JP2015046809A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の搬送速度が変動すると、原稿の搬送方向における単位長さ当たりの領域から読み取られた画素数が、原稿の位置によって異なってしまうという課題がある。
【解決手段】原稿Dの画像を読み取る画像取得部8と、原稿Dを搬送する第1搬送部と、原稿Dの搬送方向において第1搬送部の下流側で原稿Dを搬送する第2搬送部と、画像取得部8と第1搬送部と第2搬送部とを制御する制御部20と、を備え、制御部20は、原稿Dが第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングに応じて、画像取得部8における画像の読み取りタイミングを変更する画像読取装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像読取装置に関する。
搬送する原稿に描かれた画像をイメージセンサーによって読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置には、原稿を給送する給送ローラーに分離ローラーを当接させ、複数の原稿を1枚の原稿に分離するものがある(例えば、特許文献1)。分離された1枚の原稿は、給送ローラーと分離ローラーとによって挟持されるとともに、さらに原稿の搬送方向における下流側に配置された一対の搬送ローラーにも挟持されて搬送される。そして、給送ローラーと分離ローラーおよび一対の搬送ローラーによって挟持された状態で搬送されながら、イメージセンサーによる原稿の読み取りが開始される。
特開2011−79632号公報
しかしながら、1枚の原稿が給送ローラー、搬送ローラーなどによって搬送されるとき、搬送力において変動があると、原稿の搬送速度が変動する。
例えば、分離ローラーを備えた画像読取装置では、1枚の原稿の後端が給送ローラーと分離ローラーとのニップ部から離れるとき、分離ローラーによって原稿に生じていた摩擦抵抗がなくなるので、搬送方向における下流側への搬送力が増加し、原稿の搬送速度が速くなってしまう。イメージセンサーによって読み取っているときに原稿の搬送速度が速くなると、搬送方向において、原稿の単位長さ当たりの領域から読み取った画素数が減少してしまう。そのため、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、罫線、文字や画像などが縮小された部分が、用紙に形成されてしまうことになる。
このように、原稿の搬送速度が変動すると、原稿の搬送方向において、単位長さ当たりの領域から読み取られた画素数が原稿の位置によって異なってしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]原稿の画像を読み取る画像取得部と、前記原稿を搬送する第1搬送部と、前記原稿の搬送方向において前記第1搬送部の下流側で前記原稿を搬送する第2搬送部と、前記画像取得部と前記第1搬送部と前記第2搬送部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記原稿が前記第1搬送部から外れて前記第2搬送部によって搬送されるタイミングにおける原稿の搬送速度に追従して、前記画像取得部における画像の読み取りタイミングを複数回変更することを特徴とする画像読取装置。
本適用例によれば、制御部は、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングにおける原稿の搬送速度に追従して、画像取得部における画像の読み取りタイミングを複数回変更する。これにより、原稿の搬送方向において、原稿の単位長さ当たりの読み取った画素数が変動することを抑制できる。従って、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、原稿の画像より倍率が異なる部分が形成されてしまうことを抑制できる。
[適用例2]前記制御部は、前記画像取得部における画像の読み取り周期を短くするかまたは読み取り速度を早めることによって、画像の読み取りタイミングを変更することを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、原稿が第1搬送部から外れて原稿の搬送速度が速くなったとき、搬送される原稿の速さに応じて読み取り速度を早めることができる。これにより、読み取った画像データにおいて、原稿の単位長さ当たりの読み取った画素数の変動を小さくできる。従って、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、原稿の画像と等倍率に近い倍率の画像を用紙に形成することができる。
[適用例3]前記制御部は、前記画像取得部において、画像の読み取り周期を短くするかまたは読み取り速度を早めて所定の時間に画像を読み取った後、画像の読み取り周期を長くするかまたは読み取り速度を遅くして画像を読み取ることを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、原稿が第1搬送部から外れて原稿の搬送速度が変動しても、読み取った画像データにおいて、原稿の単位長さ当たりの読み取った画素数の変動を小さくできる。
[適用例4]前記原稿の有無を検知する検知部をさらに備え、前記制御部は、前記検知部を用いて、前記原稿が前記第1搬送部から外れて前記第2搬送部によって搬送される前記タイミングを検出することを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングを検出することができる。
[適用例5]複数の原稿を1枚の前記原稿に分離する分離部を備え、前記検知部は、前記原稿の搬送方向において前記分離部より下流に備えられ、前記原稿が2枚以上重なって搬送される重送状態を検知することを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、検知部は、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングを検出する機能を有するとともに、さらに原稿が2枚以上重なって搬送される重送状態を検知する機能を有する。そのため、画像読取装置が大型化することを抑制できる。また、画像読取装置の製造コストが増加することを抑制できる。
[適用例6]前記検知部は、超音波を用いて検知する超音波センサーであることを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングを検出することができるとともに、原稿が2枚以上重なって搬送される重送状態を検知することもできる。
[適用例7]原稿の画像を読み取る画像取得部と、前記原稿を搬送する第1搬送部と、前記原稿の搬送方向において前記第1搬送部の下流側で前記原稿を搬送する第2搬送部と、前記画像取得部と前記第1搬送部と前記第2搬送部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記原稿が前記第1搬送部から外れて前記第2搬送部によって搬送されるタイミングに応じて、前記画像取得部における画像の読み取りタイミングを一回以上変更することを特徴とする画像読取装置。
本適用例によれば、制御部は、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングに応じて、画像取得部における画像の読み取りタイミングを変更する。これにより、原稿の搬送方向において、原稿の単位長さ当たりの読み取った画素数が変動することを抑制できる。従って、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、原稿の画像より倍率が異なる部分が形成されてしまうことを抑制できる。
画像読取装置の概略構成を示す模式図。 画像読取装置の電気的な概略構成を示すブロック図。 原稿の搬送状態を示す図。 画像読取装置が原稿を読み取るときの制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート。 (a)は、比較例としての読み取りのタイミングを変更しなかったときのグラフ、(b)は、読み取りのタイミングを変更したときのグラフ。 実施形態2における読み取りのタイミングを変更したときのグラフ。
以下、図面に従って説明する。
(実施形態1)
図1は、画像読取装置1の概略構成を示す模式図である。画像読取装置1には、原稿が載置される給紙トレイ2が備えられる。原稿の搬送方向における給紙トレイ2の下流側には、給紙トレイ2に載置された原稿を給送する給送ローラー3が備えられる。給送ローラー3には、分離ローラー4が当接する。給送ローラー3が分離ローラー4に当接した状態で回転駆動することにより、給紙トレイ2から給送された複数の原稿が1枚の原稿に分離され、下流側に搬送される。
給送ローラー3と分離ローラー4との下流側には、超音波送信部5aと超音波受信部5bとから構成される超音波センサー5が備えられる。破線Aは、原稿が搬送される搬送経路を示す。
超音波センサー5を用いることで、超音波送信部5aで送信した超音波が超音波受信部5bで受信したときにどれだけ強度が減衰したかに応じて、超音波送信部5aと超音波受信部5bとの間に原稿が存在しないか、原稿が1枚存在しているか、原稿が複数枚存在しているか、を検知することができる。
給送ローラー3と分離ローラー4とによって挟持されて搬送される原稿の先端部が超音波送信部5aと超音波受信部5bとの間の搬送経路Aを通るとき、超音波センサー5は、原稿が重なって重送されたか否かを検知することができる。
また、超音波センサー5は、原稿の後端部が給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部を離れて(外れて)下流側に搬送される時点を検知することができる。
超音波センサー5の下流側には、搬送駆動ローラー6aと搬送従動ローラー6bとから構成される搬送ローラー対6が備えられる。搬送ローラー対6の回転駆動により、原稿が搬送経路Aに沿って下流側に搬送される。
搬送ローラー対6の下流側には、回動軸7bを支点として回動する回動部7aと回動部7aの回動位置を電気的に検知する検知部7cとを含んで構成される紙端検出センサー7が備えられる。紙端検出センサー7には、バネ部材(不図示)が備えられ、回動部7aは、バネ部材の付勢力が付与された状態で搬送経路Aにおける搬送方向に対して交差する姿勢で備えられる。
紙端検出センサー7の検知部7cは、搬送経路Aに沿って搬送される原稿の先端部が回動部7aを回動させることによって、原稿の先端部の位置を検知することができる。また、紙端検出センサー7の検知部7cは、搬送経路Aに沿って搬送される原稿の後端部が回動部7aを通過すると、回動部7aはバネ部材の付勢力によって反対方向に回動し、原稿の後端部の位置を検知することができる。尚、原稿の先端部や後端部の位置を検知する検知部は、LEDなどの発光部とフォトトランジスターなどの受光部を備えた光学式の検知部でもよい。
紙端検出センサー7の下流側には、画像取得部8が備えられる。本実施形態の画像取得部8は、搬送される原稿の表側を読み取る画像取得部8aと、搬送される原稿の裏側を読み取る画像取得部8bとを備える。
画像取得部8の下流側には、排出駆動ローラー9aと排出従動ローラー9bとから構成される排出ローラー対9が備えられる。排出ローラー対9の回転駆動によって、搬送経路Aに沿って搬送される原稿が下流側に排出される。
図2は、画像読取装置1の電気的な概略構成を示すブロック図である。画像取得部8a,8bは、LEDなどの発光部21とイメージセンサー22を含んでそれぞれ構成される。制御部20は、発光部21の発光タイミングや、イメージセンサー22の読み取りタイミングを制御する。制御部20は、画像取得部8a,8bのうちの一つまたは両方を動作させて画像を読み取ることができる。
制御部20は、超音波センサー5によって、原稿が重送したか否かおよび原稿の後端部が図1の給送ローラー3および分離ローラー4のニップ部を離れたか否かを検知する。制御部20は、紙端検出センサー7によって、搬送される原稿の先端部および後端部の位置を検知する。
モーター24は、ステッピングモーターであり、制御部20によって指示されるモータードライバー23によるパルス波形の制御により回転駆動が制御される。モーター24の回転駆動により、駆動機構(不図示)を介して図1の給送ローラー3、搬送駆動ローラー6a、排出駆動ローラー9aが回転駆動する。
制御部20は、画像取得部8a,8bによって取得した画像データを、インターフェイス25を介してパーソナルコンピューター(PC)30に出力する。
次に、原稿が搬送されるときの下流側に向かう搬送合力の変化について説明する。
図3(a)は、原稿Dが、給送ローラー3および分離ローラー4、搬送ローラー対6、排出ローラー対9によって挟持されて搬送される状態を示す図である。排出ローラー対9によって、原稿Dに対して下流側に向かう搬送力F1が作用する。搬送ローラー対6によって、原稿Dに対して下流側に向かう搬送力F2が作用する。また、分離ローラー4によって、上流側に向かう摩擦抵抗F3が原稿Dに作用する。
従って、図3(a)の原稿Dが搬送される状態において、原稿Dに対して下流側に向かう搬送合力FG1は、次式となる。
FG1=F1+F2−F3 ・・・ 式(1)
図3(b)は、原稿Dが、給送ローラー3および分離ローラー4とのニップ部から離れたときの搬送状態を示す図である。原稿Dが、給送ローラー3および分離ローラー4とのニップ部から離れると、分離ローラー4によって生じていた上流側に向かう摩擦抵抗F3がなくなる。
従って、図3(b)の原稿Dが搬送される状態において、原稿Dに対して下流側に向かう搬送合力FG2は、次式となる。
FG2=F1+F2 ・・・ 式(2)
このように、原稿Dが、給送ローラー3および分離ローラー4とのニップ部から離れるときは、搬送合力FG1から搬送合力FG2に増加して変化する。そのため、原稿Dにおける搬送速度が増加する。
図4は、画像読取装置1が原稿Dを読み取るときの制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。ステップS100では、図2の制御部20は、PC30からの指示により、所定のステップ数だけモーター24を回転駆動させて、原稿Dの給送を開始する。
ステップS110では、制御部20は、超音波センサー5により原稿Dが重送したか否かを判定する。重送を検知したときは(Yes)、ステップS210に進み、エラー信号を、インターフェイス25を介してPC30に出力する。重送を検知しなかったときは(No)、ステップS120に進む。
ステップS120では、制御部20は、紙端検出センサー7により原稿Dの先端部を検知したか否かを判定する。原稿Dの先端部を検知したときは(Yes)、ステップS130に進む。原稿Dの先端部が到着するはずのステップ数だけモーターを回転させても検知しなかったときは(No)、ステップS210に進み、エラー信号を、インターフェイス25を介してPC30に出力する。
ステップS130では、制御部20は、所定のステップ数だけモーター24を回転駆動させ、原稿Dを搬送させながら画像取得部8a(8b)による原稿Dの読み取りを開始する。
ステップS140では、制御部20は、超音波センサー5により原稿Dの後端部Da(図3(b)参照)を検知したか否かを判定する。原稿Dの後端部Daを検知したときは(Yes)、ステップS150に進む。原稿Dの後端部Daが到着するはずのステップ数だけモーターを回転させても検知しなかったときは(No)、ステップS210に進み、エラー信号を、インターフェイス25を介してPC30に出力する。
ステップS150では、制御部20は、画像取得部8a(8b)による読み取りのタイミングの設定を変更する。本実施形態では、読み取り速度を早くする。読み取り速度を早くする方法は、例えば、クロック周波数を増加させて読み取り周期を短くする。
ステップS160では、制御部20は、紙端検出センサー7により原稿Dの後端部Daを検知したか否かを判定する。原稿Dの後端部Daを検知したときは(Yes)、ステップS170に進む。原稿Dの後端部Daが到着するはずのステップ数だけモーターを回転させても検知しなかったときは(No)、ステップS210に進み、エラー信号を、インターフェイス25を介してPC30に出力する。
ステップS170では、制御部20は、所定のステップ数だけモーター24を回転駆動させ、原稿Dを搬送する。ステップS180では、制御部20は、画像取得部8a(8b)による読み取りを終了する。ステップS190では、制御部20は、画像取得部8a(8b)によって読み取った画像データを、インターフェイス25を介してPC30に出力するとともに、原稿Dを排出する。
ステップS200では、制御部20は、読み取る原稿Dがまだあるか否かを判定する。具体的には、読み取った原稿Dの枚数が、PC30からの指示された読み取り枚数に到達しているか否かを判定する。読み取り枚数に到達しているときは(Yes)、処理を終了する。読み取り枚数に到達していないときは(No)、ステップS100に戻る。
次に、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された画像の倍率について説明する。
図5(a)は、本実施形態における比較例としてのグラフであり、原稿Dが給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れたときに、画像取得部8による読み取りのタイミングを変更しなかったときのグラフである。図5(a)のグラフは、画像取得部8による読み取りのタイミングを変更しなかったときに画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて、用紙に印刷された画像から得られたものである。横軸は、印刷された用紙において、原稿の搬送方向に対応する方向の位置を示す。グラフの左側は、原稿の先端部側の画像に対応し、グラフの右側は、原稿の後端部側の画像に対応する。縦軸は、原稿に描かれた画像に対する倍率を示す。
範囲aは、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4、搬送ローラー対6、排出ローラー対9によって搬送された状態(図3(a)参照)で、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された用紙の位置の範囲を示す。範囲bは、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4のニップ部から外れて搬送ローラー対6および排出ローラー対9によって搬送された状態(図3(b)参照)で、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された用紙の位置の範囲を示す。
図5(a)に示すように、範囲aにおいては、原稿Dに描かれた画像の倍率と略等しい倍率(100%)の画像が印刷される。範囲bにおいては、原稿Dに描かれた画像より縮小された(100%以下)の画像が印刷される。
範囲bにおいて、初めは倍率が変動する波打つ形状の波形グラフとなり、その後、後端部に向かって倍率が直線状に低下するグラフとなる。これは、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4のニップ部から外れたときに、原稿Dの搬送速度が一時的に増減し(波形部分)、後端部に向かって原稿Dの搬送速度が増加する(直線状の部分)ことを示す。
図5(b)は、本実施形態において、原稿Dが給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れたときに、画像取得部8による読み取りのタイミングを変更したときのグラフである。図5(b)のグラフは、画像取得部8による読み取りのタイミングを変更したときに画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて、用紙に印刷された画像から得られたものである。図5(a)と同様に、横軸は、印刷された用紙において、原稿の搬送方向に対応する方向の位置を示す。グラフの左側は、原稿の先端部側の画像に対応し、グラフの右側は、原稿の後端部側の画像に対応する。縦軸は、原稿に描かれた画像に対する倍率を示す。
本実施形態においては、前述したように、原稿Dが給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れたときに、画像取得部8による読み取りタイミングを早くする(図4のステップS150参照)。そのため、本実施形態の図5(b)の範囲bにおける倍率の低下分は、比較例の図5(a)の範囲bにおける倍率の低下分より少ない。これにより、本実施形態の図5(b)の範囲bにおける直線状の傾斜角度は、比較例の図5(a)の範囲bにおける直線状の傾斜角度より小さくなる。
すなわち、給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れてから搬送される原稿Dを読み取った画像データに基づいて、印刷された画像の倍率は、比較例に比べて、本実施形態の方が等倍率に近い。
本実施形態において、第1搬送部は、給送ローラー3を含んで構成され、第2搬送部は、搬送駆動ローラー6aを含んで構成される。また、画像取得部は、発光部21とイメージセンサー22を含んで構成される。
以上、本実施形態で説明した画像読取装置1は、原稿Dの画像を読み取る画像取得部8と、原稿Dを搬送する第1搬送部と、原稿Dの搬送方向において第1搬送部の下流側で原稿Dを搬送する第2搬送部と、画像取得部8と第1搬送部と第2搬送部とを制御する制御部20と、を備え、制御部20は、原稿Dが第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングに応じて、画像取得部8における画像の読み取りタイミングを変更する。本実施形態では、制御部20は、画像取得部8における画像の読み取り周期を短くすることによって読み取り速度を早め、画像の読み取りタイミングを変更する。
この構成によれば、原稿Dが第1搬送部から外れて原稿の搬送速度が速くなったとき、搬送される原稿Dに対する単位長さ当たりの読み取った画素数の減少を抑制することができる。従って、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、原稿の画像より縮小された部分が形成されてしまうことを抑制できる。
また、原稿Dの有無を検知する検知部としての超音波センサー5を備え、制御部20は、超音波センサー5を用いて、原稿Dが第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングを検出する(図4のステップS140を参照)。本実施形態では、検知部として超音波センサー5を備えたが、LEDなどの発光部と、フォトトランジスターなどの受光部を備えた光学式の検知部によって、原稿Dの有無を検知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、給送ローラー3と分離ローラー4とを含んで構成される分離部を備え、複数の原稿Dを1枚の原稿Dに分離する。超音波センサー5は、原稿Dの搬送方向において分離ローラー4より下流に備えられ、原稿Dが2枚以上重なって搬送される重送状態を検知する。
この構成によれば、超音波センサー5は、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングを検出する機能を有するとともに、さらに原稿が2枚以上重なって搬送される重送状態を検知する機能を有する。そのため、画像読取装置1が大型化することを抑制できる。また、画像読取装置1の製造コストが増加することを抑制できる。
(実施形態2)
実施形態2では、原稿の単位長さ当たりの領域から読み取られた画素数をより一定にする場合について説明する。
本実施形態における原稿Dを読み取るときの処理プログラムの処理の流れについて説明する。実施形態1で説明した図4のステップS100〜ステップS140までの処理およびステップS210におけるエラーを出力する処理を行う。
ステップS150では、図2の制御部20は、画像取得部8において、画像の読み取り周期を複数回変更する。具体的には、ステップS130での読み取り周期ω0からステップS150で最初は読み取り周期ω1に変更して読み取りを行う。そして、読み取り周期ωiに変更した後、所定時間Ti経過後に読み取り周期ωi+1に変更して読み取りを行う(iは1以上の自然数)。そして、最終的に読み取り周期ωNに変更して読み取りを行いステップS160に進む(Nは1以上の自然数)。
この周期ωiと所定時間Tiとは、原稿の搬送速度の測定をして設定を行う。Nの値を多くして所定時間Tiを細かくすることで、原稿の搬送速度の変化により追従させることができ、原稿の単位長さ当たりの領域から読み取られた画素数をより一定にすることができる。
通常、超音波センサー5で検出される、原稿が第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるタイミングでは原稿の搬送速度は速くなるためω0>ω1とする。そして、その後原稿の搬送速度は波打ちながら収束するため、例えば、N=2の場合、ω2>ω1とすることが望ましい。すなわち画像の読み取り周期を短くすることにより読み取り速度を早めて所定の時間に画像を読み取った後、画像の読み取り周期を長くすることにより読み取り速度を遅くして画像を読み取る。
次に、実施形態1で説明した図4のステップS160〜ステップS200までの処理およびステップS210におけるエラーを出力する処理を行う。
次に、本実施形態において、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された画像の倍率について説明する。
図6は、本実施形態において、原稿Dが給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れたときに、画像取得部8による読み取りのタイミングを変更したときのグラフである。
実施形態1と同様に、図6の横軸は、印刷された用紙において、原稿の搬送方向に対応する方向の位置を示す。グラフの左側は、原稿の先端部側の画像に対応し、グラフの右側は、原稿の後端部側の画像に対応する。縦軸は、原稿に描かれた画像に対する倍率を示す。
範囲aは、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4、搬送ローラー対6、排出ローラー対9によって搬送された状態(図3(a)参照)で、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された用紙の位置の範囲を示す。範囲bは、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4のニップ部から外れて搬送ローラー対6および排出ローラー対9によって搬送された状態(図3(b)参照)で、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて印刷された用紙の位置の範囲を示す。
範囲aにおいては、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて用紙に印刷された画像の倍率は、原稿に描かれた画像と略等倍率(100%)である。
前述したように、比較例における図5(a)の範囲bにおいては、画像取得部8によって読み取られた画像データに基づいて用紙に印刷された画像の倍率が変動する。具体的には、図5(a)の範囲bに示すように、先端部から後端部に対応する位置に向かって初めは倍率が減少し、その後、倍率が増加する。
これは、画像取得部8によって読み取るタイミングの設定を変更せずに原稿の読み取りを行い、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4のニップ部から外れて搬送ローラー対6および排出ローラー対9によって搬送されるとき、搬送速度が初めは早く、その後、遅くなることによる。
本実施形態では、上述したように、原稿Dが、給送ローラー3と分離ローラー4のニップ部から外れて搬送ローラー対6および排出ローラー対9によって搬送されるとき、図2の制御部20は、画像取得部8において、画像の読み取り周期を短くすることにより読み取り速度を早めて所定の時間に画像を読み取った後、画像の読み取り周期を長くすることにより読み取り速度を遅くして画像を読み取る。
これにより、本実施形態における図6の範囲bにおいては、給送ローラー3と分離ローラー4とのニップ部から外れてから搬送される原稿を読み取った画像データに基づいて印刷された画像の倍率は、比較例に比べて、本実施形態の方が等倍率に近い。
この構成によれば、原稿Dが第1搬送部から外れて第2搬送部によって搬送されるとき、初めは搬送速度が速くなり、その後、搬送速度が遅くなる原稿Dに対応して、画像取得部8における画像の読み取り速度を初めは早くし、その後、遅くする。
そのため、原稿Dが第1搬送部から外れて原稿Dの搬送速度が変動しても、読み取った画像データにおいて、原稿の搬送方向における単位長さ当たりの読み取った画素数の変動を小さくできる。従って、読み取った画像データに基づいて用紙に印刷した場合には、原稿Dの画像に近い倍率の画像が用紙に形成される。
1…画像読取装置、4…分離ローラー、5…超音波センサー、6…搬送ローラー対、6a…搬送駆動ローラー、6b…搬送従動ローラー、7…紙端検出センサー、8,8a,8b…画像取得部、9…排出ローラー対、9a…排出駆動ローラー、9b…排出従動ローラー、20…制御部、21…発光部、22…イメージセンサー。

Claims (6)

  1. 原稿の画像を読み取る画像取得部と、
    前記原稿を搬送する第1搬送部と、
    前記原稿の搬送方向において前記第1搬送部の下流側で前記原稿を搬送する第2搬送部と、
    前記画像取得部と前記第1搬送部と前記第2搬送部とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記原稿が前記第1搬送部から外れて前記第2搬送部によって搬送されるタイミングにおける原稿の搬送速度に追従して、前記画像取得部における画像の読み取りタイミングを複数回変更することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、最初に前記画像取得部における画像の読み取り周期を短くするかまたは読み取り速度を早めることによって、画像の読み取りタイミングを変更することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、前記画像取得部において、画像の読み取り周期を短くするかまたは読み取り速度を早めて所定の時間に画像を読み取った後、画像の読み取り周期を長くするかまたは読み取り速度を遅くして画像を読み取ることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿の有無を検知する検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検知部を用いて、前記原稿が前記第1搬送部から外れて前記第2搬送部によって搬送される前記タイミングを検出することを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項4に記載の画像読取装置であって、
    複数の原稿を1枚の前記原稿に分離する分離部を備え、
    前記検知部は、前記原稿の搬送方向において前記分離部より下流に備えられ、前記原稿が2枚以上重なって搬送される重送状態を検知することを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の画像読取装置であって、
    前記検知部は、超音波を用いて検知する超音波センサーであることを特徴とする画像読取装置。
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