、端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下に低下することによって、電池10の寿命が来た(電池の交換時期になった)と判断されることがない。また、スイッチング素子50がON状態に維持されるため、スイッチング素子50がON/OFF状態に切り替わることによって生じるリプル電流による第1コンデンサ61の寿命の低下も生じない。
一方、図3(b)は電池10の残量が少なく、電池10の端子間電圧VsがV1よりも低い場合を示しており、t22〜t23,t24〜t25,t26〜t27でステッピングモータ21がON期間になって、電池10の端子間電圧が低下している。また、t21〜t22,t23〜t24,t25〜t26,t27〜t28でステッピングモータ21がOFF期間になって、電池10の端子間電圧が回復している。
そして、ステッピングモータ21の単独作動時(図中a2)は、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になることはない。
そのため、マイコン30は、ステッピングモータ21と音声回路40のいずれか一方のみを作動させる単独作動時には、スイッチング素子50をON状態に維持する。スイッチング素子50をON状態に維持することによって、スイッチング素子50のON/OFFに伴って生じる第1コンデンサ61へのリプル電流に起因する第1コンデンサ61の寿命の低下が防止される。
しかし、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動時(図中b2)には、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になってしまい、この場合には電池10の寿命が来た(電池10の交換時期になった)と判断されてしまう。
そこで、マイコン30は、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動時に、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になることを防止するための処理を実行する。以下、図2に示したフローチャートに従って、この処理について説明する。
マイコン30は、図2のSTEP1で、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動条件が成立したときに、STEP2に進んでSTEP2以下の処理を実行する。ここで、同時作動条件は、例えば、ステッピングモータ21により流量変更弁の開度を大きくしてバーナ(図示しない)の火力を増大させるタイミングで、音声回路40から火力の増大に対する注意喚起を意図した音声を出力するときに成立する。
STEP2で、マイコン30は、電圧検出回路70により検出される電池10の端子間電圧Vsが、下限電圧Vlmtよりも所定レベル高く設定された閾値電圧Vth(例えば、図3(a)のV1よりも若干低いレベル)よりも低いか否かを判断する。
電池10の端子間電圧Vsが閾値電圧Vth以上である場合は、図3(a)を参照して上述したように、ステッピングモータ21と音声回路40を同時に作動させても電池10の端子間電圧Vsは下限電圧Vlmt以下にならない。
そのため、この場合はSTEP3に進み、マイコン30はスイッチング素子50をON(ON状態に維持)する。そして、次のSTEP4で駆動回路20を介してステッピングモータ21を作動させ、STEP5で音声回路40を作動させる。
続くSTEP6で、マイコン30は、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動条件が成立しているか否かを判断する。そして、同時作動条件が成立しているときはSTEP2に戻り、同時作動条件が成立していないときにはSTEP7に進んで処理を終了する。
また、STEP2で、電池10の端子間電圧Vsが閾値電圧Vthよりも低いときにはSTEP10に分岐し、マイコン30はSTEP10でステッピングモータ21を作動させると共に、STEP11で音声回路40を作動させる。
続くSTEP12で、マイコン30は、ステッピングモータ21が上記ON期間であるかOFF期間であるかを判断する。そして、ON期間であるときはSTEP13に進み、マイコン30は、スイッチング素子50をOFFしてSTEP14に進む。
スイッチング素子50をOFFすることにより、電池10から電力の供給先がステッピングモータ21のみになって、電池10の出力電流量が抑制されるため、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下になることが防止される。スイッチング素子50がOFFである間は、音声回路40は第1コンデンサ61からの供給電力により作動する。
一方、STEP12でステッピングモータ21が上記ON期間でないとき(OFF期間であるとき)には、STEP20に分岐する。そして、マイコン30は、STEP20でスイッチング素子50をONしてSTEP14に進む。
スイッチング素子50をONすることにより、電池10からスイッチング素子50を介して第1コンデンサ61と音声回路40に電力が供給され、第1コンデンサ61が充電さると共に音声回路40が作動する。
このように、STEP12とSTEP13及びSTEP20の処理によって、スイッチング素子のON/OFFを切換えることによって、電池10の端子間電圧Vsが下限電圧Vlmt以下に低下を防止して、ステッピングモータ21と音声回路40を同時に作動させることができる。
STEP14で、マイコン30は、ステッピングモータ21と音声回路40の同時作動条件が成立しているか否かを判断する。そして、同時作動条件が成立していないときはSTE7に進み、処理を終了する。
また、STEP14で同時作動条件が成立しているときにはSTEP15に進み、マイコン30は、電池10の端子間電圧Vsが閾値電圧Vthよりも低いか否かを判断する。そして、電池10の端子間電圧Vsが閾値電圧Vthよりも低いときにはSTEP12に戻り、マイコン30はSTEP12以下の処理を再び実行する。一方、STEP15で電池10の端子間電圧Vsが閾値電圧Vth以上であるときにはSTEP3に進む。この場合は、スイッチング素子50のON/OFFを切換える処理が終了して、スイッチング素子50がON状態に維持される。
なお、本実施形態では、本発明の第1負荷としてステッピングモータ21を例示したが、第1負荷はこれに限られず、例えばLED等の電力供給を間欠的に行って作動させる負荷であれば、本発明の適用が可能である。
また、本発明の第2負荷として音声回路40を例示したが、第2負荷はこれに限られず、一般的な電気負荷に対して本発明の適用が可能である。
また、本実施形態では、図2のSTEP2で、電池10の端子間電圧Vsが閾値よりも低いときに限定して、STEP12〜STEP13及びSTEP20によりスイッチング素子50のON/OFFを切換える処理(同時作動対応処理)を行ったが、STEP2の判断を行わずに、ステッピングモータ21(第1負荷)と音声回路40(第2負荷)の同時作動時には、常に同時作動対応処理を実行するようにしてもよい。
1…電源装置、10…電池、20…駆動回路(第1負荷)、21…ステッピングモータ(第1負荷)、30…マイコン(制御部)、40…音声回路(第2負荷)、61…第1コンデンサ、70…電圧検出回路(電圧検出部)。

Claims (2)

  1. 電池と、
    前記電池と並列に接続されたコンデンサと、
    前記電池と前記コンデンサとの間に接続されて、前記電池と前記コンデンサ間を導通状態と遮断状態とに切換えるスイッチング素子と、
    前記電池と前記スイッチング素子との間に接続されて、前記電池からの供給電力により作動し、作動中は該供給電力を所定レベル以上消費するON期間と該供給電力の消費が該所定レベルよりも少ないOFF期間とを切り替えて作動する第1負荷と、
    前記コンデンサに接続された第2負荷と、
    前記第1負荷と前記第2負荷を同時に作動させるときに、前記ON期間においては前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を遮断状態にして、前記電池から前記第1負荷に電力を供給すると共に、前記コンデンサから前記第2負荷に電力を供給し、前記OFF期間においては前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を導通状態にして、前記電池から前記コンデンサに電力を供給して前記コンデンサを充電する同時作動対応処理を実行する制御部と
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記電池の端子間電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1負荷と前記第2負荷を同時に作動させるときに、前記電圧検出部により検出される前記電池の端子間電圧が、所定の閾値電圧よりも低いときに限定して、前記同時作動対応処理を実行し、該端子間電圧が該閾値電圧よりも高いときには、前記スイッチング素子により前記電池と前記コンデンサ間を導通状態にすることを特徴とする電源装置。
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