JP2015046762A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】G3ファクシミリ装置との通信を優先し、G3ファクシミリの使用者が負担する通信料を軽減する。
【解決手段】通信装置は、IPネットワークを介しIPファクシミリ装置とファクシミリ通信可能であるとともに、IPネットワークとゲートウェイを介しG3ファクシミリ装置と通信可能な通信部と、データを記憶する通信記憶部と、を含み、通信部は、IPファクシミリ装置とのセッションが確立するまでにゲートウェイからの通信開始要求があったとき、セッション確立中のIPファクシミリ装置との通信を終了し、ゲートウェイを介してG3ファクシミリ装置とファクシミリ通信を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、ファクシミリ通信のようなデータ通信を行う通信装置に関する。
ファクシミリ通信では、送信側と受信側のファクシミリ装置間で通信が画像データのようなデータの送受信が行われる。1つのファクシミリ装置に、ほぼ同時に、複数のファクシミリ装置から着信する場合がある。複数の着信のうち、特定の相手からの着信を優先して受けたい場合がある。
そこで、特定の相手ファクシミリ装置からの着信を優先させるファクシミリ装置が特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行い、最優先の着信を許可する相手先識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、着信信号に含まれる発呼側の呼設定メッセージから相手先識別情報を解析する解析手段と、を設け、ISDNのデータチャネルを介して所定の相手ファクシミリ装置との交信中に、ISDNの呼制御チャネルに着信したとき、解析した相手先識別情報と識別情報記憶手段に記憶した相手先識別情報が一致するかどうかを比較し、一致したときは、当該相手ファクシミリ装置とのファクシミリ通信を強制的に終了し、着信最優先の相手ファクシミリ装置からの着信を優先させるファクシミリ装置が記載されている。この構成により、交信中の着信最優先の相手ファクシミリ装置からの着信を確実に有効とするファクシミリ装置を提供しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0008]等参照)。
特開平05−160979号公報
ここで、G3ファクシミリ装置(ITU−T勧告 T.30に基づき、公衆電話網を用いてファクシミリ通信を行うファクシミリ装置)は、相手型のファクシミリ装置に向けてデータを送信するとき、公衆電話網を用いる。公衆電話網を用いるので、ファクシミリを送信するときにも回線の使用料(通信料)がかかる。
また、IPファクシミリ装置(例えば、ITU−T勧告 T.38に準拠)には、ゲートウェイを介し、G3ファクシミリ装置と通信を行えるものがある。そして、IPファクシミリ装置に向けてデータを送信するとき、G3ファクシミリ装置は、ゲートウェイとつながる交換器までは公衆電話網を用いる。そのため、G3ファクシミリ装置では、G3ファクシミリ装置に向けてファクシミリを送信する場合と同様に、IPファクシミリ装置にファクシミリを送信するときにも通信料がかかる。
ここで、特許文献1記載の技術では、予め登録しておいた最優先の着信を許可する相手先識別情報に基づき、着信を優先させるファクシミリ装置が判断される。そして、優先すべき相手の場合、通信中のファクシミリ装置は強制的に通信が終了される。強制的に通信が終了させられたG3ファクシミリ装置のデータ送信を完遂するには、送信側のG3ファクシミリ装置が再送信しなくてはならない。そのため、特許文献1記載の技術では、強制的に通信が終了された相手型のG3ファクシミリ装置に、無駄な通信料がかかるという問題がある。
また、一般には、特許文献1記載の技術のように、通信相手の優先度は、設定可能でない。通常は、ファクシミリの通信開始要求が重なったとき、先着順で受信がなされる。あるファクシミリ通信と通信中に、他のファクシミリ装置から通信開始要求があると、通信中であり受信できない旨(通話開始不可通知)を返す。通話開始不可通知を受信したファクシミリ装置は、一定時間後、再度、通信開始要求を行う(リダイヤルを行う)。
尚、G3ファクシミリ装置、IPファクシミリ装置、いずれも、通常は、この通話開始不可通知の返答があったことに基づく自動的な再発呼(再度の通信開始要求)を行うリダイヤル機能を有している。この自動的な再発呼(再度の通信開始要求)は、相手型との通信が完了するまで、又は、予め定められた制限回数、再発呼(再度の通信開始要求)を行うまで繰り返される。
ここで、国や、使用回線によっては、G3ファクシミリ装置が相手型ファクシミリ装置と通信を開始するために、発呼して公衆電話網に接続しただけで通信料がかかってしまう場合がある。そのため、送信側のG3ファクシミリ装置が通話開始不可通知の受信と、通話開始不可通知の受信に基づく再発呼を繰り返した場合にも、G3ファクシミリ装置の使用者に無駄な通信料がかかる場合がある。そのため、通話開始不可通知に基づくリダイヤルをG3ファクシミリ装置に繰り返させず、リダイヤルの回数を最低限度に止める必要がある。
このように、送信側ファクシミリ装置がG3ファクシミリ装置であるとき、G3ファクシミリ装置の使用者の通信料を軽減するため、G3ファクシミリ装置との通信を優先すべき場合があるという問題がある。
ここで、特許文献1記載のファクシミリ装置では、相手型識別情報に基づき、優先すべきかどうかを判断し、相手型がG3ファクシミリ装置であっても、強制的にファクシミリ通信を遮断する技術である。そのため、上記の問題点に対する考慮がなされておらず、上記の問題を解決することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、G3ファクシミリ装置との通信を優先し、G3ファクシミリの使用者が負担する通信料を軽減することを課題とする。
上記課題解決のため請求項1に係る通信装置は、IPネットワークを介してIPファクシミリ装置とファクシミリ通信可能であるとともに、IPネットワークとゲートウェイを介してG3ファクシミリ装置とファクシミリ通信可能な通信部と、ファクシミリ通信に関するデータを記憶する通信記憶部と、を含み、前記通信部は、前記IPファクシミリ装置とのセッションが確立するまでに前記ゲートウェイを介した前記G3ファクシミリ装置からの通信開始要求があったとき、セッション確立中の前記IPファクシミリ装置との通信を終了し、前記ゲートウェイを介して前記G3ファクシミリ装置とファクシミリ通信を行う。
上述したように、本発明によれば、特別な装置、機構を設けることなく、G3ファクシミリ装置との通信を優先する通信装置を安価に提供することができる。そして、G3ファクシミリの使用者が負担する通信料を軽減することができる。
通信システムを示す図である。 複合機の構造を示す図である。 複合機のハードウェア構成を示す図である。 通信装置に相当する部分を示す図である。 IPファクシミリ装置とG3ファクシミリ装置の着信が競合したときの通信制御シーケンスを示す図である。 セッション確立前のG3ファクシミリ装置との通信を優先させる制御の流れを示すフローチャートである。 データ通信中に通信開始要求が競合したときの通信制御シーケンスを示す図である。 データ通信中の通信開始要求に対する通信処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を用いて説明する。ここで、本説明では、本発明に係るデータの送受信を行う装置として、ファクシミリ通信機能を備えた通信装置1を例に挙げて説明する。具体的に、この通信装置1の一例として、本発明に係るファクシミリ通信機能を備えた通信装置1を含む複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(通信システム1000の概要)
まず、図1を用いて、実施形態に係る複合機100を含む通信システム1000の概要を説明する。図1は、通信システム1000を示す図である。
図1に示す通信システム1000は、複合機100、IPファクシミリ装置200、G3ファクシミリ装置300、ゲートウェイ400などを含む。まず、複合機100は、印刷機能、送信機能、スキャン機能など複数の機能を併せ持つ。そして、本実施形態に係る複合機100は、IPネットワーク500と通信可能に接続できる。複合機100は、IPネットワーク500を介して、IPネットワーク500に接続されたIPファクシミリ装置200とファクシミリ通信を行える。このように、複合機100は、IPファクシミリ装置200でもある。
また、複合機100やIPファクシミリ装置200は、G3ファクシミリ装置300とファクシミリ通信を行うこともできる。複合機100とG3ファクシミリ装置300は、ITU−Tで勧告されたT.38の通信プロトコルに定められた手順に沿ってゲートウェイ400を介してファクシミリ通信を行う。具体的に、G3ファクシミリ装置300は、公衆電話回線網に接続される。そして、G3ファクシミリ装置300は、複合機100やIPファクシミリ装置200とファクシミリ通信を行うとき、公衆電話回線網を用いて交換機600を介し、G3ファクシミリ装置300はゲートウェイ400に接続される。ゲートウェイ400は、複合機100やIPファクシミリ装置200とG3ファクシミリ装置300間でファクシミリ通信を行うための処理(音声データとデータパケット間の変換処理など)や通信制御を行う。ゲートウェイ400は、複合機100やIPファクシミリ装置200と、G3ファクシミリ装置300の間の通信を中継する。
このように、本実施形態の複合機100は、IPファクシミリ装置200とファクシミリ通信を行える。また、複合機100は、G3ファクシミリ装置300とゲートウェイ400を介してファクシミリ通信を行える。
(複合機100の概要)
次に、図2を用いて、実施形態に係る複合機100の概要を説明する。図2は、複合機100の構造を示す図である。
図2に示すように、本実施形態の複合機100は、前面に取り付けられた操作パネル2を有する。そして、複合機100は上部に原稿搬送部3aと画像読取部3bからなる読取部3を有する。又、複合機100は、内部に、印刷部10として、給紙部4a、搬送部4b、画像形成部5a、定着部5bを含む。
まず、操作パネル2は、複合機100の状態や各種メッセージや設定用画面を表示する表示部21を備える。また、表示部21に対し、タッチパネル部22が設けられる。操作パネル2は、送信方法、送信先のアドレス、用紙のサイズ及び種類、原稿のサイズ及び種類のような送信や印刷の条件などの設定を受け付ける。
原稿を搬送して読み取るとき、原稿搬送部3aは、原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ読取位置に向けて搬送する。画像読取部3bは、搬送される原稿や原稿台に載置された原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。
給紙部4aは、複数枚の用紙を収容し、印刷のとき、用紙を送り出す。搬送部4bは、給紙部4aから供給された用紙を排出トレイ41まで搬送する。画像形成部5aは、印刷する画像データに基づき、トナー像を形成し、用紙にトナー像を転写する。定着部5bは、トナー像が転写された用紙を加熱・加圧して、用紙にトナー像を定着させる。定着部5bを通過した用紙は、排出トレイ41に排出される。これにより、1ページの印刷が完了する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図3は、複合機100のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複合機100は、主制御部6を含む。主制御部6は、複合機100に含まれる各部を制御する。主制御部6は、CPU61や、印刷や送信(ファクシミリ通信を含む)に用いる画像データを生成する画像処理部62や、その他の電子回路や素子を含む。CPU61は、記憶部63に格納される制御プログラムや制御用データに基づき複合機100の各部の制御や演算を行う。記憶部63は、ROM、RAM、フラッシュROM、HDD等記憶装置の組み合わせで構成される。
そして、主制御部6は、用紙搬送やトナー像の形成や、転写、定着により印刷を行う印刷部10(給紙部4a、搬送部4b、画像形成部5a、定着部5bなど)や読取部3の動作を制御する。
又、主制御部6には、通信部11が接続される。主制御部6は通信部11の動作、通信処理を制御する。通信部11は、パーソナルコンピューターやサーバーのようなコンピューター700と通信を行うためのインターフェイスである。また、通信部11は、IPネットワーク500を介し、IPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300とファクシミリ通信を行う。通信部11は、ネットワークや接続ケーブルなどを介して通信を行う。
通信部11は、読取部3による原稿の読み取りに基づく画像データをコンピューター700やIPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300に送信できる(送信機能)。また、通信部11は、コンピューター700から受信した印刷用データ(画像データや印刷設定を含む)や、IPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300から受信したファクシミリデータを受信する。そして、主制御部6は、受信した印刷用データやファクシミリデータに基づき印刷部10に印刷を行わせる(プリンター機能、ファクシミリ受信機能)。
又、主制御部6は、操作パネル2の表示等の動作を制御する。又、主制御部6は、操作パネル2でなされた設定内容を認識しジョブの内容、設定及び実行指示を認識する。
(通信装置1)
次に、図4を用いて、複合機100に含まれる通信装置1に相当する部分を説明する。図4は、通信装置1に相当する部分を示す図である。
複合機100は、IPネットワーク500を介して相手型のIPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300と通信を行うための通信部11を含む。
通信部11は、通信制御部110、通信記憶部111、通信I/F部112などを含む。通信制御部110は、IPネットワーク500を介して受信した要求や応答やデータ送信など、主制御部6の指示に基づき、通信部11の動作、処理を実際に制御する。通信制御部110は、制御用のCPUや演算回路などを含む。
通信記憶部111は、通信用のプログラムやデータを記憶する。通信制御部110は、通信記憶部111に記憶されるプログラムやデータに基づき、通信に関する処理を行う。また、通信記憶部111は、ファクシミリによって送受信するデータのバッファとして用いることができる。
通信I/F部112は、信号処理回路や、IPネットワーク500と接続するためのケーブルなどが取り付けられるコネクタ、ソケットを含むインターフェイスである。
ファクシミリの送信を行うとき(複合機100が発信元となってファクシミリ通信を行うとき)、主制御部6は、原稿の読取で得られた画像データなどに基づき、ファクシミリ送信する画像データを生成する。ファクシミリ送信する画像データは、記憶部63に記憶される。
そして、通信制御部110は、操作パネル2で設定されたファクシミリの送信先に向けて通信開始要求を通信I/F部112から発信させる。続いて、通信制御部110は、相手型のIPファクシミリ装置200やゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)と所定の通信手順を通信I/F部112に行わせる。ゲートウェイ400を介し、相手型のファクシミリ装置とのセッションが確立すると、通信制御部110は、記憶部63からの画像データを順次、通信I/F部112から送信させる。
一方、ファクシミリの受信を行うとき(複合機100が送信先としてファクシミリ通信を受信するとき)、通信制御部110は、相手型のIPファクシミリ装置200やゲートウェイ400と所定の通信手順を行う。そして、相手型のファクシミリ装置とのセッションが確立すると、通信制御部110は、IPファクシミリ装置200やゲートウェイ400から送信されたファクシミリデータ(画像データ)を受信し、受信したファクシミリデータを順次、記憶部63に転送する。受信されたファクシミリデータは、いったん記憶部63に記憶され、印刷などに供される。
このように、複合機100のうち、通信部11、主制御部6、操作パネル2が通信装置1として機能する。言い換えると、複合機100は、通信装置1を含む。
(G3ファクシミリ装置300の優先理由)
次に、図1を用いて、本実施形態に係る複合機100のG3ファクシミリ装置300との通信を優先させる理由を説明する。
図1に示すように、G3ファクシミリ装置300が複合機100やIPファクシミリ装置200に送信を行うとき、通信経路は、G3ファクシミリ装置300−交換機600−ゲートウェイ400−複合機100(IPファクシミリ装置200)という経路になる。このように、G3ファクシミリ装置300が複合機100やIPファクシミリ装置200に送信するとき、少なくとも交換機600までは公衆電話回線網が用いられる。
ファクシミリ装置によっては、通信すべき相手の優先度が定められる場合がある。そして、優先順位が低いとき、G3ファクシミリ装置300と他のファクシミリ装置との通信が競合すると、G3ファクシミリ装置300との通信が強制的に断たれる場合がある。
強制的に通信が絶たれると、G3ファクシミリ装置300は最初からファクシミリデータを相手型のファクシミリ装置に再送信しなければならない。この再送信では、G3ファクシミリ装置300の使用者は、交換機600までの公衆電話回線網の利用するための通信料(電話代)を再度負担しなければならない。
また、国や使用回線によって、セッションが確立しないときや、相手型ファクシミリ装置が通信不可の状態(通信中や受信側でのエラー発生など)によってファクシミリ通信が完了できなくても、G3ファクシミリ装置300を公衆電話回線網に接続しただけで(発呼しただけで)、通信料がかかる場合もある(数百円かかる場合もある)。そうすると、通信中などの理由で、相手型のファクシミリ装置からの通話開始不可通知に基づき、G3ファクシミリ装置300が通信開始要求を行うたびに(リダイヤルするたびに)G3ファクシミリ装置300の使用者は、無駄な通信料を負担しなくてはならない。
そこで、本実施形態の通信装置1(複合機100)では、IPネットワーク500を介したG3ファクシミリ装置300とのファクシミリ通信では、IPファクシミリ装置200よりもG3ファクシミリ装置300との通信を優先する。そして、G3ファクシミリ装置300の使用者が無駄な通信料を負担することを無くす。以下、この点について説明する。
(セッション確立前のG3ファクシミリ装置300との通信の優先)
次に、図5を用いて、セッション確立前でのG3ファクシミリ装置300との通信の優先について説明する。図5は、IPファクシミリ装置200とG3ファクシミリ装置300の着信が競合したときの通信制御シーケンスを示す図である。
図5では、本実施形態に係る通信装置1を含むIPファクシミリ装置200を「複合機100」として表示している。また、図5での「IPファクシミリ装置200」は、複合機100に向けてファクシミリデータを送信しようとしているIPファクシミリ装置200である。図5での「G3ファクシミリ装置300」は、複合機100に向けてファクシミリデータを送信しようとしているファクシミリ装置である。図5での「ゲートウェイ400」は、「G3ファクシミリ装置300」と「複合機100」の通信を中継する。
図5では、複合機100(通信部11)の通信部11は、あるIPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストR1(通話要求を行い、セッションを開始、確立するためのリクエスト、通信開始要求)を受けている例を示している。そして、図5では、IPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストR1の後に、通信部11は、G3ファクシミリ装置300からのINVITEリクエストR2(G3ファクシミリ装置300の発呼をゲートウェイ400が中継したINVITEリクエスト)を受けている例を示している。
本実施形態の通信部11は、IPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストがあり、セッションが確立する前に(ACK応答、200 OKのレスポンスを受け取ったことを確認するための応答前に)、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からのINVITEリクエストがあったとき、通信部11は、G3ファクシミリ装置300との通信を優先する。
そして、INVITEリクエストによりセッション確立を要求していたIPファクシミリ装置200に、通信部11は、Busy Hereレスポンス(通話開始不可通知、この通話を始めることができないということを送信元に知らせるためのレスポンス)を返す。言い換えると、IPファクシミリ装置200とのセッション確立中に、ゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)からの通信開始要求があると、通信部11は、IPファクシミリ装置200との通信を途中で終了し、G3ファクシミリ装置300との通信を優先する。
G3ファクシミリ装置300との通信が優先される結果、通信部11は、INVITEリクエストに対する応答として、180 Ringing(受信側で呼び出し中であることをゲートウェイ400に知らせるためのレスポンス)と、OKレスポンス(通話を受け付けたことを知らせるためのレスポンス)をゲートウェイ400に送信する。そして、ゲートウェイ400がOKレスポンスに対してACKを返すことにより、複合機100(通信部11、通信装置1)とゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)のセッションが確立される。
その後、通信部11とG3ファクシミリ装置300は、ゲートウェイ400を介して、G3ファクシミリ装置300とのCED信号のような予め定められた手順に沿った信号のやりとりがなされる。そして、G3ファクシミリ装置300は、画像データ(ファクシミリデータ)を、ゲートウェイ400を介して通信部11に送信し、通信部11はこれを受信する。このように、本実施形態の通信装置1は、IPファクシミリ装置200とG3ファクシミリ装置300とのセッション確立が競合したとき、G3ファクシミリ装置300とのセッション確立を優先し、G3ファクシミリ装置300からのファクシミリデータを優先的に受信する。
尚、通信部11がゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)からのINVITEリクエストの後に、IPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストがあったとき、複数のIPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストが競合したときは、先着順でファクシミリ通信がなされる。
(セッション確立前のG3ファクシミリ装置300との通信を優先させる制御の流れ)
次に、図6を用いて、セッション確立前のG3ファクシミリ装置300との通信を優先させる制御の流れを説明する。図6は、セッション確立前のG3ファクシミリ装置300との通信を優先させる制御の流れを示すフローチャートである。
まず、図6のスタートは、複合機100の通信部11が通信開始要求(INVITEリクエスト)を受信した時点である。
そして、通信部11の通信制御部110は、通信開始要求がIPファクシミリ装置200からのものか否かを確認する(ステップ♯11)。言い換えると、通信制御部110は、INVITEリクエストの発信元が、G3ファクシミリ装置300の発呼を中継するゲートウェイ400かIPファクシミリ装置200かを確認する。
もし、通信開始要求がゲートウェイ400から発信されたものであれば(ステップ♯11のNo)、通信制御部110(通信部11)は、そのまま、ゲートウェイ400を介し、G3ファクシミリ装置300とファクシミリデータ(画像データ)の通信を実行する(ステップ♯12→エンド)。言い換えると、通信装置1とG3ファクシミリ装置300は、ファクシミリデータの通信完了に伴う通信終了まで、通信を行う。
一方、通信開始要求がIPファクシミリ装置200から発信されたものであれば(ステップ♯11のYes)、通信制御部110(通信部11)は、IPファクシミリ装置200とのセッション(メディアセッション)が確立したか(複合機100のOKレスポンスに対するゲートウェイ400からのACKの応答があったか)を確認する(ステップ♯13)。
IPファクシミリ装置200とのセッションが確立したのであれば(ステップ♯13のYes)、通信制御部110(通信部11)は、IPファクシミリ装置200とファクシミリデータ(画像データ)の通信を実行する(ステップ♯14→エンド)。言い換えると、通信装置1とIPファクシミリ装置200は、ファクシミリデータの通信完了に伴う通信終了まで、通信を行う。
一方、IPファクシミリ装置200とのセッションが確立していなければ(ステップ♯13のNo)、通信制御部110(通信部11)は、ゲートウェイ400を介してG3ファクシミリ装置300からの通信開始要求(INVITEリクエスト)を受信したか否かを確認する(ステップ♯15)。G3ファクシミリ装置300からの通信開始要求がなければ(ステップ♯15のNo)、フローはステップ♯13に戻る。
一方、G3ファクシミリ装置300からの通信開始要求があったとき(ステップ♯15のYes)、通信制御部110(通信部11)は、IPファクシミリ装置200との通信を終了する(ステップ♯16)。このとき、通信制御部110(通信部11)は、IPファクシミリ装置200に対し、通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)を送信する。この通話開始不可通知を受けて、IPファクシミリ装置200にリダイヤル機能があれば、IPファクシミリ装置200は、複合機100への通信開始要求を再度行う。
そして、フローは、ステップ♯12に移行する(ステップ♯12→エンド)。その結果、通信開始要求(INVITEリクエスト)の到着順では無く、複合機100に通信開始要求を行ったG3ファクシミリ装置300との通信が優先される。
(データ通信中の通信開始要求の競合)
次に、図7を用いて、データ通信中での通信開始要求の競合について説明する。図7は、データ通信中に通信開始要求が競合したときの通信制御シーケンスを示す図である。
図7では、本実施形態に係る通信装置1を含むIPファクシミリ装置200を「複合機100」として表示している。また、図7での「第1のIPファクシミリ装置200」は、複合機100とファクシミリデータの通信中のIPファクシミリ装置200である。図7での「G3ファクシミリ装置300」は、複合機100に向けてファクシミリデータを送信しようとしているファクシミリ装置である。図7での「ゲートウェイ400」は、「G3ファクシミリ装置300」と「複合機100」の通信を中継する。図7での「第2のIPファクシミリ装置200」は、複合機100に向けてファクシミリデータを送信しようとしているファクシミリ装置である。
図7では、シーケンスの当初において、複合機100(通信部11)の通信部11は、第1のIPファクシミリ装置200とのセッションが確立し、画像データのようなファクシミリデータ(メディアデータ、画像データ)の通信が複合機100と第1のIPファクシミリ装置200間でなされている状態を示している。
そして、図7では、複合機100(通信部11)と第1のファクシミリデータの通信中に、通信部11が、あるG3ファクシミリ装置300からの発呼を中継したゲートウェイ400からのINVITEリクエストR3(通信開始要求)を受信した例を示している。更に、図7では、複合機100(通信部11)と第1のファクシミリデータの通信中であって、G3ファクシミリ装置300(ゲートウェイ400)からのINVITEリクエストR3の後に、通信部11が、第2のIPファクシミリ装置200からのINVITEリクエストR4(通信開始要求)を受信した例を示している。
このような場合、通信部11は、第1のIPファクシミリ装置200とファクシミリデータの通信中であるので(セッション確立後であるので)、ゲートウェイ400に対し、Busy Hereレスポンス(通話開始不可通知)を送信する。このBusy Hereレスポンスに応じて、ゲートウェイ400は、G3ファクシミリ装置300との通信(接続)を切る。言い換えると、通信部11は、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からのINVITEリクエスト(通信開始要求)に対し、通話開始不可通知として、ゲートウェイ400へのBusy Hereレスポンス(通話開始不可通知)を送信する。
その結果、G3ファクシミリ装置300は、ファクシミリデータの送信未了であるので、切断からG3ファクシミリ装置300で設定された間隔後に、再度、複合機100(通信部11)に向けて、発呼を行う(リダイヤル)。この発呼を受けて、ゲートウェイ400は、複合機100にINVITEリクエストR5を送信する。尚、G3ファクシミリ装置300がゲートウェイ400との通信遮断から再度の通信開始要求を行うまでの間隔は、G3ファクシミリ装置300ごとに予め定められ、様々である。G3ファクシミリ装置300では、間隔を設定可能とすることがあり、例えば、数十秒から数分の範囲で設定できるようにすることがある。
また、第1のIPファクシミリ装置200とファクシミリデータの通信中であり、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からの通信開始要求(INVITEリクエストR3)があった後に、第2のIPファクシミリ装置200から通信開始要求(INVITEリクエストR4)があったとき、通信部11は、第2のIPファクシミリ装置200に対してもBusy Hereレスポンス(通話開始不可通知)を送信する。
そして、通信部11は、第2のIPファクシミリ装置200が再度の通信開始要求を複合機100(通信部11)に送信するまでの再送間隔を指定して、通話開始不可通知を第2のIPファクシミリ装置200に送信する。通信部11は、再送間隔をRetry−After Headerに付加して、再送間隔を示す情報を第2のIPファクシミリ装置200に送信する。そして、再送間隔は、G3ファクシミリ装置300と第2のIPファクシミリ装置200のうち、G3ファクシミリ装置300からの再度の通信開始要求(ゲートウェイ400からのINVITEリクエストR5)が、第2のIPファクシミリ装置200のINVITEリクエストR6よりも先着するような時間に設定される。
ここで、図4を用いて、再送間隔を定める手法を説明する。
再送間隔は、予め定められた固定時間としてもよい。固定時間は、G3ファクシミリ装置300からの発呼(再度の通信開始要求)が第2のIPファクシミリ装置200の再度の通信開始要求よりも先着すればよい。例えば、固定時間は、数分〜10分程度の長さに定めることができる。
また、再送間隔は、G3ファクシミリ装置300との通信履歴に基づき定めても良い。具体的に、通信記憶部111は、通話開始不可通知を行ってからG3ファクシミリ装置300からのリダイヤルによる再度の通信開始要求(ゲートウェイ400からの再度のINVITEリクエスト)を受信するまでの間隔を履歴として記憶する。そして、通信部11は、再送間隔を定めるとき、履歴の中から通話開始不可通知を送信したために、再度のG3ファクシミリ装置300の間隔を履歴から抽出し、抽出した間隔を再送間隔として、通話開始不可通知とともに第2のIPファクシミリ装置200に送信する。
図7の例では、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300のINVITEリクエストR3(通信開始要求)は、第2のIPファクシミリ装置200のINVITEリクエストR4よりも先着している。そして、再送間隔を第2のIPファクシミリ装置200に通知して、第2のIPファクシミリ装置200のリダイヤルによる再度のINVITEリクエストR6の時点を十分に遅らせる。これにより、複合機100と第1のIPファクシミリ装置200間のファクシミリ通信の完了後、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300のINVITEリクエストR5は、確実に、第2のIPファクシミリ装置200のINVITEリクエストR6に先着する。
固定時間を示す固定時間データD1や、各G3ファクシミリ装置300の間隔に関する通信履歴を示す履歴データD2は、通信記憶部111に不揮発的に記憶される。そして、通信制御部110は、通信記憶部111に記憶された固定時間データD1や履歴データD2に基づき、再送間隔を定める。
さらに、通信部11は、ファクシミリデータの通信中のファクシミリ装置(第1のIPファクシミリ装置200)から、受信されるファクシミリデータのサイズを示すサイズ情報を受信することがある。そこで、サイズ情報に基づき、通信部11は、相手方のファクシミリ装置との終了時点を予測してもよい。通信部11は、単位時間あたりのデータ受信量を認識できる。従って、サイズ情報に示されるファクシミリデータのサイズをデータ受信量で除せば、ファクシミリデータの受信に要する時間を予測できる。
そこで、通信部11(通信制御部110)は、ファクシミリデータの通信中のファクシミリ装置から受信されるファクシミリデータのサイズを示すサイズ情報に基づき、相手方のファクシミリ装置(第1のIPファクシミリ装置200)からのファクシミリデータの受信に要する受信所要時間を求める。そして、通信部11は、固定時間、又は、間隔に、受信所要時間を加えた時間を再送間隔として、再送間隔を第2のIPファクシミリ装置200に送信してもよい。
ここで、再送間隔をどのように定めるか、操作パネル2で設定できるようにしてもよい。操作パネル2のタッチパネル部22は、所定のタッチ操作を、再送間隔設定画面を表示させる操作として受け付ける。所定のタッチ操作がなされると、表示部21は、再送間隔の設定画面を表示する。
操作パネル2(タッチパネル部22)は、再送間隔の設定画面での、固定時間を再送間隔として送信するか、履歴に基づいた間隔を再送間隔として送信するか、固定時間、又は、履歴に基づく間隔に受信所要時間を加えた時間を再送間隔として送信するかの設定を受け付ける。そして、通信部11は、設定内容に応じた再送間隔を第2のIPファクシミリ装置200に送信する。尚、固定時間を再送間隔として送信するか、履歴に基づいた間隔を再送間隔として送信するか、固定時間、又は、履歴に基づく間隔に受信所要時間を加えた時間を再送間隔として送信するかのいずれかにもとづき、再送間隔を送信すればよく、再送間隔を選択的に設定可能としなくてもよい。
G3ファクシミリ装置300のリダイヤル(再発呼)に基づく、再度のINVITEリクエストR5が第2のIPファクシミリ装置200のものよりも先着することで、複合機100(通信部11)は、INVITEリクエストR5に対する応答として、180 Ringing、OKレスポンスをゲートウェイ400に送信する。そして、ゲートウェイ400がOKレスポンスに対してACKを返すことにより、複合機100(通信部11、通信装置1)とゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)のセッションが確立される。その後、通信部11とG3ファクシミリ装置300は、ゲートウェイ400を介して、G3ファクシミリ装置300とのCED信号のような予め定められた手順に沿った信号のやりとりを行う。そして、G3ファクシミリ装置300は、画像データ(ファクシミリデータ)を、ゲートウェイ400を介して通信部11に送信し、通信部11はこれを受信する。本実施形態の通信装置1は、データ通信中にIPファクシミリ装置200とG3ファクシミリ装置300の通信開始要求が競合したとき、G3ファクシミリ装置300とのセッション確立を優先する。
(データ通信中の通信開始要求に対する通信処理の流れ)
次に、図8を用いて、複合機100(通信部11)がファクシミリ装置と通信中での通信開始要求に対する応答の流れを説明する。図8は、データ通信中の通信開始要求に対する通信処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図8のスタートは、複合機100(通信部11)がファクシミリ装置とファクシミリデータ(画像データ)の通信を行っている時点である。具体的には、複合機100(通信部11)がゲートウェイ400を介してG3ファクシミリ装置300とメッセージ伝送(ファクシミリデータの送受信)を行っているときや、複合機100(通信部11)がIPファクシミリ装置200とファクシミリデータ(画像データ)の送受信を行っているときが該当する。
まず、データ通信中、通信制御部110は、BYEリクエストに対するOKのレスポンスが帰ってきたことにより、相手型ファクシミリ装置(IPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300)とのファクシミリ通信が完了したか否かを確認する(ステップ♯21)。
もし、完了したとき(ステップ♯21のYes)、本フローは終了する(エンド)。一方、完了していないとき(ステップ♯21のNo)、通信制御部110は、ゲートウェイ400を介して、ゲートウェイ400(G3ファクシミリ装置300)からの通信開始要求(INVITEリクエスト)を受信したか否かを確認する(ステップ♯22)。
G3ファクシミリ装置300からの通信開始要求を受信していなければ(ステップ♯22のNo)、フローは、ステップ♯21に戻る。一方、G3ファクシミリ装置300からの通信開始要求を受信したとき(ステップ♯22のYes)、通信制御部110は、通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)をゲートウェイ400に送信する(ステップ♯23)。
続いて、通信制御部110は、相手型ファクシミリ装置(IPファクシミリ装置200やG3ファクシミリ装置300)とのファクシミリ通信が完了したか否かを確認する(ステップ♯24)。完了したとき(ステップ♯21のYes)、本フローは終了する(エンド)。一方、完了していないとき、通信制御部110は、IPファクシミリ装置200からの通信開始要求(INVITEリクエスト)を受信したか否かを確認する(ステップ♯25)。言い換えると、通信制御部110は、ファクシミリデータの通信中、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からの通信開始要求に続いて、IPファクシミリ装置200からの通信開始要求を受信したか否かを確認する。
IPファクシミリ装置200からの通信開始要求を受信していなければ(ステップ♯25のNo)、フローは、ステップ♯24に戻る。一方、IPファクシミリ装置200からの通信開始要求を受信したとき(ステップ♯25のYes)、通信制御部110は、IPファクシミリ装置200よりも先にG3ファクシミリ装置300と通信できるように定めた再送間隔をRetry−Afterのコマンドとして付加して、通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)をIPファクシミリ装置200に向けて送信する(ステップ♯26)。ステップ♯26の後、本フローは終了する
このようにして、本実施形態の通信装置1は、IPネットワーク500を介してIPファクシミリ装置200とファクシミリ通信可能であるとともに、IPネットワーク500とゲートウェイ400を介してG3ファクシミリ装置300とファクシミリ通信可能な通信部11と、ファクシミリ通信に関するデータを記憶する通信記憶部111と、を含み、通信部11は、IPファクシミリ装置200とのセッションが確立するまでにゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からの通信開始要求(INVITEリクエスト)があったとき、セッション確立中のIPファクシミリ装置200との通信を終了し、ゲートウェイ400を介してG3ファクシミリ装置300とファクシミリ通信を行うこととした。
これにより、IPファクシミリ装置200とのセッション確立前(確立中)であれば、IPファクシミリ装置200とG3ファクシミリ装置300の着信が重なっても(G3ファクシミリ装置300が後に着信しても)、G3ファクシミリ装置300との通信が優先される。従って、通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)に基づく再度の通信開始要求(INVITEリクエスト)の発信のために(リダイヤルのために)、G3ファクシミリ装置300を公衆電話回線に接続せずに済ますことができる。そのため、G3ファクシミリ装置300の使用者の通信料の負担を軽減することができる。
又、相手方のファクシミリ装置とのセッション確立後になされるファクシミリデータの通信中に、ゲートウェイ400を介したG3ファクシミリ装置300からの通信開始要求(INVITEリクエスト)の後に、IPファクシミリ装置200からの通信開始要求があったとき、通信部11は、ゲートウェイ400に向けて通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)を送信するとともに、通話開始不可に基づくIPファクシミリ装置200からの再度の通信開始要求よりも、通話開始不可通知を受信したG3ファクシミリ装置300からのリダイヤルによる再度の通信開始要求を先に受信するように再送間隔を定め、通話開始不可通知とともに定めた再送間隔をIPファクシミリ装置200に送信することとした。
これにより、G3ファクシミリ装置300からの通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)に基づく再度の通信開始要求(INVITEリクエスト)の着信がある前に、IPファクシミリ装置200は割り込まない。言い換えると、G3ファクシミリ装置300とIPファクシミリ装置200の通話開始不可通知に基づく再度の通信開始要求(リダイヤル)が重ならず、IPファクシミリ装置200からの再度の通信開始要求が先着しない。従って、通話開始不可通知を行ったG3ファクシミリ装置300とのファクシミリ通信が優先され、G3ファクシミリ装置300の通話開始不可通知に基づくリダイヤルは、最低限(1回程度)に収まる。このように、G3ファクシミリ装置300はリダイヤルを繰り返すことが無くなり、G3ファクシミリ装置300の使用者が負担する通信料は、軽減される。
又、通信部11は、予め定められた固定時間を再送間隔として、再送間隔をIPファクシミリ装置200に送信するようにしてもよい。G3ファクシミリ装置300の再度の通信開始要求(INVITEリクエスト、リダイヤル)を考慮した固定時間を再送間隔としてIPファクシミリ装置200に送信するので、G3ファクシミリ装置300の再度の通信開始要求(発呼に基づく信号)が先着するように、IPファクシミリ装置200に再度の通信開始要求の発信時間を遅らせることができる。従って、G3ファクシミリ装置300の通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)に基づくリダイヤルは最低限に収まる。このように、G3ファクシミリ装置300はリダイヤルを繰り返すことが無くなり、G3ファクシミリ装置300の使用者が負担する通信料は、軽減される。
又、通信記憶部111は、通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)を行ってからG3ファクシミリ装置300からのリダイヤルによる再度の通信開始要求(INVITEリクエスト)を受信するまでの間隔を履歴として記憶し、通信部11は、再送間隔を定めるとき、履歴の中から通話開始不可通知を送信したG3ファクシミリ装置300の間隔を履歴から抽出し、抽出した間隔を再送間隔として、通話開始不可通知とともにIPファクシミリ装置200に送信するようにしてもよい。
これにより、G3ファクシミリ装置300の通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)が先着するように、十分な再送間隔を経た後に、IPファクシミリ装置200に通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)を行わせることができる。従って、G3ファクシミリ装置300の通話開始不可通知回数は最低限度に収まるように、IPファクシミリ装置200の再度の通信開始要求(INVITEリクエスト)の発信時点を遅らせることができる。
又、通信部11は、ファクシミリデータの通信中のファクシミリ装置から受信されるファクシミリデータのサイズを示すサイズ情報に基づき、相手方のファクシミリ装置からのファクシミリデータの受信に要する受信所要時間を予測し、固定時間、又は、間隔に、受信所要時間を加えた時間を再送間隔として、再送間隔をIPファクシミリ装置200に送信するようにしてもよい。
これにより、G3ファクシミリ装置300からの通話開始不可通知(Busy Hereレスポンス)に基づく再度の通信開始要求(INVITEリクエスト、リダイヤル)が先着するように、十分な再送間隔を経た後に、IPファクシミリ装置200に再度の通信開始要求を行わせることができる。従って、G3ファクシミリ装置300のリダイヤル回数が最低限に収まるように、IPファクシミリ装置200の再度の通信開始要求の発信時点を遅らせることができる。
又、画像形成装置(複合機100)は、実施形態に係る通信装置1を含む。これにより、G3ファクシミリ装置300との通信を優先するファクシミリ装置を提供することができる。従って、G3ファクシミリ装置300とIPファクシミリ装置200の通信が競合しても、G3ファクシミリ装置300の使用者の通信費の負担が増えないように通信を制御することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はファクシミリ装置のような通信装置1や、通信装置1を含む画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 1 通信装置
11 通信部 111 通信記憶部
200 IPファクシミリ装置 300 G3ファクシミリ装置
400 ゲートウェイ 500 IPネットワーク

Claims (5)

  1. IPネットワークを介してIPファクシミリ装置とファクシミリ通信可能であるとともに、IPネットワークとゲートウェイを介してG3ファクシミリ装置とファクシミリ通信可能な通信部と、
    ファクシミリ通信に関するデータを記憶する通信記憶部と、を含み、
    前記通信部は、前記IPファクシミリ装置とのセッションが確立するまでに前記ゲートウェイを介した前記G3ファクシミリ装置からの通信開始要求があったとき、セッション確立中の前記IPファクシミリ装置との通信を終了し、前記ゲートウェイを介して前記G3ファクシミリ装置とファクシミリ通信を行うことを特徴とする通信装置。
  2. 相手方のファクシミリ装置とのセッション確立後になされるファクシミリデータの通信中に、前記ゲートウェイを介した前記G3ファクシミリ装置からの通信開始要求の後に、前記IPファクシミリ装置からの通信開始要求があったとき、
    前記通信部は、前記ゲートウェイに向けて通話開始不可通知を送信するとともに、通話開始不可に基づく前記IPファクシミリ装置からの再度の通信開始要求よりも、前記通話開始不可通知を受信した前記G3ファクシミリ装置からのリダイヤルによる再度の通信開始要求を先に受信するように再送間隔を定め、前記通話開始不可通知とともに定めた前記再送間隔を前記IPファクシミリ装置に送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信部は、予め定められた固定時間を前記再送間隔として、前記再送間隔を前記IPファクシミリ装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記通信記憶部は、前記通話開始不可通知を行ってから前記G3ファクシミリ装置からのリダイヤルによる再度の通信開始要求を受信するまでの間隔を履歴として記憶し、
    前記通信部は、前記再送間隔を定めるとき、前記履歴の中から前記通話開始不可通知を送信した前記G3ファクシミリ装置の前記間隔を前記履歴から抽出し、抽出した前記間隔を前記再送間隔として、前記通話開始不可通知とともに前記IPファクシミリ装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記通信部は、前記ファクシミリデータの通信中のファクシミリ装置から受信されるファクシミリデータのサイズを示すサイズ情報に基づき、相手方のファクシミリ装置からの前記ファクシミリデータの受信に要する受信所要時間を予測し、前記固定時間、又は、前記間隔に、前記受信所要時間を加えた時間を前記再送間隔として、前記再送間隔を前記IPファクシミリ装置に送信することを特徴とする請求項3又は4に記載の通信装置。
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